御蔵島小中学校だより

御蔵島小中学校だより
平成27年5月1日発行
NO.2
たくましき若者へ
御蔵島村立御蔵島小中学校
副校長
校長 小林 卓
相澤
紀夫
元気な新1年生3名を迎え、平成27年度の御蔵島小中学校は新しい1年のスタートを切りまし
た。都合でお休みしていた1年生も先日無事入学を果たし、小・中学生合わせて22名全員がそろ
いました。とてもうれしく思います。
1年生の保護者の皆様、改めまして、ご入学おめでとうございます。無事入学式を終え、ホッと
されていることでしょう。これから徐々に学校で過ごす時間が長くなり、やがて1日の三分の一は
学校で過ごすことになります。
義務教育の9年間は、子供たちに大きな変化をもたらします。「15の旅立ち」を一つの大きな
区切りとする御蔵島の子供たちにとって、この9年間の一日一日はとても大切な意味をもっていま
す。私たち教職員はこのことを肝に銘じて、子供たちに接し、一人ひとりの成長に責任をもたなけ
ればなりません。
親が子をはぐくむ心得に、
赤子には肌を離すな
幼子には手を離すな
子供には目を離すな
若者には心を離すな
というものがあります。これは、園田 稔氏(京都大学名誉教授 秩父神社宮司)の言葉と聞いて
います。この言葉は、子育てをする上で、そのときどきの発達の段階に応じた接し方、距離感を見
事に表現していると思います。この適切な距離感の中で子どもは安定して様々なことを経験し、自
ら体得し、成長していきます。この「ほどよい距離」を保つことが重要です。子供が被害者に、ま
たは加害者となって起きる痛ましい事故や事件は、この心得のわずかな隙間に起きていることに思
いを馳せなければなりません。教職員もまた、この親の心得を胸にとめ、子供たちに接することが
必要であると私は考えます。
小・中学校の9年間はあっという間に過ぎていきます。厳しくも雄大なこの島の自然の中で、私
たち教職員は力を合わせて「15の旅立ち」を迎える子供たちを良き人へ、たくましき若者へと育
てていきたいと思います。
主な行事
日
曜日
1
金
遠足予備日
7
木
11
月
主な行事
日
曜日
20
水
身体計測(小男)
黒潮集会
21
木
身体計測(小女)黒潮集会
全校朝会 家庭訪問始 歯科検診
25
月
小中別朝会
安全指導
27
水
運動会予行練習
奉仕日
眼科検診 奉仕日
12
火
家庭訪問終
28
木
黒潮集会
14
木
黒潮集会
30
土
運動会(雨天順延)
15
金
中間考査(中) 奉仕日
18
月
全校朝会 耳鼻科検診 避難訓練
委員会
ALT(~22日)
SC(~20日)
離任した職員よりご挨拶
八王子市立船田小学校
澤田
純二
Do your best 「最善を尽くせ」これは、私の中学校のスローガンであり、一番好きな言葉で
す。この言葉の通り、3 年間の学校経営を一生懸命にやってきました。力不足でご迷惑をおかけ
した面もあったかと思いますが、教職員や保護者、村民の皆様が支えてくださいました。何より、
素晴らしい個性をもった子供たちが学校経営の希望でした。少しは理想に近付けたと思っており
ます。ありがとうございました。今後の皆様のご多幸をお祈りいたします。
足立区立栗原北小学校
中郡
英一
「御蔵島ばんざい!」
私は生まれてから 43 年間一度も足立区を出たことがありませんでした。初めて一人暮らしをし
たのが御蔵島です。不安もたくさんありましたが、島の皆様のたくさんの温かい励ましとご協力
のお陰で3年間大過なく過ごすことができました。現在は古巣、地元足立区に勤務しております。
御蔵島とは真逆の学校ですが、毎日頑張っております。早速御蔵の源水を配って、御蔵島の宣伝
をしています。今後、私の第二の故郷御蔵島が益々ご発展されますように願っております。3年
間大変お世話になり、誠にありがとうございました。
東三鷹学園三鷹市立第六中学校
丹下
知男
御蔵島では5年間お世話になりなりました。皆さま本当にありがとうございました。私は御蔵
島での生活の中でとてもたくさんのものを得ることができました。なんといっても、多くの人と
のふれあいが一番であったと思います。こちらに戻ってくると毎日の生活の中で家族や学校以外
での人たちとの会話もない生活になってしまいました。
雄大な自然!特に海!再び御蔵島に帰る決意をし、毎日の生活を送っていきたいと思っていま
す。
八丈町立三原小学校
日野
由美子
皆様、お元気でお過ごしでしょうか。離任して早1か月、今は、9人のかわいい3年生と毎日
楽しく勉強しています。住宅近くにある藍ヶ江漁港や三原山の稜線は、御蔵島の雰囲気と似てい
て、見るたびに御蔵島を懐かしく思い出しています。この5年間、子供たちと共に学んだ日々、
自然や文化に関わる島ならではの数多くの体験は、一教員という枠を越えて、私にとってかけが
えのない宝物になりました。御蔵島、並びに御蔵島小中学校には、感謝の思いしかありません。
本当にありがとうございました。また、保護者の皆様、村民の皆様には、学校内外の様々な場面
で支えていただき、大変お世話になりました。御蔵島の発展と子供たちの健やかな成長を心から
お祈りしております。
板橋区立板橋第九小学校
地道
和美
「ありがとうございました」
御蔵島の皆さん、お元気ですか。新しい赴任先では、御蔵島出身の副校長先生と、よく御蔵の
話をしています。私の頭の中には、児童生徒の皆さんと過ごした多くの時間、そして御蔵の自然
や数々の村の催しなど、沢山の御蔵島での思い出が詰まっています。真面目で一生懸命、一度に
沢山のことをこなしている皆さんの姿を見て、いつもすごいなと感じていました。その姿から、
私自身も多くの物を吸収し、成長させていただいた 3 年間でした。皆さんの持っている「健康」
という宝物を大事に、これからも沢山のものを吸収し、自分らしく頑張ってください。私も新し
い学校でまた精一杯頑張ります。3 年間本当にありがとうございました。
都立三鷹中等教育学校
西川
理恵
御蔵島の皆さん、お元気ですか。在島中は公私ともに様々なところでお世話になり、本当にあ
りがとうございました。5年前にヘリで着任したことが、つい昨日のことのように思い出されま
す。社会人として、また教員としての始まりが御蔵島だったことは私の中の要となっているよう
です。現任校は中高一貫校で、6学年、約 1000 人の生徒が在籍しています。人口 300 人の島か
ら来た私にとっては、担任する1年生のクラス 40 人の名前と顔を一致させるのにも一苦労の
日々です。ただ、どの学年の生徒も御蔵島のことを紹介すると目を輝かせて聞いてくれます。大
変なことも多いですが、御蔵島小中学校の皆さんも色々なことに挑戦しているのだろうな、と想
像しながら自分を奮起させています。今度会う時にはたくさんの話を聞かせてください。その日
まで、どうか皆さんお元気で!
世田谷区立深沢中学校
渡辺
智仁
御蔵島での自然との出会い、人との出会い、本当に感謝しております。私ごとですが、御蔵島
にいる間に家族が二人増えました。将来二人の子供が大きくなった時に、「二人は御蔵島にいる
間に生まれたんだよ。御蔵島が故郷なんだよ。」と伝えようと思っています。また、私の教員人
生のスタートも御蔵島でした。御蔵島が私にとって本当に大切な存在となりました。これから私
が出会う人々に、
「東京にもこんなに素晴らしい島があるんだよ。」と伝えていきます。4年間本
当にありがとうございました。
調布市立第六中学校
内海
麻知子
御蔵島小中学校に赴任して、3年が経ちました。家族と離れて暮らすのは初めてでしたし教員
としても初めてスタートする場所だったので、人よりも遅い旅立ちでした。私は御蔵での出会い
に心から感謝しています。子供の反応や言葉や変化にほっこりする時がたまらなく幸せに感じま
した。未熟な私が先生方に教えていただいたことを胸に新しい場所でも励みたいと思います。短
い間でしたが大変お世話になりました。また御蔵島にお邪魔してご挨拶したいと思います。
文京区立林町小学校
成石
遥香
お久しぶりです。文京区立林町小学校に転任した栄養士の成石遥香です。昨年度と見える景色
がずいぶん変わりました。事務室から見えた水平線は高層ビルに、ランチルームから見えた客船
の上り便はたくさんの車になりました。皆さんは相変わらず美味しい給食をいっぱい食べていま
すか?御蔵の温かい給食、皆さんの食べっぷり、全員が集まるランチルームをよく思い出します。
これからも給食をたくさん食べて健康に過ごしてくださいね。
交通安全教室を終えて
担当
栗本
和恵
入学してから約2週間目の小1が、ようやく子供だけで下校するようになった4月17日、三
宅島警察署の馬渕巡査部長さんと御蔵島駐在所の鈴木さんを迎え、春の交通安全教室を行いまし
た。
小学校1,2年生は、校庭の仮設交差点で、信号機つきの横断歩道の渡り方を学習しました。
はじめは模造車(段ボール車やリヤカー)が来ても知らん顔だったり、我先にと走って向こう側
に渡ったりしていましたが、信号機と、往来する模造車を確認できるようになると、安全に交差
点を渡っていました。
3年生以上の自転車講習会では、坂道や一本橋など、普段乗り慣れていない仮設コースに苦戦
しながらも、果敢にチャレンジする姿が見られました。内地では、自転車も車道を走ることにな
ったため、これからも自転車技能の向上は欠かせません。
全ての児童生徒が今回の交通安全教室で学んだことを生かし、日々元気に生活してくれること
を祈ります。