./configure を使った GT.M のインストール 始めに ここで解説する方法は GT.M のインストールマニュアルの最初に書いてある方法です。 しかし私が調査した範囲では、ここで解説する Debian 7 と Ubuntu desktop 14.04 LTS の バージョンでは以下の./configure を使った GT.M のインストールが可能です。 インストールの準備 シェルの起動言語を日本語に固定する EWD.js を 日 本 語 環 境 で 使 用 す る 時 は 、 コ ン ソ ー ル の 文 字 化 は 無 視 し て LANG=ja_JP.UTF-8 として下さい。 GTM を使用するユーザーの.bashrc に以下の行を追加します。 export LANG="ja_JP.UTF-8" # として常に日本語環境に固定します。 以後シェルを起動すると LANG は日本語になります。 $ bash パッケージリストの更新 nicu@shu:~$ sudo aptitude update ICU のインストール インストール可能な libicu を調査(debian7 の標準の ICU バージョンは 4.8 です) nicu@shu:~$ aptitude search libicu p libicu-dev - Development files for International Compon p libicu48 - Unicode 用の国際化コンポーネント p libicu48-dbg - Unicode 用の国際化コンポーネント p libicu4j-4.4-java - Library for Unicode support and internalis p libicu4j-java - Library for unicode support and internalis インストール開始 nicu@shu:~$ sudo aptitude install libicu48 インストールされている ICU バージョンの確認 nicu@shu:~$ icu-config --version libicu52 パッケージにに icu-config は無いので注意して下さい。無くても GTM の 実行には関係ありません。 icu-config --version を実行したいのであれば libicu-dev のインストールが必要です。 nicu@shu:~$ sudo aptitude install libicu-dev ELF オブジェクト操作用ユーティリティ集のインストール 無ければインストールします nicu@shu:~$ sudo aptitude install elfutils GT.M のダウンロード sourceforge のページよりダウンロードします。 http://sourceforge.net/projects/fis-gtm/ Download ボタンを押すと i586(32 ビッ ビ ッ ト 版 の デ ビ ア ン で す の で ト)版のダウンロードが始まってしまい GT.M-amd64-Linux を選択しました。 ます。64 ビットプラットホームでは 32 ビット版は動作しません 最新版の V6.2-002 を選択しました。 。Browse All Files BSD Linux のリンク をクリックしてください。 gtm_V62002_linux_x8664_pro.tar.gz を クリックします。ダウンロードが始まり ます。 環境に合った名前を選びます。今回は 64 今回の debiasn のインストールでは web ブラウザをインストールしていないので他のマ シンでダウンロードを行い、ftp でアップロードする事としました。ダウンロードした GTM インストールファイルを FTP で/home/nicu/download へアップロードしました。 GTM のインストール GTM V62001 の解凍 cd download tar zxvf gtm_V62002_linux_x8664_pro.tar.gz # GTM のインストールは root で行ってください。 インストール前の確認事項 ICU のバージョン ICU は番号付けスキームを変更され、バージョン 4.8 まではと 4.8.x 表記し、次の バージョンより 49.x と表記する様にました。GT.M は、元の番号付けスキームを 使用し続けているため、環境変数 gtm_chset に元の番号付け形式に変換してセッ トする必要があります。例えば、icu-config version で 52.1 が得られた場合は gtm_icu_version を 5.2 に設定します。(V6.2001 リリースノートより) GTM を実行するユーザの確認 デフォルトでは所有者、グループを bin になり、どのユーザーでも GTM を実行が 可能にします。所有者、グループを特定のユーザーとして実行ユーザーを限定す ることも可能です。 インストール開始 nicu@shu:~/download$ su # root になります パスワード: root@shu:/home/nicu/download# ./configure GT.M Configuration Script Copyright 2009, 2014 Fidelity Information Services, Inc. Use of this software is restricted by the provisions of your license agreement. What user account should own the files? (bin) # デフォルトのまま What group should own the files? (bin) # デフォルトのまま Should execution of GT.M be restricted to this group? (y or n) n # n を入力 In what directory should GT.M be installed? /usr/lib/fis-gtm/V6.2-002_x86_64 # インストールディレクトリの GTM のバージョン名、V6.2-002_x86_64 # の形式はインストールスクリプト内での判断に使います。 # 64 ビットインストールの場合、バージョン名 x.xx_xxx_x86_64 # の x_86_64 部分が必ず同じになる様に入力してください。 Directory /usr/lib/fis-gtm/V6.2-002_x86_64 does not exist. Do you wish to create it as part of this installation? (y or n) y Installing GT.M.... Should UTF-8 support be installed? (y or n) y Should an ICU version other than the default be used? (y or n) y Enter ICU version (at least ICU version 3.6 is required. Enter as <major-ver>.<minor-ver>): 4.8 All of the GT.M MUMPS routines are distributed with uppercase names. You can create lowercase copies of these routines if you wish, but to avoid problems with compatibility in the future, consider keeping only the uppercase versions of the files. Do you want uppercase and lowercase versions of the MUMPS routines? (y or n)y Creating lowercase versions of the MUMPS routines .・ ・ Compiling all of the MUMPS routines. This may take a moment. Object files of M routines placed in shared library /usr/lib/fis-gtm/V6.2-002_x86_64/libgtmutil.so Keep original .o object files (y or n)? y Installation completed. Would you like all the temporary files removed from this directory? (y or n) n # GTM インストール終了 GTM の実行環境の作成 最初の起動でグローバルディレクトリがセットアップされ実行環境が整います # 必ず GTM、EWDjs を実行するユーザになり、ホームディレクトリに戻ってください exit cd ~ nicu@shu:~$ /usr/lib/fis-gtm/V6.2-002_x86_64/gtm -direct %GDE-I-GDUSEDEFS, Using defaults for Global Directory /home/nicu/.fis-gtm/V6.2-002_x86_64/g/gtm.gld GDE> %GDE-I-EXECOM, Executing command file /usr/lib/fis-gtm/V6.2-002_x86_64/gdedefaults ・ ・ %GTM-I-JNLSTATE, Journaling state for region DEFAULT is now ON # 無事 GTM が起動したので、h を入力して GTM を終了します GTM>h GTM インストールの最終確認 シェアードライブラリ libgtmutil.so が出来ているか確認 nicu@shu:~$ sudo find / -name libgtmutil.so -print /usr/lib/fis-gtm/V6.2-002_x86_64/libgtmutil.so /usr/lib/fis-gtm/V6.2-002_x86_64/utf8/libgtmutil.so これがあれば正常にインストールできています。 .bashrc に環境変数を追加 以下の設定で動作しますが、詳細な設定はマニュアルを参照して下さい nicu@shu:~$ vi .bashrc # 環境変数の追加変更を行います。 export LANG="ja_JP.UTF-8" # 実行する環境が必ず utf-8(日本語)環境に固定して下さい。8バイ トモードで起動すると GTM はライブラリのリンクを切り替えるため EWD.js 日本語モード環境が壊れます。 (LANG 環境を正しく切り替えれば GT.M は問題なく M(シングルバイ ト)モードでも UTF-8 モードでも切替えて動作します。 言語モードが 切り替えるとこの後インストールする EWD.js は誤ったオブジェクトを 見に行きエラーとなることがありますので LANG 環境変数は変わらない よう固定する必要があります。 ) export gtm_icu_version="4.8" # インストールした libicu のバージョンに合 わせます export gtm_chset="UTF-8" export LC_CTYPE="ja_JP.utf8" # EWDjs-federator をインストールする場合必要です # export GTMCI="/home/gtm/ewdjs/node_modules/nodem/resources/nodem.ci" # デフォルトの環境変数の読み込み 先に設定してある環境変数は引き継が れます。 source /usr/lib/fis-gtm/V6.0-003_x86_64/utf8/gtmprofile # gtm と入力すれば GT.M が起動するようにエイリアスを設定します。 alias gtm="/usr/lib/fis-gtm/V6.0-003_x86_64/gtm" GT.M を起動すると日本語が使えるようになっています。
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