38.小池研究会(刑法) - 慶應義塾大学 法学部研究会サーバー

38.小池研究会(刑法)
担当者名
小池
信太郎 准教授
専攻内容
刑法(本年度は総論)を研究対象とします。その目標は、具体的事例における犯罪の成否等の判断を高いレベルで行う
能力を身に付けることです。予備校的な学習により一応の事例解決を示せればよいのではなく、判例の意義・射程を正確
に理解し、判例がない問題についても、実務の一般的運用及び現在有力である学説並びにそれらの背景にあると思われる
理解を探究した上で、合理的と考えられる結論を導き、説得的に根拠づけるために必要な知識・理解・思考力・表現力等
の獲得を目指します。テーマやレベルの設定に際しては、基本的に法曹志望者を念頭に置きます。ただし、そうでなくと
も、刑法総論の基礎を法学部2年次までの授業の履修又は自習により身に付けた上で、上記の趣旨に則った学習・研究を
行う準備がある者は歓迎します。
開講曜日・時限
水曜5=6限。3・4年生合同で行います。3年次は両コマへの出席が義務づけられます。4年次は任意参加とします。
卒業論文(任意)の執筆を希望する者に対しては、随時個別指導を行います。なお、春学期(集中)月曜1=2限に、担
当者による「刑法演習」を開講する予定ですので、特段の事情がない限り、履修して下さい(同科目では、司法試験及び
同予備試験の過去問を講義形式で検討します)
。
募集人数:10名程度
ゼミの進行方式
レポーター(3年生)による報告と全員によるディスカッションにより進行します。演習書として、刑法総論の重要問
題について第一線の刑事裁判官(分担執筆)が分析を加えた好著である池田修=杉田宗久編『新実例刑法[総論]
』
(2014
年、青林書院)を用います。各テーマのレポーターが同書に則って報告→担当者と参加者の問答やディスカッションを経
ての理解の確認→担当者が指示する追加調査に基づく報告→再度ディスカッションといった進行を予定しています。その
プロセスを通じて、参加者全員が基礎的理解を共有しつつ、疑問点もできる限りゼミ内で解消されていくような運営を心
掛けたいと思います。
選考方法
①刑法総論に関する筆記試験の評価、並びに、②所定の調書及びそれに基づく面接による人物評価(優劣の問題ではな
く、本ゼミでうまくやっていけそうか否か)により選抜します。筆記試験は、基本的な概念又はごく単純な事例について
簡易記述により回答する形式数問+比較的短い事例について論述する形式1問を予定しています(判例・書き込みのない
六法の持込み可)。
入会者への希望
学習・研究には真剣に取り組みながら、課外活動にも積極的に参加して、一体感を持ったゼミを共に作り上げていける
ような学生が集まることを期待しています。
連絡先
担当者のメールアドレス:[email protected]
39.佐藤研究会(刑法)
担当者名
佐 藤 拓 磨 准教授
専攻内容
本研究会では、刑法総論および各論を研究対象とします。扱う内容は年度によって異なりますが、いわゆる
事例問題の解法演習ではなく、学者の執筆した論点書(たとえば、有斐閣の「法学教室」や日本評論社の「法
学セミナー」の連載を書籍化したもの)の読解および研究、特定の社会問題に関係する刑法上の諸問題(たと
えば、医療に関する刑法上の問題)の研究、または特定されたテーマ(たとえば、刑法各論上の財産犯)に関
する判例の詳細な研究などといったことを行いたいと考えています。年度ごとの内容については、個別説明会
で説明します。
4 年次のゼミの内容については、その年度の履修者の進路希望の状況に応じて検討します。
開講曜日・時限
火曜 4 限(予定)
募集人数
10 名程度
ゼミの進行方式
レポーターによるプレゼンの後、全員で議論する形を予定しています。履修者と相談上、場合によっては司
会役もゼミ生に委ねるなど、自発的に議論を行える環境を作るための工夫をしたいと考えています。
選考方法
書類および面接による選考。
入会者への希望
入ゼミ時点での刑法学に関する知識の程度は問いません。ただし、教員から指示された最低限の資料のみを
受身的に調査するのではなく、自ら積極的に資料を渉猟し、問題点を発掘する意欲のある学生を希望します。
素材となるテーマの性質によっては、刑法上の議論からの脱線も歓迎します。その意味で、履修者の創造性も
重視したいと考えています。
連絡先
橋本広大(当ゼミ OB、法学研究科前記博士課程)
[email protected]
40.和田研究会(刑法)
担当者名
和 田 俊 憲 教授
専攻内容
刑法(原則として我が国の刑法解釈論)を対象にする。
開講曜日・時限
水曜4限または5限。
募集人数
10名程度。
ゼミの進行方式
3年次は,関東学生法律討論会への出場準備および演習書などによる事例問題の検
討を軸とし,その余は履修者と相談して決める。4年次は,卒業論文の執筆や3年生
の活動への参加などからの選択制とし,選択肢の具体的内容は履修者と相談して決
める。課外活動として,島を目的地とする調査合宿や他大学のゼミとの共同研究合
宿,刑事施設見学などを予定している。
選考方法
レポート課題(および場合によっては面接)による。
入会者への希望
ドライで規律のある個人主義を基調とする本研究会は,高い自主性で日々を楽しみ
他者の個性にも学ぶ姿勢を有した参加者による緩急の利いた活動に依存している。
担当教員の人となりについては,
『鉄道と刑法のはなし』
(NHK出版,2013 年)や
『ひとりで学ぶ刑法』
(有斐閣,近刊〔共著〕
)などを参照していただきたい。
連絡先
[email protected] 宛てにメールで。件名に「入ゼミについて」と入れること。