<記念講演> 6月30日 13:30∼15:00 (市民プラザオルブライトホール) 『震災と障がい者 講師 ∼インクルーシブな地域づくりをめざして∼ 』 科 15:15∼16:45 第1講座(入門講座) 『発達の道すじ』 龍谷大学 白石 正久 氏 私たちは研究を通じて,発達理解とは,今の 子どもの能力やスキルの状態だけではなく,子 どもに潜む発達要求を把握することであり,そ の要求があるゆえに生まれる葛藤や矛盾を,発 達の原動力に転化する認識であることを見出し てきました。ところが,テストで「できる−で きない」を判別したり,発達年齢や発達指数を 算出したりすることが,発達理解だとする見解 が拡がってしまっています。この講座では,子 どもの発達の道すじと,そこにある発達要求, 矛盾や葛藤をとらえる基本的な視点についてお 話ししましょう。 第3講座 『広汎性発達障害の理解と支援』 北九州市立大学 楠 凡之 氏 今日,通常学級の中に広汎性発達障害の子ど もが一人ないしは複数いるのが普通の状況にな っています。広汎性発達障害の場合,その発達 の特異性が強調されますが,定型発達の子ども の発達過程と共通の部分も少なくありません。 また,特別支援教育においては個別指導が強調 されがちですが,広汎性発達障害の子どもたち も子ども集団の中で育つ部分も少なくありませ ん。本講座では広汎性発達障害の子どもへの理 解と支援の問題を個別指導と集団づくりの両側 面から検討します。 第5講座 『内面世界に寄り添う保育・教育実践の 勘どころ』 みらい・ゆめわかば園長 米衛 政光 氏 「子どもの思いを受け止め,発達的変化がみ られるように頑張っているのだが,子どもがな かなかその気になってくれない。」等の悩みを抱 えていらっしゃる先生方は,たくさんいらっし ゃるのではないでしょうか。長年の療育・教育 実践を通して得た「子どもの気持ちを汲み取り, 寄り添う実践的教訓」を,事例を通してお伝え しながら,皆さんと一緒に考え合えればと思っ ています。 1 障がいの早期発見・ 9:00∼14:30 討 第4講座 『重度重複障害児・者の発達と支援』 鳥取大学 三木 裕和 氏 障害児教育が,今,何となくギスギスしてい ます。教育目標,教育評価の「客観性」が求め られ,子どもたちの内面について語ることがは ばかれるような雰囲気です。しかし,もともと 教育という科学は希望によって導かれます。 「こ の子は,こんなことがしたいんじゃないか」 「こ んなことが分かるんじゃないか」。教師が期待 を込めて見つめるとき,子どもの自己変革の動 きが生まれます。重症心身障害児を中心に,障 害の重い子どもたちを人格的存在として捉える 実践をともに考え,ともに創造しましょう。 『障がいのある人の生活支援』 北九州市立大学 小賀 久 氏 現政府が廃止を約束していた障害者自立支援 法は存続され,本当の意味で障がいのある人を 支える障害者法制の見通しは立っていません。 障がいのある人の暮らし向きは依然として大変 な状況の中にあります。しかし地域の人たちと 手を結び,創意工夫を凝らすなら,それぞれが 生活を営む地域で生きていく見通しが立たない という訳ではありません。地域の様々人たちと “利(益)”で繋がることが重要で,この講座 ではその方法を模索していきます。 ○ 早期療育と保育制度 2 障がい乳幼児の (市民プラザ各会場) 第2講座 『子育て新システム・改正児童福祉法 と保育・療育の課題』 立正大学 中村 尚子 氏 私たちは,障害者自立支援法ではなく子どもの 発達保障にふさわしい子育てや療育のシステムを もとめてきました。4月から大きく変わる障害児 福祉の制度は,「身近な地域での療育」を実現す るといいますが,児童発達支援センター・事業な ど新しいしくみを子どもと親のねがいにこたえる ものするためにはたくさんの課題があります。子 ども・子育て新システムの問題点,その中での障 害児保育・療育の課題についても考えたいと思い ます。 第6講座 7月1日 (ホテルプラザ宮崎) 議 の 柱 氏 未曾有の大震災で壊滅的な危機に瀕した地域の中にあって最も困難にさらされた障 がいのある人たち。大震災の発生と同時に日本障害フォーラム(JDF)として支援セ ンターを設置し,被災した障がい児者の切実な声に応える支援体制づくりに力を注い だ藤井さん。障がい児者が被災したときにはどんな問題にぶつかるのか,地域にはど のような備えが必要になるかを話してもらいます。 さらに,障がいがあっても安心してあたり前に暮らせる地域をつくっていくにはど うしたらよいか,障がい者制度改革推進会議をまとめてきた藤井さんならではのお話 が聞けます。 6月30日 会> 分科会名 日本障害フォーラム幹事会議長,日本障害者協議会常務理事,きょうされん常務理事 藤井 克徳 <入門・基礎講座> <分 発達と保育 3 発達障がい児への支援 組みについて ○ 「子ども・子育て新システム」と療育について ○ 保護者支援,保育所,幼稚園との連携について ○ 発達保障をめざす保育・療育実践について ○ 気になる子ども,困った子どものとらえ方,向き合い方について ○ 保護者への支援,よりよい関係づくりのあり方について ○ 専門機関との連携のあり方について ○ 通常の学級にいる“気になる子ども”への支援,彼らを支える学級 と教育実践 (通常学級,通級指導教室,特別支援学級における 集団作りについて ○ 通級指導教室,特別支援学級における発達障がい児の指導について ○ 学校・保護者・地域・関係機関とのネットワークづくりについて 学齢期の発達保障と教育 ○ 発達保障をめざす教育の実践について 実践 ○ 教育課程づくりについて (特別支援学級,特別支援学校小学部・中学部の実 ○ 放課後の地域生活と実践について 思春期・青年期の教育と ○ 進路指導・進路保障について 生活 ○ 思春期・青年期の発達と教育実践について ○ 性と生の教育について ○ 高等部,高等学校等の教育条件整備について 重度重複障がい児・者の ○ 重症児の授業づくりについて 発達保障 ○ 訪問教育の授業づくりと条件整備などについて ○ 医療的ケア実施体制について ○ 重症児・者の生活づくりと兄弟,家族支援について 発達障がい児の実践) 4 母子・地域保健,健診,親子教室,通園事業,児童デイ,通園施設の取り 践,放課後の生活保障の取組) 5 6 7 成人期の豊かな生活と労働 ○ おとなとしての生活や仕事のあり方について 保障 ○ 地域と施設での生活支援(策)のあり方について ○ 「豊かな生活」とは何かについて
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