情報セキュリティ 材の必要性と 求められるスキル・養成 法 - 抜粋版 -

ガートナー
セキュリティ&リスク・マネジメントサミット2015
情報セキュリティ⼈材の必要性と
求められるスキル・養成⽅法
- 抜粋版 -
2015年7⽉13⽇
NRI セキュアテクノロジーズ
取締役 コンサルティング事業本部⻑
菅⾕ 光啓
情報セキュリティ⼈材に関する意識・実態の現状
情報セキュリティ⼈材を育成するためのアプローチ
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1
情報セキュリティ⼈材に関する意識・実態の現状
情報セキュリティ⼈材を育成するためのアプローチ
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2
企業における情報セキュリティ実態調査 2014より
3,000社を対象とした、今回で13回⽬になるアンケート調査分析
⽬的
企業における情報セキュリティの対策状況の可視化
時期
2014/08/29 〜 2014/10/17
⽅法
紙郵送 ⼜は Web回答 によるアンケート調査
対象
3,000社(東証1部・2部上場、JASDAC上場、マザーズ上場、地⽅上場、未上場数社)の
ITシステム担当者及び情報セキュリティ担当者等
回答数
660社(22.0%) ※参考 2013年度 685社(22.8%)
http://www.nri-secure.co.jp/news/2015/0127_report.html
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3
深刻な情報セキュリティ人材の不足①
⼈材は、過去3年間8割以上の企業が継続して不⾜している状態
0.0 %
3.3 %
0.3 % 1.9 %
31.5 %
2.8 %
28.9 %
0.7 %
13.8 %
13.3 %
12.7 %
83.8 %
84.5 %
82.9 %
2012 (n=741)
2013 (n=685)
2014 (n=660)
33.7 %
平均
83.7 %
■ 充⾜している
■ どちらかといえば充⾜している
50.1 %
55.6 %
■ どちらかといえば不⾜している
■ 不⾜している
■ 無回答
51.4 %
Q.情報セキュリティに従事する⼈材の充⾜状況はどうか (n=660)
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深刻な情報セキュリティ人材の不足②
 不⾜している理由は、脅威の増⼤による業務の多様化と業務量の増加
セキュリティに従事する⼈材が不⾜している理由
[Q6]Q5について【どちらかといえば不⾜している、不⾜している】を選ばれた⽅にお尋ねします。情報セキュリティに従
事する⼈材が不⾜している理由はなんですか。以下の中からあてはまるものを全てお選びください。(n=547)
0.0
20.0
40.0
60.0
社内セキュリティ担当者のスキルが⼗分ではないため
100.0
49.2
経営層の理解が得られず⼈的リソースの割り当てが少ないため
36.4
社内セキュリティ担当者を雇⽤する予算がないため
31.6
社内セキュリティ担当者を雇⽤する予算はあるが採⽤ができな…
無回答
80.0
55.4
業務量が以前より⼤きく増加しているため
その他
割合(%)
6.0
3.8
0.5
 不⾜しているのは、実務的なスキルを有する⾼度セキュリティ⼈材
不⾜している⼈材の種類
[Q7]Q5について【どちらかといえば不⾜している、不⾜している】を選ばれた⽅にお尋ねします。不⾜しているのはどの
ような⼈材ですか。以下の中からあてはまるものを全てお選びください。(n=547)
0.0
脅威情報の収集・伝達や発⽣したインシデントに対応する⼈材
セキュリティに関する中⻑期的な戦略・ポリシーを策定する⼈材
システムに対する不正な通信やアクセス等を監視する⼈材
システムに対する脆弱性診断を実施する⼈材
セキュリティ製品・サービスを導⼊する⼈材
セキュリティ製品・サービスを開発する⼈材
その他
無回答
割合(%)
20.0
40.0
60.0
80.0
100.0
64.7
64.0
55.0
40.8
23.6
9.0
1.6
1.3
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5
深刻な情報セキュリティ人材の不足③
 不⾜する⼈材の調達⽅針は「⾃社で育成する」が半数以上に上るが、キャリアパスの整
備や予算措置が課題
⼈材の調達⽅針
セキュリティ⼈材を⾃社で育成する課題
[Q10]Q9について【⾃社で育成する】を選ばれた⽅にお尋ねします。セキュリティ⼈材を⾃社で育成するにあたっての
66.7 %
⾃社で育成する
セキュリティ専⾨会社に委託する
課題はなんですか。以下の中からあてはまるものを全てお選びください。(n=440)
0.0
28.9 %
割合(%)
20.0
40.0
60.0
社内で育成するための適切なキャリアパスが不⾜している
即戦⼒となる⼈材を新規雇⽤する
24.5 %
69.8
育成のための適当な研修コースがない
43.6
本⼈のモチベーションを維持する体制・理由が整備されていない
32.5
予算が不⾜している
26.4
能⼒・スキルの要件が分からない
その他
80.0
22.7
5.5
⼀⼈あたりの年間研修予算
[Q11]Q9について【⾃社で育成する】を選ばれた⽅にお尋ねします。⼀⼈あたりの年間研修予算はどの程度を⾒
込んでいますか。以下の中からもっともよくあてはまるものを1つお選びください。(n=440)
8.2% 0.9%
100万円以上
5.7%
7.5%
27.0%
7.7%
13.9%
18.0%
11.1%
50万円以上100万未満
30万円以上50万円未満
20万円以上30万円未満
10万円以上20万円未満
5万円以上10万円未満
5万円未満
分からない
無回答
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深刻な情報セキュリティ人材の不足に対する考察と提言
F
事実
ACT
・過去3年間、セキュリティに従事する⼈材が不⾜していると回答する企業は8割程度である⼀⽅、セキュリティに従事する⼈材の増減⽅針は
現状維持と回答する企業も同じく8割程度を占めた(現有勢⼒で頑張る!)。
・不⾜する⼈材は、中⻑期的な戦略およびポリシーを策定する⼈材と並んで、脅威情報の収集および伝達やインシデントに対応する⼈材が
最も不⾜している(全体を俯瞰できるスキルを持った管理者と実務スキルをもった技術者)。
・セキュリティ⼈材のキャリアパスが不⾜していると回答した企業が7割程度に上るとともに、「育成のための適当な研修コースがない」との回答も
4割を超えた。
・年間の⼀⼈当たりの研修予算が30万円未満が50%以上(「分からない」を含めると77%超)であった。
I
考察
NSIGHT
・⼈材不⾜と考える企業が多いのは、次々と話題になる脆弱性や他社のインシデントのニュースといった外的要因によって⾼度な専⾨性を持つ
⼈材の必要性や、担当者の業務量過多を感じる企業が増加しているからであると考えられる。
・ISMSなどの情報セキュリティ管理だけでは対応できないほど業務が多様化・⾼度化していると考えられる。
・キャリアパス不⾜や研修コース不⾜と回答する企業が多いのは、セキュリティ⼈材育成⽅針を企業として定めていないことが理由と考えられる。
・他業務との兼務を強いられている⼈材が多く、専⾨⼈材の育成が遅れているとともに、兼務の形態が社員のモチベーションの低下にもつながっ
ていると考えられる。
P
提⾔
ROPOSAL
・社内担当者のスキル不⾜や業務量過多が課題であるならば、社内⼈材の育成を考えることが重要である。
・社内の⼈材確保が難しいならば、社外で確保やアウトソースすることも視野に⼊れて対応可能な体制を整備することが重要である。
・特に、インシデントに対応できる実務スキルを持った⼈材を早期に育成することが必要であり、実践的なカリキュラムを採⽤・実施すべきである。
・⼈材不⾜に対して、経営層の理解を得た上で適切な⼈材補充対応が必要であり、その⼈材のキャリアパスを整備しなければならない。また、
⾃社で育成する場合は、その⼿段を明確にすることが不可⽋である(OJTを⾏うとしても教えられる⼈材がいない)。
・実践的なスキル習得は⼀朝⼀⼣ではできないことから、育成計画を策定する必要がある。
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情報セキュリティ⼈材に関する意識・実態の現状
情報セキュリティ⼈材を育成するためのアプローチ
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どのような人材を育成する必要があるか(例)
安全・安⼼なITシステム・ネットワークを構築・運⽤する⼈材
組織のシステム全般を担当する⼈
ITシステム担当者
ネットワーク管理者
ITセキュリティ担当者
セキュリティの技術要素を理解し、ITシス
テム・ネットワークインフラの導⼊、運⽤・
管理、保守を担当する⼈物
基盤・アプリケーションを構築・管理する⼈
ITスペシャリスト
基盤システムの設計、構築、運⽤、保守
する⼈物
アプリケーションスペシャリスト
アプリケーションシステムの設計、構築、運
⽤、保守する⼈物
⾼度な専⾨スキルをもつセキュリティスペシャリスト
ITの専⾨スキルに加え、セキュリティの技術要素を的確に理解して、
ネットワーク、システム、アプリケーションなどをセキュアに構築・開
発・運⽤するための技術⼒を有する⼈材
プロジェクトを管理する⼈
プロジェクト
マネージャー
業務要件、IT要件を把握し要
件を定義し、プロジェクトに責任
を持つ⼈物
様々なサイバー脅威に対抗するための⾼度な専⾨スキルを有する
⼈材
⼀個⼈がすべての脅威に対応するのは極めて困難なため、各分
野ごとの⾼度専⾨⼈材の育成が必要
マルウェア・エクスプロイト解析する⼈
インシデントを調査する⼈
脆弱性を検査する⼈
侵⼊したマルウェアや使われたエクスプロイ
トを安全に解析し、攻撃⼿法の解明や
対策⼿法の考案を⾏う。またシステム・ネ
ットワーク上に残された痕跡から未知のマ
ルウェアの検出も⾏える⼈物
インシデント時にシステム・ネットワー
ク上の証拠を発⾒、適切に証拠保
全する⼈物
最新の攻撃⼿法を熟知し、対策⽅法を
提案する。必要に応じて、システム・ネット
ワークに脆弱性が検査を計画し適切に
⾏える⼈物
マルウェアアナリスト
フォレンジックアナリスト
インシデントに対応する⼈
システム・ネットワークを守る⼈
インシデント時に素早く対応し、システム
・ネットワーク運⽤者および管理者と連
携して、対策を⾏い安全に復旧を⾏え
る⼈物
システム・ネットワークの運⽤、管理を
⾏う。インシデント時の初期対応も
⾏える⼈物
インシデント
ハンドラー
ネットワーク
アナリスト
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ペネトレーションテスター
セキュリティ対策を管理・提⾔する⼈
セキュリティ
マネージャー
セキュリティ対策を検討、提⾔する上で必
要な基礎知識・スキルを持ち、ビジネス戦
略的観点から最適なソリューションを経営
層に提⾔できる⼈物
9
人材育成のための環境整備
業務範囲の決定
スキル棚卸
フレームワーク化
研修プログラム選定
スキルの⾒える化
Step
Step
Step
Step
Step
1
2
3
4
5
内製化
システム・アプリケーション関
連スキル
6つのポイント
⾼度スキル保有の証明
•システム開発
•ツールによる脆弱性診断
•ネットワーク・システム運⽤
•CSIRT ( イ ン シ デ ン ト 対
応)
•セキュリティ要件の定義
•セキュアデザイン
•セキュアコーディング
•脆弱性診断の結果を理解
外部委託
基盤関連スキル
•マルウェア解析
•フォレンジック
•⾼度な脆弱性診断
•ネットワーク・システム監視
•ネットワーク・システム構築
•ネットワーク・システム運⽤
•キャリアパス
•職務・ポジション
•育成計画
•ローテーション
1. 業務に適合した内容
2. 体系⽴った内容
3. 実践的な内容
4. 復習可能な教材
技術スキルの証明
5. 定評、実績ある研修
6. 評価・測定可能な研修
マネジメントスキルの証明
CSIRTメンバー
•インシデント対応能⼒
•フォレンジック能⼒
•サイバーインテリジェンス関
連スキル
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開発スキルの統⼀
10
範囲決定
スキル棚卸
フレームワーク化
研修プログラム選定
見える化
セキュリティ関連業務の洗い出しと内製化・外部委託の範囲決定
セキュリティ関連業務の例
ITシステム関連
セキュリティ関連
セキュア・システム企画
セキュア・システム要求定義
セキュア・システム設計
セキュア・システム開発
セキュア・システム運⽤
セキュア・データ管理
ネットワーク監視
セキュリティ監視
脆弱性/パッチマネジメント
システム脆弱性診断
インシデント対応
アーティファクトハンドリング
情報セキュリティマネジメント
セキュリティ監査
事業継続管理
個⼈情報管理
マルウェア解析
システム解析(フォレンジック)
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内製化
当面は
外部委託
(いずれ内製化)
外部委託
委
託
す
知る
識業
は務
必に
要つ
い
て
の
11
範囲決定
スキル棚卸
フレームワーク化
研修プログラム選定
見える化
必要なサイバーセキュリティスキルの洗い出し(一例)
システム系エンジニアの方
(アプリケーションスペシャリスト)
セキュリティ
セキュア
セキュア
要件の定義
デザイン
コーディング
脆弱性診断の
結果を理解
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セキュアな
ネットワーク・
システム運用
インシデント
対応能力
基盤系エンジニアの方
CSIRTの方
(ITスペシャリスト)
(インシデントハンドラー)
12
範囲決定
スキル棚卸
フレームワーク化
研修プログラム選定
見える化
キャリアパスの例
システム部門
セキュリティ部門
CIO
CISO
上級エンジニア
上級セキュリティエンジニア・管理
役員
マネージャー/
Expert
マネージャー
スーパー
プログラマ
システム
全体設計
中級エンジニア
リーダー/
中級エンジニア
APL設計
運用設計
基盤設計
・認証技術、暗号、脆弱性管理、・・
エンジニア
コーディング
エンジニア
製品選定
基盤構築
・セキュアコーディング、DB、セキュ
アサーバ構築、セキュアネットワー
ク、モバイルセキュリティ、・・
初級エンジニア
新人・エントリ
コーディング
サーバ設定
マネージャー
脅威インテリ
ジェンス
ポリシー
策定
・・
中級セキュリティエンジニア
組織
セキュリティ
インシデント
ハンドリング
Forensics
PEN-Test
APL-Test
マルウェア
解析
POC検証
監査実務
・脆弱性管理、リバースエンジニアリング、
ネットワーク解析、各種攻撃手法、セキュリ
ティ標準、・・・
・セキュアコーディング、DB、セキュ
アサーバ構築、セキュアネットワー
ク、モバイルセキュリティ、・・
ネットワーク
設定
・プログラミング基礎、サーバ基礎
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範囲決定
スキル棚卸
フレームワーク化
研修プログラム選定
見える化
キャリアパスの例
システム部門
セキュリティ部門
CIO
CISO
上級エンジニア
上級セキュリティエンジニア・管理
役員
マネージャー/
Expert
マネージャー
スーパー
プログラマ
システム
全体設計
中級エンジニア
リーダー/
中級エンジニア
APL設計
運用設計
基盤設計
・認証技術、暗号、脆弱性管理、・・
エンジニア
コーディング
エンジニア
製品選定
基盤構築
・セキュアコーディング、DB、セキュ
アサーバ構築、セキュアネットワー
ク、モバイルセキュリティ、・・
初級エンジニア
新人・エントリ
コーディング
サーバ設定
マネージャー
脅威インテリ
ジェンス
ポリシー
策定
・・
中級セキュリティエンジニア
組織
セキュリティ
インシデント
ハンドリング
Forensics
PEN-Test
APL-Test
マルウェア
解析
POC検証
監査実務
・脆弱性管理、リバースエンジニアリング、
ネットワーク解析、各種攻撃手法、セキュリ
ティ標準、・・・
・セキュアコーディング、DB、セキュ
アサーバ構築、セキュアネットワー
ク、モバイルセキュリティ、・・
ネットワーク
設定
・プログラミング基礎、サーバ基礎
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範囲決定
スキル棚卸
フレームワーク化
研修プログラム選定
見える化
NRIセキュア セキュリティキャリアコースマップ
IT全般を対象にするITSS(UISS)に、セキュリティから考えた世界基準レベルのフ
レームワーク「NICE」の要素をプラスして、3つのコースマップを作成
ユーザー企業向け
ITベンダー企業向け
セキュリティ担当者向け
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範囲決定
スキル棚卸
フレームワーク化
研修プログラム選定
見える化
ITを利用する人たち
事業戦略、案件を管理する人
組織のシステム全般を担当する人
管理者
ITシステム部門
組織のセキュリティ全般を担当する
人
情報を適切に取り扱う人
事業⽬的の実現に向けた事業戦略
および個別案件を策定しマネジメ
ントする⼈物
ITセキュリティ
部門
マネージャーは、ITプロジェクト
の策定およびマネジメントを実施
する。SEは、ITプロジェクトの
アプリケーションおよびインフラ
の導⼊、保守を実施する。またア
プリケーションシステムの設計、
構築、運⽤、保守を担当する⼈物
一般社員
セキュリティリテラシーを有し、
適切に情報を取り扱い業務を遂⾏
する⼈物
セキュリティポリシー策定、イン
シデントハンドリングなどセキュ
リティに関することを実施する
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範囲決定
スキル棚卸
フレームワーク化
研修プログラム選定
見える化
ITシステム・ネットワークを作る人たち
ソリューションを提案する人
プロジェクトを管理する人
コンサルタント
プロジェクト
マネジメント
顧客ニーズを把握し、提案。顧客
満⾜度に責任を持つ⼈物
業務要件、IT要件を把握し要件を
定義し、プロジェクトに責任を持
つ⼈物
基盤を構築、管理する人
アプリケーションを作る人
ITスペシャリスト
アプリケーション
スペシャリスト
基盤システムの設計、構築、運⽤、
保守する⼈物
アプリケーションシステムの設計、
構築、運⽤、保守する⼈物
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範囲決定
スキル棚卸
フレームワーク化
研修プログラム選定
見える化
セキュリティ専門家集団
マルウェア・エクスプロイト解析する
人
インシデントを調査する人
脆弱性を検査する人
フォレンジック
アナリスト
ペネトレーション
テスター
インシデントに対応する人
システム・ネットワークを守る人
インシデント
ハンドラー
ネットワーク
アナリスト
セキュリティ対策を管理・提言する
人
マルウェア
アナリスト
侵⼊したマルウェアや使われたエ
クスプロイトを安全に解析し、攻
撃⼿法の解明や対策⼿法の考案を
⾏う。またシステム・ネットワー
ク上に残された痕跡から未知のマ
ルウェアの検出も⾏える⼈物
インシデント時に素早く対応し、
システム・ネットワーク運⽤者お
よび管理者と連携して、対策を⾏
い安全に復旧を⾏える⼈物
インシデント時にシステム・ネッ
トワーク上の証拠を発⾒、適切に
証拠保全する⼈物
システム・ネットワークの運⽤、
管理を⾏う。インシデント時の初
期対応も⾏える⼈物
Copyright(C) 2015 NRI SecureTechnologies, Ltd. All rights reserved.
最新の攻撃⼿法を熟知し、対策⽅
法を提案する。必要に応じて、シ
ステム・ネットワークに脆弱性が
検査を計画し適切に⾏える⼈物
セキュリティ
マネージャー
セキュリティ対策を検討、提⾔す
る上で必要な基礎知識・スキルを
持ち、ビジネス戦略的観点から最
適なソリューションを経営層に提
⾔できる⼈物
18
範囲決定
スキル棚卸
フレームワーク化
研修プログラム選定
見える化
セキュリティキャリアコースマップ ユーザー企業向け
正しいセキュリティリテラシーを
身につける
経営層およびベンダーと話せる
知識を身につける
入門
ITセキュリティ部門
情報セキュリティインシデント
未然防止研修
ITシステム部門
基礎
社内のセキュリティ全般を
見渡せるようになる
応用
管理者のため
の情報セキュ
リティ基礎
管理者
業務で必要なセキュリティ能力を
身に付ける
専門
SSCP
CISSP
IT
+
セキュリティ基礎
インシデント
対応
Web
アプリケーシ
ョンセキュリ
ティ
TEAM
Professor
SEC401
一般社員
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19
範囲決定
スキル棚卸
フレームワーク化
研修プログラム選定
見える化
セキュリティキャリアコースマップ ITベンダー企業向け
正しいセキュリティリテラシーを
身につける
自身の分野に必要な
セキュリティ基礎能力を身につける
入門
高度なトレーニングにより
本格的なセキュリティ能力を身につける
基礎
チームのリーダーとして
必要なセキュリティ能力を身につける
応用
専門
コンサルタント
システムエンジニアのための
情報セキュリティ基礎
ITスペシャリスト
情報セキュリティインシデント
未然防止研修
プロジェクト
マネジメント
SSCP
CISSP
インシデント対応
IT
+
セキュリティ基礎
アプリケーション
スペシャリスト
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TEAM
Professor
Webアプリケーショ
ンセキュリティ
SEC504
SEC401
セキュ
アJava
プログラ
ミング
DEV522
20
範囲決定
スキル棚卸
フレームワーク化
研修プログラム選定
見える化
セキュリティキャリアコースマップ セキュリティ担当者向け
専門分野を学ぶための
基礎知識を身につける
専門分野の基礎スキルを
体系的に身につける
入門
専門分野の標準スキルを
体系的に身につける
基礎
専門分野の高度スキルを
体系的に身につける
応用
専門
フォレンジック
アナリスト
FOR572
フォレンジッ
ク1-DAY
FOR408
FOR508
FOR526
マルウェア
アナリスト
FOR610
Web
ペネトレーション
テスター
インシデント
ハンドラー
ネットワーク
アナリスト
IT
+
セキュリティ
基礎
2-DAY
アプリケーショ
ンセキュリティ
1-DAY
SEC504
SEC542
SEC660
SEC642
SEC502
SEC503
SEC511
SEC401
SEC560
インシデント
対応
1-DAY
セキュリティ
マネージャー
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CISSP
21
範囲決定
スキル棚卸
フレームワーク化
研修プログラム選定
見える化
研修プログラム選定の6つのポイント
1.
2.
3.
業務に適合した内容であること
体系⽴った内容であること
実践的な内容であること
4.
5.
6.
復習可能な教材があること
定評、実績あるトレーニングであること
⾝につけた能⼒を評価・測定できること
NRIセキュアテクノロジーズの研修プログラムの場合
トレーニング
Point 1
Point 2
Point 3
Point 4
Point 5
Point 6
70以上の
コース
攻撃手法
防御手法
の流れで設計
PC演習
現実的なシナリオ
1500ページ以上
の教材。ツール
キット、仮想マシ
ンの提供
40万人以上
2万5千人/年
グローバル資格
GIAC
全分野網羅
10ドメインの
知識体系
ビジネス思考
600ページ以上の
教材
9万4千人以上の
CISSP
グローバル資格
CISSP
65以上の
コース
OWASP
PCI DSS
Microsoft SDL
NIST
コードサンプル
脆弱性検出デモ
繰り返し学習可
能なeラーニング
20万人以上の
利用者
確認テストあり
修了試験あり
全業務に
共通の基礎
セキュリティ
エッセンス
PC演習
詳細な教材
演習データ配布
GIACやCISSPに
つながる
なし
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22
範囲決定
スキル棚卸
フレームワーク化
研修プログラム選定
見える化
KSA(知識、スキル、能力)の「見える化」
 知識、スキル、能力の「見える化」には、資格の活用が有効。
 セキュリティのエキスパートがいない組織では、セキュリティの知識、スキル、能力が評
価できない
 本人のやる気向上
 業務アサインの納得感
資格による
スキルの可視化
高度情報セキュリティ人財
セキュリティ実践
セキュリティ人財
ネットワーク・セキュリティ応用知識
ネットワーク・セキュリティ基礎知識
IT人材
基盤的スキル
ヒューマンスキル・常識的なITスキル
※ヒューマンスキル(コミュニケーション・プレゼン・ドキュメント作成能力など)
Copyright(C) 2015 NRI SecureTechnologies, Ltd. All rights reserved.
23
範囲決定
スキル棚卸
フレームワーク化
研修プログラム選定
見える化
資格のレベルマップ(国内資格)
資格名
レベル
独立行政法人
情報処理推進機構(IPA)
High
情報セキュリティスペシャリスト
システム監査技術者
特定非営利法人
日本セキュリティ監査協会
(JASA)
公認システム監査人
(CSA)
特定非営利法人
日本システム監査人協会(SAAJ)
応用情報技術者
基本情報技術者
独立行政法人
情報処理推進機構(IPA)
特定非営利法人
日本セキュリティ監査協会
(JASA)
特定非営利法人
日本システム監査人協会(SAAJ) システム監査人補
Middle
日本規格協会(JRCA)
SEA/J
Entry
ISMS審査員補
CSBM
CSPM of Technical
CSBM of Management
独立行政法人
情報処理推進機構(IPA)
ITパスポート
ネットワーク情報セキュリティマネージャー推進協議会
Copyright(C) 2015 NRI SecureTechnologies, Ltd. All rights reserved.
公認情報セキュリティ主任監査人
ネットワーク
情報セキュリティ
マネージャー推進協議会
特定非営利法人
日本セキュリティ監査協会(JASA)
公認情報セキュリティ監査人
情報セキュリティ監査人補
ネットワークセキュリティ実践資格
サーバセキュリティ実践資格
不正アクセス監視実践資格
セキュリティポリシー実践資格
セキュリティ監査実践資格
情報セキュリティ監査アソシエイト
ネットワークセキュリティ基礎資格
出所:各種情報ソースよりNRIセキュアテクノロジーズ作成
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範囲決定
スキル棚卸
フレームワーク化
研修プログラム選定
見える化
資格のレベルマップ(グローバル資格)
資格名
レベル
Expert
Advanced
SANS
GCFA(FOR508)
SANS
GREM (FOR610)
GCED(SEC501)
GCWN(SEC505)
GAWN(SEC617)
GCFW(SEC502)
GCUX(SEC506)
GXPN(SEC660)
GSLC(MGT512)
GCPM(MGT525)
GCIA(SEC503) GCIH(SEC504)
GWAPT(SEC542)
GPEN(SEC560)
GSNA(AUD507)
GWEB(DEV5522
High
Middle
(ISC)2
CISSP
CompTIA
ISACA
Security+
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GSSP-JAVA(DEV541)
CISA
CISM
(ISC)2
SANS
SSCP
JGISP
GSEC(SEC401)
GCFE (FOR408)
GSSP-.NET(DEV5544)
Certification Partner
Certification Partner
CIW Web Security Professional
CIW Web Security Specialist
CIW Web Security Associate
出所:各種情報ソースよりNRIセキュアテクノロジーズ作成
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【参考】 米国防総省の推奨認定資格
Level I
Level II
Level III
Information
Assurance
Technical
A+CE
Network+CE
SSCP
CCNA-Security
GSEC
Security+CE
SSCP
CCNA-Security
CISA
CISSP
CASP
Information
Assurance
Management
CAP
GSLC
Security+CE
CAP
GSLC
CISM
GSLC
CISM
CISSP
Information
Assurance
System Architect
and Engineer
CISSP
CASP
CSSLP
CISSP
CASP
CSSLP
Computer
Network
Defense Service
Provider
Analyst
GCIA
CEH
GCIH
Infrastructure
Support
SSCP
CEH
CISSP
CASP
Incident
Responder
GCIH GCFA
CSIH
CEH
GCIH
GCED
CISSP-ISSEP
CISSP-ISSAP
Auditor
CISA
GSNA
CEH
Manager
CISSP-ISSMP
CISM
出所) 「DoD 8570 Policies and References」よりNRIセキュアテクノロジーズ作成
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参考となる資料

SANS / GIAC
http://www.sans.org/
http://www.giac.org/

(ISC)2
https://www.isc2.org/japan/cissp_about.html
2013年(ISC)2グローバル情報セキュリティワークフォーススタディ
https://www.isc2cares.org/uploadedFiles/wwwisc2caresorg/Content/2013-ISC2-Global-InformationSecurity-Workforce-Study.pdf

ISEPA 情報セキュリティ教育事業者連絡会
情報セキュリティ⼈財アーキテクチャガイドブック
http://www.jnsa.org/isepa/images/outputs/jinzai_arch_2009.pdf

経済産業省
情報セキュリティ⼈材の育成指標等の策定事業 情報セキュリティ⼈材のモデルキャリア
http://www.meti.go.jp/meti_lib/report/2013fy/E002940.pdf

NIST(⽶国 国⽴標準技術研究所)
National Initiative for Cybersecurity Education
http://csrc.nist.gov/nice/framework/

DoD(⽶国 国防総省)
DoD 8570 Information Assurance Workforce Improvement Program
http://iase.disa.mil/iawip/Pages/index.aspx
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