刑法予習編 第1回目 レジュメ ・刑法は何のために存在しているか? 国家が持つ刑罰権の発動に制限をかけている ⇒刑法に規定されている場合以外には刑罰権が発動できない ・刑法の目的 人の行為意思への働きかけによる行為統制 応報刑論 ⇒ ⇒ ①将来犯罪の予防 ②責任に応じた刑を課すこと ・ 「犯罪」とは? 「人や社会や国家に対して一定の害を生じさせたり、害を発生させる危険を有する 行為」 法によって保護されるべき価値をもった個人や社会、国にとっての利益=法益 法益を侵害する行為や法益を脅かす行為=犯罪 「法益を侵害する行為や法益を脅かす行為」全てが「犯罪」ではない 刑罰を用いてでも禁止したい行為である場合、刑法に書かれている ←民事での損害賠償等では抑制が十分でないから 刑法の謙抑性 刑法は行為統制のための最終手段 ・刑法の根本的なルール ① 行為主義 処罰の対象となるのは人の行為 ・思想や信条というような外部に出てこないことを処罰の対象としてはならない ・行為とは人の意思によってコントロール可能な身体的態度のこと ② 罪刑法定主義 いかなる行為が犯罪となり、これにどのような刑罰が課されるかはあらか じめ国会が制定する法律によって定めなければならないという原則 なぜ、罪刑法定主義? 刑法の目的は人々の行為統制 →処罰の対象が前もって明らかになる必要がある 法律主義 刑罰を定めることができるのは、国会が制定する法律に限られる 遡及処罰の原則 その行為を行った当時には犯罪ではなかったのに、後になって刑罰法 規を制定し、その効力を遡及することは許されない ③ 責任主義 行為者に責任を問いえない行為については、つまり違法行為への意思決定 につき行為者を非難できない行為については、処罰することができない ・刑法とは? 犯罪と刑罰を規定している法律 「刑法」という名のついた法典…刑法典 一般刑法…「刑法典」 特別刑法…刑法典以外の刑法 第1編「総則」 第2編「罪」 適用範囲 時間的適用範囲 法律施行後に行われた犯罪に対して適用される 場所的適用範囲 属地主義…日本国民であろうと外国人であろうと、日本国内 で行った行為については、日本の刑法が適用される (レジュメここまで)
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