8月中旬午後9時ころ

8 月中旬午後 9 時ころ
8 月は天気の良い日が多く、また見つけやすい星座も多いので、初めて星を観察するには、たいへん適していま
す。中でも、夏の大三角や、さそり座などは、明るい星ばかりですので、もっとも見つけやすい星の並びや星座と言
えるでしょう。
さて、夏の見所と言えば、なんと言っても天の川です。徳島県では阿南市より南に行くと、人工の光が極端に少な
くなりますので、その分、どこでも天の川が簡単に見ることができます。この夏休み期間、山や海など、夜空の暗い
ところにキャンプに出かけたときには、ぜひ星空を見上げてみましょう。きっと街中では見ることができない素晴
らしい星空を見ることができるでしょう。
天体観望会のご予約、お問い合わせは
阿南市科学センター
徳島県阿南市那賀川町上福井南川渕 8-1
電話 0884-42-1600
8月の月と惑星
月の満ち欠け
月の形
◑下弦の月
●新月
◐上弦の月
○満月
見える日
7日
14 日
23 日
30 日
惑星
水星
上旬~中旬
下旬
太陽に近く観察は難しい
日の入り後、西の超低空に見える
(明るさ 0 等級)
金星
火星
太陽に近く観察は難しい
日の出前、東の超低空に見える
(明るさ -4.2 等級)
明け方、東の低空に見える
(明るさ 1.8 等級)
木星
土星
太陽に近く観察は難しい
日没後、南西の空に見える
(明るさ 0.2 等級)
天文館夜間天体観望会 8月の見もの天体
○こぎつね座のあれい星雲「M27」
夏の夜空と言えば、どうしても天の川や、明るい一等星などに目を奪われがちですが、
望遠鏡を使って夜空を探索してみると、目には見えなかった星雲や、星団がたくさん見
つかります。今回ご紹介するのは、その中でも比較的大きな星雲、こぎつね座のM27
です。この星雲は、形がまるで鉄アレイのように見えることから、別名、
「あれい星雲」
とも呼ばれ、正体は星がその一生を終え、爆発を起こした後の残骸です。小型の天体望
遠鏡でもその存在はわかりますが、大きな望遠鏡では、星雲の濃淡も見えてきます。も
ちろん、天文館で毎週土曜日に行われている夜間天体観望会でも取り上げますので、ぜ
ひご自分の目でこの星雲の姿をご覧下さい。
今月の天文現象
8 月 12 日(水)~13 日(木)
ペルセウス座流星群
8 月 12 日から 13 日にかけて、ペルセウス座流星群がピークを迎えます。この流星群は、毎年安定して見られる流星群で、夜空の
暗いところでは 1 時間あたり 50 個程度、夜空の明るい市街地でも、数個程度の流れ星が見られます。
今年は月明かりの影響もなく、観測条件が最良です。天気さえ良ければ、ほぼ一晩中、流れ星を楽しむことができるでしょう。なお、
ピークは、日本では昼間にあたる 13 日の午後 3 時と予想されています。そのため実際に観測をされる場合は、13 日の明け方、もし
くは 13 日の夕方が比較的適しているでしょう。
では、実際の観察ですが、流星は左の図のようにペルセウス座近くにある
「放射点」と呼ばれるところから流星が四方八方に飛び出すように見えます。
もちろん、流れ星はいつ、どちらの方向に飛ぶかわかりません。そのため、
放射点
一方向だけを見るのではなく、地面に寝転がるなどして、できるだけ広い範
◎
囲を眺めるようにして下さい。また、一晩中晴れるようであれば、自由研究
のテーマにもなります。ピークの予想は 13 日午後 3 時となっていますが、
夕方~翌日の明け方まで、午後 9 時から 10 時までは○個、10 時から 11
時までは○個というように、1 時間ごとに流れた流星の数をカウントすれば、
実際の観測からピークの時間を割り出すことができます。ただし、一晩中の
観察になりますので、ご家族の協力が必要となりますが、興味がある人はチ
8 月 12 日午後 11 時頃東の空
ャレンジしてみるのも良いでしょう。
天体観望会のご予約、お問い合わせは
阿南市科学センター
徳島県阿南市那賀川町上福井南川渕 8-1
電話 0884-42-1600