インフラ・地盤 ConCom 現場監理の達人∼住宅編 第 2 回 インフラ・地盤の確認 チェック項目リスト インフラ・地盤の確認 ここでの監理者の心構え 前回の敷地確認に続いて、着工前の確認で重要なのがインフラ・地盤の確認となる。設備系は後回しに なりがちであるが着工前の確認を怠ると、解決できない面倒なトラブルとなることがある。良質な工事 を目指すには、確認と検討が必要である。木造住宅であっても地盤調査に関しては、近年、法的にも事 実上の必修事情となっている。完成後、不同沈下が生じると、法的にもかなり厳しい判断が下され、施 工者や監理者の責任は免れらず、従来の安易な考え方は通用しない。 工 期 工事名 項目 年 月 日( ) 監理責任者 ポイント チェック項目 □ 電信柱 ( 受電位置 ) と引き込み経路を設計図書と現場で確認 (受電ポールか、空中の引き込みか、経路は問題ないか) □ 旗竿敷地は、特に受電ポールの必要性の有無を確認 電気関係の確認 引込みに問題はないか □ 敷地が私道 ( 位置指定道路 ) に接する場合、引込む際に各所有者の 承認が必要 □ 設計図書を確認して現場状況から何か問題は? (有 ・ 無) 写真① □ 設計図書と現場の食い違い (有 ・ 無) □ 計画地域が都市ガスの供給地域か、LPガスか、設計図書でも確認 ガス管の確認 都市ガス配管の有無と □ ガスの引込みの有無と位置、経路を確認 位置の確認 □ 設計図書を確認して現場状況から何か問題は? (有 ・ 無) 写真②、⑦、⑧ □ 設計図書と現場の食い違い (有 ・ 無) □ 量水器の有無、位置、口径を確認。上水道台帳との照合は必須 □ 既存口径が 13mm の場合は、給水栓の数、2階以上での使用 上水の確認 給水管の有無と 既存配管の適正確認 等により、20mm もしくは 25mm へと大口径化の検討が必要 □ 年数を確認し、鉄管で腐朽がみられる場合には、取り換えを行う (鉛管の場合は自治体費用によって交換可能の場合あり) □ 設計図書を確認して現場状況から何か問題は? (有 ・ 無) 写真③∼⑥ □ 設計図書と現場の食い違い (有 ・ 無) □ 下水道本管の有無を確認。下水道本管がない場合は、浄化槽方式で排水 □ 雨水本管の有無を確認 □ 敷地浸透式かどうか確認 □ 下水道台帳で確認。合流方式 ( 雨水と生活排水をまとめて放流する ) か、 下水の確認 下水の経路と方法の確認 分流方式(雨水と生活排水を分けて放流する ) か □ 敷地最終枡の有無、位置や深さを確認し、排水計画を適切か確認する □ 接続する道路公設枡の位置や深さを確認し、排水計画を適切か確認する □ 設計図書を確認して現場状況から何か問題は? (有 ・ 無) 写真⑦∼⑩ □ 設計図書と現場の食い違い (有 ・ 無) 提供/ ConCom 事務局 監修/清水 煬二 ミタス 一級建築士事務所 http://concom.jp/ インフラ・地盤 ConCom 現場監理の達人∼住宅編 項目 第2回 インフラ・地盤の確認 ポイント チェック項目リスト チェック項目 □ SWS試験の場合、調査地点は敷地内の4ヵ所以上とする。 5箇所が望ましい。(建物四隅と中央) □ 擁壁がある(もしくは計画する)場合には、擁壁部分でも地盤調査を行う □ 土質、水位、地盤強度を確認する 地盤調査を行い、 地盤の確認 □ べた基礎の場合は、地盤面から 10m 以内の範囲において、 そのデーターから N 値が 3.0 以上確保されているかが目安 改良工事の必要性の □ 砂質、軟弱地盤、水位が高いの 3 つがそろうと、液状化が生じる 判定を行う おそれがあるので注意 □ 各ポイントごとに数値のばらつきがないか。 (ばらつきがある場合は、N 値が 3.0 以上確保されていても不同沈下が発生する 場合があるので、慎重に検討する) □ 地盤改良工事を行う場合でも、行わない場合でも、第三者の保証付きで 写真⑪∼⑬ あることが望ましい。 メモ 提供/ ConCom 事務局 監修/清水 煬二 ミタス 一級建築士事務所 http://concom.jp/
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