主要先進7ヶ国(G7)の景気動向

景気変動
任意課題#1
・〆切=6/10(水). 下記の手順に従ってデータを入手・加工し, 分析結果を A4 版に印刷・提出すること.
・課題の冒頭に学籍番号・氏名を必ず明記すること. 課題の出来に応じて最大で総合点の 5%まで加点.
・本プリントが見にくい場合, カラー版が授業用 HP(URL はプリント教材 p.1 に記載)で閲覧可能.
【豆知識】
景 気 の 現 状 を と ら え る 指 標 と し て は , 日 本 で は 内 閣 府 の 景 気 動 向 指 数 (CI 一 致 指 数 ), 米 国 で は
Conference Board(全米産業審議会, 通称 CB)の Coincidence Economic Index(CEI 一致指数)などが代表的
である. ユーロ圏, 主要先進 7 ヶ国(G7), 新興諸国(BRICs)等, より幅広い地域に関して景気の現状をとら
えるには, OECD の月次 GDP 推計(一致指数)がよく使われる.
一方, 景気の先行きを読むための指標としては, 日本では内閣府の景気動向指数(CI 先行指数), 米国
で は CB の Leading Economic Index(LEI, 先 行 指 数 ), 広 域 で は OECD の Composite Leading
Indicator(CLI 先行指数)が代表的である. これら先行指数は, 新築住宅着工数・長短金利差など, 景気に先
行する変数を合成して作成され, 景気の転換点の予測に使用される. 一例として,OECD が推計した主要先
進 7 ヶ国(G7, 日米加英仏独伊)の CLI と月次 GDP の成長率を下図に示す.
主要先進7ヶ国(G7)の景気動向
(2007年1月~2010年12月)
8
6
4
Sep-10
May-10
Jan-10
Sep-09
May-09
Jan-09
Sep-08
May-08
-4
Jan-08
GDP成長率
-2
Sep-07
0
May-07
CLI成長率
Jan-07
2
-6
2007 年初∼2010 年末にかけて, CLI 成長率(実線)が GDP 成長率(波線)の動きを 2∼6 ヶ月程度先取りして
いることが見て取れる. CLI の動き(上昇, 下降)をみると, 数か月先の景気の動き(上昇, 下降)もある程度予
測できる.(ただし, 時おり CLI と GDP が相反する動きをすることもあり, 予測は完全でないことに注意.)
【課題】
この課題では, OECD のデータベース(学内 LAN からアクセス可)から, 日本, 米国, 中国の景気先行指数
(CLI)を入手したうえ視覚化し, それぞれ国の景気の先行き(上昇, 下降傾向)を予想してもらう. CLI には,
トレンド付き(Trend restored), 成長率(12-month rate of change)など様々な種類があるが, ここでは長期
トレンドからの乖離を示すトレンド調整 CLI(Amplitude adjusted CLI)と呼ばれる標準版(=GDP ギャッ
プの先行指標)を使用する. この標準版 CLI が 100 の場合, CLI の水準が長期トレンドと一致しているこ
とを示し, 100 を上回ると長期トレンドを上回る状態, 100 を下回ると長期トレンドを下回る状態であるこ
とを示す.
【手順】
1. 大学の PC 端末(情報教室・図書館等)から OECD iLibrary (http://www.oecd-ilibrary.org/) にアクセス.
(大学図書館サイトの[オンラインデータベース]>[SourceOECD]のようにメニュー選択してもよい.)
1
2. 以下のようなトップページが出るので, ”STATISTICS (統計)”をクリック.
3. ページ左列にある”Databases”の中の”OECD.Stat”をクリック.
4. 以下のようなタイトルページ左下”DATA”(ピンク色)をクリック
5. OECD.Stat のページ左列下方の”Monthly Economic Indicators”をクリック
2
6. 展開されたメニューのうち, 最上段の”Composite Leading Indicators”の前の(+)をクリック
7. 再度”Composite Leading Indicators(MEI)”が出るので(+)をクリックし, 最上段の”Composite Leading
Indicators(MEI)”をクリックする.
8. “Composite Leading Indicators”の統計表が現われるが, データ量が多いので, 必要な項目・国の分だけ
にデータを絞り込む. そのためにまず, “Customize”の▼,
“Selection”, “Subject”とクリックして
選んでいく.
9. しばらくしてデータ項目の一覧が出るので, 分析で使う最上段の”Amplitude adjusted (CLI)”のみを選
ぶ. (いったん☑を全て外すには, 右上の Unselect All ボタンを使うと便利.) ☑をつけたら右下の
View Data ボタンをクリック. トレンド調整 CLI のみが抽出される.
3
10. 次に, 分析で使う国(日本, 米国, 中国)のみを抽出するため, “Customize”の▼,
“Selection”,
“Country”とクリックして選んでいく.
しばらくして国の一覧が出るので, Unselect All を使いながらいったん全ての☑を外し, “Japan”, “United
States”, “China (People’s Republic of)”の 3 カ国を選択, View Data ボタンをクリック.
11. しばらくすると直近 2 年分(2013 年 5 月∼2015 年 3 月)のトレンド調整 CLI が得られる. 表の上部
の Export をクリックするとデータを Excel 形式で保存できる.
12. 以下の画面が立ち上がるので, □に✔を入れたうえ, Export to XLS file をクリックする.
スクリーン下部に日本語のダイアログが現われるので“ファイルを開く”を選び, 下記警告が出ても構わず
”はい”を選ぶ. Excel ファイルが立ち上がったら, 保存等できるよう上部の“編集を有効にする”もクリック.
13. 立ち上がった Excel ファイルをもとにデータを表・グラフ等で視覚化し, 日米中 3 ヶ国の景気の短期見
込み(数カ月程度先の動向)について, 各自の予測を述べよ.
*******
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