「癌摘出術時の麻酔方法の違い(セボフルレンと

「癌摘出術時の麻酔方法の違い(セボフルレンとプロポフォール)による癌再発
の有無、転移の有無、生存率についての後ろ向き研究」のお願いとお知らせ
乳癌など腺癌を中心とした癌では、麻酔管理に使用される麻酔薬によって再
発率に差が生じるという報告があります。通常、各手術の麻酔管理方法は担当の
麻酔科医に一任されており麻酔薬の種類や麻薬投与量などに決まりはありませ
ん。そこで乳癌手術患者において、麻酔管理方法(セボフルレンまたはプロポフ
ォール)と再発率への影響について検証することにしました。
2007 年 1 月 1 日から 2011 年 12 月 31 日までの乳癌の腫瘍摘出術施行患者を
対象に 2007 年 1 月 1 日から 2014 年 12 月 31 日までの間の診療情報データを
収集します。患者さんの臨床データ(年齢、性別、身長、体重、ASA-PS(アメリ
カ麻酔科学会−全身状態分類)、麻酔時間、手術時間、麻酔方法、術中フェンタニ
ル使用量、出血量、輸血量、癌再発の有無、転移の有無)をカルテから収集させ
ていただきます。そのうえで、麻酔方法と癌再発との関係を解析させていただき
ます。情報の収集にあたっては ID 等の個人情報とは無関係な番号付与による匿
名化を行い、川口慎憲が患者情報を取りまとめ管理します。これまでの既存情報
のみを用い、新たに研究のために患者さんから検体を採取したり検査を行うこ
とはありません。
患者さんの臨床情報は ID 等の個人情報とは無関係な番号付与による匿名化
によって管理され、プライバシーが保護されます。また、これまでに手術を受け
た患者さん(または親族の方)で、ご自分の臨床情報を研究に使わないで欲しい
というご希望があれば下記連絡先までご連絡をいただけますようお願いいたし
ます。
なお、研究への情報使用の拒否の意思を表明されても、診療には全く影響なく、
いかなる意志においても不利益を被ることはありません。
連絡先:防衛医科大学校病院 麻酔科
川口 慎憲
TEL:04-2995-1211 内線 2339