しまなみ農業だより [PDFファイル/916KB]

しまなみ農業だより
葉牡丹を楽しむ
葉牡丹は、パンジーとともに冬花壇の主役ともいえる代
表的な花ですが、近年では品種が増え、苗物が花壇に使わ
れるだけでなく切り花がフラワーアレンジに使われるよう
になり、クリスマスから正月まで様々な場面で見かけるこ
とが多くなっています。普通はお店で苗を購入して庭やプ
ランターに植えますが、葉牡丹は種から育てることも可能
です。ここでは、少し変わった葉牡丹の育て方として「切
ま な い 程 度 の や や 深 植 え と ます。 月下旬頃には、草丈
植え付けます。子葉を埋め込 き落とす作業を3回程度行い
種をまいて約3週間、本葉
2〜3枚の頃に3号ポットに
○移植と摘心
し、苗が倒れないように株元 が約 ㌢くらいまで生長する
ラワーネットは、草丈に合わ
するまでは、乾かさないよう 利用して倒伏を防ぎます。フ
の土を押さえます。根が活着 ので、フラワーネットなどを
ようにしておきます。本葉5
直接置き、根が地面に降りる
移植します。移植後は地面に
かん水します。
すくするためポットの間隔を
【踊り(1年物)
】
が、 気 象 条 件 や 個 体 差 も あ
本以上の分枝を確保します
広げておきます。できれば3
~6枚で摘心し、分枝を出や
元肥は、即効性の肥料を窒 せてこまめに上げ、茎が曲が
素成分で1平方㍍当たり ㌘ らないようにします。
施します。葉色や生育が悪い
場合は、9月下旬までに追肥
します。 月以降は、着色を
せ、できるだけ涼しい環境で
きは7月中、遅くとも8月上 を敷くなど地面から少し浮か
保する必要があるため、種ま トやセルトレイの底にすのこ
葉 牡 丹 を 種 か ら 育 て る 場 発芽適温は 〜 度ですの
合、寒くなるまでに葉数を確 で、寒冷紗で被覆したり、ポッ
たらたっぷりとかん水し、茎
かん水は活着までは十分に
行い、活着後も畝が乾き始め
○定植後の管理
せん。
で 紹 介 す る の は、 種 ま き 後、 は切り花に準じます。
丹を楽しむものですが、ここ やすくなります。元肥・追肥
せ、複数の枝先にできる葉牡 適量散布することで分枝が出
やが膨らむ前に摘花し、6~ す。矮化剤(節間が短くなる
通 常 の「 踊 り 葉 牡 丹 」 は、 り分枝が2本しか出ないもの
秋に苗が春に開花した後、さ や6~7本出るものもありま
管理します。播種後は2〜3
の伸長を促します。
【切り花栽培】
切り花と同じく、茎が太く
なりすぎないよう下葉を3分
かん水は活着までは十分に
行い、活着後も畝が乾き始め
年内に「踊り葉牡丹」に似た ○移植後の管理
紅、冬紅など)
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同じです。
月に形や色を見ながら
きます。後の管理は切り花と て楽しみます。
に市販の播種用土を用いてま 適宜組み合わせて寄せ植えし
す。種は200穴セルトレイ り、
種まきは7月中旬以降、切 の1程度とってやります。
り 花 よ り 5 日 程 度 遅 ら せ ま 月中旬くらいから着色が始ま
○種まきと育苗
日前に
日で発芽します。発芽したら
状態に仕上げる方法です。
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7 月 に で き る 新 芽 を 生 長 さ 生育調節剤)を摘心
生育のよい苗を残し、間引く
草丈が ㌢くらいの頃から
葉の着色が始まる 月中旬ま
○品 種
30
旬ま で に 行 い ま す 。
苗を子葉の下で切り、1本立
○品種
意し、風通しのよい場所で育
での間、茎が太くなりすぎな
○種 ま き と 育 苗
ポット(穴)当たり2粒をま 間隔で定植します。やや密植
き、覆土はバーミキュライト にすることで、草丈が伸びや
避け、茎が直立となるように
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種 ま き は 7 月 中 旬 に 行 い ま 苗 し ま す 。
す。種は2号ポット、または ○移植及び定植
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穴のセルトレイに市販の播
種をまいて約3週間、本葉
種用土を用いてまきます。1 3〜4枚の頃に苗を 〜 ㌢
10
2015年7月 12
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いよう、下半分の葉を手でか
り花」と「踊り(1年物)」を紹介します。
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美しくするために追肥はしま
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切り花用高性種(初夢、初 ちとします。発芽後は伸びす
紅、 冬 紅 な ど )
ぎないよう水のやりすぎに注
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切り花用高性種のうち、や たらたっぷりとかん水し、茎
や草丈が低いもの(初夢、初 の伸長を促します。
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などで種が隠れる程度にしま すくなります。定植は日中を
す。
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