コンバインドサイクル発電運用保守トレーニングセンター整備プロジェクト

報 道 資 料
2015 年 9 月 24 日
株式会社アジア共同設計コンサルタント
中国電力株式会社
日本工営株式会社
株式会社パワー・エンジニアリング・アンド・トレーニングサービス
ウズベキスタン共和国
「コンバインドサイクル発電運用保守トレーニングセンター整備プロジェクト」
コンサルタント業務の共同受託について
株式会社アジア共同設計コンサルタント(代表取締役:木口茂芳,以下「AEC」),
中国電力株式会社(取締役社長:苅田知英,以下「中国電力」),日本工営株式会社(代
表取締役社長:有元龍一,以下「日本工営」)および株式会社パワー・エンジニアリ
ング・アンド・トレーニングサービス(中国電力グループ,取締役社長:藤本昭範,
以下「PET」)は,2015 年 9 月 18 日,国際協力機構(JICA)から「ウズベキスタン共
和国コンバインドサイクル発電運用保守トレーニングセンター整備プロジェクト」に
関するコンサルタント業務を共同受託しましたので,お知らせします。
ウズベキスタン共和国は,同国が有する潤沢な天然ガス資源を活用した発電設備の
能力拡大と近代化を推進するため,ガスタービンコンバインドサイクル発電(以下
「GTCC」) ※の導入を促進することとしており,現在運転中の 1 基に加え,新たに
約 20 基の導入を計画しています。同国では,こうした状況のなか,GTCC に関する
技術・技能の向上が喫緊の課題となっています。
AEC および日本工営は多数の海外コンサルティング事業で培ってきた経験を,また,
中国電力および PET については GTCC の運転,運用維持管理技術および技術研修事業
の経験を活かし,同国のトレーニングセンター整備に寄与してまいります。
※注:ガスタービンコンバインドサイクル発電
ガスタービンと蒸気タービンを組み合わせた発電方式。最初に圧縮空気の中で
ガス燃料を燃やして,その圧力でガスタービンを回して発電を行い,ガスタービン
を回し終えた排ガスの余熱を使って水を沸騰させ,蒸気タービンによる発電を行う。
ウズベキスタンで納入されるものと同程度の出力の GTCC の場合,発電効率は約 60%
と,通常の火力発電より効率が高く(日本の石炭火力発電の平均は約 41%)
,CO2 の
排出量を減らすことができる。
なお,ウズベキスタンにある現有設備は,旧ソ連時代に建設された小容量ユニッ
ト(単機容量 150MW 以下)がほとんどであり,老朽化が進むとともに,発電効率も
低い(約 30%程度と推定)ことから,GTCC 設備への更新(リプレース)を計画して
いる。
<プロジェクトの目的>
本プロジェクトは,我が国がこれまで培ってきた GTCC の運転・維持管理技術を活
用し,同国電力公社であるウズベクエネルゴ社が,GTCC を安定的かつ持続的に運転・
維持管理することができるよう,2015 年 9 月から 2019 年 3 月にかけて現地で整備
されるトレーニングセンターの施設更新,および研修プログラム作成の支援を行う
ものです。
具体的には,研修内容の検討や研修教材作成支援に加え,同国および日本において
GTCC に関する技術指導等を通じた講師の育成等を実施することで,運転・維持管理に
必要な技術のレベルアップを図ってまいります。
<4社の役割分担>
A E C:本プロジェクトの総括業務,研修効果のモニタリング,研修機材の調達,
業務調整を行う。
中国電力:現地での研修の現状を調査し,総合的な研修カリキュラム策定,ウズベ
キスタン側の指導講師育成等の計画業務を行う。
日本工営:電気・制御関係の機器に対しての研修カリキュラム策定や教材開発を
行う。
P E T:ガスタービン等の機械関係の機器に対しての研修カリキュラム策定や
教材開発を行う。
以
上
(別紙)コンサルタント業務の概要
【お問合せ先】
株式会社アジア共同設計コンサルタント
海外事業本部(東京都千代田区)
Tel
03-6261-2042
中国電力株式会社(広島県広島市中区)
広報部門 報道担当
Tel
082-544-2846
日本工営株式会社(東京都千代田区)
総合企画部 コーポレートコミュニケーション室
Tel
03-5276-2454
株式会社パワー・エンジニアリング・アンド・トレーニングサービス
(広島県広島市中区)
企画営業本部
Tel
082-545-0683
別紙
コンサルタント業務の概要
1.プロジェクト名
コンバインドサイクル発電運用保守トレーニングセンター整備プロジェクト
2.業務期間
2015 年 9 月∼2019 年 3 月(3 年7ヶ月)
3.業務内容
GTCC の運転・維持管理に関する
・現状確認,整理
・人材育成計画,研修計画,資格認定制度の検討,策定
・研修の実践とモニタリング支援
・研修のカリキュラム,教材,研修用機材の整備支援
・教材等の試行,改良,及び研修施設整備に関する助言
・講師の育成および確保に関する支援,認定制度の整備支援
以
上