労働安全衛生ニュース №59

労働安全衛生ニュース
№59
平成27年2月1日
発行
㈱TTM 安全衛生委員会
2月は生活習慣病予防月間(生活習慣病予防協会)
スローガン:休養で 病気予防し 健康長寿
「生活習慣病」とは、「糖尿病」、「 脳卒中」、「 心臓病」、「 脂質異常症」、「 高血圧」、「肥満」のことを言い、 「生活習慣病」は、「食習慣、運動
習慣、休養、喫煙、飲酒等の生活習慣が、その発症・進行に関与する疾患群」として定義されます。この根底には当然のことながら遺伝の重み
があります。しかし遺伝のみでの発症・進展が、そうはたやすくは起こり得ないという疫学的事実を踏まえるとき、喫煙、飽食、大量飲酒、運動不
足、不十分な休養、ストレス過多等の生活習慣の改善が強く求められます。その具体策が「一無(禁煙)、二少(少食、少酒)、三多(多動
多休、多接)」に集約されます。
この「一無、二少、三多」をスローガンとして、2月は「全国生活習慣病予防月間」となっており、この機会に生活習慣を変えるきっかけを作ってみ
てはいかがでしょうか?2015年のテーマは、「多休」 休養をしっかり取る です。
下記サイトでは、健康に関する役立つ情報も満載です。
生活習慣病予防協会HP:http://www.seikatsusyukanbyo.com/monthly/2015/
生活習慣病予防のための休養のすすめ
ヒヤリハット事例中間報告
1、休養不足は万病と事故のもと
12月度に実施いたしました「ヒヤリハットキャンペーン」は、一部の拠点を除き合計
181件ものヒヤリハット報告を頂いております。今回は、安全衛生委員会等のメン
バーに限定していましたが、請負事業所からは130件、支店・サテライトからは、51
件のヒヤリハット報告を頂きました。
最も多いヒヤリハットは、やはり歩行中や荷物運搬中の歩行で、発生場所は様々で
すが、事業所で全体の47.7%、事務所で41.2%を占めています。
下記の「STOP!転倒災害プロジェクト2015」にも関連することから、中間報告
をさせて頂きました。尚、詳細は別途報告いたします。
事業所
職場内作業中
1.538461
18.46153 538
846
0.769230
769
職場内運搬作業中
職場内歩行中
事務所
5.882352 9.8
941
52.30769
231
26.92307
692
事務所内行動
事務所内歩行中
建屋歩行中
25.5
23.5
事業所構内歩行中
取引先職場内歩行中
車輌運転中
3.921568
3.921568
627627
5.882352
941
5.882352
941
取引先構内歩行中
取引先職場内歩行中
通勤歩行中
事務所外歩行中
15.68627
451
あなたは上手に休養がとれていますか?
その他
STOP!転倒災害プロジェクト2015
~あせらない 急ぐ時ほど 落ち着いて~
厚生労働省の労働災害撲滅として、休業4日以上の死傷災害の2割以上と最
も件数の多い転倒災害に着目することとして、「STOP!転倒災害プロジェクト
2015」が実施されます。特に、高年齢労働者が転倒災害を発生させた場合は、そ
の災害の程度が重くなる傾向にあるため、今後、労働力人口の高齢化が一層進行
すると見込まれる中、事業場における転倒災害防止対策の徹底を図ることは極めて
重要と考えられます。職場における転倒リスクの総点検と、必要な対策を講ずること
により、職場の安全意識を高め、安心して働ける職場環境を実現することを目的とし
ています。
期間:平成27年1月20日~12月31日迄
重点取組み期間:昨年、積雪や凍結による転倒災害が多発した2月
全国安全週間の準備月間である6月
※別紙号外参照:転倒災害に注意!雪道対策は万全に!
毎日残業で睡眠不足、休日も取れない…のような“休養不足”は様々な問題を引き起こします。
寝不足や睡眠障害は成人の4人に1人が抱えていると言われ、生活習慣病リスクを上げるだけでなく、交通事
故の原因にもつながります。また、肥満によって睡眠時に気道(喉の空気の通り道)が詰まりやすくなる睡眠時
無呼吸症候群は、治療しないでおくと高血圧、糖尿病、ひいては不整脈、脳卒中、虚血性心疾患、歯周疾患な
どの危険性も。
休日が取れず、自分だけの時間を過ごすこともままならない、そんな余裕のない日々を過ごしていると、精神的
に疲弊しうつ病などを発症を高めます。意欲低下が進んでくると、注意力や作業能率が低下し、事故やヒューマン
エラーの危険性が高まります。
健康だけでなく、仕事や生活、人生の活力に大きく関わる「休養」の重要性について、改めて見直してみましょう。
2、休養とは?
「休養」には、日頃の仕事や家事などによる心身の疲労を回復させる面(休む)と、仕事や家事を充実した状
態で行えるように鋭気を養う面(養う)があります。広義には、仕事をしない休日を月に6日以上とり、心と身体
をゆっくり休めること。狭義では、質のよい睡眠(快眠)をとることであり、一無、二少、三多の“多休(しっかり
休養をとる)”がそれにあたります。
3、様々な休養
休養の基本は毎日の睡眠です。睡眠には、心身の疲労を回復する働きがあります。このため睡眠が量的に不
足したり、質的に悪化したりすると健康上の問題や生活への支障が生じてきます。
昔から、年をとると徐々に早寝早起きの傾向が強まって朝型化すると言われますが、年をとると睡眠時間が少し
短くなるのは自然なことです。個人差はあるものの、必要な睡眠時間は6 時間以上8 時間未満が標準的で、
日の長い季節では短くなり、日の短い季節では長くなるといった変化を示します。睡眠時間は短すぎず、長すぎず、
毎日同じリズムで気持ちよい目覚めとなるよう自然な睡眠をめざしましょう。
入浴も、大事な休養です。ゆっくりお湯につかり身体を温めることで、緊張感の解消、リンパ液や血液の循環、
代謝促進など、疲労解消し心身ともにリフレッシュ。
休暇をとって旅行へでかけたり、山登りやハイキングで自然とふれあうなど、日常とは違う過ごし方で、ストレス解
消、こころの切り替えを。
4、あなたの憩いの場所、憩いの時間は?
日常生活では、気分転換という休養も。どんなに忙しくても
1日30分程度はのんびりできる自分だけの時間を作るように
しましょう。オンとオフの気分転換を上手に取り入れることで、
仕事の能率がよくなります。
心地よくリラックスできる場所はありますか?“家”という声は
多いかもしれません。あるいは“お風呂”“ふとん”という人もい
るでしょう。どこであれ、憩いの場で憩いの時間を楽しむ工夫を
するとより効果的です。
じぶんの“憩い”について、考えてみてはいかがでしょうか。