⻭式 機械的消化 © skulls unlimited ヒトの⻭式は2/2・1/1・2/2・3/3 咀嚼 ⾷物を⻭で咬み粉砕する 切⻭ 蠕動運動 輪⾛筋の収縮輪が肛門側へ伝わり⾷物を移動させる 分節運動 輪⾛筋の収縮と弛緩が交互に⽣じ⾷物を混和させる 脊椎動物の消化管 軟骨魚類 ⾷道 硬骨魚類 ⾷道 両⽣類 爬⾍類 腸 螺旋弁 胃 直腸 ⽝⻭ 前⾅⻭ 後⾅⻭ ネコ 3/3 1/1 3/2 1/1 イヌ 3/3 1/1 4/4 2/3 ブタ 3/3 1/1 4/4 3/3 ウシ 0/3 0/1 3/3 3/3 肛門 腸 胃 直腸 胃 大腸 直腸 大腸 直腸 肛門 総排泄腔 肛門 番号は⾷べ物が通る順番 胆のう 幽門 胃底 鰓 幽門垂は消化酵素を分泌し栄養素を吸収する ⾷べ物の通過時間 胃 下⾏ 上⾏ S字 肛門 消化管 膵臓 ⻑さ 時間 固体:約30〜60秒 ⾷道 約 25〜30 cm 空腸 40% 胃 〜約 30 cm 約4時間 回腸 60% ⼩腸 約6m 約9時間 ⼩腸 6-7 m 大腸 約 1.5 m 約12〜24時間 ⼗⼆指腸 大腸 1.5 m 胃 ヒトの成体の消化管の⻑さは約 7〜9 m 摂取したものは約24〜72時間後に糞として排出される 噴門 胃体 腸 膀胱 胃 肝臓 肝臓 幽門垂 肛門 ⾷道 盲腸 ⾍垂 直腸 切⻭ 幽門垂:消化・吸収 消化管 結腸 動物 直腸腺:塩分排出 ⼩腸 ⾷道 前⾅⻭ 脊椎動物の消化管 ⼩腸 ⾷道 後⾅⻭ ⽝⻭ (腸管膜なし) 液体:約1〜6秒 ⾷物の胃内滞留時間:糖質<タンパク質<脂質 1 化学的消化 ニワトリの消化管 多糖類 トリアシルグリセロール タンパク質 嘴 そのう 唾液 ⾷物を⼀時的 に蓄える アミラーゼ 胃液 ペプシン アミラーゼ (マルターゼ) 膵液 オリゴ糖 リパーゼ アミノペプチダーゼ 単糖 アミノ酸 グリセロール 脂肪酸 ブタの消化管 回腸 単胃動物の胃 とほぼ同じ 2つある 結直腸 ⼗⼆指腸 空腸 盲腸 盲腸 筋胃 膵臓 (リパーゼ) 胚時期の卵⻩ との結合部 腺胃 胆のう ペプチド マルターゼ スクラーゼ ラクターゼ 腸液 肝臓 カルボキシペプチダーゼ トリプシン キモトリプシン メッケル憩室 ⾷道 ⿃類では短く 宿便が少ない 総排泄腔 糞・尿・卵を全てここから出す(膀胱はない) ウシの消化管 空腸 ⼗⼆指腸 ⾷道 ⾷道 肛門 第2胃 直腸 胃 直腸 第1胃 ⽔分の吸収 回腸 盲腸 盲腸 ⼗⼆指腸 第3胃 円錐状結腸 肛門 嫌気的発酵 揮発性脂肪酸の吸収 ⾷物の輸送 嫌気的発酵 第4胃 単胃動物の 胃と同じ ⼩腸:⼗⼆指腸・空腸・回腸・・・⾷物の消化と吸収 大腸:盲腸・結腸・直腸・・・⽔分とミネラルの吸収・⾷物の発酵 空・回腸 ⼩腸内部には絨⽑があるが大腸にはない 胃 円盤状結腸 反芻 ・⾷べ物を数時間貯留 ・⾷べ物の殺菌 ・タンパク質の消化 ウシ・ヤギ・ヒツジ・キリン・シカ・ラクダなど ⾷道 ラクダの第3胃は痕跡的である 胃 ① 咀嚼 ⼩腸 塩酸の働き ・ペプシノーゲンの活性化 ・⾷べ物の殺菌 (胃のpHは1〜2) ③ 再咀嚼 肛門 大腸 ④ ④ 消化 消化 ② ② 部分消化 部分消化 ウシの反芻時間は1⽇6〜10時間 2 反芻胃 第1・2・3胃は⾷道に由来すると⾔われている 2 嫌気的発酵 ⾷物の輸送 ⾷道 2 1 1 嫌気的発酵 3 ⽣後1週間 4 ⽔分の吸収 3 1 タンパク質の分解 4 ガスの層・・・・・・・・・・⼆酸化炭素・メタン ルーメンマットの層・・・・・・・・・・粗飼料など 第1胃内の微⽣物 プロトゾア(原⽣動物・真核⽣物) 全微⽣物容積の51.1% ・繊⽑⾍(多い) ・鞭⽑⾍(少ない) 細菌(原核⽣物) 全微⽣物容積の48.9% ・嫌気性細菌(多い) ・好気性細菌(少ない) 真菌(真核⽣物) ウイルス 全微⽣物容積は第1胃液 1 mlあたり 0.036 ml 微⽣物による糖質の消化 1 4 1 3 2 4 3 2 ⺟乳 ⺟乳 粗飼料・濃厚飼料 粗飼料・濃厚飼料 1+2=30% 3+4=70% 1+2=70% 3+4=30% 1+2=85% 3+4=15% 反芻胃の細菌の例 名前 基質利用性 ⽣産物 A. lipolytica 脂肪 酢酸・プロピオン酸 C. cellobioparum セルロース・タンパク質 酢酸・ギ酸・乳酸・⽔素など B. succinogenes セルロース・デンプン 酢酸・ギ酸・コハク酸 E. cellulosolvens セルロース 酢酸・酪酸・乳酸・コハク酸など M. ruminantium メタン・⽔素 メタン R. albus セルロース・キシラン 酢酸・ギ酸・エタノール S. bovis デンプン・タンパク質 酢酸・乳酸 S. amylolytica デンプン 酢酸・プロピオン酸・コハク酸 微⽣物によるタンパク質の消化 短鎖脂肪酸 (揮発性脂肪酸) 酢酸 プロピオン酸 酪酸 セルロース 下部消化管で消化 3 2 成⽜ 反芻胃の成⻑は飼料によって変わる Allison, 1985 グルコース ⽣後3ヶ⽉ 4 ⼗⼆指腸 飼料⽚の層・・・・・・・・・・穀物など でんぷん 反芻胃の成⻑【ウシ】 第1胃壁から吸収 酢酸:プロピオン酸:酪酸=6:3:1くらいが望ましい 酪酸は少ないほうが良い 粗飼料で酢酸が、濃厚飼料でプロピオン酸と酪酸が増える タンパク質 アミノ酸 短鎖脂肪酸 第1胃壁から吸収 非タンパク態 窒素化合物 ・アミノ酸 ・尿素 アンモニア 過剰の場合 第1胃壁から吸収 菌体・⾍体タンパク質 第4胃・下部消化管で消化 肝臓で尿素になり 尿として排泄 血中の尿素を第1胃 に戻すこともある 3 タンパク質の⽔準化効果 アンモニアとグルタミン 反芻動物では飼料中タンパク質は(⼀部を除き)最終的に 微⽣物タンパク質になる 上 良質タンパク質 タ ンパ ク質 の質 反芻動物が利用する タンパク質は質的に ⼀定になる 下 良質ではないタンパク質 アミノ酸 クエン酸回路から グルタミン酸 NH2 肝臓の尿素回路 グルタミン NH2 α-ケト酸 NH2 NH2 アミノ酸 NH3 NH2 有害なアミノ基(アンモニア)を グルタミン酸に渡して無害なグル タミンを合成する アンモニア中毒 カルバミルリン酸 NH3 2ATP クエン酸回路から シトルリン アスパラギン酸 ATP オルニチン アルギニノコハク酸 尿素 α-ケトグルタル酸 微⽣物タンパク質 アミノ酸 アンモニア ミトコンドリア 脳・筋⾁・腎臓・肝臓など アルギニン フマル酸 窒素原⼦ 糖新⽣など 硝酸中毒 血中アンモニアのほとんどがアンモニウムイオン(NH4+) 細胞膜を通過できない 濃度が1%を超えるとアンモニアになり細胞膜を通過する ・pHが上がる ・アンモニア処理のためにα-ケトグルタル酸が使われる クエン酸回路が回らなくなりエネルギー不⾜になる ・アンモニア処理のためグルタミン酸が使われる 神経伝達物質としてのグルタミン酸やGABAが減る ・組織中グルタミン濃度が増加する 脳浮腫などが発⽣する 微⽣物によるタンパク質の消化 窒素肥料を多肥した飼料作物には硝酸塩が多く含まれている タンパク質 アミノ酸 短鎖脂肪酸 反芻動物がこの作物を多量に摂取すると硝酸中毒になる 硝酸 通常 亜硝酸 アンモニア 微⽣物タンパク質 第1胃壁から吸収 アンモニア過剰 亜硝酸 非タンパク態 窒素化合物 血液中へ ・アミノ酸 ・尿素 亜硝酸 赤血球 ヘモグロビン アンモニア 第1胃壁から吸収 菌体・⾍体タンパク質 メトヘモグロビン 酸素と結合できない 過剰の場合 第4胃・下部消化管で消化 肝臓で尿素になり 尿として排泄 血中の尿素を第1胃 に戻すこともある 4 ルーメンバイパス 加熱大⾖粕は130℃で 反芻動物の第1胃で分解されずに素通りし、下部消化管で 消化・吸収されること 微⽣物の影響を受けずに飼料成分を利用することができる バイパスタンパク質(ルーメン非分解性タンパク質) 通常の飼料タンパク質の15〜80%(加熱処理で増える) 乳タンパク質・乳量が向上する トウモロコシ 大⾖粕 加熱大⾖粕 魚粉 49-65% 15-28% 71% 48-72% バイパス脂肪 脂肪酸をカルシウム塩などにしたもの ⾼エネルギーの供給が可能で、乳脂率・乳量も向上する 第1胃とpH 100g中の含量(g) ⾷品成分データベース 反芻胃内の微⽣物は不飽和脂肪酸に⽔素を添加し飽和化する 飽和脂肪酸 ⼀価不飽和脂肪酸 多価不飽和脂肪酸 ⽜脂 種類 41.1 45.0 3.6 ラード 39.3 43.6 9.8 トウモロコシ油 13.0 28.0 51.6 大⾖油 14.9 22.1 55.8 ⽶ぬか油 18.8 39.8 33.3 反芻胃内の微⽣物はビタミンB群やビタミンKを作る 草⾷の⽅法 揮発性脂肪酸は弱酸性なので微⽣物の発酵でpHが下がる 飼料摂取前 脂肪とビタミン pH 7.0 付近 飼料摂取後 pH 6.0 付近 第1胃のpH調節機構 揮発性脂肪酸の吸収 アンモニアの中和作用 唾液中のHCO3-の緩衝作用 アンモニア HCO3- 揮発性脂肪酸 第1胃のpHが下がったままだとルーメンアシドーシスになる 哺乳類の消化管の⻑さ アルゼンジオ (1990) 動物名 ⾷性 体⻑(m) ⼩腸+結腸(m) 腸/体⻑ ネコ ⾁⾷ 0.4 2.1 5 イヌ ⾁⾷ 0.7 4.7 7 ブタ 雑⾷ 1.3 23.3 18 ウサギ 草⾷・単胃 0.4 5.2 15 ウマ 草⾷・単胃 1.9 28.9 15 ヒツジ 草⾷・複胃 1.0 32.4 33 ウシ 草⾷・複胃 2.3 56.2 24 反芻動物やナマケモノ ⾷べたものを微⽣物に利用させ、それを 動物が消化・吸収する ⾷道や胃前部が⾷物貯蔵庫になる ウマ・ブタ・ヒト・イヌなど哺乳動物のほとんど 動物が⾷べて消化・吸収したものの残りを盲腸 や大腸で微⽣物に利用させ、それを吸収する 微⽣物体は糞として排出される ウサギやモルモット 動物が⾷べて利用したものの残りを微⽣物に 利用させ、それを利用するとともに排出され た糞を⾷べて微⽣物体も消化・吸収する 腸内細菌と糞 ⽔に関する数字は成⼈のもの 坂⽥隆 腸内部に⽣息している細菌のこと ヒトの腸内には100種類以上、100兆個以上(約1.5kg)⽣息 ちなみにヒトの体の細胞数は60〜70兆個といわれている ・⼩腸上部:内容物 1 g あたり 1万個 ・⼩腸下部:内容物 1 g あたり 10万〜1000万個 ・大腸:内容物 1 g あたり 10億〜1000億個 ヒトの正常糞の構成 60 % ⽔分 15〜20 % 腸壁細胞の死骸 10〜15 % 細菌類の死骸 5 % ⾷べ物の残渣 5
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