山梨県立あけぼの支援学校 平成27年7月23日発行 第27-1号 『交流及び共同学習に期待すること』 ○韮崎西中学校との交流 校長 雨宮 貴雄 交流及び共同学習のいくつかの計画はすでに実施されました。全ての交流で見られた光景は緊張のあ との笑顔でした。初めての対面では緊張することは当然であり、活動をとおして理解し打ち解けることで 笑顔になることも自然の出来事のように思われます。これは、交流をとおしてお互いに出合い向き合う機 会があったことが理由の一つなのだと思います。お互いが理解し打ち解けるきっかけと場がまだ必要な のだろうか。 昨年、障害者の権利に関する条約が批准され、障害者差別解消法が平成28年 4 月に施行されようとし ています。この法の施行の前から、交流及び共同学習として、障害の有無にかかわらず、誰もが相互に人 格と個性を尊重し合える共生社会の実現を目指して実践されてきました。実践内容の中心は、障害のある 人と障害のない人が互いに理解し合うことが不可欠であり、障害のある子どもたちと障害のない子ども たち、あるいは、地域社会の人たちとが、ふれ合い、共に活動する機会を設けることでした。また、社会を 構成する様々な人々と共に助け合い支え合って生きていくことを学ぶ機会となり、ひいては共生社会の 形成に役立つものと言えます。交流及び共同学習は、これらの交流及び共同学習の意義を具体的に実施 するための機会であってほしい。 1 居住地校交流 居住地域の学校での交流活動を行います。今年度は、継続校4校(小学部)、新規校が1校(小学部)とな り、それぞれの学校間で細かく計画を立て1学期には3校との交流がスタートしました。音楽の授業に参加 した児童は、みんなと一緒に歌ったり、楽器を鳴らしたりと楽しんで参加してきました。今年度も、有意義な 交流及び共同学習となるよう互いに協力して取り組んでいきたいと思います。 3 「楽器作り 楽器作り」 ○韮崎工業高校との交流会 7月7日(火)韮崎工業高校の3年生13名が来校しました。毎年、本校の児童生徒 が使う教材を製作していただいています。今年度は、書見台、机、パズル等をお願 いしました。今回の交流は、一人一人の児童生徒をイメージしながら製作していた だくための機会としました。授業交流では、小学部の課題や中学部のサウンド、高 等部の課題、社会等の授業を一緒に行いました。小学部の課題の授業では、実際 に机を使った学習を見てもらったり、抱っこをしてもらいふれあったり、ペープサ ートをしてもらったりと近い距離での交流ができました。お兄さんたちにやさしく 抱っこされ、児童たちもうれしそうな様子が見られました。この経験を元に、児童 一人一人を思い出しながら、教材作成をしてもらえればと思います。 「お兄さんたちと さんたちと記念撮影」 記念撮影」 交流及び共同学習推進協議会 6月18日に第一回目の協議会を開催しました。本年度は山田七穂県議会議員を顧問にお願いしました。 協議会には、本校のPTA会長さんをはじめ、地域の区長さん等多くの委員の方々に出席していただき、昨 年度の交流及び共同学習の報告や今年度の実施計画について協議していただきました。今年度は特に 「社会性を身につけること」を重視し、地域の皆さんの協力を得ながら、充実した交流及び共同学習を目 指していくことを確認しました。 2 7月3日(金)、韮崎西中学校の福祉ボランティア委員会の生徒30名が来校し、中学部17名が交流会 を行いました。前半は全体交流として、あけぼのの企画による「○×クイズ」、後半はグループごとに分 かれ、西中の生徒が考えてきた内容で交流しました。「○×クイズ」では、あけぼのの生徒と西中の生徒 がペアとなり、問題に対して互いに答えを確認し合いながらゲームに参加す る様子が見られました。グループ交流では、ストローダーツ、ボウリング、楽器 作りなどグループの生徒の実態に合わせ、内容は様々でした。直接交流は一 度きりの貴重なものです。そのため、短時間の中でいかに生徒同士が関わり 合えるか、内容をさらに工夫していきたいと思います。 ○高等部3校交流会 7月10日(金)日本航空高校から19名、甲府商業高校から20名が来校し、 本校高等部生徒と交流会を行いました。今回は本校の生徒が企画運営を行 いました。5班に分かれ、班ごとに自己紹介をしたり、ゲーム(ごろごろドカ ン)をしたりしました。ゲームでは音楽に合わせてボールやヘルメット、段ボ ール箱等をまわし、音楽が止まると同時に品物を持っていた生徒が様々な 「お題」に答えました。「好きな場所」「好きな人」「最近読んだ本」・・・ はじめのうちは緊張していた生徒達も、終わるころにはすっかり打ち解け、 充実した交流会となりました。 4 いきいき教育地域人材活用推進事業 今年で14年目を迎えた読み聞かせの会。本校ではもはや欠かせない行事 になっています。 児童生徒の様子を見ながら扱う内容を工夫して下さり、大型絵本の読みき かせ、パネルシアター、詩の朗読など実施して頂きました。「おはながわらっ た」のパネルシアターでは、折り紙のちょうちょを児童生徒一人一人の前にき て見せてくれ、それに触れようと積極的に手を伸ばす児童生徒がいたり、ま 学校間交流 ○甘利小学校3年生との交流会 5月13日(水)に甘利小3年生98名との交流会がありました。3年生は「遠足」として来校し、小学部児童 との交流会とあけぼの医療福祉センターの見学をしました。始めの会では甘利小児童に一人一人名前を 呼んでもらい、緊張しながらも嬉しそうに返事したり、「ともだち」の合唱を聞かせてもらったりしました。フ リータイムでは、事前に伝えたあけぼのの児童の好きなことを参考に、甘利小児童が活動を考えてきてく れて、小グループごとにボールあそびやじゃんけんゲーム、お話などをして盛り上がりました。最後には みんなでフォークダンス「マイムマイム」を踊りました。初めはお互いに少し緊張していましたが、一緒に活 動するごとに笑顔が増え、楽しい時間が過ごせました。 「自己紹介の 自己紹介の様子」 様子」 大型絵本 こすずめのぼうけん」 「こすずめのぼうけん 」 た、詩の朗読「ないないづくし」では、みんなで声を合わせて「~ない」と繰り 返しの言葉を楽しむ様子が見られたりしました。参加した児童生徒全員に手作 りのワッペンをプレゼントして下さり、小学部の児童がとても喜んでいました。 また来年も来て頂けることを楽しみにしています。
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