電気二重層キャパシタ事業

第1章 日本ケミコンとは?
第2章 日本ケミコンのビジョン
第3章 事業の成果と今後の戦略
主な事業紹介
電気二重層キャパシタ事業
●
売上高
2014年度実績
2015年度予想
売上高構成比率
4,302
4,200
3.5
%
百万円
(2014年度実績)
百万円
経営の第二の事業の
柱に育成
2014年度の業績
2014年度における「電気二重層キャパシタ」の売上高
は、前年度から26.9%増加して、約43億円になりました。
主な販売先は自動車メーカーで、売上高の90%以上を占
エネルギーを効率よく使うための技術開発に
めています。
おいて、蓄電デバイスの重要性が一層高まって
日本ケミコンでは1990年代から大容量タイプの電気
います。日本ケミコンでは電気二重層キャパ
二重層キャパシタの開発に取り組んでまいりましたが、
シタをアルミ電解コンデンサに次ぐ事業に育成
2012年に自動車メーカーへの供給を開始して以来、売上
していく方針です。
高は2012年度が約13億円、
2013年度が約34億円、そし
て2014年度が約43億円と、急成長を遂げています。
現時点での売上高構成比率は3.5%に留まりますが、
アルミ電解コンデンサに次ぐ第二の経営の柱とするべく、
事業の充実を引き続き推進してまいります。
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第4章 社会的責任
第5章 財務情報
2015年度の予想
Other
車以外の用途で新規市場を獲得することで、事業の拡大
と安定化を推進してまいります。
2015年度の売上高は、
2014年度比2.4%の減少となる
42億円を見込んでいます。この時点での売上高構成比率
は3.5%になる見込みです。
新製品情報
2015年度は原油安の影響により、電気二重層キャパシ
New products
タを搭載した低燃費車の販売が当初計画をやや下回る予
2 0 1 5年5月 に 発 表 し た 新
想になっていますが、中長期的な目標のもと引き続き自
製 品「DXGシリーズ」は、使用
動車向け販売を強化していく方針です。自動車業界にお
可能な温度範囲をマイナス40
いては、
2020年から欧州でスタートするCO₂排出量規制
℃ ~ プ ラ ス8 5 ℃ に 拡 大 し ま
に向けて、低燃費車の開発と普及が今後加速すると見ら
した
(従来品ではマイナス40
れます。自動車の燃費向上に貢献する電気二重層キャパ
℃~プラス70℃)。これにより
設置場所の自由度が高まり、
シタの市場も、これに合わせて拡大していくことが期待
より幅広い用途を見込むこと
され、
開発、
販売の両面で事業を強化してまいります。
ができます。
一方、産業機器市場への拡販も併せて推進します。自動
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DXGシリーズ