環境・社会報告書 環境・社会報告書

環境・社会報告書 2015
ENVIRONMENTAL AND SOCIAL REPORT 2015
環境・社会報告書の対象範囲(2014年12月末現在)
編集方針
対象範囲 : ・東光株式会社 本社
埼玉県鶴ヶ島市大字五味ヶ谷18番地
敷地面積:30,343㎡
・東光株式会社 東京支社
東京都豊島区西池袋1丁目7番7号 東京西池袋ビルディング13,14F
延べ床面積:1,393.37㎡
・東光コイルテック株式会社
岩手県二戸市
仁左平字戸花53番地
敷地面積:12,036㎡
・光栄電子株式会社
東京都大田区
南雪谷2丁目17番9号
延べ床面積:222㎡
活動対象範囲: コイルの開発・設計、製造、販売活動を対象とした環境に対する取り組み
海外サイト紹介
・東光電子製造廠有限公司 寶龍工場(寶龍工場)
住所
:中国広東省深圳市龍崗区寶龍工業城高科大道8号東光電子科技園第2.3座
敷地面積 :13,700㎡
東 光 はISO14001の 認 証 を、
1999年に取得以来、環境活動内容
ならびに事業活動内容を、ステーク
ホルダーの皆様へ透明性を以ってご
方針に沿って透明性のある報告を目
指し編集致しました。CSR活動のご
理解の一助となれば幸いです。
・珠海市東光電子有限公司(珠海東光)
住所 :中国広東省珠海市斗門区乾務鎮茘山村
敷地面積 :66,668.4㎡
寶龍工場・昇龍東光
珠海東光
1
・北上科技(珠海)有限公司(北上科技)
住所
:中国広東省珠海市斗門区乾務鎮茘山村
敷地面積
:3,940㎡
・汕頭經濟特區華建電子有限公司(華建電子)
住所
:中国広東省汕頭市龍湖區龍新工業區龍新五街3號東側301至601房、B座
敷地面積 :12,333.64㎡
華建電子・華鉅科技
サラワク東光
越祥電子
越華電子
・華鉅科技有限公司(華鉅科技)
住所
:中国広東省汕頭市龍湖區龍新工業區龍新五街3號101,201房
敷地面積 :7,041.82㎡
・東光電子(南昌)有限公司(南昌東光)
住所
:中国江西省南昌経済技術開発区鼎迅生態科技工業城内丁香工業村第5幢
延べ床面積 :4,305㎡
・TOKO ELECTRONIC (SARAWAK) SDN.BHD.(サラワク東光)
住所
:SAMA JAYA FREE INDUSTRIAL ZONE, 93450 KUCHING,
SARAWAK, MALAYSIA
敷地面積 :63,700㎡(工場エリア)
・越祥電子有限公司(越祥電子)
住所
:No.6,9A ROAD,BIEN HOA INDUSTRIAL ZONE No.2,
BIEN HOA CITY,DONG NAI PROVINCE,VIETNAM
敷地面積 :15,000㎡
・越華電子有限公司(越華電子)
住所 :LO A1 HOA KHANH INDUSTRIAL ZONE,LIEN CHIEU DISTRICT,
DA NANG CITY,VIETNAM
敷地面積 :46,728㎡
※本報告書においてはカッコ内の略称で表記しています
TOKO ENVIRONMENTAL AND SOCIAL REPORT 2015
報告してまいりました。本年もこの
・昇龍東光科技(深圳)有限公司(昇龍東光)
住所
:中国広東省深圳市龍崗区寶龍工業城高科大道8号東光電子科技園第4座
敷地面積
:2,500㎡
東光 環境・社会報告書 2015
対象年度 : 2014年度実績(2014年1月~2014年12月末)
「技術の東光」らしいものづくりを通して、
豊かで明るい未来の実現に貢献します。
東光は、1955年の創業以来、常に時代を先取りした電子部品の専門メーカーとして、半世
紀以上にわたり電子産業の発展に大きく貢献してまいりました。特に事業の中核であるコイ
ル関連製品については、技術をより一層深化させながら、世界各国のお客様にご満足いただ
東光 環境・社会報告書 2015
ごあいさつ
けるグローバルな開発・生産・販売体制を展開しています。
また、経済発展と地球環境保全の両立が急務とされている今、次世代を見据えた、省資源で
2
一方で、私たちの企業風土である「お互いを尊重し、かつ自由闊達な意見交換」を背景に、市
場の激しい変化を敏感に察知し、お客様のニーズに柔軟かつ的確に対応し新たな価値の創造
を目指してまいります。
当社は1999年より企業理念の下に環境基本方針を制定し、具体的な環境負荷の軽減項目と
目標を定め、その達成活動を全社展開してまいりました。同時に絶えず時代の一歩二歩先を
見据えた技術の東光らしいエコに繋がる高効率な製品を開発し地球環境を保全するものづく
りに注力しています。
今後も社会とお客様から真に必要とされる企業であり続けるために、CSRを重視し、環境
保全ならびに、健全な事業活動の実践に努めてまいるとともに、東光を支えていただいてい
る全ての皆様の「豊かで明るい未来づくり」に貢献できるよう、全力で取り組んでまいります。
東光株式会社 代表取締役社長
TOKO ENVIRONMENTAL AND SOCIAL REPORT 2015
しかも高効率な製品の開発・提供に注力し、それらの課題に挑戦し続けています。
事業報告 CORPORATE REPORT
東光は、1955年に電子部品の専門メーカーとして創立、トランジスタラジオ用の
CORPORATE REPORT
現在、当社の生産拠点と販売網は全世界に及んでおります。
事業領域をPowerとRFの分野に集中し、
東光 環境・社会報告書 2015
事業報告
IFT(中間周波トランス)を世界で初めて開発し、今日の基礎を築きました。
コイル製品事業を中核とした技術をより一層深化させながら、
「技術の東光」らしいエコに繋がるものづくりに注力しています。
■会社概要
■売上高と連結従業員数
1955年8月9日
本社所在地
〒350-2281 埼玉県鶴ヶ島市大字五味ヶ谷18番地
代表者氏名
代表取締役社長 山内 公則
資本金
174億円(2014年12月末現在)
株式
東京証券取引所市場第一部
従業員数
連結 9,050名・単独 453名(2014年12月末現在)
連結売上高
336億円(2014年12月期)
売 上 高
年度
売上高
600
500
400
300
200
100
0
2009
■経常利益
■売上高と従業員
売上高
(億円)
従業員数
(億円)
700
連結
単独
従業員数(人) 従業員数(人)
2010
2011
2012
未受領
380
11,680
611
275
11,354
555
2011
273
11,218
547
1,000
2012
268
10,618
431
0
2013
327
10,823
440
-1,000
2014
336
9,050
453
モジュール 4.7%
3
コイル応用
88.3%
■総資産
3,251
3,000
2010
固体 7.0%
(百万円)
(百万円)
4,000
2009
(人)
18,000
16,000
14,000
12,000
10,000
8,000
6,000
4,000
2,000
0
2013 2014 年度
60,000
2,794
50,000
40,000
2,000
2009
△503
2010 2011
36,096
20,000
30
△200
31,597
30,000
926
49,265 48,596
40,588 39,298
10,000
2012
2013 2014 年度
0
2009
2010
2011
2012
2013 2014 年度
TOKO ENVIRONMENTAL AND SOCIAL REPORT 2015
東光株式会社(TOKO,INC.)
創立年月日
従業員数
商号
■商品別売上高構成比(2014年度)
事業報告 CORPORATE REPORT
主な取扱製品
■重点戦略
メタルアロイ ® パワーインダクタ「DFEC」シリーズ
東光は1990年代末からメタル系コイルの開発を 「DFEP」、
「DFEE」、
「DFEU」、
「DFEPD」、
「DFES( ※
株式会社村田製作所との共同開発品)」と直流抵抗を改
始め、2001年にまずPC向けの製品を投入致しまし
善したDFECシリーズの製品ラインナップの拡充を
た。その後も小型・高性能化を進め、2008年に小型
図っています。
携帯機器向け「DFEC」シリーズを製品化し、2010
このような中、スマートフォンやタブレット端末
年以降スマートフォンやタブレット端末等に多く採
の急増と連動してメタルアロイ ® パワーインダクタ
用されています。
この間、お客様の要望に応え、
「DFEC」タイプの 「DFEC」シリーズの生産量も拡大し、現在(2014年
12月末時点)では月産約4億個体制で供給能力を確
小型低抵抗化・効率改善に注力し、逐次、改良製
品を投入してまいりました。その結果、
「DFER」
、 保しています。
「DFEC」シリーズ
※メタルアロイは東光株式会社の登録商標です。
4
TOKO ENVIRONMENTAL AND SOCIAL REPORT 2015
させ、巻線型パワーインダクタ等のコイル関連製品、LF
送信アンテナモジュール等のモジュール製品、積層チッ
プインダクタ、誘電体フィルタ等の電子セラミック製
品の開発・生産・販売をグローバルに展開しています。
主力製品は、小型/低背/高効率/大電流化が要求さ
東光 環境・社会報告書 2015
東光は電子部品の専門メーカーとして、半世紀以上
にわたり電子産業の発展に貢献し、コイル関連製品の
リーディングカンパニーとして世界的知名度も高く、
社会に役立つ製品を創出しています。現在の事業領域
は、コイル製品事業を中核とした技術をより一層深化
れるDC-DCコンバータ回路に最適なメタルアロイ ®
パワーインダクタ「DFEC」シリーズとなり、主にス
マートフォンやタブレット端末、HDDなどに搭載さ
れています。更に車載市場向けにも本格参入し、高
信頼性パワーインダクタの開発や、車載向けに耐熱
性や耐衝撃性を向上したメタルアロイ ® パワーイン
ダクタ
「DFEG」
シリーズを展開しています。同シリー
ズは、直流電流で磁気飽和しにくい金属磁性材を使
用した製品であり、独自の素材・構造・工法により、
①大電流対応、②低発熱対応、③閉磁路構造による
ノイズ低減、④一体成形による音鳴き(オーディブル
ノイズ)低減などの優れた特性を実現しています。
事業報告 CORPORATE REPORT
主な取扱製品
■重点戦略
車載用製品として、従来の主力だったカーラジオ
用可変コイルなどのカーAV機器向け製品に加え、
キーレスエントリー市場向けのLF受信/送信アンテ
ナコイルや、ECU(Electronic Control Unit)向けに
高信頼性パワーインダクタを投入するなど新たな製
品戦略を進めています。
キーレスエントリー市場向けのLF受信アンテナ
コイルは、3軸一体製品(SA3D14)で先行し、関連
市場では40%近いシェアを得ています。また高出
力・高効率のLF送信アンテナコイル(STA8121)は、
2013年から量産を開始しており、送受信キットで
軽薄短小のニーズに応えていく中で
生まれた小型電子機器向け高性能コイ
ルや、自動車の電子制御システム( E C
U )の浸透とともに高精度、高信頼性の
製品を開発。各市場に必要となるもの
を見越した製品展開を行っています。
「DFEG」シリーズ
SA3D14
STA8121
無線通信市場
オートモートティブ市場
スマートフォンの省電力
化、高速通信、薄型軽量を実
現するための高効率な超小
型パワーインダクタや、積
層インダクタなど
自動車の安全性、快適性
を高めるECU向け高信頼性
パワーインダクタや、キー
レスエントリーシステム向
け高感度面実装型アンテナ
コイルなど
情報機器市場
AV機器市場
タブレット端末やハード
ディスクドライブ、サーバー
の薄型軽量、省電力化を図
る高効率な小型パワーイン
ダクタや、通信基地局向け
誘電体フィルタなど
省エネ化が進む家電製品
向けパワーインダクタや、
ケーブルテレビチューナー
用分配器など
5
TOKO ENVIRONMENTAL AND SOCIAL REPORT 2015
■時代のニーズとともに発展した
製品ラインナップ
のシェア拡大を目指しています。
ECU向 け の メ タ ル ア ロ イ ® パ ワ ー イ ン ダ ク タ
は、高信頼性の要求に対応した使用温度範囲-40~
+125℃対応の「DFEG」タイプと、-40~+155℃対
応の「DFEH」タイプの2種類を製品化しています。
金属磁性材の特徴を活かし、従来のフェライト品と
比較して面積比で約50%小型化に成功。新たに開発
した構造/素材技術を用いることで、優れた磁気飽
和特性による大電流化、また温度変化に依存しない
直流重畳特性、更に磁束漏れ特性やノイズ特性も改
善することができています。
東光 環境・社会報告書 2015
車載市場
環境と東光 ENVIRONMENT AND TOKO
ENVIRONMENT AND TOKO
ISO14001環境マネジメントシステムに基づき環境活動を推進しています。
また2008年度より引き続き「本業に根ざした環境改善活動」を推進します。
さらに自然との共生で豊かな地球環境を築くために、
東光 環境・社会報告書 2015
環境と東光
東光は、環境活動の基本方針として東光環境基本方針を制定し、
生物多様性の保全活動に取り組んでいきます。
東光環境基本方針
東光グループ環境憲章に基づき、東光環境基本方針を制定します。
行動指針
具体的活動課題
1.地球環境保全と電子部品の開発・製造・販売事業活動との調和を全社の共
地球環境問題への取り組みとして、本業に根ざした環境改善活動を推進す
通認識とし、地球環境保全活動を推進するために全ての機能が活動できる
べく、以下の項目について具体的な目標を定め、環境活動計画を作成し実
組織体制を構築します。また、環境教育・広報活動などを通して、当社で
行すると共に、PDCA サイクルによる継続的改善を行っていきます。
ります。
2.電子部品の開発・製造・販売事業活動のすべての分野において、環境負荷
物質の不使用、削減を推進する事によって地球環境保全と汚染の予防を実
現します。また、環境マネジメントシステムを継続的に改善し、時代に即
した地球環境保全活動を推進します。
3.適用法および団体規制、取引先・近隣・行政等との協定を順守します。
4.環境に配慮した事業活動を通して生物多様性の保全に取り組みます。
(1) 資源循環型社会を目指して、3R(Reduce, Reuse, Recycle) 推進によ
る廃棄物の削減
(2) 環境側面の適正管理とリスク管理の推進
(3) 省資源・省エネルギー化の推進
(4) 地球温暖化対策として削減目標に沿った改善活動の推進
(5) 製品への環境負荷物質不使用の推進
2014 年 1 月 1 日
東 光 株 式 会 社
全社環境活動統括責任者
TOKO ENVIRONMENTAL AND SOCIAL REPORT 2015
働く全ての人々の地球環境保全の重要性に対する自覚と意識の向上を図
6
環境と東光 ENVIRONMENT AND TOKO
2014年度環境保全活動実績 /2015 年度環境保全活動計画
■2015年度環境保全活動計画
2014年度は、事業環境の大幅な変化及び削減活動も限界に近づいてきていることから、
環境パフォーマンスの目標値の多くが未達成となりましたが、それ以外の項目に関しては概
ね目標を達成することができました。今後もますます資源、エネルギーの効率的活用に取り
組んでいきます。
環境マネジメントシステムの継続的改善により、本業に根ざした活動が
環境改善活動として実施できるように仕組みを変更しました。各部門に
おいては本業に根ざした活動を通して、資源(ヒト、モノ、カネ)の効率的
活用と生物多様性の保全活動の連携を図り、環境活動を推進します。
環境目的
環境目標
環境目標実績
環境目的
環境目標
環境側面に関わる法規制及びその他
の要求事項に必要な運用管理
概ね計画通り達成
環境法等規制の順守
環境側面に関わる法規制及びその他の
要求事項に必要な運用管理
本業に根ざした環境改善活動/
生物多様性の保全活動の推進
各部門における本業の環境改善活動/
生物多様性の保全活動の推進
概ね計画通り達成
本業に根ざした環境改善活動/
生物多様性の保全活動の推進
各部門における本業の環境改善活動/
生物多様性の保全活動の推進
廃棄物の削減
3R(Reduce, Reuse,
Recycle)の推進
産廃及び古紙廃棄物の再資源化率:
98%以上
未達成:再資源化率95.6%
廃棄物の削減
3R(Reduce, Reuse, Recycle) の
推進
産廃及び古紙廃棄物の再資源化率:
98%以上
環境側面の適正管理と
リスク管理
・著しい環境側面の管理
・緊急事態のテストの実施
・廃棄物のリスク管理
概ね計画通り達成
環境側面の適正管理と
リスク管理
・著しい環境側面の管理
・緊急事態のテストの実施
・廃棄物のリスク管理
グリーン購入推進
グリーン購入率を2012年度以上にする
達成:グリーン購入率95.6%
グリーン購入推進
グリーン購入率を2012年度以上にする
森林資源の保全
一人当たりのコピー用紙の使用量を
前年度以下に削減
未達成:1.2%増加
森林資源の保全
一人当たりのコピー用紙の使用量を
前年度以下に削減
水資源の有効利用
水の使用量を前年度以下に削減
未達成:9.6%増加
水資源の有効利用
水の使用量を前年度以下に削減
地球温暖化対策
削減目標に沿った
温室効果ガスの排出削減
CO2排出量を前年度以下に削減
未達成:0.25%増加
地球温暖化対策
削減目標に沿った
温室効果ガスの排出削減
CO2排出量を前年度以下に削減
製品への環境負荷物質
不使用の推進
環境に配慮した製品づくりの推進
概ね計画通り達成
製品への環境負荷物質
不使用の推進
環境に配慮した製品づくりの推進
7
TOKO ENVIRONMENTAL AND SOCIAL REPORT 2015
環境法等規制の順守
東光 環境・社会報告書 2015
■2014年度環境保全活動実績
環境と東光 ENVIRONMENT AND TOKO
環境配慮設計
東光は、開発・設計段階から、次のような環境に配慮した設計と管理を実施し、環境に優しい部品の供給に貢献しています。
2 省エネ
3 省資源
4 CO 削減
●国内法およびRoHS規制、REACH規則などの国際ルールを順守
●電源回路の消費電力
●製品の小型化による資源の有
● 小形化、軽量化による大
●「東光グループグリーン調達基準書」による適合部品の購入
●製品に含有する化学物質データを一元管理
●生産工場において規制物質の誤使用・混入を防ぐためにEDX分
析装置を導入
●ハロゲンフリー化の推進(接合用接着剤など)
●市場要求に追従した有機系物質の分析装置の導入と実測管理
低減化に寄与する低
ロスパワ ー インダク
タの実現
● 低 ロス 材 の 開 発 に よ
る消費電力低減化の
実現
2
効活用
●フレームレス構造による資源
の削減
●生産設備を改良することによ
量生産を可能とし、生産
単位での消費電力(CO2)
の低減
る使用材料の有効活用 ● 新規の設備設計・冶工具設計
における省資源化構想の推進
●梱包材料の削減化構想の推進
東光 環境・社会報告書 2015
1 環境負荷物質の不使用管理
8
タイプ名
サイズ(mmMAX)
生産開始年
材料構造
D53LC
DE4518C
DFE252012C
DFE201210U
5.2×5.2×3.0
4.7×4.9×1.8
2.7×2.2×1.2
2.2 X 1.4 X 1.0
1999年
2006年
2010年
2014年〜
フェライト/丸線
フェライト/リボン線
®
メタルアロイ /リボン線
低ロス材/リボン線
TOKO ENVIRONMENTAL AND SOCIAL REPORT 2015
■パワーインダクタ
製品における小型化と
高効率化の遷移
環境と東光 ENVIRONMENT AND TOKO
環境負荷の低減
■ 廃棄物の削減
東光グループは、東光環境基本方針に「地球温暖化対策として削減目標に沿った改
善活動の推進」を掲げています。2014年度はCO2の削減活動も限界に近づいてきて
いるため、CO2排出量は214.4t-CO2/月となり、前年度比で約0.25%増加しました。
当社では、3R(Reduce, Reuse, Recycle)推進による廃棄物の削減活動を実施し
ています。2010年度以降、再資源化率は高レベルで安定しています。
(t‐CO2 / 月)
300
CO2 排出量
10
224.4
217.3
200
213.9
214.4
3.3
0
50
95
2010 年度
3.2
2011 年度
4.3
5.7 5.7
4.1
85
2.8 2.7
2012 年度
2013 年度
2014 年度
80
2011 年度
2012 年度
2013 年度
2014 年度
CO2 排出量割合
0%
6%
0%
8%
燃料
0%
7%
0%
5%
0%
6%
95%
94%
20
2010 年度
2011 年度
2012 年度
2013 年度
2014 年度
(千枚/月)
160
140
120
100
80
60
40
20
0
コピー用紙使用量
151.8
103
2010 年度
124.2
一人当たりコピー用紙使用量
114.6
113.5
114.9
83
65
61
66
2011 年度
2012 年度
2013 年度
2014 年度
(枚/人)
160
140
120
100
80
60
40
20
0
一人当たりコピー用紙使用量
93%
コピー用紙使用量
コピー用紙使用量
60
92%
森林資源保護を目的にコピー用紙の裏面使用、両面印刷、縮小コピーの徹底お
よび書類の電子化を推進することで、コピー用紙の使用量削減に取り組んでいま
す。2014年度は事業環境の大幅な変化に伴い、一人当たりのコピー用紙使用量は
114.9枚となり、前年度比で約1.2%増加しました。
PFC S
80
94%
■ コピー用紙使用量の削減
TOKO ENVIRONMENTAL AND SOCIAL REPORT 2015
2010 年度
電力
0
100
95.6%
9
当社のCO2排出源は大部分が電力によるものですので、今後とも電力の削減を
メインに更なる省エネ活動を推進し、CO2の排出量を削減していきます。
40
99.5%
90
5.9 5.7
100
(%)
100
96.1%
98.7%
(%)
再資源化率
5
150
0
96.6%
リサイクル量
再資源化率
257.5
廃出量
重量
CO 2排出量
250
ゼロエミッション
(t /月)
東光 環境・社会報告書 2015
■ CO2排出量の削減
環境と東光 ENVIRONMENT AND TOKO
環境コミュニケーション 〜社外環境コミュニケーション〜
■東光コイルテック株式会社
■光栄電子株式会社
近隣清掃活動
近隣道路等清掃活動
地域清掃活動
本社周辺の近隣清掃活動を2014年度は3回実施
しました。地域社会に奉仕するという思いのもと、
3回で合計60名の社員が参加しました。本社では通
常のISO14001活動以外にも様々な取組みを行う
ことで、社員一人ひとりに環境活動を意識させる啓
蒙活動を今後も継続的に実施し、更なる発展を目指
してまいります。
冬期間中を除き4月~11月(1回/月)事業所近隣
道路などの清掃活動を実施しました。計57名が参加
し、回収した空缶、空瓶、ペットボトルはリサイクル
ごみステーションへ届け、燃えるゴミ、粗大ゴミは会
社へ持ち帰り適切な処分を行いました。
光栄電子では近隣の環境活動を通じ地域美化環境
推進の協力を図ることを目的に近隣清掃活動を定期
的に実施しました。大きなゴミがあることは稀です
が、植え込みやバス停付近にタバコの吸殻やパッケー
ジなどが捨てられているのが目立ちました。清掃す
ることでポイ捨てのマナーの悪さを肌で感じ、このよ
うなことが街から無くなって欲しいと参加者一同は
実感しました。もちろん社内にも徹底しました。
東光 環境・社会報告書 2015
■東光株式会社 本社
10
TOKO ENVIRONMENTAL AND SOCIAL REPORT 2015
環境と東光 ENVIRONMENT AND TOKO
環境コミュニケーション 〜東光グループ:社内コミュニケーション活動〜
■光栄電子株式会社
環境標語募集
ECOライフ2014(夏)チェックリストの
実施を行いました。
6月の環境月間イベントとして「環境標語の募集」を行い
ました。2014年度は募集対象事業所を広げ実施し、合計48
名より94作品が集まりました。環境活動の普及と啓発に努
めるとともに、その制作過程を通じて環境活動への理解を
深めました。
最優秀作品
『意識変え 行動変えて エコ活動』
古着募集
■東光コイルテック株式会社
環境美化運動「プランタ花植え」
環境美化運動の一環として、毎年行っている「プランタの
花植え」を今年度も環境月間に行いました。
花の苗は、地元商店から購入し、プランタに植え付けま
した。
今年度も誘致企業連絡協議会から10,000円の補助金を
いただきました。
花の種類は、ベコニア、マリーゴールド、コリウス、サル
ビア、
ペチュニア等10種類以上の花をプランタに22鉢植え、
花台へ飾りました。
工場正面のサツキも満開となり、プランタ花とあわせると、
まるで工場全体がお花畑に包まれているような雰囲気です。
評価C:0~5個
あなたの環境に対する意識を高めて地球を守りま
しょう。
評価B:6~14個
あなたの環境に対する意識は普通です。更に実施で
きる項目を増やしましょう。
評価A:15個以上
あなたの環境に対する意識は高いです。今後も継続
して下さい。
一人/平均回答 13個(項目)887Co-2 削減効果
光栄電子の分布は A=0名 B=11名 C=9
名でBの分布レベルになりました。 生物多様性の保全に対する意識を生活の中から育
む良いきっかけ作りになりました。
11
TOKO ENVIRONMENTAL AND SOCIAL REPORT 2015
6月の環境月間イベントとして
「古着の募集」
を行いました。
1ヶ月間社員より古着を募集し、約17kgの古着が集まりまし
た。集まった古着はNPO法人を通じて世界各地へ寄付され
ます。タンスに眠っていたり、日本でただ捨ててしまうより
は遥かに有意義な再利用方法であると考えますので今後も
継続してまいります。
光栄電子は今年度環境月間でECOライフの自己
チェックを実施しました(対象:20名)。
設問18個に対して評価基準は下記の3評価となり
ます。 東光 環境・社会報告書 2015
■東光株式会社(本社および東京支社・各営業所)
環境と東光 ENVIRONMENT AND TOKO
環境マネジメント 〜 ISO14001 環境マネジメントシステム〜
■ISO14001定期審査
■指摘件数の推移
観察
軽欠点
14
1
12
10
8
1
2
1
12
6
2
0
4
2
0
3
7
7
8
7
2
3
6
4
5
4
2
4
1
2
4
東光東京支社
0
1
0
0
’
99年 ’
00年 ’
01年 ’
02年 ’
03年 ’
04年 ’
05年 ’
06年 ’
07年 ’
08年 ’
09年 ’
10年 ’
11年 ’
12年 ’
13年 ’
14年
第1回更新審査
第2回更新審査
第3回更新審査
第4回更新審査
■審査風景
東光本社
12
3
東光コイルテック
光栄電子
第5回更新審査
TOKO ENVIRONMENTAL AND SOCIAL REPORT 2015
4
1
東光 環境・社会報告書 2015
会”が13件となりました。改善の機会を積極的に取り入れることにより、システ
ムの改善を図るとともに、今後は環境マネジメントシステム活動における有効性
を重視し、事業活動と連動した環境活動を実施していきます。
件数
国内東光グループのISO14001認証取得は1999年の埼玉事業所(現在の本社)に始
まり、その後登録拠点を拡張し2006年度に国内13拠点のISO14001認証取得が完
了しました。その後拠点数の増減を繰り返しながら2011年度以降は9拠点となりま
した。
ISO14001認証期間は3年間有効で、3年毎に更新審査、更新審査後は1年毎に定
期審査が行われます。
2014年度は5回目の更新審査として受審しました。今回は更新審査であるため、
東光名古屋営業所・光栄電子名古屋営業所以外の7拠点が対象となり、6月17日か
ら6月19日までの3日間にわたり行われ、東光の環境マネジメントシステムの認証
継続が認められました。
■指摘項目
今回の審査では前年度に引
き続き指摘事項が0件となり
ISO14001の項目番号および名称 改善の機会
ました。このことから環境マ
4.3.1 環境側面
2件
ネジメントシステムの継続的
4.3.3 目的、目標及び実施計画
3件
改善が実施され、効果的な運
4.4.6 運用管理
2件
用が継続されていると考えら
4.5.2 順守評価
2件
れます。
4.5.4 記録の管理
1件
一 方、環 境 マネジメントシ
4.5.5 内部監査
3件
ステムを継続的に改善するた
合計
13件
めに提案されます“改善の機
環境と東光 ENVIRONMENT AND TOKO
環境マネジメント 〜 ISO14001 マネジメントシステムへの取組み〜
■国内外関連企業認証取得状況
ISO14001認証取得状況
工場・事業所名
有効期限
認証機関
東光株式会社
1999.11.30
2017.08.31
一般財団法人日本品質保証機構
東光コイルテック株式会社
1999.11.30
2017.08.31
一般財団法人日本品質保証機構
光栄電子株式会社
1999.11.30
2017.08.31
一般財団法人日本品質保証機構
サラワク東光
2000.03.31
2015.03.30
SIRIM QAS International Sdn. Bhd.
寶龍工場
2001.01.08
2015.11.27
China Quality Certification Centre
華建電子
2003.10.27
2015.03.18
China Quality Certification Centre
越祥電子
2004.02.20
2015.08.26
QUACERT
華鉅科技
2004.06.29
2016.02.06
China Quality Certification Centre
珠海東光
2004.12.15
2016.11.03
China Quality Certification Centre
越華電子
2007.01.04
2015.09.26
QUACERT
昇龍東光
2007.12.25
2016.11.04
China Quality Certification Centre
北上科技
2011.11.18
2017.11.05
China Quality Certification Centre
南昌東光
2014.07.09
2017.07.08
China Quality Certification Centre
13
TOKO ENVIRONMENTAL AND SOCIAL REPORT 2015
初回登録日
東光 環境・社会報告書 2015
東光は、地球環境保全への社会的責任を果たしていくために、環境マネジメントシステムの国際規格である
ISO14001審査・認証を受けています。
PDCAサイクル(計画・実施・監視測定・改善)を活用し継続的に環境保全活動を実施していきます。
社会と東光 SOCIETY AND TOKO
SOCIETY AND TOKO
CSR経営実践への取り組みを基礎に社会と調和する
事業活動を行うことが企業の責務と認識し、
東光 環境・社会報告書 2015
社会と東光
東光は、
「公正で透明な経営を実践する」を経営方針として掲げ、
社会とともに持続的な発展を実現する企業を目指しています。
■東光グループCSR方針
東光では、社是に謳っている「社員と企業の成長をはかり、技術と心で世界を結ぼう」の精神を具体化した「東光グループ
の行動基本憲章」に基づき、CSR活動の基本方針として「東光グループCSR方針」を2009年に制定しました。この方針では、
「コーポレートガバナンス」
「コンプライアンス」
「リスクマネジメント」をCSRの重点事項と位置づけ、これらを推進する体制
を整備し、積極的な取り組みをしています。
■CSR推進体制
企業は、事業活動に伴って直面するコンプライアン
ス、危機管理、地球環境、人権労働安全衛生など社会的
慮し、適切に対処することを求められています。東光で
■東光グループCSR行動規範
東光グループのすべての役員および従業員が遵守すべき
基本的な内部規範として「東光グループCSR行動規範」を制
定し、様々な側面で社会の期待に応え、企業としての責任を
果たせるよう、日々努めています。2014年度は、従業員一人
一人が自らの行動基
準としていつでも参
照できるように「東
光 グル ー プCSR行
動規範」の携帯カー
ドを配布しました。
は、CSR推進室が、傘下の委員会とともに、各部門・国
東光グループ &65 行動規範
東光の経営は、ステークホルダーとの関係に配
慮し、社会と調和する事業活動を行うことが企業
の責務であると認識し、東光グループのすべての
役員および従業員が遵守すべき基本的な内部規
範として「東光グループ &65 方針」に基づき本行
動規範を定めました。
東光株式会社および東光グループ各社「関係
会社管理規程」の適用対象会社を含む。は、本行
動規範を自社のすべての役員および従業員が本
行動規範を読んで理解するよう適切な措置をと
るとともに、本行動規範の内容が確実に遵守され
るよう社則その他の規程、要領、マニュアル等を
整備するなど必要な措置をとるものとします。
また、東光グループは、材料の調達先や製造委
託先に対しても本行動規範を遵守することを要
請し、本行動規範の徹底を図ります。
1.公正な企業活動・倫理
汚職・賄賂などの禁止、不適切な利益供与
および受領の禁止
反社会的勢力の排除
情報公開
優越的地位の濫用の禁止内部通報
競争制限的行為の禁止 アイデンティティの保護)
知的財産権の尊重
社会貢献
適切な輸出管理
責任ある鉱物調達
正確な製品・サービス情報の提供 適正な財務報告
報復の禁止
2.情報セキュリティ
情報セキュリティマネジメントシステム
コンピュータ・ネットワーク脅威に対する防御
個人情報の漏洩防止 取引先・第三者の機密情報の漏洩防止
3.環境
環境マネジメントシステム
環境許可証/行政認可
製品に含有する化学物質の管理
製造工程で用いる化学物質の管理
環境への影響の最小化
資源・エネルギーの有効活用
温室効果ガスの排出量削減
廃棄物削減 環境活動の開示
4.品質・安全性
品質マネジメントシステム
製品安全性の確保
5.人権の尊重・健全な労働
強制的な労働の禁止 非人道的な扱いの禁止
児童労働の禁止 差別の禁止
労働時間
適切な賃金
従業員の団結権
6.安全衛生
職場の安全
労働災害・労働疾病
機械装置の安全対策 施設の安全衛生
職場の衛生 従業員の健康管理
身体的負荷のかかる作業への配慮
7.緊急時の対応
危機管理体制
報告体制
8.管理システム
本行動規範を遵守するために以下の事項を含む管
理の仕組みを構築し、継続的な改善を図ります。
企業のコミットメント、経営のアカウンタビリティとレスポンスビリティ、
法律と顧客要求、リスク評価とリスク管理、改善目標、研修、
コミュニケーション、従業員のフィードバックと参加、監査と評価、
是正措置プロセス、文書化と記録、サプライヤー責任
年 月 日
東光株式会社
内外関係会社と連携し、CSR経営を推進しています。
取締役会㻌
代表取締役社長㻌
㻯㻿㻾推進室㻌
コンプライアンス推進委員会㻌
危機管理委員会㻌
各部門㻌
国内外関係会社㻌
コンプライアンス推進委員会
内部統制委員会㻌
地球環境委員会㻌
人権労働安全衛生委員会㻌
TOKO ENVIRONMENTAL AND SOCIAL REPORT 2015
に重要な課題に対して、ステークホルダーとの関係に配
14
社会と東光 SOCIETY AND TOKO
コンプライアンス・情報セキュリティ
■独占禁止法
■内部通報制度
東光は、法令を遵守し倫理的に事業活動を行うことは、
企業が存続し企業価値を向上させていくために必要不可
欠であるとの考えに基づき、国際標準、慣習や各地域の文
化や風土、社会的ルールに則った事業活動を行い、各国、
各地域で信頼され、社会とともに発展する企業を目指して
います。 当社では、コンプライアンス推進委員会で決定した方針
や施策に基づき、各部門および各子会社のコンプライアン
ス推進責任者のもとでグループ一丸となってコンプライ
アンスの取り組みを展開しています。また、研修会の開催
や社内報、イントラネット、eラーニングなど様々なツー
ルを活用し、教育・啓蒙に積極的に取り組んでいます。
2014年度においては、新たなツールとしてコンプライ
アンスに関するメールマガジンを開始しました。
東光では、世界的に独占禁止法が強化されている状況
を踏まえて、
「東光グループカルテル防止指針」を制定し
ています。2013年度に経営層ならびに各部門・各拠点の
責任者を対象にセミナーを開催したのに続いて、2014
年度は営業部門およびグループ販売拠点を対象に講習会
を開催し、カルテルの教育と「東光グループカルテル防
止指針」の周知に努めました。今後もこのような取り組
みを通じて、公正で透明な経営を実践してまいります。
東光では、法令違反や社内規程違反等
の不正行為またはその恐れのある行為を
発見した場合に通報や相談をすることが
できる内部通報制度「コンプライアンス・
ヘルプライン」を設け、不正行為の未然
防止と早期発見を図っています。また、
不正行為が判明した場合に是正措置と再
発防止を実施できる体制を整備し、通報
や相談をした社員が不利益を被ることの
ないように保護しています。
さらに、当社のホームページ上に取引
事業者様からの通報を受け付けるための
通報窓口を設置し、コンプライアンスの
更なる強化に努めています。
東光は、個人情報を適切に取り扱
い、保護することは企業としての重要
な責務であると考えています。
この責務を全うするため、当社は
ホームページ上に掲載している「個人
情報保護方針」とともに、これに基づ
くガイドラインに基づいて、個人情報
の適切な取り扱いに努めています。ま
た、個人情報の管理においては社員一
人一人の意識が重要な要素になるこ
とから、イントラネットに個人情報保
護に関する情報を掲載するなど、社内
教育に取り組んでいます。
個人情報保護方針
東光株式会社
東光株式会社は、個人を識別しうる情報(以下「個人情報」といいます)を適切に取り扱い、保護することを当
社の重要な責務であると考え、以下の方針に基づき個人情報の保護に努めます。
1.
当社は、
個人情報を取得、
保有、
利用する場合において、
ご本人様の利益を損なうことのないよう努めます。
2.当社は、個人情報をご本人様との契約の履行、より良い製品やサービスの開発および提供、ご本人様へ
の有用な情報の提供のために利用いたします。その他の目的で個人情報をご提供いただく場合には、
その都度利用目的をお伝えいたします。 また、当社は利用目的の範囲内で、書面、電子的方式、磁気的
方式により当社子会社および関連会社に個人情報を提供いたします。ただし、
ご本人様のお申出があっ
た場合は提供を停止いたします。
3.当社は、必要なセキュリティ対策を実施し、個人情報の毀損、滅失、紛失、改ざん、漏洩、目的外利用の
防止に努めます。
4.当社は、ご本人様の承諾を得た場合、法令により許された場合、当社子会社および関連会社に提供する
場合を除き、個人情報を第三者に提供いたしません。また、上記により除外される場合であっても、個
人情報を第三者に提供する場合には、その第三者に対し契約により適切な管理を義務づけます。
5.当社は、個人情報の取扱いに関係する法令その他の規範を遵守するとともに、本方針の内容を継続的に
見直し、改善に努めます。
以上
■情報セキュリティ
東光は、企業がグローバルな事
業活動を展開する上で競争力を維
持・強化するためには、技術ノウ
ハウその他の営業秘密の管理強化
が重要であると考えています。そ
こで、当社では技術情報流出防止
ガイドラインを定め、管理体制の
チェックや内部監査を通じた情報
セキュリティの改善などに取り組
んでいます。
15
TOKO ENVIRONMENTAL AND SOCIAL REPORT 2015
■個人情報保護
東光 環境・社会報告書 2015
■コンプライアンス
社会と東光 SOCIETY AND TOKO
リスクマネジメント
■行動基準
企業経営に重大な影響を及ぼす様々な危機に的確に対処する
ことが、企業の持続的発展に不可欠であると考え、これを未然
に防止し、また、万一発生した場合の損失を最小限に食い止め
ることを基本としています。
1.すべての部門、事業所は平時から自らの責任において、危機の発生を未然に防ぐためハード、ソフ
ト両面での対策を整えます。
2.万一「危機」が発生した場合は、即座に初動措置をとり、被害を最小限に食い止めるためのあらゆる
行動を迅速、的確に行います。
■救命救急講習会
坂戸・鶴ヶ島消防組合にご協力いただき、救命講習会を開講しました。当日は自衛消防組織の救護班を中心に17名が受講しました。講習内容は講義(応急手当の重要性につ
いて)
、人形を使っての実技(心肺蘇生法、AEDの使用)および指導者による実演(止血法、異物除去、回復体位)でした。AEDの使用については、ガイダンス通りにやればできます
ので意外と簡単に扱えると感じた参加者が多く、大変有意義な講習会になりました。
東光 環境・社会報告書 2015
■基本理念
16
TOKO ENVIRONMENTAL AND SOCIAL REPORT 2015
社会と東光 SOCIETY AND TOKO
サプライチェーンとのコミュニケーション
■グリーン調達
■紛争鉱物への対応
東光グループは、環境に優しい調達活動をグローバルに展開しており、この活動の行動指針を定
(以降、基準書)です。日々、多様化、厳格化され
めているのが「東光グループグリーン調達基準書」
る国内外の環境法規制に対応し、顧客および社会からの要求事項を遵守すべく、この基準書は随時、
見直しが行われており、2014年10月に実施されたIMDS(自動車業界での環境情報伝達システム)の
改訂を受け、第13版が発行されました。
これまでの資材調達においては、主に品質・価格・納期を重視していましたが、グリーン調達は、
これらに加えて「環境に優しい」資材調達が重要であるとの認識で、有害性の低い材料供給や環境
に対する配慮も使用部材選定の際の採用基準にしています。
購 入 先 様 には 年1回、定 期 的に
「JAMP製品含有化学物質管理ガイ
ドライン」のチェックシートによる
自己監査をお願いし、その結果を
購入先様の評価として活用してい
ます。また、この監査によって顕
在化した問題点は、指摘事項とし
て改善を要請し、サプライチェー
ン全体の品質管理体制を向上させ
るべく実施しています。
■CSR調達活動
東光は、グローバルサプライチェーンの一員として、
材料調達における人権への配慮や適切な労働環境、安全
衛生や環境保全を含めた「社会的責任のある材料調達」
を基本方針としています。そこで、
「東光グループCSR
行動規範」を各購入先様へ送付し、当社のCSR調達に対
する考え方を説明し、ご理解いただいています。また、
各購入先様の状況を把握し、CSR活動への順守を確認す
るために「CSRチェックシート」
「CSR行動規範同意書」
への回答、同意をお願いし、実態を客観的に把握するた
めに実地監査も行っています。
東光は、これからも国際基準、法令、お客様および社会の要請事項を遵守し、豊かな地球環境の構築に貢献してまいります。各購入先様には引き続き、更なるご理解とご
協力をいただけますよう、よろしくお願い申し上げます。
17
TOKO ENVIRONMENTAL AND SOCIAL REPORT 2015
■製品環境品質監査
紛争が絶えないコンゴ民主共和国およびその周辺国から産出
された鉱物は、同地域において非人道的な行為を繰り返す武装勢
力の資金源になっている場合もあり、米国では、
「金融規制改革法
(ドッド・フランク法)」に基づき、米国で上場する企業に対して4種
の紛争鉱物(錫、タンタル、タングステン、金)に関する使用実績の有
無や原産国の開示を義務づけています。このため、米国上場企業に
対して製品を納入する日本企業は、自身のサプライチェーンにお
いて紛争鉱物の使用状況を把握し、報告するよう供給先様から求
められています。
このような紛争鉱物問題に対して、東光では取り組むべき重要
な課題と認識し、
「東光グループCSR行動規範」にて『責任ある鉱
物調達』を宣言し、この問題をサプライチェーン全体での対応事項
と考え、
「CSRチェックシート」
「CSR行動規範同意書」を用い各購
入先様の「(コンゴおよびその周辺国産の)紛争鉱物不使用」を確認し
ています。また、CFSI(Conflict-Free Sourcing Initiative)の紛争
鉱物報告テンプレート・ツールを用いて、各購入先様から紛争鉱物
に関する対応状況を収集し、適切な管理、状況把握を実施してい
ます。
東光 環境・社会報告書 2015
東光は、サプライチェーンの一員として「環境に配慮した製品づくり」を社会に対する使命として強く認識し、環境に優しい生産活動を積極的に推進しています。生産活
動における環境への配慮は、当社のみならず原材料・部材の調達、輸送、廃棄物処理等の各事業に関わる全取引先の協力が不可欠となります。そこで特にサプライチェーン
の上流に位置する購入先様と以下のような取り組みを推進しています。
社会と東光 SOCIETY AND TOKO
労働安全衛生
■人権・労働
■社員家族の健康増進
東光グループでは、労働安全衛生法に基づ
き、産業医や衛生管理者・安全管理者の選任、
定期健康診断の実施に加え、安全衛生・安全
運転委員会を組織し、職場環境の改善や、安
全運転啓蒙活動、社員の安全衛生管理に努め
ています。
また、特殊な環境下で働く社員に対しては、
特殊健康診断を実施することにより健康を害
することが無いよう努めています。
ビジネスのグローバル化により多国化した生産拠点に
対し、良好な職場環境を構築し、労働安全衛生上のリスク
を防止するため、東光グループでは労働安全衛生等の国際
標準であるOHSAS18001の認証取得を促進しています。
OHSAS18001は、企業に適用される関連法規制を遵守し
ながら、継続的に組織の労働安全衛生を改善していくため
の、労働安全衛生マネジメントシステムです。2013年2月
には中国の華建電子、2014年11月にはベトナムの越華電子
にて認証を取得し、現在は他拠点の認証取得に向け継続的
な活動を行っています。
東光では社員と家族の健康保持、健康増進のため、
健康保険組合を中心にさまざまな取り組みを実施し
ています。
健康保険組合では、加入員全員を対象に健康診断
を実施しているほか、各種がん検診や人間ドックな
どの受診を支援しています。また、インフルエンザ
予防接種や、健康やメンタルヘルスについて24時間、
電話相談サービスを受けられる体制を整えているほ
か、生活習慣病対策や禁煙支援活動に取り組み、社
員家族の生活習慣や運動習慣などの健康意識を高め
る活動を行っています。
法令を遵守し、安全かつ健康に働ける職場を整えて
います。労使合同で組織される安全衛生・安全運転委
員会では、労働災害や通勤災害の状況、原因と対策に
ついて報告されています。
また、職場の安全衛生については、安全衛生・安全
運転委員からの報告を受け、
都度改善を行っています。
さらに職場の快適度調査や社内パトロールを行い、不
具合や危険と思われる場所を、部署の管理者とともに
確認し改善しています。
18
2014年度実績
労働災害発生件数
延べ労働時間
度数率
労働損失日数(休業日数)
延べ労働時間
強度率
1件
1,009,019時間
0.9911
0日
1,009,019時間
0.0000
TOKO ENVIRONMENTAL AND SOCIAL REPORT 2015
■災害統計
東光 環境・社会報告書 2015
■労働安全衛生取り組み状況
社会と東光 SOCIETY AND TOKO
人権・雇用
■働きやすい環境づくり
基本的人権を尊重し、採用・昇格・研修などあらゆる機会において性別、出身地、宗教などの一
切の差別行為を行いません。また、入社後において、いかなる就業形態においても不当な労働を強
制しないことはもとより、各人のプライバシーを尊重するとともにセクシュアルハラスメント・パ
ワーハラスメント、児童労働など人権を侵す行為を強く禁止しています。社員には法定最低賃金
以上の給与を支払い、また、不当な賃金減額を行いません。社員の健康維持、推進を最優先に考え、
労働時間・休日・休暇を適切に管理しています。労働環境や賃金水準等の労使間協議を実現する手
段としての従業員の団結権を尊重します。
育児休暇については法令基準はもとより、職場復帰後について
も短時間勤務の適用を小学校入学までとし、仕事と家庭の両立で
きる職場環境づくりに努め、育児休業取得対象の社員については
取得率100%となっています。
次世代育成支援対策推進法に基づく一般事業主行動計画を策
定し、2008年次世代育成認定事業主として、次世代育成認定マー
ク(くるみん)を取得しました。
また、2011年には「従業員の仕事と子育ての両立支援」や「地
域における子育て支援」を宣言し、埼玉県「子育て応援宣言企業」
に認定登録されました。
女性の活用については、長く働ける職場環境づくりに努めてい
ることから、子育てをしながら女性が活躍できる職場となってい
ます。
■能力開発
マネジメント研修の模様
■人事制度
職能資格に基づく管理職、企画職、総合職、一般職の職群等級を基本とし、目標管理制度、評価
面談制度、自己申告制度を取り入れ、社員の能力、成果、適性により格付けする人事制度を採用し
ています。
また、育成型人事制度により社員の能力開発にあわせて幅広い年齢層で上位の職群等級への昇
格機会がある昇格選考を運用しています。
19
TOKO ENVIRONMENTAL AND SOCIAL REPORT 2015
高度で深い専門性を持ちながら、幅
広い分野に通じ、しかも豊かな創造力
や国際感覚を身につけた人材を育成
するため、教育研修体系を整備し、全
社共通研修、全社技術研修、部門別研
修、自己啓発、その他研修の五つの区
分により教育研修を推進しています。
これにより、社員の能力を開発し、
一人ひとりがプロフェッショナルとし
ての誇りを持ち、自己研鑽に励み、自
らの能力を最大限に発揮できる環境
を整え企業の発展と社員の成長をは
かります。
東光 環境・社会報告書 2015
■人権・雇用の基本的考え方
海外サイトの紹介 INTRODUCTION OF OVERSEA SITE
環境と東光 〜海外事業所〜
環境活動推進2014年度実績
■北上科技
■南昌東光
6月を環境月間として以下の活動を実施しました。
①社内の清掃活動と寮の衛生評価を実施しました。
②ポスター、標語、論文を募集しました。
③環境意識を向上するために砂浜でゴミ拾い活動を
実施しました。
①CO2排出量や排水量の削減、廃棄物のリサイクル
活動を実施しました。
②近隣清掃活動を実施しました。
③改善提案や事故予防訓練、漏洩事故訓練を実施し
ました。
①社内清掃活動を実施しました。
■珠海東光
■華建電子
①環境保全、安全、CSRを主旨とした標語を募集し、
1,239件の応募がありました。
② 6 S活動を実施しました。
③環境保全の啓蒙活動として、グリーン生産/安全に
ついての知識クイズを昼休み時間を利用して実施
しました。
④環境月間で社員証ホルダーの新デザインを募集
し、50件の応募がありました。
⑤避難訓練を実施しました。
①製造工程の改善により、アルコール、はんだペー
スト及び少人数化による手袋の使用量を削減しま
した。
②ろ過沈殿装置を設置しました。
③消防訓練や避難訓練を実施しました。
④近隣清掃を実施しました。
寶龍工場・昇龍東光 砂浜清掃
■華鉅科技
①消防活動講習や避難訓練を実施しました。
②工場周辺の清掃活動を実施しました。
北上科技 漏洩事故訓練
華鉅科技 近隣清掃
■サラワク東光
① 排水溝の清掃を実施しました。
② 工場内や周辺の清掃を実施しました。
③ 除草と花植え活動を実施しました。
④ 消防訓練を実施しました。
■越祥電子
①省エネ活動として、使用していない設備の電源や
長時間の離席時にパソコンや照明をOFFにしま
した。
②社内清掃活動を実施しました。
③消防訓練や人命救助の訓練を実施しました。
④ コピー用紙、化学物質使用量を削減しました。
■越華電子
①消防訓練を実施しました。
②溶剤の漏洩処理訓練を実施しました。
南昌東光 社内清掃
サラワク東光 消防訓練
20
TOKO ENVIRONMENTAL AND SOCIAL REPORT 2015
■寶龍工場・昇龍東光
東光 環境・社会報告書 2015
東光は海外においても環境負荷を低減するために、関連工場でISO14001を取得し環境活動を推進しています。その中で2014年度の主な活動をご紹介します。