6 あおもり 国際交流つうしん 国 際 交 流 情 報 誌 2015 No.117 平成27年度公益財団法人青森県国際交流協会 国際交流事業の概要 青森県国際交流協会では、地域国際化協会として、地域の国際化を一層推進するため、情報の拠点・交流の拠点・活動 の拠点としての役割及びコーディネート機能・サポート機能・ノウハウ提供機能等を果たすことを目標に運営を行います。 事業分野では、ホームページ等を通じた情報収集や情報発信、民間活動団体等への支援、国際交流・国際理解の促進な どに重点を置くとともに、青森県からの助成や事業受託を活用しながら、県民が国際交流・国際協力事業に参加する機会 ができるだけ拡大されるよう事業を実施いたします。 事 業 名 ◆情報収集・提供事業 協会情報誌「あおもり国際交流つ うしん」の発行 期 日 場 所 内 容 年4回 - インターネット情報受発信事業 通 年 - 年1回 - 国際交流・協力事業を実施する県内民間国際活動団体に、総事業費の2 分の1又は10万円のいずれか少ない額の助成金を交付し活動支援 年1回 - 留学生と県民との交流を目的とした同協議会事業への助成・協力 国際交流推進イベント開催事業 年1回 青森市 グローバル・トーク 年1回 青森市 外国人等交流協力事業 随 時 - 国際交流・協力・多文化共生に関する各種情報を、県民に対し冊子で提 供 国際交流・協力活動等の支援及び連携につながるホームページの管理・ 運営 ◆民間国際活動団体助成事業 民間国際活動団体への助成 ◆国際交流・国際理解促進事業 「青森県留学生交流推進協議会」 への助成・協力 期 日 場 所 ◆三沢基地内大学県民就学推進事業 通 年 - (入学時期:秋期、春期) ◆海外県人会活動促進事業 助成金交付 - 年1回 ◆国際交流ラウンジ管理運営事業 国際交流 通 年 ラウンジ ◆海外情報発信高度化事業 通 年 県 内 誰もが気軽な雰囲気で参加できるポットラックパーティ等のイベントを 開催し、海外の食文化や伝統文化等を紹介し、それらに触れ合うことで 国際交流の促進を図る 地域から地球上の人々の現状や課題などを見つめ共有し、理解と認識を 深める講演会等を開催 本県を訪れる外国人との交流事業者からの要請に協力し、コーディネー ト等を行う 内 容 国際感覚豊かな人材育成を図るため、三沢米軍施設内にある短大、大学及び大学院に就学を 希望する者の募集、選考及び指導業務 海外県人会が行う活動に対し助成の交付及び情報提供等の支援 在南加青森県人会主催青森ねぶたロサンゼルス公演の激励と活動状況把握(8月予定) 外国人の相談窓口、国際交流関係図書・視聴覚教材等の資料閲覧室及び交流コーナーを備え た国際交流ラウンジの管理運営を行い、国際交流活動や情報交換の場として利用に供する 留学生等が県産食材の生産現場を体験し、フェイスブック等で情報発信 募集しています ■ 賛助会員 supporting member 国際交流・協力に関する事業に、できるだけ多くの皆様のご理解、ご協力をいただきたく、賛助会員の募集を行っております。 Donations from supporting members are spent on our activities to promote international exchange and cooperation. ■ 国際交流ボランティア volunteer 国際交流活動に参加するボランティアを募集しています。 People who are interested in internationalization are invited to participate in our volunteer program. お問い合わせ・お申し込みは、青森県国際交流協会まで。TEL : 017-735-2221 E-mail : [email protected] 編集 公益財団法人 青森県国際交流協会 発行 〒030-0803 青森市安方1丁目1-32 水産ビル5階 Tel:0 1 7 -7 3 5 -2 2 2 1 Fax:0 1 7 -7 3 5 -2 2 5 2 ホームページ: http://www.kokusai-koryu.jp E-mail:[email protected] 平成27年度民間国際活動団体助成事業助成金交付団体が決定しました 青森県国際交流協会では、県内の任意団体または営利を主たる目的としない団体が行う国際交流・国際協力活動に対し、民間国 際活動団体助成金を交付しています。今年度は11団体へ交付することになりました。 ●在住外国人の支援に関する事業 団 体 名 団体所在地 事 業 名 弘前日本語クラブ 弘前市 日本語講座 弘前日本語ティールーム 弘前市 弘前日本語ティールーム(日本語教室) 特定非営利活動法人 プロ・ワークス十和田 十和田市 在住外国人定住と社会参加のための多文化共生基盤づくり事業 ●国際友好親善及び国際理解を促進する事業 団 体 名 団体所在地 事 業 名 NPO法人 夢アジア 青森市 留学生と地域住民・子どもたちとの環境で国際交流・異文化理 解活動 ピョンテク農楽愛好会「ノリソリ」 青森市 青森市・平澤市友好交流20周年記念交流会での平澤農楽の演奏 国際子ども文化芸術交流実行委員会 弘前市 2015第4回国際子ども文化芸術交流 Junior Artist Festival 弘前桔梗野町会 弘前市 桔梗野町会国際交流夏祭り大会 ハングルと遊ぶ会 黒石市 韓国交流事業 藤崎町国際交流協会 藤崎町 第20回国際交流凧フェスタ in ふじ崎 2015 特定非営利活動法人柔道スポーツ育成会 三沢市 アメリカ訪日招聘及び在日外国人との交流事業 ●その他の事業 団 体 名 むつ国際交流協会 団体所在地 むつ市 事 業 名 姉妹都市交流20周年記念誌発行事業 アメリカ インディアナ州 南インディアナ大学留学プログラムに参加して インディアナ州のエバンズビル市にある日本人補習校で教えながら、州立南インディアナ大学・大学院で学ぶプログラムに参加 していた前田純子さんがご卒業され、卒業式の様子をお知らせくださいました。 こんにちは。いかがお過ごしでしょうか。ご活躍のことと思います。 さて、私の方、お陰さまで、5月1日に修士課程を卒業することができました。国際交流協会の方々に は、長年(17年)お世話になり、渡米する前にも推薦状を出していただき、大変ありがたかったです。 推薦状がなかったら、渡米することができませんでした。また、一緒に仕事をさせていただいた面接員 の方々からも面接を通して多くのことを学ばせていただきました。本当にありがとうございます。 (卒業 式の様子をお伝えしたく、写真を添付いたしました。) どうか、国際交流協会の方々、面接委員の方がたに、お礼かたがた、よろしくお伝えいただきますよう お願いいたします。 米国インディアナ州エバンズビル市 南インディアナ大学 大学院コミュニケーション 同大学付属 日本人補習校 教員 前田 純子 *プログラムの内容や近況等は、2014年9月号№114、12月号№115に掲載 2 2015 JUN あおもり国際交流つうしん 市町村や国際活動団体から発行されている情報誌をご紹介します ぷらっと通信 りんぐりんぐ ▶発行者:青森市経済部交流推進課 ▶発行回数:年3回 + 臨時1回 ▶内容:国際交流、国際理解及び国際協力等に関する情報を 発信する広報誌です。 ▶設置場所:市役所、支所、市民センター、図書館、当協会等 ▶ホーページURL: http://www.city.aomori.aomori.jp/koho-kocho/shiseijouhou/ aomorishi-konnamati/kokusai-kouikikouryuu/17.html ▶お問合せ先:青森市役所 経済部交流推進課 TEL 017ー734ー5235 ▶発行者:八戸国際交流協会(八戸市市民連携推進課) ▶発行回数:年3回 ▶内容:協会の活動や、地域の国際交流活動を紹介していま す。 ▶設置場所:八戸市内の公共機関、公民館、ショッピングセ ンター等 ▶ホームページURL: http://hachinohe-hira.jp/ ▶お問合せ先:八戸国際交流協会(八戸市市民連携推進課) TEL 0178ー43ー9257 ひろさき国際交流ニュース The 国際 Connection ▶発行者:弘前市 文化スポーツ振興課 ▶発行回数:年4回 ▶内容:国際交流・協力に関する事業や民間団体の活動など を紹介しています。 ▶設置場所:市役所、支所、公民館、図書館等 ▶お問合せ先:弘前市市民文化スポーツ部 文化スポーツ振興課 TEL 0172ー40ー7015 ▶発行者:むつ市 企画調整課 ▶発行回数:年4回 ▶内容:国際交流推進員が季節毎の話題を提供している季刊 紙で、下北に勤務する外国語指導助手(ALT)を中心 に、下北在住の外国人の紹介、イベント案内やイベントの 様子などを記事にしています。 ▶設置場所:市役所 ▶ホームページURL: http://www.city.mutsu.lg.jp/index.cfm/39,11277,79,html ▶お問合せ先:むつ市総務政策部企画調整課 TEL 0175ー22ー1111(代表) あまにゅう ▶発行者:青森県青年海外協力協会(AOCA) ▶発行回数:年3回発行 ▶内容:青年海外協力隊OB・OGの情報交換や、活動に興味のある方々に協会の活動について の理解を深めていただくと共に、国際協力・国際理解の輪を広げることを目的として発行し ています。 ▶設置場所:青森市役所、当協会 ▶ホームページURL:http://philo-sophia.me/aoca/amanyu.html ▶お問合せ先:青森県青年海外協力協会 相馬 メールアドレス:[email protected] 2015 JUN あおもり国際交流つうしん 3 JICAボランティア春募集説明会を 開催しました 平成27年度JICAボランティア春募集説明会&体験談を、青森市のねぶたの家ワ・ラッセ と、八戸ポータルミュージアムはっちの2ヶ所で開催しました。 今年は桜の開花が早く、説明会がお花見シーズンと重なったにも関わらず、多くの皆様にご 参加いただきました。 募集説明会の目玉は、なんといっても元JICAボランティア3名によるパネルトークです! 3人の方々からは、現地での活動や日常生活についてや、ボランティアを経験して感じたこ となど、写真を交えながらお話くださいました。 「はじめは語学を覚えるのに苦労しましたが、現地の人と沢山話すことを心がけました」 「派遣当初は異文化に慣れず落ち込んだ時期もありましたが、活動以外の場面で現地の人々と 一緒に時間を過ごすうちに、活動が円滑に進むようになりました」など、苦境を乗り越えたエ ピソードを聞くことができ、参加された方が抱いている「言語を習得できるかな…」 「現地に 馴染めるかな…」という不安も解消されたのではないかと感じました。 その後は、青森県内在住のJICAボランティア経験者が輪の中に加わり、参加者が不安に思っ ていること、悩みなどについて耳を傾けていました。経験者からのアドバイスに参加者も真剣 な眼差しで聞いている姿が印象的でした。 青年海外協力隊事業は、今年で発足50周年となります。青森県からもこれまで450名を超え る方々が開発途上国へ旅立ち、その国の力になろうと現地の人々と一緒に汗を流してきまし た。草の根外交官であるボランティアだからこそ築ける現地の人々との絆がこれからもより深 まっていくよう、今後も青森から多くの方がボランティア事業に参加されればと思います。 個別応募相談の様子(八戸会場) JICAボランティア募集概要説明の様子 (青森会場) あおもり地球市民講座を開催しました あおもり地球市民講座とは、私たちが暮らす地球で起こっている様々な課題に対して目を向 け、課題解決に向けて考えることを目的として開催しています。 これまであおもりとベンガルをつなぐ会が主催で行ってきましたが今年度JICA東北と共催で 行っています。 ●4月講座「-異文化理解-パキスタンの女性」を開催しました 4月25日(土)、パキスタンを含めた中東地域に暮らす女性の現状をテーマに講座を行いま した。 講座の様子 皆さんは“名誉殺人”という言葉を耳にしたことがありますか? 結婚相手を自らの意思で 選んだり、婚前・婚外交渉を行ったりした女性を、一家の名誉を汚した者として家族が殺害す る風習だと言われています。 はじめに“名誉殺人”について知る為にドキュメンタリーを上映しました。パキスタンで実 際に名誉殺人被害に遭った女性のインタビューや、殺害を恐れて家族から身を隠す女性などの 映像を見た参加された方々からは「こんな事実があったことを今まで知らなかった」 「なぜ止 めることができないのか」など、驚き、悲しみ、憤りなど様々な思いが一度に押し寄せ言葉に ならない様子でした。 次に、青年海外協力隊としてパキスタンに派遣された吉田恵美子さんから、パキスタンの暮 講師の吉田さん らしや女性の立場、教育事情などについてお話をいただき、パキスタン国内でも地域や家族の 理解度によっては、女性への教育や女性の社会進出、伴侶選択の自由があること、農村部では古い風習が残っている地域があること など、ドキュメンタリーだけでは見えなかった女性の現状を知ることができ、安堵の表情を浮かべている方もいました。 「なぜこんなことが行われているのか?」 「どうして解決しないのか?」と心に引っかかるものを残して終了しました。その引っか かりこそがその課題を知るための糸口になるのではないかと感じます。 学んだこと、感じたことを自分自身で留めておくことなく、別な方と共有し皆で課題解決について考えられる講座づくりをこれか らも行っていきたいと思います。 4 2015 JUN あおもり国際交流つうしん ●5月講座「ポジティブチェンジ-バングラデシュの農村女性-」を開催しました 5月23日(土)、バングラデシュに暮らす農村女性をテーマに講座を行いました。 講師は平成19年度JICA教師海外研修でバングラデシュに派遣された張間先生。 軽快なトークに会場の空気が温まったところで、参加者の皆さんと共にバングラデシュの “物”を使った「ある物」 「ない物」クイズを行いました。 バングラデシュは川が多く砂は沢山あるものの石がない、日常的にカレーが食べられている ので持ち歩いてもこぼれないように密閉性の高いお弁当箱がある、よく洪水が起こる(あ る)、網状になった買い物バッグがある、ストリードチルドレンのこども達は住む家すらな い、古紙を使った袋作りがこども達の貴重な収入源になっていることなど、実物に触れながら バングラデシュの様々な情報を知ることができました。 講師の張間先生「これはなんでしょう?」 その他にも妊婦に安全な出産をしてもらう為のプロジェクトについてなど、バングラデシュ の女性を支援する活動が行われていることを学びました。 そして、今回のテーマでもある「ポジティブチェンジ」の活動では、ネガティブな部分に目 を向けるのではなく、物事をポジティブに考えようという発想の転換方法を教わりました。 まずは青森県のネガティブ要素を書き出してみると「雪が多い」 「短命県」 「賃金が低い」 「投票率が悪い」 「交通の便が悪い」など様々な意見が挙がり、それぞれをポジティブに変化さ せていきました。 「雪が多い」では「寒くて毛穴が引き締められる」、 「短命県」では「好きな物、事ばかりで きる」などユーモアに富んだ回答も含まれており、会場全体がポジティブで明るい空気に包ま 写真を見ながらクイズの答えを考える参加者達 れました。 続いてバングラデシュ農村女性のポジティブチェンジと、その農村の貧困女性達に小額融資 を行い、貧困の緩和を目指したムハマド・ユヌス博士(ノーベル平和賞受賞者)についてのお 話を伺いました。 ユヌス博士が行った小額融資によって、農村女性はお金以上に“自信”や家族の役に立てる という“誇り”を手にすることができ、そうした思いはこれから先もずっと彼女達を支えてい くのだろうと感じました。 参加者の方から頂いた感想で「自己のあり方で自分の周りが変わり、地域のあり方で国が変 わる(大げさだが)と思う。満足度・幸福度とは自己に有る。」という言葉が印象的でした。 青森のネガティブをポジティブに変えよう! ●JICA国際協力中学生・高校生エッセイコンテスト2015 自分の住んでいる世界について考えたことがありますか? 世界約195か国のうち、約150もの国々が「開発途上国」と呼ばれています。そこに暮らす多くの人々は飢えや貧困に苦しみ、十分な 食料や飲み水を得ることが出来ず、学校や病院に行くこともできません。 先進国は世界のほんの一部。日本で暮らす私達に一体なにができるか、まずは世界を知ることから始めてみませんか? 本コンテストは、次世代を担う中学生・高校生を対象に、開発途上国の現状や開発途上国と日本との関係について理解を深め、国際社 会の中で日本、そして自分たち一人ひとりがどのように行動すべきか考えることを目的として実施しています。 応募テーマ:世界を知ろう!考えよう!-よりよい世界のために私たちができること- 応募期間:2015年6月12日(金)〜9月11日(金) 応募規定:〈中学生の部〉:400字詰原稿用紙3枚以内(日本語のみ) 〈高校生の部〉:400字詰原稿用紙4枚以内(日本語のみ) 応募資格:満20歳まで(1995年4月2日以降に出生の方) 賞 :「最優秀賞・3名(独立行政法人国際協力機構理事長賞1名、外務大臣奨励賞1名、 文部科学大臣奨励賞1名)」 「優秀賞・3名」「審査員特別賞・4名」「国際協力特別賞・10名」「国内機関長賞」 「佳作」「青年海外協力隊OB会会長賞」「参加賞(応募者全員)」 応 募 先:〒102-0082 東京都千代田区一番町23番地3 日本生命一番町ビル5階 公益財団法人 青年海外協力協会 宛 詳細はJICA地球ひろばホームページ(http://www.jica.go.jp/hiroba/)またはパンフレットでご確認ください。 ●国際協力写真展2015 私たちと世界のつながり-これまでとこれから- 1965年に日本の若者が“青年海外協力隊”として海をわたりました。それから50年にわたって協力隊のバトンが引き継がれ開発途上 国の人づくりに貢献してきました。 写真展では青年海外協力隊の軌跡を辿ると共に、開発途上国の写真を展示します。 ぜひ写真を通じて私たちと世界のつながりを感じてみませんか? 日時:2015年9月5日(土)・6日(日) 10:00〜17:00 会場:青森県立美術館 コミュニティギャラリーA・B・C(住所:青森市安田字近野185) JICA青森デスク JICAの事業について質問などございましたら、青森県国際交流協会内JICA青森デスクまでご連絡ください。 TEL:017−735−2249 FAX:017−735−2252 E-mail:jicadpd-desk-aomoriken@jica.go.jp 2015 JUN あおもり国際交流つうしん 5 青森から世界へ 〜青年海外協力隊活動報告〜 青年海外協力隊 平成25年度4次隊 ルワンダ 種市 香織(おいらせ町出身:観光) 配属先:東部県カヨンザ職業訓練校 青森の皆さん、こんにちは。青年海外協力隊の種市香織です。 私が生活しているルワンダについて、また私の活動についてお伝 えします。 まず始めに、ルワンダについてご紹介します。東アフリカに位置 するルワンダは別名「千の丘の国」と呼ばれ、どこへ行くにも必 ず坂を目にします。赤道近くに位置している割に比較的高地にあ るため、カラッとしていて過ごしやすく、1年中ほぼ同じ気候です。 坂の他によく目にするのが、バナナの木。これは黄色くて甘い ルワンダ バナナではなく、青くて甘くない食用バナナのことで、現地語の キニャルワンダ語で「イギトーチ」と呼んでいます。ルワンダで は、トマトなどと煮込んでご飯として食べます。味や食感はじゃ がいもに近いでしょうか。 ル ワ ン ダ 人 は 優 し い、時にはおせっかい過ぎるくらいです。ちょっと聞きたい事 があって尋ねると、待ってましたとばかりに笑顔で答えてくれ ます。さらに、周囲の人までアドバイスをしてくれて、気が付 けば人垣ができているということも少なくありません。そんな 風に、とても人懐っこく話好きなルワンダ人に囲まれて生活し ています。 続いて、私の活動についてご説明します。私は職業訓練校の ホテルコースの学生 ルワンダでよく目にするバナナ畑 たちに、接客やホス ピタリティについて教えています。ホテルコースは1年制で、学 生たちは1月から10か月間、学校で学び、11 ~ 12月のインター ンシップ期間には、ルワンダ各地のホテルやレストラン等で実習 に励みます。 先生の経験がない、教科書がない、あるのは黒板とチョーク、 片言のキニャルワンダ語(現地語)とやる気だけ。これは私が学 校に赴任した時の環境です。 どうやったら分かりやすく、かつ楽しく授業を受けてもらえる かと試行錯誤した結果、辿り着いたのが「絵」と「練習」です。 接客のテストを受ける直前の学生たち 例えば、お辞儀の授業では、始めにお辞儀の意味や必要性、どんな 場面で、どんな動作をするのかを、絵を描きながら説明します。 説明が理解できたら、実際にお辞儀の練習をします。要所要所で 質問がないか聞くのもポイントです。頭で理解し、体で理解する、 そうすることで、授業に集中してくれる学生が多くなりました。 ルワンダに来てからまもなく1年。授業に関心を寄せる学生が 少しずつ増えてきて、ようやくスタート地点に立てた感じがしま す。「やりたいことよりもできることをする」をモットーに、こ れからも試行錯誤を繰り返しながら、学生たちと喜怒哀楽をとも にしたいです。 6 2015 JUN あおもり国際交流つうしん 授業で、絵を描きながら説明中 外国人にもわかりやすい「やさしい日本語」を活用しましょう 弘前大学人文学部社会言語学研究室(佐藤和之教授)では、的確な情報を適切に伝えることは、 外国人を含めた被災する人々の心の負担を軽減できると考え、阪神・淡路大震災以来、災害下の外 国人に「やさしい日本語」で災害情報を伝える研究を続けています。 研究室のホームページでは、「やさしい日本語」の作り方やガイドラインなど、様々な資料が公 開されていますが、2015年3月11日、東日本大震災から4年目に際して、減災のための「やさしい 日本語」について新たな資料が公開されました。 『さくさく作成!「やさしい日本語」を使った緊急連絡のための案文集 ~災害時における学校や自治体からのお知らせ編~』 外国人に情報を伝える機会のある小中学生の先生方を対象に、日本語を話す人なら誰でも迅速に 外国人保護者へ緊急連絡できる案文集です。自治体や外国人支援団体のみなさんにも使っていただ ける案文も併せて掲載されています。 外国人児童や生徒、保護者、外国人居住者が安全な行動をとれるようになると考えて、台風や地震、火山の噴火などの緊急時の注意 喚起、集団登校や早退といった指示、ライフラインに関するお知らせなどを「やさしい日本語」化し、それらを組み合わせる方法とと もに掲載されていますので、伝えたい情報に応じて連絡文を作ることができます。 ※掲載案文の一部です 地震の発生を知らせる文 火山の噴火を知らせる文 停電の発生を知らせる文 停電が終わったことを知らせる文 (ホームページURL:http://human.cc.hirosaki-u.ac.jp/kokugo/sakusaku.html) 「わかる!伝わる!はじめての『やさしい日本語』~分かち書き編・ポスター編」 「やさしい日本語」を使って外国人に情報提供をしている、あるいは考えている自治体や外国人支援団体を対象に、 「やさしい日本 語」作成のルールに則り、例外ルールを含めた分かち書きの仕方や、分かりやすい見出しやイラストをつけたポスターの作り方が掲載 されています。 (ホームページURL:http://human.cc.hirosaki-u.ac.jp/kokugo/e-wakapo-top.html) 災害時に外国人にも情報が伝わる放送の読み方スピード(連文)について 災害発生時には、一人ひとりが自ら正しい情報を得て的確な行動をとることが重要です。特にコミュニティーFMや防災無線、広報 車などで、地域の災害情報を伝えるアナウンスは災害発生時にとても大切な役割を担うことから、 「やさしい日本語」での災害情報を 流すスピードについて検証し、調査結果が掲載されています。 調査の結果、最も聞きやすいとされた360拍/分は、NHKオンライン「NEWS WEB EASY(http://www3.nhk.or.jp/news/easy/)」 と同じスピードとのことでした。 (ホームページURL:http://human.cc.hirosaki-u.ac.jp/kokugo/onnseikennsyoukekkarenbunn.html) 「緊急地震速報の多言語辞書」が発表されました 弘前大学人文学部社会言語学研究室は、2015年3月30日、気象庁を中心に内閣府・観光庁と連携して発表された、英語や中国語など の外国語に加え、平易な言葉による「やさしい日本語」への言い換え基準を含む「緊急地震速報の多言語辞書」の監修もされています。 「マグニチュード」や「震度」などの表記を「地震の強さ」や「地震の大きさ」などと書き添え、日本語に不慣れな外国人に通訳・ 翻訳の時間をかけずに情報を伝える方法の一つです。 (気象庁HP:http://www.jma.go.jp/jma/press/1503/30a/eew20150330.html) (内閣府HP:http://www8.cao.go.jp/teiju-portal/jpn/policy/jishinsokuhou.html) 自治体国際化協会(CLAIR)が、多言語生活情報「やさしいにほんご」の提供を開始しました 自治体国際化協会では、外国人住民の方々が日本で生活するために必要な情報をウェブとスマー トフォンアプリで「多言語生活情報」として提供しており、日本語や12ヶ国の外国語に、 「やさしい にほんご」を追加しました。 スマートフォンアプリでは、気象庁より配信される「緊急地震速報」を表示する機能を備えてお り、 「やさしいにほんご」を表示言語に選択することにより、受信した速報がやさしい日本語で表示 される仕組みとなっています。 (パソコン版:http://www.clair.or.jp/tagengo/) (Appstore:https://itunes.apple.com/jp/app/duo-yan-yu-sheng-huo-qing-bao/id833314457?mt=8) (GooglePlay:https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.co.rcsc.livingguide.android) 「やさしい日本語」は、全国で活用が広がっています。 一般的に、災害発生から72時間は、行政による十分な支援は期待できないとされています。 緊急時、まずは「やさしい日本語」を使って外国人の方々に情報を伝えてみましょう。 2015 JUN あおもり国際交流つうしん 7 平成27年10月1日は国勢調査!今回からオンライン調査スタート ●国勢調査のお知らせ ●Notice of the Population Census in Japan 入 *『国勢調査2015キャンペーンサイト』 (総務省統計局) ホームページURL: http://kokusei2015.stat.go.jp/ Facebook URL: https://www.facebook.com/kokusei2015 *『平成27年10月1日は国勢調査!今回からオンライン調査スタート!』 (青森県統計分析課) ホームページURL:https://www.pref.aomori.lg.jp/kensei/tokei/census2015.html 青森県内の国際交流事業・イベント紹介 みんなの応援隊ネットワークさんよりご案内です あおもりとベンガルをつなぐ会さんよりご案内です *楽しくおいしいランチ教室、思いやり、支えあう 地域社会を応援します ・開催日時:毎月第4土曜日(変更になる場合有り) 12:30~14:00 ※8月はお休みです ・開催場所:青森市中央市民センター 2階料理室 ・参 加 費:無料 ・定 員:50人(どなたでも参加できます) ・お申込み・お問合せ先: 国際文化交流クラブ事務局 神山さん TEL:090ー7660ー1583 E-mail:[email protected] *「あおもり地球市民講座」2015年度 テーマ・内容・キーワード 開催日時 開催場所 ■国理解 アパルトヘイト 7/26 (日) 13 : 00~16 : 00 ■学習会 ワークショップ・参加型の学習を作る 8/22 (土) 13 : 00~16 : 00 ■異文化理解 民族衣装を楽しむ 9/19 (土) 13 : 00~16 : 00 アピオあおもり 大研修室1 アピオあおもり 小研修室1 アピオあおもり *「あおもり地球市民講座」食文化理解編2015 この講座は、様々な「食文化」を通して、異文化理解につなげることを趣旨としています。講座の 内容は、お国の文化のお話、ビデオ鑑賞、調理実習などです。意見交換をして、学びを深めます。 テーマ/内容とキーワード 開催日時 開催場所 ■インドを体験する/ 7/11 (土) 暑い時期です。インドのスパイスは暑さ対策にもなります。 アピオあおもり 調理室 13 : 00~16 : 00 インドの母たちの、家族の健康のための工夫を学びましょう。 ・日時、テーマ、開催場所などは、都合により変更する可能性があります。 事前に連絡をくださるか、ホームページで確認するようにお願いします。 ・お申込み・お問合せ先:「あおもりとベンガルをつなぐ会」代表 千葉さん TEL/FAX:017−736−3235 E-mail:[email protected] URL:http://cttmidp.sakura.ne.jp/ 協会からのお知らせ 『ソウルから青森へ バックナンバーについて 楽しみにお待ちいただいていた皆様には誠に申し訳ござい ませんが、今号は都合によりお休みさせていただきます。 次号より再開する予定ですので、しばらくお待ちください。 国際交流ラウンジに設置している「The Japan Times(英字新聞)」のバックナンバー を、ご希望の方にお譲りしております。 なお、数に限りがございますので、利用目的を勉強などにお役立ていただける場合に 限らせていただいております。ご希望の方は直接国際交流ラウンジまでお越しください。 ~ Live Report in South Korea』 について 公益財団法人青森県国際交流協会 Aomori International Exchange Association 〒030-0803 青森市安方1丁目1-32 水産ビル5F Yasukata 1-1-32, Suisan Bld. 5F, Aomori 030-0803 TEL:017-735-2221 FAX:017-735-2252 E-mail:[email protected] Website:http://www.kokusai-koryu.jp https://www.facebook.com/aomori.kokusai.koryu https://twitter.com/aomorikokusai ・ラウンジ開館時間/8:30~18:00 ・休館日/日曜日、祝日、年末年始(12/28~1/4) 8 2015 JUN あおもり国際交流つうしん Suisan bld. 5F 青森 ベイ 青森駅 Aomori sta. 至弘 前 ブリ ッジ アスパム Aomo ASPAM ri Ba y Bri ねぶたの家ワ・ラッセ dge Wa rasse Nebuta Museum 八 甲 新 青森警察署 Shinm町通り 通 Aomori Police Sta. achi り st. 中三 Nakasan 国道 7号線 さくら野 Sakurano 県庁 Prefectural office 柳 町 通 り
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