(様式4) 別紙2 論文審査の結果の要旨 学位申請者 Nguyen Thu Ha 本

( 様 式4 )
別紙2
論 文 審査 の 結 果 の 要 旨
学 位 申請 者
Nguyen Thu Ha
本 論 文は 、「Preparation of Hydrogenated Natural Rubber Derivatives in Latex Stage
( ラ テッ ク ス の 状 態 に お け る水 素 化 天 然 ゴ ム 誘 導 体の 調 製 )」と 題 し 、5章 よ り 構 成 さ れて
い る 。第 1 章 「 緒 論 」 で は 、水 素 化 天 然 ゴ ム 、 天 然ゴ ム の 構 造 、 ナ ノ マ トリ ッ ク ス 構 造、
水 素 化天 然 ゴ ム の グ ラ フ ト 共重 合 、 水 素 化 天 然 ゴ ムの 架 橋 お よ び 天 然 ゴ ムの 水 素 化 機 構に
関 す る従 来 の 研 究 の 概 要 を 示す と と も に 、 本 研 究 の目 的 と 範 囲 を 述 べ て いる 。
第 2 章「Preparation and graft-copolymerization of SAN onto hydrogenated natural
rubber in latex stage」 で は、 タ ン パ ク 質 を 除 去 した 後 、 ラ テ ッ ク ス の 状態 で 水 素 化 およ
び グ ラフ ト 共 重 合 す る こ と によ り 、 力 学 物 性 に 優 れた 水 素 化 天 然 ゴ ム の 調製 を 検 討 し てい
る 。 パ ラ ジ ウ ム 触 媒 を 用 い て 脱 タ ン パ ク 質 化 天 然 ゴ ム ( DPNR) を 水 素 化 し 、 架 橋 し て か
ら ス チレ ン ア ク リ ロ ニ ト リ ルを グ ラ フ ト 共 重 合 す るこ と に よ り 、 耐 衝 撃 性に 優 れ る 水 素化
天 然 ゴム を 調 製 し て い る 。
第 3 章 「 Preparation and characterization of hydrogenated natural rubber with
hydroxyl groups」で は 、水 酸 基 を 有 する 天 然 ゴ ム を調 製 し 、水 酸 基 を 架 橋点 に 変 換 す る こ
と に より 力 学 物 性 を 向 上 さ せる 検 討 を 行 っ て い る 。天 然 ゴ ム を エ ポ キ シ 化し て か ら 、 パラ
ジ ウ ム触 媒 を 用 い て ラ テ ッ クス の 状 態 で 水 素 化 す るこ と に よ り 水 酸 基 を 有す る 水 素 化 天然
ゴ ム を調 製 し て い る 。 得 ら れた 水 素 化 天 然 ゴ ム は 、水 素 化 の 際 に 分 子 鎖 切断 が ほ と ん ど起
き て いな い こ と よ り 、 天 然 ゴム の 優 れ た 力 学 物 性 を保 持 し た ま ま 耐 熱 性 およ び 耐 油 性 が付
与 さ れて い る こ と を 実 証 し てい る 。 こ の 力 学 物 性 は水 酸 基 を 用 い て 架 橋 する こ と に よ りさ
ら に 向上 す る こ と か ら 、 水 酸基 を 有 す る 水 素 化 天 然ゴ ム は 過 酷 な 環 境 で 使用 で き る こ とを
証 明 して い る 。
第 4 章「 Mechanism of heterogeneous hydrogenation of natural rubber in latex」で は、
パ ラ ジウ ム 触 媒 を 不 均 一 触 媒と し て 用 い 、 ラ テ ッ クス の 状 態 で 天 然 ゴ ム を水 素 化 す る 反応
機 構 を検 討 し て い る。核 磁 気 共鳴 分 光 法 を 用 い て、反 応 を 速 度 論的 に 解 析 す るこ と に よ り 、
ラ テ ック ス の 状 態 で 不 均 一 触媒 を 用 い た 天 然 ゴ ム の水 素 化 が 見 か け 上 ゼ ロ次 反 応 で あ るこ
と を 見出 し て い る 。 ま た 、 反応 の 温 度 依 存 性 を 検 討す る こ と に よ り 、 見 かけ の 活 性 化 エネ
ル ギ ーを 約 60 kJ/mol と 見 積も っ て い る 。
第 5 章「 結 論 」では 、水 素 化天 然 ゴ ム と ス チ レ ン -ア ク リ ロ ニ ト リル 共 重 合体 の グ ラ フ ト
共 重 合体 お よ び 水 酸 基 を 有 する 水 素 化 天 然 ゴ ム が 調製 さ れ た こ と を 総 括 して い る 。
よ っ て、 本 論 文 は 工 学 上 及 び工 業 上 貢 献 す る と こ ろが 大 き く 、 博 士 ( 工 学) の 学 位 論文
と し て十 分 な 価 値 を 有 す る もの と 認 め る 。
審 査 委員 主 査
河原
成元
印