第 18 回日本在宅ホスピス協会全国大会 in 奄美報告書

テーマ:第 18 回日本在宅ホスピス協会全国大会 in 奄美報告書
申請者名:大会長 徳田英弘
2014 年度(後期)指定公募③「在宅医療推進のための学会等への共催」
大会長
徳田 英弘
実行委員長
野崎 義弘
第 18 回日本在宅ホスピス協会全国大会 in 奄美(主催 日本在宅ホスピス協会、共催
公益社団法人大島郡医師会、在宅医療助成勇美記念財団、後援 下記)は
『離島でもできる在宅ホスピス』~在宅ホスピスケアを全国津々浦々まで~
をテーマに、
2015 年 9 月 21 日(月 敬老の日)
、22 日(火 国民の休日)、23 日(水 秋分の日)に、
奄美文化センターをメイン会場として行われました。
参加者は、大会に 444 名、市民公開講座に約 800 名と、たいへんな盛会でした。北は北海道か
ら南は台湾まで、212 名の方が島外からの参加者でした(奄美大島内からは 232 名、うち奄美市
は 201 名)
。
また、実行委員 64 名(行政を含む 30 事業所)、学生ボランティア 22 名(鹿児島大学医学部、
奄美看護福祉専門学校)
、社会人ボランティア 12 名など、多くの方々のご協力で運営されました。
大々的に報道もされ、奄美新聞では 23 日、24 日の一面のトップ記事を飾り、ワークショップ、
早朝セミナーが社会面に大きくに掲載されました。南海日日新聞でも 23 日の一面トップを飾り、
24 日も社会面に小笠原文雄会長、古川誠二講師、徳田英弘大会長の「イエー(家)!」の写真が
掲載されました。市民公開講座は、南日本放送、鹿児島テレビの取材、放送もありました。
以下、行われた順で、企画ごとにご報告いたします。
9 月 21 日(月曜日:敬老の日)
【ウェルカムパーティーⅠ~島豚のイタリア料理 月桃庵~】 参加者 83 名
コンセプトは「海に沈む夕陽と満天の星空で癒されて、島の食材バーベキューと厳選黒糖焼酎」
。
日本の渚百選にも選ばれた大浜海岸の会場で、第 1 回大会にならってバーベキューでした。
奄美語一つ目のキーワード『うがみんしょうらん(拝みて候)
』で開会。THP 分科会の打ち合わ
せ組を筆頭に盛り上がりました。
【ウェルカムパーティーⅡ~島料理 喜多八~】 参加者 36 名
コンセプトは「食べログ奄美第 1 位のシマジュウリ(島料理)と黒糖焼酎 7 種をみしょ~れ(召
し上がれ)
」。ウェルカムパーティーⅠに会場の収容能力以上のお申込があり、急遽企画させてい
ただきました。唄者も呼んで、飲んで唄って、楽しんでいただきました。
【交流会~イタリアンバー AND~】 参加者 83 名
会場を移し、奄美語二つ目のキーワード『とうとがなし(尊く愛しい=ありがとうございます)
』
野﨑義弘実行委員長が連呼して、乾杯。たくさんの出会いと学びの場がみられました。
9 月 22 日 (火曜日:国民の休日)
【オプショナルツアー】
A コース 大島紬製造見学・泥染め着付け体験(参加者 9 名+子供さん 2 名)
大島紬の製造工程の説明を受けた後、
T シャツやショール等の泥染体験をしていただきました。
皆さんすてきな染めができていたと思います。
B コース
マングローブカヌー体験(参加者 25 名)
マングローブ原性林の中をカヌー体験していただきました。海だけではない奄美の山と川の風
景を楽しみいただけたと思います。日常ではなかなか体験できないゆったりした時間を味わえた
と思います。
C コース
タラソテラピー(参加者 5 名)
奄美のサンゴ礁の海がもたらす癒やしを楽しんでいただきました。
【ワークショップ】 参加者 122 名
小澤竹俊さん(めぐみ在宅クリニック)の「人生の最終段階に対応するスタッフ養成ワークシ
ョップ」は、受講者希望多数のため会場を変更し、メインホールにて行なわれました。
援助的コミュニケーションとして、反復、沈黙、問いかけを実習しました。相手の苦しみや支
えをキャッチし、どんな私たちであれば相手の支えを強められるのか、また自らの支えを知ると
いうことを学びました。PC プロジェクターが写らないというアクシデントがありましたが、時間
内に予定された内容を終了していただき、ご配慮にたいへん感謝いたしました。
【開会式、総会、大会長講演】
開会式では、徳田大会長から、対等な立場で語らうため、
「さん」づけで呼称すること、実行委
員の聴講者としての参加へのご理解をお願いしました。
総会では、会計報告、在宅ホスピス基準検討委員会の設置の承認などが行われました。
大会長講演で徳田大会長ライフレビューを通して、奄美語三つめのキーワード『どぅし(同志)
』
への感謝と在宅ケアに対する熱い思いが語られました。
『とうとがなし(尊く愛しい=ありがとう
ございます)
』
【分科会】
○分科会 1 シンポジウム「在宅ホスピスの多職種連携とTHPの役割」 参加者約 300 名
・コーディネーター
正野逸子さん(産業医科大学産業保健学部広域発達看護学講座・看護師)
末永真由美さん(鹿児島大学医学部保健学科島嶼・地域ナース育成センター・看護師)
・シンポジスト
木村久美子さん(小笠原訪問看護ステーション・管理者兼看護部長)
大石春美さん(穂波の里クリニック・緩和ケア支援センターはるかセンター長、MSW)
田實武弥さん(小笠原内科・桜新町アーバンクリニック・医師)
盛谷一郎さん(めぐみの園・社会福祉士、ケアマネージャー)
徳之島生まれ沖永良部島育ちの田實さんに、実践のなかでの THP の役割を語っていただきまし
た。
在宅版 THP 第1号の木村さんに THP のパイオニアとしての実践活動についておはなしいただき
ました。
MSW として現場を支える THP としてご活躍中の大石さんは、ケアの現場から生まれた「ほなみ
劇団」を育てられ、92 歳の看板女優さんもこられていました。
盛谷さんは、ここ奄美の主任介護支援専門員、社会福祉士ですが、その他に多職種在宅サービ
スに関する様々な役職をしておられ、スピード感あふれる連携にて THP 機能を十分発揮している
現状を語られました。
討論では田實さんから奄美の THP の師匠的盛谷さんや宮城の福祉系の唯一の THP である大石さ
んへの賛辞が送られました。フロアーからの質問に対して、常日頃からの連携、研修、学習が重
要であるとが強調されました。また、小笠原会長から、盛谷さんや大石さんらの長年かけて培っ
た THP 能力を数年で獲得できるシステムづくりが重要であるとコメントをいただきました。
○分科会 2 シンポジウム「2025 年多死社会に向けてのスピリチュアルケア」 参加者約 300 名
・コーディネーター
二ノ坂保喜さん(にのさかクリニック・医師)
松下格司さん(鹿児島大学病院緩和ケアチーム・医師)
・シンポジスト
磯野真穂さん(国際医療福祉大学大学院保健医療学看護学分野・医療人類学者)
弓削正巳さん(奄美市文化財保護審議会長・沖縄国際大学南島文化研究所特別研究員)
沼口諭さん(沼口医院・医師、僧侶)
小澤竹俊さん(めぐみ在宅クリニック・医師)
PC プロジェクターの不調という冒頭からのアクシデントにもかかわらず、冷静に時間通りにす
すめられました。
磯野さんの講演は、
「医療人類学」的立場から、南米の死亡後の人肉を食べるアチャは、人肉を
食べることがケアとなっていること、魂をおきざりにしてきた現代医療について語られました。
弓削さんの講演は、
「奄美のユタ、ノロ」を中心としたもので、現在も続いているユタの儀式や、
話すときの配慮、歴史的、現代的な位置づけについて語られました。
沼口さんの講演は、
「臨床宗教師」の役割を中心としたもので、決して宗教を排除するのではな
く、それも含めたものとしてとらえることの重要性について語られました。
小澤さんの講演は、
「臨床実践」についてでした。その人にとっての理解者と思われることの重
要性、相手の苦しみをキャッチすること、相手のささえをキャッチすること、支えを強めること
を実践していくこと。また 2025 年までにあらゆる職種がこう言ったケアを実践できることの重要
性が語られました。
討論ではスピリチュアルケアのみならずグリーフケアの必要性。宗教的なケアとスピリチュア
ルケアの違い、チームとして情報の共有の大切さ。その人それぞれの人生がに寄り添うことの重
要性などが議論されました。
○分科会 3 シンポジウム「非がん疾患の在宅ホスピスケア」 参加者約 100 名
・コーディネーター
荻野裕さん(独立行政法人国立病院機構箱根病院副院長・医師)
遠矢純一郎さん(桜新町アーバンクリニック院長)
・シンポジスト
成田有吾さん(三重大学医学部看護学科基礎看護学・医師)
市原美穂さん(NPO 法人ホームホスピス宮崎)
里中利恵さん(日本ALS協会鹿児島県支部)
大山真奈美さん(ファミリークリニックネリヤ・看護師)
がんでなくなる方は 1/3 であり、非がん疾患で亡くなられる方が多いことを踏まえた分科会で
した。
里中さんは、ALS 協会鹿児島支部の活動について、保健師の活動に支えられていた歴史、コミ
ュニケーション支援、喀痰吸引講習などの実践、そして、今後の課題として災害対策をあげまし
た。
成田さんは「悪い知らせ、状況をどう伝えるか」と言うテーマで、問題点として立場の違い、
理解の違い、教育の不足をあげ、個別性の尊重が必要とされました。
市原さんは「暮らしの中で逝くこと~ホームホスピスかあさんの家の実践から~」というタイ
トルで「家で看取れない方を“どげんかせんといかん”
」という思いからはじめたかあさんの家に
ついて報告されました。
大山さんは「非がん患者の在宅ホスピスケアにおける THP の役割」と題して、あらゆる人が望
む場所で最期まで過ごせる地域づくりが必要であり、医療、介護、福祉、行政、地域の人々の支
え合い、補い合いをコーディネートする THP の役割は大きいと話しました。
討論では「知りたくない方への告知はどうするのか」
「ホームホスピスの経営や消防基準につい
て」
「家族が ALS であった患者さんのように全ての過程を知っている方への対応」など多くの質問
が出ました。
○分科会 4 ポスターセッション「全国津々浦々、私たちの在宅ホスピス」 参加者約 100 名
ポスターセッションでは、奄美群島外より 14 題(台湾から 1 演題含む)
、島内より 11 題、計
25 題を発表して頂きました。時間と会場の都合で 3 題ご発表いただけず、申し訳ありませんでし
た。全体の特徴として、離島へき地関係の演題が7題、リハ関係5題、薬剤師4題と目立つこと、
大学と在宅の連携、高齢化集落独自の活動などの演題などがあります。
優秀賞は下記の通りで、奄美の特産品を賞品として差し上げました。
会長 B-4:へき地の中の特別室
月
~妻、遠方に住む子供達、多職種とのつながり~、株式会社和
ハートリハ奄美 訪問看護ステーション、恵ゆう妃さん
大会長 A-3:お菓子作りが心理的ケアにつながった若年性胃がん患者の一例、医療法人 心の郷穂
波の郷クリニック、武田寿彦さん
実行委員長 B-1:一人暮らしで寝たきりの 80 代女性が、コミュニティ緩和ケアと訪問リハビリに
より、ピアノを弾くまでに回復した事例、医療法人心の郷 穂波の郷クリニック、阿部太哉さん
座長 A-7:緩和ケア科をローテートする後期研修医に対する、在宅緩和ケア研修の意義について、
飯塚病院 緩和ケア科 地域包括ケア推進本部、柏木秀行さん
座長 B-2:在宅ホスピス緩和ケアにおけるリハビリテーションの役割、公益社団法人 大島郡医
師会病院 リハビリテーション科、栫悠貴さん
座長 C-4:報告:なごみ薬局における「おくすり整理そうだんバッグ事業」 ~在宅患者さんの
安心をめざす、お薬の適正使用のための残薬の管理・整理について~、なごみ薬局、泉 真美さ
ん
座長 D-5:常駐医のいない離島でも、最期まで穏やかに暮らせるための取り組みについて、鹿児
島赤十字病院内科、永山純さん
特別賞 D-7:在宅ホスピスケアの距離及び看取りの関係:台湾嘉義の経験より、嘉義地域医療及
び健康発展協会、余尚儒さん
【懇親会~奄美観光ホテル~】 参加者 212 名
蔵元から杜氏などにお越しいただいて、黒糖焼酎の飲み比べがありました。元マッスルミュー
ジアム“重村俊介さん”のオープニングアクト、民謡日本一“築地俊造さん”のシマ唄が一体感
を作り、唄と踊りをこよなく愛する“あらしゃげ会”の八月踊り、六調は、全員参加で会場を揺
るがせました。
【交流会~ROADHOUSE ASIVI~】 参加者 120 名
市役所職員バンド“濱田洋一郎と商工水産ズ“による「Shi-Ma-Bus
she`s my birth 島バス
に乗って~」と「じゃがじゃが」で盛り上がり、CD もたくさん売れました。
決めゼリフは
「みなさんどこで最期を迎えたいですか?」の問いかけに、ピースで「家(イエー)!」
9 月 23 日水曜日 秋分の日
【早朝セミナー】 参加者 87 名
村松真澄さん(札幌市立大学看護学部看護学科老年看護領域)による
「在宅患者コンフォート口腔ケアのために」~他職種で共有できる口腔アセスメント~
が行われました。
口から食べることの重要性。口腔アセスメントを共有するツールの紹介や口腔ケアの実際を学
ばせていただきました。
【分科会報告】
野﨑実行委員長から、15 分と言う短時間で、昨日までの企画をスライド映写しながら報告しま
した。
【市民公開講座】 参加者約 800 名(うち、市民が約 500 名)
900 名収容のホールいっぱいの聴講者でした。
第一部は武田俊彦さん(厚生労働省大臣官房審議官
医療保険担当)の「在宅医療の推進と地
域包括ケア」~厚生労働省の取り組みとこれから~正直な語り口で多剤投与の問題やこれからの
方向性についてお話いただいた。
第二部ではまず、小笠原会長に「離島でも、おひとりさまでも、自宅で最期まで」と題して、
希望死、満足死、納得死し笑顔で近親者のピースの写真。
「イエー(家)」とシャウトされていた。
次に、古川誠二さん(パナウル診療所)の「与論島の在宅ケア あなたは最期の日を誰と過ご
しますか?」では死ぬときは家が当たり前の文化の与論島。旧暦の行事、神道を中心とした死生
観。医学部や看護学生の研修生にとって印象に残るようです。
その後、小笠原会長、古川さん、徳田大会長で対談が行われ、在宅ホスピスケアで子や孫にい
のちが繋がり、最期を笑顔とピースで送りだすことができると強調。
壇上から「みなさんどこで最期を迎えたいですか?」と問いかけ、会場とともにピースをしな
がら「家(イエー)!」で締めくくりました。
【閉会式】
小笠原会長、徳田大会長、三浦次期大会長(穂波の郷クリニック)から、一言ずつあいさつが
ありました。
水間真一郎副会長(大島郡歯科医師会長)からのごあいさつで大会のすべての行事を終了しま
した。
【おわりに】
参加者からの感想としては「終末期を迎える方への対応や数多くのことを学ばせていただき本
当に充実したものでした。
」「すばらしい学びの場と出会いの機会をいただき本当にありがとうご
ざいました。とうとがなし」といった声がたくさん聞かれました。
最後になりましたが、小笠原会長をはじめとして日本在宅ホスピス協会のみなさん、共催の勇
美財団、大島郡医師会、ご後援いただいた自治体や各種団体のみなさん、講師や座長としてお力
添えいただいたみなさん、実行委員のみなさん、ボランティアや懇親の場を盛り上げてくださっ
たみなさん、そして、島内はもとより遠方からもお越しいただいたみなさん、たくさんの方々の
ご協力により、たいへん実りある大会になったことに深く感謝いたします。
『離島でもできる在宅ホスピス』~在宅ホスピスケアを全国津々浦々まで~をご参加いただい
たみなさんと共有することができたと思います。それぞれの地域、特にここ奄美大島で、在宅ホ
スピスケアが大きく発展することを祈ります。そして、三浦正悦先生、大石春美さん以下、医療
法人心の郷のみなさんへ大会運営の重責をバトンタッチさせていただきご報告といたします。
とうとがなし(祈りを込めて、ありがとうございます)
。
後援(順不同)
奄美市、大和村、瀬戸内町、宇検村、龍郷町、大島郡歯科医師会、奄美薬剤師会、鹿児島県看護
協会大島支部、鹿児島県介護支援専門員協議会奄美大島・喜界島支部、奄美大島介護保険事業所
連絡協議会、大島地区地域包括・在宅介護支援センター協議会、奄美大島看護訪問ステーション
連絡会、奄美地区地域自立支援協議会、奄美看護福祉専門学校
市民公開講座後援
鹿児島県大島支庁、鹿児島県立大島病院
<謝辞>
公益財団法人在宅医療助成勇美記念財団様には、今回の大会に於きまして共催による多大なる
バックアップをして頂き、誠にありがとうございました。また、大会準備まで事務局の方々には
多大なるご支援を頂いた事、大変感謝しております。今回の大会を通して、ホスピスケアを奄美
大島という離島でも可能にできる事を参加して頂いた方がには充分にお伝えする事が出来たと感
じております。これからも、在宅医療の普及や地域包括ケアシステムの構築に向け尽力してまい
ります。今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。
公益財団法人在宅医療助成勇美財団の助成による
第18回 日本在宅ホスピス協会 全国大会 IN 奄美
分科会報告
2015年9月21日(月)
敬老の日
ウェルカムパーティー
月桃庵
海 に 沈 む 夕 陽 と 満 天 の 星 空 に 癒 さ れて
島 の 食 材 バー ベ キュ ー と 厳 選 黒 糖 焼 酎
AND
交流会
交流会
喜多八
2015年9月22日(月)
国民の休日
龍
郷
オ プ シ ョ ナルツ アー
大島紬村
住
用
オ プ シ ョ ナルツ アー
マングローブ
カヌー
ワークショップ
人生の最終段階に対応できる
スタッフ養成ワークショップ
開会式
2025
分科会 2
2025年多死社会に向けての
ス ピ リ チ ュ アル ケ ア
分科会 1
在宅ホスピスの多職種連携と
THPの役割
分科会 3
非がん疾患の
在 宅 ホ ス ピ スケ ア
ポスターセッション
全国津々浦々、
私たちの在宅ホスピス
懇親会
奄 美 観 光 ホ テル