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プリンティングとコンバーティング
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水性フレキソ・グラビア印刷両業界にノンソルラミ提案
「Super Simplex SL」をGRANPACKS Lab.Centerに設置
富士フイルム グローバル グラフィック システムズ㈱
Super Simplex SL
で あ り、 い ず れ は
軟包装水性フレキソ印刷機材事業に注力する富士フイルム グローバル グ
ラフィックシステムズ㈱(FFGS:渥美守弘社長、東京都港区西麻布2-2630、TEL.03-6419-0432、http://ffgs.fujifilm.co.jp/)は、今年の春をメド
に、神奈川県南足柄市にある同社GRANPACKS Lab.Center内に、屈指のノ
ンソルベントラミネートメーカーであるイタリア・ノルドメッカニカ社製
の、「Super Simplex SL」を設置し、デモンストレーション、ラミネート
テストに活用するほか、これをテコに、水性フレキソ印刷の後加工機として
販売にも本腰を入れる。ノンソルラミは、従来、軽包装分野のラミネートに
使用されてきたが、昨今の環境意識の高まりとともに無溶剤ラミネートとし
て、更には、低塗布量・高速加工が可能なため、経済的で効率の高いラミ
ネートとして再注目されている。FFGSでは、水性フレキソ印刷+ノンソル
ラミネートの他、グラビア印刷業界向けの後加工としても提案し、軟包装印
刷加工業界にノンソルラミネートを広めたい意向だ。そこで、ノンソルラミ
普及の戦略、ダイレクト彫刻フレキソ版「DLE」とともに世界販売を開始し
た「水現像フレキソ版」について取材した。
( 蛭田 英紀)
ラミネーターを含
見学に行った中国でも問題なく動いて
めてアフターフォ
いた』というのが理由のようでした。
ローしようという
これは経営者の考え方次第だと思い
計画を抱いていま
ますが、7 割の性能でも残りの 3 割を
し た の で、 両 者 の
希望が一致した形
となりました」(佐々木課長)
。
して使用できることから、従来の溶剤
は機械的な部分だけでなく接
現像に比べ、製版工程を大幅に短縮で
着剤などの材料的な対応も求
きる。
められますので、実際に何が
「新規案件が多くなる日本では DLE
必要で、どのような人材が求
システムの引き合いが多いですが、す
められるのか、私たちもすべ
でに溶剤フレキソが普及している欧米
ては分かっていません。その
では水現像 LAM システムが注目を集
為、新しくラボ機を入れるこ
めています。水現像 LAM システムは
とにより、ユーザーであるコ
工程数こそ溶剤現像 LAM と変わりあ
ンバーターさんにテストをし
りませんが、現像時に溶剤を使用しな
てもらいながら、その声を聞
いので環境適性に優れているのと、現
いて知見を増やし、計画を立
像後の乾燥時間が溶剤現像であれば 2
てようと考えています」(佐々木課長)。
時間かかるものが 10 分に短縮できると
いうことで、作業効率は大幅に向上し
ます」(佐々木課長)。
しょう。価格の安さもあり、直接 2 台
■パッケージ向けフレキソ
製版システムFLENEXシ
リーズ投入
イタリアから購入されたと聞きました。
FFGS は、昨年 10 月 7 日から、パッ
丸いラウンドトップドットのため、印
カスタマイズで補うという発想なので
佐々木 高夫課長
いのに対して、ノンソルラミ
一方、画質の面ではどうか。これま
でのフレキソ版は網点形状の先端部が
トータルとしてメリットが出ればいい
ケージ印刷業界向けにフレキソ製版シ
圧による先端の変形が大きく、印刷画
■安価で高性能Super
Simplex SL
という考えです。一軸で、このような
ステム「FLENEX シリーズ」の販売を
質のばらつきが大きいという課題が
活用ができるという PR を含め、私ど
開始した。アイテムは、樹脂版にレー
あった。また、UV 露光に酸素による重
設置の詳細な日程は未定だが、
「今年
もがやらなければならないことは多い
ザーでダイレクト描画して彫刻する
合阻害により、露光した径に対して硬
の 4 月∼ 5 月にかけて、GRANPACKS
ですね」(佐々木課長)。
「DLE(彫刻)システム」と、樹脂版表
化部が細る「ホソリ」の問題から、あ
面に形成されたブラックレイヤー層に
らかじめそれを織り込んで画像データ
レーザーで描画し、UV 露光後、未硬
を作成するバンプアップガードが必要
カニカ社でも戦略商品であり、台数が
■販売はリテック・ジャパン
との二人三脚
化部を水とブラシで現像する「水現像
とされていた。これに対し、FLENEX
Lab.Center に設置します」
(佐々木課
長)という。設置機種は、ノルドメッ
■グラビアコンバーターから
「実機を見てみたい」
本社から市場調査としてアジア・パシ
一番多く出ている Super Simplex SL。
国内販売の総代理店はフレキソ印刷
LAM システム」の 2 種類。
水現像 LAM システムは、硬化時の酸
フィックの担当者が、翌年 2014 年 4
特長はなんと言っても低価格にある。
機同様、リテック・ジャパンが務めて
DLE システムは、あらかじめスリー
素阻害を極力低減し、画像データを忠
今回 FFGS が販売を予定しているノ
月には役員クラスの方が来日しました。
輸入品のため、値段は為替レートによっ
おり、FFGS は同社と共同歩調を取り
ブにプレートを貼り込んでから、レー
実に再現することができるため、フラッ
ンソルラミの製造元であるノルドメッ
私どもが大手グラビアコンバーターの
て大きく変わる可能性もあるが、国産
ながらノンソルラミネーターの販売に
ザーでダイレクト彫刻する
トトップドットを可能とし、印圧をか
カニカ社は、ヨーロッパ軟包装市場で
お客様を紹介し、リサーチに同行しま
機との比較においても大きなコストメ
当たっていく。ノルドメッカニカ社製
オンスリーブ
は一番大きなシェアを獲得しているラ
した。日本は国産のラミネーターが強
リットとなる。
のラミネーターは海外生産のため、消
製版後にプレートをスリーブやロール
の安定につながる。
ミネーターメーカーとして知られてい
く、現状、ノルドメッカニカ社のラミ
「Super Simplex SL はターレットが
耗部材や部品の適切なサプライは欠か
に貼り込む必要はなくなる。また、レー
FFGS は、DLE シ ス テ ム と 水 現 像
る。「年間、220 台のノンソルラミネー
ネーターはほとんど入っていません。
一軸の装置なのに対し、国産のノンソ
せない。また、オペーレションの研修
ザーでダイレクト彫刻するため、洗い
LAM システムの両方を武器に、パッ
ターを生産していて、そのうち中国に
グラビアコンバーターとのヒアリング
ルラミネーターはほとんどが二軸とい
や故障時の技術的なメンテナンスなど
出しの溶剤が不要で、彫刻後は水でリ
ケージ用フレキソ製版市場のニーズに
は 年 間 80 台 近 く を 納 品 し て い ま す 」
の中で、とても興味があるので実機を
うこともあって単純に価格だけで比較
のアフターフォロー体制に不安がある
ンスして乾燥すればそのまま印刷版と
対応する。
(佐々木課長)。しかし、同社のラミネー
見たいというリクエストが多く寄せら
することはできません。ノルドメッカ
と、どんなに良い機種であっても普及
ターは日本では積極的な紹介がなされ
れ、ヒアリングの後、ノルドメッカニ
ニカ社の考え方は非常にシンプルで、
することはない。「現状、交換部品やメ
ておらず、数台の導入にとどまってい
カ社の役員が『日本市場にとても興味
低価格で導入できるということ、一軸
ンテナンスはリテック・ジャパンが専
プレート
製版も可能なことから、
けても先端の変形が小さく、印刷画質
各種フレキソ製版方式の比較
DLE方式の工程数の少なさと水現像LAMの乾燥時間の短さが際立つ
1
2
3
4
5
溶剤現像
乾燥
(2時間)
後露光 デタック
後露光 デタック
る。
が あ る 』 と の こ と で FFGS に 1 台 貸
であっても 90 秒でワークが交換できる
任の社員を置いて対応します。コンバー
レーザー
溶剤現像AM バック露光
主露光
アブレーション
「ウィンドミュラー社との繋がりか
したいという提案がありました。それ
と謳っており、運用の仕方でカバーで
ターさんが不安を持つとすればそのあ
−
ら、ノルドメッカニカ社を紹介されま
が今回、GRANPACKS Lab.Center の
きるという考え方です。実際に導入さ
たりですので、
『海外品だから』とい
サーマル現像
レーザー
バック露光
主露光 サーマル現像
LAM
アブレーション
した。日本の市場を知りたいというこ
設置のきっかけです。もちろん、水性
れたコンバーターの経営者に、導入し
彫刻型DLE
−
リンス
−
う不安要因は 1 つずつなくしていきま
とで 2013 年の冬、ノルドメッカニカ
フレキソの後加工としてのラミは必須
た理由を伺うと、『安価であることと、
水現像LAM
バック露光
水現像
乾燥(10分)
す。また、印刷機が機械的な要素が高
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コンバーテック 2015.1
コンバーテック 2015.1
レーザー彫刻
−
レーザー
主露光
アブレーション
6
−
7
−
後露光 デタック
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