COP Dに関する情 報をお届けします VOL .5 循環器疾患で外来受診された患者さんの 27%に気 流閉塞が認められました 心血管障害歴別気流閉塞合併率 (%)40.0 気流閉塞の合併率 30.0 37.5 25.9 28.1 30.1 37.5 29.5 25.7 24.0 27.3 27.0 20.0 10.0 0.0 心筋伷塞 (n=158) 高血圧 慢性心不全 狭心症 (n=736) (n=113) (n=192) 不整脈 (n=200) 脳卒中 動脈硬化症 その他 高血圧のみ Total (n=48) (n=24) (n=187) (n=403) (n=269) 方法:心血管疾患クリニックを受診している喫煙歴のある外来患者995例 (平均年齢66.6歳) を対象に、 簡易スパイロメーターを用いて 気流閉塞の有無を調査した。 FEV1およびFEV6を測定し、 COPDと心血管疾患の併存は予後不良因子であることが知られています。 喫煙歴のある心血管疾患患者では呼吸機能検査を定期的に行ったり、COPDの罹患を 考慮した問診を行うことが重要です。 Onishi K et al: Int J Chron Obstruct Pulmon Dis 2014; 9(1), 563-568より作図 C o l u m n C O P D 未 診 断 の 患 者 の 半 数 は 、他 疾 患 で 受 診 中 ? COPDは今や 「新たな国民病」 となりつつありますが、 一見COPDと無関係と思われる病気の裏側に、 COPDが隠れている症例 も少なくありません。 大阪府枚方市・有澤総合病院では、 一般外来でも喫煙に関する問診を行い、 さらに禁煙外来においても ニコチン依存症のスクリーニングテスト (TDS) などに加え、CAT(COPDアセスメントテスト) を実施し、 日常生活に対する COPDの影響度を把握、 さらに呼吸機能検査も必ず実施するなど、 喫煙に関する問診のメニューをバージョンアップしました。 この結果、禁煙外来受診者のうちCOPDと診断される人が、 バージョンアップ前の20%程度から46.9%※に達し 「隠れた COPD」 を見つけ出すという成果を挙げています。 ※2013年度実績。 禁煙外来受診者数49名中23名がCOPDと診断 独立行政法人 環境再生保全機構発行 「すこやかライフNo.44」 (2014年10月発行) 来月のテーマ 「気 道 感 染 を 繰り返す患 者で見 逃されるCOP D?」 乞うご 期 待!
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