活動実績(省エネ・地球温暖化対策)

活動実績(省エネ・地球温暖化対策)
地球温暖化対策
日本製薬工業協会
(以下、
製薬協)
では、
低炭素社会実行計画として「2020年度の製薬企業のCO2排出量を、
2005
年度を基準に23%削減する」ことを揚げており、
シオノギグループも同水準の目標を設定しています。
また、
エネル
ギー効率の改善として原単位を年1%改善、
エネルギーの高効率設備の導入も目標としています。
2014年度は、金ケ崎工場のコージェネレーションシステム設置工事が完了し、中期計画として取り組んできた
一連の燃料転換工事が完成し、CO2排出量削減に寄与しています。各事業所においても、変圧器、空調機、照明器
具(LED)など高効率設備への更新、空調や冷水設備の運転見直しなども進め、基準年度比で、CO 2排出量は
29%削減、原単位は14%向上しています。
また、中国のC&O社 南京工場では、木材加工工場からの残材による
バイオマス使用によるエネルギーも利用しています。
■ CO2排出量・原単位の推移
(トン-CO2)
120000
100000
95,679
13,294
80000
60000
115 CO2排出量(トン-CO2)
92,558
89,155
1,050
1,240
91,508
87,916
82,385
83,927
1,169
82,758
68,147
968
67,179
(100)
(97.2)
(95.4)
73,673
1,099
72,574
(94.1)
40000
シオノギグループ
110
国内子会社
シオノギ
原単位*(2009年度比)
105
100
95
*
原単位:エネルギー使用量
(原油換算)を延床面積で除
した値
*2 目標年度:排出量は2020年
度、原単位は2015年度
(88.4)
20000
0
基準年度・・・・・ 2011年度
実績
実績
2012年度
実績
(85.7)
2013年度
実績
2014年度 ・・・・・ 目標年度 * 2
実績
90
85
コージェネレーションシステム
コージェネレーションシステムとは、一つの燃料源から複数のエネルギーを同時に得るシステムです。
このシス
テムはエンジンやタービンを用いて発電する一方で、同時に発生する排熱を回収し、冷暖房や給湯に有効利用
(熱電併給)
しています。摂津工場と金ケ崎工場において導入していますが、2014年度に金ケ崎工場に新たに
導入したガスタービンコージェネレーション2基は、
システム効率を約90%まで改善し世界でも最高クラスの
エネルギー効率です。
クールビズ/ライトダウンキャンペーン
夏期の一定期間において
「クールビズ」を実施し、
ノーネクタイ・ノー上着の奨励や、オフィスの冷房の設定温度を
調整することによって空調負荷の低減を図っています。
2012年度からは節電対策もあり、
5月中旬からクールビズ
を実施しています。
また、
環境省の
「CO2削減/ライトダウンキャンペーン」
(地球温暖化防止に向けて、
ライトアップ
施設や家庭の電気消灯の呼びかけ)に賛同し、例年広告灯などの消灯を行っています。
低公害車
燃費向上によるCO2および排ガスの排出量削減のため、医薬情報担当者(MR)貸与自動車にハイブリッド車
(HV)の導入を進めています。2014年度は、寒冷地を除くハイブリッド車の占める割合は91%で2015年度には
93%、2016年度には100%とする計画です。
■ 低公害車の推移 ※寒冷地を除く
(台)
600
(91)
(91)
(80)
500
531
472
447
400
(49)
300
(%)
100
(93)
90
電気自動車(EV)
ハイブリッド車(HV)
の台数
80
EV,HVの割合(%)
70
60
377
50
(40)
40
200
223
30
171
20
100
0
10
2010年度
実績
2011年度
実績
2012年度
実績
2013年度
実績
2014年度
実績
2015年度
目標
0
サプライチェーンを通じた温室効果ガス排出量
事業活動は購入や販売を通じたサプライチェーンで繋がっており、
自社のCO2排出量の把握だけでなく、
サプライ
チェーンにおけるCO2排出量の把握が重要となってきています。
シオノギでは、
「調達−生産−物流−販売」
というサプライチェーンによる温室効果ガス排出量の把握を
「サプライ
チェーンを通じた温室効果ガス排出量算定に関するガイドライン
(環境省、
経済産業省)
」
に準じて進めました。
■ サプライチェーンを通じた温室効果ガス排出量(2014年度実績、
シオノギ単体、単位:t-CO 2 )
購入した製品・サービス
146,941
シオノギ
エネルギー起源の
間接排出
輸送、
配送
─工場∼物流倉庫 225
─倉庫保管 349
─物流倉庫∼卸 273
電気使用 30,966
資本財
21,948
¥
Scope1,
2 に含まれない燃料
及びエネルギー関連活動
3,487
直接排出
燃料使用
営業車両
36,213
5,317
出張 745
雇用者の通勤 1,421
事業から出る廃棄物
3,680
販売した製品の廃棄
889
Scope1:自社での燃料の使用や工業プロセスによる直接排出
Scope2:自社が購入した電気、熱の使用に伴う間接排出
Scope3:Scope1、2以外のサプライチェーンにおける間接排出
■ サプライチェーンを通じた温室効果ガス排出量(シオノギ単体)
カテゴリ
燃料使用
Scope1
直接排出
Scope2
エネルギー起源の間接排出
営業車両
購入した製品・サービス
算定対象
自社での燃料の使用や工業プロセスによる直接排出
自社が購入した電気・熱の使用に伴う間接排出
原材料・部品、仕入商品・販売に係る資材等が製造されるまでの活動に
伴う排出
資本財
自社の資本財の建設・製造から発生する排出
Scope1,2 に含まれない燃
他者から調達している燃料の調達、電気や熱等の発電等に必要な燃料
料及びエネルギー関連活動
の調達に伴う排出
2014年度実績
36,213
5,317
30,966
146,941
21,948
3,487
輸送、配送
Scope3
─工場∼物流倉庫
─ 倉庫保管
自社から委託した製品流通に伴う排出
─ 物流倉庫∼卸
225
349
273
事業から出る廃棄物
自社で発生した廃棄物の輸送、処理に伴う排出
出張
従業員の出張に伴う排出
雇用者の通勤
従業員が事業所に通勤する際の移動に伴う排出
販売した製品の廃棄
使用者(消費者・事業者)による製品の廃棄時の 輸送、処理に伴う排出
3,680
745
1,421
889
算定方法は、サプライチェーンを通じた温室効果ガス排出量算定に関する基本ガイドラインVer2.2(環境省、経済産業省)による
生物多様性
2012年1月に製薬協において
「生物多様性に関する基本理念と行動指針」が策定され、
シオノギにおいても生物
多様性に対する意識向上のために映像教材の利用や研究部署においてカルタヘナ法の教育を行っています。
また、油日事業所に保有する植物園においては、日本植物園協会と種苗交換や大学などの植物園と交流し管理
方法の習得に努めています。