平成26年度第14号

松山市立久米中学校
学 校 通 信
生徒会キャッチフレーズ
「久米中 For You『4U』-友・優・勇・結-」
自覚・立志・健康
第14号
平成27年2月25日発行
発行者
石川
史朗
執筆者
井上
正記
少年の日を迎えて
2月6日(金)、本校2年生の14歳の出発を祝う「少年の日記念集会」が本校体育館で行われまし
た。2年生代表生徒による決意作文の発表や、全員での誓いの言葉、学年合唱「信じる」等が行わ
れました。また、「14歳のチャレンジ」としてピアノや金管楽器・三味線等の演奏、ダンス、獅子
舞、空手など、日頃頑張っていることをみんなの前で披露しました。保護者の皆様におかれまして
は、寒い中、多数のご参観ありがとうございました。
各学級の誓いの言葉
(1 組)努力
日々の積み重ねを
大切にします。
(2 組)軌跡
残した足跡よりも
大きく踏み出します。
(3 組)勇気
己の弱さに
打ち克ちます。
(4 組)理想
実現に向け
今を生きます。
(5 組)輝き
今しかない
この瞬間を輝きます。
(6 組)信頼
相手を信じ
尊重します。
(7 組)成長
何度も失敗して
(8 組)希望
希望を胸に
次に生かします。
歩み続けます。
【代表生徒の決意発表】
失敗を次に生かせる人へ
「失敗は成功のもと」という言葉があります。「少年の日」を迎えるにあたり、自分
のなりたい人間像について考えたとき、真っ先にこの言葉が頭に浮かびました。
僕は、失敗を失敗のまま終わらせてしまうのではなく「失敗を次に生かせる人間」
になりたいと思います。
現在の僕は、失敗を何度も繰り返してしまっています。例えば、現在所属している陸上部では、自己ベストと
いう目標を掲げ練習に励もうとするものの、その日の気分で練習を怠け、自分を追い込むことができず、自らの
自己ベストを超えられずにいます。また、学習面でも同じことが言えます。テスト前は学習計画を立て、計画的
に学習を進めようと決心するのですが「このくらいでいいだろう。」と満足してしまい、満足できない結果のテスト
が返ってきます。テストが返ってきた直後は、結果への後悔から勉強時間を確保しようとするのですが、それも
長くは続きません
このように、僕は今、何か失敗するごとに後悔し「どうにかしなければならない。」と考えています。しかし、そ
の気持ちを持続させることができずにいます。後悔してもそれを持続することが出来ないのは、自分に対して
「これくらいでいいか。」という甘えがあるからだと思います。反比例のグラフのように、時間が経つにつれて、失
敗への後悔が薄れていってしまう自分。失敗から反省し、学ぶことは出来ていますが、それを持続させる力が
僕には足りないのです。自分に甘く、楽な方へ楽な方へ流されてしまうことが、後悔を生み出しているんだと思
います。
「少年の日」を迎え、僕はこんな自分を変えていきます。失敗をなくし、成功に近づくために、努力を積み重
ねていきます。そして昨日よりも今日、今日よりも明日の自分が一歩でも前に進めるように、一日一日を大切に
して生きていきたいと思います。そして、失敗を生かしながら、成長していける人間になりたいです。
真実だけを信じる人に
「真実一路」これが「少年の日」を迎えるにあたって私が立てた目標だ。私には
「警察官になる」という夢がある。そのために真実を追い求める人になりたいと思
い、この目標を立てた。
私は、テレビのニュースやドキュメンタリー番組で冤罪について報道しているの
を聞いた時、心が苦しくなった。一つだけの真実が嘘や偽りに隠されてしまうのはすごく悲しいことだと思った。
その時、自分が失敗してしまったことを思い出した。周りの人の噂に惑わされ、ある人のことを誤解し、避けてしま
った。本当はそんな人ではなかったのに。今振り返ってみると本当にひどいことをしたなと後悔している。この経
験を通して、嘘や偽りにとらわれず、自分の目で見たもの、自分の耳で聞いたものだけを信じていこうと思った。
そんな時に、サスペンスドラマで真実を追い求めている警察官の姿を見た。とても心惹かれ、警察官になりた
いという夢をもった。今の世の中、嘘や偽りが多くあるだろう。それによって隠されてしまう真実もある。私は誰か
を傷つける嘘や偽りに惑わされたくない。誰かを幸せにできる、真実を見つけられる人になりたい。そして、それ
を生かせる警察官という職に就きたい。嘘にとらわれず真実だけを追い求められる警察官になるために、自分
自身で確かめたものだけを信じ、貫ける人になろうと思う。
少年の日にちなんで、次のような記念行事を行い、生徒同士の絆を深めるとともに、自分たちの生
き方について考えたり、地域の方と触れ合ったりする機会を持ちました。
〇
まつやま小中文化体験学習事業
◇2月4日(水)◇
坂の上の雲ミュージアムを見学した後、東温市運動公園で昼食を取
り、午後は、坊ちゃん劇場で「鶴姫伝説」を観劇しました。
〇
奉仕活動
◇2月6日(金)◇
記念集会の日の午後、日頃お世話になっている久米中学校内と南久
米公園、軍ケ森神社に分かれて、清掃活動を行いました。
〇
久米健康ウォーク
◇2月11日(水)◇
例年のように、2年生全員で久米健康ウォークに参加し、2年生参加者全員、8kmのコースを完歩
し、地元の方と一緒に久米の自然に親しむことができました。
【生徒の言葉】
少年の日実行委員に選ばれて 少年の日実行委員に選ばれたとき、正直、私で務まるか不安でし
た。人の前に立って仕切るのは嫌いではありません。ですが、得意と好きなのは別で、まとめられる自信は
ありませんでした。
最初はどんなふうにすればよいのかわからず悩んでいました。けれ
ど、他のクラスの実行委員が困ったときは支えてくれたり、先生方から
の適切なアドバイスを受け、堂々とみんなの前に立つことができるよう
になりました。この時私は、一人で創るのではなくみんなで創るのだ
と、改めて気付かされました。自信をもつことと、仲間の大切さを教え
てくれた少年の日は、私の一生の思い出です。
(亀上 侑佳)
14歳のチャレンジ 14歳のチャレンジに出場した人たちは、とても輝いてかっこよかったです。人前
で発表できるくらいの特技があることと、挑戦してみようという気持ちがすごいと思いました。これまで努力を
重ねてきたのだなあと思うと、感激したし、尊敬の念を抱きました。私も、何でもいいから自分の好きなこと
を伸ばして、胸を張ってできると言えることがある人になりたいです。
本番の誓いの言葉、学年合唱は、今までで一番美しかったです。
2年生のみんなで創り上げた少年の日の記念集会は、私の大切な1
ページとなりました。ありがとうございました。
自分の意識を変えて
(松枝 菜奈)
少年式を終えた今、私たちは大人へ
の第一歩を踏み出し、今までの自分とは違う自分になりました。でも、今までできなかったことが急にできた
り、魔法のように何かが勝手に変わる訳ではありません。これは、ただ人生のちょっとした節目です。
でも、その節目を終えて今、自分の意識を変えることはできます。いままで、「子供だから」を理由にして
やらなかったことを、「大人に近づいたのだから」という意識で、何事にも頑張っていこうと思います。いきな
り変われるわけではないけど、これを節目に少しずつ自分の意識を変えていきたいです。
(宮本 桃佳)
少年の日を迎えて 「澄心静慮」これが、少年の日を迎えるにあたり、私がたてた目標です。この言
葉には、心を澄ませ、物事を深く考えるという意味があります。この言葉を知ったとき、私は最初に「感謝す
る」ということについて考えました。これまで私は、周囲の人に対して感謝の気持ちを態度で伝えることは少
なかったように思います。だから、日々の感謝を少年式で表現したい
と思い、十四歳のチャレンジでピアノを弾くことにしました。練習では、
どう弾けば思いが伝わるかを考えました。そして、迎えた少年の日、
自分の気持ちを音にのせて演奏することができました。
4月からは最高学年になります。この機に、自立への第一歩を歩ん
でいきたいです。そして、今後は、日々の感謝をまわりの人に伝えて
いきたいです。
鶴姫伝説
(土井 理帆子)
私たちは、2月4日、坂の上の雲ミュージアムで松山の文化を学び、坊ちゃん劇場で「鶴
姫伝説」を観劇しました。特に、「鶴姫伝説」では、争いや憎しみが生まれると悲しむ人や苦しむ人が生ま
れるということ、そして、今平和に過ごすこととがどれほど貴重なことかということを、ミュージカルを通して感
じることができました。松山に生まれたにもかかわらず、文化などを学ぶことがあまりなかったのですが、こ
のような機会に恵まれて、とても充実した一日を過ごすことができました。
自然を感じた健康ウォーク
(山崎 愛実)
久米健康ウォークは、自然の中を探検しているようで、大洲のウォ
ークラリーを思い出しました。山を登るときの上へ上へと続く階段は正直しんどかったです。でも、「この先
には何があるのだろう」という好奇心と期待で胸が膨らみ、不思議と
苦ではありませんでした。登り切ったときのあの達成感は何ともいえ
ません。木々の間から見えた鷹子の町並みは最高でした。山の中
には竹林があったり、ミカン畑があったり、季節外れのタンポポが咲
いていたり、様々な自然と出会えました。普段は見落としてしまい
そうな些細な自然の変化を友だちと共有することができた久米健
康ウォーク、本当に楽しかったです。
健康ウォーク&クラスマッチ
(松浪 美晴)
僕たち2年生は、11日、久米健康ウォークに参加しました。とても
長い道のりで、日頃気にかけていない道を歩くことで、今まで見たことのない素晴らしい景色を発見するこ
とができました。道すがらにすれ違う地域の方との交流もあり、久米地区の皆さんの優しさにとても感動しま
した。険しい山道もありましたが、2年生全員でゴールできたのもよかったです。
午後のクラスマッチでは、クラスの絆を確かめ合うことができて、勝っ
たクラスも負けたクラスも満足そうな笑顔でお互いを認め合っていまし
た。駅伝では、各クラスたすきに込められた思いをのせて貼っている姿
を見て、「仲間を信じる」ことの素晴らしさを改めて感じることができまし
た。
(森山 翔太)
「感動」をテーマに頑張った「ときめき学習発表会」
2月10日(火)
、市民会館大ホームで行われた「ときめき学習発表会」での久米中のテーマは「感
動」でした。見てくださるお客さんに感動してもらえる演技、そして、かんばる自分への感動できる
演技を目指しました。手話の発表、キーボードの演奏、一輪車の演技等、生徒10人が協力し合い、チ
ームワークあふれる演技を披露し、感動とともにたくさんの拍手をいただきました。
いよいよ出番が近づき、私はとても緊張しました。3年生の私にとっては最後のときめき学習発表会、練習
中は何度かミスしてしまうことのある一輪車の演技を絶対失敗しないでやりとげようと心に決めていました。
学年目標や久米中合言葉の発表、キーボードの演奏は落ち着いて頑張ることができました。そして、3
人一組で手をつないで一輪車に乗ったり、二人でくるくる回ったりとスムーズに演技できてほっとしました。
その後、一番難しい一輪車の連続技です。二人組でフラフープを持ち、列車のようになって動きました。
次に、一輪車でドリブルしながら長縄くぐりです。先生のアドバイス通り長縄の動きをよく見て入りました。二
人組でくぐるときは声を掛け合いタイミングを合わせました。苦手な技だったので、成功したときは本当にう
れしかったです。
クライマックスは、一つのフラフープを5人でもっ
て回る演技で、最後までうきくできました。たくさん
のお客さんたちも私たち一人ひとりに応援や感動
の拍手をくださりました。本当に大満足の思い出に
残る発表会になりました。
(篠﨑 未歩)
糸杉を植樹しました
by JRC委員会
私たちJRC委員会は、2月10日、運動場東側に糸杉の植樹を行いました。
まず、愛媛県青少年赤十字賛助奉仕団から、平松清一先生と田中耕太郎先生を
お招きして、JRC(青少年赤十字)の理念や糸杉についてのお話を聞きました。
私たちが今回植えた糸杉は、赤十字のシンボルツリーです。1859年、オース
トリア軍とイタリア・フランス連合軍がイタリアのソルフェリーノの丘で激し
く戦っていました。負傷者が多数出ているのを見て、両軍関係なく救助活動を
行ったのが「アンリー・デュナン」、赤十字の創設者でした。
その丘に生えていたのがこの糸杉です。
今回、糸杉やJRCについてのお話を聞いたり、自分たち
の手で糸杉を植樹させていただいたりして、JRCの根本理
念である「世界で苦しんでいる人を一人でも多く助けたい」
という気持ちが一層深まりました。そして、私たちはこれか
らもJRC委員であることに誇りを持ち、糸杉のように上へ
上へと成長し続けたいと思います。
(水谷 若葉)