2015年度 《東海大学特別講演会》 「テーマ」 原子力発電所事故の 放射能と放射線 (原子力工学科はどう動いたか) 福島原子力発電所の事故により周辺環境に放射性物質が放出したことで、水道水、食品など に放射能汚染をもたらし、 現在に至っています。当初は、 情報不足と相まって様々な憶測が飛び、 皆さんの不安な気持ちが日々膨らんでいったものと思います。私は、原子力に係わる専門知識 を有するものとして、日本各地において、①なぜ放射線が出ているのか、②どの程度の被ばく が問題になるのか、③作物等の出荷規制はどのようなものなのか、④土壌汚染はどう考えるの か、等について、私なりの理解に基づいて説明を試みてきました。本日は、上記のことをお話す るとともに、大学において学科はどのような対応をしたのか、今後の見通しはどうなのか、につ いて考えるところを述べたいと思います。 埼玉県 96 月 日 (日)10:30(開演予定) [会場]大宮ソニックシティ さいたま市大宮区桜木町1-7-5 TEL. 048-647-4111 ●主催:東海大学埼玉県後援会 |講 師| 大江 俊昭 東海大学工学部原子力工学科教授 ●プロフィール 大江俊昭 ( おおえ・としあき) 1953年生まれ。慶應義塾大学工学研究科応用化学専攻(修士)修了。1986年東京大学より工学博士取得。財団法人・電力中央研 究所勤務を経て、1995年より東海大学原子力工学科に所属。2005~2011年原子力工学科主任。現在、原子力規制委員会・核燃 料安全専門審査会審査委員、原子力発電環境整備機構・評議委員などに就任。専門分野は、廃棄物環境科学(放射性廃棄物の処 分の安全性に関する研究)。日本原子力学会(フェロー)、粘土科学討論会、日本地球化学会、廃棄物資源循環学会の会員。1999 年第一回粘土学会論文賞受賞。
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