足立区医師会アンケト集計結果(081225)

足立区医師会会員を対象にした
ジェネリック医薬品に関するアンケート調査
結果
回収:184名 / 配布:559名
(回収率 : 32.92%)
2008年12月実施
博慈会老人病研究所
足立区医師会
NPOジェネリック医薬品協議会
回答者の現在の状況について
年齢
平均年齢
その他
1%
勤務医
32%
32~85歳
56.55歳
開業医
67%
(人
)
回答者の専門領域
心 身
精
神 科
神 経 科
泌 尿 器 科
耳 鼻 科
皮 膚 科
眼 科
産 婦 人 科
整 形 外 科
小 児 科
外 科
内 科
100
90
80
70
60
50
40
30
20
10
0
/
平成20年4月以前のジェネリック医薬品の処方について
既に 積極的に
処方 24%
患者の希望に
よ る 18%
一部処方
52%
3月まで処方せず
6%
平成20年4月以前から,既に積極的に処方していた理由
患者の希望が
多数あったから
安全性・有効性に
安心感があったから
MRの説明に
納得できたから
国民皆保険の
維持に繋がるから
その他
0
5
10
15
20
25
30(人)
平成20年4月以前よりジェネリック医薬品を積極的に
処方していた理由 《その他の意見》
•コスト面(3名)
•病院・法人の方針(2名)
•患者の薬代の負担が減るから(4名)
•今までの経過で
•国の方策だから
•病院が採用するから、法人で銘柄を変更するから
•病院のシステム上
•ジェネリックの方が処方料が高かったから
•ジェネリック不使用の場合、その薬剤名を薬局に通知している
•エビデンスが示されるまでは処方できないから
•小さい開業医と馬鹿にして、先発薬のMRが訪問してこない
•ジェネリックの善し悪しを使用経験により区別できたため
平成20年3月までジェネリック医薬品を処方していなかった方の現状
変更可として薬局
の対応に 任せる
13%
その他
4%
現在も
処方していない
57%
患者が希望が
あ れば処方
22%
患者に 勧め る
よ う に なった
4%
現在も処方していない理由
その他
収益が落ちる
エビデンスがない
患者が望まない
副作用が心配
効果が不安定
安全性に問題
0
1
2
3
4
5
6
7
(人)
現在もジェネリック医薬品を処方していない理由 《その他の意見》
•すぐに製造中止になる
•患者の希望(9名)
•防腐剤・剤形が違うため
•安全面に不安(3名)
•無闇に変更して欲しくないから
•病院の方針(2名)
•薬局の業務混乱防止のため
•信用していないから(2名)
•知らない後発品への不安
•患者の負担を考慮
•薬効に不安、確実に薬効を得たいから(11名)
•ジェネリックの種類(薬剤名)が多く混乱(4名)
•何に変更されるか分からないため
•ジェネリックにも善し悪しがあるため
•ホクナリンテープは信頼できるジェネリック医薬品が少ないため
•薬局から変更の連絡がきても、管理が大変だから
•ジェネリックを使用するメリットが少ないから
•今まで一度も患者から希望されたことがないから
•先発品のみに保険適用される疾患に対しての処方だから
•血中濃度が心配な医薬品の場合に変更不可とする
すべて
24%
現在処方している
ジェネリック医薬品の内容について
経口剤
49%
外用剤
15%
注射剤
12%
降圧剤
80
これまでに処方したジェネリック医薬品の薬効領域
(使用頻度の高いものを5つ選択していただきました)
下熱鎮痛消炎剤
60
高脂血症剤
消化性潰瘍剤
40
沈咳剤・去痰剤
健胃消化剤
抗菌剤(抗生物質)
睡眠鎮静剤
抗不安剤
添付剤
ビタミン剤
糖尿病用剤
総合感冒剤
20
アレルギー用剤
クリーム・軟膏製剤
点眼剤・点鼻薬
骨格筋弛緩剤
精神神経用剤
座剤
気管支拡張剤
利尿剤
泌尿器科用剤
抗腫瘍剤
その他
院外処方箋で,平成20年4月以降「後発品変更不可」とした薬剤
ない
66%
ある
34%
ジェネリック医薬品を処方した際の患者の反応
今までに無い
副作用が出た
4%
その他
14%
元の薬に戻して
ほしい 23%
思ったほど安くなら
なかった 15%
ほとんどの患者が
満足している 33%
効果面で疑問を
感じている 11%
ジェネリック医薬品で副作用を経験したことがありますか
ある
9%
ない
91%
副作用が生じた時のメーカーの対応について
その他
44%
素早かったので
満足できた 6%
対応が遅く信頼を
持てなかった 25%
まったく対応が
なかった 25%
副作用があったジェネリック医薬品
薬 剤 名 ネドリール
抗生剤
アレルギー製剤
スタンゾームOD
エレチニン
マイバスタン
テルビナフィン
アムロジピン
リポブロック
オパプロルモン
メバン
アデフロニック
: 症 状
: 肝機能障害
: 薬効不十分
: 薬効不十分
: かゆみ
: 眠気
: めまい、肩痛、腹痛
: 肝機能障害
: 胃の不快感
: 発疹、下腿痛、CPK↑
: 下痢
: 横紋筋融解症
: 発疹
ジェネリック医薬品を,再び先発医薬品に戻した経験
ない
60%
ある
40%
先発医薬品に変更したジェネリック医薬品
ジェネリック医薬品 →変更した先発医薬品(理由)
ジェネリック医薬品 →変更した先発医薬品(理由)
•プラバチン →メバロチン(一部患者で薬効不十分)
•ネドリール
→ラミシール(肝機能障害)
•スカイロン →フルナーセ(薬効不十分)
•ネオファーゲンC →3ミノC
(薬効不十分)
•ムコトロン →ムコダイン (薬効不十分)
•ザルトプロフェン →ソレトン (薬効不十分)
•ティアバランス →ヒアレイン (患者希望)
•エンペクシン →セレスタミン(薬効不十分)
•エテセタン
→ラムス (薬効不十分)
•マイバスタン
→メバロチン(服用時食道に張り付く)
•アムロジピン
→ノルバスク
(降圧不良(3名)、胃の不快感、患者希望)
•ハクプスター
→インドメシニューワパップ(有効感)
•トーワラートCR →アミラートCR (患者希望)
•ゼストロミン
→レンドルミン (効果・経済的に差がない)
•C-チステン
→ムコダイン(薬局に置いていないから)
•東和コバシル →コバシル (先発会社のPRの影響)
•ボブリボースOD →ベイスン (患者希望)
•ソレントミン
→レンドルミン(薬効不十分)
•ケトプロフェンテープ→モーラステープ(患者の強い希望)
•メバン
→メバロチン(薬効不十分)
•ミリカレート点鼻液→フルナーゼ点鼻液 (薬効不十分)
•レオファーゲン →ジェカミノファーゲンC(薬効不十分)
•アシロベック
→バルトレックマ(患者希望)
•リカバリン
→トランサミン
•ユリネール
→アダラートCR(患者希望)
•カンファタニン →ロキソニン (薬効不十分2)
•ロゼオール
→ロキソニン (薬効不十分)
•ニコラーゼ
→ダーゼン
(薬効不十分、患者希望)
•オパプロルモン →オパルモン (下痢)
•アデフロニック →ボルタレ
(薬効不十分)
ジェネリック医薬品のエビデンスの必要性について
どちらでもない 5%
必要ない 15%
少数でも臨床成績は
あった方が良い80%
•理想は何についても臨床成績はあった方が良いが、いい加減なものならやらない方が良い
•薬効より各社の添加物について害がないか厳重調査するべき
•副作用については全て厚生省に責任をとらせるべき。なまじ医師が前に出過ぎない方が良い
•やるならダブルブラインドのしっかりした調査を
•誰が実施し、どこから費用が出るのか疑問
•臨床成績を求めるとそれなりのデータが必要となり、薬価が上がるから
•先発品の内容素性とジェネリックとの差を、効果ではなく薬特性を調べなおして欲しい
•製造過程を管理すればよい
•あった方が良いがコストがかかる
エビデンスを得るための臨床研究が始まれば参加しますか?
状況によっては
参加してもよい
20%
参加してもよい
33%
参加しない
47%
•医薬品の無料提供が必要
•患者の同意が必要だから
•必要性による
•多忙でなければ、手間のかかり具合による(5名)
•当院で行いうる検査であれば参加する
•病院の収入となるから
•症例数が多ければ
•臨床検査をクリアすることが普及のためには必要
•参加者が少ない
•先発品の薬価がかなり高ければ
•自分で使用した印象で今でも決めている
ジェネリック医薬品の採用基準について
(病院勤務者対象)
その他
薬剤部と薬事課 11%
で協議 6%
病院経営者
が決める
45%
薬剤師に
任せている
32%
薬事審議会
で決める
6%
国民皆保険制度におけるジェネリック医薬品の必要性について
その他
16%
あまり寄与
しない 29%
必要
55%
2011年には日本のジェネリック医薬品普及率は
30%まで伸長すると言われていますが・・・
*現在日本の普及率は17%
欧米では50%を超えています
わからない
21%
26%
2011年は無理だが
徐々に伸びて30%
に届く
30%に届く
30%
30%には
届かない
23%
今後のジェネリック医薬品の使用について
患者の要望次第で使
あまり使用
使用していきたい
用していく 13%
したくない10%
安心できるもので
あれば使用して
いきたい 59%
18%