ユビキタス健康管理システムの開発 『①測って』『②処理して』『③飛ばす』 山形大学大学院理工学研究科応用生命システム工学専攻 横山 道央 ユビキタス 健康管理システム 「健康」と「環境」をテーマに、 「いつでも・どこでも・いつまでも、 安全・安心」をモットーとした システム開発を目指しています。 ①測る~LED光電脈波計測 LEDを用いた光電脈波から ・脈拍、 ・酸素飽和度、 ・血管堅さ(AI値、PWV)、 ・呼吸数、 などを計測するコンパクトな 多機能センサモジュールの 実現を目指しています。 ②処理する~低消費電力ICチップ ディジタル 論理回路 ICパターン拡大図 ICチップ 低消費電力集積回路(IC)設計:VDECを利用 して大学でも自分で設計したICの試作ができま す。 脈拍カウンタICを新しい断熱的論理回路 を用いて低消費電力化設計すると共に「健康」 以外の「環境」テーマでは、水中スピーカ用D級 アンプ設計や照明回路等の低消費 電力化設計にも取り組んでいます。 (VLSI Design Education Center) ③飛ばす~高周波無線通信 Smith Chart Via Microstrip - line マイクロストリップ線路基板 Ground plane アンプ設計・インピー ダンス整合設計 Substrate 平面アンテナ・ フィルタ設計 無線通信部における高周波(~GHz帯)高効率 アンプ設計、インピーダンス整合設計、平面アン テナ及びフィルタ設計と試作評価を行っています。 また、ますます高速化していく信号を高品質で 伝送する実装基板線路パターンの研究も行って います。 産学連携『ものづくり』教育・研究 ④『ものづくり』現場での生産効率向上 多品種少量生産の実装ラインをもつサクサテクノ (株)生産技術部との連携において、品質改善・ 生産効率向上を図る為、生産現場にて検討課題 を直接精査しアドバイスした結果、大幅な不良率 低減・生産効率向上を達成しました。 ⑤センサモジュール開発を通した『ものづくり』教育 (株)シンフォディア・フィルとの共同研究開発により、 ユビキタス生体信号センサ無線モジュール開発において、 ・Platformが変わる毎、Windows等のOSが変わる毎、担当学生が 卒業する毎に、研究資産の再構築に時間がかかっていないか、 ・研究の主目的でないテクニカルな部分に時間を取られすぎていないか、 といった問題を解決しながら、学生に「自らの手で開発し動かす」、苦しく も楽しい「ものづくり」の感動を実践教育していきます。 研究室、学生向けセンサ開発キットについて センサ用途に向けた新規機能デバイスの物性特性評価をPCで簡単に行える環境 を提供。 また同時に、開発したセンサデバイスを、そのまま容易にPC、携帯電話などに組 み込みできるような開発環境も提供。 デバイス開発者は、システム開発に余分な時間を費やすこと無く、自身の材料デ バイス開発に専念でき、且つ短時間で各種製品への実装が可能となります ①H/W開発サポート センサデバイス周りの 回路や簡潔化に対する アドバイスの提供 ③センサ評価Tool開発サポート PCを使用した新規センサデバイスの 物性特性評価Toolの提供 DC IN Target センサ デバイス 検出 回路 DC3V 開発中 1.5V Windows7 用のセンサ関連 S/W開発環境 の提供 Start SW 8051コア MCU LCD PC(Windows7) RS232C Androidケイタイ 用のセンサ関連 S/W開発環境 の提供 UA RT ②F/W開発サポート センサ検知用の マイコンFirmware開発 環境の提供 ④S/W及びアプリ開発サポート PC、携帯電話などへの センサ組み込みに関するミドルウェア、 ドライバーなどの開発環境及び開発支援 を提供 小型無線端末 軽量OSを搭載 した 小型無線端末 S/W開発環境 の提供 センサ開発キット -今回の事例- まずは、研究や教育で困っている点から打ち合わせ開始。 新規センサデバイスの物性特性評価を行いたいが、研究室として効率良く、 研究成果を上げていくためには、どうしたら良いだろうか?また、生徒にものづくり、 開発の楽しみを伝える為には、どうしたら良いだろうか? 最初の打ち合わせは、ここから始まりました。 ①ハードウェアの開発サポート Q:長い時間をかけて部材購入して開発している が、動作するかわからない?効率を上げる ためには? A:お困りの部分を弊社が引き受け、本来考えな ければいけない、ものづくりの楽しさ、開発の 厳しさ、動いた時の喜びを段階で考えていく。 例①小型化や低消費電力は、どうしたら良いか? ②マイコン・ファームウェア開発サポート Q:研究、開発を効率良く行いたいが、開発環境 まで時間をかけたくない。 接続、マイコンのファームウェア(ベースと なる部分まで)どうにかならないだろうか? A: 先生方のお考えの中で、どこまでサポート してほしいか?まずは、打ち合わせで、 判断していきましょう。 ◎ベースとなるF/Wを弊社側から提案 弊社側で、小型で低消費電力のPlatformを いくつか提案し、最初の研究開発から ものづくりの意識を持ち、取り組んで頂く。 例②センサデバイスを繋げるところまで、学生に 経験させたいが、良い方法はないか? 弊社教育キットは、DIP部品も搭載できますので、セ ンサデバイスの周辺回路をユニバーサルに搭載可 能。(必要であれば弊社側からアドバイス可能) センサ開発キット -今回の事例- まずは、研究や教育で困っている点から打ち合わせ開始。 新規センサデバイスの物性特性評価を行いたいが、研究室として効率良く、 研究成果を上げていくためには、どうしたら良いだろうか?また、生徒にものづくり、 開発の楽しみを伝える為には、どうしたら良いだろうか? 最初の打ち合わせは、ここから始まりました。 ③センサ評価Tool開発サポート ④S/W及びアプリ開発サポート Q:デバイスの研究に力を入れたく、開発環境には 任せたい。 開発中 A:仕様や要件を打ち合わせし、弊社が提供可能 Windows7 用のセンサ関連 S/W開発環境の 提供可能 Windowsアプリケーションなど、要求に合 わせて、提供可能 PC(Windows7) Androidケイタイ 用のセンサ関連 S/W開発環境 の提供可能 軽いOSをのった 小型無線端末 S/W開発環境 の提供可能 小型無線端末 具体事例:デモにて是非体験してみて下さい 山形大学との共同研究:血流センサを使ったデモイメージ 無線モジュール 低消費電力、小型化(回路の簡潔化)を考慮し設計。 誰でも正確に血流信号が採れるよう実証実験を実施。 875nm 315MHz アンテナ 血流センサ 赤外LED フォトTR 無線 コント ローラ アンプ フィル タ 8051 コア MCU 指 LED 電流 制御 赤外LED 無線モジュール 指先血流 検出 指腹血流 検出 血流センサ のブロック 1.5V 指 フォトTR 1.5V 電池 この部分に指 をのせる 血流センサの信号を微弱無線で通信、パソコンや端末で容 易に見ることが可能 山形大学との共同研究 血流センサモジュール 8051 RF MCU 122,144,151,135... スタート RF 8051 MCU 122,144... USB PCとの接続で、教育キット としても使用可能 USBドングルでPCと の通信が可能
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