詳細 - VMware

IT SERVICE
VMware vCloud Air を活用した SaaS 型の
ネットワーク認証サービスをリリース。初期投資を大幅に削減
しながら、
わずか4カ月のクイックスタートを実現
課題
日立金属グループのネットワークインテグレーターとして、ネットワークシステム
• 中堅・中小の企業、教育機関、公共機関
から無線 LAN 環境におけるネットワー
社開発のネットワークセキュリティアプライアンス「Adapter シリーズ」を 7 年以上
ク認証基盤のニーズが拡大
• リーズナブルな価格で、運用負荷がかから
ないネットワーク認証基盤を顧客に提供
ソリューション
日立電線ネットワークスが企画したクラウ
ド型ネットワーク認証サービス「Account
の設計、構築、保守、運用を手がける日立電線ネットワークス株式会社。同社は、
自
にわたって販売してきましたが、中堅・中小の企業、教育機関、公共機関からの低
価格製品のニーズに応える SaaS 型サービス「Account @ Air+」のリリースに際
して、サービスの運用基盤として VMware のパブリッククラウド「 VMware
vCloud Air」を採用しました。これにより、サーバ環境の自社構築と比較して約半
分の期間と、
わずかな初期投資で SaaS 型サービスを立ち上げることが可能となり、
さらにサービスイン後の運用負荷の軽減に成功しています。
@ Air+ 」のインフラ基 盤 に VMware
vCloud Air を採用。VMware vSphere
上 で 稼 働 す る 仮 想 ア プ ラ イア ン ス を
vCloud Air 上に移設し、インフラの検証、
アプリケーションの検証を経て、約 4 カ月
でサービスインを実現
導入効果
• サービスの企画からサービスインまでの
期間を 50% 削減
無線 LAN の利用急増を受け
SaaS 型の認証サービスをリリース
日立電線ネットワークスは、
「ネットワーク」
「ユ
ニファイドコミュニケーション」
「無線 LAN」
「ケーブリングシステム」
「トータルマネジメント
サービス」の 5 つを組み合わせたトータルネッ
トワークソリューションを、民間企業から教育
機関、公共機関まで幅広く提供しています。プ
ロダクト事業者として自社開発の製品群を持
性はますます高まっています。個人情報保護
の観点から大学や中学・高校からの引き合い
が増えていますが、小規模の学校などは専任
の IT 管理者を置けないことも多く、アプライ
アンス製品を導入するのは困難です。そこで、
負荷のかからない SaaS 型サービスとして提
供することにしました」
数クリックで仮想 OS が起動
数分程度でサービス基盤を提供
• 初期コストを抑えたスモールスタートに
ち、2008 年に販売を開始したセキュリティソ
より、柔軟な投資回収計画や予算計画が
リューション「 Adapter シリーズ」は、累計
「Account @ Air+」のリリースに際して日立電
250 社(団体)以上に採用されています(2014
年 12 月末時点)
。シリーズには、アカウント管
理・認 証・D H C P ア プ ラ イア ン ス の
「Account@Adapter+」
、検疫アプライアンス
の「QuOLA@Adapter」、ログ管理ソフトの
「LOG@Adapter」
、
シングルサインオンソフト
の「SSO @ Adapter」の 4 種類があります。
線ネットワークスは、サービス提供のインフラ
可能に
• サービスイン後の運用負荷を最小限に抑制
• オペレーターの新たな知識の習得が不要
導入環境
• VMware vCloud Air
Virtual Private Cloud
この中でも主 力商 品 である「 Account@
Adapter+」は、比較的規模の大きなユーザー
基盤に『VMware vCloud Air』を採用しまし
た。オンプレミス環境にサーバを置き、そこか
らサービスとして提供することも可能でした
が、
同社はハードウェアや OS のバージョンアッ
プ、
ファシリティ環境の整備などの負荷や導入
コストの軽減を考慮して vCloud Air を選択
したといいます。
「数ある IaaS サービスの中で、仮想 OS の対
を中心に採用されていましたが、
ここ数年は中
応数が充実し、
「Account@Adapter+」の動
堅・中小の企業、教育機関、公共機関からも
作要件を満たしていることが最大の決め手で
高いニーズが寄せられています。そこで同社は、
す。また、vCloud Air はネットワーク利用費
「Account@Adapter+」の機能が低価格で導
入できるように、月額サービスとして提供する
SaaS 型サービス「Account @ Air+」を企画
しました。企画の背景について、システムエン
ジニアリング本部 取締役 本部長の大江愼一
氏は次のように語ります。
「モバイルデバイスの普及でオフィスやキャン
パスで無線 LAN の利用が急増し、ネットワー
クへの不正侵入を防止する認証基盤の重要
日立電線ネットワークス株式
会社
システムエンジニアリング本部
取締役 本部長
大江 愼一 氏
IT SERVICE
「VMware が提供するサービスだけに、
仮想化基盤まで直接サポートしてい
ることに安心感がありました。新しい
サービスを提供する際に最もスピー
ディで信頼性が高く、初期投資を抑え
ることのできるクラウドサービスが
vCloud Air でした」
日立電線ネットワークス株式会社
大江 愼一 氏
用が従量制による課金方式ではないため、
ネッ
証対応のクラウドサービスアクセスをイメージ
トワークコストが追加で発生することなく、お
マトリックス認証する
「IdP サービス」の 2 つの
客様に一定価格でサービスを提供できること
サービスです。vCloud Air を採用した効果に
も魅力的でした」
(大江氏)
ついて、大江氏は次のように述べています。
2015 年 2 月に vCloud Air の採用を決定した
後 、サ ー ビ ス 全 体 の 検 証 作 業 を 経 て 、
「Account @ Air+」は早くも 6 月にリリースさ
算を確保し、計画に見合ったスケールで始め
は約半年で、そのうちインフラの検証に要し
る必要がありますが、クラウドサービスなら
た時間はごくわずかです。
ユーザーの増加に合わせてリソースの増強が
こともあり vCloud Air を契約した翌日にはシ
カスタマープロフィール
日立金属グループのネットワークインテグレー
ション会社である日立電線ネットワークスは、
日立金属 ( 旧・日立電線 ) から継承した 20 年
以上のシステム構築実績を生かし、
「ネット
分で済んだことに加えて、自社にサーバ環境
を置く場合、綿密な投資回収計画を立てて予
れました。企画からサービスインまでの期間
「vSphere 上で稼働可能なシステムであった
日立電線ネットワークス株式
会社
システムエンジニアリング本部
第一エンジニアリング部
第一グループ
チームリーダー
中山 佳夫 氏
「サービスインまでの期間がオンプレミスの半
ステムの稼働を確認し、すぐにアプリケーショ
ンの運用及びパフォーマンスの検証に入るこ
とができ、早期のサービスインを実現しました。
できるので、初期投資を抑えてスモールスター
トを切ることが可能です。オンプレミスなら数
千万円はかかっていた投資が十数万円から始
められたことは、私たちにとって安心材料にな
りました」
仮想 OS の起動は vCloud Air のポータル画
サービスイン後の運用負荷もほとんど発生し
面から数クリックで、1 つのサービス基盤を作
ていません。中山氏は「オンプレミスで提供す
るまでの時間はわずか数分程度です。想像以
れば、インフラの運用サポート要員を自社で
上にパフォーマンスも高く、品質の高いサービ
配置する必要がありますが、すべてアウトソー
スを提供できると思いました」
と、システムエ
シングできるクラウドならアプリケーションの
ンジニアリング本部 第一エンジニアリング部
要員のみを手当するだけでよく、わずかな工
第一グループ チームリーダーの中山佳夫氏は
数の増加で済んでいます」
と語ります。
評価します。
同社では 2015 年度の受注目標を約 2 万ライ
通常、新しいインフラを導入すると管理者は
センスとし、今 後 も 継 続 的 に「 Account
ケーション」
「トータルマネジメントサービス」
そのオペレーションを覚える必要があります
@ Air+」で提供するサービスラインナップを
のフィールドで、企業をはじめ大学や官公庁
が、vCloud Air は難しい操作は一切なく、
強化していく予定です。大江氏は「SaaS 型
向けにワンストップのトータルネットワークソ
VMware vSphere 経験者であれば新たに習
サービスのニーズは今後も増えていくことが
※ 導入事例、
ソリューション、取り扱い製品の
詳細については、以下の URL からご参照くだ
さい。
得しなければならない技術はありませんでし
予想され、2015 年 9 月を目処に、マルチ OS・
た。特に同社は VMware vSphere を用いた
マルチデバイス対応の「検疫サービス」など、
オンプレミスによる仮想環境構築の経験が豊
当社が提供しているさまざまなネットワーク
富なこともあり、作業負荷をほぼゼロで設定
機能を提供しながら、サービスの付加価値を
できました。
高めていきます」
と話しています。
http://www.hitachi-cnet.com/
初期投資を抑えたスモールスタートで
柔軟な投資回収計画が可能に
「Account @ Air+」で提供しているサービス
顧客のニーズが日々刻々と変化していく中、
vCloud Air を基盤として柔軟かつスピーディ
にネットワークセキュリティを提 供できる
「Account @ Air+」は、
「Adapter シリーズ」
は現在、デバイスを認証する
「ローカルデバイ
の新しい形として発展を遂げていくことにな
ス認証サービス」と、Shibboleth、SAML 認
りそうです。
™
IPSecVPN
USER H
vCloud Air
認証スイッチ
USER A
サポート
センター
無線アクセス
ポイント
サービス
監視
RADIUS
SSL
RADIUS
SSL
USER H
USER B
管理接続
認証スイッチ
RADIUS
SSL
⋮
USER B
Firewall Load Balancer
リューションを提供している。
Edge Gateway
ワーク」
「セキュリティ」
「ビジュアルコミュニ
USER A
VMware vSphere
図:
「Account @ Air+」で提供される認証サービスの概念
Account @ Adapter、LOG @ Adapter、QuOLA @ Adapter、SSO @ Adapter は、日立電線ネットワークス株式会社の登録商標です。Account
@ Air、Account @ Air のロゴは、
日立電線ネットワークス株式会社の商標です。
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