宮崎 薫 - 宮崎精鋼

ごあいさつ
「環境報告書2015」の発行にあたって
宮崎精鋼株式会社は、モノ造りを通じて
社会の発展に貢献していきます。
省エネルギー、地球温暖化問題についても
積極的に取り組んでいきます。
2015 年 8 月
宮崎精鋼株式会社
代表取締役社長
宮崎 薫
『環境報告書2015』をお届けするにあたり、一言ご挨拶申し上げます。
「顧客に対する責任、社会に対する責任、社員に対する責任、株主に対する責任」という経営理
当社は創業以来、
念の下、企業活動を進めて参りました。このように今日まで発展して来られたのも、ひとえにお客様、ビジネスパ
ートナーの皆様、地域住民の皆様、株主様など多くの方々の御理解と御支援の賜物と厚く御礼申し上げます。今後
も常に感謝の気持ちと初心を忘れず、
『良き企業市民』として皆様に信頼をして頂けるよう、役員並びに従業員一同
一丸となり頑張って参りますので、宜しく御願い申し上げます。
安倍晋三首相は今年6月、主要国首脳会議(サミット、G7)で、2030年度に温室効果ガスの排出を、13
年度比で26%減らす目標を表明しました(※1)。国連は2015年末に気候変動枠組み条約第21回締約国会議
(COP21)を開催し、「京都議定書」を引き継ぐ新しい枠組み「ポスト京都議定書」の合意を目指しています。
新たな枠組みは、排出削減量を各国に割り当てるのではなく、それぞれが自主的に提示する削減目標によってつく
られるものです(※2)。
このような状況の中、当社においても省資源・省エネルギー活動や廃棄物の削減、再資源化など、環境保全に向
けた取り組みを推進することが重要な課題であり、社会的責任であると考えて活動して参りました。これにより京
都議定書が基準年とした1990年対比で2014年度はCO2総排出量を12.4%削減することができました。
今後も引き続き、企業活動と環境保全活動の調和を図って環境経営のレベルを一層向上させて参ります。
2014年を振り返りますと世界経済は、中国経済が緩やかに減速しつつあるなど、新興国の経済が全体として
成長の勢いを欠く状態を続けた一方、米国の経済が個人消費を中心とした内需主導での回復を続けました。欧州の
経済も政府債務問題等の影響が見られたものの、デフレ懸念が高まる中で欧州中央銀行による量的緩和が実施され
景気回復へ向けた動きが、先進国を中心に期待されるようになりました。わが国の経済も、昨年4月の消費税率引
き上げに伴う駆け込み需要の反動等の影響により、鉱工業製品を中心に一時弱めの動きが見られましたが、その後
は緩やかな回復基調になっています。
このような経済環境の下、当社においても消費税率の引き上げ後の売上落ち込みが大きな懸念でした。当初は予
想したほどの減少も少なく前年を上回る販売を上げることが出来ましたが、夏以降は前年割れが続き厳しい展開と
なりました。また、ガス代をはじめとするエネルギーコストの上昇が著しく、収益を圧迫しました。より一層の省
エネ活動に努めるなど、エネルギーコストの削減が喫緊の課題となっています。
こうした中、当社の中期経営計画「C.G.F.」(Challenge the Grobal Future!)の2年目に当たる昨年度は9
月に完成した知多工場の線材製品倉庫により、構内の物流が大幅に効率化し、搬送エネルギーを削減しました。ま
た今年度は省エネ型のスラグ専用のSTC炉、最新鋭のスラグフォーマーを導入し、外注の内製化 および、生産効
率化を図ることによりエネルギー原単位の一層の削減が可能となります。
環境報告書は今年で第8版となります。当社の環境貢献とそれを実現する環境経営の姿をご理解いただくために、
わかりやすい報告書を目指してとりまとめました。何卒、当社の取組みについてご理解いただき、あわせて広く皆
様から今後の課題や期待など、忌憚のない御意見、御助言を賜れば幸いに存じます。
※1:産経ニュースホームページ『温室ガス削減交渉号砲 日本「26%減』表明』(2015年6月9日)より
※2:環境市場新聞(2015年春季 第40号【季刊】)より
宮崎精鋼
2014年度 5S標語『「磨き」の老舗 全員5Sで
鏡面仕上げ』
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