平成25年度学校評価(自己評価シート)年度末評価(全集約票)

様式5
平成25年度学校評価(自己評価シート)年度末評価(全集約票)
広島県立庄原実業高等学校
学校経営目標
本年度
実績値
達成目標
評価指標
担当部等
前年度
目標値 実績値
年度末
評価
その評価となった理由
C
目標値に対する数値は数学が上回り,国語がほぼ目
標値であるが,英語が達していない。5月と1月実施
の全国偏差値の比較では,国語,数学で上回り,英
語はやや低下している。
1 社会で通用する人材の育成
(1)確かな学力の向上
国語
55.0
数学
25.0
英語
30.0
国語
54.7
数学
30.4
英語
12.2
新規
国語
55.0
数学
30.0
英語
30.0
国語
39.7
数学
30.2
英語
19.8
C
数学が目標値を上回っているが,国語,英語で目標
値を下回っている。5月と1月実施の比較でも数学は
上昇したが,国語,数学は低下している。
34%
(45%)
40%
43%
B
資格数については目標値に達したが,高度な資格取
得者が少ないため。
教務部
生徒による,各教員の授業評価(アンケート) 32.7
の教員1人当たり平均点(40点満点)
(34.0)
34.0
32.9
C
前年度実績値を上回ったが,目標値に達しなかった
ため。
教務部
農場部
模 擬 試 験 ( 進 路 マ ッ プ ) の GT Z( 学力 到達
ゾ ー ン ) C 3 レ ベ ル 以 上 の 生徒 の割 合( %)
[上段1年,下段2年]
進学・就職に対応できる学力の向上
(C3とは,進学・就職を問わず,進路選択の
幅が広がる基礎学力を有するレベルを指す。)
年間取得資格数が2つ以上の生徒の割合(%)
教員の授業力の向上及びプロ意識に徹した業務
の遂行
新規
進路指導部
学科の専門科目等にかかわる専門的な知識・技 35人
術の習得を目的とした研修会への参加人数
(9人)
40人
73人
A
教育センター主催「専門研修講座(農業科)」,文
部科学省主催「学校農業クラブ指導者養成講座」,
広島県高等学校教育研究会農業部会主催「総会・研
究協議会」,全国高等学校農場協会等主催「中国5
県農業教育研究大会」及び広島県高等学校教育研究
会農業部会主催「授業研究会」に,のべ73人の参加
者があった。
203人
(150人)
125人
120人
B
目標値を少し上回っているが同一生徒が複数回指導
対象となったため。
B
新規アンケートのため過去のものとの比較ができな
いが,マナーについて自己評価の数値は高く,評価
できる。また,1年生よりも2年生の方が自己評価
点が高い事も評価できる。
(2)道徳教育の推進
服装・頭髪指導を受けた生徒の数(実人数)
マナー教育(挨拶・コミュニケーション・時間
厳守・整理整頓)の徹底
マナーに関する自己評価点(アンケート)
1年
87.5%
新規
2年
88.3%
全校(学年)統一の資料による道徳HRの実施 3回
回数
(3回)
心の教育の推進
生徒の自己肯定感及び他者肯定感の割合(アン
ケート)
4回
2回
生徒指導部
C
実施回数については目標値を下回ったが,道徳HR
の学習内容は充実させることができたため。
C
自己肯定感についても過去のものとの比較ができな
いが,自分に自信がない生徒が約半数であることは
大きな課題であると思われる。今後この数値が上が
るよう,全ての教育活動において道徳教育を意識し
ていく必要がある。
1年
60.3%
新規
44%
2年
56.3%
(1)評価結果の分析
①進学・就職に対応できる学力の向上について
1学年5月に実施した進路マップ基礎力診断テストの過去5年間の英語・数学・国語の平均点の推移は低下傾向にあったが,今年度は国語の得点が高く前年よ
りやや上昇している。英語は同水準で推移,数学は低下傾向にある。基礎的な学習を必要とするCランク以下の生徒の割合が高く,成績下位層の学力向上が課題
である。資格取得については,年間取得資格数別の割合は1つ以上66%,2つ以上43%,3つ以上28%である。
資格取得者等の延べ人数は約700人である(全校生徒423人)。今回の集計以降,3月末までに検定試験合格発表があるものもあり,若干実績値が上昇すると思わ
れる。実績値は目標に達したが,日本漢字能力検定2級(1人が合格)などの本校が設定している高度な資格の取得者数が94人と,あまり多くなかった。合格率
の平均は60.4%である。
②教員の授業力の向上及びプロ意識に徹した業務の遂行について
生徒による,各教員の授業評価(アンケート)について,昨年度後期と今年度後期を比較して10項目中6項目の平均値が上がった。最も大きく上がった項目
は,「授業内容に興味関心を持つことができた。」で,0.6ポイント上がった。最も下がった項目は「授業を受ける体制を整えるよう指導している。(環境・服装
等)」が0.3ポイントの低下であった。全体平均では0.2ポイント増加であり,ほぼ変化がないといえる。目標値に対して1.1ポイント低い。
学科の専門科目等にかかわる専門的な知識・技術の習得を目的とした研修会への参加については,教育センター主催「専門研修講座(農業科)」(6人),文
部科学省主催「学校農業クラブ指導者養成講座」(1人),広島県高等学校教育研究会農業部会主催「総会・研究協議会」(24人)及び全国高等学校農場協会
等主催「中国5県農業教育研究大会」(4人),広島県高等学校教育研究会農業部会主催「授業研究会」(38人)の参加があった。
③マナー教育(挨拶・コミュニケーション・時間厳守・整理整頓)の徹底について
服装頭髪検査で指導を受けた生徒の数は,目標値を少し上回っているが,今年度は複数回の指導を受けた生徒が多く,この生徒の対応が課題として残った。遅
刻数においては授業遅刻数を含めているが昨年より減少したが,より充実した指導が必要である。挨拶や掃除,教室の整頓においては,各クラスでの指導又,授
業時の指導により学習環境は整いつつある。
④心の教育の推進について
道徳のLHRの回数で目標値を下回った。しかし,身近にある問題を取り上げての学習内容だったので,学年会での事前打ち合わせにおいて,指導内容を十分
に検討したことにより,授業において生徒の反応がよく,成果が見られた。また,ボランティア活動に参加した生徒は昨年度より上回った。さらに,体育祭や学
園祭,学校農業クラブでの活動を通して,充実感や達成感を得ている生徒は多い。マナーについては,新規アンケートのため過去のものとの比較はできないが,
自己評価の数値は高く,評価できる。また,1年生よりも2年生の方が自己評価点が高い事も評価できる。
(2)今後の改善方策
①進学・就職に対応できる学力の向上について
生徒各自のつまずきを把握し,高校での学習をより理解できるようにするため,朝のSHRを活用したマナトレ(ベネッセコーポレーション)によって基礎力
を養う。進学・就職希望者を対象に補習を実施するとともに自主学習の機会を設ける。
資格取得について,受検者数を増やす取り組みが必要である。そのために,各教科及び学科において資格検定の呼びかけを多くし,生徒の受検する意欲を高め
る。また,過去問題を多く配付して実際に取り組ませるなど,受検に慣れさせる。合格率を向上させるためには,放課後等を利用した補習は,計画を作成した上
で組織的に行う。
②教員の授業力の向上及びプロ意識に徹した業務の遂行について
「授業開始終了のあいさつを徹底する」,「本時のねらいを示す」,「言語活動を仕組む」という取組みを継続し,その質の向上を目指す。授業研究会につい
て,研究授業担当者のみの取り組みとならないよう,事前事後の研修を充実させて学校全体の取り組みとする。
専門性の資質向上のため,引き続き,広島県高等学校教育研究会農業部会等の研究活動及び授業研究会へ積極的な参加を推進する。
③マナー教育(挨拶・コミュニケーション・時間厳守・整理整頓)の徹底について
社会に通用する人材を育成する観点から,マナーの遵守は必要不可欠である。学校や学年会での統一した目標,例えば「立ち止まり挨拶」「頭髪・服装は,そ
の日のうちに直す」等,学校全体での統一した指導が必要である。
④心の教育の推進について
LHRでの道徳教育は,推進委員を中心に,各学年に応じた内容の工夫を行うとともに教材の見直しや検討が必要である。また,全教科において,道徳教育の
視点を取り入れた授業展開も考えていく必要がある。ボランティア活動においては,参加できるボランティアを広く周知し,ボランティアの楽しさを伝えていく
必要がある。今後の学校行事や教育活動を通して,充実した学校生活を送ることができるよう取組みを継続し,生徒の心の育成に努めていきたい。そして,自分
に自信が持てる生徒を育むことが必要である。
学校経営目標
本年度
実績値
達成目標
評価指標
平成23
年度
年度末
目標値 実績値
評価
―
(申請)
認証
0品目
1品目
その評価となった理由
担当部等
2 農業高校拠点校としての教育活動の推進
(1)中山間地域における産業教育の推進
安全・安心で,高品質な農産物の生産として,
「安心!広島ブランド」の認証を受ける。
「ふるさと実業便」を中心とした6次産業教育
の推進(生産・加工・流通・販売)
農産加工品を中心とした新たな商品開発数
人間生活にかかわる教育の推進(環境,医療,
福祉,生活文化)
1品目
2品目 3品目
(1品目)
学校演習林を活用した,森林環境保全活動の推
進と林産加工品の商品開発 (しいたけの原木
栽培本数)
育成100本
(育成100本)
社会福祉活動や地域イベント等にかかわるボラ
ンティア活動への主体的な参加人数
118人
(50人)
C
ニホンナシの生産では,減農薬・減化学肥料の栽培
と生産性との調和について,課題が明確になった。
A
「アイスミルク(4種類)」,「おこめん」,「ブ
ルーベリークッキー」が新たな商品として,学園
祭,「ふるさと実業便」,道の駅たかので販売され
た。
販売
栽培中
100本
C
昨年度に菌糸を植え付けたほだ木の一部からしいた
けが生え,いくらか収穫することができた。栽培2
年目に入る来年度末からは,まとまった量のシイタ
ケを収穫できる予定である。
130人
A
今年度も,ボランティア活動への積極的な参加があ
り,目標値を達成することができた。
A
「課題研究」で6件(生物生産学科:1件,食品工
学科:4件,生活科学科:1件),学校農業クラブ
専門分会活動で1件のプロジェクト活動が実施され
た。
B
前期が終了した時点で,目標値の91.7%を達成して
いたが,後期における公開講座等への参加者はな
く,当初に設定した目標値の180人には届かなかっ
た。
136人
農場部
(2)プロフェッショナルの育成
各種専門機関との連携強化による専門教育の充
実
農業技術大学校,大学,畜産技術センター等と
連携したプロジェクト活動(共同研究)の実施
件数
6件
7件
178人
(70人)
180人
庄原市(農業振興課)と連携した就農研修会
(就農等にかかわる説明会,先進農家等の視察
研修)の参加人数
21人
(10人)
23人
44人
A
今年度は,「農業未来塾」(就農研修会)を2回開
催し,のべ44人の参加者があった。
広島県学校農業クラブ連盟による「高校生担い
手育成塾」の参加人数
14人
(9人)
17人
4人
C
10月31日・11月1日に,世羅町で開催された「高校
生担い手育成塾」に4人の生徒が参加した。
高大連携による公開講座等への参加人数
地域産業の担い手育成の推進
5件
(3件)
165人
農場部
(1)評価結果の分析
①「ふるさと実業便」を中心とした6次産業教育の推進(生産・加工・流通・販売)について
ニホンナシの減農薬・減化学肥料による栽培については,今年度の栽培記録を整理・検証したところ,「規格外(大きさ・重量)の果実をなくすことができ
た」という成果があったが,「薬剤散布を3回に抑えたところ,ハダニやカイガラムシの被害が発生した」,「果実の平均の糖度が10%を下回った」という課
題がみられた。
新商品の開発については,校内での四学科の連携・協力を推進するとともに,関係事業所等との連携を綿密に図り,「アイスミルク」,「米粉麺『おこめ
ん』」,「ブルーベリークッキー」等の商品化が実現された。
②人間生活にかかわる教育の推進(環境,医療,福祉,生活文化)について
しいたけの原木栽培については,現在,栽培中であり,来年3月の収穫に向けて取り組んでいるところである。
ボランティア活動への主体的な参加については,「相扶園春祭り」,「庄原市健康福祉まつり」,「24時間テレビ」,「さくら学園学園祭」,「おせちお届け
隊」などの活動にのべ136人の参加者があり,今年度の目標値130人を達成することができた。
③各種専門機関との連携強化による専門教育の充実について
SPP事業による県立広島大学生命環境学部及び近畿大学工学部と連携したプロジェクト活動や,庄原市農業振興調整会議・畜産振興検討班による和牛飼育に
関するプロジェクト活動,庄原ゆめさくら,(有)大和,(有)ドリームファーム・リストーロとの商品開発,庄原赤十字病院との病院食づくり等のプロジェク
ト活動が実施された。
高大連携による公開講座等への参加については,県立広島大学生命環境学部の公開講座に14人,教育ネットワーク中国主催の中高大連携公開講座に151人の参加
があり,目標値の91.7%という状況であった。
④地域産業の担い手育成の推進について
庄原市(農業振興課)と連携した就農研修会として,「農業未来塾」を2回(1回目:道の駅たかの 総務企画部マネージャー 井上啓氏,2回目:農業経営
者 新井将氏)開催し,のべ44人(1回目:33人,2回目:11人)の参加者があった。
(2)今後の改善方策
①「ふるさと実業便」を中心とした6次産業教育の推進(生産・加工・流通・販売)について
ニホンナシの減農薬・減化学肥料による栽培については,減農薬で害虫(ハダニやカイガラムシ)の被害を抑えるか,また,品質(糖度)の向上を図るかにつ
いて,引き続き,研究を進める。
商品開発や流通・経営(マネジメント)に関する専門の研究室を立ち上げ,農業経営学習のさらなる充実を図る。
②人間生活にかかわる教育の推進(環境,医療,福祉,生活文化)について
しいたけの原木栽培については,栽培管理を適切に行うとともに,栽培技術の習得に努め,新たな商品としての販売を目指す。
ボランティア活動への主体的な参加については,引き続き,ボランティア活動の計画を綿密に立て,生徒の積極的な参加を促す。
③各種専門機関との連携強化による専門教育の充実について
本校における農業教育の改善・充実に向けて,カリキュラム開発を中心に,「庄原地域行政・教育機関連絡会議」との連携を強化する。
高大連携による公開講座等への参加については,生徒の進路希望状況等を踏まえ,キャリア教育の観点からも,公開講座等への積極的な参加を促す。
④地域産業の担い手育成の推進について
引き続き,庄原市(農業振興課)と連携し,担い手育成に係る研修会「農業未来塾」の内容の充実を図る。また,先進的な農業経営をされている経営者のもと
での現場実習の計画を進める。