質問者 湊 喜一

平成 27 年第 411 回信濃町議会定例会 6 月会議会議録(3 日目)
(平成 27 年 6 月 9 日
●議長(小林幸雄)
会議を再開いたします。通告の 11
午後 3 時 45 分)
湊喜一議員。
1.新電力を利用して、義務的経費を削減できることについて
2.消防団活動協力事業所への優遇措置について
なお、湊議員より資料配布を求められまして、許可をいたしました。既に
配布してございますので、お願いいたします。
それでは議席番号 12 番・湊喜一議員。
◆12 番(湊 喜一) 議席番号 12 番・湊喜一です。通告に従いまして、質問
をさせていただきます。
まず最初に、新電力を利用して義務的経費を削減できることについて、で
ありますが、まず最初にお聞きしたい部分なんですが、町の公共施設の電気
の契約はどのようになっているのか。一般競争入札なのか、随意契約なのか、
その辺をお聞きしたいのですが、その前に、その理由ですね、電力の小売り
の自由化ということを、国が進めておりますので、それを紹介させていただ
きます。
2000 年までは、電気事業法により参入規制により、地域の電力会社が地域
独占を容認されておりました。経済産業省は、2000 年から電力小売市場の段
階的な自由化の拡大を推し進め、2004 年、2005 年と段階的に規制緩和。現在
は、原則、契約電力 50 キロワット以上の高圧電力契約の需要家が対象となっ
ており、規制緩和の結果、今まで地域の電力会社からしか買えなかった電気
が、特定規模電気事業者、要するに新電力と言われる、そういう別の事業者
からの購買が可能になっております。
そこで、先ほど聞きました町の公共施設の電気の契約ですね。これはどう
いう形になっているのか、お答えいただきたいと思います。
●議長(小林幸雄)
横川町長。
■町長(横川正知) 湊議員さんにお答えをさせていただきます。町の電気の
契約方式でございますが、今までは随意契約として、取り交わしていただい
てございます。以上でございます。
●議長(小林幸雄)
湊議員。
◆12 番(湊 喜一) はい。この自由化という事に関して、できるにもかかわ
らず、随意契約をされていたと。この新電力、国の規制緩和を町として認識
されていなかったことであろうと思っております。
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平成 27 年第 411 回信濃町議会定例会 6 月会議会議録(3 日目)
なので、新電力と契約できるんだというので、今日資料配布させていただ
いたんですが、その秘密ですね。2 ページ。今日お渡し、資料配布させてい
ただきましたのは、この新電力の会社のパンフレットでございます。決して
このメーカーを云々という部分はありませんので、説明資料として出させて
いただきました。
2 ページ目の上の段、電力の自由化とは、2000 年に自由化が、規制緩和が
されました。これ「特別高圧」と書いておりますが、契約電力 500 キロワッ
ト以上の、電圧が非常に高い、何万ボルトとかいう契約であります。その次
に 2004 年・2005 年に自由化になったのが、中層ビル、スーパー等にある高
圧電力、これは 50 キロワット以上の電力、電圧が 6000 ボルトの電圧であり
ます。そして、まだ一般家庭、小規模商店等に対しては、まだ自由化はされ
ておりません。実は来年、規制緩和で自由化になる、皆様方の家庭の電気も
来年から自由に電気会社が選べるようになります。なかなかイメージはわか
ないと思うんですけれども、その次の 2 ページの下の段の「電力供給のしく
み」を見ていただければ分かると思うんですけれども、一番左上に「新電力」
とあります。これ、自家発電設備を持っている新しい電力会社が、この自由
化により、できております。その他家庭で、家庭、太陽光発電とか風力発電、
小さな電力業者が作っているそれを送電線に送っている。この電力会社の送
電網というのが、コントロールをして、今まで従来あった大手の電力会社の
電気と混ぜて送って、我々一般家庭、もしくはその工場、公共施設等に送ら
れているわけです。ですからこの、どこを選んでも良いというシステムは、
今までの送電線はそのままであります。この例が良く分かる例が、旧電電公
社。電話回線はそのままで、新しい電話会社と契約することができるように
なった、規制緩和ですね。今も携帯電話になって、各社参入しておりますけ
れども、そこで競争が起こりまして、電話料金は一気に値下がりをしだしま
した。これ、規制緩和で電話料金が安くなっていった一つの表れだと思いま
す。これと同じシステムが、聖域であると言われていた電気の世界にも押し
寄せております。
そこで、公共施設を見せていただきました。この新電力に対応できる 50 キ
ロワット以上の町の施設、実は 14 か所もあります。いちいち挙げていると大
変なので、この 14 か所のうち、この電力会社等に調べさせていただきまして、
町でこの新電力によって契約をすることによって価格を下げることができる
施設、14 施設のうち、私が調査できた部分の、14 施設のうち 12 施設の電気
の使用量を調べることができまして、その 12 施設のうち 7 施設が、この新電
力と契約することによって安くなると思われる施設であります。概ね、この
12 施設の 26 年度実績の電気料金、年間で 2000 万円あります。この新電力の
会社に問い合わせをいたしまして、概算、試算ですね、大体このくらいなら
確実に安くできるというのが 5 パーセント。2000 万円の 5 パーセントという
と、年間 100 万。年間 100 万、経費を削減できる。
この電気料金の仕組みなんですけれども、電気料金には基本料金と、従量・
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使用した電気料金と、二種類、二階立てになっております。この使用料、従
量というのは、新電力になっても変わらない、そんなには変わらない、削減
できない。この基本料金を、下げることができる。これは、電力会社という
のは、総括原価方式という方式で積算をしております。総括原価方式、職員
の方には分かっていただけると思うんですけれども、掛かった経費、会社の
経費全部に対して、それに利益を上乗せしたものが電気代になってくる。そ
れが基本料金になってくるわけです。だから基本料金は高い。新しい会社は、
この総括原価方式というのを採っていないですから、企業努力によっていく
らでも安くできる。その辺の差が、この 5 パーセント以上安くできる秘密の
部分ですね。
そういうところを今回紹介させていただいて、町として今後、こういう方
式を取り入れて、実は、来月からでもできる話であります、そういう方向に
向かって、契約方式を変更される意思があるのかどうか。お聞きしたいと思
います。
●議長(小林幸雄)
横川町長。
■町長(横川正知) はい。湊議員さんからは、資料も含めて、大変分かりや
すいご質問をいただきまして、ありがとうございます。
電力の自由化という言葉そのものについては、私もそのことだけは承知は
していたんですが、中身についてまで、具体的に理解していなかった状況で
ございます。要は、安定した電力が供給されて、そして電気料金もいわゆる
安くなるのだと、こういうことだとすれば、これは今の社会の中で、取り入
れないほうがおかしいだろうというような考えを、ちょっと今、持たせてい
ただきました。
今、現行契約をしている部分とのかかわりもあろうかと思います。その辺
も含めて、今のご提案については前向きに、可能ならできるだけ早くという
ことで、対応させていただくようなことを、また進めていきたいというふう
に思います。
細かな部分については、総務課長の方から答えさせていただきます。
●議長(小林幸雄)
高橋総務課長。
■総務課長(高橋博司) はい。湊議員様には、このご質問に当たりましても、
いろいろ情報をいただきまして、制度的なものについて、こちらのほうでも
把握させていただいたところでございます。
そういう中で、平成 17 年から、高圧契約については自由化していたという
ことでございますが、今まで随意契約ということで、従来の電気会社と契約
をしておりまして、これにつきましては、先ほど町長が申し上げましたとお
り、早急に導入に向けて検討してまいりたいと思います。
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●議長(小林幸雄)
湊議員。
◆12 番(湊 喜一) 近隣自治体の話は嫌いだという話もありましたけれども、
私は大好きであります。橋崎議員と同じであります。
この近隣自治体で一番最初に、ここの近隣で真っ先に手を挙げて経費を削
減したのは、お隣の飯山市であります。かなりの金額を削減できたと聞いて
おります。これは飯山市の職員が一早く、この規制緩和を、このニュースを
察知しまして、早々と契約をしたそうであります。それと、須坂市も導入し
ております。須坂市は 300 万円くらいの削減ができたと聞いております。長
野県ではその他に、木曽町かな、が、これを導入して取り入れております。
残念ながら長野県は、一般競争入札にしたんですが、応札がなかったとい
うことで地域の電力会社と契約という形になります。その分そういうところ
でリスクがあるのが、現在、地域の電力会社は「継続電力割引」という形で
2 パーセント削減しております。その 2 パーセントが消える、そうすると今
の電気代から更に上がってしまうと。その辺のリスクがあるんですけれども、
できる限りこの新電力も、大手の新電力を利用していただくことを、私はお
勧めをさせていただきます。
一番の大手は、ガス会社が経営している、大手のガス会社ですね、が、発
電をやっております。まさに先ほどお渡しさせていただいた契約電力会社の
パンフレットが、そこの 5 ページ、全国にこれだけの発電施設を持っており
ます。ガスを売る分、余った分を全部発電に回している、しかも天然ガスで
発電をすると、非常にクリーンな、CO2 の少ない発電ができていると。地球
温暖化防止にも寄与できる電気でありますので、是非ともこういう形で CO2
削減にも協力できるという部分ありますので、早急に進めていただきたいと
思います。
今、早急に進めていただくという答弁をいただきましたので、あまりそれ
以上説明はしないつもりですけれども、是非とも一つお断りしておきますけ
れども、今ある送電線を替えるわけじゃないです。メーターも、電力メータ
ーも取り替えはありません。検針業務も、今の電力会社がそのまま来ます。
要するに、請求が来るところが替わるだけ、そのシステムが替わるだけであ
りますので、何らそれに対する工事が必要ありません。
それと、役場庁舎は、この新電力に切り替えることによって削減できる施
設の一つなんですけれども、今、役場はデマンドを使って、最大使用電力を
抑制しておりますよね。それもそのまま使って、電力を抑えるという部分も
そのまま使えますので、なぜ今までこれに取り組んでこなかったかと、私も
気が付かなかった部分もあります。こういう電気に関しては非常に詳しいつ
もりだったのですけれども、中身をよく精査していなかった部分があって、
そんなには削減できないだろうと思っていたもので、いざ調べてみると非常
に削減ができるということが分かりまして、今回の一般質問をさせていただ
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きました。
これに関して、再度、町長、これ早急に取り組んでいただくということを、
ちょっと再度確認させていただきたいのですが、よろしいですか。
●議長(小林幸雄)
横川町長。
■町長(横川正知) 先ほども言いましたように、安定した電気供給をいただ
けるということでありまして、だとすると安い方が良いわけであって、現行
の、先ほど言いましたように、現行の契約内容もちょっと確認をさせていた
だきながら、早急に対応できる時点で早急に対応するということでございま
す。
●議長(小林幸雄)
湊議員。
◆12 番(湊 喜一) 早急に対応をお願いしたいと思います。
今日はなるべく早く一般質問を切り上げようと思っておりますので、次の
質問に移りたいと思います。
2 番目の、消防団活動協力事業所への優遇措置についてでありますが、去
年の 12 月議会で質問した続きであります。この時に、消防団に女性分団を創
設していただきたいということをお願いした部分で、さっそく女性隊という
組織ができて、この出初式でお披露目をしていただきました。既に行政が動
いていたということもあるのでしょうけれども、更にこの消防団の増員とい
うのかな、そういうのに寄与していただきたいと、そういうシステムだと思
いますので、更にその周知というのかな、告知、女性消防団員は現場に出な
くても、予防消防に特化するような形で、しっかり宣伝もしていただきたい
と思っております。
で、この消防団協力企業への優遇措置というのが、長野県にあります。こ
の平成 27 年の 4 月、この 4 月ですね、これに更に拡充されて変更されました。
この内容、町もご存じだと思います。その減免申請、申請ですから、減免を
申請された町内の企業あるのかどうか。近隣の自治体では、これが結構進ん
で、消防団員が微増ですけれども増えたという話も聞いております。
今後、町としての、この進め方ですね、これを周知して企業からの消防団
員の増加、少しでも増えていくのを望むわけですけれども、その辺のところ、
どういうふうに進めて取り組んでいかれるのか、ちょっとお聞きしたいと思
います。
●議長(小林幸雄)
高橋総務課長。
■総務課長(高橋博司) はい。以前もご質問いただいた関係でございまして、
町の方としましても、広報等でも制度創設時にはお知らせをしてきたところ
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でございますが、ホームページ等にも掲載をさせていただく中で、また県の
ホームページにもリンクを張らせていただく中で、お知らせを図っていると
ころでございます。
●議長(小林幸雄)
湊議員。
◆12 番(湊
町内に当該企業があるかどうか、ちょっと。
喜一)
●議長(小林幸雄)
高橋総務課長。
■総務課長(高橋博司) はい。事業税等の優遇措置の対象となる事業所でご
ざいますが、県に確認をさせていただいたところ、町内の事業所は 1 社とい
うことでございます。
●議長(小林幸雄)
湊議員。
◆12 番(湊 喜一) はい。1 社あったという、信濃町にはないんじゃないか
なと思っていたんですけれども。結構、3000 万円以下の法人では 2 名以上の
団員を出さないと優遇措置を取れない、3000 万円を超える法人では 3 名以上、
というようなハードルはあるんですけれども、それ以外にも、建築関係、物
件の買入の競争入札の参加資格で優遇があるという、そういうシステムもあ
るようであります。
これを更に町内周知していただいて、消防団員の増加に励んでいただきた
いんですけれども、その、県のホームページの中に「消防団協力事業所」と
いう、こういう、何て言うのかな、看板というのかな、是非とも町内の方々
も、この消防団員に協力している事業所という看板を目立つように貼ってい
ただいて、もし物件の買入等の競争入札の参加資格が優遇されるということ
になれば、そういうお店にこういうものが貼ってあれば、できる限りそこで
買うというような、そういうシステムを取りたいとも思っておりますので、
この辺のところの周知徹底というのができるものかどうか、システム的に。
その辺、ちょっとお聞きしたいと思っております。
●議長(小林幸雄)
高橋総務課長。
■総務課長(高橋博司) はい。対象となる事業所につきましては、今議員の
方からお話がありましたとおり、見た目では判断できない要件等がございま
すので、個別への働きかけ等は行ってございませんけれども、その消防団活
動協力事業所への関係につきましては、また折に触れまして周知を図ってま
いりたいと思います。
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●議長(小林幸雄)
湊議員。
◆12 番(湊 喜一) これ特に、建築工事の関係の優遇措置もあります。建築
工事等入札参加資格における優遇という部分もありますので、長野県の工事
ですけれども、町もこれに準じて、こういうような形を取られる方向はない
かどうか、ちょっとお聞きしておきたいと思います。
●議長(小林幸雄)
横川町長。
■町長(横川正知) これ私が答えて良いのかな。基本的には、県の総合評点
と言いますか、数字も参考にしてやっておりますから、県の入札参加の総合
評価と言いますか、その点で加点されているということになれば、そういう
ことが、またこちらの町の方にも影響をしているということで、改めて町が、
その上に更に加点をして評価を上げると言いますか、評点数を上げるという
ようなことまではやらなくても良いのではないかというふうに思います。
●議長(小林幸雄)
湊議員。
◆12 番(湊 喜一) はい。その県の、何て言うのかな、これ総合評価落札方
式というやつですよね。これに地域貢献という、社会貢献ですね、社会貢献
という項目で 1 点の加点があるという、優遇措置ですよね。これは、聞くと
ころによるとかなり大きい、1 点というのは大きいという話を、ちょっと聞
いたんですが、そうでもないんじゃないかと、その辺のところ、私も専門家
ではないのでよく分からないんですけれども。
是非とも、こういうことを広く広めていただいて、消防団減少、少なくな
った少なくなったではなくて、こういうのがあるということを是非とも広報
だけじゃなくて、いろいろな機会で、特に、この商工観光課あたり、こうい
う企業と接する機会が多いと思うのですけれども、こういうことを文章とか
そんなんじゃなしに、要するに口コミで広がっていくということは必要かも
わからないんですけれども、こういうことができるかどうか、ちょっとお聞
きしておきたいと思います。
●議長(小林幸雄)
伊藤産業観光課長。
■産業観光課長(伊藤 均) 企業の皆さんにご紹介というような、啓蒙活動
はできると思っておりますので、今後また企業の皆さんにやっていきたいと
思っております。
●議長(小林幸雄)
湊議員。
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◆12 番(湊 喜一) はい。是非ともそういう部分をお願いしたいと思います。
信濃町は女性隊というのを作っておりますので、必ずしも男性とは限りませ
んので、そういうところで、しっかり消防団を集めていただければ、消防団
活動も活発になって、消防団というのは、地域防災の要であると認識してお
りますので、町としてしっかり取り組んでいっていただきたいと思います。
かなり時間を残させていただきましたけれども、これで私の一般質問を
終わりたいと思います。どうもありがとうございました。
●議長(小林幸雄) 以上で、湊喜一議員の一般質問を終わります。
本日の日程はすべて終了いたしました。
お諮りいたします。委員会審査のため、明日 6 月 10 日から 6 月 18 日まで
の 9 日間を休会といたしたいと思います。これにご異議ございませんか。
(なしの声あり)
ご異議なしと認めます。
よって、6 月 10 日から 6 月 18 日までの 9 日間を休会とすることに決定い
たしました。
なお、6 月 16 日火曜日の全員協議会は午前 10 時から、また 6 月 19 日の本
会議は午前 10 時から、それぞれ開会になります。時間までにご出席ください。
本日はこれで散会といたします。ご苦労様でした。
(午後 4 時 12 分)
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