御蔵島小中学校だより

御蔵島小中学校だより
平成27年6月2日発行
NO.3
御蔵島村立御蔵島小中学校
天才は努力の異名
副校長
校長 小林 卓
今関 眞哉
マルコム・グラッドウェル著の「天才!成功する人々の法則」の中では、努力を続けると天才の
域に入るという内容が書かれています。では、どんな人でも必ず天才になれる、その努力の総時間
数はいったいどのくらいなのでしょうか。それが、なんと…
10000時間。
一つの事に関して、毎日1時間取り組んだとして、10000時間を越えるには、スタートした
日から28年近く経過するほど長い期間になります。毎日3時間で、10年近くの歳月を必要とし
ます。しかも間断なく励行しての計算です。では、元々の天才と言われた人たちはどうなのでしょ
うか?実は10000時間を超える努力を続けていた、という事実に驚かされます。天才と言われ
たモーツァルトでも、6歳のときから作曲を始め、世に認められたのが21歳のときでした。その
道程には、絶え間ない日々の戦いがあったはずです。コンピュータで名を馳せたビル・ゲイツは、
中学2年生から大学を中退するまで、毎日8時間以上、プログラムの開発に取り組んでいたそうで
す。イチロー選手の言葉は有名です。「努力せずに何かできるようになる人のことを天才というの
なら、僕はそうじゃない。努力した結果、何かができるようになる人のことを天才というのなら、
僕はそうだと思う。」つまり、天才は努力し抜いた人の異名であると改めて感じます。そう、努力
は絶対に嘘をつかない、ということです。
本校の教育目標の一つ「自主
自分から進んで努力する子供」は、今年度の重点目標になってい
ます。努力は、できればしたくない、それは人間本来もっている弱さです。しかしその弱さに日々
流されてはいけません。勇気をもって努力を開始する、そしてその努力を継続させる忍耐力を培わ
なくてはなりません。人間ですから、努力しても挫折することは多々あるでしょう。しかし、また
勇気を奮い起こして、立ち上がっては挑戦していける人になってほしいと思います。そして努力す
れば、必ず実りある結果が手にできるという成就感や達成感を何度も体験させることが大事でしょ
う。努力が続けられる子供になるよう支援していくことが、すなわち「15の春を迎える」子供に
は必要です。私たちは、教育のあらゆる場面で、例えば学習する場面で、行事の成功に向けての練
習の中で、子供たちに努力を促し支援していきます。桜が冬の厳しい寒さに耐え抜いて咲くように、
「15の春」が自ら進んで努力を続け自分の能力を開花させる春であってほしいと思っています。
日
曜日
1
月
2
主な行事
主な行事
日
曜日
振替休業日
18
木
安全指導 プール清掃 黒潮集会
火
全校朝会
19
金
クリーン週間(ワックス)
3
水
身体測定(小男)
4
木
水泳前健診
社会科見学保護者会
移動教室前健診
22
月
身体測定(小女)黒潮集会
5
金
小中別朝会 SC 来校(24日まで)
進路説明会(中3)
奉仕日
24
水
避難訓練
救急救命講習(小3~中3教職員)
25
木
黒潮集会 奉仕日
7
日
移動教室始
26
金
プール開き
8
月
全校朝会
29
水
全校朝会 社会科見学前健診
9
火
クリーン週間(スポンジ)
11
木
クリーン週間(スポンジ)
12
金
移動教室終
15
月
全校朝会 委員会
16
火
開校記念日
17
水
実力テスト(中3)
小学校1年 担任
栗本
期末考査
黒潮集会
30
木
期末考査・定期健康診断終
奉仕日
和恵
いっしょうけんめいなくらす
小1
入学してからの1年生。当たり前ですが、何事にも一生懸命です。楽しいことは、体育、図工
はもちろん、国語・算数の勉強も大好きです。掃除も日直も、何でも「楽しいこと」にあてはま
ります。
その1年生の学級目標は、「みがきあおう」「はげましあおう」「たすけあおう」です。
みんないつでも1番を目指し、みがきあっています。これから、大変なことがあれば、「がん
ばれ!」と励まし合ったり、「てつだおうか?」と助け合ったりするクラスを目指して、みんな
で成長していきます。
小学校2年 担任
栗本
春香
「力を合わせて」
これは、今年の2年生の学級目標の1つです。3人とも声を合わせて、この言葉を入れたいと
言っていました。学校行事はもちろん、係や当番の仕事、日ごろの授業でも、力を合わせること
でたくさんのパワーが生まれ、自分自身も成長することができます。1年生が入学して、分から
ないことを教えてあげたり、机をかわりに運んであげたりする姿がとてもたのもしい3人。失敗
も成功も共に分かち合い、協力し合える仲間として、担任も含め成長する1年間にしたいと思い
ます。
小学校3年 担任
村中
義夫
男子5名の3年生―。その状況を想像すると分かるかもしれませんが、本当に元気いっぱいの
明るい学年、それが3年生です。5名という人数は、御蔵島小中学校では多く、授業では、一人
一人が自分の考えを言い合うなど日頃から積極的に話し合い活動を行っています。また生活面で
は、進んで運動したり、挨拶したり、活発的に活動したりしています。島内で聞こえる元気な男
の子の声―。もしかすると3年生かもしれません。一度耳を澄ましてみてください。
小学校4年 担任
久永
ゆめ
びより
晃大
いつも、YUME(夢)日和なクラス
「YUME(夢)日和」という言葉は、4年生の学年便りの題名です。辞書には載っていない、
造語です。深い意味はないと思いますが、「夢を見るのに適している(よい)天気」→「夢を見
やすい環境/夢を見れるようないい雰囲気」と勝手に解釈して使っています。いつも4年生教室
の雰囲気が、YUME(夢)日和になって欲しいという願いも込めてつけました。現在は、4年
生の一大イベントである、「三宅島社会科見学」に向けて、学習を進めています。一生の思い出
に残るYUME(夢)のような体験にしたいです。
小学校5年 担任
萩原
悠輔
「チャレンジ」
・「自主的」・「見通し」略して「ち・じ・み」
5年生の学級目標は「ち・じ・み」です。なぜ,「ち・じ・み」になのかというと担任も含め
た3人で学級目標について話し合ったとき,それぞれが一年間目標としてふさわしい言葉を一つ
ずつあげました。それが,「チャレンジ」・「自主的」・「見通し」でした。それを覚えやすくして
「ち・じ・み」となりました。
自分から進んで考え,見通しをもって行動し,様々なことにチャレンジすることができる,そ
んな学級を目指します!
小学校6年 担任
廣瀬
京子
今年も最高学年!
学級目標は、
「好奇心を忘れず、進んで何にでもチャレンジ!」
「最高学年らしい態度で、下級
生の見本になる!」「楽しいことを見つけて、わくわくしよう!」です。運動会の練習では、手
足をしっかり伸ばした大きな動きで下級生の見本になっていました。学習では 6 月の移動教室に
向けて、わくわくしながら準備しています。見学や体験でも、何にでもチャレンジの気持ちで、
しっかり楽しんでほしいです。
中学校2年 担任
斉藤
康太
中学 2 年生の学級目標は「安全第一」となりました。
学校行事や部活動など沢山の活動がありますが、まずは元気に楽しく取り組みたいと考ていま
す。その為には、怪我などがないよう安全に注意するという気持ちから、この学級目標になりま
した。
中学生として 2 年目の年となりますので、上級生に頼りすぎるのではなく、上級生から活動を
任されるような生徒に成長してほしいと思っています。生徒とともに頑張ります。
中学校3年 担任
丸山
友也
今の中学三年生は、小学校入学時から8年間、同じメンバーで過ごしてきました。今日まで、
様々なことを乗り越えてきたこのメンバーは、互いに気心が知れていて、穏やかな雰囲気です。
一人ひとりに目を向けると、それぞれがとても個性があり、その輝きは日々増してきています。
しかし、長年一緒にいたこのメンバーも、今年を最後にばらばらとなります。日々の授業・行
事で、この学級(ひいては学校全体)をさらに良くするため、それぞれの個性をいかんなく発揮
するとともに、互いを尊重し、助け合うだけでなく切磋琢磨できる仲であってほしいと願ってい
ます。
運動会を終えて
担当
小野寺
恵太
5月30日(土)運動会を実施いたしました。来賓、保護者、地域の皆様にはご観覧・
応援、また競技にご参加いただきありがとうございました。
今年のスローガンは児童・生徒のアンケートをもとに、黒潮会執行部で決定した「汗とと
もに輝け!校庭に咲く二色の花」です。競技や演技に真剣に組む子供達の姿は、とても輝
いており、まさに紅白の花が校庭に咲いていたといえるでしょう。しかし、本番までの道
のりはとても険しく、子供達の疲労はピークを迎えていました。朝、中休み、放課後は応
援練習。授業では全体練習に加え、演技の練習。その他に、小学生は社会科見学、移動教
室の準備、中学生は中間考査に部活動…。それでも緊張の糸を切らさず、仲間と協力
し合い、同じ目標に向かって練習をすること
で、運動会を成功させることができました。こ
の経験を学校の活動のみならず、多方面に活か
してほしいと思います。
さて、今年の中学校の体育科演技は「南中ソ
ーラン」と「Choo Choo Train」を、縄跳び演
技を交えて踊りました。指導のねらいは、生徒
技を交えて踊りました。指導のねらいは、生徒の自主性と表現力を高め、見に来ていただ
の自主性と表現力を高め、見に来ていただ
いた人を魅了する演技をするということです。「Choo Choo Train」の縄跳び技とポーズ
は子供達が考えたものですが、初めての縄跳び演技は思っていた以上に難しく、上手く出
来ない日々が続きました。それでも、完成に向けて、仲間同士で試行錯誤し、技の練習に
取り組みました。担任から叱咤激励を受けながら、眼の色を変えて取り組んでいました。
全ての流れが決まり、通して演技できるようになったのは前々日のことです。あきらめず、
協力して練習に取り組んだ結果、子供達は私の想像を超える演技を作り上げました。当日
も自信をもって、いい表情で演技していました。とても嬉しく思います。
たくさんの拍手、歓声、本当にありがとうございました。
運動会を終えて
担当
久永
晃大
小学校では、運動会の練習や本番の活動を通して、どのようなことを学んでほしいという願い
で指導にあたってきたかをお伝えします。
1つ目は、体を動かすことの楽しさを感じてほしいということです。普段の体育の授業ももち
ろんですが、運動会を通して、「もっと上手になりたいな。」「悔しい。もっとがんばる。」「汗を
流すことは気持ちがいいな。」等、体を動かすことの楽しさを知り、体を動かすことへの意欲が
増してほしい、ということです。練習を通して、子供たちが進んで一生懸命取り組む姿がたくさ
ん見られたことから、この願いは達成できたと確信しています。
2つ目は、協力の大切さを学ぶことです。友達と力を合わせて一つの作品を作り上げることで、
協力することのよさ・友達のすばらしさを感じて欲しいと指導してきました。実際に、子供たち
からは、心を一つに「私たちの演技を成功させよう」という強い思いが感じられました。友達と
いっしょにたくさん練習し、協力して運動会を成功させたぞという達成感を得ることが、さらな
る協力へとつながり、大きな力が生まれるのだということを感じてくれたと考えますが、運動会
の成功は終わりではなく、運動会で学んだことをこれからの生活に生かしていくことが大切だと
考え、今後も指導を続けていきます。