健康サポート薬剤師の養成と 地域住民を対象とした 健康づくり支援活動 1) 1) 1) 2) 1) 2) 1.2) ○棚瀬友啓、丹羽智子、鈴木 学、小川 徹、山内茂義、永野寛昌、伊藤正隆、山崎 太 3) 3.4) 林 秀樹、杉山 正3.4) 1)岐阜県薬剤師会薬局委員会、2)岐阜県薬剤師会医薬品委員会、3)岐阜県薬剤師会、4)岐阜薬科大学 1 「方法」 「健康サポート薬剤師」養成 医療現場におけるコミュニケーション、症候学と トリアージを主な内容とした研修修了者 334名 「ぎふ健康づくり支援薬局」認定 「健康サポート薬剤師」が常駐する薬局 ※地域住民に健康相談を実施し、その 記録を作成。相談前後で気持ち、考え方、行動 のア ンケートを実施 300薬局 「HbA1c測定」をモデル事業として実施 2つの地域薬剤師会で実施。 2 健康相談後の対応 問題 あり 問 題 あ り に 占 め る 割 合 50% 101人 33.7% 25% 人 数 158人 52.7% 150 76人 25.3% 100 50 0 0% 問題なし 26% 107/407 74% 300/407 指導しました!! 3 体調や病気への不安の度合いの変化について 0.6 0.5 相談前 相談後 0.4 比 率 0.3 0.2 0.1 0 ( と ても + 感じ ている 感じ ている ) どちら と も いえない あま り 感じ ていない 全く 感じ て いない 4 体調に注意した食事・運動について 0.6 相談前 相談後 0.5 0.4 比 率 0.3 0.2 0.1 0 ( と ても 注意し て 注意し ている + いる ( し たい) ( し たい) ) どちら と も いえない あま り 注意し ていない( し たく ない) 全く 注意し て いない( し た 5 く ない 体調や病気に不安があるときの薬剤師への相談について 0.7 0.6 相談前 0.5 相談後 0.4 比 率 0.3 0.2 0.1 0 ( いつも 相談し 時々相談し て ている ( すぐ に + いる 相談し たい) ) どちら と も いえない あま り 相談し ていない( し たく ない) 全く 相談し て いない( し た く ない 6 体調や病気への不安と 体調に注意した食事・運動との関連 各面積は、人数を反映している 1.00 5 0.75 2 食 事 ・ 運 動 へ の 注 意 の 度 合 い 1 低 4 0.50 3 0.25 0.00 1 2 3 4 高 5 低 体調や病気への不安の度合い 高 (相談前) 体調などへの不安度が高いほど、 食事などへの注意度が高い 1.00 高 5 0.75 0.50 4 0.25 3 0.00 食 事 ・ 運 動 へ の 注 意 の 度 合 い 低 1 2 3 4 5 低 体調や病気への不安の度合い 高 (相談後) 体調などへの不安度にかかわらず、 食事などへの注意度が高くなった 7 体調や病気への不安と 薬剤師への相談との関連 各面積は、人数を反映している 1.00 5 0.75 4 0.50 3 0.25 2 1 0.00 1 2 3 4 5 低 体調や病気への不安の度合い 高 (相談前) 体調などへの不安度が高いほど、 薬剤師に相談する割合が高い 高 薬 剤 師 に 相 談 す る 度 合 い 低 1.00 5 0.75 0.50 4 0.25 3 0.00 高 薬 剤 師 に 相 談 す る 度 合 い 低 1 2 3 4 5 低 体調や病気への不安の度合い 高 (相談後) 体調などへの不安度にかかわらず、 薬剤師に相談する割合が高くなった 8 「HbA1c測定」モデル事業 (モデル地区:もとす薬剤師会・関薬剤師会) 測定対象:HbA1c測定の趣旨を説明して、同意が得られた人 除 外 者:生活習慣病に対して治療を受けている患者 測定方法:厚生労働省「検体測定室に関するガイドライン」に準拠 測定期間:2014年 11月~ 2015年 1月 9 結果 モデル地区名 測定数 もとす薬剤師会 109 人 関薬剤師会 44 人 合 計 153 人 HbA1c 6.0 以上 32人(21%) 受診勧奨 10 モデル事業を行ってみて <準備関連> • HbA1c測定は血液を扱う検査であるため、地域医 師会への十分な説明(使用機器と採血方法 精度管 理 廃棄処理方法について)と協力(事前に講義を受 ける)を得ることが必要 • 測定目的は、隠れた糖尿病罹患者の発見で、営利 目的ではないこと 受診勧奨・受診継続・定期健診を 勧めることを強調する • 医師の信頼を得るには「CDEぎふ」の取得が望まし い (岐阜県糖尿病療養指導士) *CDE (Certified Diabetes Educator) 11 モデル事業を行ってみて < 現 場 > • 集会・行政誌等での広報活動強化 • 隠れ糖尿病を発見する機会・接触を増やすために、薬 局店頭だけでなく、多くの方が集まる場所での出張測定 の開催 • 受診勧奨時の薬局から医院・病院への紹介システムの 確立 • 薬局の開局時間中ならいつでも測定 • 研修会参加 12 本事業は県民の健康維持・増進に寄与 しており、 健康相談の経験は薬局・薬剤師の意識 に変化が沸き上がり、今後のさらなる充 実が市民からも望まれていることを実感 しました。 地域を越えた薬剤師・市民の方々からの ご意見を頂戴して先輩が築いてくださっ た「医薬分業」を時代が求めるものに創り 上げていけるという気概に満ちています。 鹿児島で発信できて 本当に良かったです ご清聴、あいがとごわした 14
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