■ 聖路加国際病院の理念 This hospital is a living organism designed to demonstrate in convincing terms the transmuting power of Christian love when applied in relief of human suffering. キリスト教の愛の心が 人の悩みを救うために働けば 苦しみは消えて その人は生まれ変わったようになる この偉大な愛の力を だれもがすぐわかるように計画されてできた生きた有機体がこの病院である 初代院長 Rudolf B. Teusler (1933) ■ 運営の基本方針 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 「患者との協働医療」を実現するため、患者の価値観に配慮した医療を行う。 医療の質を高めるため、「根拠に基づいた医療」を実践する。 全人的医療を行うため、全職員の専門性を結集する。 地域住民の医療・介護・保健・福祉に貢献するため、地域の医療者・施設と連携する。 国内外の医療の発展に資するため、優れた医療人を育成する。 医療の発展に寄与するため、現場に根差した研究を行う。 国際病院としての役割を果たすため、海外からの患者の受け入れ態勢を整える。 上記7項目を実現し継続するため、健全な病院経営を行う。 ■ 受診される皆様の権利 聖路加国際病院は受診される皆様が次に掲げる権利を有することを確認しこれを尊重する。 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 9. 人間としての尊厳をもって医療を受ける権利 最善の医療を受ける権利 自らの心身の状況に関わる情報を得る権利 他の医療者の意見(セカンドオピニオン)を求める権利 十分な情報を得た上で、自己の自由な意思に基づいて医療を受け、あるいは拒否する権利 医療サービスの内容と予測される結果について説明を受ける権利 研究や教育への参加を拒否する権利 プライバシーが保たれる権利 医療費とその公的援助に関する情報を受ける権利 ■ リスボン宣言 患者の権利に関する世界医師会リスボン宣言 (日本医師会 HP より--- http://www.med.or.jp/wma/lisbon.html) 1981 年 9 月/10 月、ポルトガル、リスボンにおける第 34 回世界医師会総会で採択 1995 年 9 月、インドネシア、バリ島における第 47 回世界医師会総会で修正 2005 年 10 月、チリ、サンティアゴにおける第 171 回世界医師会理事会で編集上修正 序 文 医師、患者およびより広い意味での社会との関係は、近年著しく変化してきた。医師は、常に自らの良心に従い、 また常に患者の最善の利益のために行動すべきであると同時に、それと同等の努力を患者の自律性と正義を保 証するために払わねばならない。以下に掲げる宣言は、医師が是認し推進する患者の主要な権利のいくつかを 述べたものである。医師および医療従事者、または医療組織は、この権利を認識し、擁護していくうえで共同の責 任を担っている。法律、政府の措置、あるいは他のいかなる行政や慣例であろうとも、患者の権利を否定する場 合には、医師はこの権利を保障ないし回復させる適切な手段を講じるべきである。 原則 1. 良質の医療を受ける権利 a. すべての人は、差別なしに適切な医療を受ける権利を有する。 b. すべての患者は、いかなる外部干渉も受けずに自由に臨床上および倫理上の判断を行うことを認識して いる医師から治療を受ける権利を有する。 c. 患者は、常にその最善の利益に即して治療を受けるものとする。患者が受ける治療は、一般的に受け入 れられた医学的原則に沿って行われるものとする。 d. 質の保証は、常に医療のひとつの要素でなければならない。特に医師は、医療の質の擁護者たる責任を 担うべきである。 e. 供給を限られた特定の治療に関して、それを必要とする患者間で選定を行わなければならない場合は、 そのような患者はすべて治療を受けるための公平な選択手続きを受ける権利がある。その選択は、医学 的基準に基づき、かつ差別なく行われなければならない。 f. 患者は、医療を継続して受ける権利を有する。医師は、医学的に必要とされる治療を行うにあたり、同じ患 者の治療にあたっている他の医療提供者と協力する責務を有する。医師は、現在と異なる治療を行うため に患者に対して適切な援助と十分な機会を与えることができないならば、今までの治療が医学的に引き続 き必要とされる限り、患者の治療を中断してはならない。 2. 3. 4. 5. 選択の自由の権利 患者は、民間、公的部門を問わず、担当の医師、病院、あるいは保健サービス機関を自由に選択し、また 変更する権利を有する。 b. 患者はいかなる治療段階においても、他の医師の意見を求める権利を有する。 a. 自己決定の権利 患者は、自分自身に関わる自由な決定を行うための自己決定の権利を有する。医師は、患者に対してそ の決定のもたらす結果を知らせるものとする。 b. 精神的に判断能力のある成人患者は、いかなる診断上の手続きないし治療に対しても、同意を与えるか または差し控える権利を有する。患者は自分自身の決定を行ううえで必要とされる情報を得る権利を有す る。患者は、検査ないし治療の目的、その結果が意味すること、そして同意を差し控えることの意味につい て明確に理解するべきである。 c. 患者は医学研究あるいは医学教育に参加することを拒絶する権利を有する。 a. 意識のない患者 患者が意識不明かその他の理由で意思を表明できない場合は、法律上の権限を有する代理人から、可 能な限りインフォームド・コンセントを得なければならない。 b. 法律上の権限を有する代理人がおらず、患者に対する医学的侵襲が緊急に必要とされる場合は、患者 の同意があるものと推定する。ただし、その患者の事前の確固たる意思表示あるいは信念に基づいて、そ の状況における医学的侵襲に対し同意を拒絶することが明白かつ疑いのない場合を除く。 c. しかしながら、医師は自殺企図により意識を失っている患者の生命を救うよう常に努力すべきである。 a. a. 法的無能力の患者 患者が未成年者あるいは法的無能力者の場合、法域によっては、法律上の権限を有する代理人の同意 b. c. が必要とされる。それでもなお、患者の能力が許す限り、患者は意思決定に関与しなければならない。 法的無能力の患者が合理的な判断をしうる場合、その意思決定は尊重されねばならず、かつ患者は法律 上の権限を有する代理人に対する情報の開示を禁止する権利を有する。 患者の代理人で法律上の権限を有する者、あるいは患者から権限を与えられた者が、医師の立場から見 て、患者の最善の利益となる治療を禁止する場合、医師はその決定に対して、関係する法的あるいはそ の他慣例に基づき、異議を申し立てるべきである。救急を要する場合、医師は患者の最善の利益に即し て行動することを要する。 6. 患者の意思に反する処置 患者の意思に反する診断上の処置あるいは治療は、特別に法律が認めるか医の倫理の諸原則に合致す る場合には、例外的な事例としてのみ行うことができる。 7. 情報に対する権利 患者は、いかなる医療上の記録であろうと、そこに記載されている自己の情報を受ける権利を有し、また症 状についての医学的事実を含む健康状態に関して十分な説明を受ける権利を有する。しかしながら、患 者の記録に含まれる第三者についての機密情報は、その者の同意なくしては患者に与えてはならない。 b. 例外的に、情報が患者自身の生命あるいは健康に著しい危険をもたらす恐れがあると信ずるべき十分な 理由がある場合は、その情報を患者に対して与えなくともよい。 c. 情報は、その患者の文化に適した方法で、かつ患者が理解できる方法で与えられなければならない。 d. 患者は、他人の生命の保護に必要とされていない場合に限り、その明確な要求に基づき情報を知らされ ない権利を有する。 e. 患者は、必要があれば自分に代わって情報を受ける人を選択する権利を有する。 8. 9. a. 守秘義務に対する権利 患者の健康状態、症状、診断、予後および治療について個人を特定しうるあらゆる情報、ならびにその他 個人のすべての情報は、患者の死後も秘密が守られなければならない。ただし、患者の子孫には、自らの 健康上のリスクに関わる情報を得る権利もありうる。 b. 秘密情報は、患者が明確な同意を与えるか、あるいは法律に明確に規定されている場合に限り開示する ことができる。情報は、患者が明らかに同意を与えていない場合は、厳密に「知る必要性」 に基づいての み、他の医療提供者に開示することができる。 c. 個人を特定しうるあらゆる患者のデータは保護されねばならない。データの保護のために、その保管形態 は適切になされなければならない。個人を特定しうるデータが導き出せるようなその人の人体を形成する 物質も同様に保護されねばならない。 a. 健康教育を受ける権利 すべての人は、個人の健康と保健サービスの利用について、情報を与えられたうえでの選択が可能となる ような健康教育を受ける権利がある。この教育には、健康的なライフスタイルや、疾病の予防および早期 発見についての手法に関する情報が含まれていなければならない。健康に対するすべての人の自己責 任が強調されるべきである。医師は教育的努力に積極的に関わっていく義務がある。 10. 尊厳に対する権利 a. 患者は、その文化および価値観を尊重されるように、その尊厳とプライバシーを守る権利は、医療と医学 教育の場において常に尊重されるものとする。 b. 患者は、最新の医学知識に基づき苦痛を緩和される権利を有する。 c. 患者は、人間的な終末期ケアを受ける権利を有し、またできる限り尊厳を保ち、かつ安楽に死を迎えるた めのあらゆる可能な助力を与えられる権利を有する。 11. 宗教的支援に対する権利 患者は、信仰する宗教の聖職者による支援を含む、精神的、道徳的慰問を受けるか受けないかを決める 権利を有する。 ■ ヘルシンキ宣言 人間を対象とする医学研究の倫理的原則 (日本医師会 HP より--- http://www.med.or.jp/wma/helsinki08_j.html) 1964 年 6 月 1975 年 10 月 1983 年 10 月 1989 年 9 月 1996 年 10 月 2000 年 10 月 2002 年 10 月 2004 年 10 月 2008 年 10 月 2013 年 10 月 第 18 回 WMA 総会(ヘルシンキ、フィンランド)で採択 第 29 回 WMA 総会(東京、日本)で修正 第 35 回 WMA 総会(ベニス、イタリア)で修正 第 41 回 WMA 総会(九龍、香港)で修正 第 48 回 WMA 総会(サマーセットウェスト、南アフリカ)で修正 第 52 回 WMA 総会(エジンバラ、スコットランド)で修正 WMA ワシントン総会(アメリカ合衆国)で修正(第 29 項目明確化のため注釈追加) WMA 東京総会(日本)で修正(第 30 項目明確化のため注釈追加) WMA ソウル総会(韓国)で修正 WMA フォルタレザ総会(ブラジル)で修正 序文 1. 世界医師会(WMA)は、特定できる人間由来の試料およびデータの研究を含む、人間を対象とする医学 研究の倫理的原則の文書としてヘルシンキ宣言を改訂してきた。 本宣言は全体として解釈されることを意図したものであり、各項目は他のすべての関連項目を考慮に入れ て適用されるべきである。 2. WMA の使命の一環として、本宣言は主に医師に対して表明されたものである。WMA は人間を対象とす る医学研究に関与する医師以外の人々に対してもこれらの諸原則の採用を推奨する。 一般原則 3. WMA ジュネーブ宣言は、「私の患者の健康を私の第一の関心事とする」ことを医師に義務づけ、また医 の国際倫理綱領は、「医師は、医療の提供に際して、患者の最善の利益のために行動すべきである」と宣 言している。 4. 医学研究の対象とされる人々を含め、患者の健康、福利、権利を向上させ守ることは医師の責務である。 医師の知識と良心はこの責務達成のために捧げられる。 5. 医学の進歩は人間を対象とする諸試験を要する研究に根本的に基づくものである。 6. 人間を対象とする医学研究の第一の目的は、疾病の原因、発症および影響を理解し、予防、診断ならび に治療(手法、手順、処置)を改善することである。最善と証明された治療であっても、安全性、有効性、効 率性、利用可能性および質に関する研究を通じて継続的に評価されなければならない。 7. 医学研究はすべての被験者に対する配慮を推進かつ保証し、その健康と権利を擁護するための倫理基 準に従わなければならない。 8. 医学研究の主な目的は新しい知識を得ることであるが、この目標は個々の被験者の権利および利益に優 先することがあってはならない。 9. 被験者の生命、健康、尊厳、全体性、自己決定権、プライバシーおよび個人情報の秘密を守ることは医 学研究に関与する医師の責務である。被験者の保護責任は常に医師またはその他の医療専門職にあり、 被験者が同意を与えた場合でも、決してその被験者に移ることはない。 10. 医師は、適用される国際的規範および基準はもとより人間を対象とする研究に関する自国の倫理、法律、 規制上の規範ならびに基準を考慮しなければならない。国内的または国際的倫理、法律、規制上の要請 がこの宣言に示されている被験者の保護を減じあるいは排除してはならない。 11. 医学研究は、環境に害を及ぼす可能性を最小限にするよう実施されなければならない。 12. 人間を対象とする医学研究は、適切な倫理的および科学的な教育と訓練を受けた有資格者によってのみ 行われなければならない。患者あるいは健康なボランティアを対象とする研究は、能力と十分な資格を有 する医師またはその他の医療専門職の監督を必要とする。 13. 医学研究から除外されたグループには研究参加への機会が適切に提供されるべきである。 14. 臨床研究を行う医師は、研究が予防、診断または治療する価値があるとして正当化できる範囲内にあり、 かつその研究への参加が被験者としての患者の健康に悪影響を及ぼさないことを確信する十分な理由が ある場合に限り、その患者を研究に参加させるべきである。 15. 研究参加の結果として損害を受けた被験者に対する適切な補償と治療が保証されなければならない。 リスク、負担、利益 16. 医療および医学研究においてはほとんどの治療にリスクと負担が伴う。人間を対象とする医学研究は、そ の目的の重要性が被験者のリスクおよび負担を上まわる場合に限り行うことができる。 17. 人間を対象とするすべての医学研究は、研究の対象となる個人とグループに対する予想し得るリスクおよ び負担と被験者およびその研究によって影響を受けるその他の個人またはグループに対する予見可能な 利益とを比較して、慎重な評価を先行させなければならない。リスクを最小化させるための措置が講じられ なければならない。リスクは研究者によって継続的に監視、評価、文書化されるべきである。 18. リスクが適切に評価されかつそのリスクを十分に管理できるとの確信を持てない限り、医師は人間を対象と する研究に関与してはならない。潜在的な利益よりもリスクが高いと判断される場合または明確な成果の 確証が得られた場合、医師は研究を継続、変更あるいは直ちに中止すべきかを判断しなければならな い。 社会的弱者グループおよび個人 19. あるグループおよび個人は特に社会的な弱者であり不適切な扱いを受けたり副次的な被害を受けやすい。 すべての社会的弱者グループおよび個人は個別の状況を考慮したうえで保護を受けるべきである。 20. 研究がそのグループの健康上の必要性または優先事項に応えるものであり、かつその研究が社会的弱 者でないグループを対象として実施できない場合に限り、社会的弱者グループを対象とする医学研究は 正当化される。さらに、そのグループは研究から得られた知識、実践または治療からの恩恵を受けるべき である。 科学的要件と研究計画書 21. 人間を対象とする医学研究は、科学的文献の十分な知識、その他関連する情報源および適切な研究室 での実験ならびに必要に応じた動物実験に基づき、一般に認知された科学的諸原則に従わなければな らない。研究に使用される動物の福祉は尊重されなければならない。 22. 人間を対象とする各研究の計画と実施内容は、研究計画書に明示され正当化されていなければならない。 研究計画書には関連する倫理的配慮について明記され、また本宣言の原則がどのように取り入れられて きたかを示すべきである。計画書は、資金提供、スポンサー、研究組織との関わり、起こり得る利益相反、 被験者に対する報奨ならびに研究参加の結果として損害を受けた被験者の治療および/または補償の 条項に関する情報を含むべきである。臨床試験の場合、この計画書には研究終了後条項についての必 要な取り決めも記載されなければならない。 研究倫理委員会 23. 研究計画書は、検討、意見、指導および承認を得るため研究開始前に関連する研究倫理委員会に提出 されなければならない。この委員会は、その機能において透明性がなければならず、研究者、スポンサー およびその他いかなる不適切な影響も受けず適切に運営されなければならない。委員会は、適用される 国際的規範および基準はもとより、研究が実施される国または複数の国の法律と規制も考慮しなければな らない。しかし、そのために本宣言が示す被験者に対する保護を減じあるいは排除することを許してはな らない。研究倫理委員会は、進行中の研究をモニターする権利を持たなければならない。研究者は、委 員会に対してモニタリング情報とくに重篤な有害事象に関する情報を提供しなければならない。委員会の 審議と承認を得ずに計画書を修正してはならない。研究終了後、研究者は研究知見と結論の要約を含む 最終報告書を委員会に提出しなければならない。 プライバシーと秘密保持 24. 被験者のプライバシーおよび個人情報の秘密保持を厳守するためあらゆる予防策を講じなければならな い。 インフォームド・コンセント 25. 医学研究の被験者としてインフォームド・コンセントを与える能力がある個人の参加は自発的でなければ ならない。家族または地域社会のリーダーに助言を求めることが適切な場合もあるが、インフォームド・コン セントを与える能力がある個人を本人の自主的な承諾なしに研究に参加させてはならない。 26. インフォームド・コンセントを与える能力がある人間を対象とする医学研究において、それぞれの被験者候 補は、目的、方法、資金源、起こり得る利益相反、研究者の施設内での所属、研究から期待される利益と 予測されるリスクならびに起こり得る不快感、研究終了後条項、その他研究に関するすべての面について 十分に説明されなければならない。被験者候補は、いつでも不利益を受けることなしに研究参加を拒否 する権利または参加の同意を撤回する権利があることを知らされなければならない。個々の被験者候補 の具体的情報の必要性のみならずその情報の伝達方法についても特別な配慮をしなければならない。 被験者候補がその情報を理解したことを確認したうえで、医師またはその他ふさわしい有資格者は被験 者候補の自主的なインフォームド・コンセントをできれば書面で求めなければならない。同意が書面で表 明されない場合、その書面によらない同意は立会人のもとで正式に文書化されなければならない。 医学研究のすべての被験者は、研究の全体的成果について報告を受ける権利を与えられるべきである。 27. 研究参加へのインフォームド・コンセントを求める場合、医師は、被験者候補が医師に依存した関係にあ るかまたは同意を強要されているおそれがあるかについて特別な注意を払わなければならない。そのよう な状況下では、インフォームド・コンセントはこうした関係とは完全に独立したふさわしい有資格者によって 求められなければならない。 28. インフォームド・コンセントを与える能力がない被験者候補のために、医師は、法的代理人からインフォー ムド・コンセントを求めなければならない。これらの人々は、被験者候補に代表されるグループの健康増進 を試みるための研究、インフォームド・コンセントを与える能力がある人々では代替して行うことができない 研究、そして最小限のリスクと負担のみ伴う研究以外には、被験者候補の利益になる可能性のないような 研究対象に含まれてはならない。 29. インフォームド・コンセントを与える能力がないと思われる被験者候補が研究参加についての 30. 決定に賛意を表することができる場合、医師は法的代理人からの同意に加えて本人の賛意を求めなけれ ばならない。被験者候補の不賛意は、尊重されるべきである。 31. 例えば、意識不明の患者のように、肉体的、精神的にインフォームド・コンセント を与える能力がない被験 者を対象とした研究は、インフォームド・コンセントを与えることを妨げる肉体的・精神的状態がその研究対 象グループに固有の症状となっている場合に限って行うことができる。このような状況では、医師は法的代 理人からインフォームド・コンセントを求めなければならない。そのような代理人が得られず研究延期もでき ない場合、この研究はインフォームド・コンセントを与えられない状態にある被験者を対象とする特別な理 由が研究計画書で述べられ、研究倫理委員会で承認されていることを条件として、インフォームド・コンセ ントなしに開始することができる。研究に引き続き留まる同意はできるかぎり早く被験者または法的代理人 から取得しなければならない。 32. 医師は、治療のどの部分が研究に関連しているかを患者に十分に説明しなければならない。患者の研究 への参加拒否または研究離脱の決定が患者・医師関係に決して悪影響を及ぼしてはならない。 33. バイオバンクまたは類似の貯蔵場所に保管されている試料やデータに関する研究など、個人の特定が可 能な人間由来の試料またはデータを使用する医学研究のためには、医師は収集・保存および/または再 利用に対するインフォームド・コンセントを求めなければならない。このような研究に関しては、同意を得る ことが不可能か実行できない例外的な場合があり得る。このような状況では研究倫理委員会の審議と承認 を得た後に限り研究が行われ得る。 プラセボの使用 34. 新しい治療の利益、リスク、負担および有効性は、以下の場合を除き、最善と証明されている治療と比較 考量されなければならない:証明された治療が存在しない場合、プラセボの使用または無治療が認められ る;あるいは、説得力があり科学的に健全な方法論的理由に基づき、最善と証明されたものより効果が劣 る治療、プラセボの使用または無治療が、その治療の有効性あるいは安全性を決定するために必要な場 合、そして、最善と証明されたものより効果が劣る治療、プラセボの使用または無治療の患者が、最善と証 明された治療を受けなかった結果として重篤または回復不能な損害の付加的リスクを被ることがないと予 想される場合。この選択肢の乱用を避けるため徹底した配慮がなされなければならない。 研究終了後条項 35. 臨床試験の前に、スポンサー、研究者および主催国政府は、試験の中で有益であると証明された治療を 未だ必要とするあらゆる研究参加者のために試験終了後のアクセスに関する条項を策定すべきである。 また、この情報はインフォームド・コンセントの手続きの間に研究参加者に開示されなければならない。 研究登録と結果の刊行および普及 36. 人間を対象とするすべての研究は、最初の被験者を募集する前に一般的にアクセス可能なデータベース に登録されなければならない。 37. すべての研究者、著者、スポンサー、編集者および発行者は、研究結果の刊行と普及に倫理的責務を負 っている。研究者は、人間を対象とする研究の結果を一般的に公表する義務を有し報告書の完全性と正 確性に説明責任を負う。すべての当事者は、倫理的報告に関する容認されたガイドラインを遵守すべきで ある。否定的結果および結論に達しない結果も肯定的結果と同様に、刊行または他の方法で公表されな ければならない。資金源、組織との関わりおよび利益相反が、刊行物の中には明示されなければならない。 この宣言の原則に反する研究報告は、刊行のために受理されるべきではない。 臨床診療における未実証の治療 38. 個々の患者の処置において証明された治療が存在しないかまたはその他の既知の治療が有効でなかっ た場合、患者または法的代理人からのインフォームド・コンセントがあり、専門家の助言を求めたうえ、医師 の判断において、その治療で生命を救う、健康を回復するまたは苦痛を緩和する望みがあるのであれば、 証明されていない治療を実施することができる。この治療は、引き続き安全性と有効性を評価するために 計画された研究の対象とされるべきである。すべての事例において新しい情報は記録され、適切な場合 には公表されなければならない。 ■ 病院の概要 病床数 520床(小児病棟、集中治療室を除き全室個室) 標榜科 (全39科目) ※2014年11月現在 内科、血液内科、心療内科、呼吸器内科、呼吸器外科、腎臓内科、内分泌・代謝内科、神経内科、感染症内科、 循環器内科、外科、心臓血管外科、消化器内科、消化器外科、胸部外科、形成外科、乳腺外科、脳神経外科、 小児科、小児外科、産婦人科、整形外科、皮膚科、泌尿器科、眼科、耳鼻咽喉科、歯科、歯科口腔外科、精神 科、緩和ケア内科、麻酔科、放射線科、病理診断科、臨床検査科、救急科、腫瘍内科、内視鏡内科、腫瘍精神 科、血液腫瘍内科 ■ 用語の定義 GIO :一般目標(General Instructive Objectives) 学習の成果を表現したもので、プログラム終了後の期待される学習成果が記載されている。 SBOs :行動目標(Specific Behavioral Objectives) 一般目標を達成するために必要である具体的な行動が列挙されている。 LS:方略(Learning Strategies) 行動目標を達成することを目指した活動内容が記載されている。 EV: 評価(Evaluation) プログラムを通して、一般目標をどの程度達成できたかを計る評価の指針が記載されている。 ■ 名称 当院では、卒後1年次および2年次の必修研修プログラムで研修する医師を 『研修医』 あるいは 『ジュニアレジデント』 と呼ぶ。 卒後3年次以降の医師を対象に行われる(いわゆる後期)研修を 『専門研修』 と呼び、専門研修 プログラムで実地訓練する医師を 『専門研修医』 あるいは 『シニアレジデント』 と呼ぶ。 卒後年数 職位 所属プログラム 通称 1 年 研修医(J1) ジュニアレジデンシープログラム ジュニアレジデント 2 年 研修医(J2) ジュニアレジデンシープログラム ジュニアレジデント 3 年 専門研修医(S1) シニアレジデンシープログラム シニアレジデント 4 年 専門研修医(S2) シニアレジデンシープログラム シニアレジデント 5 年 専門研修医(S3) シニアレジデンシープログラム シニアレジデント 6 年 専門研修医(S4) シニアレジデンシープログラム シニアレジデント 7 年 フェロー(F1) フェロー制度 フェロー 8 年 フェロー(F2) フェロー制度 フェロー 各診療科の医師数、1日平均入院患者数、1日平均外来患者数 2015年1月現在※ 初期研修医、メディローカス・予防医療センター勤務者含まず 診療科目 医師数 内常勤医師数 内指導医数 内後期研修医 内フ ェロ ー 一般内科 12 5 4 14 21 16 7 10 24 10 12 2 1 13 14 39 3 29 1 4 34 13 4 4 7 7 12 5 17 13 57 7 2 31 6 24 11 10 7 4 2 7 6 5 3 3 11 1 6 1 1 4 5 12 2 9 1 3 11 4 3 2 4 2 7 3 8 4 11 3 1 8 3 4 2 1 7 4 1 4 2 5 3 4 7 2 7 1 1 4 5 10 2 6 1 2 4 7 3 2 3 2 6 1 6 7 7 3 1 13 2 2 11 1 1 0 0 1 2 2 0 0 1 0 3 0 0 2 4 7 0 8 0 0 2 6 0 1 2 2 3 0 2 2 8 1 0 4 0 0 3 1 0 1 0 1 2 0 0 1 2 2 0 0 0 0 2 1 0 1 0 0 1 0 0 0 0 0 0 1 1 2 2 0 0 4 0 0 1 0 血液内科/血液腫瘍科 心療内科 呼吸器内科 アレルギー膠原病科 腎臓内科 神経内科 内分泌・代謝科 循環器内科 感染症内科 消化器内科 内視鏡内科 臨床検査科 皮膚科 消化器・一般外科 小児科 小児外科 産婦人科 精神腫瘍科 精神科 麻酔科 救急部 緩和ケア科 呼吸器外科 心臓血管外科 脳神経外科 整形外科 耳鼻咽喉科 眼科 泌尿器科 放射線科 放射線腫瘍科 神経血管内治療科 乳腺外科 腫瘍内科 病理診断科 形成外科 歯科口腔外科 1 日平均入院患 1 日平均外来患 者数 者数 10 18.2 2.6 34.6 4.2 8.8 16.9 2.4 30.5 15.1 25.7 75.9 27.2 25.4 72.6 88.3 21.9 41.6 105.1 136.7 21.1 110.5 3 2.6 25.2 25.9 1.7 51.5 3.2 17.5 5.6 147.8 58.1 89.3 11.2 215.4 8.8 44.6 13.1 92.1 7.3 4.9 22.9 31.7 220.9 52.1 176.2 93.4 8 14.5 4.1 204 41.5 6 0.8 58.7 66.3 10.8 21.5 2.5 13.6 18.9 42.8 4.8 13.2 11.6 1.6 ※ 1日平均入院患者数、1日平均外来患者数…2014年1月1日~12月31日 ※ 入院患者数:自費含む動態を366日で割って算出 ※ 外来患者数:年間患者数を243日(外来診療日数)で割って算出。小児科、救急部のみ366日で割って算出。 ■ 施設認定一覧 (順不同) ・ 三学会構成心臓血管外科専門医認定機構基幹施設 ・ 日本神経学会専門医制度における教育関連施設 ・ ステントグラフト実施施設 ・ 日本腎臓学会研修施設 ・ 東京都メディカルコントロール協議会救急救命士病 ・ 日本整形外科学会専門医制度研修施設 院実習教育施設 ・ 日本精神神経学会精神科専門医制度研修施設 特定非営利活動法人卒後臨床研修評価機構認定施設 ・ 日本大腸肛門病学会認定施設 (旧:新医師臨床研修評価に関する研究会) ・ 日本超音波医学会認定超音波専門医制度研修施設 ・ 日本 IVR 学会専門医修練施設 ・ 日本糖尿病学会認定教育施設 ・ 日本アレルギー学会認定教育施設 ・ 日本透析医学会認定医制度認定施設 ・ 日本医学放射線学会放射線科専門医総合修練機関 ・ 日本内科学会認定医制度教育病院 ・ 日本緩和医療学会認定研修施設 ・ 日本内分泌学会内分泌代謝科専門医制度における認 ・ 日本眼科学会専門医制度研修施設 ・ 日本眼科学会専門医制度研修施設 ・ 定教育施設 眼科研修プログ ・ 日本乳癌学会認定施設 ラム施行施設認定証 ・ 日本脳卒中学会専門医認定制度による研修教育病院 ・ 日本救急医学会指導医指定施設 ・ 日本泌尿器科学会専門医教育施設 ・ 日本救急医学会救急科専門医指定施設 ・ 日本皮膚科学会認定専門医主研修施設 ・ 日本形成外科学会認定施設 ・ 日本病理学会研修認定施設(専門医制度による研修認 ・ 日本外科学会外科専門医制度修練施設 ・ 日本血液学会血液研修施設 ・ 日本口腔外科学会専門医研修機関指定病院 ・ 日本呼吸器学会認定施設 ・ 日本麻酔科学会麻酔科認定病院 ・ 日本耳鼻咽喉科学会専門医研修施設 ・ 日本臨床細胞学会認定施設 ・ 日本周産期・新生児医学会専門医暫定研修施設 ・ 日本臨床腫瘍学会認定研修施設 ・ 日本周産期・新生児医学会暫定研修施設 ・ 日本美容医療協会適正認定施設 ・ 日本集中治療医学会専門医研修施設(救命救急センタ ・ 日本老年医学会認定施設 ー) ・ 日本リウマチ学会教育施設 ・ 日本集中治療医学会専門医研修施設(ICU,CCU) ・ 臨床遺伝専門医制度研修施設 ・ 日本小児科学会小児科専門医研修施設 ・ 日本循環器学会専門医研修施設 ・ 日本小児科学会小児科専門医研修支援施設 ・ JACHI(医療健康情報認証機構)認定施設 ・ 日本消化器外科学会専門医修練施設 ・ 臨床研修施設指定証(医科、歯科) ・ 日本消化器内視鏡学会認定専門医指導施設 ・ 日本がん治療認定医機構認定研修施設 ・ 日本消化器病学会認定施設 ・ 東京都感染症外来協力医療機関 ・ 日本静脈経腸栄養学会 NST 稼動施設認定証 ・ 東京都医師会母体保護法指定医師研修指定医療機関 ・ 日本心血管インターベンション治療学会認定研修施 ・ 日本感染症学会研修施設 設 ・ 日本脳神経血管内治療学会専門医指導医研修施設 ・ 日本心身医学認定医制度研修診療施設(小児科) ・ 輸血検査技師制度 ・ 日本心身医学認定医制度研修診療施設(心療内科) ・ 日本輸血細胞治療学会認定 定施設A) ・ 日本放射線科専門医会・医会 胸部単純エックス線診 断研修施設認定 指定施設 指定施設 ・ 日本手外科学会 研修施設 ・ 東京都脳卒中急性期医療機関 ・ 生殖医療専門医制度認定研修施設 ・ 日本呼吸療法医学会 ・ 日本脳ドック学会 認定施設 ・ 日本呼吸器内視鏡学会関連認定施設 ・ 日本婦人科腫瘍学会専門医制度指定修練施設認定証 ・ TAVI 実施施設認定 ・ 小児血液・がん専門医研修施設 ・ 非血縁者間骨髄採取認定施設・非血縁者間骨髄移植認 ・ 地域医療支援病院 ・ 日本総合病院精神医学会一般病院連携精神医学専門 定施設 ・ 医研修施設認定証 日本産科婦人科学会専門医制度専攻医指導施設 ・ 日本不整脈学会・日本心電学会 ・ 不整脈専門医研修施 設 日本脳神経外科学会専門医認定制度 研修プログラ 日本呼吸器外科学会 呼吸器外科専門医認定修練施 設 ・ 日本産科婦人科内視鏡学会 ・ 日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会(エ ム ・ 日本病院薬剤師会妊婦・授乳婦専門薬剤師養成研修施 設 ・ ・ 専門医研修施設 キスパンダー・インプラント) 日本小児科学会認定医制度教育関連施設(慶應義塾大 ・ 日本心身医学会研修診療施設(精神腫瘍科) 学病院外科) ・ 日本教育医学学会 ・ 日本薬剤師研修センター薬局・病院実務研修受入施設 ・ 日本病院薬剤師会がん薬物療法認定薬剤師研修施設 ※ 2015.年 1 月現在 聖路加国際病院 2016 年度臨床研修プログラム目次 ■聖路加国際病院の理念と概要 ■ジュニアレジデンシープログラム 聖路加国際病院臨床研修(ジュニアレジデンシー)プログラム ........................................................... 15 厚生労働省が定める臨床研修の到達目標 .............................................................................................. 25 研修分野別マトリックス表 ................................................................................................................... 33 ◇必修 必修科共通 ............................................................................................................................................ 34 オリエンテーション .............................................................................................................................. 42 各職種研修 ............................................................................................................................................ 44 地域医療研修・地域保健研修 ................................................................................................................ 45 業績発表 ............................................................................................................................................... 46 ◇必修科各科プログラム 一般内科 ............................................................................................................................................... 48 循環器内科 ............................................................................................................................................ 55 消化器内科 ............................................................................................................................................ 59 呼吸器内科 ............................................................................................................................................ 62 内科病棟ブロック研修 .......................................................................................................................... 67 精神科 ................................................................................................................................................... 68 救急部(救命救急センター) ................................................................................................................ 71 集中治療室(ICU) .............................................................................................................................. 75 麻酔科 ................................................................................................................................................... 78 消化器・一般外科 ................................................................................................................................. 80 整形外科 ............................................................................................................................................... 84 産婦人科(女性総合診療部) ................................................................................................................ 88 小児科 ................................................................................................................................................... 91 乳腺外科 ............................................................................................................................................... 95 泌尿器科 ............................................................................................................................................... 98 ◇選択 選択科各科プログラム 一般内科 ............................................................................................................................................. 101 循環器内科 .......................................................................................................................................... 104 消化器内科 .......................................................................................................................................... 108 呼吸器内科 .......................................................................................................................................... 110 内分泌代謝科 ...................................................................................................................................... 114 リウマチ膠原病センター ..................................................................................................................... 118 神経内科 ............................................................................................................................................. 122 11 腎臓内科 ............................................................................................................................................. 124 血液内科・血液腫瘍科 ........................................................................................................................ 127 腫瘍内科 ............................................................................................................................................. 129 感染症科 ............................................................................................................................................. 131 心療内科 ............................................................................................................................................. 134 緩和ケア科 .......................................................................................................................................... 137 皮膚科 ................................................................................................................................................. 140 消化器・一般外科 ............................................................................................................................... 142 呼吸器外科 .......................................................................................................................................... 146 心臓血管外科 ...................................................................................................................................... 148 形成外科 ............................................................................................................................................. 152 乳腺外科 ............................................................................................................................................. 156 産婦人科(女性総合診療部) .............................................................................................................. 159 泌尿器科 ............................................................................................................................................. 162 整形外科 ............................................................................................................................................. 165 眼科 .................................................................................................................................................... 168 耳鼻咽喉科 .......................................................................................................................................... 172 脳神経外科 .......................................................................................................................................... 174 小児科 ................................................................................................................................................. 177 小児外科 ............................................................................................................................................. 179 救急部(救命救急センター) .............................................................................................................. 181 集中治療室(ICU) ............................................................................................................................ 184 放射線科 ............................................................................................................................................. 189 病理診断科 .......................................................................................................................................... 191 麻酔科 ................................................................................................................................................. 193 ■臨床研修協力施設一覧 《精神科病棟研修》 精神科病棟研修(海上寮療養所) ....................................................................................................... 197 精神科病棟研修(長谷川病院) .......................................................................................................... 199 《地域研修》 地域保健研修(中央区保健所) .......................................................................................................... 200 地域医療研修(中央内科クリニック) ................................................................................................ 203 地域医療研修(AGE 牧田クリニック) .............................................................................................. 206 地域医療研修(すぎやま整形外科) ................................................................................................... 208 地域医療研修(真山クリニック) ....................................................................................................... 209 地域医療研修(高尾クリニック) ....................................................................................................... 212 地域医療研修(銀座プリマ・クリニック) ......................................................................................... 214 地域医療研修(八丁堀医院) .............................................................................................................. 215 12 地域医療研修(杉野内科クリニック) ................................................................................................ 217 地域医療研修(月島クリニック) ....................................................................................................... 221 地域医療研修(銀座ウィメンズクリニック) ..................................................................................... 225 地域医療研修(こども元気!!クリニック) ..................................................................................... 226 地域医療研修(小池医院) ................................................................................................................. 229 地域医療研修(日本橋名倉整形外科) ................................................................................................ 232 地域医療研修(木挽町医院) .............................................................................................................. 233 地域医療研修(藤井隆広クリニック) ................................................................................................ 236 地域医療研修(中央みなとクリニック) ............................................................................................ 238 地域医療研修(皮フ科 早川クリニック) ......................................................................................... 240 地域医療研修(あさの皮フ科) ............................................................................................................... 242 地域医療研修(東銀座 小川診療所) ................................................................................................ 244 地域医療研修(聖路加国際病院 訪問看護ステーション) ................................................................ 246 地域医療研修(佐渡総合病院) .......................................................................................................... 247 地域医療研修(新潟県立松代病院) ................................................................................................... 248 地域医療研修(垂水市立医療センター 垂水中央病院) ..................................................................... 251 地域医療研修(独立行政法人国立病院機構東埼玉病院) .................................................................... 253 地域医療研修(三重県立志摩病院) ................................................................................................... 255 地域医療研修(紀南病院) ................................................................................................................. 256 地域医療研修(町立南伊勢病院) ....................................................................................................... 258 地域医療研修(尾鷲総合病院) .......................................................................................................... 259 地域医療研修(長崎県上五島病院) ................................................................................................... 260 地域医療研修(長崎県対馬いづはら病院) ......................................................................................... 263 地域医療研修(奥州市国民健康保険まごころ病院) ........................................................................... 265 地域医療研修(長崎県壱岐病院) ....................................................................................................... 266 地域医療研修(出水郡医師会広域医療センター) .............................................................................. 267 13 2016 年度 聖路加国際病院 臨床研修ジュニアレジデンシープログラム J1 (1 年次) J2 (2 年次) オリエン プログラム テーション 各科ローテーションプログラム (4 月) 業績発表 (1 月発表) ローテーション科毎に形成評価 評 価 ・指導医による形成評価 ・コ・メディカルによる形成評価 ・研修医による形成評価 14 総括評価 (修了認定) 聖路加国際病院 2016年度 臨床研修プログラム 聖路加国際病院臨床研修(ジュニアレジデンシー)プログラム 研修の理念 将来専門とする分野に拘わらず、幅広い病態・疾患に対応できる医学知識・技量を基盤に、キリスト教の愛の 心をもって患者・家族の価値観に配慮しつつ、医療チームの一員として質の高い医療を実践できる能力を身 につける。 研修の基本方針 1. 2. 3. 4. 5. 6. (聖路加国際病院における臨床研修の一般目標) 患者・家族の考えや価値観に配慮し、「患者との協働医療」を実践する。 多職種によるチーム医療を担い、必要時にはリーダーシップを発揮できる。 最新・最適な医療知識・技量を踏まえ、「根拠に基づいた医療」を実践する。 臨床研究の遂行に必要な基本知識・手順を身につける。 保険医療や地域医療、災害医療、国際医療など、公衆衛生・社会的枠組みにおける医療の意義を理解 する。 幅広い素養と感性を身につけるべく、不断の努力を怠らない。 聖路加国際病院の卒後臨床研修システムの歴史 当院はキリスト教(米国聖公会)の宣教師であり医師であった Rudolf B. Teusler により1902年に創設され た。1933年(昭和8年)には、当時『東洋一』と評された新病院が完成した。この頃から当院では、米国式インタ ーン・レジデント教育制度ならびに中央臨床検査システムがわが国で唯一導入されていた。 第二次世界大戦での敗戦直後の1945年9月、当院の建物が連合軍GHQにより接収されたため、近くの都 立整形外科病院を改修した仮病院で診療を行った。1956年の全面返還までの間、GHQはわが国の医師の 臨床能力を向上するために医学教育審議会を設置して、1948年には1年間のインターン(実地研修)制度を 義務付け、インターン後に医師国家試験を実施することとなった。 1949年(昭和24年)にはインターン教育実習病院として、厚生省の指定を受けた。その後、全国の医科大学 から毎年10名前後のインターンを受け入れ、1967年(昭和42年)のインターン制度が廃止されるまでに、当院 にてインターンを修了した者は287名、出身校は52医科大学に及んだ。 1968年(昭和43年)4月にはいわゆる努力規程による2年間の卒後臨床研修制度が開始され、当院でも導 入された。1990年(平成2年)からは独自のスーパーローテーションシステムによる2年間の前期研修と、それに 続く後期研修制度が開始され、日本の卒後医師研修課程のモデルとなった。2005年3月までの間、いわゆる 努力規程による卒後臨床研修を当院で受けた医師は472名、出身校はほぼ全国の医科大学に及んだ。 1992年(平成4年)5月、520床の新病院の発足と共に、大学病院並の全科を備える民間教育病院として、 後述のような研修プログラムを組むに至った。 歯科・口腔外科においては、1990年(平成2年)より独自のシステムによる卒後2 年間の研修を行ってきたが、 2005年(平成18年)より歯科卒直後研修の必修化に伴い、新たなプログラムを作成し、病院歯科口腔外科に おける単独型の歯科卒直後研修を開始した。 15 なお、上記の教育には当院の指導医があたるほか、各方面の臨床教育指導医を顧問として招き、また米国 から随時臨床教授を招聘し、教育指導の強化に努めている。 臨床研究の支援 1997年10月に15億円の基金をもとに、財団法人聖ルカ・ライフサイエンス研究所(当時)(理事長 日野原 重明)が設立された。この研究所の目的は医療の質的向上のための臨床医学及び臨床看護学の教育手法 に関する研究助成、臨床疫学及び予防医学に関する研究助成、臨床医学、臨床看護学、臨床疫学及び予 防医学に関わる人材の育成並びに適正な病院管理のための研究および研究助成を行い、併せて医療及び 看護の国際交流に貢献することにある。こちらに応募して研究や留学の援助を受ける機会が開かれている。 ■ ジュニアレジデンシープログラム全体の概要 A. 研修プログラム ----------------------------------------------------------------------本プログラムは、将来の専攻科に拘わらず患者中心のチーム医療を実践するために、基本的臨床能力(プライ マリケア能力)を修得し、医師として望ましい姿勢・態度を身に付けることを目的としている。厚生労働省の定め る必修ローテーション科および選択必修科のすべてを必須として研修し、これに加えて、集中治療室での1ヶ 月間の研修も必修科として組み込んでいる。4本のプログラム(内科系・外科系・小児科・産婦人科)のそれぞ れで若干のローテーション必修診療科ならびに選択期間の違いを持つこととなったが、基本的なプログラム作 成の基本概念は従来と変わることはない。また、以下のどのプログラムにおいても、聖路加国際病院が「医師法 16条の2第1項に規定する臨床研修に関する厚生労働省令」に定める基幹型臨床研修病院として機能し、協 力病院・協力施設との連携によって適切な研修を提供する。 1.内科系プログラム(プログラム番号030179024:プログラム責任者:岡田 定) 一般目標は、将来の専攻科に関わらず患者中心のチーム医療を実践するために、内科の基本的臨床能 力を習得し、医師として必要な基本姿勢・態度を身につけることである。とくに、聖路加国際病院の理 念にある「キリスト教精神」に基づいた患者中心の医療、運営の基本方針にある「EBM」や「チーム医療」 を体得することが当院独自の目標となる。 2.外科系プログラム(プログラム番号030179025:プログラム責任者:渡邉 直) 臨床医を志す者にとって眼前の患者さんを正しく診断し、適切な治療が確実に行える医師になること が目標となるが、初期臨床研修は基本的技能の修得以外にも、医師・研究者としての基本姿勢・態度 が養われる重要な時期でもある。2年間の前期研修を通じてキリスト教精神に基づく全人的医療と伝統 あるチーム医療を実践し、臨床医としての診断、治療における問題解決力と臨床的技能・態度を身に つける。 3.小児科プログラム(プログラム番号030179026:プログラム責任者:草川 功) 将来の専攻科に関わらず必要とされる小児医療に必要な基礎知識・基本的技術、基本的態度を限られ た研修期間の中で可能な限り修得する。 4.産婦人科プログラム(プログラム番号030179027:プログラム責任者:塩田 恭子) 一般医として婦人科疾患を持った患者や妊娠中の患者を適切に管理できるようになるために、妊娠分 娩と婦人科疾患の診断、治療における問題解決力と臨床的技能・態度を身につける。 16 ◆必修科目と研修期間 ○ ローテーションの順番は、研修者によって異なる ※ ※ 内科研修: 主要 4 科(循環器、呼吸器、消化器、一般内科)と病棟ブロック(9W+10E、7W+7E、8W+5W+4E)研修(各 1 ヶ月) 。2 年目に選択として内科単科 1 ヶ月(以上)あるいは病棟ブロック 1 ヶ所 1 ヶ月(以上)を研修する. 内科系プログラム以外の研修プログラムでは内科研修は主要 4 科(循環器、呼吸器、消化器、一般内科)と、病棟 ブロック(9W+10E、7W+7E、8W+5W+4E)のうち 2 つを必修とする。 B.研修医(ジュニアレジデント)の規定-----------------------------------------1. 2. 3. 4. 5. 6. 本院において臨床医学の実地研修を受けるためには、医師国家試験に合格して医師免許を持つ者でな ければならない。 ジュニアレジデンシーは医師法による新医師臨床研修制度に則って、これを実施し、その期間は原則とし て大学医学部卒業後 2 年間とする。 ジュニアレジデントの研修期間は1年毎に契約更新する。研修途中で他の教育病院に移ることを希望する 者は、契約期間の途中であっても 3 ヵ月以上の予告をもって契約を解除することができる。 ジュニアレジデントは研修上の効果を高めるために研修医宿舎に居住することを原則とする。所定の研修 期間を終えた者は宿舎を退出する。 臨床研修医の採用試験および選考は、研修管理委員会が行い、院長の決裁でこれを決める。採用人員 は募集時に発表する。 ジュニアレジデントは常勤職員(但し、1 年毎の契約とする)として採用され、聖路加国際病院国際大学・教 育センター臨床研修部の所属となる。 17 C. 研修医の基本的業務 ---------------------------------------------------------------------1. 2. 3. 4. 5. 受持患者の病歴を作成し、毎日担当の患者を回診して診療経過を記録する。 検査・処置についてのインフォームド・コンセント(IC)を得て、記録する。 診断や治療方針、退院の決定などについては指導医ならびに上級医と協議し、その指示を受ける。 入院・退院は各科診療主治医の許可を必要とする。 必要な検査や治療、処置を行う。その中で経験の乏しい事項については必ず指導医ならびに上級医の 指導を受ける。 6. 受持患者の手術には指導医ならびに上級医の指導のもとに参加する機会が与えられる。 7. 退院時要約(discharge summary)を退院後 1 週間以内に作成する。 8. 受持患者の病理解剖に立ち合う。剖検患者の臨床経過書を作成し、病理診断科に提出する。 9. 病院各科のカンファレンスや配属の各科、または関係他科との合同カンファレンスには特別な理由が無い 限り出席の義務がある。 10. カンファレンスで呈示する受持の症例についてはあらかじめ資料を用意し報告する。 11. 勤務は各科の規定に準ずるものとし、割り当てられた平日当直や休日当直の勤務規定に従う。当直中は 夜間に重症患者の回診、休日には昼夜 2 回以上の重症患者の回診を行い、また救急患者の診療に当る。 なお、当直翌日の勤務は午前中までとするが、自己学習のためこの時限を越えて院内に滞在することを 妨げない。 D. 指導体制 (2015 年 7 月時点)------------------------------------------------------研修実施責任者 福井 次矢(聖路加国際病院・院長) プログラムの管理運営については、研修管理委員会が定期的に会議を開き検討する。 ◇ 2015 年度 研修管理委員会 委員一覧 (院内委員を掲載;協力型医療機関の委員は各施設代表者) 委員長 渡邉 直 副委員長 有岡 宏子 オブザーバー 柳橋 礼子 委員 管理・統括 教育センター長 ■プログラム責任者 内科系プログラム 外科系プログラム 産婦人科プログラム 小児科プログラム ■各小委員会 プログラム小委員会・委員長 同・副委員長 試験小委員会・委員長 同・副委員長 評価小委員会・委員長 同・副委員長 メンタリング小委員会・委員長 同・副委員長 ■外部委員 卒後臨床研修評価機構 患者代表 福井 次矢(院長) 小野寺 久 岡田 渡邉 塩田 草川 ■関連委員会・委員長 セーフティマネジメント委員会 医療記録オーディット委員会 専門研修管理委員会 ■各部門代表者 医師部門 看護部門 定 直(再掲) 恭子 功 有岡 宏子(再掲) 水野 篤 山内 英子 長浜 正彦 大谷 典生 瀧 史香 林 直輝 天羽 健太郎 コ・メディカル部門 薬剤部 事務部門 ■研修医代表 岩﨑 榮 1名 18 小松 康宏 岡田 定(再掲) 大谷 典生(再掲) 石松 伸一 髙井 今日子 中村 めぐみ 加藤 恵子 服部 加奈子 後藤 一美 立花 直明 高橋 博子 河村 有貴子 中村 美菜子 J2,J1 各 1 名 -- 各科指導責任者 --循環器内科 呼吸器内科 血液内科 神経内科 リウマチ膠原病センター 一般内科 呼吸器外科 脳神経外科 耳鼻咽喉科 病理診断科 消化器・一般外科 整形外科 産婦人科 放射線科 救急部 精神科 乳腺外科 蝶名林 直彦 岡田 定 木村 哲也 岡田 正人 有岡 宏子 板東 徹 篠田 正樹 柳 清 鈴木 高祐 太田 惠一朗 黒田 栄史 百枝 幹雄 栗原 泰之 石松 伸一 池田 真人 山内 英子 消化器内科 腎臓内科 内分泌・代謝科 感染症科 心療内科 腫瘍内科 小児科 麻酔科 皮膚科 緩和ケア科 心臓血管外科 泌尿器科 眼科 放射線腫瘍科 予防医療センター 形成外科 小児外科 藤田 善幸 小松 康宏 出雲 博子 古川 恵一 山田 宇以 山内 照夫 草川 功 岡田 修 新井 達 林 章敏 三隅 寬恭 服部 一紀 大越 貴志子 河森 次郎 増田 勝紀 大竹 尚之 松藤 凡 看護部 看護部(オブザーバー) 髙井 今日子 柳橋 礼子 --- 他部門指導責任者 --訪問看護ステーション コ・メディカル部 薬剤部 佐々木 佳子 服部 加奈子 後藤 一美 --- 臨床研修協力施設 --病院施設名称 長谷川病院 中央区保健所 銀座プリマ・クリニック 木挽町医院 海上寮療養所 高尾クリニック 月島クリニック こども元気!!クリニック 日本橋名倉整形外科 藤井隆広クリニック 国立病院機構東埼玉病院 新潟県立松代病院 垂水中央病院 出水郡医師会広域医療センター 紀南病院 尾鷲総合病院 長崎県対馬病院 奥州市国保まごころ病院 病院施設番号 長崎県壱岐病院 137397 034088 034090 041304 041319 034089 041301 041307 041314 041318 066736 031383 034590 050038 086087 040005 031709 032352 034262 病院施設名称 AGE 牧田クリニック 八丁堀医院 杉野内科クリニック 小池医院 すぎやま整形外科 中央内科クリニック 銀座ウィメンズクリニック 真山クリニック 中央みなとクリニック 皮フ科 早川クリニック 東銀座小川診療所 あさの皮フ科 佐渡総合病院 三重県立志摩病院 町立南伊勢病院 長崎県上五島病院 国立保健医療科学院 聖路加国際病院 訪問看護ステーション 聖路加メディローカス 19 病院施設番号 041300 041302 041306 041315 041297 041303 041309 041316 056851 137193 157832 041308 031553 030911 032848 032351 056169 137194 157831 ◆ 聖路加国際病院 研修管理委員会運営規程 (目的) 第1条 この規程は、聖路加国際病院の研修医(ジュニアレジデント)が行う臨床研修を統括管理する 研修管理委員会(以下「委員会」という。)の運営に関し、必要な事項を定める。 (活動) 第2条 委員会は、厚生労働省の定めた臨床研修の到達目標に則り、委員会において作成した研修プ ログラムに基づき研修を提供する。また、下記についての統括管理を行う。 (1)研修プログラムの作成、臨床研修プログラムの相互間調整 (2)研修医の心身の健康管理 (3)研修医の採用にかかる事項 (4)研修評価に関する事項(各研修医の研修の進捗状況の把握、修了・未修了・中断の判断 を含む) (小委員会) 第3条 委員会に以下の下部組織を置く。 (1)プログラム小委員会 (2)評価小委員会 (3)試験小委員会 (4)メンタリング小委員会 2 前項下部組織の詳細は別に定める。 (組織) 第4条 委員会の委員長は、院長が委嘱する。 2 委員会は、以下の委員をもって組織する。 (1)院長 (2)委員長によって推薦された下記の職員 一 各研修プログラム責任者 ニ 教育センター長 三 関連委員会委員長(専門研修管理委員会、セーフティマネジメント委員会、医療記録 オーディット委員会) 四 Educational Chief ミーティングの議長 五 看護部門、コ・メディカル部門、薬剤部門、事務部門の各代表者 (3)1、2 年次研修医の代表者 各 1 名 (4)院長が必要と認めた職員 (5)地域協力施設、精神科研修施設、保健医療施設の臨床研修責任者 (6)前号を除く外部委員(有識者、患者代表など) 3 委員長が特に必要と認める者を、臨時に委員会に出席させて意見を聴くことがある。 (開催) 第5条 委員会は、原則として毎月第 1 火曜日に月例委員会を開催する。ただし、原則として月例委員 会には第4条第2項第4号の委員は出席しないものとする。 2 前項にかかわらず、第4条第2項第4号の委員を加えた委員会を年 2 回(原則として 9 月・3 月)開催 する。 20 3 委員会の開催日程の決定は委員長が行う。 4 委員長が特に必要と認めた時は、委員会を臨時に開催することができる。 (権限) 第6条 委員長は、委員会を招集し、その議長となるとともに、委員会の事務を統轄する。 2 委員長は、病院運営会議における委員会報告および院長への上申をすることができる。 3 委員長は、小委員会委員長を指名し、院長の承認を得る。 4 委員長は、副委員長を指名し、委員長が業務遂行困難の場合は、その職務の代行を委ねる。 (記録) 第7条 委員会に書記をおき、議事録を備え、審議内容を記録して委員長の承認を得なければならな い。又、議事録は所定の場所に保存し、院長に報告する。 (任期) 第8条 委員長及び委員の任期は、毎年 4 月 1 日より翌年の 3 月 31 日までとする。 2 前項の任期満了の後、後任の委員長、委員が選任されるまでは、引き続きその職務を行うものとす る。 (守秘義務) 第9条 委員会の出席者は、職務上知り得た情報を正当な理由なく漏らしてはならない。その職を辞し た後も、同様である。 (改廃) 第 10 条 この規程の改廃は、病院運営会議の議を経て院長が行う。 附則 1.本規程は、2006 年 4 月1日から施行する。 2.改定:2014 年 8 月 5 日 3.改定:2015 年 4 月 1 日(全面改定) 4.改定:2015 年 8 月 3 日(第 4 条・組織、第 6 条・権限) 21 ■ 臨床研修指導医の規定 1. 臨床研修指導医(以下「指導医」という。)は、以下の条件を満たす者とし、院長が任命する。 原則として 7 年(84 ヶ月)以上の臨床経験を有し、研修医に対する指導を行うために必要な経験及び 能力を有する。 「医師の臨床研修に係る指導医講習会の開催指針」(平成 16 年 3 月 18 日付け医政発第 0318008 号)に則った講習会を受講している。 2. 指導医は担当する分野において研修医が研修している際、研修医ごとに臨床研修到達目標の達成状況 を把握し、指導を行う。 3. 指導医は担当する研修分野において研修医が研修を終了した後に、研修医の評価を評価小委員会に 報告する。評価に当たって、研修医と共に業務を行った医師と十分な情報共有をした上で評価を行うとと もに、研修医と十分に意思疎通を図る。 4. 指導医はその指導状況・内容について、研修医ならびに臨床研修指導者から評価を受ける。 5. 上記規定の指導医資格を有しておらず、専門研修医以上の年次の医師を「上級医」と称する。 ■ 臨床研修指導者の規定 1. 臨床研修指導者(以下「指導者」という。)とは、研修医が臨床研修において関わる下記の者とし、院長が 任命する。 看護師:ナースマネジャー、アシスタントナースマネジャー コ・メディカル、薬剤師:マネジャー、チーフ 2. 指導者は、各自の専門職種の観点から研修医に指導を行う。 3. 指導者は、研修医のローテーションごとに研修医評価表に沿って評価を行い、評価小委員会に報告する。 研修医と共に業務を行ったスタッフと十分な情報共有をした上で評価を行う。 4. 指導者は指導医の評価を行う。 5. 指導者は研修医から評価を受ける。 ■ 臨床研修の指導体制 1. 個々の指導医が指導時間を十分に確保できるよう努める。 2. 各診療科の指導医の代表として Educational Chief(以下「EC」という。)が院長から任命される。EC は EC ミーティングに参加して横断的、継続的に研修指導を行えるように連携するとともに、ミーティング内容 について研修医に周知徹底させる。また、各科内での研修に関して模範的ならびに指導的に役割を果た すとともに、研修医が臨床研修修了に必要な書類の記載や、評価の実施を促す。 3. 指導医が研修医を直接指導するだけでなく、指導医の監督のもと、上級医が研修医を指導する、いわゆ る屋根瓦方式の指導を行う。 4. 指導医のみならず、指導者(看護師、コ・メディカル、薬剤師)も研修医を指導する。 E 待遇 -------------------------------------------------------------------------1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 給与は、1 年次年俸 360 万円、2 年次 372 万円(別途当直手当あり)を支給する。 全寮制(月額 30,000 円)の宿舎設備あり。 社会保険・厚生年金・労働者災害補償保険・雇用保険加入。 休暇は、有給休暇 1 年次 10 日、2 年次 11 日。夏季休暇 4 日。その他、慶日休暇、忌引休暇あり。 当直あり。当直手当は 1 年次 6 ヶ月研修経過以降より修了時まで支払われる。 医師賠償責任保険は病院にて団体加入をしており、個人での加入は任意とする。 その他、福利厚生あり。 アルバイトは禁止する。 F 評価と修了認定 -----------------------------------------------------------22 1.研修医の評価 各科ローテーションごとに研修医評価票に従って指導医ならびに指導者より評価を受ける。 受持ち患者数、サマリー(退院時要約)の完成率、剖検数等について定期的に評価を受ける。 年 3 回のフィードバック面接(評価小委員会が実施)にて上記評価結果にもとづくフィードバックと研修の 進捗確認を行う。 ジュニアレジデンシーの 2 年次後半には病院全体(ならびに大学の研究員)の参加で実施される業績発 表会(聖ルカ・アカデミア)にて疫学的研究の発表が課される。発表内容は研修医業績集としてまとめられ、 優秀者は表彰される。 2.研修医による評価 ローテーションごとに研修科評価票に従って診療科ならびに指導医・指導者の評価を行う。 2 年間の研修の最後に研修を振り返り、各科の研修内容評価および改善要望を行う。これに対して各診 療科は対応を検討し回答する。 3.研修修了の認定 2 年次終了時に研修管理委員会、拡大研修管理委員会の承認をへて、規定に則り修了証を授与する。 研修修了を満たす認定基準: ① 研修休止が 90 日(法人において定める休日は含まない)を越えていないこと. ② 厚生労働省が定める臨床研修の到達目標にて提出が義務づけられている 22 の症状・病態(28 頁) についてのレポート,10 の疾患・病態(29~30 頁)について,および外科症例 1 例のレポート, CPC レポートを全て提出していること ③ 経験すべき診察法・検査・手技ならびに経験が求められる疾患・病態,特定の医療現場の経験 (26~32 頁)に関して自己評価ならびに指導医評価がすべて記載されており,評価に c がないこと. 経験すべき研修医手帳の記入について必要事項を満たしていること ④ 聖路加アカデミア内での研修医業績発表を行い,論文を作成できていること ⑤ 各ローテーション科における指導医・指導者評価において「不合格」(6 段階評価の 1)の項目が ないこと. ⑥ 地域医療研修において協力施設の指導医による評価に「不合格」の項目がないこと. 上記修了条件を満たしているかを評価小委員会で確認した後,研修管理委員会ならびに拡大研修管 理委員会にて修了判定を行う. 4. 2 年間で修了できない場合 A) 修了要件を満たしていない場合 評価小委員会にて修了要件を満たしていないと判断した場合,研修管理委員会に報告し,研修管 理委員会にて判定を行う.未終了なのか中断なのかについては本人の意向を確認の上,研修管理 委員会で決定する.(ちなみに,研修の中断とは,現に臨床研修を受けている研修医について研 修プログラムにあらかじめ定められた研修期間の途中で臨床研修を長期にわたり休止するこ と,又は中止することをいう) 未終了の場合,延長期間の対応は以下の通りとする. ① 修了に必要な書類が不足している場合:必要な書類はがすべて提出された時点で臨時評価小 委員会ならびに臨時研修管理委員会を開催し,修了認定を行う. ② 到達目標を達成していない場合:「不合格」と判定された診療科,または到達目標で達成されて いない項目に関連する診療科での研修を評価小委員会とプログラム小委員会で検討し,決定 する.延長期間の研修については、目標を達成した時点で当該診療科から教育センターに報 告され,これを踏まえて臨時評価小委員会ならびに臨時研修管理委員会を開催して,修了認 定を行う. B) 休止期間の上限(90 日)を越えた場合 研修休止が長期にわたった場合,教育センターと人事課で休止期間の確認を行い,上限を超えるお それがある場合は,教育センターより研修管理委員会に報告する.未終了なのか中断なのか(中断 の定義については上記)については本人の意向を確認の上,研修管理委員会で決定する.なお,未 終了と判定された場合,研修期間を延長して必要履修を受けさせることとなるが,その延長期間履修 23 しても当該目標に達していない場合は,A 項の基準に則り,達成が見込める期間分,研修をさらに延 長しなければならない. C) 研修中断となった研修医については,当院での再開,あるいは他の臨床研修病院を紹介する等の 支援を含め,適切な進路指導を行う.中断した研修医は,当院を含めて,自己の希望する研修病院 に,臨床研修中断証を添えて,臨床研修の再開を申し込むことができる.臨床研修中断証は病院長 名で作成され,その発行は教育センターが行う.臨床研修中断証を受けた臨床研修病院が研修を 受け入れる場合は,当該臨床研修中断証の内容を考慮した臨床研修を実施しなければならない. 5. 研修修了後の進路 過去 3 年間のジュニアレジデンシープログラム修了者の進路は下記のとおりである。 当院の専門研修 大学医局または大学院 他の専門研修施設 海外研修 その他 2012年度 2013年度 2014年度 10 13 14 12 7 6 1 3 3 0 0 0 1 1 1 G 定員と応募手続き、試験 -----------------------------------------------------------1. 募集定員 24 名(内科系 10 名 外科系 10 名 小児科 2 名 産婦人科 2 名) 2. 募集方法 1) マッチングに参加する。 2) ホームページ(http://www.luke.ac.jp)の募集要項を参照し、エントリーすること 3. 採用の方法 Web 上でエントリー質問に回答後、必要書式を送付すること 4. 採用試験 筆記試験ならびに面接、適性検査(応募者が事前に Web 上で行う)。 5. 応募必要書類 1) 履歴書(当院指定様式を採用ホームページからダウンロード) 2) 推薦状(上限 2 名分まで) 3) 成績証明書 4) 卒業見込証明書 24 合計 37 25 7 0 3 厚生労働省が定める臨床研修の到達目標 聖路加国際病院ジュニアレジデンシープログラムは厚生労働省が定める臨床研修プログラムに則って いる。 ※ 厚生労働省ホームページ参照 http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/isei/rinsyo/keii/030818/030818b.html 臨床研修の基本理念 臨床研修は、医師が、医師としての人格をかん養し、将来専門とする分野にかかわらず、医学及び医療の果たす べき社会的役割を認識しつつ、一般的な診療において頻繁に関わる負傷又は疾病に適切に対応できるよう、基 本的な診療能力を身に付けることのできるものでなければならない。 I 行動目標 医療人として必要な基本姿勢・態度 (1)患者-医師関係 患者を全人的に理解し、患者・家族と良好な人間関係を確立するために、 1)患者、家族のニーズを身体・心理・社会的側面から把握できる。 2)医師、患者・家族がともに納得できる医療を行うためのインフォームド・コンセントが実施できる。 3)守秘義務を果たし、プライバシーへの配慮ができる。 (2)チーム医療 医療チームの構成員としての役割を理解し、保健・医療・福祉の幅広い職種からなる他のメンバーと協調するた めに、 1) 2) 3) 4) 5) 指導医や専門医に適切なタイミングでコンサルテーションができる。 上級及び同僚医師や他の医療従事者と適切なコミュニケーションがとれる。 同僚及び後輩へ教育的配慮ができる。 患者の転入・転出に当たり、情報を交換できる。 関係機関や諸団体の担当者とコミュニケーションがとれる。 (3)問題対応能力 患者の問題を把握し、問題対応型の思考を行い、生涯にわたる自己学習の習慣を身に付けるために、 1) 臨床上の疑問点を解決するための情報を収集して評価し、当該患者への適応を判断できる(EBM =Evidence Based Medicine の実践ができる。)。 2) 自己評価及び第三者による評価を踏まえた問題対応能力の改善ができる。 3) 臨床研究や治験の意義を理解し、研究や学会活動に関心を持つ。 4) 自己管理能力を身に付け、生涯にわたり基本的診療能力の向上に努める。 (4)安全管理 患者及び医療従事者にとって安全な医療を遂行し、安全管理の方策を身に付け、危機管理に参画するために、 1) 医療を行う際の安全確認の考え方を理解し、実施できる。 2) 医療事故防止及び事故後の対処について、マニュアルなどに沿って行動できる。 3) 院内感染対策(Standard Precautions を含む。)を理解し、実施できる。 25 (5)症例呈示 チーム医療の実践と自己の臨床能力向上に不可欠な、症例呈示と意見交換を行うために、 1) 症例呈示と討論ができる。 2) 臨床症例に関するカンファレンスや学術集会に参加する。 (6)医療の社会性 医療の持つ社会的側面の重要性を理解し、社会に貢献するために、 1) 2) 3) 4) 保健医療法規・制度を理解し、適切に行動できる。 医療保険、公費負担医療を理解し、適切に診療できる。 医の倫理、生命倫理について理解し、適切に行動できる。 医薬品や医療用具による健康被害の発生防止について理解し、適切に行動できる。 Ⅱ 経験目標 A 経験すべき診察法・検査・手技 (1)医療面接 患者・家族との信頼関係を構築し、診断・治療に必要な情報が得られるような医療面接を実施するために、 1) 医療面接におけるコミュニケーションの持つ意義を理解し、コミュニケーションスキルを身に付け、患者の解釈 モデル、受診動機、受療行動を把握できる。 2) 患者の病歴(主訴、現病歴、既往歴、家族歴、生活・職業歴、系統的レビュー)の聴取と記録ができる。 3) 患者・家族への適切な指示、指導ができる。 (2)基本的な身体診察法 病態の正確な把握ができるよう、全身にわたる身体診察を系統的に実施し、記載するために、 1) 全身の観察(バイタルサインと精神状態の把握、皮膚や表在リンパ節の診察を含む。)ができ、記載できる。 2) 頭頸部の診察(眼瞼・結膜、眼底、外耳道、鼻腔口腔、咽頭の観察、甲状腺の触診を含む。)ができ、記載で きる。 3) 胸部の診察(乳房の診察を含む。)ができ、記載できる。 4) 腹部の診察(直腸診を含む。)ができ、記載できる。 5) 泌尿・生殖器の診察(産婦人科的診察を含む。)ができ、記載できる。 6) 骨・関節・筋肉系の診察ができ、記載できる。 7) 神経学的診察ができ、記載できる。 8) 小児の診察(生理的所見と病的所見の鑑別を含む。)ができ、記載できる。 9) 精神面の診察ができ、記載できる。 (3)基本的な臨床検査 病態と臨床経過を把握し、医療面接と身体診察から得られた情報をもとに必要な検査を、 A・・・・自ら実施し、結果を解釈できる。 その他・・検査の適応が判断でき、結果の解釈ができる。 A A A 1)一般尿検査 (尿沈渣顕微鏡検査を含む。) 2)便検査(潜血、虫卵) 3)血算・白血球分画 4)血液型判定・交差適合試験 5)心電図(12 誘導)、負荷心電図 6)動脈血ガス分析 26 A 7)血液生化学的検査 ・簡易検査(血糖、電解質、尿素窒素など) 8)血液免疫血清学的検査(免疫細胞検査、アレルギー検査を含む。) 9)細菌学的検査・薬剤感受性検査 ・検体の採取(痰、尿、血液など) ・簡単な細菌学的検査(グラム染色など) 10) 肺機能検査 ・スパイロメトリー 11) 髄液検査 12) 細胞診・病理組織検査 13) 内視鏡検査 必修項目 下線の検査について経験があること 14) 超音波検査 *「経験」とは受け持ち患者の検査として診療に活用するこ 15) 単純X線検査 と 16) 造影X線検査 Aの検査で自ら実施する部分については、受け持ち症例で 17) X線CT検査 なくてもよい 18) MRI 検査 19) 核医学検査 20) 神経生理学的検査(脳波・筋電図など) (4)基本的手技 基本的手技の適応を決定し、実施するために、 1)気道確保を実施できる。 2)人工呼吸を実施できる。(バッグマスクによる徒手換気を含む。) 3)心マッサージを実施できる。 4)圧迫止血法を実施できる。 5)包帯法を実施できる。 6)注射法(皮内、皮下、筋肉、点滴、静脈確保、中心静脈確保)を実施できる。 7)採血法(静脈血、動脈血)を実施できる。 8)穿刺法(腰椎)を実施できる。 9)穿刺法(胸腔、腹腔)を実施できる。 10) 導尿法を実施できる。 11) ドレーン・チューブ類の管理ができる。 12) 胃管の挿入と管理ができる。 13) 局所麻酔法を実施できる。 14) 創部消毒とガーゼ交換 を実施できる。 15) 簡単な切開・排膿を実施できる。 必修項目 下線の手技を自ら行った経験があること 16) 皮膚縫合法を実施できる。 17) 軽度の外傷・熱傷の処置を実施できる。 18) 気管挿管を実施できる。 19) 除細動を実施できる。 (5)基本的治療法 基本的治療法の適応を決定し、適切に実施するために、 1) 療養指導(安静度、体位、食事、入浴、排泄、環境整備を含む。)ができる。 2) 薬物の作用、副作用、相互作用について理解し、薬物治療(抗菌薬、副腎皮質ステロイド薬、解熱薬、麻薬、 血液製剤を含む。)ができる。 3) 基本的な輸液ができる。 4) 輸血(成分輸血を含む。)による効果と副作用について理解し、輸血が実施できる。 27 (6)医療記録 チーム医療や法規との関連で重要な医療記録を適切に作成し、管理するために、 1) 2) 3) 4) 5) 診療録(退院時サマリーを含む。)を POS(Problem Oriented System)に従って記載し管理できる。 処方箋、指示箋を作成し、管理できる。 診断書、死亡診断書、死体検案書その他の証明書を作成し、管理できる。 CPC(臨床病理検討会)レポートを作成し、症例呈示できる。 紹介状と、紹介状への返信を作成でき、それを管理できる。 (7)診療計画 保健・医療・福祉の各側面に配慮しつつ、診療計画を作成し、評価するために、 1) 2) 3) 4) 診療計画(診断、治療、患者・家族への説明を含む。)を作成できる。 診療ガイドラインやクリティカルパスを理解し活用できる。 入退院の適応を判断できる(デイサージャリー症例を含む。)。 QOL(Quality of Life)を考慮にいれた総合的な管理計画(リハビリ テーション、社会復帰、在宅医療、介護を含む。)へ参画する。 Ⅱ 経験目標 B 経験すべき症状・病態・疾患 必修項目 1)診療録の作成 2)処方箋・指示書の作成 3)診断書の作成 4)死亡診断書の作成 5)CPC レポート(※)の作成、症例呈示 6)紹介状、返信の作成 上記1)~6)を自ら行った経験があること (※CPC レポートとは、剖検報告のこと) 研修の最大の目的は、患者の呈する症状と身体所見、簡単な検査所見 に基づいた鑑別診断、初期治療を的確に行う能力を獲得することにある。 1 頻度の高い症状 1)全身倦怠感 2)不眠 3)食欲不振 4)体重減少、体重増加 5)浮腫 6)リンパ節腫脹 7)発疹 8)黄疸 9)発熱 10)頭痛 11)めまい 12)失神 13)けいれん発作 14)視力障害、視野狭窄 15)結膜の充血 16)聴覚障害 17)鼻出血 18)嗄声 19)胸痛 20)動悸 21)呼吸困難 31)四肢のしびれ 22)咳・痰 32)血尿 23)嘔気・嘔吐 33)排尿障害(尿失禁・排尿困難) 24)胸やけ 34)尿量異常 25)嚥下困難 35)不安・抑うつ 26)腹痛 27)便通異常(下痢、便秘) 必修項目 下線の症状を経験し、 28)腰痛 レポートを提出する 29)関節痛 *「経験」とは、自ら診療し、 30)歩行障害 鑑別診断を行うこと 2 緊急を要する症状・病態 1) 心肺停止 11) 流・早産及び満期産 2) ショック 12)急性感染症 3) 意識障害 13)外傷 4) 脳血管障害 14)急性中毒 5) 急性呼吸不全 15)誤飲、誤嚥 6) 急性心不全 16)熱傷 7) 急性冠症候群 17)精神科領域の救急 8) 急性腹症 9) 急性消化管出血 10) 急性腎不全 3 経験が求められる疾患・病態 28 必修項目 下線の病態を経験すること *「経験」とは、初期治療に参加すること 必修項目 1.A疾患については入院患者を受け持ち、診断、検査、治療方針について症例レポートを提出すること 2.B疾患については、外来診療又は受け持ち入院患者(合併症含む。)で自ら経験すること 3.外科症例(手術を含む。)を1例以上受け持ち、診断、検査、術後管理等について症例レポートを提出する こと ※全疾患(88 項目)のうち 70%以上を経験することが望ましい (1)血液・造血器・リンパ網内系疾患 (6) 呼吸器系疾患 B [1] 貧血(鉄欠乏貧血、二次性貧血) [2] 白血病 [3] 悪性リンパ腫 [4] 出血傾向・紫斑病 (播種性血管内凝固症候群:DIC) B [1] 呼吸不全 A [2] 呼吸器感染症(急性上気道炎、気管支炎、肺炎) B [3] 閉塞性・拘束性肺疾患(気管支喘息、気管支拡張 [4] 肺循環障害(肺塞栓・肺梗塞) [5] 異常呼吸(過換気症候群) [6] 胸膜、縦隔、横隔膜疾患(自然気胸、胸膜炎) [7] 肺癌 (2) 神経系疾患 A [1] 脳・脊髄血管障害(脳梗塞、脳内出血、 くも膜下出血) [2] 認知症疾患 [3] 脳・脊髄外傷(頭部外傷、急性硬膜外・ 硬膜下血腫) [4] 変性疾患(パーキンソン病) [5] 脳炎・髄膜炎 (7) 消化器系疾患 A [1] 食道・胃・十二指腸疾患(食道静脈瘤、胃癌、 消化性潰瘍、胃・十二指腸炎) B [2] 小腸・大腸疾患(イレウス、急性虫垂炎、痔核・痔瘻 [3] 胆嚢・胆管疾患(胆石、胆嚢炎、胆管炎) B [4] 肝疾患(ウイルス性肝炎、急性・慢性肝炎、肝硬変、 肝癌、アルコール性肝障害、薬物性肝障害) [5] 膵臓疾患(急性・慢性膵炎) B [6] 横隔膜・腹壁・腹膜(腹膜炎、急性腹症、 ヘルニア) (3) 皮膚系疾患 B [1] 湿疹・皮膚炎群(接触皮膚炎、アトピー性皮膚炎) B [2] 蕁麻疹 [3] 薬疹 B [4] 皮膚感染症 (8) 腎・尿路系(体液・電解質バランスを含む。)疾患 A [1] 腎不全(急性・慢性腎不全、透析) [2] 原発性糸球体疾患(急性・慢性糸球体腎炎 症候群、ネフローゼ症候群) [3] 全身性疾患による腎障害(糖尿病性腎症) B [4] 泌尿器科的腎・尿路疾患(尿路結石、尿路感染症) (4) 運動器(筋骨格)系疾患 B B B B [1] [2] [3] [4] 骨折 関節・靱帯の損傷及び障害 骨粗鬆症 脊柱障害(腰椎椎間板ヘルニア) (9) 妊娠分娩と生殖器疾患 (5) 循環器系疾患 B [1] 妊娠分娩(正常妊娠、流産、早産、正常分娩、 産科出血、乳腺炎、産褥) [2] 女性生殖器及びその関連疾患(月経異常(無月経 を含む)、不正性器出血、更年期障害、外陰・腟・ 骨盤内感染症、骨盤内腫瘍、乳腺腫瘍) B [3] 男性生殖器疾患(前立腺疾患、勃起障害、精巣腫瘍) A [1] 心不全 B [2] 狭心症、心筋梗塞 [3] 心筋症 B [4] 不整脈(主要な頻脈性、徐脈性不整脈) [5] 弁膜症(僧帽弁膜症、大動脈弁膜症) B [6] 動脈疾患(動脈硬化症、大動脈瘤) [7] 静脈・リンパ管疾患(深部静脈血栓症、 下肢静脈瘤、リンパ浮腫) A [8] 高血圧症(本態性、二次性高血圧症) 29 (15) 免疫・アレルギー疾患 (10) 内分泌・栄養・代謝系疾患 A B [1] 全身性エリテマトーデスとその合併症 B [2] 慢性関節リウマチ B [3] アレルギー疾患 [1] 視床下部・下垂体疾患(下垂体機能障害) [2] 甲状腺疾患(甲状腺機能亢進症、 甲状腺機能低下症) [3] 副腎不全 [4] 糖代謝異常(糖尿病、糖尿病の合併症、 低血糖) [5] 高脂血症 [6] 蛋白及び核酸代謝異常(高尿酸血症) (16) 物理・化学的因子による疾患 [1] 中毒(アルコール、薬物) [2] アナフィラキシー [3] 環境要因による疾患(熱中症、 寒冷による障害) B [4] 熱傷 (11) 眼・視覚系疾患 B B B B [1] [2] [3] [4] [5] 屈折異常(近視、遠視、乱視) 角結膜炎 白内障 緑内障 糖尿病、高血圧・動脈硬化による眼底変化 (17) 小児疾患 B [1] 小児けいれん性疾患 B [2] 小児ウイルス感染症(麻疹、流行性耳下腺炎、 水痘、突発性発疹、インフルエンザ) [3] 小児細菌感染症 B [4] 小児喘息 [5] 先天性心疾患 (12) 耳鼻・咽喉・口腔系疾患 B [1] [2] B [3] [4] [5] 中耳炎 急性・慢性副鼻腔炎 アレルギー性鼻炎 扁桃の急性・慢性炎症性疾患 外耳道・鼻腔・咽頭・喉頭・ 食道の代表的な異物 (18) 加齢と老化 B [1] 高齢者の栄養摂取障害 B [2] 老年症候群(誤嚥、転倒、失禁、褥瘡) (13) 精神・神経系疾患 [1] A [2] [3] A [4] A [5] [6] B [7] 症状精神病 認知症(血管性認知症を含む。) アルコール依存症 気分障害(うつ病、躁うつ病を含む。) 統合失調症(精神分裂病) 不安障害(パニック症候群) 身体表現性障害、ストレス関連障害 (14) 感染症 B [1] ウイルス感染症(インフルエンザ、麻疹、 風疹、水痘、ヘルペス、流行性耳下腺炎) B [2] 細菌感染症(ブドウ球菌、MRSA、 A群レンサ球菌、クラミジア) [3] 結核 B [4] 真菌感染症(カンジダ症) [5] 性感染症 [6] 寄生虫疾患 30 Ⅱ 経験目標 C 特定の医療現場の経験 必修項目にある現場の経験とは、各現場における到達目標の項目のうち一つ以上経験すること。 (1)救急医療 生命や機能的予後に係わる、緊急を要する病態や疾病、外傷に対して適切な対応をするために、 1) 2) 3) 4) ※ 5) 6) 7) バイタルサインの把握ができる。 重症度及び緊急度の把握ができる。 ショックの診断と治療ができる。 二次救命処置 (ACLS = Advanced Cardiovascular Life Support、呼吸・循環管理を含む。)ができ、一次 救命処置(BLS = Basic Life Support)を指導できる。 ALS は、バッグ・バルブ・マスク等を使う心肺蘇生法や除細動、気管挿管、薬剤投与等の一定のガイドライン に基づく救命処置を含み、BLS には、気道確保、心臓マッサージ、人工呼吸等機器を使用しない処置が含ま れる。 頻度の高い救急疾患の初期治療ができる。 専門医への適切なコンサルテーションができる。 大災害時の救急医療体制を理解し、自己の役割を把握できる。 必修項目 救急医療の現場を経験すること (2)予防医療 予防医療の理念を理解し、地域や臨床の場での実践に参画するために、 1) 2) 3) 4) 食事・運動・休養・飲酒・禁煙指導とストレスマネージメントができる。 性感染症予防、家族計画を指導できる。 地域・産業・学校保健事業に参画できる。 予防接種を実施できる。 必修項目 予防医療の現場を経験すること (3)地域医療 地域医療を必要とする患者とその家族に対して、全人的に対応するために、 1) 患者が営む日常生活や居住する地域の特性に即した医療(在宅医療を含む)について理解し、実践する。 2) 診療所の役割(病診連携への理解を含む。)について理解し、実践する。 3) へき地・離島医療について理解し、実践する。 必修項目 へき地・離島診療所、中小病院・診療所等の地域医療の現場を経験すること (4)周産・小児・成育医療 周産・小児・成育医療を必要とする患者とその家族に対して、全人的に対応するために、 1) 2) 3) 4) 5) 周産期や小児の各発達段階に応じて適切な医療が提供できる。 周産期や小児の各発達段階に応じて心理社会的側面への配慮ができる。 虐待について説明できる。 学校、家庭、職場環境に配慮し、地域との連携に参画できる。 母子健康手帳を理解し活用できる。 31 必修項目 周産・小児・成育医療の現場を経験すること (5)精神保健・医療 精神保健・医療を必要とする患者とその家族に対して、全人的に対応するために、 1) 精神症状の捉え方の基本を身につける。 2) 精神疾患に対する初期的対応と治療の実際を学ぶ。 3) デイケアなどの社会復帰や地域支援体制を理解する。 必修項目 精神保健福祉センター、精神科病院等の精神保健・医療の現場を経験すること (6)緩和ケア、終末期医療 緩和ケアや終末期医療を必要とする患者とその家族に対して、全人的に対応するために、 1) 2) 3) 4) 心理社会的側面への配慮ができる。 治療の初期段階から基本的な緩和ケア(WHO方式がん疼痛治療法を含む。)ができる。 告知をめぐる諸問題への配慮ができる。 死生観・宗教観などへの配慮ができる。 必修項目 臨終の立ち会いを経験すること (7)地域保健 地域保健を必要とする患者とその家族に対して、全人的に対応するために、保健所、介護老人保健施設、社会 福祉施設、赤十字社血液センター、各種検診・健診の実施施設等の地域保健の現場において、 1) 保健所の役割(地域保健・健康増進への理解を含む。)について理解し、実践する。 2) 社会福祉施設等の役割について理解し、実践する。 32 研修分野別マトリックス表 (←クリックするとマトリックス表が開きます) 別表に聖路加国際病院の初期研修プログラムにて研修可能な診療科を示す。 選択科の研修内容については各科のプログラムを参照。 最左列の a b については上記の厚労省の研修ガイドライン参照 ◎ 最終責任を果たす診療科 ○ 研修が可能な診療科 33 ■ 各診療科の具体的なプログラム(研修カリキュラム) 必修科共通 GIO (一般目標 --- 聖路加国際病院における臨床研修の理念) 将来専門とする分野にかかわらず、幅広い病態・疾患に対応できる医学知識・技量を基盤に、キリス トの愛の心をもって患者・家族の価値観に配慮し、医療チームの一員として高度な医療を実践できる 能力を身につける。 SBOs (行動目標) --- 研修の基本方針を踏まえて A. 基本姿勢・態度 1. 2. 3. 4. 5. 患者・家族の考えや価値観に配慮し、「患者との協働医療」を実践する。 守秘義務を果たし、プライバシーへの配慮が出来る。 多職種によるチーム医療を担い、必要時にはリーダーシップを発揮できる。 最新・最適な医学知識・技量を踏まえ、「根拠に基づいた医療(EBM)」を実践する。 患者・家族に対して EBM に基づき、適切な説明を行い、同意を得ることができる。 (インフォームド・コンセント) 6. 院内カンファレンスや研究会、学会活動に積極的に参加し、また不断の自己学習によって、臨 床研究の遂行に必要な基本知識・手順を身につける。 7. 保険診療や地域医療、災害医療、国際医療など、公衆衛生・社会的枠組みにおける医療の意 義を理解する。 8. 医師であるまえに幅広い素養と感性をもった人間として成長できるよう努力する。 B. 診察法・検査・手技 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 患者・家族との信頼関係を構築し、診断・治療に必要な情報が得られるような医療面接が実施できる。 病態の正確な把握ができるよう、全身にわたる身体診察を系統的に実施し、記載できる。 病態と臨床経過を把握し、医療面接と身体診察から得られた情報をもとに必要な基本的臨床検査の適応 が判断でき、結果の解釈ができる。 基本的手技の適応を決定し、実施できる。 基本的治療方の適応を決定し、適切に実施できる。 日常診療・チーム医療や法規との関連で重要な医療記録を適切に作成し、管理できる。 保険・医療・福祉の各側面に配慮しつつ、診療計画を作成し、評価できる。 C. 症状・病態への対応 1. 2. 3. 4. 頻度の高い症状・病態から鑑別診断をあげ、初期治療ができる。 緊急を要する症状・病態に対して初期治療に参加できる。 二次救命処置(ALS)ができ、一次救命処置(BLS)を指導できる。 指導医・上級医ならびに指導者や他職種に適切なタイミングでコンサルテーションができる。 34 LS (方略)1 On-the-job training 指導医・上級医および指導者の指導のもとに基礎知識と技術を習得する。 入院患者を受持ち、入院時から退院まで診療を受持医として担当する。また、外来患者(救急および定期)の 診療を行う。 診察: 入院患者や外来初診患者・予定外来院患者などの問診および身体所見をとる 検査: 診断・治療に必要な検査の組み立て方を学ぶ。検査所見(検体検査・機能検査・画像 検査・病理組織検査)の読影法を学び、必要なものに関して実施法についても習熟する。 手技: 血管確保や採血、注射、点滴法、体腔穿刺などの基本的手技を、指導医・上級医監督の もとで習得する。 記録: 担当患者の診療録を作成し、退院時要約(サマリー)を原則退院後 1 週間以内に速やかに 記載する。 ※ 習得習熟すべき対象の症状/病態・手技・検査については各担当診療科のカリキュラム内に個別に具 体的に示す。 LS (方略)2 勉強会・カンファレンス 各診療科における日常的な症例カンファレンス・多科合同および多職種カンファレンスに参加する。 ※ 以下のカンファレンスへの出席は義務とし、他の業務に優先する。 1. ホスピタルカンファレンス ジュニアレジデント(初期研修医)対象のカンファレンス。将来の専攻を問わず、初期 2 年間において必須 と考えられる内容である。英語での症例検討会(e-conference)もここに含まれる。 2. レジデント連絡会 主催のジュニアレジデント対象のカンファレンス。レジデントと病院側との情報交換。研修の改善を主眼と した会合。 3. CPC (臨床病理検討会) 剖検症例の検討会。臨床経過のプレゼンテーションと画像所見の説明の後、病理所見の解説がなされ、 レジデントと指導医・上級医を交えたディスカッションが行われる。 4. 医療安全クラス セーフティーマネジメント委員会主催の勉強会。年 2 回以上の参加が義務づけられる。 LS (方略)3 学会発表・臨床研究 指導医・上級医の指導のもと、学会発表・臨床研究を経験する。 臨床研究の成果を「聖路加アカデミア」で発表する。 Ev (評価) 各ローテーション科においてローテーション修了時に、指導医によって研修医の態度評価(A)および知識・技 能評価(B,C)が行われる。態度評価(厚生労働省の示す臨床研修の到達目標では「行動目標」)については 原則としてすべての診療科において共通のチェックリストを用いて実施され、知識・技能評価(厚労省の到達目 標では「経験目標」)については、履修すべき項目のマトリックス表に準拠して、各科毎に作成したチェックリスト を用いて実施される。 35 研修医の態度評価票 (指導医・指導者で共通のものを使用) 36 研修医の責任・業務範囲 (診療権限;privilege) 入院ならびに外来診療を指導医の監督責任のもと経験する a. 入院研修における研修医の業務範囲 1 年次研修医:指導医の監督・指導のもと担当する。許可された場合には 2 年次研修医の条項に従う。 2 年次研修医:基本的には診療の全行為を許可されているが、治療方針の決定には上級医(シニアレジデント を含む)・指導医とのカンファレンス・相談のもとに行い、単独では判断・実施しない。侵襲度の高い処置(中心 静脈確保や胸腔チューブ刺入留置など)は、必ず上級医・指導医の指導監督下で実施する。手術的な処置 (気管切開など)では助手を行う。家族への説明は方針や容態変化時の重要な内容の場合では上級医が実施 するが、容態の安定している患者の日々の病状についてはジュニアレジデント自身で行ってよい。(※聖路加 国際病院ジュニアレジデントが行ってよい手技・処置参照) 受持患者が退院した場合は、退院時要約(サマリー)を原則退院 1 週間以内に記載し、主治医ないし指導医の 承認を得る。 ◆入院研修における安全確保体制 入院患者は主治医+担当医(シニアレジデント以上)+受持医(ジュニア・シニアレジデント)のチームで診療を 実施しており、指導医・上級医が直接的、間接的に毎日患者の状態および研修医の資料内容をチェックして いる。また看護部は継続してベッドサイドで看護に当たっており、ジュニアレジデントの指示や診療内容に疑義 が生じた場合には、直接あるいは間接に連絡・確認を行う体制にある。同様の体制は薬剤部についても存在 する。 b. 夜間・当直時の体制 ◇ 内科当直(病棟) 当直医 3 名:「当院での初期研修を終了した 1 年次シニアレジデントもしくは 2 年次以上のシニアレジデントあ るいは上級医」1 名、「2 年次ジュニアレジデントもしくは当院で初期研修をしなかった 1 年次シニアレジデント」 1 名、「1 年次ジュニアレジデント」 ・対応困難な場合はすぐに(さらに)上級の医師・指導医に連絡する。 ◇ 外科当直(病棟) ・ 当直医 1 名 対象科 消化器・一般外科、整形外科、形成外科、耳鼻咽喉科、泌尿器科、乳腺外科、眼科、皮膚科、脳神経 外科、呼吸器外科、神経血管内治療科 対象者 対象科・麻酔科ローテ中の 1 年次研修医(専門研修医とのパー当直) 対象科ローテーション中の 2 年次研修医 対象科の専門研修医、常勤嘱託医、フェロー(臨床経験 10 年まで) 業務範囲 点滴の挿入、導尿、疼痛や不眠などに対する投薬指示、低血糖時の処置 発熱時の対応(血液培養、採血、解熱剤処方など)。抗菌薬の投与・変更が必要な時は、原則とし て当該診療科担当医に確認する。 急変時対応:当該科担当医が到着するまでの間の蘇生を含めた処置を実施する 硬膜外カテーテル挿入留置に関する問題発生(神経学的異常など)に対しては、医療安全管理 室ガイドライン「硬膜外カテーテル挿入患者の管理」に準じ、当直医は麻酔医に連絡する(急変時 はこの限りではない)。 37 実務方法:1 年次研修医は病棟からファーストコールを受けるが、かならず上級の当直医の指導のもとに指示 や行為を実施する。当直医で対応困難あるいは不十分と考えられる場合には当該診療科担当医ならびに指 導医や集中治療室/救急部/麻酔科/循環器内科などに応援要請をする。当直医で対応可能と判断した場合で も侵襲的処置が必要な場合は診療科担当医に連絡する。 ◇ 産婦人科当直 シニアレジデント以上が当直を担当し、ジュニアレジデントはその指導のもとに当直研修を行う。 ◇ 小児科夜間救急外来 シニアレジデントの指導のもと夜間救急外来を担当する。 ◇ 救急当直 救急当直 4 名:シニアレジデント以上の救急部スタッフ(夜勤);上記 ※ 列 2 の診療科および内科系各科 のシニアレジデント 1 名(当直);2年次ジュニアレジデント(当直);1年次ジュニアレジデント(夜勤) 業務範囲:初診、初療を行い、入院が必要な場合には各診療科に連絡する。緊急手術の場合は外科系各 診療科に連絡する。重症の場合には ICU/CCU/HCU に収容する。急性循環器疾患の患者は IMCU/ICCU に収容する。休日・夜間の病床管理については夜勤ナースマネジャーに相談する。 ◆夜間・当直勤務に関連しての安全確保体制 研修医の当直明け勤務は午前中までとし、午後は原則として義務的勤務は課されない c. 外来研修における研修医の業務範囲 外来診療を指導医の監督責任のもと経験する 定期外来診療は、一般内科ローテーションにおいて学ぶ。この他、救急外来においても外来診療を経験する。 外来研修における研修医の診療責任の範囲として: 1 年次研修医:救急外来、当日外来受診者の問診、診察の実施。 指導医ならびに上級医の許可があれば採 血、X 線検査などの低侵襲の検査の実施。診察終了時、処方実施時には指導医ないし上級医の承認を得る。 救急搬送患者(二次救急)は、指導医・上級医の許可があれば初療から実施できる。一般内科外来において 慢性期における定期的診察患者の外来診療についても研修する。 2 年次研修医:上記外来診療に関して、指導医・上級医の許可があれば、基本的には独自で診療を実施して もよい。しかし、入院の判断や侵襲的な検査(内視鏡や腰椎穿刺、胸腔穿刺、腹腔穿刺など)を実施する場合 は必ず上級医・指導医の許可、監督のもとで専門各科に依頼、あるいは自ら実施する。あるいは助手として参 加する。 ◆外来研修における安全確保体制 外来診療時は必ず指導医・上級医がおり、常にその監督下に相談や応援の要請ができる環境にある。また、 外来看護師も処置等には付き添っており、危険を感じた場合には上級医・指導医にすぐに連絡でき対応でき る。 38 ※ 別表 聖路加国際病院ジュニアレジデントが行ってよい手技・処置 1 単独で行ってよい手技・処置 (必要時には上級医の指導・助言を受ける) 患者-医師関係 1 患者・家族が納得する医療を行うためのインフォームド・コンセントの実施 医療面接 2 患者の病歴(主訴、現病歴、既往歴、家族歴、生活・職業歴、系統的レビュー)の聴取と記録 3 患者・家族への指示、指導 4 病状説明 基本的な身体診察法 5 全身の観察(バイタルサインと精神状態の把握、皮膚や表在リンパ節の診察を含む)と記載 6 頭頸部の診察(眼瞼・結膜、眼底、外耳道、鼻腔口腔、咽頭の観察、甲状腺の触診を含む)と記載 7 胸部の診察(乳房の診察を含む)と記載 8 腹部の診察(直腸診を含む)と記載 9 泌尿・生殖器の診察(産婦人科的診察は含まない)と記載 10 骨・関節・筋肉系の診察と記載 11 神経学的診察と記載 12 小児の診察(生理的所見と病的所見の鑑別を含む)と記載 13 精神面の診察と記載 基本的な臨床検査 14 医療面接と身体診察の情報に基づいた検査の実施と結果の解釈 15 心電図(12 誘導) 16 動脈血ガス分析 17 超音波検査 18 採血(静脈血、動脈血) 基本的手技 19 気道確保 20 人工呼吸(バッグマスクによる徒手換気を含む) 21 心マッサージ 22 圧迫止血 23 包帯 24 注射(皮内、皮下、筋肉、点滴、静脈確保) 25 導尿 26 ドレーン・チューブ類の管理・抜去 27 胃管挿入、胃瘻チューブの交換 28 胃管の管理 39 29 局所麻酔 30 創部消毒とガーゼ交換 31 簡単な切開・排膿 (機能的・美容的障害をきたす可能性が少ない部位の切開・排膿) 32 皮膚縫合・抜糸 33 ギブスカット、ギブス巻き 34 軽度の外傷・熱傷の処置 35 除細動 基本的治療法 36 療養指導(安静度、体位、食事、入浴、排泄、環境整備を含む) 37 薬物の作用、副作用、相互作用を理解したうえでの薬物治療(抗菌薬、副腎皮質ステロイド薬、解熱薬、 麻薬、血液製剤を含む) 38 基本的な輸液 39 呼吸器・呼吸補助装置の設定と変更、酸素吸入量の設定と変更 40 効果と副作用を理解したうえでの輸血(成分輸血を含む) 医療記録 41 POS(Problem Oriented System)に従った診療録(退院時サマリーを含む)の記載と管理 42 処方箋、指示箋の作成と管理(抗癌剤処方を除く) 43 診断書、死亡診断書、その他の証明書の作成と管理 44 CPC(臨床病理検討会)レポートの作成と症例呈示 45 紹介状の作成、紹介状への返信作成と管理 46 入院診療計画書と退院療養計画書の作成 診療計画 47 診療計画(診断、治療、患者・家族への説明を含む)の作成 48 入退院の適応判断(デイサージャリーを含む) 49 患者の QOL(Quality of Life)を考慮した総合的な管理計画(リハビリテーション、社会復帰、在宅医療、介 護を含む)作成への参画 ○ 超音波検査は、事前にレクチャーとハンズオン実習の受講を必須とする。 2 単独では実施してはならない手技・処置 (認定を取得すれば単独で実施できる場合もある。) 1 深部体腔穿刺(胸腔、腹腔、膀胱、心嚢、腰部硬膜外、腰部クモ膜下、関節穿刺、深部嚢胞や深部 膿瘍、骨髄穿刺、骨髄生検) 2 気管挿管 3 気管切開カニューレ交換 4 中心静脈ライン挿入 5 動脈ライン留置、小児の採血(年長の小児はそのかぎりではない)、小児の動脈穿刺 6 直腸鏡、大腸内視鏡、上部消化管内視鏡、気管支鏡、膀胱鏡等の内視鏡検査および治療手技 7 膣内容採取、コルポスコピー、子宮膣内操作 40 8 脊髄麻酔、硬膜外麻酔(穿刺を伴う場合)、静脈麻酔 9 外科的止血術 (血管結紮および焼灼止血を伴うもの) 10 膿瘍切開、排膿(単純なものを除く)、複雑な縫合 (機能的・美容的障害をきたしうる部位の膿瘍切 開、排膿、縫合) 11 抗癌剤処方 ○ 気管挿管は当院ガイドラインを参照のこと。 〇 気管切開カニューレ交換は当院のマニュアルを参照のこと。 ○ CV ラインは当院ガイドラインを参照のこと。 ○ 体腔穿刺手技について 市販の手技書および解剖学書などにより手技を実行するのに必要とされる知識を習得すること。 1 例以上の腹腔穿刺(胸腔穿刺、骨髄穿刺/骨髄生検)の見学を行うこと。 2 例以上の穿刺(生検)介助を経験し、必要物品の準備および使用物品の使用方法について習得すること。 以上の条件を満たした上で、最低 1 人の上級医あるいは指導医の立ち会いの下で穿刺を行ってよい。 ただし、立ち会う医師の判断で手技実行に不十分であると判断された者についてはその限りではない。 ○ 正式な場での病状説明は研修医単独では行ってはならないが、ベッドサイドでの病状に対する簡単な質問に答えるのは 単独で行ってよい。 41 オリエンテーション GIO 聖路加国際病院(以下病院) における卒後臨床研修を効果的・効率的に行うために、病院の理念と歴史、 研修システムを理解し、診療に必須の手順・態度を身につける。 SBOs 1. 病院の理念と歴史、概況を説明できる。 2. 医療人に望まれる振る舞いや態度をとることができる。 3. 看護部・薬剤部・コ・メディカル部・事務部門の業務を説明できる。 4. 感染予防の基本原則を説明できる。 5. 当院の臨床研修システムを説明できる。 6. 電子カルテ(SMILE)を使うことができる。 7. 診療録・退院時サマリー・診断書の記載内容について説明できる。 8. 急変時の対応(スタットコール、救急蘇生法)が実践できる。 9. グラム染色、抗酸菌染色ができる。 10. 輸血の注意点を列挙できる。 11. 抗菌薬の適切な使用法の概要を述べることができる。 12. 当院の医療情報システムについて説明できる。 13. 個人情報保護の重要性を述べることができる。 14. 保険診療を説明できる。 15. 図書館の利用方法が説明できる。 16. 保安と防災について説明できる。 17. 禁煙の必要性を説明できる。 18. 研修医宿舎規定を述べることができる。 19. セーフティマネジメントの原則を説明できる。 LS1 院内オリエンテーションスケジュール 配布資料を参照のこと LS2 新入職員宿泊研修 1 泊 2 日の宿泊研修を行う EV 評価 オリエンテーション終了時に 1 年次研修医による評価を行う。 また、一部の実技については指導者からの評価を受け、フィードバックを行う。 新入職員宿泊研修(清泉寮宿泊研修)プログラム 42 対 象 全新入職員 (医師、シニアレジデント、ジュニアレジデント、看護師、薬剤師、 コ・メディカル、事務) 場 所 清泉寮 〒407-0301 山梨県北杜市高根町清里 3545 GIO 医療者として他者との良好な人間関係を構築するために、他職種とコミュニケーションをとる能力・ 社会人マナーを修得し、さらに聖路加国際病院の理念・歴史の理解を通して、聖路加国際病院の職員 としての自覚をもつ。 SBOs 病院の職員として自らの意見や考え方を述べることができる。 社会人としての基本的マナーを実践できる。 医療に携わる者の倫理について説明することができる。 病院の理念・歴史について説明することができる。 他職種と良好な人間関係を築くことができる。 LS スケジュール 後日配布 EV 評価 宿泊研修終了時に新入職員による評価を行う。 43 各職種研修 GIO 医療チームの構成員としての役割を理解し、保健・医療・福祉の幅広い職種からなるメンバーの業務を 学ぶ。 各職種(看護師、薬剤師、コ・メディカル、事務スタッフなど)の業務の実際を学ぶ。 SBOs (1)看護師の日常業務を経験する。 (2)薬剤師の日常業務を経験する。 (3)コ・メディカルの日常業務を経験する。 (4)事務スタッフの日常業務を経験する。 LS1 シャドーイング (1)業務中の看護師につき、その業務を観察する。 (2)業務中の薬剤師につき、その業務を観察する。 (3)業務中のコ・メディカルにつき、その業務を観察する。 (4)業務中の事務スタッフにつき、その業務を観察する。 LS2 スケジュール 後日配布 研修医の責任・業務範囲 病院全体の業務範囲に準じる 。 44 地域医療研修・地域保健研修 GIO 地域医療を必要とする患者とその家族に対して、全人的に対応するために、 1. 患者が営む日常生活や居住する地域の特性に即した医療(在宅医療を含む)について理解し、実践する。 2. 診療所の役割(病診連携への理解を含む。)について理解し、実践する。 3. へき地・離島医療について理解し、実践する。 SBOs 1. 患者を全人的に理解し、患者・家族と良好な人間関係を確立できる。 2. 診療所・地域医療について理解し、実践できる。 LS1 地域医療研修・地域保健研修 協力施設ミーティング ジュニアレジデント 1 年次の 10 月頃、聖路加国際病院の地域医療研修と地域保健研修 協力施設の責任 者を招いて、ミーティングを行う。各医療施設がプレゼンテーションを行い、どんなことを学ぶことが できるかを説明する。 研修医は 11 月頃までに諸手続きに基づき研修先の希望をプログラム小委員会に伝える。。 LS2 On the job training 精神科病棟研修・臨床研修協力施設プログラム記載ページを参照のこと。 EV 評価 施設ごとの評価基準で、研修医と指導医の相互評価を行う。 研修医の責任・業務範囲 病院全体の業務範囲に準じる。 45 業績発表(聖ルカ・アカデミア) GIO 質の高いエビデンスに基づいた診療を行い、将来的にはエビデンスを作る臨床研究を行うために必要 な知識・技能・態度を身につける。 SBOs 1. 自分の関心のあるテーマを選ぶことができる。 2. 明確なリサーチクエスチョンを提示することができる。 3. 研究計画を立案し、研究計画書を作成することができる。 4. 研究における倫理的問題について、配慮することができる。 5. 適切なデータを収集することができる。 6. 適切な手法を用いて、データを分析することができる。 7. 分析結果をそれまでの臨床経験を踏まえ、解釈することができる。 8. 要点をまとめ、明解な抄録を作成することができる。 9. 自分の行った研究について、プレゼンテーションすることができる。 LS1 臨床研究勉強会 全 9 回(予定)シリーズで、臨床研究勉強会を開催する。 各回のテーマは、研究デザインの立て方、文献の検索の方法、統計解析の基礎などである。 LS2 e ラーニング 臨床研究勉強会でカバーしきれなかった内容を e ラーニングにて配信する。 LS3 リサーチコンサルテーション 臨床研究を進める際、研究計画の立て方、データ解析の手法などについて臨床疫学センターで相談す ることができる。 LS4 業績発表予演会 本番の業績発表プレゼンテーションの前に、部門ごとで予演会を行う。その予演会において、指導医 がフィードバックし、今後の研究の方向性をアドバイスする。 ※年間予定 7月 教育・研究センターに指導医と研究テーマを提出 8月 (リサーチコンサルテーションを活用する。 ) 46 研修計画書を提出し、研究審査委員会の承認を受ける。 12 月頃まで データ収集、解析 1 月上旬 抄録提出 1 月上旬 予演会 EV 評価 業績発表内容を評価票に基づいて評価し、優秀者を表彰する。 47 一般内科 GIO (必修) (一般目標) 1 ヶ月 必修科共通の項 参照 将来専門とする分野にかかわらず、幅広い病態・疾患に対応できる医学知識・技量を基盤に、キリスト の愛の心をもって患者・家族の価値観に配慮し、医療チームの一員として高度な医療を実践できる能 力を身につける。 SBOs (行動目標) 斜字は一般内科 ローテート中の必須項目 A. 基本姿勢・態度 必修科共通の項 参照 B. 診察法・検査・手技 (医療面接) 1. 2. 3. 医療面接におけるコミュニケーションスキルを身につける。 患者の病歴聴取と記載ができる。 患者・家族への適切な指示、指導ができる。 (基本的な身体診察法) 4. 5. 6. 7. 全身を系統的に診察し,所見を上げ,整理記載できる。 頭頸部の診察(眼瞼、結膜、外耳道、鼻腔口腔、咽頭、甲状腺の触診を含む)ができ、記載できる。 胸部の診察(乳房の診察、聴診を含む)ができ、記載できる。 腹部の診察(直腸診を含む)ができ、記載できる。 8. 9. 10. 11. 泌尿・生殖器の診察ができ、記載できる。 骨・関節・筋肉系の診察ができ、記載できる。 神経学的診察ができ、記載できる。 精神面の診察ができ、記載できる。 (基本的な臨床検査) 12. 系統的診察所見をもとに必要な検査を的確に選択・指示できる。 13. 一般内科の診療に必要な検体検査,画像検査,病理組織検査の結果を理解し,判断できる。 14. 病棟において腹部や胸部のエコー図検査を実施し,所見を得ることができる。 (基本手技) 15. 注射法(皮内、皮下、筋肉、点滴、静脈確保)ができる。(中心静脈挿入については助手として参加) 16. 採血法(静脈血、動脈血)が実施できる。 17. 18. 19. 20. 21. 22. 尿路確保(導尿)が適切に行える.困難な症例に対して適切なコンサルテーションが出来る. 経鼻胃管挿入ならびに管理を適切に行える. 心臓マッサージを実施できる。 腰椎穿刺法を実施できる。 胸腔、腹腔穿刺法を実施できる。 局所麻酔法について理解し、適切に実施できる。 48 (基本的治療法) 23. 療養指導(安静度、体位、食事、入浴、排泄、環境整備を含む)ができる。 24. 薬物の作用、副作用、相互作用について理解し、薬物治療ができる。 25. 基本的な輸液ができる。 26. 輸血による効果と副作用について理解し、輸血が実施できる。 (医療記録) 27. 退院サマリーを含む診療録を POS(Problem Oriented System)に従って記載し管理できる。 28. 処方箋、指示箋を作成し、管理できる。 29. 診断書、死亡診断書、死体検案書その他の証明書を作成し、管理できる。 30. 紹介状と紹介状への返信を作成でき、それを管理できる。 (診療計画) 31. 32. 33. 34. 診療計画(診断、治療、患者・家族への説明を含む)を作成できる。 診療ガイドラインやクリティカルパスを理解し活用できる。 入退院の適応を判断できる。 QOL を考慮に入れた総合的な管理計画(リハビリテーション、社会復帰、在宅医療、介護を含む)へ参画す る。 C. 症状・病態の経験 (*は厚生労働省によってレポート提出が求められている症状・病態) A: 入院患者を受持ち、診断、検査、治療方針について症例レポートを提出する。 B: 外来診療または受持ち入院患者で経験する。 【血液・造血器・リンパ網内系疾患】 1. 貧血 2. 白血病 3. 悪性リンパ腫 4. 出血傾向・紫斑病 【神経系】 1.脳脊髄血管障害 2. 痴呆性疾患 3. 変性疾患(パーキンソン病) 4. 脳炎・髄膜炎 【皮膚系疾患】 1. 湿疹・皮膚炎症候群(接触性皮膚炎・アトピー性皮膚炎)B 3. 薬疹 4.皮膚感染症 2. 蕁麻疹 3. 薬疹 【運動器(筋骨格)系疾患】 1. 骨折 2. 関節・靱帯損傷 3. 骨粗鬆症 4. 脊柱障害(腰椎椎間板ヘルニア) 【循環器系疾患】 1. 心不全 2. 狭心症・心筋梗塞 3. 心筋症 4. 不整脈(主要な頻脈性、徐脈性不整脈) 5. 弁膜症 6. 動脈疾患(動脈硬化症・大動脈瘤) 7. 静脈・リンパ管疾患 8. 高血圧症 【呼吸器系疾患】 1. 呼吸不全 2. 呼吸器感染症 3. 閉塞性・拘束性肺疾患 4. 肺循環障害(肺梗塞・ 肺塞栓) 5. 異常呼吸(過換気症候群) 6. 胸膜・縦隔・横隔膜疾患(自然気胸・胸膜炎) 7. 肺癌 【消化器系疾患】 1. 食道・胃・十二指腸疾患 2. 小腸・大腸疾患 3. 胆嚢・胆管疾患 4. 肝疾患 5. 膵臓疾患 6. 横隔膜・腹壁・腹膜 【腎・尿路系】 1. 腎不全 2. 原発性糸球体疾患 3. 全身性疾患による腎障害(糖尿病性腎症) 4. 泌尿 器科的腎・尿路疾患 【妊娠分娩と生殖器疾患】 1. 妊娠分娩 2. 女性生殖器およびその関連疾患 3. 男性生殖器疾患 【内分泌・栄養・代謝系疾患】 1. 視床下部・下垂体疾患 2. 甲状腺疾患 3. 副腎不全 4. 糖代謝異常 5. 高脂血症 6. 蛋白および核酸代謝異常 【眼・視覚系疾患】 49 1. 屈折異常 2. 角結膜炎 3. 白内障 4. 緑内障 5. 糖尿病・高血圧・動脈硬化による眼底変化 【耳鼻・咽喉・口腔系疾患】 1. 中耳炎 2. 急性・慢性副鼻腔炎 3. アレルギー性鼻炎 4. 扁桃の急性・慢性炎症性疾患 【精神・神経系】 1. 症状精神病 2. 痴呆 3. アルコール依存症 4. 気分障害 5. 統合失調症 6. 不安障害 7. 身体表現性障害・ストレス関連障害 【感染症】 1. ウイルス感染症 2. 細菌感染症 3. 結核 4. 真菌感染症 5. 性感染症 6. 寄生虫疾患 【免疫・アレルギー疾患】 1. 慢性関節リウマチ 2. アレルギー疾患 【物理・化学的因子】 1. アナフィラキシー 2. 環境による疾患(熱中症・寒冷による障害) 【加齢と老化】 1. 高齢者の栄養摂取障害 2. 老年症候群(誤嚥・転倒・失禁・褥瘡) D. 特定の医療現場の経験 (救急医療の基本的事項) 1. バイタルサインを把握し、その異常を認知することができる。 2. 重症度と緊急度が判断できる。 3. ショックの診断と治療ができる。 4. 頻度の高い救急疾患・外傷の初期治療を行うことができる。 5. 専門医への適切なコンサルテーションができる。 (予防医療) 1. 食事・運動・休養・飲酒・禁煙指導とストレスマネジメントができる。 2. 性感染症予防、家族計画を指導できる。 3. 地域・産業・学校保健法に参画できる。 4. 予防接種を実施できる。 1. 2. 3. 4. (緩和・終末期医療) 心理社会的側面への配慮が出来る。 基本的な緩和ケア(WHO 方式がん疼痛治療法を含む)ができる。 告知をめぐる諸問題への配慮が出来る。 死生観・宗教観などへの配慮が出来る。 LS (方略)1 On-the-job training 1. 外来業務 月曜日から金曜日までの午前中、独歩で来院する初診患者の診療を指導医の監督のもとに行う。(SBO B-1~7,12,13,28,33)) 再診患者の診療を指導医の監督のもとに行う。(SBO B-23,24) 他院からの紹介患者の診療を行った結果を紹介状の返事として作成する。(SBO B-30) かかりつけ医を案内し、紹介状を作成する。(SBO B-30) 毎日、外来患者のレビューを行い、症例を共有する。(SBO B-23,24,27,31~34) 2. 病棟業務 主治医を含む指導医・上級医の指導のもとに,入院患者の診療にあたる。(SBO B-1-7,12,13,15,16,23,24,27,28,30,31-34) 検査:受持患者の一般撮影,エコー図,CT,MRI,消化管造影,内視鏡などの各種画像検査の手技および 読影法を学ぶ。(SBO B-12,13,) 50 手技:病棟で血管確保,尿路確保などの手技を実践し習得する。(SBO B-15,16,17) 3. 病棟回診 回診:朝夕に担当患者の回診を行い,病態を把握し適切な指示や処置を実施する。(SBO B-12,13,31-34) 部長回診:毎週月・木曜日の部長回診では受持医(研修医)のプレゼンテーションを行い、検討がなされ,治 療方針が決定される。(SBO B-12,13,31-34) 4. NST 回診 低栄養の患者に対し、医師、看護師、管理栄養士、薬剤師らを含む他職種のチームで週に一度回診を行う。 (SBO B-23,34) LS (方略)2 カンファレンス 1. 入院患者チャートカンファレンス 毎週火曜日の夕方 17:00 から、入院患者のチャートカンファレンスを英語で行う。担当医によるプレゼンテー ションのあと、ディスカッションを行う。 2. ER・一般内科 合同カンファレンス 月に一度、救急部と合同で症例検討を行う。共有した症例の経過報告や症例に関するレクチャーなどを含 む。 週間予定表 月 火 水 木 金 朝 部長回診 指導医回診 指導医回診 部長回診 指導医回診 午前中 外来業務 外来業務 外来業務 外来業務 外来業務 外来レビュー 外来レビュー 外来レビュー 外来レビュー 入院患者カンファ 15:00~16:00 NST回診 午後 外来レビュー 入院患者カンファ グランドカンファ(月に2回) 夕方 入院患者チャート カンファ (英語) ER.GIM合同カンファ (月に一度) Ev (評価) A 基本姿勢・態度 に対する評価 全科共通の態度評価票を利用 B. 診察法・検査・手技 a:十分できる b:できる c:要努力 NA:判定不能 1 医療面接において患者と充分なコミュニケーションがとれる a b c NA 2 病歴聴取及びその記載ができる a b c NA 3 患者および家族に適切な指示・指導ができる a b c NA 4 全身の系統的な診察、所見の記載ができる a b c NA 5 頭頚部の診察、所見の記載ができる a b c NA 6 胸部の診察、所見の記載ができる a b c NA 51 7 腹部の診察、所見の記載ができる a b c NA 8 系統的な診察所見をもとに、必要な検査を的確な選択・指示ができる a b c NA 9 一般内科の診察に必要な検体検査の結果を理解し判断できる a b c NA 10 一般内科の診察に必要な画像検査の結果を理解し、判断できる a b c NA 11 一般内科の診察に必要な病理組織検査の結果を理解し、判断できる a b c NA 12 注射ができる a b c NA 13 採血【静脈・動脈】ができる a b c NA 14 療養指導ができる a b c NA 15 薬物の作用・副作用・相互作用について理解し、薬物治療ができる a b c NA 16 退院サマリーを含む診療力を POS にしたがって記載できる a b c NA 17 処方箋、指示線を作成し、管理できる a b c NA 18 紹介状と紹介状への返信を作成でき、管理できる a b c NA 19 診療計画(診断・治療・患者、家族への説明を含む)を作成できる a b c NA 20 診療ガイドラインやクリティカルパスを理解し活用できる a b c NA 21 入退院の適応を判断できる a b c NA 22 QOL を考慮に入れた総合的な管理計画(リハビリテーション・社会復帰・在宅 医療・介護を含む)に参画する a b c NA C. 症状・病態の経験 1. (*は厚生労働省によってレポート提出が求められている症状・病態) 以下の以下の症状を経験し,把握できる.また,基本的対処法につき知識を有する。 a:十分できる b:できる c:要努力 NA:判定不能 1 全身倦怠感 n b c NA 2 不眠* a b c NA 3 食欲不振 a b c NA 4 体重減少・体重増加 a b c NA 5 浮腫* a b c NA 6 リンパ節腫脹* a b c NA 7 発疹* a b c NA 8 発熱* a b c NA 9 頭痛* a b c NA 10 めまい* a b c NA 11 失神 a b c NA 12 結膜充血* a b c NA 13 嗄声 a b c NA 14 嚥下困難 a b c NA 15 腰痛* a b c NA 16 血尿* a b c NA 52 17 2. 排尿障害(尿失禁・排尿困難)* a b c NA 以下の緊急的症状を経験し,把握できる。また,基本的対処法につき知識を有する。 a:十分できる b:できる c:要努力 NA:判定不能 1 3. a 急性感染症 b c NA 以下の疾患・病態を経験し,理解する。 a:十分できる b:できる c:要努力 NA:判定不能 1 貧血 a b c NA 2 脳血管障害* a b c NA 3 脳炎・髄膜炎 a b c NA 4 湿疹・皮膚炎症候群 a b c NA 5 蕁麻疹 a b c NA 6 薬疹 a b c NA 7 皮膚感染症 a b c NA 8 骨粗鬆症 a b c NA 9 心不全* a b c NA 10 動脈疾患(動脈硬化症・大動脈瘤) a b c NA 11 静脈・リンパ管疾患 a b c NA 12 高血圧症* a b c NA 13 呼吸器感染症* a b c NA 14 閉塞性・拘束性肺疾患 a b c NA 15 異常呼吸(過呼吸症候群) a b c NA 16 高脂血症 a b c NA 17 蛋白および核酸代謝異常 a b c NA 18 急性・慢性副鼻腔炎 a b c NA 19 アレルギー性鼻炎 a b c NA 20 扁桃の急性・慢性炎症性疾患 a b c NA 21 ウイルス感染症 a b c NA 22 細菌感染症 a b c NA 23 性感染症 a b c NA 24 高齢者の栄養摂取障害 a b c NA 25 老年症候群(誤嚥・転倒・失禁・褥創) a b c NA 研修医の責任・業務範囲 (診療権限;privilege) 必修科共通の項 参照 53 54 循環器内科 (必修) 1 ヶ月 GIO (一般目標 --- 聖路加国際病院における臨床研修の理念) 必修科共通参照 SBOs (行動目標) 基本内容は必修科共通項目と同様とする。 以下、循環器内科で履修すべき行動目標を記載する A. 基本姿勢・態度 必修科共通の項 参照 B. 診察法・検査・手技 ① 基本的な身体診察法 胸部診察を中心とした循環器科的身体診察を適切に行うことができる。 ② 基本的な臨床検査 1. 心電図を自ら実施、解釈できる。負荷心電図について結果を解釈できる。 2. 心臓超音波検査を理解し、結果を解釈できる。 3. 心血管造影 X 線、X 線 CT に参加し、結果を解釈できる。 ③ 基本的手技 1. 心臓マッサージ、電気的除細動を実施できる。 2. 胸腔穿刺、腹腔穿刺を指導医の指導のもと実施できる。 3. 圧迫止血法を実施できる。 C. 症状・病態の経験 (*は厚生労働省によってレポート提出が求められている症状・病態) 1. 以下の頻度の高い症状を経験し,把握できる。また,基本的対処法についての知識を有する。 a. 浮腫* b. 失神 c. 胸痛* d. 動悸* e. 呼吸困難* 2. 以下の緊急的症状を経験し,把握できる.また,基本的対処法につき知識を有する。 a. 心肺停止* b. ショック* c. 急性心不全* d. 急性冠症候群* 3. 以下の疾患・病態を経験し,理解する。 :経験が求められる疾患 a. 心不全* b.狭心症・心筋梗塞 c. 心筋症 d. 不整脈 e. 弁膜症 f.動脈疾患 g. 静脈・リンパ管疾患 h. 高血圧症* i. 脂質異常症 j. 先天性心疾患 LS (方略)1 On-the-job training 病棟において循環器疾患患者の診断,治療を上級医と協議しながらおこなう。 ■ 病棟業務 1. 2. 3. 4. 5. 主治医を含む指導医・上級医の指導のもとに,循環器内科に必要な基礎知識と技術を習得する。 診察:循環器病棟(ICCU,IMCU,4W)を中心に、常時 10 名程度の患者を指導医・上級医とともに受け持つ。 入院患者の問診および身体所見の把握,予定されている検査・手術の適応や内容を理解する。 検査:受持患者の一般撮影,心電図、心臓超音波検査,CT,MRI,心臓カテーテル、心血管造影検査など の各種検査に出来る限り付き添い,手技および診断法を学ぶ。 手技:病棟で血管確保,経鼻胃管挿入留置はもちろん、動脈ライン留置、胸腔・腹腔穿刺、気管挿管などの手 技を実践し習得する。 急性期管理:担当患者の急性期における集中治療について習熟する。 55 6. 毎朝のカンファレンス:朝 7:30 からの入院患者特に集中治療領域での患者に関してプレゼンテーションと方針 決定を行う。8:15 からはその日に行われるカテーテル検査に関してのカンファレンスに参加し、ディスカッショ ン内容に関して理解する。8:30 からのハートチームカンファレンスに参加し、内科・外科の垣根のない患者中 心の治療方針に関して学び、Evidence や最新の知識のアップデートを行うとともにチーム診療に参加する。 カンファレンス終了後に各病棟での治療方針について再度看護師とのカンファレンスを行う。 7. ■ 外来業務 ジュニアレジデントは基本的に循環器内科の外来業務に関与しない。 ただし、入院患者の入院前の診察方法や検査、考え方などを学ぶ必要はある。 ■ カテーテル検査 1. 基本的に毎日カテーテル検査は施行されており、出来る限り担当患者のカテーテル検査は見学、補助を行う。 状況に応じて,指導医の指導の元で手技を行う。 カテーテル検査に必要な検査・薬剤・検査後の管理に関して学ぶ。 2. ■ 1. 2. 3. 救急業務 時間外の受持患者の急変時などにも,原則とし受持医(ジュニアレジデント)が最初に対応する。その後当直 医と相談し,治療方針を検討する。 救命救急センターからのファーストコールは、原則としてその日の当直のジュニアレジデントに連絡がある。緊 急対応が必要となるため、同時に IMCU 当直医にも連絡し、迅速な対応を行う。 入院や手術が決定した際には,必要なマネジメントについてジュニアレジデントも上級医とともに参加実践す る。 ■ コンサルテーション 1. 2. 他病棟からの循環器コンサルテーションにファーストコールとして対応する。 救急業務と同様、IMCU 当直医と同時に迅速な対応を行う。 LS (方略)2 カンファレンス・勉強会 毎日のモーニングカンファレンス,イブニングカンファレンスに出席する。 毎日の心カテカンファレンスに出席する。 毎朝のハートチームカンファレンスに参加する。 月1回の循環器カンファレンスに出席する。 <院外カンファレンス> 月1回の院外合同カンファレンス:木曜会に参加する。 LS (方略)3 学会・研究会 学会活動:指導医のもと症例発表あるいは臨床研究を中心に発表する。 論文執筆:学会報告を中心に症例報告,臨床研究を執筆する。 56 Ev (評価) 指導医が、研修医の内科医としての能力習得と循環器専門領域の基本能力を当院独自の評価票を用いて 定期的に評価する。 カンファレンスでのプレゼンテーション,ディスカッションを通して臨床能力の評価を受ける。 A 基本姿勢・態度 に対する評価 全科共通の態度評価票を利用する B. 診察法・検査・手技 臨床研究の支援 a:十分できる b:できる c:要努力 NA:判定不能 ① 1 ② 1 2 3 ③ 1 2 3 基本的な身体診察法 胸部診察を中心とした循環器科的身体診察を適切に行うことができる (a:20 例以上, b:10 例以上, c:それ以下) 基本的な臨床検査 心電図、負荷心電図を自ら実施し結果を解釈できる (a:20 例以上, b:10 例以上, c:それ以下) 心臓超音波検査を理解し、結果を解釈できる (a:20 例以上, b:10 例以上, c:それ以下) 血管造影 X 線、X 線 CT に参加し、結果を解釈できる (a:5 例以上, b:3 例以上, c:それ以下) 基本的手技 心臓マッサージ、除細動を実施できる (a:1 例以上, b:1 例以上イメージできた, c:それ以下) 胸腔穿刺、腹腔穿刺を指導医の指導のもと実施できる (a:2 例以上, b:1 例以上, c:それ以下) 圧迫止血法を実施できる (a:5 例以上, b:3 例以上, c:それ以下) a b c NA a b c NA a b c NA a b c NA a b c NA a b c NA a b c NA C. 症状・病態の経験 (*は厚生労働省によってレポート提出が求められている症状・病態) a:十分できる b:できる c:要努力 NA:判定不能 1. 以下の頻度の高い症状を経験し,把握できる.また,基本的対処法につき知識を有する。 浮腫* a. a b c NA (a:5 例以上, b:3 例以上, c:それ以下) 失神 b. a b c NA (a:1 例以上, b:ふらつきを含めて 1 例以上, c:それ以下) 胸痛* c. a b c NA (a:5 例以上, b:3 例以上, c:それ以下) 動悸* d. a b c NA (a:5 例以上, b:3 例以上, c:それ以下) 呼吸困難* e. a b c NA (a:5 例以上, b:3 例以上, c:それ以下) 57 2. 以下の緊急的症状を経験し,把握できる。また,基本的対処法につき知識を有する。 心肺停止 a. a B c NA (a:2 例以上, b:1 例以上, c:それ以下) ショック b. a B c NA (a:2 例以上, b:1 例以上, c:それ以下) 急性心不全 c. a B c NA (a:5 例以上, b:3 例以上, c:それ以下) 急性冠症候群 d. a b c NA (a:3 例以上, b:1 例以上, c:それ以下) 3. 以下の疾患・病態を経験し,理解する。 心不全* a. (a:5 例以上, b:3 例以上, c:それ以下) 狭心症・心筋梗塞 b. (a:5 例以上, b:3 例以上, c:それ以下) 心筋症 c. (a:2 例以上, b:1 例以上, c:それ以下) 不整脈 d. (a:5 例以上, b:3 例以上, c:それ以下) 静脈・リンパ管疾患 e. (a:2 例以上, b:1 例以上, c:それ以下) 高血圧症* f. (a:5 例以上, b:3 例以上, c:それ以下) 脂質異常症 g. (a:5 例以上, b:3 例以上, c:それ以下) 先天性心疾患 h. (a:1 例以上, b:話を聞いた症例が 1 例以上, c:それ以下) 研修医の責任・業務範囲 (診療権限;privilege) 必修科共通の項 参照 58 a b c NA a b c NA a b c NA a b c NA a b c NA a b c NA a b c NA a b c NA 消化器内科 (必修) 1 ヶ月 GIO (一般目標 --- 聖路加国際病院における臨床研修の理念) 必修科共通参照 SBOs (行動目標) A.基本姿勢・態度 必修科共通の項参照 B.診察法・検査・手技 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 消化器疾患患者の医療面接、身体診察を適切に行うことができる。 基本的臨床検査(尿、血液、便)の内容を理解し、適応について説明できる。 画像検査(単純X線、造影X線、超音波、CT,MRI,内視鏡)の内容を理解し、適応について説明できる。 上記検査結果を自分で判断できる。 患者に検査内容の説明、結果を易しく説明できる。 ベッドサイドでの治療手技(胃管挿入,腹腔穿刺など)を行うことができ、その管理ができる。 胆管、膵管ドレナージなどのチューブ管理ができる。 C.症状・病態の経験 (*は厚生労働省のよってレポート提出が求められている症状・病態) 1,以下の頻度の高い症状を経験し把握できる。また、基本的対処法について知識を有する。 a. 食欲不振 b.黄疸 c.嘔気・嘔吐* d.胸やけ e.嚥下困難 f.腹痛* g.便通異常* 2,以下の緊急的症状を経験し把握できる。また、基本的対処法につき知識を有する。 a.急性腹症 b.急性消化管出血 3,以下の疾患・病態を経験し理解する。 a.食道・胃・十二指腸疾患* b.小腸・大腸疾患 c.胆嚢・胆管疾患 d.肝疾患 e.膵臓疾患 LS (方略)1 On-the-job training 病棟業務 1. 2. 3. 4. 5. 主治医を含む指導医・上級医の指導のもとに消化器内科に必要な基礎知識と技術を習得する。 診察:8W,7Wに配属され、常時10名程度の患者を指導医・上級医と共に受け持つ。入院患者の問診及び 身体所見の把握、予定されている検査・手術の適応や内容を理解する。 検査:受け持ち患者の一般撮影・造影検査、エコー、CT,MRI,内視鏡などの各種画像検査にできる限り付 き添い手技及び読影法を学ぶ。 手技:病棟での血管確保、経鼻胃管挿入留置などの手技を実践し習得する。体腔ドレナージには助手として 参加する。イレウス管、膵管・胆管ドレナージチューブ管理を実践し習熟する。 回診:指導医・上級医と共に1日に2回(朝夕)の回診を行う。夕方回診ではその日に入院した新患についてプ レゼンテーションし、検査、診断、治療方針について協議する。またその日に行われた検査、治療についての 報告も行う。 59 外来業務 1. 2. 初期研修医は基本的に外来業務に関与しない。 内視鏡研修は含まれていないが理解を深めるため胃・大腸モデルを用いた内視鏡実習を希望者に対して行 っている。 救急業務 1. 2. 時間外の受け持ち患者の急変などにも、原則として受持ち医が最初に対応する。その後上級医と相談し治療 方針を検討する。 緊急入院が決定した際には、必要なマネジメントについて初期研修医も上級医とともに参加実践する。 LS (方略)2 カンファレンス、学術活動 1. 毎週水曜日 外科・内科・放射線合同カンファレンス GI キャンサーボード 2. 毎週木曜日 内視鏡カンファレンス(翌週の内視鏡治療について) 3. 毎週金曜日 IVRカンファレンス 肝癌キャンサーボード 4. 他院、他科との合同カンファレンスとして; ・ 築地消化器懇話会(年 2 回)、Endoscopy Conference(年4回) 5. 学会の参加と発表 ・ 消化器病学会、消化器内視鏡学会、肝臓病学会、腹部救急学会に参加する。 ・ テーマをみつけて指導医のもとで自らも発表する。 6. 論文執筆 ・ 症例報告、研究論文、依頼原稿を執筆する。 Ev (評価) A 基本姿勢・態度に対する評価 B. 診察法・検査・手技 全科共通の態度評価票を利用する a:十分できる b:できる c:要努力 NA:判定不能 1 2 3 4 5 6 7 C. 消化器疾患患者の医療面接、身体診察を適切に行うことができる。 基本的臨床検査(尿、血液、便)の内容を理解し、適応について説明できる。 画像検査(単純X線、造影X線、超音波、CT,MRI,内視鏡)の内容を理解し、 適応について説明できる。 上記検査結果を自分で判断できる。 患者に検査内容の説明、結果を易しく説明できる。 ベッドサイドでの治療手技(胃管挿入,腹腔穿刺など)を行うことができ、その管理ができる。 胆管、膵管ドレナージなどのチューブ管理ができる。 症状病態の経験 (*は厚生労働省によってレポートが義務づけられている症状・病態) a:十分できる b:できる c:要努力 NA:判定不能 1. 以下の頻度の高い症状を経験し把握できる。また、基本的対処法について知識を有する。 a. 食欲不振 a b c NA b. 黄疸 a b c NA c. 嘔気・嘔吐* a b c NA d. 胸やけ a b c NA e. 嚥下困難 a b c NA f. 腹痛* a b c NA g. 便通異常* a b c NA 2. 以下の緊急的症状を経験し把握できる。また、基本的対処法につき知識を有する。 60 a a b b c c NA NA a b c NA a a a a b b b b c c c c NA NA NA NA a. b. a a b b c c NA NA 3.以下の疾患・病態を経験し,理解する。 a. 食道・胃・十二指腸疾患* a b. 小腸・大腸疾患 a c. 胆嚢・胆管疾患 a d. 肝疾患 a e. 膵臓疾患 a b b b b b c c c c c NA NA NA NA NA 急性腹症 急性消化管出血 研修医の責任・業務範囲 (診療権限;privilege) 必修科共通の項 参照 61 呼吸器内科 (必修)1 ヶ月 GIO (一般目標 --- 聖路加国際病院における臨床研修の理念) 必修科共通の項 参照 SBOs (行動目標) A. 基本姿勢・態度 必修科共通の項 参照 B. 診察法・検査・手技 B-1 1. 呼吸器系の基本的構造と機能との関係が理解できる 2. 基本的な系統的全身診察を行い、所見を挙げ、整理記載することができる 3. 患者の主訴・身体所見から、行うべき検査の計画を企画・指示することができる 4. 患者の持つプロブレムを抽出し、患者の緊急度・重症度に応じて優先順位をつけることができる B-2 1. 呼吸器疾患患者の問診により病歴聴取を正しくできる。 2. 患者からバイタルサインを適切に把握し、臨床的意味を理解できる。 3. 視診・聴診・打診・触診により正しく呼吸器的病態が把握でき,特に聴診音の鑑別ができ、それによって疾患や 病態の予測ができる。 4. 胸部単純X線の基本的読影ができる。 5. 胸部CTの適応の決定と基本的読影ができる。 6. PET-CT および骨シンチなどの核医学検査とMRIの適応が判断できる。 7. 呼吸機能検査の適応と検査結果により疾患の鑑別と病態が判断できる。 8. 血液ガス分析手技が体得でき、経皮的酸素飽和度値と共にその結果を理解できる。 9. 血液検査でアレルゲンおよび腫瘍マーカー測定による臨床的意義が判断できる.。 10. 喀痰の細菌・病理学的検査の適応と意味を理解できる。 11. 胸部エコー下で胸腔チューブの挿入と胸腔ドレナージの指示が正しくできる。 12. 気管支鏡の適応と禁忌の判断と,その検査の前処置・合併症予測ができる。 13. 胸腔鏡による胸膜生検・治療の適応を判断できる。 14. 右カテーテルの適応とその検査値を理解でき、肺循環障害による疾患を診断できる。 15. 肺炎など呼吸器感染症に対し、抗菌薬の選択ができる。 16. 酸素療法の適応と、その適切な投与法・流量を決定できる。 17. 気道確保の意義と気管挿管ができる。 18. 人工呼吸管理(非侵襲的人工呼吸,NPPV を含む)を適切に行える。 19. 在宅酸素療法・人工呼吸療法への移行時期とその準備・教育ができる。 20. 気管切開の適応がわかる。 21. 胸部悪性腫瘍(肺癌、胸膜腫瘍等)に対し、診断・治療方針作成・外来化学療法、緩和ケアを含めた総合的治 療および対症療法ができる。 22. 気管支喘息/COPD/間質性肺炎の急性増悪を有する疾患・病態の診断と治療ができる。 23. 慢性期の気管支喘息・COPD に対し、呼吸リハビリテーションを含む長期管理の計画を立てられる。 24. 医療連携を理解し、退院後の治療計画を立てられる。 25. 肺結核・非結核性抗酸菌症・肺真菌症の診断と治療ができる。 26. 間質性肺疾患(膠原病肺・薬剤性肺疾患等)の鑑別ができる。 27. 肺サルコイドーシス・過敏性肺臓炎等肺の肺肉芽腫性疾患の診断ができる。 28. 睡眠時無呼吸症候群の診断と在宅 CPAP 治療の適応判断ができる。 62 29. 下級医師に対し、その教育を適切に行える。 30. 呼吸器内科のスタッフとともに,臨床研究を行える。 31. 当直診療で呼吸器系疾患の management を適切に行える。 C. 症状・病態の経験 (*は厚生労働省によってレポート提出が求められている症状・病態) 1. 以下の症状を経験し,把握できる。また,基本的対処法につき知識を有する。 a. 咳* b. 痰* c. 息切れ* d. 胸痛* e. 血痰 f. チアノーゼ g. ばち指 h. 嗄声 i. 上大静脈症候群 2. 以下の緊急的症状を経験し,把握できる。また,基本的対処法につき知識を有する。 a. 喘鳴 b. 呼吸困難* c. 喀血 d. 急性呼吸不全 f. 肺水腫 g. 誤嚥/窒息 3. 以下の疾患・病態を経験し,理解する。 a. 呼吸器感染症(肺炎/肺結核等)* b. 閉塞性肺疾患(COPD/気管支喘息等) c. 気道・肺胞の形態異常(気管支拡張症/無気肺等) d. 間質性肺疾患(IIPs/膠原病肺/薬剤性肺炎等) e. 肺循環障害(肺性心/肺血栓塞栓症等) f. 免疫学的機序による肺疾患(過敏性肺炎/サルコイドーシスなど) g. 肺腫瘍(原発性肺癌/転移性肺癌等) h. 呼吸不全と異常呼吸(呼吸不全/過換気症候群/睡眠時無呼吸症候群等) i. 胸膜・縦隔疾患(気胸/胸膜炎/縦隔腫瘍等) LS (方略)1 On-the-job training 病棟業務 主に呼吸器病棟(5w)において、主たる担当医とし 10~15 人の入院患者の問診・診察を行い、常に上級医の指 導のもと、診断と治療に当たる。 具体的には、原則として担当医は早朝から患者を診察、また早朝採血の data を収集し、呼吸器内科スタッフによ る朝 8 時 15 分からの回診にて presentation(以下プレゼン)を行い、診断および治療方針について討論する。 その他必要時には、適宜患者の診察を行い、担当看護師にも適切な指示を出す。 また、他科の専門的の知識が必要なときには、consultation のテンプレートによって相談し、結果をスタッフと共 有する。 退院や転院の決定は必ず上級医の確認のもと行う。 上記の経緯は、必ず診療録に記載する。 検査及び処置 必要時には、検査や胸腔穿刺などの処置に関し上級医の指導のもと病棟にて行う。 気管支鏡については、入院後患者状態を確認。前投薬の指示等行うが、放射線科の検査室にて前処置とし てキシロカインによる咽頭・気管の表面麻酔を行う。 検査中は患者状態を観察、検体の処理を上級医師と共に行うが、検査室での業務は、病棟業務に優先する ものではない。 外来見学 場合により、希少疾患などの見学目的のため呼吸器専門外来を見学する。 LS (方略)2 カンファレンス・勉強会 1 Morning カンファレンス (毎日) 病棟長と担当医師により当日朝までの患者状態のプレゼンがあり、スタッフと共に、全入院患者に対して治療方 針を決定する。 またその際、典型的胸部X線写真に関して基本的読影を理解させる。 2. ランチカンファレンス(月1回) 呼吸器疾患の診断・治療に関連のある事項を系統的に取り上げ、スタッフが交代で講義する。 63 3. グランドカンファレンス(月3回) 呼吸器疾患が対象となった場合には、スタッフと担当医が共同でプレゼンし、また症例に対する総合的なミニレク チャーを行い、知識を整理する。 また common disease conf.では代表的呼吸器症状について、講義を受ける。 4. 臨床病理カンファレンス(CPC)(月1回) 死後剖検が行われた患者について、担当医が臨床的なプレゼンを行い、その準備にはスタッフも関与して、臨床 経過と病理所見の関連を提起する、病理所見が提示された後では、適時問題点を討論する。 5. チェストカンファレンス(呼吸器内科、胸部外科、放射線科、放射線腫瘍科):毎木曜 主に手術可能症例の検討を行う。 6. 肺癌 Cancer Board(上記に加え病理診断科、腫瘍内科、緩和ケア科、看護部、薬剤部、他)(第一火曜) 主に手術不能肺癌の症例検討会で、肺癌に関する多職種カンファレンスであり、standard な治療を基に、外来 化学療法中の患者の治療内容・方針等を情報共有する。 研修医は適時参加 7. 明石町病理検討会呼吸器内科、胸部外科、放射線科、病理診断科)(月 1 回) 気管支鏡や手術後患者で病理所見のある検査結果を持つ患者の肺病理の検討会 研修医は適時参加 8, 築地膠原病肺研究会(呼吸器内科、膠原病科):(月 1 回) 肺疾患合併膠原病の検討会 研修医は適時参加 9. 病院外での諸種研究会・講演会・学会 各種疾患や病態に対するupdatedで、幅の広い知識を身に着ける。 研修医は適時参加 Ev (評価) A 基本姿勢・態度に対する評価 全科共通の態度評価票を利用 B 診察法・検査・手技 (*は厚生労働省によってレポート提出が求められている症状・病態) a:十分できる b:できる c:要努力 NA:判定不能 B-1-1 呼吸器系の基本的構造と機能との関係が理解できる a b c NA B-1-2 基本的な系統的全身診察を行い、所見を挙げ、整理記載することができる a b c NA B-1-3 患者の主訴・身体所見から、行うべき検査の計画を企画・指示することができる a b c NA 患者の持つプロブレムを抽出し、患者の緊急度・重症度に応じて優先順位を B-1-4 a b c NA つけることができる B-2-1 呼吸器疾患患者の問診により病歴聴取を正しくできる a b c NA B-2-2 患者からバイタルサインを適切に把握し、臨床的意味を理解できる a b c NA 視診・聴診・打診・触診により正しく呼吸器的病態が把握でき、 B-2-3 a b c NA 特に聴診音の鑑別ができ、それによって疾患や病態の予測ができる B-2-4 胸部単純X線の基本的読影ができる a b c NA B-2-5 胸部CTの適応の決定と基本的読影ができる a b c NA B-2-6 PET-CT および骨シンチなどの核医学検査とMRIの適応が判断できる a b c NA B-2-7 呼吸機能検査の適応と検査結果により疾患の鑑別と病態が判断できる a b c NA 血液ガス分析手技が体得でき、経皮的酸素飽和度値と共にその結果を B-2-8 a b c NA 理解できる 血液検査でアレルゲンおよび腫瘍マーカー測定による臨床的意義が B-2-9 a b c NA 判断できる B-2-10 喀痰の細菌・病理学的検査の適応と意味を理解できる a b c NA B-2-11 胸部エコー下で胸腔チューブの挿入と胸腔ドレナージの指示が正しくできる a b c NA B-2-12 気管支鏡の適応と禁忌の判断と,その検査の前処置・合併症予測ができる a b c NA 64 B-2-13 B-2-14 B-2-15 B-2-16 B-2-17 B-2-18 B-2-19 B-2-20 B-2-21 B-2-22 B-2-23 B-2-24 B-2-25 B-2-26 B-2-27 B-2-28 B-2-29 B-2-30 B-2-31 胸腔鏡による胸膜生検・治療の適応を判断できる 右カテーテルの適応とその検査値を理解でき、肺循環障害による疾患を 診断できる 肺炎など呼吸器感染症に対し、抗菌薬の選択ができる 酸素療法の適応と、その適切な投与法・流量を決定できる 気道確保の意義と気管挿管ができる 人工呼吸管理(非侵襲的人工呼吸,NPPV を含む)を適切に行える 在宅酸素療法・人工呼吸療法への移行時期とその準備・教育ができる 気管切開の適応がわかる 胸部悪性腫瘍(肺癌。胸膜腫瘍等)に対し、診断・治療方針作成・外来化学 療法、緩和ケアを含めた総合的治療および対症療法ができる 気管支喘息・COPD/間質性肺炎の急性増悪を有する疾患・病態の診断 と治療ができる 慢性期の気管支喘息・COPD に対し、呼吸リハビリテーションを含む長期管理 の計画を立てられる 医療連携を理解し、退院後の治療計画を立てられる 肺結核・非結核性抗酸菌症・肺真菌症の診断と治療ができる 間質性肺疾患(膠原病肺・薬剤性肺疾患等)の鑑別ができる 肺サルコイドーシス・過敏性肺臓炎等肺の肺肉芽腫性疾患の診断ができる 睡眠時無呼吸症候群の診断と在宅 CPAP 治療の適応判断ができる 下級医師に対し,その教育を適切に行える 呼吸器内科のスタッフとともに,臨床研究を行える 当直診療で呼吸器系疾患の management を適切に行える a b c NA a b c NA a a a a a a b b b b b b c c c c c c NA NA NA NA NA NA a b c NA a b c NA a b c NA a a a a a a a a b b b b b b b b c c c c c c c c NA NA NA NA NA NA NA NA C. 症状・病態の経験 (*は厚生労働省によってレポート提出が求められている症状・病態) a:十分できる b:できる c:要努力 NA:判定不能 1. 以下の症状を経験し,把握できる。また,基本的対処法につき知識を有する。 1 咳* a b c NA 2 痰* a b c NA 3 息切れ* a b c NA 4 胸痛* a b c NA 5 血痰 a b c NA 6 a b c NA チアノーゼ 7 ばち指 a b c NA 8 嗄声 a b c NA 9 上大静脈症候群 a b c NA 2. 以下の緊急的症状を経験し,把握できる。また,基本的対処法につき知識を有する。 2-a 喘鳴 a b c NA 2-b 呼吸困難* a b c NA 2-c 喀血 a b c NA 2-d 急性呼吸不全 a b c NA 2-e 肺水腫 a b c NA 2-f 誤嚥/窒息 a b c NA 3. 以下の疾患・病態を経験し,理解する。 3-a 呼吸器感染症(肺炎/肺結核等)* 3-b 閉塞性肺疾患(COPD/気管支喘息等) a a 65 b b c c NA NA 3-c 3-d 3-e 3-f 3-g 3-h 3-i 気道・肺胞の形態異常 (気管支拡張症/無気肺等) 間質性肺疾患(IIPs/膠原病肺/薬剤性肺炎等) 肺循環障害(肺性心/肺血栓塞栓症等) 免疫学的機序による肺疾患 (過敏性肺炎/サルコイドーシス等) 肺腫瘍(原発性肺癌/転移性肺癌等) 呼吸不全と異常呼吸(呼吸不全/過換気症候群/ 睡眠時無呼吸症候群等) 胸膜・縦隔疾患(気胸/胸膜炎/縦隔腫瘍等) 研修医の責任・業務範囲 (診療権限;privilege) 必修科共通の項 参照 66 a b c NA a a b b c c NA NA a b c NA a b c NA a b c NA a b c NA 内科病棟ブロック研修 (必修) 病棟ブロックとは、9W+10E、7W+7E、8W+5W+4E を指す。 GIO (一般目標 --- 聖路加国際病院における臨床研修の理念) 各診療科のプログラムに準じる。 SBOs (行動目標) 各診療科のプログラムに準じる。 LS (方略)1 On-the-job training 各診療科のプログラムに準じる。 LS (方略)2 カンファレンス、学術活動 各診療科のプログラムに準じる。 Ev (評価) 各診療科のプログラムに準じる。 67 精神科 (必修) 1 ヶ月* (*外科系プログラム・小児科プログラムでは 2 週間) GIO (一般目標) 必修科共通の GIO 参照 SBOs (行動目標) A. 基本姿勢・態度 必修科共通の項 参照 B. 診察法・検査・手技 1. 2. 3. 4. 5. 生物・心理・社会面から総合的に患者を理解することができる。 患者・家族に信頼感を与え、診断と治療に必要な情報を得られるような面接を行うことができる。 精神病圏か神経症圏か、気分障害かパーソナリティー障害か、器質性障害・認知障害の有無について、病態 についての大まかな判断を正確にできる。 チーム医療が円滑に進むような、またカルテ開示に耐えうるような医療記録を適切に作成できる。 使用頻度の高い向精神薬(抗不安薬、抗精神病薬、抗うつ薬、睡眠薬)についての基本的な知識と用量用法 が理解できる。 C. 症状・病態への対応 (*は厚生労働省によってレポート提出が求められている症状・病態) 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 9. うつ病*の診断とその背後の喪失感・負荷・性格について理解し、回復のために必要な治療的設定を行うこと ができる。 感情障害が双極性か単極性かの判断と、それに基づく気分安定薬と抗うつ薬の選択ができる。 統合失調症*の症状の把握と診断、精神科慢性疾患を抱えながらの生活の展開、リハビリテーションについて、 理解できる。 不安障害、身体表現性障害、解離転換性障害、強迫性障害、ストレス関連障害など、神経症性障害の症状・ 誘因・原因・治療について理解できる。 認知症*患者の中核症状と周辺症状(BPSD)の把握ができる。 せん妄患者の意識障害と幻覚・錯覚の症状を理解できる。 アルコール依存症の診断とその背後の不安・緊張・不眠・抑うつ・性格について理解した上で、患者に断酒の 必要とそのために必要な治療について、指導することができる。 抑うつに伴う自殺念慮など緊急を要する精神症状・病態に対して初期治療に参加できる。 不眠*の頻度の高さが精神疾患の発症と悪化に伴いやすいことに留意し、入眠、熟眠の障害など、不眠のパ ターンも聴取、記載できる。 LS (方略) On-the-job training およびカンファレンス スケジュール(内科系・産婦人科プログラム) 2 週間 聖路加国際病院精神科 1 週間 長谷川病院 1 週間 海上寮療養所 スケジュール(外科系・小児科プログラム) 1週間 聖路加国際病院精神科 1週間 長谷川病院(または海上寮療養所) 68 ※週間予定(当院精神科外来) 月曜日 火曜日 水曜日 外来初診インテーク実習、 入院コンサルテーションリエゾンの臨床と指導 初診医よりのフィードバック 外来インテーク実習 入院コンサルテーションリエゾンの臨床と指導 フィードバック 外来インテーク実習 入院コンサルテーションリエゾンの臨床と指導 フィードバック 症例検討会(岡野先生:第 4:心療内科精神科合同:隔月第 3) 木曜日 外来インテーク実習 入院コンサルテーションリエゾンの臨床と指導 フィードバック レジデント事例報告会(ローテ 2 週目、曜日移動の場合あり) 金曜日 外来インテーク実習、入院コンサルリエゾンの臨床と指導 フィードバック Ev (評価) A. 基本姿勢・態度 に対する評価 全科共通の態度評価票を利用する。 B. 診察法・検査・手技 a:十分できる b:できる c:要努力 NA:判定不能 1 生物・心理・社会面から総合的に患者を理解することができる。 患者・家族に信頼感を与え、診断と治療に必要な情報を得られるような面接を行う 2 ことができる。 精神病圏か神経症圏か、気分障害かパーソナリティー障害か、器質性障害・ 3 認知障害の有無について、病態についての大まかな判断を正確にできる。 チーム医療が円滑に進むような、またカルテ開示に耐えうるような医療記録を 4 適切に作成できる。 使用頻度の高い向精神薬(抗不安薬、抗精神病薬、抗うつ薬、睡眠薬)に 5 ついての基本的な知識と用量用法が理解できる。 C. 症状・病態の経験 (*は厚生労働省によってレポート提出が求められている症状・病態) a:十分できる b:できる c:要努力 NA:判定不能 うつ病*の診断とその背後の喪失感・負荷・性格について理解し、回復のために必 1 要な治療的設定を行うことができる。 感情障害が双極性か単極性かの判断と、それに基づく気分安定薬と抗うつ薬の選 2 択ができる。 統合失調症*の症状の把握と診断、精神科慢性疾患を抱えながらの生活の展開、 3 リハビリテーションについて、理解できる。 不安障害、身体表現性障害、解離転換性障害、強迫性障害、ストレス関連障害な 4 ど、神経症性障害の症状・誘因・原因・治療について理解できる。 5 認知症*患者の中核症状と周辺症状(BPSD)の把握ができる。 6 せん妄患者の意識障害と幻覚・錯覚の症状を理解できる。 7 アルコール依存症の診断とその背後の不安・緊張・不眠・抑うつ・性格について理 69 a b c NA a b c NA a b c NA a b c NA a b c NA a b c NA a b c NA a b c NA a b c NA a a a b b b c c c NA NA NA 8 9 解した上で、患者に断酒の必要とそのために必要な治療について、指導すること ができる。 抑うつに伴う自殺念慮など緊急を要する精神症状・病態に対して初期治療に参加 できる。 不眠*の頻度の高さが精神疾患の発症と悪化に伴いやすいことに留意し、入眠、 熟眠の障害など、不眠のパターンも聴取、記載できる。 研修医の責任・業務範囲 (診療権限;privilege) 必修科共通の項 参照 70 a b c NA a b c NA 救急部(救命救急センター) (必修) 2 ヶ月* *救急・救命センター当直をもって残り 1 ヶ月の必修期間に充てる。 GIO (一般目標 --- 聖路加国際病院における臨床研修の理念) 必修科共通の項 参照 SBOs (行動目標) A. 基本姿勢・態度 必修科共通の項 参照 B. 診察法・検査・手技 B-1 1. 基本的な系統的全身診察を行い、所見を挙げ、整理記載することができる。 2. 患者の主訴・身体所見から、行うべき検査の計画を企画・指示することができる。 3. 患者の持つプロブレムを抽出し、患者の緊急度・重症度に応じて優先順位をつけることができる。 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 9. 10. 11. 12. 13. B-2 緊急採血検査・動脈血液ガス検査を正しく評価できる。 超音波検査を施行でき、緊急度の高い病態を把握することができる。 X 線 CT・MRI の緊急適応を判断でき、検査結果を評価することができる。 蘇生現場で気道確保・人工呼吸・心マッサージ・除細動を適切に行うことができる。 圧迫止血法を適切に行うことができる。 包帯法を適切に行うことができる。 胸腔穿刺・腹腔穿刺の適応を理解し行うことができる。 局所麻酔・創部消毒・切開排膿・皮膚縫合等の創処置を適切に行うことができる。 軽度の外傷・熱傷の初療を行うことができる。 輸液・輸血の適応を知り、適切に行うことができる。 初療において適切な薬物治療を行うことができる。 紹介状の作成、紹介状の返書の作成をすることができる。 緊急入院の適応を判断することができる。 C. 症状・病態の経験 (*は厚生労働省によってレポート提出が求められている症状・病態) 1. 以下の症状を経験し,把握できる。また,基本的対処法につき知識を有する。 a. けいれん発作 b. 結膜充血 c. 鼻出血 d. 呼吸困難 e. 咳・痰、 f. 腹痛 2. 以下の緊急的症状を経験し,把握できる。また,基本的対処法につき知識を有する。 a. 心肺停止 b. ショック、 c. 意識障害、 d. 脳血管障害、 e. 急性呼吸不全、 f. 急性心不全、 g. 急性腹症 h. 急性消化管出血 i. 外傷 j. 急性中毒 k. 誤飲・誤嚥 l. 熱傷 3. 以下の疾患・病態を経験し,理解する。 a. 脳血管障害 b. 脳脊髄障害 c. 蕁麻疹 d. 骨折 e. 関節・靭帯損傷 f. 脊椎障害、 g. 泌尿器科的腎・尿路疾患 h. 中毒、アナフィラキシー i. 環境因子による疾患 j. 熱傷 4. 救急医療現場の経験として 患者バイタルサインの異常を認知し、治療の優先順位を判断することができる。 患者の病態から重症度・緊急度を判断することができる。 ショックを認知・診断し、適切な治療を行うことができる。 ALS を実践でき、BLS を指導することができる。 頻度の高い救急疾患の初期治療を行うことができる。 必要に応じて専門診療科に対して適切にコンサルテーションを行うことができる。 災害時の病院機能をふまえ、自分の果たすべき役割を知り、実践することができる。 71 LS (方略)1 1. 2. 3. 4. 5. On-the-job training 主に救急外来において、常に上級医の指導のもと、主たる診察医として一次〜二次救急患者の初期診療に あたる。また、三次救急患者においては診療チームの一員として診療にあたる。 外来勤務は 12 時間交代制で行う。 救急外来再診患者(経過観察など)の診療も行う。 診療における手技処置は、上級医の指導のもと行う。 患者の治療転帰は、必ず上級医の確認のもと決定する。 LS (方略)2 1. 2. 3. 4. 5. 6. カンファレンス・勉強会 Morning カンファレンス 放射線科-救急部カンファレンス 前日救急外来において判断に困った症例・教育的症例につき、画像供覧のうえ、画像診断をもとに検討 を行う 脳神経外科-救急部カンファレンス 救命救急センター入院中の脳神経外科患者につき、画像供覧・治療方針の検討を行う。 救急部内カンファレンス 当直の時間帯に救急外来を受診した患者、救急外来から入院となった患者のプレゼンテーションを行い、 判断、検査結果、処置の検討を行う。その後救命救急センター入院中の患者の変化について担当医が 報告し、その後救命救急センターの回診を行う。 抄読会 持ち回りで割り当てられた教科書・論文の抄読を行う。 整形外科=救急部カンファレンス 救急外来を受診した整形外科疾患症例について毎回テーマを決め、検討を行う。 脳神経外科=救急部カンファレンス 救急外来を受診した脳神経外科疾患症例について初期診断と処置、その後の経過について文献的考 察を加えながら検討する。 一般内科-救急部カンファレンス 双方の科で症例を共有し、初期診断と処置、その後の経過について検討を行う。 ER カンファレンス 聖路加国際病院、国立病院機構東京医療センター、国立国際医療研究センター、国立成育医療センタ ーの救急部門の持ち回りで担当となった病院で症例を提示し、意見の交換を行う。 ※週間予定 平日 07:45 Morning カンファレンス (CCM カンファレンス室) 毎週火曜日 07:30 抄読会 第 3 水曜日 18:00 脳神経外科=救急部カンファレンス (CCM カンファレンス室) 第 3 金曜日 07:30 整形外科=救急部カンファレンス (CCM カンファレンス室) 第 4 水曜日 19:00 ER カンファレンス (担当病院で開催) Ev (評価) A 基本姿勢・態度に対する評価 全科共通の態度評価票を利用 B. 診察法・検査・手技 a:十分できる b:できる c:要努力 NA:評価不能 B-1-1 基本的な系統的全身診察を行い、所見を挙げ、整理記載することができる。 72 a b c NA B-1-2 B-1-3 B-2-1-1 B-2-1-2 B-2-2 B-2-3-1 B-2-3-2 B-2-4-1 B-2-4-2 B-2-4-3 B-2-4-4 B-2-5 B-2-6 B-2-7-1 B-2-7-2 B-2-8-1 B-2-8-2 B-2-8-3 B-2-8-4 B-2-9-1 B-2-9-2 B-2-10-1 B-2-10-2 B-2-11 B-2-12 B-2-13 患者の主訴・身体所見から、行うべき検査の計画を企画・指示することができる。 患者の持つプロブレムを抽出し、患者の緊急度・重症度に応じて優先順位を つけることができる。 緊急採血検査を正しく評価できる。 動脈血液ガス検査を正しく評価できる。 超音波検査を施行でき、緊急度の高い病態を把握することができる。 X 線 CT の緊急適応を判断でき、検査結果を評価することができる。 MRI の緊急適応を判断でき、検査結果を評価することができる。 気道確保を適切に行うことができる。 人工呼吸を適切に行うことができる。 心マッサージを適切に行うことができる。 除細動の適応を知り、適切に行うことができる。 圧迫止血法を適切に行うことができる。 包帯法を適切に行うことができる。 胸腔穿刺の適応を理解し行うことができる。 腹腔穿刺の適応を理解し行うことができる。 局所麻酔を適切に行うことができる。 創部洗浄・消毒を適切に行うことができる。 切開排膿の適応を説明でき、適切に行うことができる。 皮膚縫合を適切に行うことができる。 軽度の外傷の初療を行うことができる。 軽度の熱傷の初療を行うことができる。 輸液の適応を知り、適切に行うことができる。 輸血の適応を知り、適切に行うことができる。 初療において適切な薬物治療を行うことができる。 紹介状の作成、紹介状の返書の作成をすることができる。 緊急入院の適応を判断することができる。 C. 症状・病態の経験 a b c NA a b c NA a a a a a a a a a a a a a a a a a a a a a a a a b b b b b b b b b b b b b b b b b b b b b b b b c c c c c c c c c c c c c c c c c c c c c c c c NA NA NA NA NA NA NA NA NA NA NA NA NA NA NA NA NA NA NA NA NA NA NA NA (*は厚生労働省によってレポート提出が求められている症状・病態) a:十分できる b:できる c:要努力 NA:評価不能 1. 以下の症状を経験し、把握できる。また、基本的対処法につき知識を有する。 1 けいれん発作 a b c NA 2 結膜充血 a b c NA 3 鼻出血 a b c NA 4 呼吸困難 a b c NA 5 咳・痰 a b c NA 6 腹痛 a b c NA 2. 以下の緊急的症状を経験し、把握できる。また、基本的対処法につき知識を有する。 2-a 心肺停止 a b C NA 2-b ショック a b C NA 2-c 意識障害 a b c NA 2-d 脳血管障害 a b c NA 2-e 急性呼吸不全 a b c NA 2-f 急性心不全 a b c NA 2-g 急性腹症 a b c NA 73 2-h 2-i 2-j 2-k 2-l 3. 4. a a a a a b b b b b c c c c c NA NA NA NA NA 以下の疾患・病態を経験し、理解する。 3-a 脳血管障害 a 3-b 脳脊髄障害 a 3-c 蕁麻疹 a 3-d 骨折 a 3-e 関節症・靭帯損傷 a 3-f 脊椎障害 a 3-g 泌尿器科的腎・尿路疾患 a 3-h 中毒 a 3-i アナフィラキシー a 3-j 環境因子による疾患 a 3-k 熱傷 a b b b b b b b b b b b c c c c c c c c c c c NA NA NA NA NA NA NA NA NA NA NA 急性消化管出血 外傷 急性中毒 誤飲・誤嚥 熱傷 以下の救急医療の現場を経験し、理解する。 4-a 患者バイタルサインの異常を認知し、治療の優先順位を判断することができる。 4-b 患者の病態から重症度・緊急度を判断することができる。 4-c ショックを認知・診断し、適切な治療を行うことができる。 4-d ACLS を実践でき、BLS を指導することができる。 4-e 頻度の高い救急疾患の初期治療を行うことができる。 4-f 必要に応じて専門診療科に対し適切にコンサルテーションを行うことができる。 4-g 災害時の病院機能をふまえ、自分の果たすべき役割を知り実践することができる。 研修医の責任・業務範囲 (診療権限;privilege) 必修科共通の項 参照 74 a a a a a a a b b b b b b b c c c c c c c NA NA NA NA NA NA NA 集中治療室(ICU) (必修) 1 ヶ月 GIO (一般目標) 必修科共通の項 参照 SBOs (行動目標) A. 基本姿勢・態度 必修科共通の項 参照 B. 診察法・検査・手技 ・治療 B-1 診察 B-1-1 病態の正確な把握ができるように、系統的に全身身体診察を行い、チャートに記載できる。 B-1-2 病態と臨床経過を把握し、医療面接と身体診察から得られた情報を統合し、それらを裏付ける 検査の適応を判断し、検査結果を解釈できる。 B-2 検査 B-2-1 血液型判定・交差適合試験を自ら実施し、その結果を解釈できる。 B-2-2 動脈血液ガス分析検査の適応が判断でき、その結果を解釈できる。 B-2-3 超音波(心臓、腹部)検査を自ら実施し、その結果を解釈できる。 B-3 集中治療で実践される手技を含め、基本的手技の適応を決定し、実施できる。 B-3-1 気道確保ができる。 B-3-2 人工呼吸ができる。 B-3-3 必要な薬剤を適正な方法で注射できる。 B-3-4 腰椎穿刺ができる。 B-3-5 尿道カテーテルを挿入することができる。 B-3-6 気管挿管ができる。 B-3-7 成人の動脈ラインを確保できる。 B-3-8 指導医の下、超音波ガイド中心静脈カテーテルを挿入できる。 B-4 集中治療で実践される治療を含め、基本的治療の適応を決定し、実施できる。 B-4-1 適切な輸液を理解し、実施できる。 B-4-2 輸血の適応を理解し、実施できる。 B-4-3 ガイドラインを理解し、実施できる。 B-4-4 ICU からの退室を安全に、時宜に適して計画できる。 B-4-5 重症患者を安全に搬送することができる。 B-4-6 ICU の外で人工呼吸器管理を受けている重篤な患者の搬送を取り扱うことができる。 B-4-7 集中治療で実践される鎮静に対し、その鎮静薬を選択し、実施できる。 B-4-8 集中治療で実践される循環作動薬に対し、その薬を選択し、実施できる。 C. 症状・病態への対応 C-1-1 C-1-2 C-2 C-2-1 C-2-2 C-2-3 C-2-4 C-2-5 C-2-6 C-2-7 (*は厚生労働省によってレポート提出が求められている症状・病態) 頻度が高く、より重症な疾患の鑑別診断を行い、初期治療に着手できる。 痙攣発作に対し、鑑別診断を行い、初期治療に着手できる。 緊急を要する症状・病態に対して、初期治療に参加できる。 心肺停止に対し、初期治療に参加できる。 ショックに対し、初期治療に参加できる。 意識障害に対し、初期治療に参加できる。 急性呼吸不全に対し、初期治療に参加できる。 急性心不全*に対し、初期治療に参加できる。 急性消化管出血に対し、初期治療に参加できる。 急性腎不全*に対し、初期治療に参加できる。 75 C-2-8 C-2-9 C-2-10 C-2-11 C-2-12 C-2-13 C-2-14 C-2-15 侵襲的人工呼吸の適応と代表的換気法の特徴を述べることができる。 人工呼吸器の初期設定を実施できる。 人工呼吸器の各種アラームの意味を理解し、適切に対応できる。 経腸栄養、静脈栄養の各々の適応を決定し、実施できる。 術後鎮痛法の適応を決定し、実施できる。 術後早期の麻酔関連合併症を列挙し、初期治療に参加できる。 二次救命処置(ALS)が実践でき、一次救命処置(BLS)を指導できる。 指導医・上級医ならびに他職種に適切なタイミングでコンサルテーションができる。 LS (方略)1 On-the-job training 指導医・上級医の指導の下、基礎知識と技術を修得する。 集中治療管理の患者を入室時から退室時まで受持医として担当し、診療を行う。 診察: 集中治療室入室患者を主治医・担当医および集中治療専従医とともに受け持つ。患者や家族からの問診、 身体所見を把握する。 検査: 早期診断・早期治療に結びつく検査を組み立てる。検査結果・病理組織検査の解釈、画像の読影を学ぶ。 治療: 病歴・理学所見・検査(血液、培養、心電図、脳波)、画像所見(胸部・腹部 X 線写真、心エコー、CT、MRI など)を参考に治療方針をたてる。 手技: 中心静脈カテーテルを含めた血管確保、体腔穿刺などの基本的手技を、指導医・上級医の監督の下で修 得する。 回診: 1 日 2 回(平日朝 7 時 30 分から、夕 17 時から)入室患者の回診を行い、病態把握、治療への介入をし、適 切な指示や処置を実施する。 記録: 担当患者の診療録を作成し、一般病棟への申し送り(To Next Dr.)および退院時要約(サマリー)を原則退 院後 1 週間以内に速やかに作成する。 LS (方略)2 カンファレンス・勉強会 1.ケースカンファレンス 重症な患者、治療に難渋した患者、死亡した患者など学術的に有意義な症例を選択しカンファレンスを行う。 2.抄読会 ケースカンファレンスで検討した症例、自ら関心がある疾患など、文献検索・批判的吟味を行い、議論する。 3.その他、各診療科における日常的な症例カンファレンス・他科合同・多職種カンファレンスに可能な限り参加 する。 LS (方略)3 学会発表・臨床研究 臨床研究の成果を「聖ルカ・アカデミア」で発表する。 指導医・上級医の指導のもと、学会発表・臨床研究を経験する。 Ev (評価) A 基本姿勢・態度 全科共通の態度評価票を利用 B 診察法・検査・手技 ・治療 a:十分できる b:できる c:要努力 NA:判定不能 病態の正確な把握ができるように、系統的に全身身体診察を行い、チャートに B-1-1 記載できる。 病態と臨床経過を把握し、医療面接と身体診察から得られた情報を統合し、 B-1-2 それらを裏付ける検査の適応を判断し、検査結果を解釈できる。 B-2-1 血液型判定・交差適合試験を自ら実施し、その結果を解釈できる。 76 a b c NA a b c NA a b c NA B-2-2 B-2-3 B-3-1 B-3-2 B-3-3 B-3-4 B-3-5 B-3-6 B-3-7 B-3-8 B-4-1 B-4-2 B-4-3 B-4-4 B-4-5 B-4-6 B-4-7 B-4-8 動脈血液ガス分析検査の適応が判断でき、その結果を解釈できる。 超音波(心臓、腹部)検査を自ら実施し、その結果を解釈できる。 気道確保ができる。 人工呼吸ができる。 必要な薬剤を適正な方法で注射できる。 腰椎穿刺ができる。 尿道カテーテルを挿入することができる。 気管挿管ができる。 成人の動脈ラインを確保できる。 指導医の下、超音波ガイド中心静脈カテーテルを挿入できる。 適切な輸液を理解し、実施できる。 輸血の適応を理解し、実施できる。 ガイドラインを理解し、実施できる。 ICU からの退室を安全に、時宜に適して計画できる 重症患者を安全に搬送することができる。 ICU 外で人工呼吸器管理を受けている重篤な患者の搬送を取り扱うことができる。 集中治療で実践される鎮静に対し、その鎮静薬を選択し、実施できる。 集中治療で実践される循環作動薬に対し、その薬を選択し、実施できる。 a a a a a a a a a a a a a a a a a a b b b b b b b b b b b b b b b b b b c c c c c c c c c c c c c c c c c c NA NA NA NA NA NA NA NA NA NA NA NA NA NA NA NA NA NA C.症状・病態への対応 (*は厚生労働省によってレポート提出が求められている症状・病態) a:十分できる b:できる c:要努力 NA:判定不能 C-1-1 頻度が高く、より重症な疾患の鑑別診断を行い、初期治療に着手できる。 C-1-2 痙攣発作に対し、鑑別診断を行い、初期治療に着手できる。 C-2-1 心肺停止に対し、初期治療に参加できる。 C-2-2 ショックに対し、初期治療に参加できる。 C-2-3 意識障害に対し、初期治療に参加できる。 C-2-4 急性呼吸不全に対し、初期治療に参加できる。 C-2-5 急性心不全*に対し、初期治療に参加できる。 C-2-6 急性消化管出血に対し、初期治療に参加できる。 C-2-7 急性腎不全*に対し、初期治療に参加できる。 C-2-8 侵襲的人工呼吸の適応と代表的換気法の特徴を述べることができる。 C-2-9 人工呼吸器の初期設定を実施できる。 C-2-10 人工呼吸器の各種アラームの意味を理解し、適切に対応できる。 C-2-11 経腸栄養、静脈栄養の各々の適応を決定し、実施できる。 C-2-12 術後鎮痛法の適応を決定し、実施できる。 C-2-13 術後早期の麻酔関連合併症を列挙し、初期治療に参加できる。 C-2-14 二次救命処置(ALS)が実践でき、一次救命処置(BLS)を指導できる。 C-2-15 指導医・上級医ならびに他職種に適切なタイミングでコンサルテーションができる。 a a a a a a a a a a a a a a a a a b b b b b b b b b b b b b b b b b c c c c c c c c c c c c c c c c c NA NA NA NA NA NA NA NA NA NA NA NA NA NA NA NA NA 研修医の責任・業務範囲 (診療権限;privilege) 必修科共通の項 参照 77 麻酔科 (必修) 内科系:6 週間、その他のプログラム:2 ヶ月 GIO (一般目標) 必修科共通の項 参照 SBOs (行動目標) A. 基本姿勢・態度 必修科共通の項 参照 B. 診察法・検査・手技 ・治療 B-1 診察法 B-1-1 麻酔前回診にて必要な術前情報を聴取でき、適切な診察ができる。 B-1-2 麻酔前回診・診察により,麻酔のリスクについて適切に理解できる。 B-1-3 麻酔中の呼吸循環状態について適切な判断、上級医への報告ができる。 B-1-4 麻酔後回診にて必要な術後状態の把握ができ、麻酔との関連を理解できる。 B-2 検査 B-2-1 血液型判定・交差適合試験を正確に実施できる。 B-2-2 動脈血ガス分析を行い、所見を述べることができる。 B-2-3 超音波検査を適切に行うことができる。 B-3 手技・治療 B-3-1 気道確保できる。 B-3-2 人工呼吸を適切に行える。 B-3-3 適切な注射法を選択し、実施できる。 B-3-4 穿刺のための道具を理解し、適切に実施できる。 B-3-5 導尿法を実施できる。 B-3-6 気管挿管を実施できる。 B-3-7 輸液の適量を判断し、実施できる。 B-3-8 輸血の手順を理解し、実施できる。 C. 症状・病態への対応 1. ショックに対して、初期治療に参加できる。 LS (方略)1 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. On-the-job training 手術室での業務が中心となる。 シニアレジデントあるいは指導医と共に麻酔前回診を行い、麻酔計画を立案する。 シニアレジデントあるいは指導医の監督下に麻酔業務を行う。 適切な術後鎮痛法を修得する。 麻酔後回診を行う。 気道確保、バッグとマスクによる人工呼吸、気管挿管、観血的動脈圧測定、血液ガス採血、 腰椎穿刺などの手技をシニアレジデントあるいは指導医の監督下に修得する。 夜間、休日オンコールをシニアレジデントあるいは指導医の指導の下、経験する。 78 LS (方略)2 1. 2. 3. カンファレンス・勉強会 講義 火、木の朝、7:00~7:30 麻酔に関する講義を行う。内容は麻酔、集中治療、ペインクリニック等麻酔科業務全 般に渡るが、レジデントの諸君の質問も大いに歓迎する。 抄読会 隔週月曜日、朝、8:00~8:30 教育的な内容の論文の抄読を行う。 症例検討 毎週月曜日、朝、7:30~8:00、前週までに行った問題症例に対する反省を行う。麻酔方法の選択や偶発的 な事柄に対し、その方法や対処の仕方でよかったのか、或いは別の方法がよかったのか等の点を、文献等を 根拠として、指導医も含めてディスカッションする。自分の症例だけでなく、他人の行った症例のディスカッショ ンにも参加することで臨床的な知識が深められる。 Ev (評価) A 基本姿勢・態度 全科共通の態度評価票を利用 B 診察法・検査・手技 ・治療 a:十分できる b:できる c:要努力 NA:判定不能 B-1 診察法 1 麻酔前回診にて必要な術前情報を聴取でき,適切な診察ができる。 2 麻酔前回診・診察により、麻酔のリスクについて適切に理解できる。 3 麻酔中の呼吸循環状態について適切な判断、上級医への報告ができる。 4 麻酔後回診にて必要な術後状態の把握ができ,麻酔との関連を理解できる。 B-2 検査 1 血液型判定・交差適合試験を正確に実施できる。 2 動脈血ガス分析を行い、所見を述べることができる。 3 超音波検査を適切に行うことができる。 B-3 手技・治療 1 気道確保できる。 2 人工呼吸を適切に行える。 3 適切な注射法を選択し、実施できる。 4 穿刺のための道具を理解し、適切に実施できる。 5 導尿法を実施できる。 6 気管挿管を実施できる。 7 輸液の適量を判断し、実施できる。 8 輸血の手順を理解し、実施できる。 a a a b b b c c c NA NA NA a a a a a a a a b b b b b b b b c c c c c c c c NA NA NA NA NA NA NA NA C.症状・病態への対応 a:十分できる b:できる c:要努力 NA:判定不能 1 a ショックに対して、初期治療に参加できる。 研修医の責任・業務範囲 (診療権限;privilege) 必修科共通の項 参照 79 b c NA a a a a b b b b c c c c NA NA NA NA 消化器・一般外科 (必修)内科系:6 週間、その他のプログラム:2 ヶ月 GIO (一般目標) 必修科共通の項 参照 SBOs (行動目標) A. 基本姿勢・態度 必修科共通の項 参照 B. 診察法・検査・手技 ・治療 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 9. 10. 11. 12. 13. 14. 15. 16. 17. 18. 19. 20. 全身を系統的に診察し、所見を上げ、整理記載できる。 詳細な腹部所見をとる事ができる。 系統的診察所見をもとに必要な検査を的確に選択・指示できる。 消化器・一般外科の診療に必要な検体検査、画像検査、病理組織検査の結果を理解し、判断できる。 病棟において腹部や胸部のエコー図検査を実施し、所見を得ることができる。 血管確保が出来る。(中心静脈挿入については助手として参加) 尿路確保(導尿)が適切に行える。困難な症例に対して適切なコンサルテーションが出来る。 経鼻胃管挿入ならびに管理を適切に行える。 創傷処置・創部消毒法を確実に実施できる。 局所麻酔法について理解し、適切に実施できる。 手術・処置において簡単な縫合、皮膚縫合が行える。 単純な切開・排膿手技を行える 軽度の外傷や熱傷への処置が行える。 圧迫止血法・簡単な結紮止血法が行える。 手術の流れを理解し、体位の取り方や準備・清潔野の形成、清潔野保持など、適切に実施できる。 手術器具や材料の基本的な選択や取り扱いについて理解し、適切に実施できる。 腹腔穿刺、胸腔穿刺の手技について知識を獲得し、助手として適切に参加できる。 気管切開術について原理や手順を理解し、助手として適切に参加できる。 周術期の体液管理(輸液)について十分な知識を持ち、確実に実施できる。 輸血の知識を持ち安全で適切な輸血法を実施できる。 C. 症状・病態の経験 (*は厚生労働省によってレポート提出が求められている症状・病態) 1. 2. 3. 以下の症状を経験し、把握できる。また、基本的対処法につき知識を有する。 a. 食欲不振 b. 黄疸 c. 嘔気嘔吐* d. 腹痛* e. 便通異常* 以下の緊急的症状を経験し、把握できる。また、基本的対処法につき知識を有する。 a. 急性腹症* b. 急性消化管出血* c. 外傷(腹部など;開放外傷、鈍的外傷)* d. 出血性ショック、体液喪失性循環虚脱* 以下の疾患・病態を経験し、理解する a. 食道・胃・十二指腸疾患 b. 小腸・大腸疾患 c. 胆嚢・胆管疾患 d. 肝疾患 e. 膵臓疾患 f. 横隔膜・腹壁・腹膜疾患 g. 体表腫瘍 h. 体表化膿性疾患 i. 爪疾患(陥入爪や爪部損傷など) 80 LS (方略)1 On-the-job training 病棟業務 主治医を含む指導医・上級医の指導のもとに、一般外科に必要な基礎知識と技術を習得する。 診察:病棟チームに配属され、常時 10 名程度の患者を指導医・上級医とともに受け持つ。入院患者の問診お よび身体所見の把握、予定されている手術の適応や内容を理解する。 検査:受持患者の一般撮影、エコー、CT、MRI、消化管造影、内視鏡などの各種画像検査に出来る限り付き 添い、手技および読影法を学ぶ。 手技:病棟で血管確保、経鼻胃管挿入留置などの手技を実践し習得する。体腔ドレナージには助手として参 加する。創部観察、創傷処置、ドレーン管理など、毎日の回診の中で実践し習得する。 周術期管理:担当患者の術前・術後の全身管理について習熟する。 回診:1 日 2 回チームで担当患者の回診を行い、病態を把握し適切な指示や処置を実施する。毎週月曜日の 部長回診では受持医(研修医)のプレゼンテーションに基づき検討がなされ、治療方針が決定される。 外来業務 ジュニアレジデントは基本的に外来業務に関与しない。ただし、緊急入院や緊急手術となる患者の外来マネ ジメントを、主治医を含む指導医・上級医とともに行い、必要な緊急処置を実施する。 手術 月曜日から金曜日まで毎日定期手術があり、それ以外に緊急手術が行われる。 手術助手として参加し、清潔操作・止血法などの外科的基本手技を習得する。また、皮膚縫合などの小手術 手技についても習得する。 救急業務 時間外の受持患者の急変時などにも、原則とし受持医(ジュニアレジデント)が最初に対応する。その後、上 級医(セカンドコール)と相談し、治療方針を検討する。 救命救急センターからのファーストコールにはすべてチーフレジデント(専門研修医)が対応する。入院や手 術が決定した際には、必要なマネジメントについてジュニアレジデントも上級医とともに参加実践する。 LS (方略)2 M&M カンファレンス 毎週月曜日午前 8 時より、医局にて、前週の入院患者に関する mortality and morbidity カンファレンスを行う。 主治医を交え、自分たちの診療を批判的に吟味し、失敗から教訓を得る重要なカンファレンスである。 術前カンファレンス 毎週木曜日午後 5 時から、次週に行われる予定手術について、外科医師と放射線科医師が合同で症例検討を 行う。レジデントは担当患者のプレゼンテーションを行い、問題点を指摘する。 G.I. cancer board 毎週水曜日午後 5 時から、消化器内科・消化器外科・放射線科・腫瘍内科が合同で、外来・入院を問わず問題と なる症例、教訓的症例に関して検討を行う。必要に応じて適宜、消化器領域におけるトピックスに関して集中的な 検討を行う。 病棟カンファレンス 毎週月曜日の午後1時半より、病棟ナースステーションにて行う。病棟看護師、退院調整看護師、ソーシャルワー カー、病棟薬剤師、管理栄養士らとともに、疾患だけではなく、患者の精神状態や家族・社会環境についても検 討する。 EBM 準拠抄読会 病棟診療において生じた疑問点に対して、EBM の手法を用いて、文献検索・批判的吟味を行い、解決策を検 討する。 月曜日 7:00 8:00 レジデント回診 M&M カンファレンス 病棟 外科医局 81 13:30 病棟カンファレンス 病棟 土曜日 14:45 7:00 8:00 7:00 17:00 7:00 18:00 7:00 8:00 9:00 入院症例検討、部長回診 レジデント回診 症例に基づく抄読会 レジデント回診 G.I. cancer board(各科合同) レジデント回診 術前カンファレンス レジデント回診 チャートカンファレンス レジデント回診 病棟 病棟 外科医局 病棟 放射線科カンファレンスルーム 病棟 放射線科カンファレンスルーム 病棟 外科医局 病棟 日曜日 9:00 レジデント回診 病棟 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日 Ev (評価) A 基本姿勢・態度 に対する評価 全科共通の態度評価票を利用 B. 診察法・検査・手技 a:十分できる b:できる c:要努力 NA:評価不能 1 全身を系統的に診察し、所見を上げ、整理記載できる。 a b c NA 2 詳細な腹部所見をとる事ができる。 a b c NA 3 系統的診察所見をもとに必要な検査を的確に選択・指示できる。 a b c NA 4 消化器・一般外科の診療に必要な検体検査、画像検査、病理組織検査の結果を 理解し、判断できる。 a b c NA 5 病棟において腹部や胸部のエコー図検査を実施し、所見を得ることができる。 a b c NA 6 血管確保が出来る。(中心静脈挿入については助手として参加) a b c NA 7 尿路確保(導尿)が適切に行える。困難な症例に対して適切なコンサルテーション が出来る。 a b c NA 8 経鼻胃管挿入ならびに管理を適切に行える。 a b c NA 9 創傷処置・創部消毒法を確実に実施できる。 a b c NA 10 局所麻酔法について理解し、適切に実施できる。 a b c NA 11 手術・処置において簡単な縫合、皮膚縫合が行える。 a b c NA 12 単純な切開・排膿手技を行える。 a b c NA 13 軽度の外傷や熱傷への処置が行える。 a b c NA 14 圧迫止血法・簡単な結紮止血法が行える。 a b c NA a b c NA a b c NA 15 16 手術の流れを理解し、体位の取り方や準備・清潔野の形成、清潔野保持などを 適切に実施できる。 手術器具や材料の基本的な選択や取り扱いについて理解し、適切に実施でき る。 17 腹腔穿刺、胸腔穿刺の手技について知識を獲得し助手として適切に参加できる。 a b c NA 18 気管切開術について原理や手順を理解し、助手として適切に参加できる。 a b c NA 19 周術期の体液管理(輸液)について十分な知識を持ち、確実に実施できる。 a b c NA 82 20 C. 症状・病態の経験 1. a 輸血の知識を持ち安全で適切な輸血法を実施できる (*は厚生労働省によってレポート提出が求められている症状・病態) 以下の症状を経験し,把握できる。また,基本的対処法につき知識を有する。 a:十分できる b:できる c:要努力 NA:評価不能 2. 1 食欲不振 a b c NA 2 黄疸 a b c NA 3 嘔気・嘔吐* a b c NA 4 腹痛* a b c NA 5 便通異常* a b c NA 以下の緊急的症状を経験し,把握できる。また,基本的対処法につき知識を有する。 a:十分できる b:できる c:要努力 NA:評価不能 3. 1 急性腹症* a b c NA 2 急性消化管出血* a b c NA 3 外傷(腹部など;開放外傷,鈍的外傷)* a b c NA 4 出血性ショック,体液喪失性循環虚脱* a b c NA 以下の疾患・病態を経験し,理解する。 a:十分できる b:できる c:要努力 NA:評価不能 1 食道・胃・十二指腸疾患 a b c NA 2 小腸・大腸疾患 a b c NA 3 胆嚢・胆管疾患 a b c NA 4 肝疾患 a b c NA 5 膵臓疾患 a b c NA 6 横隔膜・腹壁・腹膜疾患 a b c NA 7 体表腫瘍 a b c NA 8 体表化膿性疾患 a b c NA 9 爪疾患(陥入爪や爪部損傷など) a b c NA 研修医の責任・業務範囲 必修科共通の項 参照 83 b c NA 整形外科 (必修) 1 ヶ月 GIO (一般目標) 必修科共通の項 参照 SBOs (行動目標) A. 基本姿勢・態度 必修科共通の項 参照 B. 診察法・検査・手技 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 9. 10. 11. 12. 13. 14. 15. 16. 17. 18. 19. 20. 全身を系統的に診察し、所見を上げ、整理記載できる。 詳細な四肢、関節所見をとる事ができる。 系統的診察所見をもとに必要な検査を的確に選択・指示できる。 整形外科の診療に必要な検体検査、画像検査の結果を理解し、判断できる。 病棟において術後管理において必要なベッドサイドでの診察を実施し、所見を得ることができる。 血管確保が出来る。 尿路確保(導尿)が適切に行える。困難な症例に対して適切なコンサルテーションが出来る。 ドレーンの管理を適切に行える。 創傷処置・創部消毒法を確実に実施できる。 局所麻酔法について理解し、適切に実施できる。 手術・処置において簡単な縫合、皮膚縫合が行える。 単純な切開・排膿手技を行える 軽度の外傷や熱傷への処置が行える。 圧迫止血法・簡単な結紮止血法が行える。 手術の流れを理解し、体位の取り方や準備・清潔野の形成、清潔野保持など、適切に実施できる。 手術器具や材料の基本的な選択や取り扱いについて理解し、適切に実施できる。 関節穿刺(主に膝)の手技について知識を獲得し、助手として適切に参加できる。 抜釘術について原理や手順を理解し、術者もしくは助手として適切に参加できる。 周術期の体液管理(輸液)について十分な知識を持ち、確実に実施できる。 輸血の知識を持ち安全で適切な輸血法を実施できる。 C. 症状・病態の経験 1. 2. 3. (*は厚生労働省によってレポート提出が求められている症状・病態) 以下の症状を経験し,把握できる。また,基本的対処法につき知識を有する。 a. 腰痛* b. 膝関節痛 c. 肩関節痛 d. 足関節痛 e. 股関節痛 以下の緊急的症状を経験し,把握できる。また,基本的対処法につき知識を有する。 a. 麻痺 b. 膀胱直腸障害* c. 外傷(四肢開放骨折など) d. 小児外傷 以下の疾患・病態を経験し,理解する。 a. 頚椎疾患 b. 腰椎疾患 c. 肩関節疾患 d. 骨盤疾患 e. 股関節疾患 f. 膝関節疾患 g. 肘関節疾患 h. 手関節、手部の疾患 i. 足関節、足部の疾患 LS (方略)1 On-the-job training 病棟業務 主治医を含む指導医・上級医の指導のもとに、整形外科に必要な基礎知識と技術を習得する。 診察:病棟に配属され、常時 10~20 名程度の患者を指導医・上級医とともに受け持つ。入院患者の問診およ び身体所見の把握、予定されている手術の適応や内容を理解する。 検査:受持患者の一般撮影、CT、MRI などの各種画像検査の読影法を学ぶ。 84 手技:関節注射の適応について理解し、場合により指導医のもとで実施する。創部観察、創傷処置、ドレーン 管理など、消毒回診の中で実践し習得する。 周術期管理:担当患者の術前・術後の全身管理について習熟する。 回診:各自で担当患者の回診を行い、病態を把握し適切な指示や処置を実施する.毎週火曜日の部長回診 では受持医(研修医)のプレゼンテーションに基づき方針の確認を行う。 外来業務 ジュニアレジデントは基本的に外来業務に関与しない。ただし、緊急入院や緊急手術となる患者の外来マネ ジメントを主治医を含む指導医・上級医とともに積極的に行い、必要な緊急処置を実施する。 手術 月曜日、水曜日、金曜日に定期手術があり、それ以外に緊急手術が適時追加となる。 手術助手、場合により術者として参加し、手術野の展開清潔操作・止血法などの外科的基本手技を習得する。 また、皮膚縫合などの小手術手技についても習得する。 救急業務 救命救急センターからのファーストコールはオンコールドクター(通常、専門研修医)が担当する.状況が許す 限り救急での診察、処置を指導医のもとに行う。入院や手術が決定した際には、必要なマネジメントについて ジュニアレジデントも上級医とともに参加実践する。 LS (方略)2 カンファレンス・勉強会 病棟 カンファレンス 毎週火曜午後17時より、5E ナースステーションにて行っている。理学療法士、病棟看護師、医療社会事業部な どの関係者を交え、疾患だけではなく、患者の精神状態や家族・社会環境についても検討し、適切な退院支援、 ゴールの設置をチーフレジデントが進行して行う。 術前カンファレンス 毎週月曜日午前 7 時半から、手術室看護師、理学療法士を交えて行う。次週に行われる予定手術についての症 例検討を行う。 部長回診 毎週火曜日午前 7 時半から、手術室看護師、理学療法士、病棟看護師を交えて行う。病棟入院患者の病状確認 を行っている。レジデントは入院担当患者のプレゼンテーションを行い、問題点を指摘する。 救急カンファレンス 第4週金曜日午前 7 時半から、ICU 横のカンファレンスルームにて行っている。救命救急科と合同で、2 科のチ ーフレジデントが、主にレジデントを対象としたテーマを決めて行う教育カンファレンスである。 整形外科専門カンファレンス 第1週金曜日の午前 7 時半より、整形外科医局にて行う。整形外科スタッフ(後期研修医以上)が各自選んだトピ ックを最新の知見に基づいてレビュー、もしくは学会発表の予演会等を行う。 整形外科抄読会 第2週金曜日の午前 7 時半より、整形外科医局にて行う。整形外科スタッフ(後期研修医以上)が各自選んだ英 文論文をまとめて、抄読をしてその論文に関して吟味、討論する。 整形外科バードアイカンファレンス(BEC:ベック) 診療教育アドバイザーによるレジデント対象の教育カンファレンス。整形外科診療において、各論よりも俯瞰的な 視野にたっての考え方、知識を指導、教授する。 月曜日 ~7:20 担当医回診、病棟業務 病棟 7:30 術前カンファレンス 医局 8:30 手術 手術室 適時 担当医回診、病棟業務 病棟 病棟 火曜日 ~7:20 担当医回診、病棟業務 85 7:30 部長回診 5E ナースステーション 9:00~ 消毒回診 担当医回診、病棟業務、場合により手術 レジデント回診、病棟業務 病棟 手術 手術室 適時 木曜日 ~7:50 8:00 担当医回診、病棟業務 担当医回診、病棟業務 病棟 病棟 手術 手術室 適時 金曜日 ~7:20 7:30 9:00~ 担当医回診、病棟業務 担当医回診、病棟業務 病棟 病棟 週ごとのカンファレンス 消毒回診 担当医回診、病棟業務、場合により手術 レジデント病棟業務、救急対応 消毒回診 レジデント病棟業務、救急対応 整形外科医局など 病棟 水曜日 ~7:50 8:00 土曜日 9:00 9:00〜 日曜日 病棟 病棟 病棟 Ev (評価) A 基本姿勢・態度 全科共通の態度評価票を利用 B. 診察法・検査・手技 a:十分できる b:できる c:要努力 1 全身を系統的に診察し、所見を上げ、整理記載できる a b c NA 2 詳細な四肢、体幹の所見をとる事ができる。 a b c NA 3 系統的診察所見をもとに必要な検査を的確に選択・指示できる。 a b c NA 4 整形外科の診療に必要な検体検査、画像検査の結果を理解し、判断できる。 a b c NA 5 病棟において術後管理において必要なベッドサイドでの診察を実施し、所見を得る ことができる。 a b c NA 6 点滴の血管確保が出来る。 a b c NA 7 尿路確保(導尿)が適切に行える。困難な症例に対して適切なコンサルテーション が出来る。 a b c NA 8 ドレーンの管理を適切に行える。 a b c NA 9 創傷処置・創部消毒法を確実に実施できる。 a b c NA 10 局所麻酔法について理解し、適切に実施できる。 a b c NA 11 手術・処置において簡単な縫合、皮膚縫合が行える。 a b c NA 12 単純な切開・排膿手技を行える a b c NA 13 軽度の外傷や熱傷への処置が行える。 a b c NA 14 圧迫止血法・簡単な結紮止血法が行える。 a b c NA 15 手術の流れを理解し、体位の取り方や準備・清潔野の形成、清潔野保持など、適切に 実施できる。 a b c NA 16 手術器具や材料の基本的な選択や取り扱いについて理解し、適切に実施できる。 a b c NA 86 17 関節穿刺(主に膝)の手技について知識を獲得し、助手として適切に参加できる。 a b c NA 18 抜釘術について原理や手順を理解し、術者もしくは助手として適切に参加できる。 a b c NA 19 周術期の体液管理(輸液)について十分な知識を持ち、確実に実施できる。 a b c NA 20 輸血の知識を持ち安全で適切な輸血法を実施できる a b c NA C. 症状・病態の経験 (*は厚生労働省によってレポート提出が求められている症状・病態) a:十分できる b:できる c:要努力 NA:判定不能 1. 2. 3. 以下の以下の症状を経験し,把握できる.また,基本的対処法につき知識を有する. 1 腰痛* a b c NA 2 膝関節痛 a b c NA 3 肩関節痛 a b c NA 4 足関節痛 a b c NA 5 股関節痛 a b c NA 以下の緊急的症状を経験し,把握できる.また,基本的対処法につき知識を有する. 1 麻痺 a b c NA 2 膀胱直腸障害* a b c NA 3 外傷(四肢開放骨折など) a b c NA 4 小児外傷 a b c NA 以下の疾患・病態を経験し,理解する 1 頚椎疾患 a b c NA 2 腰椎疾患 a b c NA 3 肩関節疾患 a b c NA 4 骨盤疾患 a b c NA 5 股関節疾患 a b c NA 6 膝関節疾患 a b c NA 7 肘関節疾患 a b c NA 8 手関節、手部疾患 a b c NA 9 足関節、足部疾患 a b c NA 研修医の責任・業務範囲 (診療権限;privilege) 必修科共通の項 参照 87 産婦人科(女性総合診療部) (必修) 1 ヶ月 GIO (一般目標) 必修科共通の項参照。これに加え、特に、 将来の専攻科に関わらず基本的な臨床能力の取得の1つとして婦人科疾患を有する患者や妊娠中の患者を適 切に管理できるようになるために、妊娠分娩と婦人科疾患の診断、治療における基本的な問題解決力と臨床的 技能・態度を身につける。 SBOs (行動目標) A. 基本姿勢・態度 必修科共通の項 参照 B. 周産期 1. 正常妊娠・分娩・産褥の治療について理解する。 2. 正常分娩の介助を理解する。 3. 正常妊娠・分娩・産褥と異常妊娠・分娩・産褥の鑑別を行なうことができる。 4. 妊、産、褥婦の薬物療法の意義と限界を述べることができる。 C. 婦人科 1. 婦人科救急疾患の診断を行ない、専門医にコンサルトすることができる。 2. 正確な全身所見、外診所見を取ることができ、それをその他の医療者に報告できる。 3. 手術のリスクを評価できる。 4. 術前・術後管理を行うことができる。 5. 術後合併症の診断・治療ができる。 LS (方略)1 On-the-job training 周産期 1. 主治医、上級医の指導のもと、ジュニアレジデント 1 人あたり 10 数名の患者を受け持つ。 2. 主治医、上級医の指導のもと、産婦人科に必要な基礎知識と技術を習得する。 3. 分娩:上級医とともに妊娠、分娩の各段階に応じて内診所見を取る。上級医とともに分娩に立ち会い、分娩の 進行を理解する。 4. 帝王切開術の助手として参加し、外科的基本手技と帝王切開術の適応について習熟する。 5. 検査:Fetal heart rate monitoring、羊水量測定の検査方法とその意義を理解し評価ができるべく 経験す る。 婦人科 1. 病棟業務と手術が中心となる。 2. 主治医、上級医の指導のもと、ジュニアレジデント 1 人あたり 10 数名の患者を受け持つ。 3. 主治医、上級医の指導のもと、産婦人科に必要な基礎知識と技術を習得する。 4. 診察:入院患者の問診、全身身体所見を正確に取ることができ、それを上級医に報告する。また、上級医と一 緒に内診所見をとる。 5. 検査:婦人科における CT や MRI などの検査の意義と読影法を学ぶ。 6. 手術の助手として参加し、外科的基本手技を習得する。 7. 周術期管理:担当患者の術前、術後の全身管理について習熟する。 88 LS (方略)2 カンファレンス・勉強会 産婦人科の定期的なカンファレンススケジュール 月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日 第 4 月曜日 第 1,3 火曜日 第 3 火曜日 第 2 木曜日 第 1,3 木曜日 07:30 08:00 18:30 19:30 08:00 08:00 08:00 07:15 08:00 周産期カンファレンス morning カンファレンス 婦人科放射線カンファレンス 産婦人科カンファレンス morning カンファレンス morning カンファレンス morning カンファレンス レジデント主催の抄読会 morning カンファレンス 17:30 17:30 18:00 18:00 18:00 婦人科病理放射線カンファレンス 胎児心拍モニター検討会 不妊症カンファレンス 乳腺外科・産婦人科合同カンファレンス 婦人科病棟カンファレンス Ev (評価) A 基本姿勢・態度 全科共通の態度評価票を利用 B. 診察法・検査・手技 a:十分できる b:できる c:要努力 NA:評価不能 1 全身を系統的に診察し、所見を上げ、整理記載できる。 a b c NA 2 詳細な腹部所見をとる事ができる。 a b c NA 3 内診を含む生殖器に対する所見をとる事ができる。 a b c NA 4 系統的診察所見をもとに必要な検査を的確に選択・指示できる。 a b c NA 5 病棟において腹部や胸部のエコー図検査を実施し、所見を得ることができる。 a b c NA 6 血管確保が出来る。(中心静脈挿入については助手として参加) a b c NA 7 尿路確保(導尿)が適切に行える。困難な症例に対して適切なコンサルテーション a b c NA が出来る。 8 経鼻胃管挿入ならびに管理を適切に行える。 a b c NA 9 創傷処置・創部消毒法を確実に実施できる。 a b c NA 10 局所麻酔法について理解し、適切に実施できる。 a b c NA 11 手術・処置において簡単な縫合、皮膚縫合が行える。 a b c NA 12 手術の流れを理解し体位取りや準備・清潔野の形成、清潔野保持など、適切に実 a b c NA 施できる。 13 手術器具や材料の基本的な選択や取り扱いについて理解し、適切に実施できる。 a b c NA 14 周術期の体液管理(輸液)について十分な知識を持ち、確実に実施できる。 a b c NA 15 輸血の知識を持ち安全で適切な輸血法を実施できる。 a b c NA C. 症状・病態の経験 (*は厚生労働省によってレポート提出が求められている症状・病態) a:十分できる b:できる c:要努力 NA:評価不能 1. 以下の以下の症状を経験し、把握できる。また、基本的対処法につき知識を有する。 1 食欲不振 a b c NA 2 浮腫* a b c NA 3 嘔気・嘔吐* a b c NA 4 発熱* a b c NA 89 5 6 7 a a a 腹痛* 便通異常* 腰痛* b b b c c c NA NA NA 2. 以下の緊急的症状を経験し,把握できる。また,基本的対処法につき知識を有する。 1 急性腹症 a b c NA 2 出血性ショック,体液喪失性循環虚脱 a b c NA 3. 以下の疾患・病態を経験し,理解する。 1 正常妊娠 2 異常妊娠 3 正常分娩 4 異常分娩 5 女性生殖器疾患 研修医の責任・業務範囲 a a a a a (診療権限;privilege) 必修科共通の項 参照 90 b b b b b c c c c c NA NA NA NA NA 小児科 (必修) 1 ヶ月 GIO (一般目標) 必修科共通の項 参照 SBOs (行動目標) A. 基本姿勢・態度 必修科共通の項 参照 B. 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 9. 診察法・検査・手技 全身を系統的に診察し、所見を上げ、整理記載できる。 系統的診察所見をもとに必要な検査を的確に選択・指示できる。 小児の診療に必要な検体検査、画像検査の結果を理解し、判断できる。 病棟において入院中の小児患者に必要なベッドサイドでの診察を実施し、所見を得ることができる。 小児の採血、血管確保が出来る。 患者の両親に対して適切な説明を行うことができる。 小児の輸液、輸血の適応を知りし、適切に行うことが実施できる。 紹介状の作成、紹介状の返書の作成をすることができる。 上級医の指導の下、小児の救急外来患者を診察し、行うべき検査、処置を企画、指示することができる。 C. 症状・病態の経験 (*は厚生労働省によってレポート提出が求められている症状・病態) 1. 以下の緊急的症状を経験し、把握できる。また、基本的対処法につき知識を有する。 a. 意識障害* b.急性呼吸不全 c.急性腎不全 d.急性感染症 2. 以下の疾患・病態を経験し、理解する。 a. 白血病 b. 出血傾向・紫斑病 c. 呼吸器感染症* d. 中耳炎 e. アレルギー性鼻炎 f. 扁桃の急性・慢性炎症性疾患 g. 外耳鼻道・鼻腔・咽頭・喉頭・食道の代表的な異物 h. ウイルス性感染症 i.細菌感染症 j.小児けいれん疾患 k.小児ウイルス性疾患 l.小児細菌感染症 m. 小児喘息 n. 先天性心疾患 LS (方略)1 On-the-job training 研修医 3 名程度が一般小児病棟、小児総合医療センター(外来診療)、新生児病棟 に配属される。 (希望があれば夜間診療、NICU 実習を含む。) 病棟業務 5. 主治医を含む指導医・上級医の指導のもとに、小児科医に必要な基礎知識と技術を習得する。 6. 診察:常時 2~5 名程度の急性期患者及び 1~2 名程度の血液腫瘍患者を指導医・上級医とともに受け持つ。 研修医は常に指導医・上級医と行動を共にし、患者の治療方針の決定に参加する。研修医はチームの一員と して受け持ち患者さんに関しては 24 時間体制で急変などに対応する心積もりが必要である。 入院患者の問診および身体所見の把握、予定されている検査や治療の適応や内容を理解する。 7. 検査:受持患者の一般撮影、エコー、CT、MRI、骨髄検査、髄液検査などの各種検査に出来る限り付き添い、 手技および読影法を学ぶ。 8. 手技:病棟で採血、血管確保、骨髄検査などの手技を実践し習得する。 9. 回診:各自で担当患者の回診を行い、病態を把握し適切な指示や処置を実施する。毎週金曜日の全体回診 では受持医(研修医)のプレゼンテーションに基づき検討がなされ、治療方針が決定される。 外来業務 主に救急外来において、常に上級医の指導の下、主たる診察医として一次~三次救急患者の初期診療にあ たる。 一般外来、乳児健診、予防接種外来については、指導医・上級医に陪席し学ぶ。 91 LS (方略)2 カンファレンス・勉強会 1. 小児科医のマナー、小児医療とは、正常小児の発達 2. 小児科外来での患者の診かた 3. 正常新生児の診察のポイント 4. 小児血液疾患の基礎 5. 小児固形腫瘍の基礎 6. 予防接種 7. 肺炎、喘息、小児の感染症 8. 川崎病 9. 熱性けいれん 10. SIDS、小児の蘇生 11. 食物アレルギー 12. 小児の脳波読影 小児科チャートカンファランス 毎週火曜日午前 7:30 より 6E 病棟にて行う。全入院患者(急性期・血液腫瘍)について受け持ち医はプレゼンテ ーションを行い、治療方針を決定する。 小児科画像カンファランス 毎週金曜日午前 7:30 より 6E 病棟にて行う。その週に撮影した単純 XP を中心に画像所見について受け持ち医 がプレゼンテーションを行う。 トータルケアカンファランス(金曜会) 毎週金曜日午後 14:00 より 6E 病棟プレイルームにて行う。予定されている症例の Social Problem について、 多職種で話し合う。受け持ち医は症例のプレゼンテーションを行う。 小児科放射線科カンファランス 毎週金曜日午後 16:00 より放射線科カンファランスルームにて行う。その週に撮影された放射線画像検査で教育 的な症例について検討を行う。 周産期カンファランス 毎週月曜午前 7:30 より、女性総合診療部と共同で行う。その週に予定されている帝王切開やハイリスク妊婦の情 報、NICU・GCU 入院中の児の情報を共有する。 小児神経カンファランス 毎月 1 回木曜(主に第二木曜)の 17:00 頃より小児科医局にて行う。その月に行われた脳波検査のうち、教育的な 症例と思われるものについて小児神経専門医とともにリーディングを行う。 小児科勉強会 毎週水曜日(第 1 週を除く)の 8:00 より 6E 病棟にて行う。初期研修医・後期研修医が上級医の指導のもと、各自 テーマを選び発表を行う。 血液・悪性腫瘍抄読会 毎週木曜日の 8:00 より小児科医局にて行う。初期研修医・後期研修医は上級医が選んだ難解な論文を上級医 とともに読み、概要を発表する。 新生児抄読会 毎週木曜日の 8:00 より 3W 病棟の指導室にて行う。基礎的な論文を中心に、研修医と上級医で発表を行う。 ※スケジュール 月曜日 7:30 周産期カンファレンス 16:30 小児科連絡会 92 火曜日 7:30 小児科チャートカンファレンス 水曜日 8:00 小児科勉強会 木曜日 8:00 血液・悪性腫瘍抄読会 8:00 新生児抄読会、勉強会 17:00 小児神経カンファレンス 脳波カンファレンス 7:30 小児科総回診 14:00 トータルケアカンファレンス(金曜会) 16:00 小児科放射線カンファレンス 金曜日 Ev (評価) A. 基本姿勢・態度 全科共通の態度評価票を利用 B. 診察法・検査・手技 a:十分できる b:できる c:要努力 NA:判定不能 1 全身を系統的に診察し、所見を上げ、整理記載できる 2 系統的診察所見をもとに必要な検査を的確に選択・指示できる。 3 小児の診療に必要な検体検査、画像検査の結果を理解し、判断できる。 病棟において入院中の小児患者に必要なベッドサイドでの診察を実施し、所見 4 を得ることができる。 5 小児の採血、血管確保が出来る。 6 患者の両親に対して適切な説明を行うことができる。 7 小児の輸液、輸血の適応を知りし、適切に行うことが実施できる。 8 紹介状の作成、紹介状の返書の作成をすることができる。 上級医の指導の下、小児の救急外来患者を診察し、行うべき検査、処置を企 9 画、指示することができる。 C. 症状・病態の経験 a a a b b b c c c NA NA NA a b c NA a a a a b b b b c c c c NA NA NA NA a b c NA (*は厚生労働省によってレポート提出が求められている症状・病態) a:十分できる b:できる c:要努力 NA:判定不能 1. 2. 以下の症状を経験し、把握できる。また、基本的対処法につき知識を有する。 1 リンパ節腫脹* a b c NA 2 発疹* a b c NA 3 発熱* a b c NA 4 けいれん発作 a b c NA 5 結膜充血* a b c NA 6 尿量異常 a b c NA 7 呼吸困難* a b c NA 8 咳・痰* a b c NA 9 嘔気・嘔吐 a b c NA 10 腹痛* a b c NA 11 便通異常* a b c NA 以下の緊急的症状を経験し、把握できる。また、基本的対処法につき知識を有する。 93 1 2 3 4 3. 意識障害 急性呼吸不全 急性腎不全* 急性感染症 a a a a b b b b c c c c NA NA NA NA 以下の疾患・病態を経験し、理解する。 1 白血病 2 出血傾向・紫斑病 3 呼吸器感染症 4 中耳炎 5 アレルギー性鼻炎 6 扁桃の急性・慢性炎症性疾患 7 外耳鼻道・鼻腔・咽頭・喉頭・食道の代表的な遺物 8 小児ウイルス性疾患 9 小児細菌感染症 10 小児けいれん疾患 11 小児喘息 12 先天性心疾患 研修医の責任・業務範囲 (診療権限;privilege) 必修科共通の項 参照 94 a a a a a a a a a a a a b b b b b b b b b b b b c c c c c c c c c c c c NA NA NA NA NA NA NA NA NA NA NA NA 乳腺外科 GIO (必修*・選択)(*外科系プログラムのみ必修) 乳腺疾患全体を包括した基礎知識、臨床判断能力、問題解決能力を身につける。 乳腺外科における手術を通して、外科手術手技の基本を身につける。 乳腺疾患関連の各専門分野(腫瘍内科、形成外科、産婦人科など)や他職種の専門家(看護師、薬剤師、ソー シャルワーカー、チャイルドライフスペシャリストなど)とのチーム医療を理解する。 SBOs A. 基本姿勢・態度 必修科共通の項 参照 B. 診察法・検査・手技 B-1 基礎知識 ① 乳腺の解剖、疫学:乳がんに関する一般的事項を認知している. ② 乳房の診療:乳がん診察法を理解、実施できる. B-2 診察・検査 ③ 問診・病歴・視触診:乳腺疾患患者の問診・視触診を行うことができる. ④ 病期分類:乳がん取扱い規約および UICC による乳がんの病期分類ができる. ⑤ 画像診断:各種検査の適応を理解し、治療方針決定に必要な画像診断の結果を理解する。 ⑥ 組織学的検査の適応、検査結果を理解し評価できる. ⑦ センチネルリンパ節生検の実施方法と意義を理解している. B-3 治療・ケア ⑧ 乳腺の良性疾患および悪性疾患に対して問診・視触診・画像診断などの結果に基づいた適切な治療方 針を理解することができる ⑨ 乳がんに対する外科治療,放射線治療,化学療法および内分泌療法の役割を理解できる. ⑩ 乳がん根治術後リハビリテーションの意義を理解する。 ⑪ 術後治療(感染管理・創部管理・全身管理)について指導医の指導のもと実践できる。 ⑫ 患者・家族の身体的苦痛,心理的負担について理解し,指導医のもと適切な対応ができる。 B-4 手技:以下の手技を指導医の指導のもと実施できる。 ⑬ 基礎的な切開・縫合 ⑭ 体表ドレナージ,ドレーン管理 ⑮ 局所麻酔法、創部処置 C. 研究 ⑯ 臨床治験や疫学研究の意義と方法を理解できる。 LS-1 On-the-Job Training 外科系プログラム内の必修科目として 1 ヶ月の研修を実施 聖路加国際病院内のどのプログラムについても選択科として 1 ヶ月~3 ヶ月の研修医を受け入れる OJT では以下のことを行う. ・ 外来:月~金 *水は,放射線科医師による診断外来もあり ・ エコー下マンモトーム生検:毎週水曜日 ・ 遺伝子外来:毎週水曜日~家族性乳がんのリスクが高い乳がん患者の遺伝子検査,カウンセリングを 交え,診察. ・ 乳腺形成外科外来:毎週木曜日 ・ 手術日:月,火,木,金,各々6 件 95 LS-2 カンファレンス・勉強会 曜 日 月 7:40~9:00 (毎週)乳腺外科ミーティング 木 手術、外来 術後患者・再発患者管理 (第 1~3) 症例検討会・勉強会 (毎週水曜) (第 4)月例・病理カンファレンス 入院再発患者カンファレンス (第 3 水曜) (第 1)オンコロジーグランドカンファレン 乳腺チームミーティング、 ス 勉強会(外部講師招聘) (第 2~4)進行再発乳癌症例カンファレ (第 3 木曜) ンス 婦人科との (毎週)ジャーナルクラブ(論文抄読会) 合同カンファレンス 金 (毎週)術前症例カンファレンス 土 病棟回診(術後患者・再発患者管理) 日 病棟回診(術後患者・再発患者管理) 火 水 当直・ オンコール 日中業務 乳腺外科オンコール: 週 1~4 回 外科日当直: 月1回 救急外来日当直: 月1回 ★休日のオンコール: 交代制. Ev A 基本姿勢・態度 B. 診察法・検査・手技 に対する評価 全科共通の態度評価票を利用する a:十分できる b:できる c:要努力 B-1 基礎知識 1 乳腺の解剖、疫学:乳がんに関する一般的事項を認知している. 2 乳房の診療:乳がん診察法を理解、実施できる. B-2 診察・検査 1 問診・病歴・視触診:乳腺疾患患者の問診・視触診を行うことができる. 2 病期分類:乳がん取扱い規約および UICC による乳がんの病期分類ができる. 3 画像診断:各種検査の適応を理解し、治療方針決定に必要な画像診断の結果を理 解する。 4 組織学的検査の適応、検査結果を理解し評価できる. 5 センチネルリンパ節生検の実施方法と意義を理解している. B-3 1 2 3 4 5 治療・ケア 乳腺の良性疾患および悪性疾患に対して問診・視触診・画像診断などの結果に基 づいた適切な治療方針を理解することができる 乳がんに対する外科治療,放射線治療,化学療法および内分泌療法の役割を理 解できる. 乳がん根治術後リハビリテーションの意義を理解する。 術後治療(感染管理・創部管理・全身管理)について指導医の指導のもと実践でき る。 患者・家族の身体的苦痛,心理的負担について理解し,指導医のもと適切な対応 ができる。 96 a a b b c c NA NA a a a b b b c c c NA NA NA a a b b c c NA NA a b c NA a b c NA a a b b c c NA NA a b c NA B-4 手技:以下の手技を指導医の指導のもと実施できる。 1 基礎的な切開・縫合 2 体表ドレナージ,ドレーン管理 3 局所麻酔法、創部処置 a a a C. 症状病態の経験 (*は厚生労働省によってレポートが義務づけられているもの) 1.以下の頻度の高い症状を経験し,基本的対処法を理解する。 a. 臨床治験や疫学研究の意義と方法を理解できる。 研修医の責任・業務範囲 病院全体の業務範囲に準じる。 97 a b c NA b b b c c c NA NA NA 泌尿器科 (必修*・選択) 1 ヶ月 (*外科系プログラムのみ必修) GIO 必修科共通の項 参照 特に、泌尿器科疾患患者のプライマリ・ケアが適切に行えるようになるため、泌尿器科領域の基本的臨床能力を 習得する。 SBOs A. 基本姿勢・態度 B. 1. 2. 3. 4. 5. 必修科共通の項 参照 診察法・検査・手技 泌尿器科の基本的な身体診察法診察を行うことができる 泌尿器科診療に必要な基本的尿、血液検査、レントゲン画像検査、超音波検査を指示、解釈できる。 泌尿器科特有の検査である尿流量検査、膀胱内圧検査、膀胱鏡検査を解釈できる。 泌尿器科の基本的手技である尿道カテーテル留置を実施できる。 カテーテル留置あるいは間欠導尿による尿路管理を計画し実施できる。 C. 症状病態の経験 ((*は厚生労働省によってレポート提出が求められている症状・病態)*は厚生労働省によってレポート提 出が求められている症状・病態) 1.以下の頻度の高い症状を経験し、基本的対処法を理解する. a. 血尿* b. 膿尿 c. 排尿困難* d. 尿閉* e. 陰嚢内腫瘤 2.以下の緊急的症状を経験し基本的対処法につき知識を有する. a. 急性尿閉* b. 腎疝痛 c. 陰嚢部痛 d. 排尿痛 3.以下の疾患・病態を経験し、理解する. a. 尿路悪性腫瘍(腎、尿管、膀胱、前立腺、尿道、陰茎) b. 男性生殖器腫瘍(精巣、陰茎) c. 一般尿路感染症 d. 神経因性膀胱 e. 尿路結石 f. 尿路外傷 g. 尿路良性腫瘍(腎、副腎、前立腺) h. 性感染症 i. 排尿障害 LS (方略)1 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. On-the-job training 外科系プログラム内の必修科目として 1 ヶ月の研修を実施 聖路加国際病院内のどのプログラムについても選択科として 1 ヶ月~3 ヶ月間で研修医の受け入れ (同時受け入れ可能定員 1 人) 受け持ち患者数:5~10 人 アテンディングドクター(主治医)の指導の下に、担当医と共に受持ち医として入院患者の診療にあたり、各々 の疾患についての知識を深め、泌尿器科的診察技術を習得し検査方法を理解する。 導尿、尿道留置カテーテルの挿入・抜去、膀胱洗浄、などの尿路管理の方法とその適応を理解し実施する。 血尿、排尿障害時の対応を経験する。 病状の診断に役立つ尿路、男性生殖器の超音波検査手技を習得し実施する。 救急的症状を経験し対応を経験するため、ファースト・オンコールとして救急部からのコンサルテーション、入院 患者のコンサルテーションに上級医とともに対応する。 定期手術、緊急手術(出血、腎後性腎不全)の助手として参加し、外科の基本手技を習得する。 小手術(陰茎、陰嚢内良性腫瘍)を経験する。(外科系プログラムの選択研修の場合) 膀胱瘻、腎瘻造設に助手として参加する。 腎後性腎不全症例に対する処置を経験する。 98 LS (方略)2 1. 2. 3. 4. 5. カンファレンス・勉強会 月曜カンファレンス AM7:45~8:30 次週の手術予定決定、泌尿器科2週間後の手術予定症例の検討 火曜カンファレンス 抄読会 AM7:45~8:30( 英語論文)またはオンコロジーカンファレンス 水曜カンファレンス AM7:45~8:30 外来 meeting あるいは研究テーマに関しての話し合い 泌尿器科・放射線科 術前カンファレンス 金曜カンファレンス AM7:45~8:45 入院症例に関しての検討会 Ev (評価) A 基本姿勢・態度 全科共通の態度評価票を利用 B. 診察法・検査・手技 a:十分できる b:できる c:要努力 NA:判定不能 1 泌尿器科の基本的な身体診察法診察を行うことができる。 泌尿器科診療に必要な基本的尿、血液検査、レントゲン画像検査、超音波 2 検査を指示、解釈できる。 泌尿器科特有の検査である尿流量検査、膀胱内圧検査、膀胱鏡検査を解釈 3 できる。 4 泌尿器科の基本的手技である尿道カテーテル留置を実施できる。 5 カテーテル留置あるいは間欠導尿による尿路管理を計画し実施できる。 a b c NA a b c NA a b c NA a a b b c c NA NA C. 症状病態の経験 (*は厚生労働省によってレポート提出が求められている症状・病態) a:十分できる b:できる c:要努力 NA:判定不能 1.以下の頻度の高い症状を経験し、基本的対処法を理解する。 a. 血尿* a b c NA b. 膿尿 a b c NA c. 排尿困難* a b c NA d. 尿閉* a b c NA e. 陰嚢内腫瘤 a b c NA 2.以下の緊急的症状を経験し基本的対処法につき知識を有する。 a. 急性尿閉* a b c NA b. 腎疝痛 a b c NA c. 陰嚢部痛 a b c NA d. 排尿痛 a b c NA 3.以下の疾患・病態を経験し、理解する。 a. 尿路悪性腫瘍(腎、尿管、膀胱、前立腺、尿道、陰茎) b. 男性生殖器腫瘍(精巣、陰茎) c. 一般尿路感染症 d. 神経因性膀胱 e. 尿路結石 f. 尿路外傷 99 a a a a a a b b b b b b c c c c c c NA NA NA NA NA NA g. h. i. a a a 尿路良性腫瘍(腎、副腎、前立腺) 性感染症 排尿障害 研修医の責任・業務範囲 (診療権限;privilege) 必修科共通の項 参照 100 b b b c c c NA NA NA 一般内科 (選択) 1 ヶ月を最低単位として、 一般内科必修研修(1 ヶ月)に加えて内科シニアレジデントの必修コースに準じた研修を行う。 選択者に関するプログラムは適宜対応している状態であり、個々の希望にそった研修プランを実行する。 GIO (一般目標) 特定の臓器や疾患を超えた多様な問題を抱える患者に対応する為に、総合診療医の役割を理解し、幅広い医 学的視野と総合的な診療能力を習得し、心理・社会的な問題を含めた患者の問題に対応できる能力を身につけ る。 SBOs (行動目標) A. 基本姿勢・態度 必修科共通の項 参照 1. 総合診療医の役割 (1) 当院における総合診療医としての一般内科の役割を列挙できる。 (2) 困難な症例に対して適切なコンサルテーションが出来る。 (3) 入院の適応を判断できる。 (4) 退院の判断ができる。 2. 幅広い医学的視野と総合的な診療能力の習得(必修ローテーションの行動目標に加えて) (1) 神経学的診察を含む全身の診察ができる。 (2) 精神面の診察ができる。 (3) 腹部超音波検査を実施し、所見を得ることができる。 (4) 尿路確保(導尿)が適切に行える。 (5) 経鼻胃管挿入ならびに管理を適切に行える。 (6) 腰椎穿刺法を実施できる。 (7) 胸腔、腹腔穿刺法を実施できる。 (8) 心臓マッサージを実施できる。 (9) 基本的な輸液ができる。 (10) 輸血による効果と副作用について理解し、輸血が実施できる。 (11) 診断書、死亡診断書、死体検案書その他の証明書を作成し、管理できる。 (12) 患者の抱える社会的問題を列挙できる。 (13) 患者支援センター(SSD)へのコンサルトが適切に行える。 (14) 食事・運動・休養・飲酒・禁煙指導とストレスマネージメントができる。 (15) 性感染症予防、家族計画を指導できる。 (16) 地域・産業・学校保健法に参画できる。 (17) 予防接種を実施できる。 101 LS (方略)1 1. 2. On-the-job training 外来業務 月曜日から金曜日までの午前中、独歩で来院する初診患者の診療を指導医の監督のもとに行う。(SBO 1-(1) 〜(3)、 2-(1)〜(3)、(12)〜(17)) 再診患者の診療を指導医の監督のもとに行う。(SBO 1-(1)〜(3) 、 2-(1)〜(3)、(12)〜(16)) 毎日、外来患者のレビューを行い、症例を共有する。(SBO 1-(1)〜(3)、2-(1)〜(3)、(12)〜(16)) 病棟業務 主治医を含む指導医・上級医の指導のもとに、入院患者の診療にあたる。(SBO 1-(1)〜(4)、 2-(1)〜(14)、 (17)) 検査:受持患者の腹部超音波や腰椎穿刺法の手技および解釈方法を学ぶ。(SBO 2-(3)(6)) 手技:病棟で尿道確保、経鼻胃管挿入、胸腔腹腔穿刺などの手技を実践し習得する。(SBO 2-(4)〜(7)) 3. 病棟回診 回診:朝夕に担当患者の回診を行い、病態を把握し適切な指示や処置を実施する。(SBO 1-(4)、2-(12)〜 (14)) 部長回診:毎週月・木曜日の部長回診では受持医(研修医)のプレゼンテーションを行い、検討がなされ、治療 方針が決定される。(SBO 1-(4)、2-(12)〜(14)) 4. NST 回診 低栄養の患者に対し、医師、看護師、管理栄養士、薬剤師らを含む他職種のチームで週に一度回診を行う。 (SBO B-23,34) LS (方略)2 1. 入院患者チャートカンファレンス 毎週火曜日の夕方 17:00 から、入院患者のチャートカンファレンスを英語で行う。担当医によるプレゼンテーショ ンのあと、ディスカッションを行う。 2. ER・一般内科 合同カンファレンス 月に一度、救急部と合同で症例検討を行う。共有した症例の経過報告や症例に関するレクチャーなどを含む。 週間予定表 月 火 水 木 金 朝 部長回診 指導医回診 指導医回診 部長回診 指導医回診 午前中 外来業務 外来業務 外来業務 外来業務 外来業務 外来レビュー 外来レビュー 外来レビュー 午後 入院患者カンファ 外来レビュー 外来レビュー グランドカンファ (月に2回) 入院患者カンファ 15:00~16:00 NST回診 夕方 入院患者 チャート カンファ ER・GIM合同カンファ (月に一度) (英語) Ev (評価) 1. 総合診療医の役割 102 a:十分できる b:できる c:要努力 NA:評価不能 1 当院における総合診療医としての一般内科の役割を列挙できる。 a b c NA 2 困難な症例に対して適切なコンサルテーションが出来る。 a b c NA 3 入院の適応を判断できる。 a b c NA 4 退院の判断ができる。 a b c NA 2. 幅広い医学的視野と総合的な診療能力の習得(必修ローテーションの行動目標に加えて) a:十分できる b:できる c:要努力 NA:評価不能 1 神経学的診察を含む全身の診察ができる。 a b c NA 2 精神面の診察ができる。 a b c NA 3 腹部超音波検査を実施し、所見を得ることができる。 a b c NA 4 尿路確保(導尿)が適切に行える。 a b c NA 5 経鼻胃管挿入ならびに管理を適切に行える。 a b c NA 6 腰椎穿刺法を実施できる。 a b c NA 7 胸腔、腹腔穿刺法を実施できる。 a b c NA 8 心臓マッサージを実施できる。 a b c NA 9 基本的な輸液ができる。 a b c NA 10 輸血による効果と副作用について理解し、輸血が実施できる。 a b c NA 11 診断書、死亡診断書、死体検案書その他の証明書を作成し、管理できる。 a b c NA 12 患者の抱える社会的問題を列挙できる。 a b c NA 13 患者支援センター(SSD)へのコンサルトが適切に行える。 a b c NA 14 食事・運動・休養・飲酒・禁煙指導とストレスマネージメントができる。 a b c NA 15 性感染症予防、家族計画を指導できる。 a b c NA 16 地域・産業・学校保健法に参画できる。 a b c NA 17 予防接種を実施できる。 a b c NA 研修医の責任・業務範囲 (診療権限;privilege) 必修科共通の項 参照 103 循環器内科 (選択) 1 ヶ月を最低単位として、循環器内科必修研修(1 ヶ月間)に加えて内科シニアレジデントの必修コースに準じた 研修を行う。 選択者に関するプログラムは適宜対応している状態であり、個々の希望にそった研修プランを実行する。 GIO (一般目標) 必修科共通の GIO 参照 SBOs (行動目標) A. 基本姿勢・態度 必修科共通の項 参照 B. 診察法・検査・手技 ① 基本的な身体診察法 胸部を中心として循環器に関連した身体診察を的確に行うことができる。 ② 基本的な臨床検査 1. 心電図、負荷心電図を自ら実施し結果を解釈できる。 2. 心臓超音波検査を自ら実施し結果を解釈できる。 3. 心血管造影 X 線、X 線 CT、核医学検査の実施に参加し、結果を解釈できる。 ③ 基本的手技 1. 心臓マッサージ、電気的除細動を実施できる。 2. 胸腔穿刺、腹腔穿刺が実施できる。 3. 圧迫止血法を実施できる。 C. 症状・病態の経験 (*は厚生労働省によってレポート提出が求められている症状・病態) 1. 以下の頻度の高い症状を経験し、把握できる。また、基本的対処法についての知識を有する。 a. 浮腫* b. 失神 c. 胸痛* d. 動悸* e. 呼吸困難* 2. 以下の緊急的症状を経験し、把握できる。また、基本的対処法につき知識を有する。 a. 心肺停止* b. ショック* c. 急性心不全* d. 急性冠症候群* 3. 以下の疾患・病態を経験し、理解する:経験が求められる疾患 a. 心不全* b.狭心症・心筋梗塞 c. 心筋症 d. 不整脈 e. 弁膜症 f.動脈疾患 g. 静脈・リンパ管疾患 h. 高血圧症* i. 脂質異常症 j. 先天性心疾患 LS (方略)1 On-the-job training 病棟において循環器疾患患者の診断、治療を上級医と協議しながら行う。 ■ 病棟業務 1. 2. 主治医を含む指導医・上級医の指導のもとに、循環器内科に必要な基礎知識と技術を習得する。 診察:循環器病棟(ICCU、IMCU、4W)を中心に、常時 10 名程度の患者を指導医・上級医とともに受け持つ。 入院患者の問診および身体所見の把握、予定されている検査・手術の適応や内容を理解する。 104 3. 検査:受持患者の一般撮影、心電図、心臓超音波検査、CT、MRI、心臓カテーテル、心血管造影検査など の各種検査に出来る限り付き添い、手技および診断法を学ぶ。 手技:病棟で血管確保、経鼻胃管挿入留置はもちろん、動脈ライン留置、胸腔・腹腔穿刺、気管挿管などの手 技を実践し習得する。 急性期管理:担当患者の急性期における集中治療について習熟する。 毎朝のカンファレンス:朝 7:30 からの入院患者特に集中治療領域での患者に関してプレゼンテーションと方針 決定を行う。8:15 からはその日に行われるカテーテル検査に関してのカンファレンスに参加し、ディスカッショ ン内容に関して理解する。8:30 からのハートチームカンファレンスに参加し、内科・外科の垣根のない患者中 心の治療方針に関して学び、Evidence や最新の知識のアップデートを行うとともにチーム診療に参加する。 カンファレンス終了後に各病棟での治療方針について再度看護師とのカンファレンスを行う。 4. 5. 6. 7. ■ 外来業務 ジュニアレジデントは基本的に循環器内科の外来業務に関与しない。 ただし、入院患者の入院前の診察方法や検査、考え方などを学ぶ必要はある。 ■ カテーテル検査 基本的に毎日カテーテル検査は施行されており、出来る限り担当患者のカテーテル検査は見学、補助を行う。状 況に応じて、指導医の指導の元で手技を行う。 カテーテル検査に必要な検査・薬剤・検査後の管理に関して学ぶ。 ■ 1. 2. 3. 救急業務 時間外の受持患者の急変時などにも、原則とし受持医(ジュニアレジデント)が最初に対応する。その後当直 医と相談し、治療方針を検討する。 救命救急センターからのファーストコールは、原則としてその日の当直のジュニアレジデントに連絡がある。緊 急対応が必要となるため、同時に IMCU 当直医にも連絡し、迅速な対応を行う。 入院や手術が決定した際には、必要なマネジメントについてジュニアレジデントも上級医とともに参加実践す る。 ■ コンサルテーション 1. 2. 他病棟からの循環器コンサルテーションにファーストコールとして対応する。 救急業務と同様、IMCU 当直医と同時に迅速な対応を行う。 LS (方略)2 カンファレンス・勉強会 毎日のモーニングカンファレンス、イブニングカンファレンスに出席する。 毎日の心カテカンファレンスに出席する。 毎朝のハートチームカンファレンスに参加する。 月1回の循環器カンファレンスに出席する。 <院外カンファレンス> 月1回の院外合同カンファレンス:木曜会に参加する。 LS (方略)3 学会・研究会 学会活動:指導医のもと症例発表あるいは臨床研究を中心に発表する。 論文執筆:学会報告を中心に症例報告、臨床研究を執筆する。 105 Ev (評価) ※ 循環器内科必修コース(5 週間)と同様の評価表を用いる。症例数は通算とする。 指導医が、研修医の内科医としての能力習得と循環器専門領域の基本能力を当院独自の評価票を用いて 定期的に評価する。 カンファレンスでのプレゼンテーション、ディスカッションを通して臨床能力の評価を受ける。 A 基本姿勢・態度 全科共通の態度評価票を利用する。 B 診察法・検査・手技 a:十分できる b:できる c:要努力 NA:判定不能 ① 1 ② 1 2 3 ③ 1 2 3 基本的な身体診察法 胸部診察を中心とした循環器科的身体診察を適切に行うことができる (a:20 例以上、 b:10 例以上、 c:それ以下) 基本的な臨床検査 心電図、負荷心電図を自ら実施し結果を解釈できる (a:20 例以上、 b:10 例以上、 c:それ以下) 心臓超音波検査を理解し、結果を解釈できる (a:20 例以上、 b:10 例以上、 c:それ以下) 血管造影 X 線、X 線 CT に参加し、結果を解釈できる (a:5 例以上、 b:3 例以上、 c:それ以下) 基本的手技 心臓マッサージ、除細動を実施できる (a:1 例以上、 b:1 例以上イメージできた、 c:それ以下) 胸腔穿刺、腹腔穿刺を指導医の指導のもと実施できる (a:2 例以上、 b:1 例以上、 c:それ以下) 圧迫止血法を実施できる (a:5 例以上、 b:3 例以上、 c:それ以下) a b c NA a b c NA a b c NA a b c NA a b c NA a b c NA a b c NA C. 症状・病態の経験 (*は厚生労働省によってレポート提出が求められている症状・病態) a:十分できる b:できる c:要努力 NA:判定不能 1. 以下の頻度の高い症状を経験し、把握できる。また、基本的対処法につき知識を有する。 浮腫* a. a b c (a:5 例以上、 b:3 例以上、 c:それ以下) 失神 b. a b c (a:1 例以上、 b:ふらつきを含めて 1 例以上、 c:それ以下) 胸痛* c. a b c (a:5 例以上、 b:3 例以上、 c:それ以下) 動悸* d. a b c (a:5 例以上、 b:3 例以上、 c:それ以下) 呼吸困難* e. a b c (a:5 例以上、 b:3 例以上、 c:それ以下) 106 NA NA NA NA NA 2. 以下の緊急的症状を経験し、把握できる。また、基本的対処法につき知識を有する。 心肺停止 a. a b (a:2 例以上、 b:1 例以上、 c:それ以下) ショック b. a b (a:2 例以上、 b:1 例以上、 c:それ以下) 急性心不全 c. a b (a:5 例以上、 b:3 例以上、 c:それ以下) 急性冠症候群 d. a b (a:3 例以上、 b:1 例以上、 c:それ以下) 3. 以下の疾患・病態を経験し,理解する。 心不全* a. (a:5 例以上, b:3 例以上, c:それ以下) 狭心症・心筋梗塞 b. (a:5 例以上, b:3 例以上, c:それ以下) 心筋症 c. (a:2 例以上, b:1 例以上, c:それ以下) 不整脈 d. (a:5 例以上, b:3 例以上, c:それ以下) 静脈・リンパ管疾患 e. (a:2 例以上, b:1 例以上, c:それ以下) 高血圧症* f. (a:5 例以上, b:3 例以上, c:それ以下) 脂質異常症 g. (a:5 例以上, b:3 例以上, c:それ以下) 先天性心疾患 h. (a:1 例以上, b:話を聞いた症例が 1 例以上, c:それ以下) 研修医の責任・業務範囲 (診療権限;privilege) 必修科共通の項 参照 107 a b c NA a b c NA a b c NA a b c NA a b c NA a b c NA a b c NA a b c NA c NA c NA c NA c NA 消化器内科 (選択・短期内視鏡研修) *最低3ヶ月間の研修期間が必要 GIO (一般目標) 診断能力を高めるために、上部・下部消化管の通常の内視鏡検査を指導医のもとに独りで行うことができる能力 を身につける。 SBOs (行動目標) A. 基本姿勢・態度 必修科共通の項 参照 B. 診察法・検査・手技 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 9. 10. 11. 12. 13. 14. 15. 内視鏡検査の適応と禁忌について理解している。 受診者の心理状態(緊張、不安など)を十分に理解し、術前後を通して愛護的に接することができる。 内視鏡検査における患者の動線(受付―前処置―検査―後処置)について説明できる。 内視鏡検査室におけるコメディカル(助手、看護師、検査技師)の役割を説明できる。 内視鏡(スコープ)の原理、種類を説明でき、自由に操作ができる。 内視鏡周辺機器(鉗子、スネア、高周波装置など)の原理、種類、選び方、取り扱い方を説明でき、ある程度操 作できる。 内視鏡機器による感染対策と機器の消毒について説明でき、実行できる。 前処置の必要性と用いられる薬剤について理解し、使用の可否について指示できる。 上部消化管の解剖を理解している。(生理的狭窄、周囲臓器との関係など) 咽喉部の挿入がスムーズにできる。 観察部位のオリエンテーションが確実にできる。 消化管の正常粘膜、異常粘膜を区別できる。 異常所見を正確にとらえることができ、内視鏡用語を用いて的確に表現できる。 内視鏡検査レポートの作成が出来る。 検査結果よりその後の治療方針がたてられる。 LS (方略)1 On-the-job training 対象:内視鏡研修を選択した研修医 期間:最低 3 ヶ月間 場所:消化器センター内視鏡検査室を中心に行う。 指導医:藤田善幸 増田勝紀 福田勝之 石井直樹 中村健二 高木浩一 池谷敬 小俣富美雄 教科書、実技書による自己学習 看護師、内視鏡技師によるオリエンテーション 内視鏡専門医によるスコープ操作のオリエンテーション 内視鏡洗浄・消毒、生検の介助、クリップ操作の習得 胃・大腸モデルを用いての実習 モニターを通して所見の読み方、適切な撮影の仕方をスコープ操作と連動して習得する。 指導医のもとで実際にスコープを挿入し観察・撮影を行う。 撮影された画像を指導医とともに再読影し、内視鏡検査レポートを作成する。 吐下血などの救急患者のファーストコールとして緊急対応し、術者の介助をする。 外科合同カンファレンス、内視鏡カンファレンスなどへの参加週間スケジュール(希望によって変更も可) 108 午前 午後 その他 月曜日 外来診療、病棟 医局会 火曜日 検査(US、GIF など) 水曜日 外来診療、病棟 木曜日 検査(US、GIF など) 金曜日 検診実習、救急対応 新入院患者カンファランス病 棟、ERCP、検査 病棟 CS、処置 病棟 小児検診、予防接種 病棟 CS、BF、処置 訪問診療、老人ホーム診療 病棟 新薬説明会 当直、救急対応 内科カンファランス なお、希望に応じて、診療所外来や休日の救急外来の研修、小児外来研修、母子保健研修、産業保健研修も 可能である。 Ev (評価) 1) 症例数 *参考 過去の実績:研修期間と経験症例数 研修期間 1~2 ヶ月 3~6 ヶ月 6~12 ヶ月 上部消化管内視鏡 20~30 例 / 月 50~60 例 / 月 70 例程度 / 月 下部消化管内視鏡 10 例程度 / 月 20~30 例 / 月 50~60 例 / 月 2) 看護師による評価;SBO 2、3、4、8 に対する 3 段階評価 3) 内視鏡技師による評価;SBO 1、2、3、4、5、6、7、8 に対する 3 段階評価 4) 指導医による評価;SBO 1~15 に対する 3 段階評価 * A:優れている B:合格範囲 C:不十分 研修医の責任・業務範囲 (診療権限;privilege) 必修科共通の項 参照 109 呼吸器内科 (選択) GIO (一般目標) 呼吸器内科医療の実践に参加し、その臨床的能力を向上させる。具体的に呼吸器診療チームの一員として呼 吸器疾患の急性期及び慢性期病態の診断、治療、基本手技を広く学ぶとともに、呼吸器プライマリ・ケアに直結 する必須の検査法の適応を理解し、また実践・習熟する。患者や家族に十分説明できる技術を持つ。 SBOs (行動目標) A. 基本姿勢・態度 必修科共通の項 参照 特に、日常臨床で頻繁に使用する理学所見と、画像診断法である聴診所見と胸部単純 X 線読影を重視するとと もに、呼吸不全対応等呼吸器疾患の急性期治療を理解して実践できるようにこころがける。 B-1 診察法・検査・手技 ① 呼吸器疾患患者の問診により、病歴聴取を正しくできる。 ② 患者からバイタルサインを適切に把握し、また視診・聴診・打診・触診により正しく呼吸器的病態を把握し、そ れによって疾患や病態の予測ができる。 ③ 胸部単純X線と CT の基本的読影ができる。 ④ 呼吸機能検査及び血液ガス分析の適応と検査結果により、疾患の鑑別と病態が判断できる。 ⑤ 血液検査でアレルゲンおよび腫瘍マーカー測定による臨床的意義が判断できる。 ⑥ 胸腔チューブの挿入と胸腔ドレナージの指示が正しくできる。 ⑦ 気管支鏡の適応と禁忌の判断と、その検査の前処置・合併症予測ができる。 B-2 ① ② ③ ④ 治療 肺炎など呼吸器感染症に対し、抗菌薬の選択ができる。 酸素療法の適応と、その適切な投与法・流量を決定できる。 気管挿管ができ、人工呼吸管理(非侵襲的人工呼吸、NPPV を含む)を適切に行える。 在宅酸素療法への移行時期とその準備・教育ができる。 B-3 疾患 ① ② ③ ④ ⑤ ⑥ ⑦ 胸部悪性腫瘍(肺癌。胸膜腫瘍等)に対し、診断(staging を含む)・初期の治療方針の作成ができる。 気管支喘息/COPD/間質性肺炎の急性増悪を有する疾患・病態の診断と治療方針を計画できる。 慢性期の気管支喘息・COPDに対し、医療連携を理解し、退院後の治療計画を立てられる。 肺結核・非結核性抗酸菌症・肺真菌症の診断と治療ができる。 間質性肺疾患(膠原病肺・薬剤性肺疾患等)の鑑別ができる。 肺サルコイドーシス・過敏性肺臓炎等肺の肺肉芽腫性疾患の診断ができる。 睡眠時無呼吸症候群の診断と在宅 CPAP 治療の適応判断ができる。 C. 症状・病態の経験 (*は厚生労働省によってレポート提出が求められている症状・病態) 1. 以下の症状を経験し、把握できる。また、基本的対処法につき知識を有する。 a. 咳* b. 痰 * c.息切れ d. 胸痛* e. 血痰 f .チアノーゼ g. ばち指 2. 以下の緊急的症状を経験し、把握できる。また、基本的対処法につき知識を有する。 a 喘鳴 b. 呼吸困難* c. 喀血 d. 急性呼吸不全 f. 肺水腫 g. 誤嚥 h. 窒息 LS (方略)1 On-the-job training 研修期間:1~2 か月 110 研修場所:病棟(一般病棟、HCU(受け持ち患者がいる際)、外来(基本的には病棟優先だが、HOT や外来化 学療法のシステムの理解、また稀小疾患の見学のため) 受け持ち患者数:10 名前後 担当医は早朝から患者を診察、また早朝採血の data を収集し、スタッフによる朝 8 時 15 分からの回診にて presentation(以下プレゼン)を行い、診断および治療方針について討論する。(*は厚生労働省によってレポート提 出が求められている症状・病態) また他科への相談、退院や転院は必ず上級医の確認のもとで決定する。 上記の経緯は、必ず診療録に記載する。 検査及び処置 必要時には、検査や胸腔穿刺などの処置に関し、上級医の指導のもと病棟にて行う。 気管支鏡については、入院後患者状態を確認。前投薬の指示等行うが、放射線科の検査室にて前処置とし てキシロカインによる咽頭・気管の表面麻酔を行う。 検査中は患者状態を観察、検体の処理を上級医師と共に行うが、検査室での業務は、病棟業務に優先する ものではない。 LS (方略)2 1. 2. 3. 4. 5. 6. カンファレンス・勉強会 Morning カンファレンス (毎日) 病棟長と担当医師により当日朝までの患者状態のプレゼンがあり、スタッフと共に、全入院患者に対して治療方 針を決定する。またその際、典型的胸部X線写真に関して基本的読影を理解させる。 ランチカンファレンス(月1回) 呼吸器疾患の診断・治療に関連のある事項を系統的に取り上げ、スタッフが交代で講義する。 グランドカンファレンス(月3回) 呼吸器疾患が対象となった場合には、スタッフと担当医が共同でプレゼンし、また症例に対する総合的なミニレ クチャーを行われ、知識を整理する。 また common disease conf. では代表的呼吸器症状について、講義を受ける。 臨床病理カンファレンス(CPC)(月1回) 死後剖検が行われた患者について、担当医が臨床的なプレゼンを行い、その準備にはスタッフも関与して、臨 床経過と病理所見の関連を提起する。病理所見が提示された後では、適時問題点を討論する。 チェストカンファレンス(呼吸器内科、胸部外科、放射線科、放射線腫瘍科):毎木曜 主に手術可能症例の検討を行う。 肺癌 Cancer Board(上記に加え病理診断科、腫瘍内科、緩和ケア科、看護部、薬剤部、他):第一火曜 主に手術不能肺癌の症例検討会で、肺癌に関する多職種カンファレンスであり、standard な治療を基に、外来 化学療法中の患者の治療内容・方針等を情報共有する。 研修医は適時参加。 111 EV 評価 A 基本姿勢・態度に対する評価 全科共通の態度評価票を利用 B 診察法・検査・手技 a:十分できる b:できる c:要努力 NA:判定不能 B-1-1 呼吸器疾患患者の問診により、病歴聴取を正しくできる。 a b c NA B-1-2 患者からバイタルサインを適切に把握し、また視診・聴診・打診・触診により 正しく呼吸器的病態が把握でき、それによって疾患や病態の予測ができる。 a b c NA B-1-3 胸部単純X線と CT の基本的読影ができる。 a b c NA B-1-4 呼吸機能検査及び血液ガス分析の適応と検査結果により疾患の鑑別と 病態が判断できる。 a b c NA B-1-5 血液検査でアレルゲンおよび腫瘍マーカー測定による臨床的意義が判断 できる。 a b c NA B-1-6 胸腔チューブの挿入と胸腔ドレナージの指示が正しくできる。 a b c NA B-1-7 気管支鏡の適応と禁忌の判断と、その検査の前処置・合併症予測ができ る。 a b c NA B-2-8 心臓マッサージを実施できる。 a b c NA B-2-9 酸素療法の適応と、その適切な投与法・流量を決定できる。 a b c NA B-2-10 気管挿管ができ人工呼吸管理(非侵襲的人工呼吸、NPPV を含む)を適切 に行える。 a b c NA B-2-11 在宅酸素療法への移行時期とその準備・教育ができる在宅酸素療法への 移行時期とその準備・教育ができる在宅酸素療法への移行時期とその準 備・教育ができる。 a b c NA B-3-12 胸部悪性腫瘍(肺癌。胸膜腫瘍等)に対し、診断(staging を含む)・初期の 治療方針の作成ができる。 a b c NA B-3-13 a b c NA a b c NA B-3-15 気管支喘息/COPD/間質性肺炎の急性増悪を有する疾患・病態の診断と 治療方針を計画できる。 慢性期の気管支喘息・COPDに対し、医療連携を理解し、退院後の治療計 画を立てられる。 肺結核・非結核性抗酸菌症・肺真菌症の診断と治療ができる。 a b c NA B-3-16 間質性肺疾患(膠原病肺・薬剤性肺疾患等)の鑑別ができる。 a b c NA B-3-17 肺サルコイドーシス・過敏性肺臓炎等肺の肺肉芽腫性疾患の診断ができ る。 a b c NA B-3-18 睡眠時無呼吸症候群の診断と在宅 CPAP 治療の適応判断ができる。 a b c NA B-3-14 C. 症状・病態の経験 (*は厚生労働省によってレポート提出が求められている症状・病態) a:十分できる b:できる c:要努力 NA:判定不能 1. 以下の症状を経験し、把握できる。また、基本的対処法につき知識を有する。 C-1-a 咳* a b c NA C-2-b 痰* a b c NA C-3-c 息切れ a b c NA C-4-d 胸痛* a b c NA C-5-e 血痰 a b c NA C-6-f a b c NA チアノーゼ 112 C-7-g 2. ばち指 a b c NA 以下の緊急的症状を経験し、把握できる。また、基本的対処法につき知識を有する。 C-2-a 喘鳴 a b c NA C-2-b 呼吸困難* a b c NA C-2-c 喀血 a b c NA C-2-d 急性呼吸不全 a b c NA C-2-e 肺水腫 a b c NA C-2-f 誤嚥 / 窒息 a b c NA 研修医の責任・業務範囲 (診療権限;privilege) 必修科共通の項 参照 113 内分泌代謝科(選択) GIO (一般目標) 必修科共通の項 参照 主治医、上級医の指導の下に、内分泌代謝科に必要な基礎知識と技術を、病棟と外来にて習得する。特に頻度 の多い典型的疾患(糖尿病、甲状腺疾患など)についての基本的臨床能力を身につける。また、専門医に紹介 するべきか否か判断できるようになる。 SBOs (行動目標) A. 基本姿勢・態度 必修科共通の項 参照 B. 診察法・検査・手技 I 身体診察法 (内分泌・代謝疾患を的確に把握するための身体診察法を理解し、実践できる) 甲状腺の診察ができる。 歯周病の有無、下肢の感染に関して必要な診察ができる。 糖尿病性神経障害の評価として、アキレス腱反射、振動覚の診察ができる。 Ⅱ臨床検査 以下の内分泌代謝に関する検査を理解し、これに基づき適切な判断が出来る。 血糖と HbA1c を測定し、結果を解釈できる。 糖尿病の治療、経過フォローのために必要な検査項目を理解し、結果を解釈できる。 75gOGTT の適応を判断し、結果を解釈できる。 甲状腺機能異常を疑った場合に必要な検査を施行し、結果を解釈できる。 甲状腺の各種抗体を理解し、検査を適確に選択、判断できる。 下垂体ホルモンの異常を正しく診断し、必要な負荷テストを施行できるか、または専門医に的確に紹介 できる。 必要な症例に、下垂体 MRI をオーダーすることができる。 副腎不全を疑った場合に、迅速 ACTH 刺激試験を適応のある患者を判断・施行し、その結果を解釈で きる。 膵・副腎の CT を読影できる。 Ⅲ手技・治療 Ⅲ-a 基本手技 静脈・動脈採血を実施できる。 Ⅲ-b 糖尿病 糖尿病の診断・原因の鑑別ができる。 栄養指導法と運動指導法が理解できる。 経口糖尿病薬の適確な選択とその副作用、対処法を理解できる。 自己血糖測定を指導し、その結果を正しく判断できる。 インスリンの種類を正しく選択し、その用量を正しく処方できる。 他疾患合併あるいは周術期の血糖管理を行うことができる。 糖尿病の合併症の予防と管理について理解できる。 糖尿病性ケトアシドーシス 、高浸透圧高血糖症候群を適確に診断・治療できる。 低血糖を正しく診断、治療できる。 Ⅲ-c 甲状腺疾患 バセドウ病を診断し、抗甲状腺薬を正しく処方できる。専門医に紹介するべき時を正しく判断できる。 抗甲状腺薬の副作用について正しく管理または的確に専門医に紹介できる。 Ⅲ-d 副甲状腺疾患 114 高 Ca 血糖、骨粗鬆症、副甲状腺機能坑症、低 Ca 血症の原因の鑑別を行え、薬による管理ができ、専門 医へ的確に紹介できる。 Ⅲ-e 下垂体疾患 クッシング病、プロラクチノーマ、先端巨大症、リンパ性下垂体炎、尿崩症を正しく診断でき、専門医に的確 な紹介ができる。 下垂体機能低下症を診断することができ、必要な下垂体ホルモンを正しく補充し管理できるか、的確に専 門医に紹介できる。 Ⅲ-f 副腎疾患 副腎機能障害を正しく診断することができる。 副腎機能低下症の管理(糖質コルチコイドの管理)を行える。 原発性アルドステロン症、クッシング症候群、褐色細胞腫の診断ができ、的確に専門医に紹介できる。 副腎偶発腫瘍の鑑別に必要な検査をオーダーできる。 Ⅲ-g その他の内分泌代謝疾患 脂質異常症を診断、マネジメントできる。 肥満を診断、マネジメントできる。 高尿酸血症 を診断、マネジメントできる。 C. 症状・病態の経験 (*は厚生労働省によってレポート提出が求められている症状・病態) 1.以下の頻度の高い症状を経験し、把握できる。また、基本的対処法について知識を有する。 a. 体重減少・増加 2.以下の緊急的症状を経験し、把握できる。また、基本的対処法につき知識を有する。 a. 医原性低血糖 b. 糖尿病性ケトアシドーシス・高浸透圧高血糖症候群 c. 甲状腺クリーゼ d. 粘液水腫性昏睡 e. 副腎クリーゼ 3.以下の疾患・病態を経験し、理解する。 a. 視床下部・下垂体疾患 b. 甲状腺疾患 c. 副腎不全 d. 糖代謝異常* e. 脂質代謝異常 f. 蛋白・核酸代謝異常 LS (方略)1 On-the-job training ※ 本プログラムは内科系プログラムにおいては病棟研修 1 ヶ月として履修されるが、これに追加してのさらなる研 修を希望する内科系プログラム研修医、および内科以外のプログラムの研修医に対しても選択科(elective) として門戸を開いている。この場合は最低 1 ヶ月を期間とし、同時受け入れ可能定員は 1 名までとする。 病棟業務 診察:主科の入院患者常時 2 名程度の患者を上級医とともに、入院時から退院まで担当する。入院患者の 問診および身体所見の把握、予定されている検査・治療を理解する。 他科からのコンサルテーションに応じ、常時併診約 30 名の患者の病態の把握を行う。特に、集中治療室で の持続インスリン療法、周術期の血糖コントロールについて習得する。 回診:1 日 2 回部長と担当患者の回診を行い、患者のプレゼンテーションを行う。入院患者の病態を把握し 適切な処置を行う。 食事・運動・飲酒・喫煙などの生活習慣について指導を行えるようになる。 外来業務 ジュニアレジデントは基本的に外来業務には関与しない。ただし、緊急入院となる患者の外来マネジメント を主治医・上級医と共に行い、必要な緊急処置を行う。また、入院では経験できない症例が外来受診した 場合は、主治医の外来に陪席し、主治医とともに診察を行う。 LS (方略)2 カンファレンス・勉強会 内科各科のカンファレンスに参加する。 週 1 回当科カンファレンスで症例検討と抄読会を行う。 月 1 回当科がジュニア・シニアレジデントを対象に行う当科レクチャーに参加する。 115 LS (方略)3 学術活動 内分泌学会、糖尿病学会、甲状腺学会、内科地方会などに参加し、新知識を習得したり、経験した症例を発 表したりして専門医達のアドバイスを受ける。 臨床研究の成果を聖ルカ・アカデミアで発表する。 Ev (評価) A 基本姿勢・態度 全科共通の態度評価票を利用 B 診察法・検査・手技 ・治療 C.症状・病態への対応 (*は厚生労働省によってレポート提出が求められている症状・病 態) a:十分できる b:できる c:要努力 NA:判定不能 Ⅰ身体診察法 (内分泌・代謝疾患を的確に把握するための身体診察法を理解し,実践できる) 1 甲状腺の診察ができる。 a 2 歯周病の有無、下肢の感染に関して必要な診察ができる。 a 3 糖尿病性神経障害の評価として、アキレス腱反射、振動覚の診察ができる。 a Ⅱ臨床検査 以下の内分泌代謝に関する検査を理解し,これに基づき適切な判断が出来る 1 血糖と HbA1c を測定し、結果を解釈できる。 2 糖尿病の治療、経過フォローのために必要な検査項目を理解し、結果を解釈できる。 3 75gOGTT の適応を判断し、結果を解釈できる。 4 甲状腺機能異常を疑った場合に必要な検査を施行し、結果を解釈できる。 5 甲状腺の各種抗体を理解し,検査を適確に選択、判断できる。 下垂体ホルモンの異常を正しく診断し、必要な負荷テストを施行できるか、または専門 6 医に的確に紹介できる。 7 必要な症例に、下垂体 MRI をオーダーすることができる。 副腎不全を疑った場合に、迅速 ACTH 刺激試験を適応のある患者を判断・施行し、 8 その結果を解釈できる。 9 膵・副腎の CT を読影できる。 b b b c c c NA NA NA a a a a a b b b b b c c c c c NA NA NA NA NA a b c NA a b c NA a b c NA a b c NA Ⅲ手技・治療 Ⅲ-a 基本手技 1 静脈・動脈採血を実施できる。 Ⅲ-b 糖尿病 1 糖尿病の診断・原因の鑑別ができる。 2 栄養指導法と運動指導法が理解できる。 3 経口糖尿病薬の適確な選択とその副作用、対処法を理解できる。 4 自己血糖測定を指導し、その結果を正しく判断できる。 5 インスリンの種類を正しく選択し、その用量を正しく処方できる。 6 他疾患合併あるいは周術期の血糖管理を行うことができる。 7 糖尿病の合併症の予防と管理について理解できる。 糖尿病性ケトアシドーシス、高浸透圧高血糖症候群を適確に診断・治療で 8 きる。 9 低血糖を正しく診断、治療できる。 Ⅲ-c 甲状腺疾患 バセドウ病を診断し、抗甲状腺薬を正しく処方できる。専門医に紹介する 1 べき時を正しく判断できる。 116 a b c NA a a a a a a a a b b b b b b b b c c c c c c c c NA NA NA NA NA NA NA NA a b c NA a b c NA 抗甲状腺薬の副作用について正しく管理または的確に専門医に紹介 できる。 Ⅲ-d 副甲状腺疾患 高 Ca 血糖、骨粗鬆症、副甲状腺機能坑症、低 Ca 血症の原因の鑑別を 1 行え、薬による管理ができ、専門医へ的確に紹介できる。 Ⅲ-e 下垂体疾患 クッシング病、プロラクチノーマ、先端巨大症、リンパ性下垂体炎、尿崩症 1 を正しく診断でき、専門医に的確な紹介ができる。 下垂体機能低下症を診断することができ、必要な下垂体ホルモンを正しく 2 補充し管理できるか、的確に専門医に紹介できる。 Ⅲ-f 副腎疾患 1 副腎機能障害を正しく診断することができる。 2 副腎機能低下症の管理(糖質コルチコイドの管理)を行える。 原発性アルドステロン症、クッシング症候群、褐色細胞腫の診断ができ、 3 的確に専門医に紹介できる。 4 副腎偶発腫瘍の鑑別に必要な検査をオーダーできる。 Ⅲ-g その他の内分泌代謝疾患 1 脂質異常症を診断、マネジメントできる。 2 肥満を診断、マネジメントできる。 2 3 高尿酸血症を診断、マネジメントできる。 研修医の責任・業務範囲 (診療権限;privilege) 必修科共通の項 参照 117 a b c NA a b c NA a b c NA a b c NA a a a b b b c c c NA NA NA a b c NA a a a b b b c c c NA NA NA リウマチ膠原病センター(選択) GIO (一般目標 --- 聖路加国際病院における臨床研修の理念) 必修科共通の項 参照 SBOs (行動目標) A. 基本姿勢・態度 基本内容は必修科共通項目と同様とする。 以下、リウマチ膠原病センターで履修すべき行動目標を記載する。 B. 診察法・検査・手技 ・基本的な身体診察法 1. 筋骨格系の診察を行うことができる。 2. 膠原病疾患(自己免疫疾患)の病歴聴取および身体診察を行うことができる。 3. アレルギー疾患の病歴聴取および身体診察を行うことができる。 ・基本的な臨床検査 1. 筋骨格系の画像検査を行うことができる(単純写真、超音波検査、CT、MRI など)。 2. 膠原病疾患(自己免疫疾患)を診断するための血液検査(抗核抗体、RF、抗 CCP 抗体、ANCA など) の適応を理解し解釈ができる。 3. アレルギー性疾患を診断するための血液検査(IgE、RAST、DLST など)の適応を理解し解釈ができる。 4. 関節液の所見を解釈することができる。 ・基本的手技 1. 関節穿刺を指導医の指導のもと適切に実施できる。 C. 症状・病態の経験 (*は厚生労働省によってレポートが義務づけられている症状・病態) 1. 以下の頻度の高い症状を経験し、把握できる。 a. 発熱* b. 関節痛 c. こわばり d. 発疹* 2. 以下の緊急的症状を経験し、把握できる。また、基本的対処法につき知識を有する。 a. アナフィラキシー 3. 以下の疾患・病態を経験し、理解する。 a. 関節リウマチ b. 全身性エリテマトーデス c. シェーグレン症候群 d. 全身性硬化症 e. 混合性結合組織病 f. 多発性筋炎・皮膚筋炎 g. リウマチ性多発筋痛症 h. 血管炎症候群 関節炎 j. ベーチェット病 k. 成人発症スチル病 l. 急性および慢性蕁麻疹 m. 薬疹および薬剤アレルギー n. 結晶性関節炎等 i. 脊椎 LS (方略)1 On-the-job training ※ 本プログラムは内科系プログラムにおいては病棟研修 1 ヶ月として履修されるが、これに追加してのさらなる研 修を希望する内科系プログラム研修医、および内科以外のプログラムの研修医に対しても選択科(elective) として門戸を開いている。この場合は最低 1 ヶ月を期間とし、同時受け入れ可能定員は 2 名までとする。 病棟においてアレルギーや膠原病疾患の患者やコンサルテーション患者の診断および治療を上級医と協議 しながらおこなう。 病棟業務 1. 自科の患者について指導医の指導のもと診療に携わる。入院患者の問診および身体診察を行い、予定され ている検査・治療の適応や内容を理解する。 2. すべての病棟コンサルテーション症例について、初期対応とその後のフォローを行う。 3. 関節炎の患者において関節穿刺を行い関節液検査(細胞数、グラム染色、培養、偏光顕微鏡検査)を適切に 行う。 118 4. 5. 病棟での血管確保はもちろん、重症患者がいる場合は動脈ライン留置、気管挿管、胸腔・腹腔穿刺,腰椎穿 刺などの手技を実践し習得する。 毎日朝夕の 2 回の回診を行う。回診前のチャートレビューにて担当患者についてその日のアセスメント、治療 計画についてプレゼンテーション(朝はすべて英語)を行う。 外来業務 ジュニアレジデントは基本的にリウマチ膠原病センターの外来業務に関与しないが、適宜見学は可能である。た だし、入院患者の入院前の診察方法や検査、考え方などを学ぶ必要がある。 LS (方略)2 カンファレンス・勉強会 内科グランドカンファレンス:毎週月曜日 膠原病・アレルギー・ジャーナルクラブ:毎日 膠原病・アレルギー症例検討会:毎週 皮膚科との合同カンファレンス 1-2 か月ごと 呼吸器内科との合同カンファレンス 2-3 か月ごと 以下当科が行っている研究会・勉強会に優先的に参加可能である。 リウマチ膠原病フォーラム 年 4 回開催 (基本的なリウマチ膠原病疾患のレビュー 春は中部労災病院(名古 屋)、夏は亀田総合病院、秋は沖縄、冬は聖路加国際病院で全国の医師を集めて行っている) ループスフォーラム 年 2 回開催 (SLE を含めた抗核抗体関連疾患のアドバンスド研究会) 築地連携フォーラム 年 3 回 (近隣の医師との医療連携の重要性を知る) Biologics ハンズオンセミナー 年 3~4回(関節の診察&超音波のハンズオンセッション) St. Luke’s 症例ケーススタディー研究会 年 3~4 回(英語での症例検討も含む) RA ベーシックセミナー 年 4 回 (プライマリケアにおける関節リウマチ診療の実践編) LS (方略)3 学術活動 学会活動:指導医のもと症例発表あるいは臨床研究を中心に発表する。 論文執筆:学会報告を中心に症例報告、臨床研究を執筆する。 Ev (評価) 指導医により内科医としての能力習得とアレルギー膠原病疾患の専門領域の基本能力を当院独自の評価票 を用いて定期的に評価する。 カンファレンスでのプレゼンテーション、ディスカッションを通して評価を受ける。 A 基本姿勢・態度に対する評価 全科共通の態度評価票を利用する。 B. 診察法・検査・手技 a:十分できる b:できる c:要努力 NA:評価不能 基本的な身体診察法 筋骨格系の診察を行うことができる。 1 (a:10 例以上, b:5 例以上, c:それ以下) 膠原病疾患(自己免疫疾患)の病歴聴取および身体診察を行うことができる。 2 (a:10 例以上, b:5 例以上, c:それ以下) アレルギー疾患の病歴聴取および身体診察を行うことができる。 3 (a:10 例以上, b:5 例以上, c:それ以下) 基本的な臨床検査 筋骨格系の画像検査を行うことができる。(単純写真、超音波検査、CT、MRI 1 など) (a:10 例以上, b:5 例以上, c:それ以下) 膠原病疾患(自己免疫疾患)を診断するための血液検査(抗核抗体、RF、 2 抗 CCP 抗体,ANCA など)の適応を理解し解釈ができる。 119 a b c NA a b c NA a b c NA a b c NA a b c NA (a:10 例以上, b:5 例以上, c:それ以下) アレルギー性疾患を診断するための血液検査(IgE、RAST、DLST など)の 3 適応を理解し解釈ができる。 (a:5 例以上, b:3 例以上, c:それ以下) 関節液の所見を解釈することができる。 4 (a:5 例以上, b:3 例以上, c:それ以下) 基本的手技 関節穿刺を実施できる。 1 (a:3 例以上, b:1~2 例, c:1 例以上イメージできた) a b c NA a b c NA a b c NA C. 症状・病態の経験 (*は厚生労働省によってレポートが義務づけられている症状・病態) a:十分できる b:できる c:要努力 NA:判定不能 1. 以下の頻度の高い症状を経験し、把握できる。また、基本的対処法につき知識を有する。 a. 発熱* a b c NA (a:5 例以上, b:3 例以上, c:それ以下) b. 関節痛 a b c NA (a:5 例以上, b:3 例以上, c:それ以下) c. こわばり a b c NA (a:5 例以上, b:3 例以上, c:それ以下) d. 蕁麻疹* a b c NA (a:3 例以上, b:1~2 例, c:それ以下) 2. 以下の緊急的症状を経験し、把握できる。また、基本的対処法につき知識を有する。 a. アナフィラキシー a b c NA (a:2 例以上, b:1 例以上, c:それ以下) 3. 以下の疾患・病態を経験し、理解する。 a. 関節リウマチ a b c NA (a:5 例以上, b:3 例以上, c:それ以下) b. 全身性エリテマトーデス a b c NA (a:2 例以上, b:1 例以上, c:それ以下) c. シェーグレン症候群 a b c NA (a:2 例以上, b:1 例以上, c:それ以下) d. 強皮症(全身性硬化症) a b c NA (a:2 例以上, b:1 例以上, c:それ以下) g. 混合性結合組織病 a b c NA (a:2 例以上, b:1 例以上, c:それ以下) g. 多発性筋炎・皮膚筋炎 a b c NA (a:2 例以上, b:1 例以上, c:それ以下) h. リウマチ性多発筋痛症や結晶性関節炎 a b c NA (a:2 例以上, b:1 例以上, c:それ以下) i. 血管炎症候群 a b c NA (a:2 例以上, b:1 例以上, c:それ以下) j. ベーチェット病 a b c NA (a:2 例以上, b:1 例以上, c:それ以下) k. 脊椎関節炎 a b c NA (a:2 例以上, b:1 例以上, c:それ以下) l. 成人発症スチル病 a b c NA 120 (a:2 例以上, b:1 例以上, c:それ以下) m. 薬疹および薬剤アレルギー (a:2 例以上, b:1 例以上, c:それ以下) 研修医の責任・業務範囲 a b (診療権限;privilege) 必修科共通の項 参照 121 c NA 神経内科(選択) さらに神経内科研修を積んでもらうコースである。神経内科疾患の common disease を、さらに深く学習する。神 経内科専門医を目指すシニアプログラムへの橋渡しとなるコースである。 GIO (一般目標) 必修科共通の項 参照 SBOs (行動目標) A. 基本姿勢・態度 必修科共通の項 参照計 B. 診察法・検査・手技 B-1a B-1b B-2 B-3a B-3b B-4 神経疾患患者の医療面接を適切に行うことができる。 神経学的診察を行い、病態の鑑別診断を挙げることができる。 神経疾患診断に必要な検査法を適切に指示し、結果を解釈できる。 (放射線検査、CT、MRI、神経生理学的検査) 神経疾患患者の診断・治療に関し指導医・上級医ならびに他職種に 適切なタイミングでコンサルテーションできる。 緊急を要する神経疾患の症状・病態に対して治療に参加できる。 腰椎穿刺による髄液検査を実施し、結果を解釈できる。 C. 症状・病態の経験 (*は厚生労働省によってレポート提出が求められている症状・病態) 1. 以下の症状・病態に対する神経学的評価および鑑別疾患を挙げ、基本的対処ができる。 a. 頭痛* b. めまい* c. 感覚障害 d. 運動障害 e. 高次機能障害 2. 以下の疾患に対する神経学的評価ができ、指導医のもとに基本的治療ができる。 a. 脳血管障害* b. てんかん c. 脳炎・髄膜炎 d. パーキンソン病 e. アルツハイマー病* LS (方略)1 On-the-job training ※ 本プログラムは内科系プログラムにおいては病棟研修 1 ヶ月として履修されるが、これに追加してのさらなる 研修を希望する内科系プログラム研修医、および内科以外のプログラムの研修医に対しても選択科 (elective)として門戸を開いている。 1. 2. 3. 4. 5. 6. 病棟(一般病棟、集中治療室)、救急外来、一般外来、検査室にて研修を行う。 常時入院患者 10 名前後を上級医・指導医の指導のもとで担当し、身体診察および神経診察を受け持ち患者 に実践し、患者状態を把握する。 平日の朝の内科全体のカンファレンス、その後の回診、夕方の回診に参加し、患者プレゼンテーションを行 う。 カンファレンス・回診から検査適応・治療方針を理解し、これに基づきオーダリングならびにチャーティングを 行う。 髄液検査などの必要手技を上級医・指導医の指導のもと実施する。 受け持ち患者以外でも予定入院および緊急入院患者の初期診療に参加する。 LS (方略)2 カンファレンス・勉強会 平日の毎朝 8 時から行われる内科全体の入院患者カンファレンスに参加する。 1. 平日の毎朝 8 時半から行われる回診・夕方の回診に参加する。 2. 毎朝、病棟看護師のミーティングに参加する。 122 3. 毎週月曜日午後4時半~内科グランドカンファレンス、コモンディジーズカンファレンスおよび内科各科の教 育カンファレンスに参加する。 4. 適宜薬剤勉強会などに参加する。 5. 神経内科に関連する学術集会に参加し、可能であれば演題を発表報告する。 6. VTR 学習にて神経診察を学ぶ。 EV 評価 A 基本姿勢・態度に対する評価 全科共通の態度評価票を利用 B 診察法・検査・手技 a:十分できる b:できる c:要努力 NA:判定不能 1 2 3 4 5 6 神経疾患患者の医療面接を適切に行うことができる。 神経学的診察を行い、病態の鑑別診断を挙げることができる。 神経疾患診断に必要な検査法を適切に指示し、結果を解釈できる。 (放射線検査、CT、MRI、神経生理学的検査) 神経疾患患者の診断治療に関して指導医・上級医ならびに他職種に適切な タイミングでコンサルテーションできる。 緊急を要する神経疾患の症状・病態に対して初期治療に参加できる。 腰椎穿刺による髄液検査を実施し、結果を解釈できる。 a a b b c c NA NA a b c NA a b c NA a a b b c c NA NA C 症状病態の経験 (*は厚生労働省によってレポートが義務づけられている症状・病態) a:十分できる b:できる c:要努力 NA:判定不能 1. 以下の症状・病態に対する神経学的評価および鑑別疾患を挙げ、基本的対処ができる。 a. 頭痛* a b c NA b. めまい* a b c NA c. 感覚障害 a b c NA d. 運動障害 a b c NA e. 高次機能障害 a b c NA 2. 以下の疾患に対する神経学的評価ができ、指導医のもとに基本的治療ができる。 a. 脳血管障害* a b c NA b. てんかん a b c NA c. 脳炎・髄膜炎 a b c NA d. パーキンソン病 a b c NA e. アルツハイマー病* a b c NA 研修医の責任・業務範囲 (診療権限;privilege) 必修科共通の項 参照 123 腎臓内科 (選択) GIO (一般目標 --- 聖路加国際病院における臨床研修の理念) 必修科共通の項 参照 SBOs (行動目標) A. 基本姿勢・態度 B. 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 9. 10. 基本内容は必修科共通項目と同様とする。 診察法・検査・手技 医療面接、身体診察を行い、病態の鑑別診断を挙げることができる。 腎臓疾患診断に必要な検査法を適切に指示し、結果を解釈できる。 尿検査を実施し、結果を解釈できる。 体液量の評価ができる。 血液ガス分析を解釈できる。 血液生化学、血液電解質検査を解釈できる。 基本的輸液療法を指示できる。 腎障害のある患者に対する薬物用量・用法調節ができる。 血液浄化療法を必要とする各種病態を理解できる。 透析療法開始などにあたり、共同の意思決定の意義を理解できる。 C. 症状・病態の経験 (*は厚生労働省によってレポートが義務づけられている症状・病態) 以下の症状・疾患を経験し、把握できる。 1. 急性腎障害* 2. 慢性腎臓病 (末期腎不全を含む) * 3. 糸球体疾患 4. 尿細管・間質疾患 5. 尿細管機能異常症(Gitelman 症候群、尿細管性アシドーシスなど) 6. 水電解質異常 (水バランスの異常:低 Na 血症など) 7. 水電解質異常 (Na バランスの異常:細胞外液量減少など) 8. 水電解質異常 (K バランスの異常:高 K 血症など) 9. 水電解質異常 (Ca,P,Mg バランスの異常) 10. 水電解質異常 (代謝性酸塩基平衡異常) 11. 高血圧* 12. 基本的な泌尿器科的疾患・尿路疾患(多発性嚢胞腎など) LS (方略)1 On-the-job training ※ 本プログラムは内科系プログラムにおいては病棟研修 1 ヶ月として履修されるが、これに追加してのさらなる 研修を希望する内科系プログラム研修医、および内科以外のプログラムの研修医に対しても選択科 (elective)として門戸を開いている。この場合は最低 1 ヶ月を期間とし、同時受け入れ可能は 2 名までとす る。 124 病棟(一般病棟,集中治療室),救急外来、腎センター*にて研修を行う。 常時入院患者 10 名前後(A グループ全体として)を上級医・指導医の指導のもとで担当し、身体診察および 神経診察を受け持ち患者に実践し,患者状態を把握する。 平日の朝の内科全体のカンファレンス、その後の回診、夕方の回診に参加し、患者プレゼンテーションを行 う。 カンファレンス・回診から検査適応・治療方針を理解し,これに基づき指示ならびに診療録記載を行う。 検尿などの検査を上級医・指導医の指導のもと実施する。 受け持ち患者以外でも予定入院および緊急入院患者の初期診療に参加する。 ※ 原則として腎センター(透析室)外来業務は担当しないが、担当入院患者が透析療法を行う場合などでは、腎 センターでの研修を行うことがある。 LS (方略)2 1. 2. 3. 4. 5. 6. 勉強会・カンファレンス・学会 平日の毎朝 8 時から行われる内科全体の入院患者カンファレンスに参加する。 平日の毎朝 8 時半から行われる腎臓内科回診.夕方の回診に参加する。 毎朝、病棟看護師のミーティングに参加する。 毎週月曜日午後4時半~内科グランドカンファレンス,コモンディジーズカンファレンスおよび内科各科の教 育カンファレンスに参加する。 適宜薬剤勉強会などに参加する。 腎臓内科に関連する学術集会に参加し,可能であれば演題を発表報告する。 Ev (評価) A 基本姿勢・態度に対する評価 全科共通の態度評価票を利用する。 B. 診察法・検査・手技 a:十分できる b:できる c:要努力 NA:評価不能 1 医療面接、身体診察を行い、病態の鑑別診断を挙げることができる。 2 腎臓疾患診断に必要な検査法を適切に指示し、結果を解釈できる 3 尿検査を実施し、結果を解釈できる 4 体液量の評価ができる 5 血液ガス分析を解釈できる 6 血液生化学、血液電解質検査を解釈できる 7 基本的輸液療法を指示できる 8 腎障害ある患者に対する薬物用量・用法調節ができる a a a a a a a a b b b b b b b b c c c c c c c c NA NA NA NA NA NA NA NA C. 症状・病態の経験 以下の症状・疾患を経験し、把握できる。 (*は厚生労働省によってレポートが義務づけられている症状・病態) a:十分できる b:できる c:要努力 NA:評価不能 1 急性腎障害* a b c NA 2 慢性腎臓病 (末期腎不全を含む)* a b c NA 3 糸球体疾患 a b c NA 4 尿細管・間質疾患 a b c NA 5 尿細管機能異常症(Gitelman 症候群、尿細管性アシドーシスなど) a b c NA 6 水電解質異常 (水バランスの異常:低 Na 血症など) a b c NA 7 水電解質異常 (Na バランスの異常:細胞外液量減少など) a b c NA 8 水電解質異常 (K バランスの異常:高 K 血症など) a b c NA 9 水電解質異常 (Ca,P,Mg バランスの異常) a b c NA 10 水電解質異常 (代謝性酸塩基平衡異常) a b c NA 11 高血圧* a b c NA 125 12 13 14 基本的な泌尿器科的疾患・尿路疾患(多発性嚢胞腎など) 血液浄化療法を必要とする各種病態 透析療法開始などにあたり共同の意思決定の意義を理解する 研修医の責任・業務範囲 (診療権限;privilege) 必修科共通の項 参照 126 a a a b b b c c c NA NA NA 血液内科・血液腫瘍科 (選択) GIO (一般目標 --- 聖路加国際病院における臨床研修の理念) 必修科共通の項 参照 SBOs (行動目標) A. 基本姿勢・態度 必修科共通の項 参照 B.診察法・検査・手技 1. 貧血、出血傾向、リンパ節腫脹のある患者の医療面接ができる。 2. 貧血、出血傾向、リンパ節腫脹、肝脾腫の身体診察ができる。 3. 血算・白血球の分画、凝固・線溶系、生化学などの検査結果を解釈できる。 4. 血液疾患の画像検査の適応を判断し実施できる。 5. 骨髄穿刺ができて骨髄所見を解釈できる。 6. 赤血球および血小板輸血の適応を判断し実施できる。 C.症状・病態の経験 1. 貧血、出血傾向、好中球減少性発熱を経験する。 2. 白血病、悪性リンパ腫を経験する。 3. 抗腫瘍薬の治療効果と副作用を経験する。 LS (方略)1 On-the-job training ※ 本プログラムは内科系プログラムにおいては病棟研修 1 ヶ月として履修されるが、これに追加してのさらなる研 修を希望する内科系プログラム研修医、および内科以外のプログラムの研修医に対しても選択科(elective) として門戸を開いている。この場合は最低 1 ヶ月を期間とし、同時受け入れ可能定員は 1 名までとする 病棟業務 血液内科・血液腫瘍科のスタッフとシニアレジデントの指導のもとで、10 名前後の入院患者を担当する。 毎日朝夕、入院患者について上級医とディスカッションし、回診に参加する。 毎朝、病棟看護師のミーティングに参加する。 毎日、入院患者の診療録を記載し、上級医のオーディットを受ける。 担当患者の骨髄を指導のもとに顕鏡する。 外来業務 基本的に関与しない。 当直で血液疾患患者の緊急入院に上級医とともに対応する。 LS (方略)2 勉強会・カンファレンス 内科全体のグランドカンファレンスおよび内科各科の教育カンファレンスに参加する。 隔月の血液内科・血液腫瘍科・小児科合同カンファレンスおよび血液内科・血液腫瘍科・放射線科合同カン ファレンスに参加する。 可能な限り内科地方会などで学会発表を経験する。 127 Ev (評価) A.基本姿勢・態度に対する評価 全科共通の態度評価票を利用 B.診察法・検査・手技 a: 十分できる b: できる c: 要努力 NA:判定不能 1 貧血、出血傾向、リンパ節腫脹のある患者の医療面接ができる。 2 貧血、出血傾向、リンパ節腫脹、肝脾腫の身体診察ができる。 3 血算・白血球の分画、凝固・線溶系、生化学などの検査結果を解釈できる。 4 血液疾患の画像検査の適応を判断し実施できる。 5 骨髄穿刺ができて骨髄所見を解釈できる。 6 赤血球および血小板輸血の適応を判断し実施できる。 a a a a a a C.症状・病態の経験 a: 十分できる b: できる c: 要努力 NA:判定不能 1 貧血、出血傾向、好中球減少性発熱を経験する。 2 白血病、悪性リンパ腫を経験する。 3 抗腫瘍薬の治療効果と副作用を経験する。 研修医の責任・業務範囲 (診療権限;privilege) 必修科共通の項 参照 128 a a a b b b c c c NA NA NA b b b b b b c c c c c c NA NA NA NA NA NA 腫瘍内科 (選択) GIO (一般目標 --- 聖路加国際病院における臨床研修の理念) 必修科共通の項 参照 SBOs (行動目標) A. 基本姿勢・態度 必修科共通の項 参照 B.診察法・検査・手技 1. 固形腫瘍患者の医療面接ができる。 2. 固形腫瘍患者(体表腫瘍、リンパ節腫大、肝脾腫)の身体診察ができる。 3. 血算・白血球の分画、生化学などの検査結果を解釈できる。 4. 固形腫瘍患者の画像検査の適応を判断し実施できる。 5. ベッドサイドでの胸腔穿刺、腹腔穿刺、腰椎穿刺を実施できる。 6. 体液検査(胸水、腹水、髄液)の結果を解釈できる。 C.症状・病態の経験 1. Oncologic Emergency 症例を経験する。 2. 固形腫瘍(3 がん種以上、計 5 例以上)を経験する。 3. 抗腫瘍薬の治療効果と副作用を経験する。 LS (方略)1 On-the-job training 病棟業務 腫瘍内科のスタッフとシニアレジデントの指導の下で入院患者を担当する。 毎日朝夕、入院患者について上級医とディスカッションし、回診に参加する。 毎日、入院患者の診療録を記載し、上級医のオーディットを受ける。 緊急時に適切な外科的手技・処置を行う。(胸水ドレナージ、腹水ドレナージなど) 外来業務 新患患者の問診・診察を行い、上級医(スタッフ、もしくは、シニアレジデント)と協議し、治療方針を立案す る。 緊急(予約外)で外来を、もしくは救急外来を受診した固形腫瘍患者の対応を行う。上級医と相談し、治療 方針の検討に参加する。 LS (方略)2 カンファレンス・学会 毎週の内科全体のグランドカンファレンス・コモンディジーズカンファレンスおよび内科各科の教育カンファレンス に参加する。 他科と共同で行われる症例検討カンファレンス(キャンサーボード)に参加する。 毎月行われるオンコロジーグランドカンファレンスに参加する。 Ev (評価) A.基本姿勢・態度に対する評価 全科共通の態度評価票を利用 B. 診察法・検査・手技 1 a:十分できる b:できる c:要努力 NA:判定不能 固形腫瘍患者の医療面接ができる。 129 a b c NA 2 3 4 5 6 a a a a a 固形腫瘍患者(体表腫瘍、リンパ節腫大、肝脾腫)の身体診察ができる。 血算・白血球の分画、生化学などの検査結果を解釈できる。 固形腫瘍患者の画像検査の適応を判断し実施できる。 ベッドサイドでの胸腔穿刺、腹腔穿刺、腰椎穿刺を実施できる。 体液検査(胸水、腹水、髄液)の結果を解釈できる。 C. 症状病態の経験 1 2 3 a:十分できる b:できる c:要努力 NA:判定不能 Oncologic Emergency 症例を経験する。 a b c 固形腫瘍(3 がん種以上、計 5 例以上)を経験する。 a b c 抗腫瘍薬の治療効果と副作用を経験する。 a b c 研修医の責任・業務範囲 (診療権限;privilege) 必修科共通の項 参照 130 NA NA NA b b b b b c c c c c NA NA NA NA NA 感染症科 (選択) GIO (一般目標 --- 聖路加国際病院における臨床研修の理念) 必修科共通の項 参照 感染症全般の臨床と適切な抗菌薬の使い方についてできる限り熟知した医師になる。 日頃の診療業務を通して、臨床医として人間として成長していくことを目指す。 SBOs (行動目標) A. 基本姿勢・態度 必修科共通の項 参照 B. 診察法・検査・手技 B-1a B-1b B-2 B-3a B-3b B-3c B-3d 感染症患者・家族に関して適切な医療面談、病歴聴取ができる。 感染症患者の診察に際して適切な所見把握ができる。特に異常所見を見逃すことなく把握できる。 各抗菌薬の特徴を良く知り、適切な使い方をすることができる。 細菌学的検査(基本的なグラム染色、抗酸菌染色)をすることができる。 細菌学的な培養検査法、同定法、薬剤感受性検査法などについて理解できる。 血液塗抹ギムザ染色でマラリアの検査ができる。 マラリアの迅速検査を実施できる。 C. 症状・病態の経験 (*は厚生労働省によってレポート提出が求められている症状・病態) 1. 以下の症状を経験し、把握できる。また、基本的対処法につき知識を有する。 a. 発熱* b. 発疹* c. リンパ節腫脹* d. 結膜充血* 2. 以下の症状・病態を経験し、把握できる。また、指導医のもとに初期治療ができる。 a. 急性感染症(敗血症・細菌性心内膜炎・尿路感染症・骨髄炎などを含む) b. 薬疹 c. 皮膚感染症 d. 脳炎、髄膜炎 e. 各種病原体感染症(細菌・結核・真菌・ウイルス・寄生虫) f. 性感染症 g. カテーテル感染症 h. 術後感染症・創部感染症 LS (方略)1 On-the-job training ※ 本プログラムは内科系プログラムにおいては病棟研修 1 ヶ月として履修されるが、これに追加してのさらなる研 修を希望する内科系プログラム研修医、および内科以外のプログラムの研修医に対しても選択科(elective) として門戸を開いている。この場合は最低 1 ヶ月を期間とし、同時受け入れ可能定員は 2 名までとする 1. 2. 3. 4. 各種感染症の入院患者を主治医として上級医とともに担当し、診療する。 主に救急外来、内科外来から入院する新しい患者、各科からのコンサルテーションの患者を問診し、診察す る。患者を把握してから、上級医、指導医にプレゼンテーションして、自分なりの評価とマネージメントについ ての考えを述べ、指導医から指導を受ける。 毎日、自らの担当する入院患者の回診を一人で行うとともに、毎日指導医に患者についてプレゼンテーション を行い、指導医の回診に同行して、指導を受ける。 希望により、毎週1回、院内感染対策チームの回診に参加する。 131 LS (方略)2 1. 2. 3. 4. 5. カンファレンス・勉強会 月2回の感染症カンファランスに出席する。ローテーションの最後の感染症カンファランスでは自分なりにテー マを決めて、カンファランスで発表する。 月1回の細菌検査室との合同のプレートカンファランスに出席する。 月2回の抄読会に参加して、ローテーションの最後の回では、文献を読んで解説する。 国立国際医療センターとの合同感染症カンファランスに出席する。 当科が主催する東京感染症診療セミナーに出席する。 LS (方略)3 1. 2. 3. 4. 学会発表・臨床研究 指導医・上級医の指導のもとで、日本感染症学会、日本化学療法学会、内科学会地方会、日本エイズ学会など に参加して学会発表する。 興味があれば臨床研究を行う。 興味があれば米国感染症学会(IDSA)などに参加する。 臨床研究の成果を「聖ルカ・アカデミア」や上記学会で発表する。 Ev (評価) A. 基本姿勢・態度 に対する評価 全科共通の態度評価票を利用する。 B. 診察法・検査・手技 a:十分できる b:できる c:要努力 NA:評価不能 1 感染症患者・家族に関して適切な医療面談、病歴聴取ができる。 感染症患者の診察に際して適切な所見把握ができる。特に異常所見を見逃す 2 ことなく把握できる。 3 各抗菌薬の特徴を良く知り、適切な使い方をすることができる。 4 細菌学的検査(基本的なグラム染色、抗酸菌染色)をすることができる。 5 細菌学的な培養検査法、同定法、薬剤感受性検査法などについて理解できる。 6 血液塗抹ギムザ染色でマラリアの検査ができる。 7 マラリアの迅速検査を実施できる。 a a b b c c NA a a a a a b b b b b c c c c c NA NA NA NA NA NA C. 症状病態の経験 (*は厚生労働省によってレポートが義務づけられている症状・病態) 1. a:十分できる b:できる c:要努力 NA:評価不能 以下の症状を経験し、把握できる。また、基本的対処法につき知識を有する。 a. 発熱* a b c NA b. 発疹* a b c NA c. リンパ節腫脹* a b c NA d. 結膜充血* a b c NA 2. 以下の症状・病態を経験し、把握できる。また、指導医のもとに初期治療ができる。 a. b. c. d. e f g h 急性感染症 (敗血症・細菌性心内膜炎・尿路感染症・骨髄炎などを含む) 薬疹 皮膚感染症 脳炎、髄膜炎 各種病原体感染症(細菌・結核・真菌・ウイルス・寄生虫) 性感染症 カテーテル感染症 術後感染症・創部感染症 132 a b c NA a a a a a a a b b b b b b b c c c c c c c NA NA NA NA NA NA NA 研修医の責任・業務範囲 (診療権限;privilege) 必修科共通の項 参照 133 心療内科(選択) GIO (一般目標) 生物・心理・社会的モデルに基づいた全人的医療を一般医として実践するための知識、技術を習得する。 心身症及び総合病院における心理社会的問題に対する心療内科の専門的診療能力を習得する。 SBOs (行動目標) --- 研修の基本方針を踏まえて A. 基本姿勢・態度 身なりを整え、患者に挨拶をし、良好な医師患者関係の基礎を作ることができる。 多職種カンファレンスへの参加を通してチーム医療の重要性を理解する。 B. 診察法・検査・手技 1. 生物・心理・社会面から総合的に患者を診察することができる。 2. 患者・家族との信頼関係を構築し、診断・治療に必要な情報が得られるような医療面接が実施できる。 3. 病態の正確な把握ができるよう、患者の訴えや他覚的所見を適切な用語で記載できる。 4. 患者の多彩な症状と複雑な経過を簡潔明瞭な文章による病歴としてまとめることができる。 5. 日常診療・チーム医療や法規との関連で重要な医療記録を適切に作成し、管理できる。 6. 認知症患者のスクリーニングができる。 7. せん妄患者のスクリーニングができる。 8. 指導医の指導のもと、精神病圏の病態の鑑別ができる。 C. 症状・病態への対応 (*は厚生労働省によってレポート提出が求められている症状・病態) 1. 不眠*、不安、抑うつ、食欲不振、倦怠感の鑑別疾患を挙げることができる。 2. 患者の心理社会的背景を踏まえた治療計画をたてることができる。 3. 気分障害*、不安障害、身体表現性障害、摂食障害、各種心身症、認知症の概略を理解し説明することがで きる。 4. 各種心理療法の特徴、代表的技法の概略を述べることができる。 5. 指導医・上級医ならびに指導者や他職種に適切なタイミングでコンサルテーションができる。 6. カウンセリング、ストレスマネジメントの概略を述べることができる。 7. 心身症患者への自律訓練法が実践できる。 8. 使用頻度の高い向精神薬(抗うつ薬、睡眠薬、抗不安薬、抗精神病薬)の概略を述べることができる。 LS (方略)1 On-the-job training ※ 本プログラムは内科系プログラムにおいては病棟研修 1 ヶ月として履修されるが、これに追加してのさらなる研 修を希望する内科系プログラム研修医、および内科以外のプログラムの研修医に対しても選択科(elective) として門戸を開いている。この場合は最低 1 ヶ月を期間とし、同時受け入れ可能定員は 1 名までとする。 指導医・上級医および指導者の指導のもとに基礎知識と技術を習得する。 入院患者を受持ち、入院時から退院まで診療を受持医として担当する。また、機会があれば外来患者(救急 および定期)の診療を行う。 診察: 入院患者の問診および身体所見をとる。外来患者を研修する機会があれば、主として初診患者について、 はじめに研修医が問診を取り、後にその問診をもとに、上級医とともに患者を診察し、最終的に上級医が診 断し治療方針を決める過程を見て学習する。そのような過程を通して、緊張の強い患者、不安の強い患者 への対応を学ぶ。 問診: 生物・心理・社会的モデルに基づいた全人的評価のための問診を取り記載する。必要に応じて、患者のこ れまでの成育歴を聴取する。成育歴の取り方については指導医から始めに概略について指導を受け、実 134 践を通して学ぶ。 検査: 診断・治療に必要な検査の組み立て方を学ぶ。検査所見(検体検査・機能検査・画像検査・病理組織検査) の読影法を学び、必要なものに関して実施法についても習熟する。 記録: 担当患者の診療録を作成し、退院時要約(サマリー)を原則退院後 1 週間以内に速やかに記載する。 手技: 自律訓練法についてはその概略を理解し、実践することができるように、指導医から指導を受け、機会があ れば患者に応用してみる。 LS (方略)2 勉強会・カンファレンス 「レジデントに贈る心療内科の思考プロセス(南山堂)」を基本的テキストとして、心身医学的な患者評価の基礎を 学ぶ。心療内科における日常的な症例カンファレンス・多科合同および多職種カンファレンスに参加する。具体 的には、毎朝の回診時に、入院患者、入院コンサルテーション患者の経過の見直し、評価を行い、毎日の外来 診療の終わりには、外来患者レビューを行い、症例の診断、治療方針の決定などの過程を見直す。心療内科症 例検討会、精神科心療内科合同症例検討会、こころの補講カンファレンス、論文の抄読会、などに参加する。 LS (方略)3 学会発表・臨床研究 研修期間中に機会があれば、指導医・上級医の指導のもと、学会発表・臨床研究を経験し、臨床研究の成果を 「聖ルカ・アカデミア」で発表する。 Ev (評価) A 基本姿勢・態度 に対する評価 全科共通の態度評価票を利用 a:十分できる b:できる c:要努力 NA:評価不能 1 身なりを整え、患者に挨拶をし、良好な医師患者関係の基礎を作ることができる。 2 多職種カンファレンスへの参加を通してチーム医療の重要性を理解する。 a a b b c c NA NA a b c NA a b c NA a b c NA a b c NA a a a a b b b b c c c c NA NA NA NA B. 診察法・検査・手技 a:十分できる b:できる c:要努力 NA:評価不能 1 生物・心理・社会面から総合的に患者を診察することができる。 2 患者・家族との信頼関係を構築し、診断・治療に必要な情報が得られるような 医療面接が実施できる。 3 病態の正確な把握ができるよう、患者の訴えや他覚的所見を適切な用語で記載 できる。 4 患者の多彩な症状と複雑な経過を簡潔明瞭な文章による病歴としてまとめることが できる。 5 日常診療・チーム医療や法規との関連で重要な医療記録を適切に作成し、管理できる。 6 認知症患者のスクリーニングができる。 7 せん妄患者のスクリーニングができる。 8 指導医の指導のもと、精神病圏の病態の鑑別ができる。 C. 症状・病態の経験 a:十分できる b:できる c:要努力 NA:評価不能 1 不眠、不安、抑うつ、食欲不振、倦怠感の鑑別疾患を挙げることができる。 2 患者の心理社会的背景を踏まえた治療計画をたてることができる。 気分障害、不安障害、身体表現性障害、摂食障害、各種心身症、認知症の概略を 3 理解し説明することができる。 4 各種心理療法の特徴、代表的技法の概略を述べることができる。 指導医・上級医ならびに指導者や他職種に適切なタイミングでコンサルテーション 5 ができる。 135 a a b b c c NA NA a b c NA a b c NA a b c NA 6 7 8 カウンセリング、ストレスマネジメントの概略を述べることができる。 心身症患者への自律訓練法が実践できる。 使用頻度の高い向精神薬(抗うつ薬、睡眠薬、抗不安薬、抗精神病薬)の概略を 述べることができる。 研修医の責任・業務範囲 (診療権限;privilege) 必修科共通の項 参照 136 a a b b c c NA NA a b c NA 緩和ケア科 (選択) GIO (一般目標 --- 聖路加国際病院における臨床研修の理念) 必修科共通の項 参照 悪性腫瘍をはじめとする生命を脅かす疾患に罹患している患者・家族のQOL の向上のために緩和医療を実践 することができる能力を身につける。 SBOs (行動目標) A. 基本姿勢・態度 必修科共通の項 参照 B. 診察法・検査・手技 1. 患者の苦痛を全人的苦痛(total pain)として理解し、身体的だけではなく、心理的、社会的、霊的(spiritual) に把握することができる。 2. 病歴聴取(発症時期、発症様式、苦痛の部位、性質、程度、持続期間、推移、増悪・軽快因子など)、 身体 所見を適切にとることができる。 3. 痛みの定義について述べることができ,痛みをはじめとする諸症状の成因やそのメカニズムについて述べるこ とができる。 4. WHO 方式がん疼痛治療法について具体的に説明できる(鎮痛薬の使い方5 原則、モルヒネの至適濃度の 説明を含む)。 5. 鎮痛薬(オピオイド、非オピオイド)や鎮痛補助薬を正しく理解し処方を行うことが出来る。 6. 薬物の経口投与や非経口投与(持続皮下注法や持続静脈注射法など)を正しく行うことができる。 7. オピオイドをはじめとする症状マネジメントに必要な薬剤の副作用に対して、適切に予防、対処を行うことがで きる。 8. 様々な病態に対する非薬物療法(放射線療法、外科的療法、神経ブロックなど)の適応について判断すること ができ、適切に施行するか、もしくは各分野の専門家に相談および紹介することができる。 9. 終末期の輸液について十分な知識を持ち、適切に施行することができる。 10. 痛み以外の症状や各種病態における苦痛の緩和を適切に行うことができる。 C. 症状・病態の経験 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 痛みと痛み以外の症状の緩和を経験する。 心理的反応、コミュニケーション、社会的経済的問題の理解と援助、家族のケア、死別による悲嘆反応などの 重要性を認識し、それらに配慮し対応することを経験する。 自分自身およびスタッフの心理的ケアを認識し対応することを経験する。 患者・家族の信念や価値観やスピリチュアルな側面を理解し、援助をすることを経験する。 医療現場における倫理的側面の持つ重要性を認識し、対応することを経験する。 チーム医療の重要性とリーダーシップの重要性について理解し、チームの一員として働くことを経験する。 臨死期の状態を全人的に評価し対応することができ、加えて、臨死期および死後の家族の心理に配慮するこ とを経験する。 137 LS (方略)1 1. 2. 3. On-the-job training 主治医と担当医の指導の下、受け持ち医として 5 名前後の患者を担当する。 病棟業務:上級医の指導の下に患者の診察、評価、対応等を行う。 夜間・土日の 1st call:上級医の指導の下、患者の状態変化に対応し、看取りの場合はその実際を体験して 配慮すべき点について学ぶ。 PCU 病棟回診:医長の回診に同行してその対応等を学ぶと共に、担当以外の患者の状態についても把握 する。 リファー回診:緩和ケアチームでフォローしている他病棟の患者を上級医と共に回診し、一般病棟における緩 和ケアの特殊性を学ぶ。 緩和ケア外来:基本的に関与しない。 Dr ミーティング:毎朝 Ns の報告をもとに主治医、担当医とともに治療方針の検討に参加する。 多職種カンファレンス:毎日午後 1 時 30 分から、病棟看護師・チャプレンを含む多職種で共に患者の抱える 問題点を全人的に捉え、対応を検討する。 4. 5. 6. 7. 8. LS (方略)2 カンファレンス・学会 カンファレンス:月 1 回の緩和ケア病棟で行われるケースカンファレンス、月 1 回の病院全体で行われる ターミナルケアカンファレンスに参加する。 抄読会:週 1 回の勉強会において持ち回りで緩和ケアに関するトピックスを取り上げ、発表とディスカッ ションを行う。 臨床研究:日本緩和医療学会、死の臨床研究会、多施設緩和ケア研究会などにおいて発表する。 Ev (評価) A.基本姿勢・態度に対する評価 全科共通の態度評価票を利用 B.診察法・検査・手技 a: 十分できる b: できる c: 要努力 NA:判定不能 患者の苦痛を全人的苦痛(total pain)として理解し、身体的だけではなく、心理的、社 1 会的、霊的(spiritual)に把握することができる。 病歴聴取(発症時期、発症様式、苦痛の部位、性質、程度、持続期間、推移、増悪・軽 2 快因子など)、 身体所見を適切にとることができる。 痛みの定義について述べることができ,痛みをはじめとする諸症状の成因やそのメカニ 3 ズムについて述べることができる。 WHO方式がん疼痛治療法について具体的に説明できる(鎮痛薬の使い方5 原則、 4 モルヒネの至適濃度の説明を含む)。 5 6 7 8 9 10 鎮痛薬(オピオイド、非オピオイド)や鎮痛補助薬を正しく理解し処方を行うことができる。 薬物の経口投与や非経口投与(持続皮下注法や持続静脈注射法など)を正しく行うこと ができる。 オピオイドをはじめとする症状マネジメントに必要な薬剤の副作用に対して、適切に予 防、対処を行うことができる。 様々な病態に対する非薬物療法(放射線療法、外科的療法、神経ブロックなど)の適応 について判断することができ、適切に施行するか、もしくは各分野の専門家に相談およ び紹介することができる。 終末期の輸液について十分な知識を持ち、適切に施行することができる。 痛み以外の症状や各種病態における苦痛の緩和を適切に行うことができる。 C.症状・病態の経験 138 a b c NA a b c NA a b c NA a b c NA a b c NA a b c NA a b c NA a b c NA a a b b c c NA NA a: 十分できる b: できる c: 要努力 NA:判定不能 1 痛みと痛み以外の症状の緩和を経験する。 心理的反応、コミュニケーション、社会的経済的問題の理解と援助、家族のケア、死別に 2 よる悲嘆反応などの重要性を認識し、それらに配慮し対応することを経験する。 3 自分自身およびスタッフの心理的ケアを認識し対応することを経験する。 患者・家族の信念や価値観やスピリチュアルな側面を理解し、援助をすることを経験す 4 る。 5 医療現場における倫理的側面の持つ重要性を認識し、対応することを経験する。 チーム医療の重要性とリーダーシップの重要性について理解し、チームの一員として働 6 くことを経験する。 臨死期の状態を全人的に評価し対応することができ、加えて、臨死期および死後の家族 7 の心理に配慮することを経験する。 研修医の責任・業務範囲 (診療権限;privilege) 必修科共通の項 参照 139 a b c NA a b c NA a b c NA a b c NA a b c NA a b c NA a b c NA 皮膚科 (選択) GIO (一般目標) 一般臨床医として皮膚および可視粘膜に表れる症状を適切に判断して、その患者の診断治療に速やかに 対応できる最低限の皮膚科学的な知識、診断力、考え方と技能を身につける。 SBOs (行動目標) A. 基本姿勢・態度 必修科共通の項 参照 B. 1. 2. 3. 4. 5. 6. 診察法・検査・手技 皮膚所見を診てその診断治療に必要な直接鏡検などの自分で行う検査ができる。 皮膚疾患の基本的治療法を選択できる。 皮膚病変から推測できる他臓器疾患、全身疾患について適切に専門医にコンサルテーションできる。 皮膚科救急疾患の初期診療ができる。 指導医のもと皮膚科手術の助手として参加でき、簡単な切除や生検は術者としてできる。 皮膚科手術の術前、術後の管理ができる。 C. 症状・病態の経験 (*は厚生労働省によってレポート提出が求められている症状・病態) 1) 以下の症状を経験し、把握できる。また、指導医のもとに初期治療ができる。 a.発疹* 2) 以下の疾患・病態を経験し、理解する。また、指導医のもとに初期治療ができる。 a. 熱傷 b. 湿疹・皮膚炎群 c. 蕁麻疹 d. 薬疹 e. 皮膚感染症 LS (方略)1 ・ ・ ・ ・ ・ 1. 2. 3. 4. 5. On-the-job training 研修期間:1~3 ヶ月 研修の場:外来、病棟 受持患者数:4~6 名程度 病棟回診:平日朝 8:20 より毎日、当日入院患者の回診は入院日の夕方。月曜日 17:00 褥瘡回診に参加して受 け持ち患者についてプレゼンテーションを行う。 手術:火、木の午後 1 時より外来手術室、および平日午後 2 時より皮膚科外来処置室にて行われる手術に助手 として参加する。 皮膚科の外来部門と入院病棟を主な場として研修する。 外来では初診患者の予診をとり、主治医の診察を見学する。 病棟では受け持ち医とともに入院患者の検査や治療法の実際を見学する。 皮膚生検、外来小手術、皮膚科処置、紫外線療法を見学して手技を学ぶ。 同時期にローテーションできる定員は1名。 140 LS (方略)2 勉強会・カンファレンス・学会 毎週木曜日 17:00 臨床および組織カンファレンス、火曜日 17:00 病棟カンファランスに参加して受け持ち患 者についてプレゼンテーションを行う。 月1回放射線・形成外科・皮膚科・病理カンファランス、月1回膠原病カンファランス、月1回形成皮膚科カンフ ァランスに参加する。 研修機関中に開催される皮膚科関連の学会に希望に応じて参加することができる。 Ev (評価) A. 基本姿勢・態度 全科共通の態度評価票を利用 B. 診察法・検査・手技 a:十分できる b:できる c:要努力 NA:評価不能 B-1 皮膚所見を診てその診断治療に必要な直接鏡検などの自分で行う検査ができる B-2 皮膚疾患の基本的治療法を選択できる 皮膚病変から推測できる他臓器疾患、全身疾患について適切に専門医に B-3 コンサルテーションできる B-4 皮膚科救急疾患の初期診療ができる 指導医のもと皮膚科手術の助手として参加でき、簡単な切除や生検は術者として B-5 できる B-6 皮膚科手術の術前、術後の管理ができる a a b b c c a b c a b c a b c a b c 1) 症状・病態の経験 (*は厚生労働省によってレポート提出が求められている症状・病態) a:十分できる b:できる c:要努力 NA:評価不能 C-1 発疹* を経験し、把握できる。また、指導医のもとに初期治療ができる C-2-a 熱傷 C-2-b 湿疹・皮膚炎群 C-2-c 蕁麻疹 C-2-d 薬疹 C-2-e 皮膚感染症 研修医の責任・業務範囲 (診療権限;privilege) 必修科共通の項 参照 141 a a a a a a b b b b b b c c c c c c NA NA NA NA NA NA NA NA NA NA NA NA 消化器・一般外科 (選択) 1 ヶ月を最低単位として、消化器・一般外科必修研修をさらに深めた研修を行う。 GIO (一般目標) 将来専門とする分野にかかわらず一般外科の基礎的な知識と技術を習得し、医療人として必要な人格、態度を 育み、基本的な診療能力を身につける。 SBOs (行動目標) A. 基本姿勢・態度 必修科共通の項 参照 B. 診察法・検査・手技 (消化器・一般外科必修ローテーションの当該項 参照) 各科をローテートして得た経験を活かし、一般外科に関する知識・手技を深める。 消化器外科特有の手術手技、周術期管理、腫瘍学などを具体的に述べることができる。 外科的基本手技の習得をさらに深める。 手術に助手または執刀医として参加し、知識・手技の向上を目指す。 C. 症状・病態への対応 (消化器・一般外科必修ローテーションの当該項 参照) 必修の内容を深める。特に周術期患者に特有の症状・病態に関し理解を深め、患者のマネジメントを行える。ま た、緊急時に対応する知識・技術を修得し適応できる。 LS (方略)1 On-the-job training 病棟業務 1 年次と同様にチームに配属され、平均して 20 人前後の入院患者を直接または 1 年次レジデントを指導しな がら担当する。 病棟・医局で行われるカンファレンスに積極的に参加する(内容に関しては必修の項目を参照)。少なくとも 1 回は火曜日の抄読会を担当し、EBM に基づいた診療を学ぶ。 外来業務 ジュニアレジデントは基本的に外来業務には関与しない。ただし、緊急入院や緊急手術となる患者の外来マ ネジメントを主治医・上級医とともに行い、必要な緊急処置を行う。 手術・手技 手術は毎日定期手術があり、平均して 5 件/週程度の手術に、主に助手として参加する。さらに、緊急手術 に参加することもある。 胸腔・腹腔穿刺、胸腔ドレナージチューブ挿入、皮下腫瘤切除術、膿瘍ドレナージ術、気管切開術、埋込型 中心静脈カテーテル留置術などの小手術に関しては、上級医の指導の下で術者・執刀医として参加する。 各レジデントの技量に応じて、鼠径ヘルニア根治術などの手術に執刀医として上級医とともに参加する。 緊急手術に関しては、チーフレジデントの裁量により、必要な技量があると判断されれば、上級医の指導の下 で虫垂切除術などに執刀医として参加する。 研修期間は 1 ヶ月単位で選択可能である。 ※ 消化器・一般外科研修中は、基本的に常時 on call 対応できなければならない。ただし、週末のどちらか 1 日 は交代で off call となる。 LS (方略)2 カンファレンス・勉強会・学会 M&M カンファレンス 毎週月曜日午前 8 時より、医局にて、前週の入院患者に関する mortality and morbidity カンファレンスを行う。 主治医を交え、自分たちの診療を批判的に吟味し、失敗から教訓を得る重要なカンファレンスである。 142 術前カンファレンス 毎週木曜日午後 5 時から、次週に行われる予定手術について、外科医師と放射線科医師が合同で症例検討を 行う。レジデントは担当患者のプレゼンテーションを行い、問題点を指摘する。 G.I, cancer board 毎週水曜日午後 5 時から、消化器内科・消化器外科・放射線科・腫瘍内科が合同で、外来・入院を問わず問題と なる症例、教訓的症例に関して検討を行う。必要に応じて適宜、消化器領域におけるトピックスに関して集中的な 検討を行う。 病棟カンファレンス 毎週月曜日の午後1時半より、病棟ナースステーションにて行う。病棟看護師、退院調整看護師、ソーシャルワー カー、病棟薬剤師、管理栄養士らとともに、疾患だけではなく、患者の精神状態や家族・社会環境についても検 討する。 EBM 準拠抄読会 病棟診療において生じた疑問点に対して、EBM の手法を用いて、文献検索・批判的吟味を行い、解決策を検 討する。 院外で行われる研究会などに積極的に参加する。 研修期間中に経験した症例で、学会発表や論文作成の機会が与えられる。 月曜日 火曜日 7:00 8:00 13:30 14:45 7:00 8:00 水曜日 7:00 木曜日 17:00 7:00 17:00 金曜日 土曜日 日曜日 7:00 8:00 9:00 9:00 レジデント回診 M&M カンファレンス 病棟カンファレンス 入院症例検討、部長回診 レジデント回診 症例に基づく抄読会 病棟 外科医局 病棟 病棟 病棟 外科医局 レジデント回診 病棟 G.I. cancer board(各科合同) レジデント回診 術前カンファレンス 放射線科カンファレンスルーム 病棟 放射線科カンファレンスルーム レジデント回診 チャートカンファレンス レジデント回診 レジデント回診 病棟 外科医局 病棟 病棟 Ev (評価) A. 基本姿勢・態度 全科共通の態度評価票を利用 B. 診察法・検査・手技 ※ 評価項目は必修研修のものと同じであるが、各項目についてより深めた経験となったかを評価する。 a:十分できる b:できる c:要努力 NA:評価不能 1 2 3 全身を系統的に診察し、所見を上げ、整理記載できる。 詳細な腹部所見をとる事ができる。 系統的診察所見をもとに必要な検査を的確に選択・指示できる。 143 a a a b b b c c c NA NA NA 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 消化器・一般外科の診療に必要な検体検査、画像検査、病理組織検査の結果を 理解し、判断できる。 病棟において腹部や胸部のエコー図検査を実施し、所見を得ることができる。 血管確保が出来る。(中心静脈挿入については助手として参加) 尿路確保(導尿)が適切に行える。困難な症例に対して適切なコンサルテーション が出来る。 経鼻胃管挿入ならびに管理を適切に行える。 創傷処置・創部消毒法を確実に実施できる。 局所麻酔法について理解し、適切に実施できる。 手術・処置において簡単な縫合、皮膚縫合が行える。 単純な切開・排膿手技を行える 軽度の外傷や熱傷への処置が行える。 圧迫止血法・簡単な結紮止血法が行える。 手術の流れを理解し、体位の取り方や準備・清潔野の形成、清潔野保持など、適 切に実施できる。 手術器具や材料の基本的な選択や取り扱いについて理解し、適切に実施でき る。 腹腔穿刺、胸腔穿刺の手技について知識を獲得し、助手として適切に参加でき る。 気管切開術について原理や手順を理解し、助手として適切に参加できる。 周術期の体液管理(輸液)について十分な知識を持ち、確実に実施できる。 輸血の知識を持ち安全で適切な輸血法を実施できる C. 症状・病態の経験 1. 2. 3. (*は厚生労働省によってレポート提出が求められている症状・病態) 以下の症状を経験し、把握できる。また、基本的対処法につき知識を有する。 a:十分できる b:できる c:要努力 NA:評価不能 1 食欲不振 a b c NA 2 黄疸 a b c NA 3 嘔気・嘔吐* a b c NA 4 腹痛* a b c NA 5 便通異常* a b c NA 以下の緊急的症状を経験し、把握できる。また、基本的対処法につき知識を有する。 a:十分できる b:できる c:要努力 NA:評価不能 1 急性腹症* a b c NA 2 急性消化管出血* a b c NA 3 外傷(腹部など;開放外傷、鈍的外傷)* a b c NA 4 出血性ショック、体液喪失性循環虚脱* a b c NA 以下の疾患・病態を経験し、理解する a:十分できる b:できる c:要努力 NA:評価不能 1 食道・胃・十二指腸疾患 a b c NA 2 小腸・大腸疾患 a b c NA 3 胆嚢・胆管疾患 a b c NA 144 a b c NA a a a b b b c c c NA NA NA a a a a a a a a b b b b b b b b c c c c c c c c NA NA NA NA NA NA NA NA a b c NA a b c NA a a a b b b c c c NA NA NA 4 肝疾患 a b c NA 5 膵臓疾患 a b c NA 6 横隔膜・腹壁・腹膜疾患 a b c NA 7 体表腫瘍 a b c NA 8 体表化膿性疾患 a b c NA 9 爪疾患(陥入爪や爪部損傷など) a b c NA 研修医の責任・業務範囲 (診療権限;privilege) 必修科共通の項 参照 145 呼吸器外科 (選択) GIO (一般目標) 呼吸器医療の実践に参加し、その臨床的能力を向上させる。また、外科治療の対象となる呼吸器疾患(縦隔、 胸壁疾患を含む) の外科治療に参加して、その診断、基本手技を学ぶとともに、周術期の全身管理法を習得す る。さらに、一般外科医としても必要な縫合や剥離、および創傷処置、ドレーン管理などの基本的外科手技を習 得する。 SBOs A. (行動目標) 基本姿勢・態度 必修科共通の項 参照 特に、理学所見・画像診断に基づいて疾病の病態を評価し、外科的治療の必要性を理解する。呼吸器外科治 療法(術式、アプローチ)を理解し実践する。 B. 診察法・検査・手技 1. 2. 3. 11. 呼吸器疾患の診療に必要な基本的知識(胸腔内臓器の解剖、構造、機能など)を述べることができる 呼吸器疾患患者の病歴の聴取と記録ができる 患者のバイタルサインを適切に把握し、また視診・聴診・打診・触診により呼吸器疾患に関する病態を 把握できる 胸部単純 X 線と胸部 CT の基本的読影ができる 呼吸器外科診療に必要な検査所見について基本的な理解と評価ができる(MRI 検査、FDG-PET 検 査、心電図、肺機能検査、換気・血流シンチグラム、気管支鏡検査、超音波検査、酸素飽和度、血液検 査、病理検査) 胸部悪性腫瘍(主に肺癌)の staging を実施し、これに基づいた治療方針を作成できる 周術期の全身管理を実施できる(気道確保、人工呼吸管理、水分バランス管理、胸腔ドレーンの管理・ 抜去、肺理学療法、呼吸循環作動薬の使用) 胸腔穿刺、胸腔ドレナージ挿入を実施できる 抗感染症剤を適切に選択できる 呼吸器外科手術に助手として参加し、指導医の指示の下に開胸・閉胸を含む基本的手術手技を実施 できる 術後の創部処置を実施できる C. 症状・病態の経験 1. 以下の症状を経験し、把握できる。また、指導医のもとに初期治療ができる a. 咳* b. 痰* c. 血痰* d. 呼吸困難* e. 胸痛* f. 喀血 2. 以下の疾患・病態を経験し、把握できる。また、指導医のもとに初期治療ができる a. 急性呼吸不全 b. 肺水腫 c. 自然気胸 d. 胸膜炎 e. 肺癌 4. 5. 6. 7. 8. 9. 10. LS (方略)1 On-the-job training 146 ・ ・ ・ ・ 研修期間:1〜3 ヶ月 研修の場:病棟、手術室、救急外来、検査室 受け持ち患者数:5~8 名程度 週日の毎朝 7 時半から行われる病棟回診に参加して、症例提示を行い、患者の状態を把握し、治療方 針を理解する。また、これに基づき必要な指示を出して、診療録に記載する。 ・ 原則として全ての手術(待期および緊急手術)に助手として参加する。 (方略)2 カンファレンス・勉強会 LS ・ Morning カンファレンス(週日毎朝) 病棟回診に合わせて症例提示と治療方針の決定を行う。 ・ チェストカンファレンス(毎木曜夕) 呼吸器外科、呼吸器内科、放射線科、放射線腫瘍科と合同で、主に手術可能例の適応検討および術 前症例の検討を行う。最終病理診断の確定した術後症例の報告を行う。 ・ 肺癌キャンサーボード(第 1 火曜夕) 呼吸器外科、呼吸器内科、放射線科、放射線腫瘍科、病理診断科、腫瘍内科、緩和ケア科、看護部、 薬剤部ほか関連各部署合同で、主に手術不能例の症例検討を行う。肺癌に関する多職種カンファレン スであり、治療中の患者の治療内容・方針を情報共有する。 ・ 病理検討会、抄読会・勉強会などを適宜行う。 EV (評価) A 基本姿勢・態度に対する評価 全科共通の態度評価票を利用 B 診察法・検査・手技 a:十分できる b:できる c:要努力 NA:判定不能 呼吸器疾患の診療に必要な基本的知識(胸腔内臓器の解剖、構造、機能 B-1 など)を述べることができる 呼吸器疾患患者の病歴の聴取と記録ができる B-2 患者のバイタルサインを適切に把握し、また視診・聴診・打診・触診により呼 B-3 吸器疾患に関する病態を把握できる 胸部単純 X 線と胸部 CT の基本的読影ができる B-4 呼吸器外科診療に必要な検査所見について基本的な理解と評価ができる (MRI 検査、FDG-PET 検査、心電図、肺機能検査、換気・血流シンチグラ B-5 ム、気管支鏡検査、超音波検査、酸素飽和度、血液検査、病理検査) 胸部悪性腫瘍(主に肺癌)の staging を実施し、これに基づいた治療方針を B-6 作成できる 周術期の全身管理を実施できる(気道確保、人工呼吸管理、水分バランス B-7 管理、胸腔ドレーンの管理・抜去、肺理学療法、呼吸循環作動薬の使用) 胸腔穿刺、胸腔ドレナージ挿入を実施できる B-8 a b c NA a b c NA a b c NA a b c NA a b c NA a b c NA a b c NA a b c NA B-10 抗感染症薬剤を適切に選択・使用できる 呼吸器外科手術に助手として参加し、指導医の指示の下に開胸・閉胸を含 む基本的手術手技を実施できる a b c NA B-11 術後の創部処置を実施できる a b c NA B-9 147 C 症状・病態の経験 (*は厚生労働省によってレポート提出が求められている症状・病態) a:十分できる b:できる c:要努力 NA:判定不能 1 以下の症状を経験し、把握できる。また、指導医のもとに初期治療ができる C-1-a 咳* a b c NA C-1-b 痰* a b c NA C-1-c 血痰* a b c NA C-1-d 呼吸困難* a b c NA C-1-e 胸痛* a b c NA C-1-f a b c NA 喀血 3. 以下の疾病・病態を経験し、把握できる。また、指導医のもとに初期治療ができる C-2-a 急性呼吸不全 a b c NA C-2-b 肺水腫 a b c NA C-2-c 自然気胸 a b c NA C-2-d 胸膜炎 a b c NA C-2-e 肺癌 a b c NA 研修医の責任・業務範囲 (診療権限;priviledge) 必修科共通の項 参照 心臓血管外科 (選択) GIO (一般目標) 循環器医療の実践に参加し、その臨床的能力を向上させる。また、心臓大血管疾患の外科治療に参加してその 診断、治療、基本手技を学ぶとともに、周術期の循環動態管理法を習得する。さらに、一般外科医としても必要な 末梢血管吻合、再建の基本を習得する。 SBOs (行動目標) A. 基本姿勢・態度 必修科共通の項 参照 特に関連が深く、ともに心血管センターを構成している循環器内科との連携、および他診療科との連携を軸と するチーム医療のあり方を理解し、その位置づけの上に行動できる。 また、急速に変貌進化する循環器治療の諸方法を広く学ぶとともに、その中で現状において最も定型的で患 者を利する方法は何なのか、という観点を維持しつつ医療実践できる。 B. 診察法・検査・手技 B-1 1. 循環器疾患に関して必要な身体所見をとり、把握することができる。 (バイタルサイン、体型、浮腫、turgor、静脈怒張、肝腫大、心音、呼吸音、身体各部の脈拍触知等) 2. 循環器疾患診断に必要な検査法を把握、指示できる。 (放射線検査/MRI 検査、心血管カテーテル検査、超音波検査、心電図、核医学検査、血液尿検査等) 148 3. 循環器疾患診断に必要な検査の所見について基本的な理解や判断が出来る。 B-2 4. 急性期循環管理、術後心不全管理について理解できる(循環作動薬、抗不整脈薬、呼吸器、非侵襲的陽圧 換気法、心臓ペーシング、除細動、補助循環法等)。 5. 急性期循環器医療、術後早期管理の経験を通じ、その対応に対する理解、適切な判断、他科・他部署への コンサルテーションができる。 6. 心臓血管外科特有の体外循環技術、循環補助技術、人工材料について理解できる。 B-3 7. 心・大血管手術ならびに末梢血管手術に助手として参加でき、指導医のもとに開創閉創等の基本的外科手 技実践を担える。 8. 術後の創部処置、指導医のもとでのドレーン挿入や気道確保、気管切開介助、除細動、ライン類やドレーン 類の抜去等、必要な病棟(一般・集中治療室)手技を実施ないし介助できる。 C. 症状・病態の経験 (*は厚生労働省によってレポート提出が求められている症状・病態) C-1 以下の症状を経験し、把握できる。また、指導医のもとに初期治療ができる。 a. 浮腫* b. めまい* c. 胸痛* d. 動悸* e. 呼吸困難* f. ショック g. 急性心不全 h. 急性冠症候群 C-2 以下の疾患・病態を経験し、理解する。また、指導医のもとに初期治療ができる。 a. 心不全* b. 高血圧症* c. 狭心症・心筋梗塞 d. 不整脈 e. 弁膜症 f. 動脈瘤、動脈閉塞 g. 静脈・リンパ管疾患 149 LS (方略)1 On-the-job training 研修期間:1~3 ヶ月 研修の場:病棟(一般病棟、集中治療室)、手術室、救急外来 受持患者数:8~10 名程度 週日の毎朝 7 時半から行われる部長回診と午後 3 時からの集合回診に参加し患者状態把握、治療方針、必要 指示を理解する。これに基づきオーダリングならびにチャーティングを担当。また指導医について必要手技を実 施ないし補助する。 原則的に実施されるすべての手術(定例ならびに緊急)に助手として参加する。 LS (方略)2 勉強会・カンファレンス・学会 週日の毎朝 8 時 30 分から開催される心血管センター内科外科合同ハートチームカンファレンス、毎週水曜日午 前 7 時から開催される心臓血管外科抄読会に参加する。毎週金曜日午後 5 時半~6 時に開催される術前カン ファレンスに参加し、手術症例のプレゼンテーションを行う。 適宜(平日、午前 6 時半~7 時 30 分)実施される薬剤勉強会、手術器材や診療材料についての勉強会に参加 する。 医局内にあるシミュレータを利用し血管吻合の技術的修練を行う。 心臓血管外科/循環器に関連する学術集会に参加し、可能であれば演題を発表報告する。 ※ 1~3 ヶ月のどの履修期間を選択しても上記 LS に基づいた内容の繰返しで修練が行われる。 ※ ただし 1 ヶ月では SBO 項目 6、7 に関しては十分な履修に至らず、指導医の手技実践の見学、把握が主体とな らざるを得ない。2 ヶ月以上の履修期間では、その経験熟度と期間に応じて実践できる手技内容が豊富になる。 ※ 3 ヶ月の履修期間をとる場合、学会(地方会や研究会)発表や論文作成の機会が与えられる可能性が高い。 Ev (評価) A 基本姿勢・態度 に対する評価 全科共通の態度評価票を利用 B 診察法・検査・手技 a:十分できる b:できる c:要努力 NA:評価不能 循環器疾患に関して必要な身体所見をとり、把握することができる (バイタル B-1-1 サイン、体型、浮腫、turgor、静脈怒張、肝腫大、心音、呼吸音、身体各部の脈拍触知等) B-1-2 循環器疾患診断に必要な検査法を把握、指示できる (放射線検査/MRI 検査、 B-1-3 循環器疾患診断に必要な検査の所見について基本的な理解や判断が出来る 急性期循環管理、術後心不全管理について理解できる(循環作動薬、抗不整脈薬、 B-2-4 B-2-5 B-2-6 B-3-7 B-3-8 心血管カテーテル検査、超音波検査、心電図、核医学検査、血液尿検査等) 呼吸器、非侵襲的陽圧換気法、心臓ペーシング、除細動、補助循環法等) 急性期循環器医療、術後早期管理の経験を通じ、その対応に対する理解、適切な 判断、他科・他部署へのコンサルテーションができる 心臓血管外科特有の体外循環技術、循環補助技術、人工材料について 理解できる 心・大血管手術ならびに末梢血管手術に助手として参加でき、指導医のもとに 開創閉創等の基本的外科手技実践を中で担える 術後の創部処置、指導医のもとでのドレーン挿入や気管切開介助、ライン類や ドレーン類の抜去等、必要な病棟(一般・集中治療室)手技を実施ないし介助できる 150 a b c NA a b c NA a b c NA a b c NA a b c NA a b c NA a b c NA a b c NA C 症状・病態の経験 (*は厚生労働省によってレポート提出が求められている症状・病態) a:十分できる b:できる c:要努力 NA:評価不能 C-1 以下の症状を経験し、把握できる。また、指導医のもとに初期治療ができる C-1-a 浮腫* a b c NA C-1-b めまい* a b c NA C-1-c 胸痛* a b c NA C-1-d 動悸* a b c NA C-1-e 呼吸困難* a b c NA C-1-f ショック a b c NA C-1-g 急性心不全 a b c NA C-1-h 急性冠症候群 a b c NA C-2 以下の症状を経験し、把握できる。また、指導医のもとに初期治療ができる C-2-a 心不全* a b c NA C-2-b 高血圧症* a b c NA C-2-c 狭心症・心筋梗塞 a b c NA C-2-d 不整脈 a b c NA C-2-e 弁膜症 a b c NA C-2-f 動脈瘤・動脈閉塞 a b c NA C-2-g 静脈・リンパ管疾患 a b c NA 研修医の責任・業務範囲 (診療権限;privilege) 必修科共通の項 参照 151 形成外科 (選択) GIO (一般目標) 形成外科の医療全体の中での位置を理解し、体表面の損傷、病変のプライマリ・ケアが行える技能を身に付け、 形成外科医としての縫合法を取得する。医療人としての臨床力、態度を身につける。 SBOs (行動目標) A. 基本姿勢・態度 必修科共通の項 参照 a. b. c. d. e. f. g. h. i. 形成外科は他科との連携が非常に多いため、それらの科との連絡や意思疎通を適切に行い、患者の治療が 適切に行われるように行動出来る。 チーム医療のあり方を理解し、その位置づけの上に行動が出来る。 患者、家族と良好なコミュニケーションがとれる。 患者を全人的に理解できる。 患者の心理的、社会的背景が理解できる。 患者の主観的な訴えを客観的な問題に置き換えることができる。 全身を系統的に診察し、適切な問診が取れる。 個々の疾患に対して、必要な検査を指示し、その結果を理解できる。 優先すべき検査、治療の判断ができる。 専門医への適切なコンサルテーションができる。 チーム医療を理解し、チームアプローチに参加できる。 B. 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 9. 10. 11. 診察法・検査・手技 血管確保が出来る。 ドレーンの管理を適切に行える。 創傷処置を適切に実施出来る。 創傷被覆材や外用剤の適応を理解し、適切に使用が出来る。。 熱傷の初期治療が行える。 単純な切開・排膿手技が行える。 形成外科的な皮膚縫合が出来る。 手術の流れを理解し、体位の取り方や準備、清潔野の形成と保持が確実に出来る。 手術器具や材料の基本的な選択や取扱について理解し、適切に実施出来る。 術後の輸液管理について理解し、適切に行える。 輸血の知識を持ち、安全で適切な輸血法を実施出来る。 C. 症状・病態の経験 1. 以下の症状を経験し、把握できる。また基本的対処法(検査の指示など)につき知識を要する。 a.皮膚腫瘍 b.眼瞼下垂 c.血管奇形・血管腫 d.ケロイド・瘢痕 2. 以下の緊急的症状を経験し、把握できる。また基本的対処法につき知識を要する。 a.指外傷 b.顔面外傷 c.熱傷 d.小児外傷 3. 以下の疾患・病態を経験し、理解する。 a.新鮮外傷 b.皮膚良性腫瘍 c.皮膚悪性腫瘍 d.皮膚潰瘍 e.顔面外傷(顔面骨骨折) f.母斑・血管奇形 g.瘢痕硬縮 h.先天異常 i.新鮮熱傷 LS (方略)1 On-the-job training 研修期間:1~3 ヶ月 病棟では主治医を含む指導医・上級医の指導のもとに、形成外科としての処置法を習得する。 週 1、2 回の形成外来業務にあたる。 外来では指導医の指導の下で、問診をとる。 152 夜間救急疾患は直接担当し、指導医の相談のもとで診療する。 病棟回診後は入院患者の診療、診療録記載などをする。 原則的に実施されるすべての手術(緊急・準緊急手術含む)に助手として参加する。 夜間のオンコール、休日(土、日、祝祭日)のオンコールが交代であり、入院患者や救急患者の診療にあた る。 LS (方略)2 勉強会・カンファレンス 週 1 回の症例カンファレンスでは、主体となってプレゼンテーションを行う。 院内・院外の合同カンファレンスに参加する。 形成外科カンファレンス・週間スケジュール 月曜日 7:45 モーニングカンファレンス(入院患者と手術患者の報告と治療検討) 8:00 病棟回診 9:00 入院手術参加 18:00 病棟業務 火曜日 7:30 モーニングカンファレンス(入院患者と手術患者の報告と治療検討) 7:45 病棟回診 9:00 外来手術参加 13:30 入院手術参加 18:00 術前カンファレンス(次週手術症例の画像を用いた検討) 水曜日 7:30 モーニングカンファレンス(入院患者と手術患者の報告と治療検討) 8:00 病棟回診 9:00 外来手術参加 もしくはレーザー治療参加 16:00 病棟業務 18:00 勉強会(ジャーナルクラブ、輪読会) 木曜日 7:45 モーニングカンファレンス(入院患者と手術患者の報告と治療検討) 8:00 病棟回診 9:00 外来手術参加 15:00 病棟業務 金曜日 7:45 モーニングカンファレンス(入院患者と手術患者の報告と治療検討) 8:00 病棟回診 9:00 外来手術参加 14:00 入院手術参加 もしくはレーザー治療参加 土曜日 8:00 病棟回診 9:00 外来業務(月に 1 回) 日曜日 8:00 病棟回診 153 < 院内の合同カンファレンス > ・放射線・皮膚科・病理カンファレンス 2 ヶ月に 1 回 画像診断で困窮した症例を臨床所見・手術所見・病理所見を合わせて検討する。 ・大江戸フットケアーミーティング 1 年に 2 回 循環器・皮膚科・腎臓内科など、看護師・理学療法士・SSD などを含めた症例検討 足壊疽で症例をえらび、治療方法選択の周知を行う。 ・救急部カンファレンス →救急でみる外傷の初期治療について勉強し、周知を行う。(不定期) Ev (評価) A. 基本姿勢・態度に対する評価 全科共通の態度評価票を利用。および以下の評価表での評価を実施。 a:十分できる b:できる c:要努力 NA:評価不能 a 患者、家族と良好なコミュニケーションがとれる b 患者を全人的に理解できる。 c 患者の心理的、社会的背景が理解できる。 d 患者の主観的な訴えを客観的な問題に置き換えることができる。 e 全身を系統的に診察し、適切な問診が取れる。 f 個々の疾患に対して、必要な検査を指示し、その結果を理解できる。 g 優先すべき検査、治療の判断ができる。 j 専門医への適切なコンサルテーションができる。 i チーム医療を理解し、チームアプローチに参加できる。 a a a a a a a a a b b b b b b b b b c c c c c c c c c NA NA NA NA NA NA NA NA NA a a a a a a a a b b b b b b b b c c c c c c c c NA NA NA NA NA NA NA NA a a a b b b c c c NA NA NA B. 診察法・検査・手技 a:十分できる b:できる c:要努力 NA:評価不能 1 血管確保が出来る。 2 ドレーンの管理を適切に行える。 3 創傷処置を適切に実施出来る。 4 創傷被覆材や外用剤の適応を理解し、適切に使用が出来る。 5 熱傷の初期治療が行える。 6 単純な切開・排膿手技が行える。 7 形成外科的な皮膚縫合が出来る。 8 手術の流れを理解し、体位の取り方や準備、清潔野の形成と保持が確実に 出来る。 9 手術器具や材料の基本的な選択や取扱について理解し、適切に実施出来る。 10 術後の輸液管理について理解し、適切に行える。 11 輸血の知識を持ち安全で適切な輸血法を実施できる C. 症状・病態の経験 1. 2. 以下の症状を経験し、把握できる。また、基本的対処法につき知識を有する。 a:十分できる b:できる c:要努力 NA:評価不能 a 皮膚腫瘍 a b c NA b 眼瞼下垂 a b c NA c 血管奇形・血管腫 a b c NA d ケロイド・瘢痕 a b c NA 以下の緊急的症状を経験し、把握できる。また、基本的対処法につき知識を有する。 154 3. a:十分できる b:できる c:要努力 NA:評価不能 a 指外傷 a b b 顔面外傷 a b c 熱傷 a b d 小児外傷* a b c c c c NA NA NA NA 以下の疾患・病態を経験し、理解する a:十分できる b:できる c:要努力 NA:評価不能 a 新鮮外傷 a b b 皮膚良性腫瘍 a b c 皮膚悪性腫瘍 a b d 皮膚潰瘍 a b e 顔面外傷(顔面骨骨折) a b f 母斑・血管奇形 a b g 瘢痕硬縮 a b h 先天異常 a b i 新鮮熱傷 a b c c c c c c c c c NA NA NA NA NA NA NA NA NA 研修医の責任・業務範囲 (診療権限;privilege) 必修科共通の項 参照 155 乳腺外科 (選択) GIO 乳腺疾患全体を包括した基礎知識、臨床判断能力、問題解決能力を身につける。 乳腺外科における手術を通して、外科手術手技の基本を身につける。 乳腺疾患関連の各専門分野(腫瘍内科、形成外科、産婦人科など)や他職種の専門家(看護師、薬剤師、ソー シャルワーカー、チャイルドライフスペシャリストなど)とのチーム医療を理解する。 SBOs B. 基本姿勢・態度 必修科共通の項 参照 B. 診察法・検査・手技 B-1 基礎知識 ⑯ 乳腺の解剖、疫学:乳がんに関する一般的事項を認知している. ⑰ 乳房の診療:乳がん診察法を理解、実施できる. B-2 診察・検査 ⑱ 問診・病歴・視触診:乳腺疾患患者の問診・視触診を行うことができる. ⑲ 病期分類:乳がん取扱い規約および UICC による乳がんの病期分類ができる. ⑳ 画像診断:各種検査の適応を理解し、治療方針決定に必要な画像診断の結果を理解する。 21 組織学的検査の適応、検査結果を理解し評価できる. 22 センチネルリンパ節生検の実施方法と意義を理解している. B-3 治療・ケア 23 乳腺の良性疾患および悪性疾患に対して問診・視触診・画像診断などの結果に基づいた適切な治療方 針を理解することができる 24 乳がんに対する外科治療,放射線治療,化学療法および内分泌療法の役割を理解できる. 25 乳がん根治術後リハビリテーションの意義を理解する。 26 術後治療(感染管理・創部管理・全身管理)について指導医の指導のもと実践できる。 27 患者・家族の身体的苦痛,心理的負担について理解し,指導医のもと適切な対応ができる。 B-4 手技:以下の手技を指導医の指導のもと実施できる。 28 基礎的な切開・縫合 29 体表ドレナージ,ドレーン管理 30 局所麻酔法、創部処置 C. 研究 ⑯ 臨床治験や疫学研究の意義と方法を理解できる。 LS-1 On-the-Job Training 外科系プログラム内の必修科目として 1 ヶ月の研修を実施 聖路加国際病院内のどのプログラムについても選択科として 1 ヶ月~3 ヶ月の研修医を受け入れる OJT では以下のことを行う. ・ 外来:月~金 *水は,放射線科医師による診断外来もあり ・ エコー下マンモトーム生検:毎週水曜日 ・ 遺伝子外来:毎週水曜日~家族性乳がんのリスクが高い乳がん患者の遺伝子検査,カウンセリングを 交え,診察. ・ 乳腺形成外科外来:毎週木曜日 ・ 手術日:月,火,木,金,各々6 件 156 LS-2 カンファレンス・勉強会 曜 日 月 7:40~9:00 (毎週)乳腺外科ミーティング 木 手術、外来 術後患者・再発患者管理 (第 1~3) 症例検討会・勉強会 (毎週水曜) (第 4)月例・病理カンファレンス 入院再発患者カンファレンス (第 3 水曜) (第 1)オンコロジーグランドカンファレン 乳腺チームミーティング、 ス 勉強会(外部講師招聘) (第 2~4)進行再発乳癌症例カンファレ (第 3 木曜) ンス 婦人科との (毎週)ジャーナルクラブ(論文抄読会) 合同カンファレンス 金 (毎週)術前症例カンファレンス 土 病棟回診(術後患者・再発患者管理) 日 病棟回診(術後患者・再発患者管理) 火 水 当直・ オンコール 日中業務 乳腺外科オンコール: 週 1~4 回 外科日当直: 月1回 救急外来日当直: 月1回 ★休日のオンコール: 交代制. Ev A 基本姿勢・態度 B. 診察法・検査・手技 に対する評価 全科共通の態度評価票を利用する a:十分できる b:できる c:要努力 B-1 基礎知識 1 乳腺の解剖、疫学:乳がんに関する一般的事項を認知している. 2 乳房の診療:乳がん診察法を理解、実施できる. B-2 診察・検査 1 問診・病歴・視触診:乳腺疾患患者の問診・視触診を行うことができる. 2 病期分類:乳がん取扱い規約および UICC による乳がんの病期分類ができる. 3 画像診断:各種検査の適応を理解し、治療方針決定に必要な画像診断の結果を理 解する。 4 組織学的検査の適応、検査結果を理解し評価できる. 5 センチネルリンパ節生検の実施方法と意義を理解している. B-3 1 2 3 4 5 治療・ケア 乳腺の良性疾患および悪性疾患に対して問診・視触診・画像診断などの結果に基 づいた適切な治療方針を理解することができる 乳がんに対する外科治療,放射線治療,化学療法および内分泌療法の役割を理 解できる. 乳がん根治術後リハビリテーションの意義を理解する。 術後治療(感染管理・創部管理・全身管理)について指導医の指導のもと実践でき る。 患者・家族の身体的苦痛,心理的負担について理解し,指導医のもと適切な対応 ができる。 157 a a b b c c NA NA a a a b b b c c c NA NA NA a a b b c c NA NA a b c NA a b c NA a a b b c c NA NA a b c NA B-4 手技:以下の手技を指導医の指導のもと実施できる。 1 基礎的な切開・縫合 2 体表ドレナージ,ドレーン管理 3 局所麻酔法、創部処置 a a a C. 症状病態の経験 (*は厚生労働省によってレポートが義務づけられているもの) 1.以下の頻度の高い症状を経験し,基本的対処法を理解する。 a. 臨床治験や疫学研究の意義と方法を理解できる。 研修医の責任・業務範囲 病院全体の業務範囲に準じる。 158 a b c NA b b b c c c NA NA NA 産婦人科(女性総合診療部) (選択) 1 ヶ月を最低単位として、必修研修をさらに深めた研修を行う。 GIO (一般目標) 婦人科疾患を有する患者や妊娠中の患者を適切に管理できるようになるために、妊娠分娩と婦人科疾患の診断、 治療における問題解決力と臨床的技能・態度を身につける。 SBOs (行動目標) A. 基本姿勢・態度 必修科共通の項 参照 B. 診察法・検査・手技 A. 周産期 正常妊娠・分娩・産褥の治療計画を立て、実行できる。 正常分娩の介助ができる。 帝王切開術の助手ができ、術者を経験する。 異常妊娠・分娩・産褥の治療計画を立て、実行できる。 妊・産、褥婦の薬物療法の意義と限界を述べることができる。 周産期感染症の診断・治療・予防ができる。 全身所見、外診所見を取ることができ、それをその他の医療者に報告できる。 妊娠、分娩の各段階に応じて内診所見を取ることができ、それを他の医療者に報告できる。 妊娠中の血液検査、尿検査の変化を知っており、その結果を評価できる。 妊婦検診で実施される検査について、その意義を理解しており結果が評価できる。 妊娠各期の超音波検断層法検査の実施と評価ができる。 分娩前・分娩中の Fetal heart rate monitoring が評価でき、それを他の医療者に伝えることができる。 産科手術の適応を述べることができる。 会陰切開を行い、それを縫合することができる。 B. 婦人科 子宮筋腫・卵巣嚢腫などの診断、治療計画を立てることができる。 子宮癌・卵巣癌などの婦人科悪性腫瘍の診断、治療計画を立てることができる。 骨盤内感染症・外陰膣炎・性感染症などの診断、治療計画を立てることができる。 婦人科救急疾患の診断、治療計画を立てることができる。 全身所見、外診所見を取ることができ、それをその他の医療者に報告できる。 内診所見を取ることができ、それをその他の医療者に報告できる。 婦人科超音波検査を実施でき、またその評価をすることができる。 159 婦人科における CT や MRI の意義を理解しており、主要病変を読影できる。 手術の適応について述べることができる。 手術のリスクを評価できる。 術前・術後管理を行うことができる。 術後合併症の診断・治療ができる。 LS (方略)1 On-the-job training 主治医とチーフレジデントの指導のもと、研修医 1 人あたり 10 数名の患者を受け持つ。 最低研修期間は1ヶ月とする。 同時期にローテーションできる最大定員は 2 名。 LS (方略)2 勉強期・カンファレンス 産婦人科の定期的なカンファレンススケジュール 07:30 周産期カンファレンス 08:00 morning カンファレンス 18:30 婦人科放射線カンファレンス 19:30 産婦人科カンファレンス 火曜日 08:00 morning カンファレンス 水曜日 08:00 morning カンファレンス 木曜日 08:00 morning カンファレンス 07:15 レジデント主催の抄読会 08:00 morning カンファレンス 月曜日 金曜日 第 4 月曜日 17:30 婦人科病理放射線カンファレンス 第 1、3 火曜日 17:30 胎児心拍モニター検討会 第 3 火曜日 18:00 不妊症カンファレンス 第 2 木曜日 18:00 乳腺外科・産婦人科合同カンファレンス 第 1、3 木曜日 18:00 婦人科病棟カンファレンス Ev (評価) A. 基本姿勢・態度 全科共通の態度評価票を利用 B. 診察法・検査・手技 周産期 a:十分できる b:できる c:要努力 NA:評価不能 160 1 正常妊娠・分娩・産褥の治療計画を立て、実行できる。 a b c NA 2 正常分娩の介助ができる。 a b c NA 3 帝王切開術の助手ができ、術者を経験する。 a b c NA 4 異常妊娠・分娩・産褥の治療計画を立て、実行できる。 a b c NA 5 妊、産、褥婦の薬物療法の意義と限界を述べることができる。 a b c NA 6 周産期感染症の診断・治療・予防ができる。 a b c NA 7 全身所見、外診所見を取ることができ、それをその他の医療者に報告できる。 a b c NA 8 妊娠、分娩の各段階に応じて内診所見を取ることができ、それを他の医療者に報告できる。 a b c NA 9 妊娠中の血液検査、尿検査の変化を知っており、その結果を評価できる。 a b c NA 10 妊婦検診で実施される検査について、その意義を理解しており結果が評価できる。 a b c NA 11 妊娠各期の超音波検断層法検査の実施と評価ができる。 a b c NA 12 分娩前・分娩中の Fetal heart rate monitoring が評価でき、それを他の医療者に伝えることが a b c NA できる。 13 産科手術の適応を述べることができる。 a b c NA 14 会陰切開を行い、それを縫合することができる。 a b c NA 婦人科 a:十分できる b:できる c:要努力 NA:評価不能 1 子宮筋腫・卵巣嚢腫などの診断、治療計画を立てることができる。 a b c NA 2 子宮癌・卵巣癌などの婦人科悪性腫瘍の診断、治療計画を立てることができる。 a b c NA 3 骨盤内感染症・外陰膣炎・性感染症などの診断、治療計画を立てることができる。 a b c NA 4 婦人科救急疾患の診断、治療計画を立てることができる。 a b c NA 5 全身所見、外診所見を取ることができ、それをその他の医療者に報告できる。 a b c NA 6 内診所見を取ることができ、それをその他の医療者に報告できる。 a b c NA 7 婦人科超音波検査を実施でき、またその評価をすることができる。 a b c NA 8 婦人科における CT や MRI の意義を理解しており、主要病変を読影できる。 a b c NA 9 手術の適応について述べることができる。 a b c NA 10 手術のリスクを評価できる。 a b c NA 11 術前・術後管理を行うことができる。 a b c NA 12 術後合併症の診断・治療ができる。 a b c NA 研修医の責任・業務範囲 (診療権限;privilege) 必修科共通の項 参照 161 泌尿器科 (選択) GIO (一般目標) 必修科共通の項 参照 特に、泌尿器科疾患患者のプライマリ・ケアが適切に行えるようになるため、泌尿器科領域の基本的臨床能力を 習得する。 SBOs (行動目標) A. 基本姿勢・態度 必修科共通の項 参照 B. 6. 7. 8. 9. 10. 診察法・検査・手技 泌尿器科の基本的な身体診察法診察を行うことができる 泌尿器科診療に必要な基本的尿、血液検査、レントゲン画像検査、超音波検査を指示、解釈できる。 泌尿器科特有の検査である尿流量検査、膀胱内圧検査、膀胱鏡検査を解釈できる。 泌尿器科の基本的手技である尿道カテーテル留置を実施できる。 カテーテル留置あるいは間欠導尿による尿路管理を計画し実施できる。 C. 症状病態の経験 ((*は厚生労働省によってレポート提出が求められている症状・病態)*は厚生労働省によってレポート提 出が求められている症状・病態) 1.以下の頻度の高い症状を経験し、基本的対処法を理解する. a. 血尿* b. 膿尿 c. 排尿困難* d. 尿閉* e. 陰嚢内腫瘤 2.以下の緊急的症状を経験し基本的対処法につき知識を有する. a. 急性尿閉* b. 腎疝痛 c. 陰嚢部痛 d. 排尿痛 3.以下の疾患・病態を経験し、理解する. a. 尿路悪性腫瘍(腎、尿管、膀胱、前立腺、尿道、陰茎) b. 男性生殖器腫瘍(精巣、陰茎) c. 一般尿路感染症 d. 神経因性膀胱 e. 尿路結石 f. 尿路外傷 g. 尿路良性腫瘍(腎、副腎、前立腺) h. 性感染症 i. 排尿障害 LS (方略)1 8. 9. 10. 11. 12. 13. 14. On-the-job training 外科系プログラム内の必修科目として 1 ヶ月の研修を実施 聖路加国際病院内のどのプログラムについても選択科として 1 ヶ月~3 ヶ月間で研修医の受け入れ (同時受け入れ可能定員 1 人) 受け持ち患者数:5~10 人 アテンディングドクター(主治医)の指導の下に、担当医と共に受持ち医として入院患者の診療にあたり、各々 の疾患についての知識を深め、泌尿器科的診察技術を習得し検査方法を理解する。 導尿、尿道留置カテーテルの挿入・抜去、膀胱洗浄、などの尿路管理の方法とその適応を理解し実施する。 血尿、排尿障害時の対応を経験する。 病状の診断に役立つ尿路、男性生殖器の超音波検査手技を習得し実施する。 救急的症状を経験し対応を経験するため、ファースト・オンコールとして救急部からのコンサルテーション、入院 患者のコンサルテーションに上級医とともに対応する。 定期手術、緊急手術(出血、腎後性腎不全)の助手として参加し、外科の基本手技を習得する。 小手術(陰茎、陰嚢内良性腫瘍)を経験する。(外科系プログラムの選択研修の場合) 膀胱瘻、腎瘻造設に助手として参加する。 腎後性腎不全症例に対する処置を経験する。 162 LS (方略)2 カンファレンス・勉強会 6. 月曜カンファレンス AM7:45~8:30 次週の手術予定決定、泌尿器科2週間後の手術予定症例の検討 7. 火曜カンファレンス 抄読会 AM7:45~8:30( 英語論文)またはオンコロジーカンファレンス 8. 水曜カンファレンス AM7:45~8:30 外来 meeting あるいは研究テーマに関しての話し合い 9. 泌尿器科・放射線科 術前カンファレンス 10. 金曜カンファレンス AM7:45~8:45 入院症例に関しての検討会 Ev (評価) A 基本姿勢・態度 全科共通の態度評価票を利用 B. 診察法・検査・手技 a:十分できる b:できる c:要努力 NA:判定不能 1 泌尿器科の基本的な身体診察法診察を行うことができる。 泌尿器科診療に必要な基本的尿、血液検査、レントゲン画像検査、超音波 2 検査を指示、解釈できる。 泌尿器科特有の検査である尿流量検査、膀胱内圧検査、膀胱鏡検査を解釈 3 できる。 4 泌尿器科の基本的手技である尿道カテーテル留置を実施できる。 5 カテーテル留置あるいは間欠導尿による尿路管理を計画し実施できる。 a b c NA a b c NA a b c NA a a b b c c NA NA C。 症状病態の経験 (*は厚生労働省によってレポート提出が求められている症状・病態) a:十分できる b:できる c:要努力 NA:判定不能 1.以下の頻度の高い症状を経験し、基本的対処法を理解する。 a. 血尿* a b c NA b. 膿尿 a b c NA c. 排尿困難* a b c NA d. 尿閉* a b c NA e. 陰嚢内腫瘤 a b c NA 2.以下の緊急的症状を経験し基本的対処法につき知識を有する。 a. 急性尿閉* a b c NA b. 腎疝痛 a b c NA c. 陰嚢部痛 a b c NA d. 排尿痛 a b c NA 3.以下の疾患・病態を経験し、理解する。 a. 尿路悪性腫瘍(腎、尿管、膀胱、前立腺、尿道、陰茎) b. 男性生殖器腫瘍(精巣、陰茎) c. 一般尿路感染症 d. 神経因性膀胱 e. 尿路結石 f. 尿路外傷 163 a a a a a a b b b b b b c c c c c c NA NA NA NA NA NA g. h. i. a a a 尿路良性腫瘍(腎、副腎、前立腺) 性感染症 排尿障害 研修医の責任・業務範囲 (診療権限;privilege) 必修科共通の項 参照 164 b b b c c c NA NA NA 整形外科 (選択) 1 ヶ月を最低単位として、整形外科必修研修をさらに深めた研修を行う。 GIO (一般目標) 一般医として整形外科的疾患を持った患者を適切に管理できるようになるために、整形外科の基礎的な知識と技 術を習得し、診断、治療における問題解決能力と臨床的技能、態度を身につける。 SBOs (行動目標) A. 基本姿勢・態度 必修科共通の項 参照 B. 診察法・検査・手技 (整形外科必修ローテーションの当該項 参照) 1. 2. 3. 4. 5. 6. 骨、関節、筋肉、神経系の診察ができ、正確な身体所見がとれる。 得られた医療情報をもとに、処方、処置、手術等の適応が判断でき、基本的治療計画が立てられる。 治療法のうち、指示、処方、基本的手技、手術助手、周術期管理、リハビリ処方が実施できる。一般医として 整形外科的疾患を持った患者を適切に管理できるようになるために、整形外科の基礎的な知識と技術 を習得し、診断、治療における問題解決能力と臨床的技能、態度を身につける。 症状・病態、検査から整形外科領域の鑑別診断をあげ、初期治療ができる。 緊急を要する整形外科領域の症状・病態に対して初期治療に参加できる。 救急外傷の処置ができる。 LS (方略)1 1. 2. 3. 4. On-the-job training 指導医および上級医の指導の下に基礎知識と技術を習得する。 患者を入院時から退院まで担当する。 検査:診断・治療に必要な検査の組み立て方を学ぶ。一般撮影、CT、MRI、脊髄造影、などの読影法を学 ぶ。 手技:静脈路、簡単な止血、皮膚縫合、副子固定、ギプス固定、手術手技など指導医・専門研修医監督の下 で習得する。 ※ 1 ヶ月の選択科研修では a. 病棟および手術業務が中心になる。 b. 病棟の教育指導体制は屋根瓦方式であり、チーフレジデントが全入院患者を把握し、専門研修医・専門医か らの指導をうける。 c. 受け持つ患者は 10~20 名で、毎日朝夕 2 回の回診、診察をする。 d. 受け持ち患者の検査・手術に参加、助手を担当する。 e. 救急に患者がいる時は診療にあたる。 f. 一定の回数の日当直を専門研修医のもと経験する。 ※ 2 ヶ月以上の選択科研修では上記の業務の上に基本的な手術を指導医・上級医のもと実施できる。 165 LS (方略)2 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 勉強会・カンファレンス (整形外科必修プログラムの LS2 の項参照) 術前カンファレンス:毎週月曜日(7:30~8:30)翌週の手術予定者の検討を手術室看護師、リハビリスタッフを交 えて行う 病棟回診:毎週火曜日(7:30〜8:00)入院患者の検討を病棟の看護師、手術室の看護師、リハビリスタッフを交 えて行う。 整形外科教育カンファレンス(Bird eye conference):隔週一回金曜日、診療教育アドバイザーが研修医に対し て、一般的な整形外科の話題を提供、講義する。 サブスペシャルティーカンファレンス:毎週金曜日(7:30〜8:30)スポーツ整形・脊椎疾患・関節疾患・器械など up to date な話題を討論する。 ジャーナルクラブ:月に 1 回専門雑誌を輪読し発表勉強する。 救急部との合同カンファレンス:月に 1 回共通の話題を発表検討する。 病棟看護師とのカンファレンス:毎週火曜日(17:00〜17:30)チーフレジデントが主催し、専門病棟の看護師、リ ハビリスタッフ、医療社会事業部と各々の入院患者を社会的側面から検討をし、適切な退院支援を話し合う。 院外研修会 a. 隔月第 4 水曜;5 病院臨床整形外科研究会 b. 年 4 回;九病院整形外科懇話会 c. 年 2 回;整形外科臨床を語る会(幹事病院) d. 日本整形外科学会とその関連学会 e. 各疾患別の研究会 ≪整形外科週間・月間・年間予定表≫ 7:30~ 術前カンファレンス(リハ、手術室 Ns 合同) 月曜日 8:30~ 手術室準備 7:30~ 総回診(リハ、病棟Ns) 火曜日 9:00~ 処置回診 病棟業務 17:00~ 整形外科病棟カンファレンス(毎週) 7:30~ 各自回診 水曜日 8:00~ 手術室準備 7:00~ 各自回診 木曜日 8:00~ 手術室準備 7:30~ 金曜日 サブスペシャリティーカンファ(1回/月)、ジャーナルクラブ(1回/月) シニアレジデントカンファ(1回/月)、救急・整形合同カンファ(1回/月) 9:00~ 処置回診 病棟業務 10:00~ 整形外科教育カンファレンス(整形外科外来)2 回/月 隔月第 4 水曜;5 病院臨床整形外科研究会 年 4 回;九病院整形外科懇話会 年 2 回;整形外科臨床を語る会(幹事病院) Ev (評価) A 基本姿勢・態度 全科共通の態度評価票を利用 166 B. 診察法・検査・手技 a:十分できる b:できる c:要努力 NA:評価不能 整形外科疾患に関して必要な身体所見をとり、把握することができる B-1 (バイタルサイン、体型、関節の腫れ、可動域、症状の有無) B-2 整形外科疾患診断に必要な検査法を把握、指示できる B-3 整形外科疾患診断に必要な検査の所見について基本的な理解や判断が出来る 急性期外傷患者管理について理解できる(患部の処置として安静、冷却、固定、拳上、痛み止め B-4 B-5 B-6 B-7 B-8 (放射線検査/MRI 検査、血液尿検査等) の選択など) 急性期周術期管理の経験を通じ、その対応に対する理解、適切な判断、他科・他部署 へのコンサルテーションができる 整形外科特有の透視下手術、内固定に使用する金属、人工材料について理解できる 四肢関節手術ならびに脊椎手術に助手として参加でき、指導医のもとに開創閉創等の 基本的外科手技実践を中で担える 術後の創部処置、指導医のもとでのドレーン挿入やライン類や ドレーン類の抜去等、必要な病棟手技を実施ないし介助できる a b c NA a b c NA a b c NA a b c NA a b c NA a b c NA a b c NA a b c NA C. 症状・病態の経験 a:十分できる b:できる c:要努力 NA:評価不能 C 以下の症状を経験し、把握できる。また、指導医のもとに初期治療ができる C-1 頚部痛 C-2 腰痛 C-3 膝関節痛 C-4 肩関節痛 C-5 股関節痛* C-6 足関節、足部痛 C-7 手関節、手部痛 C-8 肘関節痛 研修医の責任・業務範囲 (診療権限;privilege) 必修科共通の項 参照 167 a a a a a a a a b b b b b b b b c c c c c c c c NA NA NA NA NA NA NA NA 眼科 (選択) GIO (一般目標) 眼科の基礎的な検査の技術を習得し、基礎的な眼科疾患の診断とプライマリ・ケアが出来る知識を得る。眼球と いう特殊な感覚器を取り扱うため、その診断、治療の特殊性を理解するのみならず、失明という「障害」に関する 概念を理解する。 SBOs (行動目標) A. 基本姿勢・態度 必修科共通の項 参照 B. 診察法・検査・手技 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 9. 10. 11. 12. 13. 14. 15. 16. 眼科疾患の問診の方法を習得する。 失明と視覚障害の概念について、医学的かつ社会的に理解する。 屈折の概念を理解する。 視力と視覚の概念を理解する。 視路について理解する。 眼球および眼瞼、眼窩の解剖を理解する。 眼球運動と複視について理解する。 眼圧と前房水の代謝に関し理解する。 眼と全身疾患の関連を理解する。 基礎的な眼科検査を理解し、眼科診察法を習得する。 点眼薬の基礎的な知識を習得する。 点眼、眼帯、洗眼、結膜下注射などの眼科処置を習得する。 眼科治療薬の処方の基礎を習得する。 眼科救急疾患の診断と初期治療を実践する。 緑内障発作、眼外傷、薬傷、熱傷などのプライマリ・ケアの基礎を習得する。 眼科疾患の他科との連携と病診連携について理解する。 ※3 ヶ月研修するものは以下の項目についても習得できる。 17. 18. 19. 20. 21. 22. 23. 24. 診断に必要な検査の選択法を理解する。 基礎的な眼科検査結果の評価法を理解する。 眼科疾患の診断と基礎的な治療法を理解する。 眼科手術の基礎的な理解と助手の仕方を習得する。 眼科手術の麻酔法の基礎を習得する。 眼科手術の術前、術後の処置の仕方を習得する。 感染性疾患の診断と基礎的な治療法を習得する。 アイバンクと臓器移植法を理解する。 C. 症状・病態の経験 (*は厚生労働省によってレポート提出が求められている症状・病態) 以下の疾患・病態を経験し、把握できる。また、指導医のもとに初期治療ができる。 a. 視力障害・視野障害* b. 結膜の充血* c. 屈折異常(近視・遠視・乱視) d. 角結膜炎 e. 白内障 f. 緑内障 g. 糖尿病・高血圧・動脈硬化による眼底変化 168 LS (方略)1 On-the-job training 1~3 ヶ月の研修 眼科を専攻予定の研修医については、臨床研修の 2 年間が日本眼科学会の認定する専門医を取得するの に必要な 6 年間の研修期間に含まれる。 受け持ち患者数:白内障患者 4 名から 12 名、網膜硝子体疾患患者 4 名から 10 名 業務内容 毎日朝 8:20 から眼科外来にて病棟患者、術後患者、外来重症患者の診察を主治医、指導医とともに行い、 診察後必要な処方、指示、処置を行う。 専門外来(網膜硝子体 角膜 ぶどう膜 緑内障)の見学(週半日ずつ) を行い、陪席をしながら基礎的な疾 患を teaching scope とビデオを使用しながら学ぶ。 新患患者の病歴を聴取し、指導医の指示に従い、検査をオーダーする。 検査結果を指導医のもとに評価し、治療方針を決定する。 眼科検査技師について各種眼科検査を学ぶ。 指導医のもとに結膜下注射や涙管通水試験などの処置室での業務を行う。 網膜剥離、緑内障発作、角膜移植術などの緊急入院の病歴聴取、入院指示を行う。 網膜剥離の術前までに剥離チャートを完成する。 眼科入院患者の体位保持の指導、全身管理、精神面でのケアを行う。 入院コンサルテーションを主治医とともに診察し、治療を行う。 毎週月曜日朝 7:45 からのモーニングクルズスに参加する。 毎週金曜日朝 7:55 から、翌週の手術患者の術前カンファランスを行う。 業務終了後は模型眼を用いた眼底検査(直像鏡、倒像鏡) の練習を行う。 眼科救急患者のファーストコールを受け、指導医、主治医と連携する。 日曜日は交代で指導医の日曜診察の助手と日曜入院患者の診察、オーダーを行う。 スライドカンファランスにて前眼部写真、眼底カラー写真、蛍光眼底撮影(FA、IA) を読影し、角膜結膜疾患、 眼底疾患の理解を深める。 毎日予防医療センターから送られる眼底写真約 280 枚を指導医とともに読影し、正常眼底と動脈硬化判定、 乳頭陥凹、黄斑部異常の写真による評価法を学ぶ。 ※ 3 ヶ月研修するものは以下の項目についても業務を行う。 指導医のもとに手術の助手の仕方を学ぶ(洗眼、麻酔、ドレーピング)。 外来業務終了後は眼科外来の顕微鏡下に縫合の練習を行う。 未熟児網膜症の診察を指導医とともに行う。 アイバンクの際には指導医とともに家族への説明と眼球摘出を行う。 豚眼を用いた白内障手術実習(月 1 回)。 LS (方略)2 勉強会・カンファレンス 月 2 回ジャーナルクラブにて、主な英文雑誌を抄読する。 各種治験、研究プロジェクトの業務の一部を担当する。 院内・院外の研究会に積極的に参加する。 1. 2. 3. 4. ジャーナルクラブ にて、主な英文雑誌を抄読する。 手術カンファレンス モーニングクルズス (毎週月曜日) 東京中央集談会 (年 3 回当院で開催される ※3 月、7 月、11 月:第 3 金曜日 18:30) ※スケジュール 169 毎朝 8:20 入院患者の診察(眼科外来) 毎月曜 7:45 モーニングクルズス ジャーナルクラブ(抄読会)月 2 回 月曜日 午前 角膜外来の陪席 網膜レーザー手術の賠席(各週) 午後 網膜硝子体手術の助手 午後 眼科検査実習 午前 網膜硝子体外来 の陪席 午後 検査実習 未熟児網膜症の診察の見学 午前 白内障手術の助手 午後 網膜硝子体手術の助手 手術終了後病棟業務 午前 緑内障手術の見学 午後 ぶどう膜外来の賠席 硝子体注射の見学 7:55 手術カンファランス 午前 その他の専門外来の賠席 午後 コンサルテーション、(網膜剥離手術の助手) 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日 エキシマレーザー手術の見学 夜 スライドカンファランス 第 4 週目までは検査の見学を終日行う。 毎日夜予防医療センターの眼底写真約 280 枚の読影を担当医の指導のもとに行う。 3 月、7 月、11 月:第 3 金曜日 18:30 中央眼科集会 Ev (評価) A. 基本姿勢・態度 に対する評価 全科共通の態度評価票を利用 B. 診察法・検査・手技 a:十分できる b:できる c:要努力 NA:評価不能 1 眼科疾患の問診の方法を習得する。 2 失明と視覚障害の概念について、医学的かつ社会的に理解する。 3 屈折の概念を理解する。 4 視力と視覚の概念を理解する。 5 視路について理解する。 6 眼球および眼瞼、眼窩の解剖を理解する。 7 眼球運動と複視について理解する。 8 眼圧と前房水の代謝に関し理解する。 9 眼と全身疾患の関連を理解する。 10 基礎的な眼科検査を理解し、眼科診察法を習得する。 11 点眼薬の基礎的な知識を習得する。 12 点眼、眼帯、洗眼、結膜下注射などの眼科処置を習得する。 13 眼科治療薬の処方の基礎を習得する。 14 眼科救急疾患の診断と初期治療を実践する。 15 緑内障発作、眼外傷、薬傷、熱傷などのプライマリ・ケアの基礎を習得する。 16 眼科疾患の他科との連携と病診連携について理解する。 ※3 ヶ月研修するものは以下の項目についても習得できる。 17 診断に必要な検査の選択法を理解する。 18 基礎的な眼科検査結果の評価法を理解する。 19 眼科疾患の診断と基礎的な治療法を理解する。 170 a a a a a a a a a a a a a a a a b b b b b b b b b b b b b b b b c c c c c c c c c c c c c c c c NA NA NA NA NA NA NA NA NA NA NA NA NA NA NA NA a a a b b b c c c NA NA NA 20 21 22 23 24 a a a a a 眼科手術の基礎的な理解と助手の仕方を習得する。 眼科手術の麻酔法の基礎を習得する。 眼科手術の術前、術後の処置の仕方を習得する。 感染性疾患の診断と基礎的な治療法を習得する。 アイバンクと臓器移植法を理解する。 b b b b b c c c c c NA NA NA NA NA C. 症状・病態の経験 (*は厚生労働省によってレポート提出が求められている症状・病態) 以下の疾患・病態を経験し、把握できる。また、指導医のもとに初期治療ができる。 a:十分できる b:できる c:要努力 NA:評価不能 a b c d e f g a a a a a a a 視力障害・視野障害* 結膜の充血* 屈折異常(近視・遠視・乱視) 角結膜炎 角白内障 緑内障 糖尿病・高血圧・動脈硬化による眼底変化 研修医の責任・業務範囲 (診療権限;privilege) 必修科共通の項 参照 171 b b b b b b b c c c c c c c NA NA NA NA NA NA NA 耳鼻咽喉科 (選択) GIO (一般目標) プライマリ・ケア医に必要な耳鼻咽喉科の基礎的な知識、考え方、および手技を修得する。 SBOs (行動目標) A. 基本姿勢・態度 必修科共通の項 参照 B. 診察法・検査・手技 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 耳鼻咽喉科の診察が必要か否か、またその時期の判断能力を習得する。 救急医療における鼻出血、呼吸困難、めまいなどの対処方法を習得する。 耳境を用いて急性中耳炎と滲出性中耳炎、慢性中耳炎、真珠種性中耳炎を鑑別できる。 鼻鏡を用いて、鼻中隔弯曲症、アレルギー性鼻炎、鼻茸の有無を診断できる。 扁桃の視診所見から急性扁桃炎と扁桃周囲膿瘍を鑑別できる。 喉頭ファイバーを用いて、声帯ポリープ、喉頭癌、喉頭浮腫を診断できる。 上記の診断法から外耳道、鼻腔、咽頭、喉頭の異物を診断し、摘出できる。 聴力検査、頭部 CT などの検査結果を説明することができる。 LS (方略)1 On-the-job training 1~3 ヶ月の研修。 診療業務 研修医は指導医のもと、患者の診療にあたり、多くの疾患の診療を経験する。 病棟業務 受け持ち医として病棟業務を行う。 外来業務 外来初診患者の問診を行う。また上級医の診察に同席し診断の進め方、治療法の説明など実際の診療方法を 見て学ぶ。 手術 助手として参加する。皮膚の切開縫合など基本的な外科手術手技を学ぶ。 手技・検査等 内視鏡で鼻内、咽喉頭の観察手技を習得する。また耳鏡で観察し、耳垢除去や外耳道異物除去操作を習得す る。さらに鼓膜切開、鼻出血の止血操作、咽頭異物除去、扁桃周囲膿瘍の切開術、アレルギー性鼻炎に対する 日帰り手術を経験する。 172 週間予定 月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日 08:30~09:00 09:00~13:00 13:00~17:00 08:30~09:00 09:00~13:00 13:00~17:00 08:30~09:00 09:00~13:00 13:00~17:00 08:30~09:00 09:00~13:00 13:00~17:00 17:00~18:00 08:30~09:00 09:00~13:00 13:00~17:00 入院患者の回診 外来診療 手術参加または小児専門外来 入院患者の回診 手術参加 手術参加 入院患者の回診 外来診療または手術参加 手術参加または補聴器専門外来 入院患者の部長回診 外来診療 副鼻腔炎専門外来 放射線科との合同カンファランス 入院患者の回診 外来診療または手術参加 中耳炎専門外来 回診・カンファレンス 入院患者の回診は担当医と共に朝・夕に行い、各患者の状態を把握する。カンファレンスや部長回診の際には 個々の患者のプレゼンテーションを行う。 Ev (評価) A. 基本姿勢・態度 に対する評価 全科共通の態度評価票を利用 B. 診察法・検査・手技 a:十分できる b:できる c:要努力 NA:判定不能 1 2 3 4 5 6 7 8 耳鼻咽喉科の診察が必要か否か、またその時期の判断能力を習得する。 救急医療における鼻出血、呼吸困難、めまいなどの対処方法を習得する。 耳境を用いて急性中耳炎と滲出性中耳炎、慢性中耳炎、真珠種性中耳炎を鑑別できる。 鼻鏡を用いて、鼻中隔弯曲症、アレルギー性鼻炎、鼻茸の有無を診断できる。 扁桃の視診所見から急性扁桃炎と扁桃周囲膿瘍を鑑別できる。 喉頭ファイバーを用いて、声帯ポリープ、喉頭癌、喉頭浮腫を診断できる。 上記の診断法から外耳道、鼻腔、咽頭、喉頭の異物を診断し、摘出できる。 聴力検査、頭部 CT などの検査結果を説明することができる。 研修医の責任・業務範囲 (診療権限;privilege) 必修科共通の項 参照 173 a a a a a a a a b b b b b b b b c c c c c c c c NA NA NA NA NA NA NA NA 脳神経外科 (選択) GIO (一般目標) 一般医として脳神経外科疾患を持った患者を適切に管理できるようになるために、脳血管障害(tPA 治療の必要 な急性期脳梗塞、脳出血、くも膜下出血) 、中枢神経外傷、中枢神経腫瘍を中心とした脳神経外科疾患の診断、 治療における問題解決力と臨床的技能・態度を身につける。 神経血管内治療科の症例も脳神経外科患者と分け隔てなく接し、診療を行う。 SBOs (行動目標) A. 基本姿勢・態度 必修科共通の項 参照 特に 脳・神経センターを構成している神経血管内治療科との連携、および他診療科との連携を軸とするチーム医 療のあり方を理解し、その位置づけの上に行動できる。 B. 診察法・検査・手技 B-1 1. 脳神経疾患に関して必要な身体所見・神経学的所見をとり、把握することができる (バイタルサイン、体型、浮腫、呼吸状態、意識レベル、脳神経診断、運動機能、感覚機能、小脳機能等) 2. 脳神経疾患診断に必要な検査法を把握、指示できる (単純レントゲン・頭頸部 CT・MRI 検査、脳血管カテーテル検査、核医学検査、血液尿検査等) 3. 脳神経疾患診断に必要な検査の所見について基本的な理解や判断が出来る。 B-2 1. 急性期脳梗塞、脳・脊髄浮腫、術後、間脳下垂体術後管理について理解できる(維持液、抗浮腫薬、ステロイ ド大量療法、tPA 製剤の選択・使用、尿崩症・SIADH・脳性塩類喪失症候群(CSWS)、栄養管理等)を理解 し、その初期治療について指導医のもと適切に実践できる。 2. 急性期脳卒中医療、急性期脳・脊髄損傷、脳腫瘍、脳脊髄炎症性疾患、開頭術後早期管理の経験を通じ、 その対応に対する理解、適切な判断、他科・他部署へのコンサルテーションができる。 B-3 1. 脳神経外科手術ならびに検査に助手として参加でき、指導医のもとに開創閉創等の基本的外科手技実践を 担える。 2. 脳血管造影・神経血管内手術に脳血管内治療指導医・専門医の監督の下、助手として参加する。 3. 術後の創部処置、指導医のもとでのドレーン挿入や気道確保、気管切開執刀、ライン類やドレーン類の抜去 等、必要な病棟(一般・集中治療室)手技を実施ないし介助できる。 C. 症状・病態の経験 (*は厚生労働省によってレポート提出が求められている症状・病態) C-1 以下の症状を経験し、把握できる。また、指導医のもとに初期治療ができる。 a. 意識障害 b。 麻痺 c。 脳ヘルニア兆候 C-2 以下の疾患・病態を経験し、理解する。また、指導医のもとに初期治療ができる。 a. くも膜下出血* b. 脳内出血* c. 急性期脳梗塞(tPA 使用)* d. 急性期脳梗塞(血管内治療)* e. 急性期脳梗塞(減圧開頭)* f. 脳・脊髄腫瘍(良性) g. 脳・脊髄腫瘍(悪性) h. 外傷(脳・脊髄) i. 小児水頭症 j. 脳・脊髄(硬膜外)膿瘍 LS (方略)1 On-the-job training 研修期間:1~3ヶ月 受け持ち患者数:10 名以内 1. 主治医の指導の下に、担当医と共に受持医として患者の診療にあたり、各々の疾患についての知識・技術を 深める。 174 2. 病棟業務:担当医、上級医の指導の下に、脳神経外科・神経血管内治療科診療に必要な基礎知識と技術を 習得する。 3. 神経所見の把握、特に意識レベルや麻痺症状の程度など神経疾患全般に共通した診断技術を習得する。 4. 脳神経外科疾患の単純レントゲン、CT、MRI、脳血管造影 を中心とした画像診断力を習得する。 5. 頭蓋内圧亢進や痙攣発作の病態とその治療法を理解する。 6. 業務の一部を当科作成のレジデントマニュアルを参考にしながら行う。 7. 救急業務:定期的にファースト・オンコールとして、救命救急センターからのコンサルテーションや時間外の入 院患者の急変時には、原則として最初に対応する。 8. 上級医(セカンドコール) と相談し、治療方針の検討に参加する。 9. 手術:定期手術および緊急手術(開頭術および脊椎・脊髄手術) の助手として参加し、外科の基本的手技を 習得する。 10. 気管切開や頭蓋内圧モニター挿入時、慢性硬膜下血腫血腫除去術に助手・術者として参加する。 11. 脳血管造影・神経血管内手術に指導医・専門医の監督の下、助手として参加する。 LS (方略)2 勉強会・カンファレンス 救急部・病棟との Morning カンファレンスにて、担当患者の presentation を行う。平日の Morning カンファレ ンス、放射線術前後カンファレンスは脳神経外科・神経血管内治療科と合同でおこなっている。 Ev (評価) A. 基本姿勢・態度 全科共通の態度評価票を利用 B. 診察法・検査・手技 a:十分できる b:できる c:要努力 NA:評価不能 B-1-1 脳神経疾患に関して必要な身体所見・神経学的所見をとり、把握することができる。 (バイタルサイン、体型、浮腫、呼吸状態、意識レベル、脳神経診断、運動機能、感覚機能、 小脳機能等) a b c NA a b c NA B-1-2 脳神経疾患診断に必要な検査法を把握、指示できる。 B-1-3 脳神経疾患診断に必要な検査の所見について基本的な理解や判断が出来る。 a b c NA B-2-4 急性期脳梗塞*、脳・脊髄浮腫、術後、間脳下垂体術後管理について理解できる(維 持液、抗浮腫薬、ステロイド大量療法、tPA 製剤の選択・使用、尿崩症・SIADH・脳 性塩類喪失症候群(CSWS)、栄養管理等)を理解し、その初期治療について指導医 のもと適切に実践できる。 a b c NA B-2-4 急性期脳卒中医療*、急性期脳・脊髄損傷、脳腫瘍、脳脊髄炎症性疾患、開頭術後 早期管理の経験を通じ、その対応に対する理解、適切な判断、他科・他部署へのコ ンサルテーションができる。 a b c NA B-3-6 脳神経外科手術ならびに検査に助手として参加でき、指導医のもとに開創閉創等の 基本的外科手技実践を担える。 a b c NA B-3-7 脳血管造影・神経血管内手術に脳血管内治療指導医・専門医の監督の下、助手とし て参加する。 術後の創部処置、指導医のもとでのドレーン挿入や気道確保、気管切開執刀、ライン 類やドレーン類の抜去等、必要な病棟(一般・集中治療室)手技を実施ないし介助で きる。 a b c NA a b c NA B-3-8 (単純レントゲン・頭頸部 CT・MRI 検査、脳血管カテーテル検査、核医学検査、血液尿検査等) C. 症状・病態の経験 (*は厚生労働省によってレポート提出が求められている症状・病態) a:十分できる b:できる c:要努力 NA:評価不能 1. 以下の症状を経験し、把握できる。また、指導医のもとに初期治療ができる。 175 a. b. c. a a a b b b c c c NA NA NA 2. 以下の疾患・病態を経験し、理解する。また、指導医のもとに初期治療ができる。 a. くも膜下出血* a b. 脳内出血* a c. 急性期脳梗塞(tPA 使用)* a d. 急性期脳梗塞(血管内治療)* a e. 急性期脳梗塞(減圧開頭)* a f. 脳・脊髄腫瘍(良性) a g. 脳・脊髄腫瘍(悪性) a h. 外傷(脳・脊髄) a i. 小児水頭症 a j. 脳・脊髄(硬膜外)膿瘍 a b b b b b b b b b b c c c c c c c c c c NA NA NA NA NA NA NA NA NA NA 意識障害 麻痺 脳ヘルニア兆候 研修医の責任・業務範囲 (診療権限;privilege) 必修科共通の項 参照 176 小児科 (選択) GIO 将来の専攻科に必要とされる小児医療に必要な基礎知識・基本的技術、基本的態度を修得したうえで、小児の 特性、小児疾患の特性を研修期間の中で可能な限り多く修得する。 ※1 ヶ月を最低単位として、小児科を選択した研修医は、小児科病棟(希望により血液腫瘍患者や移植患者を中 心に受持つことも可)、新生児病棟(NICU 病棟含む)、小児科外来研修の中から選択、あるいは組み合わせて 研修を行う。各コースの組み合わせは上級医と相談の上、決定する。 SBOs A. 基本姿勢・態度 必修科共通の項 参照 小児科必修の内容を深め、より広く一般小児領域に関する知識を身につける。 B. 診察法・検査・手技 小児科必修の内容を深め、より小児領域に特化した診察法を身につける。 1. 上級医の指導の下、重症患者を含む小児の救急外来患者を診察し、行うべき検査、処置、治療を企画し、 指示することができる。 2. 小児の髄液検査ができる。 3. 小児の骨髄検査ができる。 4. 両親へ一般的な育児指導ができる。 5. 正常新生児の診察ができる。(新生児コース) 6. ハイリスク分娩に上級医とともに立会い、初期蘇生を行う。(新生児コース) 7. 帝王切開分娩(予定・緊急)に立会い、初期蘇生を行う。(新生児コース) 8. 正常新生児の退院時に母親への退院保健指導ができる。(新生児コース) 9. 新生児の採血(足底採血含む)、血管確保ができる。(新生児コース) LS (方略)1 On-the-job training 研修 2 年次の選択期間(1 ヶ月~)においては、一般小児、小児血液腫瘍、小児外来診療(外来)、新生児病棟 (NICU 含む)から選択、あるいは組み合わせて研修を行う。 病棟業務、外来業務の範囲については原則必修 1 年次の LS1 の内容に準じる。 LS (方略)2 勉強会・カンファレンス 必修 1 年次の LS2 の内容に準じる。 177 Ev (評価) A. 基本姿勢・態度 全科共通の態度評価票を利用 B. 診察法・検査・手技 小児科医療の基本的事項として a:十分できる b:できる c:要努力 NA:判定不能 1 上級医の指導の下、重症患者を含む小児の救急外来患者を診察し、行うべき a b c NA 検査、処置、治療を企画し、指示することができる。 2 小児の髄液検査ができる。 a b c NA 3 小児の骨髄検査ができる。 a b c NA 4 両親へ一般的な育児指導ができる。 a b c NA 5 正常新生児の診察ができる。(新生児コース) a b c NA 6 ハイリスク分娩に上級医とともに立会い、初期蘇生を行う。(新生児コース) a b c NA 7 帝王切開分娩(予定・緊急)に立会い、初期蘇生を行う。(新生児コース) a b c NA 8 正常新生児の退院時に母親への退院保健指導ができる。(新生児コース) a b c NA 9 新生児の採血(足底採血含む)、血管確保ができる。(新生児コース) a b c NA 研修医の責任・業務範囲 (診療権限;privilege) 必修科共通の項 参照 178 小児外科 (選択) GIO (一般目標) 小児の外科的疾患に対して専門的診療を行いうる知識と技能を身につける。 SBOs (行動目標) A. 基本姿勢・態度 必修科共通の項 参照 B. 診察法・検査・手技 1. 2. 3. 4. 5. 6. 小児外科疾患の臨床検査法の結果を評価できる。 小児外科疾患の診断に必要な特殊検査を実施できる。 諸検査の情報を総合して小児外科疾患の診断できる。 小児外科疾患に対する手術適応を述べることができる。 小児外科疾患の患者とその関係者に、病状と診療に関し説明ができる。 小児外科疾患における下記に記す基本的外科手技を適切に実施することができる。 LS (方略)1 On-the-job training 研修期間:1~3 ヶ月 指導医の監視、裁量のもと、以下の手技を術者として実践する。 a. b. c. d. e. f. g. h. i. j. k. 動・静脈カテーテル挿入 中心静脈挿入 外傷の治療 外鼠径ヘルニア嵌頓整復術 腸重積非観血的整復術 外鼠径ヘルニア根治術 停留精巣固定術 虫垂切除術、腹腔鏡下虫垂切除術 肥厚性幽門狭窄症根治術(Ramstedt 手術) 痔瘻根治術 表在膿瘍切開術 LS (方略)2 勉強会・カンファレンス 抄読会(毎週、木曜日午前中) 症例検討会において主たる発表者となる。 LS (方略)3 研究・学会 指導医のもと学会発表、臨床研究を経験する。 臨床研究の成果を、聖ルカ・アカデミアで発表する。 179 週間スケジュール 月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日 その他 病棟業務、検査、外来(午後) 病棟業務、小児外科カンファレンス、外来(午後) 病棟業務、手術日 病棟業務、小児外科カンファレンス、抄読会(午前)、 術前カンファ(次週の手術予定計画)、外来(午後) 病棟業務、手術日、部長回診(17:00~) 放射線科合同カンファレンス(毎週金曜日 16:00~17:00) 周産期合同カンファレンス(新生児科、産科、小児外科)不定期 Ev (評価) A. 基本姿勢・態度 に対する評価 全科共通の態度評価票を利用 B. 診察法・検査・手技 指導医の監視、裁量のもと、以下の手技を術者として実践できたか。 a:十分できる b:できる c:要努力 NA:評価不能 a. 動・静脈カテーテル挿入 a b c NA b. 中心静脈挿入 a b c NA c. 外傷の治療 a b c NA d. 外鼠径ヘルニア嵌頓整復術 a b c NA e. 腸重積非観血的整復術 a b c NA f. 外鼠径ヘルニア根治術 a b c NA g. 停留精巣固定術 a b c NA h. 虫垂切除術、腹腔鏡下虫垂切除術 a b c NA i. 肥厚性幽門狭窄症根治術(Ramstedt 手術) a b c NA j. 痔瘻根治術 a b c NA k. 表在膿瘍切開術表在膿瘍切開術 a b c NA 研修医の責任・業務範囲 (診療権限;privilege) 必修科共通の項 参照 180 救急部(救命救急センター) (選択) GIO (一般目標) 生命や機能的予後に係わる疾患や、緊急を要する病態や疾病、事態に適切に対応できるようになるために、救 急医療システムや災害医療システムを理解し、救急患者や緊急事態に対する適切な対応・初期治療能力を身に つける。 ※1 ヶ月を最低単位として、救急部を選択した研修医は、1 年次の外来診療研修に加え、救急部上級医とともに 救命救急センター入院患者の受持ちとなり、主治医の指示のもと入院診療も行う。 SBOs (行動目標) 1. 救急医療の基本的事項 (1) バイタルサインを把握し、その異常を認知することができる。 (2) 身体所見を迅速かつ的確にとることができる。 (3) 重症度と緊急度が判断できる。 (4) 二次救命処置(ALS)ができ、一次救命処置(BLS)を指導できる。 (5) JATEC(ATLS)の考え方を理解することができる。 (6) 各種検査の立案・実践・評価ができ、緊急度の高い異常所見を指摘できる。 (7) 各種基本手技の実践ができる。 (8) 頻度の高い救急疾患・外傷の初期治療を行うことができる。 (9) 重症患者の呼吸・循環管理を適切に行うことができる。 (9-1) 医療用モニターの測定原理の理解・準備・測定値の評価ができる。 (9-2) 各種人工呼吸器の保守・点検・設定ができる。 (9-2-1) アラーム発生時に対応することができる。 (9-2-2) 各種基本呼吸器設定モードを理解している。 (9-2-3) 患者にとって最適な人工呼吸器設定に調整することができる。 (9-2-4) 呼吸器依存患者の人工呼吸器離脱の計画を立てることができる。 (9-2) 循環作働薬の特徴・臨床薬理を挙げられ、適応を判断し使用することができる。 (10) 熱源精査をすることができる。 (11) 適切な抗生剤の選択をすることができる。 (12) 想定される合併症のリスク判断ができ、予防策を講じることができる。 (13) 入院患者の栄養管理を適切に行うことができる。 (13-1) 患者栄養状態の評価ができる。 (13-2) 栄養投与経路を適切に選択できる。 (13-3) 必要カロリー数・水分量・栄養素の組成を説明できる。 (14) 中毒・環境起因疾患の治療を行うことができる。 (15) 急変時チームリーダーの実践ができる。 (16) 専門医への適切なコンサルテーションができる。 (17) 患者の社会背景に留意することができる。 (18) チーム医療における自分の役割を理解し、救命救急センタースタッフ(医師・看護師・コ・メディカル部門)と良 好なコミュニケーションをとることができる。 181 LS (方略)1 On-the-job training 勤務時間中に搬送された三次救急患者の初療にチームの一員として参加する。 救急外来の診療と救急部を主治医科として救命救急センターICU、 HCU、 一般病棟に入院する患者の受け 持ちをする。 救急外来担当日、当直日はあらかじめ指示される。原則として自分が外来で初療をおこなった救急患者を受け 持つ。 LS (方略)2 勉強会・カンファレンス 研修 1 年次の LS2 に加えて 1. Evening カンファレンス(平日夕方) その日 1 日の病棟患者管理の進捗確認を行い、夜間・翌日に行う病棟管理の確認・申し送りを行う。 2. ソーシャルカンファレンス (毎週木曜日 15 時〜) 救命救急センター入院中の患者について、ソーシャルワーカー、医事課、病棟ナースとともに、特に患者の社会 的問題を中心に検討し、より適切な治療環境を提供できるよう検討を行う。 ※週間予定 平日 07:45 Morning カンファレンス (CCM カンファレンス室) 毎週火曜日 07:30 抄読会 第 3 水曜日 18:00 脳神経外科=救急部カンファレンス(CCM カンファレンス室) 第 3 金曜日 07:30 整形外科=救急部カンファレンス (CCM カンファレンス室) 第 4 水曜日 19:00 ER カンファレンス(担当病院で開催) Ev (評価) 救急医療の基本的事項として a:十分できる b:できる c:要努力 NA:判定不能 1 バイタルサインを把握し、その異常を認知することができる a b c NA 2 身体所見を迅速かつ的確にとることができる a b c NA 3 重症度と緊急度が判断できる a b c NA 4 二次救命処置(ACLS)ができ、一次救命処置(BLS)を指導できる a b c NA 5 JATEC(ATLS)の考え方を理解することができる a b c NA 6 各種検査の立案・実践・評価ができ、緊急度の高い異常所見を指摘できる a b c NA 7 各種基本手技の実践ができる a b c NA 8 頻度の高い救急疾患・外傷の初期治療を行うことができる a b c NA 9 重症患者の呼吸・循環管理を適切に行うことができる a b c NA 9-1 医療用モニターの測定原理の理解・準備・測定値の評価ができる a b c NA 9-2 各種人工呼吸器の保守・点検・設定ができる a b c NA 9-2-1 アラーム発生時に対応することができる a b c NA 9-2-2 各種基本呼吸器設定モードを理解している a b c NA 9-2-3 患者にとって最適な人工呼吸器設定に調整することができる a b c NA 9-2-4 呼吸器依存患者の人工呼吸器離脱の計画を立てることができる a b c NA 182 9-3 循環作働薬の特徴・臨床薬理を挙げられ、適応を判断し使用することができる a b c NA 10 熱源精査をすることができる a b c NA 11 適切な抗生剤の選択をすることができる a b c NA 12 想定される合併症のリスク判断ができ、予防策を講じることができる a b c NA 13 入院患者の栄養管理を適切に行うことができる a b c NA 13-1 患者栄養状態の評価ができる a b c NA 13-2 栄養投与経路を適切に選択できる a b c NA 13-3 必要カロリー数・水分量・栄養素の組成を説明できる a b c NA 14 中毒・環境起因疾患の治療を行うことができる a b c NA 15 急変時チームリーダーの実践ができる a b c NA 16 専門医への適切なコンサルテーションができる a b c NA 17 患者の社会背景に留意することができる チーム医療における自分の役割を理解し、救命救急センタースタッフ(医師・ 看護師・コ・メディカル部門)と良好なコミュニケーションをとることができる a b c NA a b c NA 18 研修医の責任・業務範囲 (診療権限;privilege) 必修科共通の項 参照 183 集中治療室(ICU) (選択) GIO (一般目標) 高度で良質な急性期医療を提供するチームの一員として集中治療に参加し、将来集中治療専門医になるべく患 者を全身的に診療する能力、および緊急時にも適切な蘇生措置を講じる能力を有する医師として社会貢献する ために、周術期管理および重症患者管理の経験を通して、基本的全身管理能力(呼吸、循環、疼痛、輸液・輸血、 栄養管理を含めて)を修得するとともに、安全な医療の実践およびチーム医療の実践に必要な態度を身につけ る。 SBOs (行動目標) A. 基本姿勢・態度 必修科共通の項 参照 B. 診察法・検査・手技 1. 2. 3. 患者・家族との信頼関係を構築し、診断・治療に必要な情報が得られるように医療面接が実践できる。 病態の正確な把握をしつつ、系統的に全身身体診察を行い、その結果を解釈し、チャートに記載できる。 病態と臨床経過を把握し、医療面接と身体診察から得られた情報を統合し、それらを裏付ける検査の適応を 判断し、検査結果から診断・治療に結びつけることができる。 3-1 一般尿検査の適応が判断でき、その結果から診断・治療に結びつけることができる。 3-2 血算・白血球分画検査の適応が判断でき、その結果から診断・治療に結びつけることができる。 3-3 血液型判定・交差適合試験を自ら実施し、その結果ら診断・治療に結びつけることができる。 3-4 心電図・負荷心電図の適応が判断でき、その結果から診断・治療に結びつけることができる。 3-5 動脈血液ガスを自ら実施し、その結果から診断・治療に結びつけることができる。 3-6 血液生化学検査の適応が判断でき、その結果から診断・治療に結びつけることができる。 3-7 血液免疫血清学の適応が判断でき、その結果から診断・治療に結びつけることができる。 3-8 肺機能検査の適応が判断でき、その結果から診断・治療に結びつけることができる。 3-9 髄液検査の適応が判断でき、その結果から診断・治療に結びつけることができる 3-10 超音波(心臓、腹部)検査を自ら実施し、その結果から診断・治療に結びつけることができる。 3-11 単純 X 線写真の適応が判断でき、その結果から診断・治療に結びつけることができる。 4. 集中治療で実践される手技を含め、基本的手技の適応を決定し、実施できる。 4.1. 気道確保ができる。 4.2. 人工呼吸ができる。 4.3. 必要な薬剤を適正な方法で注射できる。 4.4. 採血ができる。 4.5. 腰椎穿刺ができる。 4.6. 尿道カテーテルを挿入することができる。 4.7. 胃管チューブを挿入できる。 4.8. 局所麻酔ができる。 4.9. 気管挿管ができる。 4.10. 除細動ができる。 4.11. 胸腔ドレーンを用いることも含めて、胸腔穿刺ができる。 4.12. 腹腔穿刺ができる。 5. 集中治療で実践される治療を含め、基本的治療の適応を決定し、実施できる。 5.1. 患者に ICU で加療されている理由を説明できる。 5.2. 適切な輸液を理解し、実施できる。 5.3. 輸血の適応を理解し、実施できる。 6. 集中治療で実施される医療を記録することができる。 6.1. 日常診療・チーム医療や法規との関連で、重要な医療記録を適切に作成し、管理できる。 184 6.2. 処方箋・指示書を記録することができる。 6.3. 診断書・死亡診断書を記録することができる。 7. 集中治療で実施される治療計画を作成することができる。 7.1. 診療ガイドラインに則した治療計画を作成することができる。 8. 集中治療で実践される鎮静・鎮痛に対し、その鎮静薬・鎮痛薬を選択し、実施できる。 9. 集中治療で実践される心血管作動薬に対し、その薬を選択し、実施できる。 10. 集中治療で実施される抗菌薬に対し、その薬を選択し、実施できる。 11. 保険・医療・福祉の各方面に配慮し、患者にベストな診療計画をたて、実施できる。 C. 症状・病態への対応 1. 急激に状態が悪化して重篤な状態に陥った患者を、組織だって適時に即して認識し、評価し、状態を落ち 着かせることができる。 1.1. 痙攣発作に対し、病態を認識・評価し、状態を落ち着かせることができる。 1.2. 心肺停止に対し、心肺蘇生を行い、蘇生後患者を管理できる。 1.3. 敗血症に対し、病態を認識・評価し、状態を落ち着かせることができる。 1.4. ショックに対し、病態を認識・評価し、状態を落ち着かせることができる。 1.5. 意識障害に対し、病態を認識・評価し、状態を落ち着かせることができる。 1.6. 急性呼吸不全に対し、病態を認識・評価し、状態を落ち着かせることができる。 1.7. 急性心不全に対し、病態を認識・評価し、状態を落ち着かせることができる。 1.8. 急性消化管出血に対し、病態を認識・評価し、状態を落ち着かせることができる。 1.9. 急性腎不全に対し、病態を認識・評価し、状態を落ち着かせることができる。 1.10. 急性肝不全に対し、病態を認識・評価し、状態を落ち着かせることができる。 1.11. 糖代謝異常に対し、病態を認識・評価し、状態を落ち着かせることができる。 1.12. 脂質異常症に対し、病態を認識・評価し、状態を落ち着かせることができる。 1.13. 蛋白・核酸代謝異常に対し、病態を認識・評価し、状態を落ち着かせることができる。 1.14. アナフィラキシーに対し、病態を認識・評価し、状態を落ち着かせることができる。 2. 急激に重篤な状態に陥った患者が有している慢性的な合併疾患を述べることができる。 3. 時宜に即して患者を ICU に収容することを含めて患者を適切にトリアージし優先順位をつけて治療できる。 4. 周産期の生命危機状態にある母親の合併症を理解し、専門医の下で治療できる。 5. 侵襲的人工呼吸の適応と患者に適した換気法を理解し、適切に対応できる。 6. 非侵襲的陽圧換気の適応と患者に適した換気法を理解し、適切に対応できる。 7. 人工呼吸器の各種アラームの意味を理解し、適切に対応できる。 8. 侵襲的および非侵襲的呼吸補助を離脱できる。 9. 患者の栄養状態を評価し、栄養計画をたて、患者に最適な栄養を投与することができる。 10. 患者のせん妄を評価し、適切に対応できる。 11. リスクの高い外科患者の周術期管理ができる。 12. 術後痛を評価し、その鎮痛法を決定し、実施できる。 13. 術後早期の麻酔関連合併症を列挙し、適切に対応できる。 14. 二次救命処置(ALS)が実践でき、一次救命処置を(BLS)を指導できる。 15. 指導医・上級医ならびに他職種に適切なタイミングでコンサルテーションができる。 16. 患者の全身管理に対し、多領域の専門医とのチーム医療を目指し、効率的に意志疎通ができる。 17. 重篤な疾患が患者および患者家族に身体的、精神的にどのような結果をもたらすかを理解できる。 18. 大規模災害に対する対応を述べることができる。 LS (方略)1 On-the-job training 最低研修期間を1ヶ月とし、必須期間で十分に修得できなかった SBOs につき、改めて修得を果たすとともに、上 記 SBOs をより積極的に修得する。 LS (方略)2 勉強会・カンファレンス 185 必修プログラムの項参照 LS (方略)3 学会発表・臨床研究 必修プログラムの項参照 Ev (評価) A 基本姿勢・態度 全科共通の態度評価票を利用する。 B 診察法・検査・手技 a:十分できる b:できる c:要努力 NA:評価できない 1 2 3 3.1. 3.2. 3.3. 3.4. 3.5. 3.6. 3.7. 3.8. 3.9. 3.10. 3.11. 4 4.1. 4.2. 4.3. 4.4. 4.5. 4.6. 4.7. 患者・家族との信頼関係を構築し、診断・治療に必要な情報が得られるように医 a b c NA 療面接が実践できる。 病態の正確な把握をしつつ、系統的に全身身体診察を行い、その結果を解釈 し、 a b c NA チャートに記載できる。 病態と臨床経過を把握し、医療面接と身体診察から得られた情報を統合し、それらを裏付ける検査の 適応を判断し、検査結果から診断・治療に結びつけることができる。 一般尿検査の適応が判断でき、その結果から診断・治療に結びつけることが a b c NA できる。 血算・白血球分画検査の適応が判断でき、その結果から診断・治療に結びつけ a b c NA ることができる。 血液型判定・交差適合試験を自ら実施し、その結果ら診断・治療に結びつける a b c NA ことができる。 心電図・負荷心電図の適応が判断でき、その結果から診断・治療に結びつける a b c NA ことができる。 動脈血液ガスを自ら実施し、その結果から診断・治療に結びつけることができ a b c NA る。 血液生化学検査の適応が判断でき、その結果から診断・治療に結びつけること が a b c NA できる。 血液免疫血清学の適応が判断でき、その結果から診断・治療に結びつけること が a b c NA できる。 肺機能検査の適応が判断でき、その結果から診断・治療に結びつけることが a b c NA できる。 髄液検査の適応が判断でき、その結果から診断・治療に結びつけることができ a b c NA る。 超音波(心臓、腹部)検査を自ら実施し、その結果から診断・治療に結びつける a b c NA ことができる。 単純 X 線写真の適応が判断でき、その結果から診断・治療に結びつけることが a b c NA できる。 集中治療で実践される手技を含め、基本的手技の適応を決定し、実施できる。 気道確保ができる。 a b c NA 人工呼吸ができる。 a b c NA 必要な薬剤を適正な方法で注射できる。 a b c NA 採血ができる。 a b c NA 腰椎穿刺ができる。 a b c NA 尿道カテーテルを挿入することができる。 a b c NA 胃管チューブを挿入できる。 a b c NA 186 4.8. 4.9. 4.10. 4.11. 4.12. 5 5.1. 5.2. 5.3. 6 6.1. 6.2. 6.3. 7 7.1. 8 9 10 11 局所麻酔ができる。 気管挿管ができる。 除細動ができる。 胸腔ドレーンを用いることを含めて、胸腔穿刺ができる。 腹腔穿刺ができる。 集中治療で実践される治療を含め、基本的治療の適応を決定し、実施できる。 患者に ICU で加療されている理由を説明できる。 適切な輸液を理解し、実施できる。 輸血の適応を理解し、実施できる。 集中治療で実施される医療を記録することができる。 日常診療・チーム医療や法規との関連で、重要な医療記録を適切に作成し、管 理できる。 処方箋・指示書を記録することができる。 診断書・死亡診断書を記録することができる。 集中治療で実施される治療計画を作成することができる。 診療ガイドラインに則した治療計画を作成することができる。 集中治療で実践される鎮静・鎮痛に対し、その鎮静薬・鎮痛薬を選択し、実施 できる。 集中治療で実践される心血管作動薬に対し、その薬を選択し、実施できる。 集中治療で実施される抗菌薬に対し、その薬を選択し、実施できる。 保険・医療・福祉の各方面に配慮し、患者にベストな診療計画をたて、実施でき る。 a a a a a b b b b b c c c c c NA NA NA NA NA a a a b b b c c c NA NA NA a b c NA a a b b c c NA NA a b c NA a b c NA a a b b c c NA NA a b c NA a b c NA a a a a a a a a a a a a a a a b b b b b b b b b b b b b b b c c c c c c c c c c c c c c c NA NA NA NA NA NA NA NA NA NA NA NA NA NA NA a b c NA a a a b b b c c c NA NA NA C.症状・病態への対応 a:十分できる b:できる c:要努力 NA:評価できない 急激に状態が悪化して重篤な状態に陥った患者を、組織だって時宜に即して認識し、 1 評価し、状態を落ち着かせることができる。 1.1. 痙攣発作に対し、病態を認識・評価し、状態を落ち着かせることができる。 1.2. 心肺停止に対し、心肺蘇生を行い、蘇生後患者を管理できる。 1.3. 敗血症に対し、病態を認識・評価し、状態を落ち着かせることができる。 1.4. ショックに対し、病態を認識・評価し、状態を落ち着かせることができる。 1.5. 意識障害に対し、病態を認識・評価し、状態を落ち着かせることができる。 1.6. 急性呼吸不全に対し、病態を認識・評価し、状態を落ち着かせることができる。 1.7. 急性心不全に対し、病態を認識・評価し、状態を落ち着かせることができる。 1.8. 急性消化管出血に対し、病態を認識・評価し、状態を落ち着かせることができる。 1.9. 急性腎不全に対し、病態を認識・評価し、状態を落ち着かせることができる。 1.10. 急性肝不全に対し、病態を認識・評価し、状態を落ち着かせることができる。 1.11. 糖代謝異常に対し、病態を認識・評価し、状態を落ち着かせることができる。 1.12. 脂質異常症に対し、病態を認識・評価し、状態を落ち着かせることができる。 1.13. 蛋白・核酸代謝異常に対し、病態を認識・評価し、状態を落ち着かせることができる。 1.14. アナフィラキシーに対し、病態を認識・評価し、状態を落ち着かせることができる。 2 急激に重篤な状態に陥った患者が有している慢性的な合併疾患を述べることができる。 時宜に即して患者を ICU に収容することを含めて、患者を適切にトリアージし優先順位を 3 つけて治療できる。 4 周産期の生命危機状態にある母親の合併症を理解し、専門医の下で治療できる。 5 侵襲的人工呼吸の適応と患者に適した換気法を理解し、適切に対応できる。 6 非侵襲的陽圧換気の適応と患者に適した換気法を理解し、適切に対応できる。 187 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 人工呼吸器の各種アラームの意味を理解し、適切に対応できる。 侵襲的および非侵襲的呼吸補助を離脱できる。 患者の栄養状態を評価し、栄養計画をたて、患者に最適な栄養を投与することができる。 患者のせん妄を評価し、適切に対応できる。 リスクの高い外科患者の周術期管理ができる。 術後痛評価し、その鎮痛法を決定し、実施できる。 術後早期の麻酔関連合併症を列挙し、適切に対応できる。 二次救命処置(ALS)が実践でき、一次救命処置を(BLS)を指導できる。 指導医・上級医ならびに他職種に適切なタイミングでコンサルテーションができる。 患者の全身管理に対し、多領域の専門医とのチーム医療を目指し、効率的に意志疎通 ができる。 重篤な疾患が患者および患者家族に身体的、精神的にどのような結果をもたらすかを 理解できる。 大規模災害に対する対応を述べることができる。 研修医の責任・業務範囲 (診療権限;privilege) 必修科共通の項 参照 188 a a a a a a a a a b b b b b b b b b c c c c c c c c c NA NA NA NA NA NA NA NA NA a b c NA a b c NA a b c NA 放射線科 (選択) GIO (一般目標) 幅広い病態・疾患に対応できる医学知識・技量を基盤に、患者・家族の価値観に配慮し、医療チームの一員とし て高度な医療を実践できる姿勢を身につけることを目的とする。この立場を理解した上で画像診断、および、IVR の適応を理解し、実践を通して放射線の診療内容を理解し、病院内での放射線科の果たすべき臨床的役割を 理解する。 SBOs (行動目標) A. 基本姿勢・態度 必修科共通の項 参照 B. 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 診察法・検査・手技 画像を見る目を養う。 画像解剖を理解する。 各種画像の一般的撮像原理を理解する。 各種画像診断、IVRの適応について理解する。 レポート作成の表現による意思疎通を学ぶ。 患者および医療従事者の放射線被曝のリスク低減に配慮する。 頻度の高い主な疾患についての画像所見を学ぶ。 8. 9. (以下の放射線治療に関しては選択制とする) 放射線治療の基本的原理を理解する。 悪性腫瘍に対する放射線治療の適応を理解する。 LS (方略)1 On-the-job training 指導医・上級医および指導者の指導のもとに基礎知識と技術を習得する。 画像診断レポートを自ら作成する。 画像診断検査実技に参加する。 放射線科短期入院患者の診療を支援する。 LS (方略)2 勉強会・カンファレンス 院内の多科合同および多職種カンファレンスのほか、放射線科カンファレンスに参加する。 (希望に応じて)超音波、造影などの各種診断技術の研修を行う。 (希望に応じて)放射線腫瘍科において放射線治療の研修を行う。 月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 8:00-8:30 8:30-9:00 17:30-18:30 18:30-19:30 8:30-9:00 18:00-19:00 18:30-19:30 8:30-9:00 16:00-18:00 18:00-19:00 7:45-8:30 8:30-9:00 17:00-18:00 放射線科全体ミーティング 放射線科全体抄読会 脳外科術前カンファレンス 婦人科術前カンファレンス 乳腺病理カンファレンス 血液放射線カンファレンスなど(隔月 1 回) 神経カンファレンス(月 1 回) 放射線科画像カンファレンス CPC(臨床病理検討会)(第 3 水曜日) 消化器画像カンファレンス 泌尿器科術前カンファレンス 放射線科画像カンファレンス 呼吸器術前カンファレンス 189 ※ 放射線科レジデント クルズス 2~3 回/週 昼休み時間を利用して staff による resident のための勉強会 LS (方略)3 学会発表・臨床研究 ・ 指導医・上級医の指導のもと、学会発表・臨床研究を経験する。 ・ テーマを定めて放射線科内で画像診断をまとめて発表する。 Ev (評価) A. 基本姿勢・態度 全科共通の態度評価票を利用 B. 診察法・検査・手技 a:十分できる b:できる c:要努力 NA:評価不能 1 画像を見る目を養う。 2 画像解剖を理解する。 3 各種画像の一般的撮像原理を理解する。 4 各種画像診断、IVRの適応について理解する。 5 レポート作成の表現による意思疎通を学ぶ 6 患者および医療従事者の放射線被曝のリスク低減に配慮する。 7 頻度の高い主な疾患についての画像所見を学ぶ。 (以下の放射線治療に関しては選択制とする) 8 放射線治療の基本的原理を理解する。 9 悪性腫瘍に対する放射線治療の適応を理解する。 週間スケジュール(希望によって変更も可) 午前 月曜日 外来診療、病棟 火曜日 検査(US、GIF など) 水曜日 外来診療、病棟 木曜日 検査(US、GIF など) 金曜日 検診実習、救急対応 午後 その他 新入院患者カンファランス病 棟、ERCP、検査 病棟 CS、処置 病棟 小児検診、予防接種 病棟 CS、BF、処置 訪問診療、老人ホーム診療 病棟 医局会 a a a a a a a b b b b b b b c c c c c c c NA NA NA NA NA NA NA a a b b c c NA NA 新薬説明会 当直、救急対応 内科カンファランス なお、希望に応じて、診療所外来や休日の救急外来の研修、小児外来研修、母子保健研修、産業保健研修も 可能である。 研修医の責任・業務範囲 (診療権限;privilege) 必修科共通の項 参照 190 病理診断科 (選択) GIO (一般目標) 良い診療のためには良い病理診断が不可欠であることを理解し、それを行ううえでの必要な知識、技術、態度を 身につける。 SBOs (行動目標) A. 基本姿勢・態度 必修科共通の項 参照 B. 診察法・検査・手技 1. 2. 3. 4. 病理解剖で担当医からプレゼンテーションをもとに、臨床像、検索要望事項を記述し、解剖を実施し、病理診 断と報告書作成ができる。 組織診断を実施し、病理報告書の作成ができる。 術中迅速診断の手技を説明し、診断と報告ができる。 細胞診断ができる。 LS (方略)1 ・ ・ ・ ・ ・ ・ On-the-job training 研修期間:1 ヶ月から 2 ヶ月 経験できる症例数: 病理解剖:平均 1 から 2 例/週、組織診断:5-10 例/日 経験できる疾患の種類: 以下の臓器疾患: 循環器、消化器、呼吸器、縦隔、造血器、泌尿器、男性生殖器、女性生殖器、 乳腺、内分泌器、神経系、感覚器、運動器、皮膚 経験する基本的手技の種類: 病理解剖、組織診断(切除組織の取り扱い、切り出し、組織標本作成)、肉眼および顕微鏡写真撮影、 術中迅速診断標本の作成、細胞診断標本作成、電子顕微鏡標本作成 経験する組織染色の種類: HE 染色、各種特殊染色、各種免疫染色、蛍光染色 経験する報告書の種類: 病理解剖肉眼所見と報告書、組織診断報告書、細胞診断報告書 LS (方略)2 勉強会・カンファレンス ・ CPC: 毎月第 3 水曜日 16:00-17:30 トイスラーホール、剖検例全例の結果報告、そのなかで重点例、教育的症例につ いて、臨床・画像・病理プレゼンテーションのあと、総合討論を行う。 ・ 乳腺外科・病理診断科合同カンファレンス: 第 2 火曜 8:00-9:00 放射線科読影室、教育的な症例、希少例、検討必要症例などを臨床プレゼンテーションの あと、病理の説明、解説を行い、総合討論する ・ ・ ・ ・ 脳神経外科・病理診断科合同カンファレンス:第 3 金曜 18:00-19:00。同上 皮膚科・形成外科・病理診断科合同カンファレンス:第 4 火曜 18:00-19:00。同上 泌尿器科・病理診断科合同カンファレンス:第 1 月曜 18:00-19:00。泌尿器科。同上 女性総合診療部・病理診断科合同カンファレンス:月曜日 18:00-19:00。同上 ・ 乳腺外科・病理診断科合同術前カンファレンス:金曜 7:50-9:00。放射線科読影室。次週の手術例について臨床、 画像、病理のプレゼンテーション、術前検討を行う。 191 病理診断科 週間予定 【病理解剖は研修期間中、原則として参加し、経験する】 月曜日 9:00-12:00 手術組織の切り出し 13:00-17:00 当日作成された標本を用いて組織診断を行う。原則として自分で切り出した 症例を診断する 17:00 病理専門医に診断の review をうけ、それをもとに報告書を作成し、病理シス テムに仮登録する。(報告書の電子チャートへの掲載は専門医が行う) 火曜日 月曜日と同様に病理解剖、組織診断、術中迅速診断、細胞診断を行う 水曜日 9:30-9:45 ミーティング 月曜日と同様(第 3 週は CPC あり)に病理解剖、組織診断、術中迅速診断、 細胞診断を行う 木曜日 月曜日と同様に病理解剖、組織診断、術中迅速診断、細胞診断を行う 金曜日 月曜日と同様に病理解剖、組織診断、術中迅速診断、細胞診断を行う 土日祝 病理解剖がオンコールで行われる ・術中迅速診断 曜日に関わらず、オーダー発生時に行う。 ・細胞診は主要な病変についての講義・説明を受ける。 Ev (評価) A. 基本姿勢・態度 全科共通の態度評価票を利用 B. 診察法・検査・手技 a:十分できる b:できる c:要努力 NA:評価不能 病理解剖で担当医からプレゼンテーションをもとに、臨床像、検索要望事項を記述 1 し、解剖を実施し、病理診断と報告書作成ができる。 2 3 4 組織診断を実施し、病理報告書の作成ができる。 術中迅速診断の手技を説明し、診断と報告ができる。 細胞診断ができる。 研修医の責任・業務範囲 (診療権限;privilege) 必修科共通の項 参照 192 a b c NA a a a b b b c c c NA NA NA 麻酔科 (選択) GIO (一般目標) 臨床医として呼吸、循環、疼痛、体液管理が適切に行えるようになるために、麻酔管理を通じて基本的な知識、 技術、態度を身につける。 SBOs (行動目標) A. 基本姿勢・態度 必修科共通の項 参照 必修の内容を深める。特に、術前の患者・家族の不安を理解し、その軽減に努めることができる。 B. 診察法・検査・手技 ・治療 必修の内容を深める。特に、Difficult airway の診断ができる。 B-1 診察法 B-1-1 麻酔前回診にて必要な術前情報を聴取でき、適切な診察ができる。 B-1-2 麻酔前回診・診察により、麻酔のリスクについて適切に理解できる。 B-1-3 麻酔中の呼吸循環状態について適切な判断、上級医への報告ができる。 B-1-4 麻酔中の判断として特に difficult airway の診断ができる。 B-1-5 麻酔後回診にて必要な術後状態の把握ができ、麻酔との関連を理解できる。 B-2 検査 B-2-1 血液型判定・交差適合試験を正確に実施できる。 B-2-2 動脈血ガス分析を行い、所見を述べることができる。 B-2-3 超音波検査を適切に行うことができる。 B-3 手技・治療 B-3-1 気道確保できる。 B-3-2 人工呼吸を適切に行える。 B-3-3 適切な注射法を選択し、実施できる。 B-3-4 穿刺のための道具を理解し、適切に実施できる。 B-3-5 導尿法を実施できる。 B-3-6 気管挿管を実施できる。 B-3-7 麻酔に必要な薬剤の薬理を設営できる。 B-3-8 麻酔に必要な生理を説明できる。 B-3-9 周術期の輸液・輸血管理ができる。 B-3-10 麻酔中の呼吸・循環管理ができる。 B-3-11 術後の疼痛管理を実施できる。 B-3-12 硬膜外麻酔に必要な基本的手技を理解し、正しく施行できる。 193 LS (方略)1 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. On-the-job training 研修期間は1ヶ月単位で、自由に選択できる。 研修期間および達成度に応じて、より複雑な麻酔症例を経験する。具体的には、胸部外科、心臓外科の症例や、 重症な合併症をもった患者の麻酔を経験することにより、特殊な病態の患者管理に必要な知識、技術を習得す る。 手術室での業務が中心となる。 指導医あるいは上級医と共に麻酔前回診を行い、麻酔計画を立案する。 指導医あるいは上級医の監督下に麻酔業務を行う。 適切な術後鎮痛法を修得する。 麻酔後回診を行う。 気道確保、バッグとマスクによる人工呼吸、気管挿管、観血的動脈圧測定、血液ガス採血、腰椎穿刺などの手 技を指導医あるいは上級医の監督下に修得する。 夜間、休日オンコールをシニアレジデントあるいは指導医の指導の下、経験する。 LS (方略)2 1. 2. 3. カンファレンス・勉強会 講義 火、木の朝、7:00~7:30 麻酔に関する講義を行う。内容は麻酔、集中治療、ペインクリニック等麻酔科業務 全般に渡るが、レジデントの諸君の質問も大いに歓迎する。 抄読会 隔週月曜日、朝、8:00~8:30 教育的な内容の論文の抄読を行う。 症例検討 毎週月曜日、朝、7:30~8:00、前週までに行った問題症例に対する反省を行う。麻酔方法の選択や偶発 的な事柄に対し、その方法や対処の仕方でよかったのか、或いは別の方法がよかったのか等の点を、文献 等を根拠として、指導医も含めてディスカッションする。自分の症例だけでなく、他人の行った症例のディス カッションにも参加することで臨床的な知識が深められる。 Ev (評価) A 基本姿勢・態度 全科共通の態度評価票を利用 B 診察法・検査・手技 ・治療 a:十分できる b:できる c:要努力 NA:判定不能 B-1 診察法 1 麻酔前回診にて必要な術前情報を聴取でき、適切な診察ができる。 2 麻酔前回診・診察により、麻酔のリスクについて適切に理解できる。 3 麻酔中の呼吸循環状態について適切な判断、上級医への報告ができる。 4 麻酔中の判断として特に diffiult airway の診断ができる。 5 麻酔後回診にて必要な術後状態の把握ができ、麻酔との関連を理解できる。 B-2 検査 1 血液型判定・交差適合試験を正確に実施できる。 2 動脈血ガス分析を行い、所見を述べることができる。 3 超音波検査を適切に行うことができる。 194 a a a a a b b b b b c c c c c NA NA NA NA NA a a a b b b c c c NA NA NA B-3 1 2 3 4 5 6 7 8 手技・治療 気道確保できる。 人工呼吸を適切に行える。 適切な注射法を選択し、実施できる。 穿刺のための道具を理解し、適切に実施できる。 導尿法を実施できる。 気管挿管を実施できる。 麻酔に必要な薬剤の薬理を設営できる。 麻酔に必要な生理を説明できる。 9 周術期の輸液・輸血管理ができる。 10 麻酔中の呼吸・循環管理ができる。 11 12 a a a a a a a a a b b b b b b b b b c c c c c c c c c NA NA NA NA NA NA NA NA NA 術後の疼痛管理を実施できる。 a a b b c c NA NA 硬膜外麻酔に必要な基本的手技を理解し、正しく施行できる。 a b c NA 研修医の責任・業務範囲 (診療権限;privilege) 必修科共通の項 参照 195 ■ 2016 年度 聖路加国際病院 精神科病棟研修・臨床研修協力施設 プログラム 【精神科病棟研修】 社会福祉法人ロザリオの聖母会海上寮療養所 医療法人社団 碧水会 長谷川病院 【臨床研修協力施設・中央区】 中央区保健所 医療法人社団 栄晴会 中央内科クリニック AGE 牧田クリニック すぎやま整形外科 真山クリニック 高尾クリニック 銀座プリマ・クリニック 医療法人社団 八丁堀医院 杉野内科クリニック 月島クリニック 銀座ウィメンズクリニック こども元気!!クリニック 小池医院 医療法人社団 公和会 日本橋名倉整形外科 医療法人社団 宮﨑会 木挽町医院 医療法人社団 隆風会 藤井隆広クリニック 医療法人社団 中央みなと会 中央みなとクリニック 皮フ科 早川クリニック あさの皮フ科 東銀座 小川診療所 聖路加国際病院 訪問看護ステーション 【臨床研修協力施設・遠方地域】 新潟県厚生農業協同組合連合会 佐渡総合病院 新潟県立松代病院 垂水市立医療センター 垂水中央病院 独立行政法人国立病院機構 東埼玉病院 三重県立志摩病院 紀南病院 町立南伊勢病院 尾鷲総合病院 長崎県上五島病院 長崎県対馬いづはら病院 奥州市国民健康保険まごころ病院 長崎県壱岐病院 出水郡医師会立阿久根市民病院 国立保健医療科学院(公式ホームページを参照) 196 精神科病棟研修(海上寮療養所) GIO 本人の病識の有無にかかわらず、精神科診療の現場における利用者に対するアプローチの実際を学ぶ。 地域における精神科医療の現状を、デイケアなどの行動を通じて理解する。 SBOs 1. 2. 3. 4. 精神科面接の心得 一般科における精神科技術の応用 急性精神障害の症状把握 慢性精神障害の課題の認識 LS1 On the job training (OJT) 経験できる疾患の種類: 1. 精神・神経系疾患 ・ 器質性精神障害(認知症など) ・ 統合失調症 ・ 気分障害(躁うつ病など) ・ 不安障害 ・ ストレス関連障害 ・ 発達障害 ・ 精神遅滞(知的障害) ・ 物質関連障害(アルコール依存など) ・ てんかん 経験できる病態・症状: 1. 頻度の高い症状 不穏 不安・焦燥 幻覚・妄想 無為・自閉 意欲低下 拒食・過食・異食 飲水過多 2. 緊急を要する症状・病態 意識障害 精神運動興奮 躁状態 誤飲、誤嚥 197 週間スケジュール: 火曜 AM オリエンテーション 合併症診療見学 院長クルズス、病棟実習 水曜 病棟実習 木曜 病棟実習 金曜 知的障害者施設見学 その他 病棟グループ参加 病棟行事参加 等 月曜 PM 病棟実習 病棟実習、グループホーム見学 重症心身障害施設見学 病棟実習 症例検討会、病棟実習 地域生活支援連絡会 病棟実習 EV 研修終了後2週間以内に相互評価を行う。 研修医の自己評価:研修医手帳に症例を記載する。 指導医による研修医の評価:聖路加国際病院の研修医評価票を記載する。 研修医による研修施設の評価:聖路加国際病院独自の評価システムに入力する。 198 精神科病棟研修(長谷川病院) GIO 広い意味で精神科的な医療を必要とする患者、家族に対して、全人的に対処するために、精神症状の捉え方の 基本を身につけ、精神疾患に対する初期的対応と治療の実際を学び、デイケアなどの社会復帰や地域支援体 制を理解する。 SBOs 問題発生型の面接センスの習得 一般科における精神科技術の基本 急性精神障害の認識スキルの修得 慢性精神障害のケアの修得 1. 2. 3. 4. LS1 On the job training (OJT) 経験できる疾患の種類: 1. 精神・神経系疾患 症状精神病 認知症(血管性認知症・レビー小体型認知症を含む。) アルコール依存症 薬物依存症 気分障害(うつ病・躁うつ病) 統合失調症 不安障害(パニック症候群) 身体表現性障害・ストレス関連障害 精神・神経系疾患 発達障害 2. 頻度の高い症状 不眠・幻覚・妄想・うつ EV 研修終了後2週間以内に相互評価を行う。 研修医の自己評価:研修医手帳に症例を記載する。 指導医による研修医の評価:聖路加国際病院の研修医評価票を記載する。 研修医による研修施設の評価:聖路加国際病院独自の評価システムに入力する。 199 地域保健研修(中央区保健所) GIO 「地域医療」保健所 ヘルスプロモーションを基盤とした地域保健、健康増進、プライマリ・へルスケア、リハビリテーション、福祉サ ービスにいたる連続した包括的保健医療を理解し実践できる能力を身につける。 2. 母子保健対策 地域母子保健の持つ社会的意義と、関連事業や地域システムについて理解するために、保健所及び保健セ ンターの母子保健事業を経験し、乳幼児についても適切に対応する能力を身につける。 3. 介護予防対策 介護予防の意義及び地域での介護予防サービスについて理解し、関係機関・関係者との連携の中で適切な 対応ができる能力を身につける。 4. 精神保健福祉対策 精神保健福祉法の主旨を理解するとともに各種制度及び社会資源を活用して適切な対応ができる能力を身 につける。 5. 感染症・エイズ対策 感染症の発生を予防し、感染拡大を防止するため、感染症対策について理解し、発症時及びその後の対応 を身につける。 6. 結核対策 地域での結核まん延を防止するため、結核予防法に基づいて、患者・家族・地域住民の人権に配慮しつつ、 区民の結核予防と結核患者が適切な医療を受けられる環境を提供する能力を身につける。 7. 難病対策 難病に関する制度・サービスを理解し、家族会や関係機関との連携の中で、支援システム・ネットワークにお ける医師の役割を身につける。 8. 健康づくり 「健康日本 21」及び地方計画(中央区健康・食育プラン 2013)、「健康増進法」を理解し、実践する技術を習得 する。 9. 医療安全対策 地域で安全、安心な医療サービスが提供できるように、医師として医療機関の適正な運営ができる能力を身 につける。 10. 食中毒防止対策 食品に起因する疾病に対応するため、関連する法・制度に基づき、医師として適正に対応できる能力を身に つける。 11. 生活環境衛生対策 環境に起因する疾病に対応するため、環境衛生行政を理解し、医師として適正に対応できる能力を身につけ る。 12. 人口動態統計 地域の人口動態統計を利用して、地域特性を把握する能力を身につける。 1. 200 SBOs 1. 「地域医療」保健所 ① 根拠法令に基づいた地域保健活動を説明できる ② 地域の健康づくり活動を経験し、ヘルスプロモーションの概念が説明できる。 ③ 小児から高齢者までの生涯を通じた健康づくりに関わる保健指導ができる。 ④ 患者が適切な医療を受けること、及び公費負担医療等の関係する制度・支援体制を説明できる。 ⑤ 健康危機対応を経験し、地域の健康危機管理に参画できる。 母子保健対策 ① 乳幼児健診の意義が説明できる。 ② 小児慢性特定疾患等医療給付の申請書の記載ができる。 ③ 児童虐待に関して法体系を理解し、児童虐待の予防対策を含めた概念を説明できる。 3. 介護予防対策 ① 介護予防事業の流れを理解し、実際にプログラムに参加する。 ② 適切なケアプランを作成することができる。 4. 精神保健福祉対策 ① 保健所等で行う地域保健福祉活動に参加する。 ② 精神障害者の相談を行うことができる(経験が可能であった場合にのみ)。 ③ 担当症例のプレゼンテーションができる(経験が可能であった場合にのみ)。 5. 感染症・エイズ対策 ① 感染症に関する情報を収集し、活用できる。 ② 感染症発生時の対応が説明できる。 ③ 患者感染者の人権に配慮した対応ができる。 ④ エイズ相談・エイズカウンセリングができる。 6. 結核対策 ① 結核予防に基づく届出ができる。 ② 結核診査協議会に参加する。 ③ 定期外健診のプランが作成できる。 ④ 患者家族・接触者の感染不安を説明できる。 ⑤ 症例のプレゼンテーションができる。 ⑥ DOTS の意義について説明できる。 7. 難病対策 ① 地域での難病対策事業について説明できる。 ② 公費負担申請診断書・意見書の作成ができる。 ③ 患者会等の意義を理解し、説明することができる。 ④ 難病患者の在宅支援事業が説明できる。 ⑤ 担当症例のプレゼンテーションができる。(経験が可能であった場合にのみ)。 8. 健康づくり ① 地域における健康づくり活動を説明できる。 ② 保健統計を利用して地域の健康課題を述べることができる。 ③ 喫煙対策を実践できる。 ④ 生活習慣病予防のための健康教育ができる。 9. 医療安全対策 ① 立ち入り検査の意義・内容が説明できる。(医療法・医師法) ② 医療相談・苦情の対応を説明できる。(医療法・医師法) 10. 食中毒防止対策 ① 食中毒発生時の届出をすることができる。 ② 食中毒が疑われる場合に、医師として適切な対応を説明できる。 2. 201 11. 生活環境衛生対策 ① 飲料水など環境に起因する健康危機管理を説明できる。 ② アレルギーや化学物質過敏症の対策としての室内環境整備の方法を身につける。 ③ 生活衛生の相談・苦情の対応が説明できる。 12. 人口動態統計 ① 地域の人口動態統計を用いて地域特性を説明できる。 LS1 On the job training (OJT) AM 月曜日 PM 火曜日 水曜日 木曜日 AM PM AM PM AM PM AM 金曜日 PM 【地域医療・地域保健】講義各論 【健康づくり】講義各論 【人口動態統計】講義各論 【医療安全対策】講義各論 【食中毒防止対策】講義各論 【生活環境衛生対策】講義各論 【介護予防対策】講義各論 【介護予防対策】介護予防教室参加 【精神保健福祉対策】デイケア参加 【母子保健対策】乳幼児健診見学 【感染症・エイズ対策】講義各論 【結核対策】講義各論 【母子保健対策】親子フロア参加 【介護予防対策】介護予防教室参加 【難病対策】講義各論 【総評】口頭試問 EV 研修終了後2週間以内に相互評価を行う。 研修医の自己評価:研修医手帳に症例を記載する。 指導医による研修医の評価:聖路加国際病院の研修医評価票を記載入力する。 研修医による研修施設の評価:聖路加国際病院独自の評価システムに入力する。 202 地域医療研修(中央内科クリニック) GIO 地域医療を必要とする患者とその家族に対して、全人的に対応するために、診療所の役割と医療連携の必要性 を理解し、問題解決力と臨床的技能・態度を身につける。 SBOs 1. 2. 3. 4. 5. 6. 患者の病歴(主訴、現病歴、既往歴、家族歴、生活・職業歴、系統的レビュー)の聴取と記録ができる。 患者、家族のニーズを身体・心理・社会的側面から把握できる。 患者・家族への適切な指示、指導ができる。 守秘義務を果たし、プライバシーへの配慮ができる。 医療保険、公費負担医療を理解し、適切に診療できる。 医の倫理、生命倫理について理解し、適切に行動できる。 LS1 On the job training (OJT) ■ 経験できる疾患の種類: 1. 2. 3. 4. 5. 6. 血液・造血器・リンパ網内系疾患 貧血(鉄欠乏貧血、二次性貧血) 神経系疾患 脳・脊髄血管障害(脳梗塞、脳内出血、くも膜下出血) 認知症性疾患 脳・脊髄外傷(頭部外傷、急性硬膜外・硬膜下血腫) 皮膚系疾患 湿疹・皮膚炎群(接触皮膚炎、アトピー性皮膚炎 蕁麻疹 薬疹 皮膚感染症 運動器(筋骨格)系疾患 骨粗鬆症 脊柱障害(腰椎椎間板ヘルニア) 循環器系疾患 心不全 狭心症、心筋梗塞 不整脈(主要な頻脈性、徐脈性不整脈) 弁膜症(僧帽弁膜症、大動脈弁膜症) 動脈疾患(動脈硬化症、大動脈瘤) 静脈・リンパ管疾患(深部静脈血栓症、下肢静脈瘤、リンパ浮腫) 高血圧症(本態性、二次性高血圧症) 呼吸器系疾患B 呼吸不全 呼吸器感染症(急性上気道炎、気管支炎、肺炎) 閉塞性・拘束性肺疾患(気管支喘息、気管支拡張症) 異常呼吸(過換気症候群、睡眠時無呼吸症候群) 胸膜、縦隔、横隔膜疾患(自然気胸、胸膜炎) 肺癌 203 7. 8. 9. 10. 11. 12. 13. 14. 15. 16. 消化器系疾患A 食道・胃・十二指腸疾患(食道静脈瘤、胃癌、消化性潰瘍、胃・十二指腸炎) 小腸・大腸疾患(イレウス、急性虫垂炎、痔核・痔瘻) 胆嚢・胆管疾患(胆石、胆嚢炎、胆管炎) 肝疾患(ウイルス性肝炎、急性・慢性肝炎、肝硬変、肝癌、アルコール性肝障害、薬物性肝障害) 膵臓疾患(急性・慢性膵炎) 横隔膜・腹壁・腹膜(腹膜炎、急性腹症、ヘルニア) 腎・尿路系(体液・電解質バランスを含む。)疾患 腎不全(急性・慢性腎不全、透析) 原発性糸球体疾患(急性・慢性糸球体腎炎症候群、ネフローゼ症候群) 全身性疾患による腎障害(糖尿病性腎症) 泌尿器科的腎・尿路疾患(尿路結石、尿路感染症)妊娠分娩と生殖器疾患 女性生殖器及びその関連疾患(月経異常(無月経を含む。)、不正性器出血、更年期障害、 外陰・腟・骨盤内感染症、骨盤内腫瘍、乳腺腫瘍 男性生殖器疾患(前立腺疾患、勃起障害、精巣腫瘍) 内分泌・栄養・代謝系疾患 甲状腺疾患(甲状腺機能亢進症、甲状腺機能低下症) 糖代謝異常(糖尿病、糖尿病の合併症、低血糖) 高脂血症 蛋白及び核酸代謝異常(高尿酸血症) 眼・視覚系疾患 屈折異常(近視、遠視、乱視) 角結膜炎 白内障 緑内障 糖尿病、高血圧・動脈硬化による眼底変化 耳鼻・咽喉・口腔系疾患 中耳炎 急性・慢性副鼻腔炎 アレルギー性鼻炎 扁桃の急性・慢性炎症性疾患 精神・神経系疾患 症状精神病 認知症(血管性認知症を含む。) アルコール依存症 気分障害(うつ病、躁うつ病を含む。) 不安障害(パニック症候群) 身体表現性障害、ストレス関連障害 感染症 ウイルス感染症(インフルエンザ、麻疹、風疹、水痘、ヘルペス、流行性耳下腺炎) 細菌感染症(ブドウ球菌、MRSA、A 群レンサ球菌、クラミジア) 真菌感染症(カンジダ症) 性感染症 免疫・アレルギー疾患 慢性関節リウマチ アレルギー疾患 物理・化学的因子による疾患 中毒(アルコール、薬物) 環境要因による疾患(熱中症、寒冷による障害) 204 熱傷 17. 小児疾患 小児ウイルス感染症(麻疹、流行性耳下腺炎、水痘、突発性発疹、インフルエンザ) 小児細菌感染症 小児喘息 18. 加齢と老化 高齢者の栄養摂取障害 老年症候群(誤嚥、転倒、失禁、褥瘡) ■ 経験できる病態・症状: 1. 頻度の高い症状 全身倦怠感 不眠 食欲不振 体重減少、体重増加 浮腫 リンパ節腫脹 発疹 発熱 頭痛 めまい 視力障害、視野狭窄 2. 結膜の充血 聴覚障害 鼻出血 嗄声 胸痛 動悸 呼吸困難 痰・咳 嘔気・嘔吐 胸やけ嚥下困難 腹痛 緊急を要する症状・病態 脳血管障害 急性呼吸不全 急性心不全 急性冠症候群 急性腹症 急性感染症 外傷 急性中毒 誤飲、誤嚥 熱傷 205 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 便通異常(下痢、便秘) 腰痛 関節痛 歩行障害 四肢のしびれ 胸やけ嚥下困難 血尿 排尿障害 尿量異常 不安・抑うつ 地域医療研修(AGE 牧田クリニック) GIO 地域医療を必要とする患者とその家族に対して、全人的に対応するために、診療所の役割と医療連携の必要性 を理解し、問題解決力と臨床的技能・態度を身につける。 SBOs 患者の病歴(主訴、現病歴、既往歴、家族歴、生活・職業歴、系統的レビュー)の聴取と記録ができる。 患者、家族のニーズを身体・心理・社会的側面から把握できる。 患者・家族への適切な指示、指導ができる。 守秘義務を果たし、プライバシーへの配慮ができる。 医療保険、公費負担医療を理解し、適切に診療できる。 医の倫理、生命倫理について理解し、適切に行動できる。 1. 2. 3. 4. 5. 6. LS1 On the job training (OJT) 経験できる疾患の種類: 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 血液・造血器・リンパ網内系疾患 貧血(鉄欠乏貧血、二次性貧血) 神経系疾患 脳・脊髄血管障害(脳梗塞、脳内出血) 循環器系疾患 心不全 狭心症、心筋梗塞 高血圧症(本態性、二次性高血圧症) 呼吸器系疾患B 呼吸器感染症(急性上気道炎、気管支炎、肺炎) 消化器系疾患 肝疾患(ウイルス性肝炎、急性・慢性肝炎、肝硬変、肝癌、アルコール性肝障害、薬物性肝障害) 膵臓疾患(急性・慢性膵炎) 腎・尿路系(体液・電解質バランスを含む。)疾患 原発性糸球体疾患(急性・慢性糸球体腎炎症候群、ネフローゼ症候群) 全身性疾患による腎障害(糖尿病腎症) 内分泌・栄養・代謝系疾患 視床下部・下垂体疾患(下垂体機能障害) 甲状腺疾患(甲状腺機能亢進症、甲状腺機能低下症) 副腎不全 糖代謝異常(糖尿病、糖尿病の合併症、低血糖) 脂質異常症 蛋白及び核酸代謝異常(高尿酸血症) 耳鼻・咽喉・口腔系疾患 アレルギー性鼻炎 扁桃の急性・慢性炎症性疾患 外耳道・鼻腔・咽頭・喉頭・食道の代表的な異物 206 感染症 ウイルス感染症(インフルエンザ、麻疹、風疹、水痘、ヘルペス、流行性耳下腺炎) 細菌感染症(ブドウ球菌、MRSA、A 群レンサ球菌、クラミジア) 9. 免疫・アレルギー疾患 アレルギー疾患 8. ■ 経験できる病態・症状: 1. 頻度の高い症状 全身倦怠感 不眠 食欲不振 体重減少、体重増加 リンパ節腫脹 浮腫 発疹 発熱 黄疸 発熱 頭痛 めまい 失神 視力障害、視野狭窄 嗄声 胸痛 動悸 呼吸困難 痰・咳 嘔気・嘔吐 胸やけ 嚥下困難 腹痛 便通異常(下痢、便秘) 腰痛 関節痛 四肢のしびれ 血尿 排尿障害 尿量異常 不安・抑うつ 2. 緊急を要する症状・病態 急性腹症 急性感染症 週間スケジュール 月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日 土曜日 10:00~13:00、15:00~18:00 10:00~13:00、15:00~18:00 10:00~13:00、15:00~18:00 10:00~13:00、15:00~18:00 10:00~13:00、15:00~18:00 10:00~13:00、15:00~18:00 外来診療 外来診療 外来診療 外来診療 外来診療 外来診療 EV 研修終了後2週間以内に相互評価を行う。 研修医の自己評価:研修医手帳に症例を記載する。 指導医による研修医の評価:聖路加国際病院の研修医評価票を記載する。 研修医による研修施設の評価:聖路加国際病院独自の評価システムに入力する。 207 地域医療研修(すぎやま整形外科) GIO 地域医療を必要とする患者とその家族に対して、全人的に対応するために、診療所の役割と医療連携の必要性 を理解し、問題解決力と臨床的技能・態度を身につける。 SBOs 1. 2. 3. 4. 5. 6. 患者の病歴(主訴、現病歴、既往歴、家族歴、生活・職業歴、系統的レビュー)の聴取と記録ができる。 患者、家族のニーズを身体・心理・社会的側面から把握できる。 患者・家族への適切な指示、指導ができる。 守秘義務を果たし、プライバシーへの配慮ができる。 医療保険、公費負担医療を理解し、適切に診療できる。 医の倫理、生命倫理について理解し、適切に行動できる。 LS1 On the job training (OJT) 経験できる疾患の種類: 1. 運動器(筋骨格)系疾患 骨折 関節・靱帯の損傷及び障害 2. 免疫・アレルギー疾患 慢性関節リウマチ 骨粗鬆症 脊柱障害(腰椎椎間板ヘルニア) 経験できる病態・症状: 運動器(筋骨格)系疾患 腰痛 関節痛 歩行障害 四肢のしびれ 週間スケジュール 月曜日 AM 外来診察処置 PM 外来診察処置 火曜日 AM 外来診察処置 PM 外来診察処置 手術 水曜日 AM 外来診察処置 木曜日 AM 外来診察処置 PM 外来診察処置 手術 金曜日 AM 外来診察処置 PM 外来診察処置 土曜日 AM 外来診察処置 EV 研修終了後2週間以内に相互評価を行う。 研修医の自己評価:研修医手帳に症例を記載する。 指導医による研修医の評価:聖路加国際病院の研修医評価票を記載する。 研修医による研修施設の評価:聖路加国際病院独自の評価システムに入力する。 208 地域医療研修(真山クリニック) GIO 地域医療を必要とする患者とその家族に対して、全人的に対応するために、診療所の役割と医療連携の必要性 を理解し、問題解決力と臨床的技能・態度を身につける。 SBOs 1. 2. 3. 4. 5. 6. 患者の病歴(主訴、現病歴、既往歴、家族歴、生活・職業歴、系統的レビュー)の聴取と記録ができる。 患者、家族のニーズを身体・心理・社会的側面から把握できる。 患者・家族への適切な指示、指導ができる。 守秘義務を果たし、プライバシーへの配慮ができる。 医療保険、公費負担医療を理解し、適切に診療できる。 医の倫理、生命倫理について理解し、適切に行動できる。 LS1 On the job training (OJT) 経験できる疾患の種類: 1. 血液・造血器・リンパ網内系疾患 貧血(鉄欠乏貧血、二次性貧血) 2. 神経系疾患 脳・脊髄血管障害(脳梗塞、脳内出血、くも膜下出血) 認知症性疾患 脳・脊髄外傷(頭部外傷、急性硬膜外・硬膜下血腫) 変性疾患(パーキンソン病) 3. 皮膚系疾患 湿疹・皮膚炎群(接触皮膚炎、アトピー性皮膚炎) 蕁麻疹 薬疹 皮膚感染症 4. 運動器(筋骨格)系疾患 骨粗鬆症 5. 循環器系疾患 心不全 狭心症、心筋梗塞 不整脈(主要な頻脈性、徐脈性不整脈) 弁膜症(僧帽弁膜症、大動脈弁膜症) 動脈疾患(動脈硬化症、大動脈瘤) 高血圧症(本態性、二次性高血圧症) 6. 呼吸器系疾患B 呼吸器感染症(急性上気道炎、気管支炎、肺炎) 閉塞性・拘束性肺疾患(気管支喘息、気管支拡張症) 異常呼吸(過換気症候群) 胸膜、縦隔、横隔膜疾患(自然気胸、胸膜炎) 肺癌 209 7. 消化器系疾患A 8. 9. 10. 11. 12. 13. 14. 15. 16. 食道・胃・十二指腸疾患(食道静脈瘤、胃癌、消化性潰瘍、胃・十二指腸炎) 小腸・大腸疾患(イレウス、急性虫垂炎、痔核・痔瘻) 胆嚢・胆管疾患(胆石、胆嚢炎、胆管炎) 肝疾患(ウイルス性肝炎、急性・慢性肝炎、肝硬変、肝癌、アルコール性肝障害、薬物性肝障害) 腎・尿路系(体液・電解質バランスを含む。)疾患 腎不全(急性・慢性腎不全、透析) 全身性疾患による腎障害(糖尿病性腎症) 泌尿器科的腎・尿路疾患(尿路結石、尿路感染症) 妊娠分娩と生殖器疾患 男性生殖器疾患(前立腺疾患、勃起障害、精巣腫瘍) 内分泌・栄養・代謝系疾患 視床下部・下垂体疾患(下垂体機能障害) 甲状腺疾患(甲状腺機能亢進症、甲状腺機能低下症) 副腎不全 糖代謝異常(糖尿病、糖尿病の合併症、低血糖) 高脂血症 蛋白及び核酸代謝異常(高尿酸血症) 眼・視覚系疾患 白内障 糖尿病、高血圧・動脈硬化による眼底変化 耳鼻・咽喉・口腔系疾患 アレルギー性鼻炎 扁桃の急性・慢性炎症性疾患 精神・神経系疾患 認知症(血管性認知症を含む。) アルコール依存症 気分障害(うつ病、躁うつ病を含む。) 統合失調症(精神分裂病) 不安障害(パニック症候群) 感染症 ウイルス感染症(インフルエンザ、麻疹、風疹、水痘、ヘルペス、流行性耳下腺炎) 結核 真菌感染症(カンジダ症) 性感染症 寄生虫疾患 免疫・アレルギー疾患 全身性エリテマトーデスとその合併症 慢性関節リウマチ 加齢と老化 高齢者の栄養摂取障害 老年症候群(誤嚥、転倒、失禁、褥瘡) 210 経験できる病態・症状: 1. 頻度の高い症状 全身倦怠感 不眠 食欲不振 体重減少、体重増加 浮腫 リンパ節腫脹 発疹 黄疸 発熱 頭痛 めまい 失神 視力障害、視野狭窄 結膜の充血 聴覚障害 鼻出血 嗄声 2. 緊急を要する症状・病態 胸痛 動悸 呼吸困難 痰・咳 嘔気・嘔吐 胸やけ 嚥下困難 腹痛 便通異常(下痢、便秘) 腰痛 関節痛 歩行障害 四肢のしびれ 血尿 排尿障害 尿量異常 不安・抑うつ ショック 脳血管障害 急性心不全 急性冠症候群 急性消化管出血 急性腎不全 急性感染症 外傷 誤飲、誤嚥 週間スケジュール 月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日 土曜日 外来診療 外来診療 外来診療 外来診療 外来診療 13:00~17:00 13:00~17:00 09:00~17:00 09:00~17:00 13:00~17:00 休日 EV 研修終了後2週間以内に相互評価を行う。 研修医の自己評価:研修医手帳に症例を記載する。 指導医による研修医の評価:聖路加国際病院の研修医評価票を記載する。 研修医による研修施設の評価:聖路加国際病院独自の評価システムに入力する。 211 地域医療研修(高尾クリニック) GIO 高血圧や心疾患を有する慢性疾患患者に対して、全人的に対応し、診療所の役割と医療連携の必要性を理解 し、問題解決力と臨床的技能・態度を身につける。 SBOs 1. 2. 3. 4. 5. 6. 患者の病歴(主訴、現病歴、既往歴、家族歴、生活・職業歴、系統的レビュー)の聴取と記録ができる。 患者、家族のニーズを身体・心理・社会的側面から把握できる。 患者・家族への適切な指示、指導ができる。 守秘義務を果たし、プライバシーへの配慮ができる。 医療保険、公費負担医療を理解し、適切に診療できる。 医の倫理、生命倫理について理解し、適切に行動できる。 LS1 On the job training (OJT) 経験できる疾患の種類: 1. 循環器系疾患 心不全 狭心症、心筋梗塞 心筋症 不整脈(主要な頻脈性、徐脈性不整脈) 弁膜症(僧帽弁膜症、大動脈弁膜症) 動脈疾患(動脈硬化症、大動脈瘤) 静脈・リンパ管疾患(深部静脈血栓症、下肢静脈瘤、リンパ浮腫) 高血圧症(本態性、二次性高血圧症 2. 内分泌・栄養・代謝系疾患 糖代謝異常(糖尿病、糖尿病の合併症、低血糖) 高脂血症 蛋白及び核酸代謝異常(高尿酸血症) 経験できる病態・症状: 1. 頻度の高い症状 全身倦怠感 不眠 食欲不振 体重減少、体重増加 浮腫 2. 緊急を要する症状・病態 急性心不全 急性冠症候群 週間スケジュール 月曜日 火曜日 水曜日 頭痛 めまい 失神 胸痛 動悸 終日外来診療 終日外来診療 クリニック休診日(希望があれば心電図リーディング) 212 呼吸困難 胸やけ 不安・抑うつ 木曜日 金曜日 土曜日 午前中外来診療 午前中外来診療 休診日 午後予約患者の review 午後予約患者の review EV 研修終了後2週間以内に相互評価を行う。 研修医の自己評価:研修医手帳に症例を記載する。 指導医による研修医の評価:聖路加国際病院の研修医評価票を記載する。 研修医による研修施設の評価:聖路加国際病院独自の評価システムに入力する。 213 地域医療研修(銀座プリマ・クリニック) GIO 地域医療を必要とする患者とその家族に対して、全人的に対応するために、診療所の役割と医療連携の必要性 を理解し、問題解決力と臨床的技能・態度を身につける。 SBOs 1. 2. 3. 4. 5. 6. 患者の病歴(主訴、現病歴、既往歴、家族歴、生活・職業歴、系統的レビュー)の聴取と記録ができる。 患者、家族のニーズを身体・心理・社会的側面から把握できる。 患者・家族への適切な指示、指導ができる。 守秘義務を果たし、プライバシーへの配慮ができる。 医療保険、公費負担医療を理解し、適切に診療できる。 医の倫理、生命倫理について理解し、適切に行動できる。 LS1 On the job training (OJT) 経験できる疾患の種類: 1. 乳腺疾患 乳腺のしこり(腫瘍、炎症、膿瘍) 乳腺の皮膚病変(アトピー、粉瘤) 乳腺腫脹感 週間スケジュール 月曜日 外来準備・検査機器点検・外来診察(途中昼食・その後、翌日外来準備)、細胞診カンファレンス 火曜日 外来準備・検査機器点検・外来診察(途中昼食・その後、翌日外来準備) 細胞診結果報告のグループ学習(患者向け講習)19:00-21:00 提携病院における術前回診 水曜日 提携病院におけて外来手術、提携病院におけて入院手術(乳がん or 良性乳腺疾患) 木曜日 提携病院術後回診、外来準備・外来診察(途中昼食・その後、翌日外来準備) 金曜日 提携病院術後回診、外来準備・検査機器点検・外来診察 細胞診結果報告のグループ学習(患者向け講習)12:30-14:30(昼食・その後、翌日外来準備) 土曜日 外来準備・検査機器点検・外来診察(途中昼食)、場合によってコンサルテーション EV 研修終了後2週間以内に相互評価を行う。 研修医の自己評価:研修医手帳に症例を記載する。 指導医による研修医の評価:聖路加国際病院の研修医評価票を記載する。 研修医による研修施設の評価:聖路加国際病院独自の評価システムに入力する 214 地域医療研修(八丁堀医院) GIO 地域医療を必要とする患者とその家族に対して、全人的に対応するために、診療所の役割と医療連携の必要性 を理解し、問題解決力と臨床的技能・態度を身につける。 SBOs 1. 2. 3. 4. 5. 6. 患者の病歴(主訴、現病歴、既往歴、家族歴、生活・職業歴、系統的レビュー)の聴取と記録ができる。 患者、家族のニーズを身体・心理・社会的側面から把握できる。 患者・家族への適切な指示、指導ができる。 守秘義務を果たし、プライバシーへの配慮ができる。 医療保険、公費負担医療を理解し、適切に診療できる。 医の倫理、生命倫理について理解し、適切に行動できる。 LS1 On the job training (OJT) 経験できる疾患の種類: 1. 血液・造血器・リンパ網内系疾患 貧血(鉄欠乏貧血、二次性貧血) 2. 神経系疾患 認知症性疾患 3. 皮膚系疾患 湿疹・皮膚炎群(接触皮膚炎、アトピー性皮膚炎) 蕁麻疹 薬疹 皮膚感染症 4. 運動器(筋骨格)系疾患 骨粗鬆症 5. 循環器系疾患 心不全 狭心症、心筋梗塞 不整脈(主要な頻脈性、徐脈性不整脈) 高血圧症(本態性、二次性高血圧症) 6. 呼吸器系疾患B 呼吸器感染症(急性上気道炎、気管支炎、肺炎) 閉塞性・拘束性肺疾患(気管支喘息、気管支拡張症) 7. 消化器系疾患A 食道・胃・十二指腸疾患(食道静脈瘤、胃癌、消化性潰瘍、胃・十二指腸炎) 小腸・大腸疾患(イレウス、急性虫垂炎、痔核・痔瘻) 胆嚢・胆管疾患(胆石、胆嚢炎、胆管炎) 肝疾患(ウイルス性肝炎、急性・慢性肝炎、肝硬変、肝癌、アルコール性肝障害、薬物性肝障害) 膵臓疾患(急性・慢性膵炎) 横隔膜・腹壁・腹膜(腹膜炎、急性腹症、ヘルニア) 8. 耳鼻・咽喉・口腔系疾患 腎不全(急性・慢性腎不全、透析) 泌尿器科的腎・尿路疾患(尿路結石、尿路感染症) 9. 内分泌・代謝 215 甲状腺疾患(甲状腺機能亢進症、甲状腺機能低下症) 糖代謝異常(糖尿病、糖尿病の合併症、低血糖) 高脂血症 蛋白及び核酸代謝異常(高尿酸血症) 10. 免疫・アレルギー疾患 ウイルス感染症(インフルエンザ、麻疹、風疹、水痘、ヘルペス、流行性耳下腺炎) 細菌感染症(ブドウ球菌、MRSA、A 群レンサ球菌、クラミジア) 真菌感染症(カンジダ症) 性感染症 11. 加齢と老化 老年症候群(誤嚥、転倒、失禁、褥瘡) 週間スケジュール 月曜日 9:00~13:00、14:30~18:00 火曜日 9:00~13:00、14:30~18:00 水曜日 9:00~13:00、14:30~18:00 木曜日 9:00~13:00、14:30~18:00 金曜日 9:00~13:00、14:30~18:00 土曜日 EV 研修終了後2週間以内に相互評価を行う。 研修医の自己評価:研修医手帳に症例を記載する。 指導医による研修医の評価:聖路加国際病院の研修医評価票を記載する。 研修医による研修施設の評価:聖路加国際病院独自の評価システムに入力する。 216 地域医療研修(杉野内科クリニック) GIO 地域医療を必要とする患者とその家族に対して、全人的に対応するために、診療所の役割と医療連携の必要性 を理解し、問題解決力と臨床的技能・態度を身につける。 SBOs 1. 2. 3. 4. 5. 6. 患者の病歴(主訴、現病歴、既往歴、家族歴、生活・職業歴、系統的レビュー)の聴取と記録ができる。 患者、家族のニーズを身体・心理・社会的側面から把握できる。 患者・家族への適切な指示、指導ができる。 守秘義務を果たし、プライバシーへの配慮ができる。 医療保険、公費負担医療を理解し、適切に診療できる。 医の倫理、生命倫理について理解し、適切に行動できる。 LS1 On the job training (OJT) 経験できる疾患の種類: 1. 血液・造血器・リンパ網内系疾患 貧血(鉄欠乏貧血、二次性貧血) 悪性リンパ腫 白血病 出血傾向・紫斑病(播種性血管内凝固症候群:DIC)皮膚系疾患 2. 神経系疾患 脳・脊髄血管障害(脳梗塞、脳内出血、くも膜下出血) 認知症性疾患 3. 皮膚系疾患 蕁麻疹 皮膚感染症 薬疹 湿疹・皮膚炎群(接触皮膚炎、アトピー性皮膚炎) 4. 運動器(筋骨格)系疾患 骨折 骨粗鬆症 5. 循環器系疾患 心不全 心筋症 狭心症、心筋梗塞 不整脈(主要な頻脈性、徐脈性不整脈) 弁膜症(僧帽弁膜症、大動脈弁膜症) 動脈疾患(動脈硬化症、大動脈瘤) 静脈・リンパ管疾患(深部静脈血栓症、下肢静脈瘤、リンパ浮腫) 高血圧症(本態性、二次性高血圧症) 6. 呼吸器系疾患B 呼吸器感染症(急性上気道炎、気管支炎、肺炎) 閉塞性・拘束性肺疾患(気管支喘息、気管支拡張症) 肺循環障害(肺塞栓・肺梗塞) 異常呼吸(過換気症候群) 胸膜、縦隔、横隔膜疾患(自然気胸、胸膜炎) 肺癌 217 7. 8. 9. 10. 11. 12. 13. 14. 15. 16. 消化器系疾患A 食道・胃・十二指腸疾患(食道静脈瘤、胃癌、消化性潰瘍、胃・十二指腸炎) 小腸・大腸疾患(イレウス、急性虫垂炎、痔核・痔瘻) 胆嚢・胆管疾患(胆石、胆嚢炎、胆管炎) 肝疾患(ウイルス性肝炎、急性・慢性肝炎、肝硬変、肝癌、アルコール性肝障害、薬物性肝障害) 膵臓疾患(急性・慢性膵炎) 横隔膜・腹壁・腹膜(腹膜炎、急性腹症、ヘルニア) 腎・尿路系(体液・電解質バランスを含む。)疾患 腎不全(急性・慢性腎不全、透析) 原発性糸球体疾患(急性・慢性糸球体腎炎症候群、ネフローゼ症候群) 全身性疾患による腎障害(糖尿病性腎症) 泌尿器科的腎・尿路疾患(尿路結石、尿路感染症) 内分泌・栄養・代謝系疾患 副腎不全 高脂血 甲状腺疾患(甲状腺機能亢進症、甲状腺機能低下症) 糖代謝異常(糖尿病、糖尿病の合併症、低血糖) 蛋白及び核酸代謝異常(高尿酸血症) 眼・視覚系疾患 糖尿病、高血圧・動脈硬化による眼底変化 耳鼻・咽喉・口腔系疾患 中耳炎 急性・慢性副鼻腔炎 アレルギー性鼻炎 扁桃の急性・慢性炎症性疾患 外耳道・鼻腔・咽頭・喉頭・食道の代表的な異物 精神・神経系疾患 認知症(血管性認知症を含む。) 気分障害(うつ病、躁うつ病を含む。) 感染症 ウイルス感染症(インフルエンザ、麻疹、風疹、水痘、ヘルペス、流行性耳下腺炎) 細菌感染症(ブドウ球菌、MRSA、A 群レンサ球菌、クラミジア) 結核 性感染症 真菌感染症(カンジダ症) 免疫・アレルギー疾患 全身性エリテマトーデスとその合併症 アレルギー疾患 慢性関節リウマチ 物理・化学的因子による疾患 中毒(アルコール、薬物) アナフィラキシー 環境要因による疾患(熱中症、寒冷による障害) 熱傷 加齢と老化 高齢者の栄養摂取障害 老年症候群(誤嚥、転倒、失禁、褥瘡) 218 経験できる病態・症状: 1. 頻度の高い症状 全身倦怠感 不眠 食欲不振 体重減少、体重増加 浮腫 リンパ節腫脹 発疹 黄疸 発熱 頭痛 めまい 失神 けいれん発作 視力障害、視野狭窄 結膜の充血 聴覚障害 鼻出血 嗄声 胸痛 2. 緊急を要する症状・病態 ショック 意識障害 脳血管障害 急性心不全 急性冠症候群 急性腹症 急性感染症 外傷 急性中毒 誤飲、誤嚥 熱傷 219 動悸 呼吸困難 痰・咳 嘔気・嘔吐 胸やけ 嚥下困難 腹痛 便通異常(下痢、便秘) 腰痛 関節痛 歩行障害 四肢のしびれ 血尿 排尿障害 尿量異常 不安・抑うつ緊急を要する症状・病態 外傷 熱傷頭痛 週間スケジュール 月曜日 診察、採血、静脈注射、X 線撮影、現像、心電図、心エコー、処置 火曜日 診察、採血、静脈注射、X 線撮影、現像、心電図、心エコー、処置 水曜日 診察、採血、静脈注射、X 線撮影、現像、心電図、心エコー、処置 (分院の勝どきビュータワークリニック) 木曜日 診察、採血、静脈注射、X 線撮影、現像、心電図、心エコー、処置 (分院の勝どきビュータワークリニック) 金曜日 診察、採血、静脈注射、X 線撮影、現像、心電図、心エコー、処置、往診 土曜日 診察、採血、静脈注射、X 線撮影、現像、心電図、心エコー、処置 EV 研修終了後2週間以内に相互評価を行う。 研修医の自己評価:研修医手帳に症例を記載する。 指導医による研修医の評価:聖路加国際病院の研修医評価票を記載する。 研修医による研修施設の評価:聖路加国際病院独自の評価システムに入力する。 220 地域医療研修(月島クリニック) GIO 地域医療を必要とする患者とその家族に対して、全人的に対応するために、診療所の役割と医療連携の必要性 を理解し、問題解決力と臨床的技能・態度を身につける。 SBOs 1. 2. 3. 4. 5. 6. 患者の病歴(主訴、現病歴、既往歴、家族歴、生活・職業歴、系統的レビュー)の聴取と記録ができる。 患者、家族のニーズを身体・心理・社会的側面から把握できる。 患者・家族への適切な指示、指導ができる。 守秘義務を果たし、プライバシーへの配慮ができる。 医療保険、公費負担医療を理解し、適切に診療できる。 医の倫理、生命倫理について理解し、適切に行動できる。 LS1 On the job training (OJT) 経験できる疾患の種類: 1. 血液・造血器・リンパ網内系疾患 貧血(鉄欠乏貧血、二次性貧血) 2. 神経系疾患 脳・脊髄血管障害(脳梗塞、脳内出血、くも膜下出血) 認知症性疾患 変性疾患(パーキンソン病) 脳炎・髄膜炎 3. 皮膚系疾患 湿疹・皮膚炎群(接触皮膚炎、アトピー性皮膚炎) 蕁麻疹 薬疹 皮膚感染症 4. 運動器(筋骨格)系疾患 骨粗鬆症 脊柱障害(腰椎椎間板ヘルニア) 221 5. 6. 7. 8. 9. 10. 11. 13. 14. 循環器系疾患 心不全 狭心症、心筋梗塞 心筋症 不整脈(主要な頻脈性、徐脈性不整脈) 弁膜症(僧帽弁膜症、大動脈弁膜症) 動脈疾患(動脈硬化症、大動脈瘤) 静脈・リンパ管疾患(深部静脈血栓症、下肢静脈瘤、リンパ浮腫) 高血圧症(本態性、二次性高血圧症) 呼吸器系疾患B 呼吸不全 呼吸器感染症(急性上気道炎、気管支炎、肺炎) 閉塞性・拘束性肺疾患(気管支喘息、気管支拡張症) 肺循環障害(肺塞栓・肺梗塞) 異常呼吸(過換気症候群) 胸膜、縦隔、横隔膜疾患(自然気胸、胸膜炎) 肺癌 消化器系疾患 食道・胃・十二指腸疾患(食道静脈瘤、胃癌、消化性潰瘍、胃・十二指腸炎) 小腸・大腸疾患(イレウス、急性虫垂炎、痔核・痔瘻) 胆嚢・胆管疾患(胆石、胆嚢炎、胆管炎) 肝疾患(ウイルス性肝炎、急性・慢性肝炎、肝硬変、肝癌、アルコール性肝障害、薬物性肝障害) 膵臓疾患(急性・慢性膵炎) 横隔膜・腹壁・腹膜(腹膜炎、急性腹症、ヘルニア) 腎・尿路系(体液・電解質バランスを含む。)疾患 腎不全(急性・慢性腎不全、透析) 全身性疾患による腎障害(糖尿病性腎症) 泌尿器科的腎・尿路疾患(尿路結石、尿路感染症) 内分泌・栄養・代謝系疾患 甲状腺疾患(甲状腺機能亢進症、甲状腺機能低下症) 糖代謝異常(糖尿病、糖尿病の合併症、低血糖) 高脂血症 蛋白及び核酸代謝異常(高尿酸血症) 眼・視覚系疾患 白内障 緑内障 糖尿病、高血圧・動脈硬化による眼底変化 耳鼻・咽喉・口腔系疾患 中耳炎 急性・慢性副鼻腔炎 アレルギー性鼻炎 12. 扁桃の急性・慢性炎症性疾患精神・神経系疾患 認知症(血管性認知症を含む。) 感染症 ウイルス感染症(インフルエンザ、麻疹、風疹、水痘、ヘルペス、流行性耳下腺炎) 細菌感染症(ブドウ球菌、MRSA、A 群レンサ球菌、クラミジア) 結核 真菌感染症(カンジダ症) 免疫・アレルギー疾患 222 全身性エリテマトーデスとその合併症 慢性関節リウマチ アレルギー疾患 15. 物理・化学的因子による疾患 熱傷 16. 加齢と老化 高齢者の栄養摂取障害 老年症候群(誤嚥、転倒、失禁、褥瘡) 経験できる病態・症状: 1. 頻度の高い症状 全身倦怠感 不眠 食欲不振 体重減少、体重増加 浮腫 リンパ節腫脹 発疹 黄疸 発熱 頭痛 めまい 失神 けいれん発作 視力障害、視野狭窄 嗄声 胸痛 動悸 呼吸困難 痰・咳 嘔気・嘔吐 胸やけ 嚥下困難 腹痛 便通異常(下痢、便秘) 腰痛 関節痛 歩行障害 四肢のしびれ 血尿 排尿障害 尿量異常 不安・抑うつ 2. 緊急を要する症状・病態 脳血管障害 急性呼吸不全 急性心不全 急性冠症候群 223 急性腹症 急性消化管出血 急性感染症 熱傷 週間スケジュール 月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日 土曜日 外来診療、在宅診療、夜間在宅診療 聖路加内視鏡室研修、外来診療、大腸 F による(CF)内視鏡的手術 上部内視鏡検査(GIF)、外来診療 上部内視鏡検査(GIF)、外来診療、夜間在宅診療 上部内視鏡検査(GIF)、外来診療 外来診療 EV 研修終了後2週間以内に相互評価を行う。 研修医の自己評価:研修医手帳に症例を記載する。 指導医による研修医の評価:聖路加国際病院の研修医評価票を記載する。 研修医による研修施設の評価:聖路加国際病院独自の評価システムに入力する。 224 地域医療研修(銀座ウィメンズクリニック) GIO 地域医療を必要とする患者とその家族に対して、全人的に対応するために、診療所の役割と医療連携の必要性 を理解し、問題解決力と臨床的技能・態度を身につける。 SBOs 1. 2. 3. 4. 5. 6. 患者の病歴(主訴、現病歴、既往歴、家族歴、生活・職業歴、系統的レビュー)の聴取と記録ができる。 患者、家族のニーズを身体・心理・社会的側面から把握できる。 患者・家族への適切な指示、指導ができる。 守秘義務を果たし、プライバシーへの配慮ができる。 医療保険、公費負担医療を理解し、適切に診療できる。 医の倫理、生命倫理について理解し、適切に行動できる。 LS1 On the job training (OJT) 経験できる疾患の種類: 1. 妊娠と生殖器疾患 妊娠分娩(正常妊娠) 女性生殖器及びその関連疾患(月経異常(無月経を含む。)、不正性器出血、更年期障害、外陰・腟・骨盤 内感染症、骨盤内腫瘍、乳腺腫瘍) 2. 感染症 細菌感染症(ブドウ球菌、MRSA、A 群レンサ球菌、クラミジア) 真菌感染症(カンジダ症) 性感染症 3. 不妊症 高度不妊治療 週間スケジュール 月曜日 10:00~13:00 15:00~18:00 火曜日 10:00~13:00 15:00~18:00 水曜日 10:00~13:00 15:00~18:00 金曜日 10:00~13:00 15:00~18:00 土曜日 10:00~13:00 研修終了後2週間以内に相互評価を行う。 研修医の自己評価:研修医手帳に症例を記載する。 指導医による研修医の評価:聖路加国際病院の研修医評価票を記載する。 研修医による研修施設の評価:聖路加国際病院独自の評価システムに入力する。 225 地域医療研修(こども元気!!クリニック) GIO 地域医療を必要とする患者とその家族に対して、全人的に対応するために、診療所の役割と医療連携の必要性 を理解し、問題解決力と臨床的技能・態度を身につける。 SBOs 1. 2. 3. 4. 5. 6. 患者の病歴(主訴、現病歴、既往歴、家族歴、生活・職業歴、系統的レビュー)の聴取と記録ができる。 患者、家族のニーズを身体・心理・社会的側面から把握できる。 患者・家族への適切な指示、指導ができる。 守秘義務を果たし、プライバシーへの配慮ができる。 医療保険、公費負担医療を理解し、適切に診療できる。 医の倫理、生命倫理について理解し、適切に行動できる。 LS1 On the job training (OJT) 経験できる疾患の種類: 1. 血液・造血器・リンパ網内系疾患 貧血(鉄欠乏貧血、二次性貧血) 2. 皮膚系疾患 湿疹・皮膚炎群(接触皮膚炎、アトピー性皮膚炎) 蕁麻疹 薬疹 3. 循環器系疾患 不整脈(主要な頻脈性、徐脈性不整脈) 4. 呼吸器系疾患B 呼吸器感染症(急性上気道炎、気管支炎、肺炎) 5. 消化器系疾患A 小腸・大腸疾患(急性虫垂炎) 肝疾患(ウイルス性肝炎) 横隔膜・腹壁・腹膜(急性腹症、ヘルニア) 6. 腎・尿路系(体液・電解質バランスを含む。)疾患 原発性糸球体疾患(ネフローゼ症候群) 泌尿器科的腎・尿路疾患(尿路感染症) 7. 妊娠分娩と生殖器疾患 女性生殖器及びその関連疾患(外陰・腟・骨盤内感染症) 8. 内分泌・栄養・代謝系疾患 糖代謝異常(低血糖) 9. 眼・視覚系疾患 226 皮膚感染症 角結膜炎 10. 耳鼻・咽喉・口腔系疾患 中耳炎 急性・慢性副鼻腔炎 アレルギー性鼻炎 扁桃の急性・慢性炎症性疾患 11. 感染症 ウイルス感染症(インフルエンザ、麻疹、風疹、水痘、ヘルペス、流行性耳下腺炎) 細菌感染症(ブドウ球菌、MRSA、A 群レンサ球菌、クラミジア) 真菌感染症(カンジダ症) 性感染症 12. 物理・化学的因子による疾患 アナフィラキシー 13. 小児疾患 小児けいれん性疾患 小児ウイルス感染症(麻疹、流行性耳下腺炎、水痘、突発性発疹、インフルエンザ) 小児細菌感染症 小児喘息 先天性心疾患 経験できる病態・症状: 1. 頻度の高い症状 食欲不振 体重減少、体重増加 リンパ節腫脹 発疹 発熱 頭痛 けいれん発作 結膜の充血 鼻出血 嗄声 呼吸困難 痰・咳 嘔気・嘔吐 腹痛 便通異常(下痢、便秘) 2. 緊急を要する症状・病態 急性呼吸不全 急性腹症 急性感染症 誤飲、誤嚥 227 週間スケジュール 月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日 土曜日 AM 診療 診療 診療 診療 診療 診療 PM 健診・予防接種 健診・予防接種 健診・予防接種 小学校プレディ 健診・予防接種 AM+PM 病児保育・子育て広場 病児保育・子育て広場 病児保育・子育て広場 病児保育・子育て広場 病児保育・子育て広場 診療 診療 診療 診療 診療 EV 研修終了後2週間以内に相互評価を行う。 研修医の自己評価:研修医手帳に症例を記載する。 指導医による研修医の評価:聖路加国際病院の研修医評価票を記載する。 研修医による研修施設の評価:聖路加国際病院独自の評価システムに入力する。 228 ※ 医師会活動 医師会活動 医師会活動 医師会活動 医師会活動 地域医療研修(小池医院) GIO 地域医療を必要とする患者とその家族に対して、全人的に対応するために、診療所の役割と医療連携の必要性 を理解し、問題解決力と臨床的技能・態度を身につける。 SBOs 1. 2. 3. 4. 5. 6. 患者の病歴(主訴、現病歴、既往歴、家族歴、生活・職業歴、系統的レビュー)の聴取と記録ができる。 患者、家族のニーズを身体・心理・社会的側面から把握できる。 患者・家族への適切な指示、指導ができる。 守秘義務を果たし、プライバシーへの配慮ができる。 医療保険、公費負担医療を理解し、適切に診療できる。 医の倫理、生命倫理について理解し、適切に行動できる。 LS1 On the job training (OJT) 経験できる疾患の種類: 1. 血液・造血器・リンパ網内系疾患 貧血(鉄欠乏貧血、二次性貧血) 2. 神経系疾患 脳・脊髄血管障害(脳梗塞、脳内出血、くも膜下出血) 認知症性疾患 3. 皮膚系疾患 湿疹・皮膚炎群(接触皮膚炎、アトピー性皮膚炎) 蕁麻疹 皮膚感染症 薬疹 4. 運動器(筋骨格)系疾患 骨折 骨粗鬆症 関節・靱帯の損傷及び障害 脊柱障害(腰椎椎間板ヘルニア) 5. 循環器系疾患 心不全 心筋症 狭心症、心筋梗塞 不整脈(主要な頻脈性、徐脈性不整脈) 弁膜症(僧帽弁膜症、大動脈弁膜症) 動脈疾患(動脈硬化症、大動脈瘤) 静脈・リンパ管疾患(深部静脈血栓症、下肢静脈瘤、リンパ浮腫) 高血圧症(本態性、二次性高血圧症 6. 呼吸器系疾患B 呼吸不全 呼吸器感染症(急性上気道炎、気管支炎、肺炎) 閉塞性・拘束性肺疾患(気管支喘息、気管支拡張症) 肺循環障害(肺塞栓・肺梗塞) 異常呼吸(過換気症候群) 胸膜、縦隔、横隔膜疾患(自然気胸、胸膜炎) 肺癌 229 7. 消化器系疾患A 食道・胃・十二指腸疾患(食道静脈瘤、胃癌、消化性潰瘍、胃・十二指腸炎) 小腸・大腸疾患(イレウス、急性虫垂炎、痔核・痔瘻) 胆嚢・胆管疾患(胆石、胆嚢炎、胆管炎) 肝疾患(ウイルス性肝炎、急性・慢性肝炎、肝硬変、肝癌、アルコール性肝障害、薬物性肝障害) 膵臓疾患(急性・慢性膵炎) 8. 腎・尿路系(体液・電解質バランスを含む。)疾患 腎不全(急性・慢性腎不全、透析) 全身性疾患による腎障害(糖尿病性腎症) 泌尿器科的腎・尿路疾患(尿路結石、尿路感染症) 9. 内分泌・栄養・代謝系疾患 甲状腺疾患(甲状腺機能亢進症、甲状腺機能低下症) 糖代謝異常(糖尿病、糖尿病の合併症、低血糖) 高脂血症 蛋白及び核酸代謝異常(高尿酸血症) 10. 感染症 ウイルス感染症(インフルエンザ、麻疹、風疹、水痘、ヘルペス、流行性耳下腺炎) 性感染症 11. 免疫・アレルギー疾患 全身性エリテマトーデスとその合併症 慢性関節リウマチ アレルギー疾患 12. 物理・化学的因子による疾患 環境要因による疾患(熱中症、寒冷による障害) 熱傷 13. 加齢と老化 高齢者の栄養摂取障害 老年症候群(誤嚥、転倒、失禁、褥瘡) 経験できる病態・症状: 1. 頻度の高い症状 全身倦怠感 不眠 食欲不振 体重減少、体重増加 浮腫 リンパ節腫脹 発疹 発熱 頭痛 めまい 胸痛 動悸 呼吸困難 2. 緊急を要する症状・病態 急性冠症候群 急性腹症 外傷 熱傷 230 痰・咳 嘔気・嘔吐 胸やけ 腹痛 便通異常(下痢、便秘) 腰痛 関節痛 四肢のしびれ 血尿 排尿障害 尿量異常 不安・抑うつ 週間スケジュール 月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日 土曜日 一般外来(内科・外科・皮膚科・胃腸科) 泌尿器外来、美容形成外来 一般外来、内視鏡 一般外来、美容形成外来 泌尿器科外来、一般外来 一般外来、美容形成外来 EV 研修終了後2週間以内に相互評価を行う。 研修医の自己評価:研修医手帳に症例を記載する。 指導医による研修医の評価:聖路加国際病院の研修医評価票を記載する。 研修医による研修施設の評価:聖路加国際病院独自の評価システムに入力する。 231 地域医療研修(日本橋名倉整形外科) GIO 地域医療を必要とする患者とその家族に対して、全人的に対応するために、診療所の役割と医療連携の必要性 を理解し、問題解決力と臨床的技能・態度を身につける。 SBOs 1. 2. 3. 4. 5. 6. 患者の病歴(主訴、現病歴、既往歴、家族歴、生活・職業歴、系統的レビュー)の聴取と記録ができる。 患者、家族のニーズを身体・心理・社会的側面から把握できる。 患者・家族への適切な指示、指導ができる。 守秘義務を果たし、プライバシーへの配慮ができる。 医療保険、公費負担医療を理解し、適切に診療できる。 医の倫理、生命倫理について理解し、適切に行動できる。 LS1 On the job training (OJT) 経験できる疾患の種類: 1. 運動器(筋骨格)系疾患 骨折 変形膝関節症 腰痛症 2. 免疫・アレルギー疾患 慢性関節リウマチ 経験できる病態・症状: 1. 頻度の高い症状 腰痛 関節痛 歩行障害 四肢のしびれ 2. 緊急を要する症状・病態 外傷 週間スケジュール 月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日 土曜日 9:00-17:00 9:00-17:00 9:00-17:00 9:00-17:00 9:00-17:00 9:00-12:30 関節・靱帯の損傷及び障害 骨粗鬆症 脊柱障害(頸椎・腰椎椎間板ヘルニア) 外来診療および補助 外来診療および補助 外来診療および補助 外来診療および補助 外来診療および補助 外来診療および補助 EV 研修終了後2週間以内に相互評価を行う。 研修医の自己評価:研修医手帳に症例を記載する。 指導医による研修医の評価:聖路加国際病院の研修医評価票を記載する。 研修医による研修施設の評価:聖路加国際病院独自の評価システムに入力する。 232 地域医療研修(木挽町医院) GIO 地度域医療を必要とする患者とその家族に対して、全人的に対応するために、診療所の役割と医療連携の必要 性を理解し、問題解決力と臨床的技能・態を身につける。 SBOs 1. 2. 3. 4. 5. 6. 患者の病歴(主訴、現病歴、既往歴、家族歴、生活・職業歴、系統的レビュー)の聴取と記録ができる。 患者、家族のニーズを身体・心理・社会的側面から把握できる。 患者・家族への適切な指示、指導ができる。 守秘義務を果たし、プライバシーへの配慮ができる。 医療保険、公費負担医療を理解し、適切に診療できる。 医の倫理、生命倫理について理解し、適切に行動できる。 LS1 On the job training (OJT) 経験できる疾患の種類: 1. 血液・造血器・リンパ網内系疾患 貧血(鉄欠乏貧血、二次性貧血) 2. 神経系疾患 脳・脊髄血管障害(脳梗塞、脳内出血、くも膜下出血) 認知症性疾患 脳・脊髄外傷(頭部外傷、急性硬膜外・硬膜下血腫) 3. 皮膚系疾患 湿疹・皮膚炎群(接触皮膚炎、アトピー性皮膚炎) 蕁麻疹 薬疹 4. 運動器(筋骨格)系疾患 骨折 骨粗鬆症 関節・靱帯の損傷及び障害 脊柱障害(腰椎椎間板ヘルニア) 5. 循環器系疾患 心不全 狭心症、心筋梗塞 不整脈(主要な頻脈性、徐脈性不整脈) 高血圧症(本態性、二次性高血圧症) 6. 呼吸器系疾患B 呼吸器感染症(急性上気道炎、気管支炎、肺炎) 閉塞性・拘束性肺疾患(気管支喘息、気管支拡張症) 異常呼吸(過換気症候群) 胸膜、縦隔、横隔膜疾患(自然気胸、胸膜炎) 7. 消化器系疾患A 食道・胃・十二指腸疾患(食道静脈瘤、胃癌、消化性潰瘍、胃・十二指腸炎) 小腸・大腸疾患(イレウス、急性虫垂炎、痔核・痔瘻) 胆嚢・胆管疾患(胆石、胆嚢炎、胆管炎) 肝疾患(ウイルス性肝炎、急性・慢性肝炎、肝硬変、肝癌、アルコール性肝障害、薬物性肝障害) 膵臓疾患(急性・慢性膵炎) 8. 腎・尿路系(体液・電解質バランスを含む。)疾患 泌尿器科的腎・尿路疾患(尿路結石、尿路感染症) 233 9. 内分泌・栄養・代謝系疾患 甲状腺疾患(甲状腺機能亢進症、甲状腺機能低下症) 糖代謝異常(糖尿病、糖尿病の合併症、低血糖) 高脂血症 蛋白及び核酸代謝異常(高尿酸血症) 10. 精神・神経系疾患 不安障害(パニック症候群) 11. 感染症 ウイルス感染症(インフルエンザ、麻疹、風疹、水痘、ヘルペス、流行性耳下腺炎) 細菌感染症(ブドウ球菌、MRSA、A 群レンサ球菌、クラミジア) 12. 免疫・アレルギー疾患 アレルギー疾患 13. 物理・化学的因子による疾患 熱傷 中毒(アルコール、薬物) 環境要因による疾患(熱中症、寒冷による障害) 14. 加齢と老化 老年症候群(誤嚥、転倒、失禁、褥瘡) 経験できる病態・症状: 1. 頻度の高い症状 全身倦怠感 不眠 発熱 頭痛 めまい 胸痛 動悸 呼吸困難 痰・咳 嘔気・嘔吐 胸やけ 腹痛 腰痛 関節痛 2. 緊急を要する症状・病態 脳血管障害 急性腹症 急性感染症 外傷 234 週間スケジュール 月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日 土曜日 9:00-17:00 9:00-17:00 9:00-17:00 9:00-17:00 9:00-17:00 9:00-12:30 外来診療および補助 外来診療および補助 外来診療および補助 外来診療および補助 外来診療および補助 外来診療および補助 EV 研修終了後2週間以内に相互評価を行う。 研修医の自己評価:研修医手帳に症例を記載する。 指導医による研修医の評価:聖路加国際病院の研修医評価票を記載する。 研修医による研修施設の評価:聖路加国際病院独自の評価システムに入力する。 235 地域医療研修(藤井隆広クリニック) GIO 当院は、がんの早期発見、治療からの死亡率抑制を目指している。特に大腸がんについては厚生労働省のもと に Japan Polyp Study という臨床試験に参加しており、その他、学会活動、研究会活動にも積極的に参加してい る。 SBOs 1. 2. 3. 4. 5. 上部内視鏡検査・下部内視鏡検査の診断と治療手技を見学できる。 大腸内視鏡は拡大内視鏡を用い、診断を行っており、内視鏡と病理診断の関連性を勉強できる。 早期がんに対する説明と進行がんに対する説明の違いが勉強できる。 早期がんに対する内視鏡治療のインフォームドコンセントを理解できる。 がん患者の精神的ケアが勉強できる。 LS1 On the job training (OJT) 頻度の高い症例: 食欲不振 嘔気・嘔吐 胸焼け 嚥下困難 腹痛 便通異常(下痢、便秘) 下血 緊急を要する症状・病態: 急性消化管出血 消化器系疾患:消化管(食道、胃、大腸)の疾患。 特にそれらの腫瘍性病変(良性、悪性について)具体的に多い病変としては、大腸ポリープ、早期大腸がん、胃 がんなどがある。 食道・胃・十二指腸疾患(食道静脈瘤、胃癌、消化性潰瘍、胃・十二指腸炎) 小腸・大腸疾患(イレウス、急性虫垂炎、痔核・痔瘻) 胆嚢・胆管疾患(胆石、胆嚢炎、胆管炎) 肝疾患(ウイルス性肝炎、急性・慢性肝炎、肝硬変、肝癌、アルコール性肝障害、薬物性肝障害) 経験できる基本的手技: 注射法-皮内 注射法-皮下 注射法-筋肉 注射法-点滴 注射法-静脈 注射法-静脈血 経験できる基本的な臨床検査: 内視鏡検査 超音波検査 236 週間スケジュール 曜日 月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日 土曜日 時間 9:30~12:00、13:00~17:00 9:30~12:00、13:00~17:00 休診 9:30~12:00、13:00~17:00 9:30~12:00、13:00~17:00 9:30~12:00、13:00~17:00 研修内容 内視鏡検査見学 外来見学 EV 研修終了後2週間以内に相互評価を行う。 研修医の自己評価:研修医手帳に症例を記載する。 指導医による研修医の評価:聖路加国際病院の研修医評価票を記載する。 研修医による研修施設の評価:聖路加国際病院独自の評価システムに入力する。 237 地域医療研修(中央みなとクリニック) GIO 地域医療を必要とする患者とその家族に対して、全人的に対応するために、診療所の役割と医療連携の必要性 を理解し、問題解決力と臨床的技能・態度を身につける。 SBOs 1. 2. 3. 4. 5. 6. 患者の病歴(主訴、現病歴、既往歴、家族歴、生活・職業歴、系統的レビュー)の聴取と記録ができる。 患者、家族のニーズを身体・心理・社会的側面から把握できる。 患者・家族への適切な指示、指導ができる。 守秘義務を果たし、プライバシーへの配慮ができる。 医療保険、公費負担医療を理解し、適切に診療できる。 医の倫理、生命倫理について理解し、適切に行動できる。 LS1 On the job training (OJT) 経験できる疾患の種類: 1. 皮膚系疾患 湿疹・皮膚炎群(接触皮膚炎、アトピー性皮膚炎) 蕁麻疹 薬疹 皮膚感染症 2. 循環器系疾患 心不全 狭心症、心筋梗塞 心筋症 不整脈(主要な頻脈性、徐脈性不整脈) 弁膜症(僧帽弁膜症、大動脈弁膜症) 動脈疾患(動脈硬化症、大動脈瘤) 静脈・リンパ管疾患(深部静脈血栓症、下肢静脈瘤、リンパ浮腫) 高血圧症(本態性、二次性高血圧症) 3. 消化器系疾患A 食道・胃・十二指腸疾患(食道静脈瘤、胃癌、消化性潰瘍、胃・十二指腸炎) 小腸・大腸疾患(イレウス、急性虫垂炎、痔核・痔瘻) 胆嚢・胆管疾患(胆石、胆嚢炎、胆管炎) 肝疾患(ウイルス性肝炎、急性・慢性肝炎、肝硬変、肝癌、アルコール性肝障害、薬物性肝障害) 膵臓疾患(急性・慢性膵炎) 横隔膜・腹壁・腹膜(腹膜炎、急性腹症、ヘルニア) 経験できる病態・症状: 1. 頻度の高い症状 全身倦怠感 不眠 食欲不振 体重減少、体重増加 浮腫 リンパ節腫脹 238 発疹 黄疸 発熱 頭痛 めまい 鼻出血 2. 嗄声 胸痛 動悸 呼吸困難 痰・咳 嘔気・嘔吐 胸やけ 嚥下困難 腹痛 緊急を要する症状・病態 ショック 意識障害 脳血管障害 急性呼吸不全 急性心不全 急性腹症 急性消化管出血 週間スケジュール 月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日 土曜日 便通異常(下痢、便秘) 腰痛 関節痛 歩行障害 四肢のしびれ 血尿 排尿障害 尿量異常 不安・抑うつ 外来診療 外来診療、往診 外来診療 外来診療 外来診療 外来診療 EV 研修終了後2週間以内に相互評価を行う。 研修医の自己評価:研修医手帳に症例を記載する。 指導医による研修医の評価:聖路加国際病院の研修医評価票を記載する。 研修医による研修施設の評価:聖路加国際病院独自の評価システムに入力する。 239 地域医療研修(皮フ科 早川クリニック) GIO 地域医療を必要とする患者とその家族に対して、全人的に対応するために、診療所の役割と医療連携の必要性 を理解し、問題解決力と臨床的技能・態度を身につける。 SBOs 1. 2. 3. 4. 5. 6. 患者の病歴(主訴、現病歴、既往歴、家族歴、生活・職業歴、系統的レビュー)の聴取と記録ができる。 患者、家族のニーズを身体・心理・社会的側面から把握できる。 患者・家族への適切な指示、指導ができる。 守秘義務を果たし、プライバシーへの配慮ができる。 医療保険、公費負担医療を理解し、適切に診療できる。 医の倫理、生命倫理について理解し、適切に行動できる。 LS1 On the job training (OJT) 経験できる疾患の種類: 1. 皮膚科診療の基本 問診 皮疹の観察 他科との関連性(糖尿病、薬疹など) 皮膚生検の有無 2. 開業医で良く見られる疾患 湿疹、皮膚炎群 蕁麻疹 角化症(胼胝、鶏眼) 炎症性角化症(乾癬など) 毛髪・爪甲疾患 感染症(細菌性、真菌性、ウイルス性など) 性感染症 熱傷など物理・化学的因子による疾患 その他、口腔・陰部など粘膜疾患 3. 小外科学 陥入爪 粉瘤 など 4. 在宅医療 褥瘡・疥癬など 5. スキンケア 週間スケジュール 月曜日 診療 火曜日 診療 水曜日 診療 木曜日 診療 金曜日 診療 昼休み中、必要に応じて往診 昼休み中、必要に応じて往診 昼休み中、必要に応じて往診 昼休み中、必要に応じて往診 昼休み中、必要に応じて往診 10:00~13:00、15:00~18:30 10:00~13:00、15:00~18:30 10:00~13:00、15:00~18:30 10:00~13:00、15:00~18:30 10:00~13:00、15:00~18:30 240 EV 研修終了後2週間以内に相互評価を行う。 研修医の自己評価:研修医手帳に症例を記載する。 指導医による研修医の評価:聖路加国際病院の研修医評価票を記載する。 研修医による研修施設の評価:聖路加国際病院独自の評価システムに入力する。 週間スケジュール 月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日 土曜日 クリニックにて外来(9:00~18:00) クリニックにて外来(9:00~18:00) 産業医(企業) + 講義(慈恵医大 or 武蔵野大学)など クリニックにて外来(9:00~18:00) クリニックにて外来(9:00~18:00) 予備日(基本的に研修は休み) EV 研修終了後2週間以内に相互評価を行う。 研修医の自己評価:研修医手帳に症例を記載する。 指導医による研修医の評価:聖路加国際病院の研修医評価票を記載する。 研修医による研修施設の評価:聖路加国際病院独自の評価システムに入力する。 241 地域医療研修(あさの皮フ科) GIO 地域医療を必要とする患者とその家族に対して、全人的に対応するために、診療所の役割と医療 連携の必要性を理解し、問題解決力と臨床的技能・態度を身につける。 SBOs 1. 患者の病歴(主訴、現病歴、既往歴、家族歴、生活・職業歴、系統的レビュー)の聴取 と記録ができる。 2. 患者、家族のニーズを身体・心理・社会的側面から把握できる。 3. 患者・家族への適切な指示、指導ができる。 4. 守秘義務を果たし、プライバシーへの配慮ができる。 5. 医療保険、公費負担医療を理解し、適切に診療できる。 6. 医の倫理、生命倫理について理解し、適切に行動できる。 LS1 On the job training (OJT) 経験できる疾患の種類: 6. 皮膚系疾患 湿疹・皮膚炎群(接触皮膚炎、アトピー性皮膚炎) 蕁麻疹 薬疹 皮膚感染症 7. 耳鼻・咽喉・口腔系疾患 アレルギー性鼻炎 8. 感染症 細菌感染症(ブドウ球菌、MRSA、A 群レンサ球菌) 真菌感染症(カンジダ症、白癬症) ウィルス感染症(疣贅、伝染性軟属腫) 性感染症 9. 物理・化学的因子による疾患 熱傷 10. 加齢と老化 老年症候群(褥瘡) 経験できる病態・症状: 242 1. 頻度の高い症状 掻痒 発疹 週間スケジュール 月曜日 診療 9:45~13:00、14:45~18:15 昼休み中、必要に応じて往診 火曜日 診療 9:45~13:00、14:45~18:15 昼休み中、必要に応じて往診 水曜日 診療 9:45~13:00 木曜日 診療 9:45~13:00、14:45~18:15 昼休み中、必要に応じて往診 金曜日 診療 9:45~13:00、14:45~18:15 昼休み中、必要に応じて往診 土曜日 診療 9:30~13:00 EV 研修終了後2週間以内に相互評価を行う。 研修医の自己評価:研修医手帳に症例を記載し、EPOC へ入力する。 指導医による研修医の評価:聖路加国際病院の研修医評価票を記載する。 研修医による研修施設の評価:聖路加国際病院独自の評価システムに入力する。 243 地域医療研修(東銀座 小川診療所) GIO 地域医療を必要とする患者とその家族に対して、全人的に対応するために、診療所の役割と医療 連携の必要性を理解し、問題解決力と臨床的技能・態度を身につける。 SBOs 1. 患者の病歴(主訴、現病歴、既往歴、家族歴、生活・職業歴、系統的レビュー)の聴取と記録 ができる。 2. 患者、家族のニーズを身体・心理・社会的側面から把握できる。 3. 患者・家族への適切な指示、指導ができる。 4. 守秘義務を果たし、プライバシーへの配慮ができる。 5. 医療保険、公費負担医療を理解し、適切に診療できる。 6. 医の倫理、生命倫理について理解し、適切に行動できる。 LS1 On the job training (OJT) 経験できる疾患の種類: 1. 血液・造血器・リンパ網内系疾患 貧血(鉄欠乏貧血、二次性貧血) 2. 皮膚系疾患 湿疹・皮膚炎群(接触皮膚炎、アトピー性皮膚炎) 蕁麻疹 薬疹 皮膚感染症 3. 腎・尿路系(体液・電解質バランスを含む。 )疾患 泌尿器科的腎・尿路疾患(尿路結石、尿路感染症) 4. 感染症 ウイルス感染症(インフルエンザ、麻疹、風疹、水痘、ヘルペス、流行性耳下腺炎) 細菌感染症(ブドウ球菌、MRSA、A 群レンサ球菌、クラミジア) 結核 真菌感染症(カンジダ症) 性感染症 5. 免疫・アレルギー疾患 アレルギー疾患 6. 物理・化学的因子による疾患 熱傷 244 7. 加齢と老化 老年症候群(誤嚥、転倒、失禁、褥瘡) 経験できる病態・症状: 1. 頻度の高い症状 全身倦怠 発疹 胸やけ 感 黄疸 腰痛 不眠 発熱 関節痛 体重減少、 頭痛 血尿 体重増加 めまい 排尿障害 浮腫 動悸 尿量異常 リンパ節 痰・咳 腫脹 嘔気・嘔吐 2. 緊急を要する症状・病態 外傷 熱傷頭痛 週間スケジュール 月曜日 10:00-13:00 14:00-18:00 外来診療 火曜日 10:00-13:00 14:00-18:00 外来診療 水曜日 10:00-12:00 15:00-18:00 外来診療 木曜日 10:00-13:00 14:00-18:00 外来診療 金曜日 10:00-13:00 14:00-18:00 外来診療 土曜日 10:00-13:00 午後は休診 外来診療 EV 研修終了後2週間以内に相互評価を行う。 研修医の自己評価:研修医手帳に症例を記載する。 指導医による研修医の評価:聖路加国際病院の研修医評価票を記載する。 研修医による研修施設の評価:聖路加国際病院独自の評価システムに入力する。 245 地域医療研修(聖路加国際病院 訪問看護ステーション) GIO 地域医療を必要とする患者とその家族に対して、全人的に対応するために、診療所の役割と医療連携の必要性 を理解し、問題解決力と臨床的技能・態度を身につける。 SBOs 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 9. 10. 11. 12. 13. 14. 15. 16. 17. 患者、家族のニーズを身体・心理・社会的側面から把握・全人的に理解し、患者・家族と良好な人間関係を確 立した上で、患者・家族への適切な指示、指導、インフォームド・コンセントが実施できる。 守秘義務を果たし、プライバシーへの配慮ができる。 医の倫理、生命倫理について理解し、適切に行動できる。 診療計画(診断、治療、患者・家族への説明を含む)を作成できる。 入退院の適応を判断できる(デイサージャリー症例を含む)。 QOL(Quality of Life)を考慮にいれた総合的な管理計画(リハビリテーション、社会復帰、在宅医療、介護を含 む)へ参画する。 患者が営む日常生活や居住する地域の特性に即した医療(在宅医療を含む)、社会福祉施設等の役割につ いて説明できる。 公衆衛生、地域医療の重要性や介護保険、医療保険、公費負担医療を説明することができる。 医療チームの構成員としての役割を理解し、保健・医療・福祉の幅広い職種からなるメンバーと協調できる。 患者の問題を把握し、問題解決型の思考を行い、生涯にわたる自己学習の習慣、EBM (Evidence Based Medicine) を身につけ、診療ガイドラインやクリティカルパスを活用できる。 患者および医療従事者にとって安全な医療を遂行し、安全管理の方策を身につけ、危機管理に参画できる。 患者の病歴(主訴、現病歴、既往歴、家族歴、生活・職業歴、系統的レビュー)の聴取と記録ができる。 病態の正確な把握ができるよう、全身にわたる身体診察を系統的に実施し、記載できる。 頻度の高い症状・病態から鑑別診断をあげ、初期治療ができる。 緊急を要する症状・病態に対して初期治療に参加できる。 指導医や専門医に適切なタイミングでコンサルテーションができる。 2 週間の間の土日はオンコールとする。 LS1 On the job training (OJT) 週間スケジュール 月~金 8:00~17:00 往診(1~3 件)、ビデオ学習 土曜日 EV 研修終了後2週間以内に相互評価を行う。 研修医の自己評価:研修医手帳に症例を記載する。 指導者による研修医の評価:聖路加国際病院の研修医評価票をイントラネットへ入力する。 研修医による研修施設の評価:イントラネットの評価システムに入力する。 246 地域医療研修(佐渡総合病院) GIO 地域保健・医療を必要とする住民とその家族に対して、全人的に対応するために、必要な基本的な態度、技能、 知識を習得する。 SBOs 保健活動、予防医療の重要性を理解し、実践の場で参画するために 1-1. 保健所の業務を体験し、役割を理解する。 1-2. 健診の意義や実施方法を理解し、市町村や職場で実施される健診に参画する。 1-3. 食事、運動、禁煙などの指導方法やストレスマネジメントに関する理解深め、保健所、市町村や職 場で行われる予防・健康増進活動に参画する。 1-4. 予防接種の意義・効果、副反応などを理解し、各種予防活動に参画する。 1-5. 性感染症予防、家族計画指導に参画できる。 地域医療・僻地医療に関する理解を深め、実践の場で参画するために 僻地医療における病院の役割を理解し、実践する。 2-1. 2-2. 診療所の役割を理解し、実践する。 2-3. 僻地診療所や巡回診療を理解し、実践する。 訪問診療、在宅医療を理解し、実践する。 2-4. 福祉分野に関する理解を深め、実践の場で参画するために 3-1. 老人保健施設の役割を理解し、実践する。 特別養護老人ホームの役割を理解し、実践する。 3-2. 1- 2- 3- LS1 On the job training (OJT) 経験できる疾患の種類: 離島にある中核総合病院であり、高齢者が多く人口構成は 20~30 年後の日本を先取りしているといわれていま す。高齢者を急性期だけでなく、切れ目なく見ていくことができます。また、年間 400 例の分娩があり、約 6000 人 の子供達をまるごと見ています。経験できる症例は豊富です。 週間スケジュール例 病棟、救急外来、巡回診療、僻地診療所の診療など個別に相談に応じます。 EV 研修終了後2週間以内に相互評価を行う。 研修医の自己評価:研修医手帳に症例を記載する。 指導医による研修医の評価:聖路加国際病院の研修医評価票を記載する。 研修医による研修施設の評価:聖路加国際病院独自の評価システムに入力する。 247 地域医療研修(新潟県立松代病院) GIO 地域医療を必要とする患者とその家族に対して、全人的に対応するために、診療所の役割と医療連携の必要性 を理解し、問題解決力と臨床的技能・態度を身につける。 SBOs 1. 2. 3. 4. 5. 6. 患者の病歴(主訴、現病歴、既往歴、家族歴、生活・職業歴、系統的レビュー)の聴取と記録ができる。 患者、家族のニーズを身体・心理・社会的側面から把握できる。 患者・家族への適切な指示、指導ができる。 守秘義務を果たし、プライバシーへの配慮ができる。 医療保険、公費負担医療を理解し、適切に診療できる。 医の倫理、生命倫理について理解し、適切に行動できる。 LS1 On the job training (OJT) 経験できる疾患の種類: 1. 呼吸器疾患 禁煙指導 かぜ症候群 肺炎(市中肺炎、誤嚥性肺炎など) 喘息 慢性閉塞性肺疾患 2. 循環器疾患 抗凝固療法、抗血小板療法 心房細動 3. 消化器疾患 経腸栄養法 高カロリー輸液 胃潰瘍・十二指腸潰瘍・逆流性食道炎 4. 肝・胆・膵疾患 慢性肝炎・肝硬変、脂肪肝 アルコール性肝障害 胆のう炎・胆管炎 5. 腎・泌尿器疾患 輸液療法 利尿法 ネフローゼ症候群 CKD 6. 血液疾患 貧血 骨髄異形性症候群 7. 内分泌・代謝疾患 糖尿病 脂質異常症 痛風 メタボリックシンドローム 248 肺癌 間質性肺炎 睡眠時無呼吸症候群 気胸 脳梗塞患者の肺炎予防 高齢者の心不全・弁膜症・不整脈 高血圧 食道がん・胃癌 機能性ディスペプシア 急性胃腸炎 膵炎 腹水の鑑別 急性腎盂腎炎 尿管結石 前立腺肥大 過活動膀胱・神経因性膀胱 発作性夜間血色素尿症 特発性血小板減少性紫斑病 甲状腺機能亢進症・低下症 亜急性甲状腺炎 SIADH 骨粗しょう症 アレルギー疾患 はち刺傷 マムシ咬傷 9. 膠原病 関節リウマチ リウマチ性多発性筋痛症 10. 神経・筋疾患 梗塞 てんかん 11. めまい精神疾患 うつ病 せん妄 認知症 アルコール依存症 12. その他の疾患 熱傷 外傷処置 急性扁桃腺炎 経験できる病態・症状: 1. 頻度の高い症状 全身倦怠感 不眠 食欲不振 体重減少・増加 浮腫 発疹 発熱 頭痛 めまい 2. 緊急を要する症状・病態 意識消失 発熱・敗血症 頭痛 胸痛 動悸・不整脈 腹痛 呼吸困難・喘鳴 めまい けいれん 心肺停止 糖尿病の救急 アナフィラキシーショック 消化管出血 アルコール患者の救急 誤嚥・誤飲 熱傷 精神科領域の救急 8. 失神 痙攣発作 鼻出血 咽頭痛 胸痛 呼吸困難 咳・痰 嘔気・嘔吐 胸やけ 249 花粉症 側頭動脈炎 顕微鏡的多発血管炎 パーキンソン 頭痛 パニック障害・全般性不安障害 身体化障害 不眠症 良性発作性頭位性めまい ツツガムシ病 レプトスピラ 嚥下困難 腹痛 便通異常 腰痛 関節痛 排尿障害 尿量異常 不安・抑うつ 週間スケジュール 月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日 土曜日 午前 新患外来 再来外来/上部消化管内視鏡 エコー検査 病棟/上部消化管内視鏡 外来 午後 病棟 回診 病棟 訪問診療 病棟 EV 研修終了後2週間以内に相互評価を行う。 研修医の自己評価:研修医手帳に症例を記載する。 指導医による研修医の評価:聖路加国際病院の研修医評価票を記載する。 研修医による研修施設の評価:聖路加国際病院独自の評価システムに入力する。 250 地域医療研修(垂水市立医療センター 垂水中央病院) GIO 地域医療を必要とする患者とその家族に対して、全人的に対応するために、診療所の役割と医療連携の必要性 を理解し、問題解決力と臨床的技能・態度を身につける。 さらに、へき地医療や在宅医療を中心とした地域包括ケアについての理解を深める。 SBOs 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 9. 10. 11. 12. 患者の病歴(主訴、現病歴、既往歴、家族歴、生活・職業歴、系統的レビュー)の聴取と記録ができる。 患者、家族のニーズを身体・心理・社会的側面から把握できる。 患者・家族への適切な指示、指導ができる。 守秘義務を果たし、プライバシーへの配慮ができる。 医療保険、公費負担医療を理解し、適切に診療できる。 医の倫理、生命倫理について理解し、適切に行動できる。 高齢化の進んだ地域の中核病院の役割と、地域医療連携の重要性を理解できる。 高齢化の進んだ地域におけるプライマリ・ケアの重要性と、総合診療医の必要性を理解できる。 看取りを含めた在宅医療の重要性と、在宅医療における ICT の応用の有用性を理解する。 地域における介護・福祉の役割と、病院と介護施設との連携の重要性を理解できる。 地域包括ケアの仕組みと必要性を理解できる。 防災訓練を通して災害医療の基本とその重要性を理解できる。 LS1 On the job training (OJT) 経験できる疾患の種類: 1. 循環器系疾患 高血圧症(本態性・二次性高血圧) 虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞) 2. 呼吸器系疾患 肺炎 3. 神経系疾患 脳・脊髄血管障害(脳梗塞、脳内出血、くも 膜下出血) 4. 5. 6. 7. 運動器(筋骨格)疾患 骨粗しょう症 内分泌・栄養・代謝系疾患 糖代謝異常(糖尿病、糖尿病の合併症、低血糖) 脂質異常症 眼・視覚系疾患 糖尿病、高血圧、動脈硬化による眼底変化 加齢と老化 高齢者の栄養摂取障害 老年症候群(誤嚥、転倒、失禁、褥創) 251 心不全 不整脈(主要な頻脈性、徐脈性不整脈) 慢性呼吸不全 認知障害 変性疾患(パーキンソン病) 骨折 経験できる病態・症状: 1. 頻度の高い症状 呼吸困難 胸痛 動悸 めまい 歩行障害 腰痛 関節痛 排尿障害(尿失禁、排尿困難) 視力障害、視野狭窄 2. 緊急を要する症状・病態 心肺停止 ショック 急性心不全 脳血管障害 急性腹症 外傷 誤飲、誤嚥 週間スケジュール 第 1 週、3 週(2 週) 、4 週 午前 午後 月曜日 初診外来診療 病棟診療、カンファレンス 火曜日 訪問診療 病棟診療 水曜日 画像診断研修 病棟診療、研修外科手術 木曜日 超音波検査研修 病棟診療、老人保健施設回診 金曜日 超音波検査研修 病棟診療、へき地診療所研修 土曜日 予備日 第 2 週(または第 3 週) :薩摩川内市下甑島手打診療所での研修 EV 研修終了後2週間以内に相互評価を行う。 研修医の自己評価:研修医手帳に症例を記載する。 指導医による研修医の評価:聖路加国際病院の研修医評価票を記載する。 研修医による研修施設の評価:聖路加国際病院独自の評価システムに入力する。 252 地域医療研修(独立行政法人国立病院機構東埼玉病院) GIO 見学型ではなく、参加型の研修で、地域医療システムに関する知識を習得する。 SBOs 訪問診療・往診の役割、医療・介護・福祉の連携について理解する。 在宅患者の背景、健康問題について述べ、居住空間について評価することができる。 介護老人施設を利用中の患者の背景、健康問題について述べることができる。 介護老人施設を利用中の患者の褥瘡、認知症、脳血管障害後後遺症、転倒のリスクのおおまかな評価を行 い、在宅復帰の阻害因子を挙げることができる。 5. 介護老人施設における利用者のニーズや介護者の苦労について理解することができる。 6. 高齢者と良好な患者・医師関係を構築することができる。 7. 医療・介護・福祉スタッフと良好なコミュニケーションをとることができる。 8. 脳血管障害、亜急性期・回復期のリハビリについて理解し、患者のリハ評価、ゴール設定、リハ処方を行うこ とができる。 9. 退院準備の段階にある患者を受け持ち、地域と連携した退院計画を立案し、介護保険の申請をすることが できる。 10. 地域病院の外来を受診する患者、特に継続診療を行っている患者の背景や、教育的な側面について理解 する。 11. 地域連携、緊急時の搬送について理解する。 1. 2. 3. 4. LS1 On the job training (OJT) 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. リハビリ患者を担当し、面談、ゴール設定、リハ処方、家屋評価を行う。 訪問診療を行い、在宅患者を担当する(初回は指導医に同伴し見学、2 回目は準見学、3・4 回目は面接な ども行う)。 指導医と共に介護老人施設に入所中の利用者の回診を行う。 総合外来研修を適宜行う。(健診・検診や予防接種、新患中心) 嚥下造影、訪問薬剤指導(地域薬局にて)の実際を経験する。 理学療法士、作業療法士、言語療法士に同行して、リハビリの様子を見学する。 指導医と共に、地域住民への健康教室や、集団栄養指導を行う。 LS2 勉強会・カンファレンス 月 火 水 外来・病棟・在宅患者について、毎日のカンファレンスで指導医と共にディスカッション・振り返りを行う。 レセプト業務、健康増進・疾病予防活動などについて、2 週に 1 回、指導医と共にディスカッション、振り返り を行う。(中間評価と最終評価) 外来・病棟、在宅患者、健康増進・疾病予防活動などの際に生じた疑問を EBM の手順に従って考察する 勉強会を 1 回行う。(レクチャー:ICF・障害者評価、在宅診療と医療面接・身体所見) 週間スケジュール例 朝 午前 昼 午後 夕方 外来 レクチャー 栄養 入院患者リハ同行・退院の 特養施設訪問 カンファレンス カンファレンス マネージ リハビリ 在宅 在宅 勉強会 253 カンファレンス 木 カンファレンス 金 入院患者リハ同行・退院の マネージ 外来 在宅診療 レクチャー カンファレンス 振り返り EV 形成的評価 -各種カンファレンスにおける形成的評価 -毎日の振り返りシート記載とフィードバック -他職種のフィードバックを加味した、360 度評価 -自己目標に基づく自己評価と振り返り -研修記録(ポートフォリオ)の作成(受け持ち患者一覧と、それぞれの患者から学んだこと、 経験手技一覧、興味深い事例に関する考察) 総括的評価 254 地域医療研修(三重県立志摩病院) GIO 地域現場医療を必要とする患者とその家族ならびに地域住民に対して、全人的に対応するために、診療所 の役割と医療連携の必要性を理解し、問題解決力と臨床的技能・態度を身につける。 SBOs 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 患者の病歴(主訴、現病歴、既往歴、家族歴、生活・職業歴、系統的レビュー)の聴取と記録ができる。 患者、家族のニーズを身体・心理・社会的側面から把握できる。 患者・家族への適切な指示、指導ができる。 守秘義務を果たし、プライバシーへの配慮ができる。 医療保険、公費負担医療を理解し、適切に診療できる。 医の倫理、生命倫理について理解し、適切に行動できる。 地域の医療問題を知り、議論することができる。 LS1 On the job training (OJT) 経験できる病態・症状: ①腹痛・頭痛・胸痛・発熱等の一次及び二次救急 ②外傷・骨折等に対する初期治療 ③各種癌の診断、治療 ④高齢者医療 ⑤プライマリ・ヘルスケア 週間スケジュール 研修医と相談し適宜調整します。 午前中は救急外来、午後は病棟を中心とした研修 病棟研修は、内科、外科、整形外科、精神科のいずれかから選択し、各科の週間スケジュールを参考にし てください。 へき地支援病院として代診医派遣を行っており、代診医と一緒にへき地医療を研修します。 随時ふり返りを行います。 EV 研修終了後2週間以内に相互評価を行う。 研修医の自己評価:研修医手帳に症例を記載する。 指導医による研修医の評価:聖路加国際病院の研修医評価票を記載する。 研修医による研修施設の評価:聖路加国際病院独自の評価システムに入力する。 255 地域医療研修(紀南病院) GIO 地域医療を必要とする患者とその家族に対して、全人的に対応するために、地域に立脚した医療機関の役割と 医療連携の必要性を理解し、問題解決力と臨床的技能・態度を身につける。 SBOs 1. 2. 3. 4. 5. 6. 患者の病歴(主訴、現病歴、既往歴、家族歴、生活・職業歴、系統的レビュー)の聴取と記録ができる。 患者、家族のニーズを身体・心理・社会的側面から把握できる。 患者・家族への適切な指示、指導ができる。 守秘義務を果たし、プライバシーへの配慮ができる。 医療保険、公費負担医療を理解し、適切に診療できる。 医の倫理、生命倫理について理解し、適切に行動できる。 LS1 On the job training (OJT) ○ 研修施設 紀南病院 住所:三重県南弁婁郡御浜町大字阿田和 4750(電話:05979-2-1333) 院長:須崎 真 臨床研修プログラム責任者 奥野 正孝 老人保健施設「きなん苑」 紀南病院附属浅里診療所 紀和診療所 住所:三重県熊野市紀和町板屋81(電話:05979-7-0710) 所長:奥野 正孝(兼任) ○ 研修目的 1. 地域を知る 2. 地域に生きる人を知る 3. 地域の医療を知る ○ 研修内容 紀南病院での地域医療研修は、内科全般を診る指導医のもと、様々な疾患を有する入院患者を受け持ち、 診療、管理を行うことが中心です。外来診療や救急患者の対応、消化器内視鏡、超音波検査等の各種検査 手技の獲得、内科以外の科での研修を同時に行うなどの研修も行うことができます。 院外研修として、地域の診療所での研修や無医地区への巡回診療、老健施設での研修、高齢者の健康 相談、消防救急研修、訪問看護研修などを行います。その他、受け持ち患者の故郷を訪ねて患者の生活背 景や文化を知る「ふるさと訪問」や、とても小さな集落に行って医療について住民のみなさんと話し合う「ミニ・ タウンミーティング」など、地域と密着して、地域の皆さんと共に研修を行います。 ○研修時間: 8:30~17:15 256 < 紀南病院での週間スケジュ-ルの一例 > 早朝 7:30~8:00 朝 午前 月 火 — — 昼 午後 院内研修 (入院・救急) — 院内研修 夕 — 水 木 全国の病院・診療所と プライマリ・ケアカンファランス 毎日の新入院患者・退院患者のプレゼンテーション 院内研修 院内研修 へき地診療所 実習 — 振り返り 院内研修 ミニ・タウンミ ーティング 内科総合 — — カンファレンス 金 土日 — 院内研修 — 院内研修 「地域を知る」 ために自由に行動 — ※ 毎木曜日1週間を振り返り、それをもとに相談の上次週の研修を決める。 ※ 遠足・スポーツなど職員の皆さんと一緒に活動したり、地域での様々なベントに参加して、病院職員や地域住 民と交流や親睦を深めて下さい。 熊野駅伝を走る 熊野古道を歩く クリスマスコンサートで 歌う 地引網を引く 【宿泊施設】 医師宿舎 紀南病院 総務課 三重県地域医療研修センター 電話 05979-2-1333 メール [email protected] EV 研修終了後2週間以内に相互評価を行う。 研修医の自己評価:研修医手帳に症例を記載する。 指導医による研修医の評価:聖路加国際病院の研修医評価票を記載する。 研修医による研修施設の評価:聖路加国際病院独自の評価システムに入力する。 257 地域医療研修(町立南伊勢病院) GIO 地域医療を必要とする患者とその家族に対して、全人的に対応するために、診療所の役割と医療連携の必要 性を理解し、問題解決力と臨床的技能・態度を身につける。 SBOs 患者の病歴(主訴、現病歴、既往歴、家族歴、生活・職業歴、系統的レビュー)の聴取と記録ができる。 患者、家族のニーズを身体・心理・社会的側面から把握できる。 患者・家族への適切な指示、指導ができる。 守秘義務を果たし、プライバシーへの配慮ができる。 医療保険、公費負担医療を理解し、適切に診療できる。 医の倫理、生命倫理について理解し、適切に行動できる。 1. 2. 3. 4. 5. 6. LS1 On the job training (OJT) 経験できる疾患の種類: 高血圧、糖尿病、感染症、ALS等 経験できる病態・症状: 頻度の高い症状 発熱、呼吸困難、腰痛 等 緊急を要する症状・病態 呼吸困難、意識障害 等 週間スケジュール *随時、救急業務、入院病棟業務あり 月曜日 8:30~17:15 外来・病棟 実習 火曜日 8:30~17:15 臨床検査業務 実習 水曜日 8:30~17:15 薬剤業務 実習 木曜日 8:30~17:15 訪問診療 実習 金曜日 8:30~17:15 内視鏡検査 実習 土曜日 EV 研修終了後2週間以内に相互評価を行う。 研修医の自己評価:研修医手帳に症例を記載する。 指導医による研修医の評価:聖路加国際病院の研修医評価票を記載する。 研修医による研修施設の評価:聖路加国際病院独自の評価システムに入力する。 258 地域医療研修(尾鷲総合病院) GIO 地域医療を必要とする患者とその家族に対して、全人的に対応するために、診療所の役割と医療連携の必要 性を理解し、問題解決力と臨床的技能・態度を身につける。 SBOs 患者の病歴(主訴、現病歴、既往歴、家族歴、生活・職業歴、系統的レビュー)の聴取と記録ができる。 患者、家族のニーズを身体・心理・社会的側面から把握できる。 患者・家族への適切な指示、指導ができる。 守秘義務を果たし、プライバシーへの配慮ができる。 医療保険、公費負担医療を理解し、適切に診療できる。 医の倫理、生命倫理について理解し、適切に行動できる。 1. 2. 3. 4. 5. 6. LS1 On the job training (OJT) 経験できる疾患の種類: 高血圧 脳卒中 肺炎 等 経験できる病態・症状: 頻度の高い症状 腹痛、咳、呼吸困難、胸痛 緊急を要する症状・病態 めまい、麻痺、頭痛、意識不明 週間スケジュール 時間 月曜日 8:30~17:15 研修内容 外来・病棟・救急 火曜日 8:30~17:15 外来・病棟・救急 水曜日 8:30~17:15 外来・病棟・救急 木曜日 金曜日 土曜日 8:30~17:15 8:30~17:15 8:30~17:15 外来・病棟・救急 外来・病棟・救急 日直 EV 研修終了後2週間以内に相互評価を行う。 研修医の自己評価:研修医手帳に症例を記載する。 指導医による研修医の評価:聖路加国際病院の研修医評価票を記載する。 研修医による研修施設の評価:聖路加国際病院独自の評価システムに入力する。 259 地域医療研修(長崎県上五島病院) GIO 離島・へき地医療の最前線において、プライマリ・ケアを実践できるように、臨床医としての総合的診療能力(態 度・技能・知識)を身につける。 SBOs 患者の病歴の聴取と記録ができる。 患者、家族のニーズを身体・心理・社会的側面から把握できる。 患者・家族への適切な指示、指導ができる。 守秘義務を果たし、プライバシーへの配慮ができる。 外来診療を中心としたプライマリ・ケアの提供ができる。 入院患者の総合的診療ができる。 病診連携による 2 次医療を行うことができる。 救急医療が実践でき、適格な患者搬送を行うことができる。 本土病院との連携による回転翼を利用した 3 次救急搬送の仕組みを理解できる。 検診の仕組みを理解し、検診業務を行うことができる。 母子保健、学校保健、産業保健を理解できる。 訪問看護や介護保険を理解し、在宅診療が実践できる。 医療の情報化を理解し、電子カルテの操作や遠隔医療を行うことがきる。 保険医として保険診療ができる。 総合的なチーム医療が実践できる。 EBM や疫学研究の方法を理解できる。 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 9. 10. 11. 12. 13. 14. 15. 16. LS1 On the job training (OJT) 経験できる疾患の種類: 1. 血液・造血器・リンパ網内系疾患 貧血 2. 3. 4. 5. 6. 7. 神経系疾患 脳血管障害 認知症 皮膚系疾患 湿疹皮膚炎 蕁麻疹 循環器疾患 心不全 狭心症 心筋梗塞 運動器系疾患骨粗鬆症など呼吸器疾患 呼吸不全 呼吸器感染症 閉塞性拘束性肺 消化器疾患 上部消化管疾患 小腸大腸疾患 腎尿路系疾患 DIC 心筋症 不整脈 弁膜症 動脈疾患 高血圧 疾患 肺循環障害 過換気症候群 胸膜縦隔疾患 肺がん 胆道疾患 肝疾患 膵疾患 腹壁腹膜疾患 悪性リンパ腫 変性疾患 脳炎・髄膜 薬疹 皮膚感染症 260 腎不全 原発性糸球体疾患 8. 9. 10. 11. 12. 尿路感染症生殖疾患 女性生殖器及び関連疾患 内分泌代謝系疾患 下垂体機能障害 甲状腺疾患 眼視覚系疾患 屈折異常 角結膜炎 耳鼻咽喉口腔系疾患 中耳炎 副鼻腔炎 アレルギー性鼻炎 感染症 ウイルス感染症 細菌感染症 結核 1. 外傷緊急を要する症状・病態 心肺停止 ショック 意識障害 脳血管障害 急性呼吸不全 急性心不全 急性冠症候群 尿路結石 男性生殖器疾患 副腎不全 糖代謝異常 高脂血症 高尿酸血症 白内障 緑内障 眼底変化 13. 免疫アレルギー疾患 SLE・関節リウマチ等の膠原病 14. 薬物中毒 アルコール中毒 15. 加齢と老化 高齢者の栄養障害 経験できる病態・症状:頻度の高い症状 全身倦怠感 不眠 食欲低下 体重減少 浮腫 発疹 黄疸 発熱 頭痛 めまい 失神 痙攣 全身疾患による 腎障害 扁桃炎 異物 真菌感染症 性感染症 寄生虫疾患 アレルギー性疾患 アナフィラキシー 誤嚥 視力障害 結膜充血 聴覚障害 鼻出血 嗄声 胸痛 動悸 呼吸困難 咳・痰 嘔気・嘔吐 胸焼け 嚥下困難 急性腹症 急性消化管出血 急性腎不全 急性感染症 急性中毒 261 腹痛 便秘・下痢 腰痛 関節痛 歩行障害 四肢のしびれ 血尿 排尿障害 尿量異常 不安・抑うつ 誤飲・誤嚥経験できる特殊な状況; 1. 離島救急医療、救急ヘリ搬送 2. 予防・保健との連携 3. 福祉・介護との連携 4. 行政との関わり 5. 在宅医療、看取り医療 6. 家庭医的な考え方(子供から老人まで、救急から慢性疾患まで、予防から福祉まで) 7. 地域との交わり、離島の生活環境の理解 3. 週間スケジュール(希望によって変更も可) 午前 午後 その他 新入院患者カンファランス病 医局会 棟、ERCP、検査 病棟 火曜日 検査(US、GIF など) 新薬説明会 CS、処置 病棟 水曜日 外来診療、病棟 当直、救急対応 小児検診、予防接種 病棟実 木曜日 検査(US、GIF など) 内科カンファランス CS、BF、処置 訪問診療、老人ホーム診療 金曜日 検診実習、救急対応 病棟 なお、希望に応じて、診療所外来や休日の救急外来の研修、小児外来研修、母子保健研修、産業保健研 修も可能である。 月曜日 外来診療、病棟 EV 研修終了後、2週間以内に相互評価を行う。 研修医は実習報告書を当院、本院へ提出する。 研修医の自己評価:研修医手帳に症例を記載する。 指導医による研修医の評価:聖路加国際病院の研修医評価票を記載する。 研修医による研修施設の評価:聖路加国際病院独自の評価システムに入力する。 262 地域医療研修(長崎県対馬いづはら病院) GIO 1. 2. 3. 地域における保健・医療・福祉(介護)を理解する。 予防医療の重要性を理解し、実践できる。 プライマリ・ケア・全人的医療を理解する。 SBOs 1-1. 1-2. 1-3. 1-4. 2-1. 2-2. 2-3. 3-1. 3-2. 3-3. 3-4. 3-5. 3-6. 3-7. 地域の地理的、社会的、疫学的特性を述べる。 地域の保健・医療・福祉(介護)のネットワークを知る。 保健所、医療機関、介護施設の医師として、地域の保健・医療・福祉資源(関連職員も含めて)を活用し た連携ができる。 離島独特の救急医療を体験し、その仕組みを説明する。 広報活動・健康教育・健診への参加を通じて予防医療を実践する。 予防接種を経験し、その重要性や問題点などを説明する。 地域の医学的危機管理体制を説明する。 適切な医療面接ができる。 適切な身体所見がとれる。 Common Disease について、適切に診療ができる。 健康維持に必要な患者教育が行える。 診療情報提供書や介護保険の主治医意見書の作成を補助できる。 医療保険制度の理念に基づき、効率の良い適切な医療を実践する。 在宅医療・在宅ケアに参加し、それに関わるスタッフと協調する。 LS1 On the job training (OJT) 経験できる疾患の種類: 1. 血液・造血器・リンパ網内系疾患(貧血、白血病、悪性リンパ腫、DIC など) 2. 神経系疾患(脳血管障害、認知症、変性疾患、脳炎・髄膜炎など) 3. 皮膚系疾患(湿疹皮膚炎、蕁麻疹、薬疹、皮膚感染床など) 4. 循環器疾患(心不全、狭心症、心筋梗塞、心筋症、不整脈、弁膜症、動脈疾患、高血圧など) 5. 呼吸器疾患(呼吸不全、呼吸器感染症、閉塞性拘束性肺疾患、肺循環障害、過換気症候群、胸膜縦 隔疾患、肺がんなど) 6. 消化器疾患(上部消化管疾患、小腸大腸疾患、胆道疾患、肝疾患、膵疾患、腹壁腹膜疾患など) 7. 腎尿路系疾患(腎不全、原発性糸球体疾患、全身疾患による腎障害、尿路結石、尿路感染症など) 8. 生殖疾患(女性生殖器及び関連疾患、男性生殖器疾患) 9. 内分泌代謝系疾患(下垂体機能障害、甲状腺疾患、副腎不全、糖代謝異常、高脂血症、高尿酸血症 など) 10. 眼視覚系疾患(屈折異常、角結膜炎、白内障、緑内障、眼底変化など) 11. 耳鼻咽喉口腔系疾患(中耳炎、副鼻腔炎、アレルギー性鼻炎、扁桃炎、異物など 12. 感染症(ウイルス感染症、細菌感染症、結核、真菌感染症、性感染症、寄生虫疾患など) 13. 免疫アレルギー疾患(SLE・関節リウマチ等の膠原病、アレルギー性疾患など) 14. 薬物中毒(アルコール中毒、アナフィラキシーなど) 経験できる病態・症状: 1. 頻度の高い症状(比較的頻度の多いもの) 発熱、頭痛、めまい、咳・痰、悪心・嘔吐、腹痛、便通異常(便秘、下痢)、全身倦怠感、胸痛、動悸、呼 吸困難、不眠、浮腫、リンパ節腫脹、発疹、失神、四肢のしびれなど 2. 緊急を要する症状・病態 急性腹症、脳血管障害、急性冠症候群、急性消化管出血、誤嚥、外傷、心肺停止、意識障害など 263 週間スケジュール 時間 7:15 月曜日 8:30 8:45~12:30 14:00~15:00 15:00~17:00 火曜日 7:15 8:00 8:30 8:45~11:00 11:00~12:30 14:00~17:15 18:00~20:00 水曜日 8:00 8:30 8:45~12:30 14:00~17:15 木曜日 7:15 8:00 8:30 8:45~12:30 13:30~17:00 金曜日 7:15 8:00 8:30 8:45~12:30 13:30~17:15 土曜日 研修内容 入院新患チェック 医局ミーティング 新患外来 1週間の入院患者紹介 入院病棟回診 入院新患チェック 医局勉強会 医局ミーティング 腹部エコー・上部消化管内視鏡検査 健診事後指導 老健施設見学 入院患者カンファランス 内科勉強会 医局ミーティング 糖尿病外来 午後救急患者外来対応 入院新患チェック 外科系勉強会 医局ミーティング 腹部エコー・上部消化管内視鏡検査 無床出張診療所外来 入院新患チェック 外科勉強会 医局ミーティング 新患外来(または腹部エコー・上部消化管内視鏡検査、特養診察) 保健所研修 休日 EV 研修終了後2週間以内に相互評価を行う。 研修医の自己評価:研修医手帳に症例を記載する。 指導医による研修医の評価:聖路加国際病院の研修医評価票を記載する。 研修医による研修施設の評価:聖路加国際病院独自の評価システムに入力する。 264 地域医療研修(奥州市国民健康保険まごころ病院) GIO 研修医が地域の第一線病院で展開されている医療を体験し、まごころ病院が関与する地域の健康保持増進 のためのプログラムを理解する。 SBOs 1. 奥州市胆沢区の医療環境を説明する。 2. 達者の里の組織と目的を説明する。 3. 他職種との連携に適した態度を示す。 4. 内科診療に参加する。 5. 外科診療に参加する。 6. 整形外科診療に参加する。 7. まごころ病院における介護保険の意義を説明する。 8. 各種在宅サービスに参加し、経験を具体的に述べる。 9. ぬくもりの家の活動に参加し、経験を具体的に述べる。 10. 健診の事後指導に参加する。 11. イキチャレの目的を利用者に説明する。 12. あさたべ 21 を体験し、その目的を説明する。 * イキチャレ 奥州市胆沢区生活習慣病予防プログラム * あさたべ21 日本の明るい未来を願い奥州市胆沢区が取り組む朝食の一大キャンペーン LS1 On the job training (OJT) 研修内容 在宅医療 月間 140 件の訪問診療に対応 内科・外科・整形外科各科の一般診療のなかで以下も経験可能 内視鏡検査 (上・下部消化管、気管支鏡、膀胱鏡) 超音波検査 (腹部、心、骨) 夜間診療 (水曜日は夜8時まで診療受付) 最終日 研修発表会 EV 研修終了後2週間以内に相互評価を行う。 研修医の自己評価:研修医手帳に症例を記載する。 指導医による研修医の評価:聖路加国際病院の研修医評価票を記載する。 研修医による研修施設の評価:聖路加国際病院独自の評価システムに入力する。 265 地域医療研修(長崎県壱岐病院) GIO 研修医が地域の第一線病院で展開されている医療を体験し、長崎県壱岐病院が関与する地域の健康保持 増進のためのプログラムを理解する。 SBOs 1.地域の地理的、社会的、疫学的特性を述べる。 2.地域の保健・医療・福祉(介護)のネットワークを知る。 3.保健所、医療機関、介護施設の医師として、地域の保健・医療・福祉資源(関連職員も含めて)を活 用した連携ができる。 4.離島独特の救急医療を体験し、その仕組みを説明する。 5.健康教育・健診への参加を通じて予防医療を実践する。 6.予防接種を経験し、その重要性や問題点などを説明する。 7.地域の医学的危機管理体制を説明する。 8.適切な医療面接ができる。 9.適切な身体所見がとれる。 10.Common Disease について、適切に診療ができる。 11.健康維持に必要な患者教育が行える。 12.診療情報提供書や介護保険の主治医意見書の作成を補助できる。 13.医療保険制度の理念に基づき、効率の良い適切な医療を実践する。 14.在宅ケアの地域資源を知り、それに関わるスタッフと協調する。 LS1 On the job training (OJT) 研修内容 内科・外科・整形外科各科の一般診療のなかで以下も経験可能 内視鏡検査 (上・下部消化管) 超音波検査 (腹部、心) 夜間診療 EV 研修終了後2週間以内に相互評価を行う。 指導医による研修医の評価:聖路加国際病院の研修医評価票を記載する。 研修医の自己評価:研修医手帳に症例を記載する。 研修医による研修施設の評価:聖路加国際病院独自の評価システムに入力する。 266 地域医療研修(出水郡医師会広域医療センター) GIO 過疎、高齢化が進む地方において、地域医療の現実を知り、それに対する地域医療連携の重要 性と地域中核病院の役割について学習する。 SBOs 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 9. 過疎、高齢化地域の生活状況の実際を知る。 地域住民の医療に対する要求と行動を知る。 地域におけるかかりつけ医(開業医)の役割について知る。 地域中核病院に必要な機能とその役割について知る。 介護施設など医療関連施設の種類とその役割について理解する。 地域完結型医療実践のための地域医療連携のシステムを知り、その重要性を理解する。 地方における救急医療の現状とシステムを知る。 地域医療の問題点を、医師の問題、行政の問題、住民の問題など多方面から理解する。 各種救命措置(BLS、ACLS、ICLS、PALS)を身につける。 LS1 On the job training (OJT) 1. 救急外来診療 ① 指導医とともに当直し、地域中核病院での救急体制を経験する。 ② 他科医師、他医療職種との連携を実践し、その重要性を理解する。 ③ 救急車との連携を経験する。 ④ 救急における急性腹症の診断と対応を、消化器外科救急対応医師より学ぶ。 ⑤ 救急における心虚血性疾患の診断と対応を、循環器外科対応医師より学ぶ。 ⑥ 救急における脳血管疾患の診断と対応を、脳外科救急対応医師より学ぶ。 ⑦ 救急における整形外科疾患の診断と対応を、整形外科救急対応医師より学ぶ。 2. 通常外来 ① 指導医とともに外来患者を診察あるいは援助し、地域病院における外来の実際を学ぶ。 ② 創処置、静脈路確保など基本的な手技を経験、体得する。 ③ 適切な検査指示、検査結果の判断を学ぶ。 3. 外来がん化学療法 ① 外来化学療法のシステムと実際を学ぶ。 ② 外来化学療法の利点、欠点を理解する。 4. 一般病棟業務 ① 毎朝の早朝カンファレンスに参加して、病棟での患者管理について学ぶ。 ② 消化器病棟の回診に同行し、患者への処置、対応について学ぶ。 ③ 木曜日の消化器センター術前カンファレンスに参加し手術の適応、術式選択を学ぶ。 ④ 患者への指示出しを通じ看護師、薬剤師などコメディカルとの協力の必要性を体感する。 4. 緩和病棟業務 ① 緩和病棟の内容と地方における役割について知る。 267 ② 医師回診、臨床心理士の面談に参加することで、癌末期患者の全人的苦しみを知り、そのよ うな患者との接し方について学ぶ。 5. 検査 ① 消化管内視鏡・透視検査を援助し、その実際を学ぶ。 ② エコー下胆嚢外瘻造設、ERCP、ENBD など胆道疾患患者の処置を見学する。 ③ 心臓カテーテル検査を見学する。 6. 手術・手技 ① 消化器外科の手術に参加する。 ② 指導医の監督のもと、閉腹を経験する。 ③ 高齢者に対する胃瘻造設を経験する。 ④ 気管内挿管を経験する。 ⑤ 鎖骨下静脈穿刺を経験する。 7. 地域医療連携 ① 地域医療連携室を見学し、その業務を理解する。 ② 月 1 回の地域連携勉強会に参加する。 ③ 地域住民を訪問し、生活の状況を把握、体感する。 ④ 地域医療の現状と問題点について講義を受ける。 ⑤ 地域医療の現状と問題点についてディスカッションし、レポートをまとめる。 週間スケジュール 講習会、講演会、勉強会 随時 EV 研修終了後2週間以内に相互評価を行う。 研修医の自己評価:研修医手帳に症例を記載する。 指導医による研修医の評価:聖路加国際病院の研修医評価票を記載する。 研修医による研修施設の評価:聖路加国際病院独自の評価システムに入力する。 268
© Copyright 2024 ExpyDoc