2015年9月5回 特別編 『放射線の飛跡を観察しよう!』

ほぺたんと学ぶ
コープの食品安全〈特別編〉食品安全の考え方や取り組みを紹介します。
コープがお届けする商品の
放 射 線 の 飛 跡 を 観 察 し よう!
放射線は目に見えません。でも、
「 霧箱」という装置を使うと「放射線が通った跡」
い!
すごー
飛跡を観察できます。
装置というと、博物館などにいかないと見れないものかと思いきや、
ご家庭にある身
東京大学大学院理学系研究科
地殻化学実験施設助教
近な材料でつくることができます。東京大学の角森先生にその作り方を教わります。
角森 史昭
じ ゃ あ ま ず 、準 備 し よ う !
●ドライアイス
●スポンジテープ
●無水エタノール
●黒いクリア
ファイル
●プラスチック容器2個
地面の中にいるラドンと
いう放射性物質がどんな
時にどんな動きをしてい
るのか研究しています。
れる人
教えてく
はい!
●スポイト
●両面テープ
(テープのりなど)
●軍手
●LEDライト
●タオル
●発泡スチロールの板
●木槌
●ラップ
●輪ゴム
実験する時の
注意です!
●実験は大人と一緒にやりましょう。
● ド ラ イ ア イ ス と エ タ ノ ー ル を 使 い ま す 。 換 気 を 行 い な が ら実験 し まし ょ う 。
● エ タ ノ ー ル を 使 い ま す 。 火 気 厳禁 で す 。
● ド ラ イ ア イ ス は 素 手 で さ わ っ て は い け ま せ ん 。 軍 手 を は めまし ょ う 。
実 験 は 自 己 責 任 で お 願 い し ま す 。実 験 に よ る 怪 我 や 破 損 な ど の 責 任 は 負 い か ね ま す 。
で は 、霧 箱 を つ く っ て み よ う !
1
2
ー
やった
3
プラスチック容器①の縁にスポン
ドライアイスをタオルで包み、木槌
ジテープを1周貼り付けます。黒のクリア
で米粒くらいになるまで叩き、
プラスチッ
含ませます。上からラップをかぶせてピンとはり、輪ゴム
ファイルを底の大きさにカットします。
ク容器②の半分くらいまで入れます。
で密封します。
光沢のある方を下にして両面テープなど
無水エタノールを容器①のスポンジテープ部分に
エタノールを含んだ
スポンジ
で貼り付けます。0.5mL程度の無水エタ
ラップ
ノールをスポイトで底に流し込みます。
輪ゴム
カットした
黒のクリアファイル
エタノール
容器①
4
発泡スチロールの土台に乗せた容器②の中に容器
①を押し入れて霧箱の完成です。
スポンジ
◀容 器 ①
カットした
黒のクリアファイル
◀容 器 ②
エタノール
ドライアイス
ドライアイス
容器①
容器②
いよいよ観 察だよ。
◀ 発泡スチロール板
ワクワク
容器①が冷えてくると黒のクリアファイルの底の表面が濡れてきま
す。1回気体になったエタノールがドライアイスに冷やされて、箱の中に
「エタノールの霧」
ができます。
部屋を暗くしてLEDライトの光を横から当てて箱の中を観察します。
しばらくするとその霧の中を白い筋がシュッ!!!と走るのが見えま
す。
この白い筋が自然放射線の飛んだ後にできる
「飛跡」
です。
霧の中を放射線が通ると電気を帯びた空気が作られます。その電気に
霧が吸いよせられて飛行機雲のようになります。
片付け時の注意
ドライアイスをいれたプラスチック容器は屋外に出して、
乾くまでそのままにしておきましょう。
試してみたけどうまくいかないなあ? もっとアドバイスが欲しい!! そんな方は角森先生に質問しよう!! [email protected]