駆逐艦「榎」の慰霊祭営まれる

小浜西組
町並み協議会
発行日:平成27年7月24日(第132号) 発行責任者:澤口 輝禅(浅間1 TEL.53-2327)
http://obama-nishigumi.sakura.ne.jp/
駆逐艦「榎」
の慰霊祭営まれる
駆逐艦「榎」の慰霊祭が平成
27年6月26日、小浜市青井の慰
霊碑前で行なわれました。
昭和20年6月26日、惨劇は起
きました。小浜湾に停泊していた
駆逐艦「榎」は、米軍の投下した
機雷に接触、大破して戦闘不能と
なりました。300名ほどいた乗組
員のうち36名の尊い命が失われ、その2か月後、終戦を迎えました。
小浜のアマチュア劇の会「久須夜」の公演が、慰霊碑を建てるきっかけとなった
ことを聞いて、その当時、劇の会「久須夜」の代表をしていた大島久男さんにお話
をお聴きしました。
大島さんは、「その当時8歳でしたが、そのすさまじい音、光景が脳裏に残ってい
ます。それから34年後の昭和54年に、劇の会「久須夜」で“小浜で唯一の戦争体験
となる駆逐艦「榎」をテーマに劇化しよう”と話がもちあがり、公演することにな
りました。元乗組員の方に当時の
ことを詳しくお聞きし、編集から
脚本へと進みました。戦争を知ら
ない会員ばかりでの練習や小道具
調達等はたいへん苦労しました。
そしていよいよ迎えた公演の日
には、元乗組員の皆様をご招待し
ました。48名と多くの方が観劇に
来て下さり大変感激しました。
うみ ゆ
み
づ
かばね
劇中の『海 行 かば水 漬 く屍 …』
と曲が流れるとハンカチを目に当
て、流れ出る涙をおさえられていた姿をいまでもよく覚えています。
翌日は戦没者の僚友に捧げる鎮魂の供養会が取り行なわ
れました。その会に参加して、元乗組員の方々から観劇の
喜びの感想をお聞きすることができました。又、この公演
がこの方たちの再会に役だったことが何よりも嬉しい収穫
でありました。この後この方たちが起案されて、昭和56年
6月26日、当時「榎」が停泊し戦友が眠
る、小浜湾が一望できる小浜公園裏の高
台に慰霊碑が建設されました。終戦を目
前に散華された人々に感謝と慰霊の誠を
捧げ、この美しい小浜湾にも、世界の海
にも、二度と荒れ狂う波が立たないこと
を願います。」と話されました。
まちの話題
まちの話題
料亭播磨“真里ちゃんの串こんにゃく”
播磨さんでは、土曜、日曜、祝日限定で、地域の活性化
につなげようと“真里ちゃんの串こんにゃく”を販売して
います。
販売までには、こんにゃくのあく抜き、味加減、大きさ
加減等、試行錯誤を繰り返し、今年の4月上旬、販売にこ
ぎつけました。“真里ちゃんの串こんにゃく”は、天然素材
のだしで炊き上げられ、とてもおいしく仕上がっています。
地域の人にも、観光で来られる人からも「味がよくしみ込んでいる。おいしい」
と評判が良く、三丁町へ行く楽しみがひとつ増えた感じがします。
どうしてこんにゃくなのかと言いますと、近くに庚申堂があることが挙げられま
さんし
す。庚申堂信仰では、人間の体内には『三尸の虫』と
いうのが宿っていてこの『三尸の虫』は「こんにゃく」
と「猿」が大嫌いだそうで、悪病や災難を遠ざけるた
めこんにゃくを食べたり、家の軒先に「身がわり猿」
を吊るしたりという風習が生まれ、今日までつづいて
います。このような理由で、庚申堂とこんにゃくは
切っても切れない関係があるのです。
播磨の真里さんは「地元でもまだまだ知られていないので、多くの人々に知って
もらい、庚申堂にお参りをして欲しいとの思いで始めました」とおっしゃっておら
れます。
お店の前にはゆっくりと食べてもらえるようにと長椅子もあります。真里さんと
のおしゃべりを楽しみながら、こんにゃくを味わってみてはいかがでしょうか。
小浜西組町並み協議会 27年度
第2回役員会報告
日 時:平成27年7月14日(19:30∼)
場 所:小浜市鹿島 町並み保存資料館
出席者:澤口、中島、佐野、桂田、大田、大島洋、吹田栄、村松、新谷、田中勝、石野 (市役所)東野、中田(敬称略)
開会宣言
会長挨拶
小浜市より報告、依頼事項
町並み保存資料館移転のスケジュール(予定)の報告
7月中
新資料館所有者と賃貸借契約及びスケジュールの相談
9月中
賃貸借契約書最終調整
9月10日
入札準備
10月15日
工事業者決定
10月15日∼19日 備品等の移動(協議会の皆様にお手伝いいただきたい)
10月20日
旧資料館賃貸借契約満了
10月21日
新資料館賃貸借契約開始
10月26日
工事着手(工事内容:照明機器取替、トイレ洋式化)
12月18日
工事完了
12月21日∼1月5日
開館準備(展示、清掃など)
1月6日
新資料館開館
協議事項
町家 de フェスタについて(佐野委員長より報告)
1)町
若いものでがんばりますが、皆さんもぜひご来場下さい。
町並み月報について(石野委員長より報告)
2)町
3ヶ月に一度の発行といたします。来年1月より変更いたします。
ホームページについて(石野委員長より報告)
ホームページの管理を事務局から移管して数名でいたします。
各委員会報告
3)各
建築委員会(大島委員長より)
本年もベンガラ体験を行います。町家標準仕様書の作成も取り組んでいきま
す。市役所の野瀬さんと町家を見回って、建築士会青年部の協力も得て本物の
小浜のデザインについて考える機会を設けます。
環境整備委員会(中島委員長より)
本年は防災研修会を行います。看板の整備にも力を入れます。小浜公園の
がったりの天板が割れそうなので補修をしたいと思います。
顧問について
4)顧
大島顧問を相談役にすることで決定しました。
その他
5)そ
市役所の中田さん(旧姓 松澤さん)の結婚を祝って、10月3日の土曜日に「町
家 de 祝言」を行うこととなりました。
詳細はこれから詰めていきます。皆様のご協力をお願いいたします。
小浜の町を調べよう(総合学習)in 町並み保存資料館
平成27年5月25日、小浜小学校3年生の男女6名(1グループ)が、小浜博士に
なるためにという目的で、町
並み保存資料館に来てくれま
した。
この日は7班に分かれて、
それぞれの目的地に出かけた
ということです。
メモをとる児童たち
大島さんにお礼をいう児童たち
旧小浜小学校跡地
「これはあくまでイメージ図です。発掘調査の
結果で変わってくる可能性があります。」と注意
書きがしてありますが、約10
年後の具体的な図が描かれた看
板がとりつけられました。花壇
にもお花が植えられました。
浴衣姿で
ださい
是非お越しく
若狭武田氏館跡史跡公園イメージ図