ヨルダン通信 第6号

第6号(2015.7)
文責:高橋 舞
皆さん、こんにちは!札幌は暑くなり、短い夏を迎えている頃でしょうか? こちらヨル
ダンは7月 16 日に1か月間続いたラマダンが終わります。ヨルダン人は4~5日間あるラ
マダン明けの休日(イード)に向けて、みんなウキウキして新しい洋服を買っています♪
今回はヨルダンの学校行事・夏休みについて紹介します。
ヨルダンの学校は、基本的に行事が少ないです。私が勤務している国連が運営する学校は、
1つの校舎を2つの学校がシフト制で使用しているため、十分な時間がなく、学校行事が特
に少ないです。しかも選ばれた生徒だけが参加できるというものがほとんどです。
1 年間で生徒が1番楽しみにしている行事です。私の
学校では、バス代(約 1000 円)が払えて、素行不良でな
い生徒は全員参加できます。行き先は学年によって違い
ます。バスの中ではひたすら全力で歌い、踊ります。
☆5年生の遠足の流れ☆
8:10
バス出発
8:45~9:45
朝食(ピクニック)
*自由時間(馬やラクダに乗る)
11:00~14:00 遺跡観光
☆驚いたこと…
小川で水遊び
*遠足の行き先・タイムテーブルを生徒は知らない。 15:00~16:00 昼食(ピクニック)
(各ポイントの出発時間は、先生のさじ加減で決まる) 16:00~17:45 遊園地
*定員 50 人ほどのバスに 80 人が乗った。
「みんなどうせ踊って座らないから!」と先生は言っ
ております。
18:30
学校到着・解散
*先生方は自分の子どもを遠足に連れてくる。中には、親戚の子を連れてくる人もいる。
↑
先生方の気合いの入った朝食
↑
踊って大盛り上がりのバス車内
日本の学校祭のような行事です。地域の有力者などゲスト招き、学年や教科の授業の中で
選ばれた生徒が、劇や歌、ダンスを披露したり、学校を飾り付けして、その他の生徒はそれ
を鑑賞します。ゲストが帰った後は、先生たちが率先して音楽を流し、踊って楽しみます。
↑
5年生の可愛いダンス
↑
パレスチナの昔の結婚式を再現
「母の日!?」と思うかもしれませんが、アラブの
国では母の日はとても大切な行事と考えられていま
す。
「お母さんがいなきゃ今、みんなここに生まれて
ないんだよ!」とヨルダン人は力説します。家庭でお
祝いをするのはもちろんですが、学校でも、
「お母さ
ん」に関する歌を歌ったり、作文を読んだり、生徒た
ちがプレゼントを手作りして先生方に渡します。感
動して涙する先生もいます…
ヨルダンの公立小中学校の夏休みは約2か月。8月末に新年度が始まります。部活や習い
事、塾、宿題…と何かと忙しい日本の夏休みと違い、ヨルダンの子どもの夏休みはずいぶん
のんびりしております。
☆校舎は完全に閉鎖。
☆習い事(サッカー、空手…)をしている子はわずかにいる。
☆宿題なし。教科書は毎学期、回収するので生徒は教科書を
持っていない。
☆新学期はいつから始まるのかは、現時点では先生も生徒も
知らない。近くなったら口コミで広まる。
↑夏休みの定番。死海で海水浴