「つなぐ、つながる!」 3都市の3世代からの贈り物 今こそ、地域を超えた世代間交流。新たなステージへ! 平成 27 年 2 月 21 日土曜日、待ち望んでいたみんなの想いが天に届いたのでしょうか!岩手県二戸市は快 晴。その日、岩手県県北広域振興局主宰の「第 2 回北いわて学生デザインファッションショー」に京都、東京、 仙台の三世代で構成されたスマイルプロジェクトメンバー、実に総勢 47 名が共催参加し、『Smile Project 2015 ‘A&W’ Grandma Collection』の当初目標を達成しました。会場となりました二戸市民文化会館大ホー ルに集われた 800 名ものオーディエンスの拍手喝采を受けたグランマモデル 21 名と学生デザインユニット 13 名 の素敵な笑顔。ショーは予想以上の大成功をおさめることができました。 「洋服のチカラで日本のおばあちゃんを元気にする!」をテーマに、2010 年京都で誕生したスマイルプロジェクト は孫世代とグランマ世代が共にチカラを合わせてグランマファッションショーの開催を続け、その後プロジェクトのテ ーマを「世界を笑顔に」へと昇華し、2013 年には東京明治神宮参集殿の開催を実現しました。そして、テーマ への想いは止むことなく、東北の地、岩手県二戸市の「北いわて学生デザインファッションショー」にて共催する 機会を得ました。これも一重に岩手県県北振興局ご関係者の皆様のお力添えによるものと心より御礼申し上 げます。スマイルプロジェクトファッションショーの開催はこれで累計 5 回目となりますが、スマイルプロジェクトファッ ションショー初の地域行政コラボレーションとなる「北いわて学生デザインファッションショー」は、北いわてに集積し ている縫製事業のイメージアップと取引拡大、次代の縫製事業を担う人材育成を図るため、世界的なブランド 衣料を製造している縫製事業者の製品や、県内学生から募集した洋服デザインの制作品をファッションショー により紹介し、アパレルメーカー等への情報発信と若い世代の地元縫製事業への理解促進を目的として、 2014 年より始まっています。岩手県県北振興局ご関係者皆様のこの取り組みとご努力に対して私達が貢献 できることを考えた末に、京都、東京、仙台、北いわて、3都市1地域に暮らす3世代を『つなぐ、つなげる!』 ことにより、地域・世代間の相互理解と絆に貢献することをテーマに掲げてプロジェクトを推進いたしました。地 域社会の崩壊、世代の断絶、経済格差の広がりなど問題が提唱されて久しい日本ですが、一方では災害時 にボランティアと地域住民らが新たな『つながりと絆』を築き、復興に向けて尽力しあう姿が報道されています。し かしながら、非常時だけの『つながりと絆』ではなく、日常に『つながりと絆』を築く為の機会創出が今、求められ ているのではないでしょうか。今回のファッションショーへの取り組みを通じて、スマイルプロジェクトは地域を超えた 世代間交流、三世代の『つながりと絆』機会創出に向けた新たなステージへとステップアップ致しました。 リハーサル、本番。京都、東京、仙台の三世代が地域を超えた パーフェクトハーモニー 京都、東京、仙台、各都市のグランマモデルと学生デザインユニットの皆さんは洋服づくりを通じて既にコミュニケ ーションが成立していましたが、実は、3都市のメンバー全員が顔を合わせるのは本番前日 20 日、リハーサル の日が初めてでした。20 日の控室での記録写真や映像の様子からわかりますが、全員が緊張した面持ちで映 っています。その最中迎えた第 1 回目の緊張感高まるリハーサル。ショー開始前の影アナウンサーの前説が合 わない、グランマモデルが舞台に登場するタイミングがずれる、連絡指示系統がかみ合わない、等々・・・。正直、 全く上手く気持ちが噛み合わない。明日本番を控えた中でプロジェクトメンバー全員にとって前途多難なリハー サルに終わってしまいました。しかしながら、リハーサル終了後、演出ディレクションメンバー間の打ち合わせ、細か なウォーキングの修正と支え合い、そして主催者様がご用意してくださった本番前日の懇親会の中で、グランマ モデルと学生デザインユニット、そしてプロジェクトスタッフのコミュニケーションが活発に進むにつれて地域を超えた 三世代、全員の気持ちがスマイルプロジェクトに向けたパーフェクトハーモニーへと熟成されてゆきました。そこには、 緊張の面持ちから素敵で楽しい笑顔に変わる仲間同士の絆が出来上がりつつあるのを強く感じました。 そして、21 日本番開始前の最終リハーサル。全員の息がぴたりと一つに合わさり、前日のリハーサルとは全く様 子が異なる素晴らしく、素敵なハーモニー!ここに3都市3世代のスマイルプロジェクトが北いわてに「笑顔」の 贈り物をようやくとどけることができる瞬間を目に致しました。もう、本番は大丈夫。誰もがそう思った瞬間だったと 思います。迎えた本番・・・、フィナーレではグランマモデルと学生デザインユニットが共にランウェイを歩く中、BGM に合わせて贈り物を受取ってくださった大勢のオーディエンスより感動の手拍子がホール内に鳴り止むことなく終 幕を迎えることができました。 様々な出会いの中で・・仙台グランマモデルに倣う 『Smile Project 2015 ‘A&W’ Grandma Collection』に向けた活動の中で、仙台グランマモデルの皆さんとのご縁 をいただけた機会に感謝しています。仙台グランマモデルは、仙台で金澤キミ子さん(75 歳)が代表をつとめら れる「うきうきライフ」ビューティフルウォーキングご所属の方々です。同団体は「背筋と一緒に心ものばす」ことをテ ーマに長年に渡り 60 代から 80 代のグランマ、グランパ総勢 50 名ほどを対象にウォーキングレッスンを指導され ています。これまでのスマイルプロジェクトファッションショーで使用されている BGM や演出方法はどうちらかと言う とスローテンポな中でグランマのウォーキングやポージングがありました。国内各地で展開されているシニアファッショ ンショーも同質のものが多いかと思われます。しかしながら、今回の『Smile Project 2015 ‘A&W’ Grandma Collection』では、現役で DJ をされている DJ SUMIROCK 岩室純子さん(79 歳)編集のビートの効いたアップ テンポの BGM も含まれているショーでした。その中で、日頃よりウォーキングの修練を積んでいらっしゃる仙台グラ ンマ、そして仙台グランマのプロジェクトメンバーとしての存在とインパクトは、全員がショーの日を迎えるまで、そし てショーの当日においても、最終的にこの BGM をグランマモデル全員が凌駕してショーを作り上げてしまうほどの 牽引役的な刺激のある存在であったことは間違いありません。「もう、おばあちゃんとは呼ばせない!」。元気で とてもかっこ良いグランマを観ることができました。仙台グランマの存在で、スマイルプロジェクトファッションショーにと って新しい領域に手を伸ばすことが叶いました。ありがとうございました。ウォーキングレッスンの大切さは、三世代 生活文化研究所内でもテーマに挙がっています。仙台グランマに倣い、具体的に実施していきたいと思います。 最後になりましたが、今回洋服の製作に携わってくださった各地のオーダーサロン様、後援・協賛賜りました団 体・企業様、ご協力校の皆様、各地より二戸市へ駆けつけてくださりサポートいただきました方々に心より御礼 申し上げます。皆様のご協力が無ければ実現することができませんでした。重ねて御礼申し上げます。 ではまた「世界を笑顔に」。 京都総本店 事務局長/樋口信一、スーパーバイザー/金田健太郎
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