Ⅰ コンピュータの接続 Ⅱ クライアントのドメインへの追加 Ⅲ サーバの

§6
Ⅰ
Windows2000 サーバの運用・管理
コンピュータの接続
1
準備
2
ケーブル接続
Ⅱ
··························································
·················································
ローカルログオン
2
ネットワークの設定
3
システムの設定
4
ネットワークログオン
5
接続の確認
·············································
2
···········································
2
···············································
3
·········································
4
·····················································
5
サーバの設定 ~基本編~
1
サーバへのログオン
2
ユーザ管理
3
共有フォルダの活用
Ⅳ
1
クライアントのドメインへの追加
1
Ⅲ
1
···········································
6
···················································
6
··········································
11
サーバの設定 ~中級編~
1
組織単位(OU)
············································
15
2
グループポリシー
············································
15
3
移動プロファイル
············································
19
················································
20
Ⅴ
メールサーバの活用
1
サーバの設定
2
クライアントの設定
Ⅵ
··········································
21
················································
24
············································
25
··············································
27
············································
29
校内 Web サーバの活用
1
サーバの設定
2
電子掲示板の設置
3
アンケート調査
4
FTP クライアント
I コンピュータの接続
パソコン教室にある生徒用コンピュータを管理することを想定し、稼働中のサーバにクライアント PC
を接続します。
サーバの OS は Windows 2000 Server 、クライアントの OS は Windows XP professional です。サーバの
ネットワーク設定は既に完了しているものとします。
1 準備
クライアントコンピュータを接続する前に、サーバに登録してあるユーザ名と接続パスワードをあらか
じめ確認しておきます。特に、クライアントをドメインに追加するにはネットワーク管理者のユーザ名と
パスワードが必要になります。あわせて新規クライアントの IP アドレスも事前に割り振っておきます。
2 ケーブル接続
研修で使うネットワーク環境は、下図のようになります。クライアント−サーバ型の閉じたネットワーク
でインターネット等の外部への接続は行いません。
スイッチング HUB
演示用ディスプレイ
サーバ 192.168.0.1
クライアント1
クライアント 2
クライアント 3
クライアント 4
192.168.0.10
192.168.0.20
192.168.0.30
192.168.0.40
<演習1>
図のように、各PCとスイッチング HUB を LAN ケーブルで接続してください。
§6—1
II クライアントのドメインへの追加
1 ローカルログオン
ケーブル接続が完了したら、クライアント
の電源を入れます。
ドメインへの追加作業は、ローカルの管理
者権限を持つユーザでログオンします。
右図の画面で、ctrl と alt と del キーを同時
に押します。
ユーザ名とパスワードを入力します。
ここでは、ネットワークの設定が済んでい
ないので、ローカルの管理者名とパスワード
を入力します。
ログオン先は、「PC○○○(このコンピュ
ータ)」とします。
(○○○は、パソコン番号
で本体・ディスプレイのシールで確認しま
す。
)
• ユーザ名 ...... admin
• パスワード .... pwadmin
• ログオン先 .... PC○○○(このコンピュータ)
ログオン先を選択
作業しているコンピュータ本体で管理するユーザをローカルユーザ、サーバが管理しているネットワ
ークユーザをドメインユーザと呼びます。それぞれのユーザの中に管理者ユーザや一般ユーザがあり、
作業できる内容が異なります。通常、コンピュータ本体の設定変更を行う作業は、管理者ユーザでなけ
れば実行できません。
管理者ユーザは初期設定では「Administrator」となっています。「admin」は研修用に作成した管理者ユ
ーザです。
2 ネットワークの設定
スタートメニューから「コントロールパネ
ル」を開きます。
「ネットワーク接続」のアイコンをダブルク
リックします。
「ローカルエリア接続」アイコンを右クリッ
クしてショートカットメニューを開き、
「プロ
パティ」を選択します。
§6—2
「インターネットプロトコル(TCP/IP)」を選択した後、[プロパティ]ボタンをクリックして「インターネ
ットプロトコル(TCP/IP)のプロパティ」を開きます。右図のように設定した後、[OK]ボタンをクリック
します。
左の図にもどったら、[OK]ボタンをクリックします。
クライアントごとに変更する
IP アドレスの第 4 クォータ(図中では 10)は、クライアント同士でぶつからないように、異なる値にし
ます。ここでは、パソコン番号の順に 10、20、30、40 とします。
「デフォルトゲートウエイ」には、通常 LAN から外部へ接続するルータのアドレスを指定します。また、
代替 DNS サーバは、URL の名前解決をする DNS サーバの予備機になります。
研修では、いずれも存在しないので空欄にします。
3 システムの設定
「コントロールパネル」から「システム」のアイコンをクリックします。
「システムのプロパティ」で「コンピュータ名」タブを選択し、[変更]ボタンをクリックします。
「コンピュータ名の変更」の「次のメンバ」の欄で「ドメイン」を選択し、ドメイン名を入力した後、[詳細]
ボタンをクリックします。
• ドメイン ...... sowa.ed.jp
変更しない!
§6—3
「このコンピュータのプライマリ DNS サフィ
ックス」にも、同じドメインを入力し、[OK]をク
リックします。
上図に戻ったら、[OK]ボタンをクリックしま
す。
クライアント PC をドメインに追加させるに
は、ドメイン管理者のユーザ権限が必要になり
ます。
研修では、ローカルの管理者と同じになって
います。
• ユーザ名 ...... admin
• パスワード .... pwadmin
[OK]をクリックした後、サーバに登録するた
めにしばらく時間がかかります。
サーバの認証を受けると、右図が表示される
ので[OK]をクリックします。
前ページの「システムのプロパティ」に戻った
ら[OK]をクリックします。
画面のメッセージに従って再起動します
4 ネットワークログオン
再起動すると右図の画面に戻ります。
clrl+alt+del のキーを押して、ネットワー
クにログオンします。
<演習2>
各クライアント PC を sowa ドメインに追加
し、その後、サーバに登録されているネット
ワークユーザで sowa ドメインにログオンし
てください。サーバには、以下の4つのユー
ザが登録されています。
ユーザ名
user01
user02
user03
user04
パスワード
pwuser01
pwuser02
pwuser03
pwuser04
§6—4
5 接続の確認
サーバや他のクライアントとの接続確認を行います。
ここで使う ping コマンドは、ネットワークトラブルの
際によく使われるものです。
「スタート」メニューから、
「すべてのプログラム」、「アクセサリ」
とメニューを開き、「コマンドプロンプト」を起動し
ます。
プロンプトに対して、
ping 192.168.0.1 を入力し、
リターンキーを押すと図
のような画面になります。
※ 192.168.0.1 はサーバ
の IP アドレスです。
<演習3>
(1) ping コマンドでサーバと他のクライアント PC のアドレスを入力して、接続の確認をしてください。
(2) IP アドレスの代わりに URL(server.sowa.ed.jp など)を入力して、(1)と同様の結果が得られることを確
認してください。
(3) 架空の IP アドレスを入力して、表示されるメッセージを確認してください。
§6—5
III サーバの設定 ~基本編~
1 サーバへのログオン
サーバの電源を入れ、しばらくするとログオ
ン画面になるので、ctrl+alt+del キーで図の
画面を表示し、
以下の設定でログオンします。
• ユーザ名 ...... admin
• パスワード .... pwadmin
• ログオン先 .... SOWA
2 ユーザ管理
研修で使う Windows 2000 サーバでは、ユーザの管理は Active Directory 機能で行います。Active Directory
は、ドメインに登録されているユーザやグループ、コンピュータ名などのオブジェクト情報を管理するデ
ータベース機能で、ネットワークドメインにログオンしたユーザは、クライアント PC からも利用するこ
とができます。
Active Directory を設定するときは、スター
トメニューから図のようにメニューをたどり、
「Active Directory ユーザとコンピュータ」を
起動します。
コントロールパネルの「管理ツール」から
も起動可能です。
§6—6
① 新規ユーザの登録
「Active Directory ユーザとコンピ
ュータ」を開き、左の枠内にある
「Users」をクリックします。
ユーザの新規作成ボタンをクリッ
クします。
図の各項目を入力し、[次へ]ボタンを
クリックします。
パスワードを入力します。
入力したパスワードは、画面には表示
されないので、確認のため、2回入力し
ます。
[次へ]ボタンをクリックすると、新規
ユーザの設定内容が表示されます。
状況に応じて選択
確認して[完了]ボタンをクリックしま
す。
§6—7
② グループの登録とメンバの追加
共有フォルダやプリンタなどの資源の共有に、ユーザごとのアクセス制限をかけるとき、職員と児童・
生徒、学年や科、分掌などのグループを作り、グループ単位でアクセス制限の設定をすることができます。
あらかじめ想定されるグループを作成しておき、新規ユーザの登録時に分類しておけば、その後のユーザ
管理が楽になります。
「Active Directory ユーザとコンピ
ュータ」を開き、[グループの新規作
成]ボタンをクリックします。
グループ名を入力して[OK]ボタンをクリ
ックします。
「メンバ」タブをクリックし、[追加]ボタンをク
リックします。
グループに所属するユーザを選択し、
[追加]ボタンをクリックします。
続けて登録する場合は同じ操作を繰り
返し、最後に[OK]をクリックします。
§6—8
所属するメンバを確認して[OK]をクリックし
ます。
③ ユーザ情報の変更
「Active Directory ユーザとコンピュータ」で
ユーザ名またはグループ名をダブルクリックす
ると、プロパティウインドウが開き、ユーザ情
報を変更することができます。
ユーザ名を右クリックし、ショートカットメ
ニューから「プロパティ」を選択する方法もあり
ます。
④ パスワードの変更
ユーザがパスワードを忘れたときや、強制的にパスワードを変更させたいときに有効です。ユーザ名を
右クリックし、ショートカットメニューから「パスワードのリセット」を選択します。
§6—9
ユーザがクライアント PC からパスワード
を変更するときは、ログオンした状態で、ctrl
+alt+del キーを押して図の画面を表示しま
す。
「パスワードの変更」ボタンをクリックしま
す。
古いパスワードと新しいパスワードを2回
入力したあと、
[OK]ボタンをクリックします。
※サーバ側でユーザ自身によるパスワードの
変更が禁止されている場合は変更すること
はできません。
⑤ ユーザの削除
ユーザ名を右クリックし、ショートカットメニューから「削除」を選択します。
<演習4>
研修用に作成したユーザと
グループが「研修」という組織
単位(Ⅳで説明)の中に図の
ように登録されています。
(1) teachers と students のグループのメンバを確認してください。
(2)
(3)
ユーザ user05~user08 を作成し、user05 をグループ teachers のメンバに加えてください。パスワード
はユーザ名の前に pw を追加することとします。
グループ PTA を作成し、user06~08 をメンバに加えてください。
§6—10
3 共有フォルダの活用
① 共有フォルダの作成
サーバのDドライブの「public」フォルダ内に共有フォルダを作成します。
共有するフォルダを右クリックし、ショートカットメニューから「共有」を選択します。
共有名は、クライアント PC から見た共有フォルダの名前です。初期値はフォルダ名と同じになってい
ますが、変更も可能です。ドメイン内に WindowsMe 以前の OS があるときは、共有名は 12 文字以下に変
更します。また、共有名は半角アルファベットと数字で付けた方がトラブルが少ないです。
アクセスするユーザに制限をかけるときは「このフォルダを共有する」を選択し、「アクセス許可」ボタン
をクリックします。
共有名の最後に$をつけると隠しフォルダになり、クライアント PC から共有フォルダが見えなくな
ります。ただし、アクセス権があるユーザは、アドレスバーにアドレスを直接入力することでアクセス
することができます。
「名前」フレーム内にある「Everyone」を選択
して[削除]ボタンをクリックします。
次に、[追加]ボタンをクリックします。
§6—11
ユーザとグループの一覧が表示される
ので、クリックで選択して、[追加]ボタ
ンを押します。
複数選択する場合は繰り返します。
※ グループを選択した場合は、グルー
プのメンバ全員に同じアクセス権が
与えられます。
[OK]ボタンをクリックして前図に戻り
ます。
追加したばかりのユーザまたは、グループのアクセス権の初期値は、「読み取り」になっています。必要
に応じて「フルコントロール」または「変更」をチェックしてアクセス権を変更します。
各ユーザ、グループの「アクセス許可」の設定
が済んだら[OK]ボタンをクリックします。
共有設定がされたフォルダは、図のようなア
イコンに変わります。
クライアント PC に共有フォルダを作成す
るときは、ローカルの管理者でログオンしま
す。
操作手順は、サーバ上の作成するときと同
じです。アクセス権の設定では、図のように
サーバ上のアクティブディレクトリを検索し
て、ユーザやグループを選択することができ
ます。
「アクセス許可」の「フルコントロール」にあって「変更」にない権限は以下の3点です。これらは OS の
ヘルプから検索して確認することができます。
• サブフォルダとファイルの削除
• アクセス許可の変更
• 所有権の取得
§6—12
② 共有フォルダへのアクセス
クライアント PC に、目的の共有フォルダにアクセス権を持つユーザでログオンします。
「マイコンピュータ」を開き、ウィンドウ左側にある「マイネットワーク」をクリックし、以下の順にダブ
ルクリックして開きます。
「Microsoft Windows Network」→「sowa」→「Server」→「public」
アクセス権を確認するには、共有フォルダの中に、新規フォルダやテキストドキュメントなどを作成し
たり、削除したりしてみます。
§6—13
Windows2000 以降の共有フォルダへのアクセスは手順が多く煩雑になった感があります。共有フォル
ダへのアクセス手順を簡単化するには、以下の方法があります。
・ ネットワークドライブの追加
共有フォルダをドライブとして定義し、Z:などのドライブ番号
を割りあてます。ツールメニューから作成できます。
・ ネットワークプレースの追加
ネットワークタスク(前ページの図を参照)の「ネットワークプ
レースを追加する」で「マイネットワーク」の中に作成します。
・ ショートカットを作成
共有フォルダを開いたら図のようにアドレスバーのアイコンを、
デスクトップにドラッグしてショートカットを作成します。
③ 共有フォルダの一元管理
共有フォルダの一元管理を行うときは以下の
手順でできます。
[スタート] → [プログラム] → [管理ツール]
→ [コンピュータの管理] → [共有フォルダ]
→ [共有]
<演習5>
(1) サーバの D ドライブ public フォルダ内に、
user01folder~user04folder を作成し、
それぞれ user01~user04
だけがアクセスできるようにアクセス権を設定してください。
(2)
サーバの D ドライブ public フォルダ内に PTA フォルダを作成し、teachers グループと PTA グループ
にフルコントロールのアクセス権を設定してください。
(3)
サーバの D ドライブ public フォルダ内に testfolder を作成し、teachers グループにフルコントロール、
students グループに読み取り専用のアクセス権を設定してください。
(4)
クライアント PC に user01~user08 のいずれかでログオンし、(1)~(3)で設定したアクセス権の確認を
してください。
§6—14
IV サーバの設定 ~中級編~
1 組織単位(OU)
組織単位は、ファイルをフォルダに整理して保管するように、ユーザやグループを分類・整理するため
の機能です。
グループと異なる点を以下に示します。
• 組織単位の中に組織単位を作り、階層構造を形成することができる。
• 共有のアクセス権の設定にグループを指定することはできるが、組織単位を指定することはできない。
組織単位は「Active Directory ユーザとコンピュータ」を開き、「操作」メニューから図のように選択し、「名
前」を付けて作成します。
既存のユーザを組織単位に格納したいときは、ユーザ名を右クリックし、ショートカットメニューから
「移動」を選びます。
2 グループポリシー
ユーザの作業できる内容に細かく制限をかけたい場合に、グループポリシーを設定します。
学校においては、生徒実習用のパソコンの作業環境を一定に保つためにグループポリシーを設定するこ
とで、
・ デスクトップの壁紙が変更された
・ アプリケーションがゴミ箱に捨てられた
などのトラブルを防ぐことが可能になります。
グループポリシーは、サイト、ドメイン、組織単位ごとに設定する
ことができます。ここでは、組織単位への設定をおこないます。
グループポリシーを設定したい組織単位のアイコンを右クリックし、
ショートカットメニューから「プロパティ」を選択します。
§6—15
[新規]ボタンをクリックし、新しいポリシ
ーを作成し、名前を付けます。
[編集]ボタンをクリックして「グループポ
リシー」の編集ウインドウを開きます。
ユーザの作業内容を制限するには、
「ユ
ーザの構成」以下の内容を設定します。
設定項目は多岐に渡るため、ここでは
2つの例を示します。
例1)Cドライブを隠す
左側のフレーム内で「ユーザの構成」→「管理用テンプレート」→「Windows コンポーネント」→「エクスプ
ローラ」の順にフォルダを開き、「指定したドライブを[マイコンピュータ]内で非表示にする」をダブルクリ
ックします。
§6—16
「ポリシー」タブを選択し「有効」をクリックす
ると、
「次の組み合わせの中から1つ選んでくだ
さい」の欄が表示されるので、「Cドライブのみ
を制限する」を選択します。
[OK]をクリックします。
例2)マイドキュメントフォルダを共有フォルダに置く
サーバの D ドライブに「documents」共有フォルダを作成し、その中にクライアントにログオンしたユー
ザの「マイドキュメント」フォルダを置くことで、ユーザのデータがサーバに集約しやすくなります。
左側のフレーム内で
「ユーザの構成」
「Windows の設定」
「フォルダリダイレクト」
の順にフォルダを開き、
「マイドキュメント」のアイコンを右クリック
して、ショートカットメニューから「プロパテ
ィ」を選択します。
「設定」の欄を「基本−全員のフォルダを同じ場
所にリダイレクトする」に変更し、「対象のフォ
ルダの場所」の欄にクライアントから見た共有
フォルダの場所を入力します。
この例では、次のように入力しています。
\\server\documents\%username%\mydocuments
※ %username%は、ログオンのした際に自動的
にユーザ名に置き換わります。documents 共
有フォルダにこの名前のフォルダがないと
きは、自動的に作成されます。
§6—17
「設定」タブをクリックし、
「ユーザにマイドキ
ュメントに対して排他的な権限を与える」のチ
ェックをはずし、[OK]をクリックします。
※ このチェックが入っているとネットワーク
の管理者でもフォルダの中身を見ることが
できなくなります。生徒実習用のグループポ
リシーでははずしておいた方がよいでしょ
う。
グループポリシーの編集結果を確認するには、
設定した組織単位の中に新規ユーザを作成(ま
たは既存ユーザを移動)し、そのユーザ名でク
ライアントにログオンします。
<演習6>
(1) 組織単位「生徒」の中に stu01~stu04 の新規ユーザを作成し、それらのユーザ名でクライアント PC にロ
グオンしたときにどのような制限を受けているかを確認してください。
(2) 組織単位「研修」の中に「ユーザ1」~「ユーザ4」の組織単位を作成し、
デスクトップの壁紙が変更されな
いように、それぞれに新規のグループポリシーを作成してください。
(3) user01~user04 を「ユーザ1」~「ユーザ4」に移動した後、クライアント PC に user01~user04 でログオ
ンして壁紙の変更ができないことを確かめてください。
グループポリシーによるクライアントの制限は、Windows95 や 98 などの OS には完全に対応できま
せん。このような OS で同様の環境を実現するには、システムポリシーとフリーソフトウエアを組み
合わせる必要があります。
インターネット上の参考となる Web ページやツールの入手先の URL を紹介します。
・ Windows98 クライアントの管理(岡山県情報教育センター)
....................................... http://www.jyose.pref.okayama.jp/kyoiku_shien/lanqa/winnt/sec4/ktop4.html
・ 愛知県立豊明高等学校 近藤敏文先生 .............http://www.mb.ccnw.ne.jp/kontoshi/papa/settei/index.htm
・ 窓の手 ....................................................................................................http://www.asahi-net.or.jp/~vr4m-ikw/
・ Tweak UI ......................http://www.microsoft.com/ntworkstation/downloads/PowerToys/Networking/NTTweakUI.asp
・ Tweak UI の日本語化パッチ .............................................................................. http://www3.zero.ad.jp/suto/
・ Auto WallPaper Resetter ............................................................................... http://www.nishishi.com/soft/arw/
§6—18
3 移動プロファイル
スタートメニューやデスクトップの壁紙など、ユーザごとの作業環境をプロファイルと呼びます。
移動プロファイルは、ユーザのプロファイルをネットワーク上の共有フォルダに置くことで、ユーザが
どの端末からドメインにログオンしても同じ環境で作業することができる機能です。
① 準備
移動プロファイルを利用するユーザを作成し、クライアント PC から一度ログオンします。
デスクトップやスタートメニューなどをの作業環境を設定したあと、ログオフします。
② プロファイルパスの設定
D ドライブにプロファイルを格納する共有
フォルダ「profile」を作成します。
「Active Directory ユーザとコンピュータ」を
開き、移動プロファイルを設定するユーザのプ
ロパティを開きます。
「プロファイル」タブをクリックし、
「プロファ
イルパス」に
\\server\profile\%username%
と入力し、[OK]ボタンを押します。
<演習7>
ユーザ stu01~stu04 を組織単位「研修」の中に移動し、D ドライブの profile フォルダの中にユーザ名と同
じ移動プロファイルフォルダを作成する設定を行ってください。
移動プロファイル利用の注意事項
a) 移動プロファイルを格納する共有フォルダは、ドメイン管理サーバとは別のコンピュータに接続さ
れたドライブに作成した方が、サーバの負担が軽減されます。
b) 共有フォルダに作成されたプロファイルは、ネットワークの管理者であっても簡単に開いて中を見
たり、削除したりはできません。きちんとした計画を立ててから設定することがネットワーク管理者
に求められます。
c)
移動プロファイルは、ログオン時にサーバからプロファイル情報をローカルにコピーし、ログオフ
のときにサーバに書き戻します。このときに、5MB を超えるデータの移動が発生します。学校のコン
ピュータ教室のように数 10 名が一斉にログオン、ログオフを行うような環境では、余程しっかりした
ネットワークが構築されていないと最悪の場合ネットワークがダウンしてしまいます。グループポリ
シーの設定で作業環境の変更に制限をかけ、マイドキュメントフォルダの内容だけを共有フォルダに
リダイレクトするのがネットワークへの負担が少なく現実的です。
§6—19
V メールサーバの活用
校内の職員間の連絡や、授業で教室内でメールの練習をしたりするような用途では、校内にメールサー
バを設置することによって、外部にメールアカウントの発行を申請する必要が無くなります。
ここでは、フリーウエアのイントラネット構築ソフトウエアである BlackJumboDog を利用したメールサ
ーバを紹介します。BlackJumboDog は、Windows で動作するフリーのイントラネット用簡易サーバで今回
の演習ではメールサーバ機能だけを使います。この他にも Proxy サーバ、簡易 Web サーバおよび FTP サー
バの機能を有しています。研修ではサーバ PC にインストール済みですが、クライアント PC にインストー
ルして運用することもできます。
1 サーバの設定
a)メール保管用フォルダの作成
ハードディスク内に送信されたメールを保管するフォルダを作成する。
(今
回は,D:¥Mailbox を利用します。
)
b)メールサーバの基本設定
画面右下のアイコンをダブルクリックして BlackJumboDog を起動します。
[設定]メニューから「プロキシサーバ」、「Web サーバ」を順番に開き、それ
ぞれが OFF になっていることを確認します。
同様に「メールサーバ」を開き、
「メールサーバを使用する」をチェ
ックして基本設定を行います。
•ドメイン名 ...... sowa.ed.jp
•メールを保存するディレクトリ
.............. D:¥MAILBOX
c)利用者の登録
「利用者」のタブをクリックしま
す。
「アカウント」、「パスワード」、
「コメント」を入力し、[追加]ボタ
ンをクリックして表の通りユーザ
ーを登録します。
§6—20
表のようにメールアカウントを登録します。
ユーザ
管理者
user01
user02
user03
user04
メールアドレス
[email protected]
[email protected]
[email protected]
[email protected]
[email protected]
パスワード
master
pwuser01
pwuser02
pwuser03
pwuser04
[OK]ボタンをクリックするとスレッド初期化中のメッセージが表示され設定が反映されます。
d)メーリングリスト
メーリングリストは、ひとつの
メールアカウントに送信すると、
同じ内容が複数のアカウントに対
して送信されるという機能です。
BlackJumboDog のメーリングリ
ストの設定は、「別名指定」のタブ
をクリックして設定します。
「別名」にメーリングリスト名、
「配信先」にユーザアカウント名を
セミコロンで区切って指定します。
配信先を「$ALL」にすると登録ユ
ーザ全員に配信します。
2 クライアントの設定
クライアント PC にログオンして、メールソフトウエアの設定を行います。使用するメールソフトウエ
アは OutlookExpress です。クライアント PC のデスクトップにある「電子メール」のアイコンをダブルクリ
ックして、OutlookExpress を起動します。
a)メールアカウントの登録
最初の起動時には、メールの設定が行われていないので、「インター
ネット接続ウィザード」が自動的に開きます。
「インターネット接続ウィザード」をキャンセルして、後で設定を行
うときは、「ツール」メニューの「アカウント」を選択します。
「インターネットアカウント」のウインドウが開いたら、「追加」ボタ
ンをクリックし、サブメニューから「メール」を選択すると、「インター
ネット接続ウィザード」が起動します。
§6—21
user01 のメール設定例を表に示します。
入力内容
項目
表示名
備考
使用者の氏名、ニックネーム
送信相手に通知される送信者名
わかりやすいものに
電子メールアドレス [email protected]
受信メールサーバ
server.sowa.ed.jp
送信メールサーバ
アカウント名
パスワード
server.sowa.ed.jp
user01
pwuser01
メールサーバの設定で入力したパスワード
「パスワードを保存する」をチェック
設定が完了すると、図のアカウ
ントの欄に「server.sowa. ed.jp」が
表示されます。
設定内容を変更するときは、ア
カウントをクリックで選択して、
[プロパティ]ボタンを押します。
b)テストメール
テストメールを作成して、メールア
カウントの設定に間違いがないか確認
します。
「メールの作成」ボタンをクリック
し、新規メールのウインドウを開きま
す。「宛先」は自分自身のメールアドレ
スにして、「件名」と本文は適当に入力
します。
メールを作成したら[送信]ボタンを
クリックします。
すぐに[送受信]ボタンを押して、メ
ールを受信します。
「受信トレイ」にメールが返ってくるこ
とを確認してください。
c)メールユーザーの切り替え
1 台のクライアント PC を複数ユーザーで使うとき、
メ
ールの送受信の内容が他のユーザーに見えないようにするには2通りの方法があります。
① クライアントにログオンするユーザーを切り替える
メールアカウントのデータは、ユーザープロファイルの一部として管理されるので、クライアントにロ
グオンするユーザーを変更すれば、他のユーザーのメールの内容は表示されません。この場合、クライア
ントを利用しないときは、ログオフした状態にしておくように利用のルールを決めておきます。
② メールソフトウエアに複数アカウントを登録する
メールソフトウエアを常時起動しておくときは、メールソフトウエア上でユーザーアカウントを切り替
えます。
§6—22
ユーザーの追加や切り替えは「ファイル」メニューから行い
ます。
ユーザーごとにパスワードを設定しておけば、他のユーザ
ーにメールの内容を見られることがなくなります。このとき
のパスワードは、メールサーバにアクセスするためのパスワ
ードである必要はありません。
BlackJumboDog はアプリケーションなので、サーバにユーザがログオンして起動しているときにしか
使用できません。校内で常時使用したい場合には、サーバに管理者ユーザが常にログオンした状態で使
用することになり、セキュリティ上好ましくありません。
BlackJumboDog を、ユーザがログオンしていなくても動作するようなサービスとして登録する方法が、
開発元の Web ページに紹介されています。Microsoft 社が配布している WindowsNT4.0server のリソース
キットを使いますが、2000server に同様の設定を行っても問題は無いようです。
作業は手動でレジストリ(OS の内部パラメータ)を直接操作しますので、最悪の場合、サーバが正
常に起動しないこともあります。作業には細心の注意を払って行わなければなりません。
BlackJumboDog(SapporoWorks) ................................http://homepage2.nifty.com/spw/
BlackJumboDog 取り扱い説明書(かめぞ~) ..........http://kamezoh.zapto.org/bjd-doc/
NT にサービスとして登録する方法
............ http://homepage2.nifty.com/spw/software/bjd/support/faq/faq_6/faq0075.html
Windows NT 4.0 Resource Kit Support Tools
......... http://www.microsoft.com/ntserver/nts/downloads/recommended/ntkit/default.asp
§6—23
VI 校内 Web サーバの活用
インターネットの Web ページを閲覧する Web ブラウザソフトウエアは、どのパソコンにも標準でイン
ストールされています。
校内ネットワークにおいても、情報交換のツールとして Web ブラウザが活用できると便利です。
Windows2000 サーバでは、IIS(インターネット・インフォメーション・サービス)を利用することで Web
サーバを構築することができます。
1 サーバの設定
a)仮想ディレクトリの設定
Web ページを置くフォルダ(Web)を作成した
ら、右クリックでショートカットメニューを表示
し、「共有」を選択します。
「Web 共有」のタブをクリックして「このフォル
ダを共有する」を選択します。
「エイリアスの編集」で以下のように設定します。
• アクセス許可 .. 読み取り
• 実行アクセス権 実行(スクリプトを含む)
(この後掲示板等を設置するため)
b)動作確認
Web 共有したフォルダにサンプルの Web ページ index.htm を設置して、クライアント PC からブラウザ
で開きます。
インターネットエクスプローラを起動し、アドレ
スバーに URL を入力します。
http://server/web/index.htm
§6—24
c)IIS の設定
インターネットインフォメーションサービ
ス(以下、IIS)のウインドウを開いて仮想デ
ィレクトリの一元管理を行うことができます。
スタートメニューから
「プログラム」
「管理ツール」
「インターネットサービスマネージャー」
と選択し、IIS を開きます。
URL の中で、最後のファイル名を省
略したときに開くファイルを指定する
ことができます。
IIS のウインドウで「規程の Web サ
イト」の中の「Web」を右クリックして、
「プロパティ」を開きます。
「ドキュメント」タブをクリックして、
「規程のドキュメントを有効にする」を
チェックし、優先順位を設定します。
d)共有フォルダの設定
校内の Web サーバであれば、Web 共有したフォルダをファイル共有のフォルダとしても設定しておいた
方がファイルのアップロードが簡単になります。
「Web」フォルダを user01~user04 がアクセスできる共有フォルダとして設定しておきます。
2 電子掲示板の設置
一般に電子掲示板は、CGI(common gateway interface)という仕組みを用いたプログラムを Web サーバ
に組み込んで実現するため、オリジナルの掲示板の作成は容易ではありません。
ここでは CGI の知識がなくても掲示板が実現できる方法として、AutoASP というフリーウエアの利用例
を紹介します。
作成は、クライアント PC で行います。
a)AutoASP のインストール
クライアント PC にローカルの管理者(admin)でログオンし、サーバの共有フォルダ「software」を開き、
「解凍済み」フォルダの中から AutoASP のソフトウエアをデスクトップにコピーしてインストールしてく
ださい。
AutoASP のインストーラは正式には WindowsXP に対応していません。
(アプリケーションの動作に問題
ないことは確認しています。
)起動用のショートカットはインストールしたユーザ(ここでは admin)のス
§6—25
タートメニューに入り、
他のユーザが利用することができません。
admin 以外のユーザーが AutoASP を利用できるようにユーザプロ
ファイルの編集を行います。
「マイコンピュータ」を開き、
「フォルダ」ボタンをクリックして、
フォルダツリーのフレームを表示します。
C ドライブを図のように展開し、admin の中にある「ASP 自動作
成プログラム」を右クリックしてコピーした後、All Users の中の
同じ位置に貼り付けます。
admin をログオフして、user01~user04 でログオンし直します。
コピー
b)掲示板の作成
クライアント PC でデスクトップにフォルダ「BBS」を作成した
ら、「スタートメニュー」から AutoASP を起動します。
「ファイル」メニューから「カスタム掲示板」を選択してから、図
のサンプル書式を入力(ヘルプからコピー)します。
「HTML・ASP 変換」メニューを選択し、「タイトル・背景色」、「表示形式」を設定します。
§6—26
できあがった掲示板を保存します。
「ファイル」メニューから「名前を付けて保存」を選択し、ファイル名を「test.asp」、保存場所をデスクトッ
プ上のフォルダ「bbs」にしてください。
掲示板で入力されたデータは、マイクロソフ
ト Access の形式で「test.mdb」ファイルに蓄積さ
れます。ここで、Access のバージョンを選択し
ます。
「bbs」フォルダの中に、拡張子の異なる複数のファイルが作成されたことを確認してください。
c)転送結果の確認
できあがった掲示板は、クライアント PC 上で
直接確認することができません。サーバの Web 共
有フォルダにコピーして、クライアントの Web ブ
ラウザで開くことで動作の確認ができます。
サーバ上の共有フォルダ「Web」の中の「user○
○folder」(作成済み)に、デスクトップ上の「bbs」
フォルダの中身をコピーした後、
クライアント PC
のインターネットエクスプローラを起動し、アド
レスバーに URL を入力します。
http://server.sowa.ed.jp/web/user01folder/test.asp
詳細はヘルプの中に説明書とサンプルのひな形が用意されているので参考にしてください。
AutoASP(カーソル研) .........................http://www.net-web.ne.jp/carsol/autoasp/index.htm
3 アンケート調査
(1) AutoASP を使ったアンケート
AutoASP の「アンケート集計」機能を使った Web 入力のアンケートを紹介します。
a)アンケートの作成
電子掲示板の作成手順を参考に、右図のアン
ケートを作成(ヘルプからコピー)します。
・保存用フォルダ名.................... anketo
・アンケートファイル名............ anketo.htm
※ 「HTML・ASP 変換」での表示形式の設定はあ
りません。
§6—27
b)アンケート外観の編集
アンケート入力画面のタイトルや背景は、「HTML・ASP 変換」の際に設定しますが、Web ページ編集ソ
フトウエアで後から変更することもできます。
Web 入力用のファイル「anketo.htm」を、
ホームページビルダーで開きます。
(エラ
ーの警告が出ますが問題ありません。
)
入力フォーム
右図の点線の四角の中が、入力フォー
ム
(アンケートで送信される内容)
です。
以下の範囲であれば変更を加えることが
できます。
・
・
・
・
文字(大きさ、色等も含む)
背景
改行
テキスト入力枠の大きさ
他の人が入力した内容を見せないよう
にするには、入力フォームの下(図では
隠れています)の「アンケートの集計を見る」と「アンケートのデータを削除する」の部分を消去します。さ
らにファイル名も変更した方が安全です。
編集が終了したら「上書き保存」をします。
c)アンケートの開始
掲示板と同様にサーバ上のフォルダ「user○○folder」にデスクトップ上の「anketo」フォルダをフォルダ
ごとコピーした後、クライアント側でブラウザ(インターネットエクスプローラ)を起動し、アドレス欄
に以下の URL を入力しアンケート画面を表示します。
http://server.sowa.ed.jp/web/user01folder/anketo/anketo.htm
d)データベースファイルのダウンロード
アンケートの入力結果は、サーバ上の Access 形式のデータベースファイル「anketo.mdb」に蓄積されま
す。共有フォルダを開いてクライアント上にコピーすることもできますが、校外のプロバイダ等の Web サ
ーバ上でアンケート調査を実施する場合は、ブラウザに URL を入力してダウンロードします。
http://server.sowa.ed.jp/web/user01folder/anketo/anketo.mdb
e)アンケートの集計
ダウンロードしたデータベースファイルを
Excel で集計します。
「anketo.mdb」をダブルクリックすると、
Access が起動し、
図のウィンドウが開くので、
さらに「main」をダブルクリックします。
入力データの一覧のウィンドウが開いたら、
データをすべて選択してコピーし、Excel の
新規シートに貼り付けて集計作業を行います。
(2) ホームページビルダーのアンケート機能
ホームページビルダーの Version8 には、アンケートフォームの作成機能が追加されました。
作成は、メニューバーの「挿入」メニューまたはナビメニューの「その他の挿入」ボタンから「アンケート」
を選択します。以後は、アンケートウィザードの指示に従ってアンケート項目を入力します。
同様の機能は Macromedia DreamWeaver など、最近の高機能な Web ページ編集ソフトでも装備されてい
§6—28
ます。また、ホームページビルダーVersion8 には掲示板作成機能もありますが、これは TeaCup というフリ
ーの掲示板提供サイトを利用するものです。
アンケートの作成は、AutoASP よりもさらに手軽になりますが、入力結果がメールで送信されるため集
計に手間がかかることと、送信側のパソコンでメールが正常に動作する状態にないとうまく結果の送信が
されないのが難点です。また、Web ブラウザによってはメール送信に対応していないこともあるので、利
用者の環境が把握できないようなケースでは使わない方がよいでしょう。
(3) Excel を使ったアンケート
校内で職員の予定を取りまとめるような場合に、手軽に使える方法として Excel の「ブックの共有」機能
を紹介します。大量のデータを分担して入力作業を行う場合にも有効です。
あらかじめ、調査項目が入った Excel のワークシートを作成し、「ツール」メニューから「ブックの共有
(B)…」を選択します。
「ブックの共有」ウィンドウで「複
数のユーザーによる同時編集と、ブ
ックの結合を許可する(A)」をチェッ
クして[OK]をクリックして、ファイ
ルを保存します。
このファイルを、サーバの共有フ
ォルダにコピーしておけば、ネット
ワーク上の複数のクライアントから
同時に開いて入力することが可能に
なります。
4 FTP クライアント
FTP はファイル転送に適したプロトコルです。
校内 Web の運用だけであれば、Web 共有をしたフォルダに通常のファイル共有を設定し、アクセス権を
ページの作成者にしておけば FTP を使う必要はありません。しかし、インターネットに公開する学校のホ
ームページなどは、校外のプロバイダに Web ページのファイルを送信しなければなりません。このときに
FTP による送信作業が必要になります。
ここでは、練習のためにフリーの FTP クライアントソフトウエア「FFFTP」を使って、「2 電子掲示板の
設置」で作成したファイルをアップロードする手順を紹介します。
a)FFFTP のインストール
クライアント PC にローカルの管理者
(admin)でログオンし、サーバの共有フォ
ルダ「software」を開き、「解凍済み」フォル
ダの中から FFFTP のソフトウエアをデス
クトップにコピーしてインストールしてく
ださい。
(AutoASP のようにユーザープロ
ファイルを操作する必要はありません。
)
b)FFFTP によるアップロード
user01~user04 でログオンし、スタート
メニューから FFFTP を起動します。
最初の起動でメールアドレスを入力しま
す。各自のメールアドレスを入力してくだ
さい。
§6—29
「ホスト一覧」が開いたら、[新規ホスト]のボタンをクリックします。設定済みのホストの設定内容を変
更するときは、[設定変更]ボタンをクリックします。
「ホストの設定」で以下のように入力します。
•
•
•
•
ホストの設定名 .... 任意
ホスト名 .......... server.sowa.ed.jp
ユーザ名 .......... admin
パスワード ........ pwadmin
[OK]クリックして「ホスト一覧」戻り、接続をクリッ
クします。
左側がローカルのディレクトリ、
右側がサーバのディレクトリです。
アップロード
ローカル側でデスクトップの
「bbs」フォルダを開き、サーバ側
は、user01folder~user04folder のい
ずれかをユーザー名に応じて開き
ます。
転送するファイルを選択し、
「ア
ップロード」ボタンをクリックし
ます。
サーバ側のフレームに同じファ
イル名が表示されたらアップロー
ド終了です。
FFFTP(SotaWebPage) ...........................http://www2.biglobe.ne.jp/~sota/
§6—30