平成27年度 理科部報 第1号(通巻243号) [398KB pdfファイル]

岡崎市現職研修委員会 理科部
平成27年度
理科部報
発行日
平成 27 年6月5日
No.1
通巻 243 号
アクティブな理科をめざして
岡崎市現職研修委員会理科部長 河合中学校長 宇都宮森和
学習指導要領の改訂が進められています。
「道徳教育」や「英語教育」、
「ユニバーサルデザイン」、
「ア
クティブラーニング」など、いくつかの改訂の要素に注目が集まっています。
「理科」に大きな変更はな
されないようですが、学習方法や学習形態として関わるのが「アクティブラーニング」でしょう。
「アクティブラーニング」は、
「能動的な学習」や「主体的、協働的な学び」などと訳されていますが、
理科教育では「主体的な問題解決学習」と言い替えられるのではないでしょうか。そんな思いから、本
年度はじめの現職研修委員会総会後の理科部会で、平成 27 年度に力を入れたいことを3つ示しました。
1
理科部の事業の継承と充実
岡崎市の理科部には、これまで先輩諸氏が築き上げてこられたいくつかの事業があります。理科作
品展関連の事業と研修部の事業、そして編集部の事業です。それぞれに価値があり、継承していく必
要があります。また、事業の推進に関わることで、理科教師として勉強できることが多いものです。
主体的に仕事をすることは、理科部員としての責務を果たすことにつながります。結果として、理科
部の事業が充実することでしょう。
2
新指導要領を先取りした「主体的な問題解決学習」の実践研究
岡崎市の理科部は、
「子どもの問題意識」や「問題解決的な学習」を大切にし、授業実践を積んでき
ました。これは、岡崎の理科教育の誇るべきことです。これから求められるのは、「子どもの主体性」
だと考えられます。そこで、今年度の授業実践に、問題解決学習での子どもの主体的な姿を追究して
ください。授業の導入で、学習課題作りで、予想・仮説設定場面で、追究方法(観察・実験方法)思
案の場で、結果処理段階で、そして学びを共有化する言語活動で、アクティブな子どもの姿を想像し、
教材研究や授業研究に取り組むことが強く望まれます。
3
研修の充実
これまで述べてきたことは、教師が学ばなければ実現できません。学ぶ場は、理科部が開催する「授
業力アップセミナー」や「国研セミナー」
、授業研究研修部や自然観察研修部、教材開発研修部が開く
研修会のほか、ソニー科学教育研究会や日本初等理科教育研究会が催す研修会など、数多くあります。
今年度は、理科部主催の県外研修(佐渡島)も計画しました。大事なことは、教師自らが主体的であ
りたいということです。アクティブな教師こそ、アクティブな理科の授業を構想し実践することがで
きるでしょう。
本年度も理科部の活動が充実し、各学校で「アクティブな理科」の授業が展開され、理科が大好き
な子どもたちが多く育つことを期待しています。
本年度の活動計画(概要)
4月16日(木)
現職研修委員会総会 理科部会
5月 1日(金)
第1回 理科主任会 総合学習センター 教育研究室2
・理科部組織の校正
6月26日(金)
・本年度の行事検討
・研修部の活動概要
第2回 理科主任会 総合学習センター 小ホール
・理科作品展について
7月31日(金)
授業力アップセミナー(夏期実験実技講習会)
第114回 国研セミナー
9月 2日(水)
教育研究大会
9月 8日(火)
第3回 理科主任会 総合学習センター 小ホール
・理科作品展について
・「理科の研究」の編集について
10月 9日(金)
理科作品展準備
10月11日(日)
第62回 理科作品展(科学の祭典) 岡崎中央総合公園武道場
・第17回 木村資生科学賞
10月16日(金)
岡崎の科学を語る会
11月
第115回 国研セミナー
2月
第116回 国研セミナー
2月
「理科の研究」第56集発行
3月
「理科部の活動」第41集発行
・第8回未来の科学者賞
その他 自由研究相談会、不要薬品回収、自然科学研究機構によるサイエンスセミナー、広報活動等
平成 27 年度
理科部組織
世話係会
理科部長・指導員・世話係
主任会
各小中学校理科主任
事 業 部
○理科作品展
○中学生のためのサイエンスセミナー
○自由研究相談会
○薬品管理
○学生科学賞
研 修 部
○国研セミナー
○授業力アップセミナー
○授業研究研修部
○自然観察研修部
○教材開発研修部
編 集 部
○理科の研究
○理科部の活動
○理科部 HP・記録
○木村資生博士顕彰基金運営委員会
○スーパーサイエンス関連事業
○三河教育研究会
○子ども科学教育(SSTA)愛知支部
○初等理科教育三河支部
お知らせ
今年度から理科部報をホームページでの紹介に加え、紙面でもお届けいたします。理科部員をはじめ、
是非、多くの先生方に読んでいただきたいと思います。回覧をお願いいたします。