第7号 H27.7.16 発行 - 宮城県仙台二華中学校・高等学校

華となれ!
【校
宮城県仙台二華中学校
学校だより 第7号
【発行日】平成 27 年 7 月 16 日
【連絡先】022-296-8104
【文 責】副校長 遠 藤 恒 史
訓】 『進取創造』
『至誠貢献』
【教育方針】
豊かな心と高い知性をもち,進取の気風と創造性にあふれ,社会のリーダーとして,
わが国や世界の発展に貢献できる人間を育成する。
中3SR「北上川フィールドワーク」
~ 3年生は自然との語らいの中で笑顔を輝かせていました。~
去る7月5日(日)
,梅雨の合間の曇り空の中,3年生は石巻
市北上町大須で「北上川フィールドワーク」を実施しました。
本校高校1年が北上川上流の岩手県八幡平でフィールドワー
クを行っていることを踏まえ,中高の学びの連続性を深めること
を目的に,中学3年の時期に北上川下流でのフィールドワークを
行うことにしました。
予定どおり午前10時頃,現地に到着した生徒たちは,NPO
法人「りあすの森」顧問の武山文衛さんから「北上川葦原の昔と
今」という題で講話をいただきました。続いて,事前指導でお世
<りあすの森の武山さんの講話>
話になっている東北工業大学工学部環境エネルギー学科教授の山田一裕先生から水生生物観察後の葦
原再生作業の段取りについて説明をいただきました。
講話をいただいた後,生徒たちは早速干潟に入り,グループごとに設定した50㎝四方の方形区から
泥を取り出しました。その泥を何度もふるいに入れ川の水で洗い流しながら,水生生物(ゴカイ,チゴ
ガニ,シジミなど)の観察を行いました。また,干潟を流れる小川に網を入れるとハゼの稚魚や小エビ
などをたくさんすくうことができ,生徒たちは大喜びでした。改めて,自然と語らうことの喜びや楽し
さを感じることができました。
<方形区の設定と泥の採取>
<ふるいで泥を洗い流す作業>
<水生生物の採集>
続いて,生徒たちは葦の移植活動に取り組みました。
「葦を掘り起こす」
「葦を運ぶ」
「葦を植え付け
る」の3グループに分かれ,意欲的に活動しました。しかし,頑張れば頑張るほど泥に足をとられ,一
人また一人と心ならずも泥に身を投じる女子生徒が… 限られた時間の活動で移植できた範囲はわず
かでしたが,貴重な体験になりました。
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<葦の掘り起こし>
<葦の運搬>
<葦の植え付け>
昼食後は熊谷産業に移動し,会長の熊谷貞好さんから「葦」について,
「縄文時代のたて穴住居のし
くみは葦を利用した建築方法と同じ。現在ホームセンター等で売られている葦簀(よしず)は輸入したもの
がほとんど。葦の利用の在り方は多様で様々なものに利用できる。日本人は葦の良さを見直し,積極的
に利用すべき。葦原の保存においても刈り取って使用するのが一番。ほったらかして置くのは良くな
い。
」とのお話をいただきました。また,熊谷さんからは「自然とどう共存していくかは,これからの
時代を生きるみなさんにとっても大きな課題になる。
」とのメッセージが贈られました。
生徒たちは座学では学べない,フィールドだからこそ学べたこ
とをたくさんのお土産にして帰路に着きました。
熊谷産業の倉庫の外壁は,葦でできています。震災後,オラ
ンダから2名のボランティアの方が来て,
従業員のみなさんと
協力して組み上げた壁だそうです。とても趣深い,味のあるも
のでした。
ちなみに会長さんの右側に立てかけてあるのは刈り
取った葦です。3m位にはなるそうです。
<熊谷産業会長さんの講話>
「通信陸上宮城県大会」
~ 5名が入賞を果たし,内2名は『全国大会』の切符を手にしました。~
去る7月4日(土)
・5日(日)の両日,ひとめぼれスタジアム宮城(グランディ21)を会場に「第
61回全日本中学校通信陸上競技宮城県大会」が開催されました。
陸上部はすばらしい成績を収めましたので,お知らせします。
おめでとうございます。
○男子110MH
○男子砲丸投げ
○女子砲丸投げ
○女子四種競技
○男子3000M
第1位
第1位
第5位
第6位
第7位
3年男子
3年男子
3年女子
3年女子
2年男子
※110MHと砲丸投げの3年男子は,それぞれ標準記録を突破し,県中総体を待たず
一足先に全国大会出場を決めました。併せて,おめでとうございます。
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「校内合唱コンクール」
~ 今年も中高生のハーモニーが“華やかに” ~
去る7月3日(金)
,東京エレクトロンホール宮城を会場に中高合同の「校内合唱コンクール」が開
催されました。
開会行事の挨拶では本校倉光恭三校長が,二女高時代からの脈々と連なる合唱コンクールの伝統に触
れながら,生徒たちがこれまで曲づくりと学級づくりに注いできた努力を称えました。そして最後に,
激励の意味を込めて一言「みなさんの歌声に…“乾杯”
」と締めくくると,会場の全生徒が“乾杯”と
応え,緊張感が漂っていた会場の雰囲気が大いに和みました。
演奏は,中学生からで2年→1年→3年の順で行われました。2年生は昨年よりレベルアップした美
しいハーモニーを,中学校生活にもすっかり慣れた1年生も優しい歌声で爽やかなハーモニーを響かせ
てくれました。そして,いよいよ3年生,リハーサルから「さすが」という歌声を響かせていましたが,
本番も圧巻の歌声で,どのクラスも最高のハーモニーを披露してくれました。高校の先生方からも「中
学3年の合唱,すばらしかったですね」
「中学生は年々レベルが上がっていますね」とお褒めの言葉を
いただきました。しかし,この中学生の成長の陰には,毎年高校生の高いレベルの合唱に触れることで
良い刺激をもらい,ちょっと背伸びをしてみようという思いになれる中高一貫教育校ならではの良さが
あるように感じます(高校生のみなさん,本当にありがとうございます。
【副校長】
)
。
常に上の学年が下の学年に「こうあるべき」
「これを越えろ」という手本を示すことができる二華中
生は本当にすばらしいと思います。
1年生の部 優勝 C組
2年生の部 優勝 A組
1A「COSMOS」
1B「カリブ夢の旅」
2A「空駆ける天馬」
3A「ヒカリ」
2B「はじまり」
3B「俵積みの唄」
3
3年生の部 優勝 A組
1C「大切なもの」
2C「プレゼント」
3C「IN TERRA PAX
~地球に平和を~」
CS「進路講演会」
~ 自らの生き方や在り方を考える良き機会になりました。~
去る6月30日(火)の5・6校時,二華会館を会場に「進
路講演会」を実施しました。本校では望ましい勤労観や職業
観を育むとともに,社会に貢献できる人材を育成するために,
自らの生き方や在り方を考える機会を大切にしています。今
回の講演会はその一環ということになります。
講師は,日本赤十字社仙台赤十字病院副院長の北 純(きた あ
つし)先生にお出でいただき,
『医師に成りませんか?』と題し
て,
「医療人に必要なもの」
「東北地方で医師が不足している
現状」などについてお話ししていただきました。
「目の前の人に愛情がもてること」
「優しいこと」
「丈夫な
こと(ちょっと無理がきくこと)
」
「明るく元気に頑張れること」が医療人には大事というお話や,
「自
分の能力はもらったもの。だから,全ての人が幸せなるように使うべき。
」
「人生においてやってきたこ
とに無駄なことはない。ただし,無駄にならないのは必死にやってきたこと。中途半端にしてきたので
はだめ。
」という言葉など,生徒たちの琴線に触れるたくさんのメッセージが贈られました。
「自分の能力はもらったもの。能力のある人はそれを磨いて社会に役立てる責任がある。」という言葉に感動
した。自分の能力は他人とは違う。その能力を一生をかけて磨くことで,最期には光のように輝くのだと思う。そ
して全員が能力をもっているからこそ,様々な光が輝く。その光を汚したりつぶしたりするのではなく,良いとこ
ろを見つけて生かすことが大切なのだと思う。今回のこの学習では,たくさんの言葉が心に響いた。
< 1年女子 >
<保護者の皆様へ>
7月7日(火)に行いました授業参観・学年
PTAには多数の保護者の皆様のご参加をいた
だき,誠にありがとうございました。
2年生では,授業参観として「SRポスター
セッション」を行いました。保護者の皆様から
は発表後に,たくさんの励ましのお言葉をいた
だきましたことに,併せて感謝申し上げます。
2年生は明日17日(金)に1年生に向けても
発表を行います。
同日,1学年は茶話会,PTA学年行事「先
輩の話を聞く会」を実施しました。保護者の間
の親睦が深まり,高1の先輩の体験談を親子で
聞けたことが有意義だったと好評でした。
また,3年生は午前にPTA学年行事「進路
講演会」を実施し,親子で二華高校の教育課程
や進路状況等についての理解を深めました。講
師は高校の半谷勝章主幹教諭(進路指導部長)
と山本博教諭(教育運営部長)に務めていただ
きました。
<中1の「先輩の話を聞く会」の様子>
<中3の「進路講演会」の様子>
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