延伸ルートについて主要項目の比較を行うと以下のとおりとなる。 延伸ルートの比較 比較項目 延長 県庁前駅∼(仮称)中央博物館・市立病院前 駅間 整備レベル 最寄駅からの距離 アクセス 利用者の視点 所要時間 億円) 約 11 分 約 13 分 急曲線が多く、計画決定ルートに劣る 急曲線が少なく良い 約 8,770 人 約 8,690 人 インフラ 92 173 インフラ外 41 63 モノレール建設費 133 236 県庁前改築費 14 − 街路事業費 29 49 176 285 -617 -639 -459 -484 路線全体 1.54 1.48 延伸区間 3.57 1.80 改築の必要あり 現状のまま使用可能 特許、事業認可の手続きをやり直す必要あり 特許、事業認可の手続きが完了している 合 計 平成 44 年時点の累積損失 (県、市、会社) 経営収支 (公的支援無し) の視点 (約 億円) 平成 44 年時点の累積資金不足 (公的支援無し) 事業者 費用対効果 (開業40年間の 費用便益比) (比率3※2) 県庁前駅の 活用 事業手続き ルートの評価 約 3.6km 約 600m 市立病院前 乗り心地 延伸による 利用者増 (約 約 1.9km 病院の近くに整備が可能 千葉駅∼(仮称)中央博物館・ 建設費 既決定ルート(末広ルート) 単線(2 両編成)行違いあり 単線(2 両編成)行違いあり ・ ルートは京成線と離れており、鉄道不便地域解消効果が期待さ ・ ルートの半分程度が京成線に並行しており、鉄道不便地域解消 れる。 効果が低い。 ・ 大学病院の近くに駅を設置できるため、病院利用者のアクセス ・ 大学病院の近くに駅を設置できないため、病院利用者のアクセ 性が高い。 ス性が劣る。 ルートの特徴 大学病院への 千葉大南側ルート※1 千葉大南側ルートは大学病院の近くに駅の設置が可能であり、利用者の利便性が高い。また、事業費は計画決定ルートに比べ 100 億 円程度安く、少ない投資で高い効果を上げることができるが、県庁前駅の改築が必要な点が最大の課題である。 一方、計画決定ルートは大学病院の近くに駅を設けることができないため、利用者のアクセス利便性に課題がある。また、事業費が 高く、延伸区間の費用対効果の点で千葉大南側ルートに劣る。費用対効果の点では、特に延伸区間のみを比較すると千葉大南側ルート が優れている。 以上を総合的にみると、大学病院に近接して駅を設けることができる千葉大南側ルートが、延伸ルートの位置付けから判断して優れ ているということができる。 ※1 (仮称)郷土館・千葉大学前駅は郷土博物館前とし、大学病院を経由するルート ※2 便益:利用者、利用者以外、供給者 , 費用:インフラ、インフラ外のケース Ⅲ-28
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