1. 自己負担上限額管理票の記入方法について・・・調剤システム 2

あけましておめでとうございます。
あっという間に 1 年が過ぎ、また新しい年が始まりました!
年初めはいつも慌ただしく、時間が過ぎるのが早く感じます。
外の景色はまだ冬ですが、きっとすぐに春になるのだろうな…と思うと、
残りの冬もしっかり楽しまないといけないですね!
1. 自己負担上限額管理票の記入方法について・・・調剤システム
2. 高額療養の変更点について・・・・・医科システム
1.自己負担上限管理票の記入方法について
2015 年 1 月の改定で難病公費(54)
・小児慢性特定疾患公費(52)において、自己負担
上限額管理票の記載が必要になりました。今回は最近お問い合わせを頂いている自己負担上限
額管理票の記入方法についてご案内します。
(1)管理票の提出を受けた指定医療機関は、当該患者より自己負担を徴収した際に日付、指定医療機関
名、医療費総額(10割分)
、自己負担額、自己負担の累積額(月額)を記載し、自己負担額徴収欄
に押印する。
なお、医療費総額については、特定医療に係る診療とそれ以外の診療とに分かれる場合、管理票に
は特定医療に係る医療費の総額のみを記載する。
(2)自己負担の累積額(月額)が自己負担上限額に達した際には、所定欄に日付、医療機関名、確認印
を押印することとなる。当該欄に医療機関名の記載のある管理票を所持している受給者からは当該
月において自己負担を徴収しないこととなるが、医療費総額については、
「高額かつ長期」等の確認
に使用するため、患者からの申し出があった場合など、必要に応じて自己負担上限額に達した後も
5万円まで管理票に記載すること。
厚生労働省健康局疾病対策課
平成 26 年 12 月「特定医療費に係る自己負担上限額管理票等の記載方法について」
より一部抜粋
【自己負担上限額管理票の見本】≪**薬局の記載例≫
負担上限月額
日付
△月△日
△月○日
△月▲日
△月●日
△月×日
指定医療機関名
医療費総額(10 割分)
自己負担額
2500
医療法人
自薬局
医療法人
○○病院
医療法人
500
○○病院
1800
360
860
**薬局
2500
500
1360
○○病院
2500
860
2220
○○病院
**薬局
①
徴収印
500
○○病院
**薬局
自己負担の
累計額(月額)
5,000 円
②
○○病院
③
※県ごとに自己負担上限額管理票のレイアウトは異なる場合もありますので、
「医療費総額(10割分)」
欄の記載方法についてご不明な点がある場合には、各都道府県にお問い合わせ下さい。
上記の見本を参考にして、ぶんぎょうめいと Ver.6・ぶんぎょうめいと NS・ぶんぎょうめいと NEXT
の入力方法についてご案内します。
ぶんぎょうめいと Ver.6 の場合
◆入力方法
他医療機関で患者様が支払われた自己負担額を入力して頂きます。
月内での2回目の来局時、自己負担額入力画面で、前回来局以降に、患者様が他医療機関で支払われた自己負
担額の累計を計算して入力し、 Enter を押します。
例)△月×日の自己負担額入力画面に入力する金額は?
《計算方法》
最新の月間自己負担金額累計額(最下行)より前回来局時の自己負担の累計額(月額)を引き算します。
2220(最終自己負担累計額)-860(前回来局時の自己負担の累計額)=1360(今回入力する自己負担額)
自己負担額累計に、
《自己負担上限額管理票》に記載されている「自己負担の累計額(月額)
」と等しい金額が
表示されます。
◆自己負担上限管理票の記入
①
②
① 医療費総額
疾病に関わる金額の総額ですので、集計画面の公費1請求の点数に 10 を掛けた金額を記入して下さい。
例)179×10=1790
② 自己負担額
集計画面中央の自己負担額の金額を記入して下さい。
③ 自己負担の累計額
前回の自己負担額累計と今回の自己負担額を合算した金額を記入して下さい。
ぶんぎょうめいと NS の場合
◆入力方法
例)△月×日の自己負担上限金額入力の画面に入力する金額は?
患者様が前回医療機関で支払われた自己負担の累計額を入れて頂きます。
◆自己負担上限管理票の記入
①医療費総額
疾病に関わる金額の総額ですので、会計入力画面の公費 1 報酬の点数に 10 を掛けた金額を記入します
①
②自己負担額
会計入力の画面で F4 累計確認を選択します。
自己負担上限金額入力の画面で自己負担額を確認し記入して下さい。
②
③
③自己負担の累計額
自己負担上限金額入力の画面で現在の自己負担累積額を確認し記入して下さい。
ぶんぎょうめいと NEXT の場合
◆入力方法
処方入力前に自己負担上限額管理票を開き、 F2 追加から他医療機関分の金額を入力し登録します。
◆自己負担上限管理票の記入
処方入力後、再度自己負担上限額管理票の画面を開き以下の項目を上限管理票に記入します。
①
②
③
① 医療費総額
疾病にかかる金額の総額を記入します。
自己負担上限額管理票画面の、医療費総額(10 割分)の金額を記載して下さい。
② 自己負担額
自己負担上限額管理票画面の自己負担額の金額を記入して下さい。
③ 自己負担の累計額
自己負担上限額管理票画面の自己負担累計の金額を記入して下さい。
2. 高額療養の見直しによる 70 歳未満の所得区分の細分化について
医科システムにおける患者登録の変更点
平成 27 年 1 月より、高額療養の見直しにより 70 歳未満の所得区分が細分化されました。
それに際して、レセプトコンピューターにおける患者登録の方法も変更されました。
【富士通 HOPE】
1月改定プログラムを適用すると、患者登録の「算定条件」で「4 高額」を指定した場合の設定値が以下の
ように変更されます。
★以前から入力されていた「4 高額」の設定値は、以下のように「[旧]設定値」から
「[新]設定値」に自動で振り替わります。(●印)
[旧]設定値
[新]設定値
-
自己負担限度額
平成 26 年 12 月まで
1:ア
平成 27 年 1 月から
252,600 円+(医療費-842,200)×
1%
4:上位所得●
⇒
2:イ(A)
150,000 円+(医療費-500,000)×
1%
167,400 円+(医療費―558,000)×
1%
3:一般●
⇒
3:ウ(B)
80,100+(医療費-267,000)×1%
80,100 円 + ( 医 療 費 - 267,000) ×
1%
-
2:非課税●
4:エ
⇒
5:オ(C)
57,600 円
35,400 円
35,400 円
★1 月以降、新しい「限度額認定証」等の所得区分が「区分イ」
「区分ウ」
「区分オ」の場合は、振り替え後の
設定値のまま使用することができます。
★新しい「限度額認定証」等の所得区分が「区分ア」または「区分エ」の場合は、12 月以降の「4 高額」の
終了日を「26.12.31」を指定し、新たに「区分ア」または「区分エ」の設定を追加する必要があります。
【ORCA】
高額療養費の所得区分の入力方法が変更になります。
①限度額認定証等の区分(ア・イ)
・・公費の種類に 966 を入力
②
区分(ウ・エ)
・・公費の種類に 967 を入力
③
区分(オ) ・・公費の種類に 967 を入力。低所得情報を入力。
公費の種類 966 の場合
1.「区分イ」の場合、受給者番号欄の一文字目に「イ」と全角で入力してください。
2.「イ」と入力されていない場合は「区分ア」とみなします。
公費の種類 967 の場合
1.低所得者を除き、
「区分エ」の場合、受給者番号欄の一文字目に「エ」と全角で入力してください。
2.「区分オ」の場合、低所得情報の「低所得1」もしくは「低所得2」で登録してください。
3.その他(受給者番号欄の一文字目に「エ」と入っておらず、かつ低所得情報に何も登録されていない
場合)を「区分ウ」とみなします。
※区分(ア・ウ・オ)の場合、受給者番号欄の入力は任意とします。
《例》
966 高額(上位
イ