平成26年度の検査結果における比較及び評価

平成26年度の検査結果における比較及び評価
①後道地点の給水栓水水質検査項目と検査頻度の変更
【基11】硝酸態窒素及び亜硝酸態窒素については、平成26年度の3ヶ月に1回
の水質検査においても、結果最大値が水質基準値(10mg/L)の 1/5 以上(3.3mg/L)であ
るため、地下水汚染指標(安全性の確認)として平成29年度までの3年間は3ヶ月に
1回の頻度で水質検査を継続します。
【基39】カルシウム,マグネシウム等(硬度)については、平成26年度の3ヶ月
に1回の水質検査においても、結果最大値が水質基準値(300mg/L)の 1/5 以上
(68mg/L)であるため、平成29年度までの3年間は3ヶ月に1回の頻度で水質検査を
継続します。
【基40】蒸発残留物については、平成26年度の3ヶ月に1回の水質検査におい
ても、結果最大値が水質基準値(500mg/L)の 1/5 以上(170mg/L)であるため、平成29
年度までの3年間は3ヶ月に1回の頻度で水質検査を継続します。
【基21】塩素酸については、平成26年4月期の3ヶ月に1回の水質検査におい
て、結果最大値が水質基準値(0.6mg/L)の 1/5 以上(0.20mg/L)でありました。
現在は後道水源の運用方法として、第1配水池への緊急時補給用水源として位置付
けております。
概要として、後道水源の深層地下水を水中ポンプにて汲み上げ、後道水源の地下受
水槽へ貯留し、赤水対策として1日に15分間のみ送水ポンプにて第1配水池へ送水
しており、水中ポンプが稼働している時間だけ次亜塩素酸ソーダが注入され滅菌を行
っております。
塩素酸の結果値が水質基準値の 1/5 以上検出されたのを受け、次亜塩素酸ソーダの
劣化を防止するため、平成26年6月に以下の改修工事を実施しました。
従来、次亜貯槽へは上水道用1級品次亜塩素酸ソーダ6%を貯留していましたが、
次亜貯槽を撤去して12%のロンテナ(少量保存できる 20kg 箱)に変更しました。
また、次亜塩素酸ソーダの注入方法も、従来は水中ポンプが稼働している時間のみ
受水槽内の原水に直接滴下して滅菌していましたが、サンプリングポンプを使用して、
受水槽内の水道水を汲み上げる管に、ロンテナから直接次亜塩素酸ソーダを混合注入
させる方式に変更しました。
工事を実施した結果、従来から比べ原水へ次亜塩素酸ソーダをむら無く混ぜること
ができるようになり、7月からの水質検査の結果値は、水質基準値の 1/10 以下
(0.06mg/L 未満)となっております。しかし、塩素酸は省略不可項目となっておりま
すので、3ヶ月に1回の頻度で水質検査を継続します。
よって、後道地点の給水栓水については、3ヶ月に1回の検査項目23項目に硝酸
態窒素及び亜硝酸態窒素+カルシウム,マグネシウム等(硬度)+蒸発残留物を加えた、
全26項目の水質検査を実施します。
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②赤砂地点の給水栓水水質検査項目と検査頻度の変更
【基32】亜鉛及びその他化合物については、平成26年度の1年に1回の水質検
査においては、結果値は水質基準値(1.0mg/L)の 1/10 以下(0.1mg/L 未満)でありまし
たが、平成25年度に実施された全項目水質検査の結果において、水質基準値
(1.0mg/L)の 1/5 以下(0.18mg/L)であるため、平成28年度までの3年間は1年に1
回の頻度で水質検査を継続します。
【基40】蒸発残留物については、平成26年度の1年に1回の水質検査において
も、結果値が水質基準値(500mg/L)の 1/5 以下(59mg/L)であるため、平成29年度ま
での3年間は1年に1回の頻度で水質検査を継続します。
よって、赤砂地点の給水栓水については、3ヶ月に1回の検査項目23項目に亜鉛
その他化合物+蒸発残留物を加えた、全25項目の水質検査を7月に実施します。
③萩倉・町屋敷・武居・富部地点の給水栓水水質検査項目と検査頻度の変更
【基40】蒸発残留物については、平成26年度の1年に1回の水質検査結果にお
いても、結果値は萩倉地点にて 64mg/L、町屋敷地点 53mg/L、武居地点にて 66mg/L、
富部地点にて 67mg/L 検出され、4地点とも水質基準値(500mg/L)の 1/5 以下であるた
め、平成29年までの3年間は1年に1回の頻度で水質検査を継続します。
よって、7月の萩倉・町屋敷・武居・富部地点の給水栓水においては、3ヶ月に1
回の検査23項目に蒸発残留物を加えた、全24項目の水質検査を実施します。
④樋橋地点の給水栓水水質検査項目と検査頻度の変更
樋橋配水池において、平成26年度に樋橋配水池膜ろ過施設整備工事を実施し、平
成27年2月より浄水方法を塩素滅菌のみから膜ろ過に変更したため、水道法第20
条第1項、水道法施行規則第15条の規定より、平成27年度から平成29年度まで
の3年間は3ヶ月に1回の頻度で全項目水質検査を実施します。
【基51】濁度については、平成26年度給水栓水の1ヶ月に1回(毎月検査)の水
質検査結果において、8月は 0.2 度、12月は 0.3 度、2月は 0.2 度と水質基準値(2
度以下)の 1/5 以下でありました。この原因として、樋橋配水池の水源である、源太
水源内の排泥作業と膜ろ過施設整備工事時の作業によるものと考えております。
2月以降は、源太水源から取水された原水は、樋橋配水池にて膜(MF膜)によりろ
過を行うため、配水池に流入する膜ろ過処理水は、浄水濁度 0.01 度以下で処理でき
るようになっております。水質検査項目の濁度は毎月検査を行うこととなっておりま
すので、今後も厳密な管理を行ってまいります。
また、平成25年度に実施された全項目水質検査の結果において、【基7】ヒ素及
びその他化合物が水質基準値(0.01mg/L)の 1/5 以下(0.0013mg/L)であったため、平成
26年度は1年に1回の頻度で7月に水質検査を実施し、結果値は水質基準の 1/10
以下(0.001mg/L 未満)でありました。本来であれば平成26年度から平成28年度の
3年間は1年に1回の頻度で水質検査を実施すれば良いのですが、浄水方法を変更し
たことから3ヶ月に1回の頻度で全項目水質検査を実施します。
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