ドナウデルタの生き物 - 日本ルーマニア経済委員会

ドナウデルタの生き物
撮影と説明 保坂様
保坂様は、在ルーマニア日本大使館に参事官として勤務さ
れていらっしゃいます。
保坂様は鳥など写真撮影に興味をもっていらしてこのドナウ
デルタ等に撮影にいらしています。
写真と説明は保坂様にお願いいたしました。
通常ドナウデルタ観光は、船外機付きのボートに乗りますが
この時は鳥が驚いて逃げないように手漕ぎボートをレンタル
されたそうです。
ドナウデルタの観光はアフリカから鳥が来る春、夏の時期が
適しています。ドナウデルタに宿泊するとデルタで獲ったばか
りの魚料理を味わうことができます。
野間
投稿は在ルーマニア商工会7月度定例会でのプレゼンテーション資料の一部を使っており
ます。
小型ボートで鳥を追いかけて見つける
4人くらいは
乗れる
1日(5時間くらい)80EURO程
度ですが、保坂様のように手漕
ぎボートですと100EUROくら
いです。
撮影 野間
ドナウの魚
晩飯用
撮影
野間
ペリカンは、ダルマチ
ア・ペリカン(Dalmatian
Pelican)という絶滅危惧
種で、バルカン半島、黒
海周辺だけで見られる
種です。また。飛翔でき
る鳥としては。世界で最
も大きい鳥の一つで広
げた翼幅は320センチ
程度あり、悠々と上空
を飛ぶ姿が印象的です。
デルタで子育てをし、8
月中下旬にはアフリカ
中部方面に移動します。
頭のもさもさの毛、白っ
ぽい目、赤いのど袋な
どが特徴です。
撮影 保坂様
ハチクイ(European Bee
eater)はヨーロッパで見
られる鳥の中でも最もカ
ラフルな鳥の一つで、川
岸の崖などに巣を作りま
す。体長は20センチぐら
いですが、ツバメのよう
に大変敏捷な飛翔をしま
す。名前の通り、蜂の類
を主に空中で捕食して食
べます。
撮影 保坂様
ゴールデン・オリオール
は、雄の黄色の体色が
美しい鳥です。ハトより
一回り小さいサイズで
すが、雄のさえずりはウ
グイスの声のように良く
透る声で、湿地帯でも
良く耳にします。写真は、
雄で、雌は地味な緑色
です。これも秋にはアフ
リカ中部移動する渡鳥
です。
撮影 保坂様
コブハクチョウ
は日本に来る
オオハクチョウ
と同じくらいの
サイズですが、
鼻先に黒いコブ
があるのが特
徴です。5月中
旬には雛が
孵っていました。
撮影 保坂様
デルタの中洲の立木にカワウがコロニーを作っています。ド
ナウには2種類の鵜(う)がいて、普通のカワウとワンサイズ
小さいピグミー・コルモランという鵜がいます。ピグミーの方
は絶滅危惧種ですが、サイズに注意していると、デルタで
は割と頻繁に見ることができます。撮影 保坂様
ローラー(和名はニ
シブッポウソウ)は、
翼の肩の部分が水
色、背が赤茶、羽根
先が青紫の美しい鳥
です。体長は30セン
チ程度ですが、翼を
広げるとカラス程度
の大きさに見えます。
撮影 保坂様
芦原でうるさく鳴く鳥が
いたら、先ずオオヨシキ
リが考えられます。体は
12,3センチと小さいの
ですが、結構大きな声で
頑張っています。また、
一人でピーピー、ガー
ガーいろんな声色を出
すので、何羽かいるよう
な錯覚さえします。
撮影 保坂様
水際で突然カエルの大合唱が始まることがあります。正体は
彼らで、体調は10-15センチですが、大きな声で、それぞれ
が対抗意識で鳴き始めると、昼でもやかましいほどです。双眼
鏡で見ると、喉の脇の袋が良く見えます。撮影 保坂様
デルタの芦原やハスの葉があるところでは、ヘビが水面を泳い
でいるところを時々見かけます。餌になる小魚やカエルなどが
多いのでしょう。このヘビが毒を持っているかどうかは知りませ
んが、持っていると想定して、小さなボートを手漕ぎで芦原に
入っていく時には注意が必要かもしれません。撮影 保坂様
ドナウ低地には野花の種類も多く、また昆虫の種類も豊富で
す。これは、オオアザミの花に、蝶とミツバチとアリがいたので
撮ったものです。5月下旬ごろです。撮影 保坂様