を巣 立つ皆さんへ 杜 の 田 稲 早 各学術院長、学校長からのメッセージを贈ります。 これらの言葉を胸に、これからの道を歩んでください。 きっと 何かのためになる 文学学術院長 教育・総合科学学術院長 こし かわ ふさ こ まつ もと なお き しま むら かず え 楜 澤 能生 越川 房子 松本 直樹 嶋村 和恵 人間は意気に感じる人との 戦後70年を迎えました。私 これからの人生で思うに任 未来は諸君を待っていませ これから、嫌なこと、やり 出会いによって突き動かさ たちは過去の戦争そのもの せぬことに多々出合うこと ん。未来への道は一人一人 たくないことを全部避けて れ、そこに自分の進むべき に責任を負うことはできま でしょう。でも、冬が来た が切り開いてゆくものです。 いては生きていけません。 道を見いだし、自己の確立 せん。しかし戦争を止めら ら、春はすぐそこに来てい 高い志を持って、はるか遠 苦しみながらこなした仕事 を図っていきます。金銭や れなかった文化(大勢順応 ます。どんなときにも希望 くの目標に向かって前進あ も、済んでしまえば意外と 名誉は取るに足らないもの 主義)をいまだに引きずっ と、早稲田大学で培った早 るのみ。でも時々ちょっと 大したことではなく、むし です。意気に感じる出会い ているとしたら、そのこと 稲田魂を持ち続けてくださ 休憩も。疲れたら、通い慣れ ろあのときの経験が自分の を通じて自己を確立し、社 に私たちは責任を持たなけ い。希望は幸福と成功の種 たキャンパスを訪ねてみて ためになったと思うことす 会に貢献してくれることを ればなりません。沈黙は現 子。 皆さんの輝ける前途を、 ください。母校はいつまで らあります。きっと何かの 期待します。 状を容認する発言なのです。 心より祝福いたします。 も皆さんを見守っています。 ためになります。 す が 法学学術院長 早稲田人としての 誇りを胸に 未来に向かって 走りだそう 冬来たりなば、 春遠からじ 沈黙は 発言である 人生意気に感ず、 功名誰か ま 復た論ぜん 政治経済学術院長 こう いち くるみさわ よし き 須賀 晃一 社会科学総合学術院長 人間科学学術院長 スポーツ科学学術院長 おお いし しん いち にし はら ひろ し たに がわ あき お とも ぞえ ひで のり エイドリアン 大石 進一 西原 博史 谷川 章雄 友添 秀則 Adrian Pinnington 新しい門出に際して、どん 「そこに動ぜず溺れず、出所 国際学術院長 ピニングトン 生きることは ひとつの 実験である 「 Live and 」 Let Live 自分も生き、 他者も 生かしめよう 人にして 信なくんば、 そ 其の可なることを 知らざるなり 理工学術院長 青春時代の 真ん中は 道に迷って いるばかり 得意な時にも おご 得意に驕らず、 絶望の淵に のぞんでも お 滅失に墜ちいらず 夢に描いた 自分をつくる 撮影 shimizuchieko 商学学術院長 芸術学校長 あか さか よし あき 赤坂 喜顕 これは『論語』の中の一節で 多感な学生時代には、時に 急速にグローバル化が進む 雪の科学者、中谷宇吉郎の言 進退、 悠々たること」 と続く。 す。 「人として信義がなけれ 自分の行く道が見えないも 今日、文化的背景や価値観 葉。実験は目的を持つ、し されていると思います。新 吉川英治版『三国志』から、 ば、うまくやっていけるは のです。私もそんな一人で の異なる人々と共存するす かし予測のつかない生き物 しい人たちに囲まれたあな 戦に敗れた劉備玄徳に説く ずがない」 。現代社会にあっ した。そんなとき、夕暮れ べを知ることは、何にもま であり、そこには成功も失 たは、今、あなたが夢に描 腹心・関羽の言葉。好調な て、人を全く欺くことなく、 の街角から流れる、森田公 して重要です。本学でのさ 敗もあります。そして成功 いている自分にすることが ときこそ足元を固め、不調 また単純に信じることは難 一さんの『青春時代』の歌 まざまな出会いをとおして から得るものより失敗から できると思います。これま なときも前向きに堪えれば しいことです。それ故に、 詞の一節が応援歌のように 寛容の精神を育んできた皆 得るもののほうがはるかに でに築いた自分を基礎に、 飛躍のチャンスは必ず訪れ 人間の根本に誠実で潔い生 聴こえたものです。それは さん。その経験を生かし、 多いのも事実です。常に失 夢の自分を実現していきま る。自らの信じる歩みを確 き方を求めるこの孔子の厳 遠い昔、1970年代後半の私 世界のリーダーになられん 敗を恐れず直球で挑戦する しょう。 実に進めてほしい。 しい言葉が必要なのです。 の青春時代でした。 ことを期待しています。 気概を持ち続けてください。 な自分をつくるか楽しみに た JASRAC出1502506-501 3
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