2015夏号

平成27年6月15日発行(年4回発行) ISSN 1348-6063
[季刊]
誌 [季刊]
協同組合経
研営
究研
誌究
2015
SUMMER
No.650
特集
地方自治と協同組合の関連性を考える
ICA第7原則「コミュニティへの関与」は150年以上の試行錯誤を経て、協同組合が自
ら組合員だけでなく地域社会にも貢献し、責任を持つべきだと公式に宣言したものといえる。
では、協同組合と地方自治とは、いかなる関係を結ぶことができるのか。先進的な諸
外国における自治体の協同組合政策に学びながら、国内各地の諸事例を見つつ考えて
みようというのが、本特集企画である。
■ 目 次
オピニオン……………………………………………………………………………… 秋葉 武……… 1
(立命館大学 教授)
(関西大学 教授)
〔特集〕地方自治と協同組合の関連性を考える
特集解題……………………………………………………………………………… 杉本 貴志……… 2
<論考編>
インタビュー
未来を先取りする協同組合たれ……………………………………………………… 浅野 史郎……… 6
(元宮城県知事・神奈川大学 特別招聘教授)
韓国における協同組合と地方自治体の連携
-ソウル市の“社会的経済基本条例”の意義-… ……………………………… 丸山 茂樹……… 16
(当研究所 客員研究員)
英国地方自治の危機とレジリエンス
-英国サンダーランド市と中間支援組織の取組みから-…………………………… 原田 晃樹……… 24
(立教大学 教授)
新自由主義改革下の協同組合の福祉事業の課題と住民自治……………………… 鈴木 勉……… 34
(佛教大学 教授)
<実践編>
労働者協同組合と地方自治
-当時者である住民が主体となる公共とは-……………………………………… 相良 孝雄……… 46
(協同総合研究所 事務局長)
買い物困難地域における買い物支援とコミュニティの再建
-「自治」再興に貢献する生活協同組合の移動販売車事業-………………… 杉本 貴志……… 54
(関西大学 教授)
愛媛県八幡浜市における漁村振興と地域協働……………………………………
竹ノ内 徳人……… 60
(愛媛大学 准教授)
住民とJAと行政が創る、安心して暮らせる地域社会
-JA信州うえだ“住民参加型”福祉の取組み-… ……………………………… 小川 理恵……… 68
(当研究所 主席研究員)
地方自治体とJAとの連携による新規就農支援の取組み… ………………………… 和泉 真理……… 78
(当研究所 客員研究員)
「地方創生」における協同組合の役割………………………………………………… 坂本 誠……… 87
(NPO法人ローカル・グランドデザイン理事・早稲田大学 非常勤講師)
〔特別寄稿〕農協法改正案を検証する
事業運営原則をめぐって……………………………………………………………… 石田 正昭……… 95
(龍谷大学 教授)
農業協同組合中央会に係る事項について………………………………………… 多木 誠一郎…… 108
(小樽商科大学 教授)
〔連載Ⅰ〕原発災害下での暮らしと仕事 -生活・生業の取戻しの課題(第5回)
加害者保護へ向かう原子力損害賠償制度
-議論なき改定、再び事故へ-…………………………………………………… 本間 照光…… 124
(青山学院大学 教授)
原発に頼らない電気を自分たちで作る -福島から全国へ、福島県農民連による
自然エネルギー発電所づくり-… ……………………………………… 豊田 陽介/佐々木 健洋…… 140
(特別非営利活動法人 気候ネットワーク 主任研究員/福島県農民連 事務局長)
〔連載Ⅱ〕地域発・再生可能エネルギーの取組み(第1回)
連載解題……………………………………………………………………………… 村田 武…… 147
(九州大学 名誉教授)
今日的な再生可能エネルギーをめぐる情勢とその影響
-接続保留問題と固定価格買取制度の見直しを中心に-… …………………… 豊田 陽介…… 151
(特別非営利活動法人 気候ネットワーク 主任研究員)
JAが取り組める再生可能エネルギー
-畜産バイオマス発電の実態と事業化をめぐる諸課題-… …… 河原林孝由基/村田 武…… 158
(当研究所 主任研究員/九州大学 名誉教授)
〔書評〕セルジュ・ラトゥーシュ、ディディエ・アルパジェス著
『脱成長のとき(ダウンシフト)-人間らしい時間をとりもどすために-』
(未來社)
………………………………………………………………………………………… 田中 夏子…… 171
(社会学(地域社会学、労働社会学、協同組合論)
・農)
〔各種協同組合の窓〕
直売所とレストランを拠点としたJA交流事業の展開 -滋賀県・JAおうみ冨士
「ファーマーズ・マーケットおうみんち『あぐりタウン構想』
」………………………… 原 理夫…… 176
(全中 くらしの活動推進課長)
編集後記………………………………………………………………………………………………… 180
2014年総目次…………………………………………………………………………………………… 181
特集 地方自治と協同組合の関連性を考える
特集解題
杉本 貴志
Sugimoto Takashi ●関西大学 教授
1995年、国際協同組合同盟(ICA)は21
1. 1
995年原則「コミュニティの持続
世紀の協同組合運動が指針とすべき新し
的発展への関与」
い協同組合原則を制定した。周知のよう
に、その最大の目玉は第7原則「コミュ
今さら言うまでもないことであるが、
ニティへの関与」である。150年以上の
95年の「協同組合のアイデンティティに
試行錯誤の上、ここでついに協同組合は、
関する声明」において定められた (改定
自らが組合員だけでなく地域社会にも貢
された)
「原則」のなかで、ここ20年のあ
献し、責任を持つべきだと公式に宣言し
いだにもっとも注目されてきたのが第7
たわけであるが、これはつまり、協同組
原則「コミュニティへの関与」である。
合が地方政府、地域の自治体に今まで以
およそ30年ごとに改定されてきた協同
上に深く関わらなければならなくなった
組合原則では、66年に「協同組合間協同」
ということを意味している。しばしば協
が、そして95年に「コミュニティへの関
同組合の政治的中立ということが説かれ
与」が、新しい原則として加えられた。こ
るが、それは地方自治と協同組合とは無
れらはいずれも、組織内の組合員のニー
縁であるということを意味するものでは
ズにいかに応えるかという第一の使命を
決してない。
越えて、それぞれの協同組合がいかに組
それでは、協同組合と地方自治とは、い
織外の組織・運動・社会と関わるべきか
かなる関係を結ぶことができるのか。先
についての指針であって、20世紀後半の
進的な諸外国における自治体の協同組合
協同組合は他の協同組合とも協同しなが
政策に学びながら、国内各地の諸事例を
ら組合員と地域社会に貢献すべきである
見つつ考えてみようというのが、本特集
こと、そして21世紀の協同組合は自分た
企画である。
ちの運動が基盤とするコミュニティによ
協同組合研究誌 にじ 2015 夏号 №650
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ロバート・オウエンの政治嫌いや、ロッ
り深く責任を持たなければならないこと
チデールの政治的中立の原則にさかのぼ
を宣言している。
端的に言えば、レイドロー報告 (A・F・
るまでもなく、本来的に協同組合は公権
レイドロー『西暦2000年における協同組合』
力から独立した、政府や自治体とは別の
1980年)がすでに指摘していたように、
組
意味での「公」的存在である。それがと
合員の欲求にいたずらに無批判に応える
もすれば協同組合研究において、両者の
だけでなく、将来を展望しつつ、コミュ
違いであるとか、協同組合の独自性・独
ニティのためには何が必要であり、何が
立性に関心が向けられる半面、協同組合
必要でないのか (有害なのか) を考えな
がどのように政治に向き合っていくべき
がら事業を展開すべきなのが協同組合で
かを問うような研究が進まないような状
あって、そういう視点と視角を持ちなさ
況を生み出していたとも考えられる。そ
いというのが協同組合原則の教えだとい
して実践の世界の一部では、そうした研
うことができる。
究の空白を無批判ともいえる形で埋める
そうなると、当然のことながら地域の
ような、限りない政治への接近が図られ
コミュニティを運営する地方自治と協同
た と い う の が20世 紀 後 半 の 協 同 組 合 運
組合との関連が協同組合の運動や研究に
動ではなかったか。政府の強烈な抱擁は
おいて新たな重要性を持つことになるで
協同組合運動にとってしばしば死の接吻
あろう。協同組合は地方自治といかなる
と化す、というのはレイドローの名言で
関係にあるのか、その現状を把握した上
ある。
以上は主として政治レベルにおける協
で、そのあり方を考える作業が実践家に
同組合と公権力との関わりあいの問題
も研究者にも求められるのである。
であり、これはこれとして今後深めなけ
2. 地方政治と協同組合
ればならない研究と実践の課題であるが、
しかしながら、そうした問題意識を意
協同組合と地方自治との関わりあいを考
識としては抱いていたとしても、協同組
える場合、問題はそれに尽きるものでは
合論においてこれを正面から論じた研究
ない。
というのはほとんど蓄積されていないと
もちろん、地方自治体においても首長
いうのが現状であろう。その一つの要因
や議会が政党を基盤とした民主主義を基
は、協同組合は民間の非営利・協同組織
礎として選出・成立している以上、たと
であるということを強調してきたことに
え地方自治であってもそこに政治が関わ
もあるのかもしれない。
る領域は大きなものである。地方におい
-3-
協同組合研究誌 にじ 2015 夏号 №650
ては、かつてはしばしば政治的な理由を
労働党のライバルである右派の保守党が
持ち出して、協同組合に対する露骨な妨
「協同組合は左派だけのものではない」
害が行われたこともあったし、単なる無
として、コミュニティを守るためには協
知から協同組合が不当な扱いを受けるこ
同組合が重要であるとアピール、保守派
ともあった。「アカの団体には公民館は
協同組合運動の展開を目論んでいる。行
貸せない」「業者は住民の公共施設を利
き過ぎた競争経済の弊害を正すためには
用できません」といった類の話はどこで
協同組合の存在が重要であるという点で、
もよく聞かれたものである。「2012国際
協同組合が「左」からも「右」からも注
協同組合年」で国連総会において協同組
目されているのである。
合への公平で適切な立法・行政措置が勧
3. コミュニティの自治と協同組合
告されている今日、さすがにこの種の話
は減っているようにも思われるが、まだ
国政と地方自治とのもうひとつ大きな
まだ地方自治においても、協同組合が政
違 い は、 地 方 自 治 に お い て は コ ミ ュ ニ
治の力に翻弄されたり、逆にそれを養い、
ティの住民が「自治」に何らかの形で直
利用したりしなければならないような局
接関わることができる範囲が極めて大き
面はしばしばあるだろう。
いということである。通常われわれは国
しかしながら地方自治の領域において
政には政治的行為という形でしか関わる
は、政治的立場を越えて団結し、ともに
ことができないが、コミュニティの自治
共益を追求できるような問題が多々ある
には、それ以外にもさまざまな関与の仕
ことも確かであって、それはつまり各種
方がある。それが協同組合と地方自治と
協同組合にはその「出番」が実は用意さ
を考えるにあたって、忘れてはならない
れているということである。
もう一つの論点である。
協同組合運動の母国イギリスでは、第
公権力が成立し、制度的な統治機構が
1次世界大戦時に不当な扱いを受けたこ
整備される以前から、人々は何らかのコ
とに抗議して協同組合運動が政治的中立
ミュニティをつくり、自主的にルールを
を放棄し、独自の政党を結成、それ以後
定め、自ら統治をおこなってきた。現代
協同組合陣営は数十名の議員を国政に送
社会において、その役割は権力機構と市
り 込 ん で い る。 こ の 協 同 党 は 労 働 党 と
場経済に二分されて受け継がれているか
共同して国政を担っていることから、協
のように思われているが、そのどちらに
同組合運動とは左派の運動であるという
も委ねることができない領域が実は存在
のが常識のようになっていたが、近年は
し、それがますます拡大している。子育
協同組合研究誌 にじ 2015 夏号 №650
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てや、介護であったり、買い物や日常生
関与である。本特集では、行政と協同組
活のサポート、あるいは地域における雇
合との関わりはどうあるべきかを元行政
用の創出、産業の維持や家業の継承、文
担当者へのインタビューから考え、地方
化の保存、環境問題への取組み等々、あ
自治体のコミュニティ振興策に協同組合
りとあらゆる分野で、役所にも政治にも
がどうか関わっていけるかを各地域の事
企業にも頼ることができないという問題
例をもとに検討するとともに、住民によ
が噴出しているのである。
る自治を協同組合がどう後押しし、つく
こうした問題に協同組合がもうひとつ
りあげていくのか、
「 自治」を多面的に捉
別の「公」的存在として取り組むことも、
えながら考察していきたい。
協同組合によるコミュニティの自治への
JC総研 第41回公開研究会
日 時: 2015年7月18日(土)13:00 ~ 18:00
場 所: 明治大学(駿河台)グローバルフロント2F4021号教室
研 究 課 題:「協同組合の雇用創出、経済波及効果」
〈当日の主な内容〉
趣旨説明:立命館大学 教授 秋葉 武 氏
第1報告:「協同労働と地方」(仮題)
報告者 田嶋 康利 氏(日本労働者協同組合連合会 事務局長)
(要旨)全国各地の地方議会で「協同労働の協同組合」法制化早期実現意見書採択が行われてきた。
一般社会で浸透していない「協同労働」だが、国会議員ではなく(人口減や雇用で悩む)地方議会
議員こそ、それを理解し、積極的な取組みが必要である。これまでの運動を振り返り、地方の置か
れた現状や地方議会との関わり方とともに、貴重な経験を通して協同組合陣営の課題を提起する。
第2報告:(調整中)
第3報 告:
「協同組合における均等労働を考える-EUの労働市場規制と生協の事例から学ぶ」
(仮題)
報告者 柳沢 敏勝 氏(明治大学 教授)
(要旨)日本の労働市場における非正規雇用の拡大が低所得者層の増大、格差拡大の温床となって
おり、問題となっている。EUでは有期雇用や短時間就労に関わる問題が意識され、厳しい規制が
敷かれている。非正規雇用の生み出す問題への取り組み事例を取り上げながら、生協における均
等処遇の意味について考える。
-5-
協同組合研究誌 にじ 2015 夏号 №650
協同組合経営研究誌『にじ』
2014年総目次
No.645(春号)
■ 目 次
オピニオン………………………………………………………………………………………………
〔特集〕循環型社会は日本を変える
特集解題…………………………………………………………………………………………………
<論考編>
自然共生・循環型社会と協同の可能性
―食・農・環境・エネルギーに基づく持続可能な社会―………………………………………
ドイツに学ぶ地域からのエネルギー転換と経済効果………………………………………………
協働・連携による地域包括ケアシステムの構築
―住み慣れた地域でのいきいきとした暮らしづくりに向けて―………………………………
循環型社会の形成に向けた地域通貨の役割…………………………………………………………
<実践編>
農業の持続可能性を保障する仕組みとその要件:
フェアトレード・産消提携の支え方と「共創」メカニズム……………………………………
山口県下関市「企業組合うつい工房」に見る持続可能な地域づくり活動の実践………………
地域資源をネットワークの力で磨く「農村女性起業家の挑戦」
―滋賀県㈲池田牧場専務 池田久子氏を事例に―… ………………………………………………
再生可能エネルギーによる地域エネルギー自立と活性化…………………………………………
JAの高齢者福祉事業の新たな創造…………………………………………………………………
リユース食器による循環型社会の形成………………………………………………………………
循環型社会は「地域の資金循環」から
―世界経済がどうなろうと、安心して暮らすために―…………………………………………
〔2013年度協同組合・協同会社職員交流セミナー〕
開催報告
基調講義:地域に寄り添う協同組合をめざして……………………………………………………
JAの実践報告:地域になくてはならないJAをめざして… …………………………………………
JForestの実践報告:資源の有効利用と地域振興… …………………………………………………
生協の実践報告:組合員さんの声に応えて…………………………………………………………
〔特別寄稿〕
韓国・ソウル市で開催の
『グローバル社会的経済フォーラム』と『ソウル宣言』の意義… ………………………………
〔連載〕
モンドラゴンの光と影<最終回>……………………………………………………………………
協同組合の仲間と知り合おう<第21回>
認定NPO法人ふるさと回帰支援センタ-
―ふるさと回帰運動のいまを語る―……………………………………………………………
〔書評〕
伊豫谷登士翁・齋藤純一・吉原直樹 共著
『コミュニティを再考する』(平凡社新書)…………………………………………………………
斉藤修・松岡公明 編著
『JAのフ-ドシステム戦略―販売事業の革新とチェーン構築』(農山漁村文化協会)………
大金義昭著『評伝 宮脇朝男―」(家の光協会)… ……………………………………………………
〔各種協同組合の窓〕
全森連―木材利用の追い風に乗って…………………………………………………………………
編集後記
松 岡 公 明
秋 葉 武
古 沢 広 祐
村 田 武
小坂田 稔
西 部 忠
辻 村 英 之
坂 本 誠 氏
高 橋 文 男
豊 田 陽 介
根 岸 久 子
永 井 寛 子
田 中 優
石 田 正 昭
香 川 洋之助
山 下 邦 廣
永 岡 志 朗
丸 山 茂 樹
石 塚 秀 雄
高 橋 公
田 中 夏 子
今 野 聰
松 岡 公 明
佐々木 太 郎
No.646(夏号)
■ 目 次
オピニオン……………………………………………………………………………………………… 中 川 雄一郎
〔特集〕子ども・若者たちの未来 今、何が求められているか 特集解題………………………………………………………………………………………………… 高 橋 文 男
<論考編>
若い世代のローカル志向 コミュニティ経済の生成と定常型社会 … ………………………… 広 井 良 典
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2015夏号-本文.indb
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協同組合経営研究誌 にじ 2015 夏号 №650
2015/06/08
16:35:24
食育基本法は子供・若者たちに何をもたらしたか…………………………………………………
<実践編>
児童養護施設から巣立つ若者の未来作り……………………………………………………………
若者たちを、“場”につなぐどこにもない学校「緑のふるさと協力隊」 ………………………
JUON NETWORKの取組み
若者の自立の可能性は、農山漁村地域に ………………………………………………………
現代の若者をめぐる雇用トラブルと対策について
POSSEの取組みと非営利協同組織に期待すること … …………………………………………
農業を通じて心を育てる
福島県喜多方市小学校農業科の取組み …………………………………………………………
御食国若狭おばまの生涯食育…………………………………………………………………………
地域団体の協働による地域課題の解決
神奈川県農政課の事業が示す協同組合の現代的課題 …………………………………………
イタリアにおける若者の協同組合教育………………………………………………………………
〔連載〕原発災害下での暮らしと仕事 生活・生業の取戻しの課題<第1回>
連載解題…………………………………………………………………………………………………
福島事故 過去・現在・未来… ………………………………………………………………………
原子力災害から4年目の福島
食・農・くらしの再建と協働-……………………………………………………………………
〔連載〕協同組合の仲間と知り合おう<第22回>
城北信用金庫 「つながり」を軸に取り組む企業支援・地域支援活動… ………………………
〔書評〕
河村哲二・吉野馨子・岡本哲志 編著
『「3.11からの再生 三陸の港町・漁村の価値と可能性』(御茶の水書房)… …………………
村田武 著
『ドイツ農業とエネルギー転換 バイオガス発電と家族農業経営』(筑波書房)………………
〔各種協同組合の窓〕
JA全中 くらしの活動から発展するJA交流事業の取組みについて………………………………
編集後記
片 岡 美 喜
水鳥川 洋 子
金 井 久美子
鹿 住 貴 之
川 村 遼 平
青 山 浩 子
中 田 典 子
影 山 摩子弥
岡 田 美 苗
田 中 夏 子
舘 野 淳
小 松 知 未
大 前 孝 治
田 中 夏 子
石 田 信 隆
原 理 夫
No.647(秋号)
■ 目 次
オピニオン……………………………………………………………………………………………… 比 嘉 政 浩
〔特集〕今、協同組合はどのようなアイデンティティの確立を求められているか(第1部)
―協同組合の基本的価値(社会的目的)と効率性(経済的目的)のトレードオフ関係に着目する―
特集解題………………………………………………………………………………………………… 津 田 直 則
<論考編>
協同組合基本的価値と効率のトレードオフ………………………………………………………… 津 田 直 則
協同組合をめぐる二元論と矛盾論…………………………………………………………………… 佐 藤 信
JAにおける組織体と事業体との協同組合的統合
―支店協同活動に着目して―……………………………………………………………………… 石 田 正 昭
<実践編>
パルシステムが日本の協同組合運動にもたらしたもの
―個人対応配送型生協の成果と課題―…………………………………………………………… 杉 本 貴 志
小規模生協は生き残れるのか―山間部と離島の事例から―……………………………………… 青 木 美 紗
青森県百石地区のホッキガイ漁の「五艘一艘」という協業化
―協同の基本的価値と効率性はどのように導かれたのか―…………………………………… 濱 田 武 士
「協同労働の協同組合」の社会的目的と事業運動の持続的な発展のために… …………………… 田 嶋 康 利
〔平成26年度協同組合研究セミナー〕
開催概要
<講演Ⅰ>協同組合は「未来の歴史」を書くことができるか
―協同組合運動の新地平をめざして―…………………………………………………………… 中 川 雄一郎
<講演Ⅱ>協同組合は「参加」の問題とどう向き合うのか
―相互承認を基礎とした参加への道筋と展望―………………………………………………… 田 中 夏 子
<講演Ⅲ>現代協同組合が求める教育活動の姿
―協同による学びと協同を目指す学び―………………………………………………………… 大 高 研 道
<実践報告Ⅰ>組合員さんの日々のくらしに役立ち続ける生協めざして
―組合員さん・生協内に張り巡らされる「循環構造」の構築―……………………………… 亀 田 高 秀
協同組合経営研究誌 にじ 2015 夏号 №650
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<実践報告Ⅱ>組合員・地域とJAの関係構築を目指して… ………………………………………
〔特別寄稿〕
韓国ソウル市の「社会的経済基本条例」制定と
「2014グローバル社会的経済アソシエーション」…………………………………………………
〔連載〕原発災害下での暮らしと仕事 ―生活・生業の取戻しの課題<第2回>
原子力災害からの山村の復興と森林組合の「協同の任務」…………………………………………
放射能汚染から農と暮らしの復興と協同組合の役割………………………………………………
〔書 評〕
中川雄一郎・JC総研編『協同組合は「未来の創造者」になれるか』(家の光協会)… …………
堀越芳昭・JC総研編『協同組合研究の成果と課題1980 ~ 2012』
(家の光協会)……………………………………………………………………………………………
小川理恵著『魅力ある地域を興す女性たち』(農文協)……………………………………………
〔各種協同組合の窓〕
「助け合い、支え合う社会へ~社会保障政策検討委員会 最終報告~」
―日本生活協同組合連合会……………………………………………………………………………
編集後記
岸 本 幸 男
丸 山 茂 樹
早 尻 正 宏
小 山 良 太
押 尾 直 志
村 岡 範 男
図 司 直 也
三 谷 和 央
No.648(冬号)
■ 目 次
オピニオン……………………………………………………………………………………………… 比 嘉 政 浩
〔特集〕今、協同組合はどのようなアイデンティティの確立を求められているか(第2部)
-事業環境や経営基盤の変化のもとでの協同組合運動の展望-
特集解題………………………………………………………………………………………………… 石 田 正 昭
<論考編>
ブループリント・アプローチの「協同組合の理論」(前編)
-シチズンシップの視点から考える-…………………………………………………………… 中 川 雄一郎
協同組合大規模化の論理と「組織力」問題………………………………………………………… 北 川 太 一
生協運動の新しい発展段階を期待して
-同質化競争次元から固有価値創造型の生協運動への段階へ!-…………………………… 兼 子 厚 之
農協の販売事業のあり方として“共販”の意味を問い直す……………………………………… 板 橋 衛
<実践編>
“三方よし”のJA地域貢献活動-JA横浜の取り組み-… ………………………………………… 石 田 正 昭
組合員参加型の組織・事業運営をどう創りあげるか
-JAぎふの「支店運営ビジョン」の策定・実践から学ぶ-………………………………… 西 井 賢 悟
越前たけふ農協における米事業改革………………………………………………………………… 成 田 拓 未
協同組合のアイデンティティを探る
-生協しまねの取組みから-……………………………………………………………………… 小 林 元
環境経営指標における「コープらしさ」を模索して
-コープながのでの環境第三者検証を通じて-…………………………… 傘 木 宏 夫/山 本 芳 華
第一次産業に基礎をおいた地場産業の活性化
-島根県飯石森林組合の取組み-………………………………………………………………… 岸 上 光 克
地域課題の解決をめざす長崎県・生月漁協
-全国初、漁協直営「認知症対応型グループホーム」の開設-……………………………… 高 橋 文 男
欧州の協同組合銀行における協同組合のアイデンティティ……………………………………… 重 頭 ユカリ
〔連載〕原発災害下での暮らしと仕事-生活・生業の取戻しの課題
<第3回>
試験操業に託した福島県の水産復興と社会災害
-協同組合は汚染水漏洩問題にどう立ち向かうのか-………………………………………… 濱 田 武 士
3.11を生きる二本松市東和地区に学ぶ
-自給と暮らしの取戻しに向けて-……………………………………………………………… 飯 塚 里恵子
〔書 評〕
『連帯と共生-新たな文明への挑戦-」津田直則 著………………………………………………… 松 岡 公 明
〔各種協同組合の窓〕
JFグループの次期運動方針(2015 ~ 2019年度)
「『水産日本』の復活に向けて~ JFグループの挑戦~」について… ……………………………… 兼 村 貴 裕
編集後記
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2015夏号-本文.indb
183
協同組合経営研究誌 にじ 2015 夏号 №650
2015/06/08
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