岩手大学人文社会科学部専門科目シラバス

岩手大学 人文社会科学部 専門科目シラバス
1
1.1
学部共通科目
学部共通科目
1.1.1
基礎ゼミ
授業科目名:基礎ゼミ
旧・科目名:x
担当教官名:佐藤 芳彦、他 所属:教務委員会
科目の種別:必修科目/専門科目 対象学生:人1
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
これまで受けてきた高校教育から大学教育への転換をはかる。すなわち,入学後の早い時期に,大学教育へ
のオリエンテーションを含め,自主的学習への動機づけ,適切な自己表現能力を育てることを目的とする。
そのために,高校時代の受動的学習態度からの脱皮をはかるように学生と教官のコミュニケーションの場を
設け,積極的に学習に参加させ,学問のおもしろさや知的好奇心を育むようにする。
【概要と計画】
4月10日(木)
:第1回オリエンテーション(学生全員参加)(51 大教室)
2003年度『「基礎ゼミ」の手引き』配布
ガイダンス,希望クラス・アンケート票提出
4月17日(木)
:第2回オリエンテーション(学生全員参加)(51 大教室)
図書館の利用案内,配属方法の説明,
「基礎ゼミ」配属希望票の提出
4月24日(木)∼7月24日(木)
:23の個別ゼミクラスに分かれて授業実施
H 15年度の「基礎ゼミ」クラスの担当教官と「テーマ」一覧
1 遠藤教昭 マルチメディア時代の著作権
2 五味壮平 「だいがく」
3 松岡和生 情報探索の基礎技法ー不思議現象を特命リサーチするー
4 織田信男 自己理解と他者理解を深めるには
5 山本昭彦 美術館とは何か
6 後藤尚人 メディアの探索
7 中村安宏 日本における世界との交流
8 齋藤伸治 言葉言葉言葉
9 橋本 学 言語の Architecture(知的設計システム) 入門ー認知科学としての言語学
10 秋田淳子 「アメリカ」について自分で調べてみよう
11 能登恵一 テキスト文法と文学批評
12 横井雅明,ブゴン・パトリス フランスと日本の文化的相違について
13 笹尾道子 エスペラントで世界の人々にメッセージを送ろう
14 高野 修 法学の基礎にあるもの
15 砂山克彦 考えてみよう:ぼんやりとした不安について
16 斎藤彰一 「小林よしのり」から歴史を奪う
17 横山英信 「食」を通して現代社会を考える
18 矢作直弘 パソコンによる環境データの解析
19 西崎 滋 エネルギー問題に学ぶ
20 山内茂雄 現代の自然像
21 古川 務 環境問題を知ろう
22 開 龍美 「いのち」を読み,
「いのち」を考える
23 塚本善弘 社会の「マクドナルド化」について考えよう
【教室外の学習】
個別ゼミクラスの担当教官から,具体的に指示する。
【テキスト、教材、参考書】
学生全員に,小冊子「『基礎ゼミ』の手引き」を配布する。
個別ゼミについては担当教官から必要により指示する。
【授業形式】
ゼミ形式。
【成績評価の方法と基準】
成績評価の方法は,出席を前提として,平常点による。
その基準は,ゼミへの出席・参加・理解度等である。
【履修に当たっての留意点】
1.1.2
総合科学論 I・II
授業科目名:総合科学論 I・II
旧・科目名:総合科学論
担当教官名:佐藤 芳彦、(代表) 所属: 教務委員会
科目の種別:必修科目/専門科目 対象学生:人3
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
総合科学論Iは、
1.現在の学問の諸領域における共通の問題
2.社会的に関心を集めている新しい課題
を設定し、そのような新しい問題が、
1.各学問領域に対して、どのような問題をつきつけているのか
2.諸科学の基本概念にどう関係してくるのか
という問題を具体的に取り上げる。このことにより、現在の諸科学の「流動化」のありさ
まや、諸科学における従来の基礎的な概念が全体関連的に反省されている学問状況を示
す。
総合科学論 II は、
1.広範な学問領域にまたがる、より普遍的な基本概念に関する今日的課題
2.諸学問が比較的共通に前提にしている諸概念に関する現代的課題
などを取り上げ、
1.各専門領域における諸学問がそれらの課題をめぐって基礎概念の反省を余儀なくさ
れている学問状況
2.そのような各専門領域の学問状況が全体関連的に通底していることを示す。
以上の2つの視点から、本学部の理念である総合化の方向づけを与えることを目的とする。
【概要と計画】
平成 1 5年度開講講義は、
前期
総合科学論 I (情報) 副題:情報化の光と影 代表:五味壮平
総合科学論 I (現代の学問と平和) 代表:小野善康
総合科学論 II (合理性と非合理性) 代表:小林 睦
後期 総合科学論 I (ジェンダーとセックス)副題:性差別の現在 代表:齊藤博次
総合科学論 I (環境) 副題:環境問題と諸科学 代表:西崎滋
総合科学論 II(部分と全体) 代表:能登恵一
であり、前・後期それぞれ1講義ずつを履修する。
【教室外の学習】
必要に応じて講義担当者より指示する。
【テキスト、教材、参考書】
教科書は使用しない。必要に応じて資料を配布したり、参考文献
を指示する。
【授業形式】
複数の担当者が数回ずつ講義を行い、授業の感想・意見の提出を
求める。
【成績評価の方法と基準】
出席点 30 点、期末試験 70 点の合計により評価する。提出された感
想・意見の内容も参考にする。
毎回出席を調査し、出席回数が6割に満たない場合は「不可」と
する。
【履修に当たっての留意点】
総合科学論I・II をそれぞれ1講義(2単位)履修すること。
前期第1回目(4月1日)の授業で、前・後期分まとめてガイダ
1.1.3
総合科学論I・II
授業科目名:総合科学論I・II
旧・科目名:総合科学論
担当教官名:佐藤 芳彦、(代表) 所属:教務委員会
科目の種別:必修科目/専門科目 対象学生:人3
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
総合科学論Iは、
1.現在の学問の諸領域における共通の問題
2.社会的に関心を集めている新しい課題
を設定し、そのような新しい問題が、
1.各学問領域に対して、どのような問題をつきつけているのか
2.諸科学の基本概念にどう関係してくるのか
という問題を具体的に取り上げる。このことにより、現在の諸科学の「流動化」のあり
さ
まや、諸科学における従来の基礎的な概念が全体関連的に反省されている学問状況を示
す。
総合科学論 II は、
1.広範な学問領域にまたがる、より普遍的な基本概念に関する今日的課題
2.諸学問が比較的共通に前提にしている諸概念に関する現代的課題
などを取り上げ、
1.各専門領域における諸学問がそれらの課題をめぐって基礎概念の反省を余儀なく
さ
れている学問状況
2.そのような各専門領域の学問状況が全体関連的に通底していることを示す。
以上の2つの視点から、本学部の理念である総合化の方向づけを与えることを目的とする
。
【概要と計画】
平成 1 5年度開講講義は、
前期
総合科学論 I (情報) 副題:情報化の光と影 代表:五味壮平
総合科学論 I (現代の学問と平和) 代表:小野善康
総合科学論 II (合理性と非合理性) 代表:小林 睦
後期 総合科学論 I (ジェンダーとセックス)副題:性差別の現在 代表:齊藤博次
総合科学論 I (環境) 副題:環境問題と諸科学 代表:西崎滋
総合科学論 II(部分と全体) 代表:能登恵一
であり、前・後期それぞれ1講義ずつを履修する。
【教室外の学習】
必要に応じて講義担当者より指示する。
【テキスト、教材、参考書】
教科書は使用しない。必要に応じて資料を配布したり、参考文献
を指示する。
【授業形式】
複数の担当者が数回ずつ講義を行い、授業の感想・意見の提出を
求める。
【成績評価の方法と基準】
出席点 30 点、期末試験 70 点の合計により評価する。提出された感
想・意見の内容も参考にする。
毎回出席を調査し、出席回数が6割に満たない場合は「不可」と
する。
【履修に当たっての留意点】
総合科学論I・II をそれぞれ1講義(2単位)履修すること。
2
2.1
人間科学課程
課程導入科目
2.1.1
人間科学概論
授業科目名:人間科学概論
旧・科目名:x
担当教官名: 関連担当教官、中村 文郎、堀毛 一也、進藤 浩一、山崎 達彦、小林 睦 所属:人間科学
科目の種別:必修科目/専門科目 対象学生:人1
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
授業の目的
本講義は、人間科学課程を構成している2つのコース(人間情報科学および行動科
学)の教官4名が3回ずつを担当して、「人間とは何か」を考えるための基本的な材
料を提供することを目的としている。
これまで「人間とは何か」という問いに対してはさまざまな定義がなされてきた。
たとえば、「知恵がある存在(ホモ・サピエンス)」、「道具を使う存在(ホモ・フ
ァーベル)」、「遊ぶ存在(ホモ・ルーデンス)」、「言葉を話す存在(ホモ・ロク
エンス)」等々。
けれども、変化する現代社会における人間のあり方を理解するためには、以上のよ
うな伝統的な人間規定に加え、さらに新しい視点が必要になりつつあることも確かで
ある。それゆえ、授業では、講座を構成する4つの分野からそれぞれの学問的な人間
観を提示することによって、こうした要求にも応えようとするものである。そのため
に教官側が用意しているのは、(1)人間学、(2)情報科学、(3)心理学、(4)社
会学、の4つの視点である。
本講義は、課程への導入と専門へ進むための基礎知識の習得という意味あいをもつ
授業なので、是非とも積極的に参加していただきたい。
授業日程
開 講 中村:イントロダクション
第1回∼3回 小林:人間情報科学からの人間観へのアプローチ(その 1:人間学
の立場)
第4回∼6回 堀毛:行動科学からの人間観へのアプローチ(その 1:心理学の立
場)
第7回∼9回 進藤:人間情報科学からの人間観へのアプローチ(その 2:情報科
学の立場)
第 10 回∼12 回 山崎:行動科学からの人間観へのアプローチ(その 2:社会学の立
場)
【テキスト、教材、参考書】
テキストは使用しない。参考書等については、講義中に随時指示する。
【授業形式】
講義形式
【成績評価の方法と基準】
レポート。各回の講義の終わりに担当教官が課題を指定する。
【履修に当たっての留意点】
2.1.2
社会体育学
授業科目名:社会体育学
旧・科目名:x
担当教官名:浅沼 道成 所属:人間科学
科目の種別:必修科目/専門科目 対象学生:人1
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
人間科学課程の導入科目の一つに位置づけられている講義である。
新入生のスポーツやレクリエーションを通したコミュニケーション能力やプレゼンテーショ
ン能力の初期学習が目標である。
【概要と計画】
1.学内外の生活を通したコミュニケーション
2.レクリェーション活動を通したコミュニケーション
3.スポーツ活動
4.プレゼンテーション(パワーポイントを使ったプレゼンテーションの作成と発表)
【教室外の学習】
1.メールによるコミュニケーション等
2.野外活動等
【テキスト、教材、参考書】
講義時に配布する。
【授業形式】
教室や屋外を使った講義、実習、実技など多彩な形式で行う。
【成績評価の方法と基準】
出席と提出レポート等で総合判定で行う。
【履修に当たっての留意点】
パソコンに慣れておこう!
2.2
課程共通科目
2.2.1
生理学
授業科目名:生理学
旧・科目名:x
担当教官名:高島 浩一郎 所属:
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人12
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
生理学は体の仕組みについての学問である。体の仕組みの概略はすでに知っているであろ
うが、体の各部分の働きについて深く考える機会は少ないだろう。この授業では、ヒトの体
の各部分の仕組みが、どういう物理・化学・生物の原理に基づいているのか、また、生きて
いく上でどういう意義があるのかということを考えることにより、人間というものがいかな
る存在であるのかを考えていく一助としたい。さらに、自身の健康維持にも役立つようにも
したい。
【概要と計画】
生理学の学問は昔からあり、膨大な量がある。ここでは、担当教官が上記目標のために役
立つだろうと考えたごく一部の話題に絞り、それらを深く理解するために必要な基礎知識の
確認から始めて、できるだけ深く掘り下げて考えていくことにする。
毎回の授業計画としては
1.序論・細胞 10.ホルモン
2.体液 11.感覚
3.循環 12.筋肉
4.呼吸 13.神経細胞
5.消化・吸収 14.神経系
6.代謝 15.総合
7.泌尿
8.免疫系
9.生殖
【教室外の学習】
毎回、小問題を出すので、考えてレポート(課題レポート)を書いてくること。
【テキスト、教材、参考書】
特に指定しないが、各自、お好みの生理学の教科書を手に入れるか
、図書館などを活用すると役に立つかもしれない。
【授業形式】
講義+問題回答(出席レポート)+その他
【成績評価の方法と基準】
出席レポートと課題レポートの内容による。評価の基準は、
(1)問題が把握できているか、
(2)自分なりに考えているか、
(3)論理が明確か、
(4)根拠に基づいているか、
(5)努力が見られるかの5項目で、各2割である。
【履修に当たっての留意点】
考える機会をできるだけ多く提供するので、できるだけ出席し、
できるだけ考えるよう努力してほしい。
2.2.2
論理学
授業科目名: 論理学
旧・科目名:x
担当教官名: 伊藤 春樹 所属: 東北学院大学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人12
開講学期:前期集中 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
記号論理学入門、命題論理を中心に。
世の中で用いられている論理的推論は、幾つかの少数の規則から成り立っている。
その原理をまとめたものが命題論理である。記号論理学の基礎である命題論理の基本
原理と推論規則の習得を通じて、論理的に正しいとはどういうことであるかを理解す
るとともに、練習問題を通して、実際に定理が証明できるようにする。
【概要と計画】
第1日
論理的推論とはなにか:論理的に正しい推論とは、形式的に正しい推論であることを
学ぶ。
論理的演算子:論理的推論は、否定、選言、連言、条件というたった四つの言葉によ
って構成されている。これら言葉(論理的演算子、論理記号)のおおよその意味を学ぶ。
第2日
推論規則:論理記号をもちいた推論の規則を学ぶ。
第3日
演繹的証明:推論規則を用いて、定理を演繹的に証明することを学ぶ。
第4日
意味論的証明:真理表を用いて、論理式の正しさを判定する方法を学ぶ。
量化記号:命題論理では扱えないが重要な論理的推論である量化について概略触れる。
【教室外の学習】
予習は必要ないが、一時間でも欠席するとそれ以降は全くわからなくなるので、な
によりも欠席しないこと。その時間に学んだことは、その時間で確実に身につけるこ
と。練習問題を宿題として課する場合がある。
【テキスト、教材、参考書】
テキストは使用しない。必要な事項をプリントしたものを、授業
中に配布する。
参考書:授業内容と近いものを擧げておく。表記やスタイルの点
で異なる部分があるのでまごつくかもしれないが、内容的には同じ
である。
前原昭二『記号論理入門』日本評論社
金子洋之『記号論理入門』産業図書
【授業形式】
簡単な講義の後、練習問題を解いてもらう。
【成績評価の方法と基準】
最後の授業時間に試験を行う。授業中にやった練習問題と同程度の
問題を解いて貰う。
10 題中6題以上証明できれば合格。
【履修に当たっての留意点】
2.2.3
基礎統計学
授業科目名: 基礎統計学
旧・科目名:数理統計学I
担当教官名:白倉 孝行 所属:人間科学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人12
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
身の回りには多くのデータが氾濫しており、それらを避けては生活できない。簡単な
表の整理から、グラフ化したり、代表値を求めたり、時には二つの量の関係をも議論し
なければならない。この授業をとおして、拒否反応なしにデータと付き合うことができ
るようになるのが目標である。
【概要と計画】
そのためには、数式での理解より具体的なデータを自ら扱うことである。この講義の
後半では、大量のデータを扱うために、人文社会科学部の計算機システムを利用し、
データ処理の方法とはいかなるものかを身をもって体験し、理解の一助となるように
したい。
第1週 度数分布表・ヒストグラム
第2週 データを特徴づける量
第3週 平均
第4週 分散・標準偏差
第5週 データの標準化(偏差値など)
第6週 相関係数
第7週 2次元データの度数分布表と相関係数
第8週 回帰分析1
第9週 回帰分析2
第 10 週 重回帰分析
第 11 週 表計算ソフトによる統計解析1
第 12 週 表計算ソフトによる統計解析2
第 13 週 表計算ソフトによる統計解析3
第 14 週 表計算ソフトによる統計解析4
第 15 週 最終課題
【教室外の学習】
授業の後半に、内容の理解を深めるために演習問題を課すが、それらの十分な復習と
次回の部分を教科書で予習してくること。
【テキスト、教材、参考書】
「統計学 - データから現実をさぐる -」
(池田貞雄その他3名著、内田老鶴圃)
【授業形式】
最初の1時間は、講義。後半30分は、課題を課し、その解答を提
出してもらう。
【成績評価の方法と基準】
毎時間の課題の提出と、最後に課すレポート課題から総合的に判断
する。評価の割合は、前者が70点、後者が30点で、60点以上
を合格とする。
【履修に当たっての留意点】
2.2.4
人間科学基礎実習
授業科目名: 人間科学基礎実習
旧・科目名:x
担当教官名:関連担当教官、白倉 孝行、遠藤 教昭、五味 壮平、北村 一親、横井 修一、竹村 祥子、高
橋 宏一、浅沼 道成、松岡 和生、山口 浩、織田 信男 所属:人間科学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人1
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
この「実習」は、人間科学課程の教育内容と研究の(主として実証研究面に関する)オ
リエンテーション(入門)として行います。一年次学生が、専門課程においてどのような
ことを学ぶかについて具体的なイメージを持てるようになることを主な目的としています。
また、実習など今後の学習において不可欠な人間関係・強調能力を養うこと、論述・発表・
ディスカッションなどのコミュニケーション能力の基礎的なトレーニングも目的としてい
ます。この目的のために、毎回レポートを提出することや、チームとしての行動に必要な
時間・期日の厳守を求めます。レポートの提出期限は原則として毎回実習日当日とします。
【概要と計画】
・ガイダンス
・質問紙法
・心理検査実習
・情報科学実習
・人文地理学実習 (コンピュータマッピング)
・個別実験実習 など
(テーマは多少変更になることがあります。)
【教室外の学習】
【テキスト、教材、参考書】
教材はテーマごとに指定される。
【授業形式】
実習形式。(個別実験・実習のテーマに関しては 10 名程度のチー
ムに分かれて取り組むものが多い。)
【成績評価の方法と基準】
レポートおよび各テーマに取り組む際の姿勢により評価する。
【履修に当たっての留意点】
それほど難しい課題ではないので、まじめに取り組むつもりがあ
れば必ず履修できる。この基礎的な実習も履修できないような学生
は、人間科学課程で学ぶことはできないということを承知しておく
こと。
欠席は厳禁。
2.3
人間情報科学コース
2.3.1
人間情報科学概論I
授業科目名: 人間情報科学概論I
旧・科目名:x
担当教官名: 中村 文郎、進藤 浩一、小林 睦、北村 一親、白倉 孝行、遠藤 教昭、五味 壮平 所属:
人間科学
科目の種別:必修科目/専門科目 対象学生:人2
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
2年次前期の段階で、人間情報科学コースでこれからどんなことが学べるのか」を知り、
「どんなことを学びたいのか」を、さらには「自分は将来どんな方向に進みたいのか、こ
れから学ぶ知識はどのように生かしていけるのか」を考えるための講義である。
【概要と計画】
コース教官のリレー形式で、それぞれの専門分野における研究内容や、興味を持ってい
る問題などを中心に平易に解説する。さらに卒業研究を行うまでに、今後どのような科目
を履修していくべきか、カリキュラム構成についてのガイダンスもそれぞれの講義の中で
行う。
I イントロダクション
II 人間学について
III 言語学について
IV 応用倫理学について
V 情報科学について I (社会情報システム学を中心に)
VI 情報科学について II (プログラミング、情報統計科学を中心に)
VII 情報科学について III (情報ネットワーク学を中心に)
VIII 情報科学について IV (生命情報学を中心に)
(順序は入れ替わることがある。)
【教室外の学習】
レポートをしっかり作成すること。
【代表者:五味 壮平】
【テキスト、教材、参考書】
テキストは使用しない。参考書については、講義中に随時指示する。
【授業形式】
講義形式
【成績評価の方法と基準】
レポート
【履修に当たっての留意点】
人間情報科学コースの必修科目である。
2.3.2
人間情報科学演習I
授業科目名: 人間情報科学演習I
旧・科目名:x
担当教官名:中村 文郎、小林 睦、北村 一親、進藤 浩一、白倉 孝行、遠藤 教昭、五味 壮平 所属:
人間科学
科目の種別:必修科目/専門科目 対象学生:人3
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
人間情報科学コースを構成している主要分野は二つある。人間学(哲学、倫理学、言語
学)と情報科学である。両者のあいだには、方法論上の違いはあるが、それ以上に、共通し
て問われている主題の領域が存在している。
この授業の目的は、そうした共通主題としてどのようなものがあるのか、また、そのよう
な主題について何を知っているべきなのか、その主題について何が問われるべきなのか等々
について、主体的に考え、議論してもらうことにある。
具体的に言えば、2年次の「人間情報科学概論 II」で取り上げたテーマについて、指定さ
れた基本文献(論文、著作など)を読みすすめながら、発表、議論してもらうことになる。
そうすることによって、各専門分野の方法や視点の違いを超えた協調的なアプローチのあり
方が明らかになってくるはずだからである。
【概要と計画】
各テーマごとに複数教官が担当するグループを3つ設ける(A,B,C)。
半期を前半(7回)後半(7回)に分け、それぞれ1つずつ、設定された3つの重点テー
マから1つを選択してもらう(計2テーマ)。
A 人間の情報処理とコンピュータの可能性 担当チーム 中村・進藤・白倉
B 生命倫理・情報倫理 担当チーム:小林・遠藤
C 言語と情報 担当チーム:北村・五味
ただし、重点テーマのタイトル・内容や、チーム編成については、
授業の準備段階で変わることがありうる。
【教室外の学習】
毎回指定された文献をあらかじめ読んでおくこと。
発表担当者はそのための準備を授業当日までに済ませておくこと。
【テキスト、教材、参考書】
基本文献については、講義中に随時指示する。
【授業形式】
演習形式
【成績評価の方法と基準】
出席態度、発表、レポートにより評価する。
【履修に当たっての留意点】
人間情報科学コースの必修科目である。
2.3.3
人間情報科学演習II
授業科目名: 人間情報科学演習II
旧・科目名:x
担当教官名:中村 文郎、小林 睦、北村 一親、進藤 浩一、白倉 孝行、遠藤 教昭、五味 壮平 所属:
人間科学
科目の種別:必修科目/専門科目 対象学生:人3
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
これまでの学習内容をもとに、4年次の卒業研究につながるような知識を
習得することが目的です。
【授業の概要】
各学生は基本的には1名の教官に配属され、その指導のもとにセミナま
たは実習などを進め、学期の終わりにコースの教官・学生全員の前で、
成果の発表会を行ってもらいます(詳細は後日決定)。
e-mail で各教官のテーマ一覧を送りますので、それを熟読の上、配属教官
の希望を出してください。なるべく希望にそう方向で考えますが、バラ
ンス上、変更をお願いする場合がありますので、必ず第2志望まで書い
てください。
-- ここから (サンプル)
氏名:館坂花子
第1志望:進藤先生 希望テーマ:物理学の極め方
第2志望:中村先生 希望テーマ:哲学の究め方
-- ここまで (サンプル)
希望テーマについては、もっと詳細に (具体的に) 書いてもかまいません。
上記のような内容を 8 月初旬(2002 年度は 8/1(木)まで必着でしたが、
今年度は後ほど決定します)指定のメールアドレスに提出してください。
なお、自動集計の妨げになりますので、ファイル添付は絶対に行わない
でください。
【代表者:遠藤 教昭】
【テキスト、教材、参考書】
担当教官が指示します。
【授業形式】
演習 and/or 実習 形式。
【成績評価の方法と基準】
出席態度、発表、レポートにより評価します。
【履修に当たっての留意点】
人間情報科学コースの必修科目です。
2.3.4
人間学講義III
授業科目名: 人間学講義III
旧・科目名:x
担当教官名:中村 文郎 所属:人間科学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人234
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】人間学の現代的展開
【概要と計画】カント、ヘーゲル、フォイエルバッハ、シェーラー、プレスナー等、主として19−
20世紀のドイツの哲学者たちの人間観を考察する
【教室外の学習】授業が一区切りつくたびにミニレポートを課すこともある
【テキスト、教材、参考書】
特に使用しない。適宜プリントを配布する。参考書については授業時間中
に指示する。
【授業形式】
講義形式
【成績評価の方法と基準】
出席状況、ミニレポート、学期末筆記試験の結果で評価する。
【履修に当たっての留意点】
指示された参考文献を読んで自分なりに理解を深める努力をすること。
2.3.5
人間学特講III
授業科目名: 人間学特講III
旧・科目名:x
担当教官名:中村 文郎 所属:人間科学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人234
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】現代哲学の諸問題
【概要と計画】特にベルクソンとハイデガーの哲学を取り上げて、持続、時間、存在、自由という視
点から人間学の現代的課題を考察する
【教室外の学習】授業が一区切りした段階でミニレポートを課すこともある
【テキスト、教材、参考書】
使用しない。適宜プリントを配布する。
【授業形式】
講義形式
【成績評価の方法と基準】
出席状況、ミニレポート、期末試験の結果で評価する。
【履修に当たっての留意点】
適宜プリントを配布するが、ベルクソン「時間と自由」(岩波文庫)、ハ
イデガー「存在と時間」(平凡社ライブラリー)を手元に置いておくのが
望ましい。
2.3.6
哲学特講I
授業科目名: 哲学特講I
旧・科目名: 哲学特講I
担当教官名:井澤 清一 所属:県立大学盛岡短期大学部
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人234
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】【概要と計画】
テーマ:
「クリプキ著、『ウィトゲンシュタインのパラドクス』を問い直す」
「心の哲学」(Philosophy of Mind) および「知識論」(Theory of Knowledge)と呼ばれ
る学問領域は、現在アメリカの分析哲学系の思想界における主潮流であり、今なお活発な論
争が繰り広げられている。本授業のテーマである「ウィトゲンシュタインのパラドクス」は
、この二領域間において哲学的に際どいリンクを至るところで形成している。同テーマは日
本に輸入され、1980年代から90年代にかけて「クリプキ・ショック」と呼ばれるよう
な哲学的センセーションを引き起こしたが、現在は往時のような知的ブームは去っている。
しかしながら私の見るところ、クリプキの提起した問題はまだ賞味期限が切れてはいない。
現在流行りの「外在主義」と「内在主義」という概念装置を、「規則に従う」事を巡るクリ
プキのパズルに適用することによって、新たな学問的地平が開けるのではないかという見通
しを私は持っている。
授業は、クリプキのパズルの源泉であるウィトゲンシュタインを概説するところから始め
て、クリプキそのものに移行していく。その過程で「∼主義」「∼論」及び聞いたことも無
い横文字の西洋人名が多数登場するが、恐れる必要は全く無い。その都度必要に応じて解説
するので、受講者は専門的な哲学知識を必要としない。必要なのは、クリプキというとんで
もなく挑発的なパズルに取り組み、自分の知性を鍛えようという姿勢のみである。語学力に
関して言えば、英語とドイツ語ができるに越したことは無いとはいえ、今回は翻訳をテキス
トにするので、取り敢えず日本語ができれば十分である。「68プラス57は、何故125
であるべきであって、5であるべきではないのか?」真剣に考えよう。
授業の計画(800 文字以内)
第1回: Introduction 問題群全体の図解的整理。
第2回:
『哲学探求』ザッピング。「規則」の問題をめぐる。(1)
第3回:
『哲学探求』ザッピング。「規則」の問題をめぐる。(2)
第4回:クリプキのパズルに関する展望的概説。
第5回:ウィトゲンシュタインのパラドクス―――規則の問題(1)
第6回:ウィトゲンシュタインのパラドクス―――規則の問題(2)
第7回:ウィトゲンシュタインのパラドクス―――規則の問題(3)
第8回:ウィトゲンシュタインのパラドクス―――規則の問題(4)
第9回:ウィトゲンシュタインのパラドクス―――規則の問題(5)
第10回:その解決と私的言語論(1)
第11回:その解決と私的言語論(2)
第12回:その解決と私的言語論(3)
第13回:その解決と私的言語論(4)
第14回:その解決と私的言語論(5)
第 15 回:Final
【テキスト、教材、参考書】
『ウィトゲンシュタインのパラドックス―――規則・私的言語・
他人の心』サウル・A・クリプキ 黒崎宏/産業図書 1983/10 出版
300p 20cm ISBN:4782800177 NDC:134.9 \\2,400 。
テキストは全員購入必要。その他、参考文献は授業中に紹介する。
【授業形式】
講義と演習の中間形態。主として受講者の人数に応じて、配分割合
を決める。
【成績評価の方法と基準】
学期末のレポートの内容と, 授業参加の程度に基づいて行う。レポー
トの題は、授業の進行とともに逐次提示する。(希望が多ければ、
ノート持ちこみ可で試験、という場合あり)
【履修に当たっての留意点】
2.3.7
哲学特講II
授業科目名: 哲学特講II
旧・科目名:哲学特講 II
担当教官名:井澤 清一 所属:県立大学盛岡短期大学部
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人234
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】【概要と計画】
テーマ:
「知識論の展開」
この授業では、「知識論(Epistemology, or the theory of knowledge)」、と総称され
る哲学上の問題領域を概説する。ソクラテスからゲティアを経由して現在まで連綿と続く知
識論が取り組む具体的問題群は、概ね以下のようなものである。
(1)「あるひとがあることを知っている、のはどんな場合であり、どんな場合に限るのか
、すなわち、知識の必要十分条件とは何か」(2)「信念(あるひとが正しい・本当だ・
真だ、と思っていること)はどのように正当化されるのか」(3)△修發修眄掬 化とはな
か。十分な証拠?完全な証拠?認識者の義務履行?客観的信頼性?因果性? 複粥 亮韻
ら正しい信念を差し引いたら何が残るのか 複機法崔亮餌侶蓮粉沺 奮悄砲呂匹里茲Δ聞渋
をしているか。原子論?全体論?」(6)∪簑亞亮造蔽亮韻呂△襪里 複掘法崘Ъ穎静
疑論(疑うことが可能であるということ)から何が帰結するのか」(8)「疑うということ
は、無前提且つ無条件に可能な行為なのか」(9)「自然化された認識論とはどのようなも
のか」(10)「知識論はどのように政治的であるのか」(付録)「知覚とは何か。純粋な
知覚はありうるか。正しい幻覚は知覚の一種か。」
授業では以上のような切り口で、(8)までを目途に問題にアプローチしていく。(なお、以
下の授業計画欄には何やらお経の如き虚仮脅し的な漢語が並んでいるが、いずれ欧語の翻訳
語なので普通の言葉で説明されれば理解はたやすい。)
授業の計画
第1回: イントロダクション。論証の∪気 (妥当性・健全性)。
第2回:論証の種類。帰納、演繹、パースの abduction
第3回:知識論(1)命題、命題的態度。知識の定義。必要十分条件。古典的定式∪掬 化
れた真なる信念
第4回:知識論(2)ゲティアの反例。ゲティアの先行者達 (ラッセル、マイノンク、ウィト
ゲンシュタイン)。可謬主義
第5回:知識論(3)ゲティアの反例射程拡大の試み。
第6回:知識論(4)脱ゲティアの試み。チザム、ゴールドマン、ジネの挑戦。
第7回:知識論(5)脱ゲティアの試み。プランティンガの挑戦。
第8回:知識論(6)内在主義 VS 外在主義。証拠、義務履行、信頼性。
第9回:知識論(7)内在主義 VS 外在主義。保証、認識のデザイン。
第 10 回:知識論(8)不可謬主義。基礎付け主義。懐疑論。。
第 11 回:知識論(9)懐疑論への対抗定石。So, what? How about yourself?
第 12 回:知識論(10)デカルト VS ウィトゲンシュタイン。意味の問題。
第 13 回:知識論(11)デカルト VS ウィトゲンシュタイン。背理をつく戦略は、懐疑論論
駁の万能薬か?
第 14 回:付録。 知覚の理論負荷性。ハンソン。
第 15 回:総括。質疑応答。
【テキスト、教材、参考書】
『知識の哲学』戸田山和久/産業図書 2002/06 出版 272p 21cm
ISBN:4782802080 NDC:116.5 \\2,600 ◆在庫僅少
【授業形式】
講義
【成績評価の方法と基準】
主として学期末のレポートに基づいて行う。(試験を希望する受講
者が多い場合は試験に変更する可能性有り。その場合はノート持ち
こみ可)
【履修に当たっての留意点】
前期開講の哲学特講 気噺經 開講の哲学特講 兇漏董絞霧弔瞭睛
であり、どちらか一方のみ履修することも可能である。
2.3.8
人間学演習V
授業科目名: 人間学演習V
旧・科目名:哲学演習 VI
担当教官名:中村 文郎 所属:人間科学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人234
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】心身問題
【概要と計画】
【教室外の学習】
【テキスト、教材、参考書】
C.A.Van Peursen;Body,Soul,Spirit(Oxford U.P)
【授業形式】
演習形式。学生自身が主体となって輪番制で講読する。
【成績評価の方法と基準】
テキストの理解度。講読後、自分の担当部分の日本語訳を提出すること。
【履修に当たっての留意点】
自分が理解するまで徹底的に読み込むこと。
2.3.9
人間学演習VI
授業科目名: 人間学演習VI
旧・科目名:哲学演習 VI
担当教官名:中村 文郎 所属:
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人234
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】心身問題。以下は哲学演習Vと同じ(但し、講読する個所は異なる)なので、省略す
る。
【概要と計画】
【教室外の学習】
【テキスト、教材、参考書】
【授業形式】
【成績評価の方法と基準】
【履修に当たっての留意点】
2.3.10
応用倫理学講義III
授業科目名: 応用倫理学講義III
旧・科目名:x
担当教官名:小林 睦 所属:人間科学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人234
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
授業の方針、概要と計画
テーマ:生命の倫理:生命の始まりをめぐって
前年度の情報倫理に引き続いて、今年度は生命倫理についての講義を行なう。近年の生命
科学の発展には目覚ましいものがあり、21 世紀は生命科学の時代になると予想される。最近
でも、体細胞クローン羊の誕生、ヒト ES 細胞株の樹立、胎児診断の普及など、生命の始まり
に関わる様々な技術がこれまでにない人間の生活を可能にしつつある。本講義では、こうし
た生命科学・医療技術の発達に伴って新たに生じてきた道徳的ジレンマの乗り越えを図るた
めに、特に、生命の始まりに関わる倫理学のあり方を再検討することにしたい。具体的な授
業の予定は以下の通りである。
第1回 導入
第2回 生殖技術の展開− AI と IVF
第3・4回 代理出産の諸問題
第5回 子供は誰のものか?
第6回 人工妊娠中絶におけるジレンマ(1)
第7回 人工妊娠中絶におけるジレンマ (2)
第8回 子供を選んでもよいか?
第9回 選択的中絶の問題点
第 10 回 胚の身分
第 11 回 クローン人間は認められるか?
第 12 回 遺伝子をしらべてもよいか?
第 13 回 前期まとめ
【テキスト、教材、参考書】
教科書:テキストは特に用いない。
参考書:加藤尚武『脳死・クローン・遺伝子治療─バイオエシック
スの練習問題』(PHP 新書)、市野川容孝『生命倫理とは何か』(平
凡社)、エンゲルハートほか著『バイオエシックスの基礎』(東海
大学出版会)。
その他の参考書については講義中に随時指示する。
【授業形式】
講義形式
【成績評価の方法と基準】
以下の三点を総合して評価する。
1)授業への参加態度
2)リアクション・ペーパー
3)学期末レポート
【履修に当たっての留意点】
応用倫理学特講 III(後期)と併せて履修することが望ましい。
2.3.11
応用倫理学特講III
授業科目名: 応用倫理学特講III
旧・科目名:x
担当教官名:小林 睦 所属:人間科学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人234
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
授業の方針、概要と計画
テーマ:生命の倫理:生命の終わりをめぐって
前年度の情報倫理に引き続いて、今年度は生命倫理についての講義を行なう。後期のテー
マは、近年の医療技術の発達により引き起こされている新しい死の問題である。たとえば、
インフォームド・コンセント、緩和ケア、尊厳死、安楽死、脳死者からの臓器移植など、生
命の終わりに関わる新しい現象が社会的な関心を呼び起こしている。本講義では、こうした
生命科学・医療技術の発達に伴って新たに生じてきた道徳的ジレンマの乗り越えを図るため
に、生命の終わりに関わる倫理学のあり方を再検討したい。具体的な授業の予定は以下の通
りである。
第1回 自己決定と他者の介入
第2回 インフォームド・コンセントの原理
第3回 がん告知について考える
第4回 生命の質は評価できるか
第5回 痛みと緩和
第6回 現代の安楽死
第7回 安楽死の諸条件
第8回 安楽死とセデーション─緩和の代替手段
第9回 死の概念 第 10 回 脳死とは何か?
第 11 回 臓器移植の問題点
第 12 回 死に臨む態度
第 13 回 後期まとめ
【テキスト、教材、参考書】
教科書:テキストは特に用いない。
参考書:加藤尚武『脳死・クローン・遺伝子治療─バイオエシック
スの練習問題』(PHP 新書)、市野川容孝『生命倫理とは何か』(平
凡社)、エンゲルハートほか著『バイオエシックスの基礎』(東海
大学出版会)。
その他の参考書については講義中に随時指示する。
【授業形式】
講義形式
【成績評価の方法と基準】
以下の三点を総合して評価する。
1)授業への参加態度
2)リアクション・ペーパー
3)学期末レポート
【履修に当たっての留意点】
応用倫理学講義 III(前期)と併せて履修することが望ましい。
2.3.12
応用倫理学演習V
授業科目名: 応用倫理学演習V
旧・科目名:倫理学演習 III
担当教官名:小林 睦 所属:人間科学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人234
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
授業の方針、概要と計画
応用倫理学に関わる文献を読む。担当者を決めて、取り上げるテキストの内容について発
表してもらう。また、参加者には授業前日までに毎回小レポートを提出してもらい、それら
に基づいて討論を行なう。
本年度は以下のテキストを取り上げる予定である。
H. T. エンゲルハート, H. ヨナスほか著『バイオエシックスの基礎』(東海大学出版会)
【テキスト、教材、参考書】
H. T. エンゲルハート, H. ヨナスほか著『バイオエシックスの基
礎』(東海大学出版会)
【授業形式】
演習形式
【成績評価の方法と基準】
成績の評価基準
1)授業への参加態度 2)小レポート 3)学期末レポート
【履修に当たっての留意点】
・卒業研究の指導も兼ねるので、関連するテーマで卒論を書く予定
の人は参加していただきたい。
・新課程の学生は前期のみの履修も可。ただし、後期履修は前期履
修者であることを条件とする。
・旧課程の学生は通年(4単位)の授業である。
2.3.13
応用倫理学演習VI
授業科目名: 応用倫理学演習VI
旧・科目名:倫理学演習 III
担当教官名:小林 睦 所属: 人間科学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人234
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
授業の方針、概要と計画
応用倫理学に関わる文献を読む。担当者を決めて、取り上げるテキストの内容について発
表してもらう。また、参加者には授業前日までに毎回小レポートを提出してもらい、それら
に基づいて討論を行なう。
本年度は以下のテキストを取り上げる予定である。
H. T. エンゲルハート, H. ヨナスほか著『バイオエシックスの基礎』(東海大学出版会)
【テキスト、教材、参考書】
H. T. エンゲルハート, H. ヨナスほか著『バイオエシックスの基
礎』(東海大学出版会)
【授業形式】
演習形式
【成績評価の方法と基準】
成績の評価基準
1)授業への参加態度 2)小レポート 3)学期末レポート
【履修に当たっての留意点】
・卒業研究の指導も兼ねるので、関連するテーマで卒論を書く予定
の人は参加していただきたい。
・新課程の学生は前期のみの履修も可。ただし、後期履修は前期履
修者であることを条件とする。
・旧課程の学生は通年(4単位)の授業である。
2.3.14
言語学講義III
授業科目名: 言語学講義III
旧・科目名:比較言語学講義 III
担当教官名:北村 一親 所属:人間科学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人234
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
言語学の基礎を概説する。
【概要と計画】
言語学プロパーの領域のみならず隣接諸科学との接点領域についても言及する。
【教室外の学習】
課題として言語学関係の必読文献を課すのでレポートを提出すること。
【テキスト、教材、参考書】
随時,指示する。
【授業形式】
講義形式。
【成績評価の方法と基準】
平常点 (出席点・レポート点) および
期末試験または期末レポートの成績の総計による。
【履修に当たっての留意点】
欠席しないこと。
予習・復習を欠かさないこと。
2.3.15
言語学演習V
授業科目名: 言語学演習V
旧・科目名:比較言語学演習 II
担当教官名:北村 一親 所属:人間科学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人234
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
言語学の応用を学ぶ。
【概要と計画】
言語学に関する文献を読み,各自が選んだテーマで発表報告すること。
【教室外の学習】
課題として言語学関係の必読文献を課すのでレポートを提出すること。
【テキスト、教材、参考書】
随時,指示する。
【授業形式】
演習形式。
【成績評価の方法と基準】
平常点 (出席点・レポート点) および
期末試験または期末レポートの成績の総計による。
【履修に当たっての留意点】
言語学講義も履修することが望ましい。
本講義は,主に言語学に関するテーマで特別研究を執筆する学生を
対象とするので,言語学の基礎的知識が備わっていることを前提と
している。
欠席しないこと。
予習・復習を欠かさないこと。
2.3.16
言語学演習VI
授業科目名: 言語学演習VI
旧・科目名:比較言語学演習 II
担当教官名:北村 一親 所属:人間科学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人234
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
言語学の応用を学ぶ。
【概要と計画】
言語学に関する文献を読み,各自が選んだテーマで発表報告すること。
【教室外の学習】
課題として言語学関係の必読文献を課すのでレポートを提出すること。
【テキスト、教材、参考書】
随時,指示する。
【授業形式】
演習形式。
【成績評価の方法と基準】
平常点 (出席点・レポート点) および
期末試験または期末レポートの成績の総計による。
【履修に当たっての留意点】
言語学講義も履修することが望ましい。
本講義は,主に言語学に関するテーマで特別研究を執筆する学生を
対象とするので,言語学の基礎的知識が備わっていることを前提と
している。
欠席しないこと。
予習・復習を欠かさないこと。
2.3.17
統計学(推定・検定)
授業科目名: 統計学(推定・検定)
旧・科目名:数理統計学 II
担当教官名:白倉 孝行 所属:人間科学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人1
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
本講義では、いわゆる推測統計と呼ばれる部分を中心に進めたい。基礎情報が不確実
不十分なときの意志決定の方法の研究である。統計的意志決定の思考過程では情報を母
集団の一つの標本についてのものと考え、この標本情報に基づいて母集団に関する知識
を帰納する。この帰納する過程が、推測統計学の推定の理論及び検定の理論である。こ
れらのことを、十分な演習時間をとり、理解を深めるようにしたい。
【概要と計画】
確率と確率分布の基礎をまず学習し、その後推測統計の核心を学ぶ。
第1週 確率
第2週 順列・組み合わせ
第3週 離散型確率分布(二項分布)
第4週 連続型確率分布(正規分布)
第5週 二項分布の正規近似
第6週 多次元確率分布
第7週 母集団と標本
第8週 統計量の標本分布
第9週 比率の推定
第10週 母平均の推定
第11週 サンプルの大きさについて
第12週 比率の仮説検定
第13週 母平均の仮説検定
第14週 独立性の検定(χ2検定)
第15週 表計算ソフトによる統計解析
【教室外の学習】
教科書を用いて、十分な予習・復習をすること。
【テキスト、教材、参考書】
「統計学 - データから現実をさぐる -」
(池田貞雄その他3名著、内田老鶴圃)
【授業形式】
講義形式。最初の1時間は、講義。後半30分は、課題を課
し、その解答を提出してもらう。
【成績評価の方法と基準】
毎時間の課題の提出と、最後に課すレポート課題から総合的
に判断する。評価の割合は、前者が70点、後者が30点で、
60点以上を合格とする。
【履修に当たっての留意点】
2.3.18
情報ネットワーク論I
授業科目名: 情報ネットワーク論I
旧・科目名:社会情報システム論 II
担当教官名:遠藤 教昭 所属:人間科学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人23
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
情報ネットワーク論という科目名は、情報環境論と読み替えても差し支えない。コン
ピュータ、情報システム、情報ネットワークのすべての内容を含む授業だからである。
まず、各科目の受講パターンを示す。
受講パターン1 2年前期 2年後期 3年前期 3年後期
受講パターン2(3年前期)(3年後期)(4年前期)(4年後期)
受講科目 ネット論1 ネット論2 ネット論3
編入生などを除き、基本的にはパターン1で受講すること。もちろん各自の都合によ
り途中で止めても構わないが、将来当教官の元で卒業研究を行う場合は、上記4科目の
単位を3年生までに取得することを原則とする。ネット論1では、現代社会で重要な役
割を果たしている情報システムの概要を取り扱う。 はじめに、過去から現在までの情
報伝達手段の移り変わりに関して述べ、次にコンピュータの歴史や仕組みに関して概観
する。さらに、現代の情報システムに関して、特に情報ネットワークとの関連性に視点
を置き解説する。今後ますます私たちの生活とかかわってくると思われるインターネッ
トに関しては、その利点のみならず、問題点や将来性なども考察したい。
【概要と計画】
情報伝達の移り変わり、コンピュータと情報処理、情報ネットワーク
情報システム、インターネットの功罪、情報化社会とプライバシー
情報端末としての携帯電話、政府の「IT 戦略」とは?
【教室外の学習】
随時課題を与える。
【テキスト、教材、参考書】
担当教官の WWW ページおよびファイルサーバ上の PDF, HTML 教材を
用いる。この分野は日々の進歩が著しいので、雑誌や新聞の記事
も使用する。
参考書:図解 情報ネットワーク入門(八島朝一・オーム社)
【授業形式】
従来の教科書的内容の講義だけでなく、最新の新聞・雑誌記事を用
いたセミナ形式も取り入れる可能性が大きい。そのため、受講者に
は授業に参加する積極的な姿勢が要求される。 なお、授業を計算
機室で行うのは、教官が液晶プロジェクタを使うためであり、学生
に PC を使わせるためではない。ただ、資料参照のためには PC を多用
する。
【成績評価の方法と基準】
随時課題を与え、さらに総括として学期末に試験を課す。出席を重
視し、8割以上出席しない者は無条件に不合格とする。ただし、出
席す味である。なお、正当な理由がある場合は、必ず欠席届を出す
こと。
【履修に当たっての留意点】
情報基礎(旧名:情報基礎論 機砲鰺 修済みであること。(なお、
編入生などの場合は、事前に教官に相談すること。)
この科目の単位は、情報ネットワーク論 II(旧名は社会情報
システム論演習 II)を受講するための必要条件である。
2.3.19
情報ネットワーク論II
授業科目名:情報ネットワーク論II
旧・科目名:社会情報システム論演習 II
担当教官名:遠藤 教昭 所属:人間科学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人23
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
本授業では、知的情報の取扱いについて、いくつかの側面から検討する。主にデータ
ベース、コミュニケーション (通信)、プレゼンテーションなどの分野に焦点を当て、
日常の学習・研究や企業のオフィスワークにおいて、知的情報をどのように活用してい
くべきかを考えたい。
当教官の授業のすべてに共通することであるが、技術的な面にとどまらず、社会的な
面も重視する。当教官は技術偏重の考え方は誤っていると考えているからである。
データベースに関しては、初歩的な理論の学習と実習を行う。ソフトウェアは、初心
者に優しく、基本を学ぶのにも適した Lotus Approach for Windows を用いる。
コミュニケーションに関しては、研究室やオフィスの LAN 環境におけるネットワーク
コミュニケーションの可能性を検討する。グループウェアや電子メールの効果的な利用
法などにも触れる。
プレゼンテーションについては、得られた情報を整理し自分の思考をまとめる方法や、
相手に分かりやすく説明するにはどうすればいいのかを検討したい。
いわばインターネットにおけるプレゼンテーションともいえる WWW(World Wide Web) に
関しても、情報基礎よりもやや高度な内容を学ぶ。
近年、システム管理においてもっとも重要なネットワークセキュリティ対策や
コンピュータウイルス対策に関しても重点的に取り上げる。
【概要と計画】
ネットワークセキュリティ入門
コンピュータウイルス対策入門
プレゼンテーションの理論
データベースの理論と実際
ネットワーク・コミュニケーションの社会的意味
ネットワークのしくみ(通信はどのように行われるか)
WWW 関連の技術 (XML, JAVA などの実習)
【教室外の学習】
随時課題を与える。
【テキスト、教材、参考書】
ファイルサーバ上の PDF, HTML 教材を用いる。また、担当教官の
WWW ページにテキストを載せる。
参考書:新人 SE のためのネットワーク入門(日経 BP 社)
【授業形式】
講義 40 %、実習 60 %くらいの割合とする予定。
【成績評価の方法と基準】
随時課題を与え、その結果や取り組みの程度を評価する。さらに、
総括として学期末に試験を課す。
出席を重視し、8割以上出席しない者は無条件に不合格とする。
ただし、出席すれば合格というわけではなく試験の受験資格が与
えられるという意味である。なお、正当な理由がある場合は、必
ず欠席届を出すこと。
【履修に当たっての留意点】
受講対象者は、情報ネットワーク論 I(旧名:社会情報システム
論 II)の単位取得者である。
2.3.20
情報ネットワーク論III
授業科目名:情報ネットワーク論III
旧・科目名:情報科学特講 I
担当教官名:遠藤 教昭 所属:人間科学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人34
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
本授業では、情報ネットワーク論2の基礎的な内容を引き継いだデータベースの学習や、
インターネットの仕組みやクライアントサーバシステムの運用管理に関する学習などを行う
。
最近は、新しい技術が次々と生まれ、次々と消えて行くが、本授業ではそのようなものには
背を向け、なるべくオーソドックスで汎用性の高い方法を用いる方針である。大学では古く
から活用されているオープンソース・ソフトウェアを中心に使用する。
【概要と計画】
1) WWW 連携データベースの構築法
UNIX 系 OS 上で、クライアントサーバー型 RDBMS(Relational Database Management System)
PostgreSQL を用いて、WWW(World Wide Web) と連携した検索プログラムの作成法を学ぶ。
プログラミング言語としては、UNIX 利用者および DB 開発者に人気が高い Perl をはじめ、
JSP (Java Server Pages), PHP などを用いる。
当教官がプロジェクトマネージャとして構築された (プロジェクトのチーフは国際文化
課程の岡田 仁教授)、皆さんがいまご覧になっているこのシラバスデータベースシステム
の構築の詳細にも触れたい。
2) インターネットのしくみ
DNS,SMTP,POP, ルーティングなどに関して、講義(学生主体のセミナー形式も含む)および
実習を行う。
3) クライアントサーバシステムやインターネットシステムの運用管理
オープンソース・ソフトウェアを利用したクライアントサーバシステムの構築について講義
(学生主体のセミナー形式も含む)を行う。当教官が岩手大学のコンピュータシステム
(いま学生の皆さんが使用している計算機室のクライアント PC や UNIX サーバなど)構築に
携わった経験に基づき講義を進める。
【教室外の学習】
随時課題を与える。
【テキスト、教材、参考書】
ファイルサーバ上の PDF, HTML 教材を用いる。また、担当教官の
WWW ページにテキストを載せる。
参考書:誰も教えてくれなかったインターネットのしくみ (日経 BP 社
)
【授業形式】
講義 40 %、実習 60 %くらいの割合とする予定。
【成績評価の方法と基準】
随時課題を与え、その結果や取り組みの程度を評価する。さらに、
総括として学期末に試験を課す。出席を重視し、8割以上出席しな
い者は無条件に不合格とする。ただし、出席すれば合格というわけ
ではなく試験の受験資格が与えられるという意味である。なお、正
当な理由がある場合は、必ず欠席届を出すこと。
【履修に当たっての留意点】
受講対象者は、情報ネットワーク論 I と II(旧課程名:社会情報シス
テム論 II と社会情報システム論演習 II)の単位取得者とする。
2.3.21
プログラミングI
授業科目名: プログラミングI
旧・科目名:計算機演習 I
担当教官名:白倉 孝行 所属:人間科学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人23
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
プログラミングの学習は、多くの場合一つのプログラミング言語の学習を通して行われ
る。プログラミングにおけるいくつかの重要な概念を備えているプログラミング言語をし
っかりと学んでおけば、一部の特殊なプログラミング言語を除いて、一般に利用されてい
る多くのプログラミング言語は比較的容易に独学できる。そこでこの講義では、C言語の
学習を通して、プログラミングの入門を行う。C言語は、UNIX のシステム記述言語として
開発された言語だが、構造化、モジュール化に適しており、現在では UNIX に限らず、パソ
コンでもスーパーコンピューターでも標準言語としての地位を確立しており、将来使用す
る可能性のもっとも高い言語と考えられる。
【概要と計画】
ほとんど教科書に従って進められるが、初心者には難解と思われるポインタの説明の前
に、シミュレーションの例題により十分に慣れる時間をもつ。
第1週 C言語入門
第2週 データの入出力
第3週 基本演算
第4週 条件判断
第5週 繰り返し
第6週 配列
第7週 関数
第8週 計算機シミュレーション1
第9週 計算機シミュレーション2
第 10 週 ポインタ
第 11 週 ポインタと関数
第 12 週 標準ライブラリ関数
第 13 週 ファイル入出力
第 14 週 構造体
第 15 週 最終課題
【教室外の学習】
プログラミング言語の習得には、多くの課題を実際に自分で作成することが重要である
ので、ほぼ毎回次週までの課題を数問課すので、必ずやり遂げること。
【テキスト、教材、参考書】
教科書:簑原 隆著「Cプログラミングの基礎」
サイエンス社・2001 年
【授業形式】
計算機を各人が使用しながらの演習形式。
【成績評価の方法と基準】
毎回の課題の提出と、最後のレポート課題で評価するが、
毎回の課題が全体で70点、最後のレポートが30点で、
60点以上を合格とする。
【履修に当たっての留意点】
出席は毎時間とる。Cコンパイラとしては、GNU C for win32
を使用する。
2.3.22
プログラミングII
授業科目名: プログラミングII
旧・科目名:計算機演習 II
担当教官名:白倉 孝行 所属:人間科学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人23
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
パソコンと我々のやりとりは現在グラフィカル・ユーザーインターフェイス(GUI)
が主流となり、Windows 上でのGUIを備えたプログラミングも必須のものとなっている。
すなわち、Windows プログラミングである。この講義の目標は、Windows プログラミング
を修得することである。
【概要と計画】
Windows プログラミングの修得のために、Visual Basic.NET(あるいは、Visual C\#.NET) を用
いる。プログラミング I の「C言語」が手続き型言語と呼ばれるのに対して、「Visual
Basic.NET」はイベント駆動型言語と呼ばれる。言語の文法としては、構造化された Basic に
基づいており、C言語とは細かいところは異なるが、基本的な部分は同じである。しかしプ
ログラミングの作法はまったく異なり、まずユーザーインターフェイスの部分を作成し、そ
の中の部品に対する特定の行為(イベント)に対する動作を記述するという形でプログラミ
ングが進められる。このように Windows プログラミングにおいては、言語の文法とともに、
ユーザーインターフェイスの作成が重要な要素となるので、それらを平行して授業を進めて
行きたい。
第1週 Visual Basic.NET のしくみ
第2週 オブジェクトのプロパティ、メソッド、イベント
第3週 標準コントロールの概要
第4週 プロシージャ
第5週 変数と定数
第6週 演算と文字列の操作
第7週 配列と構造体
第8週 ステートメント制御文1
第9週 ステートメント制御文2
第 10 週 グラフィック
第 11 週 ファイル入出力
第 12 週 デバッグ方法
第 13 週 応用課題1
第 14 週 応用課題2
第 15 週 最終課題
【教室外の学習】
プログラミングIと同様であるが、毎回課題を課すので次回までにやり遂げること。
【テキスト、教材、参考書】
教科書は、この講義は最初の時間に指定する。
【授業形式】
計算機を各人が使用しながらの演習形式。
【成績評価の方法と基準】
毎回の課題の提出と、最後のレポート課題で評価するが、毎回の
課題が全体で70点、最後のレポートが30点で、60点以上を
合格とする。
【履修に当たっての留意点】
演習の性格上、出席も重視するので、出席回数不足にならないよう
注意すること。
2.3.23
コンピュータ基礎演習I
授業科目名: コンピュータ基礎演習I
旧・科目名:x
担当教官名:五味 壮平 所属:人間科学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人23
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
●ゼミ
情報基礎で学んだ知識・技能を前提とした上で、
・
「コンピュータはいったい何をやっているのか?」
・コンピュータの歴史
・社会へ及ぼしつつある影響
・今後の展望
などについて学ぶことである。ゼミ形式で行うが、その発表を通してコンピュ
ータを用いたプレゼンテーションの技術も身につけてもらいたい。
●デジタルコンテンツ作成
6 月および 11 月に行われる予定の公開説明会(高校生対象)で「学部」や
「課程」を紹介するためのデジタルコンテンツの作成に取り組んでもらう。
このことを通して、技術の獲得はもとより、学部や課程への理解を深めてもらい
たいと考えている。
【概要と計画】
主に扱う内容は以下のとおり。(進度等により多少前後することがあります。)
第 1 週 イントロダクション(今後の予定)10 週 デジタルコンテンツ・コンペティション
2 週 情報とは? 11 週 コンペティション予備(採点結果・反省)
3 週 情報とは? 12 週 ネットワーク社会の展望
4 週 コンピュータのしくみ 13 週 ネットワーク社会の展望
5 週 コンピュータのしくみ 14 週 オープンソースについて
6 週 コンテンツ作成状況の中間発表 15 週 まとめと基礎知識確認テスト
7 週 コンピュータの歴史
8 週 コンピュータの歴史
9 週 社会へ及ぼす影響
【教室外の学習】
●ゼミ
・毎回の発表担当者には、コンピュータなどを用いたプレゼンテーションを求める。
充分な準備が必要。
・発表者以外はもちろん、担当になっていないものももかならず予習してくること。
毎回、疑問点をまとめたペーパーをだしてもらう。
●デジタルコンテンツ作成
・コンテンツの作成は原則として課外時間にて行う。
【テキスト、教材、参考書】
テキスト:新世紀デジタル講義 立花隆他 新潮社 1600 円
その他、参考書は随時指定する
【授業形式】
●ゼミ
複数のグループに分かれてもらい、グループごとに発表を担当
してもらう。
●デジタルコンテンツ作成
上記と同じグループで1つコンテンツを作成してもらう。
6 月中旬にコンペティションを開き、昨年度に作成された
ものも含め、もっともよく出来ていると判断されたもの
を説明会当日に利用することにする。
【成績評価の方法と基準】
・ゼミにおける発表 ・ゼミにおける発現の積極さ
・コンテンツの質 ・出席
・基礎知識を確認するためのテスト等から総合的に判断する。
【履修に当たっての留意点】
「情報」の免許を取得するには必ず履修しなくては
ならない科目になっている。
2.3.24
コンピュータ基礎演習II
授業科目名: コンピュータ基礎演習II
旧・科目名:x
担当教官名:五味 壮平 所属:人間科学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人23
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
パソコンの OS としては Windows 系のものや Mackintosh 系のものが
よく用いられているが、ここ数年、Linux や FreeBSD といった PC-UNIX 系
の OS の利用者が増加している。本講義では、Linux を題材として学ぶことにより、
・UNIX の特徴と基本的な使い方 ・各種アプリケーションの利用法
・各種 OS の共通点と相違点 ・コンピュータに関わる技術の学習法
・その他、コンピュータ全般に関わる基礎的な知識
などを身に付けてもらいたいと考えている。
【概要と計画】
講義は、
・ワンポイント講義(ほぼ毎回)
・自習による演習(教科書と資料にそって)
・確認テスト(希望者)
から構成される。
以下のステップの内容を充分マスターした(自信がある)
受講者は、確認テストを受け、合格すればステップに進む。
●第 1 ステップ
・UNIX の特徴 ・ログインとログアウト
・簡単なコマンド ・X Windows System
・その他 ●第 2 ステップ
・標準入出力 ・パイプ
・ファイル管理とセキュリティ ・その他
●第 3 ステップ
・エディタ (vi) ・WWW
・電子メール ・ジョブ管理
●第 4 ステップ
・その他のコマンド群 ・sed
・awk
●第 5 ステップ
・シェルの環境設定 (・シェルプログラミング)
【教室外の学習】
各チェックポイントをクリアするための確認テストでは、
100 点満点中 80 点以上をとらなければならない。
教室外でもかなりの勉強が必要である。
【テキスト、教材、参考書】
教科書:
羽山博著 「入門 UNIX」 アスキー出版局 1900 円
その他、資料を配布する。
【授業形式】
ワンポイント講義(ほぼ毎回)+自習形式の実習+テスト
【成績評価の方法と基準】
原則として、どこまでステップをクリアしたかにより評価する。
その他、講義への参加姿勢なども加味する。
【履修に当たっての留意点】
「情報」の免許を取得するには必ず履修しなくては
ならない科目になっている。
2.3.25
人工知能論
授業科目名: 人工知能論
旧・科目名:x
担当教官名:進藤 浩一 所属:人間科学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人34
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】機械的手段により質的飛躍を伴い人間や動物の情報処理にどこまで近づけ
るかを学ぶ。
【概要と計画】電子計算機の歴史を調べてみると初期の段階において「人工知能」として
様々な問題にチャレンジできる夢の機械というイメージで捉えられた時期があった。
しかし、その後の挫折の時期が何故あったのかの問は初期の思い込みに対する教訓とし
て受けとめるべきである。さらに再チャレンジの時期、日本においては「第五世代コン
ピュータプロジェクト」等様々な試みを繰り返しながら現在に至っている。その中にお
いて我々生命体における情報処理に拘泥することなくコンピュータの特徴を活かすこと
が最も重要であることが分かってきた。その流れとコンピュータとの共存を実現するた
めの基礎を理解させたい。
第1∼2週 コンピュータの歴史と人工知能
第3∼4週 第五世代コンピュータプロジェクトとは
第5∼7週 モデル化とアルゴリズム
第8∼9週 命題論理と述語論理
第 10∼11 週 データベースと Prolog
第 12∼15 週 例題による課題研究
【教室外の学習】各テーマ毎に課題を出しながら進める。それらの理解が不充分な場合、
最後の課題研究をこなせないので注意すること。
【テキスト、教材、参考書】
テキストは使用しない。プリントを配布する。
参考書 :
「人工知能概論」( 新田克巳、培風館 )、文系学生に
は難しいが最も新しい参考書ですのでそれ以前の参考文献が載って
おり、その部分を活用して欲しい。他は講義中指示する。
【授業形式】
前半は講義形式で進めるが必要に応じてコンピュータを利用する。
後半はかなりの頻度でコンピュータを利用する。
【成績評価の方法と基準】
講義への出席及び各課題毎のレポートの評価を50点とする。
最後の課題研究を50点とする。
【履修に当たっての留意点】
講義とパソコンの利用を併用するので各時間毎の指示を聞き落とさ
ないように注意すること。
2.3.26
社会情報システム論
授業科目名: 社会情報システム論
旧・科目名:社会情報システム論 I
担当教官名:進藤 浩一 所属:人間科学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人34
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】システムにおける自己組織化現象の把握
【概要と計画】既存の授業科目とは異なった新たな学問領域であるため、様々な角度からの
アプローチがなされている。一見合目的的とは思えないが、要素の組織化が自然発生的な自
己組織化を行うシステムを対象とする。その結果新しい秩序が発生し、構成要素の状態とは
非常に異なった振る舞いをするように見えるのである。この「個と全体」との関わりを統一
的に把握することと、システム化における「情報」の役割の謎に迫ることにより社会構造へ
の接近をはかる。
特に、システムが巨大化し劇的に変わるような場面に焦点を絞ることにより、理論の一般化
への方向を示したい。
第1週 はじめに:社会情報システム論の位置づけ
第2週 システムと自己組織化
第3週 秩序とは:混沌(複雑系)からの秩序形成とその目安(ミクロとマクロ)
第 4 ,5 週 無生物の秩序: 集団現象の動的秩序 ( レーザ、BZ 反応、雲、ロール運動)
第 6 ,7 週 生物の秩序: 進化と適者生存、心の葛藤
第8週 偶然と必然: システムの秩序は決定論的か確率論的か
第 9∼13 週 社会おける秩序: 交通・情報システム、政治・経済・世論等の役割
第14週 秩序を測る尺度: 心 ( 脳) の秩序と 1/f ノイズ
第15週 まとめとテスト
【教室外の学習】話題の区切りごとにレポートを課す。課題によっては皆で討論を行う。
【テキスト、教材、参考書】
テキストは使用しない。プリントは多数配布する。
参考書:
「シナジェティックスの基礎」(H.Haken 著、斉藤信彦他訳
、東海大学出版会)。
「自然の造形と社会の秩序」(H.Haken 著、高木隆司訳、東海大学出
版会)。
その他多数、講義中に紹介する。
【授業形式】
講義形式。
話題ごとに簡単な小テスト、レポートを課す。理解度を高めるため
レポートに関しての討論を行う場合もある。
【成績評価の方法と基準】
各話題ごとに小テスト、レポートを課す(各10点)。
期末には全般に渡ったテストを行う(50点)。
全得点を100点満点に換算し、討論の際の参加度はボーナス点と
する。
【履修に当たっての留意点】
多くの個別科目と異なって総合科目的な性格の内容をもったもので
あるので、全体を通しての論理の展開に注目して欲しい。特にシス
テムの概念、それが何故、現在注目されているのか、高度情報社会
を生き抜く眼を養って欲しい。
2.3.27
複雑系科学論
授業科目名: 複雑系科学論
旧・科目名:x
担当教官名:五味 壮平 所属:人間科学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人34
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
「複雑系の科学」と呼ばれる研究分野がある。情報科学・生物学・物理学・化学・
認知科学・経済学・言語学・哲学といった既存の様々な分野で扱ってきた諸問題に、
新しい視点と方法によりアプローチしようとするものである。
(すなわち、これらの諸問題の背景に、ある程度共通の構造があるかもしれないと
期待されている。)
本講義では、複雑系の科学について
どのような背景のもとで生まれてきたのか?
どのような研究がなされてきたか?
これからどこへ向かおうとしているのか?
といった点について考えていく。具体的な実習を行い理解を深めるとともに、
プログラミング能力の維持と向上も図る。
【概要と計画】
第 1 週:イントロダクション1
2 週:イントロダクション2
●基礎となる現象と概念
3 週:講義:フラクタル
4 週:実習:フラクタル図形を描く
5 週:講義:カオス
6 週:実習:カオスの世界を体験する
●初期の複雑系の科学で提案された概念 I
7 週:講義:セルオートマトン・カオスの縁
8 週:実習:セルオートマトンについての実習
9 週:講義:自己組織臨界現象
●要素的方法論
10 週:講義:遺伝的アルゴリズム
11 週:講義:ニューラルネットワーク
12 週:実習:ニューラルネットワークについての実習
●具体的研究例
13 週:講義:カウフマンネットワーク
14 週:講義:人工生命研究 15 週:講義:なぜ複雑系か? 今後の展望?
15 週:テスト
【教室外の学習】
実習課題としてかなりの量のプログラミングおよびレポートを
課すので、計算機室等で自習することが必要となると思われる。
このほか、論文を読む宿題を課す可能性がある。
【テキスト、教材、参考書】
教科書:
「複雑系入門」 伊庭崇・福原義久著 NTT 出版 1600 円
参考書:
「複雑系」ミッチェル・ワールドロップ著 新潮文庫
参考書:
「複雑系とは何か?」吉永良正著 講談社現代新書
その他、随時紹介する。
【授業形式】
講義と実習(プログラミング)。
【成績評価の方法と基準】
レポート(複数回)および試験(1回)による総合評価
出席も加味する。
【履修に当たっての留意点】
Visual Basic 等を用いたプログラミングを行うので、
「プログラミング II」を履修していること。
このほか、「プログラミング I」「コンピュータ基礎演習 II」を
履修していることがのぞましい。
「社会情報システム論」とは内容的な関連が深い。
2.3.28
言語情報論
授業科目名: 言語情報論
旧・科目名:x
担当教官名:五味 壮平 所属:人間科学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人34
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
コンピュータとネットワークの発展は言語学、あるいは言語
現象そのものにもさまざまな影響を与え始めている。
本講義では、広い意味で ”言語 ”というものをとらえ、
コンピュータを用いてこれをどのように研究することが
できるかについて考えていく。
実習により実際の研究例を追体験することになるが
そこにさらに各自のオリジナリティを加えていくことが
できれば申し分ない。
コンピュータ基礎演習 II で学んだ UNIX の知識をベースとして、
その具体的活用法とより発展的な知識を得ることも目的の一つである。
【概要と計画】(一部変更の可能性あり。)
第1週 講義:コーパスとは
第2週 講義:コーパス言語学とは
第3週 講義/実習:コーパスの編纂
第4週 講義:検定について 多変量解析について
第5週 実習:UNIX の復習・とくに sed と awk について
第6週 実習:コーパスの解析1
第7週 実習:コーパスの解析2
第8週 講義:解析結果の分析
第9週 講義:計量文体論について
第 10 週 講義:コーパス言語学の潮流
第 11 週 講義:バイオインフォマティックス1
第 12 週 実習:バイオインフォマティックス1
第 13 週 実習:バイオインフォマティックス2
第 14 週 講義:
「言語情報」に関わるその他の話題
第 15 週 講義:生命情報から特徴を抽出することについて
【教室外の学習】
コーパスの編纂や解析に関しては、講義時間以外に
多くの作業をしてもらうことになる。
また UNIX 等の知識は実習を行う上で不可欠であるので
必要があれば教室外で学習することになろう。
【テキスト、教材、参考書】
参考書:
コーパスについては
齊藤俊男他著 「英語コーパス言語学」研究社出版 (1998)
を用いる。
バイオインフォマティックスについては、
広川貴次,美宅成樹著「できるバイオインフォマティックス」
中山書店 (2002)
などを用いる。
その他、随時資料を配布するとともに参考書を紹介する。
【授業形式】
講義および実習。
【成績評価の方法と基準】
課題レポートを重視する。
出席も加味する。
【履修に当たっての留意点】
「コンピュータ基礎演習 II」を履修していることを前提とする。
2.3.29
情報科学特講I
授業科目名: 情報科学特講I
旧・科目名:情報科学特講 III
担当教官名:遠藤 教昭 所属:人間科学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人234
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
<b>副題:地理情報システム論</b>
【授業の目標】
GIS を始めて学習する学生を対象として、その基礎理論から応用法までをマスターしても
らう。さらに実習によって GIS を実際に利用できるようにする。
【概要と計画】
地理情報システム (GIS; Geographic Information Systems) とは、位置に関する情報を持
ったデータ(空間データ)を統合的に管理するシステムである。このシステムを用いれば、
空間データを視覚的に表示して、高度な分析や迅速な判断を行うことが可能となる。
当教官はおもに自然科学、特に生態学への応用に関心があるが、社会科学などにも広く用
いることができる。また、学術目的のみならず、役所の業務や企業活動にも広く応用され
ている。
最近では、スタンドアロンシステム(独立したシステム)のみならず、WebGIS といって、
WWW(World Wide Web) をフロントエンド(ユーザとシステムの接点部分のこと)として利用
するシステムも開発されている。
本授業は、本年度初めて開講するものであるが、
当教官のもとでは、既に3名の卒業生が GIS を用いた卒業研究を終了しており、その中には
・<a href="http://160.29.158.1/\~marik/frame\_1.html">GIS 学会で発表した研究</a>
(第3章)
・発表論文<a href="http://gw2k.hss.iwate-u.ac.jp/endo/tex/mari/mari-6.pdf">PDF</a>
もある。また、植物生態学研究室(竹原研)でも、数人の学生が卒業研究に利用している。
本授業では、そのように有用な GIS を始めて学習する学生を主な対象として、基礎理論から
応用まで、実習も含めて幅広く取り上げる予定である。
【教室外の学習】
毎回、課題を与える。
【テキスト、教材、参考書】
【参考書】町田聡:地理情報システム入門&マスター, 山海堂,
1994.
【授業形式】
講義 70\%, 実習 30\%くらいの予定である。なお、この比率は若干変更
する可能性もある。
【成績評価の方法と基準】
随時課題を与え、その結果や取り組みの程度を評価する。さらに、
総括として学期末に試験を課す。出席を重視し、8割以上出席しな
い者は無条件に不合格とする。ただし、出席すれば合格というわけ
ではなく試験の受験資格が与えられるという意味である。なお、正
当な理由がある場合は、必ず欠席届を出すこと。
【履修に当たっての留意点】
2.3.30
美学II
授業科目名:美学II
旧・科目名:美学特講 II
担当教官名: 尾崎 彰宏 所属: 東北大学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人234
開講学期:後期集中 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
ルネサンスとバロック美術
この授業では、ヨーロッパのルネサンス以降の美術作品を通して作品の見方を学ぶ。それ
を通して芸術のあり方を捉えたい。明治の開国以来、わたしたちの文化の一部ともなった西
洋文化の本質を美術作品から学びたい。
【概要と計画】
1日目 西洋美術を学ぶことの意味、古代から中世の美術を概観
2日目 イタリア・ルネサンス美術、北方ルネサンス美術
3日目 ネーデルラント美術
4日目 ネーデルラント美術、テスト
【教室外の学習】
できる限り展覧会などに足を運び、直に美術作品を鑑賞する習慣をつけるようにしてほ
しい。
【テキスト、教材、参考書】
田中英道監修『西洋美術への招待』東北大学出版会 2000円
【授業形式】
スライドを使う講義形式
【成績評価の方法と基準】
出席点とテスト
授業の内容を理解し、それに対して自分の意見を記述する能力を問う。
【履修に当たっての留意点】
美術に関心のある学生、西洋とは何かに関心のある学生を歓迎する。
2.4
行動科学コース
2.4.1
行動科学方法論
授業科目名: 行動科学方法論
旧・科目名:行動科学方法論
担当教官名:山崎 達彦、堀毛 一也、山口 浩、高橋 宏一、竹村 祥子 所属:人間科学
科目の種別:必修科目/専門科目 対象学生:人3
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
行動科学は、心理学の場合も社会学の場合も、経験的現実としての人間行動を対象とし、経
験科学的な方法によりその客観的な認識を目指して、幾多の知見を得てきた。けれども、そ
れらの知見が、人間行動の現実性の把握としては、大きな反省を迫られている。じつは、こ
れは近代科学一般の問題でもあるが、この授業は、その問題を行動科学としての心理学と社
会学の立場から取り上げ、「行動科学の対象としての人間行動の現実性(リアリティ)と行
動科学の方法的課題としての客観的認識のあり方」という共通テーマのもとに行われる。
【概要と計画】
機ソ 説 − 行動科学方法論の開設趣旨と課題 −
供ス堝芦奮悗痢嵎弧 依存性」にふれて
掘ス堝芦奮悗梁仂櫃箸靴討凌祐峭堝阿慮充太 (リアリティ)の確認
1.心理学の立場から
2.社会学の立場から
検ス堝芦奮悗諒 法的課題としての客観的認識のあり方
1.実証主義をめぐる争点 − 実証主義の意義と限界 −
(1)心理学に関連して
(2)社会学に関連して
2.人間行動のリアリティの捉え方
(1)心理学に関連して
(2)社会学に関連して
后チ躪腑妊 好 ッション
【教室外の学習】
指定図書などを中心に、授業中に指示された参考文献により、授業内容の理解を深めてほし
い
【テキスト、教材、参考書】
特にテキストは用いない。なお、参考文献については、村上陽一郎
『科学と日常性の文脈』(海鳴社)のほか、随時指示する。
【授業形式】
授業は、オムニバス方式の講義形式によって行われる。
【成績評価の方法と基準】
成績評価は、期末試験の結果と課題レポートの結果を対象とする。
なお、必要に応じて、出席状況を勘案することもある。
【履修に当たっての留意点】
この授業に対する関心の喚起と方法論的な問題意識の醸成のために
、別途課題を出す予定であるので、留意されたい。
2.4.2
心理学基礎実験
授業科目名: 心理学基礎実験
旧・科目名:行動科学基礎実験
担当教官名: 山口 浩、松岡 和生、堀毛 一也、織田 信男、杉山 幸子、早坂 智佳、福島 かおり 所属:
人間科学
科目の種別:必修科目/専門科目 対象学生:人2
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
行動科学、特に心理学に関連する基礎的実験を行う。実証性が重視される心理学では
各種の実験手法の理解や習得や、それを通じた心理学の基礎的概念の理解が重要である。
行動科学コースの中で心理学分野の研究を志望する者は必ず履修しなければならない実習科
目である。
本科目を通して、3年次、4年次になったときに自分自身で実験や調査を行う基礎的訓練
を受けることになる。学生は毎時の実験の実施だけではなくそこで出会う基礎的手法や用
語、概念を確実に理解していくことが求められる。
具体的には、学生は複数人でグループを作り、各グループごとに基礎実験指導者のも
と毎週ひとつずつ実験課題をこなしていくことになる。各グループが同一週に行う実験
課題はそれぞれ異なり、後期終了時点で全メニューを一回りすることになる。心理学を
行おうとするものにとって単に実験者を体験するだけでは不十分である。被験者になっ
て自らの心理過程や体験を報告すること(自己観察、内省報告)、また被験者になった
ときの気分はどういうものか体験することが重要である。そのため、実験では実験者と
被験者を相互に交代して行うことになる。
【概要と計画】
平成15年度に行う実験課題の内容についてはまだ確定していないが、ほぼ平成14年度
と同様の内容になる見込みである。参考まで平成14年度の実験内容を下記に示す。
基礎実験ガイダンス
心理検査・
(PILテスト)
心理検査・
(EPPS)
脳波測定
メンタルトレーニング(BF訓練)
心的回転
鏡映描写
ロールシャッハテスト
クレペリン精神作業検査
態度尺度の構成
潜在的態度の測定
最終試験
【教室外の学習】
毎回のレポート作成の際には、個別実験ごとに指定された関連文献等を参照し理解を深め
る必要がある。
【テキスト、教材、参考書】
参考書 「心理学のための実験マニュアル―入門から基礎・発展
へ」、利島保・生和秀敏(編著)、北大路書房。また各種心理学
(小)辞典を最低一冊は用意しておくことが望ましい。具体的な実
験の手引きは教官側で用意する。
【授業形式】
全員での実習と個別グループでの各実験課題を行う。個別グループ
実験ではそれぞれ実験指導者がつく。特段の事由がない限り毎回出
席すること。欠席すると他のメンバーに迷惑をかけることになるの
で注意を要する。
【成績評価の方法と基準】
毎回のレポート評価と最終筆記試験による。
【履修に当たっての留意点】
レポート作成に必要なものは各自で用意する。
2.4.3
特殊実験調査I
授業科目名: 特殊実験調査I
旧・科目名:特殊実験調査
担当教官名:山口 浩、松岡 和生、織田 信男、他 所属:人間科学
科目の種別:必修科目/専門科目 対象学生:人3
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
行動科学コースのコース基礎科目であり「必修科目」である。
学生は、2年次までに履修した実験実習科目や各講義科目などを土台とし、指導教官のもと
各自の研究テーマを設定し、その中で研究内容の深め方や研究の進め方またまとめ方など、さ
らには具体的な手法まで含めて学んでいくことを目的とする。さらに本科目は、後期の特殊実
験2を経て、4年次の卒業研究という4年間の教育研究の集大成につながっていく重要な位置
づけを持っている
(なお、必ずしも特殊実験調査の研究テーマが卒業研究につながる必要はない)。
【概要と計画】
あらかじめ行動科学の分野から、心理系あるいは社会系に関わる希望テーマを提出する。こ
の希望テーマを参考として、指導する教官が決められる。その後指導教官の綿密な指導を受け
ながら文献の収集、閲読、実験や調査の準備及び実施がなされる。さらに研究データの処理の
仕方や文献研究のまとめ方なども学んでいくことになる。
この科目は教官の指導によりながら各自が自律的に行っていくというやり方が特徴的である
が、このことは各自が自由、勝手に行ってよいということではない。少なくとも週1回以上は
教官とその進展状況に関して相談し、その指導を受けて実施していくことが必要である。
また、本科目では、それぞれのテーマごとに皆の前で中間発表及び最終発表を行い、最終的
に報告書を提出することが求められる。この発表や報告書の作成を通し、レジュメ作成の技
術、口頭発表の手法、ディスカッションの経験など、現在の多くの分野で必要とされるプレゼ
ンテーションの技術をも習得することになる。
【教室外の学習】
毎週1回は教官からの指導を受けるが、それ以外に、自ら文献を検索したりそれを読み込ん
だり、また実際に調査を行うとか実験を実施するなど、教室外の学習がかなりの割合をしめる
ことになる。しかし、本科目に専念するあまり他の科目がおろそかになるようではその主旨に
反することになる。本科目で学ぶことは他の多くの科目にかかわっており、そのことを常に留
意して学習すること。
【テキスト、教材、参考書】
全員に共通する教科書や参考書は特にないが、決定したテーマに基
づいて、各指導教官から指示される関連著作や関連論文などを読むこ
とになる。なお、その基礎として、行動科学に関連する多くの著作や
必読書には自ら目を通しておく必要があろう。
【授業形式】
教官からの個別指導、全体的な指導、発表会での発表(前期2回)
を行う。また各自の文献検索、文献読解、実験、調査、など教室外の
学習も重要。
【成績評価の方法と基準】
報告書、および2回(中間発表、最終発表)の発表により評価。
報告書の内容、本科目への取り組み姿勢など総合的に判断して評価する。
【履修に当たっての留意点】
定期的集中的な指導を行う時間は「主として」水曜日の7、8、
9、10校時を設定している。原則この時間に各種の全体的な指導や
発表会が行われることが多いので、注意を要する。しかし各指導教官
からの個別指導はそれ以外の時間が適宜利用されることもあり、指導
教官とよく話し合うこと。
なお、前期の特殊実験調査1と後期の特殊実験調査2はいずれも必
修だが、別の研究テーマで行うことになる。
2.4.4
特殊実験調査II
授業科目名: 特殊実験調査II
旧・科目名:特殊実験調査
担当教官名:山口 浩、松岡 和生、織田 信男、他 所属:人間科学
科目の種別:必修科目/専門科目 対象学生:人3
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
行動科学コースのコース基礎科目であり「必修科目」である。
学生は、2年次までに履修した実験実習科目や各講義科目などを土台とし、指導教官のもと
各自の研究テーマを設定し、その中で研究内容の深め方や研究の進め方またまとめ方など、さ
らには具体的な手法まで含めて学んでいくことを目的とする。さらに本科目は、前期の特殊実
験1の経験を経て、本科目を行い、その上で4年次の卒業研究という4年間の教育研究の集大
成につながっていく重要な位置づけを持っている
(なお、必ずしも特殊実験調査の研究テーマがそのまま卒業研究につながる必要はない)。
【概要と計画】
あらかじめ行動科学の分野から、心理系あるいは社会系に関わる希望テーマを提出する。こ
の希望テーマを参考として、指導する教官が決められる。その後指導教官の綿密な指導を受け
ながら文献の収集、閲読、実験や調査の準備及び実施がなされる。さらに研究データの処理の
仕方や文献研究のまとめ方なども学んでいくことになる。
この科目は教官の指導によりながら各自が自律的に行っていくというやり方が特徴的である
が、このことは各自が自由、勝手に行ってよいということではない。少なくとも週1回以上は
教官とその進展状況に関して相談し、その指導を受けて実施していくことが必要である。
また、本科目では、それぞれのテーマごとに皆の前で中間発表及び最終発表を行い、最終的
に報告書を提出することが求められる。この発表や報告書の作成を通し、レジュメ作成の技
術、口頭発表の手法、ディスカッションの経験など、現在の多くの分野で必要とされるプレゼ
ンテーションの技術をも習得することになる。
【教室外の学習】
毎週1回は教官からの指導を受けるが、それ以外に、自ら文献を検索したりそれを読み込ん
だり、また実際に調査を行うとか実験を実施するなど、教室外の学習がかなりの割合をしめる
ことになる。しかし、本科目に専念するあまり他の科目がおろそかになるようではその主旨に
反することになる。本科目で学ぶことは他の多くの科目にかかわっており、そのことを常に留
意して学習すること。
【テキスト、教材、参考書】
全員に共通する教科書や参考書は特にないが、決定したテーマに基
づいて、各指導教官から指示される関連著作や関連論文などを読むこ
とになる。なお、その基礎として、行動科学に関連する多くの著作や
必読書には自ら目を通しておく必要があろう。
【授業形式】
教官からの個別指導、全体的な指導、発表会での発表(後期2回)
を行う。また各自の文献検索、文献読解、実験、調査、など教室外の
学習も重要。
【成績評価の方法と基準】
報告書、および2回(中間発表、最終発表)の発表により評価。
報告書の内容、本科目への取り組み姿勢など総合的に判断して評価する。
【履修に当たっての留意点】
定期的集中的な指導を行う時間は「主として」水曜日の7、8、
9、10校時を設定している。原則この時間に各種の全体的な指導や
発表会が行われることが多いので、注意を要する。しかし各指導教官
からの個別指導はそれ以外の時間が適宜利用されることもあり、指導
教官とよく話し合うこと。
なお、前期の特殊実験調査1と後期の特殊実験調査2はいずれも必
修だが、別の研究テーマで行うことになる。
2.4.5
心理学概論I
授業科目名: 心理学概論I
旧・科目名:心理学概論
担当教官名: 堀毛 一也 所属:人間科学
科目の種別:必修科目/専門科目 対象学生:人2
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
本講義では、人間科学・行動科学の一分野としての心理学の発展を歴史的に
振り返りながら、主要な理論的立場や基本的な研究技法について論じ、専門
的研究を進めるにあたって必要とされる基礎的な知識の習得をめざす。
講義計画(予定)は以下のとおりである。
【概要と計画】
1 イントロダクション(堀毛)
2 実験心理学の成立(山口)
3 精神物理学と行動主義(山口)
4 脳生理学的研究の展開(山口)
5 ゲシュタルト心理学(松岡)
6 記憶研究の発展(松岡)
7 認知心理学の展開(松岡)
8 精神分析学と臨床心理学(織田)
9 発達心理学の歴史(織田)
10 発達心理学の展開(織田)
11 個人差と個性の研究(堀毛)
12 進化心理学と行動生態学(堀毛)
13 社会心理学の発展(堀毛)
14 まとめ
15 試験
【教室外の学習】
各回に紹介される参考書等を用いて学習を深めること
【テキスト、教材、参考書】
テキスト:梅本・大山(編) 心理学史への招待 サイエンス社
参考書は各回ごとに紹介する。
【授業形式】
4人の教官によるオムニバス形式の授業。
【成績評価の方法と基準】
筆記試験による。出席を重視し、毎回出席をとる。
【履修に当たっての留意点】
行動科学コースへの進学希望者はコース必修科目となるので必ず履
修すること。
2.4.6
社会学概論I
授業科目名: 社会学概論I
旧・科目名:社会学概論
担当教官名: 山崎 達彦 所属:人間科学
科目の種別:必修科目/専門科目 対象学生:人2
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
この授業では、社会学が心理学とともに「人間行動に関する経験科学」という意味での
行動科学の核心部分を構成しているという見地から、特に人間行動の社会的側面に対する
考察のうえで必要不可欠な社会学的な基礎概念についての系統だった勉学を方向づけ、こ
のことにより社会学的な視点の習得を促すことをめざします。
このため、社会学の基礎概念の体系的な解説と社会学の主要学説の紹介とが、授業の大
半を占めることになりますが、主要学説の紹介内容も、あくまで社会学の基礎概念の理解
に資する部分に限定されます。
【概要と計画】
機― 説: 「社会学とは何か」問題について
供ー匆餝悗梁仂櫃伐歛
ー 「社会学とは何か」問題への2途 ー
1 社会科学の一環としての社会学
2 行動科学の一環としての社会学
掘ー匆餝愿 考察の基本的な特徴
検ー匆餝悗諒 法論的ジレンマの問題とその意義
1 方法論的主観(主体)主義と方法論的客観(客体)主義
2 方法論的個体(個人)主義と方法論的集合(社会)主義
3 ミクロ(微視的)アプローチとマクロ(巨視的)アプローチ
4 専門的認識と総合的認識
后ー匆餝悗隆霑坦鞠阿箸修琉婬
此ー匆餝悗亮舁彝慇發砲 ける社会学的視点
【教室外の学習】
毎回配布するレスポンスカードの活用によって履修状況を把握する一方、授業の節目で簡
単な学習課題を提示することによって、予復習のための便宜を図ります。
【テキスト、教材、参考書】
・テキスト:使用しません。
・参考書 :富永健一『社会学講義』(中央公論社)、佐藤慶幸
『現代社会学講義』(有斐閣)
なお、その他の文献については、授業中に随時指示します。
【授業形式】
・講義形式によりますが、毎回レスポンスカードを配布し、履修状
況について(理解の度合いや質問等を)記載してもらい、その内容
を踏まえて、次回の講義を行うなど、できるだけ双方向的に授業を
進めます。
【成績評価の方法と基準】
・成績評価の方法としては、出席状況、レスポンスカードの記載内
容、課題レポート及び期末試験などによって多面的に評価しますが
、特に期末試験の結果が最も重視されます。
・期末試験の成績評価については、社会学の基礎概念についての理
解と社会学的視点の習得を基準にして行います。
【履修に当たっての留意点】
・上記の各項目の記載内容をよく踏まえて履修すること。
2.4.7
実験心理学
授業科目名: 実験心理学
旧・科目名:実験心理学講義
担当教官名:山口 浩 所属:人間科学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人234
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
実験心理学は心理学において比較的早くから成立した領域である。そこでは、感覚、知覚、
学習、記憶、思考、動機づけなど、人間の基本的な心理過程をあつかい、心理学の基礎的領域
を形成している。そこで用いられる実験方法や手法は、今日では心理学の広い分野に導入され
ている。この実験心理学講義では、まず、心理学実験法を理解した後,上記で述べた各心理過
程について理解を深めていくことを目標とする。
【概要と計画】
第1・2回 :心理学実験法
第3・4回 :感覚・知覚
第5・6回 :学習
第7・8回 :記憶
第9・10回 :思考
第11・12回 :動機づけ
第13・14回 :実験心理学と日常生活
第15回 :筆記試験
【教室外の学習】教科書に基づく復習が重要.重要用語等は心理学辞典等で調べておくことが
重要。参考文献等にも目を通すことが望ましい
【テキスト、教材、参考書】
大山 正・中島義明(共編) 「実験心理学への招待」 サイエンス
社
【授業形式】
講義形式
【成績評価の方法と基準】
学期末の筆記試験の成績で評価する(持ち込みは一切不可)。
たまに出欠を取り出席点(各2点)として加算する。
60点以上が合格である。成績評価における筆記試験と出欠の割合は
約85%対15%ぐらいである。
試験は、実験心理学分野の基礎的概念や用語をきちんと理解してい
るかを問うものである。
【履修に当たっての留意点】
特になし
2.4.8
実験心理学特講
授業科目名: 実験心理学特講
旧・科目名:実験心理学特講
担当教官名:山口 浩 所属:人間科学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人234
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
平成15年度後期の実験心理学特講は生理心理学の話題を中心に行う予定である。さて、な
にくわぬ顔で嘘を言いながら、実は心臓がドキドキしていることがある。そういうとき、もし
心拍反応を計測していればその嘘を見抜くことができよう。すなわち、そこには心と身体
(脳)反応の対応関係が考えられる。このように心を研究する時に生理的(反応)指標を手が
かりにしようとする心理学が生理心理学(心理生理学)である。授業では生理心理学の基礎お
よびいくつかの興味ある話題について触れていきたい。
【概要と計画】
第1∼2回:第1部「脳と心」の科学:生理心理学
(1)生理心理学とは(2)脳と神経(3)生理心理学で用いられる生理指標
第3回∼第14回:第2部 脳と心についての興味ある話題
第3回:注意
第4回:対象の認知と右脳・左脳
第5回:生物リズム
第6回:睡眠
第7回:感情、表情そして身体表現
第8回:目と印象形成
第9回:タイプA
第10回:行動を支える脳内ホルモン
第11回:ストレス評価とマネジメント
第12回:バイオフィードバック
第13∼14回:その他の生理心理学のトピックス
第15回:筆記試験
【教室外の学習】教科書に基づく復習が重要.重要用語等は心理学辞典等で調べておくことが
重要。参考文献等にも目を通すことが望ましい。
【テキスト、教材、参考書】
宮田 洋(編) 脳と心(現代心理学シリーズ2) 培風館
【授業形式】
講義形式
【成績評価の方法と基準】
学期末の筆記試験の成績で評価する(持ち込みは一切不可)。
たまに出欠を取り出席点(各2点)として加算する。
60点以上が合格である。成績評価における筆記試験と出欠の割合は
約85%対15%ぐらいである。
試験は、生理心理学分野の基礎的概念や用語をきちんと理解してい
るかを問うものである。
【履修に当たっての留意点】
特になし。
2.4.9
認知心理学演習I
授業科目名: 認知心理学演習I
旧・科目名:認知心理学演習
担当教官名:松岡 和生 所属:人間科学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人234
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
認知心理学の分野、特に心的イメージ、記憶、夢見に関する最新の文献をいくつか取り上
げ、読み進めていくことにより、認知心理学領域のホットなテーマについて理解を深めていく
ことを目的とする。
【概要と計画】
今年度取りあげる文献は現在検討中であるが、前年度に使用したテキストは以下の通りであ
る。
吉村浩一(編) 『特殊事例がひらく心の世界』 ナカニシヤ出版
日経サイエンス編集部(編) 『脳と心のミステリー』 日経サイエンス社
日経サイエンス編集部(編) 『知能のミステリー』 日経サイエンス社
小安増生(著) 『心の理論』 岩波新書
【教室外の学習】
対象文献には、各自あらかじめ目を通しておく。報告担当者は当該文献だけでなく、広く関
連文献にもあたり、レジメ及び資料を作成、疑問点の整理、プレゼンのための工夫など、報告
に向けて入念な準備を行わなければならない。
【テキスト、教材、参考書】
開講時に指示する。
【授業形式】
演習形式。受講生が準備し、発表し、討議することが中心となる。
【成績評価の方法と基準】
準備、発表、討議への参加から総合的に評価。
【履修に当たっての留意点】
基本的には、認知心理学 →△魴兮海靴突
修することが望まれる。
2.4.10
認知心理学演習II
授業科目名: 認知心理学演習II
旧・科目名:認知心理学演習
担当教官名:松岡 和生 所属:人間科学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人234
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
認知心理学の分野、特に心的イメージ、記憶、夢見に関する最新の文献をいくつか取り上
げ、読み進めていくことにより、認知心理学領域のホットなテーマについて理解を深めていく
ことを目的とする。
【概要と計画】
今年度取りあげる文献は現在検討中であるが、前年度に使用したテキストは以下の通りであ
る。
吉村浩一(編) 『特殊事例がひらく心の世界』 ナカニシヤ出版
日経サイエンス編集部(編) 『脳と心のミステリー』 日経サイエンス社
日経サイエンス編集部(編) 『知能のミステリー』 日経サイエンス社
小安増生(著) 『心の理論』 岩波新書
【教室外の学習】
対象文献には、各自あらかじめ目を通しておく。報告担当者は当該文献だけでなく、広く関
連文献にもあたり、レジメ及び資料を作成、疑問点の整理、プレゼンのための工夫など、報告
に向けて入念な準備を行わなければならない。
【テキスト、教材、参考書】
開講時に指示する。
【授業形式】
演習形式。受講生が準備し、発表し、討議することが中心となる。
【成績評価の方法と基準】
準備、発表、討議への参加から総合的に評価。
【履修に当たっての留意点】
基本的には、認知心理学 →△魴兮海靴突
修することが望まれる。
2.4.11
人格心理学演習I
授業科目名: 人格心理学演習I
旧・科目名:人格心理学演習
担当教官名:織田 信男 所属:人間科学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人34
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
人間心理の理解をライフサイクルの観点から試みることを目的とする。
【概要と計画】
胎児期、乳児期、幼児期、児童期、思春期、青年期、成人期、中年期、老年期及び、死に
臨む人の心理面の特徴を一人または数人で調べて、レジュメを作成する。その資料を授業の
中で発表し、他の受講者と話し合いを進めめながら、理解を深めていく。
【教室外の学習】
受講生は自分の担当箇所を複数の文献から調べて、レジュメを準備すること。
【テキスト、教材、参考書】
小川捷之・齋藤久美子・鑪幹八郎編 1990 臨床心理学体系3 ラ
イフサイクル 金子書房
麻生武・内田信子編 人生への旅立ち 金子書房
他の教材は講義の中で改めて紹介する。
【授業形式】
演習形式。受講生が準備し、発表し、討議することが中心となる。
人数が多い場合には数名のグループによる発表を行う。
【成績評価の方法と基準】
出席と発表内容、及び討論への参加の程度を総合的に評価する。
【履修に当たっての留意点】
人格心理学演習 兇眤海韻銅 講することが望ましい。
2.4.12
人格心理学演習II
授業科目名: 人格心理学演習II
旧・科目名:人格心理学演習
担当教官名:織田 信男 所属:人間科学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人34
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
心理アセスメントの理解を通して人格の理解を深めることを目的とする。
【概要と計画】
1 オリエンテーション
2∼3 知能検査(ビネー検査)
4∼6 知能検査(ウエクスラーテスト)
7 SCT
8 バウムテスト
9 HTP
10 風景構成法
11 ロールシャッハテスト
12 TAT
13∼14 行動アセスメント
15 まとめ
【教室外の学習】
受講生は自分の担当箇所を複数の文献から調べて、レジュメを準備すること。
【テキスト、教材、参考書】
安香宏・田中富士夫・福島章編 1991 臨床心理学体系5 人格の
理解1 金子書房
安香宏・大塚義孝・村瀬孝雄編 1992 臨床心理学体系6 人格の
理解2 金子書房
他は講義の中で改めて紹介する。
【授業形式】
演習形式。受講生が準備し、発表し、討議することが中心となる。
人数が多い場合には数名のグループによる発表を行う。
【成績評価の方法と基準】
出席と発表内容、及び討論への参加の程度を総合的に評価する。
【履修に当たっての留意点】
やむをえず欠席する際は何らかの方法を用い、必ず一週間以内に連
絡を入れること。
2.4.13
臨床心理学
授業科目名: 臨床心理学
旧・科目名:臨床心理学
担当教官名:織田 信男 所属:人間科学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人234
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
本講義は臨床心理学の基礎理論と実践についての入門的な学習を目標とする。
【概要と計画】
第1週から第3週まで
1.臨床心理学とは
(1)臨床心理学の歴史
(2)臨床心理学の定義
第4週から第9週
2.臨床心理学の方法
(1)質問紙法
(2)投影法
(3)行動観察
(4)作業検査法
(5)面接法
(6)実験法
(7)事例研究法
第10週から第15週
3.心理療法論
(1)精神分析
(2)行動療法
(3)認知療法
(4)短期療法
【教室外の学習】
テキストとノートを使用した予習復習を必要とする。
【テキスト、教材、参考書】
新版 心理臨床入門 岡堂哲雄編 新曜社、心理臨床入門 本明寛
著 川島書店
【授業形式】
講義形式を中心とするが学生への質問を多用するので学生は予習が
必要となる。
【成績評価の方法と基準】
アンケート(20点)と学期末テスト(80点)の成績を総合的に
評価する。
【履修に当たっての留意点】
復習に特に力を入れること。
2.4.14
臨床心理学特講
授業科目名: 臨床心理学特講
旧・科目名:臨床心理学特講
担当教官名:織田 信男 所属:人間科学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人234
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
本講義は面接法についての基礎理解を深めるとともに、実際に生じるさまざまな課題をと
りあげ論じることを目標とする。
【概要と計画】
第1週から第8週まで
1.面接法諸説
(1)面接の基本
(2)土井の面接法
(3)神田橋の面接法
第9週から第15週
2.対象別面接法の実際
(1)子ども面接
(2)思春期面接
(3)青年期面接
(4)境界例面接
(5)親面接
(6)非行面接
【教室外の学習】
テキストとノートを使用した予習復習を必要とする。
【テキスト、教材、参考書】
氏原寛・東山紘久・岡田康伸編 1993 心理面接のノウハウ 誠信
書房、
土井健郎 1992 新訂方法としての面接:臨床家のために 医学書
院、
神田橋條治 1994 追補精神科診断面接のコツ 岩崎学術出版、 アルフレッド・ベンジャミン 林義子・上杉明訳 1990 援助する
面接 春秋社
【授業形式】
講義形式を中心とするが学生への質問を多用する。
【成績評価の方法と基準】
アンケート(20点)と学期末テスト(80点)の成績を総合的に
評価する。
【履修に当たっての留意点】
復習に力を入れること。
2.4.15
社会心理学
授業科目名: 社会心理学
旧・科目名:社会心理学講義
担当教官名:堀毛 一也 所属:人間科学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人23
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
本講義では、社会心理学の歴史と課題をふまえたうえで、主とし
て対人的な相互作用を通じてもたらされる影響過程や、関係の
発展にともなう人々の認知や行動の変容について解説する。
講義を通じ、対人的なスキルの獲得および社会的知性の向上につ
ながる知識体系を整備し、日常における新たな視点の取得や
対人関係の調整を行いうる能力の育成をめざす。
具体的な講義計画は以下のとおりである。
【概要と計画】
1 社会心理学の歴史と課題
2 対人関係の光と陰
3 対人関係の恩恵
4 関係の発展と自己開示
5 恋愛感情の基盤
6 親密性の維持と発展
7 対人関係のダークサイド
8 対人コミュニケーションの特質
9 コミュニケーションのスキル
10 スキルの訓練法
11 社会的影響過程
12 社会的アイデンティティと偏見
13 社会的ジレンマと信頼
14 社会的知能の育成
15 予備
【教室外の学習】
教科書は指定しないので、毎回の講義で紹介した文献を中心に、各自の関心にあわせて学習
を深めること。
【テキスト、教材、参考書】
教科書は使用しない。参考書は毎回の講義内で指示する
【授業形式】
パワーポイントによる講義形式を主体とするが、質問紙調査等を通
じ実践的な調査・実験的研究手法も体験してもらう。
【成績評価の方法と基準】
毎回出席をとり、1回の出席につき5点を評価に加える。また、講
義内に行った調査等への参加は、通常の出席点とは別にクレジット
として評価点に加算する。学期末の試験(記述式)は、100点満
点とし、出席点、クレジットとあわせて総合的に判断する。
【履修に当たっての留意点】
前・後期の内容入れ替えにともない、本年度に限り、昨年度後期に
社会心理学特講(旧課程も同じ)を受講し、単位を取得した者は、
原則として本講義を履修できないので注意すること。
2.4.16
社会心理学特講
授業科目名: 社会心理学特講
旧・科目名:社会心理学講義
担当教官名:堀毛 一也 所属:人間科学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人23
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
本講義では、社会心理学の扱う課題の中から、個人が自分自身の
性格や、他者あるいは社会・文化との関係性をどのように把握し
自己の行動と結びつけるかという問題について、社会的認知研究
や性格心理学、自己心理学の等の知見を中心に据えながら解説する。
具体的な講義計画(予定)は、下記のとおりである
【概要と計画】
1 社会的認知研究の基盤
2 表情研究の発展
3 印象形成とプライミング
4 対人情報処理のプロセスと体制化
5 自動的処理の特質
6 社会的認知と感情
7 特性推論と帰属のバイアス
8 自己に関する情報処理
9 パーソナリティ認知の個人差
10 共通特性の探求:ビッグ・ファイブをめぐる諸研究
11 特性の根拠を求めて:行動遺伝学と神経科学
12 適応と進化:進化心理学とパーソナリティ
13 文化心理学の視点
14 人と状況:コヒアランスの心理学
15 予備
【教室外の学習】
教科書は指定しないので、毎回の講義で紹介した文献を中心に、各自の関心にあわせて学習
を深めること。
【テキスト、教材、参考書】
教科書は使用しない。参考書は毎回の講義内で指示する
【授業形式】
パワーポイントによる講義形式を主体とするが、質問紙調査等を通
じ実践的な調査・実験的研究手法も体験してもらう。
【成績評価の方法と基準】
毎回出席をとり、1回の出席につき5点を評価に加える。また、講
義内で調査等を行った場合、調査への参加を通常の出席点とは別に
クレジットとして評価点に加算する。学期末の試験(記述式)は、
100点満点とし、出席点、クレジットとあわせて総合的に判断す
る。
【履修に当たっての留意点】
前・後期の内容入れ替えにともない、本年度に限り、昨年度前期に
社会心理学(旧課程:社会心理学講義)の単位を取得した者は原則
として本講義を履修できないので注意すること。
2.4.17
社会心理学演習I
授業科目名: 社会心理学演習I
旧・科目名:社会心理学演習
担当教官名:堀毛 一也 所属:人間科学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人234
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
心理学・社会学における研究は、従来、量的・統計的な手法を中心に展開されてきたが、よ
りリアリティのある研究への志向の高まりとともに、質的な研究法に関する論議が盛んにお
こなわれている。この演習では、下記のテキストを手がかりに、質的な研究方法の基盤を学
習し、方法論的な特質を把握したうえで、いくつかの具体的な研究を例に適用のしかたを検
討し、心理学・社会学の研究方法としての妥当性や適応可能性について論議してゆく。
【概要と計画】
1 質的研究とは何か
2 質的研究の理論的立場
3 研究設問とフィールドへの参入
4 サンプリング戦略
5 半構造化インタビュー
6 ナラティブ・インタビュー
7 グループ・インタビュー
8 参与観察とエスノグラフィー
9 データの文書化
10 会話分析
11 質的研究の実例(1)
12 質的研究の実例(2)
13 質的研究の実例(3)
14 質的研究の実例(4)
15 質的研究の評価
【教室外の学習】
テキスト以外に授業内で紹介される関連文献を広くあたり知識を深めること。
【テキスト、教材、参考書】
Flick,U.(小田博志他訳)2002 質的研究入門:<人間の科学>のた
めの方法論 春秋社
参考書は授業内で適宜指示する
【授業形式】
上記のテーマにそって、毎回少人数のグループにより発表を行う。
内容に関する簡単な質疑応答を経たうえで、バズ方式によりグルー
プ討論を行ない、最後に全体で意見交換を行いながら、知識の定着
をはかる。
【成績評価の方法と基準】
1)出席状況、2)発表への準備、3)発表およびレジメの内容、
4)討論への参加の程度、以上4点を日常点として評価する。学期
末にはレポートを課し、これらを総合的に判断して評価を算出す
る。
【履修に当たっての留意点】
原則として毎回出席すること。無断欠席が3回以上みられた場合は
単位を認めない。
2.4.18
社会心理学演習II
授業科目名: 社会心理学演習II
旧・科目名:社会心理学演習
担当教官名:堀毛 一也 所属:人間科学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人23
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
社会心理学演習 気燃惱 した質的な研究方法や、行動科学
統計法 気燃惱 した量的な研究方法を基盤に、社会心理学や
対人関係に関する内外の具体的な研究論文を読みこなす力を
つけ、自分自身の研究に発展的に応用できる力を身につける
ことを目的とする。
【概要と計画】
参加者の関心にあわせ、社会心理学研究、実験社会心理学研究、
Asian Journal of Social Psychology、Journal of Personality
and Social Psychology 等の雑誌に掲載された論文の購読を、
毎回1編、グループ発表形式で行い、全体で討議する。
【教室外の学習】
とりあげた論文以外に授業内で紹介される関連文献を広くあたり
知識を深めること
【テキスト、教材、参考書】
毎回指示する
【授業形式】
毎回少人数のグループにより発表を行う。
内容に関する簡単な質疑応答を経たうえで、バズ方式によりグルー
プ討論を行ない、最後に全体で意見交換を行いながら、知識の定着
をはかる。
【成績評価の方法と基準】
1)出席状況、2)発表への準備、3)発表およびレジメの内容、
4)討論への参加の程度、以上4点を日常点として評価する。学期
末にはレポートを課し、これらを総合的に判断して評価を算出す
る。
【履修に当たっての留意点】
社会心理学演習 気鰺 修していることが望ましい。原則として毎回
出席すること。無断欠席が3回以上みられた場合は単位を認めな
い。
2.4.19
犯罪社会心理学
授業科目名: 犯罪社会心理学
旧・科目名: 犯罪社会心理学
担当教官名:細江 達郎 所属:岩手県立大学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人234
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
犯罪心理学が「犯罪者」に普通の人とは違う特殊な心を探求する心理学であると、一般に考
えられている問題性を検討し、「犯罪」が加害者=被害者=裁定者との3者の社会的関係の
中で発生する「社会心理学的」事象であるという立場から「犯罪」に関連する諸問題を考察
していく。
【概要と計画】
1.
「犯罪心理学」の心理学(犯罪の「しろうと理論」。他)
2.犯罪研究の歴史(生来性犯罪説が与えた影響,。他)
3.犯罪とはなにか(犯罪は加害者=被害者=裁定者の関係で規定される。他)
4.犯罪行動が発生する過程(犯罪場面誘引から場面形成へ。他)
5.発達成長と非行・犯罪(犯行深度とは.。他)
6.犯罪防止の心理学(犯罪の起きやすい場所は。他)
7.様々な犯罪(殺人, 放火の発生。他)
8.犯罪心理学のトピックス(プロファイリング。他)
9.犯罪者の矯正の心理学(刑務所の機能。他)
10. 犯罪心理学のこれから(犯罪心理学の新分野。他)
【教室外での学習】
マスコミに取り上げられる犯罪だけでなく、日常的に起きる犯罪や非行に関心を 持つて、
授業に臨む。
【テキスト、教材、参考書】
教科書は使用する。 「犯罪心理学」 細江達郎著 ナツメ社
1300+税
【授業形式】
講義形式、視聴覚教材を使用することもある。
【成績評価の方法と基準】
数回の出席時のレポートと学期末筆記試験
合格の基準
本講義の主旨やアプローチの意義を理解しているか。
授業の中で指摘した、問題点、疑問点について、十分考察し、理
解しているか。
【履修に当たっての留意点】
2.4.20
社会意識論I
授業科目名: 社会意識論I
旧・科目名:社会的人間論 I
担当教官名:山崎 達彦 所属:人間科学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人234
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
この授業は、社会学における社会意識論の歴史を系譜的にたどり、あらためてその今日的
な課題の確認を試みるものですが、その授業目標は、 崋匆駭世箸靴討亮匆餔媼穎澄廚鉢
「意識論としての社会意識論」との関連、 ⊆匆餝悗砲 ける「社会意識」の廃語化とその復
活の意味するもの、及び
匆餔媼穎世伴匆馘 行為論の接点の所在について、履修者が理解
を深めるように導くことです。
【概要と計画】
この授業は、「社会と個人」問題を中心とした社会意識論の系譜と「存在と意識」問題を
中心とした社会意識論の系譜を対比的に取り上げながら、それぞれの系譜における社会意識
論の展開をたどるものとなりますが、その内容は、おおむね以下のとおりです。
機ー匆餝愡砲砲 ける社会意識論の起点とその歴史的背景
供ー匆餝悗砲 ける「社会と個人」問題と社会意識論
掘ー匆餝悗砲 ける「存在と意識」問題と社会意識論 検 崋匆颪噺朕諭很簑蠅鮹羶瓦箸靴深匆餔媼穎世侶鷲茲箸修療験
后 崑減澆醗媼院很簑蠅鮹羶瓦箸靴深匆餔媼穎世侶鷲茲箸修療験
此ー匆餔媼穎世伴匆馘 行為論の接点
察ー匆餔媼穎世旅坩拵静 展開の可能性
次ー匆餔媼穎世虜F 的な課題
【教室外の学習】
毎回配布するレスポンスカードの活用によって履修状況を把握する一方、授業の節目節目
に学習課題を提示するなど、予復習の便宜を図ります。
【テキスト、教材、参考書】
・テキストは使用しませんが、教材や参考書については、授業中に
随時指示します。
【授業形式】
・講義形式によりますが、毎回レスポンスカードを配布し、履修状
況について(特に理解度や質問等)を記載してもらい、その内容
を踏まえて次回の講義を行うなど、できるだけ双方向的に授業を
進めます。
【成績評価の方法と基準】
・成績評価の方法としては、出席状況、レスポンスカードの記載内
容、課題レポート及び期末試験結果によって多面的に評価します
が、特に期末試験結果が最も重視されます。
・期末試験の成績評価については、主に上記の授業目標の項に記載
した3点についての理解を基準にして行います。
【履修に当たっての留意点】
・上記の各項目の記載内容をよく踏まえて履修すること。
2.4.21
社会意識論II
授業科目名: 社会意識論II
旧・科目名:社会的人間論 II
担当教官名:山崎 達彦 所属:人間科学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人234
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
この授業は、「社会意識論 機廚旅峙粗睛討留篦浩 上に位置するもので、「集合意識と近
代化」をテーマとして行われます。そして、このテーマは、日本近代化過程における集合意
識の機能という視点から追究されることになります。
この授業の目標は、 ー匆餔媼韻箸靴討僚弦膂媼韻鮃融,垢襪海箸亮匆餝愿 な意義、
本近代化に対する社会学的視点の所在、及び
匆餝悗砲 ける社会意識論の役割について、
履修生ができるだけ理解を深めるように導くことです。
【概要と計画】
この授業は、最初にデュルケムの集合意識論の方法論的な意義に着目して、その社会学的
な特質を確認したうえで、日本近代化の一環としての「戦後改革」をめぐる社会意識の動向
を取り上げ、特に当時もっぱら否定的に評価されがちであった「封建遺制」に関して、集合
意識論の視点から新たな考察を加える予定ですが、授業内容は、おおむね以下のとおりです
。
デュルケム社会学と社会意識論
デュルケムの社会意識論の特色と集合意識論の方法論的意義
社会学における日本近代化論の展開とその問題点
日本近代化論の課題と集合意識論の役割
后崟鏝絏 革」をめぐる社会意識の動向
此嵒 建遺制」の諸相と集合意識の問題
日本近代化過程における集合意識の機能
【教室外の学習】
毎回配布するレスポンスカードの活用によって履修状況を把握する一方、授業の節目節目
で学習課題を提示することによって、予復習のための便宜を図ります。
【テキスト、教材、参考書】
・テキストは使用しませんが、必読文献をはじめ、教材や参考書に
ついては、授業中に随時指示します。
【授業形式】
・講義形式によりますが、毎回レスポンスカードを配布し、履修状
況につ いて(特に理解の度合いや質問などを)記載してもらい
、その内容を踏 まえて次回の講義を行うなど、できるだけ双方
向的に授業を進めます。
【成績評価の方法と基準】
・成績評価の方法としては、出席状況、レスポンスカードの記載内
容、課題レポート及び期末試験結果などによって多面的に評価し
ますが、特に期末試験結果が最も重視されます。
・期末試験の成績評価については、主に上記の授業目標の項目に記
載した3点についての理解を基準にして行います。
【履修に当たっての留意点】
・特にありません。
2.4.22
一般社会学演習I
授業科目名: 一般社会学演習I
旧・科目名:社会的行為論演習
担当教官名:山崎 達彦 所属:人間科学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人234
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
この授業は、内容的には、一般社会学演習 兇閥δ未離董璽沺 「社会的行為の意味と秩序の問
題」)のもとに行われる演習ですので、さしあたりこのテーマに関する予備的な課題を取り上げてい
る諸論文を講読することによって進められます。そして、この授業では、特に ー匆餝悗砲 ける社会
的行為論の位置と役割と ⊆匆馘 行為論におけると社会秩序論の位置と役割について、履修生が理解
を深めること目指します。
【概要と計画】
この授業で取り上げられる文献は、社会的行為論の系譜に関する論文と社会秩序論の全体像の把握
につながる論文です。履修生は、論点ごとに分類された論文群から自分の関心に沿って担当論文を選
択し、順次、その論文を紹介し、幾つかの課題の提示を行い、その課題を手がかりに履修者間で相互
に検討を加えながら、上記の理解に努めることになります。
【教室外の学習】
授業が実り豊かな相互検討の場になるために、履修者は、発表予定者である場合だけでなく、発表
予定以外の場合も、必ず予習をして参加することが望まれますので、逐次、次回の授業に向けた教室
外の学習のためのオリエンテーションを行います。
【テキスト、教材、参考書】
・テキスト、教材及び参考書については、別途指示します。 【授業形式】
・授業は、講読による演習形式で行います。
【成績評価の方法と基準】
・成績は、授業における発表内容や質疑内容によって評価するので、特に
成績評価のためのレポートを課したり、試験を実施することは予定してい
ません。
【履修に当たっての留意点】
・演習としては当然のことながら、出席が大切であることに留意して下さ
い。なお、やむを得ず欠席をする場合には、無断欠席をしないで下さい。
2.4.23
一般社会学演習II
授業科目名: 一般社会学演習II
旧・科目名:社会的行為論演習
担当教官名:山崎 達彦 所属:人間科学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人234
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
この授業は、内容的には、一般社会学演習 気閥δ未離董璽沺 「社会的行為の意味と秩序」)のも
とに行われ、いわばその延長線上に位置するものです。そして、この授業では特に ー匆馘 行為の主
観的な面に対する社会学的なアプローチの特質と △修竜甸囘 な面に対する社会学的なアプローチの
特質について、履修者が理解を深めることを目指します。
【概要と計画】
この授業で取り上げられる最初の文献は、シュッツとパーソンズの往復書簡です。そのあと、この
文献に関連する文献が順次取り上げられます。
【教室外の学習】
履修者は、発表予定の場合だけでなく、常に予習をして参加をすることが望まれます。
【テキスト、教材、参考書】
・テキスト、教材及び参考書については、別途指示します。
【授業形式】
・授業は、講読形式による演習形式で行います。
【成績評価の方法と基準】
・成績は、発表内容や質疑内容によって評価するので、特に成績評価のた
めにレポートを課したり、試験を実施することは予定していません。
【履修に当たっての留意点】
2.4.24
家族社会学II
授業科目名: 家族社会学II
旧・科目名:家族社会学I
担当教官名:竹村 祥子 所属:人間科学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人234
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
副題:日本の家族の特徴を公開データからとらえる
【授業の目標】
今日日本の家族はどのような世帯構成が主流であり、どのようにして現在のかたちへと変
貌してき
たか、人口、世帯、労働関係の統計データを重層的にみることで、第二次世界大戦後の日本
の家族の
変化を捉える。
【授業の概要と計画】
1.開講にあたって
2.人口転換と家族の変化
出生率・合計特殊出生率・乳児死亡率等の特徴からわかる家族形態の変化
婚姻率・離婚率と結婚に関わる意識の変化
3.世帯構成の変化から見える家族の変化
核家族化するとはどのような変化か
子どものいる世帯の変化
65 歳以上の人のいる世帯の変化
4.働き方の変化と家族
女性の働き方とライフスタイルの変化
生活時間と家族のライフスタイル
5.新しい家族とはどんな家族か
6.試 験
【教室外の学習】
家族に関わる新聞記事等については、随時確認しておくこと。
【テキスト、教材、参考書】
テキストは使用しない。資料は適宜配布する。参考書や教材は、
授業中に紹介する。
【授業形式】
授業は講義形式による。
授業の終わりに、その授業へのレスポンスカードを書いてもらう
。レスポンスカードに書かれた疑問点や問題点は、次の授業のはじ
めにとりあげて解説をする。
【成績評価の方法と基準】
前期末試験結果を重視して評価するが、レスポンスカードに書か
れていることも評価の参考にする予定である。
【履修に当たっての留意点】
この講義は、家族社会学 気箸靴篤販 した講義ではあるが、家族
社会学特講 供文經 )受講のための基礎的な知識を提供する意味も
もちえている。家族社会学特講 兇鬚箸詬縦蠅任い觴圓蓮 搬下匆
学 兇鬚箸辰討い襪海箸 望ましい。
2.4.25
家族社会学特講II
授業科目名: 家族社会学特講II
旧・科目名:家族社会学特講 I
担当教官名:竹村 祥子 所属:人間科学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人234
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
副題:家族問題は、誰にとってのどんな問題なのかを知る
【授業の目標】
第二次世界大戦後の日本の家族は大きく変化したと言われる。その変化のなかで、一世代
前までは「社会問題」として捉えられてきた家族に関わる「問題」が、「問題」視されなく
なっていく変化を経験している。しかしどの時期を振り返っても、「家族問題」と捉えられ
る事例はつきることがない。それでは今日の「家族問題」とはどのような課題なのか。そこ
で本講義では、「常識」からすれば、「問題」であること自体明白な事象を、再度検討し直
し、誰にとってどのような問題であるのかを明確化することを講義の目標とするが、講義終
了時に、受講生のみなさん自身が到達すべき目標は、「常識」から判断すれば「問題」とし
て捉えられていたことを、問い直す視角を獲得することである。
【概要と計画】
1.
「社会問題」としての「家族問題 箸蓮
2.
「家族問題」とは何だったのか。1970 年代以降の家族に関わる「問題」の捉えられ方
3.家族にかかわる制度の変化と近代家族(少子化と関連して/高齢化と関連して)
4.私事化する家族問題
5.試 験
【教室外の学習】
家族に関係する事象について、新聞からいくつかの事例を選び、コメントしてもらうので
、その準備をすること。
【テキスト、教材、参考書】
テキストは使用しない。必要に応じてプリントを配布したり、参
考文献を紹介する。
【授業形式】
授業は講義形式で行う。
授業ごとに、その授業へのレスポンスカードを書いてもらう。
【成績評価の方法と基準】
後期末試験結果を重視して、評定するが、講義半ばで課すレポー
トについても考慮して評価したい。
【履修に当たっての留意点】
家族社会学 機柄梓 )は、家族社会学特講 兇里燭瓩隆霑壇 な知
識を提供する意味ももちえているので、家族社会学特講 兇鬚箸詬
定でいる者は、家族社会学 兇鬚箸辰討い襪海箸 望ましい。
また授業中に知り得た知識だけで十分であるというわけにはいか
ない。
現代社会に生じる様々なできごとについて、新聞等のメディアから
も情報を入手し、「考えること」の糧とする心構えで受講してもら
いたい。
2.4.26
家族社会学演習I
授業科目名: 家族社会学演習I
旧・科目名:家族社会学演習
担当教官名:竹村 祥子 所属:人間科学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人234
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
本演習は、家族に関わる研究から、その論文のよってたつ立場や問題意識、家族研究にとっ
ての意義を読みとることを目的とする。加えて、「論文の読み方」
・
「レジュメのつくり方
」
・
「討論の仕方」といったゼミの作法も学んでもらいたい。
【概要と計画】
読みすすめる文献は、家族社会学的研究の基本的な文献のなかから選ぶ予定であるが、参加
者の関心にあわせて、一回目の授業のときに決めたい。現在候補として考えているのは、感
情社会学関係の文献、構築主義関係の文献である。
【教室外の学習】
文献の検索・資料の収集等は適宜必要なので、発表予定でなくとも進めている必要がある。
【テキスト、教材、参考書】
テキストについては、授業の第一回目に受講生と相談の上決めた
い。
【授業形式】
担当者の報告と参加者の討論を中心とする演習方式
【成績評価の方法と基準】
履修希望者の学年構成等によって授業の概要と計画は、変更され
る可能性もある。
2回以上の報告と発言数や出席数を考慮して成績をつける。
【履修に当たっての留意点】
授業における発表担当者ばかりでなく、参加者も必ず予習をして
参加することが望まれる。
後期家族社会学演習 兇眤海韻討箸襪海箸 望ましい。
2.4.27
家族社会学演習II
授業科目名: 家族社会学演習II
旧・科目名:家族社会学演習
担当教官名:竹村 祥子 所属:人間科学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人234
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
授業の目標は、家族社会学演習
気汎韻検
【概要と計画】
前期の受講者と受講状況を考慮して後期の内容を決めるが、家族社会学演習 気坊兮海垢
内容を予
定している。
【教室外の学習】
家族社会学演習 気汎韻検
【テキスト、教材、参考書】
家族社会学演習 気 ら継続する内容のものの中から選ぶ予定であ
る。
【授業形式】
家族社会学演習 気汎瑛佑留藹
方式。
【成績評価の方法と基準】
履修希望者の学年構成等によって授業の概要と計画は、変更され
る可能性もある。
家族社会学演習 気汎瑛佑法■臆鶲幣紊諒鷙陲犯 言数や出席数を
考慮して成績をつける。
【履修に当たっての留意点】
後期家族社会学演習 兇里澆陵 修は勧めない。前期家族社会学演
習 気鬚箸辰討い襪海箸 望ましい。
2.4.28
地域社会学特講I
授業科目名: 地域社会学特講I
旧・科目名:地域社会論特講I
担当教官名:横井 修一 所属:人間科学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人234
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
<講義テーマ>
「現代日本の地域主義──生き方と社会の在り方の革新を目指す理論」
【授業の目標】
現代社会は、制度のみならず、種々の点でこれまでの思想や理論の革新を必要と
している。そうした革新を目指す思想・理論の一つが「地域主義」である。
地域主義は、さまざまな人々によって思想・理論として主張されてきたもので
るが、現代の日本社会でも一般の人々の生き方・暮らし方として実践されている
ことでもある。講義では、そうした人々の実践を具体的に取りあげるとともに、
思想的な流れをシュマッハー・イリイチ・玉野井の著作を中心に明らかにする。
【概要と計画】
1.
「地域主義」
(1)「地域主義」の社会的背景
(2)「地域主義」の展開
(3)「地域主義」の概念
2.玉野井芳郎における地域主義
(1)玉野井の思想と経歴
(2)理論的思想的背景
(3)玉野井の「地域主義」
3.E. F. シュマッハーにおける地域主義
(1)シュマッハーの思想と経歴
(2)「適正規模」論
(3)「中間技術」論
【教室外の学習学】
随時、小レポートを提出する機会を設ける(提出するかしないかは自由)。 【テキスト、教材、参考書】
テキストはしようしない。随時、参考文献を紹介します。
【授業形式】
講義形式であるが、コメントカードや小レポートの紹介などで
「対話」的な形の授業にする。
【成績評価の方法と基準】
試験50%、コメントカードと小レポート50%であるが、
優秀な場合は、試験だけコメントカードだけでも60%まで
加点する。
【履修に当たっての留意点】
コメントカードや小レポートを積極的に活用して欲しい。
2.4.29
地域社会学特講II
授業科目名: 地域社会学特講II
旧・科目名:地域社会論特講II
担当教官名:横井 修一 所属:人間科学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人234
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
前期の「地域社会学特講1」に引き続き、「地域主義」の理論と思想を
考察する。
【概要と計画】
1.イバン・イリイチにおける地域主義
(1)イリイチの思想と経歴
(2)「産業的生産様式」批判
(3)「コンビビアリテイ」と「バナキュラー」
2.現代日本における地域主義の展開
(1)「地域主義」的な思想
(2)地域主義の実践
(3)地域主義的な社会意識
3.現代社会批判としての地域主義
(1)地域主義と疎外論
(2)地域主義における「個人」
(3)「現代に生きる」思想
【教室外の学習】
随時、コメントカードや小レポートの提出機会を設ける。
【テキスト、教材、参考書】
テキストは使用しない。
【授業形式】
講義形式であるが、コメントカードや小レポートを紹介する形で
対話的な形の授業にする。
【成績評価の方法と基準】
試験50%、コメントカードと小レポート50%であるが、
優秀な場合は、試験だけコメントカードだけでも60%まで
加点する。
【履修に当たっての留意点】
コメントカードや小レポートの機会を勝つようして、思考力や
表現力を磨いて欲しい。
2.4.30
地域社会学演習I
授業科目名: 地域社会学演習I
旧・科目名:地域社会論演習I
担当教官名:横井 修一 所属:人間科学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人234
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
現代日本における、地域社会レベルでの様々な改革の実例と、そうした改革に
取り組む人々の考え(理論と思想)について理解を深めたい。
【概要と計画】
(1)日本社会における種々の社会問題
(2)社会問題に対する対応策
(3)地域社会レベルにおける変革の動き
(4)変革の基礎となる理論と思想
(5)地域社会の変革による日本社会の変化
【教室外の学習】
発表者(レポーター)になった場合にそのの準備する他、
出席者はレポーターのレジュメを予め読んでおくこと。
【テキスト、教材、参考書】
適宜、文献を紹介するが、テキストは用いない。
【授業形式】
毎回、発表者のレジュメをもとに、司会役を決めて討論する。
【成績評価の方法と基準】
参加して議論すること(考えること)が課題なので、出席点が60%。
発表の内容と、小レポートの内容の評価が40%。
【履修に当たっての留意点】
レポートの仕方、レジュメの作り方、学問的な討論の仕方など、
コミュニケーションのスキル自体も重要な学習課題であることを
理解して参加して欲しい。社会学的、地域社会学的な予備知識は
特に要求しない。
2.4.31
地域社会学演習II
授業科目名: 地域社会学演習II
旧・科目名:地域社会論演習II
担当教官名:横井 修一 所属:人間科学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人234
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
前期における「地域社会学演習1」を前提として、「地域主義の思想」を
学ぶ。
【概要と計画】
(1)「地域主義」の系譜
(2)「地域主義」の理論
(3)「地域主義」による現代産業化社会の批判
【教室外の学習】
発表者と討論参加者としての予習、および演習の中間総括としての
小レポートの提出を求めます。
【テキスト、教材、参考書】
テキストは用いない
【授業形式】
基本的に演習形式であるが、一部は担当教官による講義(発表)も
行う。
【成績評価の方法と基準】
出席点が60%、レポートが40%。
【履修に当たっての留意点】
前期の「地域社会論演習1」の受講が望ましい。
2.4.32
人口地理学
授業科目名: 人口地理学
旧・科目名:地域地理学講義 II
担当教官名:高橋 宏一 所属:人間科学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人234
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
テーマ:地域人口分析の方法−国勢調査データの利用の仕方−
欧米諸国では、日本の国勢調査に当たる人口センサスの結果を、地理学や人口学の分野
で開発された分析手法を利用して、政府機関や地方自治体、企業などが有効に活用してい
る。日本でも、特に市町村よりも小さい単位の地域 (メッシュ、町丁等) のデータが整備さ
れ、マーケティングなどのビジネスの分野をはじめ様々な分野でその活用が期待されてい
る。
このような地域人口データを用いた分析は、 楼 鮓Φ翅仂櫃箸垢訝詫 (Geography)
と⊃邑 鯊仂櫃箸垢訖邑 (Demography) の両者にまたがり、ジオデモグラフィックス
(Geodemographics) と呼ばれる新しい分野にまで発展している。
講義では、事例をもとに地域人口分析の方法を学ぶだけでなく、実際に国勢調査のデー
タを用いた分析を行い、地域人口からみた地域のとらえ方を身につけてもらいたい。
【概要と計画】
テキストにしたがって、以下のように講義を行う。
第 1 週 第 1 章 地域人口分析の意義
第 2 週 第 2 章 地域人口分析のための地域の諸概念
第 3 週 第 3 章 地域人口分析のための人口の概念とデータ
第 4-5 週 第 4 章 人口の地域分布と立地の分析
第 6-7 週 第 5 章 地域人口特性の分析
第 8-9 週 第 6 章 人口による地域機能の分析
第 10-11 週 第 7 章 人口の地域間交流の分析
第 12-13 週 第 8 章 人口による圏域の設定
第 14 週 第 9 章 地域人口の将来推計の方法
第 15 週 第 10 章 地域人口分析の発展
【教室外の学習】
事前にテキストの該当個所を読んで、よく予習しておくこと。
【テキスト、教材、参考書】
大友篤 (2002)『地域人口分析の方法』日本統計協会 (1200 円)
【授業形式】
講義形式。資料提示装置を使用。
【成績評価の方法と基準】
5 回の小レポート (各 10 点) と期末レポート (50 点) の合計点が、
60 点以上の者を合格とする。ただし、小レポートの合計点が 24 点
以下の者は、期末レポートを提出することができない。
【履修に当たっての留意点】
統計学の基礎的知識 (平均、分散、相関、回帰等) が必要。
2.4.33
地域分析
授業科目名: 地域分析
旧・科目名:地域地理学特講 VII
担当教官名:高橋 宏一 所属:人間科学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人234
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
テーマ:地域を地理学的にとらえる
地理学は地表空間上に分布する事象を対象とすると同時に、それらの分布パターンに基
づいて区分された地表空間 (地域) も対象とする科学である。地域を対象として調査・研究
する科学は、地理学以外にも多々あるが、その重要性は他分野と比較してきわめて高い。
民間や行政機関において地域調査・地域研究の重要性がますます高まっている現在、地理
学が社会に果たす役割は大きい。
講義では、下記のテキストを用いて、地域を分析する際の地図の重要性、事象の空間的
分布の分析方法と空間的秩序に関する理論、野外調査の意義とその方法について講義する。
また、テキストにはないが、近年地域分析において重要性が急速に増している GIS(地理情
報システム) についても説明する。
講義を通じて、具体的な地域分析方法だけでなく、地域に対する地理学的なものの見方・
考え方を身につけてもらいたい。
【概要と計画】
第1週
ガイダンス
1 地理学にとって地図はなぜ必要か
第1週
1.1 地図をもたない地理学者はいない
第1週
1.2 道具としての地図
第2週
1.3 地図の論理
第3週
1.4 統計地図
第4週
1.5 GIS(地理情報システム) について
2 地理的分布について
第 5-6 週
2.1 分布の規則性
第7週
2.2 分布の測定
第 8-9 週
2.3 分布図による表現
第 10 週
2.4 分布のスケールについて
第 11 週
2.5 地域分化
3 野外観察と記録
第 12 週
3.1 地理学の野外観察
第 13 週
3.2 村落での野外観察
第 14 週
3.3 都市での野外観察
【教室外の学習】
事前にテキストの該当個所を読んで、よく予習しておくこと。
【テキスト、教材、参考書】
中村和郎ス盒郷 夫 (1988)『地理学への招待』古今書院 (2400 円)
【授業形式】
講義形式。資料提示装置を使用。
【成績評価の方法と基準】
5 回の小レポート (各 10 点) と期末試験 (50 点)の合計点 (100 点満点)
が、60 点以上の者を合格とする。ただし、小レポートの合計点が 24
点以下の者は、期末試験を受けることができない。
【履修に当たっての留意点】
2.4.34
地域分析実習
授業科目名: 地域分析実習
旧・科目名:地域地理学実習 II
担当教官名:高橋 宏一 所属:人間科学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人234
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
テーマ:
「盛岡の社会地図」の作成
都市社会特に大都市社会は、いくつかの等質的な社会集団に分化し、かつそれら社
会集団は空間的にも分化して居住していることはよく知られている。その空間的パタ
ーンは、各都市固有の自然的条件や歴史的背景の違いにより、その都市独自の特徴を
みせる一方で、大多数の都市に共通する一般的特徴もあわせもっている
社会学では、バージェスの同心円地帯モデルをきっかけに、社会地区分析さらには
因子生態分析が進展し、都市の空間構造の比較研究が行われている。その集大成の一
つが、『東京の社会地図』(倉沢進編 1986) である。同様の試みは地理学でも行われ
ているが、倉沢らの分析方法は地理学的にみて問題が少なくない。
実習では、 饑 調今あ地域メッシュデーィを主に用い、倉沢らの方法を原則
に踏襲しながらも、批判的な検討を加えた上で調査ナ 析を行い、盛岡の社会地図
作成および都市社会構造の解明を目指す。
【概要と計画】
具体的には、文献講読、地形図判読、空中写真の実体視、フィールドワーク、コン
ピュータマッピング、多変量解析 (因子分析、クラスター分析)、報告書の作成等を行う。
第 1 週 ガイダンス
第 2 週 社会地図関連の文献講読
第 3 週 盛岡関連の文献講読
第 4-5 週 盛岡の地形に関する調査ナ
第 6-7 週 盛岡市街地の発展過程に関する調査ナ
第 8 週 フィールドワーク
第 9-10 週 盛岡の社会地図作成
第 11-12 週 因子分析による社会地区の分析
第 13 週 フィールドワーク
第 14-15 週 報告書の作成
【教室外の学習】
【テキスト、教材、参考書】
テキストは使用しない
盛岡の地形図 (授業で指示) と色鉛筆 (8 色以上) を各自用意すること
参考書:
『東京の社会地図』(倉沢進編 1986)
【授業形式】
実習形式。最終的に全員で報告書を作成する。
【成績評価の方法と基準】
出席状況、授業への取り組み方、報告書の内容を総合的に判断し
て評価する。
【履修に当たっての留意点】
2.4.35
人文地理学演習I
授業科目名: 人文地理学演習I
旧・科目名:地域地理学演習 IV
担当教官名:高橋 宏一 所属:人間科学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人234
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
テーマ:ジェンダーの地理学−シングル女性の都市空間−
最近の非婚化や晩婚化に伴い、特に大都市ではシングル女性の増加が著しい。地理学で
も 1980 年代以降ジェンダーの視点から女性を対象とした研究が行われるようになってきた。
本演習で用いるテキストは、大都市圏 (特に東京大都市圏) に居住するシングル女性の意識
や生活の一端について、居住地選択を中心に地理学の立場から調査ナ 析した研究論文
編集したものである。
各論文では、▲僖薀汽ぅゥ轡鵐哀 筺惱 たちの住宅事情』などマスコミで報じら
ているシングル像や当事者の語りを、統計データや客観的資料によって裏付けようとして
いる。特に地理学的に関心があるのは、このような現象をうみだした地域的背景や現象の
空間的側面である。そのために GIS(地理情報システム) を用いた地図化の他に、アンケー
ト調査、グループゥぅ鵐織咼紂次⊃質悒ぅ鵐織咼紂次∋┿錣筌離鵐侫
ション作品の内
分析などを行っている。
演習を通して、地理学的なものの見方ス佑
を身につけると共に、ジェンダーの地
学とは何かを一緒に考えたい。
【概要と計画】
第 1 週 ガイダンス
第 2 週 序章 シングル女性の都市空間
第 3-4 週 第 1 章 GIS を用いたジェンダーゥ泪奪
第 5-6 週 第 2 章 主題別ジェンダーゥ泪奪
第 7-8 週 第 3 章 東京大都市圏における 30 歳代シングル女性の居住地選択
−アンケート調査とグループゥぅ鵐織咼紂爾砲茲詈 析
第 9-10 週 第 4 章 東京大都市圏における 30 歳代シングル女性の居住地選択
−深層インタビューの質的分析と三角測量法的検証−
第 11-12 週 第 5 章 都心居住−シングル女性向けのマンションの供給−
第 13 週 第 6 章 イ里茲Δ弊験茵檗 Hanako』の賃貸住宅情報−
第 14-15 週 第 7 章 シングルゥ▲殴ぅ鵑僚斬靆簑蝓歸豕 23 区のひとり親世帯−
【教室外の学習】
当該週の担当者は、参考文献等を調べた上で、事前にレジュメデ柯杙駑舛鮑鄒 する
【テキスト、教材、参考書】
若林芳樹他編著 (2002)『シングル女性の都市空間』大明堂 (2800 円)
【授業形式】
演習形式。
【成績評価の方法と基準】
出席状況および授業への取り組み方を総合的に評価。
【履修に当たっての留意点】
2.4.36
スポーツ行動論
授業科目名: スポーツ行動論
旧・科目名:社会体育学 I
担当教官名:浅沼 道成 所属:人間科学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人23
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
この講義は、スポーツ行動に関する概論となる。
特に、スポーツ社会学的側面とスポーツ心理学的側面からスポーツ行動について概説して
いく。
【概要と計画】
〔スポーツ社会学的側面〕
1.スポーツと社会
2.スポーツにおける社会化理論
〔スポーツ心理学的側面〕
3.スポーツの生理心理学
4.スポーツと動機づけ
〔まとめ〕
5.スポーツ行動を読む
【教室外の学習】
普段から、まわりで起こっているスポーツ現象の情報(大リーグやプロ野球、Jリーグな
どのプロスポーツ、高校野球や日常のスポーツ活動)を新聞や雑誌、テレビなどで収集して
いること。
【テキスト、教材、参考書】
参考図書
・スポーツ社会学講義、森川・佐伯編著、大修館書店
・新版運動心理学入門、松田・杉原編著、大修館書店
【授業形式】
各回ごとに資料を渡し、それに基づいて講義を進めていく。
【成績評価の方法と基準】
出席(70 点)+レポート(30 点)により評価する。
【履修に当たっての留意点】
多少でもスポーツに興味を持っている学生の履修が望ましい。
2.4.37
スポーツ行動論特講
授業科目名: スポーツ行動論特講
旧・科目名:社会体育学 II
担当教官名:浅沼 道成 所属:人間科学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人23
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
スポーツ行動論を支えているスポーツ社会学とスポーツ心理学の理論と方法について論じ
ていく。また、トピックス的な話題について取り上げ、その解読をしていく。
【概要と計画】
1.スポーツ社会学の理論と方法
・スポーツの社会的構造と機能
・スポーツの文化
・スポーツ集団
・方法と課題
2.スポーツ心理学の理論と方法
・動機づけ
・スポーツにおけるメンタルトレーニング
【教室外の学習】
スポーツに関わる様々な話題に意識を向け、興味ある現象についてまとめておく。
【テキスト、教材、参考書】
スポーツ社会学の基礎理論、菅原編著、不昧堂出版
新しいスポーツ心理学入門、麓 著、春秋社
テニスメンタル必勝法、海野・山田・植田共訳、大修館書店
【授業形式】
各回ごとに資料を渡し、それに基づいて講義を進めていく。
【成績評価の方法と基準】
出席(70 点)+レポート(30 点)により評価する。
【履修に当たっての留意点】
スポーツに興味を持ち、またスポーツ行動論を履修しているものが
望ましい。
2.4.38
スポーツ行動論演習I
授業科目名: スポーツ行動論演習I
旧・科目名:x
担当教官名:浅沼 道成 所属:人間科学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人34
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
スポーツ行動に関連する研究を社会学的視点から検討することによってスポーツ現象を解
読していく事が目標。
【概要と計画】
スポーツ社会学の文献(論文など)を講読し、研究目的と分析方法を検討する。
【教室外の学習】
スポーツに関する社会学的な現象の情報収集
【テキスト、教材、参考書】
講義時に指定する。
【授業形式】
論文を分担しそれぞれの発表を元に対話形式で進めていく。
【成績評価の方法と基準】
出席と発表担当のレジメ等を総合的に評価する。
【履修に当たっての留意点】
スポーツと社会学的な現象に興味をもっている学生が望ましい。
2.4.39
スポーツ行動論演習II
授業科目名: スポーツ行動論演習II
旧・科目名:x
担当教官名:浅沼 道成 所属:人間科学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人34
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
スポーツ行動に関連する研究を心理学的視点から検討することによってスポーツ現象を解
読していく事が目標。
【概要と計画】
スポーツ心理学の文献(論文など)を講読し、研究目的と分析方法を検討する。
【教室外の学習】
スポーツに関する心理学的な現象の情報収集
【テキスト、教材、参考書】
講義時に指定する。
【授業形式】
論文を分担しそれぞれの発表を元に対話形式で進めていく。
【成績評価の方法と基準】
出席と発表担当のレジメ等を総合的に評価する。
【履修に当たっての留意点】
スポーツにおける心理学的な現象に興味をもっている学生が望まし
い。
2.4.40
心理療法論
授業科目名: 心理療法論
旧・科目名:心理療法論
担当教官名: 宮田 敬一 所属: お茶の水女子大学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人234
開講学期:前期集中 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
家族システム論に立脚した、成員の問題行動に対する短期の効果的、効率的介入モデルを
提示することで、家族療法の基本的な理解を目指す。
【概要と計画】
1)家族療法とは何か
家族システム論の考え方を提示する。
2)家族療法の学派
主要な家族療法各学派の差異について解説する。
3)−5)MRIアプローチの実際
6)−7)ストラティージックアプローチの実際
8)−10)解決志向アプローチの実際
11)家族システムと社会的システムの相互作用
12)ナラティブ・アプローチ
13)初回面接の過程
14)初回面接の実際
15)まとめ
【教室外の学習】
講義の中で適宜指示を出す。
【テキスト、教材、参考書】
テキストは使わず。
参考文献:ブリーフセラピー入門(金剛出版、1994)
なお、その他の文献は授業の中で指示する。
【授業形式】
基本的に講義形式であるが、初回面接の実際では、実習が入ること
もありうる。
【成績評価の方法と基準】
出席(50%)、レポート(1回、50%)
【履修に当たっての留意点】
出席を重視する。
2.4.41
行動科学統計法I
授業科目名:行動科学統計法I
旧・科目名:行動科学統計法 I
担当教官名:堀毛 一也 所属:人間科学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人23
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
行動科学では、探索的もしくは仮説検証的な研究デザインを中心に統計的手法を用いた推
定・検定や回帰分析、因子分析等の多変量解析を用いる機会が多い。本講義では、「基礎統
計学」の授業を基盤に、行動科学(心理学・社会学・地理学・スポーツ行動学)等で用いら
れる統計的検定や解析手法について学習し、関連領域の論文を的確に読みこなす力を育成す
るとともに、個々の研究で収集したデータを自分の力で解析できるスキルの獲得をめざす。
【概要と計画】
1 行動科学統計法とは
2 尺度の水準と代表値・散布度
3 正規分布と偏差値・標準化
4 仮説検定の基本(母集団・標本とサンプリング)
5 平均の差の検定
6 一要因分散分析
7 二要因以上の分散分析
8 共分散と相関・順位相関
9 回帰分析と重回帰分析
10 共分散構造分析
11 尺度の信頼性と妥当性
12 因子分析
13 クロス表と対数線形モデル
14 その他の多変量解析 15 予備
【教室外の学習】
グループを組んで統計ソフト(SPSS)を用いた実習を
行ってもらう予定
【テキスト、教材、参考書】
グループごとに数冊の教科書を購入してもらうよてい
である。詳細は講義の初日に説明する。
【授業形式】
パワーポイントを用いた授業形式を基本とするが、
必要に応じてグループ化し、理解を深めることもある。
【成績評価の方法と基準】
毎回出席をとり、1回5点として総合評価に加算する。
試験は記述式(100点満点)。その他、実習を
行う場合にはレポート内容も評価に加え総合的に
判断する。
【履修に当たっての留意点】
欠席すると流れについてこれなく場合があるので
注意すること。
2.4.42
社会調査法
授業科目名: 社会調査法
旧・科目名:社会調査法
担当教官名:横井 修一、山崎 達彦、竹村 祥子 所属:人間科学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人2
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
現代社会において必要な、社会調査についての知識(「調査リテラシー」)をもつこと、
および社会学などの実証研究における「調査」の方法論的な問題を考察し知識をもつことを
目標としています。社会調査やアンケートに関する具体的な技術・技法については、この授
業では扱いません。
【概要と計画】
0.
「社会調査法」の内容
機ゼ匆馗敢困侶弉茵閉敢困料澗料 )──科学的な社会調査
供ジ渋紊砲 ける社会調査
掘ツ敢宰,伴匆馗敢困諒 野
検ゼ匆馗敢困諒 法
后ゼ匆餡奮悗砲 ける理論と調査
【教室外の学習】
適宜、小レポートの提出を求める。また、原則として、毎時間コメントカードを渡し、次
の時間ま
でに、質問や感想・意見などを書いて提出してもらいます。
【テキスト、教材、参考書】
テキストは使用しませんが、適宜、参考書を紹介します。
【授業形式】
授業形式講義形式で、授業内で実習的な作業は行ないませんが、
随時、レポートを課します。
【成績評価の方法と基準】
基準試験の成績とレポートの評価を総合して評定します。
【履修に当たっての留意点】
「社会調査実習」を受講していなくともよいが、「社会調査実習
機廚亮 業内容がある程度前提になるので、「実習」を受講してい
ない場合は参考書などによって予備知識をもつのが望ましい。
なお、この授業では、社会調査の具体的な技術・技法については
、取り上げません。
2.4.43
社会福祉論
授業科目名: 社会福祉論
旧・科目名:社会福祉論
担当教官名:塩村 公子 所属:岩手県立大学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人234
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
社会福祉について、その背景となる理念・理論・知識・技術を体系的に理解することを目標
とする。
【概要と計画】
社会福祉に関する以下の内容を中心に講義を行う。
1)社会福祉とは(社会福祉の概念)
2)社会福祉概念の変遷
3)社会福祉分野の分類
4)社会福祉の展開
5)社会福祉の人材養成
6)社会福祉をめぐる議論
【教室外の学習】
各内容により課題(小レポートやブックレポートなど)を出すことがある。
【テキスト、教材、参考書】
テキストは使用しない。参考書や教材は、講義のはじめに紹介する
。
【授業形式】
授業は講義形式で行う。授業への感想をフィードバック票に記入し
提出することを毎回学生に求める。
【成績評価の方法と基準】
1)出席75%以上の者に対し筆記試験を行う。
2)各課題を提出し、且つ、上記試験において60%以上の者に単
位を認定する。
3)成績は筆記試験を重視し、総合的に評価する。
【履修に当たっての留意点】
平成11年度入学以前の学生は、「社会保障法」(砂山・藤原)と
合わせて、科目名「社会保障」(4単位)に振り替えることができ
る。
2.4.44
特別研究
授業科目名: 特別研究
旧・科目名:
担当教官名:各コース担当教官、堀毛 一也、(コース代表) 所属:(各講座)
科目の種別:必修科目/専門科目 対象学生:人4
開講学期:通年 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
人間科学講座行動科学コースでは、「人間行動」をテーマに、その個人的側面と社会的側
面について、心理学および社会学を中心に、人文地理学とスポーツ行動論を加えた行動科学
的視点のもとで、全体関連的な理解を深めることを目標としている。特別研究の意義は、本
コースにおける個々の学習の成果を「作品」の形で残すことにある。
【概要と計画】
1年次では、基礎ゼミおよび人間科学概論、人間科学基礎実習を通じ、行動科学に限らず、
人間科学全般に関する知識や関心・研究技法を幅広く習得することが求められる。2年次で
は、社会調査法実習や心理学基礎実験を通じ、経験科学としての心理学・社会学等の基本的
な研究法を学ぶとともに、グループ単位での共同作業や論議の重要性について学習する。3
年次では、特殊実験調査において、担当教官の指導のもとに、個別テーマによる論文を前後
期それぞれ1編づつ作成することが課題となる。その際、行動科学のもつ学際的な視点を育
成するために、1編は心理学を中心とする視点から、もう1編は社会学を中心とする視点か
ら論文を作成することになる。また前後期とも、中間発表・最終発表という形で、計6−8
回にわたり自己の研究に関するプレゼンテーションを行い、発表やディベートのスキルを身
につけることも求められる。4年次には、これらの学習の集大成として、1年を通じ担当教
官の指導を受けつつ、構想発表、2回にわたる中間発表、最終発表という流れの中で、4年
間にわたる学習の成果を「特別研究」としてまとめ、報告を行う。
【教室外の学習】
上述のように、学年の進行とともに、研究のスキルアップが図れるようにカリキュラムが
組まれているので、それにあわせて教室外でも必然的に自主的な学習を行う姿勢が求められ
る。
【テキスト、教材、参考書】
個別の研究ごとに、教官と相談しながら、文献収集を行ったり、調
査・実験計画を立案することになる。
【授業形式】
担当教官と研究室で定期的に面談しながら研究を進めることになる
が、基本的に集団指導体制を敷いているので、他の教官とも自由に
面談しながら課題に取り組むことが望ましい。
【成績評価の方法と基準】
コースの全教官がすべての論文を読み論理性、独自性、研究方法の
妥当性等を中心に評価を行う。同じく全教官の出席のもとで個別に
口頭試問を行い、それぞれの研究領域における自己の研究の位置づ
けや意義等について説明を求め、総合的に評価を行う。
【履修に当たっての留意点】
特別研究に至る各学年の課題をきちんとこなすこと。就職活動によ
る支障が出ないよう、ゆとりをもって計画・立案すること。日頃か
ら問題意識を整理・保有し、テーマに結びつけてゆく姿勢が望まれ
る。
2.4.45
生理学特講
授業科目名:生理学特講
旧・科目名:生理学
担当教官名:高島 浩一郎 所属:岩手医科大学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人123
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
体の仕組みについての学問である生理学の中で、行動科学・心理学・社会心理学に関連が
深い神経系・感覚系・運動系の生理学を学ぶ。ヒトの心理・行動のあり方は体験的に知って
はいても、それを科学的に説明することは難しい。この授業では、ヒトの心理・行動の基礎
となっている神経系などがどういう仕組みで働いているのか、更にその仕組みからするとヒ
トの心理・行動はどのように説明される可能性があるのかということを考えることにより、
ヒトの心理・行動をより深く理解するための一助としたい。
【概要と計画】
ヒトの心理・行動については昔から研究されてきたが、難しい問題が多い。ここでは、担
当教官が上記目標のために役立つだろうと考えたごく一部の話題に絞り、生理的な仕組みを
深く理解してから、ヒトの心理・行動をどう説明できるかを皆でできるだけ深く掘り下げて
考えていくことにする。
毎回の授業計画としては
1. 序論・行動
2− 5.感覚系
6− 7.運動系
8−12.神経系
13−15.総合
【教室外の学習】
毎回、小問題を出すので、考えてレポート(課題レポート)を書いてくること。
【テキスト、教材、参考書】
特に指定しないが、各自、お好みの生理学の教科書を手に入れるか
、図書館などを活用すると役に立つかもしれない。
【授業形式】
講義+議論+問題回答(出席レポート)
【成績評価の方法と基準】
出席レポートと課題レポートの内容による。評価の基準は、
(1)問題が把握できているか、
(2)自分なりに考えているか、
(3)論理が明確か、
(4)根拠に基づいているか、
(5)努力が見られるかの5項目で、各2割である。
【履修に当たっての留意点】
考える機会をできるだけ多く提供するので、できるだけ出席し、
できるだけ考えるよう努力してほしい。
2.4.46
心理学概論II
授業科目名:心理学概論II
旧・科目名:行動科学史
担当教官名: 山口 浩 所属:人間科学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人3
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
心理学概論2は、行動科学コースの主要領域のひとつである心理学の基礎的知識を再整理
し、より専門的学習の基盤を確認する科目である。本科目は心理学の分野全般にわたって理
解する必要のある重要概念や必須用語を紹介し、各自が引き続き自律的に知識の整理を行っ
ていけるよう促すことを目標とする。
行動科学コースの学生には将来心理学関連の専門職試験(公務員試験)等を受験する者も
いるだろうし、大学院受験を考える学生もいるだろう。この科目を一助として今後の学習に
弾みをつけていただきたい。
【概要と計画】
受講生には、指定した教科書や資料の中からあらかじめ範囲を示し、次回にその範囲のテ
ストを行う。また時間中には、前回のテスト結果の講評を行ったり、いましがた実施したテ
ストへの解説を行う。その中で、今まで学んだこと、あるいはこれから知識の整理をすべき
事を明確にし、更に自律的に学習を進めてほしい。
以下、予定担当教官名および範囲を示しておく。
第1∼第4回 (担当;山口 浩)
ガイダンス、心理学の歴史、心理生理学、学習心理学、動機づけ等について。
第5∼第7回 (担当;松岡和生)
感覚・知覚・認知心理学について。
第8∼第10回 (担当;堀毛一也)
社会心理学について。
第11∼第13回(担当;織田信男)
発達、人格、臨床の各心理学について。
第14∼第15回
予備日および最終筆記試験日
【教室外の学習】
毎回知識の確認のためのテストを行うので,指定された教科書や資料の該当範囲を予習し
ておくことが重要である.短時間に心理学の全領域の基本概念と用語を身につけてもらうの
で、講義時以外の自学自習が必要不可欠である。
【テキスト、教材、参考書】
金城辰夫(編)『図説 現代の心理学入門』(培風館)、こちらは
必ず購入のこと。毎回のテスト問題はここから出題する。また、心
理学の歴史関係については、心理学概論1の教科書である「梅本・
大山(編) 心理学史への招待 サイエンス社」から出題予定。
参考図書として、東洋・大山正・詫間武俊・藤永保(編)『心理用
語の基礎知識』(有斐閣)。
その他に各種心理学辞典ね儻貊犬覆匹魍銅 用意しておくこと
【授業形式】
講義方式
授業は毎回、心理学の各分野ごとの予習を前提とした確認のための
テストを実施する。その上で当該分野に解説を加えるという形式で
すすめていく。
【成績評価の方法と基準】
基本的に全講義へ出席しテストを受けることが単位認定の前提条件
になる。その上で最後の総合試験で6割以上の成績であげること。
毎回のテストの成績が思わしくなくともさほど心配はいらない。
【履修に当たっての留意点】
将来、心理系の専門職試験を受けるときに、自分はできるつもり
でいても、意外に点数がとれないものである。専門試験の勉強は直
前で始めても焦るばかり。まず、この講義をとって、試験問題とな
ったときに自分はこんなにできないのかとショックを受けてほしい
。その上で、この科目をきっかけに知識を整理する弾みとしてほし
い。
本科目は、行動科学コースの必修科目ではないが、専門職や大学
院受験を考える学生にはぜひ取ってほしい科目である。
2.4.47
社会学概論II
授業科目名:社会学概論II
旧・科目名:行動科学史
担当教官名:山崎 達彦 所属:人間科学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人34
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
この授業は、社会学における若干の方法論的なジレンマに焦点を絞って、社会学史を概観
するものです。その授業目標は、社会学における ( 法論的主観(主体)主義と客観(客体
)主義、 ∧ 法論的個体(個人)主義と集合(社会)主義、及び
潺 ロ(微視的)アプロ
ーチとマクロ(巨視的)アプローチの、それぞれの兼ね合いの重要性について、履修者が理
解を深め、社会学的な視点を習得するように導くことです。
【概要と計画】
機ー匆餝悗砲 ける社会学史の役割
供ー匆餝愡砲僚 奮 とそれぞれの特質
掘ー匆餝悗領拈椽 奮悗箸隆愀犬砲 ける社会学史の諸相
検( 法論的主観(主体)主義の系譜と客観(客体)主義の系譜
后( 法論的個体(個人)主義の系譜と集合(社会)主義の系譜
此.潺 ロ(微視的)アプローチの系譜とマクロ(巨視的)アプローチの系譜
察仝渋綣匆餝悗亮匆餝愡謀 課題
【教室外の学習】
毎回配布するレスポンスカードの活用によって履修状況を把握する一方、授業の節目節目
で簡単な学習課題を提示することによって、予復習の便宜を図ります。
【テキスト、教材、参考書】
・テキストは使用しませんが、必読文献をはじめ、教材や参考書に
ついて は、授業中に随時指示します。
【授業形式】
・講義形式によりますが、毎回レスポンスカードを配布し、履修状
況について(理解の度合いや質問等を)記載してもらい、その内
容を踏まえて、次回の講義を行うなど、できるだけ双方向的に授
業を進めます。
【成績評価の方法と基準】
・成績評価の方法としては、出席状況、レスポンスカードの記載内
容、課題レポート及び期末試験結果などによって多面的に評価し
ますが、特に 期末試験結果が最も重視されます。
・期末試験の成績評価については、上記の授業の目標の項目に記載
した3点についての理解度と社会学的視点の習得度を基準にして行
います。
【履修に当たっての留意点】
・上記の各項目の記載内容をよく踏まえて履修すること。
・できれば、「社会学概論 機廚陵 修経験者(単位取得の有無は問
わない)が履修することが望まれますが、これは履修条件ではあ
りません。
3
3.1
国際文化課程
課程導入科目
3.1.1
国際文化入門
授業科目名: 国際文化入門
旧・科目名:x
担当教官名: 所属:
科目の種別:必修科目/専門科目 対象学生:人1
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
国際文化入門は,人文社会科学部の国際文化課程に入学した新1年次学生全員を対象に
して,開講される授業科目である。
国際文化課程には,文化システムコース,アジア文化コース,欧米言語文化コースの3
つのコースが置かれ,日本・中国をはじめとするアジア諸国,欧米諸国の文化,アジア・
欧米といった広域文化圏の文化,さらにそれらの地域を越える国際的な場における文化の
本質と文化的システムの諸相を学生に伝授することを目指している。
【概要と計画】
この授業計画は,国際文化課程全体と3コースそれぞれの基礎及び基本的な概観を示す
と共に,各コースの特色について新1年次の学生全員に理解してもらうために設定されて
いる。
その概略的な日程は月曜日,3・4校時に予定されている。
A, 課程全般にわたる概説(2回)
B, 3コースそれぞれの担任教官における講義(各,3∼4回)
【テキスト、教材、参考書】
参考書として次のようなものがある。
『国際文化学への招待』島根国士,寺田元一編 新評論社
『国際文化論』平野健一郎 東京大学出版会
【授業形式】
主として講義形式による。
【成績評価の方法と基準】
出席及びレポート
【履修に当たっての留意点】
2年次からのコース選択の情報や留意点が示される重要な授業である。
3.2
課程共通科目
3.2.1
文化研究方法論
授業科目名: 文化研究方法論
旧・科目名:x
担当教官名:菊地 良夫、他 所属:文化科学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人1
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
私たちは生きていくために、いろいろなものを必要とします。食糧などという自明のもの
から、意識しないけれども現代社会ではそれなしでは生きていけないというような、例えば
文化などまで。この授業では、文化という曖昧な現象に対して、どのような方法で接近でき
るかをさまざま視点から取り上げて説明します。文化という現象をただ外から眺めているだ
けでは、文化に流されるだけになってしまうでしょう。文化とはなんだろうかという方法を
考えるためには、文化現象を分析する必要が生まれてきます。文化とは人類が産み出す巨大
な、しかも常に流動的な現象です。ですから、分析方法も多様であるという前提に立って、 なおかつ自分なりの分析方法が見いだせるようになること、つまり自分の責任でこの世を生
きていくという「主体的な判断力」の基礎となることがこの授業の目標となります。
【概要と計画】
オリエンテーションで講義内容、担当者名等のプリントを配布し、文化研究についての全
体的な説明および受講する場合の諸注意を行います。
4/15 オリエンテーション(菊地良夫)
4/22、5/6、5/13、5/20、 アジア文化担当教官の講義
5/27、6/03、6/10、6/17、 欧米言語文化担当教官の講義 6/24、7/01、7/08、7/15、 文化システム担当教官の講義
【教室外の学習】
講義中に紹介された参考文献を積極的に読んでみること。
【テキスト、教材、参考書】
テキストは使用しない。必要に応じて、資料などは適宜プ
リントにて配布する。また、参考文献については授業中に指示す
る。
【授業形式】
複数教官で分担して行う講義形式。
【成績評価の方法と基準】
期間中、3本のレポート(それぞれ1200字∼2000字)を課
す。
レポートのテーマ(題目)は、それぞれの講義に関連したものであ
ること。
また、出席率も評価の対象とする。
【履修に当たっての留意点】
この講義は、国際文化入門と並んで、1年次末のコース決定の目
安となる重要な講義です。コース決定によって、卒業の必修科目で
ある「特別研究」(いわゆる卒業論文)としてなにをテーマにする
かと深く関係してきます。
3.2.2
アジア文化論
授業科目名: アジア文化論
旧・科目名:文化論II
担当教官名:担当教官 所属:
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人1
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
(授業の目標)
アジア、とりわけ東アジア地域の諸文化のありようについて学ぶ際にその基本をなす諸
問題に関する包括的・概説的講義を聞き、理解を深めることによって、文化一般に関する
幅広い知的好奇心を涵養する。
(授業の概要と計画)
10 月2日 菊田紀郎 「序論」(ガイダンス・授業に関する趣旨説明を含む)
詳細は,後日記述する。
(教室外の学習)
各授業担当教官が適宜指示する。
【テキスト、教材、参考書】
各授業担当教官が適宜指示する。
【授業形式】
講義形式。
【成績評価の方法と基準】
毎回必ず出席をとる。また不定期に小テストを行う。成績評価は、
学期末試験の得点と出席点、小テスト(全教官分)の得点を総合し
て行う。くれぐれも、一人の教官の授業についての勉強だけで何と
かなるなどと、甘くみることのないように。
【履修に当たっての留意点】
とくになし。
3.2.3
欧米言語文化論
授業科目名: 欧米言語文化論
旧・科目名:文化論II
担当教官名:齋藤 博次、他 所属:欧米研究
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人1
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
本講義では、「欧米の文化をもっとよく知ろう」という観点から、イギリス、アメリカ、
ドイツ、フランス、ロシアのそれぞれの地域的特性、つまり地政学的環境や国民性といった
ことから文学、美術、映画などにいたるまでの広義の「文化」的特性について、その言語
的・歴史的背景を重ね合わせながら考えてゆく。ここで学び得たことがらは、地域研究にし
ろ比較文化研究にしろ、今後のより深化した、より総合的な発展的研究への橋渡しとなるは
ずである。
【概要と計画】
第1回目の授業時にガイダンスを行った後、以下の計画に従って講義をすすめていく。
1. ドイツ研究入門(3回)
ドイツの地理・歴史的環境、ドイツ人の特長、ドイツ語あれこれ、ドイツ文化(文
学、演劇、映画、美術など)
2. フランス研究入門(3回)
フランスの地理・歴史的環境、フランス人の特長、フランス語あれこれ、フランス
文化(文学、演劇、映画、美術など)
3. ロシア研究入門(3回) ロシアの地理・歴史的環境、ロシア人の特長、ロシア語あれこれ、ロシア文化(文
学、演劇、映画、美術など)
4. アメリカ・イギリス研究入門(3回)
第2言語習得と英語コミュニケーション
英語と社会
イギリスの文化と文学
アメリカの文化と文学
【教室外の学習】
講義中に指示された関連文献などを積極的に読むことが大切である。
【テキスト、教材、参考書】
テキストは使用しない。参考資料などは必要に応じて適宜プリント
にて配布する。また、関連文献は授業中にそのつど指示する。
【授業形式】
原則として講義形式を採用するが、場合によってはヴィデオなどを
利用した授業形式になることもある。
【成績評価の方法と基準】
学期末試験による。
【履修に当たっての留意点】
ここで取り上げる諸地域の文化は、それぞれが排他的に、単独で存
在している訳ではもちろんない。従って、受講生にとっては、将来
研究しようと考えている地域以外の文化に触れることが、現段階で
はとりわけ重要である。全員が全講義を聴き通す意気込みで授業に
臨んでほしい。
3.2.4
文化システム論
授業科目名: 文化システム論
旧・科目名:文化論I
担当教官名:杉浦 直、他 所属:文化科学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人1
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
「文化」と「文化システム」を適確に定義することは難しいが、一応、人間の人間としての存在を
可能ならしめている認識や意味の在り方を「文化」、この文化を媒介として構成された人間世界の諸
制度やシステムを「文化システム」としておこう。本講義は、文化と文化システムの本質、形態、構
造、諸相を4人の専門が異なる教官の共同講義によって解き明かそうとするものである。担当する4
人は、文化と文化システムについての一応の共通理解を持っているが、時に矛盾・対立する見解を述
べるときもあろう。そのことを含めて受講者には複雑な文化の世界を楽しみ味わっていただきたいと
念じている。
【概要と計画】
概要と計画
1.文化と自然(中村文郎教官)
人間の内なる自然としての身体を通して人間固有の存在を探るとともに、世界理解の基本枠組みた
る知覚と言語の問題を考える。
2.文化とシンボル(杉浦 直教官)
文化的過程の本質をなすシンボル化過程に着目し、人類文化に見られるシンボリズムの諸相や特質
、形成、変化を探る。
3.文化と制度(小林 睦教官)
自然を「耕し」、文化という一つの形へ仕上げていく仕組み、すなわち文化生成のための装置とし
ての「制度」という視点から、文化の問題にアプローチする。
4.文化と文明の思想史(池田成一教官)
文化と文明に関する 18 世紀以降の欧米の思想史を概観し、特にルソーからレヴィ・ストロースへの
思想的系譜を検討する。
【教室外の学習】
教室外の学習
指示された参考書を読み、身近な文化の諸相を観察しつつ、文化と文化システムについて常に意識
的に考える。
【テキスト、教材、参考書】
各教官が授業中適宜指示する。
【授業形式】
講義中心だが、質疑応答や資料の解読を適宜含む。
【成績評価の方法と基準】
出席と期末試験(またはレポート)による。
【履修に当たっての留意点】
新課程の文化システム・コースの学生はコース基礎科目として必修、アジ
ア文化コース・欧米言語文化コースの学生には課程共通科目として選択必
修である。なお、旧課程学生(平成 11 年度以前入学生)には「文化論 機
として単位認定するが、地域文化基礎講座(人間文化論)の学生は「文化
論 機廚 必修であり、最後のチャンスとなる可能性が高いので、単位未習
得の学生はこの年度で必ず取ってください。
3.3
文化システムコース
3.3.1
文化システム論
授業科目名: 文化システム論
旧・科目名:文化論 I
担当教官名:杉浦 直 所属:文化科学
科目の種別:必修科目/専門科目 対象学生:人1
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
「文化」と「文化システム」を適確に定義することは難しいが、一応、人間の人間として
の存在を可能ならしめている認識や意味の在り方を「文化」、この文化を媒介として構成さ
れた人間世界の諸制度やシステムを「文化システム」としておこう。本講義は、文化と文化
システムの本質、形態、構造、諸相を4人の専門が異なる教官の共同講義によって解き明か
そうとするものである。担当する4人は、文化と文化システムについての一応の共通理解を
持っているが、時に矛盾・対立する見解を述べるときもあろう。そのことを含めて受講者に
は複雑な文化の世界を楽しみ味わっていただきたいと念じている。
【概要と計画】
1.文化と自然(中村文郎教官)
人間の内なる自然としての身体を通して人間固有の存在を探るとともに、世界理解の基本
枠組みたる知覚と言語の問題を考える。
2.文化とシンボル(杉浦 直教官)
文化的過程の本質をなすシンボル化過程に着目し、人類文化に見られるシンボリズムの諸
相や特質、形成、変化を探る。
3.文化と制度(小林 睦教官)
自然を「耕し」、文化という一つの形へ仕上げていく仕組み、すなわち文化生成のための
装置としての「制度」という視点から、文化の問題にアプローチする。
4.文化と文明の思想史(池田成一教官)
文化と文明に関する 18 世紀以降の欧米の思想史を概観し、特にルソーからレヴィ・ストロ
ースへの思想的系譜を検討する。
【教室外の学習】
指示された参考書を読み、身近な文化の諸相を観察しつつ、文化と文化システムについて
常に意識的に考える。
【テキスト、教材、参考書】
各教官が授業中適宜指示する。
【授業形式】
講義中心だが、質疑応答や資料の解読を適宜含む。
【成績評価の方法と基準】
出席と期末試験(またはレポート)による。
【履修に当たっての留意点】
新課程の文化システム・コースの学生はコース基礎科目として必修
、アジア文化コース・欧米言語文化コースの学生には課程共通科目
として選択必修である。なお、旧課程学生(平成 11 年度以前入学生
)には「文化論 機廚箸靴特碓滅 蠅垢襪 、地域文化基礎講座(人
間文化論)の学生は「文化論 機廚 必修であり、最後のチャンスと
なる可能性が高いので、単位未習得の学生はこの年度で必ず取って
ください。
3.3.2
テクスト分析論I
授業科目名: テクスト分析論I
旧・科目名:欧米文学論講義 I
担当教官名:菊地 良夫 所属:文化科学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人123
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
テクストとはなにか?テキストとの違いは?どちらも翻訳語なのだから、原語が違うのな
らその原語を調べればよい。ところがやっかいなことに同じ原語(text 英、texte 仏)なの
だ。というように、まずテクストとは何かについて理解することから始める。つぎに「分
析」とはなんのために、どんな方法で行うのかという問題を検討したのちに、「作品と作者
の死」(ロラン・バルト)を中心テーマにして、作家ー作者ー作品ー読者の関係について理
解することを目標にしている。
【概要と計画】
テクストとテキストの違い
記号コミュニケーションの六つの機能(ヤーコブソン)
開かれた作品と閉ざされた作品(ウンベルト・エーコ)
作者の死(ロラン・バルト)
作品からテクストへ
テクストの意味生成
【教室外の学習】
ジャンルを問わず手当たり次第多くの本を読むこと。おもしろい(分かる)、おもしろく
ない(分からない)という二種類の本に出会ったとき、自分の中に生まれた分かる分からな
いという感情は、なぜか?という問を自分自身に発するようにして読んでみよう。
【テキスト、教材、参考書】
土田智則、神郡悦子、伊藤直哉『現代文学理論 テクスト・読み・
世界』新曜社
【授業形式】
講義中心で進められるが、理解を深めるための具体例として、い
くつかの作品の一部を資料として用い、質疑応答を交えて行う。
【成績評価の方法と基準】
小レポート(講義資料の中から) 40
期末試験 40
質問カード 20 【履修に当たっての留意点】
高校の国語ではあまり触れられない学問領域なので、自分の力で
この理論を消化しようとすると苦労する。嫌いにならないように、
まずは講義をちゃんと聴いてから、自力でも理論書が読めるように
しよう。
3.3.3
テクスト分析論II
授業科目名: テクスト分析論II
旧・科目名:欧米文学論講義 I
担当教官名:佐竹 正一 所属:文化科学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人123
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
抽象的な文学作品を教材にする場合には、最初童話などのシンプルなストーリーを学習
の対象にし、それもヴィデオやテレビの映像を合わせて鑑賞するのがよいと思われる。次
に著明な作品を選択し、同一の作品からヴィデオやテレビの、異なった幾つかの作品が制
作される過程を逆に分析し、そこに解明される問題などをクラス全体で確認したいと考え
ている。
【概要と計画】
ドイツにはグリム兄弟という童話の名手が存在し、従来の翻訳に対し、批判的に問題を
提起して、物語本来の姿が話題になっている。作者の生立ちや考え方を易しく伝えるテレ
ビ映像特集等を参考に、視聴覚的な視野に立って、具体的に学習し、テクストに潜む文化
および伝統的な問題にも関心を寄せたいと思う。他に、欧米の作品で、童話や青少年の物
語も教材にし、やはり映像の助けを借りて、楽しく学習する。日本の作品の場合は、より
身近に親しめる作品も考えられ、幅広く学習の対象を取入れ、場合によっては、受講者の
希望も考慮し、出来るだけ多様な授業に出来ればと考えている。
【教室外の学習】
テレビのドラマやヴィデオ映像作品が多く私たちの周囲を取り巻いている。教材は至る
所に存在している。既成の作品だけでなく、日常生活の体験、喜びや悩み、その他に関心
を寄せ、そこからも具体的に問題を見つけだしてほしい。
【テキスト、教材、参考書】
グリム童話、その他の作品については、教室で指示する。必要
に応じ、プリントで対応する。
【授業形式】
講義形式に、ヴィデオ作品およびテレビなど鑑賞の時間を取
り、対話の形式で、お互いの意見の交換の機会を設ける。
【成績評価の方法と基準】
出席重視。1つの作品について、一応の纏めができた段階で意
見交換したり、関連テーマなどを調べたりすることなども入れ
て評価する。
【履修に当たっての留意点】
日常的に経験することなどから、印象深い出来事などにも注意
し、そこからテーマや問題意識を取り出して、作品理解の下地
を養ってほしい。
3.3.4
文化記号論I
授業科目名: 文化記号論I
旧・科目名:x
担当教官名:後藤 尚人 所属:文化科学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人123
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
授業科目は「文化記号論」ですが、本講義では記号論の一分野としての「文化記号論」
に限定することなく、記号論一般を扱ってゆきたいと思っています。今期(前期)は記号
論入門&概論として記号論のアウトラインを描くことが目的です。
【概要と計画】
記号論は 1960 年代に注目され始め、学問的に認知されたのも最近のことです。それゆえ
何をもって記号論とするのかについても定説があるわけではありません。日本では 1980 年
前後に記号論ブームがおきましたが、諸説が乱立したままなので、交通整理をしながら、
記号論のコアの部分をあぶり出してゆきましょう。
第1∼2週:記号論とは何か?
第3∼4週:記号論の源流 I:ソシュール
第5∼6週:記号論の源流 II:パース
第7∼9週:ソシュール系記号論の展開
第 10∼12 週:パース系記号論の展開
第 13∼15 週:記号論の現状と可能性
【教室外の学習】
記号という概念・観点からわれわれをとりまく世界を見つめると新たに何が見えてくる
のかということを意識しつつ、関連文献を読み、思索しておいて下さい。
【テキスト、教材、参考書】
関連文献については教室で指示しますが、以下は必読の書:
フェルディナン・ド・ソシュ−ル、『「ソシュール一般言語
学講義」校注』(トゥリオ・デ・マウロ編)、而立書房、1976
チャールズ・サンダース・パース、『パース著作集2:記号
学』、内田種臣編訳、勁草書房、1986
【授業形式】
基本的には講義。ただし、適時質疑応答や、重要課題につい
ての議論なども含みます。
【成績評価の方法と基準】
学期末に課すレポートで評価します。
【履修に当たっての留意点】
文化システムコースのコース基礎科目ですが、他コース・他
課程の学生の受講も歓迎します。
3.3.5
文化記号論II
授業科目名: 文化記号論II
旧・科目名:x
担当教官名:後藤 尚人 所属:文化科学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人123
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
授業科目は「文化記号論」ですが、本講義では記号論の一分野としての「文化記号論」
に限定することなく、記号論一般を扱ってゆきたいと思っています。今期(後期)は記号
論各論として下記の分野での記号論を取り上げます。
【概要と計画】
記号論とは、対象領域による命名ではなく、対象の切り取り方、つまり方法論による命
名ですから、逆にその対象は限定されることがありません。これまでの記号論の成果から
以下のものに焦点を当ててみましょう。
*動物記号論(シビオク)
*生命記号論(ホフマイヤー)
[*音楽記号論(ナチエ)<= 時間があれば]
【教室外の学習】
記号という概念・観点からわれわれをとりまく世界を見つめると新たに何が見えてくる
のかということを意識しつつ、関連文献を読み、思索しておいて下さい。
【テキスト、教材、参考書】
関連文献については教室で指示しますが、以下のものは重要:
ロラン・バルト、「記号学の原理」in『零度のエクリチュー
ル』、みすず書房、1976
ウンベルト・エコ、『記号論入門』、而立書房、1997
【授業形式】
基本的には講義。ただし、適時質疑応答や、重要課題について
の議論なども含みます。
【成績評価の方法と基準】
学期末に課すレポートで評価します。
【履修に当たっての留意点】
文化システムコースのコース基礎科目ですが、他コース・他課
程の学生の受講も歓迎します。
3.3.6
社会文化論I
授業科目名: 社会文化論I
旧・科目名:x
担当教官名:小林 英信 所属:文化科学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人123
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
最近、憲法改正の動きが活発である。あわせて、教育基本法の改正もさかんに議論されて
いる。本講義においては、教育基本法の改正の議論に焦点を合わせながら、その議論の前史
とも言える1960年代の「期待される人間像」についての議論も検討する。なお、時間が
有れば、その二つの議論と「教育勅語」との関係についても分析してみる。
【概要と計画】
2001年に岩波書店より出版された『思想の言葉 I』の中にある「<人づくり>の無神
経さ」(隅谷三喜男著、『思想』1963年2月号所収)を読みながら、国家と国民、ある
いは政府と民衆との思想的なせめぎ合いについて考える。隅谷のこのエッセイは、当時議論
されていた池田内閣の「人づくり」に対する批判である。この政府の仕掛けた議論は、やが
て「期待される人間像」に取り込まれるので、どのように取り込まれたかを検討する。さら
に、それらの議論は、戦後、保守勢力が機会が有れば復活させたいと考えていた「教育勅語
」と内容的に大いに関係がある。その関係についても分析する。
【教室外の学習】
特になし。
【テキスト、教材、参考書】
1)隅谷三喜男 「<人づくり>の無神経さ」(岩波書店『思想』
1963年2月号所収)
2)その他、「期待される人間像」および「教育勅語」に関する新
聞等切り抜き
1)も2)も、その都度コピーして配布する。
【授業形式】
それぞれの資料を分析し、問題点を洗い出す。そして、それらの議
論の背後にある意図を読みとる。できれば、その意図を実現させな
いために何をすべきか、についても考える。
【成績評価の方法と基準】
1)授業に対して、どれくらい積極的に参加しているかを見る。
2)出席を重視する。
3)レポートを提出してもらう。
【履修に当たっての留意点】
とにかく、授業に積極的に、また主体的に参加して欲しい。
3.3.7
社会文化論II
授業科目名: 社会文化論II
旧・科目名:x
担当教官名:小林 英信 所属:文化科学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人123
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
前期と同じ。
【概要と計画】
前期と同じ。
【教室外の学習】
特になし。
【テキスト、教材、参考書】
前期と同じ。
【授業形式】
前期と同じ。
【成績評価の方法と基準】
前期と同じ。
【履修に当たっての留意点】
前期と同じ。
3.3.8
表象文化論I
授業科目名: 表象文化論I
旧・科目名:比較文学講義 I
担当教官名:山本 昭彦 所属:文化科学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人123
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
ロマン主義とそれに続く象徴主義の時代(19 世紀)から現代芸術(20 世紀)への移行を、文学にお
ける表象と絵画における表象を較べながら考察する。
【概要と計画】
前期はボードレールの詩と批評を中心に、「時間」の表象に重点を置き、芸術における「近代」の
意味を考える。『悪の華』の詩人として知られるボードレールも、最初の出版は美術批評であり、
E.A. ポーの作品の翻訳と共にこれを生涯続けた。文芸批評、舞台批評、音楽批評も行い、また散文詩
も試みた。まずはボードレールの詩を翻訳で読み、多面的な活動を知る。19 世紀という時代背景につ
いても講義する。
第 1 週 イントロダクション
第 2∼ 4 週 近代文学におけるボードレール、その生涯
第 5∼ 7 週 ボードレールにおける時間の表象
第 8∼10 週 19 世紀フランスの文化、進歩の考え、万国博覧会
第 11∼13 週 E.A. ポーとボードレール
第 14∼15 週 ボードレールの散文詩
【教室外の学習】
プリントは講義の前によく読んでおくこと。
美術館、画廊等で出来るだけ絵を見ること。それが出来ない場合は、様々な画集を眺めてみるこ
と。そうすれば講義に対する興味も増すと思われる。
【テキスト、教材、参考書】
ボードレール、安藤元雄訳『悪の華』、集英社文庫。
およぴ、プリントを配布。
【授業形式】
講義形式。但し登録者数が少ない場合は自ずと対話型になる。
スライド等も随時使用する。
【成績評価の方法と基準】
前期末にレポート提出。
【履修に当たっての留意点】
後期は「表象文化論 II」として、前期の内容を受けながら展開する予
定。けれども、半期のみの履修も可能である。
夏休みには、西洋の古典文学(リストから選択)を読んでレポートにま
とめることを勧める。
3.3.9
表象文化論II
授業科目名: 表象文化論II
旧・科目名:比較文学講義 I
担当教官名:山本 昭彦 所属:文化科学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人123
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
前期に引き続き、19 世紀から現代芸術(20 世紀)への移行を、文学における表象と絵画における表
象を併せて考察する。
【概要と計画】
後期は、アトリエ(芸術創造の場)の表象を考える。
ボードレールの詩や考えにも触発された 20 世紀の芸術家たち、セザンヌ、マティス、ピカソなどの絵
画を通して、その表現(創作)の過程を探り、芸術における「表象」の問題を考える。
第 1∼ 3 週 ボードレール「旅への誘い」
第 4∼ 6 週 マティス〈生きる喜び〉、〈豪奢〉
第 7∼ 9 週 セザンヌ〈大水浴〉、ボードレール「腐肉」
第 10∼12 週 ピカソ〈アヴィニョンの娘たち〉とキュービスム
第 13∼15 週 近代とは何か。言葉による芸術とは。表象とは。
【教室外の学習】
プリントは講義の前によく読んでおくこと。
美術館、画廊等で出来るだけ絵を見ること。それが出来ない場合は、様々な画集を眺めてみるこ
と。
【テキスト、教材、参考書】
プリント配布。
ボードレール、安藤元雄訳『悪の華』、集英社文庫。
【授業形式】
講義形式。但し登録者数が少ない場合は自ずと対話型になる。
スライド等も随時使用する。
【成績評価の方法と基準】
期末にレポート提出。
【履修に当たっての留意点】
後期のみの履修も可能であるが、前期の「表象文化論 I」(同じ曜日同
じ時間、火曜 3-4 校時)の内容に続く部分が大きいので、これも履修する
と理解が増すはずである。
夏休みには、西洋文学の古典を読んで(リストから選択)レポートにま
とめることを勧める。
来年度は、「表象文化論 III・IV」を開講の予定。
3.3.10
文化領域論I
授業科目名: 文化領域論I
旧・科目名:地域地理学特講 I
担当教官名:杉浦 直 所属:文化科学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人123
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
本講義は、文化領域論 兇箸箸發法⊆腓箸靴栃顕獣詫 学の諸概念と方法を検討・考察するものであ
る。文化地理学を的確に定義することは難しいが、一応、地理的空間(領域)の特性と構造の解明に
あたって文化現象を重視する、あるいは文化の考察に際して地理学的な考え方を重視する研究分野と
理解しておこう。いずれにしても、文化研究と地理学のインターフェースから文化地理学は生まれる
。講義においては、文化地理学の歴史や目的、文化地理学で使われるさまざまな操作概念を解説した
後、地理学的研究の諸主題(対象)を文化地理学的に検討・考察していく。
【概要と計画】
文化領域論 機柄梓 )における具体的な内容は、変更も有り得るが、ほぼ次のようなものを予定し
ている;
1.文化地理学の発展―ドイツ、アメリカ、日本―
2.文化地理学の目的と主題
3.文化地理学の研究方法―主要操作概念―
1)文化
2)文化地域
3)文化伝播
4)文化生態
5)文化統合
6)文化景観
7)歴史的−文化的方法
4.農業の文化地理
1)農業と文化地理学
2)鍬耕と犂耕
3)栽培植物の起源と伝播
4)種子農業の起源と伝播
5)家畜の起源と伝播
5.漁業の文化地理と漁民の環境認知
【教室外の学習】
授業内容の復習の他、指定された参考書等を使用して適宜学習する。
【テキスト、教材、参考書】
参考書等は、授業中に指示する。
【授業形式】
講義中心だが、地図(主題図)や表などの資料の読解を含む。
【成績評価の方法と基準】
期末試験と出席をほぼほぼ半々に評価する。
【履修に当たっての留意点】
文化領域論 供文經 )と併せて履修する予定でいてほしい。
3.3.11
文化領域論II
授業科目名:文化領域論II
旧・科目名:地域地理学特講 II
担当教官名:杉浦 直 所属:文化科学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人123
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
前期の文化領域論 気鮗 けて、文化地理学の諸主題を検討・考察する。つまり、文化の諸相を空間
的な視点から具体的に解明し、文化にとって場所や空間がどんな意味をもっているか考える。
【概要と計画】
具体的内容はまだ十分には固まっていないが、概ね次のような内容となる予定である;
1.船の文化地理
2.住居の文化地理
1)住居とは何か、また住居と文化地理学
2)秋田県仙北地方の曲家と文化伝播
3)日本の住居形態と文化系統
4)北アメリカの住居形態と文化系統
3.宗教の文化地理
1)宗教と文化地理学
2)宗教文化地域
3)アメリカの宗教の地域性
4)宗教における文化伝播
5)宗教と環境
6)宗教における文化統合
4.ポピュラー・カルチャーの文化地理
5.風土と文明
【教室外の学習】
授業内容の復習の他、指定された参考書等を使用して自主的に学習する。
【テキスト、教材、参考書】
授業中に指示する。
【授業形式】
講義中心だが、主題図の解読やスライドによる景観理解を含む。
【成績評価の方法と基準】
期末試験と出席をほぼほぼ半々に評価する。
【履修に当たっての留意点】
後期だけの履修も可能であるが、文化領域論 気
らに理解は深まるであろう。
ら連続して履修すればさ
3.3.12
文化論I
授業科目名: 文化論I
旧・科目名:x
担当教官名: 北仲 千里 所属: 非常勤講師
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人234
開講学期:前期集中 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
講義テーマ:
「ジェンダー(性別)、セクシュアリティ(性)、家族の社会学」
男らしさ、女らしさは最近大きく変わっていています。しかし、現在でも人生の始まり
から最後まで、雨が降った時さす傘の色からくしゃみの大きさまで、その人の性別によっ
て大きな違いが出てしまうことも事実です。また、男女の間の差異と平等をめぐるテーマ
は、今日大きな社会問題にもなっています。そしてそのことと家族に関するテーマは深く
関係しあっています。また性別の問題と性の問題は、深く関わり合い、私たちの心のどこ
か深い部分、自己意識にまで影響を及ぼしているといえるかもしれません。この講義では、
社会学的なものの見方をベースにして、「男であること、女であること」や家族、そして
セクシュアリティにまつわるテーマを取り上げて、考えていきます。
【概要と計画】
テーマ1 ジェンダーとは何か
今の世の中、男に生まれるのと女に生まれるのとで
人生に違いは出るのか?
「ジェンダー」概念 /搬里琉磴い肇献Д鵐澄
「ジェンダー」概念 ◆嶌絞漫廚函峩菠漫
テーマ2 働くこと、働かないこととジェンダー
テーマ3 ジェンダーと結婚・家族
ゞ畭絏搬欧函崟豢伴臧悄廚涼太
∈О 制度とジェンダー
2板蹐涼罎離献Д鵐澄
げ搬欧鬚瓩阿觴匆駝簑
テーマ3 メンズリブと男性学
テーマ4 セクシュアリティの社会学
\ の規範とジェンダー
▲譽ぅ廚筌好函璽 ー犯罪と社会
札 シュアル・ハラスメント
て雲 愛は異常かそれとも純粋な愛か
ダ舷5蚕僂版タ院γ羸
【教室外の学習】
講義中にプリントを配布するのでその内容をしっかり読みとり、理解するように取り組
んでください。
【テキスト、教材、参考書】
指定しない。講義中にプリントを配布。
参考文献 江原由美子・山田昌弘『新訂 ジェンダーの社会学』放送
大学テキスト、伊藤公雄・国信潤子『女性学・男性学』有斐閣
【授業形式】
集中講義形式。ビデオの視聴や、場合によってはグループ討論も行う。
【成績評価の方法と基準】
テスト結果を中心にしながら、講義中に数回行うミニ・レポートも考
慮して評価する。純粋な出席点というものはない。
【履修に当たっての留意点】
講義中の質問カード及び Email でも質問やリクエストを受けつけるので
活用してください。サイトはこちら
http://www002.upp.so-net.ne.jp/kitanaka/index.html
3.3.13
文化論II
授業科目名: 文化論II
旧・科目名:x
担当教官名: 竹沢 泰子 所属: 京都大学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人23
開講学期:前期集中 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
授業題目「人種・ジェンダー・階級と表象文化」
この授業は、文化人類学や社会学、カルチュラル・スタディーズの観点から、人種、ジェン
ダー、階級の交錯に注目しながら、その表象文化について考察するものである。人種やジェ
ンダーを社会的構築物として捉え直すことから出発し、これらの交錯に存在する言説とは何
か、またそれがどのような文化媒体によりどのように表象されているのか、それに対してア
イデンティティ・ポリティックスはどこまで有効か、などの問題に迫りたい。全体として、
今回の授業では、これらの問題にかんして専門知識がなくても受講できるような、入門編を
目指す。
1. 今日における人種概念の理解
2. 人種、ジェンダー、階級の交錯 I
3. 人種、ジェンダー、階級の交錯 II \&\#12316; アメリカ、インド、日本の事例\&\#12316;
4. 表象文化について
5. アメリカを事例に\&\#12316; 映画、広告などから\&\#12316;(ビデオ・スライド上映)
6. 表象とアイデンティティ・ポリティックス
【テキスト、教材、参考書】
コピー教材が主。
【授業形式】
人数によるが、比較的少人数であれば講義形式と発表形式を混ぜる。
【成績評価の方法と基準】
授業での発表、討議への参加、レポート、その他指示された提出物
【履修に当たっての留意点】
夏休み前に、授業で用いるテキストを準備しますので、各自コピーして
ください。
3.3.14
文化論VIII
授業科目名: 文化論VIII
旧・科目名:x
担当教官名: 足立 美比古 所属: 東北大学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人234
開講学期:前期集中 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
『アイズ・ワイド・シャット』の記号論:
キューブリック監督の『アイズ・ワイド・シャット』における「映像」、「音楽」、「シ
ナリオ」、「原作」(シュニッツラー「夢奇譚」)の各々について分析し、それらの全体
が示すクロス・ジャンル的な「物語」や「神話」について、チャットマンの物語論とバル
トの映画論を援用しながら、記号論的な読解を行う。
【概要と計画】
第1日:講義概要の説明、チャットマンの物語論とバルトの映画論に関する説明、『アイ
ズ・ワイド・シャット』の鑑賞、物語構造の概要説明、ディスカッション、課題
説明
第2日:
「映像」(編集技法)の分析と説明、「音楽」(ロック&クラシック)の分析と
説明、「シナリオ」(英文)の分析と説明、「原作」(独文)の分析と説明、課
題提出とディスカッション
第3日:映画における映像、音楽、シナリオ、原作のクロス・ジャンル的な関係に関する
分析と説明、課題提出とディスカッション
第4日:物語の総合的な内容に関する分析と説明、世紀末ウィーンと現代ニューヨークに
おける「性」と「夢」の文化表象に関する説明、『アイズ・ワイド・シャット』
の説明付鑑賞、課題提出とディスカッション、提出リポートの説明
【教室外の学習】
第1日:
『アイズ・ワイド・シャット』に関する自由な個人的印象・見解を400字程度
にまとめる(第2日に提出)。
第2日:
「映像」、「音楽」、「シナリオ」、「原作」の各々に関する自由な個人的感想
・見解を400字程度にまとめる(第3日に提出)。
第3日:
『アイズ・ワイド・シャット』の全体に関する自由な個人的印象・見解を400
字程度にまとめる(第3日に提出)。
第4日:講義で用いた資料を収録した CD-ROM をコピーして提出リポートの作成に備える。
【テキスト、教材、参考書】
テキスト:
『アイズ・ワイド・シャット(DVD)』
(WB:1,500∼2,000円程度)
教材:すべて上記 CD-ROM に収録
参考書:
(1)Jonathan Bignell: Media Semiotics,
Manchester \& New York: Manchester University Press,
2002 (2nd edition), \\3,520
(2)Marcel Danesi: Understanding Media Semiotics,
London: Arnold, 2002 , \\4,410
(3)Seymour Chatman: Story and Discourse,
Ithaca \& London: Cornell University Press, 1978, \\3,210
(4)ロラン・バルト『第三の意味 ∼映像と演劇と音楽と∼』、
沢崎 浩平訳、みすず書房 1998 年、3000 円
【授業形式】
連日、持参するノート PC と液晶プロジェクターを必要に応じて用い
る。最初の3日間は毎日400字程度のリポート課題を与える(内
容については上記「教室外の学習」参照)。最終日には CD-ROM 1枚
を供出するので、各自それをコピーすること(返却不要)。連日講
義の最後に行うディスカッションでは、受講生が多い場合、グルー
プ分けをする。最終日に与えるリポート課題は4,000字程度の
もの(課題の内容については最終日に説明)。
【成績評価の方法と基準】
・論述の仕方が論理的であるか?
・論述の内容に説得力があるか?
・独創的なアイディアがあるか?
【履修に当たっての留意点】
単なる映画鑑賞ではなく、あくまでも映画の記号論的な分析と読解で
あることに留意してもらいたい。
3.3.15
文化論コロキウム V
授業科目名:文化論コロキウム V
旧・科目名:×
担当教官名:佐竹 正一 所属:文化科学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人234
開講学期:前期 単位数:1単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
現代社会生活の事象から,「ステレオタイプ的女性観とその背景」、「捕鯨について」、
「ネット投票 YES or NO?」などの表題で、その背景や根底に潜む文化的な営みの精神を
顕在化し、それをテーマにすることによって共同で対象を深く理解するトレーニングの場
の形成を目指しています。従来コロキウムの在り方を巡り討論され、教官の発言のペース
に倣い、より活発な学生の発言や独自の意見・見解の表現法などが実践できるようにと話
し合われています。
卒業年次の学生を迎えて、前期の段階でテーマの発表会を行います。
【概要と計画】
各班の準備段階で、対話を交わし、共同でテーマを決定し、図書館やインターネットで
資料を探索し、発表内容を検討します。発表方法にも多様な工夫を凝らします。班編成は、
単位を習得する4年生、発表の中心を担う3年生、上級生とこの学習を体験する2年生と
助言教官1名で行われます。コロキウムの演習形式で全員の主体的な参加姿勢が求められ、
疑問を呈し、自分の意見を述べ、全体を見渡して討論し、1つの結論を引出すまで発言を
交わします。
【教室外の学習】
学外セミナー(巡検)で、県内や市内の文化財、文学資料館などの見学、美術館や博物
館での実習的学習などがあります。
【テキスト、教材、参考書】
各班から必要な文献や教材はその都度提示されます。前もって
アナウンスされたテーマに関しては、各自関心をもち、基本的な
知識の吸収とその関連事項に対し、予習を心掛けてほしいと考え
ます。
【授業形式】
対話の授業形式で講座の全教官を含め、出席者全員で討論し、
学生と教官の区別なく、多様な意見の交換を行います。卒業年次
の学生「特別研究」のテーマに関する個人発表の機会もあります。
【成績評価の方法と基準】
授業への参加は、単に出席するのみではなく、積極的に質問し、
自らの意見を述べ、活発に討論・討議に参加することです。討論
への、いわば貢献度をもって評価します。
【履修に当たっての留意点】
出席を重視します。毎回出席をとり場合によっては、欠席者の
安否を尋ねたりします。学則による欠席の規定なども念頭に置い
て下さい。
コロキウムは「特別研究」と関連しているので、学生はその事
項に関する規定や申し合せを周知徹底することを銘記して下さい。
3.3.16
文化論コロキウム V I
授業科目名:文化論コロキウム V I
旧・科目名:×
担当教官名:山本 昭彦 所属:文化科学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人1234
開講学期:後期 単位数:1単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】文化の様々な面を、様々な角度から考察します。身近な問題に関心を持つことから始
めて、背後の歴史を探り、理解を深めます。問題を見出し、解決するためには、その問題を幅広く知
ることが大事です。そして自分の見方を出来るだけ説得的に提示すること、また他者の様々な意見、
感じ方をよく聞き取り、尊重することも身につけて行きます。
【概要と計画】学期の初めに定める予定に従い、毎回一つのグループ(学年にこだわらずに数名で構
成)が、議論のテーマを選び、その問題の背景、対立する意見等を紹介し、自分たちの考えも展開し
て議論に導きます。約 30 分の発表の後は、講座の全教員を含む参加者が、年齢や知識の違いに囚われ
ることなく対等な立場で発言し、議論を通して問題の理解を深めます。
取り上げられる問題は身近な問題から国際的な問題まで。例えばこれまでのコロキウムでは、携帯
電話、星条旗、流行、結婚後の姓などを検討したこともあります。詳しくはコースのホームページ
にリストがあります(http://genesis.hss.iwate-u.ac.jp/cultura/BS/)。今学期、何を検討す
ることになるかは参加する皆さん次第です。
加えて教室以外の場所(施設)で研修を行う「学内セミナー」や、「学外セミナー」として、ある
地域を見てまわること、美術館・博物館見学なども計画しています。詳細はコースのHP参照。
【教室外の学習】発表担当グループは数週間かけて図書館、合研などで準備をします。この時も、必
要に応じて教員とも相談しながら進めます。発表の前に、参考にした文献、必要な文献はコースのホ
ームページなどを通して示されます、あるいは合研に配布物が用意されます。参加者は、発表の前に
用意されたこれらの資料にできる限り目を通し、考えておくことが必要です。
【テキスト、教材、参考書】
発表グループが毎回参考文献、必要な文献を提示します。発表の前に資
料が用意されているので、目を通し、考えておくことが必要です。
【授業形式】
コロキウム形式(学生・教員の別なく、毎回異なるテーマについて議論
します)。学内セミナー、学外セミナーも計画しています。
【成績評価の方法と基準】
当講座の教員は全員出席しています。報告の内容、発表の仕方、議論へ
の参加などから、全教員の合議により総合的に判断します。
【履修に当たっての留意点】
文化の様々な問題に関心を持つ人々に対して開かれた場です。文化シス
テムコースの学生に限らず他分野の学生も履修可能、歓迎します。
3.3.17
テクスト分析論特講III
授業科目名: テクスト分析論特講III
旧・科目名:欧米文学論特講
担当教官名:菊地 良夫 所属:文化科学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人234
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
フランケンシュタインとドラキュラの名をだせば、誰もが、それが小説に書かれたもの、
何度も映画化されたもの、そして「恐怖」のテクストであることを想起する。しかし、主人
公が産み出すあの「恐怖」が、なぜこれほども私たちを「魅惑」するのか?そもそも人間は
矛盾した存在なのだという言い逃れでは説明できない、「恐怖の弁証法」(フランコ・モ
レッティ)について考えることにしよう。テクスト(小説であれ、映画であれ広い意味での
表現されたもの)がもつ力(=価値)とは、対立する緊張度に比例する。恐怖が発生するた
めには、恐怖させる側とさせられる側という対立関係が必要であり、それは個人を越えるほ
ど強さを増す。つまり個と社会という関係に「恐怖」はどのように絡んでくるかが中心テー
マとなる。
【概要と計画】
フランコ・モレッティ『ドラキュラ・ホームズ・ジョイス ー 文学と社会』をテクスト
の材料として、モレッティの分析法について検討する。
フランケンシュタイン、ドラキュラのテクストを読んで、モレッティの分析法を比較検討
する。
モレッティの分析法とは異なる分析を試みてみる。
【教室外の学習】
フランケンシュタイン、ドラキュラを読んでおくこと。
【テキスト、教材、参考書】
メアリ−・ウォルストンクラフト・シェリ−、『フランケンシュ
タイン』 創元推理文庫(東京創元社)
ブラム・スト−カ−『 吸血鬼ドラキュラ』創元推理文庫(東京
創
元社)
参考書:フランコ・モレッティ『ドラキュラ・ホームズ・ジョイ
ス − 文学と社会』新評論
【授業形式】
講義が中心になるが、問題点となるところは受講生と一緒に考え
るという方法を採る。
受講というとただ聞いてるだけという受け身的になってしまうの
で、レポート提出によって、自分の考えを組み立てられるようにし
ていく。
【成績評価の方法と基準】
レポート 50
期末試験 30
質問カード 20
【履修に当たっての留意点】
自分勝手に読んで楽しむことは、いつでも、誰でもできることだ
から、講義の場合は、どんな視点で分析するか、なにを背景にする
かなどの分析道具を意識しながら、テクストを読んでください。
3.3.18
テクスト分析論特講IV
授業科目名: テクスト分析論特講IV
旧・科目名:欧米文学論特講
担当教官名:佐竹 正一 所属:文化科学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人234
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】活字離れの世代と言われるのは心外であっても、そのような風潮が支配的
と看做されるのに、女子高校生の、有力な文学賞の候補者に、それも複数で選ばれたこと
が話題になったりします。いつの時代でも若い人には表現しないではおれない何か衝動の
ようなものがあって、鋭い感覚がそれを引出すのでしょう。その過程にもやはり筋道が
あって、その筋道に潜むテクスト(織物の糸)を辿って、その背景や根拠を求めながら、
外国文学(ドイツを中心にした)だけでなく、学習対象を拡大し、それにヴィデオやテレ
ビの作品などの映像を取入れて、抽象的な文学の内容を具象的に理解できたらと考えてい
ます。
【概要と計画】ある作品を呈示したら、それに伴うヴィデオやテレビの作品も同時に鑑賞
し、視聴覚的な立場からも、作品を背後から操っているテクストを明らかに出来ればと思
います。テクストは分りやすく言えば、プロットであり、ミュートスであり、それは物語
でもあり、テクストの問題を平易に捉えなおして、親しみやすいものと考え、豊かな感性
を学んで下さい。特講は専門の狭い枠に閉じ込めがちですが、広く考え直して、総合的教
養の一端と看做し、例えば副指導教官の立場からも講議できるような地平での、出合いを
期待しています。
【教室外の学習】テレビでも、国内外の映画や文学作品、その他アニメやドキュメンタ
リーの、多彩な映像などを鑑賞できます。それらに関連する様々な問題を理解するのに必
要な決まりのようなもの、それがテクスト応用と考えて、学習の輪を広げて下さい。
【テキスト、教材、参考書】
文学のふる里を訪ねるヴィデオやテレビの教材、具体的には教
室で指定し、必要に応じて、便宜を図ります。
【授業形式】
一応講義形式ですが、臨機応変に映像作品を鑑賞したり、資料
や教材に合わせて、討議・討論したり、受講者の関心にある種
の緊張感をもたせたいと思います。
【成績評価の方法と基準】
出席を重視します。少人数のクラスであれば、出席の回数を重
ねれば、自然と学生と教官の一体感が生じ、それが評価を容易
にしてくれるでしょう。
【履修に当たっての留意点】
出席重視を再度繰りかえします。テレビ放送や新聞記事を見て
も、つねに背景に退いているものを探し、それに自分なりの理
解と解釈をほどこすとき、1つの決まりのようなものを見いだ
せば、それがテクストでしょう。素朴にそこから出発します。
3.3.19
メディア文化論特講III
授業科目名: メディア文化論特講III
旧・科目名:x
担当教官名: 佐々木 篁 所属:
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人234
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
IT 革命といわれる情報技術の進展で、マスメデイアは大きく変貌しつつある。メデイアの
受け手側は、メデイアの情報を単に受容するだけでなく、それを主体的・批判的に読み解き
活用する能力−メデイアリテラシ−が必要になっている。「賢いオ−デイエンス(メデイア
利用者)」について考える。
【概要と計画】
マスメデイア−新聞・ラジオ・テレビ・インタ−ネット等について、その成り立ち・仕組
み・役割・功罪について知る。
マスメデイアのもたらす影響の問題点について考える。
第1週 オリエンテ−ション。メデイアリテラシ−は何故必要か。
第2週 メデイアリテラシ−の実際。
第3週 メデイアの歴史−概略。 第4週 活字メデイア−新聞を中心に成り立ちと現状。
第5週 新聞の作られ方と役割。
第6週 ラジオの変遷と役割。
第7週 アメリカのテレビ−現状とこれから。
第8週 日本のテレビ。50年のあゆみとこれから。
第9週 ビデオ学習
第 10 週 テレビ業界。広告・視聴率など。
第 11 週 メデイアと政治
第 12 週 メデイアと人権。メデイアの倫理。
第 13 週 メデイアの多様化。インタ−ネット・携帯電話。 第 14 週 これからのメデイア
第 15 週 まとめ。
以上は一応の目安であり、各週のテ−マは変更もある。
随時、ビデオ等の視聴やレポートあり。
【教室外の学習】
【テキスト、教材、参考書】
マスメデイアの概要について、基礎的な認識を得るために参考書と
して「図説 日本のマスメデイア」藤竹 暁編、 NHK ブックス、
1160 円
【授業形式】
【成績評価の方法と基準】
基本的に学期末のレポート。授業への貢献度など。
【履修に当たっての留意点】
できるだけ双方向の授業にしたい。
3.3.20
メディア文化論特講IV
授業科目名: メディア文化論特講IV
旧・科目名:x
担当教官名:後藤 尚人、(企画等責任者) 所属:文化科学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人234
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
IT革命の時代といわれる今日、日増しに《メディア》の重要性は高まっている。この
講義では、多様なメディアの中でもわれわれの生活に密接な関係を持つ「マスメディア」
に焦点を当て、われわれの文化との関連を掘り下げてゆく。
【概要と計画】
講師陣には岩手のマスメディア各社(新聞&放送局各社)の第一線で現在活躍されてい
る方々をお招きし、総合科目方式(リレー方式:各講師2回×6社程度)で、それぞれの
立場から概ね以下のような論点についてお話し頂く予定(変更される場合もある)です。
*メディアと文化との関係はどのようなものか?
*メディアは文化にいかに貢献してきた/できるか?
*文化に対するメディアの役割はどうなるのか?
*メディアと地域との関係:世界を地域へ・地域から世界へ
また、講義には文化科学講座のスタッフ(教官)もコーディネータとして参加し、パネ
ルディスカッションを企画したり、講師と受講生間での質疑応答や意見の交換の橋渡し役
(メディア)を担当する。
【教室外の学習】
新聞やテレビ、ラジオ等を読んだり聞いたりする際に、ただ受け身的に情報を受容する
のではなく、その番組制作者側の意図などを少し考えてみるだけで、メディアとの接し方
が変わってくるでしょう。
【テキスト、教材、参考書】
教科書は指定しない。メディア関連の書物は多いので、各自で読
んでおくこと。なお、講義で必要な資料等は、その都度プリントし
て配布する。
【授業形式】
90分の授業時間のうち、約1時間は講義(とはいえメディアの
専門家による様々な工夫もあるだろう)をしてもらい、残りはコー
ディネーターと学生も交えた質疑応答や意見交換にあてたい。
【成績評価の方法と基準】
基本的には学期末の試験で評価するが、授業への貢献度(質疑応
答など)も考慮する。
【履修に当たっての留意点】
最終的な講師陣およびプログラムは決まり次第掲示するので、掲
示板等を注視しておいてほしい。
なお、前年度の授業は文化システムコースのホームページにアク
セスすればストリーミング・ビデオで配信しているので、覗いて見
てほしい。(http://genesis.hss.iwate-u.ac.jp/culrura/)
3.3.21
ジェンダー文化論 II
授業科目名:ジェンダー文化論 II
旧・科目名:
担当教官名:栗原 涼子 所属:岩手県立大学盛岡短期大学部
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人234
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
(授業の目的)
アメリカフェミニズムの社会史、フェミニズム理論
ジェンダー論は学際的な性格を持つ上に、実践の学でもある。この講義ではジェンダー、
フェミニズムを軸にアメリカを中心とする地域の歴史、現代社会、政治、フェミニズム理
論を考察する。
(概要と計画)
アメリカにおける第1派フェミニズムが講義の中心となるが、第2派フェミニズム、第
3派フェミニズムならびに女性学、男性学の誕生、マルクス主義フェミニズムからポスト
モダンフェミニズムまでの軌跡についても視野に入れる。日本ならびにアジアのフェミニ
ズムの現状をも、法、経済、教育、平等観、歴史の視点から展望する。
第1週 第2派フェミニズム
第2週 第3派フェミニズム、フェミニズムの理論
第3週 アメリカ合衆国と日本の女性 現状と展望(法、経済、平等観)
第4週 戦争と女性への暴力
第5週 日本とアジアの女性の問題
第6週 社会改革運動と奴隷性廃止運動
第7週 女性参政権運動 前期
第8週 女性参政権運動 後期
第9週 中絶とバースコントロール
第10週 女性キリスト教禁酒同盟
第11週 社会主義フェミニズム
第12週 アナーキストフェミニズム
第13週 グリニッジビレッジフェミニズム
第14週 労働と女性運動
第15週 課題についての討論
【テキスト、教材、参考書】
テキストはなし
参考書 アメリカの女性参政権運動史栗原涼子著 武蔵野書房
1993 1500円(現在在庫なし)
アメリカ研究とジェンダー 栗原涼子他 世界思想者
1997 2700円
ウイメンズ・アメリカ 栗原涼子他訳 ドメス出版
2000 4200円
その他授業中に指示する
【授業形式】
講義中心であるが、後半には各自のレポートに基づいた発表形式を
とる。
【成績評価の方法と基準】
レポートと授業への貢献度
【履修に当たっての留意点】
とくに社会問題に関心をもつ男子学生の参加も期待する。
3.3.22
比較文学論III
授業科目名: 比較文学論III
旧・科目名:比較文学特講 VII
担当教官名:山本 昭彦 所属:文化科学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人234
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
直接原典にあたって読むという営為は単なる語学演習ではなく、批評、解釈を含み、歴史、社会も
含めてテクストを忠実に辿ることを通して創造行為の追体験にもつながり、また各自の個性も反映さ
れる創造的行為ともなりうること、を実感してもらう。
【概要と計画】
「比較文学論」では特定の時代や特定の作家のテクストを精読し、味わい理解する。特に外国の作
家の影響を受けている、あるいは、他の芸術ジャンルの影響を受けている、と思われるテクストを重
点的に読む。
扱うテクストも文字のみによらず、音楽や絵画が何らかの関わりを持つテクストを考えている。以
下のものから、参加者の意向も踏まえて選択する予定。
「翻訳」と芸術創造の関連についても考えたい。
プルーストと絵画
梶井基次郎とボードレール
小林秀雄と批評(ジイド、ヴァレリー)
など
【教室外の学習】
テクストを出来るだけ丹念に、また間をおいて味わって読んでみてほしい。
【テキスト、教材、参考書】
プリント配布。
【授業形式】
講読形式。つまり対話型でもある。
【成績評価の方法と基準】
日頃の参加も重視する。
学期末にレポートを課す。
【履修に当たっての留意点】
原文を味わうためにはフランス語既修のこと。
芸術や時代、それらの連関全体を幅広く見ようとすることは「表象文化
論」で行う。
3.3.23
文化理論II
授業科目名: 文化理論II
旧・科目名:欧米思想史講義 III
担当教官名:日暮 雅夫 所属:盛岡大学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人234
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】【概要と計画】
今日の文化論をめぐる状況では、様々な観点や主張が多様に取り上げられている。「マルチ
カルチュラリズム(多文化主義)」もその議論の一極を確実に構成するものである。ただ、
マルチカルチュラリズムはそれぞれの論者によってかなり様々に定義されており、それはそ
のまま各国における多文化状況の実態を示している。この講義では、カナダのマルチカルチ
ュラリズムの理論家ウィル・キムリッカの『現代政治理論・第二版』(オクスフォード、
2002) の「第8章マルチカルチュラリズム」をテキストとして取り上げる。そこではキムリ
ッカは、マルチカルチュラリズムを、移民、ナショナル・マイノリティ、先住民、人種グル
ープ等をめぐる議論と捉えている。彼の理論の特徴は、特定の文化に帰属する権利を市民権
の延長として考察していることである。この講義では最後に、そのキムリッカのアプローチ
をハーバーマス、テイラー、フレイザー等の思想家達と比較してみたい。
第1週 はじめに――マルチカルチュラリズムとは何か
第2週∼第11集 キムリッカのマルチカルチュラリズム
第12週 ハーバーマスの民主的法治国家論におけるマルチカルチュラリズム
第13週 テイラーのマルチカルチュラリズム
第14週 フレイザーのフェミニズムとマルチカルチュラリズム
第15週 まとめにかえて――異文化間交流の困難と可能性
【テキスト、教材、参考書】
プリントを配布する。その他の参考文献は講義中に指示する。
【授業形式】
英語のテキストを皆で和訳しながら、解説を加えて行く。人数が少
なければゼミ形式で行く。
【成績評価の方法と基準】
平常点(出席と授業中における和訳)50点と期末レポート50点
。ゼミ形式の場合は各自1回の小報告を加える。
【履修に当たっての留意点】
受け身にならず、自分の頭で思考すること。英語のテキストをまめ
に予習して読んできて欲しい。
3.3.24
文化理論III
授業科目名: 文化理論III
旧・科目名:欧米思想史特講 II
担当教官名:日暮 雅夫 所属:盛岡大学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人234
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】【概要と計画】
批判的社会理論は既に、現代の文化をめぐる議論の一翼を荷っていると言えるだろう。批判
的社会理論とは、ハーバーマスやホネット等によって展開されている、フランクフルト学派
と称されるドイツにおける理論潮流である。ハーバーマスは、一切の規範の基礎を討議にお
ける合意に求める討議理論を社会理論として展開し、ホネットは相互主体的アプローチをさ
らに承認論として発展させ、ポストモダニズム、フェミニズム、マルチカルチュラリズム等
の様々な潮流との論争を試みている。この講義では、ハーバーマスが『事実性と妥当性』
(1992) で示した民主的法治国家論の基本的骨格をまず浮き彫りにして、その後それとグロー
バル化との関係、ホネットにおける承認論の展開、他の理論潮流との論争等を取り上げたい
。
第1週 はじめに――批判的社会理論とは何か
第2週∼第9集 ハーバーマスの民主的法治国家論
第10週 ハーバーマスにおける社会権の展開
第11週 ハーバーマスにおけるグローバル化の問題
第12週 ホネットの承認論
第13週 承認論とフェミニズム――ホネットとフレイザーの論争
第14週 承認論とポストコロニアリズム
第15週 まとめにかえて――批判的社会理論の未来
【テキスト、教材、参考書】
永井・日暮編『批判的社会理論の現在』晃洋書房、2003 年。参考文
献はユルゲン・ハーバーマス著・河上他訳『事実性と妥当性 [上]』
(未来社、2002 年)。その他講義中に必要に応じてプリントを配布
し、参考文献を指示する。
【授業形式】
講義形式。履修人数が少なければゼミ形式も取り入れる。
【成績評価の方法と基準】
平常点(出席)30点と期末レポート70点。ゼミ形式の場合は各
自1回の小報告を加える。その際は期末レポートのなかの20点を
それに当てる。
【履修に当たっての留意点】
受け身にならず、自分の頭で思考すること。
3.3.25
エスニシティ論I
授業科目名: エスニシティ論I
旧・科目名:地域文化論 V
担当教官名:杉浦 直 所属:文化科学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人234
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
前期「エスニシティII」を踏まえつつ、本講義は、「エスニシティ論」の理論・方法論部分
を構成する。エスニシティという用語は比較的新しい言葉であるが、近年の多元的、多文化
的な国民社会や国際社会を理解する上で欠かせない基本概念になりつつある。本講義では、
このエスニシティという概念を中心に、人種、民族、部族、エスニック・グループ、マイノ
リティなど人類集団概念の諸類型の本質を学ぶとともに、文化変容や同化などエスニシティ
に絡む文化的・社会的プロセス、さらにエスニシティが投影された地理的空間の性質と諸相
などを検討する。
【概要と計画】
具体的な内容は、ほぼ次のような流れになる予定である;
1.人類集団概念の本質―人種、民族、部族ー
人種概念と人種分類の指標
ブルーメンバッハの人種分類
ドニケの人種分類
民族概念と民族分類
部族概念の問題点
2.エスニシティとエスニック・グループ
定義と概念
概念規定の諸問題
3.エスニシティと文化的・社会的過程
移民、文化移転、文化変容,同化
4.エスニシティと地理的空間
エスニック・セグリゲーション
エスニック農村空間
エスニック都市空間
【教室外の学習】
授業内容の復習の他、参考書等に基づいた自主的な学習が要請される。
【テキスト、教材、参考書】
一定のテキストは使用しないが、プリントによる資料を配布し、参
考書を適宜紹介する。
【授業形式】
講義形式を中心とする。
【成績評価の方法と基準】
試験と出席点をほぼ同等に評価する。
【履修に当たっての留意点】
旧課程学生(平成 11 年度以前入学)には「地域文化論
位認定する。
后廚箸靴特
3.3.26
エスニシティ論II
授業科目名: エスニシティ論II
旧・科目名:地域文化論 VI
担当教官名:杉浦 直 所属:文化科学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人234
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
本講義は、「エスニシティ論」の各論部分である。さまざまな国や地域におけるエスニシテ
ィに絡む諸問題、すなわち当該地域におけるエスニシティの基本的構図、エスニック集団の
諸状況、民族対立、民族紛争、差別や不平等など社会問題、言語地域問題などを、具体的な
事例に基づき検討・考察する。
【概要と計画】
内容は、ほぼ次のような流れになる予定である;
日本の先住民―アイヌー
在日韓国・朝鮮人
日本における中国系住民(華人)
マレーシアにおけるエスニック関係とブミプトラ政策
シンガポールにおけるエスニック状況と言語問題
アメリカ合衆国におけるエスニック関係の展開
アメリカにおけるアジア系住民
ベルギー:その分裂と統合
西ヨーロッパにおける移民労働者
など
【教室外の学習】
授業内容の復習の他、参考書等に基づいて自主的な学習が要請される。
【テキスト、教材、参考書】
プリントによる資料配布
【授業形式】
講義形式を中心とするが、資料の解読やスライド映写を含む。
【成績評価の方法と基準】
試験(ないしレポート)と出席点による。
【履修に当たっての留意点】
今年度は、一つの試みとして「エスニシティ論 II」の方を前期に開
講する。
なお、旧課程学生(平成 11 年度以前入学)には「地域文化論 此
として単位認定する。
3.3.27
テクスト論演習III
授業科目名: テクスト論演習III
旧・科目名:欧米文学論演習 II
担当教官名:佐竹 正一 所属:文化科学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人34
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
例えば、1つの文学作品から、幾つかの異なったヴィデオ作品や映画のストーリーに
なって展開されたりします。そのストーリーはテクストのなかに仕組まれている訳です
が、その名称テクストはどこか抽象的な響きをもっておりますが、文学的な狭い領域を越
えて、具象的なものにも介在していて、テレビやヴィデオの映像はより具体的にそれを表
現してくれます。テクスト論の演習を文字表現の文学作品だけでなく、視聴覚の対象にも
関心の領域を広げます。
【概要と計画】
基本になる文学作品の内容を演習の対象に選びながらも、その作品のヴィデオや関連作
品の映像の具象的な画面に視点を定めながらも、抽象的なテクストを考察し、毎回演習本
来の形式に従って、クラス全員で討論し何らかの結論的なものを導く学習が出来ればと考
えています。演習は専門的に考える傾向が強いとは思いますが、特別研究に関しましても
副指導教官の立場からも演習範囲を広く解釈し、柔軟な対応が可能であると思います。直
接関連がない場合でも、総合学部なので教養的な立場からもの参加も願っています。
【教室外の学習】
今日では、テレビやその他で、非常に多く文学作品の映像化およびそれらの作品の朗読
など多彩な方法で鑑賞や理解を深めてくれる機会が多くあります。文学作品の「ふるさ
と」を尋ねて、詩人や作家の個性だけでなく、文化や伝統の解釈も試みられています。そ
のような機会を活かし、生きた人生の姿を体験して下さい。
【テキスト、教材、参考書】
ケストナー作『ふたりのロッテ』作品とそのヴィデオなど、他
にドイツ文学に限らず、欧米の作品を、映像作品を含め、日本
文学の作品も演習の対象に加える予定にしています。また、受
講者の関心に従って、さらに教材や参考書の範囲を拡大するこ
とは可能でしょう。
【授業形式】
作品のテクストを前提にそのヴィデオやテレビの映像を鑑賞
し、テーマや時代背景や文化的な問題について、その後に毎回
討論したり、関連問題の発展を考察したり、楽しく演習を実行
しましょう。
【成績評価の方法と基準】
出席を重視します。対話の形式で演習し、その都度の参加の状
況を評価の対象にします。少人数のクラスであれば、なにごと
も明らかになり、すべての問題に対処できるでしょう。
【履修に当たっての留意点】
専門的な狭い範囲だけでなく、広く一般的な学習の科目として
も、履修かのうであると考えて下さい。先にも挙げましたが、
副指導教官の立場からも、特別研究と関連からも広く履修を期
待しています。
3.3.28
テクスト論演習IV
授業科目名: テクスト論演習IV
旧・科目名:欧米文学論演習 II
担当教官名:菊地 良夫 所属:文化科学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人34
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
何かを理解するというとき、この「何か」が人間であったとき、自然科学と同じような分
析ではまずいという現象に出会う。その一つにジェンダーというものがあると考えられる。
文法的には、男性、女性、中性名詞の3つの領域が考えられるのだが、実際の社会では、中
性が排除されてしまっている。ここから生まれる問題とはなんだろうか?ジェンダー的テク
ストに対して、どのような読みの可能性があるか、がこの演習の目標となる。
【概要と計画】
最初はジェンダー的テクストと思われるものを資料として先生の方が提供する。資料を基に
してジェンダー的テクストと読みとは何かを考えることにしよう。次にジェンダー的テクス
トと思うものを学生自身が見つける作業を行い、発表する。
【教室外の学習】
ジェンダーの本は多数でているので、どれを読んでもかまわない。
【テキスト、教材、参考書】
江原由美子他『ジェンダーの社会学』新曜社
【授業形式】
講義部分と演習部分を平行しながら行う。
【成績評価の方法と基準】
発表 50
レポート 30
質問カード 20
【履修に当たっての留意点】
このクラスはジェンダーとは何かを知ることが目的ではない。
ジェンダー的テクストに出会ったときどのような読み方があるかを
実習する場であることに注意(結果的にはジェンダーとは何かを自
分なりに理解していまうことになるけど)。
3.3.29
記号分析論演習・実習III
授業科目名: 記号分析論演習・実習III
旧・科目名:x
担当教官名:後藤 尚人 所属:文化科学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人34
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
記号論的な(あえて言えばアナログをデジタル化する)考え方・分析手法を身に付け、
対象の分析に寄与するとともに、対象そのものの確立や問題の認識が容易になるように研
鑽を積む。
【概要と計画】
前期は各自の関心にそって記号論関連の文献を選んでもらい、それについて解説と問題
点を掘り下げてゆく訓練をしたい。
発表の順序&方法等は開校時に受講生と協議する。
参考になりそうな文献リストは開校時に提示するが、文化科学講座の教官スタッフによ
る「文化科学文献データベース」(参照:http://genesis.atm.iwate-u.ac.jp/cultura/)
等であらかじめ概要を調べておくよう心掛けてほしい。
【教室外の学習】
当然のことながら、発表の準備が必要。また、自分の発表以外のテーマや文献について
もできるだけ多く消化してほしい。
【テキスト、教材、参考書】
テキストは特に用いないが、P・コブリー& L・ジャンスの
『記号論』(吉田成行訳、FORBEGINNERS、現代書館、2000)
や、川本茂雄、他編集『講座・記号論』(全4巻)、勁草書房
あたりはあらかじめ読んでいてほしい。
【授業形式】
発表と討論
【成績評価の方法と基準】
発表内容、討論等における授業への貢献度などを総合評価する。
【履修に当たっての留意点】
発表者はレジュメ等の資料を準備すること。討論に参加しない
学生は出席しているとは見なされない。
3.3.30
記号分析論演習・実習IV
授業科目名: 記号分析論演習・実習IV
旧・科目名:x
担当教官名:後藤 尚人 所属:文化科学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人34
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
記号論的な(あえて言えばアナログをデジタル化する)考え方・分析手法を身に付け、
対象の分析に寄与するとともに、対象そのものの確立や問題の認識が容易になるように研
鑽を積む。
【概要と計画】
後期は、単に記号論関連の文献を扱うだけでなく、各自の関心に則した記号論的テーマ
を選び(見い出し)、その問題点を掘り下げてゆく訓練をしたい。
発表の順序&方法等は開校時に受講生と協議する。
テーマの確立自体も簡単ではないので、準備には時間がかかるであろう。細かなことで
も丁寧に指導するつもりなので、質問等は随時受け付ける。
【教室外の学習】
当然のことながら、発表の準備が必要。また、自分の発表以外のテーマや文献について
もできるだけ多く消化してほしい。
【テキスト、教材、参考書】
テキストは特に用いないが、P・コブリー& L・ジャンスの
『記号論』(吉田成行訳、FORBEGINNERS、現代書館、2000)
や、川本茂雄、他編集『講座・記号論』(全4巻)、勁草書房
あたりはあらかじめ読んでいてほしい。
【授業形式】
発表と討論
【成績評価の方法と基準】
発表内容、討論等における授業への貢献度などを総合評価する。
【履修に当たっての留意点】
発表者はレジュメ等の資料を準備すること。討論に参加しない
学生は出席しているとは見なされない。
3.3.31
社会文化論演習・実習III
授業科目名: 社会文化論演習・実習III
旧・科目名:x
担当教官名:小林 英信 所属:文化科学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人34
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
今日の日本仁は保守化している、とりわけ若者の間においては、ナショナリステイックな
傾向が見られるといわれている。本演習においては、そのナショナリステイックな傾向の内
容について検討すると共に、その傾向に対してどうすべきか、対応策のようなものを受講生
の皆さんと検討する。あわせて、論文の書き方についても学習する。
【概要と計画】
本演習では、香山リカ著『ぶちナショナリズム症候群』(中公新書ラクレ)を読む。各受
講生に1章ずつ内容などについてレポートしてもらい、それに基づいてみんなで議論する。
【教室外の学習】
特になし。
【テキスト、教材、参考書】
香山リカ 『ぷちナショナリズム症候群』 中公新書ラクレ 20
02年
【授業形式】
受講生は、少なくとも1回は割り当てられた章の概要、問題点など
についてレポートする。そのレポートに対して、各受講生の自らの
疑問点や解釈などを述べてもらう。最後に、それらを基にして自由
討議を行う。
【成績評価の方法と基準】
1)出席を重視する。
2)授業に対して、どれくらい熱心に取り組んでいるかをみる。
3)最後に、マトメのレポートを提出してもらう。
【履修に当たっての留意点】
演習ですから、受講生中心の授業にしたい。
3.3.32
社会文化論演習・実習IV
授業科目名: 社会文化論演習・実習IV
旧・科目名:x
担当教官名:小林 英信 所属:文化科学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人34
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
前期と同じ。
【概要と計画】
前期と同じ。
【教室外の学習】
特になし。
【テキスト、教材、参考書】
前期と同じ。
【授業形式】
前期と同じ。
【成績評価の方法と基準】
前期と同じ。
【履修に当たっての留意点】
前期と同じ。
3.3.33
表象文化論演習・実習III
授業科目名: 表象文化論演習・実習III
旧・科目名:比較文学演習 III
担当教官名:山本 昭彦 所属:文化科学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人34
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
参加学生間の接触を通して自己の関心を伸ばし、資料収集、調査、研究の方法を体得すること、内
外の論文に触れること、が主眼となる。また普段接する機会の少ない諸芸術作品にも接する機会を作
り、情報交換の場ともする。
【概要と計画】
各自の興味に基づくテーマと統一テーマによる演習との両方を平行して行う。
4年生にとっては卒業論文(特別研究)作成の準備となり、3年次以下の学生にとっては関心、テ
ーマを絞り、研究方法について知る機会となることを目指し、特に4年生は自分の卒論テーマについ
て随時発表を行い、それを皆で検討する。統一テーマは参加者の意向を尊重して決めたい。今年度は
下記のものを統一テーマ候補として考えている。第1回の時間に合議で決める予定だが、他のテーマ
の希望があれば持ち寄ること。
「ドン・ジョヴァンニの系譜」
「イマージュ−ジャコメッティ、ブランショ、宮川淳」
「美術館・博物館・図書館」
「絵画と文学(プルースト)」
など
特に人文科学の分野では教科書に整理し伝達出来るような一元的な「方法」はなかなか存在せず、
対象と研究史に応じてその都度自分で発見し、開拓する必要がある。この演習では、結果以上に、方
法について考察をめぐらし、実践することが期待されている。
【教室外の学習】
発表担当者は演習に臨む前に準備するのは勿論のことであるが、他の参加者も日頃の経験、読書を
積極的に持ち込み、議論に参加すること。
【テキスト、教材、参考書】
上記の候補の中から第1回目の時間に決定する。
【授業形式】
演習形式。即ちテーマの設定、調査、発表、討議において学生が主導
し、一人が最低でも年に2回の発表を行う。
【成績評価の方法と基準】
参加(発表)の度合い、密度による。学期末には簡単なレポートも提出
すること。
【履修に当たっての留意点】
テーマは毎学期変わるので、続けて登録することができる。
演習の成果は学生諸君が関心事をいかに持ち寄るかに左右される。演習
は出席者の参加が最も肝要である。
また、県立美術館、博物館等での実習を織り込むことも予定している。
旧課程の学生は通年で履修すること。
3.3.34
表象文化論演習・実習IV
授業科目名: 表象文化論演習・実習IV
旧・科目名:比較文学演習 III
担当教官名:山本 昭彦 所属:文化科学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人34
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
参加学生間の接触を通して自己の関心を伸ばし、資料収集、調査、研究の方法を体得すること、内
外の論文に触れること、が主眼となる。また普段接する機会の少ない諸芸術作品にも接する機会を作
り、情報交換の場ともする。
【概要と計画】
各自の興味に基づくテーマと統一テーマによる演習との両方を平行して行う。
4年生にとっては卒業論文(特別研究)作成の準備となり、3年次以下の学生にとっては関心、テ
ーマを絞り、研究方法について知る機会となることを目指し、特に4年生は自分の卒論テーマについ
て随時発表を行い、それを皆で検討する。統一テーマは参加者の意向を尊重して決めたい。今年度は
下記のものを統一テーマ候補として考えている。第1回の時間に合議で決める予定だが、他のテーマ
の希望があれば持ち寄ること。
「ドン・ジョヴァンニの系譜」
「イマージュ−ジャコメッティ、ブランショ、宮川淳」
「美術館・博物館・図書館」
「絵画と文学(プルースト)」
など
特に人文科学の分野では教科書に整理し伝達出来るような一元的な「方法」はなかなか存在せず、
対象と研究史に応じてその都度自分で発見し、開拓する必要がある。この演習では、結果以上に、方
法について考察をめぐらし、実践することが期待されている。
【教室外の学習】
発表担当者は演習に臨む前に準備するのは勿論のことであるが、他の参加者も日頃の経験、読書を
積極的に持ち込み、議論に参加すること。
【テキスト、教材、参考書】
上記の候補の中から第1回目の時間に決定する。
【授業形式】
演習形式。即ちテーマの設定、調査、発表、討議において学生が主導
し、一人が最低でも年に2回の発表を行う。
【成績評価の方法と基準】
参加(発表)の度合い、密度による。学期末には簡単なレポートも提出
すること。
【履修に当たっての留意点】
後期の演習のみを単独で履修することも出来るが、参加学生の状況によ
っては、前期のテーマを引き続き追求する。テーマは毎学期変わるので、
続けて登録することができる。
演習の成果は学生諸君が関心事をいかに持ち寄るかに左右される。演習
は出席者の参加が最も肝要である。
また、県立美術館、博物館等での実習を織り込むことも予定している。
旧課程の学生は前後期通年で履修すること。
3.3.35
文化領域論演習・実習III
授業科目名: 文化領域論演習・実習III
旧・科目名:文化論演習 VIII
担当教官名:杉浦 直 所属:文化科学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人34
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
文化地理学を中心に民俗学、文化人類学などの関連諸分野を視野に入れつつ、文化、文明、
民俗、民族、エスニシティなどの本質と諸相を学際的に学びたい者のための演習である。ま
た、上記諸分野を含めた広義の文化論関係の特別研究(卒論)をやってみたい4年生のため
の演習でもある。関連する分野・テーマのテキスト、論文を読み、問題点をディスカッショ
ンすることによって、基礎的な事項や概念を学ぶとともに、文化の本質を考え、それにアプ
ローチする思考方法を身につけることを目的とする。また、自分の研究を発表し、質問を受
け、人に批評してもらうことによって問題意識をみがき、概念や方法の問題点を検討できる
機会をもつ。
【概要と計画】
使用するテキストや取り上げる具体的テーマは、演習参加者の人数や興味によって流動性を
もつが、今年前期の内容として目下のところ次のようなことを考えている;
1) 基礎的テキスト講読
まだ確定していないが、米山俊直編『現代人類学を学ぶ人のために』、福田アジオ・宮田 登編『日本民俗学概論』など、文化の本質と文化の研究方法に関する基礎的なテキストを講
読し、ディスカッションする。
2) 研究発表(プレゼンテーション)
前期は4年生の特別研究関係の発表が中心となる。3年生はそこに参加して質疑応答するな
かから、自分の特別研究のテーマを模索する(これはとてもよい訓練になる)。
【教室外の学習】
演習なので当然、プレゼンテーションの準備や使用するテキスト、論文を事前に読んでくる
ことが要請される。
【テキスト、教材、参考書】
上記の他、開講時に指示
【授業形式】
演習形式
【成績評価の方法と基準】
出席と討論への参加を重視する
【履修に当たっての留意点】
平成 11 年度以前入学生にとっては「文化論演習 次 4
(単位)の前半
に相当する。、新課程学生には「文化領域論演習ゼ遜
掘廚箸靴導
講する。
新課程学生は、半期のみの履修も可ですが、後期の 犬畔擦擦討覆
べく通年の演習のつもりで取ってください。なお、開講時の掲示に
留意すること。
3.3.36
文化領域論演習・実習IV
授業科目名: 文化領域論演習・実習IV
旧・科目名:文化論演習 VIII
担当教官名:杉浦 直 所属:文化科学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人34
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
前期「文化領域論演習・実習 III]に引き続き、文化地理学、民俗学、文化人類学などの諸分
野を視野に入れつつ、文化、文明、民俗、民族、エスニシティなどの本質と諸相を学際的に
学びぶ。また、上記諸分野を含めた広義の文化論関係の特別研究(卒論)をやってみたい4
年生のための演習でもある。関連する分野・テーマのテキスト、論文を読み、問題点をディ
スカッションすることによって、基礎的な事項や概念を学ぶとともに、文化の本質を考え、
それにアプローチする思考方法を身につけることを目的とする。また、自分の研究を発表し
、質問を受け、人に批評してもらうことによって問題意識をみがき、概念や方法の問題点を
検討できる機会をもつ。
【概要と計画】
使用するテキストや取り上げる具体的テーマは、演習参加者の人数や興味によって流動性を
もつが、今年の後期の内容としては目下のところ次のようなことを考えている;
1)文献輪読
後期は文化地理学、日本民俗学、文化人類学などの専門的な論文を読む。中心的なテーマは
、地理的空間のなかの文化や文化にとっての領域・場といった問題、さらに近ジ渋紊砲 け
文化の変容過程などであるが、なるべく3年生の特別研究のテーマを睨んで構成したい。
2) 研究発表(プレゼンテーション)
4年生:特別研究関係の中間発表が中心となる
3年生:4年次の特別研究を睨んでテーマを選び、小研究を行なって発表するとともに、小
レポートにまとめる。
【教室外の学習】
演習なので、プレゼンテーションの準備、事前の論文読みなどが要請される。
【テキスト、教材、参考書】
上記の他、開講時に指示
【授業形式】
演習形式
【成績評価の方法と基準】
出席と討論への参加を重視する
【履修に当たっての留意点】
平成 11 年度以前入学生にとっては「文化論演習 次 4
(単位)の後半
部分に相当する。新課程学生には「文化領域論演習ゼ遜
検廚箸靴
開講する。
新課程学生は、半期のみの履修も可であるが、なるべく通年の演習
のつもりで取ってください。なお、開講時の掲示に留意すること。
3.3.37
特別研究
授業科目名: 特別研究
旧・科目名:
担当教官名:各コース担当教官、小林 英信、(コース代表) 所属: (各講座)
科目の種別:必修科目/専門科目 対象学生:人4
開講学期:通年 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
4年間の大学での勉学・研究の集大成として、自主的にテーマを選択し、調査・研究を行い、文献
の読み方、論文の書き方の作法を学び、調査・研究の結果や自己の主張を論理的に展開し、客観的か
つ説得力のある論文を作成することを目標とする。
【概要と計画】
特別研究は、教室で授業の形で行うものではなく、各自が主体的に教室外で研究を進め、執筆する
ことが主要部分を成す。学務上の履修登録は4年次のみであるが、実際には3年次にもかなりの部分
の準備を始めていることが必要である。以下、順次学年を追って記すと、
2年次においては、特別研究に対する理解を深めるとともに、各自が自らの研究方向を主体的に考
える。
3年次においては、特別研究のテーマを考えながら演習を履修し、前期のうちに研究方向を定め、
後期には具体的にテーマを決定する。
4年次おいては、主・副指導教官、また必要な場合は、その他の教官の指導をも受けながら特別研
究を作成する。
なお、文化システムコースにおいては、別途定めた手続きを経て特別研究を作成することになる。
【教室外の学習】
主・副指導教官の指導を受けつつ、主体的に研究を進める。
【テキスト、教材、参考書】
文献データベース等を利用しつつ、可能なかぎり広く文献や資料に当た
る。
【授業形式】
特別研究のための授業は行わない。指導は、コロキウム等の発表会、
主・副指導教官の演習および個別指導を通じて行われる。
【成績評価の方法と基準】
特別研究と口頭試問の結果を基にして成績評価を行う。また、(1)特
別研究のための調査がどれほど広く行われ、それらがどれほど深く分析さ
れているか、(2)特別研究のテーマがどれほど論理的に明快に展開され
ているか、(3)そのテーマの中に、各自の視点や主張がどれほど多く含
まれ、それらがどれほど説得力をもって述べられているか、等が基準とな
る。
【履修に当たっての留意点】
書式や事項については、別途細則をもうけるので、それに従う。
3.4
アジア文化コース
3.4.1
アジア文化論
授業科目名:アジア文化論
旧・科目名:x
担当教官名: 所属:
科目の種別:必修科目/専門科目 対象学生:人1
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
(授業の目標)
アジア、とりわけ東アジア地域の諸文化のありようについて学ぶ際にその基本をなす諸
問題に関する包括的・概説的講義を聞き、理解を深めることによって、文化一般に関する
幅広い知的好奇心を涵養する。
(授業の概要と計画)
10 月2日 菊田紀郎 「序論」(ガイダンス・授業に関する趣旨説明を含む)
詳細は後日記述する。
(教室外の学習)
各授業担当教官が適宜指示する。
【テキスト、教材、参考書】
各授業担当教官が適宜指示する。
【授業形式】
講義形式。
【成績評価の方法と基準】
毎回必ず出席をとる。また不定期に小テストを行う。成績評価は、
学期末試験の得点と出席点、小テスト(全教官分)の得点を総合し
て行う。くれぐれも、一人の教官の授業についての勉強だけで何と
かなるなどと、甘くみることのないように。
【履修に当たっての留意点】
とくになし。
3.4.2
日本史講義IA
授業科目名: 日本史講義IA
旧・科目名:日本史講義 I
担当教官名:樋口 知志 所属:アジア研究
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人12
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
原始・古代から中世前期に至るまでの時期に、日本列島上に展開した歴史について概観し
、理解を深める。
【概要と計画】
テキストに沿って、原始・古代・中世前期の時期における日本史上の諸問題を取り上げて
解説し、あわせて現在の研究状況や論点チ菘世鬚眈匆陲垢襦
【教室外の学習】
毎回授業で取り扱う部分のテキストの文章をよく読んでくること。また授業中に取り上げ
る話題に関する参考資料を時折配布するので、じっくり研究して、自分なりの見解を得るべ
く模索してみて欲しい。
【テキスト、教材、参考書】
日本史教育研究会編『STORY 日本の歴史 古代・中世・近世史編』
(山川出版社、2001 年)950 円+税
【授業形式】
講義形式
【成績評価の方法と基準】
学期末試験の点数に、不定期に行う予定の小テストの点数を加味
して成績評価する。
【履修に当たっての留意点】
本年度から1年生も受講できるものとする。日本史を専攻してい
る、または専攻したい学生は、なるべく1・2年次のうちに本講義
と「日本史講義 B」を併せて履修しておくことが望ましい。
なお、授業担当教官の意図としては、
“ 日本史の基礎知識がない
人を含めて、誰もが楽しく学べる日本史の授業 ”をめざしている。
3.4.3
日本史講義IB
授業科目名: 日本史講義IB
旧・科目名:日本史講義 I
担当教官名:樋口 知志 所属:アジア研究
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人12
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
中世後期から近世の時期に、日本列島上に展開した歴史について概観し、理解を深める。
【概要と計画】
テキストに沿って、中世後期・近世の時期における日本史上の諸問題を取り上げて解説し
、あわせて現在の研究状況や論点・争点をも紹介する。
【教室外の学習】
毎回授業で取り扱う部分のテキストの文章をよく読んでくること。また授業中に取り上げ
る話題に関する参考資料を時折配布するので、じっくり研究して、自分なりの見解を得るべ
く模索してみて欲しい。
【テキスト、教材、参考書】
日本史教育研究会編『STORY 日本の歴史 古代・中世・近世史編』
(山川出版社、2001 年)950 円+税
【授業形式】
講義形式
【成績評価の方法と基準】
学期末試験の点数に、不定期に行う予定の小テストの点数を加味
して成績評価する。
【履修に当たっての留意点】
本年度から1年生も受講できるものとする。日本史を専攻してい
る、または専攻したい学生は、なるべく1・2年次のうちに本講義
と「日本史講義 毅繊廚鯤擦擦突 修しておくことが望ましい。
なお、授業担当教官の意図としては、
“ 日本史の基礎知識がない
人を含めて、誰もが楽しく学べる日本史の授業 ”をめざしている。
3.4.4
日本思想史講義IIA
授業科目名: 日本思想史講義IIA
旧・科目名:日本思想史講義 II
担当教官名:中村 安宏 所属:アジア研究
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人123
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
日本の思想について、国際的な視野および歴史的な観点から考える力を養う。
【概要と計画】
テーマは「江戸後期思想の諸相」。
前期の講義では、多様で豊かな思想的営みがなされた江戸後期の思想史について、「日
本」をキーワードに、当時の日本人は、己が属している国・地域を世界の中でどのように
位置づけてきたのかという点に注目し、概説する。
丸山眞男は荻生徂徠の思想のもつ近代性を評価したが、徂徠学が江戸後期の思想史に実
際に与えた影響についての再検討もしてみたい。取り上げるおもなトピックは以下の通り。
1、徂徠学の登場
2、中華崇拝批判の中で
国学思想の展開
後期水戸学者・洋学者・儒学者と「日本」
3、攘夷論と攘夷批判論
尊王攘夷思想
ペリー来航と思想家たちの対応
【テキスト、教材、参考書】
教科書は使用しない。必要に応じてプリントを配付する。参考文献
については適宜紹介する。
【授業形式】
講義形式。
【成績評価の方法と基準】
出席 (15\%) と試験 (85\%) による。
【履修に当たっての留意点】
3.4.5
日本思想史講義IIB
授業科目名: 日本思想史講義IIB
旧・科目名:日本思想史講義 II
担当教官名:中村 安宏 所属:アジア研究
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人123
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
日本の思想について、国際的な視野および歴史的な観点から考える力を養う。
【概要と計画】
テーマは「江戸後期思想の諸相」。
後期の講義では、多様で豊かな思想的営みがなされた江戸後期の思想史について、「文
字」および「改革」をキーワードに概説する。取り上げるおもなトピックは以下の通り。
1、朱子学と陽明学概説
2、心の学と文字の学
石門心学の展開
陽明学の展開
考証学の成立
3、幕政・藩政改革と思想家たち
寛政異学の禁をめぐって
藩政改革と思想家
【テキスト、教材、参考書】
教科書は使用しない。必要に応じてプリントを配付する。参考文献
については適宜紹介する。
【授業形式】
講義形式。
【成績評価の方法と基準】
出席 (15\%) と試験 (85\%) による。
【履修に当たっての留意点】
3.4.6
国文学講義IIA
授業科目名: 国文学講義IIA
旧・科目名:国文学講義 II
担当教官名:家井 美千子 所属:アジア研究
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人23
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
国文学講義 II は「国文学概論」を行うこととする。いわば「国文学」とはどのような学
問であるかということの概説になるべきものである。
しかしながら、かつて自明であったらしい「文学」という概念は、今は揺れている。
もともと中国語であった「文学」という語は、日本では困ったことに学問分野としての名
前と研究対象としての名前の、二重の意味を持っていたのだ。つまり「文学」を研究する
学問も「文学」なのである。
そして「国」文学。なぜ「日本文学」ではだめなのか。また「日本文学」だとしても、
「日本」とは何?ということになる。今や「国」も「日本」も自明ではなくなりつつある。
近代初めに成立した「国文学」は、様々な意味でわかりにくくなってきている。 では、かつて「国文学」が自明であった時代(といっても短期間のようだが)の人々が、
「国文学的研究方法」と考えてきたものはなんだったのか、一通り振り返ってみることか
ら始めてみよう。どうしてかつての人々は「国文学」を研究できたのか。そして現在の私
たちは、なぜそれを受け継げなくなってきているのか、を前提にした上で「研究史」を振
り返ってみたいのである。
講義 II Aでは、近代国文学の始まりの中で、何が最大の問題であったのかを概説するこ
とを目指し、受講者はそれまでに抱いていた自己の「文学観」の見直しを行なってもらい
たい。
【概要と計画】
【教室外の学習】
【テキスト、教材、参考書】
開講時および授業時間内にその都度に指示するが、主としてプリント
配布。
【授業形式】
講義形式。必要に応じ視聴覚教材を使用し、またレポートを数回課す。
【成績評価の方法と基準】
主として提出されたレポートによる。
レポート提出が少ないものは、単位取得資格を失う。
【履修に当たっての留意点】
レポートは、自己の考えを組み立て深めるために課されることを常に
念頭に書くこと。
3.4.7
国文学講義IIB
授業科目名: 国文学講義IIB
旧・科目名:国文学講義 II
担当教官名:家井 美千子 所属:アジア研究
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人23
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
講義 II Bでは、II Aでの内容を受けて、実際に研究を行う際に出会う問題について概説
する。いったいどのようにして調査すれば良いのだろうか。
或る特定のテーマを設定できたとして、まずそのテーマがこれまでどのように研究され
てきたのか、以前の研究史をいざ一通り目を通そうと、一念発起して見ると、そこには膨
大な研究の蓄積があることに気づき、愕然とする羽目になる。あるいは、自分の調べたい
テーマに関しては(他のテーマには大量の論文があるのに)少しも研究が為されていない
ことがわかったりもする。これが望ましい場合もあるが、初心者は足場を失い途方にくれ
る。「国文学」には一千年以上の歴史があるため、大量の知識の蓄積がある場合もあるの
である。
しかし、整理されていない書庫の前で「さて何から読めばいいのか」と茫然とする、だ
けでは何も進まない。やはりここでも情報処理がぜひとも必要となる。
従って始まりは、「自分に必要な情報はどのように手に入れるか」ということからにな
る。近年の「情報化」の流れの中で、「国文学」と言えども情報処理が必須となっている。
もちろんかつても情報処理は必要だった。しかしその処理方法が現在大変化している。
情報も、その性質によって扱い方を変えなければならない。自分の求める情報の質は何
か(文学、とは何か)を常に問いつつ、情報の処理を行う(研究する)、という交錯した
作業の中にしか、文学研究はないのかもしれないが、このような現状について、実際の研
究例を示しながら考察していく。
【概要と計画】
上記目標に従い、具体的進行については開講時に説明する。
【教室外の学習】
配付資料、指定された参考書等を熟読すること。
【テキスト、教材、参考書】
テキストは指定しない。
教材、参考文献はその都度コピー配布するか、時間内に示す。
【授業形式】
講義形式。
複数回のレポート提出を課す。
内容により視聴覚教材を使用する。
【成績評価の方法と基準】
提出されるレポートの内容と受講態度を併せて評価する。
期末にさらに試験を行なう場合がある。
【履修に当たっての留意点】
提出するレポートの形式については、その都度指定する。
レポートは自己の考察を深めるために作成するのであることを念頭に
置き、提出すること。他者の考察を複写したようなものは、認めな
い。
3.4.8
国語学講義IIA
授業科目名: 国語学講義IIA
旧・科目名:国語学講義 II
担当教官名:菊田 紀郎 所属:アジア研究
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人23
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標、概要と計画】
日本語の研究成果全般にわたり講義する。
日本語研究は、音韻論・文字論・文法論・語彙論及び文章論の五つのパートより成る。
これらの上に言語地理学としての方言研究を加えることもあるが、この講義でも応用面と
しての方言の概観も試みてみたいと思う。
以下それぞれの分野から興味をひきそうなテーマを抽出し、それを2週単位でまとめて
いくことにしたい。
第1・2週 国語研究史、特に本居宣長の国語観
第3・4週 現代語の音韻体系
第5・6週 漢字の音と訓
第7・8週 片仮名とローマ字の表記法
第9・10 週 定家仮名遣を中心とした仮名遣の問題点
第 11∼14 週 日本語の文法観 −松下・木枝・橋本・時枝文法を中心に−
【テキスト、教材、参考書】
国語学概説(春日正三ほか著、双文社出版刊)
【授業形式】
講義を主とする。
【成績評価の方法と基準】
学年末に筆記試験をする。
また、テーマの終了毎に簡単なレポート提出を課す。
【履修に当たっての留意点】
講義の際に指示する。
3.4.9
国語学講義IIB
授業科目名: 国語学講義IIB
旧・科目名:国語学講義 II
担当教官名:菊田 紀郎 所属:アジア研究
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人23
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標、概要と計画】
日本語の研究成果全般にわたり講義する。
日本語研究は、音韻論・文字論・文法論・語彙論及び文章論の五つのパートより成る。
これらの上に言語地理学としての方言研究を加えることもあるが、この講義でも応用面と
しての方言の概観も試みてみたいと思う。
以下それぞれの分野から興味をひきそうなテーマを抽出し、それを2週単位でまとめて
いくことにしたい。
第1∼4週 和語・漢語・外来語について
第5・6週 位相語とは何か
第7∼10 週 字書史
第 11・12 週 待遇法 −江戸時代の敬語意識を中心に−
第 13・14 週 方言学概説
【テキスト、教材、参考書】
国語学概説(春日正三ほか著、双文社出版刊)
【授業形式】
講義を主とする。
【成績評価の方法と基準】
学年末に筆記試験をする。
また、テーマの終了毎に簡単なレポート提出を課す。
【履修に当たっての留意点】
講義の際に指示する。
3.4.10
アジア史講義IA
授業科目名: アジア史講義IA
旧・科目名:アジア史講義 I
担当教官名:深澤 秀男 所属:人文社会科学部非常勤
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人123
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
この授業は、世界史の発展過程について発展段階を中心として考察し,それを中国の社会
経済史に当てはめ、学生のアジア史に対する考え方を深める。
【授業の概要】
この授業は、『アジア史講義』の教科書の内容に沿って、教官の講義と学生の研究発表に
よって行い中国の古代中世の社会経済史を明らかにする。
【計画】
1. 第1章 何故歴史を学ぶか、第2章歴史とは何か 第1節、第2節
2. 第2章第3節第1項 ヨーロッパにおける歴史観の発展
3. 第2章第3節第2項 アジアにおける歴史観の発展
4. 第3章 世界史の発展段階 (1)
5. 〃 (2)
6. 〃 (3)
7. 第4章第1節 中国史の時代区分
8. 第4章第2節 中国社会経済史概観 (1)
9. 〃 (2)
10. 〃 (3)
11∼15.受講生の研究発表(受講生はざ飢塀颪涼罎 ら発表テーマを決める。
【教室外の学習】
テキストを予習して授業に参加し、研究発表の時は要約を印刷する
【テキスト、教材、参考書】
テキスト:深澤秀男著『アジア史講義』岩手大学アジア史研究室
2000
教材:研究発表用プリント
参考書:各項の後にある参考書を参考にすること。
深澤秀男著『戊戌変法運動史の研究』国書刊行会
2000
深澤秀男著『中国の近代化とキリスト教』新教出版社
2000
【授業形式】
教官の講義と学生の研究発表により進められる。
【成績評価の方法と基準】
1.レポート:原則としてレポートにより評価する。全期で1回研
究発表したものを 4000 字程度にまとめ提出。その主題の概要、問題
点を述べ(8 割)、自分の考えを添える(2 割)。
2. 研究発表:自分に関心のある問題について教科書を参考に 1 つ選
び 1 人またはグループで研究発表する。
3. 出席:出席率 2/3 未満の者には単位を与えない。
【履修に当たっての留意点】
新課程はぅ▲献∋帽峙銑毅造さ豌歡 いアジア史講義 気任△
主体的に授業に参加する。
3.4.11
アジア史講義IB
授業科目名: アジア史講義IB
旧・科目名:アジア史講義 I
担当教官名:深澤 秀男 所属:人文社会科学部非常勤
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人123
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
この授業は、世界史の発展過程について発展段階を中心として考察し,それを中国の社会
経済史に当てはめ、学生のアジア史に対する考え方を深める。
【授業の概要】
この授業は、『アジア史講義』の教科書の内容に沿って、教官の講義と学生の研究発表に
よって行い中国の近現代の社会経済史を明らかにする。
【計画】
1.第1章 何故歴史を学ぶか、第2章歴史とは何か 第1節、第2節
2.第2章第3節第1項 ヨーロッパにおける歴史観の発展
3.第2章第3節第2項 アジアにおける歴史観の発展
4.第3章 世界史の発展段階 (1)
5. 〃 (2)
6. 〃 (3)
7.第4章第1節 中国史の時代区分
8.第4章第2節 中国社会経済史概観 (1)
9. 〃 (2)
10. 〃 (3)
11∼15.受講生の研究発表(受講生はざ飢塀颪涼罎 ら発表テーマを決める。
【教室外の学習】
テキストを予習して授業に参加し、研究発表の時は要約を印刷する
【テキスト、教材、参考書】
テキスト:深澤秀男著『アジア史講義』岩手大学アジア史研究室
2000
教材:研究発表用プリント
参考書:各項の後にある参考書を参考にすること。
深澤秀男著『戊戌変法運動史の研究』国書刊行会
2000
深澤秀男著『中国の近代化とキリスト教』新教出版社
2000
【授業形式】
教官の講義と学生の研究発表により進められる。
【成績評価の方法と基準】
1.レポート:原則としてレポートにより評価する。全期で1回研
究発表したものを 4000 字程度にまとめ提出。その主題の概要、問
題点を述べ(8 割)、自分の考えを添える(2 割)。
2.研究発表:自分に関心のある問題について教科書を参考に 1 つ選
び 1 人またはグループで研究発表する。
3. 出席:出席率 2/3 未満の者には単位を与えない。
【履修に当たっての留意点】
新課程はぅ▲献∋帽峙銑毅造さ豌歡
主体的に授業に参加する。
いアジア史講義 気任△ 3.4.12
中国文学講義IIA
授業科目名: 中国文学講義IIA
旧・科目名:中国文学講義 III
担当教官名:砂山 稔 所属:アジア研究
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人123
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
魏晋時代の詩の鑑賞を通じて、中国文化の理解を一層深める。
【概要と計画】
魏晋文学概説
中国の文学は三千年の歴史を有する。その中で、詩経・楚辞の伝統を承けて魏晋南北朝
文学の門を開いたのは、魏の曹操であった。曹操は小説『三国志演義』では、悪役として
登場するが、魯迅は周知のように「才幹のある」「英雄」として、彼を極めて高く評価し
ている。
曹操によって切り開かれた新しい文学は、その後、彼の子である曹丕・曹植、建安の七
子、魏の阮籍・庶康、晋の陸機等、魏晋の詩人達に継承され、南北朝の文学に連なり、や
がて、唐詩の勃興を促すのである。
本講義では、以下のような順序で魏晋文学を概説する。
第1−4週 中国文学の黎明。詩経・楚辞、漢代の文学。
第5−7週 曹操・曹丕・曹植、建安の七子。
第8−9週 インテリゲンチャの憂悶、阮籍・庶康。
第10−12週 美文の興起、西晋の文学。
第13−14週 遊仙と田園、東晋の文学。
【教室外の学習】
『三国志演義』を読むのも参考になる。
【テキスト、教材、参考書】
教材:プリント配布。
参考書:吉川幸次郎述、黒川洋一編『中国文学史』(岩波書店)
【授業形式】
講義
【成績評価の方法と基準】
学期末のレポート(2000字)と出席。
【履修に当たっての留意点】
参考書を一読すること。
3.4.13
中国文学講義IIB
授業科目名: 中国文学講義IIB
旧・科目名:中国文学講義 III
担当教官名:砂山 稔 所属:アジア研究
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人123
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
南北朝時代の文学の鑑賞を通じて、中国文化の理解を一層深める。
【概要と計画】
南北朝文学概説
晋によって統一された中国はやがて五胡による割拠を経て、北中国に鮮卑族の北魏が誕
生し、南中国には東晋の後に宋が興って、ここに南北朝の時代を迎えた。北朝では、北中
国の風土の下、雄渾な詩も詠じられたが、南朝では宋の謝霊運により貴族的で華麗な山水
詩が創始され、続く斉梁陳の時代には宮廷文学が花開いてやがて陳の徐陵の手で『玉台新
詠集』が編まれることになった。また、梁の時代には『文選』が編纂されるとともに『詩
品』『文心雕龍』等の文学評論が登場した。
講義ではこの南北朝時代の文学を次のように概説する。
第1−6週 山水詩から宮体詩へ、南朝の文学。
第7−8週 民衆の歌声、南北朝の民歌。
第9−14週 華北の蕭瑟、北朝詩から隋詩へ。
【教室外の学習】
『文選』を一読すると授業の理解を助けるだろう。
【テキスト、教材、参考書】
教材:プリント使用。
参考書:吉川幸次郎述、黒川洋一編『中国文学史』(岩波書店)
【授業形式】
講義
【成績評価の方法と基準】
学期末試験と出席。
【履修に当たっての留意点】
参考書を一読すること。
3.4.14
中国語学講義A
授業科目名: 中国語学講義A
旧・科目名:中国語学講義
担当教官名:川本 栄三郎 所属:アジア研究
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人123
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
日本語と中国語の対照研究を通して、わかりやすい日本語から出発して中国語のアプロー
チの仕方を体得してもらうが、中国語がわからない学生でも、言語の違いをこえて通用す
るような言語研究の基本的な方法論を提示し、理解できるようにする。
【概要と計画】
日本語と中国語の比較対照に英語を介在させ、中国語が論理性の面では日本語と英語の中
間にあることが証明できないかどうかを考える。あわせて言語研究の基本的な方法論(ウ
ルマン棚)を中国語を使いながら考えて見る。次に明末の中国白話小説の文章とそれが輸
入され日本語に翻案された文章を、また日本の明治時代の小説とそれが中国語に訳された
文章を比較し、両者の社会・文化的コンテキストを明らかにしながら、日本語と中国語の
物語言説の違いを文体論的にとらえ、言語のカテゴリーと思考のカテゴリーがどのように
関係しているのか、考えて見る。
【教室外の学習】
授業の中で紹介し、引用した論文や図書は自分で読んでおくこと。文献に対する言語学的
考察を深めるように絶えず自分の言語的センスを磨いておくこと。
【テキスト、教材、参考書】
プリント
中国映画ビデオ
【授業形式】
講義形式
【成績評価の方法と基準】
筆記試験あるいはレポート
授業中、設問することがあり、それに答えることが平常点になるの
で、欠席しないようにすること。
【履修に当たっての留意点】
授業は単に知識の伝授にあるのではない。講師の話に合わせて自分
も同じように思考していくのであるから、一字一句聞き逃すことな
く、そして講師の話しに疑問を感じたら、すぐ質問するぐらいの態
度をもって授業を受けること。
3.4.15
中国語学講義B
授業科目名: 中国語学講義B
旧・科目名:中国語学講義
担当教官名:川本 栄三郎 所属:アジア研究
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人123
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
日本語と中国語の対照研究を通して、わかりやすい日本語から出発して中国語のアプロー
チの仕方を体得してもらうが、中国語がわからない学生でも、言語の違いをこえて通用す
るような言語研究の基本的な方法論を提示し、理解できるようにする。
【概要と計画】
日本語と中国語の比較対照に英語を介在させ、中国語が論理性の面では日本語と英語の中
間にあることが証明できないかどうかを考える。あわせて言語研究の基本的な方法論(ウ
ルマン棚)を中国語を使いながら考えて見る。次に明末の中国白話小説の文章とそれが輸
入され日本語に翻案された文章を、また日本の明治時代の小説とそれが中国語に訳された
文章を比較し、両者の社会・文化的コンテキストを明らかにしながら、日本語と中国語の
物語言説の違いを文体論的にとらえ、言語のカテゴリーと思考のカテゴリーがどのように
関係しているのか、考えて見る。
【教室外の学習】
授業の中で紹介し、引用した論文や図書は自分で読んでおくこと。文献に対する言語学的
考察を深めるように絶えず自分の言語的センスを磨いておくこと。
【テキスト、教材、参考書】
プリント
中国映画ビデオ
【授業形式】
講義形式
【成績評価の方法と基準】
筆記試験あるいはレポート
授業中、設問することがあり、それに答えることが平常点になるの
で、欠席しないようにすること。
【履修に当たっての留意点】
授業は単に知識の伝授にあるのではない。講師の話に合わせて自分
も同じように思考していくのであるから、一字一句聞き逃すことな
く、そして講師の話しに疑問を感じたら、すぐ質問するぐらいの態
度をもって授業を受けること。
3.4.16
日本史特講IA
授業科目名: 日本史特講IA
旧・科目名:日本史特講 I
担当教官名:樋口 知志 所属:アジア研究
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人234
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
日本史学の専門的な研究成果に触れることを通じて、歴史学の具体的な研究方法について
の様々な認識を深める。
【概要と計画】
「奥羽辺境の平安時代史−9世紀−」
昨年は"アテルイ没後 1200 年""胆沢城造営 1200 年"の年であり、また今年は盛岡市西郊
に所在する"志波城造営 1200 年"を記念する年に当たる。本年度の「日本史特講 毅繊Γ臓
では、ここ数年来地元岩手県地方の古代史研究に深く関わってきた私自身の研究成果を具体
的に提示するかたちで講義を進めていきたい。
前期開講の「 毅繊廚任蓮∧唇遜蕁α梓 の9世紀の諸様相について論じていく。奈良末期
の宝亀年間から長きに亙って続いた律令国家と蝦夷社会との戦いをめぐる諸問題から説き起
こし、ついで胆沢蝦夷社会の軍事首長アテルイの実像の探究を試みる。さらには、アテルイ
降伏後の奥羽辺境地域においていったいどのような歴史が展開されたのかという問題につい
ても、文献史学・考古学両面の新たな知見や研究成果を踏まえながら、できるかぎり具体的
に論じてみたい。
【教室外の学習】
講義内容に関連する研究文献を数点、コピーして配布するので、必ずきちんと熟読し、自
分なりに理解を深めておくこと。なお読んでみて分からない点などがあれば、遠慮なく質問
すること。
【テキスト、教材、参考書】
テキストはとくにない。教材は授業のたびごとに資料プリントと
して配布する。参考書・参考文献などについては、随時指示する。
【授業形式】
きわめてオーソドックスな講義形式。但し、授業の理解度を確認
するために、時折受講学生諸君に対して発言を求めることがある。
【成績評価の方法と基準】
詳細は未定であるが、講義内容の理解度や、歴史学の研究方法に
ついての認識の深まり度合いなどを試するために、学期末に論述試
験を課す予定である。
【履修に当たっての留意点】
本講の内容はきわめて高度な学問的レヴェルにあるが、専門的知
識があまりない人でも、じっくり真面目に聞いていればちゃんと理
解できるくらいの分かり易さで話しをすることが、こんにち大学教
員たるものの義務であると私自身強く自覚しているので、「専門的
過ぎて全然訳が分からないんじゃないか」などと恐れる必要は、多
分ない。
3.4.17
日本史特講IB
授業科目名: 日本史特講IB
旧・科目名:日本史特講 I
担当教官名:樋口 知志 所属:アジア研究
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人234
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
日本史学の専門的な研究成果に触れることを通じて、歴史学の具体的な研究方法について
の様々な認識を深める。
【概要と計画】
「奥羽辺境の平安時代史− 10・11 世紀−」
昨年は"アテルイ没後 1200 年""胆沢城造営 1200 年"の年であり、また今年は盛岡市西郊
に所在する"志波城造営 1200 年"を記念する年に当たる。本年度の「日本史特講 毅繊Γ臓
では、ここ数年来地元岩手県地方の古代史研究に深く関わってきた私自身の研究成果を具体
的に提示するかたちで講義を進めていきたい。
後期開講の「 毅臓廚任蓮∧唇唾羝經 に当たる
1011 世紀の諸様相について論じていく。律
令国家から王朝国家へという国家支配体制の転換にともない、9世紀後末期頃より国家によ
る地方支配はいわゆる「受領(ずりょう)」たる国守に委ねられるようになり、また国守の
主導下に行政実務を執行する「在庁官人」による現地支配機構が形成されていく。奥羽にお
いても同様で、陸奥守・出羽守や鎮守府将軍として任地に下った受領層貴族を中心に国政が
展開していくこととなる。またそうした新体制の下では旧来の古代的な「蝦夷」支配体制も
変容を遂げ、中央氏族出身の移住者たちや本来の現地住民たちなど広範な住民層によって成
る新たな地域社会が形成されていく。そうしたなかで成立したのが、いわゆる「奥六郡」や
「出羽山北三郡」であるということができよう。
文献史学・考古学両面の新たな知見や研究成果を踏まえながら、出来る限り詳細で具体的
な歴史像を提示することをめざしたい。
【教室外の学習】
講義内容に関連する研究文献を数点、コピーして配布するので、必ずきちんと熟読し、自
分なりに理解を深めておくこと。なお読んでみて分からない点などがあれば、遠慮なく質問
すること。
【テキスト、教材、参考書】
テキストはとくにない。教材は授業のたびごとに資料プリントと
して配布する。参考書・参考文献などについては、随時指示する。
【授業形式】
きわめてオーソドックスな講義形式。但し、授業の理解度を確認
するために、時折受講学生諸君に対して発言を求めることがある。
【成績評価の方法と基準】
詳細は未定であるが、講義内容の理解度や、歴史学の研究方法に
ついての認識の深まり度合いなどを試するために、学期末に論述試
験を課す予定である。
【履修に当たっての留意点】
本講の内容はきわめて高度な学問的レヴェルにあるが、専門的知
識があまりない人でも、じっくり真面目に聞いていればちゃんと理
解できるくらいの分かり易さで話しをすることが、こんにち大学教
員たるものの義務であると私自身強く自覚しているので、「専門的
過ぎて全然訳が分からないんじゃないか」などと恐れる必要は、多
分ない。
3.4.18
日本史特講IIA
授業科目名: 日本史特講IIA
旧・科目名:日本史特講 II
担当教官名:誉田 慶信 所属:岩手県立大学盛岡短期大学部
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人234
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
中世後期奥羽宗教史
本講座は、中世後期奥羽の宗教構造を全体的に明らかにしようとするものである。中世都
市平泉に栄えた中尊寺仏教文化に関するその膨大な研究蓄積に象徴されるように、中世奥羽
宗教史研究は、主に中世前期に関するものが大半であった。また、中世後期の奥羽宗教史研
究は、各地方自治体の地域史編集や宗派ごとによってなされてきた関係上、個別的宗門史の
弊害を脱却できなかった。本講座では、中世後期の奥羽宗教史の全体像を、近年とみに研究
蓄積が著しい室町幕府論・北方社会史論・宗教集団論の研究成果をふまえながら考察しよう
とするものである。
【概要と計画】
中世後期奥羽宗教史に関して同時代史料を分析することによって考察していく。単なる個
別的寺院論ではなく、室町幕府秩序と宗教との関係を基本的な視座にしつつ、神仏を信仰し
ていった宗教集団の社会的な特色に注目していく。したがって宗教史を基軸としながら、中
世後期奥羽社会の政治・経済の全体的な特色に対しても論及していきたい。もっとも、中世
後期の宗教史料は僅少である。それ故に、奥羽宗教史研究は、同時代史料をどのように発見
し分析していくか、という新たな方法論の構築を必要としている。本講座では、新寺院史料
論を種々の史料を使いながら考察していきたい。授業は、凡そ以下のように計画される。
第1∼2回 顕密体制論と禅密体制論
第3∼5回 室町幕府体制と臨済宗
第6∼8回 「時衆過去帳」の世界
第9∼11 回 禅僧ネットワークと商業・貨幣
第 12∼13 回 奥羽の都市と宗教構造
第 14∼15 回 戦国期の社会変容と宗教移民
【教室外の学習】
毎時配布される歴史史料の予習・復習をしておく事が望ましい。
【テキスト、教材、参考書】
参考書として、伊藤清郎・誉田慶信編『中世出羽の宗教と民衆』
(高志書院、2002 年、3800 円)をあげておく。その他の参考書も随
時紹介する。
【授業形式】
「蔭凉軒日録」「醍醐寺文書」「時衆過去帳」「日本洞上聯燈録」
「正法寺年譜住山記」などの史料を講義の前に配布し、その史料を
講読しながら講義していく。
【成績評価の方法と基準】
出席レポート、課題レポートの結果に基づき評価をする。評価の割
合は出席レポート 20 %、課題レポート 80 %で評価する。出席率、3
分の2未満の者には単位を与えない。
【履修に当たっての留意点】
学生諸君の主体的な授業参加を期待する。
3.4.19
日本史特講IIB
授業科目名: 日本史特講IIB
旧・科目名:日本史特講 II
担当教官名:誉田 慶信 所属:岩手県立大学盛岡短期大学部
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人234
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
中世民衆宗教史論
本講座では、日本中世社会の民衆にとって宗教とは何であったのか、について考察する。
そのさい、あくまでも中世民衆の生活した歴史的な場に立ちながら、宗教を中世民衆史の視
点から論じようとするものである。特に本講座では、中世民衆の宗教体験に着目しつつ、民
衆の心象の世界にまで踏み込んで民衆の宗教を考察してみたい。もっともそれは、決して容
易なことではないが、それ故にこそ民衆宗教史研究のための新方法論を学生諸君と練り上げ
てみたい。本講座は、宗教学の授業ではなく、あくまでも日本史研究の立場からの民衆宗教
史論である。
【概要と計画】
授業は、下記に記載されてある史料をコンテクストにそって「読む」ことで構成される。そ
のさい徹して民衆の宗教体験に着目したい。この方法は、宗教民俗学や宗教儀式論・宗教制
度論とは異なり、むしろ民衆と神仏との人格的な交わり方に注目しながら、その信仰の場に
おいて、民衆(神仏)が何をどのように「物語ったのか」ということを分析していくやり方
である。「物語」としての民衆宗教論(民衆神学論)を構築していく方法を学生諸君と培っ
てみたい。授業は、凡そ次のように計画される。
第1∼2回 顕密主義と中世民衆神学 第3∼4回 民衆から神仏へ
第5∼6回 起請文に見る神々と民衆の神 第7∼8回 恨のなかの民衆神学
第9∼10 回 生身仏の救済 第 11∼13 回 祖師の法難と民衆の受難
第 14∼15 回 復活する受難伝承
【教室外の学習】
毎時配布される史料を事前に読んでくる事が望ましい。また、史料のコンテクストにそっ
た自分の読みが課題として課されるので、授業後の学習が必要である。
【テキスト、教材、参考書】
参考書として、誉田慶信『中世奥羽の民衆と宗教』(吉川弘文館、
2000 年、7000 円)をあげておく。その他、随時紹介する。
【授業形式】
講義形式。史料を講義の前に配布する。『神道集』
・
『説教集』
・
『地蔵菩薩霊験記』
・
『謡曲』などや『鎌倉遺文』(東京堂)に掲
載されている古文書等を素材に、講読し、考察していく。
【成績評価の方法と基準】
出席レポート(20 %)、及び学期末筆記試験(80 %)の合計で総合
的に評価する。1月 31 日までに自発的にレポートを書いて提出した
場合は、成績評価に加味する。
出席率3分の2未満の者には単位を与えない。
【履修に当たっての留意点】
学生諸君の主体的な授業参加を期待する。
3.4.20
日本史講読IA
授業科目名: 日本史講読IA
旧・科目名:日本史講読 I
担当教官名:樋口 知志 所属:アジア研究
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人234
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
歴史学研究の基礎たる史料読解のために必要となる、様々な専門的技能・技術を身につけ
る。
【概要と計画】
きわめて難解な古代法制史料として著名な『令集解(りょうのしゅうげ)』の講読を行う
。
歴史学の研究には、まずは文献史料の読解能力を養うことが不可欠である。本講では、難
度のきわめて高いテキストを扱い、一語一字にこだわりつつ、時間をかけて味読していく。
また、単なる文章読解にとどまらず、史料の詳細・精確な理解を通じて、その背後の歴史的
世界にできるだけ迫ることをも目標としたい。
なお本年度に扱うのは、同書巻十の戸令第 23 条応分条以下の部分である(同条だけで一年
間が終わってしまうかもしれない)。ちなみに戸令応分条は、奈良・平安時代の財産分与に
関わる最も主要な法規として著名なもので、授業は“ 日本法制史演習 ”さながらの内容にな
ることが予想される。
【教室外の学習】
発表者は、事前に十分な準備をしてくること。なおその際、アジア文化コースの合同研究
室や附属図書館配架の図書を、存分に利用されたい。
【テキスト、教材、参考書】
『令集解』(新訂増補国史大系本、吉川弘文館刊)。なおテキス
トとして使用する部分は複写して配布する。参考書類は多種あり、
授業時に随時指示する。
【授業形式】
受講学生による発表を中心としたいわゆる演習形式。なお発表内
容は、諸史料の知見にもとづき発表者自身の見解を披露する、いわ
ば研究報告としての水準、体裁を有するものでなければならない。
【成績評価の方法と基準】
発表内容や受講態度についての評価と、期末試験(テキスト講読
の技量を試する)の成績とを併考して、総合的に評価する。
【履修に当たっての留意点】
‘ 本史を“ 専攻 ”する2年次学生は、古代以外の時代を勉強し
たい者であっても、是非とも全員受講せねばならない。
饌療 な授業の進め方、発表準備への取り組み方などについて
は、授業開始時に詳しく説明する。
B “ 専攻 ”、他コース、他課程所属の学生諸君で半期2単位分
だけ受講したいという場合には、「 毅臓 (後期)ではなく「 毅
」(前期)の方を履修すること。
3.4.21
日本史講読IB
授業科目名: 日本史講読IB
旧・科目名:日本史講読 I
担当教官名:樋口 知志 所属:アジア研究
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人234
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
「日本史講読 毅繊廚貌韻検
【概要と計画】
「日本史講読 毅繊廚貌韻検
【教室外の学習】
「日本史講読 毅繊廚貌韻検
【テキスト、教材、参考書】
「日本史講読 毅繊廚貌韻検
【授業形式】
「日本史講読 毅繊廚貌韻検
【成績評価の方法と基準】
「日本史講読 毅繊廚貌韻検
【履修に当たっての留意点】
「日本史講読 毅繊廚貌韻検
3.4.22
日本史演習IA
授業科目名: 日本史演習IA
旧・科目名:日本史演習 I
担当教官名:樋口 知志 所属:アジア研究
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人234
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
日本史学に関する研究テーマを自ら設定して、研究発表を行い、指導教官による指導・助
言や演習参加者による批判などに学びながら、将来の卒業論文執筆に備え、様々な研究能力
の涵養をはかる。
【概要と計画】
「日本史演習 毅繊Γ臓廚蓮
本史学で卒業論文を執筆する予定の日本史“ 専攻 ”3年生
のために開講する演習形式の授業科目である(したがって他“ 専攻 ”や他コース、他課程の
学生諸君は受講できない)。
受講学生は、自ら研究テーマを設定し、十分な準備の下に研究発表を行う。なお、研究発
表の内容は、決して単なる自己満足的なものであってはならず、これまでの研究情況を的確
に踏まえ、かつ文献史料の厳密な読解に依拠した、それなりの学術的水準を有したものでな
くてはならない。
担当教官の指導もきわめて厳しいものとなることを覚悟されたい。
【教室外の学習】
^貳霧 けの概説や啓蒙的な出版物ではなく、専門的な学術的著作をより多く読むよう心
がけること。卒業論文作成への準備のためには、まずは学術論文の読み方に習熟することが
肝要である。
◆嵎 からない」「腑に落ちない」「納得できない」思いを大切にすること。人の著作を
うわべだけ読んで、さも分かったかのように適当に話をつなげてしまう人がよくいるが、そ
ういうのは論外。
上記のような思いこそが、真の研究の出発点となるのである。
温擁幻イ涼気景 や、勉学上の相談・質問などについて、気軽に指導教官に質問して欲
しい。
【テキスト、教材、参考書】
参考とすべき研究文献は、研究テーマによって様々。腐るほどあ
る。
【授業形式】
受講学生による研究発表と、それに対する相互討論、指導教官に
よる指導・助言を中心とした演習形式。
【成績評価の方法と基準】
発表内容や授業参加に対する通常点を大きく加味するが、それよ
りは学年末レポート(任意テーマによる研究論文)に対する評価点
の方に大きな比重を置く(よって「 毅繊廚寮 績発表は「 毅臓廚
同時の年度末となる)。またレポートを提出しない者に対しては、
一切単位を出さない(「 毅繊 「 毅臓廚箸發法 。
【履修に当たっての留意点】
数多くの留意点があるが、上記したこと以外はすべて開講時に口
頭で説明する。
3.4.23
日本史演習IB
授業科目名: 日本史演習IB
旧・科目名:日本史演習 I
担当教官名:樋口 知志 所属:アジア研究
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人234
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
「日本史演習 毅繊廚貌韻検
【概要と計画】
「日本史演習 毅繊廚貌韻検
【教室外の学習】
「日本史演習 毅繊廚貌韻検
【テキスト、教材、参考書】
「日本史演習 毅繊廚貌韻検
【授業形式】
「日本史演習 毅繊廚貌韻検
【成績評価の方法と基準】
「日本史演習 毅繊廚貌韻検
【履修に当たっての留意点】
「日本史演習 毅繊廚貌韻検
3.4.24
日本史演習IIA
授業科目名: 日本史演習IIA
旧・科目名:日本史演習 II
担当教官名:樋口 知志 所属:アジア研究
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人34
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
卒業論文の題材とする研究テーマについて研究発表を行い、指導教官による指導・助言や
演習参加者による批判などに学びながら自己の研究を深め、論文執筆の準備とする。
【概要と計画】
日本史学で卒業論文を執筆する予定の日本史“ 専攻 ”4年生のために開講する、演習形式
の授業科目である(したがって他“ 専攻 ”や他コース、他課程の学生諸君は受講できない)
。
【教室外の学習】
既に今年1月に、「卒業論文の書き方」なる手製の資料を配布し、詳しく説明したところ
であるので、ここでは繰り返さないが、上記資料を再三再四読み返し、卒業論文作成への取
り組みの“ 基本 ”を頭に入れること。
ただひたすら、4年生諸君の精一杯の努力と研究の発展とを願うのみである。
【テキスト、教材、参考書】
「卒業論文の書き方」を常に座右に置き、参考にせよ。研究文献
や史・資料の探し方について、その基本が記してある。なお、相談
や質問などがあれば、いつでも応じる。
【授業形式】
当初(だいたい夏休み前くらいまで)は受講学生全員参加の演習
形式で行う。その後、受講学生の研究の進展情況をみて、随時不定
期、集中の個別指導形式へと移行する。
【成績評価の方法と基準】
演習授業中の平常点よりは、完成した卒業論文じたいの評価の方
を重視する。なお本講は「 僑繊 (前期)「 僑臓 (後期)とかた
ちのうえで2つに別れているが、卒業研究のための演習の授講単位
・成績を半期ごとに出すなどというのはとんでもない不合理なので
あって、「 僑繊 「 僑臓廚箸發棒 績評価は卒業論文提出後の年度
末においてこれを行う。
【履修に当たっての留意点】
歴史研究というものを行ううえでの留意点はあまりにも多く数え
切れないほどだが、ここに是非とも記さねばならないことは他にと
くにない。
なお、卒業論文の体裁・書式・注の付け方などについては、「卒
業論文の書き方」の規定を厳守すること。それに沿わない論文は、
審査の対象外とするので、くれぐれも注意されたい。
3.4.25
日本史演習IIB
授業科目名: 日本史演習IIB
旧・科目名:日本史演習 II
担当教官名:樋口 知志 所属:アジア研究
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人34
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
「日本史演習 僑繊廚貌韻検
【概要と計画】
「日本史演習 僑繊廚貌韻検
【教室外の学習】
「日本史演習 僑繊廚貌韻検
【テキスト、教材、参考書】
「日本史演習 僑繊廚貌韻検
【授業形式】
「日本史演習 僑繊廚貌韻検
【成績評価の方法と基準】
「日本史演習 僑繊廚貌韻検
【履修に当たっての留意点】
「日本史演習 僑繊廚貌韻検
3.4.26
日本思想史特講IIA
授業科目名: 日本思想史特講IIA
旧・科目名:日本思想史特講 II
担当教官名:中村 安宏 所属:アジア研究
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人234
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
日本の思想について、国際的な視野および歴史的な観点から考える力を養う。
【概要と計画】
テーマは「徳川の政治と儒学」
近世日本において、儒学思想はどのような意義を有したのか。儒学と日本人との間には、
よく問題にされるような「受容から変容へ」という道筋のみでなく、さまざまな受けとめ
方があったのではないか。このような問題意識にもとづき、徳川の政治と思想との関係に
焦点を当てて再検討する。
前期では、近世の出版と検閲について思想史的に検討する。
なお授業は講義と史料読解を交えつつ進めていくので、史料のコピーは前もって読んで
おくこと。取り上げるおもなトピックは以下の通り。
1、近世日本の出版と検閲
2、天保期の検閲改革と幕府儒者
3、稿本から刊本へー佐藤一斎「言志四録」の稿本研究
【テキスト、教材、参考書】
教科書は使用しない。史料などのコピーを配付する。
【授業形式】
講義と史料読解。
【成績評価の方法と基準】
出席など平常点 (30\%) と学期末の試験 (70\%) による。
【履修に当たっての留意点】
開講時に指示する。
3.4.27
日本思想史特講IIB
授業科目名: 日本思想史特講IIB
旧・科目名:日本思想史特講 II
担当教官名:中村 安宏 所属:アジア研究
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人234
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
日本の思想について、国際的な視野および歴史的な観点から考える力を養う。
【概要と計画】
テーマは「徳川の政治と儒学」
近世日本において、儒学思想はどのような意義を有したのか。儒学と日本人との間には、
よく問題にされるような「受容から変容へ」という道筋のみでなく、さまざまな受けとめ
方があったのではないか。このような問題意識にもとづき、徳川の政治と思想との関係に
焦点を当てて再検討する。
後期では、近世の教育政策と人材登用策について思想史的に検討する。
なお授業は講義と史料読解を交えつつ進めていくので、史料のコピーは前もって読んで
おくこと。取り上げるおもなトピックは以下の通り。
1、科挙をめぐる議論
2、昌平坂学問所における教育とその変遷
3、寛政異学の禁の再検討
【テキスト、教材、参考書】
教科書は使用しない。史料などのコピーを配付する。
【授業形式】
講義と史料読解。
【成績評価の方法と基準】
出席など平常点 (30\%) と学期末の試験 (70\%) による。
【履修に当たっての留意点】
開講時に指示する。
3.4.28
日本思想史演習IIA
授業科目名: 日本思想史演習IIA
旧・科目名:日本思想史演習 II
担当教官名:中村 安宏 所属:アジア研究
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人34
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
研究発表に必要な能力を身につける。
研究発表を行うためには、 .董璽泙簑仂櫃料 定、 ∋卜舛亮 集と読解、
莵垳Φ罎
収集と問題点の把握、 は世旅獣曚覆匹離廛蹈札垢 必要であり、またその過程で自己の問
題意識を明確にしていくことがとりわけ重要である。
この演習では各人が実践を通して、このような能力を身につけていくとともに、他人の
問題関心や着想、方法を理解し、積極的に討論に参加していく姿勢を身につけることを目
標とする。
【概要と計画】
各自がテーマを設定して研究発表をし、その後全体で質疑応答・討論を行う。原則とし
て4年次、3年次の順に発表してもらう。
【教室外の学習】
自分の発表の準備はもちろんであるが、他人の発表についても基礎的事項を調べ、あら
かじめ資料を読んでおく。
【テキスト、教材、参考書】
【授業形式】
研究発表と討論。
【成績評価の方法と基準】
出席・発表内容・討論での発言 (以上 50\%)、およびレポート (50\%) に
よる。
【履修に当たっての留意点】
開講時に指示する。
3.4.29
日本思想史演習IIB
授業科目名: 日本思想史演習IIB
旧・科目名:日本思想史演習 II
担当教官名:中村 安宏 所属:アジア研究
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人34
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
研究発表に必要な能力を身につける。
研究発表を行うためには、 .董璽泙簑仂櫃料 定、 ∋卜舛亮 集と読解、
莵垳Φ罎
収集と問題点の把握、 は世旅獣曚覆匹離廛蹈札垢 必要であり、またその過程で自己の問
題意識を明確にしていくことがとりわけ重要である。
この演習では各人が実践を通して、このような能力を身につけていくとともに、他人の
問題関心や着想、方法を理解し、積極的に討論に参加していく姿勢を身につけることを目
標とする。
【概要と計画】
各自がテーマを設定して研究発表をし、その後全体で質疑応答・討論を行う。原則とし
て4年次、3年次の順に発表してもらう。
【教室外の学習】
自分の発表の準備はもちろんであるが、他人の発表についても基礎的事項を調べ、あら
かじめ資料を読んでおく。
【テキスト、教材、参考書】
【授業形式】
研究発表と討論。
【成績評価の方法と基準】
出席・発表内容・討論での発言 (以上 50\%)、およびレポート (50\%) に
よる。
【履修に当たっての留意点】
開講時に指示する。
3.4.30
国文学特講IA
授業科目名: 国文学特講IA
旧・科目名:国文学特講 I
担当教官名:佐々木 民夫 所属:岩手県立大学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人234
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
万葉集の歌のことばについて講義する。
わが国最古の和歌集、万葉集は、口誦の時代から文字による歌の表記・記載の時代にあり、
そこにとどめられた種々のことばは、端なる日常性のことばから離れて、五・七の音数律の
なかにあらわれる歌のことばとしてある。古今集以降、和歌のことばは、歌語として独自の
展開をみせるが、万葉集の歌のことばはいまだ歌語として確立することはない。しかし、万
葉集の歌のことばは、定まった形式のなかにはめ込まれることで、その日常的で一般的な意
味・用法からずれ出し、独自な展開をみせるものとなっている。
短詩型の文学といわれる和歌にあって、そこに用いられた歌のことばとは何かを、改めて
問い直し考えてみることにする。万葉集において表現された歌は、そこにある歌のことばは
、万葉人のいかなるこころを伝えるものとして捉えられるのか、文学におけることばの意味
について考える。
講義では、はじめに、わが国のことば、日本語の、誕生・特質について概観し、口誦から
漢字による記載の歴史を講義する。
万葉集については、まず万葉集形成の時代状況と万葉集内部の構造に触れることで、古代
の和歌のありかたを確認する。
万葉集の歌のことばで取り上げ考えるのは、以下のとおりである。
・
「ゑみ」
・
「しのふ」
・
「みやこ」
・
「さと」
・
「ふるさと」
・
「つま」
・
「はる」
・
「あき」
・
「くろかみ」
・
「こふ」
【テキスト、教材、参考書】
テキストは、「万葉集」(おうふう)を使用する。なお、毎時資料
は配付する。
【授業形式】
授業は講義形式で行う。
【成績評価の方法と基準】
学期末の筆記試験。
【履修に当たっての留意点】
受講生は、古代史および日本語について自己学習すること。
3.4.31
国文学特講IB
授業科目名: 国文学特講IB
旧・科目名:国文学特講 I
担当教官名:佐々木 民夫 所属:岩手県立大学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人234
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
万葉集の歌のことばについて講義する。
わが国最古の和歌集、万葉集は、口誦の時代から文字による歌の表記・記載の時代にあり、
そこにとどめられた種々のことばは、端なる日常性のことばから離れて、五・七の音数律の
なかにあらわれる歌のことばとしてある。古今集以降、和歌のことばは、歌語として独自の
展開をみせるが、万葉集の歌のことばはいまだ歌語として確立することはない。しかし、万
葉集の歌のことばは、定まった形式のなかにはめ込まれることで、その日常的で一般的な意
味・用法からずれ出し、独自な展開をみせるものとなっている。
短詩型の文学といわれる和歌にあって、そこに用いられた歌のことばとは何かを、改めて
問い直し考えてみることにする。万葉集において表現された歌は、そこにある歌のことばは
、万葉人のいかなるこころを伝えるものとして捉えられるのか、文学におけることばの意味
について考える。
講義では、はじめに、わが国のことば、日本語の、誕生・特質について概観し、口誦から
漢字による記載の歴史を講義する。
万葉集については、まず万葉集形成の時代状況と万葉集内部の構造に触れることで、古代
の和歌のありかたを確認する。
万葉集の歌のことばで取り上げ考えるのは、以下のとおりである。
・
「ゑみ」
・
「しのふ」
・
「みやこ」
・
「さと」
・
「ふるさと」
・
「つま」
・
「はる」
・
「あき」
・
「くろかみ」
・
「こふ」
【テキスト、教材、参考書】
テキストは、「万葉集」(おうふう)を使用する。なお、毎時資料
は配付する。
【授業形式】
授業は講義形式で行う。
【成績評価の方法と基準】
学期末の筆記試験。
【履修に当たっての留意点】
受講生は、古代史および日本語について自己学習すること。
3.4.32
国文学講読IIA
授業科目名: 国文学講読IIA
旧・科目名:国文学講読 II
担当教官名:家井 美千子 所属:アジア研究
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人34
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
日本の文学を読む方法には唯一の正しいものがあるわけではない。読む対象にな
るものの性格に応じてそれにふさわしい「読み」があるが、これを学ぶために今年
度講読の対象として取り上げるのは中世または近世の文学とする。
【概要と計画】
「読む」ためには、その前提としていくつかの条件・技術が必要であるが、講読
A では、そのもっとも具体的な条件について最初に学ぶことにする。例えば、写本
だけで文書が読まれていた時期のものを読むためには、筆写された文字を読む技術
が必要であるが、このほかにもさまざまな要件があろう。
今回の講読では、作品の成立時期を中世または近世とするが、その中で何を読む
対象とするかは、参加者の要望に応じることにしたい。参加者はこの講義で一体何
を「読み」たいのか、希望を明らかにし、それを読むためには具体的にどのような
準備が必要か(それは「読める」のか)、できるだけ調査したうえで、初回に参加
して欲しい。
参加者の意見分布を参考にして講読対象である具体的な作品を決定することにする。
【教室外の学習】
上記のために、開講にあたって準備調査を行うこと。また、開始して後は分担し
て作業に当たるので、そのための調査・準備を怠らないこと。
【テキスト、教材、参考書】
講読対象の決定後指定する。
【授業形式】
一部演習形式。(討論も行う)
【成績評価の方法と基準】
授業参加態度、分担作業遂行の態度、さらには期末レポートの内容す
べてを勘案して評価する。
【履修に当たっての留意点】
自発的な興味を持って参加すること。
3.4.33
国文学講読IIB
授業科目名: 国文学講読IIB
旧・科目名:国文学講読 II
担当教官名:家井 美千子 所属:アジア研究
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人34
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
日本の文学を読む方法には唯一の正しいものがあるわけではない。読む対象にな
るものの性格に応じてそれにふさわしい「読み」があるが、これを学ぶために今年
度講読の対象として取り上げるのは中世または近世の作品とする。
【概要と計画】
ただし、講読 B では講読 A を受けて、できるだけ同様の(あるいは近似した)作
品の講読を、ここでは「内容を読む」という立場で徹底して読むことを行う。「文
学的に読む」とはどのようなことなのか、そのためには何が必要とされるのかを、
個別の作品を読む経緯を通じて学んでいくことを目的とする。
具体的講読対象は、講読 A の経過を受けて、あらためて講読 B の参加者によって
決めることとする。もちろん講読 A を受講していなくても講読 B の受講は可能であ
る。
【教室外の学習】
分担して作業を行うので、その準備・調査を行うこと。
【テキスト、教材、参考書】
講読対象の決定後、指定する。
【授業形式】
一部演習形式。(討論も行う)
【成績評価の方法と基準】
授業参加態度、分担作業遂行の態度、期末レポートの内容のすべてを
勘案して評価する。
【履修に当たっての留意点】
自発的な態度で参加すること。
3.4.34
国文学演習IIA
授業科目名: 国文学演習IIA
旧・科目名:国文学演習 II
担当教官名:家井 美千子 所属:アジア研究
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人34
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
今年度の演習の研究テーマは、参加者の討論によって決定することとする。討論内容に
よって、複数のテーマを取り上げることになる可能性もあるが、この場合には後期Bで行
なうことも可能性としてある。
テーマ決定の討論に臨むためには十分な準備の上、第一回の演習時に自らの希望するテ
ーマを明瞭に発表しなければならない。これを参加の第一条件とする。
演習でのテーマ決定に当たっては、前年度の講義内容とできるだけ重複せず、また今年
度の講義内容とも重ならないよう配慮したい。これを前提に有意義な討論となるように努
力することを望む。
参加希望者は、それぞれが必ず一つ取り上げたいテーマを準備し、なぜそれを選んだの
かについて根拠を述べられるようにしておかなければならない。この際、印象批評的な理
由づけや感情的な主張を述べることを避けなければならない。(「単に好きだから」など
というのではだめだ、ということ)
他のメンバーを説得できるような論理的な説明をするために、十分準備しておくこと。
また、演習で取り上げるだけの十分な資料があるかどうかについても、調べられる限り確
認しておきたい。
【概要と計画】
第1週 テーマの決定、分担、スケジュールの決定。
第2週∼第3週 準備作業。
第4週以降 各担当者の発表・討議。
【教室外の学習】
担当していない部分についても自分の意見が述べられるよう、考察を整えておくこと。
【テキスト、教材、参考書】
未定。
参加者の討議によって決定する。
【授業形式】
演習形式。
必要に応じて視聴覚教材を使用することがある。
【成績評価の方法と基準】
参加態度、発表内容、レポートをあわせて評価対象とする。
【履修に当たっての留意点】
第1回に向けての準備に関して質問があれば、事前に担当教官に聞く
こと。
3.4.35
国文学演習IIB
授業科目名: 国文学演習IIB
旧・科目名:国文学演習 II
担当教官名:家井 美千子 所属:アジア研究
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人34
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
前期演習 II Aの結果を受け、引き続きテーマを参加者の討論によって決定することとす
る。この場合前期とは異なるテーマを取り上げることになる可能性もあるが、この場合は
何らかの関連性を持ったテーマ変更にしたい。
【概要と計画】
第1週 前期を振り返り、スケジュールの確認。
第2週以降 各担当者の発表・討議。
【教室外の学習】
担当しない部分についても、自己の意見をきちんと発表できるよう調査し考察する。
【テキスト、教材、参考書】
未定
参加者の討論により決定。
【授業形式】
演習形式。参加者の発表・討論を主とする。
場合によっては視聴覚資料使用。
【成績評価の方法と基準】
発表態度・内容、参加態度・内容、レポートの内容を、総合して評価
する。
【履修に当たっての留意点】
積極的な参加態度、他者を説得する技術を磨くよう努力すること。
3.4.36
国語学特講IIA
授業科目名: 国語学特講IIA
旧・科目名:国語学特講 II
担当教官名:菊田 紀郎 所属:アジア研究
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人34
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標、概要と計画】
日本語の語彙について、「平家物語」によりその用法の差違を中心に概観していきたい。
言葉による表現は、一定の文法規制に従って語を文の形にまとめあげることである。従っ
て、表現するに際しては、意味伝達の素材としての語を用いて、文章や談話の形にまとめて
いくことが必要である。このような文章・談話を形成するための要素となる語の集合を「語
彙」とよぶ。
この特講においては、主に、日本語を内省するために身の回りにある語彙を材料にして日
本語に関する知識や理解を深めていくことが主体となる。そのために、以下のような問題点
を提示し考察していきたい。
(1) 類義語や対義語について
類義語や対義語を考えていくに際し、例えば、「気がはれる・気がふさぐ」の身体語
との関連、「はれる・ふさぐ」という自動詞とのつながりなど、語彙体系そのものに
関し、考察していく。
このような語彙の用例をふまえ、更に、参考文献を使用して各自考えを深めていくことを要
望したい。
【テキスト、教材、参考書】
【授業形式】
講義を主とするが、用例及び重要事項については課題として発表す
る機会を設定する。
【成績評価の方法と基準】
レポート提出
【履修に当たっての留意点】
テキストにふれられていない用例にもあたれるよう、常に言語作品
に留意してほしい。
3.4.37
国語学特講IIB
授業科目名: 国語学特講IIB
旧・科目名:国語学特講 II
担当教官名:菊田 紀郎 所属:アジア研究
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人34
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標、概要と計画】
日本語の語彙について、「平家物語」によりその用法の差違を中心に概観していきたい。
言葉による表現は、一定の文法規制に従って語を文の形にまとめあげることである。従っ
て、表現するに際しては、意味伝達の素材としての語を用いて、文章や談話の形にまとめて
いくことが必要である。このような文章・談話を形成するための要素となる語の集合を「語
彙」とよぶ。
この特講においては、主に、日本語を内省するために身の回りにある語彙を材料にして日
本語に関する知識や理解を深めていくことが主体となる。そのために、以下のような問題点
を提示し考察していきたい。主な問題点は次の通り。
(1) 擬声語・擬態語の分析「∼と形」(例、じっと)と「∼に形」(例、へとへとに)とが
修飾する語の比較を通じ、動作そのものの状態・過程の表現の違いを考えてみる。
(2) 語彙の言語間の対照について日本語と英語の間で、「一週間後」の表現をなす時、
「after∼」「in∼」のどちらを使用すべきかなど、自然・生活・文化など言語以外の世界
の違いも考慮に入れ、それぞれの対照について検討していく。
このような語彙の用例をふまえ、更に、参考文献を使用して各自考えを深めていくことを
要望したい。
【テキスト、教材、参考書】
【授業形式】
講義を主とするが、用例及び重要事項については課題として発表す
る機会を設定する。
【成績評価の方法と基準】
レポート提出
【履修に当たっての留意点】
テキストにふれられていない用例にもあたれるよう、常に言語作品
に留意してほしい。
3.4.38
国語学演習IIIA
授業科目名: 国語学演習IIIA
旧・科目名:国語学演習 III
担当教官名:菊田 紀郎 所属:アジア研究
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人34
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標、概要と計画】
大正期に形成された語彙を対象に、その形成過程を、芥川龍之介著『羅生門』などをテ
キストに明治期の作品を参照しつつ演習していく。
大正時代というのも、政治・経済・風俗などあらゆる面の変動の激しい時期であった。
語彙に関してみてみても、西欧からもたらされた文物をどう表現していくか、逆に漢字を
採用して構成する上で、「発砲」と「砲発」のように関心をどこによせるか、興味の尽き
ない問題が多発してくる。
このような背景の中で、例えば『羅生門』は、大正4 (1915) 年 11 月「帝国文学」に発表
され、その後、何度かの補訂が加えられた。芥川独特の漢語による表現がみられ、日本語
史の上からも大きな関心が寄せられている。
これを語彙の面からながめてみると、主として、
〔声4 及び大正期になって新たに誕生した語
¬声4 及び大正期に意味が従前のものと変改した語
3姐餮譴魎岨 により表音的・表意的に置換した語
の三つの観点が浮上してくる。
演習は、その語が、「a. いかなる出典によるのか。b. 用例はどのような意味・用法をも
つか。c. 大正期においてどう使用され、その時代の特色をどこに示しているか。」といっ
た点から展開したい。
【テキスト、教材、参考書】
【授業形式】
演習形式。担当者は、分担された領域に関し調査・発表を行う。
【成績評価の方法と基準】
常に参加していこうという努力の姿勢、毎時のレポートなどによ
る。
【履修に当たっての留意点】
合同研究室、図書館などの蔵書を利用し、必ず資料と比較すること
を希望する。
3.4.39
国語学演習IIIB
授業科目名: 国語学演習IIIB
旧・科目名:国語学演習 III
担当教官名:菊田 紀郎 所属:アジア研究
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人34
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標、概要と計画】
大正期に形成された語彙を対象に、その形成過程を、芥川龍之介著『羅生門』などをテ
キストに明治期の作品を参照しつつ演習していく。
大正時代というのも、政治・経済・風俗などあらゆる面の変動の激しい時期であった。
語彙に関してみてみても、西欧からもたらされた文物をどう表現していくか、逆に漢字を
採用して構成する上で、「発砲」と「砲発」のように関心をどこによせるか、興味の尽き
ない問題が多発してくる。
このような背景の中で、例えば『羅生門』は、大正4 (1915) 年 11 月「帝国文学」に発表
され、その後、何度かの補訂が加えられた。芥川独特の漢語による表現がみられ、日本語
史の上からも大きな関心が寄せられている。
これを語彙の面からながめてみると、主として、
〔声4 及び大正期になって新たに誕生した語
¬声4 及び大正期に意味が従前のものと変改した語
3姐餮譴魎岨 により表音的・表意的に置換した語
の三つの観点が浮上してくる。
演習は、自立語を中心に、上述した 銑 了阿弔隆囘世鯒弔┐Δ觚譴砲弔い董 「帝国
文学」の中より抽出し、漢字を主とした古文書・口語を中心に使用した古典作品・中国史
書などを、使用して跡付けてみたい。
【テキスト、教材、参考書】
【授業形式】
演習形式。担当者は、分担された領域に関し調査・発表を行う。
【成績評価の方法と基準】
常に参加していこうという努力の姿勢、毎時のレポートなどによ
る。
【履修に当たっての留意点】
合同研究室、図書館などの蔵書を利用し、必ず資料と比較すること
を希望する。
3.4.40
アジア史特講IIA
授業科目名: アジア史特講IIA
旧・科目名: アジア史特講 II
担当教官名:藤谷 浩悦 所属:東京女学館大学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人234
開講学期:前期集中 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
東アジアの歴史について、記憶と歴史、試験と社会、祭りと反乱など、様々な角度から論ず
る。本論で扱うのは、主に一九世紀末に中国で起きた太平天国運動である。先ず記憶と歴史に
ついて触れ、次に中国の試験制度が社会に与えた影響を論じ、更に太平天国運動を通じて、清
末の政治と社会を考える。授業は、教師による一方的な講義によらず、受講生に討論を促す。
また、学期の終わりには受講生に研究発表をさせ、それをレポートとして提出させる。
【概要と計画】
1.歴史と記憶
2.祭りと反乱
3.結社と宗教
4.科挙と社会
5.太平天国運動
6.日中の比較
【テキスト、教材、参考書】
テキストは特にない。参考書は、授業で適宜指示する。
【授業形式】
講義と、学生による研究発表
【成績評価の方法と基準】
出席点 50 点、レポート 50 点
【履修に当たっての留意点】
特になし
3.4.41
アジア史特講IIB
授業科目名: アジア史特講IIB
旧・科目名:アジア史特講 II
担当教官名:藤谷 浩悦 所属:東京女学館大学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人234
開講学期:後期集中 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
東アジアにおける「西欧の衝撃」の意味を、中国と日本を中心に論ずる。先ず、清朝末
期の中国と、明治初頭の日本における生活の変化やその意味を、比較検討する。そして、
その上で、西欧文明に対して知識人はどのように対応したのか、また一般の民衆はいかに
受け止め、行動したのか等、考えることとする。授業は、教師による一方的な講義によら
ず、受講生に討論を促す。
また、学期の終わりには受講生に研究発表をさせ、それをレポートとして提出させる。
【概要と計画】
1.茶の世界史
2.生活と文化
3.病気の歴史
4.清末の留学
5.辮髪と纏足
6.恋愛と近代
【テキスト、教材、参考書】
テキストは特にない。参考書は、授業で適宜指示する。
【授業形式】
講義と、学生による研究発表
【成績評価の方法と基準】
出席点 50 点、レポート 50 点
【履修に当たっての留意点】
特になし
3.4.42
アジア史講読IIA
授業科目名: アジア史講読IIA
旧・科目名:アジア史講読 II
担当教官名:深澤 秀男 所属:人文社会科学部非常勤講師
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人34
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
康有為の『康南海先生遺著彙刊』の講読により、中国文の読解力を養い、合わせて戊戌変
法について考察する。
【授業の概要と計画】
本講読は、『康南海先生遺著彙刊』についての学生の輪読と教官の解説により進めら
れる。
<計画>
第1∼第2回 教官による解題
第3∼第4回 中国近代史のビデオ
第5∼第15回 『康南海先生遺著彙刊』16 51∼57
【教室外の学習】
テキストを予習して授業に出席し輪読の準備をする。
【テキスト、教材、参考書】
テキスト:
『康南海先生遺著彙刊』16のプリント配布
教材:参考プリント
参考書:西順蔵、島田虔次編『清末民国初政治評論集、
中国古典文学大系第 58 巻』 平凡社 1971
深澤秀男著『戊戌変法運動史の研究』国書刊行会
2000
【授業形式】
教官の解説と学生の輪読により進められる。
【成績評価の方法と基準】
1.レポート:原則としてレポートにより評価する。レポートは前
期1回。講読が終了したところまでを中国文の書き下し文にして
提出する。
2.出席:出席率 2/3 未満の者には単位を与えない。
【履修に当たっての留意点】
主体的に授業に参加する。
3.4.43
アジア史講読IIB
授業科目名: アジア史講読IIB
旧・科目名:アジア史講読 II
担当教官名:深澤 秀男 所属:人文社会科学部非常勤講師
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人34
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
康有為の『康南海先生遺著彙刊』の講読により、中国文の読解力を養い、合わせて戊戌変
法について考察する。
【授業の概要と計画】
本講読は、『康南海先生遺著彙刊』についての学生の輪読と教官の解説により進めら
れる。
<計画>
第1∼第2回 教官による解題
第3∼第4回 中国近代史のビデオ
第5∼第15回 『康南海先生遺著彙刊』16 51∼57
【教室外の学習】
テキストを予習して授業に出席し輪読の準備をする。
【テキスト、教材、参考書】
テキスト:
『康南海先生遺著彙刊』16のプリント配布
教材:参考プリント
参考書:西順蔵、島田虔次編『清末民国初政治評論集、
中国古典文学大系第 58 巻』 平凡社 1971
深澤秀男著『戊戌変法運動史の研究』国書刊行会
2000
【授業形式】
教官の解説と学生の輪読により進められる。
【成績評価の方法と基準】
1.レポート:原則としてレポートにより評価する。レポートは、
後期1回。講読が終了したところまでを中国文の書き下し文にし
て提出する。
2.出席:出席率 2/3 未満の者には単位を与えない。
【履修に当たっての留意点】
主体的に授業に参加する。
3.4.44
中国思想史講読IIA
授業科目名: 中国思想史講読IIA
旧・科目名:中国文学講読 IV
担当教官名:高野 淳一 所属:岩手県立大学盛岡短期大学部
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人234
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
南北朝仏教思想研究(二教論を読む)
インドで誕生した仏教は、後漢に中国に伝来し、魏晋期から南北朝時代にかけて広まり浸
透していった。伝来した当初、中国の人々は、その教えから強い衝撃を受け、そしてさまざ
まな疑問や葛藤を抱いたと考えられる。本講義では、そうした人々の動向を知る上で重要な
著作である道安の「二教論」を読み解き、仏教受容に関わる問題の一端を理解する。また併
せて、独特の用語を調べることを通して、仏教関連の文献を読解する力を涵養することを目
指したい。
「二教論」は、北周・武帝による廃仏が断行される直前に、僧・道安によって著された。
題名の「二教」とは、直接には儒教と仏教とを指し、儒教に対して仏教の教えがいかに優れ
ているかを明らかにするのがこの論の趣旨である。しかしながら論中では、儒教のみならず
道教の教えについても随所で紹介・批判されており、儒・道・仏の三教が互いに交渉を持ち
つつ展開していったこの時期の中国思想を考えるに当たり、まことに格好の材料なのである
。
学生には予習をした上で教室で発表してもらう。進度については、学習の到達度を確認し
、学生と相談しつつ進めたい。
【テキスト、教材、参考書】
テキストはプリントを使用し、参考書は随時教室で紹介する。
【授業形式】
講読。学生による輪読と教官によるコメント。
【成績評価の方法と基準】
普段の学習態度を主に、レポートと合わせて評価する。
【履修に当たっての留意点】
特に無し。
3.4.45
中国思想史講読IIB
授業科目名: 中国思想史講読IIB
旧・科目名:中国文学講読 IV
担当教官名:高野 淳一 所属:岩手県立大学盛岡短期大学部
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人234
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
南北朝隋唐仏教思想研究(『法苑珠林』を読む)
後漢に伝来し、魏晋から南北朝にかけて研究され理解が深められた仏教は、限られた知識
人たちだけでなく庶民の間にも広まり、人々の大きな心の拠り所となっていった。本講義で
は、こうした人々の信仰生活のありさまを生き生きと伝える『法苑珠林』を読み解き、中国
の人々の精神生活の一端を理解することを目指す。
隋から唐の初めにかけて活躍した僧・道世の編纂した『法苑珠林』全百篇は、仏教につい
ての百科辞典とも称すべき書物であり、さまざまな仏教用語・概念を取り上げ解説している
。そしてまたそうした教理のみに止まらず、各篇末尾の「感応縁」と名づけられた部分では
、仏教説話を多く収録し、仏教信仰を中心としながらもそれだけに限定されないこの世の種
々の様相を記録している。この時期の人々の信仰のありようを知る上で、まことに重要な著
作なのである。
そこで、「感応縁」の中から興味深いと思われる記事をいくつか選び、日本語訳を参考に
しながら読んでいくことにしたい。学生には予習をした上で教室で発表してもらう。進度に
ついては、学習の到達度を確認し、学生と相談しつつ進めたい。
【テキスト、教材、参考書】
テキストはプリントを使用し、参考書は随時教室で紹介する。
【授業形式】
講読。学生による輪読と教官によるコメント。
【成績評価の方法と基準】
普段の学習態度を主に、レポートと合わせて評価する。
【履修に当たっての留意点】
特に無し
3.4.46
中国思想史演習IIA
授業科目名: 中国思想史演習IIA
旧・科目名:中国文学演習 IV
担当教官名:砂山 稔 所属:アジア研究
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人234
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
『易』の思想を把握することにより中国文化に対する理解を深める。
【概要と計画】
『周易正義』選読(乾卦)
『易』即ち『易経』は、中国における最も代表的な古典であり、何よりもユニークで面
白い著作である。
ニューサイエンスの騎手であるウイーン生まれのアメリカの学者、フリッチョフ・カプ
ラ(Fritjof・Capura)は、タオ自然学(The Tao of Physics) の中で、『易経』(Book of
Changes) を「変易の書」と捉え、次のように述べている。
「『易経』は儒教の五経の中の最初の書で、中国の思想と文化の中枢をなすものであ
る。この書は何千年ものあいだ中国において最高の権威を保ってきたが、ヴェーダや
聖書などの聖典のほかにはそれに匹敵するものはない」と。
本演習では、中国における易学の展開、ヨーロッパの思想と『易』、日本の民俗事象と
『易』、更には『易』をめぐる近年の話題などの講義の部分も織り交ぜて、『周易正義』
を読んで行く。
なお、この演習の一部を割いて、特別研究の指導も行う。
【教室外の学習】
『易』に関する著作を読んでおくこと。
【テキスト、教材、参考書】
テキスト:プリント使用。
【授業形式】
講義、学生の輪読と教官のコメント。特別研究に関する意見交換。
【成績評価の方法と基準】
平常点を主として評価。
【履修に当たっての留意点】
アジア史演習への振り替えも行う。
3.4.47
中国思想史演習IIB
授業科目名: 中国思想史演習IIB
旧・科目名:中国文学演習 IV
担当教官名:砂山 稔 所属:アジア研究
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人234
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
『易』の思想を把握することにより中国文化に対する理解を深める。
【概要と計画】
『周易正義』選読(乾坤二卦、繋辞伝)
乾の九五の爻辞には「飛龍天に在り、大人を見るに利あり」とある。これは陽爻が正位
にある最も理想的な状況であり、伝統的には、人間で言えば、聖人が天子の位に昇るよう
な場合であるとされる。
乾坤二卦は、『易』の代表的な部分であり、龍虎のシンボルを配した占いの言葉には、
興味深い記述も多い。また、「繋辞伝」は、『易』の中で最も思弁的な内容を持つとされ
ている。演習では原典と注釈によりその思想を解明する。
【教室外の学習】
『易』に関する著作を読んでおくこと。
【テキスト、教材、参考書】
テキスト:プリント使用。
【授業形式】
講義、学生の輪読と教官のコメント。特別研究に関する意見交換。
【成績評価の方法と基準】
平常点を主として評価。
【履修に当たっての留意点】
アジア史演習への振り替えも行う。
3.4.48
中国文学特講IA
授業科目名: 中国文学特講IA
旧・科目名:中国文学特講 I
担当教官名:砂山 稔 所属:アジア研究
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人234
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
唐宋八大家の詩文と道教との関係の考察を通じて、中国の文化を一層深く理解する。
【概要と計画】
唐宋八大家と道教
唐宋八大家とは、言うまでもなく中国文学史上に名高い散文の巨匠、即ち、唐の韓愈・
柳宗元、宋の欧陽脩・曾鞏・蘇洵・蘇軾・蘇轍・王安石のことである。
講義担当者は、ここ十年余り、この唐宋八大家の詩文と道教との関係を考察してきた。
これは従来未開拓の分野であり、新知見も少なくない。
毅舛任蓮△海里Δ繊 ね梟 ・蘇洵・蘇軾・蘇轍の四人を主として取り扱い、また、蘇 軾・蘇轍の子孫の思想と道教との関わりについても言及したい。
【教室外の学習】
『唐宋八家文』は、日本では種々の翻訳が刊行されているので、それらを読んでおくと
講義の理解が深まる。
【テキスト、教材、参考書】
テキスト:プリント使用。
参考書:清水茂『唐宋八家文』(朝日新聞社)
筧文生『唐宋八家文』(角川書店)
【授業形式】
講義を主とする。
【成績評価の方法と基準】
平常点を主として評価する。
【履修に当たっての留意点】
参考書を一読することが望ましい。
3.4.49
中国文学特講IB
授業科目名: 中国文学特講IB
旧・科目名:中国文学特講 I
担当教官名:砂山 稔 所属:アジア研究
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人234
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
唐宋八大家の詩文と道教との関係の考察を通じて、中国の文化を一層深く理解する。
【概要と計画】
唐宋八大家と道教
唐宋八大家のうち、唐の韓愈・柳宗元と宋の曾鞏・王安石の四人の詩文と道教との関係
を考察する。このうち、唐の韓愈は、儒教信奉者の最たるものであるが、唐代に盛んであ
った道教にも意外に詳しくその道教理解にも見るべきものがある。また、宋の王安石は、
行財政改革の旗手として、政治家の側面が強調されがちであるが、宗教祭祀に無縁であっ
たわけではなく、道教の太一信仰との関わりは見逃せないところである。
講義では、唐の道教と宋の道教との相違についても取り上げてみたい。
【教室外の学習】
『唐宋八家文』に親しんで貰いたい。
【テキスト、教材、参考書】
テキスト:プリント使用。
参考書:清水茂『唐宋八家文』(朝日新聞社)
筧文生『唐宋八家文』(角川書店)
【授業形式】
講義を主とする。
【成績評価の方法と基準】
平常点を主として評価する。
【履修に当たっての留意点】
参考書を一読することが望ましい。
3.4.50
中国語学講読IA
授業科目名: 中国語学講読IA
旧・科目名:中国語学講読
担当教官名:川本 栄三郎 所属:アジア研究
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人34
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
いわゆる漢文と呼ばれ、日本の中等教育の中で重視されている漢文も古代の漢語民族の話
し言葉である。圧倒的に強大な文化をもつ漢語の影響をまともに受け、原言語の日本語で
もない和語とが融合したクレオールとして日本語が形成されてきたのではないかどうかを
考え、何千年来変わらない漢語のもつ本質はどこにあるのか、現代漢語とどれだけの隔た
りがあるのかも考えて見る。
【概要と計画】
「史記」の原文に漢文読みを施し、日本語となってしまった漢文と比較しながら、本来1
音節1単語であった漢語が急速に2音節化していく過程を「春秋左氏伝」の言語と比較し
て見る。漢文も当時の話し言葉であったという証拠を古代漢語には代詞が多用されるこ
と、また語気詞の使い方の絶妙さにあることを明らかにしていく。漢文読みは「史記」の
原文をノートに書き写すことから始める。毎回の授業では、必ず自分で漢文読みをし、正
しく読めているかどうか確かめることにしている。その中から現代漢語にまで脈々と流れ
ている漢語(漢字)の意味には中心核があることを悟るようにする。このテキストは語彙、
語法の観点からも注釈がついているので、あらためて漢語の研究方法論上の問題点も考え
て見る。
【教室外の学習】
「史記」に関する文献資料に必ずあたること。そうするためにも予習をすること。
【テキスト、教材、参考書】
プリント
漢和辞典か中日大辞典
「司馬遷の研究」(佐藤武敏)
【授業形式】
演習形式
【成績評価の方法と基準】
毎回の授業で漢文読みが正しくできているかどうかを確認する。
したがって出席し漢文読みの訓練を受けることが大事である。
【履修に当たっての留意点】
漢文読みするからといって、漢民族の古代漢語であることを忘れな
いように。古典語は意味をとるのが難しいので、回を重ねるごとに
読み方が進歩しているかどうか、自己確認をすること。
3.4.51
中国語学講読IB
授業科目名: 中国語学講読IB
旧・科目名:中国語学講読 I
担当教官名:川本 栄三郎 所属:アジア研究
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人34
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
いわゆる漢文と呼ばれ、日本の中等教育の中で重視されている漢文も古代の漢語民族の話
し言葉である。圧倒的に強大な文化をもつ漢語の影響をまともに受け、原言語の日本語で
もない和語とが融合したクレオールとして日本語が形成されてきたのではないかどうかを
考え、何千年来変わらない漢語のもつ本質はどこにあるのか、現代漢語とどれだけの隔た
りがあるのかも考えて見る。
【概要と計画】
「史記」の原文に漢文読みを施し、日本語となってしまった漢文と比較しながら、本来1
音節1単語であった漢語が急速に2音節化していく過程を「春秋左氏伝」の言語と比較し
て見る。漢文も当時の話し言葉であったという証拠を古代漢語には代詞が多用されること、
また語気詞の使い方の絶妙さにあることを明らかにしていく。漢文読みは「史記」の原文
をノートに書き写すことから始める。毎回の授業では、必ず自分で漢文読みをし、正しく
読めているかどうか確かめることにしている。その中から現代漢語にまで脈々と流れてい
る漢語(漢字)の意味には中心核があることを悟るようにする。このテキストは語彙、語
法の観点からも注釈がついているので、あらためて漢語の研究方法論上の問題点も考えて
見る。
【教室外の学習】
「史記」に関する文献資料に必ずあたること。そうするためにも予習をすること。
【テキスト、教材、参考書】
プリント
漢和辞典か中日大辞典
「司馬遷の研究」(佐藤武敏)
【授業形式】
演習形式
【成績評価の方法と基準】
毎回の授業で漢文読みが正しくできているかどうかを確認する。
したがって出席し漢文読みの訓練を受けることが大事である。
【履修に当たっての留意点】
漢文読みするからといって、漢民族の古代漢語であることを忘れな
いように。古典語は意味をとるのが難しいので、回を重ねるごとに
読み方が進歩しているかどうか、自己確認をすること。
3.4.52
中国語学演習IA
授業科目名: 中国語学演習IA
旧・科目名:中国語学演習 I
担当教官名:川本 栄三郎 所属:アジア研究
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人34
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
北方語のうち下江官話(中心に南京語を設定)に基づいて書かれたと思われる「儒林外史」
の言語は北方語(その代表は北京語)と南方語(その代表は蘇州語)の中間にあり、また現
代漢語に連なる近代漢語としても重要な地位を占める。この「儒林外史」を素材として読解
していくことによって、この言語が歴史的地理的推移の過程にあること、さらに「紅楼夢」
の言語と比較することによってこの両作品に平行して現れる二項目現象が単語レベルだけで
はなく、統語機能のうえでも平行して現れることを確認する。この読解作業は中国語がよく
読めるようにすることも目指す。このような読解作業を通して、語彙、語法の問題点を見つ
け、それをどのように解決したかを発表し、漢語の構造を分析解明する方法とはどんなもの
かを体得できるようにする。
【概要と計画】
毎回、各自に読解作業の結果を発表させる。現代漢語音ですらすら声を出して読めるように
してくること。そのあとモデル読みを示す。見つけて解決してきた問題点を相互に批判しあ
い討論していく。さらに物語知性を解読して言語のカテゴリーと思考のカテゴリーの関係に
ついても言及する。
【教室外の学習】
予習が必須である。下調べを徹底させること。絶対訳本を見ないこと。文法解説書あるいは
研究論文には必ず目を通すこと。
【テキスト、教材、参考書】
プリント
中日大辞典、中国語大辞典
【授業形式】
演習形式
【成績評価の方法と基準】
毎回の授業で発表される課題への取り組みかたと意見表明を評価す
る。これも訓練であるから出席を重視する。
【履修に当たっての留意点】
必ず読解してくること。読まないで授業に出てきても無意味である
こと悟るべき。積極的に自分の意見を述べるようにすること。
3.4.53
中国語学演習IB
授業科目名: 中国語学演習IB
旧・科目名:中国語学演習 I
担当教官名:川本 栄三郎 所属:アジア研究
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人34
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
北方語のうち下江官話(中心に南京語を設定)に基づいて書かれたと思われる「儒林外史」
の言語は北方語(その代表は北京語)と南方語(その代表は蘇州語)の中間にあり、また現
代漢語に連なる近代漢語としても重要な地位を占める。この「儒林外史」を素材として読解
していくことによって、この言語が歴史的地理的推移の過程にあること、さらに「紅楼夢」
の言語と比較することによってこの両作品に平行して現れる二項目現象が単語レベルだけで
はなく、統語機能のうえでも平行して現れることを確認する。この読解作業は中国語がよく
読めるようにすることも目指す。このような読解作業を通して、語彙、語法の問題点を見つ
け、それをどのように解決したかを発表し、漢語の構造を分析解明する方法とはどんなもの
かを体得できるようにする。
【概要と計画】
毎回、各自に読解作業の結果を発表させる。現代漢語音ですらすら声を出して読めるように
してくること。そのあとモデル読みを示す。見つけて解決してきた問題点を相互に批判しあ
い討論していく。さらに物語知性を解読して言語のカテゴリーと思考のカテゴリーの関係に
ついても言及する。
【教室外の学習】
予習が必須である。下調べを徹底させること。絶対訳本を見ないこと。文法解説書あるいは
研究論文には必ず目を通すこと。
【テキスト、教材、参考書】
プリント
中日大辞典、中国語大辞典
【授業形式】
演習形式
【成績評価の方法と基準】
毎回の授業で発表される課題への取り組みかたと意見表明を評価す
る。これも訓練であるから出席を重視する。
【履修に当たっての留意点】
必ず読解してくること。読まないで授業に出てきても無意味である
こと悟るべき。積極的に自分の意見を述べるようにすること。
3.4.54
特別研究
授業科目名: 特別研究
旧・科目名:
担当教官名:各コース担当教官、菊田 紀郎、(コース代表) 所属: (各講座)
科目の種別:必修科目/専門科目 対象学生:人4
開講学期:通年 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
アジア文化コースの教育目標である「アジア全般特に中国や日本などのアジアの伝統文化
について研究・教育を深めると共に近・現代における欧米文化との交流・反発・融合など
の近況も考究していく」という目標を学生各自の視点からアプローチすべく 4 年(又は 3 年)間をかけて研究し「特別研究」として完成させることを目標としている。
そのため、1年次以降の文献を中心とした研究や演習形式を主とした授業の基本の上 に、各自がアジアの言語や文化などについて設定した課題に関し、指導教官やアジア研究
講座所属の教官などの指導の下に研究をすることになる。 【概要と計画】
1 年次に課程科目を履修すると共に、本コースの必修科目である「アジア文化論」を履修
し、本コースの概略を理解していくことになる。2 年次以降、主として本コースの基礎科 目・展開科目や他コースとの関連科目などにより、その研究内容についての視野を広め、
更に「演習」によって研究内容を深めていく。こうして、学生個々の興味関心に基礎をお
いた研究テーマ・題目が集約されてくる。
更に、指導教官を決定しその指導の下に特別研究を進行させる。
【教室外の学習】
指導教官の指導により、図書館・博物館などを利用し、研究テーマの完成に役立ててい
く。
【テキスト、教材、参考書】
指導教官の指示による。
【授業形式】
個別指導及び演習形式
【成績評価の方法と基準】
特別研究の結果としての論文がその到達の程度において、論理性・
実証性・独自性などの観点に応じて評価する。
【履修に当たっての留意点】
上記「概要と計画」参照。
3.5
欧米言語文化コース
3.5.1
欧米言語文化論
授業科目名:欧米言語文化論
旧・科目名:x
担当教官名:齋藤 博次 所属:欧米研究
科目の種別:必修科目/専門科目 対象学生:人1
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
本講義では、「欧米の文化をもっとよく知ろう」という観点から、イギリス、アメリカ、
ドイツ、フランス、ロシアのそれぞれの地域的特性、つまり地政学的環境や国民性といった
ことから文学、美術、映画などにいたるまでの広義の「文化」的特性について、その言語
的・歴史的背景を重ね合わせながら考えてゆく。ここで学び得たことがらは、地域研究にし
ろ比較文化研究にしろ、今後のより深化した、より総合的な発展的研究への橋渡しとなるは
ずである。
【概要と計画】
第1回目の授業時にガイダンスを行った後、以下の計画に従って講義をすすめていく。
1. ドイツ研究入門(3回) ドイツの地理・歴史的環境、ドイツ人の特長、ドイツ語あれこれ、ドイツ文化(文
学、演劇、映画、美術など)
2. フランス研究入門(3回)
フランスの地理・歴史的環境、フランス人の特長、フランス語あれこれ、フランス
文化(文学、演劇、映画、美術など)
3. ロシア研究入門(3回) ロシアの地理・歴史的環境、ロシア人の特長、ロシア語あれこれ、ロシア文化(文
学、演劇、映画、美術など)
4. アメリカ・イギリス研究入門(3回)
第2言語習得と英語コミュニケーション
英語と社会
イギリスの文化と文学
アメリカの文化と文学
【教室外の学習】
講義中に指示された関連文献などを積極的に読むことが大切である。
【テキスト、教材、参考書】
テキストは使用しない。参考資料などは必要に応じて適宜プリント
にて配布する。また、関連文献は授業中にそのつど指示する。
【授業形式】
原則として講義形式を採用するが、場合によってはヴィデオなどを
利用した授業形式になることもある。
【成績評価の方法と基準】
学期末試験による。
【履修に当たっての留意点】
ここで取り上げる諸地域の文化は、それぞれが排他的に、単独で存
在している訳ではもちろんない。従って、受講生にとっては、将来
研究しようと考えている地域以外の文化に触れることが、現段階で
はとりわけ重要である。全員が全講義を聴き通す意気込みで授業に
臨んでほしい。
3.5.2
欧米言語文化論ゼミナール
授業科目名:欧米言語文化論ゼミナール
旧・科目名:x
担当教官名:齋藤 博次、他 所属:欧米研究
科目の種別:必修科目/専門科目 対象学生:人1
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
本ゼミナールでは、学生が自ら選んだ一定のテーマで研究発表を行い、その発表について
学生と担当教員(複数)が討論することを通じて、資料の捜し方やレジュメの作り方など研
究のための基礎的作業を学ぶと共に、自己表現力(パフォーマンス能力)やディベート力を
養成し、今後の専門的研究の足場を築くことを目指す。
【概要と計画】
1. 研究発表は、自分で調べたことを基にして、独自の解釈・見解を述べるよう心がける。
単なる知識の伝達に終わらないように。
2. 研究発表の準備段階で分からないことがある時は、クラスの責任教員(開講時に通知す
る)に助言を求めてください。
3. 発表者は発表日の前週に、当日利用する資料のコピーを全員に配布し、全参加者が予め
資料を読んだ上でゼミナールに臨むこと。
4. 発表者は発表当日にレジュメを用意しなければならない。
5. 司会者も学生が務めます。学生相互の質疑応答がスムーズに運ぶよう、また発表内容に
ついての相互理解が深まるよう、知恵と機転と話術と勇気をフル回転させよう。
6. 他者の発表や意見をよく聴くこと、その上で、質問なり意見なりを積極的に述べること
が大切です。ここでは「沈黙は悪徳」だと心得よ。
7. 発表時間は20∼30分とします。
【教室外の学習】
発表者は最大限の時間と労力を使って当日の発表に備えること。また、討論(質疑応答)
を実り多いものにするため、発表者以外の者も、配布された資料に必ず目を通し、自分の考
えをまとめてからゼミナールに出席すること。
【テキスト、教材、参考書】
テキストは使用しない。参考文献などはその都度担当教員が授業中
に指示する。
【授業形式】
複数(2∼3)のクラスを設け、学生は指定されたクラスで発表を
行う。学生によるプレゼンテーションと学生間の質疑応答の形で授
業を進める。司会も学生が行う。
【成績評価の方法と基準】
平常点(50点:出席率、研究発表の評価、討論での発言内容など
)および学期末のレポート(50点:原則として、自分の研究発表
のテーマに基づくもの)を評価の対象とする。
【履修に当たっての留意点】
前期に行う「国際文化入門」の最後の授業の時に、「欧米言語文化
論ゼミナール」の授業についてアナウンスする。発表題目の提出締
め切りは9月下旬までとする。発表題目を決めるにはかなりの時間
を要するので、[欧米言語文化論ゼミナール」を受ける学生は、夏
休み中に、自分が発表したいテーマについてじっくり考えておく必
要がある(どのような文献や本があるのかも含めて)。なお、発表
題目を提出しない者は受講を認めないので注意すること。
3.5.3
欧米文化史講義I
授業科目名:欧米文化史講義I
旧・科目名:欧米史講義 I
担当教官名:海老澤 君夫 所属:欧米研究
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人23
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
この授業では,漠然としたものながらも欧米の文化の輪郭,あるいはその軸となるのもの
を見つけること,そして欧米についての他人の言及すべてに何らかの本質的な興味を持てる
ようにすることを目標としたい。そして結果的には各国文化論の基礎,あるいは背景となる
よう努める。
【概要と計画】
各国の文化論で扱われると思われる事柄はなるべく避け,それであって空間的にも歴史的
にも欧米全体に関係するものという立場から,今回は二つのもの,ギリシャ文化,キリスト
教を中心に話を進める。これらがどのようにして起こり,どのようにして栄え,そして互い
にどのような関係を持っていったか,さらに各々がその後の世界,あるいは現代にどのよう
な影響を及ぼしていったか等の順で話を進める。
【教室外の学習】
【テキスト、教材、参考書】
必要に応じてプリントを配布し,あるいは参考書等を指示する。
その他ビデオ等の教材をできるだけ利用する。
【授業形式】
全体として講義形式,ただしテーマによっては別の形式をとる場合
がある。
【成績評価の方法と基準】
学期の終わりにレポートを提出する,この配点が全体の7割ぐら
い。残りの3割は普段の授業の参加の度合いによって決める。
【履修に当たっての留意点】
3.5.4
英米文化論講義I
授業科目名:英米文化論講義I
旧・科目名:英米文化論講義
担当教官名:ファー・アラン 所属:欧米研究
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人23
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
【概要と計画】
【教室外の学習】
A symbol of America’s economic power and cultural diversity, New York is not
only the greatest city in the USA but is also perhaps the world’s number one
metropolis whose images of towering skyscrapers represent the face of America to
the world.
By studying the history and human geography of the city we will learn about its
important role in the development of American society.
Who are the New Yorkers and where did they come from? What kind of city did they
build and what have they contributed to the culture of the world? are some of the
questions we shall study using documentary film as well as feature films which
illustrate the rich diversity of the New York lifestyle and which have created the
image of New York as one of the most dynamic and exciting cities in the world.
【テキスト、教材、参考書】
必要な資料は授業中に配付する。課題図書として『民衆のアメリカ
史』第1巻と第2巻、および授業の最初に紹介する文学書(翻訳さ
れたもの)を読んでもらう。
【授業形式】
講議形式を基本とするが、必要に応じて意見を求めることがある。
配付した資料は必ず読んでくること。
【成績評価の方法と基準】
成績評価の方法と基準 授業への参加度、宿題として与える日本語ま
たは英語の資料の読解、レポート課題、それに最後に行う面接を総
合して行う。
【履修に当たっての留意点】
2年次学生は、半期科目として履修し、2単位がでる。後期に、引
き続き「英米文化論講議II」を受講してもよい。3年次以降の学
生は「英米文化論講義I」または「英米文化論講義II」の振り替
え科目として前後期合わせて4単位(通年科目)となる。
3.5.5
英米文化論講義II
授業科目名:英米文化論講義II
旧・科目名:英米文化論講義
担当教官名:ファー・アラン 所属:欧米研究
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人23
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
【概要と計画】
【教室外の学習】
On September 11 2001 the United States was the object of a terrorist attack
that shook the world. Why did this happen? Americans asked "Why do they hate us?"
The answer to these questions is complicated but a review of recent history is a
necessary starting point, ironically symbolized by September 11 1973, the day the
US government sponsored the military coup that overthrew Chilean democracy.
We will investigate the historical backgound and the role of the American mass
media. Students will see a side of the United States that is unknown to most
Japanese.
These problems will be highlighted by documentary and drama films that will make
the study of American history and culture an enjoyable and surprising experience
for the students.
【テキスト、教材、参考書】
参考書 必要な資料は授業中に配付する。課題図書として『民衆の
アメリカ史』第 3 巻、および授業の最初に紹介する文学書(翻訳され
たもの)を読んでもらう。
【授業形式】
講議形式を基本とするが、必要に応じて意見を求めることがある。
配付した資料は必ず読んでくること。
【成績評価の方法と基準】
成績評価の方法と基準授業への参加度、宿題として与える日本語ま
たは英語の資料の読解、レポート課題、それに最後に行う面接を総
合して行う。
【履修に当たっての留意点】
2年次学生は、半期科目として履修し、2単位がでる。前期で受講
しなかった学生でも受講してよい。3年次以降の学生は「英米文化
論講義I」または「英米文化論講義II」の振り替え科目として前
後期合わせて4単位(通年科目)となる。
3.5.6
ドイツ文化論講義I
授業科目名:ドイツ文化論講義I
旧・科目名:ドイツ文化論講義
担当教官名:大友 展也 所属:欧米研究
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人23
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
近代市民社会の形成と発展、そして現代における世論形成に新聞が果たしてきた役割は大き
い。この講義では、17世紀以降、近代、ナチス第3帝国時代を経て現代に至るドイツの新
聞とそのテクストの様式の変遷をテーマ別に論じ、新聞ジャーナリズムの課題と展望を明ら
かにする。
また、現在解読作業を進めている17世紀の新聞『新着雑報』についても紹介する。
【概要と計画】
ドイツの新聞の題号にどのようなものがあるのか、どのような新聞が発行されたのか、など
、翻訳『ドイツ新聞学事始』(三元社)にそって授業をすすめる。
【教室外の学習】
その場で指示する。
【テキスト、教材、参考書】
翻訳:
『ドイツ新聞学事始』(三元社)
【授業形式】
講義形式が原則だが、人数が少ない場合は、ゼミナール形式とする
こともありうる。その際、受講生には、発表してもらうことも考え
ている。
【成績評価の方法と基準】
レポート提出および授業への積極的な参加の態度。
【履修に当たっての留意点】
3.5.7
フランス文化論講義I
授業科目名:フランス文化論講義I
旧・科目名:フランス文学講義 II
担当教官名:ブゴン,パトリス 所属:欧米研究
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人23
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
本講義は、フランス文化のさまざまな面を理解することと、フランス語によるコミュニ
ケーション能力をつけることを目標としています。
【概要と計画】
ビデオや新聞・雑誌のコピーを用いて、フランスの日常生活を紹介します。また、フラ
ンス語による会話練習も行ないます。
【教室外の学習】
習得したことをしっかり復習してください。
【テキスト、教材、参考書】
プリントを配布します。
【授業形式】
講義と会話練習
【成績評価の方法と基準】
出席と授業への参加度が70%、期末試験が30%
【履修に当たっての留意点】
3.5.8
フランス文化論講義II
授業科目名:フランス文化論講義II
旧・科目名:フランス文学講義 II
担当教官名:ヴィラン フランク 所属: 筑波大学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人23
開講学期:前期集中 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
フランス文化論講義 フランス詩における<風景>と<私>
【概要と計画】
19世紀∼20世紀のフランスの様々な詩作品を読みつつ、どのように<私>が<風景
>をかりて自己表現をしてきたか、そこにどのような現代的問題が含まれているかを、考
える。
1日目 シャトーブリアン、ラマルチーヌ、ミュッセ、ユゴーを紹介しながら、フラン
ス19世紀のロマン主義について基本的な説明をする。
2日目 ボードレール、ヴェルレーヌ、ランボーを紹介しながら、19世紀後半の、ロ
マン主義以後の詩の世界を探索する。
3日目 アポリネール、ルヴェルディー、ルネ・シャールを紹介しながら、20世紀前
半の詩の世界を探索する。
4日目 デュパン、ジャコテ、ルーボーを紹介しながら、第二次大戦以後の詩の世界を
探索する。全体のまとめをする。
【教室外の学習】
予習やレポートは特には課さない。ただ、毎日の授業の後に、授業内容を反芻し考えを
めぐらして、次の日に積極的に授業参加できるようにしておいてくれれば十分です。
【テキスト、教材、参考書】
テキストは、プリントにて配布する。
時間的余裕のある人は、次の本をぺらぺらとめくっておくのもよ
いでしょう。
安藤元雄 『フランス詩の散歩道』白水社
窪田般彌 『ミラボー橋の下をセーヌが流れ』白水社
田中淳一 『地球とオレンジ』白水社
【授業形式】
授業の内容を簡単にまとめたものを適宜板書しつつ、ゆっくりと
かみくだいて説明しながら、フランス語、英語、日本語を使って講
義をしていく。また、講義の内容についてみんなで話し合う時間も、
もちたいと思う。毎日の終わりに数行の感想を書いてもらい、翌日
の授業に役立てたい。
【成績評価の方法と基準】
出席度と、授業への参加度により、評価をする。
【履修に当たっての留意点】
授業は、全員の様子をみながら、みんなが内容を理解し話し合いに
参加できるのに適切な速度で、すすむようにする。
3.5.9
ロシア文化論講義I
授業科目名:ロシア文化論講義I
旧・科目名:ロシア文化論講義
担当教官名:中村 唯史 所属:山形大学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人23
開講学期:前期集中 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
よく「現在の映画の文法の基礎を築いたのはチャップリンとエイゼンシュテインで
ある」と言われます。ロシア(ソ連)は有名なエイゼンシュテイン監督の『戦艦ポチ
ョムキン』以来、内容においても技法においても独自の展開を示してきました。けれ
ども、ソ連の映画は、ヨーロッパでは評価が高いのですが、日本ではなかなか上映さ
れません。
この授業では、ふだんあまり観る機会のないソ連の代表的な映画を鑑賞し、内容と
技法の両面から考察していきます。日本においてなかば情報の空白地帯となっている
ロシア(ソ連)の歴史・社会・文化に触れ、考えてもらうことが、この授業の目的で
す。
【概要と計画】
この授業では以下の映画を鑑賞します。
歴史的・社会的背景など鑑賞に当たって必要なことを事前に説明し、鑑賞後に画面
構成やモチーフなどの映画技法を中心に考察します。また事前説明・鑑賞・考察を一
通り終えた後、その映画について簡単な小レポートを書いてもらいます。
1.
『イワン雷帝』(ソ連映画の古典、監督エイゼンシュテイン)
2.
『誓いの休暇』(戦争の記憶・
「雪解け」の時期の代表的な作品、監督チュフライ)
3.
『機械じかけのピアノのための未完成の戯曲』(文芸映画、監督ミハルコフ)
4.
『ピロスマニ』(グルジアの映像詩、監督シェンゲラーヤ)
5.
『コーカサスの虜』(チェチェン戦争のイメージ・現代の代表的な作品、監督ボドロフ)
6.
『霧に包まれたハリネズミ』『話の話』ほか(アニメ、監督ノルシュテイン)
【教室外の学習】
映像を対象とする集中授業ということもあり、とくに何かを課す予定はないですが、
時間の関係上、上記の小レポートを自宅で書いてきてもらう場合があるかもしれ ません。
【テキスト、教材、参考書】
テキストは使用しません。資料は講義中に適宜配布します。
【授業形式】
集中講義。ただし質問票を配布する、小レポートを書いてもらうなど
のかたちで、受講する皆さんの意見・質問・感想を集め、授業のなか
で活用します。
【成績評価の方法と基準】
計6つの小レポートを評価の対象とします。
【履修に当たっての留意点】
ロシア語の知識は必要としません。鑑賞する映画に対しては分析的な姿
勢で臨んで ください。
3.5.10
英米文学講義I
授業科目名:英米文学講義I
旧・科目名:英米文学講義 I
担当教官名:岡田 仁 所属:欧米研究
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人23
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
この講義はイギリス文学概論である。
講義の目的は二つある。一つは、文学作品を通して英語とその背後にある文化への理解
を深めることである。今や英語は国際語であるが、その精華に接することは英語学習にも
有益であろう。また、講義では社会的、文化的側面にも出来るだけ触れるつもりである。
第二の目的は、「読まず嫌い」の人が案外多いので、優れた文学作品に接する機会を提
供することである。好きな作品や作者に出会えることを切に願っている。
【概要と計画】
講義の中身は19世紀初頭までのイギリス文学・文化史であるが,作品の紹介とその社
会的,文化的背景に重点を置く。
第1回 イントロダクション
第2回 イギリスの成り立ち
第3回 シェイクスピア以前のイギリス文学
第4∼5回 イギリスの宗教と王室
第6∼8回 シェイクスピア
第9∼11 回 市民社会と小説の発達 Defoe から Austen まで
第 12∼13 回 イギリスロマン主義の詩
第 14∼15 回 補遺
【教室外の学習】
講義で紹介する作品の一部(英文)を講読の教材として配布するので,講義前に必ず読
んでおくこと。また,受講者に配布する読書リスト(文庫本で入手可能)の作品は期末レ
ポートの課題になるので計画的に読み進める必要がある。
【テキスト、教材、参考書】
川崎寿彦『イギリス文学史』(成美堂)
ただし,別のイギリス文学史関係の本でもよい。
作品の抜粋のプリントを使用する。
参考書として,佐久間康夫ほか『概説イギリス文化史』
(ミネルヴァ書房)
【授業形式】
講義と講読
【成績評価の方法と基準】
成績評価の方法と基準 授業への参加度20点。主要な作品,作者
及び用語などの事実を問う筆記試験40点。期末レポート40点。
【履修に当たっての留意点】
1)旧通年科目の英米文学講義 I または II(4単位)に振り替える
必要がある者は必ず後期の英米文学講義 II を履修すること。
なお,振り替えについては,十分確認すること。
2)英米文学講義 I の単位取得者はこの講義の重複履修は出来ない。
3.5.11
英米文学講義II
授業科目名:英米文学講義II
旧・科目名:英米文学講義 I
担当教官名:岡田 仁 所属:欧米研究
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人23
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
この講義はイギリス文学概論である。
講義の目的は二つある。一つは、文学作品を通して英語とその背後にある文化への理解
を深めることである。今や英語は国際語であるが、その精華に接することは英語学習にも
有益であろう。また、講義では社会的、文化的側面にも出来るだけ触れるつもりである。
第二の目的は、「読まず嫌い」の人が案外多いので、優れた文学作品に接する機会を提
供することである。好きな作品や作者に出会えることを切に願っている。
【概要と計画】
講義の中身は19世紀前半から20世紀前半までのイギリス文学・文化史であるが,作
品の紹介とその社会的,文化的背景に重点を置く。
第1回 イントロダクション
第2回 イギリスの発展と社会
第3∼4回 19世紀の小説
第5回 大英帝国とヴィクトリアニズム
第6∼7回 19世紀後半の詩と批評
第8∼9回 19世後半から20世紀初頭の小説
第 10∼12 回 第1次世界大戦とモダニズム
第 13∼14 回 1930年代以後のイギリス文学
第 15 回 補遺
【教室外の学習】
講義で紹介する作品の一部(英文)を講読の教材として配布するので,講義前に必ず読んで
おくこと。また,受講者に配布する読書リスト(文庫本で入手可能)の作品は期末レポート
の課題になるので計画的に読み進める必要がある。
【テキスト、教材、参考書】
川崎寿彦『イギリス文学史』(成美堂)
別のイギリス文学史関係の本でもよい。
作品の抜粋のプリントを使用する。
参考書として,佐久間康夫ほか『概説イギリス文化史』
(ミネルヴァ書房)
【授業形式】
講義と講読
【成績評価の方法と基準】
授業への参加度20点。主要な作品,作者及び用語などの事実を
問う筆記試験40点。期末レポート40点。
【履修に当たっての留意点】
(1)旧通年科目の英米文学講義 I または II(4単位)に振り替え
る必要がある者は必ず前期の英米文学講義Iを履修しておくこと。
なお,振り替えについては,十分確認すること。
(2)英米文学講義 II の単位取得者はこの講義の重複履修は出来な
い。
3.5.12
英米文学講義III
授業科目名:英米文学講義III
旧・科目名:英米文学講義 I
担当教官名:秋田 淳子 所属:欧米研究
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人23
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
この授業は、新課程の新 2 年生が前期でとることが望ましい科目の 1 つとして
開講されます。平成 15 年 4 月に 2 年生となる学生さんは、この4月より欧米言語文化専門の授
業が本格的に始まります。欧米史、ロシア言語文化、フランス言語文化、英米言語文化の 5 本
の領域の柱から系統的に履修をし、4年生での特別研究にむけて有機的に授業を選択しなけ
ればなりません。とはいうものの、2 年生の 4 月にはそれぞれの学問がどのようなものか分か
っていないと思いますので、この授業は「アメリカ文学とはどんなものか」ということの概
略を学ぶ授業です。
次年度以降、アメリカ文学の演習をとり、特別研究でアメリカ文学の領域を考えている学生
さんは、個別の作家研究に入る前に、なるべくこの授業を 2 年生のときに履修してください。
大きな文学史の流れの中で、個別の作品や作家をおおまかに位置づけることができるように
なると、これから先の研究に大きな広がりがでることと思います。
[授業の良い点]
アメリカ文学の歴史を文学史の教科書を用いて外観する授業です。深く作品鑑賞をするとい
うよりは、広く浅い知識を学びます。外観を浅く学ぶ授業のため欲求不満もたまりますが、
アメリカ文学の最低限の情報は頭に入れることができます。
[授業の大変な点]
広く浅く学ぶにしても、講義形式の受身の授業では、単なる情報を頭に入れるだけとなりま
す。有名な作品は自分で日本語でも読むことによって、知識の習熟度をめざすことになりま
す。そのため、例年、前期のレポートはかなりの数になります。文学作品を読むことが好き
で、アメリカ文学への熱意がない受講生にとってはかなり厳しい状況となります。
【テキスト、教材、参考書】
「アメリカ文学のアウトライン」(ロングマン社)。
洋書のテキストのため、受講生が確定してから一括購入します。
【授業形式】
講義形式が基本です。受講生数によっては演習形式をとります。
【成績評価の方法と基準】
レポート、テスト、出席などの総合評価です。
【履修に当たっての留意点】
・
「アメリカ文学史」を学ぶ授業のため、基本的には平成 14 年度と
同じ内容の授業です。既習の学生さんは受講できません。
・旧課程の学生さんの振り替えも可能です。英米文学講義I,II
で履修する場合は通年で履修してください。半期履修の場合は英米
文学特講Iでの振り替えになります。
3.5.13
英米文学講義IV
授業科目名:英米文学講義IV
旧・科目名:英米文学講義 I
担当教官名:秋田 淳子 所属:欧米研究
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人23
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
この授業は、前期に秋田が担当した英米文学講義 III を履修した学生さんが継続して受講する
ことが理想的なクラスです。「アメリカ文学」の基本的な知識を学ぶために、前期から通年
で履修することによって、植民地時代から現代までのアメリカ文学の流れが把握できるから
です。
文学史の前半のみ、または後半のみを学ぶよりも、文学史を通史として概観した方が、アメ
リカ文学への理解も深まります。そのため、あまり望ましくないのですが、後期のみ履修す
る場合は、後期開始前にテキストで自習してからのぞんでください。
[授業の内容]
前期の授業内容は思想的なエッセイも多かったのですが、20 世紀初頭から現代までを扱う後
期の授業では、有名なアメリカ人作家による文学作品を多く扱います。実際に短編小説を日
本語で読むことをとおして、作者や作品の特徴を時代背景の中で位置づけていきます。
短編小説のいくつかは、学生さんに発表形式で紹介してもらう形式をとります。冬休みや春
休み前には長編作品を選んで読むことが義務付けられます。小説を読むことが好きな学生さ
んにはそれほど苦痛ではないと思いますが、前期と同様、課題の量は少なくありません。
通年の受講をとおして、アメリカ文学のおおまかな流れや代表作家のことを学び、アメリカ
文学への関心を持ってもらえたらいいと思います。この授業がきっかけとなり、個別のアメ
リカ文学作品をたくさん読む興味へとつながっていくことを願っています。
【テキスト、教材、参考書】
前期と同じテキスト(ロングマン社)を使用します。
その他に購入の必要があるものは授業中に言います。
【授業形式】
基本的には講義形式ですが、受講生による作品の発表を取り入れま
す。
【成績評価の方法と基準】
総合的評価
【履修に当たっての留意点】
・(アメリカ文学史」を学ぶ授業のため、基本的には平成 14 年度後期
と同じ内容の授業です。既習の学生さんは受講できません。
・旧課程の学生さんの振り替えも可能です。後期のみの履修の場合
は、英米文学特講Iの振り替えとなります。
3.5.14
ドイツ文学講義I
授業科目名:ドイツ文学講義I
旧・科目名:ドイツ文学講義 I
担当教官名:海老澤 君夫 所属:欧米研究
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人23
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
ドイツ言語文化の専攻生,およびドイツ文化あるいは文学一般に興味のある人を対象にす
る。ドイツ言語文化の専攻生にとっての最も基礎的な科目の一つであるが,目標としては次
の二 つを挙げたい。すなわち
・19 世紀中期までのドイツ文学の流れを各々の時代の社会状況を背景としながら概観する。
・文学作品を読み,自分自身で何らかのコメントが出来るようにする。
また資料は(詩の場合等の例外もあるが)全体的には日本語訳を使用する。その意味では
ドイツ語の知識の有無が講義理解の直接的支障にはならないと思われる。
【概要と計画】
単調さをなくす意味で今回はドイツの代表的な劇作家の一人フリードリヒ・シラー
(1759-1805)を軸にしながら話しをすすめる。彼が生きた時代はどのような時代だったか,
彼はどのような生涯を送ったか,彼の活動範囲はどれくらいだったか,彼はどのような作品
を書いたのか。
この中ではもちろん最後のものが一番大きなテーマで,時間的にも全体の半分以上を費や
すことになろう。そしてこれらの過程の中で他の作者に触れたり,ジャンルの特性,時代と
作品の内容の関係,あるいは文学研究法に言及したりしながら上記の二つの目標の達成に努
める。
【教室外の学習】
文学について何かを語るためには一般に作品を自分で読み,何らかの意味でそれが自分の
ものになったという感じをもつことが必要である。その意味から普段出来るだけ多くの(ド
イツの)文学作品,あるいは評論等を読むことを薦める。
【テキスト、教材、参考書】
必要に応じてプリントを配布し,あるいは参考書等を指示する。
またビデオ等の教材をできるだけ利用する。
【授業形式】
全体として講義形式,ただしテーマによっては別の形式をとる場
合がある。
【成績評価の方法と基準】
学期の終わりにレポートを提出する,この配点が全体の5割ぐら
い。残りの5割は普段の授業の参加の度合いによって決める。
【履修に当たっての留意点】
3.5.15
ドイツ文学講義II
授業科目名:ドイツ文学講義II
旧・科目名:ドイツ文学講義 I
担当教官名:金子 琢磨 所属:欧米研究
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人23
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
【概要と計画】
【教室外の学習】
20世紀のドイツ文学における主要な思潮と代表的作家・詩人の作品について知り、
その特性と時代的、社会的背景などについて検証する。
最後の数回では、ジャンル論と研究法を取り扱う予定である。
第1−3週 「反自然主義(1890−1920)」
第4−6週 「表現主義(1910−25)」
第7−8週 「新即物主義(1925−33)」
第9週 「ナツィス時代(1933−45)」
第10−12週 「第2次世界大戦後の文学(1945−)」
第13−15週 文学のジャンル・文学研究法について
特に大切な作家については作品の抜粋を読むことにし、受講者が多少ともその文体に触
れるようしたい。授業で読み残した部分はもちろん、他の作品も(翻訳でもよい)読んで
言語表現に対する感覚を磨いて欲しい。
後期開講のドイツ文学演習 II を併せて受講することを勧める。
【テキスト、教材、参考書】
参考書:
『増補 ドイツ文学案内』 手塚富雄・神品芳夫著
(岩波文庫) * 必要な文献などは、その都度指示・配布する。
【授業形式】
講義・演習形式
【成績評価の方法と基準】
平常点(出席+発表)50点とレポート50点の割合により総合的
に評価する。
【履修に当たっての留意点】
指示文献、作品を読んでおくこと等予習につとめること。
3.5.16
フランス文学講義II
授業科目名:フランス文学講義II
旧・科目名:フランス文学講義 I
担当教官名:加藤 宏幸 所属:
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人23
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】【概要と計画】
<20世紀フランスの小説家>
次の小説家について、生涯と作品を中心に詳しく解説したい。
/祐屬寮犬 方を真摯に探求し、若い世代に深い影響を及ぼしたアンドレ・ジッド
(1869−1951)[第1・2・3回]
∪犬泙豸龍燭離侫薀鵐浩焼酩瑤離薀鵐秒亙 を舞台に、人間の赤裸々な欲望や情熱を分析
したフランソワ・モーリャック(1885−1970)[第4・5回]
僖ぅ蹈奪箸箸靴討梁慮海鮑酩覆砲泙箸瓠⊃祐崋匆颪魃圓 批判したサン・テグジュペリ
(1900−1944)[第6.7.8回]
す堝阿垢襪海箸砲茲辰董▲縫劵螢坤爐 ら脱却しようと試みたアンドレ・マルロー
(1901−1976)[第9・10回]
ド埔鰺 または反抗の哲学者として、サルトルと共に、戦後の文学の有力な推進者であっ
たアルベール・カミュ(1913−1960)[第11・12回]
κ 領インドシナに生まれ、娘時代に経験した中国人実業家の息子との関係を描いた『愛
人』(1984)によって、センセーションを巻き起こしたマルグリット・ヂュラス
(1914−1996)「第13・14・15回]
【テキスト、教材、参考書】
プリントを渡します。参考書は、授業で提示します。
【授業形式】
講義形式
【成績評価の方法と基準】
平常点50+試験50
【履修に当たっての留意点】
毎回連続しているので、毎回必ず出席すること。
3.5.17
ロシア文学講義I
授業科目名:ロシア文学講義I
旧・科目名:ロシア文学講義 I
担当教官名:長野 俊一 所属:欧米研究
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人23
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
ロシア文学に接し、その作品群を理解・解釈・批評するための一連のキーワードを選んで
講義テーマとする。「食わず嫌い」ならぬ「読まず嫌い」をなくすことも講義の主なねらい
の一つ。受講生は期間中に少なくとも10作品以上の読破を目指してほしい。
【概要と計画】
講義は編年体形式のロシア文学史ではなく、個々のテーマごとに、作品の理解・解釈・批
評の方法を探りながら、さまざまの文学事象へのアプローチを試みる。
おおよその計画は以下のとおり(1を除いて順不同)。それぞれのテーマに1∼2週をあ
てる。
1. ロシア文学入門:ロシア文学の特徴とその歴史の大きな流れ
2. 批判的リアリズムとは何か:文学と視覚芸術のあいだ
3. グロテスクリアリズムあるいはファンタスティックリアリズムについて
4. ロシア文学におけるウルバニズム:幻想都市ペテルブルグをめぐって
5. ジェンダー批評とロシア文学:文学研究の新しい地平
6. 越境するロシア文学:亡命ロシア文学について考える
(ただし、受講生のこれまでの読書量、読書体験の質によっては、テーマの変更もありう
る)
【教室外の学習】
一つでも多くの作品に接すること、これに尽きる。
【テキスト、教材、参考書】
テキストは使用しない。参考文献等はそのつど授業中に指示する。
また、必要な資料はプリントにて配付する。
【授業形式】
講義形式。ただし、情報の一方通行になることは避けたい。
【成績評価の方法と基準】
講義内容に則したレポート、および読書ノート(これについては第
1回目の講義中に詳しく説明する)を評価の対象とする。出席率は
評価の対象としない。
【履修に当たっての留意点】
本講義の受講生は必ずしもロシア語の知識を必要としない。専攻生
以外でもロシア文学あるいは広くロシア文化に関心のある人は、臆
せず履修してください。大歓迎です。
なお、履修希望者は第1回目の授業には必ず出席すること。簡単な
アンケートを実施します。
3.5.18
言語習得論
授業科目名:言語習得論
旧・科目名:英米語学特講 I
担当教官名:松林 城弘 所属:欧米研究
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人23
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
「言語習得研究の基本問題と第2言語習得研究の諸問題」に関して、現在までの研究動向を踏まえ
ながら概説する。
【概要と計画】
言葉の習得には様々な要因 (例えば、心理的要因、社会・文化的要因、個別言語の特性に関わる要
因、学習者のパーソナリティーや言語適性に関わる要因、指導法に起因する要因などなど) が考えら
れ、研究分野も広範囲にわたっている。その為、概説する部分も,代表的な研究分野に的を絞り行う
予定である。また、受講者は、各研究分野に対して自ら問題意識を持ち、言語習得に対する自分の考
えを持つことが望まれる。講義で扱う主な内容は以下の通りである。
第1部:言語習得研究の基本問題
(1) 動物と人間のコミュニケーション
(2) 言葉と脳
(3) 言語習得観の変遷
(4) 言語の習得過程
第2部:第2言語の諸問題
(1) 対照分析
(2) 誤答分析
(3) 中間言語
(4) 動機付けと年齢差
(5) 教室内第2言語習得研究
【教室外の学習】
教室外の学習としては、指定した本を読んでもらうことがある。
【テキスト、教材、参考書】
教科書は使用せず、毎時間自作のプリントを配布する。参考書などはその
都度紹介する。
【授業形式】
講義形式で授業を行う。但し、習得研究に関する各自の意見をその都度求
めることがある。
【成績評価の方法と基準】
出席 (出席率 2/3 未満は不可) と学期末試験の結果で主に評価する。
【履修に当たっての留意点】
昨年度 (平成14年度) この科目を履修した者は,再度履修できない。こと
ばの学習や習得に関心のある者の履修を歓迎します。
3.5.19
言語コミュニケーション論I
授業科目名:言語コミュニケーション論I
旧・科目名:英語-殤
担当教官名:三浦 勲夫 所属:欧米研究
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人23
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
テキスト(1)で異文化間コミュニケーションが持つ主な問題点を概観する。
テキスト(2)で日英翻訳を通して見た日英文化比較を考察する。この場合、「文化」とは
個人に固有のアイデンティティを与える諸要素ということになる。言語要素と非言語要素に
分けられるが、まさに無数の要素が含まれる。
【概要と計画】
テキスト(1)の前半(6課まで)を対象に、1課2回の講義で進める。
1.文化とは?
2.見えない文化
3.固定観念
4.言葉の違いとは?
5.非言語コミュニケーション
6.多様な文化。
テキスト(2)は1コマの講義で1ページを読む。
【教室外の学習】
異文化理解、翻訳、社会言語学などの参考書を教室で指示します。興味のある本を自宅で読
み異文化理解の概念を深めてください。
【テキスト、教材、参考書】
テキスト(1)
:Joseph Shaules 他著、"Different Realities", 南
雲堂、本体1,700円。
テキスト(2)
:三浦勲夫著、"Bilingual Essays", 白ゆり、本体3
00円。
【授業形式】
講義形式で進めるが、しばしば学生諸君との対話を取り入れて、敷
衍的に問題を考える。
【成績評価の方法と基準】
出席点15点、期末レポート課題85点。欠席1回がマイナス1点
。欠席する(した)場合は欠席理由書を私宛提出のこと。レポート
評価は、問題設定、主張、主張の根拠、資料収集、論の展開、明晰
性などを見る。
【履修に当たっての留意点】
テキストは英文ですが、講義形式で進める場合、細かな読解はせず
日本語説明が中心となります。よく理解するため、事前の黙読と単
語調べは十分行ってください。同時に、異文化理解の参考書を一冊
通読して問題点の所在を確認してください。
3.5.20
言語コミュニケーション論II
授業科目名:言語コミュニケーション論II
旧・科目名:英語-殤
担当教官名:三浦 勲夫 所属:欧米研究
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人23
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
「言語コミュニケーション論 機廚汎韻検
【概要と計画】
テキスト(1)では、後半の6課を1課を2回の講義で終わる速度で進めます。7.多様な
認
識方法 8.沈黙 9.語る文・語らぬ文化 10.価値観 11.個人主義・全体主義 12.カルチャーゥ轡腑奪 。テキスト(2)では1ページを1コマのペースで読み、日英
言語を通して両言語と両文化を比較する。
【教室外の学習】
「言語コミュニケーション論 機廚汎韻検
【テキスト、教材、参考書】
テキスト(1)「言語コミュニケーション論
テキスト(2)「言語コミュニケーション論
【授業形式】
「言語コミュニケーション論 機廚汎韻検
【成績評価の方法と基準】
「言語コミュニケーション論 機廚汎韻検
【履修に当たっての留意点】
「言語コミュニケーション論 機廚汎韻検
機廚汎韻検
機廚汎韻検
3.5.21
英語構造論I
授業科目名:英語構造論I
旧・科目名:英米語学講義 I
担当教官名:齋藤 伸治 所属:欧米研究
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人23
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
現代英語学の鍵となる概念を幾つかとりあげながら,英語学の基本的な問題点とは
何か,どのように研究がなされているかを概観する.
【概要と計画】
今年度の英語構造論の講義では Iconicity(イコン性,類像性)という問題につ
いて考えていきます.普通われわれは語と語が指し示している事物の間に(擬音
語・擬態語などを除いては)何か自然な関係が存在するとは考えない.机が
「机」と呼ばれるべき自然的な理由など,われわれの知っている他の言語,例え
ば英語では同じものを desk と呼んでいることを考えてみても,あるはずがないと
考えるのがやはり当然である.現代言語学の創始者ソシュールは,このように言
葉には外界からの動機付けがないということ(つまり恣意的であること)こそ,
言葉を考えていく上で最も大事なことである旨を何度も強調しています.そして
確かに語のレベルではこのような恣意性の原理が圧倒的に優勢的に働いてること
は間違いないだろうと思います.しかし,言語構造を全体から眺めてみた場合,
そこに恣意性の原理とは全く逆の原理,つまりイコン性の原理もよく働いている
ことも事実です.言葉というのは,この恣意性の原理とイコン性の原理のせめぎ
あいと考えられます.この講義では,言語の恣意的側面の事実,その意味合いを
もあわせて考察しながら,特に言語構造においてイコン性の原理がいかに働いて
いるかを中心に見ていくこととします.前期(英語構造論 I)では特にその理論
的側面が中心になります.
【教室外の学習】
必要に応じて,テキスト以外にも,幾つか文献を読んでもらいます.
【テキスト、教材、参考書】
ロイ・ハリス他『言語論のランドマーク』大修館書店(2,400 円)
【授業形式】
講義形式.
【成績評価の方法と基準】
出席率(20%),期末試験(80%).
【履修に当たっての留意点】
3.5.22
英語構造論II
授業科目名:英語構造論II
旧・科目名:英米語学講義 I
担当教官名:齋藤 伸治 所属:欧米研究
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人23
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
現代英語学の鍵となる概念を幾つかとりあげながら,英語学の基本的な問題点とは
何か,どのように研究がなされているかを概観する.
【概要と計画】
今年度の英語構造論の講義では Iconicity(イコン性,類像性)という問題につ
いて考えていきます.普通われわれは語と語が指し示している事物の間に(擬音
語・擬態語などを除いては)何か自然な関係が存在するとは考えない.机が
「机」と呼ばれるべき自然的な理由など,われわれの知っている他の言語,例え
ば英語では同じものを desk と呼んでいることを考えてみても,あるはずがないと
考えるのがやはり当然である.現代言語学の創始者ソシュールは,このように言
葉には外界からの動機付けがないということ(つまり恣意的であること)こそ,
言葉を考えていく上で最も大事なことである旨を何度も強調しています.そして
確かに語のレベルではこのような恣意性の原理が圧倒的に優勢的に働いてること
は間違いないだろうと思います.しかし,言語構造を全体から眺めてみた場合,
そこに恣意性の原理とは全く逆の原理,つまりイコン性の原理もよく働いている
ことも事実です.言葉というのは,この恣意性の原理とイコン性の原理のせめぎ
あいがみられます.この講義では,言語の恣意的側面の事実,その意味合いを考
えながら,特に言語構造においてイコン性の原理がいかに働いているかを中心に
見ていくこととします.後期 (英語構造論 II) では特に日英語に例をとって具体的
事例を中心に見ていきます.
【教室外の学習】
必要に応じて,幾つか文献を読んでもらいます.
【テキスト、教材、参考書】
必要に応じてプリントを配付する.
【授業形式】
講義形式.
【成績評価の方法と基準】
授業出席率(20%),期末試験(80%).
【履修に当たっての留意点】
3.5.23
英語構造論III
授業科目名:英語構造論III
旧・科目名:英米語学講義 I
担当教官名:橋本 学 所属:欧米研究
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人23
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
この授業では、理論言語学の主要部門について、ミニマムエッセンシャルを習得してもら
います。
【概要と計画】
全ての部門についてそれぞれの詳細を講じることはできないませんが、英語構造論 犬箟
語構造論演習 掘Ν犬亮 業内容を理解できるようになるためのミニマムエッセンシャルを講
義します。
形態論・統語論・意味論それぞれの方法論・専門概念・専門用語などについて各部門5回
づつ程度で学習します。
【教室外の学習】
次回の学習範囲を予習し、理解できない点、疑問点などを明らかにして授業に参加して下
さい。
【テキスト、教材、参考書】
大津 (2002) 及び、Fromkin & Rodmann(1998) An Introduction to
Language 6th ed. Holt, Reinhart Winston.
【授業形式】
講義+演習形式
【成績評価の方法と基準】
普段の授業における参加姿勢 (約6割) とタームペーパー (約4割) と
を総合して評価します。出席率2/3未満あるいは連続3回以上欠席
した受講生に単位は与えられません。
【履修に当たっての留意点】
授業においては、できるだけ多くの受講生を無作為に選んで質疑応
答を行うので、予習・復習が不可欠です。
3.5.24
英語構造論IV
授業科目名:英語構造論IV
旧・科目名:英米語学講義 I
担当教官名:橋本 学 所属:欧米研究
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人23
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
この授業では、語彙意味論と統語構造の相互関係に関わる諸問題について検討します。
【概要と計画】
語彙情報がどのような原理に基づいて統語構造に写像されるのかを、非典型的な写像パタ
ーンを示す構文 (心理動詞構文・派生形容詞構文・難易構文・複雑述語構文等) をデータとし
て考察します。
【教室外の学習】
次回の学習範囲を予習し、理解できない点、疑問点などを明らかにして授業に参加して下
さい。
【テキスト、教材、参考書】
米山ゲ嘆 (2001)、Spencer\&Zwicky(eds.)(1998) 他、随時コピー・ハ
ンドアウトを使用します。
【授業形式】
講義+演習形式
【成績評価の方法と基準】
普段の授業における参加姿勢 (約6割) とタームペーパー (約4割) と
を総合して評価します。出席率2/3未満あるいは連続3回以上欠席
した受講生に単位は与えられません。
【履修に当たっての留意点】
授業においては、できるだけ多くの受講生を無作為に選んで質疑応
答を行うので、予習・復習が不可欠です。
3.5.25
ドイツ語構造論I
授業科目名:ドイツ語構造論I
旧・科目名:ドイツ語学講義 I
担当教官名:山口 春樹 所属:欧米研究
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人23
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
今年度はドイツ語の構造を意識しながら実際のドイツ語の文に触れていく.外国語を理解する場
合,直感的に理解する方法もあるだろうが,我々外国人の場合まずその構造を認識し,理解した上で
内在化させていくという方法がもっとも現実的である.この授業ではそのようなことを念頭に置いて
意識的にドイツ語の文を取り扱っていく.その段階としてまずは単純な構造を持つ文から始めて,
徐々に複雑な文へと進み,最後にはドイツ語検定の2級程度の実力を身につけることを目標とする.
【概要と計画】
以下のような順序で行う.
1.慣用句
2.熟語動詞・機能動詞構文
3.前置詞
4.派生語,造語
5.多義語,類語,同義語
これら各項目について3回ずつ,計15回で完了する予定.
【教室外の学習】
この授業では自宅での予習復習を前提に行うので,漫然と参加することは許されない.
【テキスト、教材、参考書】
プリント配布.
【授業形式】
1.講義形式と課題取り組みと質疑応答.
2.授業とは別に毎回課題を出し,次週に添削返却する.
【成績評価の方法と基準】
授業中の学習の程度と毎回の添削問題の点数と出席回数を考慮して採点す
る.
【履修に当たっての留意点】
3.5.26
ドイツ語構造論II
授業科目名:ドイツ語構造論II
旧・科目名:ドイツ語学講義 I
担当教官名:山口 春樹 所属:欧米研究
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人23
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
今年度はドイツ語の構造を意識しながら実際のドイツ語の文に触れていく.外国語を理解する場
合,直感的に理解する方法もあるだろうが,我々外国人の場合まずその構造を認識し,理解した上で
内在化させていくという方法がもっとも現実的である.この授業ではそのようなことを念頭に置いて
意識的にドイツ語の文を取り扱っていく.とくにこの II では複合文を中心により複雑な文の形態を中
心に据えていく.
【概要と計画】
以下のような順序で行う.
1.接続詞を含む構文
2.相関的接続詞を含む構文
3.従属接続詞を含む構文
4.比較表現
5.関係詞を含む構文
6.接続法を用いた構文
7.認容表現
8.受動的表現
これら各項目についてほぼ2回ずつ取り扱う予定.
【教室外の学習】
この授業では自宅での予習復習を前提に行うので,漫然と参加することは許されない.
【テキスト、教材、参考書】
プリント配布.
【授業形式】
1.講義形式と課題取り組みと質疑応答.
2.授業とは別に毎回課題を出し,次週に添削返却する.
【成績評価の方法と基準】
授業中の学習の程度と毎回の添削問題の点数と出席回数を考慮して採点す
る.
【履修に当たっての留意点】
3.5.27
フランス語構造論I
授業科目名:フランス語構造論I
旧・科目名:フランス語学講義 I
担当教官名:横井 雅明 所属:欧米研究
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人23
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
本講義は、フランス語学のさまざまな問題を検討することと、フランス語の正確な発音
を身に付けることを目標としています。
【概要と計画】
毎回、90分を2つのパートに分けて授業を行ないます。
〔前半〕フランス語学のさまざまな問題を検討
・フランス語の意味分析
・フランス語の類似した前置詞の意味・用法の違い
・フランス語の冠詞の用法
・フランス語と他言語(英語・日本語)の対照研究
〔後半〕フランス語の発音実習(発声器官の理解と発音矯正)
日本語の5母音体系に対してフランス語は16の母音を区別します。また、子音に
ついても日本語には存在しない音が多く見られます。フランス語でコミュニケーショ
ンをとる際には、これらの音を正確に発音する必要があります。今年度は、ビデオ教
材を用いて、フランス語の発音実習を行ないます。受講生は発声の際の口の形を確認
するため、携帯用鏡を持参してください。
【教室外の学習】
基本的に予習は必要ありません。復習をしっかりやってください。
【テキスト、教材、参考書】
プリントを配布します。
【授業形式】
講義、発音実習
【成績評価の方法と基準】
出席、平常点、期末試験(又はレポート)
出席は2/3以上必要。平常点40点、期末レポート(又は試験)
60点とし、合計で60点以上を合格とする。
【履修に当たっての留意点】
3.5.28
ロシア語構造論I
授業科目名:ロシア語構造論I
旧・科目名:ロシア語学講義 I
担当教官名:笹尾 道子 所属:欧米研究
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人23
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
ロシア語をよりよく理解するためには、ロシア語の構造についての体系的な知識が必要で
す。この構造論 気任魯蹈轡 譴硫酸次Σ傘す渋ぁ∧源 と音との関係、語の構造、語順、文
の構造などを明らかにしていきます。ロシア語独特の構造についてこれまで断片的だった知
識が体系付けられると、ロシア語を学ぶのがより楽しくなるでしょう。
【概要と計画】
第1∼2週 ロシア語の音の特徴、音素の定義と取り出し方、
第3∼4週 音と文字、位置による音の変化
第5∼7週 音節とは、ロシア語アクセントの特徴、イントネーション
第8∼10 週 形態素とは、ロシア語の語が造られるしくみ、動詞の体の意味
第 11∼12 週 品詞の分類、語と語のつながり方、文の構造
第 13∼14 週 ロシア語の語順の特徴、文の種類
第 15 週 まとめ
【教室外の学習】
資料を読んでくるように指示したり、分析の課題を出すことがあります。
【テキスト、教材、参考書】
プリント配布
【授業形式】
主として講義を行いますが、参加者が分析をすることもあります
【成績評価の方法と基準】
授業への出席、課題レポート、および期末レポートで評価します。
【履修に当たっての留意点】
ロシア語構造論 供淵蹈轡 譴慮贏辰噺豕舛魄靴Α砲箸粒崘 開講で
す。
旧科目のロシア語学講義または演習に振替えることができます。
3.5.29
英語コミュニケーション基礎I
授業科目名:英語コミュニケーション基礎I
旧・科目名:英会話 I
担当教官名:ファー・アラン 所属:欧米研究
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人12
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
【概要と計画】
【教室外の学習】
The purpose of this class is to give students the opportunity of using the
English language, especially listening and speaking.
Students will read interesting short stories and learn how to think about the
themes and ideas which occur in the text and how to discuss them using simple
English. Similarly, we will learn how to watch a film by studying the artistic
means ( image, sound, acting ) by which the director tries to communicate his or
her vision to the audience.
Thus students will have the chance to use their imagination and they will be
expected to develop their intellectual powers at the same time as they improve
their ability to understand spoken English and come to express their opinions more
fluently in English.
【テキスト、教材、参考書】
Printed handouts
【授業形式】
Class discussion. Students will be expected to answer
questions and express their opinions.
【成績評価の方法と基準】
The course credit will be awarded after an interview on
the basis of regular attendance, active participation in
class and the fulfillment of homework assignments involving
reading in Japanese/English and writing reports in English.
【履修に当たっての留意点】
3.5.30
英語コミュニケーション基礎II
授業科目名:英語コミュニケーション基礎II
旧・科目名:英会話 I
担当教官名:ファー・アラン 所属:欧米研究
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人12
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
【概要と計画】
【教室外の学習】
The purpose of this class is to help students to improve their English writing
ability. The importance of writing English should be clear to all students since
they must write their graduation thesis in English in their final year.
Students will be expected to improve their mastery of English grammar,
increase their vocabulary and read more English in order to improve their writing
ability.
【テキスト、教材、参考書】
Students must buy an English-English dictionary.
【授業形式】
Students will watch interesting films on various topics,
make notes during the class and write their reports at home.
【成績評価の方法と基準】
The course credit will be awarded after an interview on
the basis of regular attendance, active participation in
class and the fulfillment of homework assignments involving
reading in Japanese/English and writing reports in English.
【履修に当たっての留意点】
3.5.31
ドイツ語コミュニケーション基礎I
授業科目名:ドイツ語コミュニケーション基礎I
旧・科目名:ドイツ語会話・作文 I
担当教官名:シュヴァムボルン,フランク 所属:欧米研究
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人12
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
ドイツ語コミュニケーション基礎 機↓兇蓮屮疋ぅ銚豎惱 経験のある初級者」のドイツ語能力を皿
に発展せしめようとするものです。ゲーテ・インスティトゥートで使用されている教科書「テーメ
ン」を土台にします。授業は簡単な会話練習、様々な方法でのテキスト理解および文法の学習を行
い、さらに的確な発音練習と基本語彙の構築が加わります。
【概要と計画】
【教室外の学習】
【テキスト、教材、参考書】
【授業形式】
【成績評価の方法と基準】
【履修に当たっての留意点】
3.5.32
ドイツ語コミュニケーション基礎II
授業科目名:ドイツ語コミュニケーション基礎II
旧・科目名:ドイツ語会話・作文 I
担当教官名:シュヴァムボルン,フランク 所属:欧米研究
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人12
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
ドイツ語コミュニケーション基礎 機↓兇蓮屮疋ぅ銚豎惱 経験のある初級者」のドイツ語能力を皿
に発展せしめようとするものです。ゲーテ・インスティトゥートで使用されている教科書「テーメ
ン」を土台にします。授業は簡単な会話練習、様々な方法でのテキスト理解および文法の学習を行
い、さらに的確な発音練習と基本語彙の構築が加わります。
【概要と計画】
【教室外の学習】
【テキスト、教材、参考書】
【授業形式】
【成績評価の方法と基準】
【履修に当たっての留意点】
3.5.33
フランス語コミュニケーション基礎II
授業科目名:フランス語コミュニケーション基礎II
旧・科目名:フランス語基礎演習 I
担当教官名:ブゴン・パトリス 所属:欧米研究
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人12
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
このクラスでは口頭のコミュニケーション能力をつけることを目標とします。
【概要と計画】
日常生活の出来事をフランス語で表現する練習をします。友人と会ったり、レストラン
に行ったり、買い物をしたり、旅行に行ったり、映画を見たり、といったさまざまな状況
をフランス語で表現練習します。
【教室外の学習】
習得したことをしっかり復習してください。
【テキスト、教材、参考書】
プリントを配布します。
【授業形式】
学生との口頭でのコミュニケーションが主体となります。
【成績評価の方法と基準】
出席と授業への参加度が70%、書き取り試験が30%
【履修に当たっての留意点】
3.5.34
ロシア語コミュニケーション基礎I
授業科目名:ロシア語コミュニケーション基礎I
旧・科目名:ロシア語基礎演習 I
担当教官名:笹尾 道子 所属:欧米研究
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人12
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
この授業は主としてロシア語を始めたばかりの1年生むけのものです。基礎を学びなおした
い2年生も対象にしています。
外国語の学習は毎日行うことがとても大切です。初期の段階での集中的な学習こそが効果を
あげます。共通教育のロシア語授業とこの授業をあわせて受講すれば、毎日ロシア語に接する
ことができます。
少人数で行われるこの授業では、会話を中心に学習していきますが、参加者の不得手な部分
の克服にも力を入れていきます。また、ビデオ、歌、ゲームなども利用し、ロシアの文化にも
触れていきます。
【概要と計画】
第1週 文字と発音
第2∼4週 「モスクワへようこそ!」「大学はどこ?」
主格・対格、名詞の性
第5∼7週 「これはあなたのトランク?」「おじいさんは学校で働いています」
所有代名詞、前置格
第8∼10 週 「バナナは好きじゃない!」「お店で」
時間とお金の数え方
第 11∼13 週 「お好きな色は?」「私は誰でしょう?」
形容詞と活動体名詞
第 14∼15 週 未来と過去
【教室外の学習】
授業でやったことをかならず復習することが大事です。
【テキスト、教材、参考書】
A.ディボフスキー、北岡千夏「会話で学ぶロシア語」
南雲堂フェニックス、1900 円
【授業形式】
双方向のコミュニケーション形式
【成績評価の方法と基準】
授業中の積極性、作文などの課題レポート、小テストで評価
【履修に当たっての留意点】
初級ロシア語と並行して履修することが望ましい。
すでに高校でロシア語を学んできた人はこの限りではありません。
3.5.35
ロシア語コミュニケーション基礎II
授業科目名:ロシア語コミュニケーション基礎II
旧・科目名:ロシア語基礎演習 I
担当教官名:長野 俊一 所属:欧米研究
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人12
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
オリジナルの教材を使用して、ロシア語日常会話の基礎を学んでゆく。日常よく用いられ
る基本的な文型に習熟し、さまざまのシチュエーションにおいて、ロシア語で自己表現でき
る(これはそれほど難しいことではない)能力を養成する。
【概要と計画】
上記オリジナル・テキストの目次は以下のとおり。各課に1∼2週をあてる。
1. 挨拶と簡単な情報交換
2. ホテルで
3. 食事
4. 買い物
5. 時間の表現
6. 道をたずねる
7. 駅、空港で
8. 好き嫌い
9. 休暇
10. 電話で
その他、このテキストでは、語彙を豊かにするための工夫も随所に凝らされている。
【教室外の学習】
受講生は予習と復習の双方にたっぷり時間をかけて授業に臨んでほしい。
【テキスト、教材、参考書】
テキストはプリントにて配布する。
【授業形式】
実習形式。学生同士でロールプレイを頻繁に演じてもらう。ただ
し、これは苦痛ではなく、やり方次第では大変楽しいこと。あまり
緊張せず、気楽に取り組んでもらいたい。
【成績評価の方法と基準】
平常点のみを評価の対象とする。
【履修に当たっての留意点】
前期にロシア語を履修した人にはおすすめの授業。さらにロシア語
のスキルをブラッシュアップして、例えば、キャンパスの身近にい
るロシア人留学生相手に覚えたてのロシア語でコミュニケートして
みよう。
3.5.36
総合英語I
授業科目名:総合英語I
旧・科目名:上級英語 I
担当教官名:齋藤 博次 所属:欧米研究
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人23
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
現代の様々な国際ニュース、国内ニュースを読んで、英語の力を養います。特に、読解力の
向上、ボキャブラリーのビルドアップ、英語を書く力の養成に重点を当てて、授業を行いま
す。
【概要と計画】
Japan Times の中から最新の記事を取りあげ、それをテキストとして用います。英語の読解力
と表現力の養成が中心になります。これ以外に、2回のエッセイライティングを行い、自分
の意見や考えを正しく、効果的に書く練習を行います。授業で直接扱う記事以外に、幾つか
の記事をピックアップして、課題学習(教室外の学習)として取り組んでもらいます。毎
回、予習と復習が必要となります。
1回目:イントロダクション
2回目:読解力チェック
3∼14回目:英字新聞を使っての学習(そのうち2回エッセイライティングが入ります)
15回目:読解力チェック
【教室外の学習】毎週、予習と復習のチェックを行います。上で述べたように、課題学習を
家でやってきてもらいます。
【テキスト、教材、参考書】
教材は全てこちらで配付します。
【授業形式】
テキストは全員が事前に読んできて、こちらで用意した課題を家で
解いてきてもらいます。毎回、授業の初めに、前回に学習したこと
について簡単なチェックをします。その後、テキストの内容の把握
と、必要に応じて文法的な説明をします。その後は、書く練習に入
り、テキストで学んだ表現を中心にして、役に立つ英語表現の定着
を図ります。これとは別に、エッセイレイティングの練習を2回予
定しています。これとは別に、課題学習を家でやってもらいます。
【成績評価の方法と基準】
授業中の活動(復習と予習のチェック)が40点、エッセイライ
ティングが20点、期末試験が20点、課題学習が20点、合計
100点で評価します。
【履修に当たっての留意点】
毎回課題が多いので大変かもしれませんが、努力してください。普
段の授業活動を重視しますので、欠席/遅刻は厳禁です。忌引き等
で休む場合は、必ず報告してください。第1回目の授業で詳しい説
明をしますので、必ず出席すること。
3.5.37
総合英語II
授業科目名:総合英語II
旧・科目名:上級英語 I
担当教官名:齋藤 博次 所属:欧米研究
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人23
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
Saul Bellow の短篇小説"Lookong for Mr. Green" を精読して、英語の小説を正しく読むため
の訓練をするとともに、この短篇についての批評を幾つかピックアップして読んでいきま
す。最終的に、この短篇について英語でエッセイを書いてもらいます。
【概要と計画】
小説の読解が中心となります。辞書の引きかた、小説を読むためのノウハウ、翻訳の仕方な
どを学ぶとともに、読解力そのものの向上を目指します。
1回目:イントロダクション(小説を読むための注意を含む)
2回目∼9回目:テキストの精読
10回目:テキストの未読部分のチェック
11回目:テキストについてのテスト
12∼14回目:批評の読解
15回目:課題学習のチェックとエッセイライティングについての諸注意
【教室外の学習】
授業で扱う小説以外に2つの短編小説を配ります。課題学習として家で読み進めておくこ
と。読んだかどうかは、最後にチェックします。
【テキスト、教材、参考書】
全てプリントで配付します。
【授業形式】
テキストについては全員の予習が必要です(予習してきたかどうか
授業の冒頭でチェックします)。訳については、担当者を割り振り
ますので、担当者は特に入念に準備してきてください。批評の読解
は、時間の都合上、細かな読みはできません。批評の書き方につい
て学ぶことを目的とします。
【成績評価の方法と基準】
授業冒頭の予習のチェックが30点、訳読の出来具合いが10点、
テキストについての試験が20点、エッセイライティングが30
点、課題学習が10点、計100点で成績評価を行います。
【履修に当たっての留意点】
課題が多いので大変かもしれませんが、努力してください。厳しい
ことを承知の上で受講してください。
3.5.38
総合ドイツ語I
授業科目名:総合ドイツ語I
旧・科目名:上級ドイツ語 I
担当教官名:能登 惠一 所属:欧米研究
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人23
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
ドイツで刊行された外国人向けの教科書 Tangramm を用いて、ドイツ人が大切だと見なす事
柄、歓びや憤りを感じる事柄などドイツの日常に多角的に触れながら、外国語学習の4技能
のうち「読む」ことと「聞く」事を重点にドイツ語のの力の向上をはかります。
【概要と計画】
教科書に書かれたテキスト形式の文章、新聞広告、案内書など様々なドイツ語の内容につ
いてディスカッションをしたり、附属のCDを用いてその内容を概観したり、種々の問に答
えてもらいます。
【教室外の学習】
教科書はドイツで刊行されたものなので一切の日本語による説明はありません。受講する
にあたりそれぞれの課題はもちろん該当個所についてはあらかじめ十分に読みこなし、授業
に際しては各自意見を述べたり、質問をたてたりすることができるようにしておくことが求
められます。
【テキスト、教材、参考書】
Tangramm Max Hueber Verlag
【授業形式】
内容によってその都度変わりますが、グループディスカッション、
ペアによる会話練習、個別の口頭あるいは筆記による答え等様々で
す。
【成績評価の方法と基準】
各授業時間内での発表内容、受け答えの的確さといった平常点と学
期末の筆記試験の総合判定
【履修に当たっての留意点】
3.5.39
総合フランス語I
授業科目名:総合フランス語I
旧・科目名:上級フランス語 I
担当教官名:横井 雅明 所属:欧米研究
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人23
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
このクラスでは、フランス語のコミュニケーション能力をつけることを目標とします。
コミュニケーションの4つの側面、つまり、聞き、話し、読み、書きの4つの能力をトレ
ーニングします。
【概要と計画】
毎回、90分を2つのパートに分けて授業を行ないます。
〔前半〕役に立つ日常会話表現を習得します。ヴィデオを聞き取って、その内容に関す
る問題に答えたり、応用会話練習をしたりします。扱うテーマに応じて文化的なことが
らも習得します。
〔後半〕少しまとまった文を講読し、その後、その中で用いられている語彙・表現を応
用して、練習問題や仏作文をします。意味をとらえると同時に、フランス語をきれいに
発音することを目指してください。EU の公用語問題、ファーストフード、ミシュランの
レストランガイド、DNA、バカンス、パリでの生活などのテーマを扱う予定です。
フランスの文化を知ってもらうために、映画などのヴィデオも時々観る予定です。
【教室外の学習】
前半の日常会話表現練習については、基本的に予習は必要ありませんが、時々宿題を出
すこともあります。復習はしっかりやってください。後半の講読・仏作文については、訳
と発音練習、筆記練習問題、仏作文を予習してきてもらうことになります。
【テキスト、教材、参考書】
プリントを配布します。
【授業形式】
会話練習、講読、筆記練習、仏作文
【成績評価の方法と基準】
前半の会話表現練習での平常点と後半の講読(訳と発音)
・練習問
題・仏作文、及び小テスト(2∼3回行なう予定)の総合評価。
【履修に当たっての留意点】
3.5.40
総合フランス語II
授業科目名:総合フランス語II
旧・科目名:上級フランス語 I
担当教官名:後藤 尚人 所属:文化科学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人23
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
フランス言語文化の専攻生を対象にした総合フランス語の授業です。この授業では「総
合」の意味を「フランス語の運用能力における総合的観点」くらいに捉えています。とい
うわけでコミュニケーション主体のフランス語による授業になります。
【概要と計画】
フランス語の生の資料(documents authentiques)を教材にして、生きたフランス語を
習得しつつ、フランス語での表現力を養っていきます。
資料としては、新聞、ポスター、広告、メニュー、パンフレットなどを用います。それ
らの資料の内容を話題としながら、フランス語の運用能力を磨いてゆきましょう。
【教室外の学習】
テキストの予習・復習は欠かさず行って下さい。
NHKのラジオ&テレビ講座や衛星放送での France 2 のニュースを見るのも、フラン
ス語の習得に大いに役立ちます。
【テキスト、教材、参考書】
テキスト:M. カルトン、他著『資料で読み解くフランス語』、
第三書房、1800円
【授業形式】
フランス語を用いたフランス語の総合学習(状況模擬練習、ヒ
アリング、会話、作文など)
【成績評価の方法と基準】
授業中の主体的参加度を中心にした平常点で50点、学期末の
口頭試験で50点、計100点満点とする。
【履修に当たっての留意点】
出席するだけで自動的に単位が与えられるというような《出席
点》はありません。授業中はどんどんフランス語を使って自己ア
ピールしてください。
3.5.41
総合ロシア語I
授業科目名:総合ロシア語I
旧・科目名:上級ロシア語 I
担当教官名:笹尾 道子 所属:欧米研究
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人23
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
ロシア語で読む、話す、書く力を向上させることを目指します。語彙 1000 語程度の面白い内
容の短編・エッセイなどが教材です。ロシア語検定試験の過去問題にも挑戦します。
【概要と計画】
1つの物語に2回の授業を予定しています。
新しい物語毎におよそ次のような順序で授業を進めます。
1.テクストに出てくる大事な語、表現、文法確認のための練習問題
2.テクストの精読
3.テクストの内容に関するロシア語での質疑応答
4.別の人物の視点から内容を物語る
5.テクストの続きを考えて発表する(または作文を書く)など
【教室外の学習】
辞書をひいてテクストを読んでくる、時に作文を書いてくるのが宿題になります
【テキスト、教材、参考書】
プリント配布
【授業形式】
実習形式
【成績評価の方法と基準】
宿題、課題の遂行、授業での積極性により評価する
【履修に当たっての留意点】
辞書をひくのは大変ですが、ロシア語の力をつけるために必要なこ
とです。予習を必ずすること。
3.5.42
総合ロシア語II
授業科目名:総合ロシア語II
旧・科目名:上級ロシア語 I
担当教官名:笹尾 道子 所属:欧米研究
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人23
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
ロシアの人気映画の断片を素材に、学習用に編纂されたビデオ教材で、聞き取り、発音、デ
ィクテーション、朗読、会話などの練習をしていきます。生きたロシア語会話に触れ、自然な
スピードに慣れることと、日常会話に使用される語彙を増やすことを目指します。始めは聞き
取りにくいですが、何度も繰り返し聞き(見)ますので心配いりません。
【概要と計画】
教材として使用する映画は70年代に制作され人気を博した「運命の皮肉、または良いお風
呂で!」と「モスクワは涙を信じない」です。
授業はおよそ次のように進めます。
1.映画の1部を1回見て、簡単な質問に答える
2.発音、イントネーションの練習
3.2回目の視聴:会話を聞き取り、配布されたテクストの空白部分を穴埋めする
4.3回目の視聴:答えの確認
5.4回目の視聴:テクストにアクセントをつける(必要なら辞書を見て)
6.会話を聞いてくりかえす
7.配役を決めて発音練習
8.ビデオを見ながら役者の代わりにセリフを言う
【教室外の学習】
毎回宿題が出ます
【テキスト、教材、参考書】
プリント配布
【授業形式】
実習形式
【成績評価の方法と基準】
授業での積極性と課題遂行により評価します
【履修に当たっての留意点】
参加者の学力に合わせて内容が少し変わることがあります
3.5.43
ギリシャ語I
授業科目名:ギリシャ語I
旧・科目名:ギリシャ語 I
担当教官名:石渡 隆司 所属:
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人23
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
【概要と計画】
【教室外の学習】
「ギリシア語 機廖|甘 石渡隆司 (非常勤講師、岩手医科大学名誉教授)
2学年以上の学生であれば、誰でも受講できる。期間は4月∼7月までの学期中。
「ギリシア語 機廚任蓮∧源 の読み方、書き方から辞書の引き方、
文法の基礎など、ギリシア語入門のため基本を学習する。ギリシア語は、ラテン文字を継承
した近代ヨーロッパ諸言語とは違って、文字の形象が異なっているだけではなく、個々の単
語の文字の上にさまざまな記号が付せられることもあって、諸語になれた学習者には、文字
の読み書きになれるまでに、一定の時間を必要とする。学習者は教室外でギリシア語の文字
や発音や記号になれるようにつとめ、教室内では、文法の説明と練習問題を中心とし、期間
内に多少とも、ギリシア語の簡単な文章を読めるようにすることを目指す。
テキストには学習者の入手しやすいように田中美知太郎著 「ギリシア語文法」岩波全書
を用いる。「ギリシア語 機廚隆屬麓 書の購入の必要はない。
【テキスト、教材、参考書】
【授業形式】
【成績評価の方法と基準】
【履修に当たっての留意点】
3.5.44
ギリシャ語II
授業科目名:ギリシャ語II
旧・科目名:ギリシャ語 I
担当教官名:石渡 隆司 所属:
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人23
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
【概要と計画】
【教室外の学習】
「ギリシア語 供廖|甘 石渡隆司(非常勤講師)期間は、平成15年10月∼16年2月
「ギリシア語 機廚陵 修者を対象にし、 気濃藩僂靴燭里汎韻献謄 ストを用いる。 気紡海
て 兇任亙絃蕨世鮹羶瓦縫 リシア語文法の全体像を把握できるようにするとともに、各自で
辞書を引いたり、テキストを参照したりしながら、少なくとも新約聖書のギリシア語の読解
程度ができる程度まで進むことを目指している。
【テキスト、教材、参考書】
【授業形式】
【成績評価の方法と基準】
【履修に当たっての留意点】
3.5.45
ラテン語III
授業科目名:ラテン語III
旧・科目名:ラテン語 II
担当教官名:石渡 隆司 所属:岩手医科大学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人34
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
【概要と計画】
【教室外の学習】
「ラテン語 掘 (期間は平成15年4月∼7月)
「ラテン語 検 (期間は平成15年10月∼平成16年2月)
上記の担当はいずれも 石渡隆司(非常勤講師、岩手医科大学名誉教授)
これまでに当学部のラテン語を受講したことがあるか、もしくは何らかの形で、ラテン語の
初歩をを学んだことのある学生に限る。テキストは前年のラテン語 機▲薀謄鷂讚兇飽 き続
き、「Frederick Wheelock \& R.A.LaFleur: Wheelock’s Lstin, Harpercollins College
Outline:1996」を使用するが、入手までにはしばらく時間がかかるので、出席者には教室で
コピーを配布するが、時には印刷費として、一回に一人100円∼200円かかることがあ
る。「ラテン語 掘廚亮 業では動詞の完了形、受動形などを使った文章に習熟させる、「ラ
テン語 検廚任論楝核,篳 子構文など、近代ヨーロッパ諸言語の源となったラテン語文章法
の基本的な仕組みが分かるようにつとめたい。したがって、ラテン語 靴亮 講希望者はラテ
ン語 犬泙納 講することを前提に出席されることを希望する。
【テキスト、教材、参考書】
【授業形式】
【成績評価の方法と基準】
【履修に当たっての留意点】
3.5.46
ラテン語IV
授業科目名:ラテン語IV
旧・科目名:ラテン語 II
担当教官名:石渡 隆司 所属:岩手医科大学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人34
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
【概要と計画】
【教室外の学習】
「ラテン語 掘 (期間は平成15年4月∼7月)
「ラテン語 検 (期間は平成15年10月∼平成16年2月)
上記の担当はいずれも 石渡隆司(非常勤講師、岩手医科大学名誉教授)
これまでに当学部のラテン語を受講したことがあるか、もしくは何らかの形で、ラテン語の
初歩をを学んだことのある学生に限る。テキストは前年のラテン語 機▲薀謄鷂讚兇飽 き続
き、「Frederick Wheelock \& R.A.LaFleur: Wheelock’s Lstin, Harpercollins College
Outline:1996」を使用するが、入手までにはしばらく時間がかかるので、出席者には教室で
コピーを配布するが、時には印刷費として、一回に一人100円∼200円かかることがあ
る。「ラテン語 掘廚亮 業では動詞の完了形、受動形などを使った文章に習熟させる、「ラ
テン語 検廚任論楝核,篳 子構文など、近代ヨーロッパ諸言語の源となったラテン語文章法
の基本的な仕組みが分かるようにつとめたい。したがって、ラテン語 靴亮 講希望者はラテ
ン語 犬泙納 講することを前提に出席されることを希望する。
【テキスト、教材、参考書】
【授業形式】
【成績評価の方法と基準】
【履修に当たっての留意点】
3.5.47
欧米史講義V
授業科目名:欧米史講義V
旧・科目名:欧米史講義 II
担当教官名:佐藤 芳彦 所属:欧米研究
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人234
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
一般的にいえば, 国際社会に生きていく学生にとって,
「欧米文化」の歴史的背景の理解
に必要な「欧米史」に関する主要な史実とその歴史的意味を,具体的に講義し,アジア史や日
本史とも対比させつつ,理解し認識させたい。
具体的にいえば,2001 年 1 2月における中国(続いて,2002 年 1 月における台湾)の「世界貿
易機関(WTO)」への加盟という,世界貿易史上における新たな歴史的段階を念頭にして,
本年度の講義では「貿易政策史」に関する認識を深めさせたい。
【概要と計画】
ところで,
「欧米の歴史と文化」科目のようないわゆる「歴史学」は如何なる意味で必要な
のであろうか。一般的にいえば,現代社会に生きている諸君の1人1人が現実的に直面する
「諸問題」を,自ら歴史=社会体制の中で科学的に「認識」し,それにもとづいて「処方箋」
(=解決策)を打ち出し,それに即して「実践」していくこと,更にこのような実践過程の中
で直面してくる新たな問題についても同様のプロセスを辿りながら,
「自己目的として行われ
る人間の力の発展」(K. マルクス)のため,常に認識を深化させつつ社会体制の科学的認識を
深めていくことが必要であるからである,といえよう。
しからば,このような歴史=社会体制の科学的認識は,いつ,開始したのであろうか。結論
的にいえば,その答えは,18 世紀末のいわゆる「啓蒙主義」期にして,
「マニュファクチャー
(=工場制手工業)」の発展期に至ってからである。この時期にこそ,科学的な歴史=社会体
制認識として,社会諸科学が成立してくるのである。
そこで,本年度の講義では,18 世紀末以降における,近代ヨーロッパ社会の史的展開過程に
注目する。
具体的には(前期には),
(1)各国における対内政策と対外政策の接点に位置する「貿易
政策」に即して,1 9世紀中葉から 19 世紀末におけるイギリス,アメリカ,フランス,ドイツの
歴史的展開過程について,歴史具体的に,非常に分かりやすく,講義する。
(なお,また前期の講義に続けて,後期には,
(2)各国における対内政策と対外政策の接
点に位置する「貿易政策」に即して,19 世紀末から 20 世紀初頭におけるドイツ,フランス,ア
メリカ,イギリスの歴史的展開過程について,歴史具体的に,非常に分かりやすく,講義す
る。)
【教室外の学習】
授業時間中に書き取った自分のノートを整理し,その内容を確実に理解するように努力する
こと,また各自の必要により,図書館等で,関連する図書を調べ,理解を深めること。
【テキスト、教材、参考書】
指定参考書として,大江善男他共編『概観 西洋史』南窓社 定価 2500
円。「西洋史」の古代から現代までの基本的な参考図書として,西洋
史ないし欧米史に関心のある学生は,各自,是非,注文し購入のこ
と。
【授業形式】
基本的には,講義形式。
【成績評価の方法と基準】
成績評価の方法は,出席を前提として,講義の基本的内容に関する
学期末の試験による。その基準は,講義の基本的内容の理解度であ
る。なお,試験の際,一切の持ち込みは不可。各自,親から受けた自
分の「優秀な頭脳=能力」に自信をもとう。
【履修に当たっての留意点】
同一の授業科目名でも,年度が異なれば,単位認定する。
3.5.48
欧米史講義VI
授業科目名:欧米史講義VI
旧・科目名:欧米史講義 II
担当教官名:佐藤 芳彦 所属:欧米研究
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人234
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
一般的にいえば, 国際社会に生きていく学生にとって,
「欧米文化」の歴史的背景の理解
に必要な「欧米史」に関する主要な史実とその歴史的意味を,具体的に講義し,アジア史や日
本史とも対比させつつ,理解し認識させたい。
具体的にいえば,2001 年 1 2月における中国(続いて,2002 年 1 月における台湾)の加盟とい
う,世界貿易史上における新たな歴史的段階を念頭にして,本年度の講義では「貿易政策史」
に関する認識を深めさせたい。
【概要と計画】
ところで,
「欧米の歴史と文化」科目のようないわゆる「歴史学」は如何なる意味で必要な
のであろうか。一般的にいえば,現代社会に生きている諸君の1人1人が現実的に直面する
「諸問題」を,自ら歴史=社会体制の中で科学的に「認識」し,それにもとづいて「処方箋」
(=解決策)を打ち出し,それに即して「実践」していくこと,更にこのような実践過程の中
で直面してくる新たな問題についても同様のプロセスを辿りながら,
「自己目的として行われ
る人間の力の発展」(K. マルクス)のため,常に認識を深化させつつ社会体制の科学的認識を
深めていくことが必要であるからである,といえよう。
しからば,このような歴史=社会体制の科学的認識は,いつ,開始したのであろうか。結論
的にいえば,その答えは,18 世紀末のいわゆる「啓蒙主義」期にして,
「マニュファクチャー
(=工場制手工業)」の発展期に至ってからである。この時期にこそ,科学的な歴史=社会体
制認識として,社会諸科学が成立してくるのである。
そこで,本年度の講義では,18 世紀末以降における,近代ヨーロッパ社会の史的展開過程に
注目する。
具体的には(前期には,
(1)各国における対内政策と対外政策の接点に位置する「貿易政
策」に即して,1 9世紀中葉から 19 世紀末におけるイギリス,アメリカ,フランス,ドイツの歴
史的展開過程について,歴史具体的に,非常に分かりやすく,講義した。)
このような前期の講義に続けて,後期には,
(2)各国における対内政策と対外政策の接点
に位置する「貿易政策」に即して,19 世紀末から 20 世紀初頭におけるドイツ,フランス,アメ
リカ,イギリスの歴史的展開過程について,歴史具体的に,非常に分かりやすく,講義する。
【教室外の学習】
授業時間中に書き取った自分のノートを整理し,その内容を確実に理解するように努力する
こと,また各自の必要により,図書館等で,関連する図書を調べ,理解を深めること。
【テキスト、教材、参考書】
指定参考書として,大江善男他共編『概観 西洋史』南窓社,定価 2500
円。「西洋史」の古代から現代までの基本的な参考図書として,西洋
史ないし欧米史に関心のある学生は,各自,是非,注文し購入のこ
と。
【授業形式】
基本的には,講義形式。
【成績評価の方法と基準】
成績評価の方法は,出席を前提として,講義の基本的内容に関する
学期末の試験による。その基準は,講義の基本的内容の理解度であ
る。なお,試験の際,一切の持ち込みは不可。各自,親から受けた自
分の「優秀な頭脳=能力」に自信をもとう。
【履修に当たっての留意点】
同一の授業科目名でも,年度が異なれば,単位認定する。
3.5.49
欧米史特講II
授業科目名:欧米史特講II
旧・科目名:欧米史特講 I
担当教官名:斎藤 泰 所属:秋田大学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人34
開講学期:前期集中 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
「スイス連邦の成立と発展」の題目で,中世後期の神聖ローマ帝国において,中スイス
地方の渓谷が,いかに原スイス永久同盟を盟約し,発展したか,スイスの都市の動きにも
注意しながら,国制史的に考える。その際,スイス固有の地形と風土が,いかに国の成立
と発展に影響を及ぼしたか,にも留意しながら,具体的に論じたい。
【概要と計画】
授業は,以下の構成で行う。
はじめに
1.12世紀神聖ローマ帝国とスイス
2.13世紀スイスの有力貴族
3.スイス都市の政治的発展
4.中スイス地方の渓谷共同体
5.13世紀前半の渓谷の国制史的位置
6.13世紀後半の渓谷の発展
8.原スイス永久同盟の盟約
9.スイス連邦の発展
10.おわりに
【教室外の学習】
スイスの特徴と,ヨ−ロッパ諸国の国家形成について,ヨ−ロッパ史の研究書や研究論
文を,図書館等で集め,読むこと。また,スイスの地形や風土について,写真集や地理の
書物から,予習しておくこと。
【テキスト、教材、参考書】
教科書は使用しない。
参考書は,下記の2書の他は,教室で指示する。
ウルリヒ・イム・ホーフ,森田安一監訳『スイスの歴史』刀水
書房,1997年。
森田安一編『スイス・ベネルクス史』山川出版社,1998年。
【授業形式】
講義形式(ノート作りながら)。スイスの歴史と風土の特製のビデ
オを放映する。
【成績評価の方法と基準】
試験を行う。
試験75点,出席点10,ノート点検15点で採点。
【履修に当たっての留意点】
専用ノートを用意すること。一回も休まず出席すると,カラフルな
「スイス史」ノートが完成する。
3.5.50
欧米史演習I
授業科目名:欧米史演習I
旧・科目名:欧米史演習 I
担当教官名:佐藤 芳彦 所属:欧米研究
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人34
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
一般的にいえば,歴史学の研究の場合においても,学問研究としての一定の作業手続きが
必要である。具体的な文献に即して,それを理解させたい。
【概要と計画】
本演習においては,
(講義及び特講を踏まえつつ)欧米史学における特定の研究領域につ
いて,内外の文献を精読し,まずその「内容」を的確に把握すること,その上でそこにおけ
る研究史上の「問題点」を発見し,それを究明し解決する「方法」を模索するという,研究
作業を習得することにより,欧米社会についての歴史学的認識を深めるとともに,
「特別研
究」に向かっての,歴史学研究の基本的方法を具体的に理解させたい。
本年度の演習においては,
「特講」で取り上げるイギリス地方行財政問題に関連させて,
それに関連する欧米における古典的研究を取りあげ,精読しつつ,研究していく。
具体的な文献,演習の方針や計画等については,開講時に説明する。
【教室外の学習】
授業で使用する外国文献について,予め授業で検討する箇所を精読し,内容を理解する努
力をするとともに疑問点や問題点をも発見しておく。授業後は検討箇所の内要等を十分に確
認するとともに,次回の検討箇所についても同様の学習をする。
【テキスト、教材、参考書】
開講時に,コピーにて配付する。
【授業形式】
基本的には,演習形式。
【成績評価の方法と基準】
成績評価の方法は,2 / 3 以上の出席を前提として,授業における
平常点である。その基準は,内容の理解度である。
【履修に当たっての留意点】
「欧米史」専攻生は必ず履修のこと。「継続は力なり」,各自は
これを銘記して,継続して履修のこと。
3.5.51
欧米史演習II
授業科目名:欧米史演習II
旧・科目名:欧米史演習 I
担当教官名:佐藤 芳彦 所属:欧米研究
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人34
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
一般的にいえば,歴史学の研究の場合においても,学問研究としての一定の作業手続きが
必要である。具体的な文献に即して,それを理解させたい。
【概要と計画】
本演習においては,
(講義及び特講を踏まえつつ)欧米史学における特定の研究領域につ
いて,内外の文献を精読し,まずその「内容」を的確に把握すること,その上でそこにおけ
る研究史上の「問題点」を発見し,それを究明し解決する「方法」を模索するという,研究
作業を習得することにより,欧米社会についての歴史学的認識を深めるとともに,
「特別研
究」に向かっての,歴史学研究の基本的方法を具体的に理解させたい。
本年度の演習においては,
「特講」で取り上げるイギリス地方行財政問題に関連させて,
それに関連する欧米における古典的研究を取りあげ,精読しつつ,研究していく。
具体的な文献,演習の方針や計画等については,開講時に説明する。
【教室外の学習】
授業で使用する外国文献について,予め授業で検討する箇所を精読し,内容を理解する努
力をするとともに疑問点や問題点をも発見しておく。授業後は検討箇所の内要等を十分に確
認するとともに,次回の検討箇所についても同様の学習をする。
【テキスト、教材、参考書】
開講時に,コピーにて配付する。
【授業形式】
基本的には,演習形式。
【成績評価の方法と基準】
成績評価の方法は,2 / 3 以上の出席を前提として,授業における
平常点である。その基準は,内容の理解度である。
【履修に当たっての留意点】
「欧米史」専攻生は必ず履修のこと。「継続は力なり」,各自は
これを銘記して,継続して履修のこと。
3.5.52
欧米史演習III
授業科目名:欧米史演習III
旧・科目名:欧米史演習 II
担当教官名:佐藤 芳彦 所属:欧米研究
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人23
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
「特別研究」は,各自の4年間の大学生活のいわば「学問的総決算」たるべきものである
と看做しうる。各自に,そのような研究を着実に準備させたい。
【概要と計画】
本演習においては, 「特別研究」のための準備的研究作業の一環として,欧米史に関する
個別的テーマについて,各自がそれぞれ特別研究を目指して作成するレジュメに基づいて,
相互に研究していく。
研究作業とそれに基づくレジュメの記載事項について,概括的にいえば,各自の研究を受
けて,
(1) 研究対象(=題目)を決定する。
各自の歴史的興味・関心から,図書館等にある,各国史「研究入門」や各時代史「研究入
門」等を踏まえて, 研究対象(=題目)を決める。
(2)研究史の整理と研究課題(=問題の所在)を設定する。
その 研究対象に関して,わが国の(学術的な図書,論文等の)研究文献,さらには外国
の(古典的=基本的な,または最近の)研究文献の名称等を,図書館等でいわゆる「検索」
して一覧表にする。さらに,わが国の関係論文の場合には,国会図書館の『雑誌文献目録』
や『史学雑誌』(毎年 1 月,5 月,9 月号末尾に記載)などから調査する。
そのうち,特に必要な文献を借出,またはコピーして入手して,まずわが国の従来の(学
術的な)研究史を読んで検討し,その内容を整理する。
そして,研究課題(=問題の所在)を設定する。
(一般的には,研究対象の(A)歴史的背景=要因,
(B)具体的経過=内容,
(C)歴史的意
義,それぞれの解明となる)。
(研究課題は,従来わが国ではまだ十分には研究されていない史実または歴史的意味を,外
国文献・史料等(最近の出来事については,インターネットを利用しての収集が可能な場合
がある)から,新たに,ないし独自に解明,ないし再構成していけるようなものが,とりわ
け大学院進学希望者の場合,望ましい。)
(3)構成(=歴史的・論理的展開)とその概括的内容(=要旨)を検討する。
このような研究課題を解明していくため,本格的に内外の研究文献や史料を収集し,それ
に基づいて研究する。
そして,関係する史実等を,歴史的・論理的展開に即して,節・小節別に構成し,それら
の概括的内容(=要旨)を検討しまとめる。
更に必要により,関係する史実等についての年表,図表を作成又はコピーして添付し,史
実の理解を深める。
(4)最後に, 研究に関する,わが国の学術的研究文献,そして関係する外国の研究文献の
目録を,明示する。
なお,具体的な,演習の方針や計画等については,開講時に説明する。
【教室外の学習】
上記に概括したような研究作業を自ら計画的に行う。そして前期と後期にそれぞれ1回,
その成果をレジュメとして作成し,授業で報告する準備をする。
【テキスト、教材、参考書】
各報告者が作成するレジュメを使用する。
【授業形式】
演習形式。
【成績評価の方法と基準】
成績評価の方法は,2 / 3 以上の出席と質疑参加を前提として,前
期と後期にそれぞれ1回報告するレジュメの内容による。その基準
は,研究の進展度である。
【履修に当たっての留意点】
「欧米史」専攻生は必ず履修のこと。
報告者は自分の報告当日には「親の死に目に会えないものと思え
」
とは言わないが,各自はその言葉を銘記して準備すること。
3.5.53
欧米史演習IV
授業科目名:欧米史演習IV
旧・科目名:欧米史演習 II
担当教官名:佐藤 芳彦 所属:欧米研究
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人23
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
「特別研究」は,各自の4年間の大学生活のいわば「学問的総決算」たるべきものである
と看做しうる。各自に,そのような研究を着実に準備させたい。
【概要と計画】
本演習においては, 「特別研究」のための準備的研究作業の一環として,欧米史に関する
個別的テーマについて,各自がそれぞれ特別研究を目指して作成するレジュメに基づいて,
相互に研究していく。
研究作業とそれに基づくレジュメの記載事項について,概括的にいえば,前期における各
自の研究を受けて,改めて,
(1) 研究対象(=題目)の決定
各自の歴史的興味・関心から,図書館等にある,各国史「研究入門」や各時代史「研究入
門」等を踏まえて, 研究対象(=題目)を決める。
(2)研究史の整理と研究課題(=問題の所在)の設定
その 研究対象に関して,わが国の(学術的な図書,論文等の)研究文献,さらには外国
の(古典的=基本的な,または最近の)研究文献の名称等を,図書館等でいわゆる「検索」
して一覧表にする。さらに,わが国の関係論文の場合には,国会図書館の『雑誌文献目録』
や『史学雑誌』(毎年 1 月,5 月,9 月号末尾に記載)などから調査する。
そのうち,特に必要な文献を借出,またはコピーして入手して,まずわが国の従来の(学
術的な)研究史を読んで検討し,その内容を整理する。
そして,研究課題(=問題の所在)を設定する。
(一般的には,研究対象の(A)歴史的背景=要因,
(B)具体的経過=内容,
(C)歴史的意
義,それぞれの解明となる)。
(研究課題は,従来わが国ではまだ十分には研究されていない史実または歴史的意味を,外
国文献・史料等(最近の出来事については,インターネットを利用しての収集が可能な場合
がある)から,新たに,ないし独自に解明,ないし再構成していけるようなものが,とりわ
け大学院進学希望者の場合,望ましい。)
(3)構成(=歴史的・論理的展開)とその概括的内容(=要旨)の検討
このような研究課題を解明していくため,本格的に内外の研究文献や史料を収集し,それ
に基づいて研究する。
そして,関係する史実等を,歴史的・論理的展開に即して,節・小節別に構成し,それら
の概括的内容(=要旨)を検討しまとめる。
更に必要により,関係する史実等についての年表,図表を作成又はコピーして添付し,史
実の理解を深める。
(4)最後に, 研究に関する,わが国の学術的研究文献,そして関係する外国の研究文献の
目録を,明示する。
なお,具体的な,演習の方針や計画等については,開講時に説明する。
【教室外の学習】
上記に概括したような研究作業を自ら計画的に行う。そして前期と後期にそれぞれ1回,
その成果をレジュメとして作成し,授業で報告する準備をする。
【テキスト、教材、参考書】
各報告者が作成するレジュメを使用する。
【授業形式】
演習形式。
【成績評価の方法と基準】
成績評価の方法は,2 / 3 以上の出席と質疑参加を前提として,前
期と後期にそれぞれ1回報告するレジュメの内容による。その基準
は,研究の進展度である。
【履修に当たっての留意点】
「欧米史」専攻生は必ず履修のこと。
報告者は自分の報告当日には「親の死に目に会えないものと思え
」
とは言わないが,各自はその言葉を銘記して準備すること。
3.5.54
欧米文化史演習II
授業科目名:欧米文化史演習II
旧・科目名:欧米史演習 I
担当教官名:山口 春樹 所属:欧米研究
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人34
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
本演習ではヨーロッパ中世の文化について学ぶことを主眼とする.中世社会は大きく分けて「祈る
人」,
「戦う人」,
「耕す人」の3つの階層から成り立っていたとはよくいわれることである.受講
学生諸君には,これら3つの分野の中からいずれかを選んでもらい,その中から興味のある分野につ
いて調査・発表してもらう.
中世社会はどの様な社会であったのか,その中で人々はどの様に生きていたのか,現在に比べ本当
に暗黒であったのか,これらの疑問に対して各自が自分で調べ,中世のイメージを確立してもらいた
い.
【概要と計画】
この演習に参加しようと思う学生は,夏休みの間に自分の興味のある分野の書籍や文献を最低1冊
は読んでおいてもらいたい.その中で自分の興味ある問題をあらかじめ決めておき,授業のはじめに
どの分野のどういう問題を扱いたいか申告出来るようにして欲しい.授業の進め方は受講学生の数に
もよるが,全体を大きく3つの分野に分けて,各分野それぞれほぼ5回ずつ発表してもらう.それに
対して他の受講生との間で質疑応答を行う.
【教室外の学習】
【テキスト、教材、参考書】
基本的文献を知る手段として推薦できるのは,
佐藤彰一,池上俊一,高山博編『西洋中世史研究入門』(名古屋大学出 版会)
である.これを参照して自分の興味ある文献を入手すること.論文などの
文献は相互貸借,複写サービスなどの手段で入手してほしい.
【授業形式】
発表形式と質疑応答.
【成績評価の方法と基準】
発表の水準と質疑応答の積極性を加味して評価する.
【履修に当たっての留意点】
3.5.55
英米文化論演習I
授業科目名:英米文化論演習I
旧・科目名:英語総合演習
担当教官名:齋藤 博次 所属:欧米研究
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人34
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
1980年代にアメリカで起こった「文化戦争」、特に大学の文学教育の場で起こったキャ
ノン(正典)論争について学んでいく。キャノン問題についての基本的な文献を読み進めな
がら、この問題を歴史的に概観するとともに、文学の価値基準、批評方法、さらに大学の入
試試験など、多様な角度からアプローチしていく。この問題は、単に大学の文学教育の問題
に留まらず、アメリカ社会をどの方向に導いていくのかといった問題とも大きく関わってい
る。
【概要と計画】
基本的な文献を精読・多読の両面から読んでいく。最終的には、キャノン問題について自分
の立場を明確にして、受講者各自に批評を書いてもらう。
【教室外の学習】
文献は授業で扱う他、家で読んできてもらって、発表(またはレポート提出)してもらう。
かなりの量の英語を読むことになる。
【テキスト、教材、参考書】
資料、文献はすべてコピーで配付する。参考書等は授業中にその都
度指示する。
【授業形式】
学生の発表が中心となる。口頭発表、レポート発表、ディスカッ
ションを組み合わせて授業を進める。
【成績評価の方法と基準】
授業中の発表が30パーセント、レポートが30パーセント、最後
のエッセイライティングが40パーセント、計100パーセントで
評価する。
【履修に当たっての留意点】
今年は心を入れかえて、厳しく指導を行います。1回目の授業には
必ず出席のこと。
3.5.56
英米文化論演習II
授業科目名:英米文化論演習II
旧・科目名:英語総合演習
担当教官名:齋藤 博次 所属:欧米研究
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人34
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
アメリカ文化に関する発表を学生が行い、参加者同士で議論する。テーマの決定、資料の収
集、資料の読解とまとめ、レジメの制作などは全て学生本人が行う。この過程で、問題を発
見し、それを自ら調査して結論を出す力の養成を図る。また、テーマを発表することでプリ
ゼンテーション能力も合わせて高める。資料は基本的に英語の文献のみとする。いい加減な
発表をした場合、もう一度改めて発表してもらう。
【概要と計画】
第1回目の授業で細かな指示を与える。その後は、学生による発表を中心とする授業をおこ
なう。
【教室外の学習】
資料として渡されたものは、全て目を通して理解した上で授業に臨む。したがって、毎週、
かなりの分量の英語を読むことになる。発表予定者は、資料の収集等に時間がかかるので、
早くからテーマを決めて発表に備えなくてはならない。
【テキスト、教材、参考書】
全てプリントで配付する。
【授業形式】
発表と討論を中心とする。
【成績評価の方法と基準】
発表の内容とレジメや資料の作り方が40点。授業中の発言が20
点、最後のレポートが40点、計100点で評価する。
【履修に当たっての留意点】
卒業論文をアメリカ文化論で書こうとする人はぜひ出て下さい。既
にアメリカ文化論で卒論を書くことになっている4年生で、齋藤が
主査となっている学生は必ず参加のすること。卒論指導も兼ねて授
業を行います。
3.5.57
英米文化論演習III
授業科目名:英米文化論演習III
旧・科目名:英語総合演習
担当教官名:ファー・アラン 所属:欧米研究
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人34
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
【概要と計画】
【教室外の学習】
前期の演習ではアメリカの大衆文化を反映した文学、音楽、映画を取り上げ、授業中に行う
議論を通して英語の表現力を養う。
ウォルト・ホイットマンから ボブ・ディランにいたるまで、アメリカの文学・音楽・映画
には、個人主義や民主主義の精神への強い願望が表現されている。アメリカ文化や社会を特
徴づけるこうした特質を歴史的にたどりながら、1960年代のポップカルチャーまで扱う
。
授業計画
1 イントロダクション(個人主義、順応主義、民主主義の精神)
2−3 ウォルト・ホイットマンとアメリカ大衆文化の起源
4−7 スタインベックとガスリー
8−9 ケロアック、ギンズバーグと50年代アメリカ
10−14 ボブ・ディランと60年代
15 面接試験
【テキスト、教材、参考書】
必要な資料は授業中に配付する。
【授業形式】
授業形式 資料については基本的な説明をする。学生には随時、感想
や意見を求めたり、議論をしてもらう。資料(英語または日本語)
の読解やレポートを宿題として課す。
【成績評価の方法と基準】
成績評価の方法と基準授業への参加度、宿題として与えられる日本
語または英語の資料の読解、レポート課題、それに最後に行う面接
を総合して行う。
【履修に当たっての留意点】
3年次・4年次対象の授業科目であり、旧授業科目の「英語総合演
習」に振り替えられる。
3.5.58
英米文化論演習IV
授業科目名:英米文化論演習IV
旧・科目名:英語総合演習
担当教官名:ファー・アラン 所属:欧米研究
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人34
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
【概要と計画】
【教室外の学習】
後期の演習では、戦後のイギリス社会の大衆文化に関する様々な資料を使い、授業中に行う
議論をとおして英語の表現力を養う。
60年代以降の若者文化が主要なトピックとなるが、とくにビートルズの音楽が中心とな
る。また、イギリス文化に影響を与えたアメリカ大衆文化についても触れる。音楽意外の教
材としては、戦後のイギリス文化の特質を示す新聞・雑誌等を取り上げ、それについても議
論する。
授業計画
1 イントロダクション(イギリス社会とアメリカ文化)
2−3 アメリカのポップ・ミュージックの影響
4−14 ビートルズとその世代
15 面接試験
【テキスト、教材、参考書】
必要な資料は授業中に配付する。
【授業形式】
授業形式 資料については基本的な説明をする。学生には随時、感想
や意見を求めたり、議論をしてもらう。資料(日本語または英語)
の読解やレポートを宿題として課す。
【成績評価の方法と基準】
成績評価の方法と基準授業への参加度、宿題として与えられる日本
語または英語の資料の読解、レポート課題、それに最後に行う面接
を総合して行う。
【履修に当たっての留意点】
3年次・4年次対象の授業科目であり、旧授業科目の「英語総合演
習」に振り替えられる。
3.5.59
ドイツ文化論演習I
授業科目名:ドイツ文化論演習I
旧・科目名:ドイツ文化論演習
担当教官名:海老澤 君夫 所属:欧米研究
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人34
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
目標として次の3つを掲げる。
1) ドイツ文化の−地域的,歴史的,分野別にみて−できるだけ多くの側面に関心を持つ。
2) 参加者自らがテーマを設定し,問題点ををはっきりさせながらてそれについて発表する。
3) 参加者は他人の発表に対して出来るだけ多くの質問をし,あるいは意見を述べ,そのテー
マについての知識と興味を発表者とともに共有する。
このうち 1) は言うまでもないが,2) と 3) をも十分に,特に 3) を重視したい。
【概要と計画】
ドイツの文化に関係するものであればテーマは今のところ自由,受講者の意向等を聞いて
から決める。しかしあまり分散化することのないように,そして何らかの意味で互いのテー
マが関連を持つように工夫する。その過程の中ではこちらからテーマを提起する場合もある
。その場合今回は特に 18,19 世紀のドイツに目を向けたいと思っている。
【教室外の学習】
何に関してもそうであろうが,テーマを自分で設定するためには問題意識が必要だ。この
授業では問題設定,発表の準備はすべて教室外で行うことになるが,そのためには特にドイ
ツに関する幅広い知識と興味,そして日本の現状の把握とそれへの批判力が必要,常日頃そ
のことに記を配ってもらいたい。
【テキスト、教材、参考書】
必要に応じてプリントを配布し,あるいは参考書等を指示する。
その他ビデオ等の教材をできるだけ利用する。
【授業形式】
ゼミナール形式,原則的には出席者全員が順番で発表する。個々
の発表は,先ず自分の決めたテーマに沿って発表する,それに関し
て出席者が自由に意見を述べる,お互いが一致 点を,あるいは不一
致の原因を見いだすよう工夫する,最後に考察過程での問題点を検
討する,の順で進みたい。
【成績評価の方法と基準】
学期の終わりにレポートを提出する,この配点が全体の3割ぐら
い。残りの7割ぐらいは普段の授業の参加の度合い(発表,他人の
発表への反応)によって決める。
【履修に当たっての留意点】
3.5.60
ドイツ文化論演習II
授業科目名:ドイツ文化論演習II
旧・科目名:ドイツ文化論演習
担当教官名:大友 展也 所属:欧米研究
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人34
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
ドイツの新聞成立史について書かれたドイツ語のテクストを読む。
【概要と計画】
テクストには、Juergen Wilke(2000): Grundzuege der Medien- und
Kommunikationsgeschichte.Koeln.; Tomas Schroeder(1995): Die ersten Zeitungen.
Tuebingen.;Gerd Fritz/Erich Strassner(Hgg.)(1996):Die Sprache der ersten deutschen
Wochenzeitungen im 17. Jahrhundert. Tuebingen.;Rudolf Stoeber(2000): Deutsche
Pressegeschichte. Konstanz.;Gerd Renken(1994):Zeitungsgeschichte als
Zeitgeschichte. Bonn. などからコピーして使用する。
【教室外の学習】
プリントを予め1ページほど読んでおくこと。
一回にどれ程進かは、受講生の人数とドイツ語力による。
【テキスト、教材、参考書】
翻訳:
『ドイツ新聞学事始』(三元社)
【授業形式】
受講生と共にプリントを読む。
【成績評価の方法と基準】
授業への積極的な参加の態度。
学期末のレポート提出。
【履修に当たっての留意点】
自分のドイツ語力で読めるかどうか自信のない者は、受講の前に相
談することが望ましい。
3.5.61
フランス文化論演習II
授業科目名:フランス文化論演習II
旧・科目名:フランス文学演習 I
担当教官名:横井 雅明 所属:欧米研究
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人34
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
本演習は、原則としてフランス言語文化専攻3・4年次学生全員参加とし、口頭発表指
導、卒論・レポートの書き方指導を行なうと同時に、文学作品を読みこなす読解力をつけ
ることを目標としています。
【概要と計画】
学生の皆さん各自でテーマを定め、資料収集、分析をしてもらい、それを他の受講生の
前で発表していただきます。詳細については第1回目の授業の際に説明しますが、発表者
は発表の前の週に資料を配布し、他の受講生はそれをあらかじめ読んでおく必要がありま
す。発表時間は15∼30分、その後、質問・コメントの時間を15分程度とります。
その後、文学講読を行ないます。Antoine de Saint-Exupery の"Le Petit Prince"を
読む予定です。
【教室外の学習】
発表予定者は発表の準備を行ない、その他の受講生は発表資料を読んでおく必要があり
ます。また、講読の訳を予習する必要があります。
【テキスト、教材、参考書】
プリントを配布します。
【授業形式】
演習、講読
【成績評価の方法と基準】
発表内容を学期末にレポートにして提出してもらいます。平常点
(出席、質疑応答)、発表、訳、レポートの総合評価となります。
出席は2/3以上必要。平常点20点、発表30点、訳25点、レ
ポート25点とし、合計で60点以上を合格とします。
【履修に当たっての留意点】
3.5.62
ロシア文化論演習II
授業科目名:ロシア文化論演習II
旧・科目名:ロシア文化論特講
担当教官名:笹尾 道子 所属:欧米研究
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人34
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
O.E. ベリャンコ、 L.B. トルシナの書いた「ロシア人の第一印象」(ロシア語)および
「ロシア人とのつきあい方」(日本語訳)を読みながら、ロシア人に共通の習慣、特徴、作
法、好みなどを知り、日本人との違いや共通性について議論します。最後に参加者がそれぞ
れ選んだテーマについて、報告発表をします。テーマはロシアに関するものなら何でもかま
いません。
【概要と計画】
ロシア語と日本語訳(ほぼ同じ内容)の文を読み、ディスカッションします。
第1∼4週 「謎めいたロシア人の心」
第5∼7週 「おいくつですか?―聞いて良いこと悪いこと」
第8∼10 週 「互いにほめあいましょう」
第 11∼15 週 参加者による発表
【教室外の学習】
テクストの予習が宿題になります
【テキスト、教材、参考書】
プリント配布
【授業形式】
演習形式
【成績評価の方法と基準】
予習 30 %、議論参加への積極性 30 %、報告発表 40 %の割合で評価し
ます
【履修に当たっての留意点】
予習をしっかりすることが大事です
3.5.63
英米文化事情I
授業科目名:英米文化事情I
旧・科目名:英米文化論講義
担当教官名:ファー・アラン 所属:欧米研究
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人23
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
【概要と計画】
【教室外の学習】
授業科目名 英米文化事情I 担当教官名 ファー・アラン 所属 欧米研究
対象学生 人23
科目の種別 選択科目 開講学期 前期
旧・授業科目名 英米文化論講義 専門科目 単位数 2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
チューダー朝以降のイギリスの文化的・国民的アイデンティティーの形成を出発点として
、そのアイデンティティーが 18世紀・19世紀を経て20世紀の第2次世界大戦にいたる
までの間に、どのように変化・確立していったのかを理解する。さらに、過去に 形成された
このアイデンティティーが、50年代のイギリス社会の急激な変化によっていかなる影響を
受けたのか、また、60年代の価値観の変動を受けて「イギリス的」なものに燗する考えが
いかに大きく変化したかを考察する。教材としては、映画、文学作品、新聞・雑誌等を用い
る。
授業計画
1 イントロダクション
2−5 チューダー朝の文化的遺産
6−8 ビクトリア朝のナショナリズム
9−10 大戦の影
11−14 60年代:変化への挑戦
15 面接試験
【テキスト、教材、参考書】
必要な資料は授業中に配付する。
【授業形式】
授業形式 資料については基本的な説明をする。学生には随時、感想
や意見を求めたり、議論をしてもらう。資料の読解やレポートを宿
題として課す。
【成績評価の方法と基準】
成績評価の方法と基準 授業への参加度、宿題として与えられる日本
語または英語の資料の読解、レポート課題、それに最後に行う面接
を総合して行う。
【履修に当たっての留意点】
2年次学生は、半期科目として履修し、2単位がでる。後期に、引
き続き「英米文化事情II」を受講してもよい。3年次以降の学生
は「英米文化論講義I」または「英米文化論講義II」の振り替え
科目として前後期合わせて4単位(通年科目)となる。
3.5.64
英米文化事情II
授業科目名:英米文化事情II
旧・科目名:英米文化論講義
担当教官名:ファー・アラン 所属:欧米研究
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人23
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
【概要と計画】
【教室外の学習】
「英米文化事情1」の内容を引き継ぎ、60年代から90年代の終わりにいたるまでのイギ
リス社会の変容を知る。60年代に若者文化が台頭して以来、イギリスは多文化社会へと急
速に移行し、国民意識を含め、人種、階級、性に関する考え方が大きく変化した。その結果
、英国人に関するイメージも大きな変容をこうむることになる。現在の英国は、紳士の國、
王室、貴族といった古いイメージでは到底理解できない程の多様性を示している。イギリス
文花の特質や変化を表す映画、文学作品、新聞、雑誌等を教材として用いる。
授業計画
1 イントロダクション(60年代の遺産)
2−6 労働者階級の文化
7−10 人種と多文化社会
11−14 女性と社会
15 面接試験
【テキスト、教材、参考書】
必要な資料は授業中に配付する。
【授業形式】
授業形式 資料については基本的な説明をする。学生には随時、感想
や意見を求めたり、議論をしてもらう。資料の読解やレポートを宿
題として課す。
【成績評価の方法と基準】
成績評価の方法と基準 授業への参加度、宿題として与えられる日本
語または英語の資料の読解、レポート課題、それに最後に行う面接
を総合して行う。
【履修に当たっての留意点】
2年次学生は、半期科目(2単位)として履修する。前期受講しな
かった2年次学生も受講が可能。3年次以降の学生は、「英米文化
論講義I」または「英米文化論講義II」の振り替え科目として、
前期と合わせて4単位(通年科目)となる。
3.5.65
フランス文化事情II
授業科目名:フランス文化事情II
旧・科目名:フランス文化論講義
担当教官名:鈴木 啓二 所属:東京大学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人23
開講学期:後期集中 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
他文化について学ぶことが、我々にとって自明である価値を疑う契機となりうることを示
したい。
合せて、フランス文化にとっての「他者」の問題についても触れたいと考えている。
【授業概要】
フランス文化、フランス文学、フランス社会などを論じたいくつかのテクストを読みなが
ら、フランス文化への多角的なアプローチを試みる。取り上げる予定のテクストは、ロラン
・バルト『神話作用』『クロニック』、ジュリア・クリステヴァ『外国人』、イヴ・ボヌフ
ォワ『ボードレール−忘却の誘惑』など。またル・モンド紙に掲載されたクリステヴァ、ボ
ードリアールの記事なども読む予定。
【テキスト、教材、参考書】
コピーを配布する。参考文献等は授業で指示する。
【授業形式】
【成績評価の方法と基準】
【履修に当たっての留意点】
3.5.66
ロシア文化事情I
授業科目名:ロシア文化事情I
旧・科目名:ロシア事情
担当教官名:長野 俊一 所属:欧米研究
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人23
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
ロシア文化のさまざまの事象に触れることを通じて、将来の特別研究における各自のテー
マ設定に役立てることが主なねらいである。
【概要と計画】
ここでは、「文化」を人間の活動・生活様式の総体として広義に捉え、ロシア文化に関す
る諸問題をいろいろな視点から考えてゆくことにする。従って、芸術、宗教、学問など狭義
の文化の枠を越え、政治文化や経済文化などをも視野におさめながら授業を展開してゆく。
受講生は、各自の問題関心のありように応じて、一定のテーマを自らに課し、授業を通し
て、ロシア文化研究への接近方法を学び取ってほしい。
おおよその計画は以下のとおり。
第1週∼第2週:ロシア文化、特に現代ロシア文化の諸問題を考えるためのヒントを、まず
は講義形式で教授する。
第3週∼第6週:ビデオ教材を利用して、主としてロシア芸術文化の諸相に触れながら、ロ
シア文化の特徴について考えてゆく。
第7週∼最終週:受講生が各自の研究テーマを決定し、その研究成果を報告発表する。つま
り、この期間はいわゆるゼミ形式で授業を行うことになる。
【教室外の学習】
各自の興味関心にそって、第7週までにできるだけ多くの文献を読破しておくこと。
【テキスト、教材、参考書】
テキストは使用しない。参考書:長野俊一著『モスクワ・ミュージ
アム案内』(ユーラシア・ブックレット)東洋書店。その他の参考
文献などは適宜授業中に指示する。
【授業形式】
講義形式と演習形式の併用。
【成績評価の方法と基準】
決められた回数の研究発表とレポート(これについては第1回目の
授業中に通知する)を評価の対象とする。
【履修に当たっての留意点】
期間を通じて、できるだけ多岐のジャンルにわたる文献を渉猟して
もらいたい。そして、その中から、将来の特別研究のテーマを絞り
込んでゆこう。
3.5.67
英米文学演習I
授業科目名:英米文学演習I
旧・科目名:英米文学演習 I
担当教官名:岡田 仁 所属:欧米研究
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人34
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
目標は二つある。一つは文学作品の研究方法を学ぶことである。多くの学生は文学作品
についてレポートを課されると何を書けばよいのか戸惑うようである。(この授業で接す
ることになる)「研究」が読書感想文を超えられるか自分で試してみよう。
もう一つの目標は英文を正確に読む訓練である。英語の読解力が全ての基礎となるので,
授業では受講生の研究発表と英語の精読を併せて行う。
【概要と計画】
検討する作品として,スチーブンソンの『ジキル博士とハイド氏』を取り上げる。『ジ
キル博士とハイド氏』は誰でも知っている話だが,原作をちゃんと読んでから,文体,構
造,思想等についてディスカッションしたい。
その後で取り上げる作品については,相談の上,受講者各自にそれぞれ選んでもらう。
文体,作品構造,作者の思想等作品そのものに焦点を当てたものの他,時代,歴史,文化
等,作品を取り巻く(あるいは,作品に込められた)世界を対象にした研究も可能である。
取り上げた作品について口頭発表を行い,それに基づいたレポート(論文)を提出して
もらう。
第1回 イントロダクション
第2回∼第4回 The Strange Case of Dr. Jekyll and Mr. Hyde の講読
第5回∼第7回 同作品についての検討
第8回∼第9回 作品選択の検討と紹介
第 10 回∼第 15 回 受講者による研究発表
【教室外の学習】
取り上げる作品は全員が必ず読むこと。翻訳を利用するのは結構だが出来るだけ原文に
接する努力をすること。
【テキスト、教材、参考書】
プリント,その他
【授業形式】
受講者の発表と討議による演習
英文解釈の小テストを数回行う。
【成績評価の方法と基準】
担当時の発表の質,討議への参加,小テスト,期末レポート
を総合して評価する。
期末レポート50点,その他50点の割合とする。
【履修に当たっての留意点】
3.5.68
英米文学演習II
授業科目名:英米文学演習II
旧・科目名:英米文学演習 I
担当教官名:岡田 仁 所属:欧米研究
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人34
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
目標は二つある。一つは文学作品の研究方法を学ぶことである。多くの学生は文学作品
についてレポートを課されると何を書けばよいのか戸惑うようである。(この授業で接す
ることになる)「研究」が読書感想文を超えられるか自分で試してみよう。
もう一つの目標は英文を正確に読む訓練である。英語の読解力が全ての基礎となるので,
授業では受講生の研究発表と英語の精読を併せて行う。
【概要と計画】
はじめにゴールディングの『蠅の王』を取り上げ,講読と作品研究の方法の検討を行う。
その後で取り上げる作品については,相談の上,受講者各自にそれぞれ選んでもらう。文
体,作品構造,作者の思想等作品そのものに焦点を当てたものの他,時代,歴史,文化等,
作品を取り巻く(あるいは,作品に込められた)世界を対象にした研究も可能である。
取り上げた作品について口頭発表を行い,それに基づいたレポート(論文)を提出して
もらう。
第1回 イントロダクション
第2回∼第4回 『蠅の王』講読
第5回∼第6回 研究方法の検討
第7回∼第8回 作品選択の検討と紹介
第9回∼第 15 回 受講者による研究発表
【教室外の学習】
取り上げる作品は全員が必ず読むこと。翻訳を利用するのは結構だが出来るだけ原文に接
する努力をすること。
【テキスト、教材、参考書】
プリント,その他
【授業形式】
受講者の発表と討議による演習
【成績評価の方法と基準】
担当時の発表の質,討議への参加,小テスト,期末レポート
を総合して評価する。
期末レポート50点,その他50点の割合とする。
【履修に当たっての留意点】
3.5.69
英米文学演習III
授業科目名:英米文学演習III
旧・科目名:英米文学演習 I
担当教官名:秋田 淳子 所属:欧米研究
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人34
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
2 年生のときに英米文学講義 III,Iv のアメリカ文学史を履修して学生さんの受講を希望しま
すが、
アメリカ文学に興味のある学生さんは歓迎します。
今年度は、1948 年生まれで現在も活躍中である Leslie Marmon Silko を中心に勉強します。彼
女は
Native American 文学を代表する一人となっています。
授業では、彼女の短編作品を逐語訳しながら読みます。夏休みには邦訳が手に入る彼女の長
編小説
「儀式」を読むことが課題となります。
Native American の文学作品を読むことをとおして、アメリカという国家における彼らの位置
を考え
ることになるでしょう。アメリカ文学におけるエスニック作家の主張、女性としての主張に
触れるこ
とになります。フェミニスト的な視点に関心があるため、女性作家の視点におもな関心を寄
せなが
ら、「場所と環境」という違った主題についても考察したいと思っています。
授業は逐語訳が中心となるため、単調な作業を繰り返します。英語を読むのが苦にならない
人、ま
た、何よりも小説を読むことが好きな人の場合はそれほど苦労のある授業ではありません。
【テキスト、教材、参考書】
コピーを配布します。
「儀式」は個人で購入してください。
【授業形式】
担当者が順番で逐語訳します。英語で書かれた論文を読む場合は、
担当者
は内容を説明することになります。
【成績評価の方法と基準】
総合的に評価します。
【履修に当たっての留意点】
・この授業は3年次以上学生さんの履修が可能な授業です。旧課程
の学生
さんは通年登録することで、旧科目の英文学演習Iあるいは英米文
学演習
IIへの振り替えが可能となります。
・新課程の 3 年次以上の学生さんは半期ごとに完結の授業となります
。
・出席も重視しますので、就職活動や教員採用試験の準備などでも
授業回
数の半分以上は欠席しないようにしてください。
は欠席
3.5.70
英米文学演習IV
授業科目名:英米文学演習IV
旧・科目名:英米文学演習 I
担当教官名:秋田 淳子 所属:欧米研究
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人34
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
この授業は、アメリカ文学での特別研究執筆を考え出した学生さんのために行うために開講
されま
す。英米文学講義 III,IV をすでに受講し、アメリカ文学の流れがある程度把握できている学
生さんを
歓迎します。アメリカ文学史を学んだ上で特別に興味のあった作家や作品を選び、それを自
分で研究
します。感想文ではなく、どのように文学の論文を執筆していくかのシュミレーションを行
います。
授業の最初に聞きますが、興味のある作家、作品を選んでおいてください。それについての
ペーパー
の書き方を初歩から指導していきます。3 年生終了までに、特別研究の短縮版のようなものを
仕上げ
てもらうことにします。具体的には、アウトラインを作成し、作品について書かれた資料を
探し、そ
の資料を読み、自分の考えを執筆していく手順の練習をしたいと思います。
アメリカ小説に興味がある学生さんの受講を望みます。
【テキスト、教材、参考書】
特に無し。
【授業形式】
演習形式。
【成績評価の方法と基準】
総合判断。
【履修に当たっての留意点】
ペーパーを書くために、能動的に自分で作業をあたることが必要と
なりま
す。
3.5.71
ドイツ文学演習I
授業科目名:ドイツ文学演習I
旧・科目名:ドイツ文学演習 I
担当教官名:金子 琢磨 所属:欧米研究
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人34
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
【概要と計画】
【教室外の学習】
20世紀ドイツ文学の主要な作家の作品(小説)を読み、その特性について考える。
この授業では、20世紀前半、即ち文学史では「反自然主義」、「表現主義」、「新
即物主義」と呼ばれる時期の作家の作品を取り上げ、できるだけ多くの作家、多くの作品を
読むことにする。文学研究、特に作品研究は「読むこと」、しかも繰り返し読むことから始
まるからである。小説をあまり読んだ経験がない受講者にも配慮して、理解しやすい作品を
選ぶつもりである。 作品の読後の全体的な印象を分解してみる、作品の分析も必要である。小説は、プロ
ット、人物、背景、視点、その他の構成要素から成り立ち、各要素が有機的に連関して読者
にある種の印象を与えるのである。文学作品は、細部(構成要素)こそ大切だと言っても過
言ではない。ここでは鋭敏な感受性、繊細な注意力、強靱な分析力が要求される。
授業の終わりには、取り上げた1,2の作品の分析をレポートとして提出することとする。
なお、後期開講のドイツ文学講義 II、ドイツ文学演習 II の受講を勧める。
【テキスト、教材、参考書】
必要な文献などは、その都度指示・配布する。
【授業形式】
演習形式
【成績評価の方法と基準】
平常点(出席+発表)50点とレポート50点の割合により総合的
に評価する。
【履修に当たっての留意点】
受講者の要望があれば、授業時間数などを考慮しその作家・作品を取り
上げることも考えている。翻訳を利用してドイツ文学を是非読んで欲し
い。
3.5.72
ドイツ文学演習II
授業科目名:ドイツ文学演習II
旧・科目名:ドイツ文学演習 I
担当教官名:金子 琢磨 所属:欧米研究
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人34
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
【概要と計画】
【教室外の学習】
20世紀ドイツ文学の主要な作家の作品(小説)を読み、その特性について考える。
この授業では、20世紀後半、即ち文学史では「ナツィス時代」、「第二次世界大戦
後」の作家の作品を取り上げ、できるだけ多くの作家、多くの作品を読むことにする。文学
研究、特に作品研究は「読むこと」、しかも繰り返し読むことから始まるからである。小説
をあまり読んだ経験がない受講者にも配慮して、理解しやすい作品を選ぶつもりである。
作品の読後の全体的な印象を分解してみる、作品の分析も必要である。小説は、プロ
ット、人物、背景、視点、その他の要素から成り立ち、各要素が有機的に関連して読者にあ
る種の印象を与えるのである。文学作品は、細部(構成要素)こそ大切だと言っても過言で
はない。ここでは、鋭敏な感受性、繊細な注意力、強靱な分析力が要求される。
授業の終わりには、取り上げた1,2の作品の分析レポートを提出することとする。
後期開講のドイツ文学講義 II も併せて受講することを勧める。
【テキスト、教材、参考書】
必要な文献などは、その都度指示・配布する。
【授業形式】
演習形式
【成績評価の方法と基準】
平常点(出席+発表)50点とレポート50点の割合により総合的
に評価する。
【履修に当たっての留意点】
受講者の要望があれば、授業時間数などを考慮しその作家・作品を取り
上げることも考えている。翻訳を利用してドイツ文学を是非読んで欲し
い。
3.5.73
フランス文学演習II
授業科目名:フランス文学演習II
旧・科目名:フランス文学演習 I
担当教官名:加藤 宏幸 所属:
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人234
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】【概要と計画】
レーモン・ラディゲ(1903−1923)の『肉体の悪魔』(1923)を、易しく書
き直されたテキストで読みます。
ラディゲは20歳の若さで夭逝したので、わずか3冊の作品しか後世に残しませんでした
。詩集『燃える頬』(1920)、『肉体の悪魔』(1923)、『ドルジェル伯の舞踏会
』(1924)。『肉体の悪魔』には、1914年に始まった第一次大戦を背景に、思春期
の一青年と夫が戦線に行っている若い人妻との激しい恋愛が描かれています。
【テキスト、教材、参考書】
上記作品のプリントを渡します。
【授業形式】
演習形式で、学生に訳してもらいます。
【成績評価の方法と基準】
平常点50+試験50
【履修に当たっての留意点】
必ず予習をして出席すること。
3.5.74
ロシア文学演習II
授業科目名:ロシア文学演習II
旧・科目名:ロシア文学演習 I
担当教官名:長野 俊一 所属:欧米研究
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人234
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
本演習では、学生がみずから選んだテーマの研究を深め、それを一定の持ち時間内で発表
することをとおして自己表現力を養うとともに、研究発表後の質疑応答にも十分時間を割
き、ディベート力を身に付けることも目標にする。
【概要と計画】
本演習では、学生の研究発表を中心にして、文学テクストの分析・記述に際して生じるさ
まざまな実際上の問題を具体的に考えてゆく。また、4年生に対しては特別研究(卒論)指
導も同時に行う。
第1回目の演習時に半期間の演習計画を立てるので、履修予定者はそれぞれの関心のあり
か、つまり各自のテーマを明確にしたうえで必ず出席すること。
研究発表に際しては、遅くとも1週間前までに資料などを準備し、参加者全員に配布しな
ければならない。また、発表者以外の者も、必ず配付された資料などに予め目を通してから
出席することが求められる。
学生は自分の興味関心に基づき自由にテーマを設定してよいが、テーマの選択に迷った
り、困難を覚える場合は、予め教員に相談してください。
【教室外の学習】
演習においては、この教室外の学習こそが最も重要である。付属図書館や教員の研究室な
どで各自のテーマに関する適切な資料・文献を収集し、それらを熟読して、研究発表のため
のよりよいレジュメを作成するよう最大限の努力を傾注してほしい。
【テキスト、教材、参考書】
テキストは使用しない。参考文献等については、そのつど演習中に
指示する。
【授業形式】
学生の研究発表と質疑応答(司会役も学生に勤めてもらう)を中心
にした演習形式。
【成績評価の方法と基準】
定められた回数の研究発表と、それに基づくレポート(これについ
ては第1回目の演習時に詳述する)を評価の対象とする。また、演
習中の質疑応答(討論)への積極的参加度も評価の対象に組み込
む。
【履修に当たっての留意点】
演習の性格上、つねに全員参加を心掛けること。他者の発表を聴
き、その長所短所を「客観的に」批評しうるということはきわめて
重要なことである。
3.5.75
英語通訳・翻訳実習I
授業科目名:英語通訳・翻訳実習I
旧・科目名:英会話 I
担当教官名:三浦 勲夫 所属:欧米研究
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人234
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
英語通訳・翻訳は日本語や英語のメッセージを別の言語で伝えることです。他人のメッセージ
を読者に伝えてあげることが中心ですが、自分の意思を英語で伝えることも入るでしょう。英
語発表、英語理解は必ず日本語発表、日本語理解の問題ともなります。第二言語取得の階段を
上りながら、第一言語の力も見直そうではありませんか。
【概要と計画】
前期の時間は、テキストでは「通訳」の部分を学びます。(後期は「翻訳」。)しかし前・後
期を通して英語のショートスピーチ発表と課題英作文レポート提出(学期中に5編)によって
、通訳・翻訳の発表力を訓練します。テキスト(1)では、第3章の「通訳とは何か」、「
通訳のプロセス」「通訳トレーニング」をカバーします。
【教室外の学習】
自宅では、課題英語レポートの作成、ショートゥ好圈璽舛虜鄒 をしてください。教室で紹
する参考書を読むのもいいことです。テキスト(1)の第1部を読み日英両言語の相違、特
徴を把握する。卒業論文を英語で作成する訓練、海外旅行や外国留学の訓練、異文化交流の
実践的な武器の獲得、将来の仕事の手段、など具体的な目的と連動させて積極的に自宅学習
に取り組むことを期待します。
【テキスト、教材、参考書】
テキスト(1)
:北林利治他著、『初めて学ぶ翻訳と通訳』、松柏
社、2400円。
テキスト(2)
:三浦勲夫著、『日英随想』(3巻)、白ゆり、
300円。
参考書は教室で紹介する。
【授業形式】
テキスト(1)は講義形式とセミナー形式を採用し、後者の場合は
発表者に発表をお願いする。プレゼンテーションの内容と方法を考え
たい。テキスト(2)は1コマの講義で1ページ進み、日英言語の表
現比較をし、会話部分をペアーで行う。ショート・スピーチを発表
し、課題英文レポート(題は自由、5編)を提出、添削、希望者は音
読発表する。
【成績評価の方法と基準】
課題レポート50点、ショートスピーチ35点、出席15点。欠席
1回はマイナス1点。欠席する(した)人は「欠席届」を私宛提出
すること。
【履修に当たっての留意点】
コミュニケーションは人生の目的でありまた手段でもあります。書く
こと、話すことは自己表現。読むこと、聞くことは他人の理解。若い
年代ではどんどん積極的に楽しもう。実り豊かな人生が待っているの
ではないでしょうか。
3.5.76
英語通訳・翻訳実習II
授業科目名:英語通訳・翻訳実習II
旧・科目名:英会話 I
担当教官名:三浦 勲夫 所属:欧米研究
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人234
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
「英語通訳・翻訳実習 機廚汎韻検
【概要と計画】
「英語通訳・実習 機廚汎韻検 燭世掘岷儻貭面 ・翻訳実習 供廚任蓮▲謄 スト(1)(「
初めて学ぶ翻訳と通訳」)のうち、「翻訳」に関する部分を学ぶ。すなわち、第2部の第8
章(日英翻訳の諸問題ー語彙面)、第9章(同ー文法面)を中心とする。しかし第1部の日英
両言語の表現法比較は自分で必ず読むこと。
【教室外の学習】
教室で紹介する参考書、テキスト(1)の第1部と第2部前半を読み日英両表現の違いをし
っかり把握する。課題英文レポートの作成(5編、題は自由)、ショートスピーチの作成な
ど。
【テキスト、教材、参考書】
「英語通訳・翻訳実習 機廚汎韻検
【授業形式】
「英語通訳・翻訳実習 機廚汎韻検
【成績評価の方法と基準】
「英語通訳・翻訳実習 機廚汎韻検
【履修に当たっての留意点】
「英語通訳・翻訳実習 機廚汎韻検
3.5.77
ドイツ語通訳・翻訳実習I
授業科目名:ドイツ語通訳・翻訳実習I
旧・科目名:上級ドイツ語 I
担当教官名:大友 展也 所属:欧米研究
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人234
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
実習である以上は、通訳と翻訳の実践的な技術を学び、ある程度まで「話し」、テクストを
「書き」、「読み」、「訳す」ことができるだけの能力を得ることが望ましいが、過去この
授業を担当した経験から、そこまではとても到達できそうもない。今回も、受講生のドイツ
語力に応じて授業を組み立てる予定である。従って第1回目の授業でどのような顔ぶれにな
るか、による。
【概要と計画】
ドイツ語テクストを「読む」ことに重点を置くことになるであろう。テクストを訳しながら
、訳す際のポイントやテクニックについて指摘する。関連する文法を使った作文をしてもら
う。
【教室外の学習】
プリントを配布することになるので、それに基づいて予習すること。
【テキスト、教材、参考書】
プリントを配布する。
【授業形式】
ゼミナール形式。
【成績評価の方法と基準】
授業への積極的な参加の態度。
レポートか学期末試験。
【履修に当たっての留意点】
3.5.78
フランス語通訳・翻訳実習I
授業科目名:フランス語通訳・翻訳実習I
旧・科目名:フランス語学演習 I
担当教官名:菊地 良夫 所属:文化科学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人234
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
フランス語(だけではないが、いわゆる外国語)を学ぶのはどうして?などという質問はヤ
ボというもの。だって、日本語を知らないフランス人が日本に来るようになった(トルシエ
監督は有名すぎるが)し、岩手にも、フランスの村人との交流ができて、交互に訪問しあっ
ているそうだ。ということは日本語を知らないフランス人と、フランス語を知らない日本人
がいて、その人々の間に立って連絡係が必要になってくる、つまりコミュニケーション能力
のある人がいてもいいということになる。しかし、どんな内容のコミュニケーションをする
かによって、ジャンルやレベルが異なってくる。この授業では、専門性よりも、誰もが必要
とする日常生活に必要な内容が自由に表現できるようになることを第一の目標とする。
【概要と計画】
- 日常生活上どうしても必要な基本表現、語彙を学ぶ。この場合、日本語に訳すのではな
くて、スピード、イントネーションに注意しながらフランス語が自由に飛び出してくるまで
練習する。
- 基本表現、語彙を覚えた後で、日本文をすばやくフランス語で表現する。このときも、
スピード、イントネーションが重要になる。
- 考えてから、フランス語がでてくるとか、スピードに乗らないとかのレベルでは練習不
足なので、いわゆる「すらすら」という感じでフランス語表現ができるようにする。
【教室外の学習】
クラスで行うのは基礎的フランス語(新2年生も受講できるレベル)なので、より上を目
指す人は、フランス語を聞いて、フランス語で答える練習をつねにすること。
【テキスト、教材、参考書】
受講生の数が決定してから、教室で指示する。
【授業形式】
1基礎的表現についての説明および発音の練習を最初に行う。
2文字を使わずに、日本語を聞いたら、フランス語で次々と答え
て行く練習。
3応用練習 1、2で使った表現を用いて、あるまとまりのある
意味内容をフランス語で発表する。
【成績評価の方法と基準】
1基礎的表現能力 40
2応用表現能力 40
3小テスト 20 小テストは授業中に行われるので、出席しないと0点になる。
【履修に当たっての留意点】
文字は読めない、書けない人でも、話すことはできる。どうし
て?それは同じことを何度も繰り返し言っているから。繰り返すこ
とがいやにならないのだろうか?普通なら嫌になります。でも必要
なら繰り返していると気づきません。練習するとき、フランス人を
前にしているような想像力を高めて、声に出して練習してくださ
い。歩きながら、声を出すのがもっとも効率がよいそうです。
3.5.79
ロシア語通訳・翻訳実習I
授業科目名:ロシア語通訳・翻訳実習I
旧・科目名:ロシア語会話・作文 II
担当教官名:笹尾 道子 所属:欧米研究
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人234
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
ロシア語から日本語、日本語からロシア語へ口頭で置き換える練習をおもに行います。
まず基本となるのがヒヤリングですので、短い文の聞き取りをしながら、ロシア語の語彙
量増加、文法の整理もしていきます。慣れてきたら長めの文にも挑戦します。通訳の場面で
はかなりの程度推理力がものを言いますので、知らない単語の意味を推理する練習も行いま
す。
【概要と計画】
第1∼2週 通訳とは。通訳の心得。
第3∼6週 短い文の聞き取り。単語、慣用句、文法の確認。
ロシア語から日本語へ、日本語からロシア語へ口頭で訳す。
第7∼10 週 長い文の聞き取り・訳。
第 11∼14 週 テクストの聞き取り・訳。
第 15 週 まとめ
【教室外の学習】
ロシア語学力向上のため絶えず努力すると同時に、日本語も磨くこと。また、ことばの背
景となるロシアや日本の社会、文化、政治、経済などにも関心をもち、知識を増やしておく
ことが大事です。
【テキスト、教材、参考書】
徳永晴美「ロシア語通訳コミュニケーション教本」ナウカ、2800 円
ほかにプリント配布
【授業形式】
聞く、話す主体の実習形式
【成績評価の方法と基準】
授業での積極性(70 %)と随時行う小テスト(30 %)
【履修に当たっての留意点】
参加者の学力に合わせ、内容が変わることがあります
3.5.80
英語コミュニケーション発展I
授業科目名:英語コミュニケーション発展I
旧・科目名:英作文 II
担当教官名:ファー・アラン 所属:欧米研究
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人23
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
【概要と計画】
【教室外の学習】
The purpose of this class is to help students to improve their English writing
ability. The importance of the ability to write English should be clear to all
students since they must write their graduation thesis in English in their final
year. Students will be expected to improve their mastery of English grammar,
increase their vocabulary and read more English in order to improve their writing
ability
【テキスト、教材、参考書】
Students must buy an English-English dictionary
【授業形式】
Students will watch interesting films on various topics,
make notes during the class and write their reports at home.
【成績評価の方法と基準】
The course credit will be awarded after an interview on
the basis of regular attendance and the fulfillment of
homework assignments involving reading in Japanese/English
and writing reports in English.
【履修に当たっての留意点】
3.5.81
英語コミュニケーション発展II
授業科目名:英語コミュニケーション発展II
旧・科目名:英作文 II
担当教官名:ファー・アラン 所属:欧米研究
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人23
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
【概要と計画】
【教室外の学習】
The purpose of this class is to help students to improve their English writing
ability. The importance of writing English should be clear to all students since
they must write their graduation thesis in English in their final year.
Students will be expected to improve their mastery of English grammar,
increase their vocabulary and read more English in order to improve their writing
ability.
【テキスト、教材、参考書】
Students must buy an English-English dictionary.
【授業形式】
Students will watch interesting films on various topics,
make notes during the class and write their reports at home.
【成績評価の方法と基準】
The course credit will be awarded after an interview on
the basis of regular attendance and the fulfillment of
homework assignments involving reading in Japanese/English
and writing reports in English.
【履修に当たっての留意点】
3.5.82
英語コミュニケーション発展III
授業科目名:英語コミュニケーション発展III
旧・科目名:英会話 II
担当教官名:ショート,ケヴィン 所属:ケビンイングリッシュスクール
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人23
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
This course is divided into two semesters. The first half of the year will
concentrate on developing students’ fluency, knowledge of vocabulary, and
confidence in spoken English at a basic level, enabling them to communicate in a
wide range of topics and social situations.
The second half of the course will focus on more advanced areas of communication,
including reported speech, and letter-writing.
Throughout the year a secondary aim will be to develop students vocabulary by
studying various topics.
【テキスト、教材、参考書】
No course book will be used, but the teacher will give
several handouts.
【授業形式】
The emphasis throughout will be on student practice of
conversation in pairs and small groups. There will also be
activities to develop students’ listening ability.
【成績評価の方法と基準】
Teacher assessment of class work(50\%) and end-of-term
interview(50\%).
【履修に当たっての留意点】
Since the course involves in-class practice, students must
attend regularly.
Students are advised to bring a Japanese-English dictionary,
notebook, and a clear folder in which to keep photocopies.
Students who are not confident in their spoken English
ability are strongly recommended to attend both halves of
the course, as the second half will focus on more difficult
areas.
3.5.83
英語コミュニケーション発展IV
授業科目名:英語コミュニケーション発展IV
旧・科目名:英会話 II
担当教官名:ショート,ケヴィン 所属:ケビンイングリッシュスクール
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人23
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
This course is divided into two semesters. The first half of the year will
concentrate on developing students’ fluency, knowledge of vocabulary, and
confidence in spoken English at a basic level, enabling them to communicate in a
wide range of topics and social situations.
The second half of the course will focus on more advanced areas of communication,
including reported speech, and letter-writing.
Throughout the year a secondary aim will be to develop students vocabulary by
studying various topics.
【テキスト、教材、参考書】
No course book will be used, but the teacher will give
several handouts.
【授業形式】
The emphasis throughout will be on student practice of
conversation in pairs and small groups. There will also be
activities to develop students’ listening ability.
【成績評価の方法と基準】
Teacher assessment of class work(50\%) and end-of-term
interview(50\%).
【履修に当たっての留意点】
Since the course involves in-class practice, students must
attend regularly.
Students are advised to bring a Japanese-English dictionary,
notebook, and a clear folder in which to keep photocopies.
Students who are not confident in their spoken English
ability are strongly recommended to attend both halves of
the course, as the second half will focus on more difficult
areas.
3.5.84
ドイツ語コミュニケーション発展I
授業科目名:ドイツ語コミュニケーション発展I
旧・科目名:ドイツ語会話・作文 II
担当教官名:シュヴァムボルン,フランク 所属:欧米研究
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人23
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
ドイツ語コミュニケーション発展 機↓兇蓮屮疋ぅ銚豎惱 経験のある初級者」のドイツ語
能力を皿に発展せしめようとするものです。ゲーテ・インスティトゥートで使用されている
教科書「テーメン」を土台にします。授業は簡単な会話練習、様々な方法でのテキスト理解
および文法の学習を行い、さらに的確な発音練習と基本語彙の構築が加わります。
【概要と計画】
【教室外の学習】
【テキスト、教材、参考書】
テキスト:Themen
発行所:Hueber
【授業形式】
【成績評価の方法と基準】
【履修に当たっての留意点】
3.5.85
ドイツ語コミュニケーション発展II
授業科目名:ドイツ語コミュニケーション発展II
旧・科目名:ドイツ語会話・作文 II
担当教官名:シュヴァムボルン,フランク 所属:欧米研究
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人23
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
ドイツ語コミュニケーション発展 気梁海
【概要と計画】
【教室外の学習】
【テキスト、教材、参考書】
【授業形式】
【成績評価の方法と基準】
【履修に当たっての留意点】
です。
3.5.86
フランス語コミュニケーション発展II
授業科目名:フランス語コミュニケーション発展II
旧・科目名:上級フランス語 I
担当教官名:ブゴン,パトリス 所属:欧米研究
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人23
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
このクラスでは口頭のコミュニケーション能力をつけることを目標とします。
【概要と計画】
より多くの語彙・表現を駆使して、日常生活の出来事をフランス語で表現する練習をし
ます。友人と会ったり、レストランに行ったり、買い物をしたり、旅行に行ったり、映画
を見たり、といったさまざまな状況をフランス語で表現練習します。
【教室外の学習】
習得したことをしっかり復習してください。
【テキスト、教材、参考書】
プリントを配布します。
【授業形式】
学生との口頭でのコミュニケーションが主体となります。
【成績評価の方法と基準】
出席と授業への参加度が70%、書き取り試験が30%
【履修に当たっての留意点】
3.5.87
ロシア語コミュニケーション発展I
授業科目名:ロシア語コミュニケーション発展I
旧・科目名:上級ロシア語 I
担当教官名:笹尾 道子 所属:欧米研究
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人23
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
ロシア語でのコミュニケーション能力を伸ばすため、語彙を増やし、文法を整理し、こと
ばの的確な使い方、ロシア人の習慣、文化についての理解を深めることを目標にします。
買い物、食事、芸術に関する語彙を中心に学び、文法はおもに命令形、自動詞・他動詞、
完了体・不完了体、形容詞・副詞の比較級・最上級、形動詞を整理します。
【概要と計画】
第1∼5週 「店、買い物」
語彙:食品・日用品・お土産品・衣服に関するもの
文法:命令形、運動の動詞の転意、着ると着せる、比較級
第6∼10 週 「民族料理、カフェ、レストラン」
語彙:食事・料理に関するもの
文法:動詞の体、最上級、形動詞
第 11∼15 週 「芸術」
語彙:演劇、映画、絵画、建築に関するもの
文法:受身の表現、原因・結果の表し方など
【教室外の学習】
テクストの予習、単語や表現の復習をしてくることが毎回宿題となります。
【テキスト、教材、参考書】
プリント配布
【授業形式】
読む、聞く、話すを中心にした実習形式
【成績評価の方法と基準】
テクストの予習と授業での積極性、小テスト(作文)で評価
【履修に当たっての留意点】
ロシア語中級を終えていることが望ましい
3.5.88
ロシア語コミュニケーション発展II
授業科目名:ロシア語コミュニケーション発展II
旧・科目名:上級ロシア語 I
担当教官名:長野 俊一 所属:欧米研究
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人23
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
今期のロシア語コミュニケーション発展では、ロシア語ビデオ教材を用いて授業を進め、
聴解力の養成に最も重点を置く。
【概要と計画】
期間を通して、全編ほとんどロシア語会話からなる推理小説仕立ての短編映画を鑑賞しな
がら、目標にもある聴解力の養成と能動的語彙(単に語の意味が分かるだけではなく、自分
で自由に使いこなせる語彙のこと)の獲得に力を注ぐ。
なお、物語を理解するために必要な単語や文法事項などについては、「ビデオ鑑賞のため
のミニ辞典」を独自に作成して受講生に配付し、補助教材として使用する。
とにかく、スリルとサスペンスに富んだ、見ていて飽きない内容なので、ぜひ履修しても
らいたい。
【教室外の学習】
原則として、予習の必要はなく、もっぱら復習に専念して、その日に習い覚えた単語や表
現を、実生活の諸場面で使えるようになるまで反復練習することが肝要である。
【テキスト、教材、参考書】
テキストは使用しないが、上記のオリジナルの補助教材をプリント
にて配付する。
【授業形式】
ビデオの内容についてのロシア語あるいは日本語による質疑応答を
中心とした実習形式。ただし、文法事項などの説明は、講義形式で
行う。
【成績評価の方法と基準】
平常点のみを評価の対象とする。
【履修に当たっての留意点】
物語には、言うまでもなく連続性があるので、欠席していては前後
の脈絡がつかず、授業の進行について行けなくなるのは必至。この
点をよくわきまえて授業に臨むように。
3.5.89
英語コミュニケーション応用I
授業科目名:英語コミュニケーション応用I
旧・科目名:英作文 II
担当教官名:三浦 勲夫 所属:欧米研究
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人34
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
3年、4年の学生を対象に英文を書くことの総仕上げをしようと思います。
卒業論文や課題レポートの英文執筆に役立ちます。また、書くことが自分の考えを広げ、深
めるとともに、話すことにもおおいに役立ち、逆に読むこと、聞くことへの動機が強まると
思います。話す、聴く、読む、書く四つの力の総合が書くことに込められるように思います
。
【概要と計画】
前期「英語コミュニケーション応用 機廚任魯謄 スト(1)の前半を中心に進めます。第1
∼第6章で、パラグラフ(段落)の組み立て方です。論文、レポート、エッセイ全体も個々
のパラグラフの積み重ねで、この作り方、重ね方が大事。日本語とかなり違います。
【教室外の学習】
課題英文レポート作成に工夫、苦労してみることは避けられません。自分でも添削できるく
らい知恵を絞って、疑問点は私まで、積極的に聴きにきてください。
【テキスト、教材、参考書】
テキスト(1)
:Dorothy E. Zemach 他著、"Success with College
Writing"、マクミラン・ランゲージハウス社、2000円。
テキスト(2)
:三浦勲夫著、『日英随想』(3巻)、白ゆり、
300円。
【授業形式】
テキスト(1)は講義形式で進めながら、作文問題を宿題あるいは
教室実習とする。宿題で提出されたレポートは添削の上返却するが
、一部は音読して発表させてもらう。テキスト(2)は講義1コマ
で1ページの割合で進める。
【成績評価の方法と基準】
原則として、課題レポート85点、出席15点、欠席1回はマイナス
1点とする。欠席しなければならない場合は私あてに「欠席届」を出
してください。
【履修に当たっての留意点】
文を書くことは日本語でも苦手意識を持つ人がいます。しかし、話
すときと同じように自然に書けばなんとか書けるものです。また書
くことで、きっと考えが広がり深まります。まず実際に、書いてみ
ようではありませんか。
3.5.90
英語コミュニケーション応用II
授業科目名:英語コミュニケーション応用II
旧・科目名:英作文 II
担当教官名:三浦 勲夫 所属:欧米研究
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人34
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】「英語コミュニケーション応用 機廚貌韻検
【概要と計画】「英語コミュニケーション応用 機廚貌韻検 燭世掘▲謄 スト S
機uccess
with College Writing) は後半を学ぶ。すなわち第7∼第12章で、論文全体の構造、序文、
結論のつけ方、論旨の一貫性などで、書くこと、すなわち論理的思考の訓練にいっそう近づ
きます。
【教室外の学習】
「英語コミュニケーション応用
機廚貌韻検
【テキスト、教材、参考書】
テキスト(1)および(2)は「英語コミュニケーション応用 機廚
同じ。
【授業形式】
「英語コミュニケーション応用
機廚貌韻検
【成績評価の方法と基準】
「英語コミュニケーション応用
機廚貌韻検
【履修に当たっての留意点】
「英語コミュニケーション応用
機廚貌韻検
3.5.91
英語コミュニケーション応用III
授業科目名:英語コミュニケーション応用III
旧・科目名:英会話 II
担当教官名:ファー・アラン 所属:欧米研究
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人34
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
【概要と計画】
【教室外の学習】
The purpose of this class is help students to learn how to read more advanced
English texts and express their opinions in speaking English. Attention will also
be given to helping students develop their writing ability and increase their power
of self-expression.
This class will be useful for students preparing themselves for their final
fourth year when they must write a graduation thesis in English.
【テキスト、教材、参考書】
Printed handouts. Students must have an English-English
dictionary.
【授業形式】
Class discussion (including reading texts and studying
film) and some translation work.
【成績評価の方法と基準】
The course credit will be awarded after an interview on
the basis of regular attendance, active participation in
class and the fulfillment of homework assignments involving
reading in Japanese/English and writing reports in English.
【履修に当たっての留意点】
3年次・4年次対象の通年科目であり、旧授業科目の英米語学演習 I
または II に振り替えられる。
3.5.92
英語コミュニケーション応用IV
授業科目名:英語コミュニケーション応用IV
旧・科目名:英会話 II
担当教官名:ファー・アラン 所属:欧米研究
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人34
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
【概要と計画】
【教室外の学習】
The purpose of this class is help students to learn how to read more advanced
English texts and express their opinions in speaking English. Attention will also
be given to helping students develop their writing ability and increase their power
of self-expression.
This class will be useful for students preparing themselves for their final
fourth year when they must write a graduation thesis in English.
【テキスト、教材、参考書】
Printed handouts. Students must have an English-English
dictionary.
【授業形式】
Class discussion (including reading texts and studying
film) and some translation work.
【成績評価の方法と基準】
The course credit will be awarded after an interview on
the basis of regular attendance, active participation in
class and the fulfillment of homework assignments involving
reading in Japanese/English and writing reports in English.
【履修に当たっての留意点】
3年次・4年次対象の通年科目であり、旧授業科目の英米語学
演習 I または II に振り替えられる。
3.5.93
ドイツ語コミュニケーション応用I
授業科目名:ドイツ語コミュニケーション応用I
旧・科目名:上級ドイツ語 II
担当教官名:シュヴァムボルン,フランク 所属:欧米研究
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人34
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
ドイツ語コミュニケーション応用 気瞭睛討氾験 は参加学生のドイツ語能力に応じて決め
ます。教科書はドイツで発刊された Delfin ないし Stufen International を使用します。双方
とも会話ならびに日常生活と密接に関連したもので学生諸君の意欲をかきたててくれるでし
ょうし、また言葉の気後れを取り除いてくれます。授業の運営にあたってはできる限り学生
諸君の希望ならびに興味に応えるようにします。
【概要と計画】
【教室外の学習】
【テキスト、教材、参考書】
【授業形式】
【成績評価の方法と基準】
【履修に当たっての留意点】
3.5.94
ドイツ語コミュニケーション応用II
授業科目名:ドイツ語コミュニケーション応用II
旧・科目名:上級ドイツ語 II
担当教官名:シュヴァムボルン,フランク 所属:欧米研究
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人34
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
ドイツ語コミュニケーション応用
【概要と計画】
【教室外の学習】
【テキスト、教材、参考書】
【授業形式】
【成績評価の方法と基準】
【履修に当たっての留意点】
気梁海 です。
3.5.95
フランス語コミュニケーション応用I
授業科目名:フランス語コミュニケーション応用I
旧・科目名:上級フランス語 II
担当教官名:横井 雅明 所属:欧米研究
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人234
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
このクラスでは、フランス語のコミュニケーション能力をつけることを目標とします。
会話表現の習得、読解力の養成、仏作文、ヴィデオ鑑賞による文化理解などいろいろ行な
います。
【概要と計画】
毎回、90分を2つのパートに分けて授業を行ないます。
〔前半〕日常会話表現の習得、文化理解
役に立つ日常会話表現を習得します。フランス語を聞き取って、その内容に関する問
題に答えたり、応用会話練習をしたりします。扱うテーマに応じて文化的なことがらも
習得します。
〔後半〕講読、仏作文
少しまとまった文を講読します。題材は文学作品、新聞・雑誌、マンガ、インターネ
ット上の記事などさまざまなものを扱う予定です。意味をとらえると同時に、フランス
語をきれいに発音することを目指してください。また、その中で用いられている語彙・
表現を応用して、仏作文の練習もします。
フランスの文化を理解するために、映画などのヴィデオも観る予定です。
【教室外の学習】
前半の日常会話表現練習については、基本的に予習は必要ありませんが、時々宿題を出
すこともあります。復習はしっかりやってください。後半の講読・仏作文については、訳
と発音練習、仏作文を予習してきてもらうことになります。
【テキスト、教材、参考書】
プリントを配布します。
【授業形式】
会話練習、講読、仏作文
【成績評価の方法と基準】
前半の会話表現練習での平常点と後半の講読(訳と発音)
・仏作
文、及び小テスト(2∼3回行なう予定)の総合評価。
【履修に当たっての留意点】
3.5.96
フランス語コミュニケーション応用II
授業科目名:フランス語コミュニケーション応用II
旧・科目名:上級フランス語 II
担当教官名:ブゴン,パトリス 所属:欧米研究
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人234
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
このクラスでは口頭のコミュニケーション能力をつけることと、フランス文化を理解す
ることを目標とします。また、複合過去、未来といった文法の復習も行ないます。
【概要と計画】
フランスの文化に関わるいくつかのテーマについての説明を聞き取り、それについてフ
ランス語で自分の考えを述べたりする練習を行ないます。毎回、異なるテーマを扱う予定
です。フランスで録画したビデオを使うこともあります。また、定型表現の復習をしたり、
複合過去、未来といった文法の復習も行ないます。
【教室外の学習】
習得したことをしっかり復習してください。
【テキスト、教材、参考書】
プリントを配布します。
【授業形式】
学生との口頭でのコミュニケーションが主体となります。
【成績評価の方法と基準】
出席と授業への参加度が70%、書き取り試験が30%
【履修に当たっての留意点】
3.5.97
ロシア語コミュニケーション応用I
授業科目名:ロシア語コミュニケーション応用I
旧・科目名:ロシア語基礎演習 II
担当教官名:漫亜Ε椒螢泪 所属:非常勤講師
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人234
開講学期:前期集中 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
1)会話:講師と受講生及び受講生どうしの会話を通じて、会話能力を高める。
2)ヒアリング:自然なテンポによるロシア語の話し言葉を聞き取る。
3)作文:自分の考えを文章で表す。
【テキスト、教材、参考書】
やさしいロシア語;話すロシア語入門;その他。
【授業形式】
教科書を使用する他、時事的テ−マについて会話をおこなう。
授業の過程で、文法、語彙についての受講生の習得状況に応じて
テキストを選ぶ。ビデオやテ−プレコダも使用します。
【成績評価の方法と基準】
主として、平常点を成績評価の基準とする。
【履修に当たっての留意点】
3.5.98
英語習得論演習I
授業科目名:英語習得論演習I
旧・科目名:英米語学演習 I
担当教官名:松林 城弘 所属:欧米研究
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人34
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
言語習得研究が一つの学問分野として本格的に行われるようになってから 40 数年が経過す
る。その間,ことばの習得や学習について様々な提案が出されてきた。これら過去の成果を
踏まえながら、現在,どのような事が習得研究において問題となっているのかを概観すると
ともに,その問題についてみんなで議論して行く。結果として、受講者各自が言語習得・学
習に対する自分の考えを持つことが本授業の目標となる。
【概要と計画】
前期は主に,英語を母語とする子どもの言語習得過程を見ていく。話し始める段階からあ
る程度まとなった発話をするに至るまでの過程を,下記の項目に沿って検討していく。
(1)Starting to talk (2)Finding out what words mean
(3)Putting together sentences
(4)Building longer sentences
(5)Saying ’No’ and asking questions
(6)Having a
conversation
また、受講者各自が自分の関心のあるテーマを決め、最低一回程度は発表してもらう予定
である。
【教室外の学習】
予習と復習が求められます。また、各人の発表に際しては、特に周到な準備が求められま
す。
【テキスト、教材、参考書】
テキスト:Child Language (Jean Stilwell Peccei 著, 1999)
参考書:白畑他著「英語教育用語辞典」(大修館書店)
【授業形式】
演習形式 (各人の発表を含む)
【成績評価の方法と基準】
出席、レポート、発表などを総合して評価する。
【履修に当たっての留意点】
英語習得論演習 (前期2単位) 及び (後期2単位) は,旧科目の
英米語学演習 (通年4単位) または (通年4単位) に相当する。
前期は主に第1言語習得について,後期は主に第2言語習得につ
いて検討する予定です。受講者は前期/後期を通年で受講すること
により、習得研究の全体像が把握できます。
3.5.99
英語習得論演習II
授業科目名:英語習得論演習II
旧・科目名:英米語学演習 I
担当教官名:松林 城弘 所属:欧米研究
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人34
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
言語習得研究が一つの学問分野として本格的に行われるようになってから 40 数年が経過す
る。その間,ことばの習得や学習について様々な提案が出されてきた。これら過去の成果を
踏まえながら、現在,どのような事が習得研究において問題となっているのかを概観すると
ともに,その問題についてみんなで議論して行く。結果として、受講者各自が言語習得・学
習に対する自分の考えを持つことが本授業の目標となる。
【概要と計画】
後期は主に,英語を第2言語又は外国語として学習する場合、つまり、第2言語習得研究
に焦点をあて、その習得プロセスに関わる様々な要因を検討していく。概ね下記の項目に沿
って進めていく。
(1)Nature of learner language (2)Interlanguage (3)Social aspect of interlanguage
(4)Psycholinguistic aspect of interlanguage (5)Linguistic aspect of interlanguage
(6)Instruction and second language acquisition
また、受講者各自が自分の関心のあるテーマを決め、最低一回程度は発表してもらう予定
である。
【教室外の学習】
予習と復習が求められます。また、各人の発表に際しては、特に周到な準備が求められます
。
【テキスト、教材、参考書】
テキスト:Second Language Acquisition (Rod Ellis 著, 1997)
参考書:白畑他著「英語教育用語辞典」(大修館書店)
【授業形式】
演習形式 (各人の発表を含む)
【成績評価の方法と基準】
出席、レポート、発表などを総合して評価する。
【履修に当たっての留意点】
英語習得論演習 (前期2単位) 及び (後期2単位) は,旧科目の
英米語学演習 (通年4単位) または (通年4単位) に相当する。
前期は主に第1言語習得について,後期は主に第2言語習得につ
いて検討する予定です。受講者は前期/後期を通年で受講すること
により、習得研究の全体像が把握できます。
3.5.100
英語構造論演習I
授業科目名:英語構造論演習I
旧・科目名:英米語学演習 I
担当教官名:齋藤 伸治 所属:欧米研究
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人34
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
英語学の基本的文献を読みながら,英語学における基本的問題,議論の進め方を学ぶ.
【概要と計画】
Susumu Kuno(1987)Functional Syntax の中の一章"Empathy Perspective"を読みながら,言語
(主として英語と日本語)の主観性という問題について考えていきます.例えば,
(1)ぼくが太郎にお金をやった
(2)*太郎はぼくにお金をやった,に見られる文法性の違い,同様に
(3)太郎がぼくにお金をくれた
(4)*ぼくが太郎にお金をくれた,
に見られる文法性の違いがどうしてうまれるのか,が Empahty(共感)の理論が扱う問題です
.要するに,これらの文の文法性の違いは話し手の視点の違い,つまり話し手が登場人物の
誰寄りに自分の視点をおいて,その出来事を述べているのか,という問題です.他に Empathy
の理論が関わってくる現象としては,英語の come 及び go,また日本語の「くる」及び
「いく」や「自分」などの代名詞の使われ方の問題があります.なお,最後に Empathy や視点
などの考え方についてレポートを提出していただきます.
【教室外の学習】
レポート提出.また,授業では扱いませんが,各自テキストの欄にかいてあるテキストの第
一章から第五章までを読んでおいて下さい.期末に試験を行います.
【テキスト、教材、参考書】
1.Susumu Kuno(1987)Functional Syntax(コピーを配付)
2.今井邦彦『英語の使い方』大修館書店(1,600 円)
【授業形式】
演習形式(毎回担当者を決めて発表)
【成績評価の方法と基準】
レポート結果(50%),期末試験(50%)
【履修に当たっての留意点】
3.5.101
英語構造論演習II
授業科目名:英語構造論演習II
旧・科目名:英米語学演習 I
担当教官名:齋藤 伸治 所属:欧米研究
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人34
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
英語学の基本的文献を読みながら,英語学における基本的問題,議論の進め方
を学ぶ.
【概要と計画】
英語構造論演習 II の具体的内容については今の所未定です.今年度の卒業論文
提出予定者のテーマを見たうえで,それを基にしてそのテーマの代表的な論文
を選択して読んでいきたいと思います.なお,英語構造論演習 I の時と同様に,
期末にはまた演習で扱った内容に関連したレポートを提出していただきます.
【教室外の学習】
レポートの提出.また,授業では扱いませんが,各自テキストの欄にかいてある
テキストの第六章から第十章までを読んでおいて下さい.期末に試験を行います.
【テキスト、教材、参考書】
今井邦彦『英語の使い方』大修館書店(1,600 円)
【授業形式】
演習形式(担当者を決めて発表してもらいます.
)
【成績評価の方法と基準】
レポート(50%),期末試験(50%)
【履修に当たっての留意点】
3.5.102
英語構造論演習III
授業科目名:英語構造論演習III
旧・科目名:英米語学演習 I
担当教官名:橋本 学 所属:欧米研究
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人34
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
意味論の中心的課題の一つである多義性に関わる諸問題が、認知言語学や生成語彙意味論
の枠組みの下でどのように分析されるべきなのかを検討します。
【概要と計画】
まず、それぞれの理論的枠組みの基本的な方法論・概念・用語のオリエンテーションを行
った後に、先行研究のサーベィを行いながら多義性のモデルを提案します。
【教室外の学習】
次回の学習範囲を予習し、理解できない点、疑問点などを明らかにして授業に参加して下
さい。
【テキスト、教材、参考書】
籾山 (2002)、Taylor (1995)、Pustejovsky
(1995) 等、随時コピー・ハンドアウトを使います。
【授業形式】
演習形式
【成績評価の方法と基準】
普段の授業における参加姿勢 (約6割) とタームペーパー (約4割) と
を総合して評価します。出席率2/3未満あるいは連続3回以上欠席
した受講生に単位は与えられません。
【履修に当たっての留意点】
授業においては、できるだけ多くの受講生を無作為に選んで質疑応
答を行うので、予習・復習が不可欠です。
3.5.103
英語構造論演習IV
授業科目名:英語構造論演習IV
旧・科目名:英米語学演習 I
担当教官名:橋本 学 所属:欧米研究
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人34
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
受講生各自が、関心のあるテーマについて書かれた論文をハンドアウトにまとめてプレゼ
ンテーションを行う能力を身につけることを目指します。
【概要と計画】
扱うテーマの絞り方、資料・情報収集の方法、言語学論文のスタイルに関する原則などを
説明し、受講生の皆さんに実践してもらいます。
【教室外の学習】
次回の学習範囲を予習し、理解できない点、疑問点などを明らかにして授業に参加して下
さい。
【テキスト、教材、参考書】
随時、コピーゥ魯鵐疋▲Ε氾 を使用します
【授業形式】
演習形式
【成績評価の方法と基準】
普段の授業における参加姿勢 (約6割) とタームペーパー (約4割) と
を総合して評価します。出席率2/3未満あるいは連続3回以上欠席
した受講生に単位は与えられません。
【履修に当たっての留意点】
授業においては、できるだけ多くの受講生を無作為に選んで質疑応
答を行うので、予習・復習が不可欠です。
3.5.104
ドイツ語構造論演習I
授業科目名:ドイツ語構造論演習I
旧・科目名:ドイツ語学演習
担当教官名:能登 惠一 所属:欧米研究
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人234
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
日常的なドイツ語のテキストをテキスト理論に基づいて概観したうえで、それを時に分析
的に読み進めたりあるいはまた類推による読解をすすめることで、当該テキストの内容およ
びその表現形式とその効果の現れ方を総合的に把握し、それによってドイツ語のテキスト理
解の能力ならびにドイツ語による表現能力の向上をはかります。
【概要と計画】
【教室外の学習】
【テキスト、教材、参考書】
Wege Max Hueber Verlag
【授業形式】
ゼミナール形式でディスカッションを中心に行います。
【成績評価の方法と基準】
授業に際しての準備、授業中の発言の頻度、的確さと学期末の筆記
試験の総合判定
【履修に当たっての留意点】
3.5.105
ドイツ語構造論演習II
授業科目名:ドイツ語構造論演習II
旧・科目名:ドイツ語学演習
担当教官名:能登 惠一 所属:欧米研究
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人234
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
ドイツ語構造論演習 気汎韻犬任 。
【概要と計画】
【教室外の学習】
【テキスト、教材、参考書】
【授業形式】
【成績評価の方法と基準】
【履修に当たっての留意点】
3.5.106
フランス語構造論演習I
授業科目名:フランス語構造論演習I
旧・科目名:フランス語学演習 I
担当教官名:横井 雅明 所属:欧米研究
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人234
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
本演習は、フランス語の構造を理解・分析すること、フランス語を読む力をつけるこ
と、フランス語のコミュニケーション能力をつけること、の3点を目標としています。
【概要と計画】
毎回、90分を2つのパートに分けて授業を行ないます。
〔前半〕講読
フランス語で書かれた文学作品とその英語訳、または日本文学のフランス語訳・英語
訳を比較しながら読み、その中に見られる言語学的問題を検討していきます。また、合
わせて発音指導も行ないます。
〔後半〕表現練習
フランス語のコミュニケーション能力をつけます。構文練習や仏作文など、主に筆記
による表現練習を行なう予定です。
【教室外の学習】
前半の講読については、訳を予習する必要があります。後半の表現練習は授業時間内に
行ないますので、基本的に予習は必要ありませんが、時々宿題を出すこともあります。復
習はしっかりやってください。
【テキスト、教材、参考書】
プリントを配布します。
【授業形式】
講読、言語分析、筆記練習
【成績評価の方法と基準】
出席、平常点、期末レポート(又は試験)
出席は2/3以上必要。平常点60点、期末レポート(又は試験)
40点とし、合計で60点以上を合格とする。
【履修に当たっての留意点】
3.5.107
特別研究
授業科目名:特別研究
旧・科目名:
担当教官名:各コース担当教官、長野 俊一、(コース代表) 所属: (各講座)
科目の種別:必修科目/専門科目 対象学生:人4
開講学期:通年 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
欧米言語文化コースの教育目標である「欧米諸地域の歴史的・文化的特性と現状、及びそ
の文化が現代社会に対して持つ意味」等を理解するため、1年次以来の「文献による研究」
や「言語コミュニケーション能力」の訓練を踏まえて、欧米言語文化に関する研究課題を設
定し、指導教官の指導の下に研究を行い、その成果を4年次末に「特別研究」として完成さ
せることを目標とする。
【概要と計画】
1年次に、「基礎ゼミ」とともに課程科目を履修し、同時に、コース必修科目「欧米言語
文化論」と「同ゼミナール」を履修して、特別研究領域(欧米史、英米言語文化論、ドイツ
言語文化論、フランス言語文化論、ロシア言語文化論)のそれぞれの特性に触れ、教育研究
対象と研究方法の両面から本コースについての理解を深める。1年次末(1月31日)まで
に学生の希望により所属コース(及び特別研究領域)を決定する。また1年次末に実施する
(2月中旬に掲示する)専門課程ガイダンスを受けて、専門課程の理解を深める。
2年次、3年次に本コース(必要により他課程、他コース)の基礎科目、展開科目、さら
に「総合科学論」を履修し、4年次の5月末までには「特別研究」の題目(研究テーマ)及
び「指導教官」(必要な場合は、指導教官の許可を得て、他の特別研究領域等から副指導教
官を選ぶことも認める)を決定する。
4年次には、「指導教官」の指導を受けつつ、「特別研究」の作成や中間発表等に備えて
各特別研究領域で開講する「演習」等を履修して研究を本格化させ、同年次末までに各特別
研究領域の定める書式(表紙には、「題目」「所属課程・コース・学籍番号・氏名」「指導
教官名」を記載)に従って学務係に提出する。
【教室外の学習】
「特別研究」の性質上、教室外の学習が決定的に重要である。まず自分の問題関心や興味
に基づいて関連文献を読み、研究テーマを模索し決定する。そしてそのテーマについて、指
導教官の指導の下、付属図書館等にて蔵書検索を徹底し、必要に応じて他機関からの図書借
用(複写)を利用しながら、関連文献を渉猟し、適宜研究ノートも作成して研究を深めてい
くことが大切である。
【テキスト、教材、参考書】
関連文献の探索にはまず付属図書館を有効利用すること。所蔵先が
「欧米研究講座」等と記載されている場合は、図書館カウンターで
所蔵先の研究室を確認する。本学に所蔵されていない文献について
は、他大学図書館等から相互貸借や文献複写サービスを利用して入
手できる。
【授業形式】
原則として、各特別研究領域の「演習」科目において演習形式で行
う。また、必要により、指導教官の研究室等で個別指導を行う。
【成績評価の方法と基準】
期日までに提出された「特別研究」について、その研究テーマ(題
目)に関する先行研究との比較考査を踏まえ、研究論文としての論
理性、実証性、独自性のそれぞれのレヴェル(達成度)に応じて評
価する。
【履修に当たっての留意点】
「特別研究」の題目(テーマ)の模索からその最終的完成に至る過
程は、4年間の大学生活の「忘れ難い、楽しい、ときには苦しい思
い出」として生涯記憶されるはず。また、そればかりか、ここで修
得した問題発見、課題探求能力は、どこであろうと卒業後のそれぞ
れの持ち場で必ず活かされます。このことを深く心に刻んで、より
よき「特別研究」の履修、作成に邁進してください。
3.5.108
欧米史特講V
授業科目名:欧米史特講V
旧・科目名:欧米史特講 III
担当教官名:佐藤 芳彦 所属:欧米研究
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人34
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
一般的にいえば,歴史学研究の場合,その前提として,各人それぞれの興味・関心はいうま
でもなく,各人が生きているいわば「時代」が直面しているところの,解決すべき「諸問題」
に関する関心・意識も(研究する上でのいわば「社会的責任」として)必要とされているとい
える。このような観点から,
「欧米史」上の特定テーマを取り上げて,主要な史実とその歴史
的意味を具体的に講義し,理解させたい。
具体的にいえば,本年は,わが国における4年に 1 度の「統一地方選挙」の年であるので,わ
が国の選挙制度及び「地方分権=地方行財政改革問題」を視野に入れつつ,本年度の講義で
は,
「地方行財政問題」に関する認識を深めさせたい。
なお,本講義においては,歴史学研究の研究手続き,とりわけ最も肝要な「問題発見」の手
続きを具体的に提示する。
【概要と計画】
わが国の場合,第二次世界大戦後,象徴天皇制の下で,高度経済成長政策により急速に「経
済大国」,さらに「金融大国」(1985 年,画期)になったのであるが,これにともなって,国
家と地方自治体の双方において深刻な行財政問題等が顕在化したので,それらの諸問題に対応
しうる新政権(=政策主体)の形成とその下での諸改革が求められていた。このような,いわ
ば国民的課題を受けて,遂に,1989-91 年「(東西)冷戦体制」崩壊に続く 1993 年「55 年体制」
崩壊の後,翌 94 年公職選挙法改正=「小選挙区比例代表並立制」が実現した。本制度下での
「多数代表」制に基づいて,今や,行財政改革を含めていわゆる「構造改革」の実現が求めら
れるに至っている。
このようなわが国の出来事は,欧米諸国における史実,とりわけ「代表なくして課税なし」
(No taxation without representation)という周知の歴史的主張が反映しているところの,
いわば「課税は代表を伴う」という歴史過程のもつ「重み」を,改めて真に実感させているの
ではあるまいか。この意味で,歴史学研究,とくに欧米史研究においては,このような国民
(住民)=有権者=納税者の観点から,欧米諸国についての「財政史=国制史研究」が,一
層,要請されているように思われるのである。
このような基本的問題関心から,本年度の講義においては,具体的には,前期には,
(1)
19世紀中葉の古典的自由主義期におけるイギリスの地方行財政問題について,研究の課題と
方法を提示したのち,それに即して歴史・具体的に講義する。
(なお,続けて後期には,
(2)19世紀末「大不況」期におけるイギリスの地方行財政問
題について,研究の課題と方法を提示したのち,それに即して歴史・具体的に講義する。)
【教室外の学習】
授業時間中に書き取った自分のノートを整理し,その内要を確実に理解するように努力する
こと,また各自の必要により,図書館等で,関連する図書を調べ,理解を深めること。
【テキスト、教材、参考書】
特には使用せず。必要により,関係資料をコピーにて配布する。
【授業形式】
基本的には,講義形式。
【成績評価の方法と基準】
成績評価の方法は,出席を前提として,講義の基本的内容に関する
学期末の試験による。その基準は,講義の基本的内容の理解度であ
る。なお,試験の際,一切の持ち込みは不可。
【履修に当たっての留意点】
同一の授業科目名でも,年度が異なれば,単位認定する。欧米史専
攻生は必ず受講のこと。
3.5.109
欧米史特講VI
授業科目名:欧米史特講VI
旧・科目名:欧米史特講 III
担当教官名:佐藤 芳彦 所属:欧米研究
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人34
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
一般的にいえば,歴史学研究の場合,その前提として,各人それぞれの興味・関心はいうま
でもなく,各人が生きているいわば「時代」が直面しているところの,解決すべき「諸問題」
に関する関心・意識も(研究する上でのいわば「社会的責任」として)必要とされているとい
える。このような観点から,
「欧米史」上の特定テーマを取り上げて,主要な史実とその歴史
的意味を具体的に講義し,理解させたい。
具体的にいえば,本年は,わが国における4年に 1 度の「統一地方選挙」の年であるので,わ
が国の選挙制度及び「地方分権=地方行財政改革問題」を視野に入れつつ,本年度の講義で
は,
「地方行財政問題」に関する認識を深めさせたい。
なお,本講義においては,歴史学研究の研究手続き,とりわけ最も肝要な「問題発見」の手
続きを具体的に提示する。
【概要と計画】
わが国の場合,第二次世界大戦後,象徴天皇制の下で,高度経済成長政策により急速に「経
済大国」,さらに「金融大国」(1985 年,画期)になったのであるが,これにともなって,国
家と地方自治体の双方において深刻な行財政問題等が顕在化したので,それらの諸問題に対応
しうる新政権(=政策主体)の形成とその下での諸改革が求められていた。このような,いわ
ば国民的課題を受けて,遂に,1989-91 年「(東西)冷戦体制」崩壊に続く 1993 年「55 年体制」
崩壊の後,翌 94 年公職選挙法改正=「小選挙区比例代表並立制」が実現した。本制度下での
「多数代表」制に基づいて,今や,行財政改革を含めていわゆる「構造改革」の実現が求めら
れるに至っている。
このようなわが国の出来事は,欧米諸国における史実,とりわけ「代表なくして課税なし」
(No taxation without representation)という周知の歴史的主張が反映しているところの,
いわば「課税は代表を伴う」という歴史過程のもつ「重み」を,改めて真に実感させているの
ではあるまいか。この意味で,歴史学研究,とくに欧米史研究においては,このような国民
(住民)=有権者=納税者の観点から,欧米諸国についての「財政史=国制史研究」が,一
層,要請されているように思われるのである。
このような基本的問題関心から,本年度の講義においては,具体的には,
(前期には,
(1)19世紀中葉の古典的自由主義期におけるイギリスの地方行財政問題について,研究の
課題と方法を提示したのち,それに即して歴史・具体的に講義した。)
(前期に続けて)後期には,
(2)19世紀末「大不況」期におけるイギリスの地方行財政
問題について,研究の課題と方法を提示したのち,それに即して歴史・具体的に講義する。
【教室外の学習】
授業時間中に書き取った自分のノートを整理し,その内要を確実に理解するように努力する
こと,また各自の必要により,図書館等で,関連する図書を調べ,理解を深めること。
【テキスト、教材、参考書】
特には使用せず。必要により,関係資料をコピーにて配布する。
【授業形式】
基本的には,講義形式。
【成績評価の方法と基準】
成績評価の方法は,出席を前提として,講義の基本的内容に関する
学期末の試験による。その基準は,講義の基本的内容の理解度であ
る。なお,試験の際,一切の持ち込みは不可。
【履修に当たっての留意点】
同一の授業科目名でも,年度が異なれば,単位認定する。欧米史専
攻生は必ず受講のこと。
3.5.110
欧米史演習V
授業科目名:欧米史演習V
旧・科目名:欧米史演習 III
担当教官名:佐藤 芳彦 所属:欧米研究
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人4
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
「特別研究」は,各自の4年間の大学生活のいわば「学問的総決算」たるべきものである
と看做しうる。各自に,そのような研究を完成させたい。
【概要と計画】
本演習においては, 「特別研究」のための準備的研究作業の一環として,欧米史に関する
個別的テーマについて,各自がそれぞれ特別研究を目指して作成するレジュメに基づいて,
相互に研究していく。
研究作業とそれに基づくレジュメの記載事項について,概括的にいえば,
(すでに2,3
年次から構想し,準備していたはずの)各自の研究を受けて,最終的に,
(1) 研究対象(=題目)の決定
各自の歴史的興味・関心から,図書館等にある,各国史研究入門や各時代史研究入門等を
踏まえて, 研究対象(=題目)を決める。
(2)研究史の整理と研究課題(=問題の所在)の設定
その 研究対象に関して,わが国の(学術的な図書,論文等の)研究文献,さらには外国
の(古典的=基本的な,または最近の)研究文献の名称等を,図書館等でいわゆる「検索」
して一覧表にする。さらに,わが国の関係論文の場合には,国会図書館の『雑誌文献目録』
や『史学雑誌』(毎年 1 月,5 月,9 月号末尾に記載)などから調査する。
そのうち,特に必要な文献を借出,またはコピーして入手して,まずわが国の従来の(学
術的な)研究史を読んで検討し,その内容を整理する。
そして,研究課題(=問題の所在)を設定する。(一般的には,研究対象の(A)歴史的背
景=要因,
(B)具体的経過=内容,
(C)歴史的意義,それぞれの解明となる)。
(研究課題は,従来わが国ではまだ十分には研究されていない史実または歴史的意味を,外
国文献・史料等(最近の出来事については,インターネットを利用しての収集が可能な場合
がある)から,新たに,ないし独自に解明,ないし再構成していけるようなものが,とりわ
け大学院進学希望者の場合,望ましい。)
(3)構成(=歴史的・論理的展開)とその概括的内容(=要旨)の検討
このような研究課題を解明していくため,本格的に内外の研究文献や史料を収集し,それ
に基づいて研究する。
そして,関係する史実等を,歴史的・論理的展開に即して,節・小節別に構成し,それら
の概括的内容(=要旨)を検討しまとめる。
更に必要により,関係する史実等についての年表,図表を作成又はコピーして添付し,史
実の理解を深める。
(4)最後に, 研究に関する,わが国の学術的研究文献,そして関係する外国の研究文献の
目録を,明示する。
なお,具体的な,演習の方針や計画等については,開講時に説明する。
【教室外の学習】
上記に概括したような研究作業を自ら計画的に行う。そして前期と後期にそれぞれ1回,
その成果をレジュメとして作成し,授業で報告する準備をする。
【テキスト、教材、参考書】
各報告者が作成するレジュメを使用する。
【授業形式】
演習形式。
【成績評価の方法と基準】
評価の方法は,2 / 3 以上の出席と質疑参加を前提として,前期と
後期にそれぞれ1回報告するレジュメの内容による。その基準は,
研究の完成度である。
【履修に当たっての留意点】
「欧米史」専攻生は必ず履修のこと。
報告者は報告当日には「親の死に目に会えないものと思え」とは
言わないが,各自はその言葉を銘記して準備すること。
3.5.111
欧米史演習VI
授業科目名:欧米史演習VI
旧・科目名:欧米史演習 III
担当教官名:佐藤 芳彦 所属:欧米研究
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人4
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
「特別研究」は,各自の4年間の大学生活のいわば「学問的総決算」たるべきものである
と看做しうる。各自に,そのような研究を完成させたい。
【概要と計画】
本演習においては, 「特別研究」のための準備的研究作業の一環として,欧米史に関する
個別的テーマについて,各自がそれぞれ特別研究を目指して作成するレジュメに基づいて,
相互に研究していく。
研究作業とそれに基づくレジュメの記載事項について,概括的にいえば,
(すでに2,3
年次から構想し,準備していたはずの)各自の研究を受けて,最終的に,
(1) 研究対象(=題目)の決定
各自の歴史的興味・関心から,図書館等にある,各国史研究入門や各時代史研究入門等を
踏まえて, 研究対象(=題目)を決める。
(2)研究史の整理と研究課題(=問題の所在)の設定
その 研究対象に関して,わが国の(学術的な図書,論文等の)研究文献,さらには外国
の(古典的=基本的な,または最近の)研究文献の名称等を,図書館等でいわゆる「検索」
して一覧表にする。さらに,わが国の関係論文の場合には,国会図書館の『雑誌文献目録』
や『史学雑誌』(毎年 1 月,5 月,9 月号末尾に記載)などから調査する。
そのうち,特に必要な文献を借出,またはコピーして入手して,まずわが国の従来の(学
術的な)研究史を読んで検討し,その内容を整理する。
そして,研究課題(=問題の所在)を設定する。(一般的には,研究対象の(A)歴史的背
景=要因,
(B)具体的経過=内容,
(C)歴史的意義,それぞれの解明となる)。
(研究課題は,従来わが国ではまだ十分には研究されていない史実または歴史的意味を,外
国文献・史料等(最近の出来事については,インターネットを利用しての収集が可能な場合
がある)から,新たに,ないし独自に解明,ないし再構成していけるようなものが,とりわ
け大学院進学希望者の場合,望ましい。)
(3)構成(=歴史的・論理的展開)とその概括的内容(=要旨)の検討
このような研究課題を解明していくため,本格的に内外の研究文献や史料を収集し,それ
に基づいて研究する。
そして,関係する史実等を,歴史的・論理的展開に即して,節・小節別に構成し,それら
の概括的内容(=要旨)を検討しまとめる。
更に必要により,関係する史実等についての年表,図表を作成又はコピーして添付し,史
実の理解を深める。
(4)最後に, 研究に関する,わが国の学術的研究文献,そして関係する外国の研究文献の
目録を,明示する。
なお,具体的な,演習の方針や計画等については,開講時に説明する。
【教室外の学習】
上記に概括したような研究作業を自ら計画的に行う。そして前期と後期にそれぞれ1回,
その成果をレジュメとして作成し,授業で報告する準備をする。
【テキスト、教材、参考書】
各報告者が作成するレジュメを使用する。
【授業形式】
演習形式。
【成績評価の方法と基準】
評価の方法は,2 / 3 以上の出席と質疑参加を前提として,前期と
後期にそれぞれ1回報告するレジュメの内容による。その基準は,
研究の完成度である。
【履修に当たっての留意点】
「欧米史」専攻生は必ず履修のこと。
報告者は報告当日には「親の死に目に会えないものと思え」とは
言わないが,各自はその言葉を銘記して準備すること。
3.5.112
英語コミュニケーション応用V
授業科目名:英語コミュニケーション応用V
旧・科目名:英語-殤
担当教官名: 田辺 洋二 所属: 非常勤講師
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人234
開講学期:前期集中 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
本講義では、英語でコミュニケーションをするための技能開発の方法を考察し、演習を
通して学習をさせる。授業は、学習指導要領に示す「現代の標準的な英語」と「現代の標
準的な発音」に焦点をしぼり、その考察の過程から、コミュニケーションのための英語の
特性を検討し、自分が身に付けるべき英語を把握させるようにする。
【概要と計画】
1日を (1) 午前、(2) 午後前半、(3) 午後後半の3部に分けて授業を進め、おおむね次のような
内容を行う。しかし、一部変更をすることがある。
1日目:(1) コミュニケーション (2) 英語の世界。(3) 聞き取りと書き取り。
2日目:(1) 英語の発音を作る。(2) 標準英語を考える。(3) 発音を音読に生かす。
3日目:(1) 場面と働きで話す。(2)「戦略構想」を考える。(3) リスニングと文法。
4日目:(1) 英語の型を選ぶ。(2) カタカナ英語は英語か。(3) 学校で教える英語。
【教室外の学習】
(1)1日目の講義に関する課題を課し、レポートを4日目に提出させる。
(2)予習の課題を課す。
【テキスト、教材、参考書】
テキスト:Crystal, David (1997) < English as a Global
Language >, Cambridge Univ. Press.
教 材:(1) プリントによる自作資料
(2) 文部科学省『中学校・高等学校学習指導要領』
(3)「『英語が使える日本人』の育成のための戦略構想」 (2002.7.12)
(4) その他の資料。
参考書:Cruttenden, Allan (2001) < Gimson’s Pronunciation of
English >, 6th Edition, Edward Arnold.
田辺洋二 (2003)『これからの学校英語』早稲田大学出版。
注意:< >内は,イタリック体です。
【授業形式】
講義形式となるが、講義の中で質疑応答や練習を行う。また、音声教材
を使用する。
【成績評価の方法と基準】
出席点 25 点。レポート 75 点。
レポートの評価基準は、問題の内容を理解しているか、課題の書物
の内容を理解しているか、問題点を表現できたか、参考文献を使って
いるかいるか等とする。
【履修に当たっての留意点】
本講義では、まず、私たちは「英語」をどのような言語として理解
し、そのように身に付けるべきなのかを考える。そして、英語は日
本語とどのように違うのか。スピーキングやリスニングには文法や
語彙はコミュニケーションにどのように関わるのか。そのような観
点で英語を捉え、コミュニケーションに必要な英語とはどのような
英語なのかを考える。本講義では、主として口頭によるコミュニケ
ーションに焦点を絞るため、学生諸君には、積極的に授業に参加す
る姿勢で臨んでほしい。
4
4.1
法学・経済課程
課程導入科目
4.1.1
法律学基礎
授業科目名: 法律学基礎
旧・科目名:x
担当教官名:遠藤 研一郎 所属:法政策
科目の種別:必修科目/専門科目 対象学生:人1
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
本講義は,法律学をはじめて学ぶ者のためのカリキュラムとして編成されている。つまり,
これから法律学を専門に学ぼうとする者に対して,法律学とはどのようなものなのかを概括
的に理解してもらい,受講者が今後の法律学の研究をスムーズにスタートできるようになる
ことを目的としている。
【概要と計画】
本講義は,大きく, )ヽ愕杵世函き¬瓜 法基礎,の二つに分かれる。講義計画(予定)は
,およそ次のとおり。
<第1部>法学概論
第1週: . イダンス, ∨[С悗箸浪燭魍悗屬 , 8 法と私法とは?
第2週:基本的人権とは?(1)
第3週:基本的人権とは?(2)
第4週:法の世界の登場人物
第5週:
「犯罪」を「罰する」ということ
第6週:被疑者の利益? 被告人の利益?
<第2部>民事法基礎
第7週:民事法とは?(民法と特別法・民事手続法の関係)
第8週: 仝⇒ ・義務とは? 戚鵑箸蓮
第9週: /佑箸蓮 ∧ とは? 衢 権とは?
第10週: 〆通撹塒 行とは? 制執行とは? C簡櫃箸蓮
第11週:民事裁判とは?
第12週: /涜欧箸蓮 ∩蠡海箸蓮
第13週: ヾ覿箸箸蓮 覿硲孱嗜 働者?
第14週:B to B取引,B to C取引とは?
第15週:期末テスト
【教室外の学習】
当然のことながら,学生諸君が属しているところが「大学」である以上,講義以外の学習は
,自分の目標に応じて自己責任の下で行なうことを原則とするが,教官の方でも,やる気の
ある者を対象に,任意提出のレポート作成,勉強会への参加等の実施を計画する。
【テキスト、教材、参考書】
特に指定しない。授業中に適宜プリントを配布する。
【授業形式】
講義形式
【成績評価の方法と基準】
基本的には期末試験により評価するが,加点対象・任意提出のレポ
ートを受付ける(詳細は開講時に説明する)。
【履修に当たっての留意点】
本科目は,法学・経済課程の必修科目でありかつ課程導入科目であ
る。強制はしないが,2年次から展開される専門科目の多さを考え
れば,当該課程の学生は,経済学基礎とともに1年次前期に履修さ
らには単位取得しておくことを勧める。
4.1.2
経済学基礎
授業科目名: 経済学基礎
旧・科目名:x
担当教官名:井上 博夫 所属:経済システム
科目の種別:必修科目/専門科目 対象学生:人1
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
「経済学基礎」は、「法律学基礎」と並んで、法学・経済課程の学生全員が履修する基礎
科目の一つです。
経済学基礎では、「経済学とは何をする学問なのか?」「経済学では社会をどのようにと
らえるか?」などを考えるとともに、経済学の諸分野を紹介することによって、これから専
門科目の学習を積み重ねていくための導入の役割を果たします。
【概要と計画】
1 経済学に何ができるか?
2 経済学は何をしてきたか?
3 経済の発展と経済学のあゆみ
4 経済学者によってなぜ意見が異なるか?
5 経済学のキーワード
(1)国民経済と国民所得
(2)市場
(3)価格
(4)効率と公平
(5)政府
6 経済学の諸分野
【教室外の学習】
レポートを数回提出してもらいます。
【テキスト、教材、参考書】
プリントを配付します。
【授業形式】
講義と討論
【成績評価の方法と基準】
出席 (20\%)、レポート (30\%)、期末試験 (50\%) で評価する。
【履修に当たっての留意点】
狭い意味での経済問題に限らず社会の諸問題に関心を持ち、自分
の頭で考え、自分の見解を述べることができるようこころがけて欲
しい。
4.2
課程共通科目
4.2.1
民法I(総則)
授業科目名: 民法I(総則)
旧・科目名:民法 I
担当教官名:遠藤 研一郎 所属:法政策
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人34
開講学期:後期 単位数:4単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
「民法」とは,ごく簡単に言えば,私達の日常生活や取引のルールを規定している最も基本
的な法律であると言うことができ,その中の一部に属する「民法総則」とは,民法の中でも
最も核となるルールについて規定していると言うことができる(イ覆 ,この記述は学問
には正確でないことをお断りしておく)。本講義は,この「民法総則」に関する諸制度,各
条文の内容を理解することを最終目的としている。
【概要と計画】
授業は,以下のとおり,およそ3段階に分けて段階的に実施する予定。
○第一段階 導入 ァ〔泳,料澗旅渋ぁΥ靄楔桐 の理
○第二段階 基礎 ァ〔泳 崛軋А廚粒得 度・条文の趣旨,要件,効果の理
○第三段階 展開 ァ〔泳∼軋Г亡悗垢覺靄榲 論点の ‘
【教室外の学習】
当然のことながら,諸君が属しているところが「大学」である以上,講義以外の学習は,自
分の目標に応じて自己責任の下で行なうことを原則とするが,教官の方でも,やる気のある
者を対象に,任意提出のレポート作成,補講,勉強会への参加等の実施を計画する。
【テキスト、教材、参考書】
テキストは,四宮和夫=能見善久『民法総則』(弘文堂法律学講座
双書)とする。また,一般的に活用されている基本書・体系書を以
下に示しておく。はじめての書物との出合いは重要な意味を有する
。選定をする際には自分の目標に合わせて慎重に吟味されたい(選
定に迷う者は,個別に私の研究室を訪問してくれれば,相談に応ず
る)。
・山田卓生ほか『民法 機∼軋А (有斐閣Sシリーズ)
・内田貴『民法 機∼軋Аκ 権総論』(東京大学出版会)
・近江幸治『民法講義 機〔泳∼軋А (成文堂)
・遠藤浩ほか編『民法(1)総則』(有斐閣双書)
【授業形式】
講義形式
【成績評価の方法と基準】
基本的には,期末試験により評価するが,加点対象・任意提出のレ
ポートを受付ける(詳細は開講時に説明する)。
【履修に当たっての留意点】
○本科目は,法学・経済課程における課程共通科目の選択必修科目
である。また,半期集中型(週2回)科目であるので,間違いのな
いように注意をすること。
○膨大な条文数がある民法を学習するにあたっては,常に, ゞ饌
的事例をイメージする,
鎚未寮 度や条文が民法全体の中でどの
ように位置づけれるのかを考える,という2点が重要であるが,特
に「民法総則」の分野だけを突然学習しはじめても,およそイメー
ジがわかず,消化不良を起こす危険性が高い。そこで,まずは民法
の大枠や基本となっている原則について事前に予備知識を入れてお
く必要がある。授業でも,第一段階で取り上げるが,時間的制約や
この講義の最終目的を考慮すると,講義を使ってこれに多くの時間
を注ぐことは不可能かつ不適切でもあるので,授業での解説は最低
限にとどめる。諸君の事前学習に期待する(まずは、大半の学生が
履修することが予想される「法律学基礎」を真剣に受講することを
お薦めする)。
4.2.2
理論経済学I
授業科目名: 理論経済学I
旧・科目名:理論経済学
担当教官名:杭田 俊之 所属:経済システム
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人34
開講学期:後期 単位数:4単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
半期集中型(後期火曜日3・4校時/木曜日7・8校時)あわせて履修すること
【授業の目標】
この講義では一年次前期の経済学基礎の講義をふまえて、マクロ経済学の分野を取りあ
げ、現代社会の基本的な枠組みにたいする理解を深めていきます。マクロ経済学では一国の
経済全体を鳥瞰するという方法をとりながら生産・分配・支出という経済の循環が実現され
ていくしくみをモノの世界(財・サービス市場)、貨幣の世界(金融市場)と順を追って考
察し、それが国民生活との関連で特に重要な雇用という問題(労働市場)とどのように結び
ついているのかを考えていきます。
【概要と計画】
マクロ経済学は、大づかみに経済を全体としてとらえ、所得、消費、投資、貯蓄、雇用、
物価、経済成長などの総体的な関係から経済全体の状況を理解しようとするものである。
1 イントロダクション
2 国民所得統計:マクロ経済の鳥瞰図
3 GDPの決定
4 資産市場
5 IS-LMモデル
6 オープン・エコノミーのマクロ経済学
7 失業とインフレーション
8 新古典派マクロ経済学
9 消費・貯蓄と投資
10景気循環と経済成長
【教室外の学習】
授業のまとまりごとに設定された課題に対しレポートを作成します。レジュメとテキスト
にもとづいて文章化すればよいわけですが、理解度を深めるともに文章作成力・表現力の向
上を目指します。
【テキスト、教材、参考書】
教科書:吉川洋『現代経済学入門 マクロ経済学』岩波書店。
その他参考文献は授業中に指示します。
【授業形式】
基本的には板書による講義とプリントの配布によって講義を進めま
す。また、コメント・カードを配布したり、新聞記事や経済ニュー
スの映像を利用して理解を深めることも考えています。
【成績評価の方法と基準】
期末試験 (もちこみ不可) により評価します。論述問題を中心として
理解度を文章表現能力に焦点を当てて評価します。課題とコメント
カードは成績に加算します。
【履修に当たっての留意点】
法学・経済課程の学生は早めに受講しておいてください。この科目
は財政学・金融論・国際経済論・労働経済論などと直接関連してい
ます。
また、理論と具体的な経済事象との関連について講義のなかで説明
するにはどうしても限界があるので、日頃から新聞やニュースに触
れておいてほしいと思います。
4.2.3
政治経済学
授業科目名: 政治経済学
旧・科目名:政治経済学
担当教官名:齊藤 彰一 所属:経済システム
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人1234
開講学期:前期 単位数:4単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
資本主義経済がかくまで危機に陥っているというのに、『資本論』を読まないとはもったいない。だ
が、資本論は意外にフェアな本なのである。危機をいたずらにあおるような本ではないし、むしろ資
本主義経済が力強く永続してきた理由を説明してくれる本なのである。そのうえでこの資本主義経済
の滅亡が必然的であることを立証する。その資本論がすらすら読めるように、できるだけ細かく解説
してゆくのが、本講義の目的である。
【概要と計画】
足し算が分からなければ掛け算は分からない。つまり、簡単なものが分からなければ、難しいものや
複雑なものは分からないのである。最も単純なものとは商品である。新聞の経済記事に踊る経済用語
は、たいてい複雑なものである。それをいきなり理解しようとするから、「経済学はムズカシイ」と
いうことになってしまう。商品からはじめて貨幣、資本・
・
・と段階的に説明してゆけば、難しさは
氷解してしまう。
【教室外の学習】
特に予定していない。
【テキスト、教材、参考書】
大谷禎之介『社会経済学』(桜井書店)。また参考として新聞記事や経済
情報のコピーを配布することもある。
【授業形式】
上記の書籍、配布物の流れに沿って授業を進めて行く。
【成績評価の方法と基準】
学期末の試験を課す。さらに数回のレポートを提出してもらう。また各自
の疑問点をただしてもらうため、質問形式の出欠カードを配布する。
【履修に当たっての留意点】
これまで抱いていた経済学とは全く違うイメージがあると思う。戸惑うか
もしれない。だが、それは私だって経験してきたことなのだ。むしろ、私
の学生時代よりも諸君のほうが、入ってゆきやすいかもしれない。
4.2.4
民法(総則)
授業科目名:民法(総則)
旧・科目名:民法
担当教官名:遠藤 研一郎 所属:法政策
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人12
開講学期:後期 単位数:4単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
「民法」とは,ごく簡単に言えば,私達の日常生活や取引のルールを規定している最も基本
的な法律であると言うことができ,その中の一部に属する「民法総則」とは,民法の中でも
最も核となるルールについて規定していると言うことができる(イ覆 ,この記述は学問
には正確でないことをお断りしておく)。本講義は,この「民法総則」に関する諸制度,各
条文の内容を理解することを最終目的としている。
【概要と計画】
授業は,以下のとおり,およそ3段階に分けて段階的に実施する予定。
○第一段階 導入 ァ〔泳,料澗旅渋ぁΥ靄楔桐 の理
○第二段階 基礎 ァ〔泳 崛軋А廚粒得 度・条文の趣旨,要件,効果の理
○第三段階 展開 ァ〔泳∼軋Г亡悗垢覺靄榲 論点の ‘
【教室外の学習】
当然のことながら,諸君が属しているところが「大学」である以上,講義以外の学習は,自
分の目標に応じて自己責任の下で行なうことを原則とするが,教官の方でも,やる気のある
者を対象に,任意提出のレポート作成,補講,勉強会への参加等の実施を計画する。
【テキスト、教材、参考書】
テキストは,四宮和夫=能見善久『民法総則』(弘文堂法律学講座
双書)とする。また,一般的に活用されている基本書・体系書を以
下に示しておく。はじめての書物との出合いは重要な意味を有する
。選定をする際には自分の目標に合わせて慎重に吟味されたい(選
定に迷う者は,個別に私の研究室を訪問してくれれば,相談に応ず
る)。
・山田卓生ほか『民法 機∼軋А (有斐閣Sシリーズ)
・内田貴『民法 機∼軋Аκ 権総論』(東京大学出版会)
・近江幸治『民法講義 機〔泳∼軋А (成文堂)
・遠藤浩ほか編『民法(1)総則』(有斐閣双書)
【授業形式】
講義形式
【成績評価の方法と基準】
基本的には,期末試験により評価するが,加点対象・任意提出のレ
ポートを受付ける(詳細は開講時に説明する)。
【履修に当たっての留意点】
○本科目は,法学・経済課程における課程共通科目の選択必修科目
である。また,半期集中型(週2回)科目であるので,間違いのな
いように注意をすること。
○膨大な条文数がある民法を学習するにあたっては,常に, ゞ饌
的事例をイメージする,
鎚未寮 度や条文が民法全体の中でどの
ように位置づけれるのかを考える,という2点が重要であるが,特
に「民法総則」の分野だけを突然学習しはじめても,およそイメー
ジがわかず,消化不良を起こす危険性が高い。そこで,まずは民法
の大枠や基本となっている原則について事前に予備知識を入れてお
く必要がある。授業でも,第一段階で取り上げるが,時間的制約や
この講義の最終目的を考慮すると,講義を使ってこれに多くの時間
を注ぐことは不可能かつ不適切でもあるので,授業での解説は最低
限にとどめる。諸君の事前学習に期待する(まずは、大半の学生が
履修することが予想される「法律学基礎」を真剣に受講することを
お薦めする)。
4.2.5
理論経済学
授業科目名:理論経済学
旧・科目名:理論経済学
担当教官名:杭田 俊之 所属:経済システム
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人12
開講学期:後期 単位数:4単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
半期集中型(後期火曜日3・4校時/木曜日7・8校時)あわせて履修すること
【授業の目標】
この講義では一年次前期の経済学基礎の講義をふまえて、マクロ経済学の分野を取りあ
げ、現代社会の基本的な枠組みにたいする理解を深めていきます。マクロ経済学では一国の
経済全体を鳥瞰するという方法をとりながら生産・分配・支出という経済の循環が実現され
ていくしくみをモノの世界(財・サービス市場)、貨幣の世界(金融市場)と順を追って考
察し、それが国民生活との関連で特に重要な雇用という問題(労働市場)とどのように結び
ついているのかを考えていきます。
【概要と計画】
マクロ経済学は、大づかみに経済を全体としてとらえ、所得、消費、投資、貯蓄、雇用、
物価、経済成長などの総体的な関係から経済全体の状況を理解しようとするものである。
1 イントロダクション
2 国民所得統計:マクロ経済の鳥瞰図
3 GDPの決定
4 資産市場
5 IS-LMモデル
6 オープン・エコノミーのマクロ経済学
7 失業とインフレーション
8 新古典派マクロ経済学
9 消費・貯蓄と投資
10景気循環と経済成長
【教室外の学習】
授業のまとまりごとに設定された課題に対しレポートを作成します。レジュメとテキスト
にもとづいて文章化すればよいわけですが、理解度を深めるともに文章作成力・表現力の向
上を目指します。
【テキスト、教材、参考書】
教科書:吉川洋『現代経済学入門 マクロ経済学』岩波書店。
その他参考文献は授業中に指示します。
【授業形式】
基本的には板書による講義とプリントの配布によって講義を進めま
す。また、コメント・カードを配布したり、新聞記事や経済ニュー
スの映像を利用して理解を深めることも考えています。
【成績評価の方法と基準】
期末試験 (もちこみ不可) により評価します。論述問題を中心として
理解度を文章表現能力に焦点を当てて評価します。課題とコメント
カードは成績に加算します。
【履修に当たっての留意点】
法学・経済課程の学生は早めに受講しておいてください。この科目
は財政学・金融論・国際経済論・労働経済論などと直接関連してい
ます。
また、理論と具体的な経済事象との関連について講義のなかで説明
するにはどうしても限界があるので、日頃から新聞やニュースに触
れておいてほしいと思います。
4.3
法学コース
4.3.1
憲法II
授業科目名: 憲法II
旧・科目名:憲法 II
担当教官名:小野 善康 所属:法政策
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人34
開講学期:通年 単位数:4単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】【概要と計画】【教室外の学習】
前期は、「憲法(統治機構)I」を参照。
後期は、「憲法(統治機構)II」を参照。
【テキスト、教材、参考書】
【授業形式】
【成績評価の方法と基準】
【履修に当たっての留意点】
4.3.2
行政法I
授業科目名: 行政法I
旧・科目名:行政法 I
担当教官名:高野 修 所属:法政策
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人34
開講学期:前期 単位数:4単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】行政専門職のためのある程度高度な知識の習得
【概要と計画】
テーマ1 序論(現代社会と行政の役割、行政法の概要、行政組織法概説)
テーマ2 法による行政(「法律による行政の原理」と「法の支配」)
テーマ3 行政活動の諸形式と制度(行政立法、行政行為、義務の強制制度、即時強制、
行政の契約、行政指導、行政計画)
テーマ4 行政手続法
【教室外の学習】
教科書と参考判例を事前に読んでくること。行政に関する新聞報道等に日常的に注意をは
らうこと。
【テキスト、教材、参考書】
学生の希望がある場合、自分たちで印刷等を行うことを条件に、講
義レジュメを配布する。
教科書:藤田宙靖著『行政法 I』青林書院又は、
塩野宏『行政法 I』有斐閣、
参考書:ジュリスト『行政判例百選 I,II』
授業を数回聴いて、単位が取れる見込みがついたら購入すること。
【授業形式】
講義形式 但し、こちらから適宜質問を出すので誤りを畏れず積極
的に答えること。
【成績評価の方法と基準】
講義単元の終了ごとに問題用紙を配布し、翌週までに調査して提出
する。十分な勉強をしてない答案は不合格とする。これを5ないし
6回行い、その総合評価による。
【履修に当たっての留意点】
この科目は、3年次に行政法 II と合わせ履修することが望ましい。
但し、3年次に行政法演習を履修する予定の者は、2年次で行政法
I,II を習得することが必要である。
前期集中型 木、金 7・8校時
4.3.3
民法II(物権)
授業科目名: 民法II(物権)
旧・科目名:民法 II
担当教官名:三田地 宣子 所属:
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人34
開講学期:通年 単位数:4単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の方針、概要と計画】
「物権法」及び「担保物権法」について講義する。
物権法では、所有権など物に対する直接・排他的な支配を内容とする物権に関する法
の具体的な問題を学ぶが、とりわけ不動産登記に関する問題が重要である。学生にとっ
て、登記や登記所は、なじみがなく理解しにくいので、「目で見る民法教材」で、登記
簿の仕組み等を知っておくと、物権法の理解が容易になる。
民法 177 条は、不動産に関する物権の「得喪変更」(物権変動)は、登記がなければ
「第三者」に対抗できないとしている。この「得」には、売買などの取引のほか時効や
相続も含まれるのか、また、「第三者」には二重売買の悪意の第二の買主も入るのか、
さらに登記名義を信じて買ったところ売主が無権利者であった場合に、買主は所有権を
取得できるのか、といった問題をめぐって精緻な判例・学説の展開がみられる。これら
の問題を考えるには登記の知識がどうしても必要になってくる。
前期は、物権変動論という分かりにくい大きなテーマが中心になるので、予習復習に
とくに努めてほしい。
担保物権は、債務者が多数の債権者から返済をせまられているような場合に、優先的
に弁済を受けられるといった、債権を強化するために認められた物権をいう。その中心
は抵当権であるが、判例・学説が分かれている難しい問題が多い。
物権の種類は、民法 175 条によって制限されているので、新しい物権が次々に世の中
にあらわれることはないが、担保物権では、金融の必要から契約によって新しい担保の
形式が認められることが少なくない。譲渡担保という形式が判例・学説によって認めら
れてきたが、そのほか、借金を払えないときは不動産の所有権を債権者に譲渡すると約
束する代物弁済の予約、仮登記を利用して将来の所有権の取得を確保する仮登記担保、
所有権留保、ファイナンス・リース、ファクタリング、集合債権の譲渡など、新しい担
保形式が次々に生まれているので、法律雑誌等で社会の動きに注意し判例・学説の流れ
や実務の動向を知る必要がある。
【テキスト、教材、参考書】
〔教科書〕有斐閣双書『民法 (2)・(3)』有斐閣、『目で見る民法教
材』有斐閣、『民法基本判例集』一粒社
〔参考書〕川井健著『設例民法学2(物権法)』一粒社
鈴木禄弥『物権法講義[三訂版]』創文社
【授業形式】
講義
【成績評価の方法と基準】
テスト(中間での小テストを含む)
【履修に当たっての留意点】
民法財産法は、広い分野にわたり、条文を理解するだけでもかなりの
労力がいる。それに多数の特別法がある。各規定や制度を相互に関連
づけ、なぜという疑問を積み重ねて学ぶ態度を培ってほしい。
4.3.4
民法IV(債権各論)
授業科目名: 民法IV(債権各論)
旧・科目名:民法 IV
担当教官名:大窪 誠 所属:岩手県立大学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人34
開講学期:通年 単位数:4単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
民法典第 3 編「債権」のうち、第 1 章「総則」(通常、「債権総論」と呼ばれている分野)
について講義する。本講義では、関連する判例はもちろんのこと、民法典上の制度のみなら
ず、必要に応じて、特別法上の制度も取り上げる。本講義の目標は、これらの制度について
理解を深めてもらう、ということである。
【概要と計画】
取り上げる主な内容は、順に、以下のとおりである。ただし、以下は予定であり、多少変
更する場合がある。
債務不履行、履行の強制、損害賠償、債権者代位権、債権者取消権、多数当事者の債権関
係、債権譲渡、債務引受、債務の消滅。
【教室外の学習】
講義を効率的に理解するために、ある程度の予習をするのが望ましい。また、理解を確実
なものとするために、復習をするのが望ましい。さらに、教科書を少なくとも 1 度は通読し
ていただきたい。通読することによって、債権総論全体の体系について理解が深まる。
【テキスト、教材、参考書】
テキスト:近江幸治『民法講義?[債権法総論]』(第 2 版、成文堂)
参考書:内田貴『民法 掘〆銚∩輜澄γ簡殃 権』
(東京大学出版会)
奥田昌道『債権総論』(増補版、悠々社)
鈴木禄弥『債権法講義』(4 訂版、創文社)
平井宜雄『債権総論』(第 2 版、弘文堂)
前田達明『口述債権総論』(第 3 版、成文堂)
我妻栄ほか『コンメンタール債権総則』(新版、日本評論社
)
【授業形式】
講義形式
【成績評価の方法と基準】
定期試験により評価する。
【履修に当たっての留意点】
4.3.5
商法I(総則・商行為)
授業科目名: 商法I(総則・商行為)
旧・科目名:商法 I
担当教官名:根本 伸一 所属:弘前大学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人34
開講学期:通年 単位数:4単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
商法総則および商行為の基本的な制度等を理解すること。解釈論上の重要な論点につい
て、判例・学説の現状を踏まえた解釈論を文章として表現できること。
【概要と計画】
商法(総則・商行為)という科目は、商法という名前の法律(法典)のうちの第一編総
則(§1-§51)および第三編商行為(§501-§683)に規定されている制度や条文を、直接
の考察対象としている。
商法学者は商法は企業に関する法であるという。しかし逆に、企業に関する法は商法だ、
とはいえない。これはどういうことかというと、企業に適用される法にはさまざまなもの
があるが、規制のタイプを異にしつつも相互に関連しあっている。そこで、このことを前
提としたうえで、商法はそのうち、とりわけ営利企業を中心的な対象とする私法である、
ということなのである。
商法(総則・商行為)では、商法が私法に属するということの意味と限界を踏まえつつ、
企業に対する様々な法規制を視野に入れながら、 ヾ覿箸箸いΑ崛反ァ廚亡慙△垢觧篷ゝ
制と、
覿箸旅圓Α崋莪 」に関連する私法規制の両面にわたって、基本的な考え方を講
義する。主として、 ,鬘繊↓△鬘造納茲螳靴 。
講義予定は、最初の講義時に配布するが、おおむね以下の内容を順に講義する。
企業の諸形態、商号、商業登記、商業使用人、代理商、営業・営業譲渡、商業帳簿、
資産評価、商事売買・担保、消費者との取引、仲立、問屋、有価証券、運送・倉庫取引、
金融取引。
【テキスト、教材、参考書】
大塚英明ほか『商法総則・商行為法』(有斐閣、2001 年)。
参考書:その都度指示する。六法(小型のものでよい)必携。
【授業形式】
講義形式。
【成績評価の方法と基準】
講義の最後に筆記試験を行う。
【履修に当たっての留意点】
商法 II・III を履修しなくても、商法Iを履修することができます。
ただし、商法も含めた他の民事法科目を並行して履修することが望ま
しいことはもちろんです。
4.3.6
労働団体法
授業科目名: 労働団体法
旧・科目名:労働法
担当教官名:砂山 克彦 所属:法政策
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人234
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
労働者が労働条件の維持・改善のために団結して活動する場合の法的ルールについて解
説する。労使関係の実態や、労働協約等の実例をもとにしながら、労働組合活動に関する
法の体系を理解することが目標である。
【概要と計画】
年間の講義計画は、おおむね次の通りである。
第 1 週 労働法の対象と基本原理
第 2∼3 週 労働組合
第 4∼5 週 団体交渉
第 6∼8 週 労働争議
第 9∼11 週 労働協約
第 12∼14 週 不当労働行為
第 15 週 試験
【教室外の学習】
毎授業ごとに、次回のテキスト該当部分に関するプリントを配布するのでそれを参照しなが
らテキストの該当部分をあらかじめ予習してくること。
【テキスト、教材、参考書】
テキストとして、外尾健一著「労働法入門」有斐閣を使用する。ま
た、ジュリスト別冊労働判例百選(第7版)有斐閣を参考書として
使用する。
【授業形式】
講義形式
【成績評価の方法と基準】
期末試験により成績を評価する。
【履修に当たっての留意点】
平成11年度以前の入学者には、労働団体法2単位とあわせて労働
法4単位として認定する。
4.3.7
労働保護法
授業科目名: 労働保護法
旧・科目名:労働法
担当教官名:砂山 克彦 所属:法政策
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人234
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
労働条件の最低基準の保障と、労働条件の決定・変更の法的ルールを解説する。労働関係
の実態や、就業規則、労使協定等の実例をもとにしながら、労働者保護法の体系を理解す
ることが目標である。
【概要と計画】
年間の講義計画は、おおむね次の通りである。
第 1 週 労働法の対象と基本原理
第 2∼ 3週 就業規則
第 4 週 労働条件の基本原則
第 5 週 採用
第 6 週 配転・出向
第 7∼ 8週 賃金
第 9∼10週 労働時間
第10∼11週 休憩・休日サ找
第 12 週 懲戒
第 13 週 労働災害
第 14 週 労働契約の終了
第 15 週 試験
【教室外の学習】
毎授業ごとに、次回の講義予定部分に関するプリントを配布するのでそれを参照しな
がらテキストの該当部分をあらかじめ予習してくること。
【テキスト、教材、参考書】
テキストとして、外尾健一著「労働法入門」有斐閣を使用
する。また、ジュリスト別冊労働判例百選(第7版)有斐
閣を参考書として使用する。
【授業形式】
講義形式
【成績評価の方法と基準】
期末試験により成績を評価する。
【履修に当たっての留意点】
平成11年度以前の入学者には、労働団体法2単位とあわせて
労働法4単位として認定する。
4.3.8
刑法I
授業科目名: 刑法I
旧・科目名:刑法 I
担当教官名:内田 浩 所属:法政策
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人34
開講学期:通年 単位数:4単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
数ある法律の中でも、「刑法」は最も親しみやすい法律の一つであろう。毎日の新聞を
開けば、殺人や窃盗、強盗などの犯罪が報道されている。また、安楽死や尊厳死などは、
家族や友人と話し合ったこともあるのではなかろうか。しかし、いったん刑法を学習する
と、その理論的な難解さや学説の多さに驚かされる方も多い。それは、刑法が生命や自由
を剥奪する「刑罰」を科するものであり、重大な人権侵害を伴うため、刑罰の前提条件を
なす「犯罪の成立要件」は厳密に検討される必要があるからである。したがって、刑法の
内容をわかりやすく説明することはかなり困難な作業であるが、この授業では、できるだ
け具体的な設例や判例の事案を用いて、「犯罪と刑罰」に関する刑法という法律の、殺人
や窃盗など個々の犯罪に共通する「総論」をわかりやすく解説してゆくことにしたい。
【概要と計画】
授業はおおむね以下の内容で進めることにする。
刑法とは、刑法の基本原理、罪刑法定主義、責任主義など(第
1∼4週)
構成要件該当性
顱帽柔 要件の意義と機能(第5週)
髻飽 果関係論(第6∼7週)
鵝防垪邂挌範澄並茖検腺構機
違法性 顱飽稻]澄 稻\ 阻却の一般原理(第
10 週)
髻棒掬 防衛(第
11∼12 週)
鵝剖杁淅鯑顱並 13 週)
iv)その他の違法阻却(被害者の承諾、安楽死、尊厳死など)(第 14∼15 週)
責任
顱棒嫻ぐ貳漫並 16 週)
髻妨琉奸Σ畆此並 17∼21 週)
鵝砲修梁勝並 22 週)
未遂犯論(第
23∼25 週)
共犯論(第
26∼29 週)
その他
【教室外の学習】
ニュース報道、とくに新聞には必ず目を通し、現実の社会で起きている犯罪に注目する
ことで、刑法を身近に感じられるように努力していただきたい。
【テキスト、教材、参考書】
テキスト:大越義久著『刑法総論[第 3 版]』(有斐閣、2001 年、
1700 円+税)
参考書:刑法判例百選(1)総論[第 4 版](有斐閣、1997 年、
1800 円+税)
小六法(最新版・平成 15 年版)は各自が必ず用意すること。岩波
・コンパクト六法、有斐閣・ポケット六法などがお勧めである。そ
の他の参考書類については、開講時に追って指示する。
【授業形式】
講義形式
【成績評価の方法と基準】
おもに期末試験による。
【履修に当たっての留意点】
上記「教室外の学習」参照。
4.3.9
民法(債権総論)I
授業科目名:民法(債権総論)I
旧・科目名:
担当教官名:大窪 誠 所属:岩手県立大学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人2
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
民法典第 3 編「債権」のうち、第 1 章「総則」(通常、「債権総論」と呼ばれている分野)
について講義する。本講義では、関連する判例はもちろんのこと、民法典上の制度のみなら
ず、必要に応じて、特別法上の制度も取り上げる。本講義の目標は、これらの制度について
理解を深めてもらう、ということである。
【概要と計画】
取り上げる主な内容は、順に、以下のとおりである。ただし、以下は予定であり、多少変
更する場合がある。
債務不履行、履行の強制、損害賠償、債権者代位権、債権者取消権、多数当事者の債権関
係、債権譲渡、債務引受、債務の消滅。
【教室外の学習】
講義を効率的に理解するために、ある程度の予習をするのが望ましい。また、理解を確実
なものとするために、復習をするのが望ましい。さらに、教科書を少なくとも 1 度は通読し
ていただきたい。通読することによって、債権総論全体の体系について理解が深まる。
【テキスト、教材、参考書】
テキスト:近江幸治『民法講義?[債権法総論]』(第 2 版、成文堂)
参考書:内田貴『民法 掘〆銚∩輜澄γ簡殃 権』
(東京大学出版会)
奥田昌道『債権総論』(増補版、悠々社)
鈴木禄弥『債権法講義』(4 訂版、創文社)
平井宜雄『債権総論』(第 2 版、弘文堂)
前田達明『口述債権総論』(第 3 版、成文堂)
我妻栄ほか『コンメンタール債権総則』(新版、日本評論社
)
【授業形式】
講義形式
【成績評価の方法と基準】
定期試験により評価する。
【履修に当たっての留意点】
4.3.10
民法(債権総論)II
授業科目名:民法(債権総論)II
旧・科目名:
担当教官名:大窪 誠 所属:岩手県立大学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人2
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
民法典第 3 編「債権」のうち、第 1 章「総則」(通常、「債権総論」と呼ばれている分野)
について講義する。本講義では、関連する
判例はもちろんのこと、民法典上の制度のみならず、必要に応じて、特別法上の制度も取り
上げる。本講義の目標は、これらの制度について理解を深めてもらう、ということである。
【概要と計画】
取り上げる主な内容は、順に、以下のとおりである。ただし、以下は予定であり、多少変
更する場合がある。
債務不履行、履行の強制、損害賠償、債権者代位権、債権者取消権、多数当事者の債権関
係、債権譲渡、債務引受、債務の消滅。
【教室外の学習】
講義を効率的に理解するために、ある程度の予習をするのが望ましい。また、理解を確実
なものとするために、復習をするのが望ましい。さらに、教科書を少なくとも 1 度は通読し
ていただきたい。通読することによって、債権総論全体の体系について理解が深まる。
【テキスト、教材、参考書】
テキスト:近江幸治『民法講義?[債権法総論]』(第 2 版、成文堂)
参考書:内田貴『民法 掘〆銚∩輜澄γ簡殃 権』
(東京大学出版会)
奥田昌道『債権総論』(増補版、悠々社)
鈴木禄弥『債権法講義』(4 訂版、創文社)
平井宜雄『債権総論』(第 2 版、弘文堂)
前田達明『口述債権総論』(第 3 版、成文堂)
我妻栄ほか『コンメンタール債権総則』(新版、日本評論社
)
【授業形式】
講義形式
【成績評価の方法と基準】
定期試験により評価する。
【履修に当たっての留意点】
4.3.11
民法(物権)I
授業科目名:民法(物権)I
旧・科目名:
担当教官名:三田地 宣子 所属:
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人2
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
民法 II(物権)3・4年次(4単位)のシラバスを参照のこと。
【テキスト、教材、参考書】
【授業形式】
【成績評価の方法と基準】
【履修に当たっての留意点】
4.3.12
民法(物権)II
授業科目名:民法(物権)II
旧・科目名:
担当教官名:三田地 宣子 所属:
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人2
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
民法 II(物権)3・4年次(4単位)のシラバスを参照のこと。
【テキスト、教材、参考書】
【授業形式】
【成績評価の方法と基準】
【履修に当たっての留意点】
4.3.13
行政法(作用法総論)
授業科目名:行政法(作用法総論)
旧・科目名:行政法
担当教官名:高野 修 所属:法政策
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人2
開講学期:前期 単位数:4単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】行政専門職のためのある程度高度な知識の習得
【概要と計画】
テーマ1 序論(現代社会と行政の役割、行政法の概要、行政組織法概説)
テーマ2 法による行政(「法律による行政の原理」と「法の支配」)
テーマ3 行政活動の諸形式と制度(行政立法、行政行為、義務の強制制度、即時
強制、政の契約、行政指導、行政計画)
テーマ4 行政手続法
【教室外の学習】
教科書と参考判例を事前に読んでくること。行政に関する新聞報道等に日常的に
注意をはらうこと。
【テキスト、教材、参考書】
学生の希望がある場合、自分たちで印刷等を行うことを条件に、講
義レジュメを配布する。
教科書:藤田宙靖著『行政法 I』青林書院又は、
塩野宏『行政法 I』有斐閣、
参考書:ジュリスト『行政判例百選 I,II』
授業を数回聴いて、単位が取れる見込みがついたら購入すること。
【授業形式】
講義形式 但し、こちらから適宜質問を出すので誤りを畏れず積極
的に答えること。
【成績評価の方法と基準】
講義単元の終了ごとに問題用紙を配布し、翌週までに調査して提出
する。十分な勉強をしてない答案は不合格とする。これを5ないし
6回行い、その総合評価による。
【履修に当たっての留意点】
この科目は、3年次に行政法 II と合わせ履修することが望ましい。
但し、3年次に行政法演習を履修する予定の者は、2年次で行政法
I,II を習得することが必要である。
前期集中型 木、金7・8校時
4.3.14
憲法(統治機構)I
授業科目名:憲法(統治機構)I
旧・科目名:
担当教官名:小野 善康 所属:法政策
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人12
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
この授業科目は、法律学の専門科目である憲法の一部で、専門的・技術的知識として
の憲法の知識を教えることを目標としている。
本学部では、憲法を憲法(人権)と憲法(統治機構)に分け、隔年で開講している。ま
た、憲法(統治機構)は、これを二分し、前期は憲法(統治機構)1を、後期には憲法
(統治機構)2を開講する。
【概要と計画】
取り上げる事項を厳選し、重要な問題を深く掘り下げるかたちの講義にする。講義は、
次の事項を、原則としてこの順序でとりあげる。
○第1∼2週 憲法と立憲主義 ○第3∼6週 国民主権および天皇制 ○第7∼
10週 平和主義 ○第11∼14週 政党および選挙制度 ○第15週 期末試験
【教室外の学習】
○テキストを使用するので予めテキストを覗いてくるとよいであろう。
○特に復習に力をいれてほしい。例えば、多数説と少数説の立場を丁寧に比較・検討し
てみるという学習などは憲法の学習として大変有益である。
【テキスト、教材、参考書】
芦部信喜著、憲法(第三版)(岩波)
【授業形式】
講義形式
【成績評価の方法と基準】
期末試験の成績及び出席点で評価する。
(期末試験9割、出席点1割)
【履修に当たっての留意点】
憲法(統治機構)1と憲法(統治機構)2は、原則として、
2つとも履修することが望ましい。憲法(統治機構)2だけ
を履修することは認めていないので注意していただきたい。
4.3.15
憲法(統治機構)II
授業科目名:憲法(統治機構)II
旧・科目名:
担当教官名:小野 善康 所属:法政策
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人12
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
この授業科目は、法律学の専門科目である憲法の一部で、専門的・技術的知識としての
憲法の知識を教えることを目標にしている。
本学部では、憲法を憲法(人権)と憲法(統治機構)に分け、隔年で開講している。ま
た、憲法(統治機構)は、これを二分し、前期には憲法(統治機構)1を、後期には憲法
(統治機構)2を開講する。
【概要と計画】
取り上げる事項を厳選し、重要な問題を深く掘り下げるかたちの講義にする。講義は、
次の事項を、原則としてこの順序で取り上げる。
○第1∼第4週 国会 ○第5∼第6週 内閣 ○第7∼第11週 裁判所及び
違憲審査制 ○第12∼第14週 財政及び地方自治 ○第15週 期末試験 【教室外の学習】
○テキストを使用するのだから予めテキストをみておくと講義の理解が容易になるで
あろう。
○特に復習に力をいれてほしい。法律学の修得のためには、幾つかの学説の比較検討
の作業が有益である。
【テキスト、教材、参考書】
芦部信喜著、憲法(第三版)(岩波)
【授業形式】
講義形式
【成績評価の方法と基準】
期末試験の成績及び出席点で評価する。
(期末試験9割、出席点1割)
【履修に当たっての留意点】
憲法(統治機構)2を履修するためには、憲法(統治機構)1
を履修していなければならない。
(憲法(統治機構)2だけを履修することを認めていない)
4.3.16
刑法総論I
授業科目名:刑法総論I
旧・科目名:
担当教官名: 内田 浩 所属: 法政策
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人2
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
数ある法律の中でも、「刑法」は最も親しみやすい法律の一つであろう。毎日の新聞を
開けば、殺人や窃盗、強盗などの犯罪が報道されている。また、安楽死や尊厳死などは、
家族や友人と話し合ったこともあるのではなかろうか。しかし、いったん刑法を学習する
と、その理論的な難解さや学説の多さに驚かされる方も多い。それは、刑法が生命や自由
を剥奪する「刑罰」を科するものであり、重大な人権侵害を伴うため、刑罰の前提条件を
なす「犯罪の成立要件」は厳密に検討される必要があるからである。したがって、刑法の
内容をわかりやすく説明することはかなり困難な作業であるが、この授業では、できるだ
け具体的な設例や判例の事案を用いて、「犯罪と刑罰」に関する刑法という法律の、殺人
や窃盗など個々の犯罪に共通する「総論」をわかりやすく解説してゆくことにしたい。
【概要と計画】
前期・刑法総論Iでは違法性までを、後期・刑法総論 II では、責任から共犯までを行う
予定である。詳細は、「刑法I・通年」を参照。
【教室外の学習】
ニュース報道、とくに新聞には必ず目を通し、現実の社会で起きている犯罪に注目する
ことで、刑法を身近に感じられるように努力していただきたい。
【テキスト、教材、参考書】
テキスト:大越義久著『刑法総論[第 3 版]』(有斐閣、2001 年、
1700 円+税)
参考書:刑法判例百選(1)総論[第 4 版](有斐閣、1997 年、
1800 円+税)
小六法(最新版・平成 15 年版)は各自が必ず用意すること。岩波
・コンパクト六法、有斐閣・ポケット六法などがお勧めである。そ
の他の参考書類については、開講時に追って指示する。
【授業形式】
講義形式
【成績評価の方法と基準】
おもに期末試験による。
【履修に当たっての留意点】
上記「教室外の学習」参照。
4.3.17
刑法総論II
授業科目名:刑法総論II
旧・科目名:
担当教官名: 内田 浩 所属: 法政策
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人2
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
数ある法律の中でも、「刑法」は最も親しみやすい法律の一つであろう。毎日の新聞を
開けば、殺人や窃盗、強盗などの犯罪が報道されている。また、安楽死や尊厳死などは、
家族や友人と話し合ったこともあるのではなかろうか。しかし、いったん刑法を学習する
と、その理論的な難解さや学説の多さに驚かされる方も多い。それは、刑法が生命や自由
を剥奪する「刑罰」を科するものであり、重大な人権侵害を伴うため、刑罰の前提条件を
なす「犯罪の成立要件」は厳密に検討される必要があるからである。したがって、刑法の
内容をわかりやすく説明することはかなり困難な作業であるが、この授業では、できるだ
け具体的な設例や判例の事案を用いて、「犯罪と刑罰」に関する刑法という法律の、殺人
や窃盗など個々の犯罪に共通する「総論」をわかりやすく解説してゆくことにしたい。
【概要と計画】
前期・刑法総論Iでは違法性までを、後期・刑法総論 II では、責任から共犯までを行う
予定である。詳細は、「刑法I・通年」を参照。
【教室外の学習】
ニュース報道、とくに新聞には必ず目を通し、現実の社会で起きている犯罪に注目する
ことで、刑法を身近に感じられるように努力していただきたい。
【テキスト、教材、参考書】
テキスト:大越義久著『刑法総論[第 3 版]』(有斐閣、2001 年、
1700 円+税)
参考書:刑法判例百選(1)総論[第 4 版](有斐閣、1997 年、
1800 円+税)
小六法(最新版・平成 15 年版)は各自が必ず用意すること。岩波
・コンパクト六法、有斐閣・ポケット六法などがお勧めである。そ
の他の参考書類については、開講時に追って指示する。
【授業形式】
講義形式
【成績評価の方法と基準】
おもに期末試験による。
【履修に当たっての留意点】
上記「教室外の学習」参照。
4.3.18
商法(総則・商行為)A
授業科目名:商法(総則・商行為)A
旧・科目名:
担当教官名:根本 伸一 所属:弘前大学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人2
開講学期:前期集中 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
商法総則および商行為の基本的な制度等を理解すること。解釈論上の重要な論点につい
て、判例・学説の現状を踏まえた解釈論を文章として表現できること。
【概要と計画】
商法(総則・商行為)という科目は、商法という名前の法律(法典)のうちの第一編総
則(§1-§51)および第三編商行為(§501-§683)に規定されている制度や条文を、直接
の考察対象としている。
商法学者は商法は企業に関する法であるという。しかし逆に、企業に関する法は商法だ、
とはいえない。これはどういうことかというと、企業に適用される法にはさまざまなもの
があるが、規制のタイプを異にしつつも相互に関連しあっている。そこで、このことを前
提としたうえで、商法はそのうち、とりわけ営利企業を中心的な対象とする私法である、
ということなのである。
商法(総則・商行為)では、商法が私法に属するということの意味と限界を踏まえつつ、
企業に対する様々な法規制を視野に入れながら、 ヾ覿箸箸いΑ崛反ァ廚亡慙△垢觧篷ゝ
制と、
覿箸旅圓Α崋莪 」に関連する私法規制の両面にわたって、基本的な考え方を講
義する。主として、 ,鬘繊↓△鬘造納茲螳靴 。
講義予定は、最初の講義時に配布するが、おおむね以下の内容を順に講義する。
企業の諸形態、商号、商業登記、商業使用人、代理商、営業・営業譲渡、商業帳簿、
資産評価、商事売買・担保、消費者との取引、仲立、問屋、有価証券、運送・倉庫取引、
金融取引。
【テキスト、教材、参考書】
大塚英明ほか『商法総則・商行為法』(有斐閣、2001 年)。
参考書:その都度指示する。六法(小型のものでよい)必携。
【授業形式】
講義形式。
【成績評価の方法と基準】
講義の最後に筆記試験を行う。
【履修に当たっての留意点】
商法 II・III を履修しなくても、商法Iを履修することができます。
ただし、商法も含めた他の民事法科目を並行して履修することが望ま
しいことはもちろんです。
4.3.19
経済法
授業科目名: 経済法
旧・科目名:経済法
担当教官名: 稗貫 俊文 所属: 北海道大学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人34
開講学期:前期集中 単位数:4単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
日本の競争政策の基本的な理念を理解し、独禁法の基礎概念を修得する。次に、公正取引
委員会の行政的な法執行、民事裁判による独禁法の適用、刑事裁判における独禁法の運用
の手続きを概観する。そのうえで、私的独占、不当な取引制限、不公正な取引方法、企業
結合規制の具体的な事件を素材に、日本の独占禁止法の運用実態を理解し、独禁法の解釈
運用に一定の能力を身につける。
【概要と計画】
経済法を夏期休暇中に2回に分け、概ね次の内容で行う。
経済法I
1日目 独占禁止法の理念と歴史
2日目 独禁法の基礎概念 独禁法の運用(行政、民事、刑事)
3日目 私的独占・企業結合。
4日目 不当な取引制限(1) 試験を行う
経済法 II 5日目 不当な取引制限(2)
6日目 不当な取引制限(3) 不公正な取引方法(1)
7日目 不公正な取引方法(2)
8日目 不公正な取引方法(3) 試験を行う
【テキスト、教材、参考書】
テキスト:岸井ほか「アルマ経済法4版」有斐閣
独禁法審決判例判例百選(第6版)
参考書:実方謙二「独占禁止法(4版)」有斐閣
根岸哲。舟田正之「独占禁止法概説」有斐閣
【授業形式】
【成績評価の方法と基準】
出席3割と試験7割で評価する。試験問題は講義に出ていれば容易に
解答できる問題(7割程度)を主体とし、少し考える問題(3割程度)
を加えて出題する予定。
【履修に当たっての留意点】
単位分割はできない。経済法 気鳩从冕´兇領省
の履修が必要である。
4.3.20
社会保障法
授業科目名: 社会保障法
旧・科目名:社会保障
担当教官名:砂山 克彦、藤原 千沙 所属:
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人34
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
今年度は社会福祉の各分野の実態と法制度について複数の教員がオムニバス方式で講義
する。社会福祉の各分野の問題点とそれに対応する法制度の仕組みを理解することが講義
の目標である。
【概要と計画】
講義テーマの概要は次のとおりである。
1社会福祉の領域と体系
2社会福祉の法体系
3児童福祉
4高齢者福祉
5障害者福祉
6母子ド禹卻〇
7福祉労働と法
【教室外の学習】
各テーマごとにレポートを課すことがある。
【テキスト、教材、参考書】
プリントを配布する。
【授業形式】
講義形式
【成績評価の方法と基準】
レポートと期末試験により成績を評価する。
【履修に当たっての留意点】
平成 11 年度入学以前の学生は、「社会福祉論」(塩村教官)と合わ
せて、科目名「社会保障」(4 単位)に振り替えることができる。
4.3.21
政治過程論
授業科目名: 政治過程論
旧・科目名:政治過程論
担当教官名:丸山 仁 所属:法政策
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人34
開講学期:通年 単位数:4単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
受講者は学生としてのみならず、市民、また主権者として必要な政治学の基本的教養を
身につけ、それを前提として、日本政治の行方を自ら展望することが期待される。
本講義では、単に政治学の知識を得るだけでなく、政治学的な思考法を身につけ、自ら
問題を発見し、自ら考える姿勢で参加してもらいたい。「覚える」よりも、講義を「聞い
て考える」(授業後に何度か感想を提出してもらう)、テキストを「読んで考える」(試
験で小論文を書いてもらう)ことを重視する。
【概要と計画】
欧米との比較も視野におきながら、現代日本の政治過程の現況を概観すると同時に、そ
のために必要な政治学(政治過程論)の基礎知識・理論を解説する。さらに「ニュー・ポ
リティクス」をキーワードに、「新しい政治的価値観」、「新しい政治的争点」、「新し
い政治的アクター」、総じて「新しい政治」の現況と可能性を論じる。
1−授業・テキストの狙いについて(ガイダンス)(1回)
2−小泉現象と田中(康夫)現象を考える(序論)(2∼3回)
3−政治的無関心と無党派層(政治意識・投票行動論概論)(3∼4回)
4−日本型民主主義の「目詰まり」(政党論概論と現代日本政治概論)(4∼5回)
5−「静かな革命」としての政治変動(ニュー・ポリティクス論概論)(3∼4回)
6−「旧い政治」と「新しい政治」(欧州政治と日本政治ー共通点と相違点)(4∼5回)
7−緑の政治と新保守主義・新しい社会民主主義の政治(現代欧州政治概論)(4∼5回)
8−民主主義のバージョンアップを目指して(政治参加論と政党再編論)(3∼4回)
9−日本における「新しい政治」(授業のまとめ)(1回)
【教室外の学習】
指定された文献を事前、事後に精読しておくことは必須である。また時事問題を題材と
することも多いので、日頃から内外の政治ニュースに親しむことが求められる。さらに小
論文の準備として、各自の問題関心に応じた系統的な関連文献の読解を勧める。
【テキスト、教材、参考書】
賀来健輔、丸山仁(編)、ニュー・ポリティクスの政治学、ミネ
ルヴァ書房、2000年(テキスト)
畑山敏夫、平井一臣(編)、実践の政治学、法律文化社、200
1年
(参考書)
【授業形式】
講義形式
【成績評価の方法と基準】
小論文(中間、期末)、レスポンスカード(数回)、出席で評価す
る。比重は6:3:1である。
【履修に当たっての留意点】
特になし。
4.3.22
行政学
授業科目名: 行政学
旧・科目名:行政学
担当教官名:田島 平伸 所属:岩手県立大学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人34
開講学期:通年 単位数:4単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
前期はできるだけ行政学の基本的な知識を教えたい。現実を観察し、分析する上で重要
な行政現象を貫く論理やものごとの筋道を理解することに重点をおくつもりである。また、
後期は最近のわが国の行政課題について検討する予定である。なお、前期取り上げること
ができなかった官僚制とアメリカ行政学についても言及するつもりである。
現実の世界と深くかかわる行政学を学ぶためには優れた書物を精読することがまず大切
であるが、それに加えて現実の世界をよく観察し書物に書かれていることと結び付けて考
え、理解することが重要である。学生諸君には、マスメディアを通じて日々伝えられる行
政に関する出来事に対して貪欲な好奇心をもち、現実の問題を鋭く分析できる感覚を養っ
てもらいたい。
なお、以下の内容を講義する予定である。
第1週 オリエンテーション、
第2週∼第4週 行政をみる眼、
第5週∼第7週 大規模社会のなかの行政、
第8週∼第 11 週 日本の行政を支える制度と考え、
第 12 週∼第 14 週 市民の暮らしと行政、
第 15 週 前期試験、
第 16 週∼第 17 週 中央集権と地方分権、
第 18 週∼第 19 週 地方分権改革、
第 20 週∼第 21 週 行政改革、
第 22 週∼第 23 週 政策形成・決定プロセス、
第 24 週 行政責任、
第 25 週∼第 27 週 官僚制とは何か、
第 28 週∼第 29 週 アメリカ行政学の展開、
第 30 週 後期試験、
【テキスト、教材、参考書】
西尾勝『行政学』有斐閣
【授業形式】
講義形式
【成績評価の方法と基準】
課題レポート及び筆記試験の結果によって評価する。
評価の際の割合は、レポート30%、試験70%で評価する。
【履修に当たっての留意点】
特になし
4.3.23
行政法II
授業科目名: 行政法II
旧・科目名:行政法 II
担当教官名:高野 修 所属:法政策
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人34
開講学期:後期 単位数:4単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】行政専門職希望者向けのある程度高度な知識の習得
授業の概要
行政救済法の基本的内容を概説する。
授業計画
テーマ1 行政救済法の概略
テーマ2 国家補償法
テーマ3 国家賠償法
テーマ4 行政訴訟法
テーマ5 行政争訟
【教室外の学習】教科書、参考判例は、必ず事前に読んで授業に出席すること。
【テキスト、教材、参考書】
学生の希望により、学生が自分たちで印刷等を行うという条件で、講
義レジュメを配布する。
教科書:藤田宙靖著『行政法 I』青林書院、又は、
塩野宏著『行政法 II』有斐閣、
参考書:
『行政判例百選 II』
【授業形式】
講義形式 但し、こちらから適宜質問を出すので積極的に答えるよう
期待する。
【成績評価の方法と基準】
期末試験又はレポートによる。
単位のための試験としてではなく、学外で通用するしっかりした知識
が身に付いているか確認する。従って、相当高度な成績を期待してい
る。それに及ばない者は落第。
【履修に当たっての留意点】
3年次で、前期開講の行政法Iと合わせて履修することが一番望まし
い。
3年次で、行政法演習を履修しようとする者は、2年次でこの科目も
履修しておくこと。
後期集中型 木、金 7・8校時
4.3.24
金融取引法
授業科目名:金融取引法
旧・科目名:法学外書講読 III
担当教官名:遠藤 研一郎 所属:法政策
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人34
開講学期:通年 単位数:4単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
金融取引法とは,その名称の独立した法律が存在しないため,学問領域を厳密に定義することは難し
いが,おそよ,次のように言い換えることが可能であろう。すなわち,
(a)わが国の社会・経済の
中で日常的に行われている取引を,
(b)「金融取引」という視点から,
(c)民商法を中心とした
性質の異なる周辺の様々な法令に基づいて考察したものと言い得る。本講義は,このような金融取引
に関わる社会問題を理解したうえで,その問題解決のための様々なルールとしての「金融取引法」に
ついて概観することを目的としている。
【概要と計画】
授業は,およそ以下のような点について取り上げる予定である(順不同)。
1.金融取引法総論
2.預金取引
3−A.融資取引総論
3−B.担保(物的担保・人的担保)
3−C.債権管理・回収
4.
(内国)為替(決済)取引
【教室外の学習】
学生諸君の属しているところが「大学」である以上,講義以外の学習は,自分の目標に向けて自己責
任で行なうことを原則とするが,やる気のある者に対しては,別途,任意提出のレポート等のカリキ
ュラムを用意する予定。
【テキスト、教材、参考書】
テキストは指定しない(教官の方でプリントを用意するほか,各自で判例
等の資料収集を行なってもらう)が,参考図書として,次のものを挙げ
る。
・西尾信一編『金融取引法』(法律文化社) ・高木多喜男編『金融取引Q&A』(信山社)
・秦光昭著『金融取引法入門 30 講』(金融財政事情研究会)
・
『金融判例 100』(旬刊金融法務事情 1581 号)
【授業形式】
基本的に講義形式を考えている(受講者数によって形式を変える予定)
【成績評価の方法と基準】
基本的には,期末試験のみにより評価するが,加点対象・任意提出のレポ
ートを受付ける(詳細は開講時に説明する)
【履修に当たっての留意点】
履修にあたっての条件等は特にないが,他の科目に比べても比較的幅広く
様々な法律を眺める必要があり,興味がわかない者にとってはとっつきに
くく,結果的に単位修得が困難となる(途中で挫折する)可能性があるこ
とを予めアナウンスしておく。
4.3.25
国際法I
授業科目名: 国際法I
旧・科目名:国際法 I
担当教官名:磯崎 博司 所属:法政策
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人34
開講学期:通年 単位数:4単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
現在の国際社会とそれを形作っている国際法について講義する。
【概要と計画】
現在の世界の特徴を理解するために、近代国家の成立過程の検討にも時間を割くが、主に
、現在の世界で実際に起きていることがらを素材にして、生きている国際社会を理解できる
ように配慮する。国際法 気蓮 汰簡歉磧 餾欸从僉⊃邑∧歉磧 餾歔反イ覆匹魄靴 。たと
えば、PKOの根拠は何か、米軍のイラク攻撃は許されるか、日本の自衛隊にはどのような
役割が求められているのか、ソマリアやボスニア・ヘルツェゴビナの混乱状態の原因は何か
、外国人労働者はどのような扱いを受けているか、コメの自由化とウルグァイ・ラウンドと
の関係は、半導体や自動車の輸出がなぜ問題になるのか、どの高さから宇宙空間なのか、使
用済みの人工衛星はどうするのか、また、プルトニウムの輸送が大騒ぎされたのはなぜか。
以上のような、新聞やテレビなどに頻繁に登場する国際問題について考えていくこととす
る。特に、それらの問題の背景、問題の本質、解決のためのルール、必要とされる解決努力
などを検討し、問題の正確な理解と把握を手助けする。講義はテーマごとに計画的に進めて
行くが、重要な問題が発生した場合は、随時、取り上げる。
動いている現在の世界を取り扱うため、分かりやすい面もあるが、教科書や参考文献がな
いものも多い。そのため、新聞などのマスコミ情報を正確に判断することと、法的観点から
とらえることが必要とされる。それを補うため、報道されていないようなことも含め、なる
べく信頼し得る公的な一次資料に基づいて解説を行う。
なお、国際法 気塙餾殍´兇蓮△匹舛蕕 ら受講しても良いように構成されている。
【教室外の学習】
国際法の背景にある実世界を理解することが重要であるため、新聞報道を含め世界の動向
に注意を払うことが必要である。
【教室外の学習】
【テキスト、教材、参考書】
国際法講義(波多野・小川編、有斐閣)
国際条約集(山本編、有斐閣)
【授業形式】
講義形式による。
【成績評価の方法と基準】
前期末および後期末のテストによる。
【履修に当たっての留意点】
国際ニュースなどに関心を持ち、特に、国際問題と地方社会との
関係に注意を払うことが必要である。
4.3.26
国際政治学
授業科目名: 国際政治学
旧・科目名:国際政治学
担当教官名:信夫 隆司 所属:岩手県立大学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人34
開講学期:通年 単位数:4単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
国際政治学I及び国際政治学 II のシラバスを参照してください。
両者を受講して国際政治学4単位になります。
【テキスト、教材、参考書】
【授業形式】
【成績評価の方法と基準】
【履修に当たっての留意点】
4.3.27
憲法演習
授業科目名: 憲法演習
旧・科目名:憲法演習
担当教官名:小野 善康 所属:法政策
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人34
開講学期:通年 単位数:4単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
学生諸君が、将来紛争を前にした場合に、問題を適切に処理することができる能力を身
につけることを最大の目標にする。
【概要と計画】
前期は主として学説の検討をおこない、後期は、主として判例の検討をおこなう。
【教室外の学習】
演習においては、事前の準備が特に重要です。
【テキスト、教材、参考書】
○芦部・戸松・高見・戸波著、ユーブング憲法(第2版)
(有斐閣)
○樋口・野中編、憲法の基本判例(第2版)(有斐閣)
【授業形式】
演習形式
【成績評価の方法と基準】
毎回の授業における報告・発言などを総合的に評価する。
【履修に当たっての留意点】
原則として、専門科目の憲法の単位を履修している者
のみが参加できることとする。
4.3.28
行政法演習
授業科目名:行政法演習
旧・科目名:行政法演習
担当教官名:高野 修 所属:法政策
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人34
開講学期:通年 単位数:4単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
判例研究を行う。事件は、前年度に判例時報に掲載された行政法関係の判決から選出す
る。
当該判決で扱われている行政法学上の論点について、学説判例を整理し、次に、当該判がそれ
ら学説判例と比較していかなる特色を有しているか検討する。
学説判例のまとめ方、判決の読み方、事実と判旨のまとめ型、報告の仕方などについても
練習する。
【教室外の学習】
演習は、事前の学習が全てであり、事前の調査学習が不十分な報告の場合、ゼミから除籍す
ることがある。
また、報告者でない者も事前学習を十分に行うこと。質疑討論の過程で事前学習を十分にし
ていないと思われる者にも除籍勧告がありうる。
【テキスト、教材、参考書】
各自、判例時報から複写する。
【授業形式】
演習形式 事件担当者が報告し、その報告を基礎に討論する。
【成績評価の方法と基準】
報告と演習中の発言等を総合判定しておこなう。従来、この演習で
は、優を中心に単位を認定してきたが、今後は、厳密な単位認定を行
う予定であり、当然不可もありうる。
【履修に当たっての留意点】
2年次に行政法 I, 行政法 II を履修しておくこと。3年次学生が、演習
と行政法 I, 行政法 II を同時履修しても、事実上、演習報告ができない
であろう。
平成15年度は高野の授業負担が極めて多く、演習授業準備時間を確
保するため、参加希望者の都合を聞いて、授業曜日と校時を決定す
る。
4.3.29
金融取引法演習
授業科目名:金融取引法演習
旧・科目名:商法演習
担当教官名:遠藤 研一郎 所属:法政策
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人34
開講学期:通年 単位数:4単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
本演習は,
「金融取引」の分野のうち, 〆銚 浜 ・回収(民法の分野でいえば,担保物権および債
権総論の部分)に関する判例研究,および
義の意味での金融取引に関する関する社会的諸問題つ
いての調査・検討を行うことを目的としている。
【概要と計画】
年間通じて, ―斗徃塾磴鮓‘い垢襪箸箸發法き Φ羯詭遒 狭まらないように,より広く社会的諸問
題について,調査・検討を行なう。テーマは,受講者の関心やニーズ等を尊重しつつ,別途設定する
予定。
【教室外の学習】
必要に応じて,正規の授業時間外にも研究会を行なう予定である。また,演習の運営(発表等)のた
めには当然,毎回,下準備が必要である。
【テキスト、教材、参考書】
なし(研究テーマに応じて個別に必要な文献を調査・収集する)
【授業形式】
毎回,ゼミ生の報告と討論を中心に行なう
【成績評価の方法と基準】
総合評価
【履修に当たっての留意点】
○希望者に対しては,意思確認のための面接(ゼミ生として研究をする気
があるか否かを問い,能力は問わない)を行う。
○並行して「金融取引法」を受講することを望む
4.3.30
労働法演習
授業科目名: 労働法演習
旧・科目名:労働法演習
担当教官名:砂山 克彦 所属:法政策
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人34
開講学期:通年 単位数:4単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
労働法演習では、労働法の体系的な理解を前提にして個別のテーマ、たとえば就業規則の
変更、労働時間の算定、女子労働者と差別的取扱い、整理解雇、争議行為と賃金、労働協
約の効力などのテーマの中から、演習参加者が各自関心のあるものを選び討論する。この
ような議論の中でそれぞれの判例・学説の考方を良く理解し、労働法の体系的理解を更に
深めることが目標である。
【教室外の学習】
学生自らがテーマに関する判例・学説を調べて報告する。年度によっては、労働者派遣法、
男女雇用機会均等法、育児休業法など、最近の労働立法や外国人労働者の問題など日本が
直面している労働問題を素材にして、どのような社会的背景で立法化がなされたか、立法
によって問題はどの程度解決されたか、残された問題は何かについて調査する場合もある。
今年も東北地区労働法ゼ匆駟歉稻々臚厩臀匹忙臆辰垢詬縦蠅任△襦
【テキスト、教材、参考書】
テーマごとに教材を配布する。
【授業形式】
演習形式
【成績評価の方法と基準】
演習参加者の報告、討論への参加状況及び年度末に提出し
てもらうレポートにより成績を評価する。
【履修に当たっての留意点】
演習は相手の主張を正確に理解し、それに対して自らの主
張を的確に述べる訓練である。積極的に討論に参加するよ
うに努めること。
4.3.31
国際法演習
授業科目名: 国際法演習
旧・科目名:国際法演習
担当教官名:磯崎 博司 所属:法政策
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人34
開講学期:通年 単位数:4単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
演習の運営は、所属学生の主体的な参加を前提としており、担当学生による報告と問題提
起を基礎にして議論を進めていく予定である。国際法の講義では時間的制約のため触れられ
ないような深さまで問題を掘り下げて検討し、具体的な解決手法に即して詳細に検討する。
【概要と計画】
演習で取り上げる問題やテーマは、なるべく現代的なものを対象にするようにしている。
ただし、具体的にどれを選ぶかは、年度ごとに、演習に所属する学生の希望に基づいて決め
ることにしている。これまでに扱ってきた問題やテーマとしては、たとえば、婦人の地位、
軍縮、原子力の平和利用、漁業、捕鯨、公正取引、GATT、人権保障、開発途上国援助、
持続可能な開発PKO、地球環境、温暖化、生物多様性、ODA、条約の実施、国際組織の
役割などがあげられる。
必要な資料については、適宜、指導する。また、国連などの場で実際に用いられた生の資
料なども用いて、実際の解決にあたる現場に触れつつ、考えることができるようにする予定
である。適切な国際会議などがある場合は、それに参加できるよう考慮することとする。
対象は、3年次および4年次生であり、国際法または国際問題に対する積極的な関心が欠
かせない。ただし、国際法 気泙燭蝋餾殍´兇旅峙舛涼碓未鮗萋世靴討い襪海函△泙燭蓮△
れらを並行して履修することが必要である。
【教室外の学習】
演習で取り上げている問題について、他の学問分野や国内問題との関係について幅広く考
えるようにすることが望まれる。
【テキスト、教材、参考書】
国際条約集(山本編、有斐閣)
地球環境条約集(地球環境法研究会編、中央法規)
そのほか、必要に応じて指示する。
【授業形式】
演習形式である。
【成績評価の方法と基準】
演習における報告と議論への参加度合いによる。
【履修に当たっての留意点】
事前の調査と準備を十分に行い、主体的に参加することが必要で
ある。
4.3.32
政治過程論演習
授業科目名: 政治過程論演習
旧・科目名:政治学演習 I(政治過程論演習)
担当教官名:丸山 仁 所属:法政策
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人34
開講学期:通年 単位数:4単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
参加者の報告、質疑、討議を中心に進める。政治過程論の基礎(政治参加、選挙制度、
政党、政官関係、利益/圧力政治等)を学んでもらうと同時に、それを糧として現代政治
の実態を自ら分析、評価、展望する力、すなわち政治学的な物の見方を養うことを主たる
目標としたい。
【概要と計画】
毎回参加者の関心、問題意識に基づいてテーマを決定する。前半は、内外の政治ニュー
ス、後半は政治学(理論)の著書、論文を題材とする予定である。報告者には文献の中身
の要約と論点の提示が求められる。その後の質疑、討議では原則的に参加者全員に発言し
てもらう。
昨年度のテーマの例としては、「小泉政権の評価」、「定住外国人参政権問題」、「政
治とメディア」、「住民投票を考える」、「女性の政治参画」などがある。研究対象は、
欧米を含めた現代の政治過程及び政治理論という幅の広いものであり、各自の自発的な課
題設定を最大限尊重する。
【教室外の学習】
指定された文献を事前に精読しておくことは必須である。また時事問題を題材とするこ
とも多いので、日頃から内外の政治ニュースに親しむことが求められる。報告者には、系
統的な関連文献の読解と、(複数で報告を担当する場合)事前の討議が求められる。
【テキスト、教材、参考書】
参加者が確定してから適宜指示する。
【授業形式】
演習(報告、質疑、討議)形式
【成績評価の方法と基準】
報告、発言、出席などを総合的に評価する。
【履修に当たっての留意点】
政治過程論を履修済みか、同時に履修することを強く希望する。
4.3.33
特別研究
授業科目名: 特別研究
旧・科目名:x
担当教官名:各コース担当教官、小野 善康、(コース代表) 所属:(各講座)
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人4
開講学期:通年 単位数:4単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
特別研究は法学・経済課程の教育目標を達成するために一つの方法として設けられるも
ので、学生が、指導教官の指導の下に法律学または政治学に関する一つのテーマを自らの
研究課題として設定し、この課題を調査・研究し論文を作成することにより、研究課題を
設定する能力や調査・研究の能力を身につけることを目標とする。
【概要と計画】
3年次の演習に参加し、演習を通して自分が本格的に取り組んでみたい課題を見つけ、
指導教官の指導の下に4年次の1年間をかけて課題に取り組むというのが特別研究の最
も自然なあり方である。
【教室外の学習】
特別研究は、その性質上、学生が主体的に取り組むべきものであるから、教室外の調
査・研究が中心になる。法律学(および政治学)の分野に関する研究において、文献の
渉猟が重要なので付属図書館およびその参考調査係を利用して研究テーマに関する文献
を十分に収集することが先ず重要な作業になる(文献収集についても指導教官の指導が
必要であろう)。
論文作成に対する指導の仕方は各指導教官によって異なるであろうが、学生諸君が指
導教官に対して中間的なレポートを何度か提出してそのつど指導を受けながら論文を完
成させていくというのが一般的な研究のすすめ方である。
【テキスト、教材、参考書】
文献検索のための有益な月刊誌として『法律判例文献情報』が
あり、また月刊誌『法律時報』には「文献月報」欄がある。
【授業形式】
特別研究の論文を作成する学生は4年次に演習に参加し、演習
の教官の指導の下に特別研究の論文を作成するものとする(特別
研究のための授業はおこなわない)。
【成績評価の方法と基準】
○複数の教官(指導教官および講座が選出する教官)で成績を評
価する。
○成績評価の基準を簡潔に示すことは容易でないが、「研究テー
マに関する従来の研究を十分に踏まえていること」「論理的に
展開されていること」「実証的であること」「主張が明確であ
ること」「独自性があること」等が評価の基準になる。
【履修に当たっての留意点】
○原則として、3年次の3月末までに指導教官を決め研究テーマ
を指導教官に届ける。
○学生諸君が独力で適切な研究テーマを見つけるのは困難である
から、3年次に演習に参加し、演習の教官の指導を受けながら
3年次末までに自分が取り組んでみたい課題を見つけるのがよ
いであろう。
4.3.34
刑法演習
授業科目名:刑法演習
旧・科目名:x
担当教官名: 内田 浩 所属:
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人34
開講学期:通年 単位数:4単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
この演習では、生の判例を素材とし、受講生による活発な討論をつうじて、刑法総論に関
する知識をより確かなものにし、応用できるようにすることを目標とする。また、いかなる
結論をとるにせよ、自分の言葉で自分の考えを明らかにし、対立する意見があるときは、そ
の相手方を説得できる姿勢を身につけることも、この演習の大きな目標である。さらに、コ
ンパや合宿をつうじて、受講生相互の親睦も深めてゆきたいと考えている。
【概要と計画】
生の判例に当たり、事案の概要を正確に把握したうえで、同種の事案に対して、これまで
の判例がとった結論あるいは理論構成の異同、それらに対する学説の対応を分析する。選択
する判例は、原則として各自の自由とするが、自らが選択した判例に関する論点は全て網羅
することとする。したがって、一つのテーマにつき、2、3 週かけて討論することが通例であ
る。
【教室外の学習】
ニュース報道、とくに新聞には必ず目を通し、現実の社会で起きている犯罪に注目するこ
とで、刑法を身近に感じられるように努力していただきたい。
【テキスト、教材、参考書】
テキスト:刑法判例百選(1)総論[第 4 版](有斐閣、1997 年、
1800 円+税)。小六法(最新版・平成 15 年版)は各自が必ず用意す
ること。岩波・コンパクト六法、有斐閣・ポケット六法などがお勧
めである。その他の参考書類については、開講時に追って指示する。
【授業形式】
演習形式。報告者が作成したレジュメを基に、報告者の発表、質疑応
答という形式で進める。
【成績評価の方法と基準】
演習の出席率、報告内容、質疑応答の内容、積極的な発言態度など、
日ごろの演習を基に評価する。
【履修に当たっての留意点】
演習の主役はあくまで受講生なのであるから、報告者はもちろん、
それ以外の者も十分な予習をし、討論に積極的に参加することが必要
不可欠な条件である。演習の場においてこそ、存分に「表現の自由」
を行使していただきたい。「お葬式ゼミ」にする気は毛頭ない。した
がって、発言恐怖症がある場合には、それを克服する気構えのある意
欲的な者の受講が望まれる。
4.3.35
政治学 (政治過程)
授業科目名:政治学 (政治過程)
旧・科目名:x
担当教官名:丸山 仁 所属:法政策
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人12
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
本講義では、初学者を念頭に、単に政治学の知識を得るだけでなく、何より現実の政治
への関心を高め、政治学的な思考法を身につけてもらうことを主眼とする。題材として時
事問題も適宜取り上げる。「覚える」よりも、講義を「聞いて考える」(授業後に何度か
感想を提出してもらう)、テキストを「読んで考える」(小論文を書いてもらう)ことを
重視する。
【概要と計画】
欧米との比較も視野におきながら、現代日本の政治過程の現況を概観すると同時に、そ
のために必要な政治学(政治過程論)の基礎知識・理論を解説する。さらに「ニュー・ポ
リティクス」をキーワードに、「新しい政治的価値観」、「新しい政治的争点」、「新し
い政治的アクター」、総じて「新しい政治」の可能性にも言及する。
1−授業・テキストの狙いについて(ガイダンス)(1回)
2−小泉現象と田中(康夫)現象を考える(序論)(2∼3回)
3−政治的無関心と無党派層(政治意識・投票行動論概論)(3∼4回)
4−日本型民主主義の「目詰まり」(政党論概論と現代日本政治概論)(4∼5回)
5−「静かな革命」と日本政治(ニュー・ポリティクス論序説と授業のまとめ)
(2∼3回)
【教室外の学習】
指定された文献を事前、事後に精読しておくことは必須である。また時事問題を題材と
することも多いので、日頃から内外の政治ニュースに親しむことが求められる。さらに小
論文の準備として、各自の問題関心に応じた系統的な関連文献の読解を勧める。
【テキスト、教材、参考書】
テキスト
畑山敏夫・平井一臣(編)、実践の政治学、法律文化社、2001 年
参考書
賀来健輔・丸山仁(編)、ニュー・ポリティクスの政治学、2001 年
【授業形式】
講義形式
【成績評価の方法と基準】
小論文試験、レスポンスカード、出席で評価する。比重は6:3
:1である。
【履修に当たっての留意点】
2年次以降に政治学(政治理論)を合わせて履修することを希望
する。
4.3.36
行政学I
授業科目名:行政学I
旧・科目名:
担当教官名:田島 平伸 所属:岩手県立大学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人2
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
本講義では、できるだけ行政学の基本的な知識を教えたい。現実を観察し、分析する上
で重要な行政現象を貫く論理やものごとの筋道を理解することに重点をおくつもりである。
また、現実の世界と深くかかわる行政学を学ぶためには優れた書物を精読することがまず
大切であるが、それに加えて現実の世界をよく観察し書物に書かれていることと結び付け
て考え、理解することが重要である。学生諸君には、マスメディアを通じて日々伝えられ
る行政に関する出来事に対して貪欲な好奇心をもち、現実の問題を鋭く分析できる感覚を
養ってもらいたい。
なお、以下の内容を講義する予定である。
第1週 オリエンテーション、
第2週∼第4週 行政をみる眼、
第5週∼第7週 大規模社会のなかの行政、
第8週∼第 11 週 日本の行政を支える制度と考え、
第 12 週∼第 14 週 市民の暮らしと行政、
第 15 週 試験
【テキスト、教材、参考書】
西尾勝『行政学』有斐閣
【授業形式】
講義形式
【成績評価の方法と基準】
課題レポート及び筆記試験の結果によって評価する。
評価の際の割合は、レポート30%、試験70%で評価する。
【履修に当たっての留意点】
特になし
4.3.37
行政学II
授業科目名:行政学II
旧・科目名:
担当教官名:田島 平伸 所属:岩手県立大学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人2
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
本講義では、最近のわが国の行政課題について検討する予定である。また、行政学
上げることができなかった官僚制とアメリカ行政学についても言及したい。
なお、以下の内容について講義する予定である。
第1週∼第2週 中央集権と地方分権、
第3週∼第4週 地方分権改革、
第5週∼第6週 行政改革、
第7週∼第8週 政策形成・決定プロセス、
第9週 行政責任、
第 10 週∼第 12 週 官僚制とは何か、
第 13 週∼第 14 週 アメリカ行政学の展開、
第 15 週 試験
【テキスト、教材、参考書】
西尾勝『行政学』有斐閣
【授業形式】
講義形式
【成績評価の方法と基準】
課題レポート及び筆記試験の結果によって評価する。
評価の際の割合は、レポート30%、試験70%で評価する。
【履修に当たっての留意点】
特になし
気納茲
4.3.38
行政法(救済法)
授業科目名:行政法(救済法)
旧・科目名:行政法II
担当教官名:高野 修 所属:法政策
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人2
開講学期:後期 単位数:4単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】行政専門職希望者向けのある程度高度な知識の習得
授業の概要
行政救済法の基本的内容を概説する。
授業計画
テーマ1 行政救済法の概略
テーマ2 国家補償法
テーマ3 国家賠償法
テーマ4 行政訴訟法
テーマ5 行政争訟
【教室外の学習】教科書、参考判例は、必ず事前に読んで授業に出席すること。
【テキスト、教材、参考書】
学生の希望により、学生が自分たちで印刷等を行うという条件で、講
義レジュメを配布する。
教科書:藤田宙靖著『行政法 I』青林書院、又は、
塩野宏著『行政法 II』有斐閣、
参考書:
『行政判例百選 II』
【授業形式】
講義形式 但し、こちらから適宜質問を出すので積極的に答えるよう
期待する。
【成績評価の方法と基準】
期末試験又はレポートによる。単位のための試験としてではなく、学
外で通用するしっかりした知識が身に付いているか確認する。従っ
て、相当高度な成績を期待している。
それに及ばない者は落第。
【履修に当たっての留意点】
3年次で、前期開講の行政法Iと合わせて履修することが一番望まし
い。
3年次で、行政法演習を履修しようとする者は、2年次でこの科目も
履修しておくこと。
後期集中型 木、金 7・8校時
4.3.39
政治学(政治理論)
授業科目名:政治学(政治理論)
旧・科目名:
担当教官名:丸山 仁 所属:法政策
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人2
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
受講者は学生としてのみならず、市民、また主権者として必要な政治学の基本的教養を
身につけ、それを前提として、日本政治の行方を自ら展望することが期待される。
本講義では、単に政治学の知識を得るだけでなく、政治学的な思考法を身につけ、自ら
問題を発見し、自ら考える姿勢で参加してもらいたい。「覚える」よりも、講義を「聞い
て考える」(授業後に何度か感想を提出してもらう)、テキストを「読んで考える」(試
験で小論文を書いてもらう)ことを重視する。
【概要と計画】
比較政治学(欧米と日本)の視点も踏まえながら、ニュー・ポリティクス理論を中心に
現代の政治理論を概観すると同時に、日本を含む先進諸国における新しい政治的価値観、
新しい政治的争点、新しい政治的アクター、総じて「新しい政治」の展望を論じる。
1−授業・テキストの狙いについて(ガイダンス)(1回)
2−「静かな革命」としての政治変動(ニュー・ポリティクス論概論)(2∼3回)
3−「旧い政治」と「新しい政治」(欧州政治と日本政治ー共通点と相違点)(3∼4回)
4−緑の政治と新保守主義・新しい社会民主主義の政治(現代欧州政治概論)(4∼5回)
5−民主主義のバージョンアップを目指して(政治参加論と政党再編論)(2∼3回)
6−日本における「新しい政治」(授業のまとめ)(1回)
【教室外の学習】
指定された文献を事前、事後に精読しておくことは必須である。また時事問題を題材と
することもあるので、日頃から内外の政治ニュースに親しむことが求められる。さらに小
論文の準備として、各自の問題関心に応じた系統的な関連文献の読解を勧める。
【テキスト、教材、参考書】
賀来健輔、丸山仁(編)、ニュー・ポリティクスの政治学、ミネ
ルヴァ書房、2000年(テキスト)
参考文献については適宜指示する。
【授業形式】
講義形式
【成績評価の方法と基準】
小論文(期末試験)、レスポンスカード(数回)、出席で評価す
る。比率は6:3:1である。
【履修に当たっての留意点】
政治学(政治過程)を履修済みか、後に履修することを希望する
。
4.3.40
国際法(領域)
授業科目名:国際法(領域)
旧・科目名:
担当教官名:磯崎 博司 所属:法政策
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人2
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
現在の国際社会とそれを形作っている国際法について講義する。
【概要と計画】
現在の世界の特徴を理解するために、近代国家の成立過程の検討にも時間を割くが、主に
、現在の世界で実際に起きていることがらを素材にして、生きている国際社会を理解できる
ように配慮する。
国際法(領域)は、主に、国際法の総論に関わる。国家の基本的な権利義務、国家の権利
の及ぶ範囲、人権保障、国際組織の地位などを扱う。たとえば、自国民の保護はどのように
行われるか、外国人労働者はどのような扱いを受けているか、コメの自由化とウルグァイ・
ラウンドとの関係は、半導体や自動車の輸出がなぜ問題になるのか、海についてはどのよう
な権利が行使できるのか、どの高さから宇宙空間なのか、使用済みの人工衛星はどうするの
か、また、プルトニウムの輸送が大騒ぎされたのはなぜか。
以上のような、新聞やテレビなどに頻繁に登場する国際問題について考えていくこととす
る。特に、それらの問題の背景、問題の本質、解決のためのルール、必要とされる解決努力
などを検討し、問題の正確な理解と把握を手助けする。講義はテーマごとに計画的に進めて
行くが、重要な問題が発生した場合は、随時、取り上げる。
動いている現在の世界を取り扱うため、分かりやすい面もあるが、教科書や参考文献がな
いものも多い。そのため、新聞などのマスコミ情報を正確に判断することと、法的観点から
とらえることが必要とされる。それを補うため、報道されていないようなことも含め、なる
べく信頼し得る公的な一次資料に基づいて解説を行う。
なお、国際法科目は、どの科目から受講しても良いように構成されている。
【教室外の学習】
【テキスト、教材、参考書】
国際法講義(波多野・小川編、有斐閣)
国際条約集(山本編、有斐閣)
【授業形式】
講義形式による。
【成績評価の方法と基準】
前期末のテストによる。
【履修に当たっての留意点】
国際ニュースなどに関心を持ち、特に、国際問題と地方社会との
関係に注意を払うことが必要である。
4.3.41
国際法(紛争)
授業科目名:国際法(紛争)
旧・科目名:
担当教官名:磯崎 博司 所属:法政策
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人2
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
現在の国際社会とそれを形作っている国際法について講義する。
【概要と計画】
国際法(紛争)は、安全保障、紛争の平和的解決、紛争の強制解決、違反に対する制裁措
置、安全保障理事会の役割などを扱う。たとえば、PKOの根拠は何か、米軍のイラク攻撃
は許されるか、アフガニスタン問題やパレスチナ問題の背景と現状、日本の自衛隊にはどの
ような役割が求められているのか、ソマリアやボスニア・ヘルツェゴビナの混乱状態の原因
は何かなどを検討する。
以上のような、新聞やテレビなどに頻繁に登場する国際問題について考えていくこととす
る。特に、それらの問題の背景、問題の本質、解決のためのルール、必要とされる解決努力
などを検討し、問題の正確な理解と把握を手助けする。講義はテーマごとに計画的に進めて
行くが、重要な問題が発生した場合は、随時、取り上げる。
動いている現在の世界を取り扱うため、分かりやすい面もあるが、教科書や参考文献がな
いものも多い。そのため、新聞などのマスコミ情報を正確に判断することと、法的観点から
とらえることが必要とされる。それを補うため、報道されていないようなことも含め、なる
べく信頼し得る公的な一次資料に基づいて解説を行う。
なお、国際法科目は、どの科目から受講しても良いように構成されている。
【教室外の学習】
国際法の背景にある実世界を理解することが重要であるため、新聞報道を含め世界の動向
に注意を払うことが必要である。
【テキスト、教材、参考書】
国際法講義(波多野・小川編、有斐閣)
国際条約集(山本編、有斐閣)
【授業形式】
講義形式による。
【成績評価の方法と基準】
原則として、後期末のテストによる。
【履修に当たっての留意点】
国際ニュースなどに関心を持ち、特に、国際問題と地方社会との
関係に注意を払うことが必要である。
4.3.42
国際法(環境)
授業科目名:国際法(環境)
旧・科目名:
担当教官名:磯崎 博司 所属:法政策
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人2
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
この講義では、先ず、環境問題の広がりと国際的対応に触れる。次に、それらに関連する
条約の概略を示すとともに、国内での問題状況と関連する国内法令にも触れる。その講義に
あたっては、わかりやすい事例または判例などをできるだけ参考にすることにより、具体的
な問題に対して環境関連法がどのように対応してきているか、また、残された課題は何かを
探ることとする。
【概要と計画】
近年、環境問題は多様化してきている。それとともに環境問題の解決は、社会、経済、文
化および自然科学の各分野と深く関わりを持つようになっており、広い視野からの対応が必
要とされている。したがって、環境に関わる法律はそのような他分野に関わる法律との調整
および連携を必要としている。また、汚染などの影響は人為的な国境では止めることができ
ないため、国際協力を必要とする。
問題別には、先ず、温暖化、オゾン層破壊、酸性雨、有害物質規制、生物多様性の保全、
野生動植物および生態系の保全、生物資源の利用、遺伝資源の利用に関する新しい制度など
を取り上げる。具体的には、それらへの対応状況とともに、関連する諸条約を検討する。並
行して、それらの問題に関する国内状況を取り上げ、代表的な事例やそれらに関わる法令に
ついて検討する。
関連する条約等においては様々な対策が検討されており、それに伴い新しい国際制度およ
び国内制度が順次設定されている。そのため、できるだけ最新の動向を示して、現実に即し
た問題解決のための法的対応を考えていくこととする。
講義はテーマごとに計画的に進めて行くが、重要な問題が発生した場合は、随時、取り上
げる。
動いている現在の世界を取り扱うため、分かりやすい面もあるが、教科書や参考文献がな
いものも多い。そのため、新聞などのマスコミ情報を正確に判断することと、法的観点から
とらえることが必要とされる。それを補うため、報道されていないようなことも含め、なる
べく信頼し得る公的な一次資料に基づいて解説を行う。
なお、国際法科目は、どの科目から受講しても良いように構成されている。
【教室外の学習】
国際法の背景にある実世界を理解することが重要であるため、新聞報道を含め世界の動向
に注意を払うことが必要である。
【テキスト、教材、参考書】
教科書: 磯崎博司『国際環境法』信山社
参考書: 石野・磯崎・岩間・臼杵編『国際環境事件案内』信山社
参考書: バイオインダストリー協会『生物資源アクセス』東洋経
済新報社
【授業形式】
講義形式による。
【成績評価の方法と基準】
原則として、後期末のテストによる
【履修に当たっての留意点】
国際ニュースなどに関心を持ち、特に、国際問題と地方社会との
関係に注意を払うことが必要である。
4.3.43
商法(総則・商行為)B
授業科目名:商法(総則・商行為)B
旧・科目名:
担当教官名:根本 伸一 所属:弘前大学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人2
開講学期:後期集中 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
商法総則および商行為の基本的な制度等を理解すること。解釈論上の重要な論点につい
て、判例・学説の現状を踏まえた解釈論を文章として表現できること。
【概要と計画】
商法(総則・商行為)という科目は、商法という名前の法律(法典)のうちの第一編総
則(§1-§51)および第三編商行為(§501-§683)に規定されている制度や条文を、直接
の考察対象としている。
商法学者は商法は企業に関する法であるという。しかし逆に、企業に関する法は商法だ、
とはいえない。これはどういうことかというと、企業に適用される法にはさまざまなもの
があるが、規制のタイプを異にしつつも相互に関連しあっている。そこで、このことを前
提としたうえで、商法はそのうち、とりわけ営利企業を中心的な対象とする私法である、
ということなのである。
商法(総則・商行為)では、商法が私法に属するということの意味と限界を踏まえつつ、
企業に対する様々な法規制を視野に入れながら、 ヾ覿箸箸いΑ崛反ァ廚亡慙△垢觧篷ゝ
制と、
覿箸旅圓Α崋莪 」に関連する私法規制の両面にわたって、基本的な考え方を講
義する。主として、 ,鬘繊↓△鬘造納茲螳靴 。
講義予定は、最初の講義時に配布するが、おおむね以下の内容を順に講義する。
企業の諸形態、商号、商業登記、商業使用人、代理商、営業・営業譲渡、商業帳簿、
資産評価、商事売買・担保、消費者との取引、仲立、問屋、有価証券、運送・倉庫取引、
金融取引。
【テキスト、教材、参考書】
大塚英明ほか『商法総則・商行為法』(有斐閣、2001 年)。
参考書:その都度指示する。六法(小型のものでよい)必携。
【授業形式】
講義形式。
【成績評価の方法と基準】
講義の最後に筆記試験を行う。
【履修に当たっての留意点】
商法 II・III を履修しなくても、商法Iを履修することができます。
ただし、商法も含めた他の民事法科目を並行して履修することが望ま
しいことはもちろんです。
4.3.44
経済法I
授業科目名:経済法I
旧・科目名:
担当教官名:稗貫 俊文 所属:北海道大学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人2
開講学期:前期集中 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
日本の競争政策の基本的な理念を理解し、独禁法の基礎概念を修得する。次に、公正取引
委員会の行政的な法執行、民事裁判による独禁法の適用、刑事裁判における独禁法の運用
の手続きを概観する。そのうえで、私的独占、不当な取引制限、不公正な取引方法、企業
結合規制の具体的な事件を素材に、日本の独占禁止法の運用実態を理解し、独禁法の解釈
運用に一定の能力を身につける。
【概要と計画】
経済法を夏期休暇中に2回に分け、概ね次の内容で行う。
経済法I
1日目 独占禁止法の理念と歴史
2日目 独禁法の基礎概念 独禁法の運用(行政、民事、刑事)
3日目 私的独占・企業結合。
4日目 不当な取引制限(1) 試験を行う
経済法 II 5日目 不当な取引制限(2)
6日目 不当な取引制限(3) 不公正な取引方法(1)
7日目 不公正な取引方法(2)
8日目 不公正な取引方法(3) 試験を行う
【テキスト、教材、参考書】
テキスト:岸井ほか「アルマ経済法4版」有斐閣
独禁法審決判例判例百選(第6版)
参考書:実方謙二「独占禁止法(4版)」有斐閣
根岸哲。舟田正之「独占禁止法概説」有斐閣
【授業形式】
【成績評価の方法と基準】
出席3割と試験7割で評価する。試験問題は講義に出ていれば容易に
解答できる問題(7割程度)を主体とし、少し考える問題(3割程度)
を加えて出題する予定。
【履修に当たっての留意点】
経済法 気鳩从冕´兇領省 の履修が必要である。
4.3.45
経済法II
授業科目名:経済法II
旧・科目名:
担当教官名:稗貫 俊文 所属:北海道大学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人2
開講学期:前期集中 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
日本の競争政策の基本的な理念を理解し、独禁法の基礎概念を修得する。次に、公正取引
委員会の行政的な法執行、民事裁判による独禁法の適用、刑事裁判における独禁法の運用
の手続きを概観する。そのうえで、私的独占、不当な取引制限、不公正な取引方法、企業
結合規制の具体的な事件を素材に、日本の独占禁止法の運用実態を理解し、独禁法の解釈
運用に一定の能力を身につける。
【概要と計画】
経済法を夏期休暇中に2回に分け、概ね次の内容で行う。
経済法I
1日目 独占禁止法の理念と歴史
2日目 独禁法の基礎概念 独禁法の運用(行政、民事、刑事)
3日目 私的独占・企業結合。
4日目 不当な取引制限(1) 試験を行う
経済法 II 5日目 不当な取引制限(2)
6日目 不当な取引制限(3) 不公正な取引方法(1)
7日目 不公正な取引方法(2)
8日目 不公正な取引方法(3) 試験を行う
【テキスト、教材、参考書】
テキスト:岸井ほか「アルマ経済法4版」有斐閣
独禁法審決判例判例百選(第6版)
参考書:実方謙二「独占禁止法(4版)」有斐閣
根岸哲。舟田正之「独占禁止法概説」有斐閣
【授業形式】
【成績評価の方法と基準】
出席3割と試験7割で評価する。試験問題は講義に出ていれば容易に
解答できる問題(7割程度)を主体とし、少し考える問題(3割程度)
を加えて出題する予定。
【履修に当たっての留意点】
経済法 気鳩从冕´兇領省 の履修が必要である。
4.3.46
国際政治学I
授業科目名:国際政治学I
旧・科目名:
担当教官名:信夫 隆司 所属:岩手県立大学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人2
開講学期:前期集中 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
「国際政治学 機廚任蓮 餾歙 治とはどのようなものであるかを理解してもらうために、
地球環境問題を取り上げで講義する。この問題は、安全保障あるいは国際政治経済と並ん
で、今日、主要な国際政治上のテーマとなっている。この授業では、われわれの身近な環
境問題から入り、主要な地球環境問題を説明し、さらに、地球温暖化を中心に、その現状、
国際社会の取り組み、地球環境問題解決の難しさ、国内での取り組み等を理解できるよう
にする。また、地球環境問題に対する国際社会の動きも概観する。
【概要と計画】
この授業は集中講義であるため、その特性を活かし、可能なかぎり多くのビデオ教材を
用い、視覚的に、地球環境問題を理解できるようにする。なお、以下に授業計画の概要を
記すが、これはあくまでも目安であり、内容に変更があるかもしれないことをお断りして
おく。
地球環境問題に関しては、つぎのテーマを取り上げる。(1) 岩手の環境問題を考える
(松尾鉱山と北上川清流化)、(2) 大気に関する地球環境問題(温暖化、オゾン層の破壊、
酸性雨)、自然環境に関する地球環境問題(野生生物の種の減少、森林破壊、砂漠化)、
その他の地球環境問題、(3) 地球温暖化の原因、対策(国際・国内)、問題点、(4) 地球環
境問題に関する国際社会の動き。
【教室外の学習】
講義内でビデオ教材の感想などをレポートとして提出してもらう。
【テキスト、教材、参考書】
未定
【授業形式】
講義が中心であるが、可能なかぎりビデオ教材を利用し、視覚的
に、
地球環境問題を理解できるようにする。
【成績評価の方法と基準】
レポートならびに前期・後期の学期末筆記試験の結果により評価
す
る。評価の際の割合は、レポート 40 %、試験 60 %を目安として総合
的
に評価する。なお、合格の目安は、全体の 60 %である。
【履修に当たっての留意点】
地球環境問題、とりわけ地球温暖化問題が、国際政治の世界にお
い
てどのように議論されているかに関心のある学生は、是非、受講し
て
下さい。ビデオを見るだけでも考えさせられるところが多々あると
思
います。
なお、集中講義であり、また、ビデオの時間の関係で、講義時間
が
変則になる場合があることを予めお断りしておきます。時間につい
て
は、掲示に十分注意しておいて下さい。
4.3.47
国際政治学II
授業科目名:国際政治学II
旧・科目名:
担当教官名:信夫 隆司 所属:岩手県立大学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人2
開講学期:後期集中 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
「国際政治学 II」では、第二次世界大戦後の国際政治の歴史を中心に講義を進める。と
くに、第二次世界大戦以降の冷戦の進展とその終焉が中心的テーマとなる。これは、国際
政治の世界とはどのようなものであるか、われわれは過去とどのように異なる世界に生き
ているかを理解してもらうためである。また、可能であれば、国際政治の理論についても
取り上げる。国際政治の世界全般を理解する方法にどのようなものがあるかに触れてもら
おうと思う。
【概要と計画】
この授業は集中講義であるため、その特性を活かし、可能なかぎり多くのビデオ教材を
用い、視覚的に、冷戦ならびにその終焉を理解できるようにする。なお、以下に授業計画
の概要を記すが、これはあくまでも目安であり、その時々に起る国際事象などにより、内
容の変更があるかもしれないことをお断りしておく。
国際政治の歴史に関しては、つぎのようなテーマを取り上げる予定である。(1) 冷戦の
始まり、(2) ベルリンの壁、(3) 朝鮮戦争、(4) キューバ・ミサイル危機、(5) ベトナム
戦争、(6) ベルリンの壁の崩壊、(7) ソ連邦の崩壊。それぞれのテーマに関して、優れた
ドキュメンタリー・ビデオが存在する。たとえば、キューバ危機に関しては、「十月の悪
夢」があり、ベルリンの壁の崩壊に関しては、「ヨーロッパ・ピクニック計画」がある。
これらは映画以上に感動的であり、是非、鑑賞して欲しい。
また、国際政治の理論に関しては、(1) 国際政治の理論とは何か、(2) ネオリアリズム、
(3) ネオリベラル制度主義、(4) コンストラクティヴィズムなどをテーマとして考えてい
る。
【教室外の学習】
講義内でビデオ教材の感想などをレポートとして提出してもらう。
【テキスト、教材、参考書】
未定
【授業形式】
講義が中心であるが、可能なかぎりビデオ教材を利用し、視覚的
に、
国際政治の世界を理解できるようにする。
【成績評価の方法と基準】
レポートならびに前期・後期の学期末筆記試験の結果により評価
す
る。評価の際の割合は、レポート 40 %、試験 60 %を目安として総合
的
に評価する。なお、合格の目安は、全体の 60 %である。
【履修に当たっての留意点】
第二次世界大戦後の国際政治、とりわけ、冷戦やその終焉に関心
の
ある学生は、是非、受講して下さい。ビデオを見るだけでも考えさ
せ
られるところが多々あると思います。
なお、集中講義であり、また、ビデオの時間の関係で、講義時間
が
変則になる場合があることを予めお断りしておきます。時間につい
て
は、掲示に十分注意しておいて下さい。
4.4
経済コース
4.4.1
理論経済学II
授業科目名: 理論経済学II
旧・科目名:経済学特講
担当教官名:漆崎 健治 所属: 岩手県立大学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人34
開講学期:通年 単位数:4単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
マクロ経済学(国民所得分析)およびミクロ経済学(価格分析)よりなる近代経済学の共
有財産としての基礎理論のうち、ここではミクロ(微視的)経済学の内容およびインプリケ
イションを、体系的かつ具体的に展開する。
【概要と計画】
ミクロ経済学 気 よびミクロ経済学 兇任蓮⊂暖餽堝阿 よび生産行動を、個々の家計(も
しくは個人)および企業の合理的(もしくは最適化)行動として解釈し、比較的厳 蜜な論
理の展開を行うとともに、市場経済が資源配分の効率性に対していかなる意味を もつかを
明らかにする。現代の経済学の基本的な考え方を説明するに当っては、数式の 多用を避け
、具体的事例を引用するとともに、抽象的な命題についてもその現実的な意 味あいを明ら
かにするように努めたい。
第1週−第2週 ミクロ経済学とは
3 − 5 消費者行動の理論
6 − 7 消費者行動の理論の展開
8 消費者行動と需要曲線
9 −12 生産者行動の理論
13 利潤最大化行動と供給曲線 (ここまで ミクロ経済学 機
14 −15 市場均衡と資源配分
16 −20 独占の理論(独占、独占的競争、寡占)
21 −23 市場の失敗
24 −26 異時点間の資源配分 (ここまで ミクロ経済学 供
【教室外の学習】
なし
【テキスト、教材、参考書】
テキスト:伊藤元重『ミクロ経済学』、日本評論社、1999年、
¥3000
【授業形式】
通常の講義による
【成績評価の方法と基準】
学期末テストを含め、前期2回、後期2回の試験(持込み不可)に
よる。なお出席点も加味する(試験80点、出席点20点)。
【履修に当たっての留意点】
理由なくして試験を欠席すると、ゼロ点扱いとなる。
4.4.2
会計学
授業科目名:会計学
旧・科目名:会計学
担当教官名:宮井 久男 所属:岩手県立大学宮古短期大学部
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人34
開講学期:通年 単位数:4単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
<授業の方針>
会計学の基礎知識を修得し、企業の財務諸表を「読む」力をつける。
<概要と計画>
会計は、企業の経済活動を簿記の技術等によって計数的に測定し、その結果(経営成績
と財政状態等)を財務諸表にまとめて外部の利害関係者に報告する。今日の会計は、法律
の影響を強く受け、社会的な制度のもとで行われる。そして、その基盤として会計方法・
会計の論理を研究する会計学が存在する。
そこで、本科目「会計学」では、会計学の基礎知識を修得し、会計制度に関連させなが
ら、財務諸表の作成される仕組みとその内容の理解を深めていく。また、近年、会計の国
際化が進展し、日本における会計ビックバンが現実のものとなりつつある。その変化の過
程も随時取り上げていく。
授業では、これまで簿記を学んだことのない学生にも理解できるように、基礎的な簿記
の手順も含めて進めていく。
第1週∼2週:会計の役割
第3週∼6週:利益計算の仕組み
第7週∼9週:利益計算のルール
第10週∼15週:当座資産と棚卸資産
第16週∼19週:固定資産と繰延資産
第20週∼23週:営業上の負債と他人資本
第24週∼27週:自己資本の充実と利益処分
第28週:時価主義会計
第29週:年金会計
第30週:キャッシュフロー計算書
【テキスト、教材、参考書】
桜井久勝『会計学入門』日本経済新聞社
【授業形式】
講義形式
【成績評価の方法と基準】
中間・期末試験及び出席状況を総合評価する。
【履修に当たっての留意点】
4.4.3
財政学
授業科目名: 財政学
旧・科目名:財政学
担当教官名:井上 博夫 所属:経済システム
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人234
開講学期:後期 単位数:4単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
財政学は、政府の経済活動と国民経済との相互作用を対象とする経済学です。
今日、政府の規模もその役割も非常に大きなものになっています。その一方で、こうした
「大きな政府」を批判する意見も強まってきました。このように国民経済において大きな比
重を占めるに至った現代資本主義国家の財政について、歴史・制度・理論・現状分析の視点
から分析し、あわせて現代の政府と財政の問題点について検討します。
【概要と計画】
後期、週2回開講する集中方式で行います(4単位)。
1 財政学とは
2 財政と財政思想のあゆみ
3 市場と政府の役割
4 公共支出
5 租税・社会保障負担
6 公債
7 財政投融資
8 予算制度と財政民主主義
9 現代財政の諸問題 (1) 経済のグローバル化
10 現代財政の諸問題 (2) 環境問題
11 現代財政の諸問題 (3) 社会保障
12 現代財政の諸問題 (4) 地方財政と地方分権
【教室外の学習】
レポートを数回提出してもらいます。
【テキスト、教材、参考書】
プリントを配付します。参考文献リストを講義の時に配付します。
【授業形式】
講義形式
【成績評価の方法と基準】
出席 (20\%)、レポート (30\%)、試験 (50\%) で評価する。
【履修に当たっての留意点】
「財政学」と「地方財政論」を隔年で開講しています。
(「財政学」2003、2005 年度開講、「地方財政論」2004 年度開講)
財政学は、財政一般および国の財政を中心に講義しますので、地方
財政についてさらに学びたい学生は、「地方財政論」を履修してく
ださい。
4.4.4
金融論
授業科目名: 金融論
旧・科目名:金融論
担当教官名:鴨池 治 所属:東北大学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人34
開講学期:後期 単位数:4単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
金融論I及び金融論 II のシラバスを参照のこと。
両方を受講して,金融論4単位となる。
【テキスト、教材、参考書】
【授業形式】
【成績評価の方法と基準】
【履修に当たっての留意点】
4.4.5
国際経済論
授業科目名: 国際経済論
旧・科目名:国際経済論
担当教官名:菊池 孝美 所属:経済システム
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人234
開講学期:前期 単位数:4単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
国境を越えて資本や人が移動し、日常生活が世界の動きに大きく左右される現在におい
て、国際経済の仕組みや実態を学ぶことは益々重要になっている。本講義では、国際経済
の基礎知識の習得と激動する現代世界経済の特徴と問題点を把握することを目指す。
最初に国際経済の仕組みを理解する上で不可欠な基礎知識を学び、次に第二次大戦後に
生起した世界経済の諸問題を検討し、最後に 1980 年代から現在までの世界経済の構造変化
の特徴をヨーロッパ経済を中心に考察する。
【概要と計画】
講義内容
序章 国際経済論とは何か。
第1章 国際経済の基礎知識
外国為替の仕組み
外国為替相場
国際収支の仕組み
国際通貨
第2章 現代国際経済の諸問題
IMF 体制の成立と崩壊
GATT と貿易の自由化
直接投資と多国籍企業の発展
欧州統合の展開
南北問題の登場
第3章 1980 年代以降の世界経済の構造変化
【テキスト、教材、参考書】
テキスト 秦忠夫他著『国際金融のしくみ 新版』有斐閣,2002 年
参考書 上川孝夫他編『現代国際金融論』有斐閣,1999 年
日本銀行国際収支統計研究会『国際収支』東洋経済新報社,2000 年
奥泉清・佐藤秀夫編『90 年代の世界経済』創風社,1995 年
佐藤秀夫『国際経済の理論と現実』ミネルヴァ書房,2001 年
田中素香他著『現代ヨーロッパ経済』有斐閣,2001 年ほか。
【授業形式】
講義形式
【成績評価の方法と基準】
定期試験の成績、レポート、出席の総合評価
【履修に当たっての留意点】
新聞,雑誌,テレビなどを通じて世界と日本の経済の動きを常に観
察することを希望する。
前期集中(月曜日3・4校時,火曜日3・4校時)。
4.4.6
社会保障論
授業科目名: 社会保障論
旧・科目名:社会保障論
担当教官名:藤原 千沙 所属:経済システム
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人234
開講学期:前期 単位数:4単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
この授業では,セイフティネット (安全網) と呼ばれる社会保障をとりあげ,私たちが生活
を営むうえでどのように制度が組み込まれているのか,また,日本の雇用システム,税制,
男女の働き方や暮らし方など,社会全体の構造とどのようにかかわっているのかについて考
察する。
現状分析を基本とするが,制度が展開してきた歴史や諸外国との比較も視野に入れなが
ら,日本社会の特質を検討していきたい。
【概要と計画】
1 社会保障の位置づけ
イメージ/概念/目的/範囲
2 社会保障の歴史
思想の展開/制度の沿革
3 社会保障の内容
体系/行政機構/総費用(給付と負担)
4 社会保障制度のしくみ
(1)公的扶助
(2)年金制度
(3)医療保険
(4)介護保険
(5)雇用保険(失業手当,雇用政策)
(6)労働災害補償
(7)児童手当
(8)社会福祉サービス
5 社会保障と社会政策
税制(財政福祉)/企業福祉/労働政策/家族政策/住宅政策
6 社会保障の課題――まとめ
【教室外の学習】
授業期間中に小レポートを課す
【テキスト、教材、参考書】
川村匡由『社会保障論(第 3 版)』
ミネルヴァ書房,2001 年(2400 円)
その他,毎回資料を配布する。
【授業形式】
講義形式
【成績評価の方法と基準】
夏期休業中の課題レポート(70 点)+
授業期間中の小レポート(20 点)+出席点(10 点)= 100 点
【履修に当たっての留意点】
半期集中型(4 単位)科目である。
週 2 回「水曜 3・4 限」「木曜 5・6 限」をともに履修すること。
4.4.7
環境経済論I
授業科目名: 環境経済論I
旧・科目名:環境経済論
担当教官名:笹尾 俊明 所属:環境科学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人2
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
経済学は自然環境をどのように捉えご超 問題に対してどのような貢献ができるのかを考
る。まず、環境と経済との関係に注目し、環境問題が発生する経済的要因について考え、従
来の経済学が自然環境をどのように捉えてきたのかを見る。そして、現在の環境経済学の主
流となっている考え方を学び、環境保全型の社会経済へと転換するための方策を考える。こ
の講義では環境経済学の基礎的な考え方について、複雑な数式は用いず、図などを用いた直
感的な理解ができることを目標とする。
【概要と計画】
第1∼3回 環境経済学とは
・環境問題と世界経済の現状
・環境と経済との関わり
・環境経済学の概略
第4∼6回 市場メカニズムの基礎
・消費者の行動
・企業の行動
第7∼10 回 市場メカニズムの限界とその古典的対処法
・外部性の発生
・外部性の内部化
・コースの理論
第 11∼12 回 政府の失敗
・政治過程 ・環境問題特有の問題
第 13∼14 回 費用便益分析
・費用と便益
・費用便益分析
第 15 回 予備日
【教室外の学習】
講義内容の復習やレポート課題をきちんと行うこと。また、各種メディアを利用して、常
に具体的な環境問題に関心を向けておくこと。
【テキスト、教材、参考書】
テキスト:特に指定しない。講義レジュメを配布する。
参考書:バリー・C・フィールド 超 経済学入味(日本評論社)
R.K. ターナー他 (大沼あゆみ訳) 超 経済学入 (東洋経済新報社)
など。
その他、講義内で適宜示す。
【授業形式】
講義形式。なお、月に 1 回リアクションペーパーをとる。
【成績評価の方法と基準】
平常点 (出席状況+リアクションペーパー)・レポート (2 回)・期末試
験で評価する。評価割合は平常点 10∼20 %、レポート 10∼20 %、期末試
験 60∼70 %とする。
【履修に当たっての留意点】
講義で話されたことをそのまま鵜呑みにするのではなく、何故?と
いう気持ちを大事にして自らの頭で考える習慣をつけて欲しい。ま
た、授業時間内、授業後の質問を歓迎する。ただし、授業時間外で
質問等がある場合はまずメールで問い合わせること。
4.4.8
環境経済論II
授業科目名: 環境経済論II
旧・科目名:環境経済論
担当教官名:笹尾 俊明 所属:環境科学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人23
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
環境経済論 気飽 き続き、経済学は自然環境をどのように捉えご超 問題に対してどのよ
な貢献ができるのかを考える。環境経済論 気任牢超 経済学の基礎的な考え方を講義したが
、環境経済論 兇任牢超 の価値評価や環境政策における経済的手段といった具体的かつ実践
的な議論が中心になる。
【概要と計画】
第 1 回 はじめに (環境経済論 気良 )
習
第2∼5回 環境の価値評価
・環境価値の構成
・環境価値の評価手法 仝下
好法
・環境価値の評価手法
縮請 好法
第6∼9回 環境政策の経済的手段
・環境政策における経済的手段の実例
・環境税
・補助金・デポジット制度
・排出許可証取引制度 第 10∼13 回 環境指標の策定
・国レベルでの環境指標の策定(環境勘定)
・企業 (組織) レベルでの環境指標の策定(環境会計)
・環境管理及び環境監査に関する国際規格
・LCA
・環境報告書
第 14∼15 回 予備日
【教室外の学習】
講義内容の復習やレポート課題をきちんと行うこと。また、各種メディアを利用して、常
に具体的な環境問題に関心を向けておくこと。
【テキスト、教材、参考書】
テキスト:特に指定しない。講義レジュメを配布する。
参考書:バリー・C・フィールド 超 経済学入味(日本評論社)
R.K. ターナー (他)「環境経済学入門」(東洋経済新報社)など。
その他、講義内や研究室 HP で適宜紹介する。
【授業形式】
講義形式。なお、月に 1 回リアクションペーパーをとる。
【成績評価の方法と基準】
平常点 (出席状況+リアクションペーパー)・レポート (1∼2 回)・期末
試験で評価する。評価割合は平常点 10∼20 %、レポート 10∼20 %、
期末試験 60∼70 %とする。
【履修に当たっての留意点】
環境経済論 気鰺 修していることを前提とする。
4.4.9
経済外書講読
授業科目名: 経済外書講読
旧・科目名:
担当教官名:杭田 俊之 所属:経済システム
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人234
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
社会科学コース(産業経済論研究)の人は通年4単位(必修)で前・後期あわせて履修して
ください。前期・後期に分け、前期は杭田俊之、後期は田口典男が担当する。
法学・経済課程学生は、半期2単位で履修できます。
【授業の目標】
英文で書かれた経済関係の雑誌・著書を読み討論することを通じて、外国語の経済文献に親
しむとともに、海外における論調を知る。
【概要と計画】
経済外書講読の入門。学術論文よりはむしろ一般向けのジャーナルの中から、いくつかの
記事を取り上げて、輪読・討論します。英文を読み解くだけでなく、経済問題の理解に必要
な背景を理解しながら進めていきます。
イギリスで発行されている週間誌 Economist の記事を主に扱う予定です。
【教室外の学習】
経済問題の理解に必要なことがらを調べてきて報告してもらいます。
【テキスト、教材、参考書】
週間誌 Economist、経済辞典。
そのほか指示します。
【授業形式】
分担による担当箇所の報告にもとづき討論し、調査課題・論点を発
見していきます。ゼミ形式に近いものになります。
【成績評価の方法と基準】
報告と討論への参加状況によって総合的に判断します。
最終的には全体のレポートをまとめたいので、その分担が要件にな
ります。
【履修に当たっての留意点】
扱う記事は参加者の関心を参考にして選定したいので、第一回目の
授業で関心分野を簡単に話せるようにしておいてください。
4.4.10
時事経済論
授業科目名: 時事経済論
旧・科目名:経済学特講
担当教官名:岡部 純一、杭田 俊之 所属:経済システム
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人234
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
社会経済問題に関する感度や関心を培うこと、および、それらの報道情報の意味内容や背
景を読みとり、自分で判断する能力を身につけること。
【概要と計画】
日々わたしたちは,新聞,雑誌,テレビなど,さまざまなマスメディアを通して,大量の
情報にさらされています。その意味・内容・背景をきちんと読み取り,自分で判断する力を
身につけることが大切であり,メディア・リテラシーと呼ばれる活動が盛んになっていま
す。とくに複雑でめまぐるしく報道される政治・経済・社会などの時事問題は,その意味す
る情報をひとりで読み解くことの難しい分野のひとつです。
この授業では,そのような時事問題について参加者全員で議論することにより,意味内容
や社会背景を探っていきたいと思います。社会経済に関する時事問題への取り組みは,現代
社会の分析学である経済学にとってはもちろんのこと,その他の学問分野を学ぶうえでも有
意義な機会となるでしょう。
【教室外の学習】
ほぼ毎回、新聞・雑誌・インターネットなどを通して情報を収集し、自分なりの分析を加
えてから、授業に臨むことになります。
【テキスト、教材、参考書】
経済・社会・政治欄を中心とした新聞記事。
その他,雑誌やインターネットなど各種メディアも適宜使用しま
す。
【授業形式】
関心のある記事や話題提供したい情報を各自が持ち寄り,全員で議
論します。場合によっては,グループ化を行い,特定のテーマを設
定して情報収集・発表・討論することも考えています。
議論のテーマによっては,担当教員以外の教員にも参加していただ
く予定です。
【成績評価の方法と基準】
出席,発表,討論への参加度により,総合的に評価します。
【履修に当たっての留意点】
1 号館5階513室(経済資料室) 兇紡緝重
の便宜をはかります。
な新聞を設置し,閲覧
4.4.11
経済学基礎演習
授業科目名: 経済学基礎演習
旧・科目名:x
担当教官名:藤原 千沙 所属:経済システム
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人2
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
この授業は,主として経済講座の2年生を対象とした専門科目です。
(他学年,他コース・他課程の学生も受講できます。)
3年次からの各専門演習(ゼミナール)への参加に備えて,そのための橋渡しとしての
位置づけを持つものです。
この授業では,少人数のゼミナール形式を通して,経済学の基礎知識を習得すると
ともに,文献の読み方,報告(発表)
・討論の仕方を身につけることを目的とします。
さらに,文献検索の方法,統計処理の手法についても学び,専門演習へ参加するための
基礎を固めます。
【概要と計画】
本年度の予定は以下のとおりです。
○文献の輪読・報告・質疑応答・討論をおこない,演習の進め方を学ぶ。
○図書館・資料室等の利用の仕方を学び,文献検索・情報検索の方法を学ぶ。
○白書,調査報告書など,統計データや調査データの見方を学ぶ。
○パソコンによる統計処理(エクセル)の方法を学び,実証分析の基礎を習得する。
【教室外の学習】
次回の授業に向けて,文献を読んだり,資料を検索するなど,ほぼ毎回準備をすることに
なります。
【テキスト、教材、参考書】
開講後に指示しますので、初回の授業には必ず集まってください。
【授業形式】
報告・討論を中心とした演習と,パソコンを用いた実習とを,随時
取り混ぜて行います。
【成績評価の方法と基準】
出席と授業参加を中心に,総合的に評価します。
【履修に当たっての留意点】
経済コースの2年生は原則として全員履修してください。
4.4.12
環境経済論III
授業科目名:環境経済論III
旧・科目名:環境経済論
担当教官名:笹尾 俊明 所属:環境科学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人3
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
環境経済論 気筬兇燃悗鵑栖超 経済学の基礎理論を具体的な環境問題に適用して、現実の
環境問題に対する経済学的なものの考え方を身に付けることを目的とする。本年度は、主要
なテーマとして廃棄物・リサイクルを取り上げる。従来の経済学では、いわゆる動脈産業に
関する分析が中心であり、廃棄物処理などの静脈産業に関する分析はほとんどなされてこな
かった。静脈産業の分析を行うには、本来経済学では想定されないマイナスの価格を許容す
るなど、若干の発想の転換が必要であるが、基本は従来の経済学である。この講義を通じて
、環境問題と経済・経済学との関係についてより深く学んでもらいたい。
【概要と計画】
第 1 回 オリエンテーション
第 2 回 グッズとバッズの経済学
第 3 回 動脈産業と静脈産業
第 4 回 バッズとゼロ・エミッション
第 5 回 市場リサイクルの条件
第 6 回 逆選択
第 7 回 PPP と費用負担
第 8 回 環境保全のトレード・オフ 第 9 回 バッズのマクロ経済学
第 10 回 環境制約と経済成長
第 11 回 バッズの管理システム
第 12 回以降 予備日
【教室外の学習】
予習復習、レポートの作成等に充分な時間をかけて行うこと。また、各種
メディアを利用して、常に具体的な環境問題の動向に関心を持っておくこと。
【テキスト、教材、参考書】
テキスト:細田衛士「グッズとバッズの経済学」(東洋経済新報社
)
参考書:植田和弘 儡 物とリサイクルの経済械(有斐閣選書
その他、講義内や研究室 HP で適宜紹介する。
【授業形式】
演習形式。(ただし受講者数が多ければ講義形式にする可能性もある
。)
【成績評価の方法と基準】
発表や発言頻度など授業への参加態度と最終レポートで評価する。
(講義形式の場合は、平常点 (出席状況+リアクションペーパー)・レ
ポート (2∼3 回)・期末試験で評価する。)
【履修に当たっての留意点】
今年度は廃棄物をテーマとするので廃棄物問題に関心のある学生の
参加を希望する。なお、環境経済論 気鮗 講していることが望まし
い。
4.4.13
ミクロ経済学I
授業科目名:ミクロ経済学I
旧・科目名:
担当教官名:漆崎 健治 所属:岩手県立大学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人12
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
マクロ経済学(国民所得分析)およびミクロ経済学(価格分析)よりなる近代経済学の共
有財産としての基礎理論のうち、ここではミクロ(微視的)経済学の内容およびインプリケ
イションを、体系的かつ具体的に展開する。
【概要と計画】
ミクロ経済学 気 よびミクロ経済学 兇任蓮⊂暖餽堝阿 よび生産行動を、個々の家計(も
しくは個人)および企業の合理的(もしくは最適化)行動として解釈し、比較的厳 蜜な論
理の展開を行うとともに、市場経済が資源配分の効率性に対していかなる意味を もつかを
明らかにする。現代の経済学の基本的な考え方を説明するに当っては、数式の 多用を避け
、具体的事例を引用するとともに、抽象的な命題についてもその現実的な意 味あいを明ら
かにするように努めたい。
第1週−第2週 ミクロ経済学とは
3 − 5 消費者行動の理論
6 − 7 消費者行動の理論の展開
8 消費者行動と需要曲線
9 −12 生産者行動の理論
13 利潤最大化行動と供給曲線 (ここまで ミクロ経済学 機
14 −15 市場均衡と資源配分
16 −20 独占の理論(独占、独占的競争、寡占)
21 −23 市場の失敗
24 −26 異時点間の資源配分 (ここまで ミクロ経済学 供
【教室外の学習】
なし
【テキスト、教材、参考書】
テキスト:伊藤元重『ミクロ経済学』、日本評論社、1999年、
¥3000
【授業形式】
通常の講義による
【成績評価の方法と基準】
学期末テストを含め、前期2回、後期2回の試験(持込み不可)に
よる。なお出席点も加味する(試験80点、出席点20点)。
【履修に当たっての留意点】
理由なくして試験を欠席すると、ゼロ点扱いとなる。
4.4.14
ミクロ経済学 II
授業科目名:ミクロ経済学 II
旧・科目名:
担当教官名:漆崎 健治 所属:岩手県立大学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人12
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
マクロ経済学(国民所得分析)およびミクロ経済学(価格分析)よりなる近代経済学の共
有財産としての基礎理論のうち、ここではミクロ(微視的)経済学の内容およびインプリケ
イションを、体系的かつ具体的に展開する。
【概要と計画】
ミクロ経済学 気 よびミクロ経済学 兇任蓮⊂暖餽堝阿 よび生産行動を、個々の家計(も
しくは個人)および企業の合理的(もしくは最適化)行動として解釈し、比較的厳 蜜な論
理の展開を行うとともに、市場経済が資源配分の効率性に対していかなる意味を もつかを
明らかにする。現代の経済学の基本的な考え方を説明するに当っては、数式の 多用を避け
、具体的事例を引用するとともに、抽象的な命題についてもその現実的な意 味あいを明ら
かにするように努めたい。
第1週−第2週 ミクロ経済学とは
3 − 5 消費者行動の理論
6 − 7 消費者行動の理論の展開
8 消費者行動と需要曲線
9 −12 生産者行動の理論
13 利潤最大化行動と供給曲線 (ここまで ミクロ経済学 機
14 −15 市場均衡と資源配分
16 −20 独占の理論(独占、独占的競争、寡占)
21 −23 市場の失敗
24 −26 異時点間の資源配分 (ここまで ミクロ経済学 供
【教室外の学習】
なし
【テキスト、教材、参考書】
テキスト:伊藤元重『ミクロ経済学』、日本評論社、1999年、
¥3000
【授業形式】
通常の講義による
【成績評価の方法と基準】
学期末テストを含め、前期2回、後期2回の試験(持込み不可)に
よる。なお出席点も加味する(試験80点、出席点20点)。
【履修に当たっての留意点】
理由なくして試験を欠席すると、ゼロ点扱いとなる。
4.4.15
会計学I
授業科目名:会計学I
旧・科目名:
担当教官名:宮井 久男 所属:岩手県立大学宮古短期大学部
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人12
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
<授業の方針>
会計学の基礎知識を修得し、企業の財務諸表を「読む」力をつける。
<概要と計画>
会計は、企業の経済活動を簿記の技術等によって計数的に測定し、その結果(経営成績
と財政状態等)を財務諸表にまとめて外部の利害関係者に報告する。今日の会計は、法律
の影響を強く受け、社会的な制度のもとで行われる。そして、その基盤として会計方法・
会計の論理を研究する会計学が存在する。
そこで、本科目「会計学」では、会計学の基礎知識を修得し、会計制度に関連させなが
ら、財務諸表の作成される仕組みとその内容の理解を深めていく。また、近年、会計の国
際化が進展し、日本における会計ビックバンが現実のものとなりつつある。その変化の過
程も随時取り上げていく。
授業では、これまで簿記を学んだことのない学生にも理解できるように、基礎的な簿記の
手順も含めて進めていく。
第1週∼2週:会計の役割
第3週∼6週:利益計算の仕組み
第7週∼9週:利益計算のルール
第10週∼15週:当座資産と棚卸資産
【テキスト、教材、参考書】
桜井久勝『会計学入門』日本経済新聞社
【授業形式】
講義形式
【成績評価の方法と基準】
中間・期末試験及び出席状況を総合評価する。
【履修に当たっての留意点】
4.4.16
会計学 II
授業科目名:会計学 II
旧・科目名:
担当教官名:宮井 久男 所属:岩手県立大学宮古短期大学部
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人12
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
<授業の方針>
会計学の基礎知識を修得し、企業の財務諸表を「読む」力をつける。
<概要と計画>
会計は、企業の経済活動を簿記の技術等によって計数的に測定し、その結果(経営成績
と財政状態等)を財務諸表にまとめて外部の利害関係者に報告する。今日の会計は、法律
の影響を強く受け、社会的な制度のもとで行われる。そして、その基盤として会計方法・
会計の論理を研究する会計学が存在する。
そこで、本科目「会計学」では、会計学の基礎知識を修得し、会計制度に関連させなが
ら、財務諸表の作成される仕組みとその内容の理解を深めていく。また、近年、会計の国
際化が進展し、日本における会計ビックバンが現実のものとなりつつある。その変化の過
程も随時取り上げていく。
授業では、これまで簿記を学んだことのない学生にも理解できるように、基礎的な簿記
の手順も含めて進めていく。
第16週∼19週:固定資産と繰延資産
第20週∼23週:営業上の負債と他人資本
第24週∼27週:自己資本の充実と利益処分
第28週:時価主義会計
第29週:年金会計
第30週:キャッシュフロー計算書
【テキスト、教材、参考書】
桜井久勝『会計学入門』日本経済新聞社
【授業形式】
講義形式
【成績評価の方法と基準】
中間・期末試験及び出席状況を総合評価する。
【履修に当たっての留意点】
4.4.17
経済外書講読
授業科目名:経済外書講読
旧・科目名:
担当教官名:田口 典男 所属:経済システム
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人234
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
外国文献や資料の検討を通して,諸外国の経済事情を把握するとともに,日本経済の置か
れている立場を再認識することを目標としています。
【概要と計画】
イギリス経済は,典型的な先進国病に罹った「悪例」として紹介され,もはや日本経済が
見習うべき「モデル」ではなく,長い間反面教師としての位置づけしか与えられていなかっ
た。しかし,1979 年のサッチャー登場以来,紆余曲折はあったが,イギリス経済社会が活力
ある姿を見せるにつれて,イギリス経済は再びわれわれの「モデル」として高く評価される
ようになった。具体的には,市場原理,規制緩和,民営化,雇用の流動化などをキーワード
とした「 構造改革」の多くは,サッチャー以降の経済改革を「モデル」としている。
このようなサッチャーの経済改革の原点ともいうべき,労働改革について検討する予定で
す。
【教室外の学習】
レポート提出に備えて,資料収集等の準備をしておいてください。
【テキスト、教材、参考書】
プリント等の配布
英語の辞書等
【授業形式】
輪読形式
【成績評価の方法と基準】
レポート,試験等によって総合的に評価
【履修に当たっての留意点】
社会科学コースに所属している学生は,通年4単位で,前期・後期
あわせて履修してください。なお,社会科学コースの学生は,経済
外書購読は「必修科目」です。
法学・経済課程に所属している学生は,前期(2単位)あるいは後期
(2単位)のどちらでも履修することができますが、重ねては履修で
きません。
4.4.18
金融論I
授業科目名:金融論I
旧・科目名:
担当教官名:鴨池 治 所属:東北大学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人2
開講学期:前期集中 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
金融論は、資金の流れ、金融資産の様々な役割、金融資本市場の機能、金融政策の効果
等、貨幣や金融の分析に重点を置く学問領域であるが、経済の実物的側面との相互依存関
係もまた重要である。金融論は、経済をものとかねの両面から分析するところに特徴があ
る。本講義では、こうした観点に立ちつつ、金融に関する基本的な知識とそれを現実の経
済問題の理解に応用する応用力を修得することを目的として授業を行う。できる限り、金
融論 II と両方受講して欲しい。
【概要と計画】
金融の基礎的知識を全般的に扱う。授業の計画は、概ね以下の通り。
1.イントロダクション( ‘ 本経済の最近の状況、
睛始世梁仂櫃畔 法)
2.経済と金融システム( 〃从兌莪 と資金循環、
睛札轡好謄爐箸修竜’宗
6睛撒ヾ悗閥睛算埔譴竜’宗↓ざ睛 の機能)
3.経済主体の金融行動( 〕 子率、割引率、収益率、
鳩廚涼 蓄・資産選択行動、
4覿箸療蟷顱 餠眥潅9堝亜↓だ 府の資金調達、 ザ睛撒ヾ悗旅堝亜
4.貨幣の需要と供給( _瀛召猟蟲繊↓ 瀛称未伴楕 経済の関係、 2瀛召亮 要、
げ瀛召龍ゝ襦↓ゲ瀛召伴楕 経済の関係)
【教室外の学習】
日常的に、日経新聞、一般新聞の経済欄、経済週刊誌等を読み、経済、特に金融面での
出来事に接しておくこと。
【テキスト、教材、参考書】
教科書として、晝間文彦『基礎コース 金融論』新世社 2000年
(2300円+税)を使用する。ただし、この本は、マクロ経済学の
部分が抜けているので、マクロ経済学の参考書(何でも良い)が必要
となる。また、必要に応じてプリントを配布する。
【授業形式】
講義形式となるが、出来る限り質問をしてもらいたい。
【成績評価の方法と基準】
夏の集中講義の最後の時間に、筆記試験を行う。
【履修に当たっての留意点】
出来るだけ、他の経済関係の講義を受講されたい。
4.4.19
金融論II
授業科目名:金融論II
旧・科目名:
担当教官名:鴨池 治 所属:東北大学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人2
開講学期:後期集中 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
金融論 II では、金融論Iの授業内容を前提として、実際に生じている金融問題について
の授業を行う。具体的には、金融政策の目標と手段、最近の金融制度改革、不良債権の発
生と処理、国際金融、等の問題を扱う。できる限り、金融論Iと両方受講して欲しい。
【概要と計画】
5.マクロ経済と金融( .吋ぅ鵐坤皀妊襦↓▲泪優織螢好肇皀妊襦↓ ぅ鵐侫譟璽轡腑鵝
デフレーションと実物経済、 ざ睛酸 策と財政政策)
6.金融システム不安と金融ビッグバン( .丱屮襪糧 生と崩壊、
睛札轡好謄猊坩臓
6睛札咼奪哀丱鵝
7.金融技術の進展状況( ゞ睛伺廟絃ι福↓⊂攘 宗
8.国際金融序説( ヽ姐餔拌悗侶萃蝓↓
政策の国際的波及)
【教室外の学習】
日常的に、日経新聞、一般新聞の経済欄、経済週刊誌等を読み、経済、特に金融面での
出来事に接しておくこと。
【テキスト、教材、参考書】
教科書として、晝間文彦『基礎コース 金融論』新世社 2000年
(2300円+税)を使用する。ただし、この本は、マクロ経済学の
部分が抜けているので、マクロ経済学の参考書(何でも良い)が必要
となる。また、必要に応じてプリントを配布する。
【授業形式】
講義形式となるが、出来る限り質問をしてもらいたい。
【成績評価の方法と基準】
冬の集中講義の最後の時間に、筆記試験を行う。
【履修に当たっての留意点】
出来るだけ、他の経済関係の講義を受講されたい。
4.4.20
管理会計論
授業科目名: 管理会計論
旧・科目名:管理会計論
担当教官名: 青木 雅明 所属: 東北大学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人234
開講学期:前期集中 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
・ 原価計算の基礎を理解する.
・ 管理会計とはどのようなものか理解する.
・ 会計データが企業内で行われる意思決定や業績評価にどのような形で利用されるのか理
解する.
【概要と計画】
・1回∼5回:原価計算の基礎を学習する.
・6回∼10 回:管理会計における基礎的なトピックを扱う.
総合予算,CVP 分析,標準原価計算など.
・11 回∼15 回:管理会計における応用的なトピックを扱う.
価格決定,事業部の業績評価,原価企画,投資決定など.
【教室外の学習】
・ 簿記の基礎を理解しておいて下さい.
(日商簿記 3 級程度)
・ 新聞(特に日本健在新聞)を読むようにして下さい.
【テキスト、教材、参考書】
テキスト
・4月にテキストを出版する予定なので,別途指示します.
教材
・テキスト以外で必要な資料は配付します.
・ホームページ (http://www.econ.tohoku.ac.jp/\~maoki/) で配布す
るかもしれません.
参考書
・日商簿記 3 級のテキストと問題集
・日商簿記 2 級工業簿記のテキストと問題集
・以上は,基礎的な学習をするために必要です.進んだ学習を行う
ためのテキストは講義の時に紹介します.
【授業形式】
・具体的に問題を解くことにより,それぞれのトピックについて理
解を深めていきます.
・理解度を確認するため小テストを行います.
・場合によってはレポートも提出してもらいます.
【成績評価の方法と基準】
・出席点 (30 点),小テストまたはレポート (40 点),試験またはレポー
ト (30 点).
【履修に当たっての留意点】
・出席を重視しますので必ず出席するようにして下さい.
・分からないことがあったら積極的に質問して下さい.
4.4.21
企業論
授業科目名: 企業論
旧・科目名:企業論
担当教官名:植田 眞弘 所属:岩手県立大学宮古短期大学部
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人234
開講学期:前期集中 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
経済事業組織として財とサービスを提供し、かつ多くの人に雇用の場を提供している企
業について、個人企業から株式会社にいたる歴史的展開過程を考察する。さらに、株式会
社における「所有と経営・支配」の問題を軸にして、現代の株式会社が抱えている諸問題
を明かにしていく。
【概要と計画】
1日目:企業の定義、企業の諸形態;個人企業、合名会社、合資会社、有限会社、相互会
社、公企業、NPOのそれぞれの特徴。
2日目:株式会社:歴史的展開過程、株価形成のメカニズム、有限責任、自由譲渡、企業
結合
3日目:巨大株式会社における所有と経営・支配
4日目:企業の社会的責任、コーポレート・ガバナンス
【テキスト、教材、参考書】
自主制作した「要綱」を使用する。参考文献等は、授業の中でそ
の都度紹介する。
【授業形式】
通常講義
【成績評価の方法と基準】
出席点20点、筆記試験80点
筆記試験の評価基準
・設問の意味を理解しているか?(20点)
・論理的な記述になっているか?(40点)
・自説が積極的に展開されているか?(20点)
【履修に当たっての留意点】
明確な問題意識と批判の精神をもって受講してもらいたい。
4.4.22
労務管理論
授業科目名: 労務管理論
旧・科目名:労務管理論
担当教官名:田口 典男 所属:経済システム
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人234
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
労務管理とは、企業経営における労働力の生産的消費をおこなうための具体的な管理手段
と考えられています。その形態はそれぞれの地域・時代における生産力の発展水準、経営制
度、管理技術、労使関係の在り方などによって異なっています。労務管理論は、これらの事
柄の分析および現代企業の労務管理の基本的内容について検討することを目的としています
。
本年度は、「人間にとって働くということはどのような意味をもっているのだろうか?」
という課題を意識しつつ、日本企業における「会社人間」の存在について考えみたいと思い
ます。
【概要と計画】
1 ガイダンス
2−5 日本的経営
6−9 「会社人間」と集団主義
10-12 「会社人間」と組織 13-14 「会社人間」の将来
15 まとめ 【教室外の学習】
現代日本企業の抱える雇用問題を中心に講義するので,統計資料などを参考にしながら今
日的な雇用動向を把握すること。
【テキスト、教材、参考書】
田尾雅夫『会社人間はどこへいく』,中公新書
【授業形式】
講義形式
【成績評価の方法と基準】
レポートと期末試験等によって評価
【履修に当たっての留意点】
開講は後期になります。
できるだけ,前期の同じ時間帯の「労働経済論」(佐藤眞先生)を
受講しておいてください。
4.4.23
マーケティング論
授業科目名: マーケティング論
旧・科目名:マーケティング論
担当教官名:芝田 耕太郎 所属:岩手県立大学宮古短期大学部
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人34
開講学期:通年 単位数:4単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
[授業の方針、概要と計画]
今日、マーケティングは、企業における経営戦略上重要な位置を占めている。
マーケティングは、通常、製品戦略、価格戦略、流通チャネル戦略、プロモーション戦略
に区分され説明されるが、これはマーケティングを明らかにする 1 つの便法である。実際に
は、この4つの戦略は同時に行われ、マーケティングミックスといわれる。その時点、業界
における立場等により力点の置き所が異なる。また、今日、マーケティングの考え方は、行
政や街づくりにも活用されている。
本講義では、マーケティングの基本を学び、次に今日マーケティングにおいて特に話題に
なっている事柄を検討し、マーケティングの本質を明らかにしていきたい。
[講義内容]
第 1 週は、マーケティングとは何か
第 2 週から 4 週は、マーケティングの発展過程
第 5 週から 7 週は、製品戦略
第 8 週から 11 週は、価格戦略
第 12 週から 15 週は、流通チャネル戦略
第 16 週から 18 週は、プロモーション戦略
第 19 週から 21 週は、日本とアメリカの都市計画
第 22 週から 25 週は、商業立地戦略
第 26 週から第 30 週は、高齢者社会と街づくりマーケティング
【テキスト、教材、参考書】
<参考書>
・田村正紀著「マーケティングの知識」日経文庫 830 円
・田村馨著「都市のマーケティング」有斐閣選書 1700 円
・P コトラー他著「地域のマーケティング」東洋経済新報社 3800 円
・波形克彦編著「21 世紀を勝ち抜く経営戦略 2 小売業」経林書房
2000 円
【授業形式】
講義形式
【成績評価の方法と基準】
期中・期末試験
【履修に当たっての留意点】
マーケティングに関する本は、多く出版されているので、一つ塾読
されたい。
4.4.24
経済学特講
授業科目名: 経済学特講
旧・科目名:経済学特講
担当教官名:横山 英信 所属:経済システム
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人1234
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業科目名】
経済学特講(生協・農協論)
【授業の目標】
本講義は、生活協同組合と農業協同組合という2つの形態の協同組合を取り上げ、その組
織的特徴と事業内容を検討する中で、現代社会における協同組合の意義と課題について考察
を行うことを目的とする。
【概要と計画】
1.オリエンテーション 9.農協の事業と運動(1)
2.協同組合思想の流れ 10.農協の事業と運動(2)
3.協同組合の歴史(1) 11.協同組合間協同の展開(1)
4.協同組合の歴史(1) 12.協同組合間協同の展開(2)
5.協同組合の原則と組織(1) 13.生協・農協をめぐる今後の展望(1)
6.協同組合の原則と組織(2) 14.生協・農協をめぐる今後の展望(2)
7.生協の事業と運動(1) 15.まとめ
8.生協の事業と運動(2)
【教室外の学習】
参考文献を読むとともに、生協・農協のホームページなどでその事業内容を理解してお
くことが望ましい。
【テキスト、教材、参考書】
テキストは特に使用しない。
参考書は随時紹介する。
【授業形式】
講義形式。
【成績評価の方法と基準】
中間リポートと期末試験によって評価を行う。
【履修に当たっての留意点】
大学生協の利用をはじめとして、協同組合と私たちの生活は密接
な関連を持っている。しかし、協同組合とは何かについて私たちが
考える機会はほとんどない。それだけに、一般企業と協同組合との
性格の違いを意識的に捉えることが必要である。
4.4.25
経営学特講
授業科目名: 経営学特講
旧・科目名:経営学特講
担当教官名: 奥村 皓一 所属: 関東学院大学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人1234
開講学期:後期集中 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
21 世紀における現代企業の経営戦略の展開―グローバル競争下における日本型経営の変革
―衰退化を防ぐ、新たな国際分業による共生と回生を求めて
1.はじめにー大競争の現代資本主義における日・米・欧ビッグビジネスのサバイバル経営
戦略
・規制緩和、市場競争と株式資本主義による巨大企業の隆生と崩壊
・世界同時生産による大競争の出現による勝者と敗者
2.現代企業の成り立ちを今日的挑戦における新たな進化
・モダンコーポレーションからポスト・モダンコーポレーションへ
・国境を超える合併、業界を超える買収の広がり
3.現代企業の支配形態
・ビッグビジネスの支配領域の拡大―ワシントンーニューョークコンプレックスー
・大企業―銀行の所有と統括型形態(コーポレートガバナンス)
・アング・サクソン型企業(米英)統括とライン型(ドイツ、日本)企業統治
4.現代企業の戦略
・長期支配領域拡大戦略と短期利益極大型戦略―マネーゲームや高株価戦略
・コングロマリット化とコアコンピタンス(競争優位部門集中)
・R\&D(研究開発) と新分野、新産業開拓戦略―ショムペーターの「新結合」理論と「新
機軸」理論
5.現代企業のグローバル戦略
・大企業から中小企業に広がるグローバリゼーション
・米英国際資本主義のグローバリゼーションと欧洲(独仏)
・日本企業の対応
6.グローバル競争下の日本的経営の変革
・日本企業のグローバル化(90 年代以後)の急展開のインパクト
・生産の米・欧・アジア・中国移転と従来の日本型経営の崩壊
・国際分業に基づく新たな日本型経営
7.エピローグー 21 世紀型企業経営のあり方
・日本及び米・欧企業の新産業開拓による回生戦略と地球環境問題への挑戦
・東アジア・中国の経済力台頭とあるべき国際分業
・NPO の重要性
【教室外での学習】
本講議を基に日々の新聞雑誌やニュースを読み取る力をつけ、自分たちの問題意識や
疑問点を講義に持ち込み討論に組み込んでほしい。講義の前後や途中に遠慮なく発言し
申し込んでほしい。
【テキスト、教材、参考書】
「経営学」中村寅次郎 高柳暁 編「有斐閣」
「グローバル企業の競争戦略」M-ターポータ著「ダイヤモンド」
中辻小野寺訳
「スケーハ&スコープ」チャンドラー II 世「有斐閣」安部川辺訳
「日本的経営の生成、成熟、転換」森本三男編著「学文社」
「七つの資本主義」ハムデンターナー著「日本経済新聞社」
上原角田訳
「資本主義対資本主義」ミシェル・アルヘール著「竹内書店」
小池久水訳
【授業形式】
最初の 10∼15 分で時事問題の解説。その後に講義に入るが時々主要
なテーマで学生諸君の意見の発言を求め討議する。たとえば、『台
頭する中国と日本との国際分業』「日本企業の海外転出による空洞
化にどのように対応すべきか」について、討ギし、主体的に問題を
捉えて生きたい。
【成績評価の方法と基準】
出席点 20 点 レポート 80 点
レポートの基準
問題の所在を理解しているか。自分の意見を論理的な根拠に基づい
て述べているか。わかりやすい表現になているか。
ただし、本や資料や他人のレポートの引き写しは問題外
社会の中で、自分のはたすべき役割を長期的視野から見る目を養っ
て欲しい。特に終身雇用、年功序列を基本とする日本的経営のどの
点を残し、改革して行くかを考え、日本経済の衰退化を防ぐ政策追
求の一助として欲しい。
4.4.26
経済数学I
授業科目名: 経済数学I
旧・科目名:経済数学 I
担当教官名:尾台 喜孝 所属:環境科学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人34
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
経済学を学ぼうとする学生を対象に経済学に用いられる数学の成果を講義する。
ただし、専攻の異なる学生でも数学の基礎を学ぼうとするものは歓迎する。
【概要と計画】
高校数学のレベルから出発して、基本を丁寧に説明することを心がける。
演習をできるだけ行い、慣れることを目標とする。
慣れることによって、それらの根本にある考え方にまで到達できることを期待する。
第 1回 ベクトル
第 2回 何のために行列をまなぶのか
第 3回 行列の定義
第 4回 行列の演算
第 5回 演算の性質
第 6回 単位行列と逆行列
第 7回 転置表現
第 8回 行列式の定義
第 9回 行列式の性質
第10回 逆行列
第11回 逆行列の応用
第12回 階数(ランク)
第13回 固有値・固有ベクトル
第14回 対称行列と2次形式
第15回 レオンチェフモデルへの応用
【教室外の学習】
授業時間内の演習で足りない分は、各自が授業時間外に自主的に補う必要がある。
【テキスト、教材、参考書】
テキストとして
岡部 恒治 著 「経済数学入門」 (新世社)
を使用する
【授業形式】
講義形式。
演習も含む。
出席は毎時間とる。
【成績評価の方法と基準】
期末試験の結果を基本とし、出席数、演習の内容を加味する。
詳細については授業中に説明する
【履修に当たっての留意点】
4.4.27
経済数学II
授業科目名:経済数学II
旧・科目名:経済数学 II
担当教官名:尾台 喜孝 所属:環境科学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人34
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
経済学を学ぼうとする学生を対象に経済学に用いられる数学の成果を講義する。
ただし、専攻の異なる学生でも数学の基礎を学ぼうとするものは歓迎する。
【概要と計画】
高校数学のレベルから出発して、基本を丁寧に説明することを心がける。
演習をできるだけ行い、慣れることを目標とする。
慣れることによって、それらの根本にある考え方にまで到達できることを期待する。
第 1回 グラフから何を読み取るか
第 2回 関数の微分
第 3回 2次関数の微分
第 4回 3次以上の関数の微分
第 5回 整関数の微分の応用
第 6回 掛け算微分
第 7回 指数の約束
第 8回 角度の自然な単位
第 9回 三角関数
第10回 三角関数の導関数
第11回 指数関数の導関数
第12回 増加率逓減の法則
第13回 逆関数とその微分
第14回 対数関数
第15回 合成関数微分
【教室外の学習】
授業時間内の演習で足りない分は、各自が授業時間外に自主的に補う必要がある。
【テキスト、教材、参考書】
テキストとして
岡部 恒治 著 「経済数学入門」 (新世社)
を使用する。
【授業形式】
講義形式。
演習も含む。
出席は毎時間とる。
【成績評価の方法と基準】
期末試験の結果を基本とし、出席数、演習の内容を加味する。
詳細については授業中に説明する。
【履修に当たっての留意点】
4.4.28
西洋経済史
授業科目名: 西洋経済史
旧・科目名:西洋経済史
担当教官名:菊池 孝美 所属:経済システム
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人1234
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
ヨーロッパの国々は、第二次大戦後の復興・近代化の過程で欧州統合を選択し、戦後世
界での政治的、経済的復権を目指してきた。この統合の過程は、1980 年代後半から急速
に進展し、1999 年1月には欧州連合(EU)加盟国 15 カ国中 11 カ国の参加で通貨統合を発
足させ,2001 年から単一通貨「ユーロ」の現金流通が開始された。本講義は、このように
現在注目されているヨーロッパ経済の特徴を理解するために、ヨーロッパ経済の歴史を考
察する。具体的には、世界経済のなかでヨーロッパがどのような位置を占めていたのかを
中心に 20 世紀初頭の帝国主義の成立から、第二次大戦後のEEC成立までの時期を概観し、
なぜヨーロッパの国々が統合を選択することになったのかを考えることにしたい。
序章 西洋経済史の課題と方法
第1章 帝国主義の成立とヨーロッパ経済
1 19世紀末大不況
2 独占資本の形成
3 帝国主義世界体制の成立
4 第一次大戦とその経済的背景
第2章 両大戦間期のヨーロッパ経済
1 20年代の「相対的安定」の特徴
2 29年恐慌とヨーロッパへの影響
3 30年代危機とブロック経済化
4 第二次大戦の特徴
第3章 戦後ヨーロッパ経済の構造とその変化
【テキスト、教材、参考書】
テキスト、教材、
参考書
テキスト:特になし。プリントを配布。参考文献:原輝史・工藤章
編『現代ヨーロッパ経済史』有斐閣、
1996 年、廣田功・森建資編著『戦後再建期のヨーロッパ経済』日本
経済評論社、1997 年。
【授業形式】
講義形式
【成績評価の方法と基準】
出席,期末試験
【履修に当たっての留意点】
特になし。
4.4.29
経済情報論
授業科目名: 経済情報論
旧・科目名:経済情報論
担当教官名:岡部 純一 所属:経済システム
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人234
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
IT の普及によって企業や行政組織の情報処理システムにどのような変化が生じ、それがわれ
われの社会にどのように変化をもたらしつつあるのかについて考える。
1. 企業や行政組織の情報システムを社会システム論・経済学の視点から考える。
2. 情報処理の実際をコンピュータ実習を交えながら経験する。
【概要と計画】
1. 企業や行政組織の情報システム (1)
2. 企業や行政組織の情報システム (2)
3. 企業や行政組織の情報システム (3)
4. 社会システム論
5. 経済学と情報論 (1)
6. 経済学と情報論 (2)
7-12. コンピュータ実習
13. 情報化社会とは何か
14. まとめ
【教室外の学習】
テキストの予習復習と、コンピュータ実習の復習。
【テキスト、教材、参考書】
岩井、藤岡、良永 『統計学へのアプローチ−−情報化時代の統計
利用』ミネルヴァ書房,1999 をサブ・テキストとして使用。その
他必要な教材は随時、配布・参照する。
(経済統計学で使用しているテキストと同一であるが、とくにコンピ
ュータ実習の部分を使用する)
【授業形式】
計算機室でコンピュータを前にして、講義形式の授業と、実習形式
の授業を随時織り交ぜて実施する。
【成績評価の方法と基準】
総合的に評価する
【履修に当たっての留意点】
4.4.30
理論経済学演習I
授業科目名: 理論経済学演習I
旧・科目名:x
担当教官名:杭田 俊之 所属:経済システム
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人34
開講学期:通年 単位数:4単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
理論経済学ゼミでは、マクロ経済学を学びながら総体としての経済の基本的構造への理解を
深め、日本経済の現況を具体的な素材にしながら、景気動向、経済成長、財政・金融、雇
用、物価(デフレ)といった経済諸問題をマクロ的視点からとらえていきます。
【概要と計画】
2002年度のゼミでは、マクロ経済学のテキストに加えて、『経済政策とマクロ経済学』
(岩本康志他著、日本経済新聞社)、『長期停滞』(金子勝著、ちくま新書)を読みまし
た。個人報告も含めたゼミのキーワードは、ケインズ理論やマクロ経済学の基本概念のほか
に金融問題(不良債権問題)、デフレ、新自由主義、グローバリズム、日米経済関係などが
あげられます。2003年度は戦後の世界ないし日本の経済の動きという歴史的視点をいれ
て議論していきたいと思います (おそらくグローバリズムないし資本主義システムということ
を意識したもの)。3年生は前半でみっちりマクロ経済学のテキストを読んで、年度の後半に
は個人テーマの模索をおこないます。4年生はゼミ論の作成にかかわる議論、著作などを扱
っていくことになります。
【教室外の学習】
個人テーマごとに文献調査・研究を行ないます。
【テキスト、教材、参考書】
中谷巌著『入門マクロ経済学』日本評論社。
そのほかは授業で指示します。
【授業形式】
報告と討論による演習形式。
【成績評価の方法と基準】
報告と討論への関与・貢献をもとに総合的に評価します。
【履修に当たっての留意点】
4.4.31
理論経済学演習 II
授業科目名:理論経済学演習 II
旧・科目名:x
担当教官名:杭田 俊之 所属:経済システム
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人4
開講学期:通年 単位数:4単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
理論経済学ゼミでは、マクロ経済学を学びながら総体としての経済の基本的構造への理解を
深め、日本経済の現況を具体的な素材にしながら、景気動向、経済成長、財政・金融、雇
用、物価(デフレ)といった経済諸問題をマクロ的視点からとらえていきます。
【概要と計画】
2002年度のゼミでは、マクロ経済学のテキストに加えて、『経済政策とマクロ経済学』
(岩本康志他著、日本経済新聞社)、『長期停滞』(金子勝著、ちくま新書)を読みまし
た。個人報告も含めたゼミのキーワードは、ケインズ理論やマクロ経済学の基本概念のほか
に金融問題(不良債権問題)、デフレ、新自由主義、グローバリズム、日米経済関係などが
あげられます。2003年度は戦後の世界ないし日本の経済の動きという歴史的視点をいれ
て議論していきたいと思います (おそらくグローバリズムないし資本主義システムということ
を意識したもの)。3年生は前半でみっちりマクロ経済学のテキストを読んで、年度の後半に
は個人テーマの模索をおこないます。4年生はゼミ論の作成にかかわる議論、著作などを扱
っていくことになります。
【教室外の学習】
個人テーマごとに調査・研究を行ないます。
【テキスト、教材、参考書】
中谷巌著『入門マクロ経済学』日本評論社。
そのほかは指示します。
【授業形式】
討論と演習による演習形式。
【成績評価の方法と基準】
ゼミへの関与・貢献状況によって総合的に判断します。
【履修に当たっての留意点】
かなり勉強する(させられる?)ことになるゼミです。
4.4.32
政治経済学演習I
授業科目名: 政治経済学演習I
旧・科目名:x
担当教官名:齊藤 彰一 所属:経済システム
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人34
開講学期:通年 単位数:4単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
『資本論』を丹念に読むための訓練をします。
【概要と計画】
大教室での授業と違って、一つ一つ理解を確かめながら、資本論の教科書を丹念に読んで行
きます。
【教室外の学習】
特に予定していません。
【テキスト、教材、参考書】
大谷禎之介『社会経済学』(桜井書店)
【授業形式】
基本的には教師による一方向の授業ですが、馴れてきたら報告に任
を課すことになります。
【成績評価の方法と基準】
出席回数とレポート。
【履修に当たっての留意点】
経済学の学生ももちろんですが、広くそれ以外の学生が受講しても
得るところは大きいと思います。積極的な学生を希望します。
4.4.33
政治経済学演習II
授業科目名: 政治経済学演習II
旧・科目名:x
担当教官名:齊藤 彰一 所属:経済システム
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人4
開講学期:通年 単位数:4単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
基本的に政治経済学演習 気汎韻犬任 。ただし2年目なので、基本的な理解はしておいてほ
しい。
【概要と計画】
資本論をすらすら読めるような知識を身に付けます。
【教室外の学習】
特に予定していません。
【テキスト、教材、参考書】
大谷禎之介『社会経済学』桜井書店
【授業形式】
資本論を確実に理解するために、一人一人ていねいに教えます。
【成績評価の方法と基準】
出席回数と年数回のレポート。
【履修に当たっての留意点】
政治経済学演習 気汎韻検
4.4.34
農業経済論演習I
授業科目名: 農業経済論演習I
旧・科目名:x
担当教官名:横山 英信 所属:経済システム
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人34
開講学期:通年 単位数:4単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標,概要と計画】
本演習では,新世紀における日本と世界の食糧・農業システムのあり方を,20 世紀の経験
に学びながら考えていく。現在,WTO(世界貿易機関)の下で進められている農産物貿易
の拡大については,安価な食糧が供給されることによって消費者の利益に繋がると評価する
意見がある一方で,食糧の安定供給・安全性,国内の農業・農村に与える影響などの点から
これに慎重な意見もある。演習では様々な角度から,食糧・農業システムを検討していく予
定である。
【教室外の学習】
ゼミの報告と関連する事項,および,ゼミ参加者が興味を持った事項について調べてき
てもらう。なお,これについては,適時,参考文献を紹介する。
【テキスト、教材、参考書】
随時指定する。
【授業形式】
毎回レポート担当とコメント担当を決め,両者の討論を軸にゼミ
を進行する。
【成績評価の方法と基準】
演習への出席,レポート・コメント・討論の状況などを総合して
評価する。
【履修に当たっての留意点】
新聞・テレビ・雑誌等で,食糧や農業についての話題が報道され
たときには,関心を向けてほしい。
4.4.35
農業経済論演習II
授業科目名: 農業経済論演習II
旧・科目名:x
担当教官名:横山 英信 所属:経済システム
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人4
開講学期:通年 単位数:4単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標,概要と計画】
本演習では,新世紀における日本と世界の食糧・農業システムのあり方を,20 世紀の経験
に学びながら考えていく。現在,WTO(世界貿易機関)の下で進められている農産物貿易
の拡大については,安価な食糧が供給されることによって消費者の利益に繋がると評価する
意見がある一方で,食糧の安定供給・安全性,国内の農業・農村に与える影響などの点から
これに慎重な意見もある。演習では様々な角度から,食糧・農業システムを検討していく予
定である。
【教室外の学習】
ゼミの報告と関連する事項,および,ゼミ参加者が興味を持った事項について調べてき
てもらう。なお,これについては,適時,参考文献を紹介する。
【テキスト、教材、参考書】
随時指定する。
【授業形式】
毎回レポート担当とコメント担当を決め,両者の討論を軸にゼミ
を進行する。
【成績評価の方法と基準】
演習への出席,レポート・コメント・討論の状況などを総合して
評価する。
【履修に当たっての留意点】
新聞・テレビ・雑誌等で,食糧や農業についての話題が報道され
たときには,関心を向けてほしい。
4.4.36
財政学演習I
授業科目名: 財政学演習I
旧・科目名:x
担当教官名:井上 博夫 所属:経済システム
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人34
開講学期:通年 単位数:4単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
財政学ゼミは、資本主義市場経済システムにおいて政府はどのような役割を果たしている
か、また政府はどのようにあるべきかなどを、ゼミ参加者の研究・報告・討論を通じて検討
することを主要な目標としています。
【概要と計画】
財政学ゼミは,例年,テーマを定めてすすめてきました。
<これまでに扱ったテーマ>
「国家財政と地方財政」(94 年度)、「市場経済と政府の役割」(95 年度)、「地方分権
」(96 年度)、「規制緩和」(97 年度)、「環境と経済」(98 年度)、「環境問題と財政」
(99 年度)、「財政改革」(2000 年度)、「地方財政と地域経済」(2001 年度)、「地域開
発と環境」(2002 年)。
今年度のテーマは、ゼミ参加者の皆さんと相談して決めたい思います。
<ゼミの進め方>
次の3つのことを並行して進めます。 ^貭蠅離董璽泙鳳茲辰栃幻イ鯑匹瀑は世垢襦↓∋
料・統計に基づいた調査・研究、実地調査等を行う、 3銅 が関心のあるテーマを決め研究
報告する。
財政ゼミでは、各ゼミナリステンの論文をまとめたゼミ論集を年度末に作成しています。
3年生にも自分の課題を見つけてレポートを書いてもらいます。4年生は、ゼミでの学習を
もとに、卒業研究に取り組むことをすすめます。
【教室外の学習】
文献を事前に読むとともに、参考文献・資料を調べておくこと。報告の準備。レポート、
論文の作成等。また、教室外で自主ゼミを行うこと。
【テキスト、教材、参考書】
授業で指示します。
【授業形式】
ゼミ形式。報告、討論、論文の作成を行う。
【成績評価の方法と基準】
出席、報告、討論、論文で総合的に評価する。
【履修に当たっての留意点】
問題意識を常に持ち、自分のテーマを定め、調査・研究することが
不可欠です。
4.4.37
財政学演習II
授業科目名: 財政学演習II
旧・科目名:x
担当教官名:井上 博夫 所属:経済システム
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人4
開講学期:通年 単位数:4単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
財政学ゼミは、資本主義市場経済システムにおいて政府はどのような役割を果たしている
か、また政府はどのようにあるべきかなどを、ゼミ参加者の研究・報告・討論を通じて検討
することを主要な目標としています。
【概要と計画】
財政学ゼミは,例年,テーマを定めてすすめてきました。
<これまでに扱ったテーマ>
「国家財政と地方財政」(94 年度)、「市場経済と政府の役割」(95 年度)、「地方分権
」(96 年度)、「規制緩和」(97 年度)、「環境と経済」(98 年度)、「環境問題と財政」
(99 年度)、「財政改革」(2000 年度)、「地方財政と地域経済」(2001 年度)、「地域開
発と環境」(2002 年)。
今年度のテーマは、ゼミ参加者の皆さんと相談して決めたい思います。
<ゼミの進め方>
次の3つのことを並行して進めます。 ^貭蠅離董璽泙鳳茲辰栃幻イ鯑匹瀑は世垢襦↓∋
料・統計に基づいた調査・研究、実地調査等を行う、 3銅 が関心のあるテーマを決め研究
報告する。
財政ゼミでは、各ゼミナリステンの論文をまとめたゼミ論集を年度末に作成しています。
3年生にも自分の課題を見つけてレポートを書いてもらいます。4年生は、ゼミでの学習を
もとに、卒業研究に取り組むことをすすめます。
【教室外の学習】
文献を事前に読むとともに、参考文献・資料を調べておくこと。報告の準備。レポート、
論文の作
成等。また、教室外で自主ゼミを行うこと。
【テキスト、教材、参考書】
授業で指示します。
【授業形式】
ゼミ形式。報告、討論、論文の作成を行う。
【成績評価の方法と基準】
出席、報告、討論、論文で総合的に評価する。
【履修に当たっての留意点】
問題意識を常に持ち、自分のテーマを定め、調査・研究することが
不可欠です。
4.4.38
社会保障論演習I
授業科目名: 社会保障論演習I
旧・科目名:x
担当教官名:藤原 千沙 所属:経済システム
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人34
開講学期:通年 単位数:4単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標、概要と計画、教室外の学習】
この演習(ゼミ)では、〈労働と福祉〉をテーマに,私たちがライフコースで直面するさ
まざまな生活問題について,ひろく経済社会の構造とひきつけて検討していきます。
年金・医療・介護・福祉など,具体的な社会保障制度をとりあげるのはもちろんのこと,
学校教育や企業社会,仕事と家庭の両立など,身近な暮らしや働き方から見えてくる問題も
主要なテーマです。それらの経済的な背景を探ったり,歴史をたどったり,諸外国と比較し
たりすることで,いわゆる「福祉国家」としての日本的な特質を,さまざまな観点から議論
していきます。
具体的な内容や取り上げる文献については,ゼミ参加者の希望や問題関心にそって決定し
ます。具体的な運営方法としては,いくつかの文献をゼミ生全員で輪読して共通認識をつち
かうことと並行して,各ゼミ生は個人の問題関心にそった個別テーマを設定し,定期的に発
表する形で個別研究を深めます。教官を含めたゼミ構成員全員がゼミ生各自の個別研究から
学び,ゼミ生各自はゼミ構成員との徹底的な討論から学ぶという形で進めていきます。
2000 年度や 2002 年度の演習では,他大学の社会保障関係のゼミとともに、合宿研究交流会
をおこないました。2003 年度の演習も、ゼミ生の希望に応じて、何らかの課外活動をおこな
う予定です。
【テキスト、教材、参考書】
参加学生と相談のうえ決定する
【授業形式】
ゼミ形式
【成績評価の方法と基準】
出席を基本として総合的に評価する
【履修に当たっての留意点】
ゼミ生にはできるだけ卒業論文の執筆をめざしてほしいと考えてい
ます。
3年次生の課題は、4年次に自分がとりくむべきテーマを、1年を
とおして見つけることです。
4.4.39
社会保障論演習II
授業科目名: 社会保障論演習II
旧・科目名:x
担当教官名:藤原 千沙 所属:経済システム
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人4
開講学期:通年 単位数:4単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標、概要と計画、教室外の学習】
この演習(ゼミ)では、〈労働と福祉〉をテーマに,私たちがライフコースで直面するさ
まざまな生活問題について,ひろく経済社会の構造とひきつけて検討していきます。
年金・医療・介護・福祉など,具体的な社会保障制度をとりあげるのはもちろんのこと,
学校教育や企業社会,仕事と家庭の両立など,身近な暮らしや働き方から見えてくる問題も
主要なテーマです。それらの経済的な背景を探ったり,歴史をたどったり,諸外国と比較し
たりすることで,いわゆる「福祉国家」としての日本的な特質を,さまざまな観点から議論
していきます。
具体的な内容や取り上げる文献については,ゼミ参加者の希望や問題関心にそって決定し
ます。具体的な運営方法としては,いくつかの文献をゼミ生全員で輪読して共通認識をつち
かうことと並行して,各ゼミ生は個人の問題関心にそった個別テーマを設定し,定期的に発
表する形で個別研究を深めます。教官を含めたゼミ構成員全員がゼミ生各自の個別研究から
学び,ゼミ生各自はゼミ構成員との徹底的な討論から学ぶという形で進めていきます。
2000 年度や 2002 年度の演習では,他大学の社会保障関係のゼミとともに、合宿研究交流会
をおこないました。2003 年度の演習も、ゼミ生の希望に応じて、何らかの課外活動をおこな
う予定です。
【テキスト、教材、参考書】
参加学生と相談のうえ決定する
【授業形式】
ゼミ形式
【成績評価の方法と基準】
出席を基本として総合的に評価する
【履修に当たっての留意点】
卒業論文を執筆する学生は,個人報告を積極的をおこない,演習の
場を大いに利用してください。
4.4.40
経営学演習I
授業科目名: 経営学演習I
旧・科目名:x
担当教官名:田口 典男 所属:経済システム
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人34
開講学期:通年 単位数:4単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
日本経済は戦後 50 年にわたって基本的には成長を続けてきましたが,90 年代に入って日本
経済を支えてきた様々な制度が十分に機能しなくなっています。多くの企業はその機能を回
復させるためにグローバル化,経営多角化,リストラクチャリングなど様々な企業革新を図
っています。
経営学演習では,このような現代企業の検討を通して,日本企業の姿を正確に捉えたいと
考えています。また,現代企業の分析を通して,経済現象を多面的に見ることのできる能力
を養う ことを目標としています。
【概要と計画】
雇用問題の現状分析を通して,日本企業の抱えている問題点を検討する予定です。また,
10 年間にわたる「平成不況」を抜け出そうとしている日本企業の経営戦略を検討する。
【教室外の学習】
レポート提出に備えて,資料収集等の準備をしておいてください。
【テキスト、教材、参考書】
【授業形式】
ゼミ形式
【成績評価の方法と基準】
総合的に評価
【履修に当たっての留意点】
4年次に「卒業論文」(特別研究)を仕上げられるように,3年次
から準備しておくことが必要です。
4.4.41
経営学演習II
授業科目名: 経営学演習II
旧・科目名:x
担当教官名:田口 典男 所属:経済システム
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人4
開講学期:通年 単位数:4単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
日本経済は戦後 50 年にわたって基本的には成長を続けてきましたが,90 年代に入って日本
経済を支えてきた様々な制度が十分に機能しなくなっています。多くの企業はその機能を回
復させるためにグローバル化,経営多角化,リストラクチャリングなど様々な企業革新を図
っています。
経営学演習では,このような現代企業の検討を通して,日本企業の姿を正確に捉えたいと
考えています。また,現代企業の分析を通して,経済現象を多面的に見ることのできる能力
を養う ことを目標としています。
【概要と計画】
前期−文献研究
後期−卒業論文(特別研究)の作成
【教室外の学習】
【テキスト、教材、参考書】
【授業形式】
ゼミ形式
【成績評価の方法と基準】
総合的に評価
【履修に当たっての留意点】
「卒業論文」(特別研究)の作成を中心に勉強してください
4.4.42
経済統計学演習I
授業科目名: 経済統計学演習I
旧・科目名:x
担当教官名:岡部 純一 所属:経済システム
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人34
開講学期:通年 単位数:4単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
経済社会の実証的研究をとおして現代文明について身近なところから考える。
【概要と計画】
2003 年度については( 機冒梓 :企業組織や行政組織の情報戦略について考えるか、あ
るいは、アジアや欧米の統計資料を用いて海外の社会経済分析を試みるか、いずれか一
方あるいは両方をゼミ生の関心を聞きながら手掛けたい。このように前期は実証分析に
主眼を置いた授業になる。( 供妨經 :ゼミ参加者に、各自興味のあるテーマを自由に
設定してもらい、それについて深く考え調べてもらい、みんなで討論するという形式に
なる。関連文献も読みながら2年間で徐々に成果をまとめるのが通例になっている。
経済統計学の観点から企業等の実地視察やコンピュータ利用によるアンケート調査・集
計実習を随時取り入れる。ただし、ゼミを方向づけ、盛り立てるのはゼミ参加者の社会
への好奇心と興味関心だと考えている。テキストは随時指示する。
【教室外の学習】
教室外での調べもの、実習。
【テキスト、教材、参考書】
随時紹介
【授業形式】
( 機冒梓 、実習形式中心
( 供妨經 、自由テーマの報告・討論中心
【成績評価の方法と基準】
総合的に評価
【履修に当たっての留意点】
4.4.43
経済統計学演習II
授業科目名: 経済統計学演習II
旧・科目名:x
担当教官名:岡部 純一 所属:経済システム
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人4
開講学期:通年 単位数:4単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
経済社会の実証的研究をとおして現代文明について身近なところから考える。
【概要と計画】
2003 年度については( 機冒梓 :企業組織や行政組織の情報戦略について考えるか、あ
るいは、アジアや欧米の統計資料を用いて海外の社会経済分析を試みるか、いずれか一
方あるいは両方をゼミ生の関心を聞きながら手掛けたい。このように前期は実証分析に
主眼を置いた授業になる。( 供妨經 :ゼミ参加者に、各自興味のあるテーマを自由に
設定してもらい、それについて深く考え調べてもらい、みんなで討論するという形式に
なる。関連文献も読みながら2年間で徐々に成果をまとめるのが通例になっている。
経済統計学の観点から企業等の実地視察やコンピュータ利用によるアンケート調査・集
計実習を随時取り入れる。ただし、ゼミを方向づけ、盛り立てるのはゼミ参加者の社会
への好奇心と興味関心だと考えている。テキストは随時指示する。
【教室外の学習】
教室外での調べもの、実習。
【テキスト、教材、参考書】
随時紹介
【授業形式】
( 機冒梓 、実習形式中心
( 供妨經 、自由テーマの報告・討論中心
【成績評価の方法と基準】
総合的に評価
【履修に当たっての留意点】
4.4.44
国際経済論演習I
授業科目名: 国際経済論演習I
旧・科目名:x
担当教官名:菊池 孝美 所属:経済システム
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人34
開講学期:通年 単位数:4単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
国際経済論ゼミは,現代世界経済の構造と特徴を明らかにすることを課題にしています。
前期は現代の世界経済や各国経済が抱える問題を取り上げ議論し,後期では,通商白書
や世界経済白書など政府の刊行物をを取り上げ,日本経済を取り巻く現状と日本の対外
経済政策の課題などについて学んでいきたいと考えています。ゼミ生の積極的な参加を
期待します。
【テキスト、教材、参考書】
テキスト、教材、参考書
現状分析に関するテキストを中心に取り上げ議論する予定でいま
すが,具体的には, ゼミ参加者の希望に沿って決めたいと思いま
す。
【授業形式】
演習形式
【成績評価の方法と基準】
出席状況,報告の内容,議論への参加など,ゼミへの主体的な取り
組みを成績評価の中心におきます。
【履修に当たっての留意点】
テレビ,新聞,雑誌などを通じて世界や日本の動きを日常的に観察
すること。ゼミでは,積極的に発言すること。
前期と後期を続けて履修すること。
4.4.45
国際経済論演習II
授業科目名: 国際経済論演習II
旧・科目名:x
担当教官名:菊池 孝美 所属:経済システム
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人4
開講学期:通年 単位数:4単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
国際経済論ゼミは,現代世界経済の構造と特徴を明らかにすることを課題にしています。
前期は現代の世界経済や各国経済が抱える問題を取り上げ議論し,後期では,通商白書
や世界経済白書など政府の刊行物をを取り上げ,日本経済を取り巻く現状と日本の対外
経済政策の課題などについて学んでいきたいと考えています。ゼミ生の積極的な参加を
期待します。
【テキスト、教材、参考書】
現状分析に関するテキストを中心に取り上げ議論する予定でいま
すが,具体的には, ゼミ参加者の希望に沿って決めたいと思いま
す。
【授業形式】
演習形式
【成績評価の方法と基準】
出席状況,報告の内容,議論への参加など,ゼミへの主体的な取り
組みを成績評価の中心におきます。
【履修に当たっての留意点】
テレビ,新聞,雑誌などを通じて世界や日本の動きを日常的に観察
すること。ゼミでは,積極的に発言すること。
前期と後期を続けて履修すること。
4.4.46
環境経済論演習I
授業科目名: 環境経済論演習I
旧・科目名:x
担当教官名:笹尾 俊明 所属:環境科学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人34
開講学期:通年 単位数:4単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
この演習では、経済学の枠組みを用いて環境問題を考えていきます。ごみ問題のような地
域的な環境問題も温暖化などの地球規模の環境問題も、その根底には環境と経済との問題が
係わっています。そして、環境に配慮した社会経済システムにするために、経済学はどのよ
うな貢献ができるかを検討していきます。具体的なテーマとしては、環境税や排出権取引な
ど環境政策における経済的手法、環境の経済的評価、廃棄物・リサイクル制度に関する研究
など様々なテーマが挙げられます。
【概要と計画】
前半では、環境経済学に関する基礎的なテキストを輪読します。後半では、4 年生の特別
研究 (卒業論文) に向けて、各人が関心のあるテーマを決め、その発表を行ってもらう予定で
す。
【教室外の学習】
テキストの予習や発表のための準備などに充分な時間をかけてください。
【テキスト、教材、参考書】
参加者と相談の上決める。
【授業形式】
演習形式
【成績評価の方法と基準】
発表内容や発言頻度など授業への参加態度で評価する。
【履修に当たっての留意点】
原則として 2 年次終了時までに環境経済論 気泙燭廊兇涼碓未鰺 修し
ていることを前提とします。また、この演習は環境科学課程の学生
対象の特別演習と合同で行うため、4 年次の特別研究 (卒業論文) が必
修となります。
環境経済論研究室への所属を希望する学生は、事前にメール等で時
間調整をした上で、私のところに相談に来てください
4.4.47
特別研究
授業科目名:特別研究
旧・科目名:
担当教官名: 各コース担当教官、菊池 孝美、(コース代表) 所属: (各講座)
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人4
開講学期:通年 単位数:4単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
法学・経済課程は,法学,経済学の専門領域を超えた幅広い知識を身につけることができ
るようにカリキュラムが工夫,設定されている。1年次で法学と経済学の基礎的学習を行い
,2年次で「経済学基礎演習」に参加し,文献,資料収集の方法,パソコンを用いた情報分
析などを学ぶ。こうした学習を踏まえて,3年次から始まる「専門演習」で「特別研究」の
テーマを設定し,指導教官の指導のもとで研究を進め,4年次に「特別研究」を完成する。
以下,これまで学生が提出した「特別研究」のテーマを参考に挙げておきます。
「少子化からみた女性労働についての一考察」
「第三セクター鉄道の研究--三陸鉄道を素材として」
「途上国における環境政策の必要性
--南アジアにおける貧困と環境問題と人口増加のトリレンマ構造」
「経済理論の観点から見た、固定資本定率法償却の根拠」
【概要と計画】
1年次での法学と経済学の基礎的理解を踏まえ,2年次に「経済学基礎演習」に参加し,
3年次から始まる「専門演習」に備える。3年次からの「専門演習」では,自らの関心に基
づいて「特別研究」のテーマを設定し,指導教官の指導のもとで研究を進め,4年次末に「
特別研究」を完成する。
【教室外の学習】 「特別研究」を完成させるには,設定した研究テーマに関してこれまで行われてきた研究
や資料の調査,収集などが必要であり,このためには教室外での学習が重要である。図書館
等の積極的な利用が求められる。
【テキスト、教材、参考書】
図書館での文献,資料等の検索,収集
【授業形式】
演習と個別指導
【成績評価の方法と基準】
研究論文としての内容(論理性,実証性,独自性など)が整ってい
ること。
【履修に当たっての留意点】
指導教官の指導を受けながら,計画を立てて研究を進めること。
4.4.48
環境経済論演習 II
授業科目名:環境経済論演習 II
旧・科目名:x
担当教官名:笹尾 俊明 所属:環境科学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人4
開講学期:通年 単位数:4単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
この演習では、経済学の枠組みを用いて環境問題を考えていきます。ごみ問題のような地
域的な環境問題も温暖化などの地球規模の環境問題も、その根底には環境と経済との問題が
係わっています。そして、環境に配慮した社会経済システムにするために、経済学はどのよ
うな貢献ができるかを検討していきます。具体的なテーマとしては、環境税や排出権取引な
ど環境政策における経済的手法、環境の経済的評価、廃棄物・リサイクル制度に関する研究
など様々なテーマが挙げられます。
【概要と計画】
前半では、環境経済学に関する基礎的なテキストを輪読します。後半では、4 年生の特別
研究 (卒業論文) に向けて、各人が関心のあるテーマを決め、その発表を行ってもらう予定で
す。
【教室外の学習】
テキストの予習や発表のための準備などに充分な時間をかけてください。
【テキスト、教材、参考書】
参加者と相談の上決める。
【授業形式】
演習形式
【成績評価の方法と基準】
発表内容や発言頻度など授業への参加態度で評価する。
【履修に当たっての留意点】
原則として 2 年次終了時までに環境経済論 気泙燭廊兇涼碓未鰺 修し
ていることを前提とします。また、この演習は環境科学課程の学生
対象の特別演習と合同で行うため、4 年次の特別研究 (卒業論文) が必
修となります。
環境経済論研究室への所属を希望する学生は、事前にメール等で時
間調整をした上で、私のところに相談に来てください
4.4.49
経済数学(微分積分学)
授業科目名:経済数学(微分積分学)
旧・科目名:x
担当教官名:尾台 喜孝 所属:環境科学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人12
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
経済学を学ぼうとする学生を対象に経済学に用いられる数学の成果を講義する。
ただし、専攻の異なる学生でも数学の基礎を学ぼうとするものは歓迎する。
【概要と計画】
高校数学のレベルから出発して、基本を丁寧に説明することを心がける。
演習をできるだけ行い、慣れることを目標とする。
慣れることによって、それらの根本にある考え方にまで到達できることを期待する。
第 1回 グラフから何を読み取るか
第 2回 関数の微分
第 3回 2次関数の微分
第 4回 3次以上の関数の微分
第 5回 整関数の微分の応用
第 6回 掛け算微分
第 7回 指数の約束
第 8回 角度の自然な単位
第 9回 三角関数
第10回 三角関数の導関数
第11回 指数関数の導関数
第12回 増加率逓減の法則
第13回 逆関数とその微分
第14回 対数関数
第15回 合成関数微分
【教室外の学習】
授業時間内の演習で足りない分は、各自が授業時間外に自主的に補う必要がある。
【テキスト、教材、参考書】
テキストとして
岡部 恒治 著 「経済数学入門」 (新世社)
を使用する。
【授業形式】
講義形式。
演習も含む。
出席は毎時間とる。
【成績評価の方法と基準】
期末試験の結果を基本とし、出席数、演習の内容を加味する。
詳細については授業中に説明する。
【履修に当たっての留意点】
4.4.50
経済数学(線形代数学)
授業科目名:経済数学(線形代数学)
旧・科目名:x
担当教官名:尾台 喜孝 所属:環境科学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人12
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
経済学を学ぼうとする学生を対象に経済学に用いられる数学の成果を講義する。
ただし、専攻の異なる学生でも数学の基礎を学ぼうとするものは歓迎する。
【概要と計画】
高校数学のレベルから出発して、基本を丁寧に説明することを心がける。
演習をできるだけ行い、慣れることを目標とする。
慣れることによって、それらの根本にある考え方にまで到達できることを期待する。
第 1回 ベクトル
第 2回 何のために行列をまなぶのか
第 3回 行列の定義
第 4回 行列の演算
第 5回 演算の性質
第 6回 単位行列と逆行列
第 7回 転置表現
第 8回 行列式の定義
第 9回 行列式の性質
第10回 逆行列
第11回 逆行列の応用
第12回 階数(ランク)
第13回 固有値・固有ベクトル
第14回 対称行列と2次形式
第15回 レオンチェフモデルへの応用
【教室外の学習】
授業時間内の演習で足りない分は、各自が授業時間外に自主的に補う必要がある。
【テキスト、教材、参考書】
テキストとして
岡部 恒治 著 「経済数学入門」 (新世社)
を使用する。
【授業形式】
講義形式。
演習も含む。
出席は毎時間とる。
【成績評価の方法と基準】
期末試験の結果を基本とし、出席数、演習の内容を加味する。
詳細については授業中に説明する。
【履修に当たっての留意点】
4.4.51
マーケティング論I
授業科目名:マーケティング論I
旧・科目名:
担当教官名:芝田 耕太郎 所属:岩手県立大学宮古短期大学部
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人2
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
授業の方針、概要と計画
今日、マーケティングは、企業における経営戦略上重要な位置を占めている。
マーケティングは、通常、製品戦略、価格戦略、流通チャネル戦略、プロモーション戦略
に区分され説明されるが、これはマーケティングを明らかにする 1 つの便法である。実際に
は、この4つの戦略は同時に行われ、マーケティングミックスといわれる。その時点、業界
における立場等により力点の置き所が異なる。また、今日、マーケティングの考え方は、行
政や街づくりにも活用されている。
本講義では、マーケティングの基本を学び、次に今日マーケティングにおいて特に話題に
なっている事柄を検討し、マーケティングの本質を明らかにしていきたい。
[講義内容]
第 1 週は、マーケティングとは何か
第 2 週から 4 週は、マーケティングの発展過程
第 5 週から 7 週は、製品戦略
第 8 週から 11 週は、価格戦略
第 12 週から 15 週は、流通チャネル戦略
第 16 週から 18 週は、プロモーション戦略
第 19 週から 21 週は、日本とアメリカの都市計画
第 22 週から 25 週は、商業立地戦略
第 26 週から第 30 週は、高齢者社会と街づくりマーケティング
【テキスト、教材、参考書】
<参考書>
・田村正紀著「マーケティングの知識」日経文庫 830 円
・田村馨著「都市のマーケティング」有斐閣選書 1700 円
・P コトラー他著「地域のマーケティング」東洋経済新報社 3800 円
・波形克彦編著「21 世紀を勝ち抜く経営戦略 2 小売業」経林書房 2000 円
【授業形式】
講義形式
【成績評価の方法と基準】
期中・期末試験
【履修に当たっての留意点】
マーケティングに関する本は、多く出版されているので、一つ熟読
されたい。
4.4.52
マーケティング論II
授業科目名:マーケティング論II
旧・科目名:
担当教官名:芝田 耕太郎 所属:岩手県立大学宮古短期大学部
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人2
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
[授業の方針、概要と計画]
今日、マーケティングは、企業における経営戦略上重要な位置を占めている。
マーケティングは、通常、製品戦略、価格戦略、流通チャネル戦略、プロモーション戦略
に区分され説明されるが、これはマーケティングを明らかにする 1 つの便法である。実際に
は、この4つの戦略は同時に行われ、マーケティングミックスといわれる。その時点、業界
における立場等により力点の置き所が異なる。また、今日、マーケティングの考え方は、行
政や街づくりにも活用されている。
本講義では、マーケティングの基本を学び、次に今日マーケティングにおいて特に話題に
なっている事柄を検討し、マーケティングの本質を明らかにしていきたい。
[講義内容]
第 1 週は、マーケティングとは何か
第 2 週から 4 週は、マーケティングの発展過程
第 5 週から 7 週は、製品戦略
第 8 週から 11 週は、価格戦略
第 12 週から 15 週は、流通チャネル戦略
第 16 週から 18 週は、プロモーション戦略
第 19 週から 21 週は、日本とアメリカの都市計画
第 22 週から 25 週は、商業立地戦略
第 26 週から第 30 週は、高齢者社会と街づくりマーケティング
【テキスト、教材、参考書】
<参考書>
・田村正紀著「マーケティングの知識」日経文庫 830 円
・田村馨著「都市のマーケティング」有斐閣選書 1700 円
・P コトラー他著「地域のマーケティング」東洋経済新報社 3800 円
・波形克彦編著「21 世紀を勝ち抜く経営戦略 2 小売業」経林書房
2000 円
【授業形式】
講義形式
【成績評価の方法と基準】
期中・期末試験
【履修に当たっての留意点】
マーケティングに関する本は、多く出版されているので、一つ熟読
されたい。
5
5.1
環境科学課程
課程・コース導入科目
5.1.1
環境科学入門
授業科目名: 環境科学入門
旧・科目名:環境科学概論
担当教官名:牧 陽之助、他 所属:環境科学
科目の種別:必修科目/専門科目 対象学生:人1
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
20世紀、特にその後半に環境破壊が急速に進み、危機的状況が産み出された。21世
紀は「人間と自然との共生の世紀」となることが求められている。その実現のためには複
雑で難しい様々な問題が解決されねばならないが、そのための中核的な学問である環境科
学は、文理融合型の学際的で総合的な科学として位置づけられる。本講義は、環境科学に
ついてその全体像を把握し、学際的・総合的な視野を身につけることを目標とする。
【概要と計画】
第1回 「開講にあたって」(井上隆義)
第2回 「科学技術と環境」(井上隆義)
:人類が科学と技術の発展を通じて、自然・環
境とどのように関わってきたのか、その歴史と現段階について概説する。
第3・4回「地球温暖化とエネルギー問題」(山内茂雄)
:地球温暖化問題・エネルギー
問題について、物理学的視点から解説する。
第5・6回「化学物質と環境」(河田裕樹)
:化学物質により引起こされる種々の環境問
題を概説し、それがどのくらいのレベル(量)で問題になっているかを解説する。
第7・8回「生態学と環境」(牧陽之助)
:水俣病・温暖化問題・環境保全などを例に、
環境科学における生態学の役割について考える。
第9・10回「環境統計データを読む」(石川明彦)
:環境統計データを題材に、データ
の読み方と表現方法、そしてグラフの読み方、グラフの表現方法等を学習する。
第11回「環境と経済」(笹尾俊明)
:環境と経済・経済学との関わりについて考え、環
境経済学がどのような学問であるかを紹介する。
第12回「環境法政策論入門」(古川勉)
:環境法の全体像を、憲法上の位置付け、環境
問題に対応した法の形成、そして、実際の環境法規を紹介しながら解説する。
第13回「環境問題への社会学的アプローチ」(塚本善弘)
:環境社会学の登場の背景や
その<環境>に対する考え方、ならびに研究対象・テーマ、等について解説する。
第14回「宗教と環境」(開龍美)
:キリスト教は人間中心主義で環境危機を招いた、と
の批判がある。その批判を検討し、環境文化論を紹介する。
第15回 (予備日)
【教室外の学習】
新聞・テレビなどに報道される環境に関する話題に日ごろから注意し、問題意識をもつ
こと。
【テキスト、教材、参考書】
教科書は使用しない。授業でプリントを配付し、参考書を紹介する
。
【授業形式】
講義形式
【成績評価の方法と基準】
出席、レスポンスカード、小テストなどを評価の材料とする。
【履修に当たっての留意点】
環境科学にはさまざまな分野がある.この科目では,各分野に関連
して開講されている専門科目(展開科目)についての解説や位置付
けなどにも言及する.
5.1.2
環境保全論
授業科目名: 環境保全論
旧・科目名:地域環境保全論
担当教官名:竹原 明秀 所属:環境科学
科目の種別:必修科目/専門科目 対象学生:人12
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
この講義の目的は,環境を学習するために必要とされる共通的な側面として「環境基本法
」,
「環境基本計画」,
「環境影響評価」などの基礎的な理解を深めることにある。それに
よって自然環境や生活環境の保全,自然保護,環境問題の対処法,考え方などへの「科学的
動機づけ」の機会を提供する。
【概要と計画】
本講義では「環境を保全する」とはどういうことなのか,
「環境基本計画」の具体的な内
容や求めているものは何か,
「環境影響評価」の内容や問題点はあるのか,などを概説して
いく。さらに個人(あるいは小グループ)ごとに「環境基本計画」の内容などを課題にして
,それに関する発表会を開き,お互いの理解を深めていくことを予定している。なお,日程
調節が可能な場合,環境に関連する施設を巡視することも計画している。
第 1 回 ガイダンス
第 2 回 環境の保全・保護・保存
第 3∼4 回 環境基本法
第 5∼7 回 環境影響評価(環境アセスメント)
第 8∼10 回 環境関連施設巡視
第 11 回 環境関連施設に関する発表会
第 12∼13 回 環境基本計画
第 14 回 環境基本計画に関する発表会
第 15 回 試験
【教室外の学習】
インターネットを使用することによって法令や事例が容易に入手することができるので,
様々な情報を得て学習することが望まれる。場合によっては行政機関への資料収集などを行
うことも必要である。
【テキスト、教材、参考書】
テキスト:使用しない。
教材:配布プリント,インターネットによって入手可能な環境に関
する法令文や事例,
「盛岡市環境基本計画」や「岩手県環境基本計
画」などの冊子など。
参考書:授業時に適時,指示する。
【授業形式】
講義形式であるが,学生主体の発表会も開く。
また,環境関連施設に巡視することも計画している。
【成績評価の方法と基準】
全回,出席することが前提である。評価は平常点(出席状況と発表
会の内容)30 点,レポート 30 点,試験 40 点の合計で,60 点以上をも
って合格とする。
【履修に当たっての留意点】
平成 11 年度以前の入学者は「地域環境保全論」(選択)として履修
することができる。
環境関連施設巡視を行う場合,講義を開始する前の 9 月中に行うこと
もあるため,事前の連絡を充分に確認すること。
5.2
課程・コース共通科目
5.2.1
科学技術史I
授業科目名: 科学技術史I
旧・科目名:自然科学史
担当教官名:井上 隆義 所属:環境科学
科目の種別:必修科目/専門科目 対象学生:人2
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
「科学技術史」とは、「技術史」+「科学史」であり、同時に「科学と技術との相互作
用の歴史」でもある。人類史とともに始まった技術の歴史、それとの深い相互作用の中か
らやがて成立してくる科学の歴史を学ぶことは、現代における科学・技術のあり方を考え
る上で必要なことと考えられる。とりわけ、環境問題の解決という基本的な課題に直面し
ている現在、科学・技術のあり方をその歴史と連関づけて探究することが求められている。
本講義は、そうした探究のための、科学・技術の歴史の基本的な知識と見方・考え方を学
ぶことを目標としている。
【概要と計画】
「科学技術史 機廚任蓮∋唆罰很唇柄阿了 代を対象に、科学と技術の歴史を社会・経済・
思想とも関連づけつつ、また、各時代における環境破壊の問題にも触れながら、講義する。
1.技術の歴史と科学の歴史の関係について(2回)
1)生産様式と技術の発達史の概要
2)技術の発達と自然科学の成立・発展との関連の概要
2.古代から中世までの技術と科学の歴史(4回)
1)古代文明における技術の発達と古代自然哲学
2)中世における技術と自然科学
3.マニュファクチュア期における技術と科学(6回)
1)資本主義的マニュファクチュアの成立と技術の発達
2)近代科学の成立(天文学と動力学を中心に)
4.古代・中世における環境の破壊(1回)
5.まとめ:
「科学技術史 供廚悗里弔覆 として(1回)
【教室外での学習】
必要に応じて参考文献を紹介し、学習することを求めるが、自分でも問題意識を持って課
題を見つけ、自主的に学習する姿勢を身に付けることが望まれる。
【テキスト、教材、参考書】
教科書は使用しない。授業中に、講義資料を配付し、参考文献を
紹介する。
【授業形式】
講義形式
【成績評価の方法と基準】
授業進行の適当な段階ごとに、出席調査を兼ねて、講義内容に対
する小テストを行い、レスポンスカードの提出を求めるが、それら
の評価と期末試験の成績とが成績評価の材料となる。
【履修に当たっての留意点】
この科目を「自然科学史」として受講する諸君は、後期の「科学
技術史 供廚鬚睚擦擦銅 講しなければならない。
5.2.2
科学技術史II
授業科目名: 科学技術史II
旧・科目名:自然科学史
担当教官名:井上 隆義 所属:環境科学
科目の種別:必修科目/専門科目 対象学生:人2
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
目標は「科学技術史 機廚両豺腓汎韻犬任△襪里如△修譴鮖仮箸里海函
【概要と計画】
この「科学技術史 供廚任蓮∋唆罰很心 から
20 世紀までを対象とする。この期における
工業化の進展に伴う科学・技術の飛躍的な発展を、構造的な自然環境の変化(悪化)、お
よび情報の技術と科学の進歩とも関連づけながら論じる。
1.産業革命期における技術と科学(5回)
1)産業革命成立の諸条件と技術革命
2)様々な生産技術の連鎖的な発達と通信(情報伝達)技術の革命
3)技術と科学との相互作用の深化と諸科学の成立
2.19 − 20 世紀の交代期における技術と科学(4回)
1)電気・電力技術、化学技術等の発達と新たな産業部門の形成
2)古典物理学から現代物理学への転換
3)技術科学の成立と科学の制度化への始まり
3.20 世紀における科学と技術(4回)
1)様々な科学の飛躍的な発展と技術との関係の緊密化
2)エレクトロニクス・コンピュータの発達と情報の科学と技術
3)戦争・軍備と科学・技術
4)巨大な生産力の形成と自然環境破壊の深刻化
4.まとめ:21 世紀における科学・技術の再編成に向けて(1回)
【教室外での学習】
「科学技術史 機廚貌韻検
【テキスト、教材、参考書】
教科書は使用しない。授業中に講義資料を配付し、参考文献を
紹介する。
【授業形式】
講義形式
【成績評価の方法と基準】
授業の適当な段階ごとに、出席調査を兼ねて講義に関する小テ
ストを実施し、レスポンスカードの提出を求めるが、それらの評
価と期末試験の成績とを成績評価の材料とする。
【履修に当たっての留意点】
当然のことながら、先に「科学技術史 機廚鰺 修しておくことが
望ましい。この科目を「自然科学史」として履修する諸君は、「
」とこの「 供廚箸鮗 講し、前後期末試験を受験しなければならな
い。
5.2.3
環境基礎化学
授業科目名: 環境基礎化学
旧・科目名:基礎科学 I
担当教官名:吉村 泰樹 所属:環境科学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人12
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
ダイオキシン・DNAって?ベンゼン環??プラスチックは何からできている???
こんな状態では今問題になっている環境問題を理解するのは至難のわざでしょう。そこ
で!この講義では、複雑怪奇な化学物質や生体をつくりあげている物質になじむことを
第一の目標とし、そのために必要とされる基礎的化学知識を解説します。身の回りにあ
る様々な物質や生物をちょっと違った角度からながめて下さい。こんなにもいろいろな
物質がたかだか 103 種類ほどの原子からつくられていることを不思議に思いませんか?
生命が維持されているしくみを知りたいと思いませんか?こんな疑問を持っている人は
なかば目標達成です。あとは講義をよく聞いて考えてください。
【概要と計画】
生体も他の物質と同様に、原子(あるいはそれからできるイオン)が何らかの力で
結びついてできあがっています。原子とはどんなもので、その性質の違いは何故でてく
るのでしょう。この理解をもとに、生体にとって特に重要な炭素の化合物(あなたの体
も大部分はこれ)について、それらのできあがり方や性質を考えるとともに、分子模型
を組み立ててそれらの形を確かめましょう。また、化学反応(物が変わってしまう変化
とみることができます)は、どこまで進むのかだけでなく、どれくらいの速さで進むの
か、を考える必要があります。これを知ったうえで、触媒としての酵素の働きを考えて
みましょう。生命を保つためにはエネルギーが必要です。生物は、このエネルギーをど
のようにして手に入れているのでしょう。これらを通して、巧妙な生命維持のしくみの
一端を化学の目からながめることを学んで下さい。
第 1-2 回 原子の成り立ち、原子の中の電子のエネルギーと運動
第 3-4 回 イオン結合と共有結合、分子の間に働く力、固体・液体・気体の変化
第 5-6 回 炭素の特徴とその化合物、生体をつくりあげる物質(たんぱく質・脂
質・糖質・核酸など)の成り立ち
第 7 回 分子模型の組み立て
第 8-9 回 チッ素・リンの化合物、平衡と平衡定数、生物のエネルギー利用 第 10 回 酸素の化合物、生体と酸素、O2 や CO2 の運搬 第 11-14 回 遷移元素の一般的性質、錯体生成反応(金属酵素のはたらき)、酸化・
還元反応(何故生物に酸素が必要なのか?)
最 終 回 テスト
【教室外の学習】
講義内容を理解するには、ノートを自分なりにまとめることが必要です。この意味か
らノートの整理がなされているかどうかで復習の程度を判断します。また、レポートを
まとめることによって、課題を把握する能力、答えを見つけ出すための調査力、説明能
力、表現力などを成績評価の材料にします。
【テキスト、教材、参考書】
教科書「ライフサイエンス系の無機化学」 八木康一編著 (三共出
版) 電子配置の規則性は「基礎」と冠のついた化学書ならなんでも参考
になります。
【授業形式】
板書と口頭説明による講義形式。分子模型を利用します。
OHP を使用することもあります。
【成績評価の方法と基準】
ノート提出と出席およびレポート(40\%)。期末テスト結果(60\%)。
【履修に当たっての留意点】
質問は歓迎します。高校での化学知識を前提とはしませんので、耳
にふたをせずに講義を聞いてください。各講義時間の内容を確実に
理解していないと次の段階を理解できなくなります。
5.2.4
環境基礎熱学
授業科目名: 環境基礎熱学
旧・科目名:基礎科学 II
担当教官名:山内 茂雄 所属:環境科学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人12
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
近年、地球環境問題がさまざまな形で取り上げられている。地球環境は空気、水、太陽
からのエネルギーなどと関わっているので、環境科学を取り扱う場合には、自然の法則の
理解が必要である。
私達の住む地球は、地球内部および太陽からの熱エネルギーを受けて、現在のような水
と生命の宿る惑星として進化した。地球の気候は熱の働きで動いている。また、環境問題
では地球温暖化問題やエネルギー資源の問題がクローズアップされてきている。本講義で
は、これらを理解するために必要となる熱とエネルギーの振る舞いについて解説する。
【概要と計画】
本講義では身近な例を挙げながら、温度の概念、熱とエネルギーについて解説する。
第1回∼2回 1.温度と熱平衡
温度の概念、熱平衡、熱力学の第0法則
第3回∼4回 2.気体の性質
真空と圧力、気体の性質
第5回∼6回 3.気体分子の運動と温度
気体分子の運動と気体の温度
第7回∼8回 4.熱とエネルギー
熱の本性、熱量と比熱、物質の相変化、熱の移動
第9回∼11回 5.熱の法則
熱力学の第1法則、熱力学の第2法則、熱機関
第12回∼14回 6.熱に関する話題
温度と原子分子、宇宙の高温状態、地球環境と熱
第15回 期末試験
【教室外の学習】
講義を聴くだけでなく、講義内容の復習や講義中に提示した課題を解くなどを通して、
熱やエネルギーの振る舞いをよく理解すること。
【テキスト、教材、参考書】
教科書は使用しない。
参考書は講義中に紹介する。
【授業形式】
板書を中心とした講義。
理解を深めるため例題も解く。
必要に応じて資料も配付する。
【成績評価の方法と基準】
期末試験(80点)と平常点(出席状況など 20点)により、
評価を行い、60点以上を合格とする。
【履修に当たっての留意点】
出席は毎回取る。
高校理科等の履修は前提としないが、講義を進めるうえで必要とな
る自然科学(特に物理学)の基礎事項についてはその都度、解説す
る。
質問は講義中の他、教官研究室でも受け付ける。
5.2.5
環境統計学I
授業科目名: 環境統計学I
旧・科目名:x
担当教官名:石川 明彦 所属:環境科学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人12
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】 環境科学を学ぶ上でデータ処理やグラフ処理に遭遇する事は避けられないことで、自分
自信がデータ処理やデータ解析まで担当するときは勿論のこと、自分がデータ処理やデー
タ解析を担わない場合であっても、データ処理、データ解析やグラフ表示をしっかり読み
取れる統計的目を養い、統計手法を獲とくしておく必要があるでしょう。
高校時代「確率」や「統計」を履修していない学生をも対象に、初歩の統計学入門を講
義する。講義を聞いて理解することが最も基本的な事であるが、それ以上に自分でデータ
を計算し、自分で手を動かし、計算結果を確かめる作業をして、より理解を深めて行きた
い。
前半は「データ処理」を中心に、確率分布の話し、確率の考え方。
後半は「正規分布による平均値の推定・検定」を目指し、正規分布の周辺を説明する。
【概要と計画】
1.データのまとめ方
2.確率の初歩(事象と確率、確率変数)
3.重要な確率分布の例 (超幾何分布、2項分布、ポアソン分布、多項分布)
4.連続確率分布(離散確率分布、連続確率分布、変数変換)
5.正規分布(正規分布数値表、正規確率紙)
6.平均値の推定(正規分布をもちいた統計的推定)
7.平均値の検定(正規分布をもちいた統計的検定)
【教室外の学習】 随時宿題を課す。
【テキスト、教材、参考書】
テキスト
サイエンス社「統計解析入門」篠崎信雄著
随時 補助教材配布
【授業形式】
講義形式に演習が混じる。
【成績評価の方法と基準】
平常点(講義の出欠、小テスト、宿題の評価)5割、
期末試験の評価 5割
【履修に当たっての留意点】
電卓使用(2変数統計パッケージを備えた機種が望ましい)。
5.2.6
環境法政策論I
授業科目名: 環境法政策論I
旧・科目名:x
担当教官名:古川 務 所属:環境科学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人12
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
この講義は、良好な環境の確保をはかるための法制度の概略を知ることを目的としている
。日常生活ではなかなか認識できないが、われわれの生活に、直接的または間接的にかかわ
る環境法の大系を知ることは、環境保護問題を論じる上で不可欠である。「法政策」という
科目名上、環境保護にかかわる法律の制定や政策決定のプロセス、またはその合理性などを
検討していくことも講義の対象にはなりうるが、この講義では、あくまでも環境保護に係る
法律の概要を知ることを目的とするため、直接的には扱わない。なお、環境法政策論 気任
、公害対策にかかわる法体系を対象とし、環境法政策論 兇任蓮⊆ 然保護にかかわる法体系
を対象とする。
【概要と計画】
ガイダンスおよび環境法入門(1∼2 週)
水質汚濁防止関連法(3∼5 週)
大気汚染防止関連法(6∼8 週)
廃棄物処理およびリサイクル関連法(9∼12 週)
化学物質規制関連法(13∼15 週)
【教室外の学習】
講義中に指定する参考文献のまとめやある特定の問題に関する課題レポートを課す場合も
ある。
【テキスト、教材、参考書】
教科書は使用しない。必要な参考文献がある場合には、講義中に
指示する。
【授業形式】
講義形式
【成績評価の方法と基準】
期末試験を重視する。なお、課題レポート等を課した場合には、
それも評価対象とする。評価割合は、おおむね試験 70 %、レポート
等 30 %である。
【履修に当たっての留意点】
新聞記事、テレビのニュースなどのチェックを常日頃より行い、
環境問題に対する関心を維持しておくこと。
5.2.7
環境経済論I
授業科目名: 環境経済論I
旧・科目名:x
担当教官名:笹尾 俊明 所属:環境科学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人2
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
経済学は自然環境をどのように捉えご超 問題に対してどのような貢献ができるのかを考える。
ず、環境と経済との関係に注目し、環境問題が発生する経済的要因について考え、従来の経済学が自
然環境をどのように捉えてきたのかを見る。そして、現在の環境経済学の主流となっている考え方を
学び、環境保全型の社会経済へと転換するための方策を考える。この講義では環境経済学の基礎的な
考え方について、複雑な数式は用いず、図などを用いた直感的な理解ができることを目標とする。
【概要と計画】
第1∼3回 環境経済学とは
・環境問題と世界経済の現状
・環境と経済との関わり
・環境経済学の概略
第4∼6回 市場メカニズムの基礎
・消費者の行動
・企業の行動
第7∼10 回 市場メカニズムの限界とその古典的対処法
・外部性の発生
・外部性の内部化
・コースの理論
第 11∼12 回 政府の失敗
・政治過程
・環境問題特有の問題
第 13∼14 回 費用便益分析
・費用と便益
・費用便益分析 第 15 回 予備日
【教室外の学習】
講義内容の復習やレポート課題をきちんと行うこと。また、各種メディアを利用して、常に具体的
な環境問題に関心を向けておくこと。
【テキスト、教材、参考書】
テキスト:特に指定しない。講義レジュメを配布する。
参考書:バリー・C・フィールド 超 経済学入味(日本評論社)
R.K. ターナー他 (大沼あゆみ訳) 超 経済学入 (東洋経済新報社) など。
その他、講義内で適宜示す。
【授業形式】
講義形式。なお、月に 1 回リアクションペーパーをとる。
【成績評価の方法と基準】
平常点 (出席状況+リアクションペーパー)・レポート (2 回)・期末試験で評
価する。評価割合は平常点 10∼20 %、レポート 10∼20 %、期末試験 60∼
70 %と
する。
【履修に当たっての留意点】
講義で話されたことをそのまま鵜呑みにするのではなく、何故?という気
持ちを大事にして自らの頭で考える習慣をつけて欲しい。また、授業時間
内、授業後の質問を歓迎する。ただし、授業時間外で質問等がある場合は
まずメールで問い合わせること。 5.2.8
環境文化論I
授業科目名: 環境文化論I
旧・科目名:x
担当教官名:開 龍美 所属:環境科学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人12
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
環境文化とは,人間が(自然)環境との関わりのなかで,環境を守り,その恩恵を得てい
く知恵やその結晶としての規範・倫理,制度,技術,およびこれらを基礎とする生活様式の
総体を意味する。
そして環境文化を,いのちを担い大地に住まう人間の自然への関わり方として捉え,この環
境文化の基本的な成り立ち・構造を検討するとともに,その根底にある自然観・人間観(の
過去・現在・未来)を究明するのが,環境文化論の課題である。
人間と環境が分断されてしまっている現代的情況をふまえ,本講義では,最初に,
「人間
存在にとって環境とは何か」という問題を哲学的人間学の観点から考察し,その過程で,錯
綜する環境・空間・場所・自然・文化といった基本概念を整理し,従来の種々の人間観に対
し「住まう人間」という人間観を提示する。次に,人間と環境との関わりを農業・都市・宗
教・科学技術という文明の基本要素を観点として,歴史的に辿る。そして最後に,地球環境
問題の切迫による文明の転換期と言える現代に出現したエコロジー思想の系譜と組成を考察
し,環境に対する現代の価値観と今後の課題を探る。
【概要と計画】
第1回 環境文化論とは何か
第2回 人間存在と環境(1)ユクスキュルの環境世界論
第3回 人間存在と環境(2)シェーラーの世界開放性
第4回 人間存在と環境(3)ハイデガーの世界内存在 第5回 人間存在と環境(4)ボルノーの生きられた空間と「住まう人間」
第6回 文明の展開と環境(1)人類の進化,人類の特異性
第7回 文明の展開と環境(2)農業と環境
第8回 文明の展開と環境(3)都市と環境
第9・10回 文明の展開と環境(4)宗教と環境(砂漠の宗教・森の宗教)
第11回 文明の展開と環境(5)近代自然科学と環境
第12回 文明の展開と環境(6)環境問題と文明の転換,エコロジー思想の出現
第13∼15回 現代エコロジー思想の系譜と組成
【教室外の学習】
概括的な講義内容を十分理解し,問題意識を明確にするためには,講義の際に紹介する参
考文献を自主的に読む必要がある。それは学期末提出のレポート (4000字)の準備として
も欠かせない。また,レスポンスカード(講義内容に関する質疑応答),複数回の小レポー
トの提出を求める。
【テキスト、教材、参考書】
特定の文献を教科書としては指定しない。適時プリントを配布する
。参考
文献はその都度紹介する。
【授業形式】
講義
【成績評価の方法と基準】
出席,リアクション・ペーパー,小レポート=60%,学期末レポ
ート=40%。以上を総合的に評価する。
【履修に当たっての留意点】
講義内容を理解するうえで,全学共通教育科目「哲学の世界」
・
「
倫理学の世界」などを履修したり,その関連文献を読み,哲学・思
想関係の用語・概念に慣れるておくことが望ましい。
5.2.9
環境社会学I
授業科目名: 環境社会学I
旧・科目名:x
担当教官名:塚本 善弘 所属:環境科学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人2
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
環境問題は、自然科学分野の問題と思われがちであり、実際、社会学をはじめとする社
会科学においては、従来、人間生活を取り巻く「環境」は、利便性や安全・快適性を確保
するための条件(対象)とされ、環境そのものが研究や問題の対象として捉えられること
は殆どなかった。
しかし、自然と人間との関係が、近代化の進展に伴ってより複雑なものに変質していく
過程で、公害をはじめとする様々な問題が発生し、環境問題は単に自然界の問題というの
ではなく、文明のあり方や社会生活そのものに関わる構造的な問題として認識することが
求められるようになってきた。社会のあり方(仕組み)や人間そのものの生活、ライフス
タイルを変えていかなければ、環境問題は解決困難であり、「文明社会」と「環境」との
“ 共存 ”を考えることも、現代社会学における重要なテーマとなっている。
本講義では、環境社会学の成立過程を環境問題の歴史的変容過程と絡めつつ考察するな
かで、環境社会学の基本的な視点を把握する(前半)とともに、環境社会学が実際の問題
にアプローチしようとする際に用いる論理を解説する(後半)。それによって、受講者が
現実の問題の背後にある社会的・文化的メカニズムならびに問題解決の方途を考える手が
かりを示すことができれば、と考えています。
【概要と計画】
オリエンテーション(第1回)
序.社会学とはどんな学問か(第1∼2回)
1.
「環境社会学」成立の背景(第3∼4回)
2.環境問題の分類∼社会学的観点からの環境問題の類型化∼(第4回)
3.環境問題をめぐる行政−企業−市民関係の社会史的考察(第5∼7回)
4.地域開発・環境問題の社会的構造とその制御(第8∼10回)
5.アジアの環境問題と日本社会(第11∼13回)
【教室外の学習】
講義内容のより一層の理解、ならびに学期中に課すレポート作成のためには、配布資料
や(講義中に紹介する)参考図書等を計画的に渉猟するとともに、日頃から各種メディア
の環境問題関連情報に注意を払っておくことが必要となる。
【テキスト、教材、参考書】
<テキスト>特に指定しない。必要な資料は、講義中に適宜プリン
トを配布する。
<参考図書>さしあたって、飯島伸子編『環境社会学』、有斐閣、
1993年(2,060円)があげられる。その他の参考図書・関連
文献は講義中に随時紹介する予定です。
【授業形式】
通常の講義形式で行なう。
【成績評価の方法と基準】
学期末試験の成績(60∼70%)、および学期中に出題するレポ
ートの結果(15∼25%)を、評価の主たる基準とするが、これ
らに平常点(出席状況および授業態度、等,10∼20%の割合に
する予定)も加味して、総合的に評価します。
【履修に当たっての留意点】
「環境」に直接的に関連している問題については言うまでもないが
、そうした問題だけでなく、広く現代社会で生じている様々な問題
に敏感になってほしい。そのために、本講義を選択される学生諸君
には、ぜひ新聞や雑誌、テレビなど各種メディアに日頃から注意を
払うようにしてもらいたい。
5.2.10
環境科学演習
授業科目名:環境科学演習
旧・科目名:環境科学演習
担当教官名:吉村 泰樹、他 所属:環境科学
科目の種別:必修科目/専門科目 対象学生:人2
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
現在の環境問題に対処するためには、人文・社会・自然科学諸分野から様々な方法で問
題に取組む必要がある。本演習は、文科系教員と理科系教員が一体となって担当し、様々
な分野が環境問題にどのように取組んでいるかを、学生とともに体験的に学ぶことによっ
て、文理融合の具体化を図ることを目標としている。また、より具体的な目標として問題
把握能力、解析能力、レポート作成力、および発表能力を養うことをも目指している。
【概要と計画】
「地球温暖化・エネルギー問題」、「汚染問題」、「廃棄物・リサイクル問題」および
「自然破壊問題」の4テーマを設定し、各テーマに4-7名の文科・理科教員を担当者と
して配置する。各テーマの学生定員は、実験器具の制約や討論を効果的なものにするとい
う実施方法の関係上7-9名とする。1テーマは7回の授業で終了することとして、学生
には2テーマを選択させる。具体的な実施方法は各テーマで多少異なるが、上記の目標を
達成できるよう、文科・理科教員の一体的担当、講義でなく演習形式をとる、発表機会を
設けるなどの共通した内容を盛り込んで実施する。また、テーマ内容の理解を深めるため
に、可能な限り実験・実習を組み込んでいる。各テーマ毎の概要と計画は第1回の全体ガ
イダンスで紹介する。
また、2 年生全員にすべてのテーマの内容を知らせることによって2テーマ選択の弊害
を小さくすること、および各自の発表力を養うことを目的として環境科学演習発表会を行
う。
第 1 回 全体ガイダンス。本演習のカリキュラム上での位置づけ、授業の目標な
どの説明。各テーマの概要と実施計画の紹介。学生のグループ分け。
第2− 8回 前半テーマを受講
第9−15回 後半テーマ を受講
特 別 回 環境科学演習発表会(詳細は第一回目のガイダンスで説明する) 【教室外の学習】
テーマによっては資料探索が課題として与えられる。またレポート作成、発表準備など
体験的学習であるので教室外での学習が不可欠である。これらに必要な書物は、図書館の
他、教員研究室配備のものも利用できる。
【テキスト、教材、参考書】
テキスト、教材、参考書は必要に応じて各テーマ毎に指示する。
【授業形式】
演習、実験、実習、討論等
【成績評価の方法と基準】
各テーマ毎に示された方法により評価し、2テーマの評価を合算し
て本演習の成績評価とする。
【履修に当たっての留意点】
体験的に学習することが最も重要であるので全回出席が必要である。
正当な理由なく欠席したり、度重なる遅刻など受講態度に著しい問
題がある場合には不合格とする。
5.2.11
環境情報演習
授業科目名: 環境情報演習
旧・科目名:環境科学演習
担当教官名:花見 仁史、尾台 喜孝 所属:環境科学
科目の種別:必修科目/専門科目 対象学生:人1
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
はじめに:今日、地球規模環境に対する認識は、インターネット上に飛び交う膨大なデータ
などを通して形成されるようになったと言って過言ではない。つまり、環境問題に対して、
我々が行動起こす上で、活字を読むと同じように、コンピュータ、ネットワークにアクセス
することが、必要になっている。今日の高度情報社会における ’情報 ’とは、我々がより良
く生きていくための"環境"を意識して、世界を捉えるための働きかけで、たえず再構築し続
ける知的生産物である。従って、基本的には、コンピュータ、ネットワークを道具として、
語学力、論理的推論、表現力を総動員して、総合的にテーマに望むことが必要である。また
、その過程を通じて、我々が直面する高度情報化社会という"環境"も実体験を通して、認識
してほしい。
1) ワープロ、メール機能を使う。
1ー0) 情報基礎の復習
1ー1) メモ帳、ワードなどの使用:文書エディターでテキスト文書としてのファイルを作
成し、保存することを復習する。また、ディレクトリ、ファイルの階層構造を理解する。
1ー2) ネットワーク・メールの使い方;テキスト文書などメールで配信する。
2)WWW ブラウザの使い方、サーチエンジン、ホームページ(HP)作成。
2ー0)HP の閲覧。
2ー1) サーチエンジンの使い方;必要な情報が載っている HP を検索する手法を学ぶ。
2ー2)HP の作成;インターネット上の HP もテキスト文書としてのファイルとして、作成
保存できることを理解する。また、ファイルの階層構造、リンク構造を理解する。
2ー3) インターネットを用いた環境問題に対する情報収集:
内容とともに、データ、リンク構造に注意して、理解しやすい HP 構成を考えてみる。
3) データ処理、グラフ処理。
3−0) 表計算ソフト (EXCEL など) の操作。
3ー1) 簡単な統計処理などをデータ処理の基本を学ぶ。
3ー2) 実際のデータ入力をして、表計算機能を用いて、データ処理を実践する。
3ー4) データ処理結果をグラフで表現してみて、何が読み取れるか考察してみる。
4) ネットワークとセキュリティ。
4ー0) サーバーへの接続。ネットワーク構成を理解する。
4ー1) ネットワークセキュリティに用いられる暗号の初歩。
【テキスト、教材、参考書】
基本的指導書は、WEB ブラウザで HP にして見れるようなっている。テ
キストではないが、必ず、毎回、情報基礎で用いた DOS / V 3.5 イン
チ フロッピーディスク (FD) を持参し、各テーマごとには、その課題
の自分の作業ファイルを保管しておくためとその予備のために未使
用の DOS / V 3.5 インチ FD 2枚を用意しておくこと。
【授業形式】
情報演習であるので、基本的には各自、端末に向かって作業をする
。概要に述べたように、大きなテーマが4つある。各テーマは3ー
4回程度授業時間をかけて行う。各テーマのはじめに、学習の目的
と内容の説明がなされ、課題が提出される。学生各自が、各学習テ
ーマを理解し、修得しながら、その課題を提出できるように作業を
進める。課題は各テーマが終了するたびに必ず提出をする。従って
、進度が遅れて正規の授業時間内では作業できない場合は、テーマ
終了前までに提出できるように、各自が判断して自習作業を行うこ
と。作業の記録媒体はすべて FD であるので、自分の作業ファイルを
こまめに FD に記録しておき、自分自身の"情報"管理にも当然努めて
もらう。
【成績評価の方法と基準】
授業形式に述べたように、4つのテーマごとに出された課題により
成績は評価する。従って、1テーマでも課題提出を怠ると単位修得
することはできなくなる。課題提出は、ディスプレイ画面上での表
ルの FD への記録とその管理は、きちんと行うこと。
【履修に当たっての留意点】
情報演習は端末の前で実際にキーボードで打ち込んだりする実務作
業なので、出席は毎回取る。無断欠席すると単位修得できなくなる
ので、病欠などの場合、必ず事後になってもよいから、各テーマ担
当の教員まで欠席届けを出すこと。環境科学課程のカリキュラムに
は情報関係の演習が少ないが、展開科目、特別演習、特別研究で、
その都度、情報処理技能は求められ、さらには就職の局面でも有利
となるので、この必修である演習で基礎素養を身につけるとともに
、錆びつかせないように、この演習以後も、他科目のレポート作成
時などに各自意識して、その素養を用いるように努めること。
5.3
課程・コース展開科目
5.3.1
環境生態モデル論
授業科目名: 環境生態モデル論
旧・科目名:数理環境科学 II
担当教官名:飯田 雅人 所属:環境科学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人23
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
人間は自然の恵みが無ければ生きていけない。人類が他の生物から「搾取」しすぎると、
生態系のバランスが崩れ、結果的には人類自身の存続を危うくする。それを避けるには、
様々な生物たちが共存できる理由を正しく理解しておく必要があろう。授業では、この理
由を科学的に探求する基本的な手法として「数理生態学」の初歩を紹介し、2種以上の生
物たちが相互作用する状況を「数理モデル」として定式化・解析する手法を学ぶ。
【概要と計画】
授業では、主に、生物の「個体数」(ヒトで言えば、「人口」に相当するもの)の変動を
記述する数理モデルを扱います。特に、「微分方程式」で表されるモデルの基本的な例を
多く紹介します。演習・レポートによって、そのような基本的なモデルを定式化・解析す
る方法にも慣れていただきます。
授業は以下の順に進めていく予定です:
第1節。個体数変動の基本法則を数式で表現すると?
第2節。1種個体群の増殖を記述する数理モデル
第3節。多種個体群の増殖を記述する数理モデルの例:ロトカ・ヴォルテラ方程式
第4節。2種個体群のロトカ・ヴォルテラ方程式の解析:アイソクライン法
第5節。多種間の相互作用における間接効果
第6節。多様性と安定性の逆理:ロトカ・ヴォルテラ方程式が見落としたもの
第7節。持続可能な漁業とは?
第8節。補足
【教室外の学習】
演習問題を頻繁に課すので、レポートとして提出すること。
【テキスト、教材、参考書】
教材としてプリントを配る。教科書は使用しない。
参考書:
寺本英「数理生態学」(朝倉書店)ISBN4-254-17100-5
巌佐庸「数理生物学入門」(共立出版)ISBN4-320-05485-7
松田裕之「環境生態学序説」(共立出版)ISBN4-320-05567-5
【授業形式】
講義を中心に進める。時々演習も採り入れる予定。
【成績評価の方法と基準】
レポートと期末試験によって評価する。両者の重みは同程度。
【履修に当たっての留意点】
11年度以前入学の受講生は、「数理環境科学2」として登録され
ます。
授業で使う数学的な知識(例えば、「微分」「微分方程式」など)
については、受講生の状況に合わせて、授業の中で適宜解説を加え
ます。
5.3.2
放射線環境論
授業科目名: 放射線環境論
旧・科目名:x
担当教官名:西崎 滋 所属:環境科学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人23
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
放射線は我々の五感で直接認知することができないため、その存在が意識されることは
ほとんど無いが、地球上に生活する我々は自然界から毎年1ミリシーベルト程度の放射線
を受けながら日々の生活を送っている。それ以外にも医療、工業、農林業等での利用を通
じて、知らず知らずのうちに放射線の恩恵を受けている。我々はまさに放射線の行き交う
環境の中で生活を営んでいるわけである。また、炭酸ガスを放出しない“ クリーンな ”エ
ネルギー源といわれる原子力も放射性廃棄物が多量の放射線を放出するために、環境保全
のための管理が重要な鍵となっている。
この講義では、こうした放射線についての基礎的知識を身に付け、我々を取り巻く環境
の中での放射線の働きとその利用、原子力発電をめぐる諸問題について、我々はどう対処
していくべきかを考えていきたい。
【概要と計画】
放射線とは何か、放射線と放射能の違いは、放射線はどこから来るのか、放射線は物質
や生体にどのような作用を及ぼすのか、といった話題から始めて、種々の分野での放射線
の利用や原子力発電の現状と問題点を平易に解説する。また、最近の話題として、核燃料
サイクル、プルトニウムの利用等についても言及したい。
第1週 放射能の発見から現在まで
第2週∼第3週 放射線と原子核
第4週∼第6週 放射線の基本的性質
第7週∼第8週 暮らしの中の放射線
第9週∼第 12 週 核エネルギーと原子力発電
第 13 週∼第 14 週 最近の話題
第 15 週 期末試験
【教室外の学習】
授業中に紹介する参考文献を読んで、自分なりの考えをまとめておくようにする。
【テキスト、教材、参考書】
教科書は使用しない。資料を配付する。随時、参考文献を紹介する
。
【授業形式】
板書を中心とした講義で、演習や小テストを行う。
【成績評価の方法と基準】
期末試験 70 点、授業中の小テスト等 15 点、出席 15 点の合計で評価す
る。
出席が 2/3 に満たない場合は不合格とする。
【履修に当たっての留意点】
質問等が生じた場合には、授業時間中あるいは研究室(人社2号館
2階)に出向くなど、積極的な姿勢が重要である。
5.3.3
資源エネルギー論
授業科目名: 資源エネルギー論
旧・科目名:資源・エネルギー環境論
担当教官名:佐藤 允美 所属:環境科学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人23
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
社会と深くかかわっていて、誰もが日常生活を営む上で必ず出会う課題、すなわちエネル
ギー・資源・環境などをとりあげる。これらの現状と問題点を考え、我々が地球上で他の生
物と共存していくため、より良い方法を選択することができる化学的な知識と認識の仕方を
養うことを目的とする。新聞のエネルギー問題に関する記事が理解できるようにしたい。
【概要と計画】
身の回りのものを含め世の中のものはすべて、物質からなっている。それには様々な次元
や局面があって、異なった世界が展開し、異なった問題を提起している。このような認識に
立ちながら、人間活動により地球規模で生じている問題、資源、エネルギーなどについて考
察する。人間の生活はエネルギーなしでは考えられない。エネルギーとはどんなもので、ど
のようにして得られるのか。
利用可能な種々のエネルギー資源が存在する。これまで依存してきたのは化石燃料で、そ
れらの埋蔵量は限界に近づきつつある。この次に来るエネルギー源は何が最良なのか。核エ
ネルギーを利用した原子力とはどんなものなのか。放射性廃物の処理や原子力発電所の問題
が存在する。一方、自然エネルギーはどうか。これらの積極的利用は21世紀の循環型社会
の根幹をなすものとなって来つつある。風や太陽といった低密度のエネルギーは最近になっ
てようやく人々の期待に応えるレベルに向かっている。また、バイオマスの利用に関しては
、発酵によるメタンガスの製造によって利用価値の高い有効な燃料としてのバイオガスが登
場した。さらに、燃料電池の実用化も実現の一歩手前まで来ている。温暖化防止対策が検討
され、関係法の制定により予算措置を伴った取り組みが行われつつあるので、自然に対して
大きい変化をもたらさないようなやさしいエネルギー利用が一段と加速している。
現在、新聞・テレビなどで地球温暖化、成層圏のオゾン破壊、NOX、SOX、ゴミ廃棄
物など多くの公害問題がとりあげられている。これらの対象となっているものの多くは物質
そのものであり、環境問題の原因を作っているのは、問題となる物質の化学的性質である。
環境物質や放射性物質などが関与する問題を正しく把握するためには、化学的知識や認識の
仕方が必要であることは言うまでもないが、エネルギーや生命の問題について考えるとき、
さらに物理化学、生化学、地球化学的な知識抜きにも語れない。将来に向けて生きて行くた
めの科学的知識と心構えなどについて考える。
第 1 週 講義方針、人口と食糧問題.
2− 5 種々のエネルギーと問題(化石燃料、核エネルギー)
6−12 代替エネルギー(太陽、風力、地熱、海洋、バイオマス、マイクロ水力、
燃料電池など)
13−15 水資源問題、水の性質と構造、水の汚染と管理、水処理
【教室外の学習】
授業後にレポートの課題提出が求められることがある。
【テキスト、教材、参考書】
テキストとして佐藤正知・蛭沢重信著「エネルギーと環境」(三共
出版)を使用する。参考図書として「イミダス・知恵蔵・現代用語
の基礎知識」のほか、鈴木啓三著「エネルギー・環境・生命−ケミ
カルサイエンスと人間社会−」(化学同人)などを挙げる。その他
は必要なとき進行にあわせて講義時に紹介する。
【授業形式】
通常の講義形式でおこなう。テキストには目を通して来る。配布プ
リントが多いので、直ちにノートに貼付すること。マーカーなどの
着色ペンを用意すること。OHPを多用するので、視力の弱い学生
は前方に着席する。ビデオによる学習も予定している。毎回授業後
に感想および質問を提出させる。
【成績評価の方法と基準】
期末テストと予告無しの小テストによる。遅刻の回数によっては、
期末試験を受けても採点の対象にならないことがある。出席回数、
毎回提出する感想文、などの評価も全体の評価に加えられる。
【履修に当たっての留意点】
講義の第一回目に受講要領のプリントを配布し説明する。これを聞
き逃した場合、第二回以降は聴講できない(重要)。出欠は毎回と
る。遅刻は厳禁。欠席回数が1/3を超えると受験資格を失う。私
5.3.4
宇宙地球進化論
授業科目名: 宇宙地球進化論
旧・科目名:自然情報論 II
担当教官名:花見 仁史 所属:環境科学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人23
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
授業の目的
宇宙、地球科学の発展により、我々の暮らしている地球環境が宇宙に開いたシステム
である事がわかってきた。特に近年問題となっているオゾンホールや温室効果などの地球
規模の環境の変化は、太陽からの光、宇宙線などの地球外部の環境である宇宙からの影響
と地球上の状態や人間の活動とが関係して引き起こされる事が明かにされつつある。環境
問題はこれまで人間の活動に関わる極めて限定された視点から議論されるに留まってきた
。しかしながら、地球規模の環境問題はすでに人間の地球上の活動の問題として捉えるだ
けではなく、宇宙の中での地球、さらにその中に人間が存在しているという視点から、自
然環境を理解する必要がある。
授業計画
全貌を捉えられにくい自然環境を、総合科学として発展してきた宇宙、地球科学など
の諸自然科学の成果を踏まえて、大きな空間と時間の流れのなかで我々の暮らしているこ
の自然環境を理解する。我々の生活環境を考える上で、地球上の生命、生態系の進化など
の地球の歴史から振り返る事によって、環境に作用する要因を理解しよう。観測技術の発
展に伴って、太陽系以外の惑星系の発見や星と惑星系の形成過程の新たな理解がなされつ
つある。この最新の結果を講義に取り入れながら、地球の歴史もこれまでの様に地球に限
定した側面だけからでなく、地球環境の成立条件を宇宙からのより広い視野から捉え直す
事を行う。開講するにあたって、なぜこのような神がつくりたもうたごとくの巧妙かつ繊
細な、人間を含めた生命を育んだ、自然環境がどの様に形成されてきたかを最終的に実感
してもらいたい。最近の研究成果も含めた ”宇宙の誕生と進化 ”の知識を軸として、広い
視点からの我々を取り巻く自然環境とその直面している問題を捉えるように指導を試みる
理解を促す問題の設定として、1)なぜ、夜は星の光で明るくならないのか? 2)我々
を構成している物質の起源は? 3)我々が地球上に生まれるための条件は? 4)人間
活動の未来は?を掲げ、これが今日の自然環境の成立条件に深く関わっている事を示す。
【テキスト、教材、参考書】
教科書:特に指定しない。
参考書:講義中に指示する。
【授業形式】
板書を中心とした授業であるが、講義 2 回に 1 回 30 分程度の演習、
レポート提出を課して、学生各自の学習を補う。
【成績評価の方法と基準】
学期末の試験を基本に評価する。出席およびレポート提出の状況も
当然加味される。
【履修に当たっての留意点】
積極的に考え、自らの頭、手を総動員して、疑問を友人、教官との
議論で明かにしていく姿勢が必要である。
5.3.5
環境陸水学
授業科目名: 環境陸水学
旧・科目名:自然環境論 II
担当教官名:牧 陽之助 所属:環境科学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人23
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
生命に水は欠かせない.ことに陸水(海にある海水に対して陸にある水)は,量こそ少
ないが地球的地域的な水循環を通して,人間生活に密接にかかわっている.したがって,
陸水に関する科学(陸水学)は,環境科学でももっとも重要な位置を占める.この講義で
は,人間をとりまく環境としての湖沼・河川・湿地・河口域などを,自然科学の立場から
考えるために必要な基礎的知識と考え方を獲得することが目標である.陸水域は水とそれ
を湛える岩石・土壌などからできており,多様な生物の棲家でもあり,常に地殻と大気の
影響を受けている.また,稲を育て,森をつくり,飲み水として,水力発電のエネルギー
として,われわれの生活に深くかかわっている.このようにかんがえると,講義の理解の
ためには,生物・物理・化学・地学などに加えて,地理学や地球科学など広い視野が必要
なことが理解できるだろう.
【概要と計画】
第 1 回 陸水学と環境科学:陸水学の対象,水環境と生活,基礎と応用
第 2 回 水の中の世界:水の物理と化学,水界生態系の特性
第 34 回 湖沼:湖盆形態,光と温度
第 56 回 湖沼:酸素と二酸化炭素,栄養塩
第 78 回 湖沼:リンと窒素,湖沼型
第 910 回 湖沼の生物:機能による分類,食物連鎖と栄養段階
第 11∼14 回 湖沼・河川・湿地などに関連する環境問題の実例研究紹介に当てたい.
第 15 回 試験
【教室外の学習】
レポートを課する.身近な汚染問題から地球規模の問題まで,広くテーマを求めるつもり
なので,新聞などを通して,日々の陸水に関連する環境問題報道に眼を向けていること.
【テキスト、教材、参考書】
参考書等は随時紹介するが,教科書は使わない.適宜プリントを配
布する.
【授業形式】
講義
ただし,演習形式も何回かとり入れたいと考えている
【成績評価の方法と基準】
出席は大前提,レポートは学習意欲,試験は成果,として総合的に
評価する.
【履修に当たっての留意点】
出席はレスポンスカードによって調べます.講義を聴かないとレス
ポンスがあろうはずがない.
過年度生で自然環境論 兇涼碓未 ほしい学生は,この授業で振り替
えます.申告の際に申し出ること.
5.3.6
景観生態学
授業科目名: 景観生態学
旧・科目名:x
担当教官名:三浦 修 所属:教育学部
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人23
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
景観生態学とはどんな研究分野か ― 人間のつくった自然環境を評価する ―
景観は古くから地理学で研究されてきたいわば古典的なテーマである.ところが,1980 年
代に入ってから景観生態学と呼ばれる新しい研究分野が,主として生態学からおこり,現在
確立期を迎えている.この講義では,生物多様性(環境問題の重要なキイワード)と二次植
生(人間が関わった植生)の 2 つのテーマに深い関心をもつ景観生態学が,環境,とくに植物
的自然環境をどう捉えられているかということを基本的な問題意識とする.
景観生態学では,自然への人間の働きかけを重視する.それは,地球の自然がすでに人類
によってかなり改変されてしまった現在,いわゆる自然の回復力のみで生態系が保持される
ことは必ずしも期待できないからである.つまり,二次的自然(二次植生)の価値の見直し
である.そして生物多様性の低下は,そのような二次植生からなる景観(場あるいは地域)
の喪失と関係している.例えば,燃料革命後の薪炭林の放置であり,採草地としてのススキ
原の消滅である.したがって,二次的な自然の骨格をなす適切な人為撹乱によって維持され
た植生の意味を,問い直すことが必要なのである.
【概要と計画】
第 1 週から第 4 週:
景観生態学の理解には自然地理学や生態学の概念,例えば,植物,群落,遷移,地形,土壌
などの知識が不可欠である.できるだけ専門術語を用いた講義は避け,実際の研究例,スラ
イド,図版などを多用し,それらを概説する.また,キャンパス内の人為植生を実際に観察
する.
第 5 週から第 10 週:
景観生態学とはどのようなものかを,実際の研究例を示しながら,理解する.
第 11 週から第 14 週:
生物多様性の価値,二次植生の価値,自然環境の保護と保全について,景観生態学の視点か
ら解説し,それらが地域計画にどのように役立つかをみる.
第 15 週:
筆記試験
【教室外の学習】
生物学や地学,さらに生態学を学んだことのない学生でも受講可能である.講義の中身を具
体的な実物(現地)で理解するため,身近な緑地(多様なものがある.例えば公園緑地,社
寺林,街路樹,庭園樹)や近郊の森林を自主的に観察することを希望する.
【テキスト、教材、参考書】
講義資料は適宜配布する
【授業形式】
講義と現地観察
【成績評価の方法と基準】
期末試験(60 %)と出席点(とくに現地観察の,40 %)とで評価す
る. 60 %以上の評価を合格とする.
【履修に当たっての留意点】
不定期に野外観察を行うので,10 月,11 月の降雨日以外には,野外
を歩くにふさわしい履物と服装を着用してほしい.
5.3.7
環境動物学
授業科目名: 環境動物学
旧・科目名:環境生物学
担当教官名:吉田 勝一 所属:環境科学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人23
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
授業のテ−マ:野生動物の保全−その生態学的基礎
これから 50 年の間に地球上に生息する陸上生物の半数の種類が絶滅すると推定されてい
る。1千万種ともいわれている生物種を保全していこうとする私たちの努力は、かならず地
球環境の健全な持続をもたらすであろう。したがって、21 世紀を生きる君達にとって、生物
多様性や生物圏保護区・自然遺産・地球共生系などについて正しく理解し環境問題へ積極的
にアプロ−チすることは必須の課題である。
本講義では個体群と群集、生態系レベルにおける動物生態学の基礎を学修し、さらに、生
態系の象徴種となる野生動物を維持するための方策を一緒に考えていきたい。
【概要と計画】
第 1 − 2 回 「環境」、「生態系」、「生物多様性」、「種」とは何か。
第 3 − 4 回 地球環境問題と生態系生態学
第 5 − 6 回 個体群調査法
第 7 − 8 回 個体群動態、競争と捕食
第 9 − 10 回 動物個体群の絶滅機構とその保全 第 11 − 12 回 動物群集-種多様性と島理論
第 13 − 14 回 生物多様性の保全
第 15 回 まとめ
(実習を1∼2回行う)
【教室外の学習】
授業中に指示した重要事項について参考書などによって調べる。
【テキスト、教材、参考書】
必要に応じてプリントを配布する。
参考書は授業の内容にそって随時紹介する。
【授業形式】
講義と実習(1∼2 回)。
【成績評価の方法と基準】
期末試験(80 %)とレポ−ト(20 %)による総合評価。
欠席が多いものには単位を与えない。
【履修に当たっての留意点】
講義ノ−トを作ること。
5.3.8
環境化学A
授業科目名: 環境化学A
旧・科目名:自然環境論 I
担当教官名:河田 裕樹 所属:環境科学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人23
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
光にはエネルギーとして、また情報の伝達、制御としての手段という二つの捉え方がある
。太陽の光エネルギーは植物の光合成や光リン酸化などの生物エネルギーに変換され、我々
は緑色植物が光合成でつくった炭水化物を栄養源として生存している。クリーンエネルギー
の観点からは、太陽エネルギーを電気エネルギーに変換したり、化学エネルギーとして蓄積
することができる。また生物は光を情報の発現として利用している。植物の発芽や動物の視
覚である。このように光は生物にとって必要不可欠のものであるが、マイナスの面も存在す
る。講義では光の本質を理解することにより、生体環境とのかかわりについて概説する。
【概要と計画】
第 1 回 光とは
2 身の回りの光
3 光を吸収する分子
4,5 分光器の原理、色と吸収スペクトル
6,7 フォトクロミズムと情報
8,9 植物と光
10,11 光と環境、情報
12,13 光と医療
14,15 人工光合成
【教室外の学習】
授業後のレポートを課す
【テキスト、教材、参考書】
プリントを使用。
参考書として「光化学の世界」徳丸克巳著(大日本図書)
【授業形式】
講義と実験
【成績評価の方法と基準】
出席とレポート、授業後の理解度による総合評価
【履修に当たっての留意点】
出席すること。
5.3.9
環境化学B
授業科目名: 環境化学B
旧・科目名:環境化学分析
担当教官名:北爪 英一 所属:環境科学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人23
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】(副題:環境の化学分析)
1972年にローマクラブはそのレポート、「成長の限界」で、広い視野から地球存続
の危機を訴え、工業化、人工増加、天然資源の枯渇、 また環境の悪化などに対して
警鐘を発した。 そして今やそのレポートの指摘した通り、 地球環境問題が大きくクロ
ーズアップされている。 大気や水質などに関連した環境汚染やオゾン層の減少、 ま
た熱帯林の減少や野生動物の種の減少などが問題になっている。 環境汚染の問題
だけについて考えてみても、 ある国の公害の増加が他の国に影響を及ぼすようなこ
とも起こっていることから,単に一国だけでなく世界的な規模での取り組みが求められ
ている。そのための国際会議も盛んに開催されている。
一方、世界的な規模での取り組み以外にも、各地方自治体、各種団体、また地域な
どの草の根レベルでの環境問題に対する取り組みもなされている。 環境汚染物質の
濃度の測定、例えば民間ボランティアによる二酸化窒素(NO 2)の測定などもなされて
いる。感度の高い測定技術や検出試薬が開発され、実際に、 我々が汚染物質の濃
度を把握できるということは、環境問題を考えていく上で、 大変重要なことだと考えら
れる。
このような観点から、 この講義では、自然環境に影響を与える物質を概説し、その
ような物質を分析するための試薬や試料の調整、サンプリング、 分析機器や測定技
術などについて紹介する。それとともに、簡便な測定法については授業の中で実際に
体験させたい。測定の原理についても基本的なところは理解できるようにしたい。
【概要と計画】
第1回 授業方針説明。
第2回∼第4回 電子天秤による重量測定とデータ取り扱いの基礎。
第5回∼第6回 環境指標としてのpH及びCODについて。
第7回∼第8回 河川や飲料水中に含まれる重金属とその分析法。
第9回∼第11回 飲料水中に含まれる重金属の比色法による測定。
第12回∼最終回 環境中の二酸化窒素(NO 2)濃度とその分析法。
【教室外の学習】
簡易分光器を使用し、蛍光灯やナトリウムランプのスペクトルを観察する。 観察した
スペクトルから、 環境中の微量物質の分析に良く使用される発光分光分析法や原子
吸光分析法の原理を理解し、 レポートを作成する。 その他授業中に行なった実験の
レポートを作成する。
【テキスト、教材、参考書】
必要に応じてプリントを配布する。
【授業形式】
講義形式。必要に応じて化学実験室あるいは環境科学実習室等で
実験、実習を行う。
【成績評価の方法と基準】
レポート及び出席点を総合的に評価する。60点以上を合格とす
る。
【履修に当たっての留意点】
授業は高校化学の履修は前提としないで行うが、共通科目の中の
化学系の科目(自然のしくみ、物質の世界などの内で旧科目の化学
A、Bに振り替えの可能な科目)を履修してから受講することが望
ましい。
5.3.10
環境化学C
授業科目名:環境化学C
旧・科目名:x
担当教官名:吉村 泰樹 所属:環境科学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人3
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
副題「化学物質と生体」
【授業の目標】
ダイオキシンが人体に有害だということはよく聞くでしょう。では、何故有害なのか?
どのようにして(メカニズム)害を与えるのか?と聞かれると、むむむ・
・
・。一方、人
は酸素が無ければ生きられない。あたりまえ、でも何故?んんん・
・
・
・。
害を与えるメカニズムで、最も単純なものは、正常な状態を阻害するものと言うことが
できるでしょう。正常な状態(生きているとはどういうことか)を知ること、「いのち」
をどう理解できるのか?まず、これから始めましょう。この講義では、生体を構成する物
質や生命現象をつかさどるメカニズムを現在の化学の知識でとらえ、様々な化学物質の影
響を考える基礎をつくることを目標としています。
【概要と計画】
生体を構成する基本的物質としてタンパク質、糖質、脂質、核酸を取り上げ、これらが
どのようなもので如何なる働きをするものかをまず考えます。生命にとって最も重要なも
のは細胞膜といえます。細胞膜はどんなもので、生命現象にどのような働きをしているの
か。生物はエネルギーをどのようにして獲得し利用しているのか。生命の自己複製はどの
ようにして行われるのか。さらに、生命を維持するにはいろいろな情報のやりとりが必須
条件です(例えば、ホルモンというのは離れた細胞間の情報伝達物質です)。考えれば考
えるほど生命というのは「奇跡」と言っていいほど巧妙なしくみで維持されています。ま
ず、この事実に驚きませんか!これらに何らかの悪影響を及ぼす物質は有害と言えるので
す。これらの知識をもとに、化学物質が毒性を与えるメカニズムを考えます。
第 1-3 回 生体を構成する物質(タンパク質、糖質、脂質、)はどのようにしてで
きているのか?
第 4 回 生命の担い手―細胞― 細胞膜のはたらき。
第 5-8 回 生命とエネルギー、ATP はどのようにしてつくられるか?、細胞内呼吸。
第 9-11 回 核酸 (DNA,RNA) の構造と遺伝情報伝達のしくみ、どのようにして分子を
見分けるのか?
第 12-13 回 情報伝達としての生物における自己調節システム(糖尿病は何故おこる?)
第 14 回 化学物質の毒性発現のメカニズム例(ガンはどうしてガンになる?)
第 15 回 レポート課題説明など 【教室外の学習】
ノートは、理解できるように自分なりにまとめることが必要です。したがって、ノー
トの整理を復習として課し成績評価に加えます。また、最後に、講義で得た知識を活用
して、化学物質が害をもたらす具体例をとりあげ、そのメカニズムの自分なりの理解を
レポートにまとめてもらいます。
【テキスト、教材、参考書】
生物を知るための 「生化学」
池北雅彦 他
丸善
【授業形式】
板書と口頭説明、OHP を使用します。
【成績評価の方法と基準】
ノート提出と出席(3 0%)。レポート提出(7 0%)。
【履修に当たっての留意点】
「環境基礎化学」を履修していること(修得ではない)を前提とし
て講義を 進めます(複雑な構造をもった物質の化学式をみても拒否
反応をおこすことはない??)。
5.3.11
環境情報論B
授業科目名: 環境情報論B
旧・科目名:プログラミング
担当教官名:矢作 直弘 所属:環境科学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人23
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
環境に関する観測や実驗から得られるデータは,計算機で解析します.
今日,計算機は“ 檗匹噺世Ψ舛派甬擇掘犬棒楝海靴燭螳燭腕兎箸
などとして使われております.一方“ 計算 ”に関しましても,表計算の優れた有名流通
弔 あり大変便利です
從って“ 修了 代”であるとも言われております
本講では,前述のようなことを考慮し乍ら,必要度の高そうなものの中から選んだ
幾つかの具体的な題材について,簡單なプログラミングが自力で出来る様になることを
目指します.
【概要と計画】
問題の理解,式作り (私の造語です, 櫃里海) と僉
具体的な沺弔沺僂諒歇蕕箍 訂
ほかに拜犧遒覆匹覆匹砲弔い導悗咾泙后
上記の“ 題材 ”: 殍,飽佑 開平と開立,簡單な1階常数係数の常微分方程式,
最小自乘法 (直線回帰,調和解析),ソーティング (データの並べ替え),
周辺機器の制御 (阿悗僚侘; IEEE-488(GPIB, HP-IB) による澆
波形世亮莵 ).尚,時間の都合で省略も有り得ます.
() と OS: NEC PC-98?? の MS-DOS と,任意の阿櫃
Windows 98.
言語: 諸般の事情により BASIC を使います.
余裕が有れば FORTRAN にも言及致します.
【教室外での勉強】
毎回,成可くその日のうちに復習をしっかり行って下さい (パソコンの操作をも
含みます).ほかに宿題など.
【テキスト、教材、参考書】
初回の授業で申し上げます.
尚,下記《履修に当っての留意点》ご参照下さい.
【授業形式】
講義,演示,討論,歔犧遏
殆ど毎回 OHP(-) を使いますし,
しばしば櫃魏預罎棒僂鵑捻燭鵑罵茲泙后イ修鵑別
学務係には私の部屋と同じ階 () にある教室をお願いして
ございます (從来から 222 番教室).
【成績評価の方法と基準】
実授業回数の (2 / 3) 以上の出席が必要です.
連続欠席は“ 割増減点 ”も有り得ます.
授業中の様子 (遅刻,居眠りなどは“ 減点 ”).
ノート提出.課題 (“ 作品 ”) の提出,[その他].
【履修に当たっての留意点】
初回の授業では, ここに書ききれない (当局からの字数制限有り)
多くの大切な事柄のお話と, 受講者登録 (受講者名簿の作成) とを
行います.當然, 初回の授業を無断欠席されますと原則として
受講できません (*).
皆出席を目指して下さい.欠席による勉強への障害 (勉強以外
にも例えば配布物を受領し損なうなど) は,総てご本人の責任
とさせて戴きます.
本講用の弔蓮ぜ,了斗佑里發里鬚翰儖娉爾気ぁ
A4 判並罫,紙は白くて厚めで且つ堅牢な製本のもの (この
商品は大学生協で取扱っております).
各自跳櫃覆匹鮖 って来られることは大変結構です
〔註〕(*) 緊急の電話連絡は 019-622-0229(P 淺垈) へ.
直接私と通話して下さい.
夜分遅めでもいいことに致します.
◆ "表示"阿"文字"を"小"以下で印刷すると A4 に入ります
5.3.12
環境情報論C
授業科目名: 環境情報論C
旧・科目名:自然情報論 III
担当教官名:尾台 喜孝 所属:環境科学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人23
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
情報を記述する「言葉」にあたる「集合」と、
それらの使い方である「文法」にあたる「論理」について基本から講義する。
【概要と計画】
簡単な演習問題をたくさん扱い、新しい「情報」の扱い方に慣れることを目指す。
さらにはその根本にある考え方にまで到達できるようになることを期待する。
この講義は次のような順序で進める。
第1回 集合の定義と効用
第2回 命題
第3回 論理記号
第4回 論理記号の諸公式
第5回 集合論
第6回 集合算
第7回 集合算の諸公式
第8回 写像とは何か
第9回 写像の形式
第10回 合成写像
第11回 関係概念と集合論
第12回 同値関係
第13回 論理演算とブール演算
第14回 ブール演算の応用
第15回 ブール演算と順序
【教室外の学習】
授業時間内の演習で足りない分は、各自が授業時間外に自主的に補う必要がある。
【テキスト、教材、参考書】
テキストとして
野崎 昭弘 、田中 公治 共著 「情報数学入門」 (サイエンス
社)を使用する。
【授業形式】
講義及び演習。
出席は毎時間とる。
【成績評価の方法と基準】
期末試験の結果を基本とし、演習の内容、出席数を加味する。
詳細については授業中に説明する。
【履修に当たっての留意点】
5.3.13
環境情報論D
授業科目名: 環境情報論D
旧・科目名:基礎科学 IV
担当教官名:大西 良博 所属:環境科学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人23
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
この講義では情報通信のセキュリティの根本を担つてゐる理論を学ぶ.
これだけ通信技術が発達し,大衆化してきたからには,セキュリティが大変重要な問題とな
る.従つて,どの様にして,通信の利用者の秘密が守られてゐるかについては,細部はとも
かくも,情報の理論を学ぶのであれば,その基本的なしくみを,少なくとも概念的には知っ
ておくことが大切である.その中でも特によく使われてゐる公開鍵暗号法を紹介する.もと
より細部はたいへんな予備知識を必要とするのであるが,焦点をいくつかの部分に絞りなが
らできるだけ丁寧に解説したい.下に挙げたテキストの前半の一部分に沿って解説する.
【概要と計画】
第1回 ガイダンス
第2∼3週 整除性とユークリッドの互除法
第4週 素因数分解への応用
第5∼6週 合同式
第7∼8週 フェルマの小定理
第9∼10週 オイラーのファイ関数
第11∼12週 簡単な暗号系
第13∼14週 公開鍵暗号の概念
第15週 RSA暗号
【教室外の学習】
ほぼ毎回,すこしだけ演習課題を課すので,解答またはわからないことを詳しく書いたもの
をレポートにして提出して下さい.
【テキスト、教材、参考書】
テキスト :
J.H.シルヴァーマン:
「はじめての数論」
ピアソン・エデュケーション(2001 年刊), \\ 3200 (購入する必
要はない.
)
参考書 :
N.コブリッツ著、「数論アルゴリズムと楕円暗号理論入門」
シュプリンガー・フェアラーク東京(1997 年刊),\\5000
(ただし、購入する必要はない.
)
【授業形式】
授業形式は講義形式であるが演習をやつてもらつたり,それの解説
したりも行ふ.
【成績評価の方法と基準】
成績評価は期末筆記試験のみによる.
【履修に当たっての留意点】
演習問題をしつかり考へて、解いていくことにが最も大切である。
このシラバスは, 大西のホームページ
http://jinsha2.iwate-u.ac.jp/\~onishi/
にもおいてあり,そこでは随時更新する予定ですので,そちらもご
覧下さい.
5.3.14
数理社会科学
授業科目名: 数理社会科学
旧・科目名:数理環境科学 I
担当教官名:三浦 康秀 所属:環境科学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人234
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
社会科学や環境科学における数理的な方法について学ぶ。以前は数学を応用として必要な
分野は物理学や工学であったが、近年いろいろなところで使われるようになった。例えば生
物学、経済学、社会学、心理学、医学などがあり、さらには情報や環境問題などの新しい分
野などがある。いろいろな自然現象や社会現象に見られる現実の問題を単純な仮定を立て数
学の言葉を用いて表現(モデル化)し、それを解析することによって将来の予測や決定に役
立たせる。
予備知識は高校の数学 II 程度とし、必要に応じ易しく解説する。
【概要と計画】
大体次の項目をひとつあたり1∼2回で行う。
・何のために数理モデルを扱うか
・日常用いられているいろいろな単位について
・人口問題
・社会的ジレンマの数理モデル
・環境汚染のモデル
・経済学におけるモデル
・快適科学のはなし
【教室外の学習】
【テキスト、教材、参考書】
テキストは使用せず、プリントを配布する。
参考書(図書館指定図書) 垣田高夫 訳「微分方程式で数学モ
デルを作ろう」(日本評論社)
【授業形式】
講義
【成績評価の方法と基準】
レポート、試験などによる総合評価
【履修に当たっての留意点】
基本的な考え方をしっかり身につけてほしい。
5.3.15
地球規模環境論
授業科目名:地球規模環境論
旧・科目名:自然環境論 III
担当教官名:高塚 龍之 所属:環境科学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人23
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
地球環境問題の事例と特質について「地球システム」という観点から理解を拡げるとと
もに,その原因・影響・対策を人間社会や文化の態様とも関連づけて考える。問題の打開
は現世代人に託された不可避の重要課題であること,また,”宇宙の中の地球,有限な地
球,かけがえのない地球 ”についての認識を深める。
【概要と計画】
まず,グローバルな環境問題を要点的に把握し,各問題の相互関連とともに,共通な特
質(空間的・時間的)を考察する。次に,地球誕生とプロフィール,比較惑星学からみた
地球,生命・人間の誕生,進化のタイムスケール,の知見を通じて,”地球の有限性 ”と
”人類活動の巨大化・加速化 ”がもたらした環境問題の質を探る。そして,地球環境問題
の深刻な典型例として「地球温暖化問題」をとりあげ,発生のメカニズムや影響予測,国
際的とりきめや技術面での対策についてより立ち入った議論を行う。また,持続可能な ”
循環社会 ”の条件について考察する。
(第1章 「地球環境問題のアウトライン」) (第3章 「地球温暖化問題」)
第1回 酸性雨 第 10 回 メカニズム
第2回 オゾン層破壊 第 11 回 温暖化の影響
第3回 温暖化,森林減少 第 12 回 国際的とりきめ
第4回 砂漠化,重金属・核汚染 第 13 回 クリーンエネルギー
第5回 相互関連と特質 第 14 回 「循環社会」に向けて
(第2章 「地球システムの誕生と進化」) 第 15 回 まとめ
第6回 地球の形成
第7回 地球のプロフィール
第8回 生命の誕生と進化
第9回 地球気候の変動史
【教室外の学習】
講義で配布するプリントの予習,及び,提示された課題(演習も含む)についての自習
とレポート。
【テキスト、教材、参考書】
特定のテキストは使用しない。必要に応じてプリントを配布する
。
また,参考書を紹介する。
【授業形式】
板書を中心とするノート講義,演習も加味する。図表説明では OHP
も使用する。
【成績評価の方法と基準】
平常点(出席状況 20 +レポート・演習 20)と定期試験(60)を総
合して評価する。60 点以上を合格とする。
【履修に当たっての留意点】
出席は毎回とる(最低 2/3 は出席のこと)。
5.3.16
植生科学
授業科目名: 植生科学
旧・科目名:生態系基礎論
担当教官名:竹原 明秀 所属:環境科学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人23
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
生物−特に植物は環境を指標する。本講義では植物の生態,特に植生科学に関する基本的
な事項を学習し,野外における植物社会の見方を理解することにある。
【概要と計画】
植物の社会の基本単位となる植物群落を認識することから始まり,それが持つ構造や機能
,分類法,環境などを解説する。さらに具体的な植物群落を題材に,その分布や特有な構造
・機能なども述べる。また,野外で簡単な植生調査を行う。
第 1 回 生態学とは何か
第 2∼3 回 植生と植物群落−環境指標性
第 4∼5 回 植物群落の構造−相観・生活形
第 6∼7 回 植物群落の機能−遷移
第 8∼9 回 植生調査法
第 10∼12 回 日本にある植物群落の分類と分布
第 13∼14 回 植生科学の応用−環境保全林
第 15 回 試験
【教室外の学習】
講義では植物が多数出てくるので,どのような植物であるのかを植物図鑑で調べること。
これによって参考書で調べる以上に講義内容を理解する上で必要である。
【テキスト、教材、参考書】
テキスト:使用しない。
教材:テキストに代わるものとしてプリントを配布する。
参考書:菊池多賀夫「地形植生誌」(東京大出版会),宮脇昭ほか
「土木工学大系 3 自然環境論( 供某∪犬罰 発保全」(彰国社),沼
田真「図説植物生態学」(朝倉書店),石塚和雄ほか「植物生態学
講座 1∼5」(朝倉書店)などがある。いずれも図書館にある。
【授業形式】
講義形式。場合によっては構内で観察を行うこともある。
【成績評価の方法と基準】
出席することが前提で,出席率 2/3 未満のものには試験を受ける権利
を与えない。評価はレポート 30 %,試験 70 %の合計で,理解度が 60
%以上をも って合格とする。
【履修に当たっての留意点】
平成 11 年度以前入学者は「生態系基礎論」として履修することがで
きる。
5.3.17
環境法政策論II
授業科目名: 環境法政策論II
旧・科目名:x
担当教官名:古川 務 所属:環境科学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人23
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
この講義は、良好な環境の確保をはかるための法制度の概略を知ることを目的としている
。日常生活ではなかなか認識できないが、われわれの生活に、直接的または間接的にかかわ
る環境法の大系を知ることは、環境保護問題を論じる上で不可欠である。「法政策」という
科目名上、環境保護にかかわる法律の制定や政策決定のプロセス、またはその合理性などを
検討していくことも講義の対象にはなりうるが、この講義では、あくまでも環境保護に係る
法律の概要を知ることを目的とするため、直接的には扱わない。なお、環境法政策論 気任
、公害対策にかかわる法体系を対象とし、環境法政策論 兇任蓮⊆ 然保護にかかわる法体系
を対象とする。
【概要と計画】
ガイダンスなど(1 週)
自然公園関連(2∼4 週)
森林関連(5∼7 週)
野生生物保護関連(8∼10 週)
河川・海洋保護関連(11∼13 週)
その他(14∼15 週)
【教室外の学習】
講義中に指定する参考文献のまとめやある特定の問題に関する課題レポートを課す場合も
ある。
【テキスト、教材、参考書】
教科書は使用しない。必要な参考文献がある場合には、講義中に
指示する。
【授業形式】
講義形式
【成績評価の方法と基準】
期末試験を重視する。なお、課題レポート等を課した場合には、
それも評価対象とする。評価割合は、おおむね試験 70 %、レポート
等 30 %である。
【履修に当たっての留意点】
環境法政策論 気箸箸發僕 修することが望ましい。なお、 菊瑛
、新聞記事、テレビのニュースなどのチェックを常日頃より行い、
環境問題に対する関心を維持しておくこと。
5.3.18
環境法政策論III
授業科目名: 環境法政策論III
旧・科目名:x
担当教官名:古川 務 所属:環境科学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人3
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
環境保護にかかわる国内法制等の一般的理解を前提として、この講義では、さらに問題点
を絞って、環境問題に対する法的、政策的対応のあり方を探ることを目的とする。実際の環
境問題に対し、法律や政策はどのように対応してきたか、また、その対応にはどのような問
題点があるかを検討していくこととする。
【概要と計画】
環境問題に対する法的、政策的対応の問題点等を確認するには正確な知識が欠かせない。
その知識の一般的確認については講義形式で行い、それを受けて、問題点の洗出しや解決策
の提示を受講者の調査・研究に基づく演習形式で行うことを予定している。対象となる分野
は、たとえば、国際環境法、海や川に関する法律、ISO14000 シリーズなどの企業による環境
対応など、基本的には環境法政策論 気 よび 兇念靴辰進 野以外となる。ただし、受講者の
興味関心もある程度反映させる。
【教室外の学習】
ある特定分野の調査・報告を求めるので、資料収集・分析等の作業を行うことになる。
【テキスト、教材、参考書】
とくになし。参考文献等については、適宜指示する。
【授業形式】
講義形式と演習形式
【成績評価の方法と基準】
期末試験、調査報告内容による。評価割合は、それぞれ 50 %、50
%である。
【履修に当たっての留意点】
原則として、環境法政策論 機 超 法政策論 兇鰺 修しておくこ
とが前提である。履修していない者については個別に相談に応じる
。環境問題を法政策的観点から深く探究していこうとする姿勢が必
要である。
5.3.19
環境経済論II
授業科目名: 環境経済論II
旧・科目名:x
担当教官名:笹尾 俊明 所属:環境科学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人23
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
環境経済論 気飽 き続き、経済学は自然環境をどのように捉えご超 問題に対してどのよ
な貢献
ができるのかを考える。環境経済論 気任牢超 経済学の基礎的な考え方を講義したが、環境
経済論
では環境の価値評価や環境政策における経済的手段といった具体的かつ実践的な議論が中心
になる。
【概要と計画】
第 1 回 はじめに (環境経済論 気良 )
習
第2∼5回 環境の価値評価
・環境価値の構成
・環境価値の評価手法 仝下
好法
・環境価値の評価手法
縮請 好法
第6∼9回 環境政策の経済的手段
・環境政策における経済的手段の実例
・環境税
・補助金・デポジット制度
・排出許可証取引制度 第 10∼13 回 環境指標の策定
・国レベルでの環境指標の策定(環境勘定)
・企業 (組織) レベルでの環境指標の策定(環境会計)
・環境管理及び環境監査に関する国際規格
・LCA
・環境報告書
第 14∼15 回 予備日
【教室外の学習】
講義内容の復習やレポート課題をきちんと行うこと。また、各種メディアを利用して、常
に具体的
な環境問題に関心を向けておくこと。
【テキスト、教材、参考書】
テキスト:特に指定しない。講義レジュメを配布する。
参考書:バリー・C・フィールド 超 経済学入味(日本評論社)
R.K. ターナー (他)「環境経済学入門」(東洋経済新報社)など。
その他、講義内や研究室 HP で適宜紹介する。
【授業形式】
講義形式。なお、月に 1 回リアクションペーパーをとる。
【成績評価の方法と基準】
平常点 (出席状況+リアクションペーパー)・レポート (1∼2 回)・期末
試験
で評価する。評価割合は平常点 10∼20 %、レポート 10∼20 %、
期末試験 60∼70 %とする。
【履修に当たっての留意点】
環境経済論 気鰺 修していることを前提とする。
5.3.20
環境経済論III
授業科目名: 環境経済論III
旧・科目名:x
担当教官名:笹尾 俊明 所属:環境科学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人3
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
環境経済論 気筬兇燃悗鵑栖超 経済学の基礎理論を具体的な環境問題に適用して、現実の環境問題
に対する経済学的なものの考え方を身に付けることを目的とする。本年度は、主要なテーマとして廃
棄物・リサイクルを取り上げる。従来の経済学では、いわゆる動脈産業に関する分析が中心であり、
廃棄物処理などの静脈産業に関する分析はほとんどなされてこなかった。静脈産業の分析を行うに
は、本来経済学では想定されないマイナスの価格を許容するなど、若干の発想の転換が必要である
が、基本は従来の経済学である。この講義を通じて、環境問題と経済・経済学との関係についてより
深く学んでもらいたい。
【概要と計画】
第 1 回 オリエンテーション
第 2 回 グッズとバッズの経済学
第 3 回 動脈産業と静脈産業
第 4 回 バッズとゼロ・エミッション
第 5 回 市場リサイクルの条件
第 6 回 逆選択
第 7 回 PPP と費用負担
第 8 回 環境保全のトレード・オフ 第 9 回 バッズのマクロ経済学
第 10 回 環境制約と経済成長
第 11 回 バッズの管理システム
第 12 回以降 予備日
【教室外の学習】
予習復習、レポートの作成等に充分な時間をかけて行なうこと。また、各種メディアを利用して、常
に具体的な環境問題の動向に関心を持っておくこと。
【テキスト、教材、参考書】
テキスト:細田衛士「グッズとバッズの経済学」(東洋経済新報社)
参考書:植田和弘 儡 物とリサイクルの経済械(有斐閣選書
その他、講義内や研究室 HP で適宜紹介する
【授業形式】
演習形式。(ただし受講者数が多ければ講義形式にする可能性もある。)
【成績評価の方法と基準】
発表や発言頻度など授業への参加態度と最終レポートで評価する。(講義
形式の場合は、平常点 (出席状況+リアクションペーパー)・レポート (2∼3
回)・期末試験で評価する。)
【履修に当たっての留意点】
今年度は廃棄物をテーマとするので廃棄物問題に関心のある学生の参加を
希望する。なお、環境経済論 気鮗 講していることが望ましい。
5.3.21
環境文化論II
授業科目名: 環境文化論II
旧・科目名:x
担当教官名:開 龍美 所属:環境科学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人23
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
環境文化論 I では,自然への人間の関わり方として成り立つ環境文化について,原論とし
て「住まう人間」という人間観を提示し,文明の展開における自然環境の意味を歴史的に
考察し,最後に現代における環境への新たな価値観を代表する環境主義の概略を解説した。
これを踏まえて,本講義では環境文化の具体的事象から出発し,文化史的・哲学的・倫理
学的考察を加え,
「いのちの関わり」としてある自然と人間との関係の基底を究明する。
最初に,自然と人間との関わりを,山川草木・動物と人間との関わりと捉え直し,それ
を個別的・具体的に考察する。人と山の関係,人と鯨との問題がここではクローズアップ
される。次に,生態系と文明系の両システムにまたがっている不安定性のゆえに「住むこ
と」を改めて学ばなければならない人間存在の本質を語る居住の問題を,風土,住居・建
築・風景といった角度から考察する。
【概要と計画】
第1回 はじめに :環境文化論 気料躋隋ご超 文化論 兇粒詰
第2∼5回 山川草木と人間−−山と人間−−
a) 山の環境問題−過剰利用問題
b) 入山規制問題−白神山地から
c) 山の文化史 山の神,修験道,生業の山
d) 人と山を結ぶとは?
:利用か保護かの二者択一を超えて
第6∼9回 動物と人間−−鯨と人間−−
a) 動物の思想と文化
b) 捕鯨問題の現状
c) 動物の権利
d)捕鯨の文化史
第 10∼15 回 人間が住まうこと
a) 風土論
b) 住居・建築論
c) 風景論
【教室外の学習】
講義内容は,時間の制約上,概括的にならざるを得ない。したがって,参考文献をできる
限り読むことが講義の理解には不可欠である。配布する講義要旨に掲載する文献は課題図書
と受け取った方がよい。それは学期末レポート(4000字∼)の準備として欠かせない。
また,レスポンスカード(各講義内容に関する質疑応答),小レポートの提出(2回程度)
を求める。
【テキスト、教材、参考書】
教科書は指定しない。講義要旨を適時プリントして配布する。参考
文献はその都度紹介する。
【授業形式】
講義形式
【成績評価の方法と基準】
出席,レスポンスカード,小レポート(=60%),学期末レポー
ト(=40%)を総合的に評価する。
【履修に当たっての留意点】
この授業を十分に理解するためには,環境文化論 I の履修を要望する
5.3.22
環境文化論III
授業科目名: 環境文化論III
旧・科目名:x
担当教官名:開 龍美 所属:環境科学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人3
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
環境文化論I,IIは、人間の自然に対する関わり(の表現)を環境文化とみなし,環境
文化の内容を歴史的に,比較文化的に考察しつつ,これを掘り下げ,それぞれの環境文化の
性格・構造を制約・決定する自然観・人間観を哲学的・倫理学的に検討してきた。そして,
これまでの作業を集約するものとして,この授業では,人間と自然との関係の転換を迫る環
境主義のなかにあって,最も根本的な問題提起をするディープ・エコロジー (deep ecolgy) を
主題とする。したがって,ディープ・エコロジーの基本文献を詳細に分析し,ディープ・エ
コロジー哲学の全容の理解を目的とする。
ディープ・エコロジーといえば,種々の系譜と展開を辿りうるが,ここでは「浅いエコロ
ジーと深い長期的なエコロジー」(1973)でディープ・エコロジーの概念を初めて提示したノ
ルウェーの哲学者アルネ・ネス (Arne Naess) のテクストを原点にして解説・輪読する。
【概要と計画】
1)導入:アルネ・ネスとディープ・エコロジーの概観
2)「1973 年論文」を読む
3)環境危機とディープ・エコロジーの出現
4)自然観の転換:
4.1) エコロジー・エコフィロソフィ・エコソフィ
4.2) 科学の没価値性とエコロジズムの危険性
4.3) 自然観の転換:存在論的自然観,関係的全体場としての自然
4.4) 価値・事実・感情
5)自己の変革
5.1) 自己実現と一体化
5.2) 原則的生態圏平等主義:自然の内在的価値,個のいのちと種のいのち
5.3) 利己主義と利他主義を超えて:存在論から環境倫理へ
6)社会の変革:共同体とライフスタイルの再出発
7)ディープ・エコロジーの系譜と多様な展開
8)ディープ・エコロジー批判の再検討:他の環境哲学・環境倫理理論との比較
【教室外の学習】
授業は講義と演習をおりまぜて行う。テキスト,関連文献に関する口頭報告を受講生に課
す。輪読では当然のことながら,テキストを理解・解釈するためには,他の関連文献を読む
必要がある。
【テキスト、教材、参考書】
教科書:アルネ・ネス『ディープ・エコロジーとは何か』(文化書
房博文社 1997)
参考書:アラン・ドレグソンほか (編)『ディープ・エコロジー』(
昭和堂 2001)
【授業形式】
講義と演習
【成績評価の方法と基準】
出席状況,発表,質疑応答の内容を総合的に評価する。
【履修に当たっての留意点】
重要関連科目:
「環境文化論 I」,
「環境文化論 II」,
「環境倫理学
」,
「環境思想史」
5.3.23
環境社会学II
授業科目名: 環境社会学II
旧・科目名:x
担当教官名:塚本 善弘 所属:環境科学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人23
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
環境問題は単に自然界の問題というのではなく、近代以降の文明のあり方や人間の社会
生活そのものに関わる構造的な問題として認識することが求められるようになっている。
社会学においても、環境を単なる与件としてではなく、それを社会現象の研究における重
要な構成要素とした環境社会学的研究が課題となってきた。しかし、この課題へのアプロ
ーチの歴史はまだ浅く、試行錯誤の段階にあると言えよう。
本講義では、1年次後期の「環境社会学 機廚飽 きつづいて、環境社会学が実際の問題
にアプローチしようとする際に用いる論理−理論的枠組や概念など−を、(それを用いた研
究事例に触れながら)検討していく。それによって、現段階における環境社会学研究の到達
点と理論的諸課題を明らかにするとともに、受講者が具体的な環境問題について考えてい
く際に必要となる、最低限の社会学的思考法を習得することができれば、と考えています。
【概要と計画】
1.オリエンテーション(第1回)
2.アジアの環境問題と日本社会∼世界システム論ならびに「内発的発展」論的視座から
の考察∼(第1∼3回)
3.生活環境主義の論理とその展開(第4∼6回)
4.コモンズ論・地域共同管理論と日本におけるコミュニティ形成(第7∼9回)
5.環境問題への社会運動論によるアプローチとその課題(第10∼12回)
6.
「新しい政治」の台頭とリスク社会論(第13∼14回)
なお、「2」は昨年度後期の「環境社会学 機廚罵縦蠅靴討い燭 、時間の都合上、講述
できなかったものである(今年度前期の「 機廚旅峙楚陛戮砲茲 、変更の可能性あり)。
【教室外の学習】
講義内容のより一層の理解、ならびに学期中に課すレポート作成のためには、配布資料
や(講義中に紹介する)参考図書等を計画的に渉猟するとともに、日頃から各種メディア
の環境問題関連情報に注意を払っておくことが必要となる。
【テキスト、教材、参考書】
<テキスト>特に指定しない。必要な資料は、講義中に適宜プリン
トを配布する。
<参考図書>さしあたって、飯島伸子編『環境社会学』、有斐閣、
1993年(2,060円)、ならびに鳥越皓之『環境社会学の理
論と実践』、有斐閣、1997年(3,045 円)、があげられる。
その他の参考図書・関連文献は、講義中に随時紹介する予定です。
【授業形式】
通常の講義形式で行なう。
【成績評価の方法と基準】
学期末試験の成績(60∼70%)、および学期中に出題するレポ
ートの結果(15∼25%)を、評価の主たる基準とするが、これ
らに平常点(出席状況および授業態度、等,10∼20%の割合に
する予定)も加味して、総合的に評価します。
【履修に当たっての留意点】
講義内容が「環境社会学 機廚般 接に関連していることから、こ
の講義の選択にあたっては、今年度前期迄に「環境社会学 機廚鰺
修していることが望ましい。
「環境」に直接的に関連している問題については言うまでもない
が、そうした問題だけでなく、広く現代社会で生じている様々な問
題に敏感になってほしい。そのために、本講義を選択される学生諸
君には、ぜひ新聞や雑誌、テレビなど各種メディアに日頃から注意
を払うようにしてもらいたい。
5.3.24
環境社会学III
授業科目名: 環境社会学III
旧・科目名:x
担当教官名:塚本 善弘 所属:環境科学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人3
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
本講義では、「環境社会学 機廚筺岫供廚嚢崕劼靴拭 超 社会学が実際の問題にアプロー
チしようとする際に用いる論理、とりわけ社会運動論的視座を、具体的な環境行動と環境政
策をめぐる問題の分析に適用する。特に、地域レベルの環境問題に対処するための、市
民−行政−企業間のコラボレーション(協働)
・パートナーシップ関係構築に向けた近年の
動向とその課題を、市民による環境行動を中心に見ながら検討していく。それによって、現
段階における環境社会学研究の到達点と課題を明らかにするとともに、受講者が具体的な
環境問題について考えていく際に必要となる、社会学的思考法を習得することができれ
ば、と考えています。
【概要と計画】
1.オリエンテーション(第1回)
2.
「新しい政治」の台頭とリスク社会論(U.ベック「リスク社会」論の概要と問題点,新
しいコミュニケーション像としての「リスク・コミュニケーション」,第1∼3回)
3.環境NPO・環境ボランティアの意味と役割(いま何故環境NPO・ボランティアなの
か,日本の環境NPO・ボランティアの特徴,など,第4∼5回)
4.環境市民運動に求められる資源マネジメント―その論理と課題― ∼関係的資源と経済
的資源を中心に∼(環境市民運動団体 (NPO) への人びとの動員の困難さと、「選択的誘
因」の重要性,NPO を支える人びとと「ボランティア」,NPO の運動性と事業性,環境
NPO・ボランティア活動拡大に向けての社会的課題,など,第6∼8回)
5.環境市民運動の実際―名古屋都市圏の環境市民活動実態調査結果から―(人びとの環
境運動への動員プロセスとアイデンティティ変容,運動体内部での人びとの組織化過程
の特徴とその問題点,
「地域通貨」(エコマネー)の取り組みと共同性の再構築,行政
企業との「コラボレーション」関係構築の展開と課題, 楼莨霾鷆ζ唄浜 主贈とし
の環境NPO,
「市民的公共圏」構築の可能性,など,第9∼12回)
6.<演習形式>(主に地域レベルの活動を展開している)環境市民運動に関する報告と討
論(第13∼14回)
なお、「2」は昨年度・前期の「環境社会学 供廚罵縦蠅靴討い燭 、時間の都合上、講述
できなかったものである。
【教室外の学習】
講義内容のより一層の理解、ならびに学期中に課す (小) レポート作成(3回の予定)のた
めには、配布資料や(講義中に紹介する)参考図書等を計画的に渉猟するとともに、日頃か
ら各種メディアの環境問題関連情報に注意を払っておくことが必要となる。
【テキスト、教材、参考書】
<テキスト>特に指定しない。必要な資料は、講義中に適宜プリ
ントを配布します。
<参考図書>さしあたって、ウルリヒ・ベック著、東廉・伊藤美登
里訳『危険社会―新しい近代への道―』、法政大学出版局、
1998年(4,935円)、ならびに長谷川公一編『講座 環境
社会学第4巻 環境運動と政策のダイナミズム』、有斐閣、200
1年(3,045円)、などがあげられる。その他の参考図書・関
連文献は、講義中に随時紹介する予定です。
【授業形式】
第1∼12回までは、通常の講義形式で行ない、第13∼14回
は、冬期休業期間に(受講生に)課す課題に関する報告と討論
を、演習形式で行なう予定です。 (※なお、質問は随時受けつけ
ます) また、講義内容への理解を深めてもらうために、合計ィ
回程度、VTR を教材として使用したいと考えています。
【成績評価の方法と基準】
3回課す予定の (小) レポートと(第13∼14回に行なう演習形
式の)報告と討論の内容や参加度を、成績評価の中心とする(70
%)が、これらに平常点(出席状況および授業態度、等,30%程
度の割合にする予定)も加味して、総合的に評価します。
※2/3以上の出席が、単位認定の最低条件です。この科目での
筆記試験は行ないません。
【履修に当たっての留意点】
少なくとも、「環境社会学 機廚函岫供廚里い困譴 を受講してい
談に応じる)。
5.3.25
環境技術論
授業科目名: 環境技術論
旧・科目名:x
担当教官名:井上 隆義 所属:環境科学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人23
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
自然との共生を可能にする人間社会の実現に向けて、循環型生産システムを土台にした
循環型社会を創り上げるための模索が始まっているが、この社会の重要な物質的要素をな
すのはやはり技術である。だが、循環型とするためには、産業革命以来の従来の生産様式
や技術のあり方を根本的に見直さなければならないことは疑いを入れない。本講義は、従
来の生産技術から循環型社会の技術への転換の問題を中心に、環境に関わる技術をめぐる
諸問題を把握することを目標にしている。
【概要と計画】
1.序論(2回)
1)社会的生産力と技術の規定
2)技術論、環境技術論とはどういう学問か?
2.従来型技術の諸問題(4回)
1)公害・環境破壊の諸事例の技術論的分析
2)従来型技術の基本的な特徴
3.循環型生産システムにおける技術(7回)
1)資源・エネルギー利用の技術論的諸問題
2)廃棄物問題の深刻化とリサイクルの現状と課題
3)循環型生産システムとは?
4)循環型生産システムの実現に関する技術論的諸課題
4.まとめ:今後の展望について(1回)
【教室外での学習】
必要に応じて参考文献を紹介し、学習することを求めるが、自ら問題意識を持って課題を
見出し、自主的に学習する姿勢を身に付けることが望まれる。
【テキスト、教材、参考書】
教科書は使用しない。授業中に講義資料を配付し、参考文献を
紹介する。
【授業形式】
講義形式
【成績評価の方法と基準】
授業の適当な段階ごとに、出席調査を兼ねて講義に対するレスポ
ンスカードを出してもらう。それと期末試験の成績とを成績評価の
材料とする。
【履修に当たっての留意点】
特になし
5.3.26
環境統計学II
授業科目名: 環境統計学II
旧・科目名:x
担当教官名:石川 明彦 所属:環境科学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人23
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】 環境科学を学ぶ上で必須の「環境統計学 機陛 計学入門)」に続く、統計解析入門の講義
です。始めに正規分布についての復習をし(運悪く、環境統計学 橘そ 得の人等の為)、其
の後正規分布から派生する、χ 2 分布、t分布、F 分布を解説し、それらを応用した種々 の
統計手法(母数の推定、母数の検定、適合度検定、独立性の検定、回帰分析、分散分析等)
を講義する。
各統計手法の計算手順をマスターするだけでなく、統計的なものの考え方、統計手順の必
然性、計算過程の理論的意味を確り把握してほしい。
【概要と計画】
1.もう一度正規分布
2.正規分布から派生する分布(χ 2 分布、t分布、F 分布)
3.母数の推定
4.母数の検定
5.適合度検定
6.独立性の検定
7.回帰分析
8.分散分析
【教室外の学習】 随時課題を課す。
【テキスト、教材、参考書】
テキスト サイエンス社「統計解析入門」篠崎信雄著
【授業形式】
講義に随時演習が混ざる。
【成績評価の方法と基準】
平常点(講義の出欠、小テスト、課題)5割、
期末試験 5割
【履修に当たっての留意点】
二変数統計パッケージをサポートしている電卓
または、表計算が出来れば便利。
5.3.27
環境思想史
授業科目名: 環境思想史
旧・科目名:x
担当教官名:開 龍美 所属:環境科学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人23
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
人間が人間らしく「本性(nature)に従い」住む場所としてある自然 (nature) について,
「原理的に」考察する学問分野が自然哲学である。自然の考察は自然科学に尽きるものでは
ない。確かに,自然科学は進歩し,対象化された人間と自然に関する知識は飛躍的に増大し
た。一方において,分子生物学の進歩により人間の遺伝子構造が着実に解明されつつあり,
他方において,宇宙物理学の進歩の結果により,宇宙の構造を論じることができるようにま
でなった。まさにミクロとマクロの両方向に私たちの知識は無限に拡張しつつあるとさえ見
える。しかし,自然とはいかなるものなのか?人間は自然においていかなる位置を占めるの
か?自然のなかで人間は自己をいかなるものとして理解し,そのなかでいかに自己を律して
いくべきなのか?人間は自然に対してどう関わるべきなのか?このような問いかけには自然
科学は答えない。なぜなら自然科学はこうした問いを排除することによって発展してきたか
らである。そして自然科学の隆盛にうかれて,私たちが人間としてこれらの問いかけを長い
歴史のなかで不問に付してきたのだとすれば,そのような事態が現代の生態学的危機となっ
て現れているとしか言えないだろう。自然は,人間の自らの生を生きる場であり人間もまた
自然であるかぎりは,人間の生き方と深く関係している。その意味で,自然の考察は人間存
在の哲学的・倫理的考察ともなる。
以上の観点から,この授業では,1970 年代に出現した狭義の環境思想(環境主義)を起点
とするのではなく,むしろこれを相対化するために古代ギリシアに発する自然哲学を出発点
として,自然についての考察を問題史として辿ることを目標とする。
【概要と計画】
第1∼3回 古代ギリシアの目的論的自然観−−コスモスとしての自然−−
第4∼6回 中世キリスト教の自然観−−被造物としての自然−−
第7∼9回 近代の機械論的自然観とその反動−−物体としての自然−−
第 10∼12 回 現代環境主義−−エコロジカルな自然観と自然の内在的価値−−
第 13∼15 回 日本における自然観
【教室外の学習】
時間の制約上概括的にならざるをえない講義内容の「行間」を埋める作業が受講生には必
須である。つまり,講義で主題的に取り上げられた文献はいうまでもなく,その他の参考文
献を自主的に読む必要がある。そうして初めて講義内容が深く理解でき,それと同時に疑問
も出てきて,問題意識が鮮明になる。これを促す意図から,複数回の小レポートを課す。ま
た,それは学期末提出のレポート (4000 字以上)の準備ともなる。
【テキスト、教材、参考書】
適時プリントを配布する。参考文献はその都度紹介する。
【授業形式】
講義
【成績評価の方法と基準】
出席・レスポンスカード・小レポート(=60%),学期末レポー
ト(=40%)。以上2点を総合的に評価。
【履修に当たっての留意点】
関連科目:
「環境文化論」
・
「環境倫理学」。授業をより大きな文
脈で理解するためには,思想史・哲学史一般に関して文献などによ
って学ぶのが望ましい。
5.3.28
環境倫理学
授業科目名: 環境倫理学
旧・科目名:x
担当教官名:開 龍美 所属:環境科学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人23
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
哲学,そして倫理学は環境問題に対して何が言えるのか。このような観点からここ30年
くらいにわたり重要な研究が行われてきた。これらの研究分野は環境倫理学 (environmental
ethics) や環境哲学 (environmental philosophy) と呼ばれるもので,実に興味深い展開を遂
げてきた。この授業では,最初に,伝統的倫理学の基本原理を確認し,環境問題に対する倫
理学の関わり方の特質を,経済学などの他の学問と比較し考察する。次に,通常は,伝統的
倫理学の延長線上にその応用部門として位置づけられる環境倫理学が,環境問題への対応と
して掲げる要求事項である,権利の拡張(動物の権利・自然の権利)
・世代間倫理(将来の
世代に対する責任)
・地球全体主義(地球環境全体の保護のために個人の権利を全体的合意
のもとに制限せざるをえない)を概観する。そして,こられの要求を満たそうとする回答を
理論的に掘り下げていくと,伝統的倫理学がよって立つ原理そのものの再検討を迫るもので
あること,環境倫理学が伝統的倫理学の単なる応用・拡張で済むものではなく,その枠組み
の変革を迫るものであること,さらにその関連領域とその根本的諸概念の再考を促すもので
あることを解明する。
以上の手続きをふまえ,この授業の中心部分として,環境問題の具体的事例を参照しつつ
,環境倫理学上の主要な理論を比較・検討し,それぞれの特質と問題点を吟味する。ここで
は,生命中心主義 (すべての生物は道徳的地位を有するとの見解),生態系中心主義 ( 道徳
価値適用にあたり生態系を重視する全体論の立場),環境正義の概念を中心に据えるソシア
ル・エコロジー,さらにエコフェミニズムなどを取り上げる。
【概要と計画】
第1・2回 環境倫理学と環境問題 第3回 環境倫理学の基本的主張 (総論)
−自然の生存権,世代間倫理,地球全体主義−
第4・5回 環境倫理学の諸理論(各論) 〔ね萓ぢ紊慮⇒
第6・7回 環境倫理学の諸理論(各論)
以 解放論と動物の権利
第8−11回 環境倫理学の諸理論(各論)
然の権利:自然の内在的価値
−生命中心主義 (個体論),生態系中心主義 (全体論)−
第12・13回 環境倫理学の諸理論(各論) ぅ妊 璽廖Ε┘灰蹈検
第14回 環境倫理学の諸理論(各論) ゴ超 正義
−ソシアル・エコロジー ,エコフェミニズム−
第15回講 (予備日)
【教室外の学習】
授業で主題的に取り上げられた一次文献やその他の参考文献を自主的に読む必要がある。
そうして初めて自分の問題意識も鮮明になる。
【テキスト、教材、参考書】
加藤尚武(編)『環境と倫理』[有斐閣アルマ](有斐閣 1998)
【授業形式】
講義と演習
【成績評価の方法と基準】
出席・レスポンスカード・小レポート・発表(=60%),学期末
レポート(=40%)。以上を総合的に評価。
【履修に当たっての留意点】
関連科目:
「環境文化論」
・
「環境思想史」
・
「倫理学の世界」
演習にかなりの比重があるので,文献を読み積極的に議論に参加す
る意欲が不可欠である。
5.3.29
環境科学特講G
授業科目名: 環境科学特講G
旧・科目名:環境科学特講 I
担当教官名: 勝田 悟 所属: 産能大学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人1234
開講学期:前期集中 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
環境科学特講 G 副題:環境ビジネス概論
授業の目標:環境問題は、様々な科学分野の境界領域であり、各学問分野の専門家や各産業
界が協同して解決に取り組んでいくことが最も合理的である。これらを踏まえて、資源・製品
をライフサイクルの視点で捉え、一過性ではない持続可能な環境ビジネスを考えていきたい。
【概要と計画】
おおよそ以下の内容で講義を進める。
1 日目:講義概要、環境ビジネスのコンセプト
2 日目:商品の変化、環境投資
3 日目:エネルギー環境ビジネス
4 日目:エネルギー環境ビジネス 供 超 ビジネスの可能性、筆記試験
【教室外の学習】
最も関心がある環境問題について、経営またはビジネスの視点から解決策を考察し、レポー
ト(1000∼2000 字程度)にまとめて筆記試験の際に提出する。
【テキスト、教材、参考書】
勝田 悟「サスティナブル環境ビジネス」(2003.4、中央経済社)
※価格は、2000 円(税別)の予定ですが変動する可能性があります。
【授業形式】
コンピュータ・プロジェクター(ソフトウェア/パワーポイント)及び
ビデオを利用し講義を行う。
【成績評価の方法と基準】
出席点 20 点、レポート 20 点、筆記試験 60 点
レポート及び筆記試験の評価基準
・問題の性質を理解しているか(40 %)
・環境問題の現状と環境経営、環境ビジネスを関連づけて理解でき
ているか(40 %)
・出題の題意をとらえる理解力や自己の意見をまとめる構成力があ
るか(20 %)
【履修に当たっての留意点】
講義では、重要事項についてノートをとること。
5.3.30
環境科学特講H
授業科目名: 環境科学特講H
旧・科目名:環境科学特講 III
担当教官名: 安田 延壽 所属: 東北大学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人1234
開講学期:前期集中 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
金星及び地球、火星は兄弟惑星と呼ばれ、原始惑星の誕生直後には、地球大気には数10
気圧の二酸化炭素があり、大気成分から見れば現在の金星や火星と類似していた。しかし、
地球には海が出来生物が誕生し、二酸化炭素の多くは炭酸カルシュームから石灰岩に固定さ
れ、さらに光合成により、減少した。酸素大気が形成され、オゾン層が出来た。4億3千年
前には生物が上陸した。1万年前には、陸上の半分が森林に覆われたという。やがて、人類
が文明を生み、産業革命と戦争を経て、それまでの地球大気の進化の道を大きくカーブさせ
た。人類と地球環境は「追分け」にさしかかったのである。人類が作り出した、自然界には
ない物質も環境を大きく変化させた。このような人類をはじめとする生命と地球環境の相互
作用を理解することを授業の目的とする。
【概要と計画】
01.地球と惑星の大気
02.温室効果
03.金星、地球、火星大気の進化
04.地球の海
05,二酸化炭素の海洋への溶解
06.植物の光合成
07.生命とオゾン層
08.森林と大気環境
09.古代文明と環境
10.森と砂漠
11.都市の温暖化とヒートアイランド
12.大気汚染−−酸性雨と窒素酸化物
【テキスト、教材、参考書】
参考書:
「新教養の気象学(安田他共著、朝倉書店)」、
「気象と環境の科学(山崎・廣岡編、安田他共著、養賢堂)」、
「基礎大気科学(安田著、朝倉書店)」、
「水の気象学(安田他共著、東大出版会)」
【授業形式】
主にOHPを使用。図表は、印刷して全員に配布予定(受講学生数に
よる)。集中講義。
【成績評価の方法と基準】
小演習、小テスト等の総合評価、60 点以上が合格
【履修に当たっての留意点】
初等関数キーが付いている簡単な電卓を用意することを望む(無くて
も良いが)。学生間の電卓の貸し借りは差し支えない。
5.3.31
環境科学実験
授業科目名: 環境科学実験
旧・科目名:x
担当教官名:河田 裕樹、他 所属:環境科学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人3
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
環境問題の理解と対処には自然科学的アプローチと人文・社会科学的アプローチの
両面がどうしても必要であり,環境科学課程ではこの両面に配慮した教育プログラム
を用意している。この授業は前者にかかわる基本的な場であり,実験・観測・考察と
いう自然科学的手法の1例を学ぶとともに,身近な題材を通じて環境測定を「実践」
し,環境要因を直接「実感」することを目的としている。
【概要と計画】
環境要因の測定と実感を身近で基本的な題材に求め,下記のテーマを採り上げる。
履修者が,これらのテーマに取り組むことにより,環境科学分野の物理的・化学的な
実験・観測手法につき,一通りの基礎知識と技能が身につく様にと計画されている。
全体で9テーマ,10回の実験授業(テーマ8は2回)であるが,その他,第1回
のガイダンス,前半、後半のまとめの授業,及び,予備日を配置している。
1.騒音の測定
2.放射線測定基礎実験
3.環境放射線の測定
4.COD(化学的酸素要求量)の測定
5.アミノ酸水溶液の緩衝作用
6.土壌中の鉄とアルミニウムの定量
7.光合成色素クロロフィルの抽出とその性質
8.環境水中の鉄分の定量
9.環境水中の油分の定量
【教室外の学習】
事前に配布する「指導書」プリントの予習と実験後のレポートの作成
【テキスト、教材、参考書】
各テーマ毎に担当者自作の「指導書」プリントを配布する。
【授業形式】
実験授業。グループ分けし,各グループ毎にテーマを一巡する
【成績評価の方法と基準】
全テーマ終了が単位認定の条件。平常点(50 点;出席状況等)と
レポート・口頭試問評価点(50 点)の 100 点満点で 60 点以上を
合格とする。
【履修に当たっての留意点】
実験の経験や理系的予備知識は前提とせず,テーマ毎に平易な
説明を付し理解を図りながら進める。「先入観」「食わず嫌い」
にとらわれず,多くの学生諸君が気軽に履修するよう期待してい
る。折角,
「文理融合」の環境科学課程に入ったのだから是非ト
ライすることを勧めたい。
5.3.32
環境社会調査実習
授業科目名: 環境社会調査実習
旧・科目名:x
担当教官名:塚本 善弘 所属:環境科学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人3
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
*本科目の受講にあたっては、下記「履修にあたっての留意点」等に、十分注意して下さい。
【授業の目標】
<前半>「社会学における実証的研究の基礎」
社会調査は、資料の収集・分析によって、社会現象を科学的に把握し、認識するための基
本的手段である。この科目の前半では、現地 (フィールド) 調査実施に至る予備段階として、
社会科学としての社会学における実証研究の基礎的方法論と技法を理解し、修得することを
目標としています。
<後半>「現地調査の準備と現地調査、調査結果の分析」
環境社会調査実習は、ある特定の「環境問題」を素材としつつ、大別して、データの収集
を中間段階として、その前後の準備段階、まとめ段階という3つの段階を経て、社会学を経
験する機会である。その経験は、問題関心の設定の仕方、設定した関心の追求方法、それに
関連する技法の活用などを内容としており、こうした一連の経験を通じて、受講者が、社会
調査やアンケートに関する具体的な技術・技法を用いて、具体的な環境問題に関する調査を
行なえるようになることを目標にしています。
【概要と計画】
具体的な内容は、まだ十分確定していないが、ほぼ次のような流れを予定している。
1.オリエンテーション(第1回,※受講希望者は必ず出席すること)
2.社会調査の基礎的技法(社会調査の計画と準備,社会調査の方法,調査対象の選定―
統計的調査と標本抽出法、聴取り調査法―,調査票・質問紙の作成,第2回∼)
3.現地調査の実践的技法(調査実施の計画ソ猗 ,現地調査技術と選択,データ処理技法
4.フィールド実習(現地調査)の準備(調査対象フィールドの選定,調査テーマゲ歛蠅寮
定と質問紙作成作業,など)
5.フィールド実習の実施(夏期休暇中 (9月前半の週末を予定) に、北上川下流部ゲ聾 地
での環境文化や地域共有財に関する地域調査 and/or 岩手県内ダ慌 以南の北上川
域地域での環境保全 NPO 活動に関する実態調査 を、2泊又は3泊の日程で実施予定)
6.調査データの集計・分析と報告書(レポート)の作成(フィールド実習終了後∼)
【教室外の学習】
前半の授業内容のより一層の理解には、予習ド 習が不可欠であるとともに、フィールド
査の準備作業や、フィールド調査で得たデータの集計・分析ならびに報告書の作成には、教
室外での学習が必須となる。
【テキスト、教材、参考書】
<テキスト>大谷信介他編『社会調査へのアプローチ―論理と方
法―』、ミネルヴァ書房、1999 年。また、必要な資料は、授業中
に適宜プリントを配布します。
<参考書>文献、資料、報告書など、調査テーマに関連するもの
を、広く参考にする必要があり、随時紹介する予定です。
【授業形式】
前半は、講義形式主体の予定。5月末頃からは、大半が実習作業
となり、グループで共同作業をします (実習なので必ずしも時間
内で終わらないこともあるので、時間外でのグループでの討議な
どが必要になることがあると考えておいて下さい)。
【成績評価の方法と基準】
実習への参加態度と最終レポート (合わせて80%程度の予定)、
ならびに出席状況による総合評価とします。実習科目であり、無断
欠席はしないこと。また、フィールド実習への参加と最終レポート
提出が、単位認定の条件となる。
【履修に当たっての留意点】
この科目は、社会学分野の実習であり、受講は環境科学課程生(
環境社会学分野ゼミ所属3年生は必修)と人間科学課程生に限定
します。さらに、受講にあたっては、以下の条件を必要とします。
<環境科学課程生>少なくとも「環境社会学 機廚函岫供廚里い困
かの単位を修得していることを前提とし、「社会調査法」(人間科学
課程科目) も履修していることが望ましい。
<人間科学課程生>「社会調査実習 機廚函崋匆馗敢宰 廚涼碓未
修得していることを前提とする。 また、特に、9月のフィールド実習実施後、資料の整理とまとめ
いと考えています。
5.3.33
環境人文社会科学演習
授業科目名: 環境人文社会科学演習
旧・科目名:x
担当教官名:古川 務、塚本 善弘 所属:環境科学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人2
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
環境破壊の影響は、全ての人を、同時かつ平等に襲うわけではなく、社会的弱者や生物的
弱者に最も重くのしかかっている。また、環境破壊の責任も、全ての人が等しく負っている
わけではないし、環境破壊への対応策も、平等な形で行なわれてはいない。環境問題をめぐ
っては、広い意味での「エリート(優先)主義」的構造が見られ、このような不平等構造を
変革すべく、近年、様々な分野で、「環境的公正(環境正義)」の追求(=「環境保全と社
会的公正の同時達成」)を目指した理論的ゼ他敕 研究が展開されるようになっている
そこで、本演習では今年度、人文ゼ匆餡奮惱
野から環境問題にアプローチしていく
で、必読文献の一つとされる戸田清著『環境的公正を求めて』(1994 年、新曜社刊)を読ん
でいくことによって、今日における重要な“ 環境思想 ”の一つでもある「環境的公正」論に
対する理解を深めていくことにしたい。また、人文ゼ匆餡奮惱
野に共通する演習(ゼミ
の形式を取り入れることにより、受講者が、人文ゼ匆餡奮愿 観点からの文献の読み方や
告の仕方、議論の仕方、等について習得することも、目的としている。
【概要と計画】 ※受講希望者は、必ず初回の授業に出席すること。
この演習は、2 人の教員(古川、塚本)が担当する。下記のテキストを読み進めていく予定
ですが、事前に(原則として初回授業時)相談の上で決定する各週の報告担当の学生は、テ
キストの内容の紹介 (要約) だけでなく、独自に調べてきたことや、自分の意見を交えたもの
も含めて、レジュメ (報告要旨プリント) を作成し、議論に火をつけてもらうことになります。
また、各週ごとに、司会者とコメンテーターの役割を担当する人も、事前に割り当てる予定
です(もちろん、各週ごとに取り扱う章は、全員、前もって読んできてもらいます)。
【教室外の学習】
指定文献を事前に精読しておくとともに、参考文献セ駑租 を調べておくこと。報告担当
は、発表の準備を十分に行ない、レジュメを作成すること。また、報告者やコメント担当者
以外の人も、質問事項をまとめておくこと。
【テキスト、教材、参考書】
戸田清『環境的公正を求めて―環境破壊の構造とエリート主義―』、
新曜社、1994 年。なお、関連する参考文献については、適宜紹介す
る予定です。
【授業形式】
報告と討論による演習形式(学生が主体)
【成績評価の方法と基準】
出席状況、報告内容と討論への参加(寄与)度など、受講者のゼミ
への主体的な取り組みを中心に、総合的に評価する。場合によって
は、最終レポートを課すこともある。なお、演習科目であり、無断
欠席はしないこと。
【履修に当たっての留意点】
受講は、環境科学課程生だけに限定しないが、特に、環境科学課程
2年生のうち、後期開講時点で、人文ゼ匆餡奮愿 視座からの環境
題研究に関心を抱いている学生は、積極的に受講することが望ましい。
受講者には、主体的にゼミに参加する意欲と学習意欲を期待してい
ます。なお、受講人数によっては(特に受講者が少ない場合)、上
記内容を一部変更する可能性があります。
5.3.34
特別研究
授業科目名: 特別研究
旧・科目名:特別研究
担当教官名:コース担当教官、吉村 泰樹、(コース代表) 所属:(各講座)
科目の種別:必修科目/専門科目 対象学生:人4
開講学期:通年 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
地球温暖化・酸性雨・化学物質による汚染などの地球規模での問題や廃棄物処理などの
地球全域に共通の問題などに代表される現代の環境問題は、その影響が地理的に広い
範囲に及ぶという空間的ひろがりだけでなく、後の世代にまで影響が及ぶという時間的な
ひろがりをも持っている。これらの環境問題を正確に理解し、適確に対処していくために
は、人文・社会・自然科学という区分を超えてあらゆる分野からの様々な取組みが必要と
される。環境科学課程では教育の目標を、環境問題をこれらの様々な角度から考えること
のできる人を育てることに置いている。
そのために、1・2年次の段階で環境科学入門・環境保全論・環境科学演習・科学技術
史などを必修科目として課し、環境問題を様々な分野から考える必要性や現在の取組みの
実状および問題点の理解を図っている。これらの理解にたって、2・3年次に学生自身の
関心に基づく選択で、様々な分野の取組み方をより詳しく学ぶことを目的として多彩な展
開科目を開講している。環境問題を、必修科目で広い視野から概観したうえで、展開科目
で各自の関心に基づいて選択した分野を中心により深く学ぶことができるように意図され
ている。これらの科目を履修することによって得た知識や技術を駆使して、4年次で、具
体的な問題をテーマとして、調査や実験などを通して得たデータを整理・分析し自分なり
の考えをまとめることが特別研究の目標である。
【概要と計画】
2年次の終わり(2月中旬)に、環境科学課程全教員が特別研究テーマを示しその概略
を説明する。各自関心のあるテーマについてさらに詳しい説明を個別に教員から聞いたう
えで指導教員を選び出し、第2希望までを提出する。これらの希望に基づいて3月末にす
べての2年生について指導教員を決定する。3年次から各指導教員の指示に従って特別演
習が開始される。特別演習では、特別研究を行ううえで必要なこと、例えば特別研究テー
マにそくした実験や調査のしかたあるいは文献の探しかた読み方などが指導される。特別
演習にひき続いて、主に4年次から特別研究を行う。
4年次の7月10日(10日が土・日曜日など休日にあたる場合はその都度指示する)
までに、「特別研究題目」を講座代表(わからない場合は指導教員に確かめること)に提
出する。
環境科学講座は、課程教育目標からもわかるように、人文・社会科学分野から自然科学
分野まで広い分野の教員で構成されている。したがって、特別演習や特別研究の具体的な
進め方や用いる教材、授業の形態、成績評価の方法などは、各指導教員により大きく異な
るのでその指示にしたがうこと。
【教室外の学習】
各指導教員の指示による。
【テキスト、教材、参考書】
各指導教員の指示による。
【授業形式】
演習・実験・調査など各指導教員の指示による。
【成績評価の方法と基準】
各指導教員により異なる。
【履修に当たっての留意点】
指導教員により特別研究開始時期などが異なるので、指導教員との
連絡を十分に取ること。
5.3.35
環境科学特講I
授業科目名:環境科学特講I
旧・科目名: ×
担当教官名:柳 憲一郎 所属:明海大学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人12
開講学期:後期集中 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
環境科学特講 機輯超 アセスメント
今日、行政機関や企業が環境問題に関する意思決定を行う場合に、その透明性と効率性
を高めながら、その説明責任を拡大していくことは、わが国でもさらに一層推進していく
べき課題になっている。そのための方策として、まずは環境問題に関する情報へのアクセ
スや意思決定プロセスへの一般市民の参加があげられる。その重要なツールの一つに、こ
の授業で取り上げる環境アセスメントがある。環境アセスメントとは何か、どうすれば市
民の側からそれを有効に活用できるかを学ぶことが目的である。
【概要と計画】
指定文献の読書を前提として、以下の内容について学ぶ。
(1) 環境アセスメントに関する素朴な疑問、(2) 環境アセスメントに対する勘違い、
(3) システムの目指すべき方向、(4) 法的な問題点、(5) 途上国とアセスメント、
(6) 戦略環境アセスメント
【教室外での学習】
授業で用いるKJ法 (川喜田二郎『続発想法』中公新書) は、作業のツールであるので、
受講にあたって、事前に読んでやり方を理解しておくこと。
また、作業内容である授業の中身については、事前に分担項目をレポートとして提出さ
せる。
【テキスト、教材、参考書】
授業で教材として随時使用するテキストは、
柳憲一郎・浦郷昭子『環境アセスメント読本』ぎょうせい (2002 年)
2,100 円 (税込) である。川喜田二郎『続発想法』中公新書。その他
参考文献は授業の進行に応じて適宜紹介する。
【授業形式】
ビデオ、パワーポイント用いたプレゼンテーションないしOHPを
利用した講義を行うほか、6名から7名でグループを構成して、作
業内容について班員内で分担を決め、グループごとにKJ法による
作業を行いながら、その作業内容の班ごとの発表、提出の繰り返し
という形で授業を進める。
【成績評価の方法と基準】
平常点評価(KJ作業による図解提出評価)と筆記試験(500 字論述
問題1問)の成績を案分し、評価する。
【履修に当たっての留意点】
この授業は、主としてKJ法を用い、グループごとのディスカッシ
ョンを中心に構成する。そのため、毎回参加できる者の履修が望ま
しい。
6
教職教育科目
6.1
教職教育科目
6.1.1
教育概論
授業科目名:教育概論
旧・科目名:教育学概論
担当教官名:駒林 邦男 所属:岩手大学名誉教授
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人1234
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
[授業の方針]
「子ども・学校の現在・近未来」というテーマで授業する。現代日本社会の中で、幼
児から大学生までの「子どもたち」、そして、小学校から大学までの「学校」が直面し
ている問題について、これを社会的・歴史的脈絡の中に位置づけながら議論したい。「教
育概論」が教育学〈空論〉になってしまわないよう、出来るだけ多くの事実資料を提示
する。
[授業の概略]次の論点を取り上げる。これらの論点について論じるとき、授業者・駒林
の立場、見解を率直に出す。授業者の論点の出し方、それら論点についての説明・主張
に対する対抗意見を見えやすくするためである。
1.
「子ども」とはだれか? 家庭、社会、学校の中で、いま、「子ども」たちはど
んな問題・困難に直面しているか?
2.山積する「子ども・学校問題」の「モグラ叩き」的状況は、どうして起こってい
るのか?
3.現在進行中の「教育改革」方針を決めたのはだれか? どのよう仕方で決めたの
か?「教育改革」の中身はどういうものか?「教育改革」の行方はどこか?
4.日本国の現在の教育は「憲法・教育基本法体制」と呼んでよい。この教育体制が
掲げる教育理念はどのようなものか? 教育基本法を変え、教育理念を改めた方が
よいという考えが政権政党を中心に出てきている。どのように改めようとしている
のか? 教育基本法は改めた方がよいのか? 教育理念争奪の現在はどこまできて
いるか?(「日本人のナショナル・アイデンティティ」、「愛国心」、「伝統」等
の問題)
[教室外での学習]予習課題、指定図書の読書課題、レポート提出等(新聞の教育欄に目
を通すよう心がけること)。
【テキスト、教材、参考書】
教科書は岩手大学生協で販売。予価、900円前後。参考書:駒林邦男
『改訂版 現代 社会の学力』、放送大学教育振興会、2400 円。その他
の参考書は、随時、紹介する。
【授業形式】
講義式。頻繁に指名する。授業中の質問を歓迎する(発言したい時には
挙手)。
【成績評価の方法と基準】
期末試験の点数を重視する(60点未満は不合格、テストは記述式)。
期末試験時のノオト・授業資料・参考書・辞典等の持ち込み可。出席が
授業回数の2/3未満の受講者、また、レポート提出がゼロの受講者
は、期末試験の受験資格を失う。
【履修に当たっての留意点】
出欠の点検のとき、「代返」に類する行為があれば、受験資格がなくな
る。私語厳禁。退室自由(ただし、授業時間の3分の2を超えない場合
の退室は、欠席扱い)。
6.1.2
青年心理学
授業科目名:青年心理学
旧・科目名:青年心理学
担当教官名:菅原 正和 所属:教育学部
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人1234
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
「青年心理学」は、従来「発達心理学」の一分野として研究され、青年期の心理的特性
を明らかにし、その意味と法則性を解明して自我の発達成長を援助しようとする目的を有
する学問である。「発達心理学」では、人生を便宜上、乳児・幼児・児童・青年・成人・
老年の各発達段階に区分し、それらの発達区分に対応して、「乳幼児心理学」,
「児童心
理学」,
「青年心理学」,
「老年心理学」等の名称をつけ、それぞれの時期独自の心理学
的構造特性と行動法則性を探求してきた。「青年心理学」は教員免許法上、他に「発達心
理学(生徒)」又は「発達心理学 II」という名称でカリキュラム上開設され、主として人
間の一生のうちで、特に変化の著しい青年期の心理学的特性を明らかにすることにより、
その発達段階における行動の意味を理解しようとしてきた。しかし、老年期は青年期や成
人期との関連のなかでのみ存在するのと同様に、青年期の自我も乳幼児期や児童期との関
連においてはじめて存在し、青年期単独のものとしては存立しえない。本講義の概要・計
画は下記のとおりである。
第1週 青年心理学の研究の概要
第2週 青年心理学における青年期研究の歴史
(G. S. Hall, C. G. Buhler, E. Spranger,E. H. Erikson et al.)
第3∼4週 初期経験と青年期の自我形成との関連性
第5週 親子関係と青年期
第6∼7週 パーソナリティ理論
第8週 現代青年の価値世界とパーソナリティ形成
第9週 青年期の学習と記憶の発達
第 10∼11 週 自我発達の障害
第 12 週 自我アイデンティティ
第 13 週 集団行動, 宗教とアイデンティティ・クライシス
第 14∼15 週 総論・試験
【テキスト、教材、参考書】
特定のテキストは使用せず,必要に応じて適宜プリントを配付する。
又, 講義概要中のテーマに相応しい参考書をそのつど紹介する。
【授業形式】
講義をただ一方的に聴くのではなく, 自ら参加していただく。
【成績評価の方法と基準】
学期末試験点 70 %, 出席点 30 % (小レポートによる)。
【履修に当たっての留意点】
教員免許取得希望者は必修。
6.1.3
日本教育史
授業科目名:日本教育史
旧・科目名:日本教育史
担当教官名:駒林 邦男 所属:岩手大学名誉教授
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人1234
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
[授業の方針]
1.近代・現代日本における国家の教育理念の歴史について、(ア)「近代天皇制」の
成立・解体との関連の中で、また、(イ)戦後、「日本国憲法・教育基本法」体制の
成立との関連の中で、議論する。
2.近代日本における教育理念を示す諸文書(例えば、「教育勅語」)の検討を縦糸と
し、高村光太郎の「暗愚小伝」および授業者の個人史を横糸として、授業の内容を組
み立てる。
3.教育基本法「改正」をめぐる教育理念争奪の現状について議論する。
[授業の概要]
1.
「学制」
・
「学制布告書("学事奨励に関する被仰出書")」(1872)
2.
「教学聖旨」
・
「教育議」
・
「教育議附議」(1879)
3.
「大日本帝国憲法」(1889)、「教育勅語」(1890)
4.衆議院「国体明徴決議」
・
「教学刷新評議会」(1935)
5.
「国民学校令」(1941)
6.GHQ/SCAP による旧教育システムの解体、「米国対日教育使節団報告書」(1946)
7.
「日本国憲法(公布)」(1946)、「教育基本法」(1947)
8.教育理念の争奪(教育基本法の改正をめぐって)
[教室外での学習]
予習課題、指定図書の読書課題、レポート提出等。
【テキスト、教材、参考書】
教科書は岩手大学生協で販売。予価、900円前後。参考書:
『日本
の詩歌 10 高村光太郎』(中公文庫)、580円。丸山真男『日本の
思想』(岩波新書)、620円。その他の参考書は、随時、紹介する。
【授業形式】
講義式。頻繁に指名する。授業中の質問を歓迎する(発言したい時に
は挙手)。
【成績評価の方法と基準】
期末試験の点数を重視する(60点未満は不合格、テストは記式)。
期末試験時のノオト・授業資料・参考書・辞典等の持ち込み可。出席
が授業回数の2/3未満の受講者、また、レポート提出がゼロの受講
者は、期末試験の受験資格を失う。
【履修に当たっての留意点】
出欠の点検のとき、「代返」に類する行為があれば、受験資格がなく
なる。私語厳禁。退室自由(ただし、授業時間の3分の2を超えない
場合の退室は、欠席扱い)。
6.1.4
教育課程
授業科目名:教育課程
旧・科目名:教育課程・方法
担当教官名:駒林 邦男 所属:岩手大学名誉教授
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人1234
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
[授業の方針]
文部科学大臣が官報に公示する「学習指導要領」という文書が、各学校が編成する教
育課程をとおして、日本の小学校から高校までの教育実践を広範囲に規制している(特
に、小・中学校)。だから、「学習指導要領」が間違いを犯すと、国全体の小学校から
高校までが間違いを犯してしまうことになりかねない。子どもたちの学力の水準、国民
の普通教養・職業教養の水準と質が劣化しかねない。小・中学校では2002年、高校
では2003年から、新しい「学習指導要領」が実施された。 一体、大丈夫か?
この疑問に焦点を合わせて、次の論点について議論する。
1.
「教育課程」とは何か? "curriculum" と、どうちがうか?
2.文部科学大臣はどのような法的根拠・権限に基づいて、「陛」の文字は小学校6
年で読めるようにするとか、円周率をこれまでの「3. 14」ではなく「3」にして、
「3.14」での計算は電卓使用にするなどということを決めることができるのか?
現在の教育課程法制の仕組みは、どうなっているのか? 「学習指導要領」の具体
的役割は、なにか?
3.現場の学校が教育課程を編成するときの国家「基準」とされている「学習指導要
領」をめぐって、どのような社会的諸勢力(政党、官僚、財界等々)が、どのよう
に自分の力を行使しているか?(カリキュラム・ポリティクスの問題)
4.学校五日制によって、学校の教育課程編成はどう変わったか?
5.学校独自のカリキュラム開発が、どこまで可能か?
6.どのような授業が、子どもたちの「学ぶ意欲」の低下に歯止めをかけられるか?
7.学校・授業を基地として、教育課程をどう発展させるか? (カリキュラム開発
の手順と、その具体例)
[教室外での学習]
予習課題、指定図書の読書課題、レポート提出等。
【テキスト、教材、参考書】
教科書は岩手大学生協で販売。予価、800円前後。 参考書は、随時、
紹介する。
【授業形式】
講義式。頻繁に指名する。授業中の質問を歓迎する(発言したい時には
挙手)。
【成績評価の方法と基準】
期末試験の点数を重視する(60点未満は不合格、テストは記述式)。
期末試験時のノオト・授業資料・参考書・辞典等の持ち込み可。出席が
授業回数の2/3未満の受講者、 また、レポート提出がゼロの受講者
は、期末試験の受験資格を失う。
【履修に当たっての留意点】
出欠の点検のとき、「代返」に類する行為があれば、受験資格がなくな
る。私語厳禁。退室自由(ただし、授業時間の3分の2を超えない場合
の退室は、欠席扱い)。
6.1.5
生徒指導
授業科目名:生徒指導
旧・科目名:x
担当教官名:菊池 義勝 所属: 人社非常勤
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人123
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
授業の方針
「生徒指導」は、学校教育において「学習指導」と並び、生徒の「生活面の指導」を行う
ものである。ある意味では学習指導の基盤を担うと言っても過言ではない。
生徒指導は、問題行動、非行、不登校などの消極的な面が強調されがちであるが、ここで
は、社会や他の個との関わり方、生き方指導、人間性の伸張などの積極的な面の生徒指導に
ついても考えていきたいものである。
また、生徒指導の原理・原則を学ぶと共に、可能な限り具体的な事例をとり入れそのこと
についても討論を深め、教師として教育現場でよりよく適応できるものとしたい。
授業の概要
第1週「生徒指導の意義」
第2週「生徒指導と生徒理解」その1
第3週「生徒指導と生徒理解」その2
第4週「学校における生徒指導とその組織」その1学校内
第5週「学校における生徒指導とその組織」その2関連する組織
第6週「問題行動と生徒指導」
第7週「非行 その実態と学校での指導」
第8週「不登校 その実態と学校での指導」その1不登校の実態
第9週「不登校 その実態と学校での指導」その2事例から学ぶ
第 10 週「学級崩壊を考える」
第 11 週「いじめ問題を考える」その 1 いじめの実態と対応
第 12 週「いじめ問題を考える」その2協議「レポートを考える」
第 13 週「生徒指導と家庭・地域社会」
第 14 週「子どもたちの最新情報」∼生徒指導の今を考える∼
第 15 週 試験
【テキスト、教材、参考書】
特定のテキストなどは使用しないが、必要に応じて、適宜紹介する
。
【授業形式】
講義形式で進むが、適宜指名等を行い、受講生が授業に参加できる
ようにしたい。
【成績評価の方法と基準】
授業時の感想及びレポートの提出を義務付ける。
レポート、出席回数、筆記試験の結果で評価する。
ア レポート20%、出席点30%.期末50%の割合で評価する
イ レポートの提出が無かった者は期末試験を受けることが出来な
い。
ウ 期末試験 60 点未満は不合格。試験へのノート、各種資料などの
持ち込み可。
【履修に当たっての留意点】
○「不登校」「学級崩壊」「いじめ」の中から1つを選び、レポー
トを提出すること。
○授業場面で意見などを求めるので積極に応じること。
6.1.6
教育相談
授業科目名:教育相談
旧・科目名:教育相談
担当教官名:三浦 光子 所属:人社非常勤
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人1234
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
近年、学校生活に不適応を示す児童生徒は増加傾向にある。特に不登校は全国で 13 万人を
超え、大きな社会問題となっている。授業では、不登校をはじめとする学校現場でみられる
諸問題について、どのように見立て、援助をするかを具体的に学んでいく。授業は講義と演
習。
【授業計画】
<講義>テキストに沿って進める。あらかじめテキストを読んでおくこと。
第1章 児童・生徒理解のための教育心理学
第2章 児童期・青年期の心理と発達
第3章 児童期・青年期のさまざまな危機
第4章 生徒理解・生徒指導とカウンセリング
補 章 スクール・カウンセラーと学校教育
<演習>3∼6名のグループでおこなう。内容は、「コミュニケーション」「カウンセリ
ングの基礎(話の聴き方)」「児童生徒の問題行動の見方・考え方」「事例検討」に関する
演習。グループの構成は授業中に指示する。
【テキスト、教材、参考書】
教師のための児童・生徒理解 会沢信彦編著 八千代出版
1900円+税
【授業形式】
【成績評価の方法と基準】
演習が多いの授業であるため出席を重視する。期末試験は、テキス
トから基本的な用語の説明をもとめる。総合評価80点以上が合格
。
【履修に当たっての留意点】
教職必修授業であるが、他の学生も受講は可能である。
演習シートや資料を配布するので、A4版のクリアファイル(15 枚
以上入れられるもの)を各自で準備することが望ましい。
6.1.7
総合演習
授業科目名:総合演習
旧・科目名:x
担当教官名:吉田 勝一、(教育実習・総合演習実施班班長) 所属:教務委員会
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人3
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
小・中学校では平成 14 年度から、高等学校では平成 15 年度から「総合的な学習時間」とい
う授業が実施されることになった。「総合演習」はこの新設科目を編成し指導する能力をも
った教員を養成するために設けられた教職科目である。教育職員免許法によって、これから
教育免許を取得しようとする学生にその履修が義務づけられている。
履修する学生はこのような趣旨に鑑み、演習の特長を生かして「総合的な学習」の真意の
修得に心がけてほしい。
【概要と計画】
授業は異なるテ−マの3クラスが開講される。担当教官は、菊田紀郎(アジア研究)、佐
藤芳彦(欧米研究)、磯崎博司(法政策)である。各クラスへの配属は4月当初に行われる
オリエンテ−ションで決定する。また、各授業の概要と計画についてもその時に配布する
「総合演習の手引き」よって示す。
したがって、受講する学生はオリエンテ−ションに必ず出席すること。
【教室外の学習】
担当教官の指示による。
【テキスト、教材、参考書】
担当教官の指示による。
【授業形式】
演習
【成績評価の方法と基準】
担当教官の指示による。
【履修に当たっての留意点】
担当教官の指示による。
6.1.8
国語科教育法I
授業科目名:国語科教育法I
旧・科目名:国語科教育法
担当教官名:菊田 紀郎 所属:アジア研究
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人234
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
中学校・高等学校の「国語」免許取得希望者を直接の対象とし、国語科教育学の基本的
及び実際的諸問題について考察する。
【概要と計画】
国語科教育学に関する基本的論点について考察し、それを踏まえながら、国語科授業に
ついての実践的考察を行う。
授業計画
第1回 オリエンテーション
第2∼3回 学習指導要領検討(中学校)
第4∼5回 〃 (高等学校)
第6回 教室実践力の基礎 (1)
第7回 〃 (2)
第8回 国語科評価論
第9回 国語科教師論
第 10 回 作品分析と授業計画 (1)
第 11 回 〃 (2)
第 12 回 〃 (3)
第 13 回 〃 (4)
第 14 回 テスト
【テキスト、教材、参考書】
【授業形式】
講義形式を中心とするが、演習形式も適宜採用する。
【成績評価の方法と基準】
テスト及び受講状況を判断して行う。
【履修に当たっての留意点】
講義の際に指示する。
6.1.9
英語科教育法I
授業科目名:英語科教育法I
旧・科目名:x
担当教官名:松林 城弘 所属:欧米研究
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人234
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
2002 年から施行された学習指導要領の外国語 (英語) 科目のキーワードに「実践的コミュニ
ケーション能力」がある。この能力とはどのようなものか、また、どのようにしてこの能力
を生徒に身につけさせるのかといった問題について,学生同士の議論、または、模擬授業を
通じて考えることを目標とする。
【概要と計画】
「実践的コミュニケーション能力」の習得とは,speaking,writing,listening,reading の
4技能の内、とりわけ聴く・話す技能による意思伝達、つまり、メッセージのやり取りがで
きるようになることで、新学習指導要領の重点目標となっている。受講生には、この「実践
的コミュニケーション能力」の育成という観点から、コミュニケーションにつながる文法指
導・コミュニケーション活動・タスク活動は如何にあるべきかといったことについて議論、
考察してもらう予定である。そしてその成果を、指導案を作成した上で、模擬授業として発
表してもらう予定である。
【教室外の学習】
教室外の学習としては、模擬授業を実践するにあたって,扱う内容や文法項目について、
事前に十分検討し、熟知しておくことが望まれると同時に、指導案を完成させるまでには周
到な準備が必要となる。
【テキスト、教材、参考書】
教科書:英語のタスク活動と文法指導
参考書:授業の中で指示する
【授業形式】
受講生同士の議論、模擬授業など
【成績評価の方法と基準】
出席、模擬授業、レポートなどを総合して行う
【履修に当たっての留意点】
将来教育実習で教壇に立ち、実際に生徒の前で授業するという対外
的な責任を自覚して、真剣に取り組んでもらいたい
6.1.10
英語科教育法II
授業科目名:英語科教育法II
旧・科目名:英語科教育法
担当教官名:松林 城弘 所属:欧米研究
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人234
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
授業の柱は、(1) 英語科教育法の概説と (2) 受講生による模擬授業の実践である。(1) と (2)
を通じて、授業には何が必要か、どのようにして授業を組立ればよいかについて学ぶことが
本授業の目標である。
【概要と計画】
目標の (1) については、英語科教育の目的、教授法の輪郭と種類、コミュニケーション能力
や4技能の育成などなどについて学ぶ予定である。(2) については、受講生の人数にもよるが
、各自最低1回は模擬授業を担当してもらう予定である。担当者は指導案を作成した上で、
先生になったつもりで教壇に立ってもらう。他の学生は生徒役に徹し,模擬授業終了後には
授業の問題点などについて話し合ってもらう予定である。受講生の大半は教育実習を控えて
いる。実習中は一定の授業を任され、生徒に対して責任を負うことになる。その対外的,社
会的な責任の意味をよく考えて,模擬授業といえども真剣に取り組んでもらいたい。
【教室外の学習】
教室外の学習として、模擬授業で扱う内容の文化的な背景や文法項目を徹底的に調べ、熟
知しておくことが望まれる。生徒役の学生からの質問に適格に答えられるように準備してお
くこと。
【テキスト、教材、参考書】
テキスト:新学習指導要領に基づく英語科教育法
中・高の英語教科書を希望により貸し出す
【授業形式】
発表と模擬授業が中心となる
【成績評価の方法と基準】
模擬授業,発表,レポート,出席などを総合して評価する
【履修に当たっての留意点】
模擬授業を担当しない時にも必ず出席して生徒役を努めること
6.1.11
ドイツ語科教育法III
授業科目名:ドイツ語科教育法III
旧・科目名:ドイツ語科教育法
担当教官名:佐竹 正一 所属:文化科学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人234
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
これまで自己修得の目的で学習した内容を今度は他の人々へどのように伝達するか、そ
の方法を習得することを目的にする。
【概要と計画】
少人数の授業なら、受講者が教壇に立って、初級ドイツ語の授業形式を借りて、その教
育法を実践的に学習することが出来るだろう。しかし、学生の過重負担にならないように
教官と交代で教壇に立ち、各課の学習目的を設定し、多すぎる内容から必要最低限度の知
識を精選したり、ドイツ語を通じて、国民的なもの、習慣や文化的伝統などにも関心を向
けたりして、出来るだけ楽しい授業にしたいと考えている。CD を聴いたり、ヴィデオを鑑
賞したりも可能であろう。
主体的な学習のために受講者の希望も取入れ、多様な授業に出来ればと思う。
【教室外の学習】
日常的にテレビのニュースや新聞記事などにも関心をもって、豊かな情報社会の特典の
ようなものを活かしてほしい。
【テキスト、教材、参考書】
CD 付き『どいちゅ・プラクティッシュ<ロート>』
三室次雄他著 (三修社)。
その他の資料に関しては教室で配布する。
【授業形式】
演習形式。
【成績評価の方法と基準】
出席重視。
【履修に当たっての留意点】
自分を離れた他者の立場を考慮し、客観的な視点を心掛ける。
6.1.12
フランス語科教育法III
授業科目名:フランス語科教育法III
旧・科目名:フランス語科教育法
担当教官名:後藤 尚人 所属:文化科学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人234
開講学期:前期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
将来フランス語を教える立場になることを前提とした受講者のためのフランス語教官養
成クラスです。何をどのように教えるかという基礎的な事項を、《実習》を通して身につ
けましょう。
【概要と計画】
教育実習を想定しつつ、担当者を決めて授業の模擬練習を行います。といっても、何も
準備なしにいきなり教師になれるわけではないので、授業を行うまでには、何が必要なの
かを考えねばなりませんね。まず各自がいろいろ考えてきてください。みなさんの意見を
元に必要な部分を補っていきます。
下記のテキストを読めばだいたい必要な事柄は明記されていますが、マニュアルを覚え
れば授業ができるというものではありません。受講者的立場から教える側へと立場が変わ
るわけですから、みなさん自身が主体的に授業を組み立てていくという態度が要求されま
す。つまりこの授業の受講者は、模擬練習等を通して授業の担当者ともなるわけです。
詳しい講義日程は、開講時に受講者と共に考えます。
【教室外の学習】
模擬授業用の準備が必要になります。
【テキスト、教材、参考書】
テキスト:中村啓佑&長谷川富子、『フランス語をどのよう
に教えるか』、駿河台出版社、1995、3200円
参考書:アンドレ・ルブレ編、『新フランス語教授法案内』、
長谷川富子訳編、駿河台出版社、1982年
【授業形式】
実習形式
【成績評価の方法と基準】
授業への準備や模擬練習の良し悪しなどを総合的に評価します。
【履修に当たっての留意点】
上級レベルのフランス語学力を有すること。
6.1.13
情報教育法 II
授業科目名:情報教育法 II
旧・科目名:x
担当教官名:柳田 久弥 所属:富士大学
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人23
開講学期:後期 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
【授業の目標】
本講義では、高等学校における普通教科「情報」および専門教科「情報」の教育目標や教
育内容を理解するとともに、「情報」担当教員として必要な実践的な教育力を養うことを目
標としている。
【概要と計画】
第一に、普通教科「情報」及び専門教科「情報」の構成と目標を理解すると共に、情報教
育に関する事例研究を行う。
第二に、教科「情報」の各分野における指導方法についての講義と実習を行う。
第三に、教材研究、学習指導案の作成および模擬授業を行う。
授業計画は概ね、次の通りである。
1.普通教科「情報」及び専門教科「情報」の構成と目標
2.情報教育に関する事例研究1
3.情報教育に関する事例研究2
4.情報教育に関する事例研究3
5.
「情報活用の実践力」に関する指導方法
6.
「情報の科学的理解」に関する指導方法
7.
「情報社会に参画する態度」に関する指導方法
8.情報モラルとネットワークエチケット
9.教育用コンピュータシステムの構成と保守管理
10.教材研究、学習指導案の作成
11.学生模擬授業1
12.学生模擬授業2
13.学生模擬授業3
14.予備日
15.試験
【教室外の学習】
日常生活の中で、自分に必要かつ信頼できる情報を見分けて収集することや情報を活用し
て問題解決していくことを意識し、自らの情報活用の実践力を高めてもらいたい。
【テキスト、教材、参考書】
授業中に適宜指示する。
【授業形式】
講義および情報機器を利用した実習
【成績評価の方法と基準】
評価は出席点、課題レポート、試験を総合的に評価する。
【履修に当たっての留意点】
実習を多く含むので欠席がないように留意すること。
7
課外科目
7.1
課外科目
7.1.1
博物館学
授業科目名:博物館学
旧・科目名:博物館学
担当教官名:名久井 文明、名久井 芳枝 所属:
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人234
開講学期:通年 単位数:2単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
博物館法では「博物館とは歴史、芸術、民俗、産業、自然科学等に関する資料を収集し、
保管し、展示して、教育的配慮の下に一般公衆の利用に供し、その教養、調査研究、レクリ
エ−ション等に資するために必要な事業を行い、あわせてこれらの資料に関する調査研究を
することを目的とする機関である」と規定し、博物館の事業についても言及している。学芸
員については、専門職員として博物館に置くことを規定すると共に、博物館資料の収集、保
管、展示、調査研究、その他関連する事業についての専門的事項をつかさどる職員として明
確な位置付けをしている。この法律を受けて当講座では博物館を「人間の生き方を常に今日
的テ−マとして考える場所」と位置付け、講座の内容を組んでいる。6単位は「博物館概論
(2)」「博物館経営論 (1)」「博物館資料論 (2)」「博物館情報論 (1)」の各論によって構
成されているが、理解しやすい講義をめざして、各論を下記の流れの中で論ずる方法をとる
。
前期 担当 名久井芳枝
1 学芸員とは(博物館の職員)
2 博物館とは(名称・博物館法・博物館の意義・機能・種類・社会的機能)
3 博物館の運営 (マネージメント論・マーケッティング論・他)
4 博物館における情報 (蓄積と活用)
5 博物館の設立(企画案∼設立まで)
6 博物館の歴史(欧米・日本の博物館の誕生と足跡。中国・韓国・他)
7 博物館学とは(語源・目的・周辺科学との関連・歴史)
後期 担当 名久井文明
1 博物館資料について(博物館の核である「もの」の位置付け)
2 博物館資料の収集 (方法の解説と実例紹介)
3 博物館資料の保存管理 (方法の解説と実例紹介)
4 展示活動(展示概論・方法・教育普及活動)
5 研究活動(博物館の質を決定する調査研究の方法と実例)
【テキスト、教材、参考書】
博物館法関連の参考資料集 ・ 『山と生きる』
【授業形式】
講義形式
【成績評価の方法と基準】
前期試験 (ノ−ト持ち込み可)・後期試験 (ノ−ト持ち込み不可)
【履修に当たっての留意点】
人文科学系の博物館(歴史・民俗)の学芸員養成を念頭におき、後
期は研究活動の講義に重点を置く。
7.1.2
博物館実習(事前事後指導含)
授業科目名:博物館実習(事前事後指導含)
旧・科目名:博物館実習
担当教官名:名久井 文明、名久井 芳枝 所属:
科目の種別:選択科目/専門科目 対象学生:人34
開講学期:通年 単位数:3単位
授業の目標、概要と計画、教室外の学習
当科目は「博物館学」の単位を修得した者に履修の資格がある。
「博物館学」で学んだ理論や方法を、実際に体験することによって理解を深めて行く。学
芸員の担当する専門分野として歴史・民俗に焦点を当て、実習ではその分野で必要とされる
作業を取り入れている。
1 有形民俗資料の実測図作製実習 (担当 名久井芳枝)
有形民俗資料の解説、実測図作製概論その1・その2の講義を経て、実測図の作製実習に
入る。更に聞き取り調査を行い、資料を学術資料として育て上げ、最終的に「実測図集」を
作製する。この実習の目的は、記録保存という大きな仕事を完結させると共に、「もの」を
冷静にみつめる手段を通して「もの」の情報を取り出し、それを分析していく力を養うこと
にある。更に研究活動の土台となる聞き取り調査を体験し、地域の人々や自然と直接に触れ
て「もの」に対する理解を深める。
2 埋蔵文化財の整理作業と収蔵目録の作成 (担当 名久井文明 名久井芳枝)
考古資料室の整理作業を通して、有形民俗文化財と埋蔵文化財の相違を肌で知る。保存管
理を実体験し、更に博物館の基本的な仕事である資料の活用を念頭に置いて、収蔵目録作成
のための仕事を体験する。
3 資料の取り扱い…梱包方法・刀剣・軸物・その他 (担当 名久井文明)
4 拓本の採り方と利用 (担当 名久井文明) 5 体験学習用実習…縄文の諸技術の復元と体験 (担当 名久井文明)
6 資料の写真撮影…理論と実践 (担当 名久井文明)
7 企画展の立案 (担当 名久井芳枝)
8 館務実習 ・岩手県立博物館
・川井村北上山地民俗資料館・葛巻町「やすらぎの家」資料館・岩手大学考古学資料室
(担当 名久井文明 名久井芳枝)
小規模の資料館での実習を通して、地域における文化財行政、並びに資料館のあり方と可
能性について考える。
【テキスト、教材、参考書】
『増補改訂版 実測図のすすめ』(担当 名久井芳枝)
【授業形式】
作業体験型実習
【成績評価の方法と基準】
実測図・各種作業の成果及びレポ−ト
【履修に当たっての留意点】
当学芸員養成講座は人文科学系の博物館で働く学芸員を念頭に置い
ている。美術系・自然科学系の学芸員を目指す場合は独自の勉強が
必要である。