頴娃風力発電所増設建設工事完成 DATA 工期：H26. 9 . 1 ∼ H27. 3 .31 場所：鹿児島県南九州市頴娃町頴娃風力発電所お客さま：頴娃風力発電㈱現場代理人：松山支店工事部工事課佐藤住彦主な工事内容・2,000kW 風力発電設備設置 1 基（一括元請）進入路、サイト造成・基礎・風車輸送、組立・電気・連系変電所改造工事・展望台改修、駐車場整備、啓発表示盤設置（地域貢献のための環境整備） ▲ 8 号風車設置状況 ■どのような工事ですか？当社の100% 子会社である頴娃風力発電㈱が現在操業している頴娃風力発電所（2,000kW× 7 基）に同型風車を 1 基増設する工事です。約650㎥の風車基礎の上に、枕崎港から特殊車両により輸送した風車を550t 吊の大型クレーンで組み立て、電力系統へ連系された後、試運転調整試験を経て売電が開始されます。 ■苦労した点、工夫した点は？工事中はダンプなどの工事用車両が公道を利用するため、地元住民の皆さまの生活に影響を及ぼさないよう地元車両通行を優先し、安全面において細心の注意を払いました。特に、道路幅が狭い林道においては、独自の通行ルールを決め、スムーズな車両の流れを確保できるよう工夫しました。また、風車の組み立て途中で強風によりブレードの取り付けが 10 日遅れましたが、綿密な工程調整を図り、無事故・無災害で工期内に完遂することができました。 ▲ブレード地組状況の技術力・なせる技「トータル管理での施工」当部門では、風力発電に関する豊富な工事実績の蓄積により、高品質で経済的な設備の設計、土木・電気工事から組立・試験までの一連の業務が遂行できます。また、特殊な許認可の取得においても、豊富な経験によりノウハウを蓄積しています。本工事では、一連の業務の遂行と並行して、官公庁はもとより営林署や漁業組合など、多岐にわたる関係個所との協議を行い、工事に関する許認可をスムーズに取得するなど、まさにトータル ▲基礎配筋状況管理で工事工程の確保を行えました。（松山支店）稼働中の風力発電所における増設工事では、運転中の設備へ影響を及ぼさないことが大前提となります。その意味では、新設工事よりも高度な技術が要求されます。今回の工事において、既設設備の停止がわずか一日で済み、売電事業への影響が最小限に抑えられたことは、電力工事で培った豊富な知識と技術力の賜物であると感じます。今後も引き続き、安定した発電の継続に向けて、充実したメンテナンスを期待しています。頴娃風力発電㈱代表取締役松木敦則様