第1学年3組 美術科学習指導案

第1学年3組
美術科学習指導案 (男20名 女20名)
場所
1. 題
材
平面構成
美術室
授業者
○
○
○
○
~みんなで創る学級目標~
2. 目
標
(1) 平面構成について理解し、仲間と協力して意欲的に制作しようとする。
(2) 学級目標をイメージし、色彩や構成を工夫した構想を行うことができる。
(3) 幾何学的な形を活用して思いを表現したり、丁寧に着色すると共に、配色等に工夫を凝らした作品の
レイアウトができる。
(4) 互いの個性や作品のよさを味わうと共に、共同して一つの作品に構成するよさを味わうことができる。
3. 指 導 に あ た っ て
(1)
教
材
観
本題材は、学級目標をイメージした幾何構成を行い、各自の作品を持ち寄って共同制作に発展させる
ものである。平面構成は、デザイン分野における基礎的な技能であり、今後の制作における基盤として
も必要な技能であると考える。
クラスへの思いを込めた学級目標を幾何的な形態と色彩のみで表現することで、形や色が持つイメー
ジについて再認識することもできる。また、クラス全員の作品をレイアウトし、一つの作品としてまと
める活動は、仲間の作品をしっかり鑑賞することによって可能となるもので、表現と鑑賞を結びつけた
教材でもあるととらえている。
(2)
生
徒
観
生徒は、これまでの学習でレタリングの表現による平塗りの技法を学んでいる。デザイン分野で思い
を表現するという題材は、本題材が初めてである。
美術に対するレディネスを知るための事前のアンケートでは、美術が苦手であると答えた生徒が約3
0%見られた。その理由として「思いをうまく表現できない」や「着彩が苦手」というものがほとんど
であった。自らの思いが確立されはじめる時期であるが、技術面でのギャップに苦手意識を感じている
ようである。
(3)
指
導
観
技能面での苦手意識を感じている生徒にも美術の楽しさや幅広さを知らせるために、具体物ではない
単純な形態での平面構成を行わせる。色数に制限を設けた着彩を行わせ、色彩についてもまとまりを持
たせるよう配慮したい。
これまで生徒は共同制作を行った経験がないが、クラスが軌道に乗りはじめたこの時期に、仲間につ
いてさらに理解を深めるという意味でも本題材は有効であると考える。そのため、全員の作品を持ち寄
りレイアウトしていく活動では、生徒間での意見の交流の場をしっかりと確保し、互いのよさを生かし
た構成を行わせたい。
(4)
評
価
① 平面構成について理解し、仲間と協力して意欲的に制作しているか、制作の様子から見取る。
② 学級目標をイメージし、色彩や構成を工夫した構想を行っているか、作品から評価する。
③ 幾何学的な形を活用して思いを表現したり、丁寧に着色できているか、作品から評価すると共に、
配色等に工夫を凝らした作品のレイアウトができたか、全体作品や意見交流の場から見取る。
④ 互いの個性や作品のよさを味わうと共に、共同して一つの作品に構成するよさを味わうことができ
たか、振り返りシートから評価する。
4. 指
学
導
習
計
活
画
動
1.平 面 構 成 を 行 う 。
2.彩 色 を 行 う 。
3. 作 品 を 持 ち 寄 り
構成を行う。
展
開
の
大
要
時
間
平 面 構 成 に つ い て 理 解 し 、学 級 目 標 を イ メ ー 1
ジした形や色彩の構想を練る。
平塗りの技法を確認し、丁寧に彩色を行う。 2
意 見 交 換 を 行 い な が ら 、各 自 の 作 品 を 生 か し 2 ( 本 時 1 / 2 )
た構成(作品の組み合わせ)を行う。
5. 本 時 の 指 導
(1)
目
標
① 互いの作品のよさを味わうと共に、組み合わせるための意見交流に意欲的に取り組むことができる。
② 色彩や幾何構成の形を生かしたレイアウトを考えることができる。
(2)
指導過程
時間
区分
(
学
習
活
動
主 な 発 問 と 指 示
指 導 上 の 留 意 点
△全体のレイアウトを考えなが
ら作品を鑑賞しなさい。
・本時は各自の作品を組み合わ
せ、作品化を行うものである。
)
導
入
1.本時の活動を理解し、互い
の作品を鑑賞する。
10
分
・鑑賞に際しては「レイアウト
を意識すること」と「全員の
作品の特長を知ること」にポ
イントを置かせる。
2.各自の作品について気づい
たことを発表し、レイアウト
のポイントを考える。
○多くの作品に共通している点
はどこか。
・多くの作品に共通している部
分をあげさせ、レイアウトに
際しての基礎色の存在に気づ
かせたい。
○作品を組み合わせるために考
えるポイントは何か。
・グループでの意見交換を行い、
発表させる。
・各グループの意見の共通項を
見つけ、生徒の意見がより多
く反映されるように配慮す
る。
展
開
35
分
3.意見をもとに作品を組み合
わせる。
・パネルに粘着力の弱い両面テ
ープで借り止めし、全体に見
えるよう工夫する。
○組み合わされた作品を見て感
じたことをあげなさい。
・全体の色彩やまとまりに着目
させ、組み合わせを修正させ
る。
・生徒が納得したことを確認し、
作品をまとめる。
整
理
4.全体でできあがった作品に
ついての感想をまとめる。
5
分
(3)
△完成した作品を見ての感想を
まとめなさい。
・学習プリントに感じたことを
まとめさせる。
・数人に発表させ、達成感を味
わわせたい。
評
価
互いの作品のよさを味わうと共に、組み合わせるための意見交流に意欲的に取り組んだか、活動の
様子から見取る。
② 色彩や幾何構成の形を生かしたレイアウトを考えることができたか、学習プリントから評価する。
①