しまなみ農業だより 葉牡丹を楽しむ 葉牡丹は、パンジーとともに冬花壇の主役ともいえる代 表的な花ですが、近年では品種が増え、苗物が花壇に使わ れるだけでなく切り花がフラワーアレンジに使われるよう になり、クリスマスから正月まで様々な場面で見かけるこ とが多くなっています。普通はお店で苗を購入して庭やプ ランターに植えますが、葉牡丹は種から育てることも可能 です。ここでは、少し変わった葉牡丹の育て方として「切 ま な い 程 度 の や や 深 植 え と ます。 月下旬頃には、草丈 植え付けます。子葉を埋め込 き落とす作業を3回程度行い 種をまいて約3週間、本葉 2〜3枚の頃に3号ポットに ○移植と摘心 し、苗が倒れないように株元 が約 ㌢くらいまで生長する ラワーネットは、草丈に合わ するまでは、乾かさないよう 利用して倒伏を防ぎます。フ の土を押さえます。根が活着 ので、フラワーネットなどを ようにしておきます。本葉5 直接置き、根が地面に降りる 移植します。移植後は地面に かん水します。 すくするためポットの間隔を 【踊り(1年物) 】 が、 気 象 条 件 や 個 体 差 も あ 本以上の分枝を確保します 広げておきます。できれば3 ~6枚で摘心し、分枝を出や 元肥は、即効性の肥料を窒 せてこまめに上げ、茎が曲が 素成分で1平方㍍当たり ㌘ らないようにします。 施します。葉色や生育が悪い 場合は、9月下旬までに追肥 します。 月以降は、着色を せ、できるだけ涼しい環境で きは7月中、遅くとも8月上 を敷くなど地面から少し浮か 保する必要があるため、種ま トやセルトレイの底にすのこ 葉 牡 丹 を 種 か ら 育 て る 場 発芽適温は 〜 度ですの 合、寒くなるまでに葉数を確 で、寒冷紗で被覆したり、ポッ たらたっぷりとかん水し、茎 かん水は活着までは十分に 行い、活着後も畝が乾き始め ○定植後の管理 せん。 で 紹 介 す る の は、 種 ま き 後、 は切り花に準じます。 丹を楽しむものですが、ここ やすくなります。元肥・追肥 せ、複数の枝先にできる葉牡 適量散布することで分枝が出 やが膨らむ前に摘花し、6~ す。矮化剤(節間が短くなる 通 常 の「 踊 り 葉 牡 丹 」 は、 り分枝が2本しか出ないもの 秋に苗が春に開花した後、さ や6~7本出るものもありま 管理します。播種後は2〜3 の伸長を促します。 【切り花栽培】 切り花と同じく、茎が太く なりすぎないよう下葉を3分 かん水は活着までは十分に 行い、活着後も畝が乾き始め 年内に「踊り葉牡丹」に似た ○移植後の管理 紅、冬紅など) 20 同じです。 月に形や色を見ながら きます。後の管理は切り花と て楽しみます。 に市販の播種用土を用いてま 適宜組み合わせて寄せ植えし す。種は200穴セルトレイ り、 種まきは7月中旬以降、切 の1程度とってやります。 り 花 よ り 5 日 程 度 遅 ら せ ま 月中旬くらいから着色が始ま ○種まきと育苗 日前に 日で発芽します。発芽したら 状態に仕上げる方法です。 10 7 月 に で き る 新 芽 を 生 長 さ 生育調節剤)を摘心 生育のよい苗を残し、間引く 草丈が ㌢くらいの頃から 葉の着色が始まる 月中旬ま ○品 種 30 旬ま で に 行 い ま す 。 苗を子葉の下で切り、1本立 ○品種 意し、風通しのよい場所で育 での間、茎が太くなりすぎな ○種 ま き と 育 苗 ポット(穴)当たり2粒をま 間隔で定植します。やや密植 き、覆土はバーミキュライト にすることで、草丈が伸びや 避け、茎が直立となるように 10 種 ま き は 7 月 中 旬 に 行 い ま 苗 し ま す 。 す。種は2号ポット、または ○移植及び定植 15 穴のセルトレイに市販の播 種をまいて約3週間、本葉 種用土を用いてまきます。1 3〜4枚の頃に苗を 〜 ㌢ 10 2015年7月 12 10 70 いよう、下半分の葉を手でか り花」と「踊り(1年物)」を紹介します。 10 美しくするために追肥はしま 10 切り花用高性種(初夢、初 ちとします。発芽後は伸びす 紅、 冬 紅 な ど ) ぎないよう水のやりすぎに注 25 切り花用高性種のうち、や たらたっぷりとかん水し、茎 や草丈が低いもの(初夢、初 の伸長を促します。 20 などで種が隠れる程度にしま すくなります。定植は日中を す。 11 72
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